JP6350795B2 - 液晶配向剤 - Google Patents
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Description
光配向法は、静電気およびほこりを発生することなく均一な液晶配向性を実現することができ、しかも液晶配向方向の精密な制御も可能であることから、近年盛んに検討が進められている(特許文献1〜3)。
しかしながら、従来知られている液晶配向膜材料を用いて光配向法によって形成された液晶配向膜は、高いコントラストを得ることと良好な残像特性を実現することとが二律背反の関係にあり、これら双方の特性を十分に高くすることができなかった。そのため、近年の高精細な画像の表示および高度な動画の再生表示の要求を同時に満足することはできなかった。
従って本発明の目的は、光配向法によって良好な液晶配向性が発現されるとともに、電気的特性などの諸特性に優れ、特に高いコントラストおよび良好な残像特性が両立された液晶配向膜を与える液晶配向剤を提供することである。
下記式(1)で表される構造を主鎖に有するポリアミック酸およびそのイミド化重合体よりなる群から選択される少なくとも1種の重合体を含有することを特徴とする、液晶配向剤によって達成される。
2個あるYは、それぞれ独立に、単結合、酸素原子、硫黄原子、エステル結合またはチオエステル結合であり;
Rは途中が酸素原子によって中断されている炭素数2〜12のアルキレン基であり;そして
「*」は結合手であることを表す。)
テレビジョン、携帯型ゲーム、ワードプロセッサ、ノート型パソコン、カーナビゲーションシステム、カムコーダー、携帯情報端末、デジタルカメラ、携帯電話、各種モニターなど。
ここで、重合体の主鎖とは、重合体のうち最も長い原子の連鎖からなる「幹」の部分をいう。この主鎖が環構造を含むことは許容される。この場合は該環構造の全体が主鎖に存在することとなる。上記式(1)で表される構造を主鎖に有するとは、この構造が主鎖の一部分を構成することをいう。本発明における特定重合体の要件は、上記式(1)で表される構造が主鎖中に存在することであるが、該構造が主鎖以外の部分、例えば側鎖(重合体の「幹」から分岐した部分)に、重畳的に存在することが禁止されるものではない。
上記式(1)におけるXまたはYがエステル結合またはチオエステル結合であるとき、およびXがアミド結合であるとき、その結合方向はどちらでもよい。
Xにおける炭素数1〜10の2価の飽和脂肪族基としては、例えばメチレン基、2,2−プロピレン基、炭素数2〜10のアルキレン基などを挙げることができる。このアルキレン基の炭素数は、2〜4であることが好ましく、2であることがより好ましい。Xにおける炭素数2〜10の2価の不飽和脂肪族基としては、炭素数2〜10のアルカ(ポリ)エニレン基が好ましい。このアルカ(ポリ)エニレン基の炭素数は、2〜4であることが好ましい。その具体例としては、例えば−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH=CH−CH=CH−などを挙げることができる。
Xが、飽和脂肪族基または不飽和脂肪族基であって、該基が左右非対称であるとき、その結合方向はどちらでもよい。
Xとしては、2つのXのそれぞれが独立に、酸素原子、硫黄原子、エステル結合、チオエステル結合、−NH−、−CH2−CH2−または−CH=CH−であることが好ましく、エステル結合、チオエステル結合、−NH−、−CH2−CH2−または−CH=CH−であることがより好ましい。Yとしては酸素原子であることが好ましい。
−(CR’H−CH2)−(O−CR’H−CH2)m−
(ただし、R’は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基またはエチル基であり;
mは1〜3の整数である。)
で表される基であることが好ましい。ただし、式(1)中のRの定義から理解されるように、上記式中の炭素数の上限値は12に制限される。
上記式中のR’としては、水素原子であることが好ましく;
mとしては、1または2であることが好ましい。
上記式(1)に4つ存在するフェニレン基は、それぞれ独立に、1,3−フェニレン基または1,4−フェニレン基であることが好ましく、1,4−フェニレン基であることがより好ましい。
上記式(1)で表される構造としては、例えば下記式(1−2)、(1−4)、(1−6)、(1−8)、(1−10)および(1−12)のそれぞれで表される構造を挙げることができる。
本発明における特定重合体は、上記式(1)で表される構造を主鎖に有するポリアミック酸およびそのイミド化重合体よりなる群から選択される少なくとも1種の重合体である限り、その余の構造は任意であり、どのような合成方法によって得られたものであってもよい。
本発明における特定重合体は、例えば
上記式(1)で表される構造を有するテトラカルボン酸二無水物を含むテトラカルボン酸二無水物と、
ジアミンと
を反応させて得られるポリアミック酸およびそのイミド化重合体よりなる群から選択される1種以上の重合体であることができ、あるいは
テトラカルボン酸二無水物と、
