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JP6409629B2 - センサシステム - Google Patents

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JP6409629B2
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Description

本発明は、イベントの発生を検出するセンサシステムに関する。
温度や湿度、気圧、光量といった物理量を検出するセンサは、多種多様のものが開発されている。特に近年、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)といわれる小型で低消費電力のセンサ(以下MEMSセンサとも称す)が注目されている。小型で消費電力の小さいMEMSセンサであれば、複数設けることが容易なため、多種のセンサを備えたセンサユニットを構成することが可能である。
このようなセンサユニットであれば職場や居住空間の環境を複合的にセンシングでき、例えば電力等のエネルギー関連情報や生体情報、環境情報といった種々の情報を得ることができる。そして、これらの情報により多角的な情報分析と活用を支援することができる。
このように複数のセンサを備えたセンサユニットの場合、個々のセンサの消費電力が小さくてもユニット全体の消費電力が大きくなって問題となることがあった。特に、設置上の制約等から電源として電池を採用した場合、消費電力は可及的に低く抑えることが望ましい。例えば、センサユニットを一度設置して環境データの収集、蓄積、送信を開始した場合、電池交換せずに可能な限り長時間駆動させることが望まれるため、消費電力を小さく抑える必要がある。この消費電力を小さく抑えられず電池交換の頻度が高いと、その分電池交換のメンテナンスコストが発生する。このメンテナンスコストの発生は、センサ導入の障壁となる。
特許文献1には、設備(空調)の動作状態に応じて、無線センサのスリープ時間を変化させるシステムが提案されている。特許文献1のシステムは、設備(空調)が動いているときには、センサのスリープ時間を短くし、設備(空調)が停止しているときには、センサのスリープ時間を長くすることで、電池の消耗を抑えている。
特許文献2では、予め設定された時刻になった時にスリープ状態にある制御部をウェイクアップさせて、取得したデータの送信や自装置宛のコマンドの受信を行い、自装置宛のスリープコマンドを受信した場合にスリープ状態に移行する無線管理システムが提案されている。これにより、屋外で点在して複数配置しても、電池で長期間に亘って安定したシステム運用を行うことができるようにしている。
特許文献3では、1分間に1回の割合で前記問合せを行う節電モードと、1分間に6回の割合で前記問合せを行う要注意モードとを含み、加速度センサによって携帯端末の動きが検知されたときは、問合せの間隔を短くする無線距離検知システムが提案されている。
このように従来のシステムでは、特定の条件に応じてセンサを動作又はスリープさせるように制御することで省電力化を図っているが、特定の条件に基づいて制御を行うと、状況によっては、適切に省電力化を図ることができない場合もあった。特に複数のセンサで複合的なセンシングを行う場合、単一の条件で全てのセンサを適切に制御することは困難であった。
特開2014−173745号公報 特開2012−239137号公報 特開2013−54518号公報 米国特許出願公開第2006/102731号明細書 米国特許出願公開第2005/275528号明細書 米国特許出願公開第2011/248846号明細書
本発明は、上記の従来技術に鑑みて発明されたものであり、その目的は、センサの検出値に基づいてイベントの発生を判定し、判定したイベントに応じて各センサの動作パラメータを設定することで、イベントの発生状況に応じて各センサを自律的に適切な動作を行わせることで、省電力化を図る技術を提供することである。
上記課題を解決するための本発明は、複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足したことをもって、前記所定のイベントの発生を判定し、前記所定のイベントの発生に関連して発生し得るイベントである関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作パラメータを、前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定することを特徴とする。
より詳しくは、複数のセンサを有し、複数の物理量を測定可能なセンサシステムであって、前記複数のセンサの動作パラメータを設定する動作設定手段と、前記複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足したことをもって、前記所定のイベントが発生したことを判定するイベント判定手段と、を備え、前記イベント判定手段により、前記所定のイベントの発生が判定された場合には、前記動作設定手段は、前記複数のセンサのうち、前記所定のイベントの発生に関連して発生し得るイベントである関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作状態を変更することを特徴とする。
これにより、発生したイベントに応じた動作パラメータを設定でき、当該イベントの発生に関連して発生し得る関連イベントの発生の判定に必要なセンサ動作させることができる。即ち、複数のセンサを備えていても、イベントの発生状況に応じ、必要なセンサを動作させ、不必要なセンサは動作させない設定とすることで、省電力化を図ることができる。
また、本発明において、前記イベント判定手段は、前記複数のセンサのうち、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、前記関連イベントの発生に相当する関連イベント条件を満足したことをもって、前記関連イベントの発生を判定しても良い。
また、本発明は、外部に設けられた受信装置へ前記センサの出力値を送信する送信手段を備え、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作状態の変更が、該センサの分解能、該センサによるデータのサンプリング間隔または、該センサからの出力値の送信間隔を前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定するものであり、前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定された場合には、前記動作設定手段は、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能を上昇させ、または、該センサによるデータのサンプリング間隔を短くし、または、該センサからの出力値の送信間隔を短くする設定に変更しても良い。
