[go: up one dir, main page]

JP6472101B1 - マウスガードの製造方法 - Google Patents

マウスガードの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6472101B1
JP6472101B1 JP2017211620A JP2017211620A JP6472101B1 JP 6472101 B1 JP6472101 B1 JP 6472101B1 JP 2017211620 A JP2017211620 A JP 2017211620A JP 2017211620 A JP2017211620 A JP 2017211620A JP 6472101 B1 JP6472101 B1 JP 6472101B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
occlusal
mouth guard
manufacturing
state
lower jaw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017211620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019083831A (ja
Inventor
俊郎 蟹江
俊郎 蟹江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2017211620A priority Critical patent/JP6472101B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6472101B1 publication Critical patent/JP6472101B1/ja
Publication of JP2019083831A publication Critical patent/JP2019083831A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】口腔内に装着することによって運動能力を確実に向上させることができるマウスガードの製造方法を提供すること。【解決手段】マウスガード3の製造方法は、対象者から上下顎の印象を採得し、上下顎の模型を作製する型取り工程と、模型を咬合器に取り付けた状態で、模型における上顎部と下顎部との中心咬合位CTと、上顎部に対して下顎部を左方向に所定距離ずらした左側方偏心咬合位L1、L2、L3と、上顎部に対して下顎部を右方向に所定距離ずらした右側方偏心咬合位R1、R2、R3と、について、それぞれ咬合採得材を用いて咬合状態を採得する咬合採得工程と、咬合状態を採得した複数の咬合採得材について、咬合採得材を咬んだ状態での対象者の運動能力を調査し、高い運動能力を発揮した咬合採得材を選定する咬合選定工程と、高い運動能力を発揮した咬合採得材に基づいてマウスガード3を作製するマウスガード作製工程と、を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、マウスガードの製造方法に関する。
従来、接触を伴うスポーツ競技等における口腔内の外傷を防止するためのマウスガードが知られている(例えば、特許文献1参照)。近年は、運動能力(パフォーマンス)を向上させるためにマウスガードを使用するスポーツ競技者も見られる。
特開2014−14499号公報
しかしながら、マウスガードの使用による運動能力の向上に関しては、科学的に証明されていないのが現状である。つまり、マウスガードを使用することによって運動能力が向上する場合と向上しない場合とがあり、マウスガードの使用によって必ずしも運動能力が向上するわけではなかった。
本発明は、口腔内に装着することによって運動能力を確実に向上させることができるマウスガードの製造方法を提供する。
本発明の一の態様であるマウスガードの製造方法は、マウスガードを装着する対象者にから上下顎の印象を採得し、採得した印象に基づいて上下顎の模型を作製する型取り工程と、模型を咬合器に取り付けた状態で、模型における上顎部と下顎部との中心咬合位と、上顎部に対して下顎部を左方向に所定距離ずらした1又は複数の左側方偏心咬合位と、上顎部に対して下顎部を右方向に所定距離ずらした1又は複数の右側方偏心咬合位と、について、それぞれ咬合採得材を用いて咬合状態を採得する咬合採得工程と、咬合状態を採得した複数の咬合採得材の一部又は全部について、咬合採得材を咬んだ状態での対象者の運動能力を調査し、高い運動能力を発揮した咬合採得材を選定する咬合選定工程と、高い運動能力を発揮した咬合採得材に基づいてマウスガードを作製するマウスガード作製工程と、を備える。
従来、高い運動能力(パフォーマンス)を発揮できる上下顎の咬合位置(咬合位)は、中心咬合位(最も自然な咬合位)であると考えられていた。そのため、マウスガードも口腔内に装着したときに中心咬合位となるように作製していた。しかしながら、本発明者は、鋭意研究の結果、高い運動能力(パフォーマンス)を発揮できる咬合位は、必ずしも中心咬合位ではなく、例えば上顎に対して下顎が所定方向に所定距離ずれた咬合位等、人それぞれ微妙に異なることを見出した。
