[go: up one dir, main page]

JP6643199B2 - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6643199B2
JP6643199B2 JP2016140429A JP2016140429A JP6643199B2 JP 6643199 B2 JP6643199 B2 JP 6643199B2 JP 2016140429 A JP2016140429 A JP 2016140429A JP 2016140429 A JP2016140429 A JP 2016140429A JP 6643199 B2 JP6643199 B2 JP 6643199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical path
light
diffraction grating
light beam
detection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016140429A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018009933A (ja
Inventor
憲司 松下
憲司 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
DMG Mori Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DMG Mori Co Ltd filed Critical DMG Mori Co Ltd
Priority to JP2016140429A priority Critical patent/JP6643199B2/ja
Priority to EP17181125.0A priority patent/EP3270116B1/en
Priority to US15/648,740 priority patent/US10184781B2/en
Publication of JP2018009933A publication Critical patent/JP2018009933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6643199B2 publication Critical patent/JP6643199B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02034Interferometers characterised by particularly shaped beams or wavefronts
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/14Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring distance or clearance between spaced objects or spaced apertures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/32Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
    • G01D5/34Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
    • G01D5/36Forming the light into pulses
    • G01D5/38Forming the light into pulses by diffraction gratings

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Description

本発明は、工作機械や半導体製造装置等の可動部分の相対移動位置を検出する変位検出装置に関する。
従来、直線変位や回転変位の精密な測定を行う測定器として、周期的な明暗や凹凸を形成した格子とLED等の光源を用いて光学的に変位計測を行う装置が広く用いられている。近年では、工作機械や半導体製造装置を中心として、1nm以下の変位の計測が行える高分解能化された変位検出装置が求められている。
従来のこの種の変位検出装置としては、例えば、特許文献1、2に記載されているものがある。この特許文献1に記載された変位検出装置では、光源から照射された光を回折格子に入射させて、2つの斜め方向に出射する回折光を生成して、この回折光を再び回折格子に照射させて、再度回折された回折光を重ね合わせて干渉させて干渉光を得ている。そして、当該干渉光を受光素子で受光することで、回折格子の変位を検出している。
一方、特許文献2に記載された変位検出装置では、光源から照射された光を回折格子に斜め方向から入射させて、垂直方向に出射する2つの1回回折光を生成している。また、この回折光を再び回折格子に照射させて、再度回折された回折光を重ね合わせて干渉させ、干渉光を得ている。そして、干渉光を受光素子で受光することで、回折格子の変位を検出している。
特許第4023923号公報 特開昭63−311121号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された変位検出装置では、回折格子が計測方向以外に変位したり、傾斜した場合、計測誤差が発生するという問題を有していた。すなわち、特許文献1に記載された変位検出装置では、回折格子が格子面の法線方向に移動すると、光路補正用のレンズの中心軸と2つの光路の対称軸がずれるため、回折格子が傾くことにより、2つの光路の光路長に差が生じて、大きな誤差が発生する。
一方、特許文献2に記載された変位検出装置では、回折格子が格子面の法線方向に移動した時に光路補正用のレンズの中心軸と、2つの光路の対称軸にずれは生じないが、光路補正用のレンズの焦点が格子面上に配置することが規定されていないため、光路補正が微小な範囲でしか有効とならない。また、補正用の光学システム(格子面−レンズ−格子面)の横倍率が1倍でないため、回折格子が傾いた場合に、回折格子への1回目の入射点と2回目の入射点が光路の対称軸に対して非対称になり、2つの光路の光路長に差が生じ大きな誤差が発生する。