JP6230051B2 - 配位高分子薄膜およびそれを備えた薄膜太陽電池の製造方法 - Google Patents
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Description
当該金属イオンの少なくとも1種類に配位可能な極性溶媒を含む溶媒中に当該金属イオンと架橋配位子とが存在する溶液を準備する工程と、
準備した溶液を基材の上に塗布して溶媒を蒸発させ、金属イオンと架橋配位子との自己組織化を誘起する工程とを含み、
溶液を準備する工程では、金属イオンと架橋配位子とが、これらの自己組織化に適した比で存在する溶液を準備することを特徴とする。
「配位高分子」は、金属イオンを中心として、その周囲に有機化合物の配位子が結合した金属錯体が繋がった、一次元構造、二次元構造または三次元構造を有する高分子を指す。換言すると、配位高分子は、1種類または2種類以上の金属イオンと1種類または2種類以上の架橋配位子との繰り返し単位を含んでいる。
極性溶媒としては、金属イオンに比較的弱く配位するいずれかの溶媒を用いることができる。例えばニトリル基を有する極性溶媒であるアセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、ブチロニトリル、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトンなどを使用でき、特にアセトニトリルが好ましいことが判っている。ニトリル基は、一価の銅イオンと相性がよいことが判っている。例えば、実施例で説明する配位高分子P8:[Cu7 ICuIIBr7(nBu2−dtc)2]nでは、ジチオカルバミン酸誘導体のイオンであるnBu2−dtc−が二価の銅イオンにキレート配位する。それゆえ、アセトニトリルなどを含む溶媒に配位高分子P8を溶解させたときには、ニトリル基は二価の銅イオンには配位せず、一価の銅イオンに対して比較的弱く配位していると考えられる。
さらに、例えばジチオカルバミン酸誘導体のイオンを配位子とした配位高分子の場合、アルキル基の存在に起因して、極性の高い溶媒には溶解しにくい。それゆえ、配位高分子の溶解度を考慮して、極性溶媒と非極性溶媒との混合比を決定することが好ましい。
このとき、混合溶媒の温度を約20℃から約30℃としておくことが好ましい。混合溶媒中では、極性溶媒に配位された金属イオンと、架橋配位子とが分離した形で存在していると考えられる。
工程S4は、例えば標準環境温度(約25℃)の大気圧下で実施できるが、窒素などの異なる雰囲気下で実施してもよい。この工程S4により、溶液中に存在する金属イオンと架橋配位子との自己組織化が誘起され、基板の上に薄膜が作製される。
なお、本明細書では、一般的な定義に従って、例えば厚さが数μm以下のものを「薄膜」としているが、上記の通り膜の厚さは制御可能であって、厚さが数10μm以上の、いわゆる厚膜を製造することも当然に可能である。
これにより、基板の平滑性や導電性などを向上させることができる。これは、配位高分子薄膜の結晶化度が増加するからであると考えられる。加熱温度は、本明細書で例示している配位高分子であれば、例えば約50℃から約150℃とすることができる。
このような化合物として、例えば、フラーレン、フラーレン誘導体、オリゴチオフェン、オリゴチオフェン誘導体、ポリチオフェン、ポリチオフェン誘導体、フタロシアニン、フタロシアニン誘導体、金属フタロシアニン、金属フタロシアニン誘導体、ポリフェニレン、ポリフェニレン誘導体、ポリフェニレンビニレン、ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルカルバゾール誘導体、ポリシラン、ポリシラン誘導体、ポリフルオレン、ポリフルオレン誘導体、ペンタセン、ペンタセン誘導体、アントラセン、アントラセン誘導体、ルブレン、ルブレン誘導体、ペリレン、ペリレン誘導体、テトラシアノキノジメタン、テトラシアノキノジメタン誘導体、テトラチアフルバレン、テトラチアフルバレン誘導体、オキサジアゾール、オキサジアゾール誘導体などが挙げられる。そしてこれらの化合物の中でも、より高い変換効率を発現させることができることから、1−(3−メトキシカルボニル)プロピル−1−フェニル−[6,6]−C61(PCBM)およびポリ−3−ヘキシルチオフェン(P3HT)を用いることが好ましい。
次に、以下の実施例により、本発明の実施の形態に係る配位高分子薄膜の製造方法について具体的に説明する。なお、以下の実施例は本発明の一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
まず、単核錯体C1〜C8の作製方法について説明する。
