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JP6424995B1 - Rfidタグ - Google Patents

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JP6424995B1
JP6424995B1 JP2018544136A JP2018544136A JP6424995B1 JP 6424995 B1 JP6424995 B1 JP 6424995B1 JP 2018544136 A JP2018544136 A JP 2018544136A JP 2018544136 A JP2018544136 A JP 2018544136A JP 6424995 B1 JP6424995 B1 JP 6424995B1
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Abstract

RFIDタグ(301)は、基材(1)とRFIC素子(100)と、ダイポール型アンテナとを備える。基材(1)は第1端部(E1)、第2端部(E2)、第1側部(S1)および第2側部(S2)を有する。RFIC素子(100)は基材(1)に搭載され、第1入出力端子および第2入出力端子を有する。ダイポール型アンテナは第1ダイポールエレメント(10)および第2ダイポールエレメント(20)とで構成される。第1ダイポールエレメント(10)は、第1接続端(CE1)から第1端部(E1)方向へ延伸するとともに第1側部(S1)方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、第2ダイポールエレメント(20)は、第2接続端(CE2)から第2端部(E2)方向へ延伸するとともに第2側部(S2)方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンである。

Description

本発明は、物品に設けられるRFID(RadioFrequency IDentification)タグに関し、特に、ダイポール型アンテナを備えるRFIDタグに関する。
特許文献1には、ダイポール型アンテナとして作用する導体パターンが形成された基材にRFIC素子が搭載されたRFIDタグが示されている。このRFIDタグは例えば物流管理のために物品に貼付され、必要に応じてリーダ/ライタで読み取り/書き込みが行われる。
上記ダイポール型アンテナは、RFIC素子の二つの接続端に接続される二つのダイポールエレメントで構成される。そのため、RFIC素子の二つの接続端からそれぞれの開放端まで延びる二つのダイポールエレメントの延びる方向に、利得が0となるヌル点が生じる。このヌル点の方向ではリーダ/ライタと通信できない。
特許第5904316号公報
何らかの物品の管理のためにRFIDタグを利用する際、RFIDタグに対するリーダ/ライタの向きには自由度があるので、通常は上述のヌル点の存在は問題とはならない。つまり、RFIDタグと通信可能な筈の距離で通信できないときには、RFIDタグに対するリーダ/ライタの向きを少し変えるだけで、ヌル点を避けることができ、通信が可能となる。
ところが、物品に対するRFIDタグの貼付可能な位置が限定されていたり、物品に対する(RFIDタグに対する)リーダ/ライタの向きが限定されていたりすると、上述のヌル点が重大な問題となることがある。つまり、物品に対して唯一貼付可能な位置に唯一貼付可能な方向でRFIDタグを貼付し、物品に対して唯一可能な方向でリーダ/ライタをかざすような状況では通信できず、RFIDタグが実質的に利用できないことになる。
そこで、本発明の目的は、ヌル点による通信不可となる状況を回避できるようにしたRFIDタグを提供することにある。
(1)本発明のRFIDタグは、
基材と、
前記基材に搭載され、第1入出力端子および第2入出力端子を有するRFIC素子と、
前記基材に形成され、一端が前記第1入出力端子に接続される第1接続端であり、他端が第1開放端である第1ダイポールエレメント、および、一端が前記第2入出力端子に接続される第2接続端であり、他端が第2開放端である第2ダイポールエレメントで構成されるダイポール型アンテナと、
を備え、
前記ダイポール型アンテナの形成領域は、平面視で長手方向および短手方向をもち、前記長手方向の互いに対向する端部である第1端部および第2端部を有し、前記短手方向の互いに対向する側部である第1側部および第2側部を有し、
前記第1ダイポールエレメントは、前記第1接続端から前記第1端部方向へ延伸するとともに前記第1側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
前記第2ダイポールエレメントは、前記第2接続端から前記第2端部方向へ延伸するとともに前記第1側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
前記第2ダイポールエレメントは、前記第2接続端から前記第2端部方向へ延伸するとともに前記第2側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
前記第1開放端は前記第1ダイポールエレメントの形成領域のうち前記第1側部寄りの位置にあり、前記第2開放端は前記第2ダイポールエレメントの形成領域のうち前記第2側部寄りの位置にあり、
前記第1ダイポールエレメントは、前記第1開放端が、前記第1端部より前記第2端部方向へ折り返されていて、前記第2ダイポールエレメントは前記第2開放端が、前記第2端部より前記第1端部方向へ折り返されている、
ことを特徴とする。
上記構成によれば、ダイポール型アンテナのヌル点は、ダイポール型アンテナの形成領域の長手方向から、ダイポール型アンテナの形成領域の面内方向で傾く(回転する)ので、ヌル点からずれた方向にリーダ/ライタをかざすことができ、ヌル点による通信不可となる状況が回避できる。
また、この構造により、ダイポール型アンテナの形成領域の長手方向からのヌル点の傾きを効果的に大きくできる。
(2)本発明のRFIDタグは、
基材と、
前記基材に搭載され、第1入出力端子および第2入出力端子を有するRFIC素子と、
前記基材に形成され、一端が前記第1入出力端子に接続される第1接続端であり、他端が第1開放端である第1ダイポールエレメント、および、一端が前記第2入出力端子に接続される第2接続端であり、他端が第2開放端である第2ダイポールエレメントで構成されるダイポール型アンテナと、
を備え、
前記ダイポール型アンテナの形成領域は、平面視で長手方向および短手方向をもち、前記長手方向の互いに対向する端部である第1端部および第2端部を有し、前記短手方向の互いに対向する側部である第1側部および第2側部を有し、
