JP6454091B2 - 粘着製品 - Google Patents
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Description
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明することがあり、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、図面に記載の実施形態は、本発明を明瞭に説明するために模式化されており、製品として実際に提供される本発明の粘着製品のサイズや縮尺を正確に表したものではない。
また、粘着剤の「ベースポリマー」とは、該粘着剤に含まれるポリマー(室温付近の温度域においてゴム弾性を示すポリマー)のうちの主成分(すなわち、該ポリマーの50質量%超を占める成分)をいう。
また、スチレン系ブロック共重合体に占めるジブロック体の割合(以下「ジブロック体比率」または「ジブロック比」ということがある。)は、次の方法により求められる。すなわち、スチレン系ブロック共重合体をテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、東ソー(株)製GS5000HおよびG4000Hの液体クロマトグラフ用カラムをそれぞれ2段ずつ計4段を直列につなぎ、移動相にTHFを用いて、温度40℃、流量1mL/分の条件下で高速液体クロマトグラフィを行う。得られたチャートからジブロック体に対応するピーク面積を測定する。そして、全体のピーク面積に対する前記ジブロック体に対応するピーク面積の百分率を算出することにより、ジブロック体比率が求められる。
ここに開示される粘着製品(テープ状等の長尺状の形態の粘着シートであり得る。)は、例えば、図1に示す断面構造を有する両面粘着シートの形態であり得る。この粘着製品1は、シート状の基材(典型的には不織布基材)15と、その基材15の両面にそれぞれ支持された第一粘着剤層11および第二粘着剤層12とを備える。より詳しくは、基材15の第一面15Aおよび第二面15B(いずれも非剥離性)に、第一粘着剤層11および第二粘着剤層12がそれぞれ設けられている。使用前(被着体への貼り付け前)の粘着製品1は、図1に示すように、前面21Aおよび背面21Bがいずれも剥離面である剥離ライナー21と重ね合わされて渦巻き状に巻回された形態であり得る。かかる形態の粘着製品1は、第二粘着剤層12の表面(第二粘着面12A)が剥離ライナー21の前面21Aにより、第一粘着剤層11の表面(第一粘着面11A)が剥離ライナー21の背面21Bにより、それぞれ保護されている。あるいは、第一粘着面11Aおよび第二粘着面12Aが2枚の独立した剥離ライナーによりそれぞれ保護された形態であってもよい。
ここに開示される粘着製品の粘着剤層を構成する粘着剤(粘着剤組成物の固形分としても把握され得る。)は、ゴム系粘着剤である。ゴム系粘着剤とは、ベースポリマーとして、ゴム系ポリマーを含有する粘着剤のことをいう。ゴム系ポリマーとしては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレン、ブチルゴム、再生ゴム等が挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
ここに開示される技術の好ましい一態様では、上記ベースポリマーがスチレン系ブロック共重合体である。例えば、上記ベースポリマーがスチレンイソプレンブロック共重合体およびスチレンブタジエンブロック共重合体の少なくとも一方を含む態様が好ましい。粘着剤に含まれるスチレン系ブロック共重合体のうち、スチレンイソプレンブロック共重合体の割合が70質量%以上であるか、スチレンブタジエンブロック共重合体の割合が70質量%以上であるか、あるいはスチレンイソプレンブロック共重合体とスチレンブタジエンブロック共重合体との合計割合が70質量%以上であることが好ましい。好ましい一態様では、上記スチレン系ブロック共重合体の実質的に全部(例えば95〜100質量%)がスチレンイソプレンブロック共重合体である。他の好ましい一態様では、上記スチレン系ブロック共重合体の実質的に全部(例えば95〜100質量%)がスチレンブタジエンブロック共重合体である。このような組成によると、ここに開示される技術を適用することの効果がよりよく発揮され得る。
ここに開示される粘着剤は、上記ベースポリマーに加えて粘着付与樹脂を含むことが好ましい。粘着付与樹脂としては、石油樹脂、スチレン系樹脂、クマロン・インデン樹脂、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂、ロジン系樹脂、ロジン誘導体樹脂、ケトン系樹脂等の、公知の各種粘着付与樹脂から選択される1種または2種以上を用いることができる。
