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JP6365669B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

この発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、記録媒体に対してインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置では、インクを吐出する吐出部と記録媒体とを相対移動させることで、インクの吐出面に対して相対的に広い記録媒体上に画像を形成する。
しかしながら、記録媒体に皺などがあると、対向して配置されたインクの吐出面と記録媒体との間の距離が場所によって変化し、インクの着弾位置に不均一なずれが生じて画質が低下するという問題がある。更には、記録媒体の凸部がインクの吐出面と接触してインクジェット記録装置の故障に繋がるという問題がある。
そこで、従来、搬送される記録媒体に対して吐出部からインクを順次吐出させていくインクジェット記録装置において、記録媒体に対してインクを着弾させる位置よりも記憶媒体の搬送方向上流側に、当該記録媒体の搬送面からの高さを検知するセンサーを設け、記録媒体が所定の高さ以上であることを検出した場合に、ノズル開口部が設けられた面を保護する技術(特許文献1)や、記録媒体の高さに応じて吐出インク量を変えたり、搬送速度を低下させたりすることで画質の低下を抑え、又は、印刷を中止して低画質の画像を形成させないようにするといった制御を行う技術(特許文献2)が開示されている。
また、特許文献3には、記録媒体とノズル開口部との対向位置よりも記録媒体の搬送方向上流側において、給紙部と搬送部の二箇所にセンサーを設け、給紙部のセンサーにより検出された記録媒体の高さに応じて画像形成や給紙の可否を判断するとともに、搬送部のセンサーで検出された記録媒体の高さに応じて記録媒体の搬送を緊急停止させて、インクジェット記録装置の故障や低画質画像の形成を防止しながら画像形成のスループットを上げる技術について開示されている。
特開2002−36525号公報 特開2008−246879号公報 特開2011−126131号公報
しかしながら、記録媒体に対して高速に大量の画像を形成する場合、部分的な凸部が検出されるごとに搬送を停止したり、単純に画像形成を中止したりすると、復旧の手間がかかったり、記録媒体に画像が形成されない部分が増えたりして、作業効率が低下するという課題がある。
この発明の目的は、形成画像の画質の劣化を起こさずに作業効率の低下を抑えることが可能なインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
搬送面上の記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送面に対向するノズル面に設けられたノズル開口部からインク液滴を吐出するインク吐出部と、
前記インク吐出部を移動させて前記ノズル面と前記搬送面との距離を変化させる昇降部と、
前記インク吐出部に対して前記搬送方向の上流側に所定の離隔距離離れた計測位置における前記搬送面からの前記記録媒体の浮上距離を計測する計測部と、
前記計測部により計測された前記浮上距離が所定の第1距離以上となった場合に、前記離隔距離と、前記搬送部による前記記録媒体の搬送速度とに基づいて、当該第1距離以上となった浮上検出タイミングから所定時間が経過した後、前記浮上距離が前記第1距離以上の前記記録媒体の浮上部分が前記インク吐出部と対向する範囲内に搬送されるタイミングまでの間に、前記インク吐出部と前記搬送面との距離を前記ノズル面と前記浮上部分とが接触しない所定の退避距離となるように変化させる退避動作を前記昇降部に行わせる昇降制御部と、
前記浮上検出タイミングから前記退避動作を開始させる退避動作開始タイミングまでの少なくとも途中まで、前記インク吐出部にインク液滴の吐出を継続させる吐出制御部と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記昇降制御部は、前記浮上距離に応じて前記退避距離を変化させることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記浮上距離が前記第1距離以上となった後、当該浮上距離が前記第1距離以下の第2距離を下回った場合、前記昇降制御部は、前記浮上距離が前記第2距離以上であった部分が前記インク吐出部と対向する範囲を通過した後に、前記ノズル面と前記搬送面との距離が前記ノズル開口部からインクを吐出させる所定のインク吐出距離となるように変化させる復帰動作を前記昇降部に行わせ、
前記吐出制御部は、前記復帰動作の終了後に、当該復帰動作が行われた前記インク吐出部に係る前記ノズル開口部から画像形成に係る前記インク液滴の吐出を再開させる
ことを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、
前記昇降制御部は、前記第2距離を所定の待機時間続けて下回った場合に、前記復帰動作を前記昇降部により実行可能とすることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載のインクジェット記録装置において、
前記待機時間は、前記退避距離と前記インク吐出距離との間で前記ノズル面を所定の昇降速度で往復動作させるのに要する時間以上であり、且つ、前記記録媒体が前記離隔距離を搬送される時間以下であることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項3〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出制御部は、前記復帰動作の終了後、前記ノズル開口部からインクの事前吐出動作を行わせ、その後、前記ノズル開口部からの画像形成に係るインク吐出を再開させることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出制御部は、前記復帰動作の終了後、形成対象の画像の先頭から当該形成対象の画像を形成させることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出制御部は、前記浮上距離が前記第1距離以上となった場合に、前記浮上検出タイミングで前記インク吐出部により形成されている途中の画像を前記退避動作開始タイミング前に全て形成可能か否かを判別し、形成が可能ではないと判別された場合には、前記退避動作開始タイミングよりも前に前記インクの吐出を中止させることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出制御部は、前記浮上距離が前記第1距離以上となった場合に、前記浮上検出タイミングで前記インク吐出部により形成されている途中の画像を前記退避動作開始タイミング前に全て形成可能か否かを判別し、形成が可能であると判別された場合には、当該形成が完了したタイミング以後、前記退避動作開始タイミングより前に前記インクの吐出を中止させることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出制御部は、前記浮上距離が前記第1距離以上となった場合に、前記退避動作開始タイミング前に形成を完了させることが可能な当該形成の対象画像に係るインクの吐出を前記インク吐出部に行わせ、画像の形成が完了したタイミング以降、前記退避動作開始タイミングより前に前記インクの吐出を中止させることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記浮上距離が前記退避距離の最大値よりも大きい場合には、前記搬送部に前記記録媒体の搬送を停止させる搬送制御部を備えることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク吐出部は、前記搬送方向に異なる位置に複数配列され、
前記昇降部は、当該複数のインク吐出部の前記ノズル面と前記搬送面との距離を各々独立に変化させ、
前記昇降制御部は、前記複数のインク吐出部と前記浮上部分との距離にそれぞれ応じた同一の昇降動作を行わせて、前記ノズル面と前記搬送面との距離を前記退避距離に変化させる
ことを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項1〜12の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録媒体は布帛であり、前記搬送方向に前記離隔距離よりも長く連続していることを特徴としている。
本発明に従うと、インクジェット記録装置において、形成画像の画質の劣化を起こさずに作業効率の低下を抑えることが出来るという効果がある。
本発明の実施形態のインクジェット記録装置の全体斜視図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 記録媒体の高さ変化について説明するための側面図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置において実行される画像形成制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 画像形成制御処理で呼び出される画像形成中断処理の制御手順を示すフローチャートである。 画像形成中断処理で呼び出される画像形成復帰処理の制御手順を示すフローチャートである。 画像形成を中断するタイミングの例を示すタイムチャートである。 画像形成中断処理の変形例1を示すフローチャートである。 変形例1の画像形成中断処理で呼び出される画像形成復帰処理の制御手順を示すフローチャートである。 画像形成中断処理の変形例2を示すフローチャートである。 第2実施形態のインクジェット記録装置で実行される画像形成制御処理において呼び出される画像形成中断処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のインクジェット記録装置でのインク吐出中断タイミングの設定例を示す図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置でのインク吐出中断タイミングの設定例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置100の全体斜視図である。また、図2は、インクジェット記録装置100の機能構成を示すブロック図である。
