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JP6432270B2 - 波長選択フィルター及び光照射装置 - Google Patents

波長選択フィルター及び光照射装置 Download PDF

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JP6432270B2
JP6432270B2 JP2014209744A JP2014209744A JP6432270B2 JP 6432270 B2 JP6432270 B2 JP 6432270B2 JP 2014209744 A JP2014209744 A JP 2014209744A JP 2014209744 A JP2014209744 A JP 2014209744A JP 6432270 B2 JP6432270 B2 JP 6432270B2
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Description

本発明は、複数の膜を積層した波長選択フィルター及び光照射装置に関する。
従来から、樹脂や接着剤等の光硬化に水銀ランプやメタルハライドランプを使用した光照射装置が使用されている。水銀ランプやメタルハライドランプの発する光は、樹脂や接着剤を硬化するために必要な波長の光の他に、照射対象物に何らかのダメージを与える不要な波長の光も発するため、光照射装置には波長選択フィルターが用いられている。波長選択フィルターには、金属で着色した色ガラスを使用したものが代表的だが、ランプからの紫外線の影響でソラリゼーションが発生し透過率の低下がある。これに対し、透明基板上に誘電体多層膜を積層した波長選択フィルターを用いることが考えられるが、誘電体多層膜で構成された波長選択フィルターは、透過特性に入射角度依存性を有しており、光の入射角度が大きくなるほど、透過波長域が短波長側にシフトする。
そこで、透明基板上に高屈折率材の層と、これよりも幾分屈折率の低い材料の層とを交互に積層させた誘電体多層膜で構成される波長選択フィルターを使用することで、膜面への光の斜入射時にも分光透過特性の波長シフト量を小さくした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−20563号公報
しかしながら、上述した従来の構成では、波長シフト量を小さくしようとすると、膜全体の層数が大幅に多くなるという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、膜数の大幅な増加を抑制しつつ、膜面への光の斜入射時にも分光透過特性の波長シフト量を小さくすることが可能な波長選択フィルター及び光照射装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の波長選択フィルターは、透明基板上に、第1誘電体多層膜及び第2誘電体多層膜から成る第1積層体と、第3誘電体多層膜及び第4誘電体多層膜から成る第2積層体と、を備え、前記第1及び第3誘電体多層膜は、第1の屈折率を有した第1屈折率材と、前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有した第2屈折率材と、を交互に積層して構成され、前記第2及び第4誘電体多層膜は、第3の屈折率を有した第3屈折率材と、前記第3の屈折率より小さい第4の屈折率を有した第4屈折率材と、を交互に積層して構成され、前記第1の屈折率及び前記第3の屈折率が異なり、前記第2の屈折率及び前記第4の屈折率が異なることを特徴とする。
上述の構成において、前記第1積層体と前記第2積層体とは、前記透明基板の異なる面にそれぞれ形成されていてもよい。
上述の構成において、前記第1の屈折率と前記第2の屈折率の平均値である第1平均屈折率と、前記第3の屈折率と前記第4の屈折率の平均値である第2平均屈折率との差を、垂直入射と60度斜入射との透過率特性の比較において、透過波長域の短波長側の透過率が50%となる波長及び長波長側の透過率が50%となる波長の平均波長シフト量が35nm以下となる値としてもよい。
上述の構成において、前記第1積層体は前記透明基板から順に前記第2誘電体多層膜、前記第1誘電体多層膜を積層して構成され、前記第2積層体は前記透明基板から順に前記第3誘電体多層膜、前記第4誘電体多層膜を積層して構成されてもよい。
上述の構成において、前記第1の屈折率と前記第2の屈折率の平均値である第1平均屈折率と、前記第3の屈折率と前記第4の屈折率の平均値である第2平均屈折率との差を0.1〜0.6としてもよい。
上述の構成において、波長500nmの光に対して、透明基板の屈折率が1.45〜1.53であり、第1の屈折率が2.26〜2.40、第2の屈折率が1.38〜1.50、第3の屈折率が2.42〜2.70、第4の屈折率が1.58〜2.00であってもよい。
本発明の光照射装置は、筐体内に光源を収め、前記筐体の光出射開口に上述の波長選択フィルターを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、膜数の大幅な増加を抑制しつつ、膜面への光の斜入射時にも分光透過特性の波長シフト量を小さくすることができる。