前記第1ダイポールエレメントは、前記第1接続端から前記第1端部方向へ延伸するとともに前記第1側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
前記第2ダイポールエレメントは、前記第2接続端から前記第2端部方向へ延伸するとともに前記第2側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
前記RFIC素子は前記ダイポール型アンテナの形成領域の中央に配置されていて、
前記第1ダイポールエレメントの一部は前記RFIC素子と前記第1側部との間に配置されていて、前記第2ダイポールエレメントの一部は前記RFIC素子と前記第2側部との間に配置されている、
ことを特徴とする。
上記構成によれば、第1ダイポールエレメントと第2ダイポールエレメントによるダイポール型アンテナの180度回転対称性を持たせることができ、高利得のダイポール型アンテナ特性を維持できる。
また、限られた面積の基材に所定線長の第1ダイポールエレメントおよび第2ダイポールエレメントを形成できる。
(3)前記RFIC素子は、RFICチップと、前記RFICチップと前記ダイポール型アンテナとのインピーダンスを整合させるインピーダンス整合回路と、を一体化した素子であることが好ましい。この構成により、貼付などによりRFIDタグを設ける先である物品の誘電率や透磁率の影響を受けず、RFIDタグ単体での電気的特性を保てる。
)例えば、前記ダイポール型アンテナは、前記長手方向の寸法が前記短手方向の寸法の2倍以上である。この構造により、RFIC素子から互いに概略反対方向へ延びる第1ダイポールエレメントおよび第2ダイポールエレメントの範囲を長く確保でき、ダイポール型アンテナの所定の利得が得やすい。
)前記RFIC素子は前記ダイポール型アンテナを介してUHF帯で通信することが好ましい。これにより、UHF帯を利用するRFIDシステムに適合できる。
上記構成によれば、物品に対するRFIDタグの貼付可能な位置が限定されていたり、物品に対する(RFIDタグに対する)リーダ/ライタの向きが限定されていたりしても、RFIDタグによる物品の管理が可能となる。
本発明によれば、物品に対して規制された位置・方向にRFIDタグを貼付し、物品に対して規制された方向にリーダ/ライタをかざさなければならない状況でも、ヌル点による通信不可となる状況を回避できる。また、物品に対するRFIDタグの貼付可能な位置が限定されていたり、物品に対するリーダ/ライタの向きが限定されていたりしても、RFIDタグによる物品の管理が可能となる。
図1(A)は第1の実施形態に係るRFIDタグ301の平面図である。図1(B)はRFIDタグ301のヌル点の方向を示す図である。 図2(A)は、本実施形態のRFIDタグにおいて、Z軸方向から視た指向性パターンの外形図である。図2(B)はX−Y面での指向性を示す図である。 図3は、本実施形態のRFIDタグ、それを設けた物品、およびリーダ/ライタの位置関係を示す図である。 図4は、RFIC素子100の斜視図である。 図5は、図4に示すRFIC素子の縦断面図である。 図6Aは、多層基板120の上位の絶縁層を真上から見た状態を示す平面図である。 図6Bは、多層基板120の中位の絶縁層の平面図である。 図6Cは、多層基板120の下位の絶縁層の示す平面図である。 図7Aは、図6Aに示す絶縁層のB1−B1線断面図である。 図7Bは、図6Bに示す絶縁層のB2−B2線断面図である。 図7Cは、図6Cに示す絶縁層のB3−B3線断面図である。 図8は、RFIC素子100の等価回路を示す図である。 図9は、RFIC素子100のインダクタL1〜L4に生じる磁界の方向を示す図である。 図10は、RFIC素子100におけるリジッド領域およびフレキシブル領域の分布を示す図である。 図11は、RFIC素子100をランドLA1,LA2に取り付けたRFIDタグが撓んだ状態を示す図である。 図12は、図11のRFIDタグの等価回路を流れる電流の一例を示す図である。 図13は、図11のRFIDタグにおいて、RFICチップに接続される回路をRFICチップから視た反射損失の周波数特性を示す図である。 図14は第2の実施形態に係るRFIDタグ302Aの平面図である。 図15は第2の実施形態に係る別のRFIDタグ302Bの平面図である。 図16は第3の実施形態に係るRFIDタグ303Aの平面図である。 図17は第3の実施形態に係る別のRFIDタグ303Bの平面図である。 図18は第4の実施形態に係るRFIDタグ304の平面図である。 図19は、一般的なダイポール型アンテナの指向性を示す図である。 図20は、図19において、ダイポール型アンテナのX軸を面内に含む、その面(E面)における指向性を示す図である。 図21(A)はZ軸方向から視た指向性パターンの外形である。図21(B)はX−Y面での指向性を示す図である。 図22(A)は比較例のRFIDタグの平面図である。図22(B)は比較例のRFIDタグのヌル点の方向を示す図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1(A)は第1の実施形態に係るRFIDタグ301の平面図である。図1(B)はこのRFIDタグ301のヌル点の方向を示す図である。
本実施形態のRFIDタグ301は、矩形板状の基材1、この基材1に形成された第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20、基材1に搭載されたRFIC素子100を備える。
基材1は、平面視で長手方向(図1(A)におけるX軸方向)および短手方向(図1(A)におけるY軸方向)をもち、長手方向の互いに対向する端部である第1端部E1および第2端部E2を有し、短手方向の互いに対向する側部である第1側部S1および第2側部S2を有する。本実施形態では、基材のほぼ全面が、ダイポール型アンテナの形成領域であるので、基材1の「長手方向」、「短手方向」、「第1端部E1」、「第2端部E2」、「第1側部S1」および「第2側部S2」は、本発明に係る「長手方向」、「短手方向」、「第1端部」、「第2端部」、「第1側部」および「第2側部」にそれぞれ対応する。
基材1の中央には、RFIC素子100を実装するためのランドLA1,LA2が形成されている。このランドLA1,LA2にRFIC素子100の第1入出力端子および第2入出力端子がそれぞれ接続される。
基材1には第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20が形成されている。この第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20で1つのダイポール型アンテナが構成される。