また、本発明においては、前記イベント判定手段により、前記所定のイベントの発生が判定される前は、前記動作設定手段は、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能、該センサによるデータのサンプリング間隔、または該センサからの無線通信の通信間隔のうちの少なくとも一つを、可及的に消費電力の少ない省電力モードにしても良い。即ち、動作設定手段は、所定のイベントが発生したと判定された後には、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能を上昇させ、または、該センサによるデータのサンプリング間隔を短くし、または、該センサからの出力値の送信間隔を短くし、前記所定のイベントの発生が判定される前は、これらの動作を行わせないことで可及的に消費電力の少ない省電力モードとしている。即ち、所定のイベントが発生して、前記関連イベントの発生の判定が必要となるまでは、各センサの分解能やサンプリング間隔、送信間隔の動作パラメータを可及的に消費電力の少ない設定とする。
また、本発明においては、前記複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足した際の、前記複数のセンサのうちの少なくとも一つのセンサの出力値に応じて、前記関連イベント条件を変更しても良い。このように所定のイベント条件を満足した際の、センサの出力値を用いて関連イベントの発生を判定する条件を設定することで、関連イベントの発生を判定する条件としてイベントの発生状況に応じた適切な値を用いることができ、適切な判定を行わせることができる。
また、本発明においては、前記イベント判定手段により、前記関連イベントの発生が判定された場合には、前記動作設定手段は、前記複数のセンサのうち、前記関連イベントの発生にさらに関連して発生し得るイベントである第二関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作パラメータを、前記第二関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定するとともに、前記イベント判定手段は、前記複数のセンサのうち、前記第二関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、前記第二関連イベントの発生に相当する第二関連イベント条件を満足したことをもって、前記第二関連イベントの発生を判定し、前記第二関連イベントにさらに関連するイベントについても同様の処理を繰り返しても良い。
また、本発明において、前記センサシステムは、異なる物理量を検知する前記複数のセンサを一つのパッケージ内に配置した複合センサユニットであっても良い。
また、本発明においては、前記複数のセンサの各々が、異なる物理量を検知する複数のセンサを一つのパッケージ内に配置した複合センサユニットであり、前記センサシステムは、所定の領域に配置された複数の複合センサユニットからなるものでも良い。
なお、上記した課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することが可能である。
本発明によれば、イベントの発生状況に応じてセンサシステムの各センサを自律的に適切な動作を行わせることで、省電力化を図ることが可能となる。
本発明の実施形態におけるセンサシステムの設置例を示す図である。 センサシステムの概略構成を示す図である。 センサの種類と信号処理の例を示す図である。 イベント条件の説明図である。 動作設定部による動作設定の説明図である。 センサシステムにおける各部の動作の流れを示す図である。 判定されたイベントに応じて動作設定部が設定する動作パラメータの遷移を説明する図である。 関連イベントの発生を判定するための条件に変数を用いて設定する例を示す図である。 イベントの遷移に従って繰り返されるイベント条件の例を示す図である。 センサシステムにおける動作の具体例1を示す図である。 センサシステムにおける動作の具体例2を示す図である。 建物に設置したセンサシステムにおける地震発生時の動作の一例を示す。 ユーザの部屋に置かれたセンサシステムの動作の一例を示す。 ドアや窓に設置したセンサシステムの動作の一例を示す。 工場の配管に設置したセンサシステムの動作の一例を示す。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。
図1には、本実施形態におけるセンサシステム10の設置例を示す図である。本実施形態では、ユーザ宅内に複数の複合センサユニット1を備え、この複数の複合センサユニット1がセンサシステム10を構成している。なお、センサシステム10は、複数の複合センサユニット1から構成されるものに限らず、単体の複合センサユニット1で構成されても良い。また、ユーザ宅内には、ユーザ端末2やゲートウェイ3が設けられている。センサシステム10は、検出したデータをゲートウェイ3に送り、ゲートウェイ3が、このデータをインターネット等のネットワークNを介してアプリケーションサーバ4へ送信する。また、アプリケーションサーバ4は、受信したデータを処理して処理結果を出力する。例えば、ネットワークNを介して処理結果をユーザ端末2へ送信する。
図2は、センサシステム10の概略構成を示す図である。センサシステム10は、複数の複合センサユニット1を備え、各複合センサユニット1が、複数のセンサ1A〜1Qと、信号処理部12、イベント判定部13、動作設定部14、メモリ15、通信部16を一つのパッケージ内に備えている。なお、図2はセンサシステム10が複数の複合センサユニット1で構成されている例であり、センサシステム10が単体の複合センサユニット1で構成される場合、単一の複合センサユニット1がセンサシステム10に相当する。
複数のセンサ1A〜1Qは、それぞれ測定対象の物理量を測定するセンサであり、信号処理部12は、センサ1A〜1Qの出力値について、平均値、最大値、最小値を求める等の信号処理を行う。
イベント判定部13は、複数のセンサ1A〜1Qのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足したことをもって、前記所定のイベントが発生したと判定する。また、イベント判定部13は、前記複数のセンサ1A〜1Qのうち、所定イベントの発生に関連して発生し得るイベントである関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、前記関連イベントの発生に相当する関連イベント条件を満足したことをもって、前記関連イベントが発生したと判定する。
更に、イベント判定部13は、複数のセンサ1A〜1Qのうち、前記関連イベントの発生に関連して発生し得るイベントである第二関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、第二関連イベントの発生に相当する第二関連イベント条件を満足したことをもって、第二関連イベントが発生したと判定する。同様に、イベント判定部13は、複数のセンサ1A〜1Qのうち、第N関連イベントの発生に関連して発生し得るイベントである第N+1関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、第N+1関連イベントの発生に相当する第N+1関連イベント条件を満足したことをも
って、第N+1関連イベントが発生したと判定する。なお、本実施形態において、イベント、関連イベント、第N関連イベント、第N+1関連イベントについて、共通する事項について説明する場合は、単にイベントとも称す。
また、本実施形態では、イベント判定部13を一つのみ示したが、イベント判定部13は、センサユニット10又はセンサシステム1に複数設けられても良い。例えば、イベントの一部や、関連イベント、第二関連イベントをそれぞれ別のイベント判定部13で判定しても良い。
