図1に示す本発明の好ましい第1実施形態に係る電動ディスペンサー10は、例えば病院や介護用の施設等に設置して用いられる。本第1実施形態の電動ディスペンサー10は、電動式であり、内容液として例えばハンドソープ等の洗浄剤や消毒剤等を、好ましくは検知センサー19に手をかざすだけで、当該電動ディスペンサー10に手を直接触れさせることなく、所定量、自動的に吐出させる装置として使用される。本第1実施形態の電動ディスペンサー10は、ディスペンサー本体11に、吐出容器21をカートリッジ式に着脱交換可能に装着して用いられる。本第1実施形態の電動ディスペンサー10は、吐出容器21の容器本体22に収容された内容液の残量が少なくなっても、内容液の残量を精度良く直接的に検出することを可能にして、所定量の内容液を安定した吐出状態でスムーズに吐出できるようにする機能を備える。
そして、本第1実施形態の電動ディスペンサー10は、図1に示すように、ディスペンサー本体11と、このディスペンサー本体11に好ましくは着脱交換可能に装着される吐出容器21とを含み、ディスペンサー本体11から供給されるエアーによって、吐出容器21に収容された内容液を吐出させる電動式のディスペンサーである。吐出容器21は、内容液が収容された容器本体22と、内容液の吐出機構24とを備えている。ディスペンサー本体11は、エアーポンプ12と、装着された吐出容器21の容器本体22に収容された内容液の残量を検出するセンサー部14と、エアーポンプ12を制御する制御部15とを備えている。センサー部14は、容器本体22に収容された内容液の液位又は重量を検出することによって、内容液の残量を検出するようになっている。制御部15は、センサー部14によって検出された内容液の液位又は重量に応じて、エアーポンプ12を制御する。
また、本第1実施形態では、センサー部14は、容器本体22に収容された内容液の液位を検出することによって、内容液の残量を検出するようになっており、制御部15は、センサー部14によって検出された内容液の液位に応じてエアーポンプ12を制御するようになっている。
さらに、本第1実施形態では、センサー部14は、内容液の使用に伴って内容液の液位が所定の高さ位置まで下がったことを検出する1又は2以上の光電センサー14a,14b又は静電容量センサーとして、容器本体22の高さ方向に離間して設けられた2以上(本第1実施形態では、2体)の光電センサー又は静電容量センサーを含んで構成されており、各々の光電センサー14a,14bによって検出された内容液の液位に応じてエアーポンプ12を制御するようになっている。
本第1実施形態では、ディスペンサー本体11は、電動ディスペンサー10の主要部分を構成する部分である。ディスペンサー本体11は、中空箱状の本体ケース16の内部に、エアーポンプ12や、電池類が装着されたバッテリー部17、制御部15、エアー供給配管18、配線類20等を組み込んで形成されている。本体ケース16における、吐出容器21の装着部11aに面した壁面16aには、当該装着部11aに臨んで、センサー部14を構成する光電センサー14a,14bを備えるセンサー本体14c,14dが、所定の高さ位置に2箇所に設けられていると共に、上方の光電センサー14aの直上部分に、エアー供給配管18の先端部が突出している。このエアー供給配管18の先端部には、本体側ジョイント18aが取り付けられており、この本体側ジョイント18aには、吐出容器21の吐出機構24を構成するエアー供給パイプ28の容器側ジョイント28aが接続される。
ディスペンサー本体11には、本体ケース16の上端部分から、吐出容器21が隣接配置される装着部11a側に張り出して、検知センサー取付け部29が延設して設けられていると共に、本体ケース16の下端部分から装着部11a側に張り出して、張出し基台部30が設けられている。これらによって、ディスペンサー本体11は、略コの字の側面形状を備えている。また張出し基台部30の上方の、検知センサー取付け部29との間の部分によって、ディスペンサー本体11の装着部11aが形成され、この装着部11aに、吐出容器21が着脱交換可能に装着される。検知センサー取付け部29は、張出し基台部30を超えて装着部11a側に張り出して設けられており、検知センサー取付け部29の先端部分の下面から下方に臨んで、検知センサー19を備えるセンサー本体19aが配設されている。検知センサー取付け部29の中空内部は、本体ケース16の中空内部と連通しており、検知センサー19は、配線類20を介して制御部15と接続している。検知センサー19は、検知センサー19の下方等にかざされた人体や物を検知するものであり、内容液の吐出のきっかけを電動ディスペンサー10に与える。