また、特許文献2に記載された変位検出装置では、変位計測に利用する±m次の回折光以外の次数の回折光が光路に混入して、計測誤差を引き起こしてしまうと言う問題も有していた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、回折格子が計測方向以外に変位、傾斜した場合でも計測誤差を確実に軽減し、かつ、光路への不要な次数の回折光の混入を防ぐことの可能な、新規かつ改良された変位検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、回折格子の移動により被測定対象の一方向の相対移動変位を検出する変位検出装置であって、可干渉光を照射する光源と、前記光源から照射される前記可干渉光を平行光束化するコリメートレンズと、前記コリメートレンズで平行光束化されたコリメート光を2つの光束に分割する光束分割素子と、分割された前記光束のそれぞれを偏向させて所定の角度で前記回折格子に入射させる偏向ミラーと、前記光束の光路中に設けられる焦点距離の等しい2つの光路補正用レンズと、前記回折格子で1回目の回折光の光路を計測方向と垂直な方向に平行移動させて前記回折格子に再入射させる光路シフト用プリズム部と、前記光路シフト用プリズム部で平行移動され、前記回折格子で再度回折され、前記光束分割素子で重ね合わされた回折光を干渉させて受光する干渉光受光部と、干渉光強度に基づいて前記回折格子の変位情報を出力する相対位置検出器と、を備え、前記光束分割素子で2つに分割された前記光束のそれぞれは、回折角度が前記回折格子の回折面に対して略垂直となる入射角度で前記回折格子の格子面の法線を対称軸として対称となるように前記回折格子に入射され、前記2つの光路補正用レンズは、前記対称軸上に配置されており、一方の光路補正用レンズの一方の焦点が前記格子面上にあり、一方の光路補正用レンズの他方の焦点が他方の光路補正用レンズの焦点と一致するように配置されていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、光路補正用レンズと光路シフト用プリズム部の作用によって、回折格子が計測方向以外へ変位したり傾いたりした場合でも、計測誤差を軽減することができる。
このとき、本発明の一態様では、前記光路シフト用プリズム部は、前記光路補正用レンズの一方を通過した前記光束を所定の方向に所定の距離だけシフトさせ、偏光方向を90度回転させることとしてもよい。
このようにすれば、回折格子が一定方向以外に変位したり、傾いた場合でも、その前後での全体の光路長の変化を最小限に抑制するので、計測誤差を軽減できる。
また、本発明の一態様では、前記所定の距離のシフト量は、0次回折光が前記干渉光受光部の開口から回避可能な距離とすることとしてもよい。
このようにすれば、不要な次数の回折光の光路への混入を防ぐことができるため、安定した高精度の変位検出が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記光路シフト用プリズム部は、裏面ミラー付1/4波長板と、1/4波長板と、ミラーと、及び偏光ビームスプリッタとを備え、前記裏面ミラー付1/4波長板と前記1/4波長板は、同じ厚さであり、かつ、互いに垂直になるように設けられ、前記偏光ビームスプリッタは、前記裏面ミラー付1/4波長板と前記1/4波長板との間に水平方向に対して45度傾斜して設けられ、前記ミラーは、前記偏光ビームスプリッタと前記所定の距離を介して平行に設けられることとしてもよい。
このようにすれば、回折格子が変位したり、傾いた場合でも、光路補正用レンズと光路シフト用プリズム部の組み合わせで、その前後での光路長の変化をごく小さくすることができるので、計測誤差を軽減できる。
以上説明したように本発明によれば、回折格子の位置や姿勢が変化しても計測誤差を大幅に軽減することができる。また、不要な次数の回折光の光路への混入を防ぐことができるため、安定した高精度の変位検出が可能になる。
(A)乃至(C)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置の構成の概略を示す概略構成図である。 (A)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置に備わる回折格子の一例を示す平面図であり、(B)は、図2(A)のA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係る変位検出装置における相対位置検出器を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る変位検出装置における一方の光路補正用レンズの配置を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る変位検出装置における2つの光路補正用のレンズの配置を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る変位検出装置における他方の光路補正用のレンズの配置を示す説明図である。 (A)乃至(D)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における第1の光束の光路を示す図である。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における0次光の光路を示す図である。 (A)乃至(D)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における第2の光束の光路を示す図である。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における光路補正用のレンズによる作用の一態様の説明図である。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における光路補正用のレンズによる作用の他の態様の説明図である。 本発明の一実施形態に係る変位検出装置における光路補正用のレンズによる作用の他の態様を説明する詳細図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。また、以下の説明において記載される各種レンズは、所定の結像性能を持っていれば、その形態は、どのようなものでもよく、球面や非球面の単レンズ、レンズ群、あるいは結像機能を持った回折格子でもよい。
まず、本発明の一実施形態に係る変位検出装置の構成について、図面を使用しながら説明する。図1(A)乃至(C)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置の構成の概略を示す概略構成図であり、図1(A)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置の平面図であり、図1(B)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置の正面図であり、図1(C)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置の側面図である。