上記マウスガードの製造方法によれば、咬合採得工程では、複数の咬合位について咬合状態を採得し、咬合選定工程では、複数の咬合位のうち、高い運動能力を発揮できる咬合位を選定する。その後、マウスガード作製工程では、選定した咬合位、すなわち高い運動能力を発揮できる咬合位に基づいてマウスガードを作製する。これにより、口腔内に装着することによって運動能力(パフォーマンス)を確実に向上させることができるマウスガードが得られる。
マウスガードを装着する対象者は、作製したマウスガードを口腔内に装着することにより、高い運動能力(パフォーマンス)を発揮できる咬合位を安定して維持することができる。すなわち、作製したマウスガードを口腔内に装着することにより、例えばスポーツ競技時に、高い運動能力(パフォーマンス)を確実に安定して発揮できる。
上記マウスガードの製造方法において、咬合採得工程では、さらに、上顎部に対して下顎部を前方向に所定距離ずらした1又は複数の前方偏心咬合位について、咬合採得材を用いて咬合状態を採得するようにしてもよい。この場合には、口腔内に装着することによって運動能力(パフォーマンス)をより一層確実に向上させることができるマウスガードが得られる。
また、複数種類の色をそれぞれ見せた状態で対象者の運動能力を調査し、高い運動能力を発揮した色を選定する色調診査工程をさらに備え、マウスガード作製工程では、高い運動能力を発揮した色に基づいてマウスガードを作製するようにしてもよい。この場合には、口腔内に装着することによって運動能力(パフォーマンス)をより一層発揮することができるマウスガードが得られる。
上下顎の模型を示す斜視図である。 上下顎の模型を咬合器に取り付けた状態を示す説明図である。 バイト材を用いて咬合状態を採得する様子を示す説明図である。 模型の上顎部と下顎部との中心咬合位を示す説明図である。 模型の上顎部に対して下顎部を左方向に所定距離ずらした左側方偏心咬合位を示す説明図である。 模型の上顎部に対して下顎部を右方向に所定距離ずらした右側方偏心咬合位を示す説明図である。 模型の上顎部に対して下顎部を前方向に所定距離ずらした前方偏心咬合位を示す説明図である。 複数の咬合位の位置関係を模式的に示した説明図である。 (A)〜(C)はマウスガードを作製する様子を示す説明図である。 (A)及び(B)はマウスガードを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本実施形態のマウスガードの製造方法は、型取り工程と、咬合診断工程と、色調診査工程と、マウスガード作製工程と、精密咬合診査工程とを行う。咬合診断工程では、咬合採得工程と、咬合選定工程とを行う。
<型取り工程>
まず、マウスガードを装着する対象者に対して印象採得を行う。具体的には、印象材を用いて、対象者の上下顎の歯列及び歯肉形状を採得し、模型作製用の上顎及び下顎の凹型を作製する。本実施形態では、印象材としてアルジネート(アルギン酸)印象材を用いた。印象材としては、例えば、アルジネート(アルギン酸)印象材、シリコーン印象材、寒天印象材等を用いることができる。
作製した上顎及び下顎の凹型に模型材を充填して硬化させる。これにより、図1に示すように、対象者の上顎及び下顎の模型1を作製する。模型1は、上顎部11と下顎部12とで構成される。模型1における不要な気泡は十分に取り除く。本実施形態では、模型材として硬質石膏を用いた。模型材としては、例えば、普通石膏、硬質石膏、超硬質石膏等の石膏系模型材、エポキシ等のレジン系模型材、リン酸塩系等の耐火模型材等を用いることができる。
<咬合診断工程(咬合採得工程)>
次に、対象者に対してフェイスボウ・トランスファーを行う。具体的には、対象者に対してフェイスボウを装着し、顎関節と上顎の位置関係を記録する。また、対象者の上顎と下顎との中心咬合位について、バイト材(咬合採得材)を用いて咬合状態を採得する(いわゆるチェックバイトを行う)。本実施形態では、バイト材としてシリコーン系バイト材を用いた。バイト材としては、例えば、シリコーン系バイト、ワックス系バイト材等を用いることができる。
そして、図2に示すように、記録した顎関節と上顎の位置関係を咬合器2に移し、中心咬合位の咬合状態を採得したバイト材も用いて、模型1の上顎部11及び下顎部12を咬合器2(デナーマークII咬合器、株式会社ヨシダ製)に取り付ける(マウントする)。これにより、模型1の上顎部11と下顎部12との上下前後左右の基準位置を決定する。なお、咬合器としては、各種の咬合器を用いることができる。
次に、図3に示すように、模型1を咬合器2に取り付けた状態で、上顎部11と下顎部12との複数の咬合位それぞれについて、バイト材(咬合採得材)Bを用いてチェックバイトを行う。本実施形態では、8つの咬合位についてチェックバイトを行う。また、バイト材Bとしてシリコーン系バイト材を用いた。
