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JP6467571B1 - ダニ捕捉器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワクモ等を誘引しかつ誘引したワクモ等を捕捉しかつ駆除することができ、誰でも簡単に取り扱うことができるダニ捕捉器を提供する。【解決手段】中気門亜目のワクモ科のダニを集積して捕捉する器具であって、複数の起毛された毛体12を有する多起毛構造の集積部10を備えていることを特徴とする。集積部10が起毛された複数の毛体12を有しているので、集積部10をワクモがコロニーを形成しやすい環境にすることができる。したがって、本発明のダニ捕捉器1を鶏舎の所定の場所に配置すれば、鶏に寄生しているワクモや鶏舎や鶏のケージKGなどの隙間に侵入していたワクモを、集積部10に集めることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ダニ捕捉器に関する。さらに詳しくは、吸血性のダニの捕捉に使用されるダニ捕捉器に関する。
近年の養鶏産業は、日本、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、北米、南米を含む世界各国において盛んに行われている。各国において、高病原性鳥インフルエンザ等の伝染性疾病は法定伝染病として、国がウイルスの伝播を監視している。一方、家畜の飼育環境の管理は、ウイルスの鶏舎内への進入を制限する為に、閉鎖型鶏舎(例えば、ウインドレス鶏舎)などを導入することにより、ほぼ完全に隔離された環境を作り出すことができる。しかし、かかる環境形成は、事業主の企業努力により委ねられているのが現況である。
更に近年では、動物愛護管理法の改正に伴い、飼育環境や技術の改善、保全に努める事が義務付けられ、企業努力の負担が増えつつある。一方、飼育環境の変化に伴い増加する害虫のうち、とくにワクモは家禽生産に直接的な被害をもたらし、その影響は全世界的に顕在化しつつある。
しかしながら、ワクモの増加と飼育環境の良否との関係には不明な点が多く、駆除するタイミングや効果的な手法が確立されていないのが現況である。
これらワクモの生活環境において、一定の温度湿度の持続は、ワクモの大繁殖を引き起こす。特に閉鎖鶏舎では温度の変化が少ないためワクモが大繁殖するといった問題がある。このワクモは、物体間の隙間等の狭い場所(例えば、鶏のケージを形成する金属部材のヒンジ部)をとくに好み、かかる場所に集塊(コロニー)を形成する。そして、夜間に吸血するときに、かかる隙間等から這い出し、ケージ内にいる鶏に寄生して鶏を吸血する。このようなワクモによる吸血は、鶏にストレスを与えるとともに貧血を引き起こし、採卵率の減少や、品質の低下を招くため、ワクモによる被害をなくすことは、養鶏業者の経営において非常に重要な事項である。
なお、ワクモは、鶏舎内の鶏に対して被害を与えるほかに、鶏舎内で作業をする作業者に取り付いて吸血する場合があり、この場合、作業者は長期間に渡って痒みを伴ったり、皮膚炎やアレルギーを発症することもある。したがって、ワクモを駆除することは、飼育環境の改善だけでなく、作業者の作業環境の改善にもつながる。
従来、ワクモの駆除は、殺虫剤等の薬剤を散布することによる駆除が一般的であった。しかし、かかる薬剤は、人間や鶏にも毒性を有する物質が含まれている場合があり、使用方法に制限がある。このため、鶏舎に薬剤を散布する場合、鶏を別の場所に移動させなければならないが、この移動は鶏にとってストレスとなるので、このストレスにより採卵率が減少するといった問題もある。
また、薬剤使用時はワクモに薬剤抵抗性がつかないように鶏舎全体に塗布しないといけないため、鶏舎が大きくなるほど1回の散布に非常に多くの労力とコストがかかる。しかも、薬剤を複数回に渡って散布する場合、ワクモの中には、薬剤に対して抵抗性を獲得する個体が出現する場合があり、かかるワクモが増殖した場合、通常の薬剤では対応することができないといった問題がしばしば起こる。
近年では、韓国やヨーロッパにおいて、鶏卵から殺虫剤の成分が検出されるといった問題が発生している。かかる原因は特定されていないが、ワクモの駆除が大きな要因であると考えられている。つまり、鶏卵業界において、ワクモの駆除は、世界的規模で問題となっており、殺虫剤を用いない解決方法の開発が非常に重要になってきている。
ところで、近年、薬剤を用いずに、電気を用いて害虫を捕える技術が開発されている。具体的には、電界による静電誘導を利用することによって物理的に害虫等を捕える技術が開発されている(例えば、特許文献1〜3)。かかる技術は、一対の離間した電極に高電圧を印加することによって発生する電界によって、電極に近づいた害虫に静電誘導を発生させて、害虫を電極に吸着させるという技術である。つまり、静電吸着の原理を利用した技術である。かかる静電吸着の原理は以下のとおりである。
まず、一対の電極間に高電圧を印加すれば、一対の電極間には電位差が形成され、両電極間に電界が形成される。この電界に害虫等が侵入すれば、害虫等に対して静電誘導を発生させることができる。つまり、静電誘導によって、かかる害虫等の体表面に電荷に偏りを生じさせることができる。すると、かかる状態の害虫等を、体表面に生じた電荷の偏りと電極の間に生じるクーロン力によって電極に吸着させることで害虫等を捕えることができる。かかる技術では、薬剤を用いず、しかも、防虫網等では捕らえ難いアブラムシ類やダニ類などの小さな害虫も捕えることができるという利点があり、鶏舎のワクモの捕集にも適用が考えられる。
一方、フェロモンや光(例えば、紫外線)など害虫等が好む色などを発光等させることによって害虫等を所定の場所に誘引させる技術も開発されている(例えば、特許文献4)。
また、一対の平板を、両者間に0.5〜3mm程度の隙間が形成されるように配置し、この隙間にダニを捕獲する装置も開発されている(例えば、特許文献5)。
特開2005−204514号公報 特開2006−255690号公報 特開2010−279270号公報 特開2009−261317号公報 特開2006−67810号公報
しかるに、特許文献1〜3のように、静電誘導によって害虫を捕える技術では、電極によって形成された電界にたまたま(偶然)侵入した害虫を捕えるという技術にしかすぎず、害虫を電界に誘引する効果は得られない。言い換えれば、静電誘導を利用した技術では、偶然に侵入した害虫を粘着性を有する糸で形成された巣で捕えるというクモの巣と同様の技術にすぎない。このため、静電誘導によって害虫を捕える技術では、害虫が電極に形成される電界内に侵入しない限り、害虫を捕えることができないという問題がある。しかも、静電誘導を生じさせるために電極に高電圧を印加する必要があるので、使用する場所や取り扱いに制限があるといった問題もある。
一方、特許文献4のように、光等によって害虫を誘引する技術は、害虫を誘引する機能を有するものの、誘引した害虫を捕えるという機能は有していない。しかも、誘引する光を用いる場合、常に光を照射させておく必要があるので、使用できる場所も制限されるし、かかる光が人や他の動物にとっては好ましくない場合もある。
特許文献5の装置は、単に、間隔を空けて一対の平板を配置しているだけなので、静電気を利用する特許文献1〜3の技術や光等を利用する特許文献4の技術のような問題はない。しかし、特許文献5の装置も、特許文献1〜3の技術と同様に、一対の平板間の隙間にワクモが偶然入るのを待っているだけである。しかも、特許文献5の装置は、隙間に入ったワクモを捕捉する機能を有してないので、実際には、ワクモを捕捉するものではなく、装置を確認したときにたまたま隙間にいたワクモ等を捕捉できるだけにすぎない。