ここに開示される技術の好ましい一態様において、上記粘着付与樹脂THは、芳香環を有しかつ水酸基価が30mgKOH/g以下である粘着付与樹脂THR1を含有し得る。このことによって耐反撥性や高温凝集性を効果的に改善することができる。粘着付与樹脂THR1は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
粘着付与樹脂THR1の水酸基価は、10mgKOH/g未満であることが好ましく、5mgKOH/g未満がより好ましく、3mgKOH/g未満がさらに好ましい。例えば、水酸基価が1mgKOH/g未満であるか、あるいは水酸基が検出されない粘着付与樹脂THR1を好ましく使用し得る。
[水酸基価の測定方法]
1.試薬
(1)アセチル化試薬としては、無水酢酸約12.5g(約11.8mL)を取り、これにピリジンを加えて全量を50mLにし、充分に攪拌したものを使用する。または、無水酢酸約25g(約23.5mL)を取り、これにピリジンを加えて全量を100mLにし、充分に攪拌したものを使用する。
(2)測定試薬としては、0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液を使用する。
(3)その他、トルエン、ピリジン、エタノールおよび蒸留水を準備する。
2.操作
(1)平底フラスコに試料約2gを精秤採取し、アセチル化試薬5mLおよびピリジン10mLを加え、空気冷却管を装着する。
(2)上記フラスコを100℃の浴中で70分間加熱した後、放冷し、冷却管の上部から溶剤としてトルエン35mLを加えて攪拌した後、蒸留水1mLを加えて攪拌することにより無水酢酸を分解する。分解を完全にするため再度浴中で10分間加熱し、放冷する。
(3)エタノール5mLで冷却管を洗い、取り外す。次いで、溶剤としてピリジン50mLを加えて攪拌する。
(4)0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液を、ホールピペットを用いて25mL加える。
(5)0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液で電位差滴定を行う。得られた滴定曲線の変曲点を終点とする。
(6)空試験は、試料を入れないで上記(1)〜(5)を行う。
3.計算
以下の式により水酸基価を算出する。
水酸基価(mgKOH/g)=[(B−C)×f×28.05]/S+D
ここで、
B: 空試験に用いた0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液の量(mL)、
C: 試料に用いた0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液の量(mL)、
f: 0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液のファクター、
S: 試料の質量(g)、
D: 酸価、
28.05: 水酸化カリウムの分子量56.11の1/2、
である。
なかでも好ましい粘着付与樹脂THR1として、芳香族系石油樹脂およびスチレン系樹脂(例えば、α−メチルスチレン/スチレン共重合体樹脂)が挙げられる。
ここで、一般的な傾向として、高軟化点の粘着付与樹脂THは低軟化点の粘着付与樹脂TLに比べて相溶性が低い。このため、芳香環を有していても水酸基価の高い粘着付与樹脂THは、ハードドメインに相溶し得る量が少なく、あるいはハードドメイン内でミクロ相分離を起こして該ハードドメイン内の均一性を損ないやすい。このため、かかる粘着付与樹脂THは、高温凝集性を向上させる効果を適切に発揮し難い。このことは、ベースポリマーにおけるハードセグメントの含有量(例えば、スチレン系ブロック共重合体におけるスチレン含有量)が比較的少ない組成ではさらに顕著である。
ここに開示される技術における粘着付与樹脂THR1は、高軟化点でありながら水酸基価が30mgKOH/g以下に制限されているので、ハードセグメントの含有量が比較的少ない組成(例えば、スチレン含有量が20質量%以下のスチレン系ブロック共重合体)においても該ハードドメインに適切に相溶し、これにより高温凝集性が効果的に改善されるものと考えられる。
ここに開示される粘着剤の他の好ましい一態様において、上記粘着付与樹脂THは、芳香環を有しかつイソプレン単位、テルペン骨格およびロジン骨格を実質的に含まない粘着付与樹脂THR2を含有し得る。このことによって耐反撥性と高温凝集力とを効果的に改善することができる。粘着付与樹脂THR2は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