このインクジェット記録装置100は、搬送部11と、複数(ここでは、8つ)のキャリッジ120と、キャリッジ120に各々対応して設けられたキャリッジ昇降部13(昇降部)とを備える。キャリッジ120は、それぞれ、搬送部11による搬送方向(x方向)に垂直な幅方向(y方向)に延在して、搬送部11による記録媒体の搬送面と対向するように配置され、搬送される記録媒体の全幅に亘ってインクを吐出可能にインクジェットヘッド12が固定されてラインヘッド構造をなしている。これらの8列に配置されたキャリッジ120は、8色のインクにそれぞれ対応して、搬送方向に互いに異なる位置に設けられている。以降では、必要に応じて搬送方向上流側から順番に1列目、2列目…8列目のキャリッジ120と記す。キャリッジ120は、キャリッジ昇降部13により搬送面からの距離(z方向)が変更可能に設けられ、キャリッジ120の移動に伴ってインクジェットヘッド12も搬送面からの距離が変更される。
インクジェット記録装置100は、機能構成として、搬送部11と、インクジェットヘッド12と、キャリッジ昇降部13と、制御部14(昇降制御部、吐出制御部、搬送制御部)と、操作表示部15と、通信部16と、などを備える。
搬送部11は、搬送モーター111と、エンコーダー112と、記録媒体距離センサー113(計測部)と、駆動ローラー114と、搬送ベルト115などを備える。搬送モーター111は、駆動ローラー114を所定の速度で回転動作させる。駆動ローラー114には、図示略の従動ローラーと共に無端状の搬送ベルト115が巻回されて、当該駆動ローラー114の回転により搬送ベルト115を周回移動させる。この搬送ベルト115の外周面を搬送面として当該搬送面上に記録媒体が載置されて、当該記録媒体は、搬送ベルト115の周回移動に伴って搬送方向に搬送される。
エンコーダー112は、搬送モーター111の回転角度や回転速度を計測するロータリーエンコーダーであり、当該搬送モーター111の回転速度から搬送ベルト115の移動速度、即ち、記録媒体の搬送速度が算出される。
記録媒体距離センサー113は、記録媒体と搬送面との距離(浮上距離)を計測するためのセンサーである。記録媒体距離センサー113は、搬送経路上で最初のインクジェットヘッド12(キャリッジ120)の搬送面との対向面(ノズル面)における搬送方向上流側端部から更に上流側に所定の距離L1(離隔距離)の位置を記録媒体と搬送面との距離を計測する計測位置とするように設けられている。この記録媒体距離センサー113としては、例えば、光センサーが用いられ、記録媒体に対して出射された光の反射光又は遮光の有無を検出して、搬送面と記録媒体表面との距離を計測する。即ち、計測された距離が記録媒体の厚み以上であれば、当該記録媒体に皺などによる浮き上がりが生じていることになる。
インクジェットヘッド12は、駆動回路121と、インク吐出部122とを備える。インク吐出部122は、図示略のインク供給部と、インクを吐出する各ノズルの開口部とをそれぞれ繋ぐインク流路を有し、当該インク流路内のインクに所定の駆動パターンで圧力が加えられることでノズル開口部からインク液滴を吐出させる。ノズル開口部は、インクジェットヘッド12の搬送面と対向する面(ノズル面)に設けられ、インクは、記録媒体(搬送面)に対して略垂直に飛翔して着弾する構成となっている。ノズル開口部は、各インクジェットヘッド12のノズル面において、幅方向に所定の間隔(ピッチ)で複数配列されて設けられている。ノズル開口部の配列パターンは、特に限られず、単純な一次元配置であっても良いし、又は、搬送方向に複数列を有する千鳥格子状配列などであっても良い。各キャリッジ120において、同色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッド12が配列されてラインヘッドが構成される場合には、隣接するインクジェットヘッド12に設けられたノズル開口部が幅方向に部分的に重複して配置されることで、記録媒体の全幅に亘り確実にインクの吐出が行われる構成であることが望ましい。
駆動回路121は、インク吐出部122のインク流路内のインクに対する加圧状態を変化させ、適切なタイミングでノズル開口部からインクを吐出させるための駆動信号を出力する。インクに対する加圧状態を変化させる方法としては、周知の各種方法が用いられ、例えば、インク流路に沿って設けられた圧電体に適宜な波形で電圧を印加することでインク流路を変形圧縮/拡張させても良いし、電熱素子(抵抗素子)に通電してインク流路の壁面を加熱し、気泡を発生させることでインクを加圧しても良い。
なお、駆動回路121は、インクジェットヘッド12内でインク吐出部122とまとめて形成されるが、適宜配置されて良い。
キャリッジ昇降部13は、モータードライバー131と、昇降モーター132と、電磁ブレーキ133と、梁部材134と、支持部135とを備え、キャリッジ120の搬送面からの距離を変化させて固定する。梁部材134は、搬送ベルト115の上部(記録媒体の搬送面側)で搬送方向を跨ぐ向きで略平行に二本設けられ、当該梁部材134の両端にそれぞれ二つの支持部135が固定される。昇降モーター132、電磁ブレーキ133及びキャリッジ120は、支持部135に取り付けられて、制御部14からの制御信号に基づいてモータードライバー131が昇降モーター132及び電磁ブレーキ133を駆動することでキャリッジ120の位置を定める。
昇降モーター132は、モータードライバー131からの駆動信号に応じて所定の昇降速度でキャリッジ120を移動させる。昇降モーター132としては、例えば、サーボモーターやステッピングモーターが用いられる。この昇降モーター132により、キャリッジ120に固定されたインクジェットヘッド12のノズル面は、搬送面からの距離がインク吐出距離Hnから最大退避距離H3までの昇降幅H0の範囲で昇降が可能となっている。
電磁ブレーキ133は、モータードライバー131からの動作信号があった場合にキャリッジ120の固定状態を解除して、昇降モーター132によるキャリッジ120の移動を可能とする。即ち、電源切断時を含めた通常の状態では、電磁ブレーキ133は、キャリッジ120を固定する。電磁ブレーキ133としては、例えば、ディスクブレーキが用いられる。
制御部14は、インクジェット記録装置100の全体動作を統括制御し、各部を適切に動作させる。制御部14は、メモリー141と、CPU142(Central Processing Unit)と、ROM143(Read Only Memory)と、RAM144(Random Access Memory)と、バス145などを備える。
メモリー141は、通信部16を介して外部から入力された画像データを一時的に記憶する。また、当該画像データがインクジェット記録装置100で画像形成用に処理される場合には、当該処理された画像データがメモリー141に記憶される。
CPU142は、インクジェット記録装置100の動作制御に係る各種演算処理を行う。CPU142は、ROM143から読み出されたプログラムに従い、画像データ、各部のステータス信号やクロック信号などに基づいて画像形成に係る各処理を行う。なお、CPU142は、一つのCPUがインクジェット記録装置100の動作全てを集中制御しても良いし、動作制御用のCPUと、その他の処理、例えば、画像データの処理などに係る専用CPUを別個に保持、動作させても良い。
ROM143は、画像形成に係る制御プログラムや初期設定データを記憶する。ROM143には、マスクROMが用いられても良いし、フラッシュメモリーなどの書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。ROM143のプログラムや設定データは、適宜CPU142により読み出されて実行、利用される。
RAM144は、CPU142に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。一時データには、昇降モーター132の動作に係るキャリッジ120の位置や、記録媒体距離センサー113の計測動作に係る距離データなどが含まれる。
これらメモリー141、CPU142、ROM143及びRAM144は、バス145で互いに接続されてデータのやり取りが可能となっている。また、バス145には、制御部14の外部から搬送部11、インクジェットヘッド12、キャリッジ昇降部13、操作表示部15及び通信部16が接続されて、制御信号やデータなどのやり取りが行われる。
操作表示部15は、ユーザーの操作などの外部入力を受け付けて入力信号として出力すると共に、CPU142からの制御信号に応じてインクジェット記録装置100の各種ステータスや動作メニューなどが表示される。操作表示部15は、操作入力手段として、例えば、押しボタンスイッチや操作キーなどを備え、また、表示手段としてLCD(液晶ディスプレイ)などの表示画面、その表示ドライバー及びインディケーターとして用いる発光部などを備える。また、表示画面にタッチセンサーを設けて当該表示画面をタッチパネルとして用いることも出来る。
通信部16は、外部から画像データや印刷ジョブに係るコマンドや設定を受信し、また、画像形成に係るステータス信号などを送信する通信動作のインターフェイスである。この通信部16としては、例えば、NIC(Network Interface Card)などであり、各種通信規格に基づくドライバーを含む。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置100における画像形成動作について説明する。
図3は、インクジェット記録装置100における記録媒体P、記録媒体距離センサー113及びキャリッジ120の位置関係を説明する側面図である。
本実施形態のインクジェット記録装置100では、搬送方向に距離L1よりも長く連続する記録媒体、特に布帛が用いられる。ここでは、記録媒体上には、当該布帛の搬送に応じて適宜設定された間隔(マージン)で、同一又は所定のパターン/順番で配列された画像データに基づく画像が順次形成されていく。
画像形成に係るインクの吐出時には、キャリッジ120は、ノズル面と搬送面との距離が所定のインク吐出距離Hnとなる位置(インク吐出位置)で固定される。
記録媒体Pに皺などがあって当該記録媒体Pに搬送面から浮き上がっている部分(浮上部分)がある場合、当該浮上部分では、ノズル面と記録媒体Pの表面との間隔が狭くなり、インクの飛翔距離が短くなることで着弾位置が所望の位置からずれる。また、記録媒体Pの表面がノズル面に対して傾いたり折れ曲がって重なったりすることで、当該部分へのインク着弾位置が搬送方向に狭まったり、画像が形成されなかったりすることになる。更に、記録媒体Pがノズル面(インクジェットヘッド12やキャリッジ120)と接触(衝突)したりする。そこで、インクジェット記録装置100では、所定の基準以上の画像劣化が想定される基準浮き上がり量H1(第1距離)以上の浮き上がり量が記録媒体Pで検出された場合には、画像形成を中止してキャリッジ昇降部13を動作させ、キャリッジ120の位置を搬送面から遠ざけて搬送面からの距離を所定の退避距離とする退避動作を行う。また、キャリッジ120の最大退避距離H3以上の浮き上がりが検出された場合には、搬送部11による記録媒体の搬送を緊急停止させる。