上記式(1)で表される構造を有するジアミンを含むジアミンと
を反応させて得られるポリアミック酸およびそのイミド化重合体よりなる群から選択される1種以上の重合体であることができる。これらのうち、後者であることが、原料モノマー合成の容易性の観点から好ましい。
本発明における特定重合体を合成するために用いられるテトラカルボン酸二無水物としては、例えば脂肪族テトラカルボン酸二無水物、脂環式テトラカルボン酸二無水物、芳香族テトラカルボン酸二無水物などを挙げることができる。これらの具体例としては、脂肪族テトラカルボン酸二無水物として、例えばブタンテトラカルボン酸二無水物などを;
脂環式テトラカルボン酸二無水物として、例えば1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−8−メチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,3−ジオン、3−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,4−ジオン−6−スピロ−3’−(テトラヒドロフラン−2’,5’−ジオン)、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロ−3−フラニル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、3,5,6−トリカルボキシ−2−カルボキシメチルノルボルナン−2:3,5:6−二無水物、2,4,6,8−テトラカルボキシビシクロ[3.3.0]オクタン−2:4,6:8−二無水物、4,9−ジオキサトリシクロ[5.3.1.02,6]ウンデカン−3,5,8,10−テトラオンなどを;
芳香族テトラカルボン酸二無水物として、例えばピロメリット酸二無水物、下記式(T1)で表される化合物などを、それぞれ挙げることができるほか、
特許文献4(特開2010−97188号公報)に記載のテトラカルボン酸二無水物を用いることができる。
R1は、複数ある場合にはそれぞれ独立に、炭素数6〜18のアリーレン基または炭素数2〜6のアルキレン基であり;そして
n1は0〜2の整数である。)
上記式(T1)におけるZとしては酸素原子またはエステル結合であることが好ましい。R1のアリーレン基としては、例えばフェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレニレン基などを;
アルキレン基としては、例えば1,2−エチレン基、1,2−プロピレン基、1,3−プロピレン基などを、それぞれ挙げることができる。R1してはアリーレン基であることが好ましく、複数ある場合にはそれぞれ独立に、1,4−フェニレン基、2,6−ナフチレン基または4,4’−ビフェニレニレン基であることが特に好ましい。n1としては0または1であることが好ましい。
上記式(T1)で表される化合物の具体例としては、例えば下記式(T−1)および(T−2)のそれぞれで表される化合物などを挙げることができる。
本発明における特定重合体を合成するために用いられるジアミンは、好ましくは上記式(1)で表される構造を有するジアミンを含む。上記式(1)で表される構造を有するジアミンとしては、例えば下記式(A1)で表される化合物(以下、「特定ジアミン」という。)を挙げることができる。
上記式(A1)に4つ存在するフェニレン基の結合方向については、それぞれ、上記式(1)におけるフェニレン基について上述したところと同様である。
本発明における特定ジアミンの好ましい例としては、例えば上記式(1−2)、(1−4)、(1−6)、(1−8)、(1−10)および(1−12)のそれぞれで表される構造において、「*」で示した2本の結合手に2つのアミノ基をそれぞれ直接結合して得られる化合物などを挙げることができる。
本発明における特定重合体を合成するために用いられるジアミンとしては、特定ジアミンのみを用いてもよいし、あるいは特定ジアミンとともにその他のジアミンを併用してもよい。
プレチルト角発現性基を有するジアミンとしては、プレチルト角発現性基を有する芳香族ジアミンであることが好ましく、その具体例として、例えばドデカノキシ−2,4−ジアミノベンゼン、テトラデカノキシ−2,4−ジアミノベンゼン、ペンタデカノキシ−2,4−ジアミノベンゼン、ヘキサデカノキシ−2,4−ジアミノベンゼン、オクタデカノキシ−2,4−ジアミノベンゼン、ドデカノキシ−2,5−ジアミノベンゼン、テトラデカノキシ−2,5−ジアミノベンゼン、ペンタデカノキシ−2,5−ジアミノベンゼン、ヘキサデカノキシ−2,5−ジアミノベンゼン、オクタデカノキシ−2,5−ジアミノベンゼン、コレスタニルオキシ−3,5−ジアミノベンゼン、コレステリルオキシ−3,5−ジアミノベンゼン、コレスタニルオキシ−2,4−ジアミノベンゼン、コレステリルオキシ−2,4−ジアミノベンゼン、3,5−ジアミノ安息香酸コレスタニル、3,5−ジアミノ安息香酸コレステリル、3,5−ジアミノ安息香酸ラノスタニル、3,6−ビス(4−アミノベンゾイルオキシ)コレスタン、3,6−ビス(4−アミノフェノキシ)コレスタン、1,1−ビス(4−((アミノフェニル)メチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−((アミノフェニル)メチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−((アミノフェノキシ)メチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−((アミノフェニル)メチル)フェニル)−4−(4−ヘプチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、N−(2,4−ジアミノフェニル)−4−(4−ヘプチルシクロヘキシル)ベンズアミド、下記式(A−1)で表される化合物などを挙げることができる。
