JP6569511B2 - 接合体、冷却器付きパワーモジュール用基板、冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents
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風力発電、電気自動車、ハイブリッド自動車等を制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子においては、発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、例えばAlN(窒化アルミニウム)、Al2O3(アルミナ)などからなるセラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に導電性の優れた金属板を接合して形成した回路層と、を備えたパワーモジュール用基板が、従来から広く用いられている。なお、パワージュール用基板としては、セラミックス基板の他方の面に金属層を形成したものも提供されている。
そして、パワーモジュール用基板の金属層側には、ヒートシンクが接合されており、半導体素子からパワーモジュール用基板側に伝達された熱を、ヒートシンクを介して外部へ放散する構成とされている。
そこで、従来、例えば特許文献2に開示されているように、回路層及び金属層の表面に無電解めっき等によってニッケルめっき膜を形成した上で、半導体素子やヒートシンクをはんだ接合している。
また、例えば特許文献4には、中心核がCu及びCuとSnとの金属間化合物からなり、被覆層がSnからなるハンダ粉末が記載されている。こうしたハンダ粉末を用いて半導体チップと基板とを接合することで、Cu3Snを主体とした金属間化合物層が形成されることが記載されている。
Cu3Snの面積率が1.5%を超えると、カーケンダルボイドが成長することによって、接合信頼性や接合強度の低下が顕著になる。
なお、(Cu,Ni)6Sn5は、Cu6Sn5のうち銅の一部がニッケルに置換された構造を含む金属間化合物である。即ち、本発明において、(Cu,Ni)6Sn5と言った場合には、Cu6Sn5のうち銅の一部がニッケルに置換された構造の金属間化合物と、銅の一部がニッケルに置換されてないCu6Sn5とが混在したものを含むものである。
なお、本発明において、面積率は金属間化合物層の断面積に対する面積率のことを示している
また、単体として存在するSnの面積率は15%以下とすることで、接合体が高温環境に晒された際に、金属間化合物層の再溶融による形状の変化や、接合強度の低下を防ぐことが可能となる。
Niが過多となる場合, 脆性破壊の起点となるNi3Sn4が形成される懸念がある。Niの濃度を12at%以下に保つことによって、接合強度に優れた接合体を実現できる。
また、単体として存在するSnの面積率を15%以下とすることで、冷却器付きパワーモジュール用基板が高温環境に晒された際に、金属間化合物層の再溶融による形状の変化や、接合強度の低下を防ぐことが可能となる。より好ましくは10%以下とするとよい。
Niが過多となる場合, 脆性破壊の起点となるNi3Sn4が形成される懸念がある。Niの濃度を12at%以下に保つことによって、接合強度に優れた冷却器付きパワーモジュール用基板を実現できる。
これによって、金属層の基部や、冷却器の基部としてアルミニウムを用いた場合であっても、こうした基部にそれぞれニッケルを含むメッキ層を形成することにより、Cu6Sn5の銅の一部がニッケルに置換された(Cu,Ni)6Sn5を主成分とした金属間化合物層を形成できる。銅の一部をニッケルに置換することによって、金属層と冷却器との接合信頼性をより一層向上させることができる。
ここで、金属粉末の銅及びニッケルの合計量が45wt%未満の場合、接合面の間にSnが主成分となる層が形成されることにより、接合強度が低下することとなる。また、銅及びニッケルの合計量が60wt%を超えると、加熱工程時に存在するCu量が多いため、形成される金属間化合物層にCu3Snが多く存在することとなる。
塗布するCu−SnペーストのCu成分が15mg/cm2未満の場合、加熱工程の際に生じる液相の量が低下し、接合性が低下するおそれがある。また、塗布するCu−SnペーストのCu成分が120mg/cm2を超えると、金属間化合物層が厚く形成されることとなり、金属層や冷却器との線膨張差によって接合信頼性が低下するおそれがある。