8つの咬合位は、上顎部11と下顎部12との中心咬合位CT、上顎部11に対して下顎部12を左方向に約1mmずらした第1左側方偏心咬合位L1、約2mmずらした第2左側方偏心咬合位L2、約3mmずらした第3左側方偏心咬合位L3、上顎部11に対して下顎部12を右方向に約1mmずらした第1右側方偏心咬合位R1、約2mmずらした第2右側方偏心咬合位R2、約3mmずらした第3右側方偏心咬合位R3、上顎部11に対して下顎部12を前方向に約1mmずらした前方偏心咬合位F1である。なお、8つの咬合位は、後述の図8において模式的に示す。
具体的には、模型1の上顎部11と下顎部12との基準位置から、装着するマウスガードの厚みを考慮して咬合器2の切歯ピン21の高さを2〜2.5mm程度上げる。なお、咬頭傾斜の強い場合は2.5mm程度、弱い場合は2mm程度とする。これを、上顎部11と下顎部12との中心咬合位CTとする。なお、図4は、中心咬合位CTを示す図である。図4の基準線13は、上顎部11と下顎部12との左右方向の基準位置である。そして、中心咬合位CTについて、バイト材Bを用いて咬合状態を採得する。
また、中心咬合位CTの状態から、咬合器2の右顆頭球部と関節窩壁部との間に、厚さ約1mm、約2mm、約3mmのスペーサ材を挟み、それぞれ第1左側方偏心咬合位L1、第2左側方偏心咬合位L2、第3左側方偏心咬合位L3とする。なお、図5は、中心咬合位CTを基準として、上顎部11に対して下顎部12を左方向に所定距離ずらした咬合位を示す図である。そして、第1左側方偏心咬合位L1、第2左側方偏心咬合位L2、第3左側方偏心咬合位L3について、バイト材Bを用いて咬合状態を採得する。
また、中心咬合位CTの状態から、咬合器2の左顆頭球部と関節窩壁部との間に、厚さ約1mm、約2mm、約3mmのスペーサ材を挟み、それぞれ第1右側方偏心咬合位R1、第2右側方偏心咬合位R2、第3右側方偏心咬合位R3とする。なお、図6は、中心咬合位CTを基準として、上顎部11に対して下顎部12を右方向に所定距離ずらした咬合位を示す図である。そして、第1右側方偏心咬合位R1、第2右側方偏心咬合位R2、第3右側方偏心咬合位R3について、バイト材Bを用いて咬合状態を採得する。
また、中心咬合位CTの状態から、咬合器2の左顆頭球部と関節窩壁部との間及び右顆頭球部と関節窩壁部との間に、それぞれ厚さ約1mmのスペーサ材を挟み、前方偏心咬合位F1とする。なお、図7は、中心咬合位CTを基準として、上顎部11に対して下顎部12を前方向に所定距離ずらした咬合位を示す図である。図7の基準線14は、上顎部11と下顎部12との前後方向の基準位置である。そして、前方偏心咬合位F1について、バイト材Bを用いて咬合状態を採得する。
これにより、図8に示すような8つの咬合位CT、L1、L2、L3、R1、R2、R3、F1について、それぞれ咬合状態を採得した8つのバイト材B(B−CT、B−L1、B−L2、B−L3、B−R1、B−R2、B−R3、B−F1)を作製する。
<咬合診断工程(咬合選定工程)>
次に、咬合状態を採得した8つのバイト材B(B−CT、B−L1、B−L2、B−L3、B−R1、B−R2、B−R3、B−F1)をそれぞれ咬んだ状態で、対象者の運動能力を調査する。
本実施形態では、運動能力の調査として、まずは全身の抵抗力を調査する。具体的には、足を肩幅程度に開いた状態の対象者に対して、対象者の腰骨周辺を左右(横)からゆっくり押すことにより、外部から負荷を掛ける。このとき、対象者は、外部からの負荷に対して押されないように全身の筋肉を使って抵抗するように努める。そして、外部からの負荷に対して動きが少なく、全身の抵抗力が高い一部のバイト材Bを選定する。
次に、全身の抵抗力が高かった一部のバイト材Bについて、握力、背筋力、垂直飛び、立位体前屈の4種類の運動能力値のうち少なくとも1つを測定する。このとき、バイト材Bを咬んでいない状態での運動能力値も測定する。そして、各バイト材Bについて、咬んでいる状態と咬んでいない状態の運動能力値(測定値)を比較し、咬んでいない状態と比較して運動能力値が最も向上したバイト材Bを1つ選定する。これにより、8つのバイト材B(B−CT、B−L1、B−L2、B−L3、B−R1、B−R2、B−R3、B−F1)のうち、高い運動能力を発揮した1つのバイト材Bを選定する。
なお、本実施形態では、運動能力の調査として、全身の抵抗力、握力、背筋力、垂直飛び、立位体前屈を挙げたが、これらに限定されるものではない。また、バイト材Bの選定は、例えば、複数の運動能力値(測定値)が総合的に高いバイト材Bを選定してもよいし、特定の運動能力値を優先したり、複数の運動能力値の中で優先順位を決めたりしてバイト材Bを選定してもよい。また、対象者のスポーツ競技に応じてバイト材Bの選定方法を変更してもよい。また、バイト材Bの選定は、これらの方法に限定されるものではなく、様々な選定方法を採用することができる。
ここで、咬合診断工程の一例を示すと、まず、8つのバイト材B−CT、B−L1、B−L2、B−L3、B−R1、B−R2、B−R3、B−F1について、全身の抵抗力を調査し、全身の抵抗力が高い7つのバイト材B−CT、B−L1、B−L2、B−L3、B−R1、B−R2、B−R3を選定した。