第1ダイポールエレメント10は主導体パターン部11と先端部12とで構成される。第2ダイポールエレメント20は主導体パターン部21と先端部22とで構成される。
第1ダイポールエレメント10の一端は、ランドLA1に接続される(RFIC素子の第1入出力端子に接続される)第1接続端CE1である。第1ダイポールエレメント10の他端は第1開放端OE1である。第2ダイポールエレメント20の一端は、ランドLA2に接続される(RFIC素子の第2入出力端子に接続される)第2接続端CE2である。第2ダイポールエレメント20の他端は第2開放端OE2である。
第1ダイポールエレメント10は、第1接続端CE1から第1端部E1方向へ延伸するとともに第1側部S1方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンである。同様に、第2ダイポールエレメント20は、第2接続端CE2から第2端部E2方向へ延伸するとともに第2側部S2方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンである。
第1開放端OE1は第1ダイポールエレメント10の形成領域のうち第1側部S1寄りの位置にある。同様に、第2開放端OE2は第2ダイポールエレメント20の形成領域のうち第2側部S2寄りの位置にある。
第1ダイポールエレメント10は、第1開放端OE1が、基材1の第1端部E1より第2端部E2方向へ折り返されている。同様に、第2ダイポールエレメント20は、第2開放端OE2が、基材1の第2端部E2より第1端部E1方向へ折り返されている。
本実施形態では、第1ダイポールエレメント10のうち、先端部12の線幅は主導体パターン部11の線幅より2倍以上太い。同様に、第2ダイポールエレメント20のうち、先端部22の線幅は主導体パターン部21の線幅より2倍以上太い。また、主導体パターン部11の長手方向の形成範囲は、第1接続端CE1から第1端部E1までの範囲であるが、先端部12は第1接続端CE1より第2端部E2方向へ更に延出している。同様に、主導体パターン部21の長手方向の形成範囲は、第2接続端CE2から第2端部E2までの範囲であるが、先端部22は第2接続端CE2より第1端部E1方向へ更に延出している。
第1ダイポールエレメント10の先端部12および第2ダイポールエレメント20の先端部22は、ダイポールエレメントの開放端およびその付近に容量を付加するための導体パターンである。この容量付加によって、ダイポールエレメントを短縮化している。
本実施形態のRFIDタグは、長手方向の寸法は24mm、短手方向の寸法は8mmであり、短手方向と長手方向の寸法比は1:3である。すなわち長手方向の寸法は短手方向の寸法の2倍以上である(図1(B)参照)。
図19は、一般的なダイポール型アンテナの指向性を示す図である。ダイポールエレメントはX軸方向に沿っている。図20は、図19において、ダイポール型アンテナのX軸を面内に含む、その面(E面)における指向性を示す図である。図21(A)はZ軸方向から視た指向性パターンの外形である。図21(B)はX−Y面での指向性を示す図である。
一般的なダイポールアンテナは、両端が電圧最大、中央が電流最大となる、1/2波長で共振する状態で使用される。そのため、E面(電界振動面)での指向性は、図20、図21(B)に示すような8の字型となる。そして、電圧分布の対称軸方向であるX軸方向がヌル点となる。
ここで、比較例のRFIDタグを図22(A)、図22(B)に示す。この比較例のRFIDタグの、第1ダイポールエレメント10は第1接続端CE1から第1端部E1方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンである。また、第2ダイポールエレメント20は第2接続端CE2から第2端部E2方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンである。第1接続端CE1から第1端部E1までの、第1ダイポールエレメント10の形成領域をZE1で表し、第2接続端CE2から第2端部E2までの、第2ダイポールエレメント20の形成領域をZE2で表すと、領域ZE1における電圧分布の重心と、領域ZE2における電圧分布の重心とを結ぶ線は、ヌル点にほぼ一致する。この比較例では、ヌル点はX軸方向に一致する。
図1(A)において、第1ダイポールエレメント10全体のうち先端部12の電圧強度分布は相対的に大きい。同様に、第2ダイポールエレメント20全体のうち先端部22の電圧強度分布は相対的に大きい。そのため、領域ZE1における電圧分布の重心と、領域ZE2における電圧分布の重心とを結ぶ線は、X軸から傾く。図1(B)におけるNULL−NULLで示す太矢印は、ヌル点を表している。このように、ヌル点はX軸から傾く。
図2(A)は、本実施形態のRFIDタグにおいて、Z軸方向から視た指向性パターンの外形図である。図2(B)はX−Y面での指向性を示す図である。
特に、本実施形態では、容量付加作用のある先端部12,22を備えることにより、第1ダイポールエレメント10全体のうち、電圧強度の高い領域が先端部12に集中し、第2ダイポールエレメント20全体のうち、電圧強度の高い領域が先端部22に集中する。このことにより、領域ZE1における電圧分布の重心と、領域ZE2における電圧分布の重心とを結ぶ線は、X軸から効果的に傾く。
このように、図1(B)において、X軸方向はヌル点ではないので、X軸方向にリーダ/ライタをかざすと、通信できる。
図3は、本実施形態のRFIDタグ、それを設けた物品、およびリーダ/ライタの位置関係を示す図である。物品401A−401Eは例えばインクジェットプリンタのインクカートリッジである。これらインクカートリッジは概略直方体形状であり、図3における上面にRFIDタグ301A−301Eがそれぞれ貼付されている。これらインクカートリッジを、インクジェットプリンタの筐体内に装着した状態でRFIDタグと通信する場合に、インクカートリッジの構造上およびインクジェットプリンタ本体への実装構造上、図3以外の面にRFIDタグを貼付することができない場合がある。
例えば、各インクカートリッジの外面である六面のうち、インクジェットプリンタの筐体内において、電気的接続を行う面やインク供給口が設けられた面にはRFIDタグを貼付するスペースが無い。また、その他の面についても、インクジェットプリンタの筐体内の金属部材が近接する面にもRFIDタグは貼付できない。これら金属部材がRFIDタグ通信を阻害するからである。これらの事情により、RFIDタグを貼付可能な面は限られる。また、インクジェットプリンタの筐体の構造上、インクジェットプリンタに対してリーダ/ライタを向ける方向についても限られることがある。