RIは単結合、メチレン基または炭素数2もしくは3のアルキレン基であり;
aは0または1であり、bは0〜2の整数であり、ただしaおよびbが同時に0になることはなく;
cは1〜20の整数である。)
上記式(A−1)におけるXI−RI−XII−で表される2価の基としてはメチレン基、炭素数2もしくは3のアルキレン基、*−O−、*−COO−または*−O−CH2CH2−O−(ただし、「*」を付した結合手がジアミノフェニル基と結合する。)であることが好ましい。基−CcH2c+1においてcが3以上であるとき、この基は直鎖状であることが好ましい。ジアミノフェニル基における2つのアミノ基は、他の基に対して2,4−位または3,5−位にあることが好ましい。上記式(A−1)で表される化合物の具体例としては、例えば下記式(A−1−1−1)、(A−1−1−2)および(A−1−2)
のそれぞれで表される化合物であることが好ましい。
プレチルト角発現性基を有さないジアミンとしては、プレチルト角発現性基を有さない脂肪族ジアミン、脂環式ジアミン、芳香族ジアミン、ジアミノオルガノシロキサンなどを挙げることができる。
プレチルト角発現性基を有さないジアミンのうち、脂肪族ジアミンとしては、例えば1,1−メタキシリレンジアミン、1,3−プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどを;
脂環式ジアミンとしては、例えば1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンなどを;
特許文献4(特開2010−97188号公報)に記載のテトラカルボン酸二無水物を用いることができる。
本発明の液晶配向剤は、光配向法によってTN型、STN型、IPS型、FFS型などの、いわゆる水平配向型の液晶表示素子へ適用される液晶配向膜を形成するために特に好適である。そのため、使用するジアミンのうちのプレチルト角発現性基を有するジアミンの使用割合を一定値以下に制限することが好ましい。プレチルト角発現性基を有するジアミンの使用割合は、使用する全ジアミンに対して、20モル%以下の割合とすることが好ましく、10モル%以下の割合とすることがより好ましく、特に5モル%以下とすることが好ましい。
本発明における特定重合体としてのポリアミック酸は、上記のようなテトラカルボン酸二無水物とジアミンとを、必要に応じて用いられる末端封止剤とともに反応させることにより、得ることができる。
本発明における特定重合体としてのイミド化重合体は、上記のようにして得られたポリアミック酸を脱水閉環してイミド化することにより、得ることができる。
上記末端封止剤としては、例えば無水マレイン酸、無水フタル酸、無水イタコン酸などのカルボン酸一無水物;
アニリン、シクロヘキシルアミン、n−ブチルアミンなどのモノアミン;
フェニルイソシアネート、ナフチルイソシアネートなどのモノイソシアネート化合物などを挙げることができる。
ポリアミック酸の合成反応に供されるテトラカルボン酸二無水物とジアミンとの使用割合は、テトラカルボン酸二無水物の酸無水物基の当量数が、ジアミンのアミノ基1当量に対して、0.2〜2当量となる割合が好ましく、より好ましくは0.3〜1.2当量となる割合である。末端封止剤を使用する場合、その使用割合は、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの合計100重量部に対して20重量以下とすることが好ましい。
ポリアミック酸の合成反応は、好ましくは有機溶媒中において、好ましくは−20〜150℃、より好ましくは0〜100℃の温度条件下において、好ましくは0.1〜24時間、より好ましくは0.5〜12時間行われる。
特に好ましくは、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルトリアミド、m−クレゾール、キシレノール、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミドおよびハロゲン化フェノールよりなる群から選択される少なくとも1種を使用することが好ましい。
有機溶媒の使用量(a)は、テトラカルボン酸二無水物およびジアミン(ならびに存在する場合には末端封止剤)の合計量(b)が重合反応溶液の全体量(a+b)に占める割合(b/(a+b))が、0.1〜50重量%となる量とすることが好ましい。