本発明の一実施形態に係る変位検出装置1は、工作機械や半導体製造装置等の可動部分に設置される回折格子11の一方向の相対移動変位(図1に示すX方向)を検出する装置である。本実施形態の変位検出装置1は、光源2と、コリメータレンズ3と、偏光ビームスプリッタ7と、ビーム偏向用の複数のミラー4、5、6、8、9、13、15、21と、回折格子11と、光路保護用のカバーガラス12と、焦点距離の等しい2つの光路補正用レンズ14、20と、光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)と、干渉光受光部分22A(22〜30)とを備える。
光源2は、可干渉距離の制限された可干渉光を出射する。光源2としては、マルチモードの半導体レーザ、スーパールミネッセントダイオード等の可干渉光源であるが、可干渉距離が比較的短い光源を使用する。ただし、光源2としては、これら特定の種類の光源に限定されるわけではない。
コリメータレンズ3は、光源2から照射される可干渉光からなる発散ビームを平行光束化してコリメートビームとする。すなわち、光源2から出射した発散する光ビームは、コリメートレンズ3によってコリメートビームに変換される。
なお、光源2の位置としては、図1に示された光源2の位置に置いてもよいし、光源の発熱の影響を避けるため、光源を離れた場所に設置し、光ファイバを用いて光を伝搬させて、光ファイバの出射端を図1に示された光源2の位置に置くようにしてもよい。このときも、光ファイバを出射した発散する光ビームは、コリメートレンズによってコリメートビームに変換される。また、光源からのビームが直線偏光の場合は、光ファイバには、偏波保持ファイバ等の偏波面を保持できるものを用いる。
偏光ビームスプリッタ7は、コリメートレンズ3で平行光束化されたコリメート光を強度の等しい2つのビーム(光束Lf1、光束Lf2)に分割する光束分割素子として機能する。本実施形態では、偏光ビームスプリッタ7は、反射側の光束を光束Lf1、透過側の光束を光束Lf2としてコリメート光を分割する。偏向ミラー8、9は、分割された2つの光束ビームLf1、Lf2を偏向して、回折格子11に所定の角度で入射させる。
このように、コリメートレンズ3でコリメートビームに変換された光線は、反射面となるミラー4、5、6で反射され、偏光ビームスプリッタ7に入射する。光源2から出射する光が直線偏光の場合は、入射光の偏光方向が偏光ビームスプリッタ7の透過偏光方向(P偏光)に対して45°になるようにする。光源2から出射する直線偏光の光を1/4波長板を用いて円偏光に変換した場合や、出射光がもともと無偏光や円偏光の場合は、光源2の光軸周りの角度を特定の方向にする必要はない。何れの場合も、偏光ビームスプリッタ7で光線は、透過側と反射側へ強度比1:1で分割される。
回折格子11の格子構造は、図2(A)及び図2(B)に示すように、X軸方向に沿って周期的に変化する構造とする。具体的には、回折格子11の構造は、図2(B)に示した通り、基板11bの上に突起構造11aがX方向に一定の周期Λで並んだ構造となっている。また、図2(A)に示した通り、突起構造11aは、同じ断面形状のままX軸と垂直なY方向に延伸した構造となっている。突起構造11aの断面形状は、±m次回折光の強度が最大となるように最適化されている。本実施形態では、光束Lf1、Lf2の入射角度は、m次回折光の角度が回折格子11の格子面の法線方向からわずかに異なる角度とし、2m次回折光が光源2に戻らないようにする。また、X軸方向から見た入射角度は、回折格子11の格子面に垂直になるようにする。さらに、Y軸方向から見た入射角度は、格子面の法線に対して左右対称とする。
光路補正用レンズ14、20は、光束の光路中に設けられる。具体的には、光路補正用レンズ14は、光束Lf1、光束Lf2の光路中に設けられ、Y軸方向から見た場合の光束Lf1、光束Lf2の対称軸とレンズ14の中心軸を一致させる。また、光路補正用レンズ14の一方の焦点が回折格子11の格子面と一致するように配置される。
もう一方の光路補正用レンズ20は、Y軸方向に光路がシフトした光束Lf1、Lf2の作る平面(平面P2)と同じ平面上にあり、Y軸方向から見た場合、光路補正用レンズ20の中心軸が光路補正用レンズ14の中心軸を平面P2に投影されたものと一致するようにする。このことにより、レンズ20の中心軸と、前述した光束Lf1、Lf2の対称軸を光路に沿って延長したものが一致することになる。また、光路補正用レンズ14と光路補正用レンズ20は、焦点距離の等しいものを使用し、これらの凸側の焦点が一致するように配置され、光路補正用レンズ20のもう一方の焦点が回折格子11の格子面上に来るように配置される。
光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)は、回折格子11で1回目の回折光の光路を計測方向と垂直な方向に平行移動させて当該回折格子11に再入射させる機能を有する。具体的には、光路シフト用プリズム部16Aは、レンズ14を通過した光束Lf1、Lf2を計測方向と垂直方向となるY軸方向に所定の距離だけシフトさせ、偏光方向を90度回転させる。シフト量は、0次回折光が干渉光受光部22A(22〜30)の開口から外れるだけの回避可能な距離とする。
光路シフト用プリズム部16Aは、図1(C)に示すように、裏面ミラー付1/4波長板16と、1/4波長板19と、ミラー17と、及び偏光ビームスプリッタ18とを備える。本実施形態では、裏面ミラー付1/4波長板16と1/4波長板19は、同じ厚さであり、かつ、互いに垂直になるように設けられる。また、偏光ビームスプリッタ18は、裏面ミラー付1/4波長板16と1/4波長板19との間の境界部分に水平方向に対して45度傾斜して設けられ、ミラー17は、当該偏光ビームスプリッタ18と所定の距離を介して平行に設けられる。なお、光路シフト用プリズム部16Aの機能や動作等の詳細な説明は、後述する。
干渉光受光部22Aは、光路シフト用プリズム部16Aで平行移動され、回折格子11で再度回折され、偏光ビームスプリッタ7で重ね合わされた回折光を干渉させて受光する機能を有する。干渉光受光部22Aは、図1(A)に示すように、レンズ22と、1/4波長板23と、無偏光ビームスプリッタ24と、偏光ビームスプリッタ25、26と、フォトダイオード27、28、29、30とを備える。
光束Lf1、Lf2は、偏光ビームスプリッタ7で再度重ね合わされた後、共通の光路を通って、干渉光受光部22Aに進入する。重ね合わされた光束Lf1と光束Lf2は、レンズ22を通過し、フォトダイオード27、28、29、30上でビームが適当な大きさになるように絞られる。レンズ22を通過後、光束Lf1と光束Lf2は、光学軸が偏光方向に対して45°傾けられている1/4波長板23を通過し、偏光面が互いに反対方向に回転する円偏光に変換される。
また、光束Lf1と光束Lf2は、回折格子11で2度回折されているので、回折格子11がX軸方向に移動した場合、それぞれ+2Kx、−2Kxだけ位相が変化する(K=2π/Λ:格子定数)。このように、互いに逆方向に回転する円偏光の光を重ね合わせた光は、2つの光の位相差に従って回転する直線偏光の光とみなすことができる。このため、1/4波長板23を通過後、重ね合わされた光束は、回折格子11がxだけ移動すると、偏光面が2Kx(ラジアン)回転する直線偏光とみなすことができる。