第一実施形態の冷却器付きパワーモジュール用基板(接合体)について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の冷却器付きパワーモジュール用基板(接合体)を示す断面図である。
本実施形態である接合体は、セラミックス基板11、セラミックス基板11の一方の面側11aに接合された回路層12、セラミックス基板11の他方の面側11bに接合された第一の部材として金属層13、金属層13のセラミックス基板11とは反対側の面に接合された、第二の部材としての冷却器14を備えた冷却器付きパワーモジュール用基板10とされている。
また、回路層12厚さは、0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.6mmに設定されている。回路層12とセラミックス基板11の一方の面側11aとは、例えば、Al−Si系ろう材によって接合されている。
また、基部13Aの厚さは、0.1mm以上3.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.6mmに設定されている。金属層13とセラミックス基板11の他方の面側11bとは、例えば、Al−Si系ろう材によって接合されている。
こうしたメッキ層13Bは、金属層(第一の部材)13における冷却器(第二の部材)14との接合面13aをニッケルを含む材料にする。
なお、金属層13を構成するメッキ層13Bと同様のメッキ層を、回路層12に形成することもできる。
また、本実施形態の冷却器14は、外気に対して放熱させる空冷式の冷却器の例を示したが、例えば、水などの冷媒を流通させる流路を備えた液冷式の冷却器にすることもできる。
金属間化合物層23の厚さは25μm〜300μmとされている。金属間化合物層23の厚さを25μm〜300μmの範囲内とすることで、より確実に金属層13と冷却器14を接合するとともに、必要以上に金属間化合物層23が厚くならないため接合信頼性が向上する。
(Cu,Ni)6Sn5が形成されることによって、接合信頼性が向上する。Cu6Sn5は、186℃以上で六方晶であるη−Cu6Sn5を成し、186℃未満では単斜晶のη’−Cu6Sn5を成す、同素変態による少なくとも二つの結晶構造を有している。
図2に示す模式図では、上から順に、金属層の基部(アルミニウム板)、金属層のニッケルメッキ層、金属間化合物層、冷却器のニッケルメッキ層、冷却器の基部となっている。
ここで、金属間化合物層23に含まれるCu3Snの面積率が1.5%以下とされている。Cu3Snの面積率が1.5%を超えると、カーケンダルボイドの発生や成長を抑制することができず、接合信頼性や接合強度が低下することとなる。
第二実施形態の冷却器付きパワーモジュール用基板(接合体)について、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の第二実施形態の冷却器付きパワーモジュール用基板(接合体)を示す断面図である。
本実施形態である接合体は、セラミックス基板31、セラミックス基板31の一方の面側31aに接合された回路層32、セラミックス基板31の他方の面側31bに接合された第一の部材として金属層33、金属層33のセラミックス基板31とは反対側の面に重ねて接合された、第二の部材としての冷却器34を備えた冷却器付きパワーモジュール用基板30とされている。
こうした回路層32とセラミックス基板31の一方の面側31aとは、DBC法あるいは活性金属ろう付け法によって接合されている。
こうした金属層33とセラミックス基板31の他方の面側31bとは、DBC法あるいは活性金属ろう付け法によって接合されている。
ここで、金属間化合物層43に含まれるCu3Snの面積率は1.5%以下とされている。Cu3Snの面積率が1.5%を超えると、カーケンダルボイドの発生や成長を抑制することができず、接合信頼性や接合強度が低下することとなる。
また、金属間化合物層43に単体として存在するSnの面積率は15%以下であるとよい。単体として存在するSnの面積率を15%以下とすることで、冷却器付きパワーモジュール用基板が高温環境に晒された際に、金属間化合物層43の再溶融による形状の変化や、接合強度の低下を防ぐことが可能となる。より好ましくは、10%以下とするとよい。
また、第一の部材や第二の部材として、アルミニウム、銅、AlSiC、MgSiCなどを任意の組み合わせとして用いることができる。このうち、アルミニウム、AlSiC、MgSiCを第一の部材や第二の部材として用いる場合には、少なくとも接合面にニッケルメッキ層を形成する。また、第一の部材や第二の部材として銅を用いる場合には、特にメッキ層を形成する必要はない。