図3において、太矢印で示す方向から(X軸方向に)リーダ/ライタを近接させても、上述のとおり、このX軸方向はヌル点ではないので、RFID通信が可能となる。これにより、RFIDタグを介しての、インクカートリッジおよびインクジェットプリンタの管理が可能となる。
以降、RFIC素子の構成と作用について説明する。
図4は、RFIC素子100の斜視図である。RFIC素子100は、例えば、900MHz帯、すなわちUHF帯の通信周波数に対応するRFIC素子である。RFIC素子100は、主面が矩形をなす多層基板120を有する。多層基板120は、可撓性を有している。多層基板120は、例えば、ポリイミドや液晶ポリマ等の可撓性を有する樹脂絶縁層を積層した積層体の構造を有する。これらの材料で構成される各絶縁層の誘電率は、LTCCに代表されるセラミック基材層の誘電率よりも小さい。
ここでは、多層基板120の長さ方向をX軸とし、多層基板120の幅方向をY軸とし、多層基板120の厚み方向をZ軸とする。
図5は、図4に示すRFIC素子の縦断面図である。図6Aは、多層基板120の上位の絶縁層を真上から見た状態を示す平面図である。図6Bは、多層基板120の中位の絶縁層の平面図である。図6Cは、多層基板120の下位の絶縁層の示す平面図である。図7Aは、図6Aに示す絶縁層のB1−B1線断面図である。図7Bは、図6Bに示す絶縁層のB2−B2線断面図である。図7Cは、図6Cに示す絶縁層のB3−B3線断面図である。
多層基板120には、図5に示すように、RFICチップ160およびインピーダンス整合回路180が内蔵されている。多層基板120の一方の主面には、第1端子電極140aおよび第2端子電極140bが形成されている。整合回路180はRFICチップ160と、第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20とをインピーダンス整合させるとともに、アンテナの共振周波数特性を定める。
RFICチップ160は、シリコン等の半導体を素材とする硬質の半導体基板に各種の素子を内蔵した構造を有している。RFICチップ160の両主面は正方形である。また、RFICチップ160の他方の主面には、図6Cに示すように、第1入出力端子160aおよび第2入出力端子160bが形成されている。多層基板120の内部において、RFICチップ160は、正方形の各辺がX軸方向またはY軸方向に沿って延び、且つ一方の主面および他方の主面がX−Y面に平行な状態で、X軸、Y軸、およびZ軸の各々における中央に位置する。
整合回路180は、コイル導体200および層間接続導体240a,240bによって構成されている。コイル導体200は、図6Bまたは図6Cに示すコイルパターン200a〜200cによって構成されている。コイルパターン200aの一部は、第1コイル部CIL1により構成されている。コイルパターン200bの一部は、第2コイル部CIL2により構成されている。コイルパターン200cの一部は、第3コイル部CIL3および第4コイル部CIL4により構成されている。
第1コイル部CIL1、第3コイル部CIL3、および層間接続導体240aは、Z軸方向に並ぶように配置されている。第2コイル部CIL2、第4コイル部CIL4、および層間接続導体240bも、Z軸方向に並ぶように配置されている。
RFICチップ160は、多層基板120をZ軸方向から見たとき、第1コイル部CIL1と第2コイル部CIL2との間に配置されている。また、RFICチップ160は、多層基板120をY軸方向から見たとき、第3コイル部CIL3と第4コイル部CIL4との間に配置されている。
第1端子電極140aおよび第2端子電極140bは、いずれも可撓性を有する銅箔を素材として短冊状に形成されている。第1端子電極140aおよび第2端子電極140bの各々の主面のサイズは、互いに一致する。第1端子電極140aおよび第2端子電極140bの短辺は、X軸方向に延びている。第1端子電極140aおよび第2端子電極140bの長辺は、Y軸方向に延びている。
従って、RFICチップ160は、多層基板120をY軸方向から見たとき、整合回路180の一部と整合回路180の他の一部とによって挟まれる。また、RFICチップ160は、多層基板120をX軸方向から見たとき、整合回路180と重なる。整合回路180は、多層基板120を平面視したとき、第1端子電極140aおよび第2端子電極140bの各々と部分的に重なる。
多層基板120は、図6A〜図6Cに示すように、積層された3つのシート状の絶縁層120a〜120cによって構成されている。絶縁層120aは上位に位置し、絶縁層120bは中位に位置し、絶縁層120cは下位に位置する。
絶縁層120aの一方の主面には、第1端子電極140aおよび第2端子電極140bが形成されている。絶縁層120bの一方の主面の中央位置には、他方主面に達する矩形の貫通孔HL1が形成されている。貫通孔HL1は、RFICチップ160を包含するサイズに形成されている。また、絶縁層120bの一方の主面のうち貫通孔HL1の周辺には、コイルパターン200cが形成されている。コイルパターン200cは、可撓性を有する銅箔を素材として構成されている。
コイルパターン200cの一端部は、平面視において、第1端子電極140aと重なる位置に配置され、Z軸方向に延びる層間接続導体220aによって第1端子電極140aと接続されている。また、コイルパターン200cの他端部は、平面視において、第2端子電極140bと重なる位置に配置され、Z軸方向に延びる層間接続導体220bによって第2端子電極140bと接続されている。層間接続導体220a,220bは、Snを主成分とする硬質の金属バルクで構成されている。
絶縁層120cの一方の主面には、コイルパターン200a,200bが形成されている。コイルパターン200a,200bは、可撓性を有する銅箔を素材として構成されている。
第1コイル端T1および第2コイル端T2は、いずれも、絶縁層120cを平面視したとき、矩形に形成されている。
コイルパターン200aの一端部は、Z軸方向に延びる層間接続導体240aによってコイルパターン200cの一端部と接続されている。コイルパターン200bの一端部は、Z軸方向に延びる層間接続導体240bによってコイルパターン200cの他端部と接続されている。層間接続導体240a,240bは、Snを主成分とする硬質の金属バルクで構成されている。