次に、7つのバイト材B−CT、B−L1、B−L2、B−L3、B−R1、B−R2、B−R3について、立位体前屈を測定した。また、バイト材Bを咬んでいない状態での立位体前屈も測定した。立位体前屈の測定値は、バイト材Bを咬んでいない状態:16.9cm、バイト材B−L2、B−L3、B−R3:13.0〜14.5cm、バイト材B−CT、B−L1、B−R1:15.5〜18.0cm、バイト材B−R2:19.5cmであった。
以上の結果により、7つのバイト材B−CT、B−L1、B−L2、B−L3、B−R1、B−R2、B−R3の中から、バイト材Bを咬んでいない状態と比較して運動能力値が最も向上したバイト材B−R2(立位体前屈:+2.6cm)を選定した。
<色調診査工程>
次に、対象者に対して色調診査を行う。具体的には、対象者に足を肩幅程度に開いてもらい、赤、青、黄、緑の4色のシート材をそれぞれ見ながら、対象者の腰骨周辺を左右(横)からゆっくり押すことにより、外部から負荷を掛ける。このとき、対象者は、外部からの負荷に対して押されないように全身の筋肉を使って抵抗するように努める。それぞれの色で外部からの負荷に対して一番動きが少なく、抵抗力の高い色を選択する。これにより、複数種類の色における対象者の運動能力を調査し、高い運動能力を発揮した色を選定する。
なお、本実施形態では、色調診査において、赤、青、黄、緑の4色について運動能力を調査したが、色の種類はこれらに限定されるものではなく、他の色について運動能力を調査するようにしてもよい。また、運動能力の調査として全身の抵抗力を調べたが、これに限定されるものではなく、例えば、握力、背筋力等を測定するようにしてもよい。また、高い運動能力を発揮した色の選定は、これらの方法に限定されるものではなく、様々な選定方法を採用することができる。
<マウスガード作製工程>
次に、マウスガードを作製する。本実施形態では、図示を省略したが、吸引成形型のマウスガード成形器(エルコフォーム 3D motion、エルコデント社製)を用いてマウスガードを作製した。
具体的には、マウスガード成形器のモデルポット内に模型1の上顎部11を固定し、モデルポット内にステンレス製粒弾(ブロックアウト用粒弾)を充填する。また、マウスガード成形器のアームに設けられたモデルプレートに模型1の下顎部12を固定する。そして、アームを閉じた状態で上顎部11と下顎部12とを篏合させ、上顎部11及び下顎部12の位置を決定する。このとき、上顎部11及び下顎部12の位置は、先ほど選定した高い運動能力を発揮したバイト材Bを用いて(バイト材Bに採得した咬合状態に基づいて)決定する。
次に、図9(A)〜(C)に示すように、マウスガード成形用の厚さ4mmのシート材30を成形する。シート材30の材質は、熱可塑性を有するEVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)である。シート材30の材質としては、これに限定されるものではなく、例えば、シリコーン樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル樹脂等を用いることができる。
また、シート材30の色は、先ほど選定した高い運動能力を発揮した色に基づいて決定する。例えば、高い運動能力を発揮した色が赤色であれば、赤色、赤系の色(オレンジ色、ピンク色等)、これらの組み合わせ、これらの色と他の色の組み合わせ等のシート材30を選定することができる。
シート材30の成形作業は、マウスガード成形器のアームを開いた状態で、図9(A)に示すように、シート材30を加熱して軟化させた後、模型1の上顎部11に被せる。そして、図9(B)に示すように、シート材30を真空吸引して成形する。さらに、図9(C)に示すように、アームを閉じて模型1の下顎部12をシート材30に押し当て、圧跡31(後述の図10(B)参照)を付ける。
次に、シート材30を徐冷して硬化させ、マウスガード成形器のアームを開いてモデルポット内からシート材30を模型1の上顎部11ごと取り出す。そして、上顎部11からシート材30を取り外す。その後、対象者の口腔にフィットするように、シート材30を所定の形状にカット、研磨等を行って加工する。これにより、図10(A)及び(B)に示すように、マウスガード3を作製する。
なお、マウスガード3は、上顎に装着するタイプのものであるが、これに限定されるものではなく、各種タイプのものを採用することができる。また、マウスガードの作製方法としては、従来公知の様々な作製方法等を採用することができる。また、マウスガード成形器としては、吸引成形型、加圧成形型等の各種マウスガード成形器を用いることができる。
<精密咬合診査工程>
次に、対象者に対して精密咬合診査を行う。具体的には、T−Scan(ニッタ株式会社製)を使用して、マウスガード3を口腔内に装着した状態での左右の咬合バランスを調整する。咬合バランスの調整は、できるだけ左右の荷重バランスが50%:50%に近くなるように、かつ、咬合位となる際の下顎の動きができるだけ小さくなるように調整する。マウスガード3の調整は、研磨等により行う。以上により、マウスガード3の製造を完了する。
次に、本実施形態のマウスガード3の製造方法における作用効果について説明する。
