JP6291309B2 - 振動アクチュエータの制御装置および制御方法 - Google Patents
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Description
そして、この超音波モータは、圧電素子に駆動信号を印加することで生じる圧電素子の伸縮運動によって振動体に進行波を生じさせ、この進行波によって移動体を摩擦駆動する。
また、前記進行波は、圧電素子に時間的位相が90°異なる二相の駆動信号を印加することにより発生する波が相互に干渉して合成されることで生成される。
また、本発明は、二相の駆動信号を印加することにより進行波が生じる振動体と、前記進行波により駆動する移動体とを備えた振動アクチュエータの制御方法において、前記二相の駆動信号の周波数を異ならせることにより前記二相の駆動信号の位相差を変化させ、前記二相の駆動信号の位相差が0°近傍又は180°近傍のときに、前記移動体が停止することで前記振動アクチュエータの間欠駆動を継続して行うことを特徴とする。
ここで、0°近傍(又は180°近傍)とは、移動体が停止するのは、二相の駆動信号の位相差が0°(又は180°)のときのみに限られるものではなく、0°(又は180°)前後のある周波数幅内(例えば、±5°〜10°程度)で移動体が停止するものも含まれることを意味する。
この周波数幅は、振動体と移動体との圧接力の大きさ、当該振動アクチュエータで駆動される負荷の大きさ、駆動信号の電圧値や電流値等によって異なる。
例えば、二相の駆動信号の位相差が355°から10°のとき、又は、175°から190°のときのように、0°又は180°を含むある周波数幅内で移動体が停止するものも本発明の範囲内である。
なお、上述した本発明において、停止前後で移動体の回転方向が異なってもよく(正回転−逆回転、逆回転−正回転)、また、回転方向は同じ(正回転−正回転、逆回転−逆回転)であってもよい。
また、上述した本発明において、振動体と移動体の双方がリング状の回転型の振動アクチュエータのみならず、振動体と移動体の双方が直線状のリニア型の振動アクチュエータも含まれる。
さらに、上述した本発明に係る振動アクチュエータは、超音波帯域の振動を利用した超音波アクチュエータに限られず、超音波帯域以外の振動を利用したものも含まれる。
図3(a)に示すように、本実施形態の超音波モータ100は、回転可能に支持された出力軸2と共に回転し、この出力軸2を中心に同心円状に構成された円環状の移動体(ロータ)4と、ベース6上に配置され、出力軸2を中心に同心円状に構成された円環状の振動体(ステータ)8とを備えており、移動体4は、例えばバネ10などの加圧力によって振動体8に常時圧接された状態に維持されている。
圧電体8bは、隣り合う区分が交互に厚み方向に分極されており、圧電体8bの一方の領域には電極8b1〜8b8 が区分毎に設けられており、他方の領域には電極8b9〜8b15 が区分毎に設けられている。
駆動信号S1,S2の位相差が0°から90°へ変化するとき、移動体4の回転速度は増加し、前記位相差が90°から180°へ変化するとき、移動体4の回転速度は減少する。
また、駆動信号S1,S2の位相差が180°から270°へ変化するとき、移動体4の回転速度は増加するが、前記位相差が0°から90°へ変化するときとは、移動体4の回転方向が反対となり、前記位相差が270°から360°へ変化するとき、移動体4の回転速度は減少するが、前記位相差が90°から180°へ変化するときとは、移動体4の回転方向が反対となる。
駆動信号S1,S2の位相差が0°(又は360°)および180°のときは、ステータリング8aの各櫛歯8cの頂面に進行波が生成されないため、移動体4は回転せずに停止する。
なお、移動体4の回転が停止するのは、駆動信号S1,S2の位相差が0°(又は360°)および180°のときのみに限られるものではなく、0°(又は360°)、180°を含むその前後のある周波数幅内(例えば、±5°〜10°程度)で移動体4が停止するものも本実施形態に当然含まれる。
駆動信号S1,S2の位相差が0°(又は360°)、180°以外のときは、理論上、ステータリング8aの各櫛歯8cの頂面に進行波が生成されることになるが、移動体4を回転させるために必要な進行波が生成されなければ、位相差が0°(又は360°)又は180°になる前に移動体4が停止することがあり、また、0°(又は360°)又は180°を超えても移動体4が再起動しないことがあるからである。
上述した周波数幅は、振動体8と移動体4との圧接力の大きさ、超音波モータ100で駆動される負荷(不図示)の大きさ、駆動信号S1,S2の電圧値や電流値によって異なる。