重ねあわされた光束は、無偏光ビームスプリッタ24で分割され、一方は、偏光ビームスプリッタ25、もう一方は、偏光ビームスプリッタ26に向かう。偏光ビームスプリッタ25で光束は、S偏光成分とP偏光成分に分割され、S偏光成分は、フォトダイオード27、P偏光成分は、フォトダイオード28で受光される。フォトダイオード27、28で受光される光量をそれぞれI27、I28とすると、各光量I27、I28は、下記の式(1)、式(2)の通りとなる。
回折格子11がX方向に移動すると、正弦波状に変動する干渉信号が得られ、フォトダイオード27、28からは、当該干渉信号に比例した電流信号が出力される。フォトダイオード27、28から得られる信号は、位相が互いに180°異なる反転信号となることが前述の式(1)及び式(2)より分かる。
無偏光ビームスプリッタ24で分割されたもう一方の光束は、光軸周りに45°回転された偏光ビームスプリッタ26に入射する。偏光ビームスプリッタ26で光束がS偏光成分とP偏光成分に分割され、S偏光成分は、フォトダイオード29、P偏光成分は、フォトダイオード30で受光される。フォトダイオード29、フォトダイオード30で受光される光量をI29、I30とすると、以下の式(3)及び式(4)の通りとなる。
27とI28は、sinθの対であるのに対して、I29とI30は、90°位相のずれたcosθの対となっている。I27とI28、I29とI30は、互いに反転信号となっており、減算することにより、信号の直流成分の変動をキャンセルすることができる。また、減算することにより、90°位相のずれたsinθ、cosθの一対の信号が作られるため、一般によく知られている方法により、回折格子11がX方向の左右どちら側に動いているかの識別をすることが可能となる。
これらの信号は、回折格子11がX方向にΛ/4移動すると、1周期変動する信号となるが、sinθ、cosθ信号からθ=Atanθを計算することにより、Λ/4よりも小さな変位量を正確に検出することが可能となる。
フォトダイオード27、28、29、30からの信号は、図3に示す相対位置検出器40へ送られる。次に、相対位置検出器40の動作について図3を用いて説明する。
相対位置検出器40は、干渉光受光部22Aで受光した干渉光の強度に基づいて回折格子11の変位情報を出力する機能を有する。具体的には、相対位置検出器40では、まず、フォトダイオード27、28、29、30からの信号を電流電圧変換器45で電流電圧変換する。電流電圧変換器45で電流電圧変換後の電圧信号をそれぞれ、V27、V28、V29、V30とすると、第1の差動増幅器41aで(V27−V28)×α、第2の差動増幅器41bで(V29−V30)×βの信号を作成する。増倍率α、βは、増幅後の二つの信号の振幅が等しくなるように、かつ、後段のA/D変換器42a、42bの入力可能レンジに合わせて設定する。
差動増幅器41a、41bで差動増幅されて得られた2つの信号は、A/D変換器42a、42bでアナログのsin、cos信号からデジタル信号へと数値化され、波形補正処理部43で演算処理が行われる。波形補正処理部43、インクリメンタル信号発生器44では、DSPが組み込まれたプログラマブルロジックデバイス等で演算を行い、アナログ信号の乱れに起因するsinθ信号、cosθ信号の振幅変動、オフセット変動、及び位相変動の補正を行う。補正された信号からθ=Atanθを求めることにより、より正確なスケールの位置情報を生成し、必要な形式のインクリメンタル信号を発生させることができる。また、事前に取得してある回折格子11の格子周期の変動により生じる誤差を演算により除いた上で、インクリメンタル信号を発生させることも可能である。
本実施形態では、光路補正用レンズ14、20の作用により、回折格子11が変位したり、傾いた場合でも、誤差の発生を軽減することができる。また、2つの光束Lf1、Lf2とも光路補正用レンズ14、20の両方を通過するため、これら光路補正用レンズ14、20の焦点距離のバラつきの影響を受けにくいという利点もある。以下、本発明の一実施形態に係る変位検出装置の光路補正用レンズの配置について、図面を使用しながら説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における一方の光路補正用レンズの配置を示す説明図であり、図5は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における2つの光路補正用のレンズの配置を示す説明図であり、図6は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における他方の光路補正用のレンズの配置を示す説明図である。なお、図5は、回折格子11と2つの光路補正用レンズ14、20をX軸方向から見た図であり、ミラー13、15での反射を省略し、光路シフト用プリズム部16Aを簡略化して示しており、回折格子11、光路補正用レンズ14、20の位置関係のみを説明する図である。
光束は、図4に示すように、Y軸方向から見た場合、光束Lf1と光束Lf2が左右対称となるように、h点に角度θ1で入射する。光束Lf1の入射点Iと光束Lf2の入射点hは、必ずしも一致させる必要はないが、回折格子11の表面の凹凸の影響を受けにくくするため、なるべく近付けることが好ましい。入射点I、hが離れていると、回折格子11がX方向に移動した場合、格子面の凹凸により、光束Lf1と光束Lf2の光路長差に変化が生じ、干渉信号に格子面の凹凸情報が重畳してしまい、誤差が生じるからである。図4に示す対称軸A1は、光束Lf1と光束Lf2の対称軸を示しており、図1(A)で示した平面P1上にあり、光路補正用レンズ14の中心軸とこの対称軸を一致させる。また、光路補正用レンズ14の一方の焦点と回折格子11の格子面を一致させる。
光路補正用レンズ14、20は、図5に示すように、光路補正用レンズ14、20の凸側の焦点を一致させ、光路補正用レンズ20のもう一方の焦点を回折格子11の格子表面に一致させる。光路補正用レンズ14、20と回折格子11の間、光路補正用レンズ14と光路補正用レンズ20の間には、ガラスが挿入されているため、焦点位置については、ガラスが挿入されたことによる位置シフトを考慮する。
光路補正用レンズ20の中心軸は、光路補正用レンズ14のある平面P1(図1(A)参照)からLN間(図7(B)参照)の距離分だけY軸方向にシフトした平面P2(図1(A)参照)上にあり、図6に示すように、図4の正面図方向(Y軸方向)から見た場合、中心軸が光路補正用レンズ14の中心軸A1を平面P2に投影したものA2に一致するようにする。このことにより、光路補正用レンズ20の中心軸と前述した光束Lf1、Lf2の対称軸を光路に沿って延長したものが一致することになる。