ここで粘着付与樹脂THR2がイソプレン単位、テルペン骨格およびロジン骨格を実質的に含まないとは、これらの構造部分(すなわち、イソプレン単位、テルペン骨格およびロジン骨格)が粘着付与樹脂THR2に占める割合が合計10質量%未満(より好ましくは8質量%未満、さらに好ましくは5質量%未満、例えば3質量%未満)であることをいう。上記割合が0質量%であってもよい。なお、粘着付与樹脂THR2に占めるイソプレン単位、テルペン骨格およびロジン骨格の割合は、例えばNMR(核磁器共鳴スペクトル法)により測定することができる。
なかでも好ましい粘着付与樹脂THR2として、芳香族系石油樹脂およびスチレン系樹脂(例えば、α−メチルスチレン/スチレン共重合体樹脂)が挙げられる。
他の粘着付与樹脂を含む態様の一好適例として、軟化点120℃未満の粘着付与樹脂TLを含む態様が挙げられる。かかる態様によると、例えば、より剥離強度に優れた粘着製品が実現され得る。
粘着付与樹脂TLの軟化点の下限は特に制限されない。通常は、軟化点が40℃以上(典型的には60℃以上)のものを好ましく用いることができる。耐反撥性と高温凝集性と剥離強度とを高レベルで両立させる観点から、通常は、軟化点が80℃以上(より好ましくは100℃以上)120℃未満の粘着付与樹脂TLを好ましく採用することができる。なかでも、軟化点が110℃以上120℃未満の粘着付与樹脂TLの使用が好ましい。
他の粘着付与樹脂を含む態様の一好適例として、粘着付与樹脂THR1およびTHR2の少なくとも一方に該当しない粘着付与樹脂TH(以下「粘着付与樹脂THO」と表記することがある。)を含む態様が挙げられる。粘着付与樹脂THOの使用は、例えば、耐反撥性や定荷重剥離特性等の性能の向上に役立ち得る。
ここに開示される粘着剤に含まれる全粘着付与樹脂のうち粘着付与樹脂TLの占める割合は、特に限定されない。上記割合は、例えば10〜70質量%とすることができ、通常は20〜50質量%が好ましい。
ここに開示される粘着剤に含まれる全粘着付与樹脂のうち粘着付与樹脂THの占める割合は、特に限定されない。上記割合は、例えば30〜90質量%とすることができ、通常は50〜80質量%が好ましい。
ここに開示される粘着剤層を形成するために用いられる粘着剤組成物は、イソシアネート化合物を含有し得る。かかる粘着剤組成物によると、より高性能な(例えば、耐反撥性や定荷重剥離特性に優れた)粘着製品が実現され得る。イソシアネート化合物としては、多官能イソシアネート(1分子当たり平均2個以上のイソシアネート基を有する化合物をいい、イソシアヌレート構造を有するものを包含する。)が好ましく使用され得る。かかる多官能イソシアネートとしては、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する各種のイソシアネート化合物(ポリイソシアネート)から選択される1種または2種以上を用いることができる。かかる多官能イソシアネートの例として、脂肪族ポリイソシアネート類、脂環族ポリイソシアネート類、芳香族ポリイソシアネート類等が挙げられる。
ここに開示される粘着剤は、必要に応じて、ベースポリマー以外のポリマーを1種または2種以上含有し得る。かかるポリマーは、粘着剤の分野において公知のアクリル系、ポリエステル系、ウレタン系、ポリエーテル系、シリコーン系、ポリアミド系、フッ素系等の各種ポリマーであり得る。上記粘着剤がベースポリマー以外のポリマーを含む場合において、該ポリマーの使用量は、通常、ベースポリマー100質量部あたり50質量部以下とすることが適当であり、好ましくは30質量部以下、より好ましくは10質量部以下(例えば5質量部以下)である。ここに開示される技術は、上記粘着剤がベースポリマー以外のポリマーを実質的に含有しない態様(例えば、ベースポリマー100質量部当たりの含有量が0〜1質量部である態様)で好ましく実施され得る。
ここに開示される技術に適用される基材は、不織布から構成された基材(換言すると、不織布基材)である。従来、ゴム系粘着剤(特に、スチレンイソプレンブロック共重合体等のモノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体をベースポリマーとして含む粘着剤)を不織布基材に適用した場合、ゴム系粘着剤の含浸性の低さのため、実用レベルにおいて、ゴム系粘着剤の利点をよりよく生かした高性能の粘着特性を得ることが困難と考えられていた。しかし、ここに開示される技術は、そのような従来の常識とは異なり、基材として不織布を用いることにより、自着性の強いゴム系粘着剤を用いる粘着製品において、粘着製品の切断領域における粘着剤のブロッキングを防止または抑制する。不織布基材の適用はまた、粘着製品の柔軟性向上や手切れ性向上にも寄与する。
