JP6409629B2 - センサシステム - Google Patents
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Description
図1には、本実施形態におけるセンサシステム10の設置例を示す図である。本実施形態では、ユーザ宅内に複数の複合センサユニット1を備え、この複数の複合センサユニット1がセンサシステム10を構成している。なお、センサシステム10は、複数の複合センサユニット1から構成されるものに限らず、単体の複合センサユニット1で構成されても良い。また、ユーザ宅内には、ユーザ端末2やゲートウェイ3が設けられている。センサシステム10は、検出したデータをゲートウェイ3に送り、ゲートウェイ3が、このデータをインターネット等のネットワークNを介してアプリケーションサーバ4へ送信する。また、アプリケーションサーバ4は、受信したデータを処理して処理結果を出力する。例えば、ネットワークNを介して処理結果をユーザ端末2へ送信する。
って、第N+1関連イベントが発生したと判定する。なお、本実施形態において、イベント、関連イベント、第N関連イベント、第N+1関連イベントについて、共通する事項について説明する場合は、単にイベントとも称す。
また、本実施形態では、イベント判定部13を一つのみ示したが、イベント判定部13は、センサユニット10又はセンサシステム1に複数設けられても良い。例えば、イベントの一部や、関連イベント、第二関連イベントをそれぞれ別のイベント判定部13で判定しても良い。
れらのセンサ1A〜1Qで所定期間に測定して出力した出力値について、平均値、最大値、最小値、回数、積算値、分散、差分、変化量、周波数、スペクトルを求める。また、信号処理部12は、センサ1A〜1Qの出力値を所定のアルゴリズムで演算して演算結果を求める処理を行うものでも良い。
ゲインは、センサ1A〜1Qの感度を設定するパラメータである。ゲインを制御することで、所定の範囲の出力値を取得することが可能となる。分解能は、センサ1A〜1Qで測定する値の精度を設定するパラメータである。例えば、平常時は、低い分解能に設定し、地震の発生時等、非常時には高い分解能で微細な変化まで測定できるように設定する。また、センサで測定すべきレンジが広ければゲインを小さく、狭ければゲインを大きく設定する。例えば、平常時は、ゲインを大きく設定し、20℃〜60℃まで検出可能とし、火事の発生等、非常時はゲインを小さくし、0℃〜100℃まで検出可能な設定とする。
し、イベント条件を満足している場合にはイベントの発生を判定して、判定したイベントやセンサ1A〜1Qの出力値を動作設定部14に通知する(S30)。
連イベント2の発生に相当する関連イベント条件(b),(c)を満足したことをもって、前記関連イベント2の発生を判定する。更に、イベント判定部13により関連イベント3(第二関連イベント)が発生したと判定された場合、動作設定部14は、第三関連イベントの発生を判定するための動作パラメータを設定するように、第N関連イベントが発生したと判定された場合、第N+1関連イベントの発生を判定するための動作パラメータを設定する動作を繰り返しても良い。
)が満たされたと判定されると、動作設定部14はイベント条件(d)(e)を設定し、イベント条件(d)が満たされたと判定されると、イベント条件(f)(g)を設定する。そして、イベント判定手段13によりイベント条件(f)が満たされたと判定されると、動作設定部14はイベント条件(a)を設定し、イベント条件(a)が満たされたと判定されると、上述のとおりイベント条件(b)(c)を設定する。
図10は、センサシステム10における動作の具体例1を示す図である。具体例1は、ユーザ宅内に複数設けられた複合センサユニット1における地震発生時の動作の一例を示す。本具体例1では、地震イベントやガス漏れイベント、火事イベント等をイベントとして判定する例を示すが、イベントはこれらの具体的な事象に限らず、前述のとおりセンサ1A〜1Qのうちの少なくとも一部の出力値がイベント条件を満足したことであれば良い。先ず、加速度センサ1F、ガスセンサ1G、温度センサ1H、音センサ1Iを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値を平均した平均値が100mgを超えたか否かをイベント条件(f)として判定し、当該平均値が100mgを超えた場合、即ちイベント条件(f)を満足した場合、地震イベントが発生したと判定する。この地震イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、ガスセンサの分解能を高い値とする動作パラメータや、サンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとしてガス漏れイベントを判定するためのイベント条件(g)や火事イベントを判定するためのイベント条件(h)を設定する。このときガス漏れイベントの優先順位を1、火事イベントの優先順位を2に設定する。イベント条件(g)は、例えばガスセンサ1Gの直近10回の出力値の変化率が20%を超えたか否かである。また、イベント条件(h)は、例えば温度センサ1Hの出力値を
前回の出力値と比較した時の差分を5回求め、この何れかの差分が5℃を超えたか否かである。
図11は、センサシステム10における動作の具体例2を示す図である。具体例2は、ユーザの寝室内に設けられたセンサシステム10における睡眠時の動作の一例を示す。先ず、音センサ1I、照度センサ1K、温湿度センサ1L、気圧センサ1Mを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、照度センサ1Kの直近5回の出力値を平均した平均値が1lxを下回ったか否かをイベント条件(l)として判定し、当該平均値が1lx未満となった場合、即ちイベント条件(l)を満足した場合、入眠イベントが発生したと判定する。この入眠イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、温湿度センサ1Lの分解能を高い値とする動作パラメータや、サンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして降雨イベントを判定するためのイベント条件(m)を設定する。イベント条件(m)は、例えば気圧センサ1Mの出力値を前回の出力値と比較して差分を600回求め、この何れかの差分が5hPaを超えたか否かである。