上記のようにしてポリアミック酸を含有する溶液が得られる。この溶液はそのまま、あるいは必要に応じて公知の方法によってポリアミック酸を単離・精製したうえで、次のイミド化反応または本発明の液晶配向剤の調製に供すことができる。
上記のようにして得られたポリアミック酸を脱水閉環してイミド化するには、好ましくは(i)ポリアミック酸を加熱する方法により、または(ii)ポリアミック酸を有機溶媒に溶解し、この溶液中に脱水剤および脱水閉環触媒を添加し必要に応じて加熱する方法により行われる。
上記(i)のポリアミック酸を加熱する方法における反応温度は好ましくは50〜200℃であり、より好ましくは60〜170℃である。反応温度が50℃未満では脱水閉環反応が十分に進行せず、反応温度が200℃を超えると得られるイミド化重合体の分子量が低下することがある。反応時間は好ましくは1.0〜24時間であり、より好ましくは1.0〜12時間である。
本発明の液晶配向剤は、上記のような特定重合体を必須の成分として含有し、好ましくはこれらが後述の溶媒に溶解された溶液組成物として構成されるが、必要に応じてその他の成分をさらに含有していてもよい。
そのようなその他の成分としては、例えばその他の重合体、分子内に少なくとも一つのエポキシ基を有する化合物(以下、「エポキシ化合物」という。)、官能性シラン化合物などを挙げることができる。
上記その他の重合体は、特定重合体以外の重合体であり、本発明の液晶配向剤の溶液特性(塗布性)および電気特性の改善のために使用することができる。
その他の重合体としては、主鎖に上記式(1)で表される構造を有さないポリアミック酸、該ポリアミック酸のイミド化重合体、ポリアミック酸エステル、ポリエステル、ポリアミド、ポリシロキサン、セルロース誘導体、ポリアセタール、ポリスチレン誘導体、ポリ(スチレン−フェニルマレイミド)誘導体、ポリ(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
その他の重合体の使用割合は、特定重合体100重量部に対して、50重量%以下であることが好ましく、30重量%以下であることがより好ましい。
上記エポキシ化合物としては、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、2,2−ジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N−ジグリシジル−ベンジルアミン、N,N−ジグリシジル−アミノメチルシクロヘキサン、N,N−ジグリシジル−シクロヘキシルアミンなどを好ましいものとして挙げることができる。
これらエポキシ化合物の配合割合は、特定重合体100重量部に対して、好ましくは40重量部以下、より好ましくは0.1〜30重量部である。
上記官能性シラン化合物としては、例えば3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、2−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−トリエトキシシリルプロピルトリエチレントリアミン、N−トリメトキシシリルプロピルトリエチレントリアミン、10−トリメトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、10−トリエトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、9−トリメトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、9−トリメトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、9−トリエトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、9−トリメトキシシリル−3,6−ジアザノナン酸メチル、9−トリエトキシシリル−3,6−ジアザノナン酸メチル、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエトキシシランなどを挙げることができる。
これら官能性シラン化合物の配合割合は、特定重合体100重量部に対して、好ましくは2重量部以下であり、より好ましくは0.02〜0.2重量部である。
本発明の液晶配向剤は、上記のような特定重合体および必要に応じて任意的に配合されるその他の成分が、好ましくは溶媒中に溶解含有されて構成される。
本発明の液晶配向剤に使用できる溶媒としては、有機溶媒を使用することが好ましく、例えばN−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、γ−ブチロラクタム、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、エチレングリコールモノメチルエーテル、乳酸ブチル、酢酸ブチル、メチルメトキシプロピオネ−ト、エチルエトキシプロピオネ−ト、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、エチレングリコール−i−プロピルエーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテル(ブチルセロソルブ)、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジイソブチルケトン、イソアミルプロピオネート、イソアミルイソブチレート、ジイソペンチルエーテル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどを挙げることができる。これらは単独で使用することができ、または2種以上を混合して使用することができる。