絶縁層120b,120cを平面視したとき、コイルパターン200aの一部の区間はコイルパターン200cの一部の区間と重なり、コイルパターン200bの一部の区間もコイルパターン200cの他の一部の区間と重なる。ここでは、コイルパターン200a,200cが重なり合う区間のうち、コイルパターン200a側の区間を“第1コイル部CIL1”といい、コイルパターン200c側の区間を“第3コイル部CIL3”という。また、コイルパターン200b,200cが重なり合う区間のうち、コイルパターン200b側の区間を“第2コイル部CIL2”といい、コイルパターン200c側の区間を“第4コイル部CIL4”という。さらに、コイルパターン200aの一端部またはコイルパターン200cの一端部の位置を“第1位置P1”といい、コイルパターン200bの一端部またはコイルパターン200cの他端部の位置を“第2位置P2”という。
絶縁層120cの一方の主面には、矩形のダミー導体260a,260bが形成されている。ダミー導体260a,260bは、可撓性を有する銅箔を素材として構成されている。絶縁層120b,120cを平面視したとき、ダミー導体260a,260bは、矩形の貫通孔HL1の4つのコーナー部のうち、2つのコーナー部にそれぞれ重なるように配置されている。
RFICチップ160は、他方の主面の4つのコーナー部が第1コイル端T1、第2コイル端T2、およびダミー導体260a,260bとそれぞれ対向するように、絶縁層120cに実装されている。第1入出力端子160aは、平面視において第1コイル端T1と重なるように、RFICチップ160の他方の主面に配置されている。同様に、第2入出力端子160bは、平面視において第2コイル端T2と重なるように、RFICチップ160の他方の主面に配置されている。
その結果、RFICチップ160は、第1入出力端子160aによって第1コイル端T1と接続され、第2入出力端子160bによって第2コイル端T2と接続されている。
なお、絶縁層120a〜120cの厚さは、10μm以上100μm以下である。このため、多層基板120に内蔵されたRFICチップ160および整合回路180は、外側から透けて見える。従って、RFICチップ160および整合回路180の接続状態(断線の有無)を容易に確認することができる。
図8は、上述したように構成されるRFIC素子100の等価回路を示す図である。図8において、インダクタL1は、第1コイル部CIL1に対応している。インダクタL2は、第2コイル部CIL2に対応している。インダクタL3は、第3コイル部CIL3に対応している。インダクタL4は、第4コイル部CIL4に対応している。整合回路180によるインピーダンス整合の特性は、インダクタL1〜L4の値によって規定される。
インダクタL1の一端部は、RFICチップ160に設けられた第1入出力端子160aに接続されている。インダクタL2の一端部は、RFICチップ160に設けられた第2入出力端子160bに接続されている。インダクタL1の他端部は、インダクタL3の一端部に接続されている。インダクタL2の他端部は、インダクタL4の一端部に接続されている。インダクタL3の他端部は、インダクタL4の他端部に接続されている。第1端子電極140aは、インダクタL1,L3の接続点に接続されている。第2端子電極140bは、インダクタL2,L4の接続点に接続されている。
図8に示す等価回路から分かるように、第1コイル部CIL1、第2コイル部CIL2、第3コイル部CIL3、および第4コイル部CIL4は、磁界が同相となるように巻回され且つ互いに直列接続されている。従って、磁界は、ある時点において、図9において矢印で示す方向に向くように発生する。一方、磁界は、別の時点において、図9において矢印で示す方向とは反対の方向に向くように発生する。
また、図6Bおよび図6Cから分かるように、第1コイル部CIL1および第3コイル部CIL3は、ほぼ同一のループ形状で且つ同一の第1巻回軸を有している。同様に、第2コイル部CIL2および第4コイル部CIL4は、ほぼ同一のループ形状で且つ同一の第2巻回軸を有している。第1巻回軸および第2巻回軸は、RFICチップ160を挟む位置に配置されている。
すなわち、第1コイル部CIL1および第3コイル部CIL3は、磁気的且つ容量的に結合している。同様に、第2コイル部CIL2および第4コイル部CIL4は、磁気的且つ容量的に結合している。
以上の説明から分かるように、RFICチップ160は、第1入出力端子160aおよび第2入出力端子160bを有し、多層基板120に内蔵されている。また、整合回路180は、コイルパターン200a〜200cを含んで多層基板120に内蔵されている。このうち、コイルパターン200aは第1入出力端子160aに接続された他端部(=第1コイル端T1)を有し、コイルパターン200bは第2入出力端子160bに接続された他方に端部(=第2コイル端T2)を有する。また、第1端子電極140aおよび第2端子電極140bは、多層基板120の一方の主面に設けられている。第1端子電極140aは、コイルパターン200aの一端部(=第1位置P1)に接続されている。第2端子電極140bは、コイルパターン200bの一端部(=第2位置P2)にそれぞれ接続されている。
また、第1コイル部CIL1は、第1コイル端T1から第1位置P1までの区間に存在し、多層基板120の一方の主面と交差する方向に第1巻回軸を有する。第2コイル部CIL2は、第2コイル端T2から第2位置P2までの区間に存在し、多層基板120の一方の主面と交差する方向に第2巻回軸を有する。第3コイル部CIL3は、平面視において第1コイル部CIL1と重なるように配置されている。第4コイル部CIL4は、平面視において第2コイル部CIL2と重なるように配置されている。第1コイル部CIL1,第3コイル部CIL3と第2コイル部CIL2,第4コイル部CIL4とは、RFICチップ160を挟む位置に配置されている。多層基板120には、整合回路180と、RFICチップ160とが内蔵されている。
RFICチップ160は、半導体基板で構成されている。このため、第1コイル部CIL1、第2コイル部CIL2、第3コイル部CIL3、および第4コイル部CIL4にとって、RFICチップ160は、グランドまたはシールドとして機能する。その結果、第1コイル部CIL1および第2コイル部CIL2、並びに、第3コイル部CIL3および第4コイル部CIL4は、磁気的にも容量的にも互いに結合し難くなる。これによって、通信信号の通過帯域の狭帯域化が抑制される。
次に、RFIC素子100をはんだ等の導電性接合材13a,13bによってランドLA1,LA2上に取り付けた例について説明する。図10は、RFIC素子100におけるリジッド領域およびフレキシブル領域の分布を示す図である。図11は、RFIC素子100をランドLA1,LA2に取り付けたRFIDタグが撓んだ状態を示す図である。