ここで、昇降速度Vaでキャリッジ120が昇降幅H0を移動する場合、昇降時間Ta=H0/Vaでノズル面の退避が行われる。一方、記録媒体距離センサー113で記録媒体Pの浮き上がりが検出されてから当該浮上部分がキャリッジ120(ノズル面)と対向する範囲(即ち、キャリッジ120の下部で搬送方向に長さLhの範囲)に到達するまでの時間差を示す到達時間Ttは、搬送部11による記録媒体Pの搬送速度Vtに依存し、Tt=L1/Vt>Taである。更に、搬送速度Vtが画像形成モードなどによって変更可能とした場合、当該画像形成モードによって到達時間Ttと昇降時間Taとの差が変化する。
そこで、このインクジェット記録装置100では、所定のマージン時間Tmを設定し、記録媒体距離センサー113で基準浮き上がり量H1が検出された後、記録媒体Pの当該浮上部分が1列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12のノズル面と対向し始めるタイミングに対し、昇降時間Ta及びマージン時間Tmの合計時間前を退避動作開始タイミングとして、画像形成に係るインクの吐出を中止させると共にキャリッジ120の退避動作を開始する。即ち、昇降時間Taの間に記録媒体Pが搬送される昇降時搬送距離La=Vt×Ta、マージン時間Tmの間に記録媒体Pが搬送されるマージンLm=Vt×Tmとすると、この浮上部分が記録媒体距離センサー113による計測位置を通過してから、更に距離(L1−La−Lm)移動した後にキャリッジ120の退避動作が開始される。これにより、浮上部分の検出後、時間(L1/Vt−Ta−Tm)(残り吐出時間)、距離(L1−La−Lm)の間では引き続き画像形成に係るインクの吐出が可能であり、且つ、キャリッジ120は、記録媒体Pの浮上部分がキャリッジ120の位置に到達する直前に退避が完了していることになる。
また、N列目以降(N≧2)のキャリッジ120では、搬送方向に隣接するキャリッジ120間を間隔L2とすると、記録媒体Pの浮上部分が記録媒体距離センサー113による計測位置を通過してから更に距離(L1+(N−1)×L2−Vt(Ta+Tm))移動した後にインクの吐出中止とキャリッジの退避動作が開始される。従って、1列目のキャリッジ120に固定されたインクジェットヘッド12から画像形成に係るインクが吐出された記録媒体Pの部分に対しては、記録媒体距離センサー113により基準浮き上がり量H1以上の記録媒体Pの浮き上がりが検出された後であっても全てのキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12からインクが吐出されて画像が形成されることになる。
図4は、本実施形態のインクジェット記録装置100において実行される画像形成制御処理のCPU142による制御手順を示すフローチャートである。
この画像形成制御処理は、例えば、通信部16を介してCPU142がプリントジョブを受け取った場合や、操作表示部15からメモリー141に記憶されている画像データに係る画像形成の命令が入力されたのをCPU142が検出した場合に開始される。
画像形成制御処理が開始されると、CPU142は、必要に応じてモータードライバー131に制御信号を出力し、キャリッジ120を移動させてノズル面と搬送媒体Pとの距離を画像形成時のインク吐出距離Hnに設定する(ステップS101)。キャリッジ120の移動が完了すると、CPU142は、駆動回路121に制御信号を出力し、また、メモリー141から画像データを適宜なタイミングで出力させて、各ノズルからインクを吐出させることにより画像形成を開始する(ステップS102)。
CPU142は、画像形成が正常終了したか否かを判別する(ステップS103)。正常終了したと判別された場合には(ステップS103で“YES”)、CPU142は、画像形成制御処理を終了する。正常終了していない、即ち、画像形成が終了していないと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、CPU142は、記録媒体距離センサー113の計測値を取得して、当該記録媒体距離センサー113による計測位置で記録媒体Pの浮き上がり量が最大退避距離H3以上であるか否かを判別する(ステップS104)。
浮き上がり量が最大退避距離H3以上であると判別された場合には(ステップS104で“YES”)、CPU142は、駆動回路121に制御信号を出力してインクの吐出を中止させると共に、搬送モーター111に信号を出力して、当該浮上部分が1列目のキャリッジ120と対向する範囲に到達する前に搬送を停止させる(ステップS105)。CPU142は、操作表示部15にエラー終了表示を行わせ(ステップS106)、画像形成制御処理を終了する。
ステップS104の判別処理で、浮き上がり量が最大退避距離H3以上ではないと判別された場合には(ステップS104で“NO”)、CPU142は、画像形成中断処理を呼び出して実行する(ステップS120)。画像形成中断処理が終了すると、CPU142は、処理をステップS103に戻す。
図5は、画像形成制御処理で呼び出される画像形成中断処理のCPU142による制御手順を示すフローチャートである。
画像形成中断処理が呼び出されると、CPU142は、ステップS104の処理で取得された記録媒体Pの浮き上がり量が基準浮き上がり量H1以上であるか否かを判別する(ステップS121)。基準浮き上がり量H1以上であると判別された場合には(ステップS121で“YES”)、CPU142は、キャリッジ120の退避フラグが設定されているか否かを判別する(ステップS122)。この退避フラグは、基準浮き上がり量H1が検出されて要退避状態となってから、当該浮き上がりに係るキャリッジ120の退避動作が行われて、更に退避されたキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12のノズル面が搬送面からインク吐出距離Hnの位置に復帰して画像形成に係るインクの吐出が再開されるまでの間セットされ、これ以外の場合には解除されるフラグである。この退避フラグは、ここでは、RAM144に記憶される。
退避フラグがセットされていないと判別された場合には(ステップS122で“NO”)、CPU142は、退避フラグをセットし(ステップS123)、基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりが検出されたタイミング(浮上検出タイミング)からの経過時間t1の計測を開始する(ステップS124)。また、CPU142は、エンコーダー112から搬送モーター111の回転速度を取得して、搬送部11による搬送速度Vtを取得する(ステップS125)。
CPU142は、経過時間t1が各キャリッジ120の退避動作開始タイミングとなったか否かを判別する(ステップS126)。具体的には、CPU142は、以下の条件式(1)を満たすキャリッジ番号N(N列目のキャリッジ120を示す番号であり、ここでは、1≦N≦8)が新たに存在するか否かを判別する。
t1≧(L1+(N−1)L2)/Vt−(Ta+Tm) … (1)
ここで、この判別処理の行われるタイミングが本来の退避動作開始タイミングから大きく遅延して、キャリッジ120の退避完了前に浮上部分がキャリッジ120と対向する範囲に到達してはならない。従って、マージン時間Tmは、ステップS126の判別処理が行われる時間間隔Δt1よりも大きい必要がある。
新たにキャリッジ番号Nのキャリッジ120の退避動作開始タイミングとなっていると判別された場合には(ステップS126で“YES”)、CPU142は、駆動回路121に制御信号を出力して当該キャリッジ番号Nのキャリッジ120に固定されたインクジェットヘッド12からのインク吐出を停止させ、また、モータードライバー131に制御信号を出力して当該N番目のキャリッジ120に係る昇降モーター132及び電磁ブレーキ133を動作させ、このキャリッジ120を搬送面からの距離が最大退避距離H3の位置(退避位置)まで昇降速度Vaで移動させる(ステップS127)。このとき、マージン時間Tmは、昇降時間Taの前若しくは後ろ、又は、前後に所定の割合で設定されて良いが、上述の様に、制御動作タイミングの遅延などにより、キャリッジ120の退避完了前に浮上部分がキャリッジ120と対向する範囲に到達しないように定められる。CPU142は、新たに退避動作開始タイミングとなったキャリッジ120が8列目のキャリッジ120であるか否かを判別する(ステップS128)。8列目のものではないと判別された場合には(ステップS128で“NO”)、CPU142は、画像形成中断処理を終了し、処理を画像形成制御処理に戻す。8列目のものであると判別された場合には(ステップS128で“YES”)、CPU142は、経過時間t1の計数を終了する(ステップS129)。そして、CPU142は、画像形成中断処理を終了し、処理を画像形成制御処理に戻す。
ステップS126の判別処理で、新たに退避動作開始タイミングとなったキャリッジ120がないと判別された場合には(ステップS126で“NO”)、CPU142は、画像形成中断処理を終了し、処理を画像形成制御処理に戻す。
ステップS122の判別処理で、退避フラグがセットされていると判別された場合には(ステップS122で“YES”)、CPU142は、経過時間t2の計数中であるか否かを判別する(ステップS131)。この経過時間t2は、後述するように、退避されたキャリッジ120のノズル面と搬送面との距離がインク吐出距離Hnとなる位置に当該キャリッジ120を復帰させてインクの吐出を再開させるタイミングを定めるために用いられる時間である。経過時間t2の計数中ではないと判別された場合には(ステップS131で“NO”)、CPU142は、経過時間t1の計数中であるか否かを判別する(ステップS132)。
経過時間t1の計数中ではないと判別された場合には(ステップS132で“NO”)、CPU142は、画像形成中断処理を終了して処理を画像形成制御処理に戻す。経過時間t1の計数中であると判別された場合には(ステップS132で“YES”)、CPU142は、処理をステップS126に移行させる。
ステップS131の判別処理で、経過時間t2の計数中であると判別された場合には(ステップS131で“YES”)、CPU142は、経過時間t2が所定の待機時間(2Ta+Tp)以上であるか否かを判別する(ステップS133)。この条件は、後述する画像形成復帰処理において既にキャリッジ120を退避位置からインク吐出位置へ移動させる復帰動作が開始されているか若しくは復帰動作の開始可能条件を満たしているか、又は何れでもないかを判別するものである。経過時間t2が待機時間(2Ta+Tp)以上であると判別された場合には(ステップS133で“YES”)、CPU142は、画像形成復帰処理を呼び出して実行する(ステップS135)。その後、CPU142は、処理をステップS136に移行させる。
経過時間t2が待機時間(2Ta+Tp)以上ではないと判別された場合には(ステップS133で“NO”)、CPU142は、経過時間t2の計数を中止して、キャリッジ120の復帰動作をその開始前に中止させる(ステップS134)。その後、CPU142は、処理をステップS136に移行させる。