ーバ4へ送信する。また、温湿度センサ1Lの分解能を低い値とする動作パラメータや、サンプリング間隔を長い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして入眠イベントを判定するためのイベント条件(l)を設定する。即ち、睡眠時のイベントを判定する遷移パターンのうち、最初のイベントを判定する状態(初期状態)に戻る。
図12は、建物に設置したセンサシステム10における地震発生時の動作の一例を示す。先ず、加速度センサ1F、照度センサ1K、気圧センサ1Mを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値を平均した平均値が100mgを超えたか否かをイベント条件(r)として判定し、当該平均値が100mgを超えた場合、即ちイベント条件(r)を満足した場合、地震イベントが発生したと判定する。この地震イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、照度センサ1Kのサンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして停電イベントを判定するためのイベント条件(s)を設定する。イベント条件(s)は、例えば照度センサ1Kの出力値を前回の出力値と比較した時の差分を10回求め、この何れかの差分の最小値が10lxを超えたか否かである。更に、動作設定部14は、気圧センサ1Mのサンプリング間隔を短い値とする動作パラメータ、及び分解能を高い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして建物の倒壊イベントを判定するためのイベント条件(t)を設定する。イベント条件(t)は、例えば気圧センサ1Mの出力値を前回の出力値と比較した時の差分を40回求め、この何れかの差分が2hPaを超えたか否かである。
図13は、ユーザの部屋に置かれたセンサシステム10の動作の一例を示す。先ず、加速度センサ1F、照度センサ1K、音センサ1I、気圧センサ1Mを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。
を5回求め、何れかの差分が0.5hPaを超えたか否かをイベント条件(x)として判定する。当該差分が0.5hPaを超えた場合、即ちイベント条件(x)を満足した場合、イベント判定部13は、換気扇が使用され、調理イベントが発生したと判定する。この調理イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、関連イベントとして火事イベントを判定するためのイベント条件(z)を設定する。イベント条件(z)は、例えば温度センサ1Kの直近5回の出力値のうち、最少値が50℃を超えたか否かである。
図14は、ドアや窓に設置したセンサシステム10の動作の一例を示す。先ず、加速度センサ1F、花粉センサ1Nを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値を平均した平均値が50mgを超えたか否かをイベント条件(a1)として判定し、当該平均値が50mgを超えた場合、即ちイベント条件(a1)を満足した場合、開扉イベントが発生したと判定する。この開扉イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、ドアや窓が開くまではメモリ15に各センサ1A〜1Qの出力値を記憶させておき、開扉イベントの発生を判定した場合、即ちドアや窓が開き、通信環境が良くなった場合に各センサ1A〜1Qの出力値をアプリケーションサーバ4へ送信させるように動作設定を行う。
図15は、工場の配管に設置したセンサシステム10の動作の一例を示す。先ず、加速度センサ1F、温度センサ1Hを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値を平均した平均値が50mgを超えたか否かをイベント条件(b1)として判定し、当該平均値が50mgを超えた場合、即ちイベント条件(b1)を満足した場合、配管異常イベントが発生したと判定する。この配管異常イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、配管の温度を判定する温度センサ1Hのサンプリング間隔を短くする動作パラメータ、及び温度センサの分解能を高くする動作パラメータを設定する。また、関連イベントとして発熱検知イベントを判定するためのイベント条件(a2)を設定する。イベント条件(a2)は、例えば温度センサ1Hの直近5回の出力値を平均した平均値が、40℃を超えているか否かである。
1 複合センサユニット
2 ユーザ端末
3 ゲートウェイ
4 アプリケーションサーバ
10 センサシステム
12 信号処理部
13 イベント判定部
14 動作設定部
15 メモリ
16 通信部
Claims (9)
- 複数のセンサを有し、複数の物理量を測定可能なセンサシステムであって、
前記複数のセンサの動作を設定する動作設定手段と、
前記複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足したことをもって、前記所定のイベントが発生したことを判定するイベント判定手段と、
外部に設けられた受信装置へ前記センサの出力値を送信する送信手段と
を備え、