また、発振回路16は、位相制御回路18および周波数制御回路19を介して第2出力回路20に接続されており、発振回路16から出力される駆動信号S1は、位相制御回路18および周波数制御回路19によって、位相調整および周波数調整がなされた後、駆動信号S2として、第2出力回路20で増幅されて電極14Bに供給される。
起動時の駆動信号S1,S2の位相差を0°から90°までの任意に設定することで、起動時の回転速度を任意に調整することができる。例えば、起動時の駆動信号S1,S2の位相差を90°とすれば、超音波モータ100の移動体4は最高速度で起動し、位相差を0°とすれば、超音波モータ100の移動体4は速度0で起動する。
周波数制御回路19は、駆動信号S1と駆動信号S2との周波数差を調整するものであり、発振回路16が出力する周波数f1の駆動信号S1を周波数f2の駆動信号S2として出力する。
駆動信号S1の周波数f1と駆動信号S2の周波数f2との周波数差に基づき交番回転運動が行われ、周波数f1と周波数f2の周波数差が交番回転周波数となり、周波数制御回路19により、周波数f1と周波数f2の周波数差を任意に設定することで、交番回転周波数を調整することができる。
また、駆動信号S1の周波数f1と駆動信号S2の周波数f2のどちらの周波数を高く設定するかによって、超音波モータ100の移動体4の起動時の回転方向を決定することができ、駆動信号S1の周波数f1が駆動信号S2の周波数f2よりも高いときは、超音波モータ100の移動体4は正転方向に起動し、駆動信号S1の周波数f1が駆動信号S2の周波数f2よりも低いときは、超音波モータ100の移動体4は逆転方向に起動する。
なお、本実施形態にあっては、駆動信号S1と駆動信号S2の位相差の調整や周波数差の調整は、駆動制御部21からの指令信号や操作スイッチ(不図示)によって行われる。
先ず、時刻t0で駆動トリガ発生回路15から駆動指令信号(ON指令パルス)が発振回路16に出力されると、発振回路16は、第1出力回路17と位相制御回路18へ周波数f1の駆動信号S1の出力を開始する。
一方、位相制御回路18へ出力された駆動信号S1は、位相制御回路18での位相差が0°に設定されていれば、位相シフトが行われずそのままの位相で周波数制御回路19へ出力され、周波数制御回路19で周波数がf2の駆動信号S2となり、駆動信号S2は、第2出力回路20で増幅されて超音波モータ100の電極14Bに印加される。
そして、駆動信号S1と駆動信号S2との周波数が異なるため、時刻t0では駆動信号S1と駆動信号S2との位相差は0°であるが、その後前記位相差が増加し、時刻t1で前記位相差は90°となり、時刻t2で前記位相差は180°となり、時刻t3で前記位相差は270°となり、そして、時刻t4で前記位相差は360°(=0°)となる。
このため、移動体4がバネ10の加圧力によってステータリング8aにたたきつけられることはなく、超音波モータ100の停止時の雑音や振動の発生を抑えることができる。
また、移動体4は、停止時においても浮遊状態を維持するため、超音波モータ100の間欠駆動における起動時の雑音の発生を抑えることができる。
以上のように、本実施形態に係る超音波モータの制御装置によれば、超音波モータの間欠駆動における停止時の雑音や振動の発生並びに起動時の雑音の発生を抑えることができる。
4 移動体
4a ロータリング
4b 摩擦材
6 ベース
8 振動体
8a ステータリング
8b 圧電体(圧電セラミックス)
10 バネ
14A,14B 電極
19 周波数変換回路
100 超音波モータ
200 駆動信号出力回路
S1 駆動信号
S2 駆動信号
Claims (2)
- 二相の駆動信号を印加することにより進行波が生じる振動体と、前記進行波により駆動する移動体とを備えた振動アクチュエータの制御装置において、
前記二相の駆動信号のうちの少なくとも一方の駆動信号の周波数を制御する周波数制御部を備え、
前記周波数制御部により前記二相の駆動信号の周波数を異ならせることにより前記二相の駆動信号の位相差を変化させ、
前記二相の駆動信号の位相差が0°近傍又は180°近傍のときに、前記移動体が停止することで前記振動アクチュエータの間欠駆動を継続して行うことを特徴とする振動アクチュエータの制御装置。 - 二相の駆動信号を印加することにより進行波が生じる振動体と、前記進行波により駆動する移動体とを備えた振動アクチュエータの制御方法において、
前記二相の駆動信号の周波数を異ならせることにより前記二相の駆動信号の位相差を変化させ、
前記二相の駆動信号の位相差が0°近傍又は180°近傍のときに、前記移動体が停止することで前記振動アクチュエータの間欠駆動を継続して行うことを特徴とする振動アクチュエータの制御方法。
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