次に、第一実施形態の冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法について説明する。この実施形態は、図1に示す構成の冷却器付きパワーモジュール用基板を製造する工程である。
図4、図5は、第一実施形態の冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法を段階的に示した断面図である。
まず、図4(a)に示すように、パワーモジュール用基板を形成する。
例えば、厚みが0.32mmのSi3N4(窒化ケイ素)からなるセラミックス基板11を用意し、一方の面側11aに、Al−Si系ろう材箔Fを介して、厚みが0.6mmのアルミニウム圧延板M1を積層する。また、セラミックス基板11の他方の面側11bに、Al−Si系ろう材箔Fを介して、厚みが0.6mmのアルミニウム圧延板M2を積層する。
塗布するCu−SnペーストのCu成分が15mg/cm2未満の場合、後述する加熱工程の際に生じる液相の量が低下し、接合性が低下するおそれがある。また、塗布するCu−SnペーストのCu成分が120mg/cm2を超えると、金属間化合物層23が厚く形成されることとなり、金属層や冷却器との線膨張差によって接合信頼性が低下するおそれがある。
Cu−Snペーストは、金属粉末と有機物を混合して得られるペーストである。
金属粉末としては、Cuコア−Sn粉末、Cu−Sn合金粉末又はCu粉末とSn粉末の混合粉末が用いられる。
Cuコア−Sn粉末は、中心(コア)がCuで形成され、そのコアをSnで被覆した粒子からなる粉末である。Cuコア−Sn粉末の組成は、Cu量が45wt%〜60wt%、残部Sn及び不可避不純物とするとよい。
Cu−Sn合金粉末は、組成が、Cu:45wt〜60wt%、残部Sn及び不可避不純物とされた合金粉末である。
Cu粉末とSn粉末の混合粉末は、Cu粉末:45wt%〜60wt%、Sn粉末:40wt%〜55wt%となるよう混合した粉末である。
なお、金属粉末においてCu+Niが45wt%〜60wt%かつNiが1wt%〜5wt%の範囲となるようNiが含有されていてもよい。Niが5wt%を超えて含有した場合、金属間化合物層に脆性破壊の起点となるNi3Sn4が形成され、接合信頼性が低下するおそれがある。
これらのCuコア−Sn粉末、Cu−Sn合金粉末、Cu粉末やSn粉末は、湿式還元法やアトマイズ法によって得ることができる。また、これらの粉末の平均粒径は4μm〜50μmとするとよい。
Cu−Snペーストは前述の金属粉末と樹脂、溶剤、フラックス等の有機物を混合して得られるペーストである。
金属粉末の含有量は、Cu−Snペースト全体の60wt%〜80wt%以下とされている。
また、Cu−Snペーストは、その粘度が10Pa・s以上500Pa・s以下、より好ましくは50Pa・s以上300Pa・s以下に調整されている。
樹脂は、Cu−Snペーストの粘度を調整するものであり、アクリル樹脂が好適に用いられる。樹脂の含有量は、Cu−Snペースト全体の3%〜7%とするとよい。
溶剤は、α−テルピネオール、ジエチレングリコール等を用いることができる。溶剤の含有量はCu−Snペースト全体の15%〜25%とするとよい。
フラックスは、SnやCuの酸化膜を除去するために含有されており、アビエチン酸等を用いることができる。フラックスの含有量は、好ましくはCu−Snペースト全体の4%〜10%とするとよい。
また、必要に応じて分散剤を添加しても良い。分散剤としては、アニオン性界面活性剤等を用いることができる。分散剤の添加量は、Cu−Snペースト全体の0%〜3%とするとよい。
本実施形態のCu−Snペーストは、Cuコア−Sn粉末(Cu:45wt%、残部Sn及び不可避不純物)を75%、樹脂としてアクリル樹脂を5%、溶剤としてα−テルピネオールを15%、フラックスとしてアビエチン酸を5%含有している。
次に、第二実施形態の冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法について説明する。この実施形態は、図3に示す構成の冷却器付きパワーモジュール用基板を製造する工程である。
図6は、第二実施形態の冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法を段階的に示した断面図である。
まず、図6(a)に示すように、パワーモジュール用基板を形成する。