次に、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における第1の光束Lf1の光路について、図面を使用しながら説明する。図7(A)乃至(D)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における第1の光束の光路を示す図であり、図7(A)は、背面図、図7(B)は、平面図、図7(C)は、正面図、図7(D)は、側面図である。
図7(B)に示すように、光源2の発光点となるA点から出射された光束は、ミラー4で反射されてから、ミラー面5、6と偏光ビームスプリッタ面7を持つプリズム内に入射する。また、ミラー4には、反射前後で偏光状態が変化しない反射膜を形成することが望ましい。このとき、光束は、ミラー面5、6で反射される。ミラー面5、6には、反射膜が形成されており、この反射膜は、反射する光束の偏光状態を変化させず、略45度で入射する光束を反射し、略垂直で入射する膜を透過するものとする。
ミラー面5、6に部品を固定する場合は、光路部分には、空隙を持たせるか、あるいは、プリズム等を直接接着する場合は、プリズム等と同じ硝材の図示しない薄いガラスをミラー面5、6全体に貼り、その上にプリズム等をインデックスマッチングの取れた接着剤で接着する。この場合、当該反射膜は、薄いガラスが貼られた状態で前述した反射性能を持つものとする。
光束は、図7(C)に示すように、B点→C点→D点→E点と通過し、偏光ビームスプリッタ面7に入射する。この面で光束のP偏光成分は、透過し、S偏光成分は、反射される。このときの透過光と反射光の強度比は、1:1となる。
S偏光成分(光束Lf1)は、F点→G点→H点と通過し、偏向ミラー8で回折格子11への入射角度が所定の角度−θ1となるように偏向される。回折格子11での回折角度をθ2とすると、θ1とθ2の関係は、以下の式(5)で表わされる。
Λ:格子ピッチ λ:入射光の波長 m:回折次数
θ1:入射角度
θ2:回折角度
θ1 > 0、m > 0
(格子の法線から光線向けて角度を測ったとき、反時計まわりを正とする。)
このとき、θ2は、I点→J点→K点と通過する光路が光路補正用レンズ14の有効開口内を通過できる範囲であればよいが、光路補正用レンズ14で発生する軸外の収差をなるべく小さくするため、0に近い値が好ましい。m次光の回折角がθ2=0の場合は、−2m次光の回折角度が−θ1となるため、−2m次光がI点→H点→G点→F点→E点→D点→C点→B点→A点と光源2へと戻ってしまう。このため、本実施形態では、θ2=0を避けて、−2m次光が光源2に戻らないような角度に設定する。また、X軸方向から見た光束Lf1の入射角は、図7(D)に示すように、回折格子11に垂直になるようにする。
回折格子11で回折した光束Lf1は、図7(C)に示すように、I点→J点と進んでからミラー13で反射され、光路補正用レンズ14を通過して、その後、ミラー15で反射され、K点→L点と通過し、光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)に入射する。
光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)に入射した光束Lf1は、図7(D)に示すように、ミラー17で反射され、偏光ビームスプリッタ18に入射する。この偏光ビームスプリッタ18に対しては、光束Lf1の偏光方向がP偏光となるため、偏光ビームスプリッタ面18を通過し、裏面が反射面となっている1/4波長板19で反射されて、偏光面が90度回転されてS偏光となり、偏光ビームスプリッタ18に再度入射する。
その後、光束Lf1は、偏光ビームスプリッタ18で反射され、図7(A)に示すように、N点→O点と進み、ミラー15で反射されて、光路補正用レンズ14と等しい焦点距離を持つ光路補正用レンズ20を通過し、ミラー13で反射され、P点→Q点と進んで、回折格子11に再び入射する。このようにして、光路は、光路補正用プリズム部16A(16、17、18、19)を通過後、図7(B)及び図7(D)で示す平面P1上から平面P2上にシフトする。
次に、光路を平面P1から平面P2にシフトすることの効果について、図面を使用しながら説明する。図8(A)及び図8(B)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における0次光の光路を示す図であり、図8(A)は、平面図、図8(B)は、正面図である。
図8(B)において、破線で示した光路I→R’→S’→T’→E→U’→V’→W’は、回折格子11での0次回折光の光路を示している。図8(A)に示すように、この光路は、平面P1から平面P2への光路シフトが起きないため、光束を干渉光受光部22A(22〜30)に導くミラー21に入射しないので、フォトダイオード27、28、29、30の受光面に混入しないことが分かる。光束Lf2でも同様にして、0次回折光の光路は、平面P1から平面P2への光路シフトが起きないため、フォトダイオード27、28、29、30の受光面に混入しないことが分かる。
また、図を用いた説明は行わないが、上記と同様に光路を辿っていくことで、1回目と2回目の入射時の光束Lf1の+m次光と光束Lf2の−m次光のフォトダイオード27、28、29、30の受光面への混入、2回目の入射時の光束Lf1と光束Lf2の0次光の光源2への再入射も、上記の光路シフトの効果で避けられることが分かる。
先に説明したように、光束Lf1の−2m次と光束Lf2の2m次光は、光源の方向に戻って行き、干渉光受光部22Aの受光素子となるフォトダイオード27、28、29、30に入射しない。光源2への入射は、先に説明した通り、θ2を適当な値にすることにより避けることができる。
このように、本実施形態では、光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)の作用により、変位計測に使用する光束Lf1の−m次光、光束Lf2の+m次光以外の不要光がフォトダイオード27、28、29、30の受光面へ混入したり、光源2に再入射することを防止できる。このため、本実施形態では、不要光の受光面への混入や光源への再入射に起因するノイズの増大や誤差の発生がなく、安定して正確な測定が可能となる。
次に、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における第2の光束Lf2の光路について、図面を使用しながら説明する。図9(A)乃至(D)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における第2の光束の光路を示す図であり、図9(A)は、背面図、図9(B)は、平面図、図9(C)は、正面図、図9(D)は、側面図である。