張出し基台部30は、例えば略円形や略矩形の平面形状を有しており、これの底面部30bが本体ケース16の底面部16bと面一に連続していて、これらが一体となった大きな載置面を形成していることにより、設置箇所にディスペンサー本体11を安定した状態で設置できるようになっている。
ここで、センサー部14を構成するセンサーとして、例えば、光電センサーや静電容量センサーの他、渦電流センサー、超音波センサー等の、液面を感知できるセンサーとして一般に用いられる種々のセンサーを使用することができる。
本第1実施形態では、容器本体22に収容された内容液の液位を検出するセンサー部14は、光電センサー14a,14bを含んで構成されている。光電センサー14a,14bは、例えば、容器本体22が透明な容器であり、内容液が有色のものである場合に、好ましく用いることができる。また光電センサー14a,14bは、安価で入手が容易であると共に、設置や調整が容易なセンサーである。
本第1実施形態では、センサー部14を構成するセンサーとして、各々の光電センサー14a,14bに代えて、静電容量センサーを用いることもできる。各々の静電容量センサーは、2枚の電極を内容液の液面と平行となるように僅かな隙間を保持して配置し、中周波電圧(100-300KHz)を負荷することで、電流値の変化から液面を感知できるようになっている。静電容量センサーは、例えば、容器本体22が透明な容器であり、内容液が有色のものである場合だけでなく、容器本体22が不透明な容器である場合や、内容液が透明のものである場合にも用いることができる。また、静電容量センサーは、外乱光に強く、また省電力化を図ることも容易である。
また、エアーポンプ12やセンサー部14等を制御する制御部15は、例えば制御回路や信号処理回路等が組み込まれた制御基板からなるものを用いることができる。制御基板は、基板上に設けられた、集積回路、抵抗等の電子部品や配線等を具備しており、バッテリー部17、エアーポンプ12、センサー部14、検知センサー19等と電気的に接続されている。検知センサー19は、焦電センサーや、赤外発光ダイオードと赤外受光ダイオードとからなるセンサー等、例えば人感センサーとして知られる公知の各種のセンサーからなるものを使用することができる。
そして、本実施形態では、吐出容器21の容器本体22に収容された内容液の液位を検出する、センサー部14を構成する光電センサー14a,14bは、ディスペンサー本体11の本体ケース16の装着部11aに面した壁面16aに、高さ方向に離間して2箇所に取り付けられている。これらの光電センサー14a,14bは、ディスペンサー本体11における所定の高さ位置として、例えば張出し基台部30から、装着部11aに装着される吐出容器21の容器本体22の高さの1/3の高さ位置と、1/2の高さ位置に、センサー本体14c,14dの中心が配設されるように取り付けられている。
なお、センサー部14を構成する光電センサー14a,14bは、装着部11aに装着される吐出容器21の容器本体22の内容量や、内容液の物性等に応じて、1又は3箇所以上に取り付けて用いることもできる。光電センサーを1箇所に設けた場合でも、例えば内容液の残量が半分に減少した段階で、エアーポンプ12の駆動時間を切り替えることで、内容液の吐出量や吐出状態を安定させることが可能になる。光電センサーは、ディスペンサー本体11の高さ方向に間隔をおいて多数設けることで、内容液の吐出量や吐出状態をさらに精度良く安定させることが可能になるが、光電センサーの数が多すぎると、構成が複雑になると共に、誤作動を生じやすくなる。このため、光電センサーは、ディスペンサー本体11の高さ方向に間隔をおいて2〜4箇所に取り付けることが好ましい。また、例えば本体ケース16の装着部11aに面した壁面16aに、上下方向に延設させてスライドガイド部を設けておき、このスライドガイド部に沿って、液面センサーを上下にスライド移動可能に取り付けることもできる。これによって、装着部11aに装着される吐出容器21の容器本体22の内容量や、内容液の物性等に応じて、エアーポンプ12の駆動時間を切り替えるべき所定の高さ位置を、適宜調整できるようにすることが可能になる。