まず、10mmolの水酸化ナトリウムを溶かしたメタノール溶液100mlに10mmolのピペリジンを加え、さらに10mmolの二硫化炭素を反応させた。次に、この溶液に5mmolの塩化銅二水和物を100mlのメタノールに溶かした溶液を加え、5分間撹拌し反応させた。得られた沈殿物をろ過して集めた後、クロロホルム200mlに溶かし、その溶解液に200mlのメタノールを加え、約100mlに減圧濃縮した。さらにメタノール200mlを加え、約50mlに減圧濃縮した後、得られた微結晶を吸引ろ過によって集め、少量のエーテルで洗浄し乾燥させることで、下記の化5に示す単核錯体C1:Cu(Pip−dtc)2を得た。
単核錯体C1の作製に使用したピペリジンの代わりにヘキサメチレンイミンを用いた以外は単核錯体C1と同様にして、下記の化6に示す単核錯体C2:Cu(Hm−dtc)2を得た。
単核錯体C1の作製に使用したピペリジンの代わりにピロリジンを用いた以外は単核錯体C1と同様にして、下記の化7に示す単核錯体C3:Cu(Pyr−dtc)2を得た。
単核錯体C1の作製に使用したピペリジンの代わりにオクタメチレンイミンを用いた以外は単核錯体C1と同様にして、下記の化8に示す単核錯体C4:Cu(Ocm−dtc)2を得た。
単核錯体C1の作製に使用したピペリジンの代わりにジプロピルアミンを用いた以外は単核錯体C1と同様にして、下記の化9に示す単核錯体C5:Cu(nPr2−dtc)2を得た。
単核錯体C1の作製に使用したピペリジンの代わりにジブチルアミンを用いた以外は単核錯体C1と同様にして、下記の化10に示す単核錯体C6:Cu(nBu2−dtc)2を得た。
まず、10mmolの水酸化ナトリウムを溶かしたメタノール溶液100mlに10mmolのピペリジンを加え、さらに10mmolの二硫化炭素を反応させた。次に、この溶液に5mmolの塩化ニッケル六水和物を100mlのメタノールに溶かした溶液を加え、5分間撹拌し反応させた。得られた沈殿物をろ過して集めた後、クロロホルム200mlに溶かし、その溶解液に200mlのメタノールを加え、約100mlに減圧濃縮した。さらにメタノール200mlを加え、約50mlに減圧濃縮した後、得られた微結晶を吸引ろ過によって集め、少量のエーテルで洗浄し乾燥させることで、下記の化11に示す単核錯体C7:Ni(Hm−dtc)2を得た。
まず、10mmolの水酸化カリウムを溶かしたメタノール溶液100mlに10mmolのジペンチルアミンを加え、さらに10mmolの二硫化炭素を反応させた。次に、この溶液に5mmolの塩化銅二水和物を100mlのメタノールに溶かした溶液を加え、5分間撹拌し反応させた。得られた沈殿物をろ過して集めた後、クロロホルム200mlに溶かし、その溶解液に200mlのメタノールを加え、約100mlに減圧濃縮した。さらにメタノール200mlを加え、約50mlに減圧濃縮した後、得られた微結晶を吸引ろ過によって集め、少量のエーテルで洗浄し乾燥させることで、下記の化12に示す単核錯体C8:Cu(Pen−dtc)2を得た。
次に、配位高分子P1〜P17の単結晶の作製方法について説明する。なお、以下の方法により配位高分子の単結晶が作製されるが、作製されるのは多結晶、非晶質のようないずれの形態の配位高分子でも構わない。
単核錯体C1:Cu(Pip−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、ヨウ化銅0.1mmolをプロピオニトリル10mlとアセトン10mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、2日間室温で放置することによって、配位高分子P1:[Cu5I3(Pip−dtc)4]nの黒色単結晶を作製した。配位高分子P1の構造解析から得られた立体構造を図2に示す。この立体構造では、一次元梯子形構造を有するヨウ化銅(I)の錯体の両側に単核錯体Cu(Pip−dtc)2が結合するような構造となっている。
単核錯体C2:Cu(Hm−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、臭化銅0.2mmolをアセトニトリル3mlとアセトン17mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、1日間室温で放置することによって、配位高分子P2:[Cu3Br2(Hm−dtc)2(CH3CN)2]nの黒色単結晶を作製した。配位高分子P2の構造解析から得られた立体構造を図3に示す。
単核錯体C2:Cu(Hm−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、ヨウ化銅0.2mmolをアセトニトリル10mlとアセトン10mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、1日間室温で放置することによって、配位高分子P3:[Cu3I2(Hm−dtc)2(CH3CN)2]nの黒色単結晶を作製した。