本実施形態のマウスガード3の製造方法によれば、咬合採得工程では、複数の咬合位(本実施形態では8つの咬合位:中心咬合位CT、左側方偏心咬合位L1、L2、L3、右側方偏心咬合位R1、R2、R3、前方偏心咬合位F1)について咬合状態を採得し、咬合選定工程では、複数の咬合位のうち、高い運動能力を発揮できる咬合位を選定する。その後、マウスガード作製工程では、選定した咬合位、すなわち高い運動能力を発揮する咬合位に基づいてマウスガード3を作製する。これにより、口腔内に装着することによって運動能力(パフォーマンス)を確実に向上させることができるマウスガード3が得られる。
マウスガード3を装着する対象者は、作製したマウスガード3を口腔内に装着することにより、高い運動能力(パフォーマンス)を発揮できる咬合位を安定して維持することができる。すなわち、作製したマウスガード3を口腔内に装着することにより、例えばスポーツ競技時に、高い運動能力(パフォーマンス)を確実に安定して発揮できる。
本実施形態のマウスガード3の製造方法において、咬合採得工程では、中心咬合位CT、左側方偏心咬合位L1、L2、L3、右側方偏心咬合位R1、R2、R3に加えて、上顎部11に対して下顎部12を前方向に所定距離(本実施形態では約1mm)ずらした前方偏心咬合位F1について、バイト材Bに咬合状態を採得する。そのため、口腔内に装着することによって運動能力(パフォーマンス)をより一層確実に向上させることができるマウスガード3が得られる。
また、複数種類の色(本実施形態では赤、青、黄、緑の4色)をそれぞれ見せて対象者の運動能力を調査し、高い運動能力を発揮した色を選定する色調診査工程を備え、マウスガード作製工程では、高い運動能力を発揮した色に基づいてマウスガード3を作製する。そのため、口腔内に装着することによって運動能力(パフォーマンス)をより一層発揮することができるマウスガード3が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)上記実施形態において、咬合採得工程では、複数の左側方偏心咬合位についてチェックバイト(咬合採得材を用いて咬合状態を採得する)を行ったが、1つの左側方偏心咬合位についてチェックバイトを行うようにしてもよい。また、複数の右側方偏心咬合位についてチェックバイトを行ったが、1つの右側方偏心咬合位についてチェックバイトを行うようにしてもよい。
(2)上記実施形態において、咬合採得工程では、1つの前方偏心咬合位についてチェックバイトを行ったが、複数の前方偏心咬合位についてチェックバイトを行うようにしてもよい。
(3)上記実施形態において、左側方偏心咬合位及び右側方偏心咬合位は、中心咬合位を基準として、上顎部に対して下顎部を1mm間隔でずらした位置としたが、上顎部に対して下顎部をずらす間隔や距離は自由に設定することができる。前方偏心咬合位についても同様である。
(4)上記実施形態において、咬合採得工程では、前方偏心咬合位についてチェックバイトを行ったが、前方偏心咬合位についてチェックバイトを行わない構成としてもよい。また、模型における上顎部に対して下顎部を後方向に所定距離ずらした後方偏心咬合位については、通常、下顎を後ろに下げると頸動脈の血流量が少なくなり、脳の活性が落ちると言われているため、前方偏心咬合位に比べてチェックバイトを行う優先度は低い。
(5)上記実施形態において、色調診査工程を行ったが、色調診査工程を行わない構成としてもよい。また、精密咬合診査工程を行ったが、精密咬合診査工程を行わない構成としてもよい。
(6)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1…模型、2…咬合器、3…マウスガード、11…上顎部、12…下顎部、13…基準線、14…基準線、21…切歯ピン、30…シート材、31…圧跡、B…バイト材(咬合採得材)

Claims (3)

  1. マウスガードを装着する対象者から上下顎の印象を採得し、採得した前記印象に基づいて上下顎の模型を作製する型取り工程と、
    前記模型を咬合器に取り付けた状態で、前記模型における上顎部と下顎部との中心咬合位と、前記上顎部に対して前記下顎部を左方向に所定距離ずらした1又は複数の左側方偏心咬合位と、前記上顎部に対して前記下顎部を右方向に所定距離ずらした1又は複数の右側方偏心咬合位と、について、それぞれ咬合採得材を用いて咬合状態を採得する咬合採得工程と、
    咬合状態を採得した複数の前記咬合採得材の一部又は全部について、前記咬合採得材を咬んだ状態での前記対象者の運動能力を調査し、高い運動能力を発揮した咬合採得材を選定する咬合選定工程と、
    前記高い運動能力を発揮した咬合採得材に基づいてマウスガードを作製するマウスガード作製工程と、を備える、マウスガードの製造方法。
  2. 前記咬合採得工程では、さらに、前記上顎部に対して前記下顎部を前方向に所定距離ずらした1又は複数の前方偏心咬合位について、前記咬合採得材を用いて咬合状態を採得する、請求項1に記載のマウスガードの製造方法。
  3. 複数種類の色をそれぞれ見せた状態で前記対象者の運動能力を調査し、高い運動能力を発揮した色を選定する色調診査工程をさらに備え、前記マウスガード作製工程では、前記高い運動能力を発揮した色に基づいてマウスガードを作製する、請求項1又は2に記載のマウスガードの製造方法。