ステップS136の処理に移行すると、CPU142は、経過時間t1の計数中であるか否かを判別し(ステップS136)、経過時間t1の計数中であると判別された場合には(ステップS136で“YES”)、処理をステップS126に移行させる。経過時間t1の計数中ではないと判別された場合には(ステップS136で“NO”)、CPU142は、処理をステップS124に移行させる。
ステップS121の判別処理で、記録媒体Pの浮き上がり量が基準浮き上がり量H1以上ではないと判別された場合には(ステップS121で“NO”)、CPU142は、画像形成復帰処理を呼び出して実行する(ステップS140)。画像形成復帰処理が終了すると、CPU142は、経過時間t1を計数中であるか否かを判別する(ステップS137)。経過時間t1を計数中ではないと判別された場合には、(ステップS137で“NO”)、CPU142は、画像形成中断処理を終了して処理を画像形成制御処理に戻す。
経過時間t1の計数中であると判別された場合には、(ステップS137で“YES”)、CPU142の処理は、ステップS126に移行する。
図6は、画像形成中断処理で呼び出される画像形成復帰処理のCPU142による制御手順を示すフローチャートである。
ステップS135又はステップS140の処理で、画像形成復帰処理が呼び出されると、CPU142は、退避フラグがセットされているか否かを判別する(ステップS141)。退避フラグがセットされていないと判別された場合には(ステップS141で“NO”)、全てのインクジェットヘッド12により正常に画像形成が行われており、CPU142は、画像形成復帰処理を終了して処理を画像形成中断処理に戻す。
退避フラグがセットされていると判別された場合には(ステップS141で“YES”)、CPU142は、基準浮き上がり量H1より小さい復帰浮き上がり量H2(第2距離)以上の浮き上がりが検出されたか否かを判別する(ステップS142)。ここで、復帰浮き上がり量H2以上の浮き上がり検出には、ステップS121で基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりが検出されてステップS135で画像形成復帰処理が呼び出された場合を含む。
復帰浮き上がり量H2以上の浮き上がりが検出されていないと判別された場合には(ステップS142で“NO”)、CPU142は、経過時間t2の計数中であるか否かを判別する(ステップS143)。経過時間t2の計数中であると判別された場合には(ステップS143で“YES”)、CPU142は、処理をステップS148に移行させる。経過時間t2の計数中ではないと判別された場合には(ステップS143で“NO”)、CPU142は、経過時間t2の計数を開始させ(ステップS144)、それから処理をステップS148に移行させる。
ステップS142の判別処理で、復帰浮き上がり量H2以上の浮き上がり量が検出されたと判別された場合には(ステップS142で“YES”)、CPU142は、経過時間t2の計数中であるか否かを判別する(ステップS145)。経過時間t2の計数中ではないと判別された場合には(ステップS145で“NO”)、現在、キャリッジ120の復帰動作に係る処理が行われていないので、CPU142は、画像形成復帰処理を終了して処理を画像形成中断処理に戻す。
経過時間t2の計数中であると判別された場合には(ステップS145で“YES”)、CPU142は、経過時間t2が待機時間(2Ta+Tp)以上であるか否かを判別する(ステップS146)。即ち、CPU142は、キャリッジ昇降部13を動作させて搬送面とノズル面との距離を最大退避距離H3からインク吐出距離Hnへ変化させた後に再び最大退避距離H3に戻すのに必要な往復昇降時間2Taと、インク吐出位置で保つことの出来る時間、即ち、インクを吐出させることの出来る所定の記録時間Tpとの合計時間が経過しているか否かを判別する。
経過時間t2が待機時間(2Ta+Tp)以上であると判別された場合には(ステップS146で“YES”)、CPU142の処理は、ステップS148に移行する。経過時間t2が待機時間(2Ta+Tp)以上ではないと判別された場合には(ステップS146で“NO”)、インク吐出位置でインクを画像形成に係る十分な時間以上吐出させる時間無く再びキャリッジ120を搬送面から退避位置に戻さなければならない又は戻す必要が生じる虞があるので、CPU142は、経過時間t2の計数を中止し(ステップS147)、画像形成復帰処理を終了して処理を画像形成中断処理に戻す。即ち、ステップS146の判別条件は、キャリッジ120の復帰動作の開始可能要件である。
ステップS143、S144、S146の処理の何れかからステップS148の処理に移行すると、CPU142は、経過時間t2がN列の各キャリッジ120のうち何れかを新たにインク吐出位置に移動させるタイミング(復帰動作開始タイミング)となったか否かを判別する(ステップS148)。
本実施形態のインクジェット記録装置100では、記録媒体Pの浮き上がり量が復帰浮き上がり量H2未満となった記録媒体Pの部分が上述の復帰動作の開始可能要件を満たしている場合に、当該記録媒体Pの部分がインクジェットヘッド12と対向する範囲を通過した(対向する範囲から外れた)タイミングでキャリッジ120の復帰動作が開始される。
即ち、条件式は、以下の式(2)で表される。
t2≧(L1+(N−1)L2+Lh)/Vt … (2)
このとき、1列目のキャリッジ120に対してこの式(2)を満たす経過時間t2≧(L1+Lh)/Vtは、上述のステップS146で比較された待機時間(2Ta+Tp)以上となるように記録媒体距離センサー113が配置されることで、記録媒体Pの浮き上がり量が復帰浮き上がり量H2未満となった記録媒体Pの部分がインクジェットヘッド12に対向する範囲を通過したタイミングで遅滞なく復帰動作を開始することが出来る。
N列の各キャリッジ120のうち何れも新たに復帰動作開始タイミングとなっていないと判別された場合には(ステップS148で“NO”)、CPU142は、画像形成中断処理を終了し、処理を画像形成制御処理に戻す。何れかのキャリッジ120に関して新たに復帰動作開始タイミングとなったと判別された場合には(ステップS148で“YES”)、CPU142は、モータードライバー131に制御信号を送り、昇降モーター132及び電磁ブレーキ133を動作させて、当該N列目のキャリッジ120のノズル面と搬送面との距離を最大退避距離H3からインク吐出距離Hnに変化させる動作を開始させる(ステップS149)。
CPU142は、更に、N列のキャリッジ120のうち何れかをインク吐出位置へ復帰させる動作が新たに終了するタイミング(復帰動作終了タイミング)になったか否かを判別する(ステップS150)。具体的には、CPU142は、式(2)で示されたタイミングから更に昇降時間Taとマージン時間Tmの合計時間が経過したか否かを判別する。何れかのキャリッジ120についての復帰動作終了タイミングになっていないと判別された場合には(ステップS150で“NO”)、CPU142は、画像形成中断処理を終了して処理を画像形成制御処理に戻す。何れのキャリッジ120についての復帰動作終了タイミングになったと判別された場合には(ステップS150で“YES”)、CPU142は、当該N列目のキャリッジ120に固定された全てのインクジェットヘッド12の駆動回路121に制御信号を出力し、全てのノズル開口部からインクを吐出させる吐き捨て動作(事前吐出動作)を行わせる。そして、その後所定の時間が経過したタイミングで、CPU142は、記録媒体Pに対して当該N列目のノズルから画像形成に係るインクの吐出動作を再開させる(ステップS151)。ここで、インクの吐出動作は、インク吐出を中止した際に出力されていた画像データの位置に依らず、当該画像データの先頭から出力されるように駆動制御される。
CPU142は、画像形成に係るインク吐出を再開させたインクジェットヘッド12が固定されたキャリッジ120のキャリッジ番号Nが8であるか否かを判別する(ステップS152)。キャリッジ番号Nが8ではないと判別された場合には(ステップS152で“NO”)、CPU142は、画像形成中断処理を終了して、処理を画像形成制御処理に戻す。キャリッジ番号Nが8であると判別された場合には(ステップS152で“YES”)、全てのキャリッジ120に係る復帰動作が終了したことになり、CPU142は、経過時間t2の計数を終了し、また、退避フラグを解除する(ステップS153)。そして、CPU142は、画像形成中断処理を終了して処理を画像形成制御処理に戻す。
図7は、画像形成を中断するタイミングの例を示すタイムチャートである。
ここでは、記録媒体距離センサー113の検出結果、1〜4、8列目のキャリッジ120(インクジェットヘッド12)の状況、退避フラグのセット状況及び経過時間t1、t2の計数状況の変化を、計測位置を基準位置「0」とした搬送方向(x方向)への位置に対して記録媒体の浮き上がり位置を実線で示す模式図と共に示している。
タイミングu1において、当初、記録媒体距離センサー113が基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりを検出していない状況では、全てのキャリッジ120のインクジェットヘッド12からインクの吐出が行われる(ステップS121で“NO”、ステップS141で“NO”)。
タイミングu2において基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりが検出されると、退避フラグがセットされ、また、経過時間t1の計数が開始される。また、搬送速度Vt及びキャリッジ120の昇降時間Taから昇降時搬送距離Laが算出される(ステップS121で“YES”、ステップS122で“NO”、ステップS123〜S125)。
記録媒体Pの浮き上がり部分が1列目(N=1)のキャリッジ120に対する退避動作開始タイミングに応じた退避動作開始位置に到達すると(タイミングu3)、1列目のキャリッジ120の退避動作が開始される(ステップS121で“YES”、ステップS122で“YES”、ステップS131で“NO”、ステップS132で“YES”、ステップS126でN=1について“YES”、ステップS127)。
記録媒体Pの浮き上がり部分がN=1のキャリッジ120と対向する範囲に到達したときには(タイミングu4)、既に1列目のキャリッジ120の退避動作が終了しており、インク吐出を停止したまま待機状態となっている。また、新たに2列目のキャリッジ120の退避動作が開始される(ステップS121で“NO”、ステップS137で“YES”、ステップS126でN=2について“YES”)。また、このとき、記録媒体距離センサー113により復帰浮き上がり量H2未満の距離が検出されて、ステップS140の処理で呼び出された画像形成復帰処理において、経過時間t2の計数が開始される(ステップS141で“YES”、ステップS142で“NO”、ステップS143で“NO”、ステップS144)。