上述したように、多層基板120、コイルパターン200a〜200c、第1端子電極140a、および第2端子電極140bは、可撓性を有する部材で構成されている。一方、層間接続導体220a,220b,240a,240b、およびRFICチップ160は、硬質の部材で構成されている。また、第1端子電極140aおよび第2端子電極140bは、比較的サイズが大きいため、可撓性が低い。また、第1端子電極140aおよび第2端子電極140bにNi/AuやNi/Sn等のめっき膜を施した場合には、第1端子電極140aおよび第2端子電極140bの可撓性はさらに低くなる。
このため、RFIC素子100には、図10に示すように、リジッド領域およびフレキシブル領域が形成される。より具体的には、第1端子電極140a、第2端子電極140b、およびRFICチップ160が配置された領域はリジッド領域になり、他の領域はフレキシブル領域となる。特に、第1端子電極140aおよび第2端子電極140bはRFICチップ160から離れた位置に設けられるため、第1端子電極140aとRFICチップ160との間、および第2端子電極140bとRFICチップ160との間はフレキシブル領域になる。
このため、RFIC素子100が基材1のランドLA1,LA2に貼り付けたRFIDタグを曲面に貼り付けた場合、RFIC素子100は、例えば、図11に示すように撓む。
図12は、図11のRFIDタグの等価回路を流れる電流の一例を示す図である。図13は、図11のRFIDタグにおいて、RFICチップに接続される回路をRFICチップから視た反射損失の周波数特性を示す図である。
図12に示すように、第1入出力端子160aとび第2入出力端子160bとの間には、RFICチップ160が有する寄生容量(浮遊容量)Cpが存在する。このため、RFIC素子100では2つの共振が発生する。1つ目の共振は、第1ダイポールエレメント10、第2ダイポールエレメント20、インダクタL3,L4で構成される電流経路に生じる共振である。2つ目の共振は、インダクタL1〜L4および寄生容量Cpで構成される電流経路(電流ループ)に生じる共振である。これらの2つの共振は、各電流経路に共有されるインダクタL3〜L4によって結合される。2つの共振にそれぞれ対応する2つの電流I1およびI2は、図12において破線の矢印で示すように流れる。
また、1つ目の共振周波数および2つ目の共振周波数のいずれも、インダクタL3〜L4の影響を受ける。これにより、図13に示すように、1つ目の共振周波数f1と2つ目の共振周波数f2との間には、数10MHz(具体的には5MHz以上50MHz以下程度)の差が生じる。このように二つの共振を結合させることで、図13に示すような広帯域の共振周波数特性が得られる。
本実施形態によれば、RFIC素子100内にRFICチップ160と、第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20とのインピーダンスを整合させるとともに、アンテナの共振周波数特性を定めるインピーダンス整合回路を設けたので、次のような作用効果を奏する。
先ず、インピーダンス整合および共振周波数特性設定用の回路を基材に形成する必要が無いので、基材の面積を、ダイポールエレメントを形成するためのスペースとして有効に利用でき、RFIDタグの小型化が図れる。また、同サイズであれば、高利得化が図れる。
また、RFIC素子100を実装するランドLA1,LA2は、平面視でRFIC素子100の第1コイル部CIL1、第2コイル部CIL2、第3コイル部CIL3、および第4コイル部CIL4と重なるので、コイル部CIL1〜CIL4はランドLA1,LA2で電磁気的に遮蔽される、このことにより、RFIDタグの貼付先の物品の電磁気的特性の影響を受けにくい。つまり、比誘電率や比透磁率の高い物品にRFIDタグ301を貼付する場合でも、その貼付した状態と貼付前の単体状態とで、RFIDタグの電磁気的特性の変化が少ない。
《第2の実施形態》
第2の実施形態ではダイポール型アンテナの形状が第1の実施形態で示したものとは異なるRFIDタグについて示す。
図14は第2の実施形態に係るRFIDタグ302Aの平面図である。本実施形態のRFIDタグ302Aは、矩形板状の基材1、この基材1に形成された第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20、基材1に搭載されたRFIC素子100を備える。
基材1には第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20が形成されている。この第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20で1つのダイポール型アンテナが構成される。
第1ダイポールエレメント10の一端は、ランドLA1に接続される(RFIC素子の第1入出力端子に接続される)第1接続端CE1である。第1ダイポールエレメント10の他端は第1開放端OE1である。第2ダイポールエレメント20の一端は、ランドLA2に接続される(RFIC素子の第1入出力端子に接続される)第2接続端CE2である。第2ダイポールエレメント20の他端は第2開放端OE2である。
第1ダイポールエレメント10は、第1接続端CE1から第1端部E1方向へ延伸するとともに第1側部S1方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンである。同様に、第2ダイポールエレメント20は、第2接続端CE2から第2端部E2方向へ延伸するとともに第2側部S2方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンである。
第1開放端OE1は第1ダイポールエレメント10の形成領域のうち第1側部S1寄りの位置にある。同様に、第2開放端OE2は第2ダイポールエレメント20の形成領域のうち第2側部S2寄りの位置にある。
第1ダイポールエレメント10は、第1開放端OE1が、基材1の第1端部E1に近接する位置にある。同様に、第2ダイポールエレメント20は、第2開放端OE2が、基材1の第2端部E2に近接する位置にある。
本実施形態のRFIDタグ302Aは、図1(A)に示したRFIDタグ301とは、第1開放端OE1、第2開放端OE2の位置が異なる。また、先端部12,22を備えない点で、図1(A)に示したRFIDタグ301とは異なる。
ここでは、第1ダイポールエレメント10の第1開放端OE1から第1接続端CE1方向へ、導体パターンを辿って一定量だけ戻った位置までの範囲を先端部領域Z12で表している。同様に、第2ダイポールエレメント20の第2開放端OE2から第2接続端CE2方向へ、導体パターンを辿って一定量だけ戻った位置までの範囲を先端部領域Z22で表している。
図14において、第1ダイポールエレメント10全体のうち先端部領域Z12の電圧強度分布は相対的に大きい。同様に、第2ダイポールエレメント20全体のうち先端部領域Z22の電圧強度分布は相対的に大きい。そのため、領域Z12における電圧分布の重心と、領域Z22における電圧分布の重心とを結ぶ線は、X軸から傾く。図14における太矢印は、ヌル点を表している。このように、ヌル点はX軸から傾く。