ここに開示される剥離ライナーとしては、慣用の剥離紙等を使用することができ、特に限定されない。例えば、剥離ライナーを構成する支持体用基材(剥離処理対象)としては、各種の樹脂フィルム類、紙類、布類、ゴムシート類、発泡体シート類、金属箔、これらの複合体(例えば、紙の両面にオレフィン樹脂がラミネートされた積層構造のシート)等を適宜選択して用いることができる。剥離処理は、公知または慣用の剥離処理剤(例えば、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系等の剥離処理剤)を用いて常法により行うことができる。例えば、両面にポリエチレン(PE)樹脂がラミネートされた上質紙をシリコーン系剥離剤で処理してなる剥離ライナーを好ましく採用し得る。また、オレフィン系樹脂(例えば、PE、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、PE/PP混合物)、フッ素系ポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン)等の低接着性の基材を、該基材の表面に剥離処理を施すことなく剥離ライナーとして用いてもよい。あるいは、かかる低接着性の基材に剥離処理を施したものを用いてもよい。剥離ライナーの厚さは、作業性等の観点から50μm〜200μm(より好ましくは60μm〜160μm)程度とすることが適当である。
ここに開示される粘着製品は、各種のOA機器、家電製品、自動車等における部材間の接合(例えば、かかる製品における各種部品の固定用途)に有用である。特に、弾性のある樹脂シート(例えば、厚さ0.05mm〜0.2mm程度のプラスチックフィルム)をアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ポリカーボネート(PC)とABSとのポリマーブレンド(PC/ABS)等の樹脂製の筐体、あるいはアルミニウム製の筐体等に接合する用途に好適である。かかる接合箇所を有する製品の例として、トナーカートリッジ、プリンター、ノートパソコン、携帯電話やスマートフォン、タブレット型携帯端末等のモバイル機器が挙げられる。
ここに開示される粘着製品は、好ましい一態様において、上述の方法(より詳しくは、後述する実施例に記載のブロッキング強度の測定方法に従って行われる。)で測定されるブロッキング強度が1.0N未満を示すことが好ましく、0.8N以下(例えば0.4N以下、典型的には0.3N以下)を示すことがより好ましい。
なお、ここでいうブロッキング強度は、実質的には第一粘着部材のピックアップに必要な力(ピックアップ力)であるが、このピックアップ力のうち第一粘着部材の粘着面を剥離性支持体から分離するために要する力の寄与は通常極めて小さいので、実用上は、第一粘着部材の切断端面を第二粘着部材の切断端面から引き離すために要する力によって上記ピックアップ強度が決定されるとみなすことができる。
そして、第一粘着部材の切断端面を第二粘着部材の切断端面から引き離すために要する力は、第一粘着部材の幅には実質的に影響されない。したがって、後述の実施例では10mm幅の第一粘着部材を用いた[N/10mm]でブロッキング強度を測定しているが、これに限定されず、10mmとは異なる幅の第一粘着部材を用いてブロッキング強度を測定してもよい。また、粘着製品が第一粘着部材に隣接するかたちで第三粘着部材等の他の部材を有する場合、第一粘着部材と第二粘着部材のみとなるよう他の部材を切断分離した後、ブロッキング強度を測定すればよい。
(例1)
[粘着剤組成物の調製]
ベースポリマーとしてのスチレンイソプレンブロック共重合体(日本ゼオン株式会社製、製品名「クインタック(Quintac)3520」、スチレン含有量15%、ジブロック体比率78%)100部と、芳香族系石油樹脂(JX日鉱日石エネルギー社製、製品名「日石ネオポリマー150」、軟化点155℃、水酸基価1mgKOH/g未満)20部と、テルペンフェノール樹脂40部と、テルペン樹脂30部と、イソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社製品、製品名「コロネートL」)を固形分基準で0.75部と、老化防止剤3部と、溶媒としてのトルエンとを撹拌混合して、NV50%の粘着剤組成物を調製した。
ここで、テルペンフェノール樹脂としては、ヤスハラケミカル株式会社製の商品名「YSポリスターS145」(軟化点145℃、水酸基価100mgKOH/g)と、同社製の商品名「YSポリスターT145」(軟化点145℃、水酸基価60mgKOH/g)との二種類を、1:1の質量比で、それらの合計が40部となるように使用した。テルペン樹脂としては、ヤスハラケミカル社製の製品名「YSレジンPX1150N」(軟化点115℃、水酸基価1mgKOH/g未満)を使用した。老化防止剤としては、BASF社製の製品名「IRGANOX CB612」(BASF社製の製品名「IRGAFOS 168」と同社製の製品名「IRGANOX 565」との質量比2:1のブレンド配合物)を使用した。