本発明は上記事情に鑑み、ワクモ等を誘引しかつ誘引したワクモ等を捕捉しかつ駆除することができ、誰でも簡単に取り扱うことができるダニ捕捉器を提供することを目的とする。
第1発明のダニ捕捉器は、中気門亜目のワクモ科のダニを集積して捕捉する器具であって、
複数の起毛された毛体を有する多起毛構造の集積部を備えており、前記集積部の素材が、面状ファスナーであることを特徴とする。
発明のダニ捕捉器は、第発明において、前記集積部を外面の両側から挟みこむように設けられ得るカバー部を備えていることを特徴とする。
発明のダニ捕捉器は、第発明において、前記カバー部は、高さ方向の長さが前記集積部の高さ方向の長さよりも長く、かつ幅方向の長さが前記集積部の幅方向の長さよりも長くなるように形成されていることを特徴とする。
発明のダニ捕捉器は、第2または第3発明において、前記カバー部の素材が、ダンボールシートであることを特徴とする。
発明のダニ捕捉器は、第2、第3または第4発明において、前記カバー部は、前記集積部を挟み込むように一枚の前記ダンボールシートを折り曲げて形成したものであることを特徴とする。
発明のダニ捕捉器は、第2、第3、第4または第5発明において、前記カバー部には、前記集積部側の内面と外面との間を貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
発明のダニ捕捉器は、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記カバー部には、内部と外部とを連通する一対の切り込みが形成されており、該一対の切り込みから前記集積部の両端部が突出するように設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、集積部が起毛された複数の毛体を有しているので、集積部をワクモがコロニーを形成しやすい環境にすることができる。したがって、本発明のダニ捕捉器を鶏舎の所定の場所に配置すれば、鶏に寄生しているワクモや、鶏舎や鶏のケージなどの隙間に侵入していたワクモを、集積部に集めることができる。また、集積部の素材が面状ファスナーであるので、集積部を簡単かつ安価に形成することができる。
発明によれば、集積部の外面にカバー部を設けることによって、集積部の保温性および遮光性を向上させることができる。すると、集積物がワクモが隠れやすい場所となるので、集積部に集まったワクモにコロニーを形成しやすい環境を形成させやすくなる。
発明によれば、集積部よりも大きいカバー部で集積部が挟まれているので、ワクモの誘引集積効果を向上させることができる。そして、集積部とカバー部の端縁との間に隙間が形成されれば、かかる隙間はワクモの隠れやすい場所にもなるので、さらにワクモを誘引させやすくなる。
発明によれば、カバー部の素材がダンボールシートであるので、カバー部を簡単かつ安価に形成することができる。また、ダンボール自体が内部に隙間を有しているので、
集積部に集められたワクモの一部を、ダンボールの部分に集積させることも可能となる。とくに、紙製のダンボールを使用すれば、保温性のほか保湿性を維持しやすくなる。このため、ワクモがコロニーを形成しやすい環境をより集積部に形成することができるので、ワクモの誘引集積効果をより向上させることができる。
発明によれば、カバー部がダンボールを折り曲げて形成されているので、本発明のダニ捕捉器の形状を薄くできるので、取り扱い性を向上させることがき、設置場所の自由度も向上させることができる。しかも、折り曲げたダンボール間に集積部を挟むように配置するだけであるので、本発明のダニ捕捉器を簡単に作成することができる。
発明によれば、ワクモが連通孔を通して集積部に移動しやすくなるので、ワクモの誘引集積効果をさらに向上させることができる。
発明によれば、集積部の両端部がカバー部の切り込みから突出するように設けられているので、集積部の突出した部分を取付部として機能させることができる。すると、本発明のダニ捕捉器の取り付け作業や取り外し作業が容易になる。
本実施形態のダニ捕捉器1の概略説明図であって、(A)は正面図であり、(B)背面図であり、(C)は平面図であり、(D)は断面図である。 本実施形態のダニ捕捉器1の概略断面説明図である。 本実施形態のダニ捕捉器1の使用状況の概略説明図であり、(A)はウインドレス鶏舎CHの断面図であり、(B)はウインドレス鶏舎CH内に本実施形態のダニ捕捉器1を設置した状態の概略説明図である。 本実施形態のダニ捕捉器1の使用状況の概略説明図であり、(A)は卵受けケージEKGに設置した状態の断面図であり、(B)は正面図であり、(C)は背面図である。 集積部10の概略説明図であって、(A)はフック状の毛体12aとループ状の毛体12bを対向するように重ね合わせて状態の集積部10の平面図であり、(B)は概略断面説明図である。 集積部10の一例を示した参考図である。 カバー部20の概略説明図である。 (A)は他の実施形態の集積部10Aを使用したダニ捕捉器1の概略断面説明図であり、(B)は他の実施形態のカバー部20Aを使用したダニ捕捉器1の概略断面説明図である。 実験1の結果を示した図である。 ダニ捕捉器の集積部に捕捉されたワクモの状態の一例を示した写真である。 ダニ捕捉器の使用状況の一例を示した写真である。 実験2に使用したダニ捕捉器の背面写真である。 実験2に使用したダニ捕捉器の展開例を示した写真である。 実験2の結果を示した図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態のダニ捕捉器は、ワクモ等の中気門亜目のワクモ科のダニを集積して捕捉する器具であって、かかるダニが好む環境を提供することによってこれらのダニを集積させることができる器具である。
本実施形態のダニ捕捉器は、中気門亜目のワクモ科のダニを対象とするものである。この中気門亜目のワクモ科のダニとしては、例えば、ワクモやイエダニなどを挙げることができる。
中気門亜目のワクモ科のダニに分類されるワクモ等(以下、単にワクモ等という)は、その習性が十分に解明されていないが、一般的な屋内ダニ(コナダニ等の無気門亜目のダニやツメダニ等の前気門亜目)とは異なる習性を有することが知られている。例えば、ワクモ等は、屋内ダニが人のフケや穀物などをエサとするのに対して、動物等の血をエサとする吸血性のダニである。また、ワクモは、吸血性のダニにしては珍しく特定の場所にコロニーを形成するという習性を有している。
つまり、本実施形態のダニ捕捉器は、ワクモ等の有する習性を利用したものであり、とくにワクモ等が有するコロニーを形成という習性を利用してワクモ等を集積する器具である。言い換えれば、従来の屋内ダニ用の捕獲器では捕捉できなかったワクモ等を本実施形態のダニ捕捉器を使用すれば、集積して捕捉することができるようになるのである。
なお、本実施形態のダニ捕捉器は、上記のごとき習性を有するワクモ等を捕捉に適しているが、捕捉の対象となる害虫等は上述したワクモ等に限定されず、例えば、ワクモのように隙間を好む害虫であれば捕捉可能であり、ワクモのようにコロニーを形成するものである場合には、より効果的に捕捉することが可能である。
また、本明細書において、集積とは、個々のワクモ等が多数集まっている状態やワクモ等の各個体が積み重なった状態、また、多数のワクモ等によってコロニー(巣や集塊など)が形成された状態の全てを含む概念である。