単核錯体C3:Cu(Pyr−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、CuBrS(CH3)20.4mmolをアセトニトリル10mlに溶解してから10mlのアセトンで希釈した後、それぞれの溶解液を混合し、1日間室温で放置することによって、配位高分子P4:{[Cu6Br4(Pyr−dtc)4]CHCl3}nの黒色単結晶を作製した。
単核錯体C4:Cu(Ocm−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、臭化銅(I)ジメチルスルフィド錯体0.2mmolをアセトニトリル4mlとアセトン16mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、3日間室温で放置することによって、下記の化13に示す配位高分子P5:[Cu3Br2(Ocm−dtc)2]nの黒色単結晶を作製した。
単核錯体C4:Cu(Ocm−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、ヨウ化銅(I)0.2mmolをアセトニトリル10mlとアセトン10mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、3日間室温で放置することによって、下記の化14に示す配位高分子P6:[Cu3I2(Ocm−dtc)2]nの黒色単結晶を作製した。
単核錯体C5:Cu(nPr2−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、塩化銅二水和物0.4mmolをアセトン20mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、1日間室温で放置することによって、配位高分子P7:[Cu7Cl7 (nPr2−dtc)2]nの黒色単結晶を作製した。
単核錯体C6:Cu(nBu2−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、臭化銅0.2molを数滴の水になじませてからアセトン20mlに溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、1日間室温で放置することによって、配位高分子P8:[Cu8Br7(nBu2−dtc)2]nの黒色単結晶を作製した。
単核錯体C1:Cu(Pip−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、一価の臭化銅0.2mmolをアセトニトリル4mlとアセトン16mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、室温で1日静置させることによって、配位高分子P9:[Cu3Br2(Pip−dtc)2(CH3CN)2]nの黒色単結晶を作製した。配位高分子P9の構造解析から得られた立体構造を図6に示す。
単核錯体C1:Cu(Pip−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、一価のヨウ化銅0.1mmolをアセトニトリル10mlとアセトン10mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、室温で1日静置させることによって、配位高分子P10:[Cu3I2(Pip−dtc)2(CH3CN)2]nの黒色単結晶を作製した。配位高分子P10の構造解析から得られた立体構造を図7に示す。
単核錯体C7:Ni(Hm−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、一価の臭化銅0.2mmolをアセトニトリル10mlとアセトン10mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、室温で1日静置させることによって、配位高分子P11:[Cu2NiBr2(Hm−dtc)2(CH3CN)2]nの黒色単結晶を作製した。配位高分子P11の構造解析から得られた立体構造を図8に示す。
単核錯体C7:Ni(Hm−dtc)2 0.1mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、一価のヨウ化銅0.1mmolをアセトニトリル10mlとアセトン10mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、室温で1日静置させることによって、配位高分子P12:[Cu2NiI2(Hm−dtc)2(CH3CN)2]nの黒色単結晶を作製した。配位高分子P12の構造解析から得られた立体構造を図9に示す。