本発明の実施形態に係る紫外線照射装置の概略構成を示す斜視図である。 紫外線照射装置の概略構成を示す正面図である。 波長選択フィルターを模式的に示す図である。 波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表である。 波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。 波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は本実施形態の波長選択フィルターの場合、(B)は従来の波長選択フィルター場合を示す。 波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は透明基板の両面にそれぞれNBP型及びBBP型の積層体を形成した場合、(B)は透明基板の一方の面にNBP型の積層体を形成した場合、(C)は透明基板の一方の面にBBP型の積層体を形成した場合を示す。 波長選択フィルターのNBP型の積層体を図4の例と逆順に形成した構成を示す表である。 波長選択フィルターのBBP型の積層体を図4の例と逆順に形成した構成を示す表である。 多層膜を図4の例と逆順に形成した波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は両面膜形成の場合、(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。 高屈折率材を1種類にした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表である。 高屈折率材を1種類にした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。 図13は図12の続きである。 高屈折率材を1種類にした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は両面膜形成の場合、(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。 低屈折率材を1種類にした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表である。 低屈折率材を1種類にした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。 低屈折率材を1種類にした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は両面膜形成の場合、(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。 屈折率差を0.2555とした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表である。 屈折率差を0.2555とした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。 屈折率差を0.2555とした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は両面膜形成の場合、(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。 屈折率差を0.3125とした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表である。 屈折率差を0.3125とした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。 屈折率差を0.3125とした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は両面膜形成の場合、(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。 屈折率差を0.4125とした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表である。 屈折率差を0.4125とした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。 屈折率差を0.4125とした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は両面膜形成の場合、(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。 TiO2と中間屈折率材とのペアのみで形成した波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表である。 TiO2と中間屈折率材とのペアのみで形成した波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。 TiO2と中間屈折率材とのペアのみで形成した波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、(A)は両面膜形成の場合、(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る紫外線照射装置1の概略構成を示す斜視図であり、図2は紫外線照射装置1の概略構成を示す正面図である。
これらの図に示すように、紫外線照射装置1は、紫外線を直下のワーク2に照射する少なくとも1つ(本実施形態では、3つ)の照射器3と、それぞれの照射器3ごとにワーク2との間に配設された波長選択フィルター4とを備えている。紫外線照射装置1は、照射器3が照射する紫外線をワーク2に波長選択フィルター4を通して照射する光照射装置である。