本第1実施形態では、ディスペンサー本体11と共に電動ディスペンサー10を構成する吐出容器21は、上述のように、容器本体22と、内容液の吐出機構24とを含んで形成されている。容器本体22は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エラストマー等の合成樹脂をボトル形状に成形したプラスチック成形品となっており、好ましくは手で強く把持してもその形状を容易に保持できる程度の保形剛性を備えている。容器本体22は、円筒形状の胴部25の下端部に連続して底面部22aが設けられ、円筒形状の胴部25の上端部に連続して口首部22bを有する肩部22cが設けられた、略有底円筒状のボトル形状を有するように形成されている。容器本体22の口首部22bには、内容液の吐出機構24を備える吐出キャップ31が着脱可能に取り付けられる。
本第1実施形態では、内容液の吐出機構24を備える吐出キャップ31は、例えば容器本体22の口首部22bに設けられた雄ネジ部((図示せず)に締着される、雌ネジ部((図示せず)を有するキャップ本体32に、吐出機構24を構成するエアー供給パイプ28、延長吐出ノズル部33、ディップチューブ34等を設けたものとなっている。すなわち、吐出キャップ31は、キャップ本体32と、延長吐出ノズル部33と、ディップチューブ34と、エアー供給パイプ28とを含んで形成されている。延長吐出ノズル部33は、キャップ本体32から一体として側方に張り出して設けられ、先端に吐出口33aを有する。ディップチューブ34は、延長吐出ノズル部33の中空内部の吐出流路33bと連通して、キャップ本体32から下方に延設するように取り付けられていて、その下端部分が、容器本体22の底面部22aに近接して配置されている。エアー供給パイプ28は、キャップ本体32を貫通して、一端部を延長吐出ノズル部33の張出し方向とは径方向反対側に突出させて取り付けられている。キャップ本体32から外側に突出するエアー供給パイプ28の一端部には、容器側ジョイント28aが取り付けられており、この容器側ジョイント28aは、ディスペンサー本体11のエアー供給配管18の先端部に設けられた本体側ジョイント18aと接続される。容器側ジョイント28aと本体側ジョイント18aとの接続は、円筒形内壁面とOリングによるOリング嵌合や、容器側ジョイント28aを、本体壁に設けた弾性体などにネジ嵌合等を利用して突き当てて接合させることによってなされている。キャップ本体32から下方に突出するエアー供給パイプ28の他端部は、容器本体22に収容された内容液の液面よりも上方に配置されている。
また、本第1実施形態では、吐出キャップ31のキャップ本体32を上下方向に貫通して、排気路35が形成されていると共に、排気路35の上端部に、排気弁35aが設けられている。ディスペンサー本体11のエアーポンプ12からエアーを供給することで、延長吐出ノズル部33を介して内容液が吐出されている状態から、エアーの供給が停止された際に、容器本体22のヘッドスペース部36に残った圧気を、排気路35や排気弁35aを介して排気することで、内容液の吐出をスムーズに停止させることが可能になる。このような圧気を排気するための機構は、例えばディスペンサー本体11のエアー供給配管18に、制御部15と接続する電磁弁を取り付けることによって設けることもできる。
上述の構成を備える吐出容器21は、ディスペンサー本体11の装着部11aに着脱交換可能に装着されて、本第1実施形態の電動ディスペンサー10が形成される。すなわち、吐出容器21の容器本体22の底面部22aを、張出し基台部30の上面に載置すると共に、吐出容器21の吐出キャップ31の容器側ジョイント28aを、ディスペンサー本体11の装着部11aに面した壁面16aから突出する本体側ジョイント18aに接続する。これによって、吐出容器21は、張出し基台部30bや本体側ジョイント18aに支持させた状態で、ディスペンサー本体11の装着部11aに取り付けられる。また、吐出容器21は、装着時における容器本体22の液収容部23に収容された内容液の液面(液位)37aが、装着部11aに面した壁面16aに設けられた上方の光電センサー14aのセンサー本体14cよりも、高い位置にくるようにディスペンサー本体11に取り付けられる。
そして、本第1実施形態の電動ディスペンサー10では、上述のように、吐出容器21がディスペンサー本体11に装着されている状態で、ディスペンサー本体11の検知センサー取付け部29の先端部分に取り付けられた検知センサー19を備えるセンサー本体19aの下方に、例えば手をかざすだけで、好ましくは電動ディスペンサー10に直接手を触れることなく、自動的に所定量の内容液を吐出させて、手のひら等に受け取って使用することができる。すなわち、使用者がセンサー本体19aの下方に人体や物をかざすと、検知センサー19がそれを検知して、制御部15に検知信号を送る。検知センサー19からの信号を受けた制御部15は、制御回路等に予め設定された所定量の内容液を延長吐出ノズル部33から吐出させるように、所定時間、エアーポンプ12を駆動させて、生成したエアーを、エアー供給配管18やエアー供給パイプ28を介して、内容液が収容された容器本体22の上部のヘッドスペース部36に圧気として供給する。
