JP6642001B2 - 熱収縮性ポリエステル系フィルム及び包装体 - Google Patents
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Description
1.長手方向を主収縮方向とする熱収縮性ポリエステル系フィルムにおいて、温度変調DSCで測定した上記フィルムのガラス転移温度前後の可逆熱容量差が0.15J/g・℃以上0.30J/g・℃以下であり、90℃の温水にフィルムを10秒間浸漬したときの温湯収縮率が、フィルム長手方向で30%以上80%以下、幅方向で−10%以上5%以下であることを特徴とする熱収縮性ポリエステル系フィルム。
2.ポリエステル系フィルム同士を140℃でヒートシールした後の剥離強度が4.0N/15mm以上15N/15mm以下であることを特徴とする上記第1に記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。
3.90℃の熱風で収縮させた際のフィルム主収縮方向の最大収縮応力が2MPa以上8MPa以下であることを特徴とする上記第1または2に記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。
4.フィルムを構成する全ポリエステル成分中に、エチレングリコール以外のグリコール成分および/またはテレフタル酸以外のジカルボン酸成分を含有し、その合計量がポリエステル全ユニット100モル%中10モル%以上40モル%以下であることを特徴とする上記第1〜3のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。
5.上記第1〜4のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フィルムから得られたミシン目またはノッチを有するラベルを、容器の少なくとも外周の一部に被覆して熱収縮させて形成させることを特徴とする包装体
1.1 可動非晶量
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムは、温度変調DSCによるヒートオンリーモードで測定した熱収縮性ポリエステル系フィルムのガラス転移温度(Tg)前後の可動非晶量の指標となる可逆熱容量差が0.15J/g・℃以上0.30J/g・℃以下でなければならない。
以下、可動非晶の概念について説明する。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムは、90℃の温湯中に、無荷重状態で10秒間浸漬し、フィルムを直ちに25℃±0.5℃の水中に10秒間浸漬させた後、収縮前後の長さから、下式1により算出したフィルムの縦方向(主収縮方向)の熱収縮率(すなわち、90℃の温湯収縮率)が、30%以上80%以下でなければならない。
熱収縮率={(収縮前の長さ−収縮後の長さ)/収縮前の長さ}×100(%) 式1
90℃における縦方向の温湯収縮率が30%未満であると、収縮量が小さいため、ラベルとして用いた場合に、熱収縮後のラベルにシワやタルミが生じてしまう。90℃の温湯収縮率は33%以上が好ましく、36%以上がより好ましい。90℃における縦方向の温湯収縮率は高ければ高いほど容器の形状に追従できて好ましいが、80%以上の収縮率を発現させるには、縦方向の延伸倍率が5.5倍以上である必要が生じ、製膜工程において破断が多発してしまうので好ましくない。90℃の温湯収縮率は、77%以下が好ましく、74%以下がより好ましい。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムは、上記と同様にして測定されたフィルム横方向(主収縮方向と直交する方向)の90℃の温湯収縮率が、−10%以上5%以下でなければならない。90℃における横方向の温湯収縮率が−10%未満である(すなわち、加熱による伸長が大きい)と、ボトルのラベルとして使用する際に、ラベルに伸びが生じすぎてシワになりやすく、良好な収縮外観を得ることができないので好ましくなく、反対に、90℃における横方向の温湯収縮率が5%を超えると、収縮後のラベルに歪みやヒケが生じ易くなるので好ましくない。90℃における横方向の温湯収縮率は、好ましくは−8%以上3%以下であり、より好ましくは−6%以上1%以下である。