ワーク2は、所定の幅W及び長さLの照射エリア2Aを有する矩形状を成し、この照射エリア2Aに例えば液晶パネルが載置されて紫外線が照射される。
照射器3は、図2に示すように、底面開放型の直方体状の照射器筐体10を有し、この照射器筐体10には、波長約200nm〜600nmの紫外線を線状に放射する線状紫外線光源たるランプ11と、このランプ11を包囲する半楕円筒状(シリンドリカル状)の反射ミラー12とが内設され、ランプ11から放射される紫外線を反射ミラー12で反射して照射器筐体10の底面の光出射開口から線状に紫外線を照射する。本実施形態のランプ11には、メタルハライドランプが用いられている。
波長選択フィルター4は、誘電体多層膜から成る透過フィルターであり、図1及び図2に示すように、照射器3の底面の光出射開口全体を十分に覆う面積を有し、当該照射器3とワーク2(すなわち、照射エリア2A)の間であって、照射器3の底面の光出射開口に近付けて配置されている。
波長選択フィルター4が透過する透過波長域は、紫外線照射装置1の使用用途に応じて適宜に設定され、本実施形態では、液晶パネルの製造(液晶の配向制御や貼り合わせなど)に最適な帯域が設定されている。
この紫外線照射装置1では、前掲図2に示すように、3つの照射器3、及び波長選択フィルター4がワーク2の幅W方向に所定の間隔Mでワーク2の幅Wの方向に並列に設けられている。このとき、横並びの照射器3のうちの両端の照射器3は、内蔵のランプ11がワーク2の幅W(すなわち、照射エリア2A)の若干外側に位置するように配置されている。すなわち、ワーク2の照射エリア2Aの略全域が中央の照射器3により照射され、また幅W方向の両端部で照度が低下する箇所については、中央の照射器3を挟んだ両端の照射器3の照射によって照度の低下が補われる。なお、中央の照射器3(すなわち、ワーク2の幅W内に内蔵のランプ11が配置される照射器3)は1つに限らず、複数の照射器3を並設して構成しても良く、これにより、照射エリア2Aの幅Wを拡張できる。また、両端の照射器3(すなわち、ワーク2の幅Wの外に内蔵のランプ11が配置される照射器3)についても同様に、各端部に複数の照射器3を並設しても良い。
ところで、誘電体多層膜で構成された波長選択フィルターは、透過特性に入射角度依存性を有しており、光の入射角度が大きくなるほど、透過波長域が短波長側にシフトする。したがって、平行光以外の集光や拡散光を使用する光学系で構成された光照射装置に波長選択フィルターを使用した場合、必要な波長の光がカットされ、不要な波長の光が透過してしまう。本実施形態においては、照射器3から波長選択フィルター4に斜入射してワーク2に到達する光Kについては、透過特性の角度依存により、直入射時よりも短波長の成分が多く含まれることとなる。
特に、本実施形態の紫外線照射装置1のように、ワーク2の幅Wの外側にも照射器3を配置する構成にあっては、この照射器3からワーク2に届く光は波長選択フィルター4に斜入射して透過した成分を多く含むため、短波長の成分が多くなる。
そこで、従来の光照射装置においては、透明基板上に高屈折率材の層と、これよりも幾分屈折率の低い材料の層とを交互に積層させた誘電体多層膜で構成された波長選択フィルターを使用することで、膜面への光の斜入射時にも分光透過特性の波長シフト量を小さくしている。しかしながら、このような構成の波長選択フィルターでは、波長シフト量を小さくしようとすると、膜数が大幅に多くなるため、基板に膜を形成する工程に時間が掛かり、その結果、波長選択フィルターの生産性が悪化してしまう。
また、誘電体多層膜で構成された波長選択フィルターの入射角による短波長シフトは、膜物質の吸収を利用することにより波長シフト量を軽減することができることが知られている。しかしながら、この場合、光硬化に必要な波長選択フィルターの透過特性が得られるように吸収波長を調整することが不可能なため、任意の透過特性での作製が困難である。
そこで、本実施形態の紫外線照射装置1にあっては、以下のように波長選択フィルター4を構成することで、膜数の大幅な増加を抑制しつつ、波長シフト量を低減している。
図3は、波長選択フィルター4を模式的に示す図である。
波長選択フィルター4は、図3に示すように、透明基板21に第1誘電体多層膜G1及び第2誘電体多層膜G2から成る第1積層体L1と、第3誘電体多層膜G3及び第4誘電体多層膜G4から成る第2積層体L2と、を備えて構成されている。
透明基板21は、透明な材料(例えば、石英、ホウケイ酸ガラス)で形成される。ここで、従来のように波長選択フィルターを色ガラスで構成した場合には、耐熱性が低いことから、ランプ11からの高いエネルギーにより高温に加熱され、波長選択フィルターがヒートショックにより破損するおそれもある。本実施形態では、透明基板21を耐熱性の比較的高い材料、例えば石英で形成することで、波長選択フィルターの耐熱性を確保している。
第1及び第3誘電体多層膜G1,G3は、第1の屈折率(第1高屈折率)(nH1)を有した第1高屈折率材(第1屈折率材)22と、第1の屈折率より小さい第2の屈折率(第1低屈折率)(nL1)を有した第1低屈折率材(第2屈折率材)23と、を交互に積層して構成されている。
第2及び第4誘電体多層膜G2,G4は、第3の屈折率(第2高屈折率)(nH2)を有した第2高屈折率材(第3屈折率材)24と、第3の屈折率より小さい第4の屈折率(第2低屈折率)(nM)を有した第2低屈折率材(第4屈折率材)25と、を交互に積層して構成されている。
第2の屈折率(nL1)及び第4の屈折率(nM)を異ならせており、本実施形態では、第4の屈折率(nM)を第2の屈折率(nL1)よりも高くしている。