動作設定部14は、複数のセンサ1A〜1Qの動作パラメータをイベントの発生状況に応じて設定することにより、各センサ1A〜1Qの動作を設定する動作設定手段の一例である。イベント判定部13により、所定のイベントが発生したと判定された場合、動作設定部14は、複数のセンサ1A〜1Qのうち、所定のイベントの発生に関連して発生し得るイベントである関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作パラメータを、前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定することにより、各センサ1A〜1Qを関連イベントの発生を判定するためにより有利な動作状態とする。例えば、イベント判定部13により、所定のイベントが発生したと判定された場合、動作設定部14は、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能を上昇させ、または、該センサによるデータのサンプリング間隔を短くし、または、該センサからの出力値の送信間隔を短くするように各センサ1A〜1Qの動作を設定する。そして、イベント判定部13は、複数のセンサ1A〜1Qのうち、関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、関連イベントの発生に相当する関連イベント条件を満足したことをもって、関連イベントが発生したと判定する。
メモリ15は、センサ1A〜1Qの出力値や、イベント条件、センサ1A〜1Qや通信部16の動作設定等を記憶する記憶手段である。メモリ15は、DRAM等の揮発性メモリや、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、或は揮発性メモリと不揮発性メモリの組み合わせであっても良い。
通信部16は、ゲートウェイ3やアプリケーションサーバ4、他の複合センサユニット1といった外部の受信装置と通信を行い、センサ1A〜1Qの出力値を受信装置へ送信する送信手段の一例である。通信部16は、例えばゲートウェイ3を介してアプリケーションサーバ4と通信し、センサー1A〜1Qの出力値を送信する。なお、通信部16が、アプリケーションサーバ4と通信するのではなく、ゲートウェイ3と通信して、センサーの出力値をゲートウェイ3に送信し、ゲートウェイ3がセンサーの出力値をアプリケーションサーバ4に送信しても良い。また、通信部16とゲートウェイ3との通信や通信部16と他の複合センサユニット1との通信は、有線通信でも無線通信でも良いが、無線通信が望ましい。センサ1A〜1Qの少なくとも一部は、通信部16を介して外部の受信装置へ出力値を送信することが可能である。この場合、各センサ1A〜1Qが受信装置と通信しても良いし、各センサ1A〜1Qがメモリ15等に保持させた出力値を通信部16が受信装置へ送信しても良い。なお、センサシステム10は少なくともセンサ1A〜1Qの出力値を送信できればよく、通信部16に代え、送信のみを行う送信部を備える構成でも良い。
図3は、センサ1A〜1Qの種類と信号処理部12による信号処理の例を示す図である。図3に示すように、センサ1A〜1Qとしては、例えば、温度センサ、湿度センサ、絶対圧センサ、光センサ、色センサ(RGBセンサ)、紫外線センサ、音センサ(マイクロフォン)、熱センサ、風センサ(フローセンサ)、加速度センサ、ジャイロスコープ(ジャイロセンサ)、方位センサ、ガスセンサ、空気質センサ、COセンサ、位置センサ、ひずみセンサ、赤外線センサ、磁気センサ、照度センサが挙げられる。なお、これに限らず、センサ1A〜1Qは、他のセンサであっても良い。また、信号処理の例としては、こ
れらのセンサ1A〜1Qで所定期間に測定して出力した出力値について、平均値、最大値、最小値、回数、積算値、分散、差分、変化量、周波数、スペクトルを求める。また、信号処理部12は、センサ1A〜1Qの出力値を所定のアルゴリズムで演算して演算結果を求める処理を行うものでも良い。
図4は、イベント条件の説明図である。イベント判定部13は、対象期間において、対象センサの出力値がイベント値に該当する場合にイベント条件を満足した、即ちイベントが発生したと判定する。このイベント条件は複数設定されても良く、この場合、各イベント条件が重み付けされていても良い。
図4において、イベント値とは、イベントの発生を判定するための閾値や範囲、時間(スケジュール)である。この閾値は、イベントが発生したと判定するセンサの出力値そのものや、平均値、最大値、最小値、出力の回数、積算値、分散、差、変化率、周波数、スペクトルを特定する値である。対象とするセンサ1A〜1Qの出力値が、この閾値を超えた場合や、下回った場合に、イベントが発生したと判定する。同様に、範囲は、イベントが発生したと判定するセンサの出力値そのものや、平均値、最大値、最小値、出力の回数、積算値、分散、差、変化率、周波数、スペクトルを特定する範囲である。対象とするセンサ1A〜1Qの出力値が、この範囲内の場合や、範囲外の場合に、イベントが発生したと判定する。
また、イベント値として、イベント発生時刻(スケジュール)が設定されている場合、センサ1A〜1Qの出力値に関わらず、当該時刻にイベントが発生したと判定する。
対象期間は、所定の周期や、所定時刻など、イベントの発生を判定するためにセンサ1A〜1Qの出力値を取得する期間、即ちセンサ1A〜1Qによる測定を行わせる期間である。
対象センサは、センサ1A〜1Qのうち、イベントの発生を判定するために出力値を用いるセンサ、即ちイベントの発生を判定するために必要なセンサである。対象センサは、単一のセンサ又は複数のセンサを設定できる。また、複数のセンサを対象センサとした場合、全ての対象センサによる出力値がイベント値に該当した場合にイベントが発生したと判定するのか、何れかの対象センサによる出力値がイベント値に該当した場合にイベントが発生したと判定するのかを特定しても良い。また、通信部16をセンサの一つとし、対象センサとして通信部16を指定し、イベント値として通信品質や通信回数を用いるようにしても良い。
重みは、複数のイベント条件の優先度を特定する係数であり、例えば、重み係数の大きいものほど、イベントの優先順位を高くすることもできる。
図5は、動作設定部14による動作設定の説明図である。動作設定部14は、センサ1A〜1Qや通信部16の動作を定める動作パラメータや、この動作パラメータを設定する設定対象をイベント判定部13で判定したイベントに応じて変更する。
図5に示すように、動作設定部14は、例えば、動作パラメータとして、送信内容、送信間隔、サンプリング間隔、ゲイン、分解能、イベント優先順位、スケジュール、検知エリア、データ保持量、センシング重み、イベント条件を設定する。
図5の動作設定において、送信内容は、どのセンサの出力値を送信するか、センサの平均値、最大値、分散など、どの値を送信するか、現在のイベント条件や動作設定、イベントの発生状況等を示す情報を送信するか等、送信する情報を示すパラメータである。
送信間隔は、通信部16の場合は無線通信を行う間隔、各センサ1A〜1Qの場合は出力値を出力する間隔を示すパラメータである。
サンプリング間隔は、センサ1A〜1Qが測定を行う間隔を示すパラメータである。
ゲインは、センサ1A〜1Qの感度を設定するパラメータである。ゲインを制御することで、所定の範囲の出力値を取得することが可能となる。分解能は、センサ1A〜1Qで測定する値の精度を設定するパラメータである。例えば、平常時は、低い分解能に設定し、地震の発生時等、非常時には高い分解能で微細な変化まで測定できるように設定する。また、センサで測定すべきレンジが広ければゲインを小さく、狭ければゲインを大きく設定する。例えば、平常時は、ゲインを大きく設定し、20℃〜60℃まで検出可能とし、火事の発生等、非常時はゲインを小さくし、0℃〜100℃まで検出可能な設定とする。