光源2の発光点Aから出射された光束は、図9(B)及び図9(C)に示すように、A点→B点→C点→D点と進み、偏光ビームスプリッタ7で強度の等しい光束Lf1(S偏光成分)と光束Lf2(P偏光成分)に分割される。P偏光成分の光束Lf2は、図9(C)に示すように、e点→f点→g点と進み、偏向ミラー9で回折格子11への入射角度が所定の角度θ1となるように偏向される。回折格子11での回折角度をθ2とすると、θ1とθ2の関係は、以下の式(6)で表わされる。
θ2の値の範囲は、光束Lf1と同様である。回折格子11で回折した光束Lf2は、図9(C)に示すように、h点→i点と進み、ミラー13で反射され、光路補正用レンズ14を通過し、ミラー15で反射されてj点→k点と通過して、図9(D)に示すように、光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)に入射する。
光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)に入射した光束Lf2は、図9(D)に示すように、ミラー17で反射され、偏光ビームスプリッタ18に入射する。この偏光ビームスプリッタ18に対しては、光束Lf2の偏光方向がS偏光となるため、偏光ビームスプリッタ面18で反射され、裏面が反射面となっている1/4波長板16で反射されて、偏光面が90度回転されP偏光となり、偏光ビームスプリッタ18を透過する。
そして、図9(A)に示すように、光束Lf2は、m点→n点と進んでから、ミラー15で反射されてレンズ20を通過し、ミラー13で反射され、o点→p点と進み、回折格子11に再び入射する。光路は、光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)を通過後、図9(B)及び図9(D)に示すように、平面P1上から平面P2上にシフトする。
光束Lf1と光束Lf2の光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)を通過時の光路長が等しくなるように、光路シフト用プリズム部16Aの形状は、設定される。例えば、1/4波長板16、19の厚さを等しくして、ミラー17と偏光ビームスプリッタ面18の斜面の傾きを45度とする。
レンズ20を通過後、回折格子11に再び入射した光束Lf2は、p点→q点と進み、ミラー9で反射され、再び偏光ビームスプリッタ7と反射面5、6を持ったプリズムに入射し、ミラー5、6で反射され、r点→s点と進み、今回は、偏光がS偏光となっているため、偏光ビームスプリッタ7で反射され、光束Lf1と重ね合わされ、ミラー5、6で反射されt点→U点→V点→W点と進み、ミラー21で反射され、干渉光受光部22Aのレンズ22へと進む。そして、前述したように、干渉光受光部22Aのフォトダイオード27、28、29、30で受光される。
以上、第1の光路Lf1及び第2の光路Lf2の説明を行ったが、光源2からフォトダイオード27、28、29、30の受光面までの光束Lf1の光路長と、光束Lf2の光路長は、等しくする。本実施形態では、可干渉距離の比較的短い光源2を用いるため、光束Lf1と光束Lf2の光路長が等しい場合、ビジビリティ曲線のピークで干渉し大きな振幅の干渉信号を得ることができる。すなわち、光束Lf1と光束Lf2の干渉信号の振幅が最大になるように、ミラー8とミラー9の位置を調整すること等によって、光束Lf1と光束Lf2の光路長を等しくすることも可能である。
このように、光路長を等しくすることより、光源2の波長変動により発生する誤差をなくすことができる。本実施形態では、偏光ビームスプリッタ7の分割面で光束Lf1と光束Lf2を重ね合わせた後の光路長にΔaの差がある場合、光源2の波長がΔλ変化すると下記の式(7)に示すΔEの誤差が生じる。
Δλは、光源の温度、気圧、湿度の変化によって生じるため、Δaが0でない場合、これらの変動によってΔEが生じ、測定結果に誤差が生じることになる。逆に、Δa=0であれば、これらの変動に影響されない安定した測定をすることが可能になる。
次に、回折格子が傾いた場合の、光路補正用レンズ14、20の作用について、図面を使用しながら説明する。図10(A)及び図10(B)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における光路補正用のレンズによる作用の一態様の説明図である。
図10(A)は、光路補正用レンズ14を通過する光線の光路を示しており、図中一点鎖線は、レンズの中心軸、実線は、回折格子が傾く前の光路、破線は、回折格子が傾いた後の光路を示している。図10(A)に示すように、回折格子11が傾くことで、光路は、実線から破線へとシフト量L1ずれるが、光路補正用レンズ14の焦点が格子面上にあるため、レンズ14を通過後の光路は、常にレンズの中心軸に平行となる。
このため、光路シフト用プリズム部16A(16、17、18、19)を通過後、光路補正用レンズ20に入射する光線も、図10(B)に示すように、光路補正用レンズ20の中心軸に平行となり、また、中心軸からのシフト量L2も、L2=L1となる。
このことから、回折格子11への2度目の入射角は、1回目の回折角θ2と同じになるため、2回目の回折角は、−θ1で1回目の入射角と同じになることが分かる。すなわち、Y軸方向から見た場合、2回目の回折光の方向は、1回目の入射光の方向と常に一致することになる。従って、回折格子11の傾き前後で2回目の回折後の光路(Q〜Z)に変化が起きないことが分かる。
また、図10(A)及び図10(B)において、破線で示した光路の光路長は、焦点位置からの光線がレンズを通過後光路長が全て等しくなる光路補正用レンズ14の作用により、回折格子11が傾く前の光路の光路長と等しい。従って、全体の光路(A〜Z)の光路長も変化しないことが分かる。
なお、図10(A)及び図10(B)では、光束Lf1の説明のみ行ったが、光束Lf2も全く同様に、2回目の回折角は、常に1回目の入射角に等しくなるため、回折格子11の傾き前後で2回目の回折後の光路(q〜z)に変化が起きないことが分かる。また、全体の光路(a〜z)の光路長も変化しない。
以上より、光路補正用レンズ14、20の作用により、回折格子11が傾いた場合でも、光束Lf1と光束Lf2の全体の光路長が変化せず、2回目の回折後の受光素子までの光路に変化が起きない。従って、この2つの光束Lf1、Lf2を干渉させた場合の干渉信号に変化が生じないため、回折格子11に傾きが生じることにより、X軸方向に動いた状態となるような誤差が生じないことがわかる。
次に、回折格子11がZ軸方向に変位した場合の、光路補正用レンズ14、20の作用について、図面を使用しながら説明する。図11(A)及び図11(B)は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における光路補正用のレンズによる作用の他の態様の説明図であり、図12は、本発明の一実施形態に係る変位検出装置における光路補正用のレンズによる作用の他の態様を説明する詳細図である。