本実施形態では、第1の屈折率(nH1)及び第3の屈折率(nH2)も異ならせており、さらに、第3の屈折率(nH2)を第1の屈折率(nH1)よりも高くしている。
要するに、従来技術では、屈折率の異なる2種類の材料の層の組合せで誘電体多層膜が構成されていたのに対して、本実施形態では、屈折率の異なる4種類の材料層、すなわち、第1屈折率材、第2屈折率材、第3屈折率材、第4屈折率材を用いており、前の2者の交互積層により第1及び第3誘電体多層膜G1,G3を、後の2者の交互積層により第2及び第4誘電体多層膜G2,G4を構成している。
なお、第2の屈折率(nL1)及び第4の屈折率(nM)、並びに、第1の屈折率(nH1)及び第3の屈折率(nH2)を異ならせる理由については後述する。
また、本実施形態の波長選択フィルター4では、第1積層体L1と第2積層体L2とは、透明基板21の異なる面にそれぞれ形成されている。また、本実施形態の波長選択フィルター4では、所望の波長域の光を選択的に透過させるため、透明基板21の一方の面に形成した第1積層体L1がナローバンドパス型(NBP型)フィルターを構成し、透明基板21の他方の面に形成した第2積層体L2がブロードバンドパス型(BBP型)フィルターを構成している。
NBP型の第1積層体L1は、透明基板21から順に第2誘電体多層膜G2、第1誘電体多層膜G1を積層して構成される。
BBP型の第2積層体L2は、透明基板21から順に第3誘電体多層膜G3、第4誘電体多層膜G4を積層して構成される。
なお、第1誘電体多層膜G1と第2誘電体多層膜G2は、一方がショートウェーブパス型(SWP型)フィルター、他方がロングウェーブパス型(LWP型)フィルターを基本的膜構成とし、それぞれ各層の膜厚を最適化して構成される。
また、第3誘電体多層膜G3と第4誘電体多層膜G4も、同様に、一方がショートウェーブパス型(SWP型)フィルター、他方がロングウェーブパス型(LWP型)フィルターを基本的膜構成とし、それぞれ各層の膜厚を最適化して構成される。
本実施形態では、中心波長を680nmとし、所望の分光透過率を満たすように、市販の膜設計ソフト(ソフトウェア スペクトラ社のTFCalc)を用い、各層の膜厚を最適化し、図4及び図5の結果を得た。
ここで、本実施形態における所望の分光透過率とは、垂直入射での透過率特性において、400〜600nmの波長範囲に最大透過率が85%以上となる透過波長域と、600〜800nmの波長範囲の少なくとも一部に最小透過率が1%以下となる可視域および近赤外光側カット波長域と、200〜400nmの波長範囲の少なくとも一部に最小透過率が1%以下となる紫外側カット波長域を有することである。
具体的には、BBP型の第1積層体L1により、400〜600nmの波長範囲に最大透過率が85%以上となる透過波長域と、透過波長域の短波長側の透過率が85%から5%以下となる透過率曲線の傾斜と、長波長側の透過率が85%から5%以下となる透過率曲線の傾斜とを構成している。さらに、NBP型の第2積層体L2により、600〜800nmの波長範囲の少なくとも一部に最小透過率が1%以下となる可視域および近赤外光側カット波長域と、200〜400nmの波長範囲の少なくとも一部に最小透過率が1%以下となる紫外側カット波長域とを構成している。
屈折率が1.45〜1.53である透明基板を用いた時、第1の屈折率(nH1)、第2の屈折率(nL1)、第3の屈折率(nH2)、第4の屈折率(nM)を、波長500nmの光に対してそれぞれ2.26〜2.40、1.38〜1.50、2.42〜2.70、1.58〜2.00とすることで、このような所望の分光透過率を満たすことができる。
図4は波長選択フィルター4のNBP型の第1積層体L1の構成を示す表であり、図5は波長選択フィルター4のBBP型の第2積層体L2の構成を示す表である。
波長選択フィルター4は、第1高屈折率材22にTa25を、第1低屈折率材23にSiO2を、第2高屈折率材24にTiO2を、第2低屈折率材25にAl23を選定している。ここで、Ta25、SiO2、TiO2、Al23の各層の屈折率は、波長500nmの光に対してそれぞれ2.27、1.48、2.57、1.70である。なお、本実施形態では、透明基板21の屈折率は1.462とする。
詳述すると、透明基板21の一方の面には、図4に示すように、TiO2からなる第2高屈折率材24と、Al23からなる第2低屈折率材25とを交互に積層して第2誘電体多層膜G2を構成している。さらに、第2誘電体多層膜G2の上に、Ta25からなる第1高屈折率材22と、SiO2からなる第1低屈折率材23とを交互に積層して第1誘電体多層膜G1を構成している。
また、透明基板21の他方の面には、図5に示すように、Ta25からなる第1高屈折率材22と、SiO2からなる第1低屈折率材23とを交互に積層して第3誘電体多層膜G3を構成している。さらに、第3誘電体多層膜G3の上にTiO2からなる第2高屈折率材24と、Al23からなる第2低屈折率材25とを交互に積層して第4誘電体多層膜G4を構成している。
なお、透明基板21に低屈折率材又は高屈折率材のどちらが隣接するかは、シミュレーション結果によるが、透明基板21に高屈折率材が隣接することが多い。本実施形態では、石英ガラスで構成した透明基板21の屈折率が1.462なので、いわゆる中間屈折率材であれば、透明基板21との間に屈折率差が生じるため、透明基板21に隣接可能である。ここで、この明細書においては、中間屈折率材とは、第4の屈折率(nM:1.58〜2.00)を有するものとする。