ディスペンサー本体11のエアーポンプ12から、エアーが圧気として容器本体22のヘッドスペース部36に送り込まれることで、ヘッドスペース部36の圧力が上昇すると共に、上昇した圧力による圧気によって、容器本体22に収容された内容液の液面37aが押圧される。これによって、内容液が、容器本体22から、ディップチューブ34を介して延長吐出ノズル部33の吐出流路33bに送り出されて、所定量、先端の吐出口33aから吐出される。なお、制御部15によって制御された所定時間、エアーポンプ12から加圧チャンバー30にエアーが供給され続ける間、吐出キャップ31に設けられた排気路35や排気弁35aからは、僅かな空気が排気され続けることになる。
予め設定された所定時間、エアーポンプ12から容器本体22のヘッドスペース部36にエアーが供給されたら、制御部15による制御によって、エアーポンプ12の駆動が停止されることでエアーの供給がストップする。エアーの供給がストップすると、上昇したヘッドスペース部36の圧力は、排気路35や排気弁35aから圧気(エアー)が排気されることで速やかに低下して、内容液の吐出が停止すると共に、ヘッドスペース部36の圧力が大気圧になるまで低下する。これらによって、本第1実施形態の電動式のディスペンサー10は、制御部15によって制御された所定時間、所定の吐出量で内容液を吐出させることが可能になる。
また、本第1実施形態では、上述のようにして所定量の内容液を吐出させる操作が繰り返し行なわれることにより内容液が使用されて、内容液が減少すると共に液面37aによる液位が下がってゆく。そして液位が下がることで容器本体22の上部のヘッドスペース36の容量が増大すると、ヘッドスペース部36の圧力を上昇させるまでの時間がかかることになるため、一定量のエアーを送り込んでも、一定量の内容液を吐出させることができなくなる。本第1実施形態の電動ディスペンサー10では、容器本体22に収容された内容液の液面37aによる液位が、内容液の使用に伴って所定の高さ位置まで下がったことを、センサー部14によって直接的に精度良く検出し、検出された内容液の液位の高さ位置に応じて、エアーポンプ12の駆動時間や、駆動速度、駆動圧力、駆動電圧等が変化するように制御部15によって制御することで、容器本体22に収容された内容液の残量が少なくなっても、所定量の内容液を安定した吐出状態でスムーズに吐出させることができるようになっている。
すなわち、本第1実施形態の電動ディスペンサー10によれば、ディスペンサー本体11は、装着された吐出容器21の容器本体22に収容された内容液の液位が、内容液の使用に伴って所定の高さ位置まで下がったことを検出する光電センサー14a,14bを含むセンサー部14と、エアーポンプ12の駆動を制御する制御部15とを備えている。制御部15は、センサー部14によって直接的に検出された内容液の液位の高さ位置を介して検出された内容液の残量に応じて、エアーポンプ12を制御して、駆動時間や、駆動速度、駆動圧力、駆動電圧等を変化させることができるようになっている。また、制御部15は、好ましくはPWM(Pulse Width Modulation)回路を備えていることで、電圧が一定でも、使用するマイコンからパルス状に電気を供給することで、パルス幅によってモーターの回転数を制御することができるようになっている。PWM回路は、一定の周期で、入力信号(DCレベル)の大きさに応じて、パルス幅のデューティ・サイクル(パルス幅のHとLの比)を変えることによって、モーターを制御する回路である。
したがって、本第1実施形態によれば、容器本体22に収容された内容液の液面による液位が、吐出容器21をディスペンサー本体11に装着した際の装着時における液面37aから、内容液の使用に伴って、例えば容器本体22の高さの1/2程度の高さ位置の液面37bまで下がった際に、液位が液面37bまで下がったことを上方の光電センサー14aが直接的に検出して、検知信号を制御部15に送ることが可能になる。光電センサー14aからの検知信号を受けた制御部15は、エアーポンプ12の駆動を制御して、例えばポンプ電圧を上昇させたり、パルス幅を広くすることによって、例えばヘッドスペース36の容量が増大したことで、ヘッドスペース部36の圧力を上昇させるまでに余分な時間がかかる分、エアーポンプ12の駆動時間が延長されるように切り替えることができる。また、エアーポンプ12の駆動速度を上昇させたり、エアーポンプ12の駆動圧力を上昇させたり、エアーポンプ12の駆動電圧を上昇させたりすることによって、内容液が吐出されるまでの時間が遅延するのを抑制することが可能になる。これらによって、例えばエアーポンプ12の駆動時間が延長されることで、以後の内容液の使用時には、吐出容器21をディスペンサー本体11に装着して内容液を使用し始めた時と同様の吐出量及び吐出状態で、内容液を吐出させることが可能になる。