なお、以下では、本実施形態のダニ捕捉器の使用例としてワクモを対象とする場合を代表として説明するものであり、対象とするダニによって設置場所等は適宜調整すればよい。
本発明のダニ捕捉器を使用する場所はとくに限定されない。例えば、窓がなく、内部の温度や湿度等を調整する機能を有する温湿度調整装置などが設けられた鶏舎CH(いわゆるウインドウレス鶏舎CH)や開閉可能な窓を備え開放系の鶏舎CH(いわゆる開放鶏舎CH)などに置いたり、取り付けたりして使用することができる。
このような鶏舎CHは、例えば、図3に示すように、作業する人が通るための通路PWが設けられており、この通路PWを挟んで階段状に複数の鶏用のケージKGが設けられており、ケージKGの通路PW側には卵受け部EGKが設けられている。
この鶏用のケージKGは、例えば、鶏卵採取用に使用される一般的なケージなどを使用することができるが、鶏を収容して飼育できるものであればよく、その形状などはもちろん、鶏舎内での配置方法もとくに限定されない。
(本実施形態のダニ捕捉器1の説明)
図1に示すように、本実施形態のダニ捕捉器1は、集積部10と、カバー部20とを備えている。
(集積部10)
図2、図5または図6に示すように、集積部10は、複数の毛体12を有する部材である。具体的には、集積部10は、板状の基材11と、この基材11の表面に設けられた毛体12が起毛された多起毛構造を有する部材である。つまり、集積部10は、周縁から内方に向かって毛体12間に形成された多数の連続した隙間10hを有する構造となっている。そして、この隙間10hを通ってワクモが集積部10内に侵入できるようになっている。
(カバー部20)
図1、図4または図7に示すように、カバー部20は、集積部10の外面を両側から挟み込みむように設けられた部材である。具体的には、カバー部20は、集積部10を挟んだ状態において、集積部10の挟んだ部分を覆うように形成された部材である。
このカバー部20は、上記機能を有していれば、その形状や大きさはとくに限定されない。例えば、カバー部20の幅方向の長さ20wおよび高さ方向の長さ20hiが集積部10の幅方向の長さ10wおよび高さ方向の長さ10hiよりも長いまたはほぼ同じ長さとなるように形成すれば、集積部10を挟んだ状態で集積部10全体を覆ったり、集積部10の一部を覆うことができる。
例えば、集積部10の一部を覆うカバー部20の構造としては、カバー部20の幅方向の長さ20wが集積部10の幅方向の長さ10wよりも短いが、カバー部20の高さ方向の長さ20hiが集積部10の高さ方向の長さ10hiよりも長い場合のものや、その逆に、カバー部20の幅方向の長さ20wが集積部10の幅方向の長さ10wよりも長いが、カバー部20の高さ方向の長さ20hiが集積部10の高さ方向の長さ10hiよりも短い場合のものなどを挙げることができる。
カバー部20は、集積部10を挟んだ状態で、外部からカバー部20内に設けられた集積部10に侵入できるような構造となるように形成されている。
例えば、カバー部20は、上記のごとく集積部10を覆った状態において、カバー部20内の集積部10がある程度外部と連通できるような隙間(図2参照)などが形成されていれば、かかる隙間を通ってワクモは外部と集積部10との間を自由に行き来できるようになる。つまり、かかる隙間がワクモの集積部10へアクセスするための通路となる。また、後述するような貫通孔20hをカバー部20に形成すれば、かかる貫通孔20hもワクモが外部と集積部10との間を自由に行き来できる通路となる。
なお、カバー部20の高さ方向の長さ20hiとは、ダニ捕捉器1を所定の場所に設置した状態におけるカバー部20の上下方向の長さ(図1(A)、図1(B)、図4(A)、図4(B)および図7ではカバー部20の上下方向の長さ)をいい、カバー部20の幅方向の長さ20wとは同様の状態におけるカバー部20の左右方向の長さ(図1(A)、図1(B)、図4(A)、図4(B)および図7ではカバー部20の左右方向の長さ)をいう。
また、集積部10の高さ方向の長さ10hiとは、ダニ捕捉器1を所定の場所に設置した状態における集積部10の上下方向の長さ(図1(B)、図2、および図7ではカバー部20の上下方向の長さ)をいい、カバー部20の幅方向の長さ20wとは同様の状態におけるカバー部20の左右方向の長さ(図1(A)、図1(B)および図7ではカバー部20の左右方向の長さ)をいう。
以上のごとき構成であるので、図3に示すように、本実施形態のダニ捕捉器1を鶏舎CHの所定の場所(例えば、卵受け部EGK)に配置すれば、鶏に寄生しているワクモや、鶏舎や鶏のケージKGなどの隙間に侵入していたワクモの一部を、ダニ捕捉器1の集積部10に集めることができる。
具体的には、集積部10が上記のごとき複数の起毛した毛体12を有する多起毛構造であるので、本実施形態のダニ捕捉器1はワクモの好む空間や環境となる。かかる理由としては、集積部10内に複数の起毛12が設けられているので、集積部10内にワクモが寄生する鶏の体表面に似た環境を形成することができるものと推察される。つまり、本実施形態のダニ捕捉器1の集積部10がワクモの好む空間や環境を有するように形成されている。そして、この集積部10には、多起毛構造である複数の毛体12で形成された多起毛部(図5では毛体12a、12bが複数設けられた部分)の周縁(図5(C)、図5(D)、図6参照)に多数の隙間10hの開口が形成されている。このため、この多数の隙間10hの開口からワクモが自発的に集積部10内へ移動させることができるので(言い換えればワクモを集積部10に誘引し)、集積部10にワクモを集めることができるのである。
しかも、集積部10の外面がカバー部20によって覆われた状態となっているので、カバー部20によって集積部10の保温性および遮光性を向上させることができる。そして、ワクモは暗い場所を好む習性があるので、カバー部20によって集積部10をよりワクモが好む空間や環境となるように形成することができる。
また、カバー部20内に外部と連通する空間(隙間)を形成すれば、かかる空間にワクモを集積させることもできる。また、かかる空間(隙間)が集積部10に連通していれば、かかる空間(隙間)を通ってワクモを集積部10に集積させることもできる。
とくに、カバー部20が光を透過させにくい素材(不透光性の素材)で形成されていれば、暗い場所を好むワクモをより誘引しやすくなる。このような不透光性の素材としては、後述する紙製のダンボールシートなどを使用することができる。
(集積部10の詳細)
集積部10の素材は、上記のごとく基材11の表面に複数の起毛された毛体12が設けられ多起毛構造を有するものであれば、とくに限定されない。例えば、図5、図6に示すように、集積部10は、上述したように複数の毛体12が複数集合するように設けられた多起毛部内に複数の隙間10hを有しており、その周縁に多数の隙間10h開口が形成されている。
このような起毛構造を有する集積部10の素材としては、例えば、公知の面状ファスナーを使用することができる。このような公知の面状ファスナーとして、例えば、クラレファスニング社製の面状ファスナー(実施例参照)などを採用することができるが、集積部10の素材として上記構造を有するものであれば、かかる製品に限定されないのは、いうまでもない。