また、第1誘電体多層膜G1と第2誘電体多層膜G2の隣接部、並びに、第3誘電体多層膜G3と第4誘電体多層膜G4の隣接部においては、NBP型の第31層と第32層、又はBBP型の第20層と第21層に示すように、高屈折率材と低屈折率材とが隣り合うように配置される。また、本実施形態の波長選択フィルター4は、蒸着手法としてイオンプレーティングを用いて得られたものである。
図6は波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、図6(A)は本実施形態の波長選択フィルターの場合、図6(B)は従来例である高屈折率材と低屈折率材の2つの膜物質のみからなる誘電体多層膜で構成された波長選択フィルターの場合を示す。なお、図6中、横軸は波長(nm)を、縦軸は透過率(%)を示す。また、図6中のグラフは、シミュレーションで得られた結果を示し、破線は垂直入射の際の結果を、実線は60°斜入射の場合の結果を示す。
本実施形態の波長選択フィルター4では、図6(A)に示すように、垂直入射での透過率特性において、200〜400nmまでの透過率が1%未満、420〜510nmまでの透過率が88%以上、550〜800nmまでの透過率が3%未満となった。また、この波長選択フィルター4では、垂直入射と60度斜入射との透過率特性の比較において、透過波長域の短波長側の透過率が50%となる波長及び長波長側の透過率が50%となる波長の平均波長シフト量は34nmとなった。
従来の高屈折率材(Ta25)と低屈折率材(SiO2)の2つの膜物質のみからなる波長選択フィルターの一例では、図6(B)に示すように、平均波長シフト量は48nmとなった。
したがって、第1誘電体多層膜G1及び第2誘電体多層膜G2を積層したNBP型の第1積層体L1とBBP型の第2積層体L2とを光が透過するように構成することで、入射角による波長シフトを低減できる。
また、本実施形態の波長選択フィルター4では、図4及び図5に示すように、NBP型の第1積層体L1の膜層数は52層となり、BBP型の第2積層体L2の膜層数は44層となり、総膜層数は96層となる。
なお、従来の波長選択フィルターを、波長選択フィルター4と同等の分光透過率を満たすように形成した場合には、膜層数はNBP型とBBP型でそれぞれ44層と38層となり、総膜層数は82層となる。
したがって、本実施形態では、従来よりも膜層数が若干増加している。しかしながら、本実施形態では、波長シフト量は大きく削減されると共に、透過帯の波長幅の大きさの点で、60°斜入射時でも幅の縮小が小さくて済むという利点がある。
これに加えて、図7(B)に示すように、従来の波長選択フィルター4では、不要な波長域(一般的に、必要な透過波長域の長波長側の領域(図6(B)の場合は650〜800nmの領域))において、光の透過が避けられない。これに対し、本実施形態では、図7(A)に示すように、そのような波長域での光透過が殆ど無い。
次いで、透明基板21の両面に多層膜を形成する必要性について説明する。
図7は波長選択フィルター4の分光透過率を示すグラフであり、図7(A)は透明基板21の両面にそれぞれNBP型及びBBP型の第1積層体L1,L2を形成した場合(以下、単に「両面膜形成の場合」と言う。)、図7(B)は透明基板21の一方の面にNBP型の第1積層体L1を形成した場合(以下、単に「NBPのみ片面膜形成の場合」と言う。)、図7(C)は透明基板21の一方の面にBBP型の第2積層体L2を形成した場合(以下、単に「BBPのみ片面膜形成の場合」と言う。)を示す。
図7に示すように、図7(B)では透過帯より少し離れた長波長域側の光が十分にカットされておらず、図7(C)では透過帯の長波長域側の光が十分にカットされていない。波長シフト量は、図7(A)〜図7(C)で同等である。
すなわち、透明基板21の両面にそれぞれNBP型及びBBP型の第1積層体L1,L2を形成する必要があるのは、それぞれ単独ではバンドパスフィルターとして必要なカット特性が得られないためであり、波長シフト軽減との関連性はない。
また、透明基板21の両面にそれぞれ第1積層体L1,L2を形成することで、分光透過率曲線の立ち上がりをシャープにすることができる。
次いで、膜の積層方向の波長シフト量への影響について説明する。
図8は波長選択フィルターのNBP型の積層体を図4の例と逆順に形成した構成を示す表であり、図9は波長選択フィルターのBBP型の積層体を図4の例と逆順に形成した構成を示す表である。図10は多層膜を図4の例と逆順に形成した波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、図10(A)は両面膜形成の場合、図10(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、図10(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。
図8及び図9に示す波長選択フィルターでは、NBP型の積層体が、透明基板から順に第1誘電体多層膜、第2誘電体多層膜を積層して構成されている。また、BBP型の積層体が、透明基板から順に第2誘電体多層膜、第1誘電体多層膜を積層して構成されている。
図10(A)〜図10(C)の全てにおいて、透過帯のリップル(波打ち)が生じているものの、波長シフト量は、図7と図10でそれぞれ同等である。
すなわち、波長シフト量は、積層の方向に関係はない。また、膜構成の式(1)(2)の順に積層することで、リップルを抑制できる。
次いで、高屈折率材を1種類にした場合について説明する。