イベント優先順位は、イベント条件の優先順位を設定するパラメータである。例えば、イベント優先順位に基づいてイベント条件の重みを設定する。
スケジュールは、指定の時刻にイベントの発生を判定させる場合のイベント発生時刻を指定するパラメータである。
検知エリアは、例えば赤外線センサなどの視野範囲のように検知するエリアを有し、このエリアを調整可能なセンサにおいて、検知するエリアを設定するパラメータである。
データ保持量は、センサ1A〜1Qの出力値をメモリ15に記憶させる際の記憶量を設定するパラメータである。
センシング重みは、複数のセンシング値から別の値を算出する際の係数を設定するパラメータである。例えば、温度T、湿度Hから、快適性PをP=a・T+b・Hの数式で求める場合、係数a,bがセンシング重みである。
また、イベント条件は、イベント判定部13がイベントの発生を判定するためのイベント値や、対象期間、対象センサ、重みを定めるパラメータである。
この他、動作パラメータは、通信部16により、センサ1A〜1Qの出力値を送信する周期や、時刻、送信条件を定めるパラメータであっても良い。なお、送信条件は、例えば、センサ1A〜1Qの出力値が、メモリ15に記憶した値と同一の場合には送信せず、異なる場合には送信するといった送信する条件又は送信しない条件を示すものである。
また、設定対象は、前記動作パラメータを設定するセンサ1A〜1Qや通信部16を示す情報である。設定対象は、単一のセンサ又は複数のセンサ、全てのセンサ、通信部16を設定できる。
図6は、センサシステム10における各部の動作の流れを示す図である。先ず、各センサ1A〜1Qは、メモリ15に設定されている動作パラメータを参照し、この動作パラメータに従ったサンプリング間隔や、ゲイン、分解能等で測定を行う(S10)。
次に信号処理部12は、動作パラメータの送信内容に従ってセンサの出力値を信号処理し、平均値や、最大値、分散など、送信する値を求める(S20)。
イベント判定部13は、センサ1A〜1Qの出力値そのもの或は信号処理後の出力値について、動作パラメータとして設定されているイベント条件を満足しているか否かを判定
し、イベント条件を満足している場合にはイベントの発生を判定して、判定したイベントやセンサ1A〜1Qの出力値を動作設定部14に通知する(S30)。
イベントの発生を通知された動作設定部14は、発生したイベントに関連して発生し得る関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作パラメータをこの関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に変更する(S40)。なお、センサ1A〜1Qの出力値が、イベント条件を満足せず、イベント判定部13が、イベントを判定していない状況では、動作設定部14のよる動作パラメータの変更が行われないので、それまでに設定されている動作パラメータに従う動作が維持される。
このようにセンサ1A〜1Q、信号処理部12、イベント判定部13、動作設定部14の各部の動作S10〜S40を繰り返すことにより、イベントのは発生状況に応じてセンサ1A〜1Qを適切に動作させることができる。
図7は、判定されたイベントに応じて動作設定部14が設定する動作パラメータの遷移を説明する図である。図7に示すように、遷移パターンAにおいて、イベント1を判定する状況では、センサ1Aを動作させ、この出力値が条件aを満たすか否かをイベント判定部13が判定するように動作パラメータが設定されている。なお、実際には対象センサをどのように動作させるかやイベント条件が具体的に設定されるが、図7では、便宜上簡略化して示している。センサ1A,1Cの出力値がイベント条件(a)を満たした場合、イベント判定部13がイベント1の発生を判定し、これを動作設定部14に通知する。イベント1の発生を通知された動作設定部14は、センサ1A,1Bを動作させ、この出力値がイベント条件(b)を満たすか否かをイベント判定部13が判定するように、また、センサ1B,1Cを動作させ、この出力値がイベント条件(c)を満たすか否かをイベント判定部13が判定するように、動作パラメータを設定する。
そして、センサ1A,1Bの出力値がイベント条件(b)を満たした場合、又はセンサ1B,1Cの出力値がイベント条件(c)を満たした場合、イベント判定部13がイベント2の発生を判定し、これを動作設定部14に通知する。イベント2の発生を通知された動作設定部14は、センサ1A,1Dを動作させ、この出力値がイベント条件(d)を満たすか否かをイベント判定部13が判定するように、また、センサ1C,1Eを動作させ、この出力値が条件えを満たすか否かをイベント判定部13が判定するように、動作パラメータを設定する。このセンサ1A,1Dの出力値がイベント条件(d)を満たした場合、又はセンサ1C,1Eの出力値がイベント条件(e)を満たした場合、イベント判定部13がイベント3の発生を判定し、これを動作設定部14に通知する。
このようにイベント1の発生が判定された場合、動作設定部14は、イベント2が発生したと判定するための動作パラメータを設定し、イベント2が発生したと判定された場合、動作設定部14は、イベント3の発生を判定するための動作パラメータを設定する。図7の例では、イベント1の発生に関連して発生し得る関連イベントがイベント2であり、イベント2の発生に関連して発生し得る第二関連イベントがイベント3である。即ち、イベント1が発生したと判定された場合、関連イベントであるイベント2の発生の判定に必要なセンサの動作パラメータを、前記関連イベント2が発生したことを判定するためにより有利な値に設定する。また、関連イベント2の発生を判定するために設定される動作パラメータは、各センサ1A〜1Qや通信部16を適切に動作させる値が設定されるため、関連イベント2の発生を判定するために必要な動作が行われ、不必要な動作は行われないため、この操作パラメータに従う各センサ1A〜1Qや通信部16の動作は可及的に消費電力の少ない動作となる。
そして、関連イベント2の発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、前記関
連イベント2の発生に相当する関連イベント条件(b),(c)を満足したことをもって、前記関連イベント2の発生を判定する。更に、イベント判定部13により関連イベント3(第二関連イベント)が発生したと判定された場合、動作設定部14は、第三関連イベントの発生を判定するための動作パラメータを設定するように、第N関連イベントが発生したと判定された場合、第N+1関連イベントの発生を判定するための動作パラメータを設定する動作を繰り返しても良い。
この図7のように、発生したイベントと、次に設定する動作パラメータが予め対応付けられ、遷移パターンとしてメモリ15に記憶され、動作設定部14は、この遷移パターンに基づき、発生したイベントに応じた関連イベントの動作パラメータを設定する。なお、イベントの遷移は、イベント1の次にイベント2、イベント2の次にイベント3のように、固定的に決定されたものに限らず、イベント2のイベント条件(b)を満足した場合にイベント3へ遷移し、イベント2のイベント条件(c)を満足した場合にイベント1へ戻るというように満足した条件に応じて遷移する構成でも良い。