上記先端部領域Z12,Z22と先端部領域でない領域との境界は臨界的意義のある境界ではない。上記先端部領域Z12,Z22は説明の都合上表したものである。つまり、第1ダイポールエレメント10の第1開放端OE1から第1接続端CE1方向へ、導体パターンを辿って戻る「一定量」、および第2ダイポールエレメント20の第2開放端OE2から第2接続端CE2方向へ、導体パターンを辿って戻る「一定量」は、便宜的に導入したものである。この「一定量」を変更しても、上述のヌル点はX軸から傾くことの作用説明は成り立つ。
図15は本実施形態に係る別のRFIDタグ302Bの平面図である。このRFIDタグ302Bは、第1ダイポールエレメント10の一部である側部導体パターン10SはRFIC素子100と第1側部S1との間に配置されていて、第2ダイポールエレメント20の一部である側部導体パターン20SはRFIC素子100と第2側部S2との間に配置されていている。その他の構成は図14に示したRFIDタグ302Aと同じである。
図15の例では、側部導体パターン10S,20Sを備えているので、領域Z12における電圧分布の重心と、領域Z22における電圧分布の重心とを結ぶ線は、図14に示した例に比べて、X軸からより効果的に傾く。
本実施形態によれば、RFIDタグのダイポールエレメントの先端部に容量付加用の導体パターンを備えていないので、このRFIDタグの貼付先の物品の電磁気的特性の影響を受けにくい。つまり、比誘電率の高い物品にRFIDタグ301を貼付する場合でも、その貼付した状態と貼付前の単体状態とで、ダイポールエレメントの先端部に付加される容量の変化が少なく、RFIDタグの電磁気的特性の変化が少ない。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、ダイポール型アンテナの形状が第1、第2の実施形態で示したものとは異なるRFIDタグについて示す。
図16は第3の実施形態に係るRFIDタグ303Aの平面図である。本実施形態のRFIDタグ303Aは、矩形板状の基材1、この基材1に形成された第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20、基材1に搭載されたRFIC素子100を備える。
第1ダイポールエレメント10の第1開放端OE1は第1端部E1寄りの位置ではなく、第1端部E1や第2端部E2よりも中央寄りの位置にある。同様に、第2ダイポールエレメント20の第2開放端OE2は第2端部E2寄りの位置ではなく、第1端部E1や第2端部E2よりも中央寄りの位置にある。
また、第1ダイポールエレメント10の側部導体パターン10Sは、ランドLA1とランドLA2との中間点よりも第2端部E2方向へ延出する位置まで形成されている。同様に、第2ダイポールエレメント20の側部導体パターン20Sは、ランドLA1とランドLA2との中間点よりも第1端部E1方向へ延出する位置まで形成されている。
その他の構成は図15に示したRFIDタグ302Bと同じである。
図17は本実施形態に係る別のRFIDタグ303Bの平面図である。第1ダイポールエレメント10の第1開放端OE1が側部導体パターン10Sの主要部より突出している。同様に、第2ダイポールエレメント20の第2開放端OE2が側部導体パターン20Sの主要部より突出している。その他の構成は図16に示したRFIDタグ303Aと同じである。
本実施形態によれば、第1ダイポールエレメント10の第1開放端OE1が第1側部S1に沿った位置で且つ第1端部E1から離れた位置(内部の位置)にあるので、また、第2ダイポールエレメント20の第2開放端OE2が第2側部S2に沿った位置で且つ第2端部E2から離れた位置(内部の位置)にあるので、第1ダイポールエレメント10における電圧分布の重心と、第2ダイポールエレメント20における電圧分布の重心とを結ぶ線は、X軸から効果的に傾く。
ダイポール型アンテナの共振周波数は、側部導体パターン10Sおよび側部導体パターン20Sの長さによって定めることができるが、特に、図17に示したように、開放端OE1,OE2の突出量だけを変更すれば、指向性を変化させることなく、共振周波数を独立して定めることができる。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、ダイポール型アンテナの形状がこれまでに示したものとは異なるRFIDタグについて示す。
図18は第4の実施形態に係るRFIDタグ304の平面図である。本実施形態のRFIDタグ304は、矩形板状の基材1、この基材1に形成された第1ダイポールエレメント10および第2ダイポールエレメント20、基材1に搭載されたRFIC素子100を備える。
第1ダイポールエレメント10は主導体パターン部11と先端部12とで構成される。第2ダイポールエレメント20は主導体パターン部21と先端部22とで構成される。
第1ダイポールエレメント10の主導体パターン部11は側部導体パターン11Sを含む。この側部導体パターン11SはRFIC素子100と先端部12との間に配置されている。同様に、第2ダイポールエレメント20の主導体パターン部21の一部である側部導体パターン21SはRFIC素子100と先端部22との間に配置されている。
本実施形態のように、先端部12の一方端は第1端部E1に近接せず、主にRFIC素子100と第1側部S1との間に形成されていてもよい。同様に、先端部22の一方端は第2端部E2に近接せず、主にRFIC素子100と第2側部S2との間に形成されていてもよい。
本実施形態によれば、先端部12が第1側部S1に沿った位置で且つ第1端部E1から離れていて、先端部22が第2側部S2に沿った位置で且つ第2端部E2から離れているので、先端部12,22が比較的小面積であっても、第1ダイポールエレメント10と第2ダイポールエレメント20の電圧分布の重心を結ぶ線はX軸から効果的に傾けることができる。
以上に示した各実施形態では、平面視で矩形状の基材1を備えるRFIDタグを例示したが、角部に丸みがあってもよい。また、基材1の平面視形状は楕円形、長円形であってもよい。また、第1端部E1、第2端部E2、第1側部S1、第2側部S2はいずれも全体が曲線であってもよい。
また、以上に示した各実施形態では、RFICチップ160と、このRFICチップ160とダイポール型アンテナとのインピーダンスを整合させるインピーダンス整合回路とを一体化したRFIC素子100を備えるRFIDタグを例示したが、インピーダンス整合回路は基材に形成してもよい。