図11は高屈折率材を1種類にした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表であり、図12は高屈折率材を1種類にした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表であり、図13は図12の続きである。図14は、高屈折率材を1種類にした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、図14(A)は両面膜形成の場合、図14(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、図14(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。
図11乃至図13に示す波長選択フィルターは、Ta25とAl23、Ta25とSiO2の組み合わせにて形成されている。この波長選択フィルターは、膜層数がNBP型とBBP型でそれぞれ90層と146層となり、層数が過多で膜作製が非現実的である。
図15は低屈折率材を1種類にした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表であり、図16は低屈折率材を1種類にした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。図17は低屈折率材を1種類にした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、図17(A)は両面膜形成の場合、図17(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、図17(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。
図15及び図16に示す波長選択フィルターは、Ta25とAl23、TiO2とAl23の組み合わせにて形成されている。この波長選択フィルターは、膜層数がNBP型とBBP型でそれぞれ85層と75層となり、層数が多い。
したがって、第2の屈折率(nL1)及び第4の屈折率(nM)を異ならせることで、層膜数を削減できる。また、第1の屈折率(nH1)及び第3の屈折率(nH2)も異ならせることで、より層膜数を削減できる。
また、図7と図14及び図17とで、波長シフト量は変わらない。
次いで、屈折率差について説明する。
図4及び図5に示す波長選択フィルター4においては、第1の屈折率(nH1)と第2の屈折率(nL1)の平均値である第1平均屈折率は、1.875(=(2.27+1.48)/2)となる。また、第3の屈折率(nH2)と第4の屈折率(nM)の平均値である第2平均屈折率は、2.135(=2.57+1.70)/2)となる。そして、第1平均屈折率と第2平均屈折率の差(屈折率差)は0.26となる。
ここで、屈折率差を0.1未満とする場合は、第1と第2の誘電体多層膜とで同じ2種類の膜物質を使用する従来の膜構成に近付くため、総膜層数が過多となる方向に向かい、本実施形態の効果を奏しない。一方、屈折率差が0.6超の場合は、対応する膜物質が存在しないような屈折率の組合せとなり、シミュレーションによる膜設計自体が不可能である。
図18は屈折率差を0.2555とした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表であり、図19は屈折率差を0.2555とした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。図20は、屈折率差を0.2555とした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、図20(A)は両面膜形成の場合、図20(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、図20(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。
図18及び図19に示す波長選択フィルターは、Ta25とMgF2(屈折率1.38)、TiO2とLaF3(屈折率1.586)の組み合わせにて形成されている。この波長選択フィルターは、膜層数がNBP型とBBP型でそれぞれ48層と47層となる。
また、図18及び図19に示す波長選択フィルターでは、図20に示すように、平均波長シフト量は32nmとなる。
図21は屈折率差を0.3125とした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表であり、図22は屈折率差を0.3125とした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。図23は、屈折率差を0.3125とした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、図23(A)は両面膜形成の場合、図23(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、図23(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。
図21及び図22に示す波長選択フィルターは、Ta25とMgF2、TiO2とAl23の組み合わせにて形成されている。この波長選択フィルターは、膜層数がNBP型とBBP型でそれぞれ44層と50層となる。
また、図21及び図22に示す波長選択フィルターでは、図23に示すように、平均波長シフト量は31nmとなる。