経過時間t2が待機時間(2Ta+Tp)、即ち、記録時間Tpの間に搬送速度Vtで記録媒体Pが移動する記録距離Lp=Tp×Vtとして、距離(2La+Lp)に相当する時間に亘り継続しない間に再び復帰浮き上がり量H2以上の浮き上がりが記録媒体Pに検出された場合には(タイミングu5)、ステップS140の処理で呼び出された画像形成復帰処理において、経過時間t2の計数が中止される(ステップS141で“YES”、ステップS142で“YES”、ステップS145で“YES”、ステップS146で“NO”、ステップS147)。
なお、ここで、再び検出された浮き上がり量が基準浮き上がり量H1以上の場合には、ステップS131、S133の判別処理に基づいてステップS134の処理で経過時間t2の計数が中止される。
記録媒体Pの浮き上がり量が再び復帰浮き上がり量H2未満となると(タイミングu6)、再び、経過時間t2の計数が最初(t2=0)から開始される(ステップS142、S143で“NO”、ステップS144)。
基準浮き上がり量H1以上の浮上部分が1列目のキャリッジ120と対向する範囲を通過したとき(タイミングu7)、経過時間t2は、当該浮上部分の最後尾を基準として計数されていないので、当該1列目のキャリッジ120は、未だインク吐出位置への移動が行われずに待機する(ステップS141で“YES”、ステップS142で“NO”、ステップS143で“YES”、ステップS148で“NO”)。
そして、その後、復帰浮き上がり量H2以上の浮上部分が1列目のキャリッジ120と対向する範囲を通過したときに(タイミングu8)、経過時間t2に基づいて1列目のキャリッジ120のインク吐出位置への移動(復帰動作)が開始される(ステップS148で“YES”、ステップS149)。
復帰動作の開始後、昇降時間Taが経過して1列目のキャリッジ120がインク吐出位置に移動すると(タイミングu9)、インクの吐き捨て動作が行われた後に、画像形成に係るインク吐出が画像データの先頭から再開される(ステップS150で“YES”、ステップS151)。
このとき、搬送方向に最も下流側に設けられた8列目のキャリッジ120については、まだ基準浮き上がり量H1以上の浮上部分に対する退避動作に入っておらず、インクの吐出が行われている(ステップS126でN=8に対して“NO”)。この間、退避フラグはセット状態が継続され、また、経過時間t1の計数が継続されている。
この状況で再度記録媒体Pにおいて、基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりが検出された場合には、画像形成中断処理において、前回の浮き上がりに係る経過時間t1と、今回の浮き上がりに係る経過時間t1とのそれぞれについての処理が並行して実行される。また、当該新たな浮き上がりが検出されている場合には、ステップS133の判別処理で“YES”に分岐してステップS135で画像復帰処理が呼び出され、当該浮き上がりが記録媒体距離センサー113の計測位置を外れた後は、ステップS140で画像形成復帰処理が呼び出されて、前回の浮き上がりに係る経過時間t2がそのまま維持されると共に(ステップS146で“YES”)、当該前回の経過時間t2と、今回の浮き上がりに係る経過時間t2とのそれぞれについての処理が並行して実行される。
そして、基準浮き上がり量H1以上の浮上部分が8列目のキャリッジ120の退避動作開始位置に到達するタイミングである退避動作開始タイミングとなると(タイミングu10)、8列目のキャリッジ120の退避動作が開始される。これで、全てのキャリッジ120の退避動作が開始されたことになり、経過時間t1の計数を終了する(ステップS126でN=8に対して“YES”、ステップS127、ステップS128で“YES”、ステップS129)。
ここで、経過時間t1の計数が終了した後、全てのキャリッジ120の復帰動作が終了する前(退避フラグが解除される前)に再度基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりが検出された場合には、退避フラグをセット状態としたまま新たに経過時間t1の計数が開始される(ステップS121、S122、S131、S133でそれぞれ“YES”、ステップS136で“NO”、ステップS124)。
更に、復帰浮き上がり量H2の浮上部分が8列目のキャリッジ120に対向する範囲を通過すると(タイミングu11)、N=8のキャリッジ120の復帰動作が開始される。そして、当該N=8のキャリッジ120の復帰動作が完了すると(タイミングu12)、この8列目のキャリッジ120にインクの吐出を再開させ、また、経過時間t2の計数を終了すると共に、退避フラグを解除する(ステップS152で“YES”、ステップS153)。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置100は、搬送面上の記録媒体Pを所定の搬送方向(x方向)に搬送する搬送部11と、搬送面に対向するノズル面に設けられたノズル開口部からインク液滴を吐出するインク吐出部122と、所定の昇降速度Vaでインク吐出部122、即ち、インクジェットヘッド12のうち少なくともインクが吐出されたノズル開口部が設けられたノズル面を含むヘッドチップ部分を移動させてノズル面と搬送面との距離を変化させる昇降部13と、インク吐出部122に対して搬送方向の上流側に所定の距離L1離れた計測位置における搬送面からの記録媒体Pの浮き上がり量を計測する記録媒体距離センサー113と、記録媒体距離センサー113により計測された浮き上がり量が基準浮き上がり量H1以上となった場合に、距離L1と、搬送部11による記録媒体Pの搬送速度Vtと、昇降速度Vaとに基づいて、浮き上がり量が基準浮き上がり量H1以上となったタイミング(経過時間t1=0)から所定時間が経過した後、浮き上がり量が基準浮き上がり量H1以上となっている記録媒体Pの浮上部分がインク吐出部122と対向する範囲内に搬送されるタイミング(経過時間t1=到達時間Tt)までの間に、インク吐出部122と搬送面との距離を、ノズル面と浮上部分とが接触しない距離となるように最大退避距離H3に変化させる退避動作を昇降部13に行わせる昇降制御部としてのCPU142と、経過時間t1=0のタイミングから退避動作を開始させる退避動作開始タイミングまでの少なくとも途中まで、インク吐出部122に液滴の吐出を継続させる吐出制御部としてのCPU142と、を備える。
従って、形成画像の画質の劣化を起こし得る場合には、画像形成を中断させつつ、当該中断期間を従来よりも短縮することが出来るので、作業効率の低下を抑えることが出来る。
また、浮上部分が検出されてからも暫く画像形成が継続されることで、現在形成途中の画像の形成を完了させることが出来る可能性が上昇するので、従来破棄されていた記録媒体の部分をより有効に用いてスループットを上昇させることが出来る。
また、記録媒体Pの浮き上がり量が基準浮き上がり量H1以上となった後、浮き上がり量が基準浮き上がり量H1より小さい復帰浮き上がり量H2を下回った場合、CPU41は、その浮き上がり量が復帰浮き上がり量H2以上であった部分がインク吐出部122と対向する範囲(長さVh)を通過した後に、ノズル面と搬送面との距離が、ノズル開口部からインクを吐出させる際に設定されるインク吐出距離Vnとなるように変化させる復帰動作を昇降部13に行わせ、CPU122は、復帰動作の終了後に、この復帰動作が行われたインク吐出部122に係るノズル開口部から画像形成に係るインク液滴の吐出を再開させる。
従って、予め取得可能な皺の終了位置に係る情報に基づいて速やかにインクの吐出動作を再開させることが出来る。また、特にインク吐出再開時の基準とする復帰浮き上がり量H2を基準浮き上がり量H1よりも低く設定することで判定精度を向上させて、記録媒体Pに精度良く画像形成が可能な状況になったところでインクの吐出動作を再開させることが出来る。
また、CPU142は、特に、復帰浮き上がり量H2を所定の待機時間(2Ta+Tp)続けて下回った場合に、復帰動作を実行可能とすることで、復帰動作を開始したもののインクの吐出を行えないうちに再度退避させるような無駄を避けることが出来る。また、記録媒体Pの皺が続いて断続的にインク吐出部122の退避が必要になる場合をより少ない回数でまとめて退避させることができるので、動作を効率化することが出来る。
また、特に、待機時間が、搬送面とノズル面との距離を、退避距離とインク吐出距離との間で往復動作させるのに要する時間以上とすることで、復帰動作を開始した場合には、少なくとも若干のインク吐出を記録媒体Pに対して行うことが出来る。また、待機時間を記録媒体Pが距離L1を搬送される時間以下とすることで、浮上部分がノズル面と対向する位置を通過して、次の浮上部分が検出されていないにもかかわらず、インク吐出位置に復帰させないことで記録媒体や時間に無駄を生じさせることを防ぐ。
また、CPU142は、復帰動作の終了後、ノズル開口部からインクの吐き捨て動作を行わせ、その後、形成対象画像の画像形成を再開させることで、不規則に発生する画像形成の中断後、インクの吐出を再開させる際に、各ノズル開口部からインクの吐出不良を生じさせず、速やかに無駄なく画像形成を行わせることが出来る。
また、CPU142は、復帰動作の終了後、形成対象の画像の先頭からこの形成対象の画像を形成させるので、インク吐出の再開当初に利用できない半端画像が形成されるのを防ぐことが出来る。
また、記録媒体Pの浮き上がり量が最大退避距離H3よりも大きい場合には、CPU142は、速やかに搬送部11による記録媒体Pの搬送を停止させることで、ノズル面との接触やインクジェットヘッド12との衝突を避けるために必要最小限度の停止動作とすることが出来る。
また、インク吐出部122を備えるインクジェットヘッド12が固定されたキャリッジ120は、搬送方向に異なる位置に複数配列され、昇降部13は、複数のキャリッジ120に係るインク吐出部122のノズル面と搬送面との距離を各々独立に変化させ、CPU142は、複数のインク吐出部122と記録媒体Pの浮上部分との相対距離にそれぞれ応じた同一の昇降動作を行わせて、ノズル面と搬送面との距離を適切なタイミングで最大退避距離H3に変化させる。即ち、カラー画像の出力時などに、複数のキャリッジ120が搬送方向の異なる位置に設けられていても、各キャリッジ120に係るインク吐出部122からの画像形成に係るインク吐出は、それぞれ、皺が検出された部分のみで中断させるので、皺の検出時に一度に全ての画像形成を停止させてしまう場合よりも遥かに短い範囲でのみ画像形成が中止されて、記録媒体Pの無駄を大きく抑えることが出来る。
また、記録媒体Pとして布帛が用いられ、特に、搬送方向に距離L1よりも長く連続しているものに対して反復的に画像形成がなされる場合、インクジェット記録装置1が正常に動作していてもある程度避けられない布帛の皺の影響を最低限に抑えて、効率良く画像形成を行うことが出来る。