例えば、厚みが0.32mmのSi3N4(窒化珪素)からなるセラミックス基板31を用意し、一方の面側31aに厚みが0.2mmの無酸素銅の圧延板M3を、またセラミックス基板31の他方の面側31bに厚みが0.2mmの無酸素銅の圧延板M4を、それぞれ、例えば、Ag−Cu−Tiろう材やAg−Ti系ろう材等を用いた活性金属ろう付け法によって接合する。
まず、前述の実施形態に記載された方法によって表1記載のパワーモジュール用基板を作製した。
「Si3N4−DBA」は、第一実施形態の製造方法に記載した方法によって作製した。なお、セラミックス基板はSi3N4からなる厚さ0.32mmの板(40mm×40mm)を用い、回路層及び金属層の形成は、厚さ0.6mmの4N−Al板(37mm×37mm)をAl−Siろう材を用いて接合することで行った。そして、無電解Niメッキを行い、金属層表面に厚さ5μmのNi−Pメッキを施した。「AlN−DBA」は、セラミックス基板を厚さ0.635mmのAlN板(40mm×40mm)とした以外は「Si3N4−DBA」と同様した。
「Si3N4−AMB」は、第二実施形態に記載した製造方法によって作製した。なお、セラミックス基板はSi3N4からなる厚さ0.32mmの板(40mm×40mm)を用い、回路層及び金属層の形成は、厚さ0.2mmの無酸素銅板(37mm×37mm)をAg−Cu−Tiろう材を用いて接合することで行った。
得られたパワーモジュール用基板と表1記載の冷却器をCu−Snペーストを介して積層し、接合した。なお、Cu−Snペーストの金属粉末は、表1記載の組成となるようにした。Cu−Snペーストは上述した方法によって作製し、塗布量は表1記載の通りとした。また、Cu−Snペーストは冷却器側にスクリーン印刷によって塗布した。
冷却器は、りん脱酸銅以外は無電解Niメッキを施し、厚さ5μmのNi−Pメッキを施した。また、冷却器は、厚さ3mmの板状(50mm×60mm)とした。接合の条件は表1記載の通りとした。
そして、得られた各冷却器付パワーモジュール用基板に対し、金属間化合物層の断面におけるCu3Sn及びSnの面積率、(Cu,Ni)6Sn5中のNi量を測定した。また、初期接合率及び冷熱サイクル後における接合率と強度を測定した。
金属間化合物層の断面の組成像をEPMA(日本電子(株)製FE‐EPMA JXA−8530F、倍率250倍)によって取得し、金属間化合物層の面積を求めた。この際、ボイドは除外した。組成像を二値化し、白色部をSnとみなし、その面積を求め、金属間化合物層の面積で割ることによって、単体のSnの面積率を求めた。
次に、組成像のEPMAマッピング(Cu,Ni,Sn)から、Cu+Niの量が49at%〜60at%の範囲内にある領域をCu6Sn5及び(Cu,Ni)6Sn5であるとみなし、Cu6Sn5及び(Cu,Ni)6Sn5の面積を求めた。そして、金属間化合物層の面積から、Cu6Sn5及び(Cu,Ni)6Sn5の面積と単体のSnの面積とを引いた面積をCu3Snの面積とし、金属間化合物層の面積で割ることによってCu3Snの面積率を求めた。
また、Cu6Sn5及び(Cu,Ni)6Sn5の領域において、EPMAによってNiの量を求め、(Cu,Ni)6Sn5中のNi量とした。
(初期接合率)
接合率の評価は、冷却器付パワーモジュール用基板に対し、パワーモジュール用基板の金属層と冷却器との界面の接合率について超音波探傷装置(株式会社日立パワーソリューションズ製FineSAT200)を用いて評価し、以下の式から接合率を算出した。
ここで、初期接合面積とは、接合前における接合すべき面積、すなわち金属層の面積とした。
(接合率)={(初期接合面積)−(剥離面積)}/(初期接合面積)
超音波探傷像を二値化処理した画像において剥離は接合部内の白色部で示されることから、この白色部の面積を剥離面積とした。
(冷熱サイクル後の接合率、冷熱サイクル後の強度)
冷熱衝撃試験機(エスペック株式会社製TSA−72ES)を使用し、冷却器付パワーモジュール用基板に対して、気相で、−40℃×30分←→250℃×30分の700サイクルを実施した。
この後、パワーモジュール用基板の金属層と冷却器との接合率を上述した方法で評価した。
また、冷熱サイクル後の強度は、冷熱サイクル後の冷却器付パワーモジュール用基板のパワーモジュール用基板部分に対し、水平に荷重を掛け、破断するまでに掛けた荷重の最大値をサイクル後の接合強度とした。
評価結果を表1に示す。
また、Cu−Snペーストの金属粉末のCu量が45wt%未満とした比較例2では、冷熱サイクル後の接合強度が低下することが分かった。