図24は屈折率差を0.4125とした波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表であり、図25は屈折率差を0.4125とした波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。図26は、屈折率差を0.4125とした波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、図26(A)は両面膜形成の場合、図26(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、図26(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。
図24及び図25に示す波長選択フィルターは、Ta25とMgF2、TiO2とY23(屈折率1.90)の組み合わせにて形成されている。この波長選択フィルターは、膜層数がNBP型とBBP型でそれぞれ56層と51層となる。
また、図24及び図25に示す波長選択フィルターでは、図26に示すように、平均波長シフト量は32nmとなる。
上述したように、短波長シフトは、膜物質の吸収を利用することにより波長シフト量を軽減することができる。TiO2は光を比較的多く吸収する材料である。
次いで、TiO2と中間屈折率材とのペアのみにした場合について説明する。この明細書においては、上述したように、中間屈折率材とは、第4の屈折率(nM:1.58〜2.00)を有するものとする。
図27はTiO2と中間屈折率材とのペアのみで形成した波長選択フィルターのNBP型の積層体の構成を示す表であり、図28はTiO2と中間屈折率材とのペアのみで形成した波長選択フィルターのBBP型の積層体の構成を示す表である。図29は、TiO2と中間屈折率材とのペアのみで形成した波長選択フィルターの分光透過率を示すグラフであり、図29(A)は両面膜形成の場合、図29(B)はNBPのみ片面膜形成の場合、図29(C)はBBPのみ片面膜形成の場合を示す。
図27及び図28に示す波長選択フィルターは、TiO2とAl23の組み合わせにて形成されている。この波長選択フィルターは、膜層数がNBP型とBBP型でそれぞれ79層と74層となり、総膜層数の増加に伴いTiO2層の数が増加するため、TiO2の吸収によって波長400nm付近の透過率が低下する。
したがって、TiO2を単に用いただけでは足りず、近紫外域の吸収が小さいTa25も用いるというように、高屈折率材として2種類を用いるとともに、第1誘電体多層膜G1及び第2誘電体多層膜G2を積層し、低屈折率材についても2種類用いて第2の屈折率及び第4の屈折率を異ならせることで、膜数を削減できる。
なお、図7と図29とで、波長シフト量は変わらない。
以上説明したように、本実施形態によれば、透明基板21上に、第1誘電体多層膜G1及び第2誘電体多層膜G2から成る第1積層体L1と、第3誘電体多層膜及び第4誘電体多層膜から成る第2積層体L2と、を備え、第1及び第3誘電体多層膜G1,G3は、第1の屈折率を有した第1屈折率材22と、第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有した第2屈折率材23と、を交互に積層して構成され、第2及び第4誘電体多層膜G2,G4は、第3の屈折率を有した第3屈折率材24と、第3の屈折率より小さい第4の屈折率を有した第4屈折率材25と、を交互に積層して構成され、第1の屈折率及び第3の屈折率が異なり、第2の屈折率及び第4の屈折率が異なる構成とした。この構成により、波長シフト量を低減でき、その結果、必要な光透過波長域の幅を確保し、不要な波長域の光の透過を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1積層体L1と第2積層体L2とは、透明基板21の異なる面にそれぞれ形成されている構成とした。この構成により、透過率曲線のリップルを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1積層体L1はナローバンドパス型フィルターを構成し、第2積層体L2はブロードバンドパス型フィルターを構成したため、所望の波長域の光を選択的に透過させることができる。
また、本実施形態によれば、第1の屈折率と第2の屈折率の平均値である第1平均屈折率と、第3の屈折率と第4の屈折率の平均値である第2平均屈折率との差を0.1〜0.6とする構成とした。この構成により、所望の分光透過率を満たしつつ、波長シフト量を所望の所定値以下にすることができる。
また、本実施形態によれば、波長500nmの光に対して、透明基板の屈折率が1.45〜1.53であり、第1の屈折率が2.26〜2.40、第2の屈折率が1.38〜1.50、第3の屈折率が2.42〜2.70、第4の屈折率が1.58〜2.00である構成とした。この構成により、垂直入射と60度斜入射との透過率特性の比較において、透過波長域の短波長側の透過率が50%となる波長及び長波長側の透過率が50%となる波長の平均波長シフト量を35nm以下にすることができる。
但し、上述の実施形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上述の実施形態では、波長選択フィルター4は、バンドパスフィルターとして必要なカット特性を得るために、透明基板の両面にそれぞれNBP型及びBBP型の積層体を形成して構成されていたが、この構成に限定されるものではない。透明基板の一方の面にNBP型又はBBP型を形成してもよいし、透明基板の一方の面にNBP型及びBBP型を形成してもよい。