さらに、本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムは、140℃でヒートシールした時のヒートシール(剥離)強度が5N/25mm以上であることが好ましい。ヒートシール強度を4N/15mm以上15N/15mm以下とすることで、ラベルとして収縮仕上げを行った際に、実用化に耐えうるものとなる。ヒートシール強度が4N/15mmを下回ると、ラベルを容器へ収縮仕上げした際に剥がれが発生してデザイン要求を満たすことができないため、好ましくない。ヒートシール強度は大きいほどラベルの剥がれがなく好ましいが、上述のようにフィルムの可動非晶量が増加してフィルムの強度等に劣るため、15N/15mm以下が好ましい。より好ましくは5N/15mm以上14N/15mm以下である。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムは、90℃の熱風で測定したフィルム主収縮方向の最大収縮応力が2MPa以上8MPa以下であることが好ましい。なお、収縮応力の測定は実施例に記載の方法で行うものとする。
フィルム主収縮方向の90℃での最大収縮応力が2MPaを下回ると、ボトルのラベルとして使用する際に、ラベルが弛んでボトルに密着しないことがあるため、好ましくない。90℃の最大収縮応力は、2.5MPa以上がより好ましく、3MPa以上がさらに好ましい。反対に、90℃の最大収縮応力が8MPaを上回ると、熱収縮後のラベルに歪みが生じやすい、ラベルピッチが小さくなってしまうといった問題が生じるため、好ましくない。90℃の最大収縮応力は、7.5MPa以下がより好ましく、7MPa以下がさらに好ましい。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムに用いるポリエステルは、エチレンテレフタレートユニットを主たる構成成分とするものである。エチレンテレフタレートユニットは、ポリエステルの構成ユニット100モル%中、50モル%以上が好ましく、60モル%以上がより好ましい。本発明のポリエステルを構成する他のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、オルトフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、および脂環式ジカルボン酸等を挙げることができる。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムは、上記したポリエステル原料を押出機により溶融押し出しして未延伸フィルムを形成し、その未延伸フィルムを以下に示す所定の方法により、一軸または二軸延伸と熱処理によって得ることができる。なお、ポリエステルは、前記した好適なジカルボン酸成分とジオール成分とを公知の方法で重縮合させることで得ることができる。また、通常は、チップ状のポリエステルを2種以上混合してフィルムの原料として使用する。
得られた未延伸フィルムを、横延伸、縦延伸を適宜使い分けることで、フィルム縦方向が主収縮方向となる熱収縮性ポリエステル系フィルムを得ることができる。好ましい製造方法は次の通りである。
温度変調示差走査熱量計(DSC)「Q100」(TA Instruments 社製)を用いて、フィルムサンプルをハーメチックアルミニウムパン内に5.0±0.2mgで秤量し、MDSC(登録商標)ヒートオンリーモードで、平均昇温速度2.0℃/min、変調周期60秒で測定し、可逆熱容量曲線を得た。得られた熱容量曲線において、付属の解析ソフト(TA Instruments社製 TA Analysis)を用いて変曲点を求め、変曲点(ガラス転移点)前後の熱容量差を下記式2にしたがって可逆熱容量差を求めた。ここで、上記の変曲点とは可逆熱容量曲線が凹凸の無い理想的な曲線である場合に、可逆熱容量曲線を二回微分した時の値が0である点をいう。
可逆熱容量差=(高温側の熱容量)―(低温側の熱容量) 式2
ここで、熱容量曲線においてTgより高温側での熱容量曲線のベースラインの延長線を引く。ここで、Tg+5℃からTg+15℃の範囲の熱容量曲線のベースラインを、最小二乗法により直線フィッティングしたものを前記Tgより高温側での熱容量曲線のベースラインの延長線とする。そして、変曲点(Tg)における接線との交点を求め、この交点におけるY軸(可逆熱容量)の値を読み取り、高温側の熱容量とする。次に、Tgより低温側での熱容量曲線のベースラインの延長線を引く。ここで、Tg−15℃からTg−5℃の範囲の熱容量曲線のベースラインを、最小二乗法により直線フィッティングしたものを前記Tgより低温側での熱容量曲線のベースラインの延長線とする。そして、変曲点(Tg)における接線との交点を求め、この交点におけるY軸(可逆熱容量)の値を読み取り、低温側の熱容量とし、高温側の熱容量と低温側の熱容量の値の差を熱容量差ΔCpとした。