特に好ましい固形分濃度の範囲は、基板に液晶配向剤を塗布する際に用いる方法によって異なる。例えばスピンナー法による場合には固形分濃度1.5〜4.5重量%の範囲が特に好ましい。印刷法による場合には、固形分濃度を3〜9重量%の範囲とし、このことによって溶液粘度を12〜50mPa・sの範囲とすることが特に好ましい。インクジェット法による場合には、固形分濃度を1〜5重量%の範囲とし、このことによって溶液粘度を3〜15mPa・sの範囲とすることが特に好ましい。
本発明の液晶配向剤を調製する際の温度は、好ましくは10〜45℃であり、より好ましくは20〜30℃である。
本発明の液晶配向剤を用いて液晶配向膜を形成することができる。すなわち、基板上に、本発明の液晶配向剤を塗布して塗膜を形成し、該塗膜に光照射する工程を経由することにより、液晶配向膜を形成することができる。
本発明の液晶配向剤は、例えばTN型、STN型、IPS型、FFS型、VA型、MVA型などの適宜の液晶セルを有する液晶表示素子の製造に適用することができる。しかしながら、TN型、STN型、IPS型、FFS型などの、いわゆる水平配向型の液晶セルを有する液晶表示素子に適用することが、本発明の有利な効果が最大限に発揮される点で好ましい。
本発明の液晶配向膜から形成される液晶配向膜をTN型またはSTN型の液晶表示素子に適用する場合、上記基板としては、パターニングされた透明導電膜が設けられている基板2枚を一対として用い、上記液晶配向剤は各基板の透明性導電膜が形成された面上に塗布される。一方、液晶配向膜をIPS型またはFFS型の液晶表示素子に適用する場合、上記基板としては、片面に透明導電膜または金属膜が櫛歯状にパターニングされた電極を有する基板と、電極が設けられていない対向基板とを一対として使用し、上記液晶配向剤は、櫛歯状電極の形成面と、対向基板の片面とに塗布される。
基板上への光配向用液晶配向剤の塗布に際して基板、および透明導電膜または金属膜と、塗膜との接着性をさらに良好にするために、基板および透明導電膜または金属膜上に、予め官能性シラン化合物、チタネート化合物などを塗布しておいてもよい。
基板上への光配向用液晶配向剤の塗布は、好ましくはオフセット印刷法、スピンコート法、ロールコーター法、インクジェット印刷法などの適宜の塗布方法により行うことができ、次いで、塗布面を加熱(プレベーク)することにより塗膜を形成する。プレベーク条件は、例えば40〜120℃において0.1〜5分である。
光の照射量は、好ましくは400〜50,000J/m2であり、より好ましくは1,000〜10,000J/m2である。
上記のように光照射され、液晶配向能を付与された塗膜は、好ましくはさらに加熱(ポストベーク)したうえで使用に供することが好ましい。このポストベーク条件は、好ましくは120〜300℃、より好ましくは150〜250℃において、好ましくは5〜200分、より好ましくは10〜100分である。
本発明の液晶配向剤から形成される液晶配向膜の膜厚は、好ましくは0.001〜1μmであり、より好ましくは0.005〜0.5μmである。
本発明の方法によって上記のようにして液晶配向膜が形成された基板を用いて、例えば以下のようにして液晶表示素子を製造することができる。
上記のようにして液晶配向膜が形成された一対の基板を準備し、この一対の基板間に液晶が狭持された構成の液晶セルを製造する。
上記液晶としては、例えばネマティック型液晶、スメクティック型液晶などを用いることができる。ネマティック型液晶を形成する正の誘電異方性を有するものが好ましく、例えばビフェニル系液晶、フェニルシクロヘキサン系液晶、エステル系液晶、ターフェニル系液晶、ビフェニルシクロヘキサン系液晶、ピリミジン系液晶、ジオキサン系液晶、ビシクロオクタン系液晶、キュバン系液晶などが用いられる。また上記液晶に、例えばコレスチルクロライド、コレステリルノナエート、コレステリルカーボネートなどのコレステリック液晶;
商品名「C−15」、「CB−15」(以上、メルク社製)として販売されているようなカイラル剤;
p−デシロキシベンジリデン−p−アミノ−2−メチルブチルシンナメートなどの強誘電性液晶などをさらに添加して使用してもよい。
それぞれの液晶配向膜が対向するように間隙(セルギャップ)を介して2枚の基板を対向配置し、2枚の基板の周辺部をシール剤を用いて貼り合わせ、基板表面およびシール剤により区画されたセルギャップ内に液晶を注入充填した後、注入孔を封止する方法;