また同様にして、内容液の使用に伴って、例えば容器本体22の高さの1/3程度の高さ位置まで液面による液位が下がった際に、液位が下がったことを下方の光電センサー14bが直接的に検出して、検知信号を制御部15に送ることが可能になる。光電センサー14bからの検知信号を受けた制御部15は、エアーポンプ12の駆動を制御して、上述と同様に、例えばヘッドスペース部36の圧力を上昇させるまでに余分な時間がかかる分、エアーポンプ12の駆動時間が延長されるように切り替えたり、駆動速度、駆動圧力、駆動電圧等を変化させることが可能になり、以後の内容液の使用時には、吐出容器21をディスペンサー本体11に装着して内容液を使用し始めた時と同様の吐出量及び吐出状態で、内容液を吐出させることが可能になる。
これらによって、本第1実施形態の電動ディスペンサー10によれば、容器本体22に収容された内容液の残量が少なくなっても、センサー部14によって内容液の液位を検出することで、内容液の残量を精度良く直接的に検出することを可能にして、所定量の内容液を安定した吐出状態でスムーズに吐出させることが可能になる。
なお、容器本体22に収容された内容液の残量は、例えば容器本体22が、横断面形状に変化の無い筒状の容器である場合には、断面積に水位(液高さ)を乗じることで、容易に算出することができる。容器本体22の横断面形状が変化する場合には、例えば高さ毎に異なる断面積を制御部15に組み込まれたテーブルに格納しておき、高さ毎の断面積に応じて所定の水位(液高さ)まで積算することによって、内容液の残量を算出することができる。ヘッドスペース部36の容量は、例えば容器本体22の全容積から、算出された内容液の残量を差し引くことで、容易に算出することができる。
図4(a)は、例えば図1に示すような、容器本体22の高さ方向に離間して設けられた2以上の光電センサー14a,14bを含むセンサー部14によって検出された内容液の液位に応じて、エアーポンプ12を制御して所定量の内容液を吐出させる際のフローチャートを例示するものである。図4(a)に示すフローチャートでは、電動ディスペンサー10の電源をONにすると、検知センサー19の下方に人体や物がかざされるのに先立って、制御部15が、センサー部14の光電センサー14a,14bによって直接検知される液位に応じて、所定量の内容液が吐出されるように、制御すべきエアーポンプ12の駆動時間や、駆動速度、駆動圧力、駆動電圧等を設定する。
すなわち、電動ディスペンサー10の電源がONにされた後、誤って内容液が吐出しないように、検知センサー19や光電センサー14a,14bを反応させない時間として設定された、例えば3秒間程度のマスクタイマを経て、制御部15は、例えばエアーポンプ12の駆動時間Tを、吐出容器21がディスペンサー本体11に装着された際の容器本体22に内容液が満たされた状態における標準の駆動時間T=t0に設定する。しかる後に、制御部15は、複数の光電センサー14a,14bによって直接検知される液位に応じて、駆動時間Tを変化させる。例えば、制御部15は、上方の光電センサー14aが内容液を検出している状態では、内容液の液位は、上方の光電センサー14aが設けられた高さよりも上方に位置していると判断して、エアーポンプ12の駆動時間Tを標準の駆動時間T=t0と等しいT=t1に設定する。また、制御部15は、上方の光電センサー14aが内容液を検出せず、下方の光電センサー14bが内容液を検出している状態では、内容液の液位は、上方の光電センサー14aと下方の光電センサー14bとの間の高さ領域に位置していると判断して、制御部15に組み込まれたテーブルを参照して、エアーポンプ12の駆動時間Tを、標準の駆動時間T=t0よりも長いT=t2に設定する。さらに、制御部15は、上方の光電センサー14aも下方の光電センサー14bも内容液を検出していない状態では、内容液の液位は、下方の光電センサー14bが設けられた高さよりも下方に位置していると判断して、制御部15に組み込まれたテーブルを参照して、エアーポンプ12の駆動時間Tを、T=t2よりもさらに長いT=tnに設定する。