熱収縮性フィルムを10cm×10cmの正方形に裁断し、90℃±0.5℃の温水中に無荷重状態で10秒間浸漬して熱収縮させた後、25℃±0.5℃の水中に10秒間浸漬し、水中から引き出してフィルムの縦および横方向の寸法を測定し、下記式3にしたがって、それぞれ熱収縮率を求めた。熱収縮率の大きい方向を主収縮方向(長手方向)とした。
熱収縮率={(収縮前の長さ−収縮後の長さ)/収縮前の長さ}×100(%) 式3
また、上記の可逆熱容量測定のベースラインシフトが乱れなく生じたことから、測定が正常に行えたことを確認した。
テスター産業社製ヒートシーラー(PP−701−B)を用い、加熱バーの幅方向をフィルムの流れ方向と直交する方向で、上バー温度140℃に固定して、圧力1kg/cm2、ヒートシール時間1秒の条件で、熱収縮性フィルム同士を重ね合わせて熱板シールを行い、15mm幅の試験片を作製した。この試験片の180度剥離強度を測定し、ヒートシール強度(N/15mm)とした。
熱収縮性フィルムから主収縮方向の長さが200mm、幅20mmのサンプルを切り出し、東洋ボールドウィン社製(現社名オリエンテック社)の加熱炉付き強伸度測定機(テンシロン(オリエンテック社の登録商標))を用いて測定した。加熱炉は予め90℃に加熱しておき、チャック間距離は100mmとした。加熱炉の送風を一旦止めて加熱炉の扉を開け、サンプルをチャックに取付け、その後速やかに加熱炉の扉を閉めて、送風を再開した。収縮応力を30秒以上測定し、30秒後の収縮応力(MPa)を求め、測定中の最大値を最大収縮応力(MPa)とした。また、最大収縮応力に対する30秒後の収縮応力の比率(百分率)を応力比(%)とした。
熱収縮性フィルムに、予め東洋インキ製造社製の草色・金色・白色の各インキで、3色印刷を施した。印刷したフィルムの両端部を重ねて、テスター産業社製ヒートシーラー(PP−701−B)で140℃、圧力1kg/cm2、1.0秒の条件で接着することにより、チューブ状のラベル(熱収縮性フィルムの主収縮方向を周方向としており、外周長が装着するボトルの外周長の1.1倍であるチューブ状のラベル)を作製した。そのチューブ状のラベルを、500mlの角型PETボトル(胴周長215mm、ネック部の最小長87mm)に被せて、Fuji Astec Inc製スチームトンネル(型式;SH−1500−L)を用いて、通過時間2.5秒、ゾーン温度(熱電対による実温度)約87℃で熱収縮させることにより、ラベルをボトルに装着した。なお、装着の際には、ネック部においては、直径30mmの部分がラベルの一方の端になるように調整した。収縮後ラベルの仕上がり性を、以下の基準に従って目視で3段階評価した。
◎:仕上がり性 最良(欠点なし)
○:仕上がり性 良 (欠点1箇所あり)
×:仕上がり性 不良(欠点2箇所以上あり)
なお、欠点とは、シワ、収縮不足、ラベル端部折れ込み、収縮白化等である。
上記したラベルの収縮仕上がり性の条件と同一の条件で、PETボトルにラベル(高さ170mm)を装着した。収縮後ラベルの高さを測定し、以下の基準に従って評価した。◎:ラベル高さが169mm以上
○:ラベル高さが167mm以上169mm未満
×:ラベル高さが167mm未満
合成例1
撹拌機、温度計および部分環流式冷却器を備えたステンレススチール製オートクレーブに、ジカルボン酸成分としてジメチルテレフタレート(DMT)100モル%と、多価アルコール成分としてエチレングリコール(EG)100モル%とを、エチレングリコールがモル比でジメチルテレフタレートの2.2倍になるように仕込み、エステル交換触媒として酢酸亜鉛を0.05モル%(酸成分に対して)、重縮合触媒として三酸化アンチモン0.225モル%(酸成分に対して)を添加し、生成するメタノールを系外へ留去しながらエステル交換反応を行った。その後、280℃で26.7Paの減圧条件のもとで重縮合反応を行い、固有粘度0.75dl/gのポリエステルAを得た。尚、ポリエステルAには副生成物のジエチレングリコール(DEG)が1%含まれている。組成を表1に示す。
合成例1と同様の方法により、表1に示すポリエステルB〜Fを得た。ポリエステルEの製造の際には、滑剤としてSiO2(富士シリシア社製サイリシア266;平均粒径1.5μm)をポリエステルに対して7,000ppmの割合で添加した。なお、表中、IPAはイソフタル酸、NPGはネオペンチルグリコール、BDは1,4−ブタンジオール、ε−CLはε−カプロラクトン、DEGは副生成物のジエチレングリコールである。各ポリエステルの固有粘度は、それぞれ、B:0.73dl/g,C:0.80dl/g,D:1.20dl/g,E:0.70dl/g、F:0.78dl/gであった。なお、各ポリエステルは、適宜チップ状にした。