ここで、上述した一般的な面状ファスナーは、基材の表面に先端部がフック状に形成された毛体を複数有するフック面と、基材の表面にループ状の毛体を複数有するループ面と、の2枚1組で構成されている。そして、フック面とループ面同士を対向させた状態で強く押し付けると、フック状の毛体がループ状の毛体に引っ掛かり連結される。すると、かかる状態において、フック面の基材表面とループ面の基材表面との間には起毛された複数の毛体が絡み合った状態となる。
つまり、集積部10の素材として、上記のごとき面状ファスナーを使用する場合には、上記面状ファスナーの基材が集積部10の基材11に相当し、基材表面に起毛された毛体が集積部10の毛体12(フック状の毛体が毛体12a、ループ状の毛体が毛体12b)に相当する。この場合、集積部10の素材として面状ファスナーを使用すれば、集積部10を簡単かつ安価に形成することができる。
なお、集積部10の素材として面状ファスナーを使用する場合、上述したように貼りつけたり剥がしたりできる組合せの面状ファスナーのほか、これらの面状ファスナーを構成する2組のうちいずれか一方だけを使用してもよいし(図8(A)参照)、同一のものを組合せて使用してもよい。つまり、本明細書中の面状ファスナーとは、一般的な貼りつけたり剥がしたりすることができる一組の面状ファスナーはもちろん、これらの面状ファスナーを構成する2組のうちいずれか一方だけの場合も含むことを意味する。例えば、図5(B)に示す一対の面状のファスナーを組み合せた状態のもののほか、図5(A)に示すような、組み合わす前の状態のそれぞれのものも、本明細書における面状のファスナーに含まれる。
また、集積部10の素材として使用することができる毛体12(つまり面状ファスナーの毛体)としては、上述したフック状に形成されたものやループ状に形成されたもののほか、先端がマッシュルーム状のものや鋸歯状のものなど様々な形状のものを使用してもよいのは言うもでもない。
さらに、上記例では、基材表面にフック状の毛体またはループ状の毛体を有する場合について説明したが、基材表面にフック状の毛体とループ状の両方の毛体を有するもの(両方起毛のもの)や、基材の表面と背面にフック状の毛体および/またはループ状の毛体を有するもの(両面起毛のもの)など、様々な形態の面状ファスナーを集積部10の素材として使用することができる。
また、集積部10の素材として上述した貼りつけたり剥がしたりできる面状ファスナーを使用する場合、集積部10の外面(例えば、図5に示すような組合せの面状ファスナーの外面)にカバー部20を取り付ければ、集積部10の外面にカバー部20を備えた本実施形態のダニ捕捉器1を簡単に形成することができる。
例えば、図1または図2に示すように、面状ファスナーを素材とする集積部10の基材11、11外面を接着剤や両面テープ等でカバー部20の内面(後述するカバー部20の表面カバー21と背面カバー22の内面)に固定させる。この場合、後述するカバー部20の表面カバー21と背面カバー22の連結は、両者間に挟み込んだ集積部10によって連結することができる。つまり、両者の対向面同士を押し付けるだけで簡単に形成することができる。
しかも、上記のごとき面状ファスナーを使用すれば、集積部10の内部状況を簡単に確認でき、再度貼りつければ簡単に継続使用ができる。このため、使用状況に応じて本実施形態のダニ捕捉器1を適切に交換等することができるので、本実施形態のダニ捕捉器1を無駄なく使用することができるから、経済性も向上させることができる。
(カバー部20の詳細)
つぎに、カバー部20について以下詳細に説明する。
カバー部20は、上述したように集積部10を外面の両側から挟みこむように設けることができる部材である。具体的には、カバー部20は、集積部10の一の面に対向するように設けられる表面カバー21と他の面に対向するように設けられる背面カバー21とを備えた構造を採用することができる。なお、表面カバー21と背面カバー21は、後述するように連結部24で連結した構造(図1、図2、図7参照)であってもよいし、連結されていない構造(図8(B)参照)であってもよい。
以下では、カバー部20の構造を内部に配置される集積部10に基づいて説明する。
カバー部20は、集積部10を挟んだ状態における内部に位置する集積部10を覆うように設けられるように形成されているのが好ましい。
具体的には、集積部10を挟みようにカバー部20を設けた状態において、カバー部20内の集積部10がカバー部20の端縁よりも内方に位置することができるようにカバー部20を形成する。この場合、集積部10を挟んだ状態における内部に位置する集積部10を覆うように設けることができるので、ワクモの誘引集積効果を向上させることができる。
このようなカバー部20としては、集積部10全体をカバー部20で覆うようなもの(例えば、集積部10の外周縁がカバー部20の端縁よりも内方に位置するように形成したもの)はもちろん、集積部10の一部を覆い他の部分をカバー部20から外方へ突出させるように形成したものも含まれる。
前者の構造を有するものとしては、例えば、カバー部20の高さ方向の長さ20hiが集積部10の高さ方向の長さ10hiよりも長く、かつ幅方向の長さ20wが集積部10の幅方向の長さ10wよりも短くなるように形成されていれば、集積部10全体を内方に位置するような構造とすることができる。また、後者の構造を有するものとしては、例えば、図1、図7に示すように、集積部10の外面を両側から挟んだ状態において、カバー部20の内方に位置する部分と外方に位置する部分(突出部10a)を有する集積部10の外面を両側から挟むようにカバー部20を設ける構造とすることができる。
前者の構造をより具体的に説明すれば、図7に示すように、カバー部20は、高さ方向の長さ20hiが集積部10の高さ方向の長さ10hiよりも長く、かつ幅方向の長さ20wが集積部10の幅方向の長さ10wよりも短くなるように形成する。
このカバー部20は、一対の板状の表面カバー21と背面カバー22とを備えており、両者は連結部24で連結された構造となっている。この連結部24は、ダニ捕捉器1を所定の場所に配置した際にダニ捕捉器1の上端部に位置するように形成されている(図4参照)。そして、図7に示すように、カバー部20の一の内面、例えば、背面カバー22の内面に、集積部10の外周縁が背面カバー22の3つの端縁および連結部24よりも内方に位置するように配置する。そして、集積部10の外面を対向する表面カバー21と背面カバー22の内面に固定すれば、上述した集積部10全体をカバー部20で覆った構造にできる。
また、後者の構造をより具体的に説明すれば、後述するカバー部20の一の面(例えば、背面カバー22)に形成された切り込み20gから突出した集積部10の両端部(つまり突出部10a)をカバー部20内から外方に向かって突出させた構造とすることができる。この場合、かかる集積部10の突出部10aが上述したカバー部20の外方に位置する部分に相当し、突出部10a間のカバー部20の内方に位置する部分がカバー部20で覆われた集積部10に相当する。
上述した状態つまり集積部10の外面を両側から挟むようカバー部20を設けた状態において、カバー部20は、カバー部20内の集積部10が外部と連通できるように形成されている。つまり、カバー部20には、内部に設けた集積部10に対してワクモが外部から自由に出入りできる通路が形成されている。この通路は、ワクモが内部の集積部10にアクセスすることができるものであれば、とくに限定されない。