このように発生したイベントと、次に設定する動作パラメータが予め対応付けられているため、イベントの発生状況に応じて、必要なセンサ1A〜1Qや通信部16のみが動作し、動作が不要なセンサ1A〜1Qや通信部16は動作しない状態、即ち電力を消費しない状態となる。この電力を消費しない状態を省電力モード或はスリープモードとも称す。なお、省電力モード或はスリープモードとする場合、単に動作しない設定とするだけでなく、省電力モード或はスリープモードのセンサ1A〜1Qや通信部16への電力の供給を止める或は少なくする構成としても良い。
また、関連イベントの発生を判定する条件は、センサ1A〜1Qのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足した際の、前記複数のセンサのうちの少なくとも一つのセンサの出力値に応じて設定されても良い。例えば、関連イベントの発生を判定する条件は、変数を用いて設定されても良く、先ずセンサ1A〜1Qの出力値に基づいてイベントの発生を判定した場合、このセンサ1A〜1Qの出力値を次の関連イベントを判定する条件の変数に代入する構成としても良い。図8は、関連イベントの発生を判定するための条件に変数を用いて設定する例を示す図である。このように所定のイベント条件を満足した際の、センサの出力値を用いて関連イベントの発生を判定する条件を設定することで、関連イベントの発生を判定する条件としてイベントの発生状況に応じた適切な値を用いることができ、適切な判定を行わせることができる。
図8の例では、イベント条件(a)として、センサ1Aの直近5回の平均値が2.3以上、且つセンサ1Cの直近5回の分散値が0.6以下と設定し、このイベント条件(a)を満足した場合にイベント1の発生を判定する。この分散値が例えば0.5であった場合に、新たな関連イベント2を判定するためのイベント条件(b)の変数41にイベント1で求めた分散値0.5を代入してイベント条件(b)を設定する。
図9は、イベントの遷移に従ってイベント条件の判定が規則的に繰り返された例を示す図である。図6に示した各部の動作S10〜S40により、随時イベントの発生が判定され、イベント条件が更新されるので、イベントが繰り返し発生すると図9のようにイベント条件の設定と判定が繰り返される。動作設定部14は、図9のようにイベント条件の設定が規則的に繰り返された場合、この繰り返されたイベント条件と繰り返しのタイミング(時刻や周期)をメモリ15に共通動作パターンとして記憶し、この共通動作パターンに従って動作パラメータの設定を行っても良い。例えば、イベント判定手段13によりイベント条件(a)が満たされたと判定されると、動作設定部14は遷移パターンに従ってイベント条件(b)(c)を設定する。次にイベント判定手段13によりイベント条件(b
)が満たされたと判定されると、動作設定部14はイベント条件(d)(e)を設定し、イベント条件(d)が満たされたと判定されると、イベント条件(f)(g)を設定する。そして、イベント判定手段13によりイベント条件(f)が満たされたと判定されると、動作設定部14はイベント条件(a)を設定し、イベント条件(a)が満たされたと判定されると、上述のとおりイベント条件(b)(c)を設定する。
図9では、イベント条件(a)(b)(d)(f)が満たされたことが繰り返されており、この繰り返しが所定回数以上となった場合、動作設定部14は繰り返したイベント条件と各イベント条件が満たされた時刻や時間間隔を共通動作パターンとしてメモリ15に記憶させることで、一連の動作を学習する。そして、学習後、この共通動作パターンの最初のイベント条件(a)が満たされたことが判定された場合、動作設定部14は、次のイベント条件(b)(c)を設定せずに学習したイベント条件(b)を判定するための各センサーの動作パラメータを設定する。また、動作設定部14は、学習した共通動作パターンに基づき、イベント条件(b)が満たされた時刻や時間間隔で次のイベント条件(d)を判定するための各センサーの動作パラメータを設定する。同様に動作設定部14は、学習した共通動作パターンに基づいてイベント条件(f)を判定するための各センサーの動作パラメータを設定し、イベント条件(f)が満たされたことが判定された場合、次のイベント条件(a)及びイベント条件(a)を判定するための各センサーの動作パラメータを設定し、学習に基づく処理を終了する。
このように一連の動作の流れを学習することにより、動作パラメータの設定をルーチン化して動作効率を向上させることができる。例えば、イベント判定手段13による判定を省略できるので、イベント判定手段13の処理負荷を減らし、イベント判定手段13による消費電力を低減できる。なお、上記のようにイベント条件(a)〜(g)を繰り返して設定した場合、イベント条件(a)〜(e)は、最終的なイベント条件(f)を判定するための暫定的な条件である場合がある。この場合、最初のイベント条件(a)が満たされたことが判定された際、動作設定部14は、最終的なイベント条件(f)を判定するための各センサーの動作パラメータを設定しても良い。これにより、暫定的なイベント条件(b)〜(e),(g)を判定するための動作パラメータを設定せずに、更なる効率化を図ることができる。
《具体例1》
図10は、センサシステム10における動作の具体例1を示す図である。具体例1は、ユーザ宅内に複数設けられた複合センサユニット1における地震発生時の動作の一例を示す。本具体例1では、地震イベントやガス漏れイベント、火事イベント等をイベントとして判定する例を示すが、イベントはこれらの具体的な事象に限らず、前述のとおりセンサ1A〜1Qのうちの少なくとも一部の出力値がイベント条件を満足したことであれば良い。先ず、加速度センサ1F、ガスセンサ1G、温度センサ1H、音センサ1Iを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値を平均した平均値が100mgを超えたか否かをイベント条件(f)として判定し、当該平均値が100mgを超えた場合、即ちイベント条件(f)を満足した場合、地震イベントが発生したと判定する。この地震イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、ガスセンサの分解能を高い値とする動作パラメータや、サンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとしてガス漏れイベントを判定するためのイベント条件(g)や火事イベントを判定するためのイベント条件(h)を設定する。このときガス漏れイベントの優先順位を1、火事イベントの優先順位を2に設定する。イベント条件(g)は、例えばガスセンサ1Gの直近10回の出力値の変化率が20%を超えたか否かである。また、イベント条件(h)は、例えば温度センサ1Hの出力値を
前回の出力値と比較した時の差分を5回求め、この何れかの差分が5℃を超えたか否かである。
そして、イベント条件(g)を満足した場合、イベント判定部13は、ガス漏れイベントの発生を判定する。このガス漏れイベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、送信間隔を短い値とする動作パラメータや、音センサ1Iの分解能を高い値とする動作パラメータ、サンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして人検知イベントを判定するためのイベント条件(i)や火事イベントを判定するためのイベント条件(j)を設定する。このとき人検知イベントの優先順位を2、火事イベントの優先順位を1に設定する。イベント条件(i)は、例えば音センサ1Iの直近500回の出力値の何れかが80dBを超えたか否かである。また、イベント条件(j)は、例えば前記ガス漏れイベントの判定に用いた変化率で200を割った値を変数f(ガス)とし、f(ガス)回の温度センサ1Hの出力値の平均値が40℃を超えたか否かである。