[変形例1]
図8は、上記第1実施形態で示した画像形成中断処理の変形例1を示すフローチャートである。また、図9は、当該変形例1の画像形成中断処理で呼び出される画像形成復帰処理の制御手順を示すフローチャートである。
変形例1の画像形成中断処理及び画像形成復帰処理では、経過時間t1、t2での判断の代わりに搬送部11による搬送距離に基づいて制御が行われる。
画像形成中断処理において、ステップS124〜S126、S129、S131〜S136、S140の処理が、それぞれステップS124a〜S126a、S129a、S131a〜S136a、S140aに置き換えられ、画像形成復帰処理において、ステップS143〜S148、S150、S153の処理が、それぞれステップS143a〜S148a、S150a、S153aに置き換えられている。その他の処理は、上記第1実施形態の画像形成中断処理及び画像形成復帰処理の各処理と同一であり、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図8の画像形成中断処理において、ステップS123の処理で退避フラグがセットされると、CPU142は、エンコーダー112から搬送モーター111の回転速度及び/又は回転位置を取得し、この時点からの記録媒体Pの搬送量を計測する処理を開始する(ステップS124a)。また、CPU142は、搬送速度Vtを取得し、この搬送速度Vtと、昇降モーター132によるキャリッジ120の昇降時間Taとに基づいて当該昇降時間Ta内での昇降時搬送距離Laを算出する(ステップS125a)。
CPU142は、基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりが検出されてからの搬送距離Lt1が、何れかのキャリッジ120において、新たに、記録媒体距離センサー113の計測位置からN列目のキャリッジ120を退避させる位置までの距離以上となったか否かを判別する(ステップS126a)。この条件は、次の式(3)で表される。
Lt1≧(L1+(N−1)L2)−La−Lm … (3)
ここでは、マージンLmは、マージン時間Tm内で搬送速度Vtにより搬送される距離であるが、搬送速度Vtとは無関係に固定値が定められても良い。
ステップS126aの判別処理で新たに退避動作開始位置に到達したと判別されたキャリッジが8列目のものであると判別された場合(ステップS128)、CPU142は、搬送距離Lt1の計測を終了する(ステップS129a)。
これらの他、ステップS132a、S136a、S137aの各処理では、CPU142は、搬送距離Lt1の計測中であるか否かを判別する。また、ステップS131aの処理では、CPU142は、経過時間t2における搬送速度Vtでの搬送距離Lt2の計測中であるか否かを判別する。
ステップS131aの判別処理で、搬送距離Lt2の計測中であると判別された場合には(ステップS131aで“YES”)、CPU142は、この搬送距離Lt2が距離(2La+Lp)以上であるか否かを判別する(ステップS133a)。ここで、Lpは、搬送速度Vtとは無関係に値が定められても良い。搬送距離Lt2が距離(2La+Lp)以上ではないと判別された場合には(ステップS133aで“NO”)、CPU142は、搬送距離Lt2の計測を中止する(ステップS134a)。距離(2La+Lp)以上であると判別された場合には、CPU142は、図9に示す変形例1の画像形成復帰処理を呼び出して実行する(ステップS135a)。
図9の画像形成復帰処理において、ステップS142の判別処理で復帰浮き上がり量H2以上の浮き上がりが検出されなかったと判別された場合には(ステップS142で“NO”)、CPU142は、搬送距離Lt2を計測中であるか否かを判別する(ステップS143a)。計測中ではないと判別された場合には(ステップS143aで“NO”)、このタイミングからの搬送部11による搬送距離Lt2の計測を開始する(ステップS144a)。それから、CPU142の処理は、ステップS148aに移行する。また、搬送距離Lt2の計測中であると判別された場合には、CPU142の処理は、ステップS148aに移行する。
ステップS142の判別処理において、復帰浮き上がり量H2以上の浮き上がりが検出されたと判別された場合には(ステップS142で“YES”)、CPU142は、搬送距離Lt2を計測中であるか否かを判別する(ステップS145a)。計測中ではないと判別された場合には(ステップS145aで“NO”)、CPU142は、画像形成復帰処理を終了して画像形成中断処理に処理を戻す。
搬送距離Lt2を計測中であると判別された場合には(ステップS145aで“YES”)、CPU142は、搬送距離Lt2が距離(2La+Lp)以上であるか否かを判別する(ステップS146a)。距離(2La+Lp)以上ではないと判別された場合には(ステップS146aで“NO”)、CPU142は、搬送距離Lt2の計測を中止して(ステップS147a)、画像形成復帰処理を終了し、処理を画像形成中断処理に戻す。
搬送距離Lt2が距離(2La+Lp)以上であると判別された場合には(ステップS146aで“YES”)、CPU142の処理は、ステップS148aに移行する。
ステップS143a、S144a、S146aの何れかの処理からステップS148aに移行すると、CPU142は、搬送距離Lt2が8列のキャリッジ120の何れかに対して、新たに距離(L1+(N−1)L2+Lh)以上となったか否かを判別する(ステップS148a)。この距離は、記録媒体距離センサー113の計測位置からN列目のキャリッジ120の搬送方向下流側端部位置までの距離であり、即ち、CPU142は、記録媒体距離センサー113により復帰浮き上がり量H2以上が検出されなくなった後、当該位置にあった記録媒体Pの部分がN列目のキャリッジ120と対向する範囲を通り過ぎたか否かを判別する。
復帰浮き上がり量H2以上の浮き上がりが検出されていた記録媒体Pの部分が新たに何れのキャリッジ120の搬送方向下流側端部位置までの距離以上となっていないと判別された場合には(ステップS148aで“NO”)、CPU142は、画像形成復帰処理を終了して画像形成中断処理に処理を戻す。
新たにN列目のキャリッジ120の搬送方向下流側端部位置までの距離以上となったと判別された場合には(ステップS148aで“YES”)、CPU142の処理は、ステップS149に移行する。ステップS149の処理が終わると、CPU142は、搬送距離Lt2が8列のキャリッジ120の何れかに対して、新たに距離(L1+(N−1)L2+Lh+La+Lm)以上となったか否かを判別する(ステップS150a)。この距離は、搬送距離Lt2の計測が開始された後、N列目のキャリッジ120の搬送方向下流側端部位置で開始されたキャリッジ120のインク吐出位置への復帰動作に係る昇降時間Ta及び当該復帰動作に係るマージン時間Tm内で記録媒体Pが搬送されて移動するまでの距離に対応し、即ち、N列目のキャリッジ120の復帰動作が終了したか否かを判別する。
新たにこの距離以上になったキャリッジ120がないと判別された場合には(ステップS150aで“NO”)、CPU142は、画像形成復帰処理を終了して、処理を画像形成中断処理に戻す。新たにこの距離以上になったキャリッジ120があると判別された場合には(ステップS150aで“YES”)、CPU142は、ステップS151の処理を実行する。
ステップS152の判別処理において、ステップS150aの処理で新たに上述の距離以上となったと判別されたキャリッジ120が8列目のものであると判別された場合には、CPU142は、搬送距離Lt2の計測を終了し、また、退避フラグを解除する(ステップS153a)。
[変形例2]
図10は、画像形成中断処理の変形例2を示すフローチャートである。
変形例2の画像形成中断処理では、変形例1の画像形成中断処理に、更にステップS160の処理が追加されている。この点を除いて変形例2の画像形成中断処理は、変形例1の画像形成中断処理と同一であり、同一の処理には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
この変形例2の画像形成中断処理では、基準浮き上がり量H1以上の記録媒体Pの浮き上がりが検出されている状態でステップS132、S136、S125aの何れかの処理からステップS160の処理に移行する。CPU142は、このときの浮き上がり距離Hを取得し、当該浮き上がり距離Hに基づいて退避距離H4を設定する。そして、CPU142は、搬送面からノズル面までの距離がインク吐出距離Hnから退避距離H4に変化する際の昇降幅H0=H4−Hn及び昇降速度Vaに基づいて、昇降時間Ta及び当該昇降時間Ta内での昇降時搬送距離Laを算出する(ステップS160)。それからCPU142の処理は、ステップS126aに移行する。
この退避距離H4の設定方法としては、基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりが検出された浮上部分内で取得された浮き上がり距離Hの最大値に基づいて一定の退避距離H4が設定されても良いし、浮き上がり距離Hの推移に対して所定の低域透過フィルターをかけるなどで追随させた退避距離H4が設定されても良い。
以上のように、変形例1及び変形例2の画像形成中断処理では、計測時間ではなくエンコーダー112の計測データに基づいて、搬送距離で直接画像形成の中断及び復帰に係る処理の制御を行うことが出来る。
また、変形例2のインクジェット記録装置100における画像形成中断処理では、CPU142は、記録媒体Pの浮き上がり量に応じて退避距離を変化させることが出来る。退避距離が大きくなると、退避動作に係る昇降時間も長くなってインク吐出を中断させる時間が長くなるので、必要以上に退避距離を長くしないことで必要な昇降時間だけを確保して効率良く画像形成を行うことが出来る。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のインクジェット記録装置について説明する。
この第2実施形態のインクジェット記録装置100の内部構成は、第1実施形態のインクジェット記録装置100の内部構成と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のインクジェット記録装置100の画像形成に係る動作では、図4に示した画像形成制御処理において呼び出されて実行される画像形成中断処理の処理内容のみが異なる。従って、画像形成中断処理の処理内容以外については説明を省略する。
図11は、本実施形態のインクジェット記録装置100で実行される画像形成制御処理において呼び出される画像形成中断処理のCPU142による制御手順を示すフローチャートである。