例えば、図1、図2、図7に示すように、カバー部20が一対の表面カバー21と背面カバー22とを連結部24で連結した構造を採用した場合、図2に示すように、一対の表面カバー21と背面カバー2の対向する端縁部間との間にワクモが通って内部に侵入できるように隙間が形成されるような構造とするのが好ましい。かかる隙間が図2に示すように内部の集積部10に連通していれば、ワクモがかかる隙間を介して集積部10に移動することができるようになる。また、かかる隙間が形成されていれば、ワクモの隠れ場所となるので、ワクモをカバー部20内へ誘引させやすくなる。言い換えれば、かかる隙間を通ってワクモは外部から集積部10へ移動できるようになっている。
したがって、上記のごとき構造とすることによって、ワクモの誘引集積効果を向上させることができる。また、図2に示すように、カバー部20の一対の表面カバー21と背面カバー22の対向する端縁部間に隙間が形成されている場合、かかる端縁部が下方に位置するようにダニ捕捉器1を所定の場所に設置すれば(図4参照)、ケージ等の金網を移動するワクモを集積部10へ誘引させやすくなる。
なお、集積部10が上記のごとく、カバー部20内に位置する集積部10とカバー部20の端縁との間に隙間が形成されるように集積部10をカバー部20で挟みこむように覆う場合、集積部10のカバー部20内における位置はとくに限定されない。言い換えれば、集積部10とカバー部20の端縁との間に形成される隙間は、その大きさはとくに限定されない。
例えば、ダニ捕捉器1を鶏のケージKGに設けられた卵受け部EGKに設置して使用する場合、ダニ捕捉器1の横幅と高さの長さが卵受け部EGKに取り付けやすく、かつ作業性が行いやすい大きさとなるように形成されたものを代表として説明する。なお、ダニ捕捉器1の横幅と高さの長さは、それぞれカバー部20の幅方向の長さ20wおよびカバー部20の高さ方向の長さ20hiに相当する。
このようなカバー部20としては、例えば、幅方向の長さ20wが約250mm、高さ方向の長さ20hiが約70mmとなるように形成したものを使用することができる。かかるカバー部20を用いる場合、図7に示すように、集積部10を設置した状態において、集積部10の高さ方向の端縁(つまり長辺側の端縁)とカバー部20の高さ方向の端縁(つまり長辺側の端縁)との間の距離20chが10〜60mm程度となるように配置するのが好ましく、より好ましくは20〜60mm、さらに好ましくは30〜50mm程度となるように集積部10をカバー部20内に配置する。また、集積部10の幅さ方向の端縁(つまり短辺側の端縁)とカバー部20の幅方向の端縁(つまり短辺側の端縁)との間の距離20cwも上記範囲と同様の距離を有するように配置するのが好ましい。
また、例えば、集積部10として、幅方向の長さ10wが約220mm、高さ方向の長さ10hiが約25mmとなるように形成したものを使用することができる。なお、この集積部10は、図7に示すように、両端部をカバー部20から突出するように取り付けることができるような大きさに形成されている。そして、図7に示すように、カバー部20の背面カバー22には、両者間の内端距離が約150mmとなるように表裏を連通する一対の切り欠き20gが形成されている。
このため、図7に示すように、かかる切り欠き20gから集積部10の突出部10aを突出させれば、集積部10のカバー部20内に位置する部分の幅方向の長さが約150mmとなるように集積部10をカバー部20で挟みこむように設けることができる。この場合、上述した距離20chが約45mm、上述した距離20cwが約50mmとなるように形成することができる。
(カバー部20の素材)
また、図1、図2、図4または図7に示すように、カバー部20は、一対の表面カバー21と背面カバー22を備えており、上記のごとく集積部10の外面を覆うことができる部材であれば、その素材はとくに限定されない。
例えば、カバー部20の素材として、樹脂製や木製または紙製のものを採用することができる。樹脂製ものとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ABS樹脂などのプラスチックや合成樹脂に気泡を含ませた発泡性合成樹脂(例えば、発泡ポリスチレン)や繊維系断熱材(例えば、グラスウール等)などを挙げることができる。また、紙製ものとしては、例えば、厚紙やダンボールなどを使用してものを挙げることができる。また、カバー部20の表面カバー21と背面カバー22は、同じ部材を使用してもよいし、別な部材を使用してもよい。例えば、背面カバー22をダンボールで形成し、表面カバー21をアクリル樹脂製のものを使用してもよい。
カバー部20は、保温性を有する素材、言い換えれば、熱伝導性が低い素材によって形成されているのが好ましい。例えば、上述した合成樹脂や繊維系断熱材、ダンボールなどの紙などを使用すれば、保温性を有するカバー部20を形成することができる。
とくに、保温性を有するとともに保湿性を有する素材によって形成されていることがより好ましい。
カバー部20の一対の表面カバー21と背面カバー22の素材が保湿性を有していると、一対の表面カバー21と背面カバー22で覆われた集積部10の内部をある程度の湿度(例えばワクモが好む湿度)に維持することも可能となる。つまり、カバー部20の一対の表面カバー21と背面カバー22に挟まれた集積部10の内部の環境をワクモが好む環境に維持しやすくなるので、より一層集積部10にワクモを集積しやすくなる。
例えば、カバー部20の素材としてダンボールを使用すれば、保温性と保湿性の両方を一対の表面カバー21と背面カバー22に付与することができる。
しかも、ダンボールは、通常、一対の板状部材(いわゆるライナー)間に波板を挟んだ形状となっているので、一対の板状部材間にはダンボールの端面間を連通する貫通孔を有している。すると、この貫通孔にはワクモが侵入できるので、この貫通孔の内部もワクモを集積する空間として機能させることができる。
(カバー部20の素材としてのダンボールシート)
とくに、カバー部20の素材をダンボールシートとすれば、カバー部20を以下に示すように、簡単かつ安価に形成することができる。
具体的には、カバー部20の素材として、ダンボールシートを使用した場合、本実施形態のダニ捕捉器1の形状や大きさなどの自由度を高くすることができる。つまり、ダンボールシート(とくに紙製のダンボールシート)は加工が容易であるので、その長さや形状を自由に変更することができるので、ダニ捕捉器1を使用する現場に適した形状や大きさに簡単に加工することができる。
例えば、集積部10としてハサミやカッターなどで簡単に切断することができる素材を採用し、カバー部20を紙製のダンボールシートで形成すれば、ダニ捕捉器1を簡単に加工することができる。例えば、大型のダニ捕捉器1(例えば長さ約1〜2m)のものや、複雑な形状の(例えばL字状やコの字状など)であっても形成できる。
すると、ダニ捕捉器1の形状や大きさを、ダニ捕捉器1を設置する環境に合わせて形成できるので、ワクモの集積効果などを高くすることができる。しかも、ダンボールの板は軽量であるから、ダニ捕捉器1を大型化しても、取り扱い性が悪くなることを防ぐこともできる。
しかも、一枚のダンボールシートを所定の個所で折り曲げるだけで、カバー部20、つまり一の端縁が連結した一対の表面カバー21と背面カバー22とを簡単に形成することができる。
例えば、図7に示すように、平面視長方形のカバー部20を形成する場合、一枚の平面視長方形のダンボールシートの略中央部CLでシートの長辺方向と平行に折り曲げるだけで、一の長辺が連結された一対の表面カバー21と背面カバー22とを備えたカバー部20を簡単に形成することができる。
また、図4に示すように、折りたたんだ状態において、上述したように、一対の表面カバー21と背面カバー22の端縁部間が下方に向くようにダニ捕捉器1を設置すれば、ワクモを集積させやすくなる。