なお、容器本体22の高さ方向に離間して、3体以上の光電センサーが設けられている場合も、上述と同様に、これらの光電センサーによって検出された内容液の液位に応じて、制御部15に組み込まれたテーブルを参照して、エアーポンプ12の標準の駆動時間T=t0よりも段階的に長い駆動時間T=tnが、制御部15によって順次設定されることになる。また、センサー部14により直接検知される液位に応じて、制御部15によって例えばテーブルを参照して行われるエアーポンプ12の制御は、駆動時間の制御の他、駆動速度、駆動圧力、駆動電圧等の制御であっても良い。
電動ディスペンサー10は、制御部15によって、上述のようにエアーポンプ12の駆動時間Tが設定されると、検知センサー19の下方に人体や物がかざされて内容液が吐出されるまでの間、待機状態となる。制御部15は、検知センサー19の下方に人体や物がかざされると、エアーポンプ12の駆動を、好ましくはさらに以下のように制御して、内容液を吐出させることができるようになっている。
すなわち、制御部15は、吐出容器の吐出機構が、後述する図3に示すように、内容液を空気と混合して、発泡させた状態で吐出させるフォーマー機能を有しているものである場合に、検知センサー19の下方に人体や物がかざされた際に、電動ディスペンサー10に電源が投入された直後の、吐出機構のフォーマージョイント43や混合室44や吐出通路部45やノズル部46に、内容液や泡が無い状態にあるか否かを判定する。また、制御部15は、検知センサー19の下方に人体や物がかざされた際に、一旦内容液が吐出されてから相当の時間が経過して、吐出機構の吐出通路部45やノズル部46に残っていた泡が消泡した状態にあるか否かを判定する。さらに、制御部15は、検知センサー19の下方に人体や物がかざされた際に、内容液が一旦吐出された直後の、吐出機構の吐出通路部45やノズル部46に泡が残っている状態にあるか否かを判定する。
そして、制御部15は、電動ディスペンサー10に電源が投入された直後の状態と判断した際には、テーブルを参照して、駆動時間Tに追加時間taを加えた、修正駆動時間T’=T+taでエアーポンプ12を駆動させる。吐出通路部45やノズル部46に残っていた泡が消泡した状態と判断した際には、制御部15は、テーブルを参照して、駆動時間Tに追加時間tbを加えた、修正駆動時間T”=T+tbでエアーポンプ12を駆動させる。内容液が一旦吐出された直後の泡が残っている状態と判断した際には、制御部15は、駆動時間Tでエアーポンプ12を駆動させる。これらによって、所定量の泡状の内容液を、さらに安定した吐出状態で吐出させることが可能になる。
また、制御部15は、内容液の液面が容器本体41の上部にあるときには、急な泡の吐出を避けるために、エアーポンプ12が低回転から回転し始めるように制御することができる。制御部15は、さらに、内容液の液面が容器本体41の下部にあるときには、液面が加圧されるまでの時間ができるだけ短くなるように、エアーポンプ12が高回転で回転し始めるように制御することができる。
図2は、本発明の好ましい第2実施形態に係る電動ディスペンサー50の構成を説明するものである。本第2実施形態の電動ディスペンサー50は、液位を検出することによって内容液の残量を検出するセンサー部54の構成が、上記第1実施形態のものと相違している以外は、上記第1実施形態の電動ディスペンサー10と略同様の構成を備えている。なお、本第2実施形態の電動ディスペンサー50では、上記第1実施形態の電動ディスペンサー10と同様の構成部分については、同様の符号を付すことで、その詳細な説明については適宜省略する。上記第1実施形態の電動ディスペンサー10と同様の符号を付した構成部分については、上記第1実施形態の電動ディスペンサー10における説明が適宜適用される。
そして、本第2実施形態の電動ディスペンサー50では、センサー部54は、容器本体22に収容された内容液の液位を検出することによって、内容液の残量を検出するようになっており、制御部15は、センサー部54によって検出された内容液の液位に応じてエアーポンプ12を制御するようになっている。また、本第2実施形態では、センサー部54は、内容液の使用に伴って内容液の液位が所定の高さ位置まで下がったことを検出する、容器本体22の高さ方向に連続して設けられた静電容量センサー55を含んで構成されている。静電容量センサー55によって検出された内容液の液位に応じて、制御部15がエアーポンプを制御するようになっている。