単核錯体C7:Ni(Hm−dtc)2 0.3mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、二価の臭化銅0.2mmolを数滴の水になじませてからアセトン20mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、室温で1日静置させることによって、配位高分子P13:[Cu2NiBr2(Hm−dtc)2]nの黒色ブロック状結晶を作製した。配位高分子P13の構造解析から得られた立体構造を図10に示す。
20mmolの水酸化カリウムを約500mlのメタノール溶媒に溶解させた後、単核錯体N,N’−ジエチル−1,6−ジアミノヘキサン(東京化成工業株式会社製)10mmol、二硫化炭素20mmol、塩化銅二水和物10mmolを順に加え茶色沈殿を得た。この茶色沈殿を吸引ろ過した後、約500mlのクロロホルムに溶解させてろ過を行った。その後、エバポレーターを用いてある程度のクロロホルムを飛ばしてから、大量のヘキサンで拡散することによって、下記の化15に示す配位高分子P14:[Cu(dahex−dtc)]nの茶色沈殿を作製した。
単核錯体C8:Cu(Pen2−dtc)2 0.3mmolをクロロホルム20mlに溶解させ、二価の臭化銅1.0mmolを水10滴とアセトン20mlの混合溶媒に溶解させた後、それぞれの溶解液を混合し、その上からヘキサンを加えて室温で1日静置させることによって、配位高分子P15:[Cu21Br20(Pen2−dtc)6]nの黒色板状結晶を作製した。
少量の水で調製した二価の臭化銅0.2mmolのアセトン溶液(20ml)にゲスト分子として単核錯体フェロセン(Fc=Fe(C5H5)2)(和光純薬工業株式会社製)0.2mmolを加えたものをヘキサンで拡散させ、40℃暗所で5日間静置し拡散させることで、配位高分子P16:{Fc2[Cu6Br8]}nの黒色針状結晶を作製した。
配位高分子P16の構造解析から得られた二次元シート構造を図12(a)に示す。また、二次元シート間に取り込まれたフェロセニウムイオンの模式図を図12(b)に示す。
少量の水で調製した二価の臭化銅0.4mmolのアセトン溶液(20ml)にゲスト分子として単核錯体フェロセン(和光純薬工業株式会社製)0.4mmolを加えたものと、テトラチアフルバレン(TTF = C6H4S4)0.1mmolのアセトン溶液(30ml)を混合させて暗所で静置することで、配位高分子P17:[TTF(Cu2Br4)]nの黒色柱状結晶を作製した。
配位高分子P17の構造解析から得られた二次元シート構造(側方から見た図)を図13(a)に、同構造を上方から見た図を図13(b)に示す。
以上のように作製した配位高分子P1〜P17の単結晶について、HOMO(eV)、LUMO(eV)、電気伝導率σ(S/cm)/活性化エネルギーEa(eV)を測定した(HOMO、LUMOについては配位高分子P1〜P14のみ)。測定結果を下記の表1に示す。なお、「化学式」下欄では、金属イオンの価数を分けて記載している。
HOMO、LUMOは、UV−Vis−NIR(紫外可視近赤外)分光光度計(HITACHI社製U−4100)を用いて測定した。
測定結果は、それぞれ1.2×104(335K)、2.6×105(300K)、7.3×105(300K)であり、非常に大きい比誘電率の値が測定された。
グラフの横軸は吸収波長(nm)を、縦軸は吸光度(Abs)を示す。これは、他のUV−Vis−NIRスペクトル測定の結果を示すグラフでも同様である。なお、図14は、クベルカ−ムンク(Kubelka−Munk)変換後のスペクトルである(図19(b)も同様)。
このような単核錯体と配位高分子との吸光スペクトルのプロファイルの違いは、他の配位高分子においても測定される。
次に、配位高分子P8とP15の薄膜の作製方法について説明する。なお、薄膜の作製は、標準環境温度の大気圧下で行った。
0.0148g(0.01mmol)の配位高分子P8の単結晶を、クロロホルム9mlとアセトニトリル1mlの混合溶媒(クロロホルム:アセトニトリル=9:1)に溶解させ、ろ過を行ったところ、黄色の溶液が得られた。寸法2cm×2.5cmのガラス基板の上に、黄色の溶液30滴(1滴:8μl)を直接に滴下(塗布)し、乾燥するまで数分間静置した。これにより、青色(青黒色)の膜が得られた。
0.0144g(0.0033mmol)の配位高分子P15の単結晶を、クロロホルム9.5mlとアセトニトリル0.5mlの混合溶媒(クロロホルム:アセトニトリル=19:1)に溶解させ、ろ過を行ったところ、黄色の溶液が得られた。寸法2cm×2.5cmのガラス基板の上に、黄色の溶液30滴を直接に滴下(塗布)し、乾燥するまで数分間静置した。これにより、青色(青黒色)の膜が得られた。
図15(a)は、ガラス基板の上に作製した配位高分子P8の薄膜の光学顕微鏡写真を示す。図15(b)は、図15(a)の四角囲みの一部のレーザー顕微鏡写真を示す。