液晶配向膜を形成した2枚の基板のうちの一方の基板上の所定の数カ所に例えば光硬化性のシール剤を塗布し、さらに液晶配向膜面上の所定の数カ所に液晶を滴下した後、液晶配向膜が対向するように他方の基板を貼り合わせ、次いで基板の全面に紫外光を照射してシール剤を硬化する方法(ODF法=One Drop Fill法)
などによることができる。上記シール剤としては、例えばスペーサーとしての酸化アルミニウム球と硬化剤とを含有するエポキシ樹脂などを用いることができる。
上記いずれの方法による場合でも、次いで、液晶セルを、用いた液晶が等方相をとる温度まで加熱した後、室温まで徐冷することにより、液晶充填時の流動配向を除去することが望ましい。
以上のようにして製造された液晶表示素子は、表示特性、電気特性などの諸性能に優れるものである。
下記の重合体の合成例における各重合体溶液の溶液粘度は、各合成例で指摘した重合体溶液について、E型回転粘度計を用いて25℃で測定した値である。なお、実施例1、2および3は、参考例である。
以下の合成例は、必要に応じて下記のスケールで繰り返すことにより、以降の重合体の合成における必要量を確保した。
合成例A−1
化合物(A−1−1)を、下記スキーム1に従って合成した。
反応容器中に、4−ヒドロキシ安息香酸メチル105.0mmol(15.98g)、1,4−ジブロモブタン 50.0mmol(10.80g)、炭酸カリウム120.0mmol(16.59g)およびN,N−ジメチルアセトアミド100mLを仕込んで混合し、80℃において撹拌下に6時間反応を行った。反応の途中から、反応系中に結晶の生成が見られた。
反応終了後、反応混合物に酢酸エチル500mLおよび蒸留水300mLをこの順で加えて分液洗浄した。洗浄後、回収した有機層を減圧下におき、溶媒を除去して得られた固体の全量を回収し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥することにより、白色結晶状の化合物(A−1−1a)44.4mmol(15.91g)を得た(収率88.8%)。
(2)化合物(A−1−1b)の合成
反応容器中に、上記で得た化合物(A−1−1a)の全量(44.4mmol(15.91g))、水酸化リチウム一水和物133.2mmol(5.59g)、メタノール60mL、エタノール40mLおよび蒸留水30mLを仕込んで混合し、80℃において撹拌下に3時間反応を行った。反応終了後、反応混合物に1N塩酸mLを加えて液性を酸性とし、生成した粉末をろ取した。この粉末を、蒸留水およびエタノールを用いて順次にそれぞれ十分に洗浄した後、減圧下で乾燥することにより、化合物(A−1−1b)41.6mmol(13.73g)を得た(収率93.6%)。
反応容器中に、上記で得た化合物(A−1−1b)の全量(41.6mmol(13.73g))、塩化チオニル35mLおよびN,N−ジメチルホルムアミドを仕込んで混合し、80℃において撹拌下に1時間反応を行った。反応終了後、反応混合物を水流アスピレータの減圧下におき、未反応の塩化チオニルを除去した。得られた溶液にテトラヒドロフラン100mLを加え、これを溶液<1>とした。
別の反応容器中に、4−ニトロフェノール87.3mmol(12.14g)、トリエチルアミン124.7mmol(17.3mL)およびテトラヒドロフラン150mLを仕込み、氷浴下で撹拌した。ここに、上記溶液<1>を1時間かけて滴下し、25℃において4時間撹拌下に反応を行った。反応終了後、反応混合物に酢酸エチル500mLを加えた後、1N塩酸および蒸留水で順次に洗浄した。このとき、有機層側に粉末が浮遊していた。
上記粉末をろ取して回収し、減圧下で乾燥することにより、淡黄色粉末状の化合物(A−1−1c)36.9mol(21.15g)を得た(収率88.8%)。
窒素雰囲気下、反応容器中に、上記で得た化合物(A−1−1c)36.9mol(21.15g)、亜鉛738mmol(48.3g)塩化アンモニウム147.6mmol(7.75g)、テトラヒドロフラン332mLおよびエタノール37mLを仕込んで混合し、氷浴下で撹拌した。ここに、蒸留水18.5mLを滴下した後、25℃において8時間および70℃において1時間、順次に撹拌して反応を行った。反応終了後、生成した無機塩などの不溶分を反応混合物からろ別して除去した。ろ液に酢酸エチル1,850mLを加えて得られた有機層を、蒸留水738mLにて4回洗浄した。洗浄後の有機層をろ過した後、減圧にて溶媒を除去して粉末を得た。この粉末につき、エタノールおよび酢酸エチルで順次に洗浄した後、減圧下で溶媒を完全に除去することにより、化合物(A−1−1)21.0mmol(10.7g)を得た(収率56.8%)。
化合物(A−8−1)を、下記スキーム2に従って合成した。
(1)化合物(A−8−1a)の合成
窒素導入管、還流管および温度計を備えた200mLの三口フラスコに、4−ニトロフェニル酢酸20g、p−ヒドロキシベンズアルデヒド10gおよびピペリジン5mLを仕込み、140℃において1時間反応を行った。続いてここに、エタノール75mL、水25mLおよび酢酸0.5mLを加えて2時間還流下に反応を行った。反応終了後、生成した析出物をろ取し、イソプロパノールを用いて再結晶することにより、赤褐色の化合物(A−8−1a)を17g得た。