回折格子11が図11(A)に示すように、矢印方向(Z軸方向)に移動した場合、光束Lf1の入射点は、IからI’に移動する。回折格子11→光路補正用レンズ14→光路補正用レンズ20→回折格子11の位置関係は、図5のようになっているため、1回目の回折格子11への入射時の格子面を物体面、2回目の入射時の格子面を像面とみなすと、図5の光学系の横倍率は、1倍となる。また、回折格子11がZ軸方向に移動しても、レンズの中心軸が格子面の法線である対称軸と一致しているため、レンズ14、20の中心軸と対称軸がずれない。
従って、図11(B)に示すように、光路補正用レンズ20を通過後の2回目の回折格子11への入射点をh’とすると、I’と対称軸A1の間の距離をL3、h’と対称軸A2の間の距離をL4とすると、Z軸方向に変位が一定の範囲では、L3≒L4となる。光束が回折格子11上を移動すると、光束の位相が変化するが、図11(A)及び図11(B)の場合では、L3とL4がほぼ等しく、互いに逆方向に動くため、位相変化が相殺されて、ごく小さなものとなる。
この状態から回折格子11が傾いた場合を図12で示す。図12に示すように、回折格子11が矢印方向に傾くと、1回目の入射のL’側では、光路が太線部分TN1だけ短くなり、2回目の入射のh’側では、太線部分TN2だけ長くなるが、L3≒L4のため、2つの太線部分の長さがほぼ等しくなって、光路長の変化は、相殺され、ごく小さなものとなる。
回折格子11の傾きによる回折角の変化による光路の変化については、Z方向の移動量が一定の範囲内であれば、図10(A)及び図10(B)での説明が適用できるため、2回目の回折後の光路に変化がごく僅かなものとなり、全体の光路長の変化もごく小さなものとなる。
図11(A)及び図11(B)では、光束Lf1の説明のみ行ったが、光束Lf2でも全く同様に説明することができる。また、図11(A)及び図11(B)では、回折格子11の矢印方向の移動に伴い、入射点の移動だけではなく、全体の光路長が変化するが、光束Lf1と光束Lf2は、対称軸A1に対して対称に入射しているため、光束Lf1と光束Lf2で光路長の変化量が等しくなるため、このことによる光束Lf1と光束Lf2の干渉信号の変化は起きない。
このように、本実施形態では、光路補正用レンズ14、20の作用により、回折格子11がZ軸方向に変化したり、傾いたりした場合でも、計測誤差の少ない計測が可能となる。
なお、上記のように本発明の一実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、変位検出装置の構成、動作も本発明の一実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
具体的には、前述した本発明の一実施形態では、光源から照射される光は、気体中だけでなく、液体中又は真空中の空間を飛ばして光を供給するようにしてもよい。また、本発明の一実施形態に係る変位検出装置は、回折格子がその平面と平行をなして回転するロータリーエンコーダや、高さ方向の変位を検出する変位検出装置と組み合わせて3次元の計測を行う変位検出装置等のその他各種の変位検出装置にも適用できる。さらに、本発明の一実施形態に係る変位検出装置では、反射型の回折格子を用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、第1の光束と第2の光束が透過する透過型の回折格子を用いてもよい。
1 変位検出装置、2 光源、3 コリメータレンズ、4、5、6、13、15、17、21 ミラー、8、9 偏向ミラー、7、18、25、26 偏光ビームスプリッタ(光束分割素子)、11 回折格子、12 カバーガラス、14、20 光路補正用レンズ、16 裏面ミラー付き1/4波長板、16A 光路シフト用プリズム部、22 レンズ、22A 干渉光受光部、23 1/4波長板、24 無偏光ビームスプリッタ、27、28、29、30 フォトダイオード、40 相対位置検出器、41 差動増幅器、42 ADコンバータ、43 波形補正処理部、44 インクリメンタル信号発生器

Claims (4)

  1. 回折格子の移動により被測定対象の一方向の相対移動変位を検出する変位検出装置であって、
    可干渉光を照射する光源と、
    前記光源から照射される前記可干渉光を平行光束化するコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズで平行光束化されたコリメート光を2つの光束に分割する光束分割素子と、
    分割された前記光束のそれぞれを偏向させて所定の角度で前記回折格子に入射させる偏向ミラーと、
    前記光束の光路中に設けられる焦点距離の等しい2つの光路補正用レンズと、
    前記回折格子で1回目の回折光の光路を計測方向と垂直な方向に平行移動させて前記回折格子に再入射させる光路シフト用プリズム部と、
    前記光路シフト用プリズム部で平行移動され、前記回折格子で再度回折され、前記光束分割素子で重ね合わされた回折光を干渉させて受光する干渉光受光部と、
    干渉光強度に基づいて前記回折格子の変位情報を出力する相対位置検出器と、を備え、
    前記光束分割素子で2つに分割された前記光束のそれぞれは、回折角度が前記回折格子の回折面に対して略垂直となる入射角度で前記回折格子の格子面の法線を対称軸として対称となるように前記回折格子に入射され、
    前記2つの光路補正用レンズは、前記対称軸上に配置されており、一方の光路補正用レンズの一方の焦点が前記格子面上にあり、一方の光路補正用レンズの他方の焦点が他方の光路補正用レンズの焦点と一致するように配置されていることを特徴とする変位検出装置。
  2. 前記光路シフト用プリズム部は、前記光路補正用レンズの一方を通過した前記光束を所定の方向に所定の距離だけシフトさせ、偏光方向を90度回転させることを特徴とする請求項1に記載の変位検出装置。
  3. 前記所定の距離のシフト量は、0次回折光が前記干渉光受光部の開口から回避可能な距離とすることを特徴とする請求項2に記載の変位検出装置。
  4. 前記光路シフト用プリズム部は、裏面ミラー付1/4波長板と、1/4波長板と、ミラーと、及び偏光ビームスプリッタとを備え、
    前記裏面ミラー付1/4波長板と前記1/4波長板は、同じ厚さであり、かつ、互いに垂直になるように設けられ、
    前記偏光ビームスプリッタは、前記裏面ミラー付1/4波長板と前記1/4波長板との間に水平方向に対して45度傾斜して設けられ、
    前記ミラーは、前記偏光ビームスプリッタと前記所定の距離を介して平行に設けられることを特徴とする請求項2又は3に記載の変位検出装置。
JP2016140429A 2016-07-15 2016-07-15 変位検出装置 Active JP6643199B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016140429A JP6643199B2 (ja) 2016-07-15 2016-07-15 変位検出装置