イベント条件(j)を満足した場合、又はイベント条件(i)とイベント条件(j)とを同時に満足した場合、優先度の高いイベント条件(i)を優先し、イベント判定部13は、火事イベントの発生を判定する。この火事イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、赤外線センサ1Jのゲイン及びサンプリング間隔の動作パラメータを設定して赤外線センサ1Jをスリープ状態から動作状態とさせる。この場合、赤外線センサ1Jのゲインは、火事の状況を詳細に判定できるように通常の値よりも高い値が遷移パターンに定められており、この遷移パターンに従って高ゲインの動作パラメータが設定される。同様に、サンプリング間隔も遷移パターンに従って通常より短いサンプリング間隔となる動作パラメータが設定される。また、関連イベントとして火元検知イベントを判定するためのイベント条件(k)を設定する。イベント条件(k)は、例えば前記火事イベントの判定に用いた平均値で10を割った値を変数f(温度)とし、赤外線センサ1Jの直近10回の出力値の変化率がf(温度)℃を超えたか否かである。
上述のように地震イベントの発生を判定した場合には、ガス漏れや火事の恐れがあるので関連イベントであるガス漏れイベントや火事イベントの発生の判定に必要なセンサ1F〜1Jの動作及び関連イベント条件(g)(h)を定める動作パラメータを、前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に変更する。そして、この動作パラメータに従って動作したセンサ1F〜1Jの出力値が前記関連イベントの発生に相当する関連イベント条件(g)(h)を満足したことをもって、前記関連イベントであるガス漏れイベントや火事イベントの発生を判定する。
同様に、ガス漏れイベントの発生を判定した場合には、ガス漏れ情報を緊急で知らせるために送信間隔を短くすると共に、ガス漏れにより火事の可能性が高まったため、火事の情報や逃げ遅れた人がいないかを判定するため、火事イベントや人検知イベントの発生の判定に必要なセンサ1F〜1Jの動作及び関連イベント条件(i)(j)を定める動作パラメータを変更する。そして、この動作パラメータに従って動作したセンサ1F〜1Jの出力値が前記関連イベントの発生に相当する関連イベント条件(i)(j)を満足したことをもって、前記関連イベントである火事イベントや人検知イベントの発生を判定する。
このようにイベントの発生状況に応じて、関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作パラメータを、前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定でき、センサ1A〜1Qや通信部16等、センサシステム10の各部を適切に制御できる。
《具体例2》
図11は、センサシステム10における動作の具体例2を示す図である。具体例2は、ユーザの寝室内に設けられたセンサシステム10における睡眠時の動作の一例を示す。先ず、音センサ1I、照度センサ1K、温湿度センサ1L、気圧センサ1Mを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、照度センサ1Kの直近5回の出力値を平均した平均値が1lxを下回ったか否かをイベント条件(l)として判定し、当該平均値が1lx未満となった場合、即ちイベント条件(l)を満足した場合、入眠イベントが発生したと判定する。この入眠イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、温湿度センサ1Lの分解能を高い値とする動作パラメータや、サンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして降雨イベントを判定するためのイベント条件(m)を設定する。イベント条件(m)は、例えば気圧センサ1Mの出力値を前回の出力値と比較して差分を600回求め、この何れかの差分が5hPaを超えたか否かである。
そして、イベント条件(m)を満足した場合、イベント判定部13は、降雨イベントの発生を判定する。この降雨イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、温湿度センサ1Lの分解能を高い値とする動作パラメータや、サンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして不快イベントを判定するためのイベント条件(n)やいびきイベントを判定するためのイベント条件(o)を設定する。例えば前記降雨イベントの判定に用いた差分で20を割った値を変数f(気圧)とし、温湿度センサ1Lで測定した湿度の出力値を前回の出力値と比較して差分を50回求め、この差分の何れかがf(気圧)を超えたか否かをイベント条件(n)とする。また、イベント条件(o)は、例えば音センサ1Iにより音のスペクトルを100回測定し、10Hzの音が10dBを超えたか否かである。
イベント条件(o)を満足した場合、イベント判定部13は、いびきイベントの発生を判定する。このいびきイベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、音センサ1Iの分解能を高い値とする動作パラメータやサンプリング間隔を短くする動作パラメータを設定する。また、関連イベントとして無呼吸症候群イベントを判定するためのイベント条件(p)と起床イベントを判定するためのイベント条件(q)を設定する。例えば、前記いびきイベントの判定に用いた音の平均値を変数f(音)dBとし、音センサ1Iの出力値がf(音)dB以上となった回数をカウントし、この回数が3分以内に5回を超えたか否かをイベント条件(p)とする。また、イベント条件(q)は、例えば照度センサ1Kの直近5回の出力値を平均した平均値が5lxを超えたか否かである。
そして、イベント条件(p)を満足した場合、イベント判定部13は、無呼吸症候群イベントの発生を判定する。この無呼吸症候群イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、この無呼吸症候群イベントの発生回数や発生時刻をメモリ15に記憶させる。また、イベント条件(q)を満足した場合、イベント判定部13は、起床イベントの発生を判定する。この起床イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶されている遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、睡眠中に取得した各センサの出力値や判定したイベントの内容をアプリケーションサ
ーバ4へ送信する。また、温湿度センサ1Lの分解能を低い値とする動作パラメータや、サンプリング間隔を長い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして入眠イベントを判定するためのイベント条件(l)を設定する。即ち、睡眠時のイベントを判定する遷移パターンのうち、最初のイベントを判定する状態(初期状態)に戻る。