上記したポリエステルA、ポリエステルB、ポリエステルCおよびポリエステルEを質量比5:66:24:5で混合して押出機に投入した。この混合樹脂を280℃で溶融させてTダイから押出し、表面温度30℃に冷却された回転する金属ロールに巻き付けて急冷することにより、厚さ約240μmの未延伸フィルムを得た。しかる後、その未延伸フィルムを、横延伸ゾーン、中間ゾーン、中間熱処理ゾーンを連続的に設けたテンター(第1テンター)に導いた。なお、中間ゾーンにおいては、フィルムを通過させていない状態で短冊状の紙片を垂らしたときに、その紙片がほぼ完全に鉛直方向に垂れ下がるように、延伸ゾーンからの熱風および熱処理ゾーンからの熱風が遮断されている。
実施例1と同じポリエステル原料を実施例1と同様に溶融押し出しし、実施例1と同じ方法で横延伸と中間熱処理を行った。その後、低速・中低速ロール間で2.0倍、中低速・中高速ロール間で1.65倍、中高速・高速ロール間で1.0倍(延伸なし)に延伸した以外は実施例1と同様に行い、厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。
ポリエステルAとポリエステルBとポリエステルCとポリエステルEを質量比で25:60:10:5となるように混合して押出機に投入した。その混合樹脂を、実施例1と同様の条件で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その後、中間熱処理時のリラックス率を20%とした以外は実施例1と同様にして、厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。
ポリエステルAとポリエステルBとポリエステルDとポリエステルEを質量比で5:75:15:5となるように混合して実施例1と同様の方法で押出機に投入した。その混合樹脂を、実施例1と同様の条件で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その後、実施例1と同様にして、厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。
ポリエステルAとポリエステルDとポリエステルEとポリエステルFを質量比で5:15:5:75となるように混合して実施例1と同様の方法で押出機に投入した。その混合樹脂を、実施例1と同様の条件で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その後、実施例1と同様にして、厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。
実施例1と同じポリエステル原料を実施例1と同様の方法で押出機に投入した。その混合樹脂を、実施例1と同様の条件で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その後、最終熱処理温度を120℃とした以外は実施例1と同様にして、厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。
実施例2と同じポリエステル原料を実施例1と同様の方法で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その未延伸フィルムを、横延伸を行わず、縦延伸機へ導き、予熱ロール上でフィルム温度が70℃になるまで予備加熱した後、高速ロール上で4.0倍に延伸した(低速、中低速は延伸していない)。尚、中低速ロールは90℃、高速ロールは25℃に設定した。その後、最終熱処理工程は経ず、両縁部を裁断除去することによって、厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。
実施例3と同じポリエステル原料を混合して実施例1と同様の方法で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その後、中間熱処理のリラックス率を0%とした以外は実施例1と同じ方法で横延伸と中間熱処理を行った。その後、テンターの後方に設けられた左右一対のトリミング装置(周状の刃先を有する丸刃によって構成されたもの)を利用して、横一軸延伸フィルムの端縁際(中央のフィルム厚みの約1.2倍の厚みの部分)を切断し、切断部位の外側に位置したフィルムの端部を連続的に除去した。さらに、そのように端部をトリミングしたフィルムを、実施例1と同じ方法で縦延伸を行った。高速ロールで冷却した後のフィルムを第2テンターへ導き、最終熱処理温度を130℃、リラックス率を10%とし、その後は実施例1と同様の方法で厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。また、温度変調DSC測定結果を図1に示した。なお、図1中のチャートに乱れがなく、Tg付近でベースラインがシフトしているので、DSCの測定が正常に行えたことが確認できた。