この画像形成中断処理では、ステップS161〜S164の処理が追加され、また、ステップS127の処理がステップS127bに変更された点を除き、呼び出す画像形成復帰処理(図6)の内容を含めて第1実施形態で実行される画像形成中断処理(図5)と同一であり、同一の処理については同一の符号を用いることとして、詳しい説明を省略する。
ステップS125の処理で、搬送速度Vtが取得されると、CPU142は、更に現在画像形成されている途中の出力画像Fの搬送方向への長さである出力画像長Le、繰返し画像形成される当該画像の間隔Ld、及び現在撮像されている画像の先頭からの出力距離x1eとを取得する(ステップS161)。
CPU142は、N列の各キャリッジ120に取り付けられたインクジェットヘッド12により、検出された浮き上がりに伴うキャリッジ120の退避動作開始前に完成可能な出力画像Fの後端までの残り距離LRを算出する(ステップS162)。キャリッジ120に係る残り距離LRは、次の式(4)で表される。
LR=B(Le―x1e)+k(Ld+Le)+(N−1)L2 … (4)
ここで、判別値Bは、現在1列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12で形成されている出力画像Fの後端までの距離(Le−x1e)の画像形成が可能か否かを示す値であり、条件に応じて次の式(5a)、(5b)の何れかで示される。
B=0 (Le−x1e)/Vt<L1/Vt−(Ta+Tm) …(5a)
B=1 (Le−x1e)/Vt≧L1/Vt−(Ta+Tm) …(5b)
また、全出力枚数kは、上述の形成中途の画像に加えて更に、1列目のキャリッジ120のインクジェットヘッド12により出力画像長Le全体に亘り出力可能な出力画像Fの枚数を示す。即ち、全出力枚数kは、以下の式(6)で表される。
k=int((L1−(Le−x1e)−Vt(Ta+Tm))/(Ld+Le)) …(6)
ここで、intは除算の商(0以上の整数)を示す。
なお、インクジェット記録装置100において、k≧1となり得る程に距離L1が出力画像長Leよりも大きくない場合には、初めからk=0に固定して処理を簡略化しても良い。
出力距離x1eは、例えば、メモリー141からのデータ伝送タイミングと、当該伝送されたデータに基づくインク吐出部122からのインク吐出タイミングとの時間差を予め保持して算出に用いても良いし、或いは、各画像の先頭の出力タイミングからの経過時間などで間接的に算出されても良い。
また、出力画像の検査用に撮像部を有する場合には、当該撮像部による撮像データに基づいて算出されても良い。
また、出力距離x1eは、概算値であっても良い。
CPU142は、N列のキャリッジ120について、新たに経過時間t1がLR/Vt以上となったものがあるか否かを判別する(ステップS163)。あると判別された場合には(ステップS163で“YES”)、CPU142は、駆動回路121に制御信号を出力して、当該N列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12からのインク吐出を中止させる(ステップS164)。それから、CPU142の処理は、ステップS126に移行する。新たに経過時間t1がLR/Vt以上となったものが無いと判別された場合には、(ステップS163で“NO”)、CPU142の処理は、ステップS126に移行する。
ステップS126の判別処理で、新たにN列目のキャリッジ120の退避動作開始タイミングとなったものがあると判別された場合には(ステップS126で“YES”)、CPU142は、当該N列目のキャリッジ120を退避位置へ移動させる動作を開始する(ステップS127b)。このときには、このN列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12からのインク吐出は、ステップS164の処理により既に中止されている。それから、CPU142の処理は、ステップS128に移行する。
図12A及び図12Bは、本実施形態のインクジェット記録装置100でのインク吐出中断タイミングの設定例を示す図である。
図12Aに示すように、記録媒体距離センサー113により基準浮き上がり量H1以上の浮き上がりが検出されたタイミングで、1列目のキャリッジ120に固定されたインクジェットヘッド12により出力画像長Leの出力画像Fのうち、長さx1eの位置まで画像が形成されていた場合、残りの出力画像Fの長さは距離(Le−x1e)であり、この長さは、記録媒体距離センサー113による計測位置から1列目のキャリッジ120の退避動作を開始させるまでの距離(L1−La−Lm)より短い。一方で、更に次の出力画像Fを出力画像長(Le+Ld)全てに亘り形成するのに必要な長さは、1列目のキャリッジ120の退避動作開始位置までの距離よりも長い。そこで、ここでは、B=1、k=0に設定されて、現在出力中の画像の最後尾まで画像形成が行われたところでインクの吐出が中断される。
2列目のキャリッジ120に固定されたインクジェットヘッド12によるインクの吐出は、この長さに1列目のキャリッジ120と2列目のキャリッジ120の間の搬送方向への間隔L2が追加された長さに亘りインクの吐出が行われる。従って、記録媒体Pには、1列目のキャリッジ120に固定されたインクジェットヘッド12からインクが吐出された位置と同じ位置まで2列目のキャリッジ120に固定されたインクジェットヘッド12によるインクの吐出が行われる。
一方、図12Bに示すように、1列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12による現在の出力画像Fの残り出力画像長(Le―x1e)が、記録媒体距離センサー113による計測位置から1列目のキャリッジ120を退避させるまでの距離(L1−La−Lm)より長い場合、当該出力画像Fを完成させることが出来ないので、B=0、k=0として、1列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12によるインクの吐出を現在位置で即座に中止させる。
この場合、2列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12による退避位置への移動開始前のインク吐出長は、キャリッジ間の間隔とキャリッジ120の幅の合計である長さ(L2+Lh)と設定することが出来る。
これに加えて、1列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12によりインクの吐出が完全になされなかった出力画像Fについては、2列目以降のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12からのインクの吐出を省略しても良い。即ち、この場合の2列目のキャリッジ120に係るインクジェットヘッド12によるインク吐出長は、長さ(Le−x2e)に設定されても良い。
以上のように、第2実施形態のインクジェット記録装置100では、CPU142は、浮き上がり量が基準浮き上がり量H1以上となった場合に、浮上検出タイミングでインク吐出部122により形成されている途中の画像を退避動作開始タイミング前に全て形成可能か否かを判別し、形成が可能ではないと判別された場合は、この退避動作開始タイミングよりも前、特に、この判別が行われた時点でインク吐出部122にインクの吐出を中止させるので、退避動作開始タイミングまでインクを吐出させても画像の全てが形成されない部分については、初めから画像形成を断念することでインクの消費を抑えて効率を上げることが出来る。
また、CPU142は、反対に、退避動作開始タイミング前に現在形成途中の画像を全て形成可能であると判別された場合には、当該形成が完了したタイミング以後、退避動作開始タイミングより前の間、特に、この形成途中の画像の形成が終了したタイミングでインクの吐出を中止させることで、途中まで画像形成を行って破棄することによる記録媒体Pやインクの無駄を低減させることが出来る。
また、CPU142は、現在形成途中の画像だけではなく、退避動作開始タイミング前に更に1、又は複数枚の画像を形成させることが出来る場合には、その形成可能な画像に係るインクの吐出をインク吐出部122に行わせ、これら全ての画像の形成が完了したタイミング以降、退避動作開始タイミングより前、特に、全ての画像の形成が完了したタイミングでインクの吐出を中止させることで、やはり破棄する記録媒体Pや無駄に消費するインクの量を低減させることが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、記録媒体として搬送方向に連続した布帛を例に挙げて説明したが、記録紙やその他の素材でも良く、例えば、薄膜フィルムのように皺が生じやすいものに対して、本発明は、より好ましく適用される。また、連続した記録媒体(連帳媒体)に限らず、カット紙であっても良い。この場合、例えば、一のカット紙上に複数の画像が少なくとも搬送方向にパターン配置されて画像形成される場合により好ましく本発明に係る技術を用いることが出来る。
また、インクジェットヘッド12のノズル面が昇降モーター132の動作によって搬送面からの距離を可変に設定可能であれば、昇降モーター132の種別や、インクジェットヘッド12と昇降モーター132との取り付け配置や構造は任意に定められる。例えば、複数のインクジェットヘッド12が直接キャリッジに取り付けられても良いし、複数のインクジェットヘッド12がインクジェットヘッドユニットにまとめて形成されて、当該インクジェットヘッドユニットがキャリッジに取り付けられても良い。
また、インクジェットヘッド12の数やサイズは、任意に定められる。
また、ノズル面は、完全な平面である必要は無い。この場合、搬送面とノズル面との距離が最も小さくなる場合を基準として動作させれば良い。また、搬送面と対向するノズル面の位置が正確に移動可能であれば、インクジェットヘッド12の各部の移動に若干のばらつきがあっても良い。例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)などが利用されている場合に、当該FPCとノズル面とのz方向への距離が必ず一定に保たれなければならない訳ではない。
また、上記実施形態では、キャリッジ120の昇降速度を一定としたが、複数種類の昇降速度があっても良い。例えば、昇降モーター132の種別などに応じてキャリッジ120を退避位置に移動させる(上昇させる)ときの速度と、キャリッジ120をインク吐出位置に移動させる(下降させる)ときの速度とで差があっても良い。
また、記録媒体距離センサー113の種別や配置は、任意に定められる。例えば、記録媒体Pに対向して設けられて、照射した光の反射光を用いて記録媒体表面までの距離を計測することとしても良いし、或いは、光が側方から照射されて、浮上部分による遮光状況が検出されても良い。また、可視光に限らず、必要な精度で検出可能な波長や散乱率の各波長の電磁波を用いても良い。