前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記動作設定手段は、前記複数のセンサのうち、前記所定のイベントの発生に関連して発生し得るイベントである関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作状態として、該センサの分解能、該センサによるデータのサンプリング間隔または、該センサからの出力値の送信間隔を前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定するものであり、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能を上昇させ、または、該センサによるデータのサンプリング間隔を短くし、または、該センサからの出力値の送信間隔を短くすることを特徴とする、センサシステム。 - 複数のセンサを有し、複数の物理量を測定可能なセンサシステムであって、
前記複数のセンサの動作を設定する動作設定手段と、
前記複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足したことをもって、前記所定のイベントが発生したことを判定するイベント判定手段と、
を備え、
前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記動作設定手段は、前記複数のセンサのうち、前記所定のイベントの発生に関連して発生し得るイベントである関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作状態を変更し、前記複数のセンサのうちの少なくとも一つのセンサの出力値に応じて、前記関連イベントが発生したことを判定するための関連イベント条件を変更することを特徴とする、センサシステム。 - 前記イベント判定手段は、前記複数のセンサのうち、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、前記関連イベントの発生に相当する関連イベント条件を満足したことをもって、前記関連イベントが発生したことを判定する、請求項1又は2に記載のセンサシステム。
- 外部に設けられた受信装置へ前記センサの出力値を送信する送信手段を備え、
前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作状態の変更は、該センサの分解能、該センサによるデータのサンプリング間隔または、該センサからの出力値の送信間隔を前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定するものであり、
前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定された場合には、
前記動作設定手段は、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能を上昇させ、または、該センサによるデータのサンプリング間隔を短くし、または、該センサからの出力値の送信間隔を短くすることを特徴とする、請求項2に記載のセンサシステム。 - 前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定される前は、
前記動作設定手段は、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能、該センサによるデータのサンプリング間隔、または該センサからの無線通信の通信間隔のうちの少なくとも一つを、可及的に消費電力の少ない省電力モードにしておくことを特徴とする、請求項4に記載のセンサシステム。 - 前記複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足した際の、前記複数のセンサのうちの少なくとも一つのセンサの出力値に応じて、前記関連イベントが発生したことを判定するための関連イベント条件を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサシステム。
- 前記イベント判定手段により、前記関連イベントの発生が判定された場合には、
前記動作設定手段は、前記複数のセンサのうち、前記関連イベントの発生にさらに関連して発生し得るイベントである第二関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作パラメータを、前記第二関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定するとともに、
前記イベント判定手段は、前記複数のセンサのうち、前記第二関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、前記第二関連イベントの発生に相当する第二関連イベント条件を満足したことをもって、前記第二関連イベントの発生を判定し、
前記第二関連イベントにさらに関連するイベントについても同様の処理を繰り返すことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のセンサシステム。 - 前記センサシステムは、異なる物理量を検知する前記複数のセンサを一つのパッケージ内に配置した複合センサユニットであることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のセンサシステム。
- 前記複数のセンサの各々が、異なる物理量を検知する複数のセンサを一つのパッケージ内に配置した複合センサユニットであり、前記センサシステムは、所定の領域に配置された複数の複合センサユニットからなることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のセンサシステム。
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