また、上述の実施形態の波長選択フィルター4では、NBP型の積層体は、透明基板から順に第2誘電体多層膜、第1誘電体多層膜を積層して構成し、BBP型の積層体は、透明基板から順に第1誘電体多層膜、第2誘電体多層膜を積層して構成していた。しかしながら、NBP型の積層体が、透明基板から順に第1誘電体多層膜、第2誘電体多層膜を積層して構成され、BBP型の積層体が、透明基板から順に第2誘電体多層膜、第1誘電体多層膜を積層して構成されていてもよい。
また、上述の実施形態の波長選択フィルター4では、第1高屈折率材22にTa25を、第1低屈折率材23にSiO2を、第2高屈折率材24にTiO2を、第2低屈折率材25にAl23を用いていたが、これらの物質に限定されるものではない。また、各屈折率材に用いる膜物質は単一の物質に限定されるものではなく、各屈折率材に複数の物質を組み合わせてもよい。透明基板には、石英ガラスの他に、屈折率が1.45〜1.53の範囲の光学ガラス(BK7等)、熱線吸収ガラス等を用いることができる。
また、上述の実施形態の波長選択フィルター4では、第1の屈折率(nH1)及び第3の屈折率(nH2)も異ならせていたが、所望の分光透過率が波長選択フィルター4と異なり、膜層数を低減できるようであれば、第1の屈折率と第3の屈折率を同一としてもよい。
また、上述の実施形態では、波長選択フィルター4は、蒸着手法としてイオンプレーティングを用いていたが、成膜の方法はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、ランプ11にメタルハライドランプが用いられているが、ランプの種類はこれに限定されるものではなく、例えば水銀ランプでもよい。
また、上述の実施形態では、波長選択フィルター4は、単独で設けられていたが、当該波長選択フィルター4は、例えば偏光素子等、他の光学部材と組み合わせて用いることができる。
1 紫外線照射装置(光照射装置)
4 波長選択フィルター
21 透明基板
22 第1高屈折率材(第1屈折率材)
23 第1低屈折率材(第2屈折率材)
24 第2高屈折率材(第3屈折率材)
25 第2低屈折率材(第4屈折率材)
G1 第1誘電体多層膜
G2 第2誘電体多層膜
G3 第1誘電体多層膜
G4 第2誘電体多層膜
L1 ナローバンドパス型の第1積層体
L2 ブロードバンドパス型の第2積層体
H1 第1の屈折率(第1高屈折率)
L1 第2の屈折率(第1低屈折率)
H2 第3の屈折率(第2高屈折率)
M 第4の屈折率(第2低屈折率)

Claims (7)

  1. 透明基板上に、第1誘電体多層膜及び第2誘電体多層膜から成る第1積層体と、第3誘電体多層膜及び第4誘電体多層膜から成る第2積層体と、を備え、
    前記第1及び第3誘電体多層膜は、
    第1の屈折率を有した第1屈折率材と、
    前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有した第2屈折率材と、
    を交互に積層して構成され、
    前記第2及び第4誘電体多層膜は、
    第3の屈折率を有した第3屈折率材と、
    前記第3の屈折率より小さい第4の屈折率を有した第4屈折率材と、
    を交互に積層して構成され、
    前記第1の屈折率及び前記第3の屈折率が異なり、
    前記第2の屈折率及び前記第4の屈折率が異なることを特徴とする波長選択フィルター。
  2. 前記第1積層体と前記第2積層体とは、前記透明基板の異なる面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の波長選択フィルター。
  3. 前記第1の屈折率と前記第2の屈折率の平均値である第1平均屈折率と、前記第3の屈折率と前記第4の屈折率の平均値である第2平均屈折率との差を、垂直入射と60度斜入射との透過率特性の比較において、透過波長域の短波長側の透過率が50%となる波長及び長波長側の透過率が50%となる波長の平均波長シフト量が35nm以下となる値としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の波長選択フィルター。
  4. 前記第1積層体は前記透明基板から順に前記第2誘電体多層膜、前記第1誘電体多層膜を積層して構成され、前記第2積層体は前記透明基板から順に前記第3誘電体多層膜、前記第4誘電体多層膜を積層して構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の波長選択フィルター。
  5. 前記第1の屈折率と前記第2の屈折率の平均値である第1平均屈折率と、前記第3の屈折率と前記第4の屈折率の平均値である第2平均屈折率との差を0.1〜0.6としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の波長選択フィルター。
  6. 波長500nmの光に対して、透明基板の屈折率が1.45〜1.53であり、
    第1の屈折率が2.26〜2.40、
    第2の屈折率が1.38〜1.50、
    第3の屈折率が2.42〜2.70、
    第4の屈折率が1.58〜2.00
    であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の波長選択フィルター。
  7. 筐体内に光源を収め、前記筐体の光出射開口に請求項1乃至6のいずれかに記載の波長選択フィルターを設けたことを特徴とする光照射装置。
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