JP2017211620A 2017-11-01 2017-11-01 マウスガードの製造方法 Active JP6472101B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017211620A JP6472101B1 (ja) 2017-11-01 2017-11-01 マウスガードの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017211620A JP6472101B1 (ja) 2017-11-01 2017-11-01 マウスガードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6472101B1 true JP6472101B1 (ja) 2019-02-20
JP2019083831A JP2019083831A (ja) 2019-06-06

Family

ID=65442978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017211620A Active JP6472101B1 (ja) 2017-11-01 2017-11-01 マウスガードの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6472101B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020013018A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-16 Neutral株式会社 マウスピース及びその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102085779B1 (ko) * 2019-11-11 2020-03-06 정다이 맞춤형 코골이 및 수면무호흡 방지 장치의 제작 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005118513A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Kondo Tsuyako 湯熱で対合歯の圧痕がつかなく、フィット感の良い熱湯軟化式歯列適合マウスピース。
US20110209714A1 (en) * 2009-08-28 2011-09-01 Makkar Athletics Group Inc. Methods of preparing customized mouthpieces for enhancing athletic performance
US20130213412A1 (en) * 2012-02-17 2013-08-22 Allen J. Moses Mouthpiece for Athletic Performance Enhancement
WO2016122013A1 (ko) * 2015-01-27 2016-08-04 주식회사 세연바이오테크 높이 조절형 스프린트 및 그것의 제작 방법

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005118513A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Kondo Tsuyako 湯熱で対合歯の圧痕がつかなく、フィット感の良い熱湯軟化式歯列適合マウスピース。
US20110209714A1 (en) * 2009-08-28 2011-09-01 Makkar Athletics Group Inc. Methods of preparing customized mouthpieces for enhancing athletic performance
US20130213412A1 (en) * 2012-02-17 2013-08-22 Allen J. Moses Mouthpiece for Athletic Performance Enhancement
WO2016122013A1 (ko) * 2015-01-27 2016-08-04 주식회사 세연바이오테크 높이 조절형 스프린트 및 그것의 제작 방법

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
渥美陽二郎 等: "マウスガードの咬合挙上量と競技者のスポーツパフォーマンスとの関係", スポーツ歯学, vol. 8, no. 1, JPN7019000099, March 2005 (2005-03-01), pages 50-56 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020013018A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-16 Neutral株式会社 マウスピース及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019083831A (ja) 2019-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5639159B2 (ja) 義歯製作方法及び装置