(2)化合物(A−8−1c)の合成
還流管および窒素同入管を備えた1Lの三口フラスコに、上記で得た化合物A2−8−1a)14g、炭酸カリウム20gおよびアセトニトリル460mLを仕込み、30分間還流下に反応を行った。続いてここに、化合物(A−8−1b)12gを加え、24時間還流下に反応を行った。反応終了後、反応混合物を酢酸エチル1L中に投入して懸濁し、希塩酸500mLで1回および水500mLで3回、順次に分液洗浄した後、有機層から減圧にて溶媒を除去して得られた黄色結晶をろ取し、減圧下で溶媒を完全に除去することにより、化合物(A−8−1c)を14g得た。
(3)化合物(A−8−1)の合成
還流管、窒素導入管および温度計を備えた1Lの三口フラスコに、上記で得た化合物(A−8−1c)13g、5重量%パラジウムカーボン粉末1.3g、テトラヒドロフラン250mL、エタノール35mLおよび80重量%ヒドラジン一水和物12mLを仕込み、6時間還流下に反応を行った。反応終了後、反応混合物をろ過して得られたろ液に酢酸エチル500mLを加えた後、水500mLで3回洗浄した。洗浄後の有機層を濃縮して析出した白色結晶をろ取し、減圧にて溶媒を完全に除去することにより、化合物(A−8−1)の白色結晶を9.5g得た。
以下の重合体の合成例で使用したテトラカルボン酸二無水物の略称は、それぞれ以下の意味である。
化合物(T−1):上記式(T−1)で表される化合物
化合物(T−2):上記式(T−2)で表される化合物
テトラカルボン酸二無水物として化合物(T−1)9.3gおよびジアミンとして上記合成例A−1で得た化合物(A−1−1)10.7gをN−メチル−2−ピロリドン80gに溶解し、室温で4時間反応を行うことにより、ポリアミック酸(PA−1)を20重量%含有する溶液を得た。この溶液の溶液粘度は2,700mPa・sであった。
合成例P−2
テトラカルボン酸二無水物として化合物(T−2)7.4gおよびジアミンとして上記合成例A−1で得た化合物(A−1−1)13.6gをN−メチル−2−ピロリドン80gに溶解し、室温で4時間反応を行うことにより、ポリアミック酸(PA−2)を20重量%含有する溶液を得た。この溶液の溶液粘度は1,900mPa・sであった。
テトラカルボン酸二無水物として化合物(T−1)9.5gおよびジアミンとして上記合成例A−1で得た化合物(A−8−1)10.5gをN−メチル−2−ピロリドン80gに溶解し、室温で4時間反応を行うことにより、ポリアミック酸(PA−3)を20重量%含有する溶液を得た。この溶液の溶液粘度は3,000mPa・sであった。
比較合成例R−1
テトラカルボン酸二無水物として化合物(T−1)13.3gおよびジアミンとして4−アミノ安息香酸−4−アミノフェニル6.7gをN−メチル−2−ピロリドン80gに溶解し、室温で4時間反応を行うことにより、ポリアミック酸(R−1)を20重量%含有する溶液を得た。この溶液の溶液粘度は1,500mPa・sであった。
比較合成例R−2
テトラカルボン酸二無水物として化合物(T−1)13.6gおよびジアミンとして1,2−ビス(4−アミノフェニル)エタン6.4gをN−メチル−2−ピロリドン80gに溶解し、室温で4時間反応を行うことにより、ポリアミック酸(R−2)を20重量%含有する溶液を得た。この溶液の溶液粘度は2,900mPa・sであった。
実施例1
1.液晶配向剤の調製
上記合成例(P−1)で得たポリアミック酸(PA−1)を含有する溶液に、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびブチルセロソルブ(BC)を加えて十分に撹拌し、溶媒組成がNMP:BC=60:40(重量比)、固形分濃度2.5質量%の溶液とした。この溶液を孔径1μmのフィルターを用いて濾過することにより、液晶配向剤を調製した。
(1)液晶配向性、電圧保持率およびコントラスト評価用の液晶セルの製造
上記で調製した液晶配向剤を、ITO膜からなる透明電極付きガラス基板2枚(一対)の各透明電極面上に、膜厚が0.1μmになるようにスピンナーを用いて塗布した後80℃で1分加熱(プレベーク)して、それぞれ塗膜を形成した。これらの塗膜表面に、Hg−Xeランプを用いて、254nmの輝線を含む偏光の紫外線を表1に示す照射量で、基板法線方向から照射した後、230℃のクリーンオーブンで1時間加熱(ポストベーク)して、2枚(一対)の基板上にそれぞれ液晶配向膜を形成した。
次に、上記光照射処理を行った一対の基板のうちの1枚について、液晶配向膜を形成した面の外周縁部に液晶注入口を残して直径5.5μmの酸化アルミニウム球入りエポキシ樹脂接着剤をスクリーン印刷塗布した後、液晶配向膜形成面が相対し、且つ光照射時の偏光面の基板面への投影方向が一致するように一対の基板を重ね合わせて圧着し、150℃で1時間加熱して接着剤を熱硬化した。
次いで、液晶注入口から一対の基板間にネマティック型液晶(メルク社製、MLC−7028)を充填した後、エポキシ系接着剤で液晶注入口を封止した。さらに、液晶注入時の流動配向を除くため、これを150℃まで加熱してから室温まで徐冷することにより、液晶セルを製造した。