本第2実施形態では、センサー部54を構成する静電容量センサー55は、上下方向に延設して間隔をおいて平行に配置された、例えば帯板形状の一対の電極板55aを備える。これらの一対の電極板55aは、本体ケース16における吐出容器21の装着部11aに面した壁面16aに、当該装着部11aに臨んで設けられている。また、これらの一対の電極板55aは、装着部11aに吐出容器21が装着された際に、容器本体22の肩部22cの近傍部分から底面部22aの近傍部分に亘る高さ領域に隣接して配置されるように、高さ方向に連続して取り付けられている。これらの一対の電極板55aからなる静電容量センサー55は、2枚の電極板55aの間に好ましくは200-300KHzの中周波電圧を負荷することによって、その電流値から、内容液の液面による液位を容易に検知できるようになっている。また2枚の電極板55aが、容器本体22の高さ方向に連続して設けられていることで、これらの電極板55aが設けられた高さ領域内の任意の高さ位置において、液面による液位を検知できるようになっている。
本第2実施形態の電動ディスペンサー50によっても、上記第1実施形態の電動ディスペンサー10と同様に、センサー部14によって内容液の液位を検出することで、内容液の残量を精度良く直接的に検出することを可能にして、容器本体22に収容された内容液の残量が少なくなっても、所定量の内容液を安定した吐出状態でスムーズに吐出させることが可能になる。また、センサー部54を構成する一対の電極板55aからなる静電容量センサー55は、装着部11aに装着された吐出容器21の容器本体22の、高さ方向に連続して設けられているので、内容液の液位を任意の高さ位置で検出することを可能にして、制御部15によってエアーポンプを制御させることにより、内容液の吐出量や吐出状態をさらに精度良く安定させることが可能になる。
図4(b)は、例えば図2に示すような、容器本体22の高さ方向に連続して設けられた静電容量センサー55を含むセンサー部54によって検出された内容液の液位に応じて、エアーポンプ12を制御して所定量の内容液を吐出させる際のフローチャートを例示するものである。図4(b)に示すフローチャートでは、図4(a)のフローチャートと同様に、電動ディスペンサー10の電源をONにすると、検知センサー19の下方に人体や物がかざされるのに先立って、制御部15が、センサー部54の静電容量センサー55によって直接検知される液位に応じて、所定量の内容液が吐出されるように、制御すべきエアーポンプ12の駆動時間や、駆動速度、駆動圧力、駆動電圧等を設定する。
すなわち、図4(b)に示すフローチャートでは、電動ディスペンサー10の電源がONにされた後、図4(a)のフローチャートと同様に、例えば3秒間程度のマスクタイマを経て、制御部15は、例えばエアーポンプ12の駆動時間Tを、吐出容器21がディスペンサー本体11に装着された際の容器本体22に内容液が満たされた状態における標準の駆動時間T=t0に設定する。しかる後に、制御部15は、容器本体22の高さ方向に連続して設けられた静電容量センサー55によって直接検知される、内容液の使用に伴って連続的に下がってゆく液位の読取り値に応じて、制御部15に組み込まれたテーブルを参照して、エアーポンプ12の駆動時間Tを、標準の駆動時間T=t0よりも長いT=trに、順次連続的に設定してゆく。
なお、センサー部54により直接検知される液位に応じて、制御部15によって例えばテーブルを参照して行われるエアーポンプ12の制御は、駆動時間の制御の他、駆動速度、駆動圧力、駆動電圧等の制御であっても良い。
電動ディスペンサー10は、制御部15によって、上述のようにエアーポンプ12の駆動時間Tが設定されると、図4(a)のフローチャートと同様に、検知センサー19の下方に人体や物がかざされて内容液が吐出されるまでの間、待機状態となる。制御部15は、検知センサー19の下方に人体や物がかざされると、エアーポンプ12の駆動を、図4(a)のフローチャートと同様に、好ましくはさらに以下のように制御して、内容液を吐出させることができるようになっている。
すなわち、制御部15は、吐出容器の吐出機構が、後述する図3に示すように、内容液を空気と混合して、発泡させた状態で吐出させるフォーマー機能を有しているものである場合に、図4(a)のフローチャートと同様に、検知センサー19の下方に人体や物がかざされた際に、電動ディスペンサー10の電源がONにされた直後の、吐出機構のフォーマージョイント43や混合室44や吐出通路部45やノズル部46に、内容液や泡が無い状態にあるか否かを判定する。また、制御部15は、検知センサー19の下方に人体や物がかざされた際に、一旦内容液が吐出されてから相当の時間が経過して、吐出機構の吐出通路部45やノズル部46に残っていた泡が消泡した状態にあるか否かを判定する。さらに、制御部15は、検知センサー19の下方に人体や物がかざされた際に、内容液が一旦吐出された直後の、吐出機構の吐出通路部45やノズル部46に泡が残っている状態にあるか否かを判定する。