図15(a)の四角囲み中の色が薄い部分では、薄膜の一部を削り取って基板の表面を露出させ、レーザー顕微鏡(キーエンス社製VK−X100)を用いて当該部分で薄膜の最も高い位置と基板の表面との高低差を測定した。高低差(膜厚)は、0.2μmであると測定された。それゆえ、作製された膜は充分に薄膜であるといえる。
図16の点線、実線、鎖線は、それぞれ溶液を10滴、30滴、50滴だけ滴下した場合の測定結果を示す。
また、図16から、滴下する溶液の量が多いほど、吸光度が大きくなる、すなわち薄膜の膜厚が大きくなることが判る。
それぞれ、グラフの横軸は回折角2θ(deg)を、縦軸は回折強度(単位なし)を示す。これは、他の粉末X線回折、単結晶X線回折の測定結果を示すグラフでも同様である。図17(a)では、図17(b)と同様に、回折角2θが5°付近でピークが測定された。回折角2θは結晶の面間隔に対応することから、作製した配位高分子の薄膜では、作製した配位高分子の単結晶と同程度のシート構造が再生していることが判る。
図18(a)では、図18(b)と同様に、回折角2θが5°付近でピークが測定された。配位高分子P15の場合も配位高分子P8の場合と同様に、シート構造が再生していることが判る。
図19(a)と(b)とを比較すると、共に波長約450nmで吸光度が極小をとることが判る。それゆえ、作製した薄膜において配位高分子骨格が再生しているといえる。
次に、図15に示す配位高分子薄膜を基板ごと、100℃に熱したホットプレートに載せて10分間加熱した(アニール)。
図20を参照すると、5°付近での回折角2θのピークがアニールにより大幅に増大することが判る。一方、図21を参照すると、スペクトルのプロファイルは大きく変化しないものの、可視光領域から近赤外領域にかけて吸光度が若干だけ増加することが判る
2,5 電極
3,4 配位高分子薄膜
10 薄膜太陽電池
Claims (8)
- 1種類または2種類以上の金属イオンと、1種類または2種類以上の架橋配位子との繰り返し単位からなる配位高分子の薄膜を製造する方法であって、
該金属イオンの少なくとも1種類に配位可能な極性溶媒を含む溶媒中に該金属イオンと架橋配位子とが存在する溶液を準備する工程と、
準備した溶液を基材の上に塗布して溶媒を蒸発させ、金属イオンと架橋配位子との自己組織化を誘起する工程とを含み、
溶液を準備する工程では、金属イオンと架橋配位子とが、これらの自己組織化に適した比で存在する溶液を準備することを特徴とする方法。 - バルク状態の配位高分子を準備する工程をさらに含み、
溶液を準備する工程では、前記極性溶媒を含む溶媒にバルク状態の配位高分子を溶解させて溶液を準備することを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 配位高分子の架橋配位子は、下記の式:
(R1は、脂肪族炭化水素基、置換脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、置換芳香族炭化水素基、複素環基または置換複素環基を示す)で表されるジチオカルボン酸誘導体のイオンを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。 - 配位高分子の架橋配位子は、下記の式:
(R2およびR3は、同一または異なる脂肪族炭化水素基、置換脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、置換芳香族炭化水素基、複素環基または置換複素環基を示す)で表されるジチオカルバミン酸誘導体のイオンを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。 - 自己組織化を誘起する工程の後に、配位高分子を基材ごと加熱する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 溶液を準備する工程では、前記極性溶媒を含む溶媒として、非極性溶媒を含む溶媒を用いることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 溶液を準備する工程では、極性溶媒としてニトリル基含有化合物を用いることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 電極が形成された基材と、基材の電極側に設けられた半導体層とを備えた薄膜太陽電池の製造方法であって、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法を用いて、半導体層としての配位高分子の薄膜を設けることを特徴とする方法。
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2013
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