上記で製造した液晶セルについて、交流5Vの電圧をオン・オフ(印加・解除)したときの異常ドメインの有無を偏光顕微鏡で観察した。
異常ドメインが観察されなかった場合を液晶配向性「良好」、異常ドメインが表示領域中にひとつでも観察された場合を液晶配向性「不良」として評価したところ、この液晶セルの液晶配向性は「良好」と判定された。
(3)電圧保持率の評価
上記で製造した液晶セルに、5Vの電圧を60マイクロ秒の印加、167ミリ秒のスパンで印加した後、印加解除から167ミリ秒後の電圧保持率を測定したところ、上記液晶セルの電圧保持率は98%であった。
電圧保持率の測定装置としては、(株)東陽テクニカ社製の型式名「VHR−1」を使用した。
上記で製造した液晶セルを30時間駆動した後のコントラストを調べた。
光源と光量検出器との間に偏光子と検光子とを設置した装置を使用し、前記偏光子と検光子との間に上記で製造した液晶セルを配置して、クロスニコル下における光透過量βを調べ、これらの値を下記数式(1)に代入して最小相対透過率(%)を算出した。
最小相対透過率(%)=(β−B0)/(B100−B0)×100 (1)
(式(1)中、B0はクロスニコル下におけるブランクの光透過量であり;
B100はパラニコル下におけるブランクの光透過量であり;そして
βはクロスニコル下において偏光子と検光子との間に液晶セルを配置した状態で測定した光透過量である。)
上記数式(1)で計算される最小相対透過率は暗状態における黒レベルの程度を示し、この最小相対透過率の値が小さいほど、コントラストに優れると評価することができる。
上記最小相対透過率が0.5%未満であった場合をコントラスト「良好」、0.5〜1.0%であった場合をコントラスト「可」、1.0%を超えた場合をコントラスト「不良」として評価した。上記液晶セルの最小相対透過率は0.3%であり、従ってコントラストは「良好」と判断された。
一対の基板として、以下の構成の基板対を使用したほかは、上記「(2)液晶配向性、電圧保持率およびコントラスト評価用の液晶セルの製造」と同様にして残像特性評価用の液晶セル(FFS型液晶セル)を製造し、さらに、基板の外側両面に偏光板を貼り合わせることにより、液晶表示素子とした。
ここで、電極基板としては図1に示した櫛歯状のパターンを有するクロムからなる2系統の電極(電極A(101)および電極B(102))が形成されたガラス基板を;
対向基板としては電極が形成されていないガラス基板を、
それぞれ用いた。液晶配向剤の塗布は、電極基板の電極形成面と対向基板の片面とに行った。
(6)残像特性(焼き付き)の評価
上記で製造した液晶表示素子を25℃、1気圧の環境下に置き、電極Bには電圧をかけずに、電極Aに交流電圧3.5Vおよび直流電圧5Vの合成電圧を2時間印加した。2時間経過後、直ちに電極Aおよび電極Bの双方に交流4Vの電圧を印加した。そして、両電極に交流4Vの電圧を印加し始めた時点から、両電極間の光透過性の差が目視で確認できなくなるまでの時間を測定した。この時間が100秒未満であった場合、残像特性「良好」;
100秒以上150秒未満であった場合、残像特性を「可」;そして
150秒以上であった場合、残像特性「不良」として評価したところ、上記液晶表示素子の残像特性は「良好」であった。
ポリアミック酸(PA−1)を含有する溶液のかわりに、それぞれ表1に示した種類のポリアミック酸を含有する溶液を使用し、且つ「2.(1)液晶配向性、電圧保持率およびコントラスト評価用の液晶セルの製造」および「2.(5)残像特性評価用の液晶セルの製造」における偏光紫外線照射量を、それぞれ表1に記載のとおりとしたほかは、上記実施例1と同様にして液晶配向剤を調製し、該液晶配向剤を使用して各種の評価を行った。
評価結果は表1に示した。
Claims (6)
- 下記式(1)で表される構造を主鎖に有するポリアミック酸およびそのイミド化重合体よりなる群から選択される少なくとも1種の重合体を含有することを特徴とする、液晶配向剤。
(式(1)中、2個あるXは、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子、エステル結合、チオエステル結合、アミド結合、−NH−、−C(=O)−、炭素数1〜10の2価の飽和脂肪族基または炭素数2〜10の2価の不飽和脂肪族基であり;
2個あるYは、それぞれ独立に、単結合、酸素原子、硫黄原子、エステル結合またはチオエステル結合であり;
Rは途中が酸素原子によって中断されている炭素数2〜12のアルキレン基であり;そして
「*」は結合手であることを表す。) - 上記式(1)中のRが、下記式
−(CR’H−CH2)−(O−CR’H−CH2)m−
(ただし、R’は水素原子、メチル基またはエチル基であり;
mは1〜3の整数である。)
で表される基である、請求項1に記載の液晶配向剤。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶配向剤から形成されたことを特徴とする、液晶配向膜。
- 請求項5に記載の液晶配向膜を具備することを特徴とする、液晶表示素子。
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