EP17181125.0A EP3270116B1 (en) 2016-07-15 2017-07-13 Displacement detecting device
US15/648,740 US10184781B2 (en) 2016-07-15 2017-07-13 Displacement detecting device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016140429A JP6643199B2 (ja) 2016-07-15 2016-07-15 変位検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018009933A JP2018009933A (ja) 2018-01-18
JP6643199B2 true JP6643199B2 (ja) 2020-02-12

Family

ID=59350701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016140429A Active JP6643199B2 (ja) 2016-07-15 2016-07-15 変位検出装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10184781B2 (ja)
EP (1) EP3270116B1 (ja)
JP (1) JP6643199B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019066235A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 セイコーエプソン株式会社 エンコーダー、プリンターおよびロボット
JP7233305B2 (ja) * 2019-05-30 2023-03-06 Dmg森精機株式会社 光学式変位測定装置
CN113819846B (zh) * 2021-09-18 2022-05-31 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 锥面衍射式光栅位移测量装置及测量方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH073344B2 (ja) * 1987-06-15 1995-01-18 キヤノン株式会社 エンコ−ダ−
JP3218657B2 (ja) * 1991-12-04 2001-10-15 キヤノン株式会社 ロータリーエンコーダ
JP4023923B2 (ja) * 1998-07-02 2007-12-19 ソニーマニュファクチュアリングシステムズ株式会社 光学式変位測定装置
US20030174343A1 (en) * 2002-03-18 2003-09-18 Mitutoyo Corporation Optical displacement sensing device with reduced sensitivity to misalignment
US20060145066A1 (en) 2004-12-13 2006-07-06 Hideaki Tamiya Displacement detection apparatus, displacement gauging apparatus and fixed point detection apparatus
JP5566203B2 (ja) * 2010-06-21 2014-08-06 Dmg森精機株式会社 変位検出装置
JP2012049284A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Nikon Corp エンコーダ装置、光学装置、露光装置、露光方法およびデバイス製造方法
EP2776792B1 (en) * 2011-11-09 2016-08-10 Zygo Corporation Double pass interferometric encoder system

Also Published As

Publication number Publication date
US10184781B2 (en) 2019-01-22
EP3270116A1 (en) 2018-01-17
EP3270116B1 (en) 2018-12-05
JP2018009933A (ja) 2018-01-18
US20180017373A1 (en) 2018-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8687202B2 (en) Displacement detecting device
JP6732543B2 (ja) 変位検出装置
JP5618898B2 (ja) 変位検出装置
US9097511B2 (en) Displacement detecting device with a polarization change to a twice-diffracted beam
US8604413B2 (en) Optical encoder including displacement sensing normal to the encoder scale grating surface
US9303979B2 (en) Optical position measuring device
US9733069B2 (en) Optical position-measuring device
US7995212B2 (en) Optical displacement measuring device
CN102364307B (zh) 位置检测装置
JP4077637B2 (ja) 格子干渉型変位測定装置
JP6643199B2 (ja) 変位検出装置
US10527405B2 (en) Optical position-measuring device
JP4827857B2 (ja) エンコーダ
KR100531693B1 (ko) 광학식 변위측정장치
JP6251126B2 (ja) 変位検出装置
JP7141313B2 (ja) 変位検出装置
JP7233305B2 (ja) 光学式変位測定装置
JP2000065529A (ja) 光学式変位測定装置
JP2016166874A (ja) 光学式角度測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190218

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191211

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6643199

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250