ポリエステルAとポリエステルEを質量比で95:5となるように混合して実施例1と同様の方法で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その後、横延伸ゾーンの温度を85℃、横延伸倍率を3.5、中間熱処理温度105℃、リラックス率を10%とした以外は実施例1と同じ方法で横延伸と中間熱処理を行い、比較例1と同様の方法でフィルムの端部を連続的にトリミングした。さらに、そのように端部をトリミングしたフィルムを、低速・中低速ロール間で1.0倍(延伸なし)、中低速・中高速ロール間で1.0倍、中高速・高速ロール間で3.5倍に延伸し、実施例1と同じ方法で冷却した。冷却後のフィルムを第2テンターへ導き、最終熱処理温度を100℃、リラックス率を10%とし、その後は実施例1と同様の方法で厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。なお、DSC測定で得られた可逆熱容量曲線は、Tg付近でのベースラインシフトが明確ではなく変曲点が求められなかったため、ΔCpの算出は不可能であった。
ポリエステルAとポリエステルBとポリエステルEを質量比で70:25:5となるように混合して実施例1と同様の方法で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その後、中間熱処理工程での温度を130℃、リラックス率を0%とした以外は比較例2と同じ方法で横延伸と中間熱処理を行い、比較例1と同様の方法でフィルムの端部を連続的にトリミングした。さらに、そのように端部をトリミングしたフィルムを、低速・中低速ロール間で1.0倍(延伸なし)、中低速・中高速ロール間で1.0倍、中高速・高速ロール間で2.2倍に延伸し、実施例1と同じ方法で冷却した。冷却後のフィルムを第2テンターへ導き、最終熱処理温度を115℃、リラックス率を0%とし、その後は実施例1と同様の方法で厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。なお、DSC測定で得られた可逆熱容量曲線は、Tg付近でのベースラインシフトが明確ではなく変曲点が求められなかったため、ΔCpの算出は不可能であった。
実施例1と同じポリエステル原料を実施例1と同様の方法で溶融押し出しし、未延伸フィルムを形成した。その後、中間熱処理工程でのリラックス率を0%とした以外は実施例1と同じ方法で横延伸と中間熱処理を行った。しかる後は実施例1と同様の方法で厚みが約18μmの熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。製造条件と評価結果を表2に示す。
2:変曲点(Tg)における熱容量曲線の接線
3:Tgより高温側での熱容量曲線のベースラインの延長線
4:Tgより低温側での熱容量曲線のベースラインの延長線
5:実施例1における可逆熱容量差(ΔCp)
6:比較例1における可逆熱容量差(ΔCp)
Claims (5)
- 長手方向を主収縮方向とする熱収縮性ポリエステル系フィルムにおいて、温度変調DSCで測定した上記フィルムのガラス転移温度前後の可逆熱容量差が0.15J/g・oC以上0.30J/g・oC以下であり、90℃の温水にフィルムを10秒間浸漬したときの温湯収縮率が、フィルム長手方向で40%以上80%以下、幅方向で−10%以上0%未満であることを特徴とする熱収縮性ポリエステル系フィルム。
- ポリエステル系フィルム同士を140oCでヒートシールした後の剥離強度が4.0N/15mm以上15N/15mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。
- 90℃の熱風で収縮させた際のフィルム主収縮方向の最大収縮応力が2MPa以上8MPa以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。
- フィルムを構成する全ポリエステル成分中に、エチレングリコール以外のグリコール成分および/またはテレフタル酸以外のジカルボン酸成分を含有し、その合計量がポリエステル全ユニット100モル%中10モル%以上40モル%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フィルムから得られたミシン目またはノッチを有するラベルを、容器の少なくとも外周の一部に被覆して熱収縮させて形成させることを特徴とする包装体
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