上述のように入眠イベントの発生を判定した場合には、快適性に係る情報を取得するために、温湿度情報を詳細に出力し、降雨イベントを判定した場合には、降雨による湿度上昇の変化を捉えるため、温湿度センサ1Lの動作を更に変更し、いびきイベントを判定した場合には、いびきの質をとらえるために音センサ1Iの動作設定を変更し、無呼吸症候群イベントを判定できるように設定する。
《具体例3》
図12は、建物に設置したセンサシステム10における地震発生時の動作の一例を示す。先ず、加速度センサ1F、照度センサ1K、気圧センサ1Mを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値を平均した平均値が100mgを超えたか否かをイベント条件(r)として判定し、当該平均値が100mgを超えた場合、即ちイベント条件(r)を満足した場合、地震イベントが発生したと判定する。この地震イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、照度センサ1Kのサンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして停電イベントを判定するためのイベント条件(s)を設定する。イベント条件(s)は、例えば照度センサ1Kの出力値を前回の出力値と比較した時の差分を10回求め、この何れかの差分の最小値が10lxを超えたか否かである。更に、動作設定部14は、気圧センサ1Mのサンプリング間隔を短い値とする動作パラメータ、及び分解能を高い値とする動作パラメータに変更する。また、関連イベントとして建物の倒壊イベントを判定するためのイベント条件(t)を設定する。イベント条件(t)は、例えば気圧センサ1Mの出力値を前回の出力値と比較した時の差分を40回求め、この何れかの差分が2hPaを超えたか否かである。
このように、地震イベントの発生を判定した場合には、関連イベントである停電イベントや建物の倒壊イベントを判定するのに有利な動作パラメータを設定することにより、センサシステム10のセンサ1A〜1Qや通信部16が自律的に適切な動作を行うことができる。
《具体例4》
図13は、ユーザの部屋に置かれたセンサシステム10の動作の一例を示す。先ず、加速度センサ1F、照度センサ1K、音センサ1I、気圧センサ1Mを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。
イベント判定部13は、照度センサ1Kの出力値を前回の出力値と比較して差分を5回求め、何れかの差分が200lxを超えたか否かをイベント条件(v)として判定する。更に、イベント判定部13は、音センサ1Iの直近5回の出力値の平均が70dBを超えたか否かをイベント条件(w)として判定する。このイベント条件(v)又はのイベント条件(w)を満足した場合、イベント判定部13は入室イベントが発生したと判定し、この入室イベントの発生を動作設定部14に通知する。動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して動作パラメータを設定する。例えば、温湿度センサ1Lのサンプリング間隔を短い値とする動作パラメータに変更する。
また、イベント判定部13は、気圧センサ1Mの出力値を前回の出力値と比較して差分
を5回求め、何れかの差分が0.5hPaを超えたか否かをイベント条件(x)として判定する。当該差分が0.5hPaを超えた場合、即ちイベント条件(x)を満足した場合、イベント判定部13は、換気扇が使用され、調理イベントが発生したと判定する。この調理イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、関連イベントとして火事イベントを判定するためのイベント条件(z)を設定する。イベント条件(z)は、例えば温度センサ1Kの直近5回の出力値のうち、最少値が50℃を超えたか否かである。
そして、イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値うち、最大値が100mgを超えたか否かをイベント条件(u)として判定し、当該最大値が100mgを超えた場合、即ちイベント条件(u)を満足した場合、移動イベントが発生したと判定する。この移動イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して動作パラメータを設定する。例えば、センサシステム10の設置位置を変更するためにセンサシステム10を移動している場合、再び設置されるまで、測定を行う必要がないので、全センサの測定を停止させる、例えばサンプリング間隔を無限大とする操作パラメータを設定する。また、通信部16による送信も停止する。
そして、所定時間経過後に加速度センサ1Fを動作させ、関連イベントとして移動終了イベントを判定するためのイベント条件(y)を設定する。イベント条件(y)は、例えば、加速度センサ1Fの直近5回の出力値うち、最少値が10mg未満か否かである。
このように、通常は入室イベントや調理イベントの発生を判定し、センサシステム10の移動をした場合には、全てのセンサ1A〜1Qの動作を停止させ、不必要な動作を抑制できる。
《具体例5》
図14は、ドアや窓に設置したセンサシステム10の動作の一例を示す。先ず、加速度センサ1F、花粉センサ1Nを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値を平均した平均値が50mgを超えたか否かをイベント条件(a1)として判定し、当該平均値が50mgを超えた場合、即ちイベント条件(a1)を満足した場合、開扉イベントが発生したと判定する。この開扉イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、ドアや窓が開くまではメモリ15に各センサ1A〜1Qの出力値を記憶させておき、開扉イベントの発生を判定した場合、即ちドアや窓が開き、通信環境が良くなった場合に各センサ1A〜1Qの出力値をアプリケーションサーバ4へ送信させるように動作設定を行う。
また、花粉センサ1Nのサンプリング間隔を短くする動作パラメータ、及び花粉センサの分解能を高くする動作パラメータを設定する。また、関連イベントとして花粉警報イベントを判定するためのイベント条件(a2)を設定する。イベント条件(a2)は、例えば花粉センサ1Nの直近5回の出力値を平均した平均値が、0.2ppmを超えているか否かである。
このように、開扉イベントの発生を判定した場合に、通信部16の動作設定や、関連イベントである花粉警報イベントを判定するのに有利な動作パラメータを設定することにより、センサシステム10のセンサ1A〜1Qや通信部16が自律的に適切な動作を行うことができる。
《具体例6》
図15は、工場の配管に設置したセンサシステム10の動作の一例を示す。先ず、加速度センサ1F、温度センサ1Hを動作させ、これらの出力値を信号処理部12で信号処理する。イベント判定部13は、加速度センサ1Fの直近5回の出力値を平均した平均値が50mgを超えたか否かをイベント条件(b1)として判定し、当該平均値が50mgを超えた場合、即ちイベント条件(b1)を満足した場合、配管異常イベントが発生したと判定する。この配管異常イベントの発生をイベント判定部13が動作設定部14に通知すると、動作設定部14は、メモリ15に記憶された遷移パターンを参照して関連イベントを判定するための動作パラメータを設定する。例えば、配管の温度を判定する温度センサ1Hのサンプリング間隔を短くする動作パラメータ、及び温度センサの分解能を高くする動作パラメータを設定する。また、関連イベントとして発熱検知イベントを判定するためのイベント条件(a2)を設定する。イベント条件(a2)は、例えば温度センサ1Hの直近5回の出力値を平均した平均値が、40℃を超えているか否かである。