また、搬送速度をエンコーダー112から直接取得する必要は無く、予めメモリー141などに記憶された設定速度を取得して利用しても良い。エンコーダー112から速度や搬送距離が取得される場合には、経過時間や搬送距離の計測中に搬送速度が変化しても柔軟且つ正確に計測値を取得することが出来る。
また、上記実施の形態では、記録媒体の皺などによる浮き上がりに基づく搬送面と記録媒体表面との距離(浮上距離)を用いて画像形成の中断及び復帰の判断を行う場合について説明したが、本明細書で示した浮き上がりは、実際に記録媒体と搬送面とが離れている場合に限られず、記録媒体の厚みが不均一な場合による表面の凹凸を含むこととして、この場合にも同様に、当該記録媒体の厚みの変化に応じた画像形成の中断及び復帰の判断を行っても良い。
また、上記実施の形態では、画像形成の中断及びキャリッジ120の退避動作後、浮き上がり量の計測値が基準浮き上がり量H1より小さい復帰浮き上がり量H2未満となった時間が所定の待機時間(2Ta+Tp)以上継続した場合にキャリッジ120の復帰動作を行って画像形成を再開させることとしたが、復帰浮き上がり量H2を基準浮き上がり量H1と等しく設定して同様の判断及び動作を行っても良い。また、基準浮き上がり量H1が最大退避距離H3未満である限りにおいて、基準浮き上がり量H1は、記録媒体Pの材質などに応じて適宜設定される。
また、復帰浮き上がり量H2未満の浮き上がり量が一度検出された後、その後の待機時間(2Ta+Tp)中に復帰浮き上がり量H2以上の浮き上がりが検出されても、基準浮き上がり量H1以下の所定の距離以上にさえならなければ画像形成を再開させても良い。
また、待機時間(2Ta+Tp)における記録時間Tpを「0」とし、更には、待機時間の設定を行わないこととして、待機時間(2Ta+Tp)に亘り復帰浮き上がり量H2未満の浮き上がり量が継続せずとも、単純にキャリッジ120の復帰動作を行わせても良い。この場合、判別処理が容易になるが、途中までキャリッジ120を復帰させたものの、搬送面からノズル面までの距離がインク吐出距離Hnとなる位置への移動が完了する前に、即ち、インクの吐出を再開させないままキャリッジ120を再度退避位置に移動させる場合が生じ得る。
また、上記実施の形態では、インク吐出中断後の画像を先頭から形成させることとしたが、中断前の画像の記録媒体部分と中断後の画像の記録媒体部分とが接続加工可能である場合には、インク吐出を中断した画像位置から画像形成を再開させても良い。
また、上記実施形態では、8色のインクを用いたラインヘッド型のインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、色数はこれに限られず、例えば、単色での画像形成のみを行うインクジェット記録装置であっても良い。また、インクジェット記録装置100がラインヘッド型の構造を有するものではない場合でも、インクジェットヘッド12の幅方向への移動速度を考慮に入れながら本発明に係る技術を適用することが出来る。
また、上記実施の形態では、同一画像を繰返し画像形成することしたが、画像が反復的に形成されるのであれば、同一画像でなくても良い。例えば、毎回画像の角に異なる通し番号が形成されても良いし、所定数の画像を巡回して繰返し画像形成させても良い。
また、上記実施の形態では、搬送速度をエンコーダー112で計測し、距離L1を固定値としたが、搬送速度が固定値でも良く、及び/又は、距離L1が可変であっても良い。固定値の場合には、適宜ROM143や制御部14の図示略の記憶部などに記憶させておくことが出来、距離L1が可変の場合には、例えば、リニアエンコーダーなどで距離を計測可能とすることが出来る。
その他、上記実施の形態で示した、構成、配置、制御内容や制御手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
この発明は、インクジェット記録装置に利用することが出来る。
11 搬送部
111 搬送モーター
112 エンコーダー
113 記録媒体距離センサー
114 駆動ローラー
115 搬送ベルト
12 インクジェットヘッド
120 キャリッジ
121 駆動回路
122 インク吐出部
13 キャリッジ昇降部
131 モータードライバー
132 昇降モーター
133 電磁ブレーキ
134 梁部材
135 支持部
14 制御部
141 メモリー
142 CPU
143 ROM
144 RAM
145 バス
15 操作表示部
16 通信部
100 インクジェット記録装置
B 判別値
F 出力画像
H0 昇降幅
H1 基準浮き上がり量
H2 復帰浮き上がり量
H3 最大退避距離
H4 退避距離
Hn インク吐出距離
k 全出力枚数
L1 距離
L2 間隔
La 昇降時搬送距離
Ld 間隔
Le 出力画像長
Lm マージン
Lp 記録距離
Lt1 搬送距離
Lt2 搬送距離
P 記録媒体
t1 経過時間
t2 経過時間
Ta 昇降時間
Tm マージン時間
Tp 記録時間
Tt 到達時間
Va 昇降速度
Vt 搬送速度
x1e 出力距離

Claims (13)

  1. 搬送面上の記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送面に対向するノズル面に設けられたノズル開口部からインク液滴を吐出するインク吐出部と、
    前記インク吐出部を移動させて前記ノズル面と前記搬送面との距離を変化させる昇降部と、
    前記インク吐出部に対して前記搬送方向の上流側に所定の離隔距離離れた計測位置における前記搬送面からの前記記録媒体の浮上距離を計測する計測部と、
    前記計測部により計測された前記浮上距離が所定の第1距離以上となった場合に、前記離隔距離と、前記搬送部による前記記録媒体の搬送速度とに基づいて、当該第1距離以上となった浮上検出タイミングから所定時間が経過した後、前記浮上距離が前記第1距離以上の前記記録媒体の浮上部分が前記インク吐出部と対向する範囲内に搬送されるタイミングまでの間に、前記インク吐出部と前記搬送面との距離を前記ノズル面と前記浮上部分とが接触しない所定の退避距離となるように変化させる退避動作を前記昇降部に行わせる昇降制御部と、
    前記浮上検出タイミングから前記退避動作を開始させる退避動作開始タイミングまでの少なくとも途中まで、前記インク吐出部にインク液滴の吐出を継続させる吐出制御部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記昇降制御部は、前記浮上距離に応じて前記退避距離を変化させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記浮上距離が前記第1距離以上となった後、当該浮上距離が前記第1距離以下の第2距離を下回った場合、前記昇降制御部は、前記浮上距離が前記第2距離以上であった部分が前記インク吐出部と対向する範囲を通過した後に、前記ノズル面と前記搬送面との距離が前記ノズル開口部からインクを吐出させる所定のインク吐出距離となるように変化させる復帰動作を前記昇降部に行わせ、
    前記吐出制御部は、前記復帰動作の終了後に、当該復帰動作が行われた前記インク吐出部に係る前記ノズル開口部から画像形成に係る前記インク液滴の吐出を再開させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記昇降制御部は、前記第2距離を所定の待機時間続けて下回った場合に、前記復帰動作を前記昇降部により実行可能とすることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記待機時間は、前記退避距離と前記インク吐出距離との間で前記ノズル面を所定の昇降速度で往復動作させるのに要する時間以上であり、且つ、前記記録媒体が前記離隔距離を搬送される時間以下であることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記吐出制御部は、前記復帰動作の終了後、前記ノズル開口部からインクの事前吐出動作を行わせ、その後、前記ノズル開口部からの画像形成に係るインク吐出を再開させることを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記吐出制御部は、前記復帰動作の終了後、形成対象の画像の先頭から当該形成対象の画像を形成させることを特徴とする請求項5又は6記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記吐出制御部は、前記浮上距離が前記第1距離以上となった場合に、前記浮上検出タイミングで前記インク吐出部により形成されている途中の画像を前記退避動作開始タイミング前に全て形成可能か否かを判別し、形成が可能ではないと判別された場合には、前記退避動作開始タイミングよりも前に前記インクの吐出を中止させることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記吐出制御部は、前記浮上距離が前記第1距離以上となった場合に、前記浮上検出タイミングで前記インク吐出部により形成されている途中の画像を前記退避動作開始タイミング前に全て形成可能か否かを判別し、形成が可能であると判別された場合には、当該形成が完了したタイミング以後、前記退避動作開始タイミングより前に前記インクの吐出を中止させることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記吐出制御部は、前記浮上距離が前記第1距離以上となった場合に、前記退避動作開始タイミング前に形成を完了させることが可能な当該形成の対象画像に係るインクの吐出を前記インク吐出部に行わせ、画像の形成が完了したタイミング以降、前記退避動作開始タイミングより前に前記インクの吐出を中止させることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記浮上距離が前記退避距離の最大値よりも大きい場合には、前記搬送部に前記記録媒体の搬送を停止させる搬送制御部を備えることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記インク吐出部は、前記搬送方向に異なる位置に複数配列され、
    前記昇降部は、当該複数のインク吐出部の前記ノズル面と前記搬送面との距離を各々独立に変化させ、
    前記昇降制御部は、前記複数のインク吐出部と前記浮上部分との距離にそれぞれ応じた同一の昇降動作を行わせて、前記ノズル面と前記搬送面との距離を前記退避距離に変化させる
    ことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記記録媒体は布帛であり、前記搬送方向に前記離隔距離よりも長く連続していることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
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