一方、本件発明例である実施例1〜実施例18では、接合信頼性が高く、接合強度の高い冷却器付きパワーモジュール用基板が得られることが分かった。
11,31 セラミックス基板
12,32 回路層
13,33 金属層
14,34 冷却器
23,43 金属間化合物層
Claims (7)
- 第一の部材と第二の部材とを接合した接合体であって、
前記第一の部材および第二の部材のそれぞれの接合面は、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金のうち少なくともいずれかを含む材料からなり、
互いの接合面の間には、Cu6Sn5またはCu6Sn5のうち銅の一部がニッケルに置換された構造を含む金属間化合物である(Cu,Ni)6Sn5を主成分とした金属間化合物層が形成されており、
前記金属間化合物層に含まれるCu3Snの面積率が1.5%以下であり、
前記金属間化合物層に単体として存在するSnの面積率は15%以下であることを特徴とする接合体。 - 前記金属間化合物層に含まれる(Cu,Ni)6Sn5において、ニッケルの濃度は12at%以下であることを特徴とする請求項1記載の接合体。
- セラミックス基板と、前記セラミックス基板の一方の面側に形成された回路層と、前記セラミックス基板の他方の面側に形成された金属層と、前記金属層に接合された冷却器と、とを有する冷却器付きパワーモジュール用基板であって、
前記金属層および前記冷却器のそれぞれの接合面は、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金のうち少なくともいずれかを含む材料からなり、
互いの接合面の間には、Cu6Sn5またはCu6Sn5のうち銅の一部がニッケルに置換された構造を含む金属間化合物である(Cu,Ni)6Sn5を主成分とした金属間化合物層が形成されており、
前記金属間化合物層に含まれるCu3Snの面積率が1.5%以下であり、
前記金属間化合物層に単体として存在するSnの面積率は15%以下であることを特徴とする冷却器付きパワーモジュール用基板。 - 前記金属間化合物層に含まれる(Cu,Ni)6Sn5において、ニッケルの濃度は12at%以下であることを特徴とする請求項3記載の冷却器付きパワーモジュール用基板。
- 前記金属層および前記冷却器のうち、少なくともいずれか一方は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基部と、該基部のうち、少なくとも前記接合面側に形成されたニッケルを含むメッキ層と、からなることを特徴とする請求項3または4記載の冷却器付きパワーモジュール用基板。
- セラミックス基板と、前記セラミックス基板の一方の面側に形成された回路層と、前記セラミックス基板の他方の面側に形成された金属層と、前記金属層に接合された冷却器と、とを有する冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法であって、
前記金属層および前記冷却器は、それぞれの接合面が銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金のうち少なくともいずれかを含む材料を用い、
前記金属層および前記冷却器のうち、少なくともいずれか一方の接合面に、金属粉末として銅及びニッケルの合計量が45wt%以上60wt%以下、残部がスズおよび不可避不純物を含有するCu−Snペーストを塗布するCu−Snペースト塗布工程と、
前記金属層と前記冷却器とを互いに加圧しつつ加熱し、前記金属層と前記冷却器との間に、Cu3Snの面積率が1.5%以下かつ、Cu6Sn5またはCu6Sn5のうち銅の一部がニッケルに置換された構造を含む金属間化合物である(Cu,Ni)6Sn5を主成分とした金属間化合物層を形成する加熱工程と、
を備えたことを特徴とする冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法。 - 前記Cu−Snペースト塗布工程における前記Cu−Snペーストの塗布量は、Cu成分が15mg/cm2以上、120mg/cm2以下の範囲となるよう塗布することを特徴とする請求項6記載の冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法。
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