また、以上の各実施形態で示したダイポール型アンテナは、各ダイポールエレメントの電気長が1/4波長相当で、第1開放端から第2開放端までの電気長が1/2波長相当のダイポールアンテナであるが、第1開放端から第2開放端までの電気長が1/2波長未満であってもよいし、第1ダイポールエレメントと第2ダイポールの電気長が異なる非対称ダイポール型アンテナであってもよい。
また、以上の各実施形態で示したRFIDタグでは、基材のほぼ全面にダイポール型アンテナを形成したが、基材の一部がダイポール型アンテナの形成領域であってもよい。また、基材の外形はダイポール型アンテナの形成領域の相似形でなくてもよい。
また、RFIDタグによる物品の管理は、電気機器、電子機器、それらの付属品の管理に限られるものではない。また、上記「筐体」は電気機器や電子機器の筐体に限るものではなく、管理対象の物品を収納する収納体の意味である。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
CE1…第1接続端
CE2…第2接続端
CIL1…第1コイル部
CIL2…第2コイル部
CIL3…第3コイル部
CIL4…第4コイル部
Cp…寄生容量
E1…第1端部
E2…第2端部
HL1…貫通孔
L1,L2,L3,L4…インダクタ
LA1,LA2…ランド
OE1…第1開放端
OE2…第2開放端
P1…第1位置
P2…第2位置
S1…第1側部
S2…第2側部
T1…第1コイル端
T2…第2コイル端
Z12…第1ダイポールエレメント10の先端部領域
Z22…第2ダイポールエレメント20の先端部領域
ZE1…第1接続端CE1から第1端部E1までの、第1ダイポールエレメント10の形成領域
ZE2…第2接続端CE2から第2端部E2までの、第2ダイポールエレメント20の形成領域
Z12…第1ダイポールエレメント10の第1開放端OE1から第1接続端CE1方向へ、導体パターンを辿って一定量だけ戻った位置までの範囲を先端部領域
Z22…第2ダイポールエレメント20の第2開放端OE2から第2接続端CE2方向へ、導体パターンを辿って一定量だけ戻った位置までの範囲を先端部領域
1…基材
10…第1ダイポールエレメント
10S,20S…側部導体パターン
11,21…主導体パターン部
11S,21S…側部導体パターン
12,22…先端部
13a,13b…導電性接合材
20…第2ダイポールエレメント
100…RFIC素子
120…多層基板
120a,120b,120c…絶縁層
140a…第1端子電極
140b…第2端子電極
160…RFICチップ
160a…第1入出力端子
160b…第2入出力端子
180…整合回路
200…コイル導体
200a,200b,200c…コイルパターン
220a,220b…層間接続導体
240a,240b…層間接続導体
260a,260b…ダミー導体
301,301A,302A,302B,303A,303B,304…RFIDタグ
401A〜401E…物品

Claims (5)

  1. 基材と、
    前記基材に搭載され、第1入出力端子および第2入出力端子を有するRFIC素子と、
    前記基材に形成され、一端が前記第1入出力端子に接続される第1接続端であり、他端が第1開放端である第1ダイポールエレメント、および、一端が前記第2入出力端子に接続される第2接続端であり、他端が第2開放端である第2ダイポールエレメントで構成されるダイポール型アンテナと、
    を備え、
    前記ダイポール型アンテナの形成領域は、平面視で長手方向および短手方向をもち、前記長手方向の互いに対向する端部である第1端部および第2端部を有し、前記短手方向の互いに対向する側部である第1側部および第2側部を有し、
    前記第1ダイポールエレメントは、前記第1接続端から前記第1端部方向へ延伸するとともに前記第1側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
    前記第2ダイポールエレメントは、前記第2接続端から前記第2端部方向へ延伸するとともに前記第2側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
    前記第1開放端は前記第1ダイポールエレメントの形成領域のうち前記第1側部寄りの位置にあり、前記第2開放端は前記第2ダイポールエレメントの形成領域のうち前記第2側部寄りの位置にあり、
    前記第1ダイポールエレメントは、前記第1開放端が、前記第1端部より前記第2端部方向へ折り返されていて、前記第2ダイポールエレメントは前記第2開放端が、前記第2端部より前記第1端部方向へ折り返されている、
    ことを特徴とする、RFIDタグ。
  2. 基材と、
    前記基材に搭載され、第1入出力端子および第2入出力端子を有するRFIC素子と、
    前記基材に形成され、一端が前記第1入出力端子に接続される第1接続端であり、他端が第1開放端である第1ダイポールエレメント、および、一端が前記第2入出力端子に接続される第2接続端であり、他端が第2開放端である第2ダイポールエレメントで構成されるダイポール型アンテナと、
    を備え、
    前記ダイポール型アンテナの形成領域は、平面視で長手方向および短手方向をもち、前記長手方向の互いに対向する端部である第1端部および第2端部を有し、前記短手方向の互いに対向する側部である第1側部および第2側部を有し、
    前記第1ダイポールエレメントは、前記第1接続端から前記第1端部方向へ延伸するとともに前記第1側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
    前記第2ダイポールエレメントは、前記第2接続端から前記第2端部方向へ延伸するとともに前記第2側部方向に向かってミアンダ状に蛇行する導体パターンであり、
    前記RFIC素子は前記ダイポール型アンテナの形成領域の中央に配置されていて、
    前記第1ダイポールエレメントの一部は前記RFIC素子と前記第1側部との間に配置されていて、前記第2ダイポールエレメントの一部は前記RFIC素子と前記第2側部との間に配置されている、
    ことを特徴とする、RFIDタグ。
  3. 前記RFIC素子は、RFICチップと、前記RFICチップと前記ダイポール型アンテナとのインピーダンスを整合させるインピーダンス整合回路と、を一体化した素子である、請求項1または2に記載のRFIDタグ。
  4. 前記ダイポール型アンテナは、前記長手方向の寸法が前記短手方向の寸法の2倍以上である、請求項1からのいずれかに記載のRFIDタグ。
  5. 前記RFIC素子は前記ダイポール型アンテナを介してUHF帯で通信する、請求項1からのいずれかに記載のRFIDタグ。
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