また、カバー部20がダンボールを折り曲げて形成すれば、ダニ捕捉器1の形状を薄くできるので、ダニ捕捉器1の設置場所の自由度を向上させることができる。つまり、本実施形態のダニ捕捉器1の取り扱い性を向上させることができる。
(カバー部20の素材としての片ダンボールシート)
なお、カバー部20の素材としてダンボールシートを使用する場合、片ダンボールシートを使用するのが好ましい。
この片ダンボールシートは、一の板状部材(ライナー)と波板からなるダンボールシートである。このため、波板23が内方に位置するように折り曲げれば、一般的なダンボールシートと比べて抵抗部材となるライナーが内方に位置しない構造であるので、加工性が飛躍的に向上し簡単にカバー部20を形成することができる。具体的には、カバー部20の素材として片ダンボールシートを使用する場合、波板23が延びる方向が曲げ方向と平行となるように配置する。そして、この波板に沿って折り曲げれば、簡単にしかも真っ直ぐに折り曲げることができる。また、かかる折り曲げ部、つまり表面カバー21と背面カバー21の連結部24には、表面カバー21と背面カバー21の波板23が互いに押し付けあうように複雑に入り組んだ構造となる。このため、かかる隙間もワクモが集積しやすい空間になるという利点も得られる。
したがって、一般的な一対の板状部材間に波板を挟んだ形状のダンボールシート(いわゆる両面ダンボールシート)や両面ダンボールシートを積層した複両面ダンボールシートなどと比べて加工性を向上させることができる。
とくに、片ダンボールシートを使用してカバー部20を上記のごとく折り曲げて形成したダニ捕捉器1をケージ等に設置する場合、カバー部20の波板23が延びる方向(つまりカバー部20の幅方向)がケージ等の金網の横材の長手方向と平行となるように配置するのが好ましい(図4参照)。
この場合、図1および図2に示すように、カバー部20の幅方向に位置する端縁(つまり図1では短辺側の端縁)には、波板23によりカバー部20の幅方向に沿って延びる隙間の開口が位置する。すると、ケージ等の金網の横材にそって移動してきたワクモを、かかる開口を通ってカバー部20内に移動させやすくなるという利点も得られる。
(貫通孔20h)
とくに、ダニ捕捉器1がカバー部20によって集積部10を覆う構成とする場合、カバー部20の一対の表面カバー21と背面カバー22には、内面と外面との間を貫通する複数の貫通孔20hを形成するのが好ましい。この場合、確実にワクモを集積部10へ誘導することができる。例えば、直径数mm〜数十mmの貫通孔20hを表面カバー21および/または背面カバー22に形成すれば、その貫通孔20hを通してワクモが集積部10に移動できるので、集積部10の外面をカバー部20で覆っても、ワクモを集積部10に集積しやすくなる。なお、ワクモは光を嫌う習性があるので、貫通孔20hは、ダニ捕捉器1を設置した際に背面側に位置する面には形成するのが好ましい。
例えば、図1または図7に示すように、ワクモはケージ等の金網に沿って移動する習性があるので、カバー部20の背面カバー21がケージの金網に接するようにダニ捕捉器1を鶏のケージKGや卵受け部EGKに設置する場合、カバー部20の背面カバー21に内面と外面を関する貫通孔20hを形成する。このとき、図1、図2または図7に示すように、貫通孔20hは、内部に配設されている集積部10の近傍またはかかる集積部10の一部が露出するように形成するのが好ましい。貫通孔20hは、ワクモが外部から侵入して内部に配設されている集積部10に移動するための誘導孔となるので、集積部10に近い個所に形成すればよりワクモを誘導しやすくなる。ただし、集積部10によって完全に孔が覆われないように形成するのはいうまでもない。
また、一枚のダンボールシートで上述したような平面視長方形のカバー部20を形成する場合、一対の表面カバー21と背面カバー22が連結した一の長辺(表面カバー21と背面カバー22の連結部24)に沿った貫通孔20hを形成してもよい。
例えば、図4に示すように、一対の表面カバー21と背面カバー22が連結した長辺側の端縁が上端部となるようにダニ捕捉器1を設置する。このようにダニ捕捉器1を設置する場合、図1、図2、図4または図7に示すように、上端部に位置する連結部24に、下方に向かって切り欠き状に形成された複数の貫通孔20hを形成する。かかる構造を有するダニ捕捉器1を上記ごとき場所に設置すれば、ケージ等に沿って登ってきたワクモの一部はケージ上部まで登り切り、そこからダニ捕捉器1のカバー部20の上端部に移動する。上端部に形成された貫通孔20hの周辺は一対の表面カバー21と背面カバー22が連結しているので、貫通孔20hの内部はワクモの好む暗い環境となっている。このため、かかる貫通孔20hを通ってワクモをカバー部20内へ誘導させやすくなる。
したがって、上記のごとき貫通孔20hを形成すれば、カバー部20の一対の表面カバー21と背面カバー21を連結した連結部24が上端部となるようにダニ捕捉器1を設置した場合でも、ワクモを適切に集積することができるようになる。
(本実施形態のダニ捕捉器1の大きさ)
また、本実施形態のダニ捕捉器1の大きさは限定されず、設置する設備や場所に合わせて適切な大きさにすればよい。とくに、本実施形態のダニ捕捉器1の大きさを、卵受け部EGKに設置することができる程度の大きさに形成してもよい。例えば、ダニ捕捉器1が平面視矩形の場合には、その幅方向の長さ(つまりカバー部20の幅方向の長さ20w)が約250mm、高さ方向の長さ(つまりカバー部20の高さ方向の長さ20hi)が約70mm、厚さ方向の長さが約10mm程度となるように形成することができる。この場合、ダニ捕捉器1を、鶏舎内の中で最も取付がしやすい場所である卵受け部EGKの正面ケージに配置することができるので、作業者がダニ捕捉器1を設置や回収する際の手間を軽減することができる(図4参照)。つまり作業性を向上させることができる。しかも、ワクモは比較的卵受け部EGKに集まりやすい傾向にあるので、かかるワクモを適切に集積部10に集積させやすくなるので、高い確率でワクモを捕獲することができる。
(ダニ捕捉器1の設置方法)
本実施形態のダニ捕捉器1は、鶏舎におけるワクモが潜む場所やワクモが移動する場所に適宜設置すればよく、その配置方法や固定する方法はとくに限定されない。
例えば、ケージ等に、紐やゴム、針金などでくくりつけたり、クリップでとめたり、接着剤などで貼りつけたりしてもよいし、以下に示すように集積部10に取付部としての機能を付与した構造としてもよい。
とくに、鶏のケージKGや卵受け部EGKに設置する場合にはワクモが移動するケージKGや卵受け部EGKの金網にダニ捕捉器1のカバー20の外面が接するように設置すれば、ワクモを集積部10へ誘導させやすくなる。
図7に示すように、集積部10に取付部としてしての機能を付与する方法としては、例えば、カバー部20のケージに対向する面(表面カバー21または背面をカバー22)に内部と外部とを連通する一対の切り込み20gを形成する。この切り込み22は、上述したようにカバー部20で集積部10の外面を両側から挟みこむように覆った際、集積部10の突出部10aをカバー部20の内部から外方へ向かって突出すせるための切り込みである。この突出部10aは、背面を切り込み20gを形成した面に接着剤や両面テープ等で固定する。