そして、制御部15は、電動ディスペンサー10の電源が投入された直後の状態と判断した際には、図4(a)のフローチャートと同様に、テーブルを参照して、駆動時間Tに追加時間taを加えた、修正駆動時間T’=T+taでエアーポンプ12を駆動させる。吐出通路部45やノズル部46に残っていた泡が消泡した状態と判断した際には、制御部15は、テーブルを参照して、駆動時間Tに追加時間tbを加えた、修正駆動時間T”=T+tbでエアーポンプ12を駆動させる。内容液が一旦吐出された直後の泡が残っている状態と判断した際には、制御部15は、駆動時間Tでエアーポンプ12を駆動させる。これらによって、所定量の泡状の内容液を、さらに安定した吐出状態で吐出させることが可能になる。
また、制御部15は、図4(a)のフローチャートと同様に、内容液の液面が容器本体41の上部にあるときには、急な泡の吐出を避けるために、エアーポンプ12が低回転から回転し始めるように制御することができる。制御部15は、さらに、内容液の液面が容器本体41の下部にあるときには、液面が加圧されるまでの時間ができるだけ短くなるように、エアーポンプ12が高回転で回転し始めるように制御することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、吐出容器の吐出機構は、例えば図3に示すように、容器本体から送り出された内容液を、容器本体から送り出された空気と混合して、発泡させた状態で吐出させるフォーマー機能を有しているものであっても良い。
図3に示す吐出機構では、ディスペンサー本体11のエアーポンプ12から供給されるエアーが容器本体41に送り込まれることで、ヘッドスペース40の圧力が上昇すると共に、上昇した圧力による圧気によって、容器本体41の内部の内容液の液面が押圧される。これによって、内容液が、ディップチューブ42及びフォーマージョイント43を介して混合室44に送り込まれる。また、フォーマージョイント43に形成された空気流通溝を介して、ヘッドスペース40の内部の圧気が、混合用の空気として混合室44に送り込まれる。混合室44に送り込まれた内容液と空気は、混合室44において混合されると共に、吐出通路部45を経てノズル部46に送り出される際に、入口側発泡部材47aや出口側発泡部材47bを通過することで発泡して、泡状の内容液としてノズル部46から吐出されるようになっている。吐出容器の吐出機構がフォーマー機能を有している場合でも、内容液の残量に応じて、所定量の泡状の内容液を安定した吐出状態でスムーズに吐出させることが可能になると共に、より均質な泡として吐出させることが可能になる。
また、検知センサー19は、吐出口から吐出される内容液を受け止める領域に手や物が出てきたときに、反応できる位置に設けられていれば良く、吐出口に向けて、ディスペンサー本体の側面に設けたり、ディスペンサー本体の上部に設けたりすることもできる。内容液を受け止める手や物を吐出口の下方に置いた状態で、反対の手でセンサーを反応させるものであっても良い。吐出容器に収容されて電動ディスペンサーによって吐出される内容液は、ハンドソープ等の洗浄剤の他、活性剤を付加する事で泡状にすることが可能な手指消毒液や、整髪剤、固定剤、育毛剤等の頭髪用化粧料や、化粧水、乳液、美容液等の肌用化粧料や、シェービングフォーム、食器用洗剤等であっても良い。
また、内容液の残量を検出するセンサー部は、吐出容器の容器本体に収容された内容液の重量を検出することによって、内容液の残量を検出するものであっても良く、制御部は、内容液の重量を検出するセンサー部によって検出された内容液の重量に応じて、エアーポンプを制御するようになっていても良い。すなわち、センサー部は、吐出容器の重量を、容器本体の下部で直接計測する重量センサーや、エアー供給配管の一端部の本体側ジョイントと、エアー供給パイプの一端部の容器側ジョイントとのジョイント部に配置されたひずみセンサーによって、間接的に計測する重量センサー等を含んで構成されていても良い。制御部は、これらの重量センサーによって検知された液残量に応じて、ポンプの駆動時間や、ポンプの駆動電圧を計算したり、或いは予め設定してあったテーブルから選択するように制御するものであっても良い。
また、吐出容器は、ディスペンサー本体に着脱交換可能に装着されていなくてもよい。この場合、吐出容器はディスペンサー本体に固定されている。固定された吐出容器には、吐出によって内容液が無くなった後、ディスペンサー本体に固定された状態のまま、吐出キャップ等を外して、液収容部に内容液の補充を行うことができる。