上質紙の片面に厚さ25μmのPE層がラミネートされ、その上にシリコーン系剥離剤による剥離処理が施されたシート状の剥離ライナーを用意した。この剥離ライナーの剥離処理面に上記で得た粘着剤組成物を塗付し、乾燥処理して粘着剤層を形成した。得られた粘着剤層を基材の第一面に転写した。同様にして基材の第二面にも粘着剤層を形成した。基材としては、坪量14g/m2、厚さ42μm、嵩密度0.33g/cm3のパルプ系不織布を用いた。このようにして例1に係る粘着製品(総厚140μmの両面粘着シート)を作製した。
基材として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いた他は例1と同様にして、例2に係る粘着製品を作製した。
各例に係る粘着製品(両面粘着シート)の一方の粘着面を覆う剥離ライナーを剥がし、樹脂フィルムに貼り付けて裏打ちした。この裏打ちされた両面粘着シートを幅20mm、長さ100mmのサイズにカットした。この長尺状の両面粘着シートを、図4に示すように、幅方向の中心にて当該粘着シートの長手方向に平行する中心線Lにて、当該粘着シートの厚さ方向について上記フィルム側から両面粘着シートまでを切断した。上記の切断操作は公知の切断加工機を用いて行った。これにより、切断によって形成された切断領域を境にして第一粘着部材5と第二粘着部材6とが分離可能に構成された試験片3を得た。この試験片3において、第一粘着部材5および第二粘着部材6の切断端面同士は対向していた。上記切断操作では、切断加工機のカッターは上記フィルムと両面粘着シートとを貫通しているが、他方の粘着面を覆う剥離ライナー(剥離性支持体)21は貫通していない。こうして得られた試験片3を50℃で3日間保管した。その後、剥離ライナー21から、当該試験片3のうち第一粘着部材5のみを、温度23℃、50%RH、引張速度300mm/分、引き剥がし角度180度(図4中の矢印方向)の条件で引き剥がした(ピックアップ操作)。このときの引き剥がし強度をブロッキング強度[N](本実施例では[N/10mm])として測定した。結果を表1に示す。なお、第一粘着部材の引き剥がし前の50℃3日間の保管は、23℃7日間の保管に変更してもよい。この場合にもほぼ同様の結果が得られることを本発明者らは確認している。
また、上記ブロッキング強度の測定において、第一粘着部材をピックアップしたときの状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:剥離ライナーから第一粘着部材をスムーズにピックアップすることができた。
×:ピックアップ操作の際、第一粘着部材と第二粘着部材との間で糸曳きが認められた。
結果を表1に示す。
また、上記切断操作後の試験片断面のSEM(Scanning Electron Microscope)画像を図6,7に示す。
(例3)
[粘着剤組成物の調製]
ベースポリマーとしてのスチレンイソプレンブロック共重合体(日本ゼオン株式会社製、製品名「クインタック(Quintac)3520」、スチレン含有量15%、ジブロック体比率78%)100部と、テルペンフェノール樹脂40部と、テルペン樹脂30部と、イソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社製品、製品名「コロネートL」)を固形分基準で0.75部と、老化防止剤3部と、溶媒としてのトルエンとを撹拌混合して、NV50%の粘着剤組成物を調製した。
ここで、テルペンフェノール樹脂としては、ヤスハラケミカル株式会社製の商品名「YSポリスターS145」(軟化点145℃、水酸基価100mgKOH/g)と、同社製の商品名「YSポリスターT145」(軟化点145℃、水酸基価60mgKOH/g)との二種類を、1:1の質量比で、それらの合計が40部となるように使用した。テルペン樹脂としては、ヤスハラケミカル社製の製品名「YSレジンPX1150N」(軟化点115℃、水酸基価1mgKOH/g未満)を使用した。老化防止剤としては、BASF社製の製品名「IRGANOX CB612」(BASF社製の製品名「IRGAFOS 168」と同社製の製品名「IRGANOX 565」との質量比2:1のブレンド配合物)を使用した。
上質紙の片面に厚さ25μmのPE層がラミネートされ、その上にシリコーン系剥離剤による剥離処理が行われたシート状の剥離ライナーを用意した。この剥離ライナーの剥離処理面に上記で得た粘着剤組成物を塗付し、乾燥処理して粘着剤層を形成した。得られた粘着剤層を基材の第一面に転写した。同様にして基材の第二面にも粘着剤層を形成した。基材としては、坪量14g/m2、厚さ40μm、嵩密度0.35g/cm3のPET系不織布を用いた。このようにして例3に係る粘着製品(総厚140μmの両面粘着シート)を作製した。
基材として、坪量23g/m2、厚さ76μm、嵩密度0.30g/cm3の麻パルプ100%の不織布を用いた他は例3と同様にして例4に係る粘着製品を作製した。