そして、ダニ捕捉器1を鶏のケージKGや卵受け部EGKに設置する際、この切り込み20gから突出させた集積部10の突出部10aが設けられる面が取付面となるように配置する。そして、かかる突出部10を用いてケージKGや卵受け部EGKの金網に固定する。具体的には、集積部10の素材として上述した貼りつけたり剥がしたりできる組み合せの面状ファスナーを使用すれば、ケージKGや卵受け部EGKの金網を両側から突出部10で挟み込むようにして固定することができる。したがって、ダニ捕捉器1を適切かつ簡単に設置することができる(図4参照)。
とくに、図4、図7に示すように、集積部10が上述した組み合せの面状ファスナーを素材する場合、集積部10の突出部10aには、カバー部20に固定していないほうの基材11にカバー部20の高さ方向に沿った切り込み10nが形成されているのが好ましい。この切り込み10nが形成されていれば、突出部10aのカバー部20に固定していないほうの基材11をカバー部20に固定された基材11から剥がし、さらに剥がした基材11を切り込み10nに沿って移動させる。
具体的には、図4(B)で説明する。まず、突出部10aの紙面手前側の基材11(突出部10aのカバー部20に固定していないほうの基材11を)を紙面に対して略直交させかつ紙面左右方向に移動させながら持ち上げて突出部10aの面状ファスナーを剥がす。ついで、切り欠き10nまで剥がした基材11を今度は切り欠き10nに沿って紙面下方に向かって移動させる。そして、かかる状態において、卵受け部EGKの金網の横材が突出部10aのカバー部20に固定された基材11と剥がした基材11との間に位置するように、ダニ捕捉器1を移動する(図4(B)では紙面上方に移動する)。かかる状態で突出部10aを貼り付ける。つまり、カバー部20に固定した基材11と固定していないほうの基材11との間に金網の横材が位置した状態で貼りつけて、卵受け部EGKの金網を両側から突出部10で挟み込むようにして固定する。この場合、ダニ捕捉器1の使用時における上下方向(図4では紙面上下方向)の移動を防止することができるので、ワクモを適切に集積させることができる。
また、図4(B)に示すように、卵受け部EGKの金網の横材と縦材とが交差する部分を両者間に挟みこむようにして固定(図4(B)参照)すれば、ダニ捕捉器1の使用時における左右方向(図4(A)および図4(B)では紙面左右方向)の移動も防止することができるので、ダニ捕捉器1をさらにしっかりと卵受け部EGKの金網に固定することができる。
集積部10の突出部10aを上記のごとき構造にすれば、突出部10aに卵受け部EGKの金網を挟み込むだけで、ダニ捕捉器1を簡単にケージに取り付けることができるので、ダニ捕捉器1の取り付けや取り外しなどの作業性を向上させることができる。しかも、上記のごとく卵受け部EGKの金網の横材と縦材とが交差する部分を挟みこむようにすれば、卵受け部EGKの金網にダニ捕捉器1の取付面が接するように設置できるので、ケージに沿って移動するワクモをより適切に集積部10に誘導させることができるから、より適切にワクモを捕捉することができるようになる。
(集積部10のみからなる場合)
また、本実施形態のダニ捕捉器1は、カバー部20を設けず、集積部10だけで形成してもよい(図5または図6参照)。例えば、集積部10として面状ファスナーを使用すれば、柔軟性を有しているので、集積部10(つまりダニ捕捉器1)を設置する場所の自由度が高くなる。例えば、鶏舎やゲージなどの狭い隙間にダニ捕捉器1を変形させたりして設置することも可能になる。
本発明のダニ捕捉器によるワクモの集積機能の有効性を確認した。
実験では、ダニ捕捉器を、ウインドレス鶏舎内に一定期間設置したのち回収し、ダニ捕捉器に存在するワクモの数を確認した。
(実験1)
実験1では、ダニ捕捉器によるワクモの集積機能の有効性を確認した。とくに、ダニ捕捉器の集積部のワクモ集積機能の有効性を確認した。
実験に使用したダニ捕捉器は、以下のとおりである。
集積部は、基材表面に複数のフック状の毛体を有する面状ファスナーと基材表面に複数のループ状の毛体を有する面状ファスナーを毛体面同士が対向するように貼りつけた組み合せた組合せ面状ファスナー(クラレファスニング社製:KMT25B25−WH〜PN、KMT25A25−WH〜PN)を使用した(図6参照)。この組合せ面状ファスナーの大きさは、長辺の長さ(幅方向の長さ)が約150mm、短辺の長さ(高さ方向の長さ)が約25mmであり、厚みは、約3mmであった。
カバー部の素材としては、片ダンボールシートを使用した。横方向の長さが約160mm、縦方向の長さが約180mm、厚みが約3mmの波材が横方向に延びるように形成された片ダンボールシートを、波材が内方に位置するように縦方向のほぼ真ん中で波材の延びる方向に沿って折り曲げてカバー部を作成した。作成したカバー部は、幅方向の長さ(横方向の長さ)が約160mm、高さ方向の長さが約90mm、厚みが約6mmであった。
なお、このカバー部には、内部と外部を連通する直径10〜20mm程度の貫通孔を複数形成した。この貫通孔は、折り曲げ部分と、集積部を内部に配置した状態で集積部の端部がやや露出する程度の位置に形成した。
つぎに、作成したカバー部を開いて、折り曲げ部分の近傍から高さ方向に位置する端縁(長辺側の端縁)に向かって高さ方向に沿うように2つの集積部を並べて配置した。つまり、ダニ捕捉器を設置した際、カバー部内において、集積部が上下に位置するように配置した。このとき、集積部の横方向がカバー部の幅方向と平行かつ集積部の端縁がカバー部の端縁の内方に位置するように配置して、ダニ捕捉器Aを作成した。
作成したダニ捕捉器は、カバー部の折り曲げ部分が上方に位置するように上述した卵受け部の通路側のケージの金網に設置した。
なお、集積部を設けないカバー部だけのものを同様に作成し、比較トラップとして、ダニ捕捉器と同様に卵受け部の通路側のケージの金網に設置した(図11参照)。
各捕捉器は、設置後1週間で回収した後、−40℃下で静置冷凍して捕捉器で捕捉されたワクモを死亡させた。その後、室温下で5時間静置して解凍した。その後、ダニ捕捉器を分解して捕捉されたワクモを取り出し、ワクモのみの重量を測定した。なお、比較サンプルも同様に行い捕捉されたワクモの重量を測定した。
鶏舎は開放系の鶏舎(いわゆる開放鶏舎)を利用した。この鶏舎は雛段で2段の金属製鶏用ケージが4列、両壁側に1列ずつ、真ん中に2列並んでおり、2本の作業用通路が設けられたものである。列はケージが50個ずつに区切られており、鶏用ケージには通路側に卵受け部が設けられたものである。
鶏舎内に養鶏されていた鶏は、採卵用に飼育されたものであり、1列の鶏の数は、約100羽(各段50羽)であった。
各ダニ捕捉器は、ワクモの発生が確認された列の上段の卵受け部に1m間隔(ダニ捕捉器1個当たり8羽となる間隔)で設置した(図11参照)。
(結果)
実験1の結果を、図9に示す。図10は、ダニ捕捉器の集積部に捕捉されたワクモとワクモのコロニーの状況の一例を示したものである。なお、図10は、集積部として使用した組合せ面状ファスナーの毛体面同士を剥がした状態を示したものであり、図10において、黒い点のように見えるものがすべてワクモであり、黒く塗りつぶしたように見える部分がワクモのコロニーである。
図9に示すように、ダニ捕捉器は、比較トラップと比較して明らかに多量のワクモを捕捉することができた。
また、図10に示すように、ダニ捕捉器Aでは、捕獲したワクモの多くが上部に設置した集積部にコロニーを形成した状態で捕獲できた。
以上の実験結果から、以下のことが確認できた。