US8585401B2 (en) Mouthpiece for athletic performance enhancement
CN108024847B (zh) 功能易适数字全口义齿的制作方法和设备
Waked et al. Thickness and stiffness characteristics of custom-made mouthguard materials.
CN102670340B (zh) 稳定咬合板一次压膜同步咬合面成形的方法
JP6472101B1 (ja) マウスガードの製造方法
JP3542544B2 (ja) 歯科印象用トレー
Saravanakumar et al. Improvised neutral zone technique in a completely edentulous patient with an atrophic mandibular ridge and neuromuscular incoordination: A clinical tip
RU175108U1 (ru) Каппа для нормализации смыкания зубов после ортопедического лечения
Maeda et al. Mouthguard retention: Is design oraccuracy of fit more critical?
Sekikawa et al. Three‐dimensional measurement of the occlusal surfaces of lower first molars of Australian aboriginals
Lee et al. Treatment of upper and lower 3D printing CAD-CAM dentures using the POP (PNUD Occlusal Plane) Bow system, a prefabricated occlusal plane transfer device: A case report
Kawata et al. Effects of a removable partial denture and its rest location on the forces exerted on an abutment tooth in vivo.
RU153858U1 (ru) Каппа для лечения парафункции жевательных мышц
JP6556947B2 (ja) ゼロモーメントアジャスター
CN113995534B (zh) 一种制作牙合垫的方法
CN110270080A (zh) 一种数字化设计的个性化运动护齿器
JP6834096B6 (ja) マウスピースの製造方法
CN105078600B (zh) 全口义齿重建方法及其装置
JP3198037U (ja) 総義歯口腔再建装置
EP3158969A1 (en) Procedure to produce total mobile dental prosthesis with automated process
Hakeem et al. Rehabilitation of patient with acquired maxillary defect using cast partial obturator with precision extra coronal attachment
EP3900672B1 (en) Assembly type rod for recording occlusal plane
JP3910432B2 (ja) 咬合採得用材
Jankar et al. Prosthodontic management of compromised mandibular ridge using modified functional impression technique combined with neutral zone concept-A case report

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20171110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181010

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181010

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6472101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250