基材として、坪量14g/m2、厚さ42μm、嵩密度0.33g/cm3のパルプ系不織布を用いた他は例3と同様にして例5に係る粘着製品を作製した。
基材として、坪量14g/m2、厚さ50μm、嵩密度0.28g/cm3の麻パルプ100%の不織布を用いた他は例3と同様にして例6に係る粘着製品を作製した。
基材として、坪量14g/m2、厚さ27μm、嵩密度0.52g/cm3のパルプ系不織布を用いた他は例3と同様にして例7に係る粘着製品を作製した。
基材として、坪量14g/m2、厚さ28μm、嵩密度0.50g/cm3のパルプ100%の不織布を用いた他は例3と同様にして例8に係る粘着製品を作製した。
例1で調製した粘着剤組成物を用いた他は例5と同様にして例9に係る粘着製品を作製した。
基材として、厚さ12μmのPETフィルムを用いた他は例3と同様にして例10に粘着製品を作製した。
直径24mmのアルミニウム製円筒を被着体に用いて、各例に係る粘着製品(両面粘着シート)の耐反撥性を評価した。すなわち、図5に示すように、粘着製品4の一方の粘着面4Aを、厚さ300μmのPETフィルム42に貼り付けて裏打ちした。この裏打ちされた粘着製品4を幅10mm、長さ40mmのサイズにカットして試験片44を作製した。23℃、50%RHの環境下にて、試験片44の他方の粘着面4Bを、試験片44の長手方向が被着体(アルミニウム製円筒)46の円周方向となるようにして、2kgのローラを1往復させて圧着した。なお、被着体46は、あらかじめエチルアルコールで洗浄して使用した。これを70℃、80%RHの環境下に12時間放置した後、試験片44の長手方向の両端44A,44Bが被着体46の表面から剥がれて浮いているか否かを観察し、浮いていた場合にはその浮き距離(試験片44が被着体46の表面から浮き上がった部分の長さ)を測定した。試験片の両端が浮いていた場合には両端の浮き距離の平均値を当該試験片の浮き距離とした。結果を表2および表3に示す。
5 第一粘着部材
6 第二粘着部材
11 第一粘着剤層
12 第二粘着剤層
15 基材
21 剥離ライナー
Claims (9)
- モバイル機器の部品を接合するために用いられる粘着製品であって、
シート状の基材と、該基材の少なくとも一方の表面に設けられた粘着剤層と、を備えており、
各々が前記基材と前記粘着剤層とを備えた第一粘着部材と第二粘着部材とを含み、
前記第一粘着部材と前記第二粘着部材とは、少なくとも一方向から切断されたことによって互いに分離可能に構成されており、かつ切断によって形成された各々の切断端面同士が対向しており、
前記粘着剤はゴム系粘着剤であり、
前記基材は不織布基材であり、
前記不織布基材は、パルプおよび麻から選択される材料から構成される不織布基材であるか、あるいはポリエチレンテレフタレート繊維から構成される不織布基材である、粘着製品。 - 以下の方法で測定されるブロッキング強度が1.0N未満である、請求項1に記載の粘着製品。
[ブロッキング強度測定方法]
前記粘着剤層の粘着面に剥離性支持体を貼り合わせた試験片を用意する。この試験片を50℃で3日間保管する。その後、該剥離性支持体から、該粘着製品のうち前記第一粘着部材のみを、温度23℃、相対湿度50%、引張速度300mm/分、引き剥がし角度180度の条件で引き剥がす。このときの引き剥がし強度をブロッキング強度として測定する。 - ステンレス鋼板に対する180度引き剥がし粘着力が15N/20mm以上である、請求項1または2に記載の粘着製品。
- 前記ゴム系粘着剤は、モノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体をベースポリマーとして含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着製品。
- 前記ブロック共重合体のジブロック体比率が60質量%以上である、請求項4に記載の粘着製品。
- 前記不織布基材は、坪量が10〜30g/m2、厚さが10〜150μm、および嵩密度が0.20〜0.50g/cm3である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の粘着製品。
- 前記粘着剤層の厚さが20μm以上120μm以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の粘着製品。
- 前記粘着剤は、軟化点120℃以上の粘着付与樹脂を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の粘着製品。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の粘着製品と、該粘着剤層の粘着面を保護する剥離ライナーとを備える、剥離ライナー付き粘着製品。
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