このように、配管異常イベントの発生を判定した場合に、関連イベントである発熱検知イベントを判定するのに有利な動作パラメータを設定することにより、センサシステム10のセンサ1A〜1Qや通信部16が自律的に適切な動作を行うことができる。
上記実施形態及び具体例によれば、イベントの発生状況に応じて動作パラメータが適切に設定されるため、センサシステム10のセンサ1A〜1Qや通信部16が自律的に適切な動作を行うことができ、不必要な動作を行うことがなくなるため、消費電力を可及的に抑えることができる。従って、センサシステム10を電池で駆動する場合に、電池の交換回数が少なくなり、メンテナンスコストを抑えることができる。
1A-1Q センサ
1 複合センサユニット
2 ユーザ端末
3 ゲートウェイ
4 アプリケーションサーバ
10 センサシステム
12 信号処理部
13 イベント判定部
14 動作設定部
15 メモリ
16 通信部

Claims (9)

  1. 複数のセンサを有し、複数の物理量を測定可能なセンサシステムであって、
    前記複数のセンサの動作を設定する動作設定手段と、
    前記複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足したことをもって、前記所定のイベントが発生したことを判定するイベント判定手段と、
    外部に設けられた受信装置へ前記センサの出力値を送信する送信手段と
    を備え、
    前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記動作設定手段は、前記複数のセンサのうち、前記所定のイベントの発生に関連して発生し得るイベントである関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作状態として、該センサの分解能、該センサによるデータのサンプリング間隔または、該センサからの出力値の送信間隔を前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定するものであり、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能を上昇させ、または、該センサによるデータのサンプリング間隔を短くし、または、該センサからの出力値の送信間隔を短くすることを特徴とする、センサシステム。
  2. 複数のセンサを有し、複数の物理量を測定可能なセンサシステムであって、
    前記複数のセンサの動作を設定する動作設定手段と、
    前記複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足したことをもって、前記所定のイベントが発生したことを判定するイベント判定手段と、
    を備え、
    前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記動作設定手段は、前記複数のセンサのうち、前記所定のイベントの発生に関連して発生し得るイベントである関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作状態を変更し、前記複数のセンサのうちの少なくとも一つのセンサの出力値に応じて、前記関連イベントが発生したことを判定するための関連イベント条件を変更することを特徴とする、センサシステム。
  3. 前記イベント判定手段は、前記複数のセンサのうち、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、前記関連イベントの発生に相当する関連イベント条件を満足したことをもって、前記関連イベントが発生したことを判定する、請求項1又は2に記載のセンサシステム。
  4. 外部に設けられた受信装置へ前記センサの出力値を送信する送信手段を備え、
    前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作状態の変更は、該センサの分解能、該センサによるデータのサンプリング間隔または、該センサからの出力値の送信間隔を前記関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定するものであり、
    前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定された場合には、
    前記動作設定手段は、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能を上昇させ、または、該センサによるデータのサンプリング間隔を短くし、または、該センサからの出力値の送信間隔を短くすることを特徴とする、請求項2に記載のセンサシステム。
  5. 前記イベント判定手段により、前記所定のイベントが発生したと判定される前は、
    前記動作設定手段は、前記関連イベントの発生の判定に必要なセンサの分解能、該センサによるデータのサンプリング間隔、または該センサからの無線通信の通信間隔のうちの少なくとも一つを、可及的に消費電力の少ない省電力モードにしておくことを特徴とする、請求項4に記載のセンサシステム。
  6. 前記複数のセンサのうちの少なくとも一部のセンサの出力値が、所定のイベントの発生に相当するイベント条件を満足した際の、前記複数のセンサのうちの少なくとも一つのセンサの出力値に応じて、前記関連イベントが発生したことを判定するための関連イベント条件を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサシステム。
  7. 前記イベント判定手段により、前記関連イベントの発生が判定された場合には、
    前記動作設定手段は、前記複数のセンサのうち、前記関連イベントの発生にさらに関連して発生し得るイベントである第二関連イベントの発生の判定に必要なセンサの動作パラメータを、前記第二関連イベントの発生を判定するためにより有利な値に設定するとともに、
    前記イベント判定手段は、前記複数のセンサのうち、前記第二関連イベントの発生の判定に必要なセンサを含むセンサの出力値が、前記第二関連イベントの発生に相当する第二関連イベント条件を満足したことをもって、前記第二関連イベントの発生を判定し、
    前記第二関連イベントにさらに関連するイベントについても同様の処理を繰り返すことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のセンサシステム。
  8. 前記センサシステムは、異なる物理量を検知する前記複数のセンサを一つのパッケージ内に配置した複合センサユニットであることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のセンサシステム。
  9. 前記複数のセンサの各々が、異なる物理量を検知する複数のセンサを一つのパッケージ内に配置した複合センサユニットであり、前記センサシステムは、所定の領域に配置された複数の複合センサユニットからなることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のセンサシステム。
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