集積部の素材として面状ファスナーを使用することによって、単にダンボールだけで形成した比較トラップよりも非常に効率的にワクモを捕獲することができることが確認できた。
また、ダニ捕捉器Aの実験結果から、カバー部内の上方に位置する個所に集積部を配置することによってワクモを効率的に捕獲できることが確認できた。かかる理由として、折り曲げ部分に形成した貫通孔からカバー部内に侵入したワクモはかかる貫通孔の近傍に配置した集積部に定着するという習性があるものと推測された。また、それ以外の貫通孔等からカバー部内に侵入したワクモは上方に向かって移動して、最上部に位置する集積部に定着するという習性があるものと推測された。
(実験2)
実験2では、ダニ捕捉器内における隙間がワクモの捕獲量に影響を与えることを確認した。
実験では、ダニ捕捉器の下部および幅方向に隙間を有するダニ捕捉器Bと、下部に隙間をほぼ有しないダニ捕捉器Cを作成した。作成方法は、以下のとおりである。
集積部は、(実験1)と同等の面状ファスナーを使用した(図6参照)。
この組合せ面状ファスナーの大きさは、長辺の長さ(幅方向の長さ)が約220mm、短辺の長さ(高さ方向の長さ)が約25mmであり、厚みは、約3mmであった。
カバー部の素材としては、片ダンボールシートを使用した。
ダニ捕捉器Bのカバー部用の片ダンボールシートは、横方向の長さが約250mm、縦方向の長さが約140mm、厚みが約3mmの波材が横方向に延びるように形成された片ダンボールシートを、波材が内方に位置するように縦方向のほぼ真ん中で波材の延びる方向に沿って折り曲げてカバー部を作成した。作成したカバー部は、幅方向の長さ(横方向の長さ)が約250mm、高さ方向の長さが約70mm、厚みが約6mmであった(図12(A)参照)。
ダニ捕捉器Cのカバー部用の片ダンボールシートは、横方向の長さが約250mm、縦方向の長さが約60mm、厚みが約3mmの波材が横方向に延びるように形成された片ダンボールシートを、波材が内方に位置するように縦方向のほぼ真ん中で波材の延びる方向に沿って折り曲げてカバー部を作成した。作成したカバー部は、幅方向の長さ(横方向の長さ)が約250mm、高さ方向の長さが約30mm、厚みが約6mmであった(図12(B)参照)。
ダニ捕捉器B、Cのカバー部の上部において、両端縁から約50mm程度内方に位置する個所に高さ方向に沿って内部と外部を連通する高さ方向の長さが約25〜30mmの切り欠きを形成した(図12、図13参照)。
なお、いずれのカバー部にも、内部と外部を連通する直径約15mmの貫通孔を複数形成した。この貫通孔は、折り曲げ部分と、卵受け部のケージの金網に接する面に形成した(図11参照)。また、集積部を内部に配置した状態で集積部の端部がやや露出する程度の位置に形成した(図12、図13参照)。
つぎに、作成したカバー部を開いて、折り曲げ部分の近傍に集積部を配置した。このとき、ダニ捕捉器B、Cでは、カバー部に形成した切り欠きから集積部の両端部を内部から外部へ突出させて集積部の外方に位置する部分(突出部)を形成した。この突出部の長さは、約35mmであった(図12、図13参照)。
つまり、ダニ捕捉器Bは、カバー部内において、内部に位置する集積部の高さ方向の端縁(長辺側の端縁)とカバー部の高さ方向の端縁(長辺側の端縁)との間に高さ方向の距離が約45〜50mmの隙間が形成されるように形成した。また、カバー部内において、内部に位置する集積部の幅方向の端縁(短辺側の端縁)とカバー部の幅方向の端縁(短辺側の端縁)との間に幅方向の距離が約45〜50mmの隙間が形成されるように形成した(図12、図13参照)。
ダニ捕捉器Cは、カバー部内において、高さ方向の隙間は形成されないが、幅方向における隙間はダニ捕捉器Cと同様の大きさの隙間が形成されるように形成した(図12照)。
作成したダニ捕捉器B、Cは、カバー部の折り曲げ部分が上方に位置するように卵受け部の通路側のケージの金網に設置した(図11参照)。
捕獲したワクモの測定方法は、各ダニ捕捉器B、Cを1週間設置した。回収した各ダニ捕捉器B、Cは、−40℃下でダニ捕捉器を冷凍して、捕捉したワクモを死亡させた。その後、室温下で2時間放置して解凍した後、50℃で20時間乾燥させた。乾燥には、定温乾燥機(ヤマト科学株式会社製、DX602)を用いた。その後、ダニ捕捉器を分解して捕捉されたワクモを取り出し、ワクモのみの重量を測定した。
また、設置する鶏舎は、(実験1)と同じ鶏舎を利用した。
(結果)
実験2の結果を、図14に示す。
図14に示すように、ダニ捕捉器Bは、ダニ捕捉器Cと比べて有意にワクモを捕獲することがきることが確認できた。つまり、実験2の結果から、本発明のダニ捕捉器は、カバー部内において、カバー部内に位置する集積部の端縁とカバー部の端縁との間にある程度の隙間を形成することによって、ワクモの集積効率を向上させることができたことが確認できた。
以上の結果から、本発明のダニ捕捉器の集積部は、カバー部だけの集積部を設けない場合と比べて有意にワクモを集積することができたことが確認できた。つまり、複数の起毛された毛体を備えた多起毛構造を有する集積部をカバー部で挟んだ構造とすることによって、ワクモを効率的に集積させることができることが確認できた。また、集積部を両側からカバー部で挟んだ状態において、カバー部内に設けられた集積部とカバー部の端縁との間に隙間を形成すれば、ワクモをより効果的に捕捉(つまり集積)できることが確認できた。
本発明のダニ捕捉器は、ワクモなどの中気門亜目のワクモ科のダニを駆除する器具としてとくに適しているが、ワクモと同様の習性を有するダニ類、ノミ類、ハエなどの節足動物などの害虫を駆除する器具としても適している。
1 ダニ捕捉器
10 集積部
10h 集積部の毛体間の隙間
11 基材
12 毛体
20 カバー部
21 表面カバー
22 背面カバー
20h 貫通孔
CH 鶏舎
KG ケージ

Claims (7)

  1. 中気門亜目のワクモ科のダニを集積して捕捉する器具であって、
    複数の起毛された毛体を有する多起毛構造の集積部を備えており、
    前記集積部の素材が、面状ファスナーである
    ことを特徴とするダニ捕捉器。
  2. 前記集積部を外面の両側から挟みこむように設けられ得るカバー部を備えている
    ことを特徴とする請求項記載のダニ捕捉器。
  3. 前記カバー部は、
    高さ方向の長さが前記集積部の高さ方向の長さよりも長く、かつ幅方向の長さが前記集積部の幅方向の長さよりも長くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項記載のダニ捕捉器。
  4. 前記カバー部の素材が、ダンボールシートである
    ことを特徴とする請求項2または3記載のダニ捕捉器。
  5. 前記カバー部は、
    前記集積部を挟み込むように一枚の前記ダンボールシートを折り曲げて形成したものである
    ことを特徴とする請求項2、3または4記載のダニ捕捉器。
  6. 前記カバー部には、
    前記集積部側の内面と外面との間を貫通する貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項2、3、4または5記載のダニ捕捉器。
  7. 前記カバー部には、
    内部と外部とを連通する一対の切り込みが形成されており、
    該一対の切り込みから前記集積部の両端部が突出するように設けられている
    ことを特徴とする請求項2、3、4、5または6記載のダニ捕捉器。
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