JP6286001B2 - 圧延用複合ロールの外層材の製造方法及び圧延用複合ロールの製造方法 - Google Patents
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Description
ロール表面は、圧延時に1000℃程度の高温と30℃程度の水冷に繰り返し晒されるため、熱衝撃により表面ヒートクラックが発生したり、さらにはミクロ的な組織脱落が発生する。これらのヒートクラックや組織脱落の程度が浅いと耐肌荒れ性が良いと言われる。ヒートクラックや組織脱落は、最終凝固部分となる粒界の共晶炭化物に優先的に発生しやすい。
圧延用複合ロールの外層材であって、
質量%にて、C:1.8%以上2.5%以下、Si:0%を越えて1.0%以下、Mn:0%を越えて1.0%以下、Ni:0%を越えて0.5%以下、Cr:3.0%を越えて8.0%以下、Mo:4.0%以上10.0%以下、W:0%を越えて2.0%以下、V:0%を越えて10.0%以下、B:0%を越えて0.01%未満、残部Fe及び不可避的不純物を含んでいる。
上記外層材を外層とし、該外層材の内側に内層又は中間層と内層を具える。
本発明の圧延用複合ロールの外層を構成する外層材は、ハイス系鋳鉄材であり、以下の成分を含有する。なお、以下において、特に明示しない場合、「%」は、質量%である。
Cは、主としてFe及びCrと結合してM7C3型の高硬度複合炭化物を形成すると共に、Mo、V、Nb、Wなどと結合して、MC型、M6C型、M2C型等の高硬度複合炭化物も形成する。この高硬度複合炭化物形成のために、 1.8%以上のC%が必要であり、より好ましくは1.85%以上である。一方、2.5%を越えてCが含有されると炭化物量が増すと共に脆くなり、耐クラック性が劣化するため、2.5%以下と規定し、より好ましくは2.25%以下である。
Siは、湯流れ性の確保及び脱酸のために必要な元素であるため添加する。一方、1.0%を越えると焼入れ性が低下し材質が脆くなるため、Siの含有量は0%を越えて1.0%以下とする。
Mnは、硬化能を増す働きがある。また、Sと結合してMnSを生成し、Sによる脆化を防止するのに有効な元素である。一方、含有量が多くなりすぎると靱性の低下を招くため、Mnの含有量は0%を越えて1.0%以下に規定する。
Niは、高温硬度を低下させるため、少ない添加量が望まれるが、大型の圧延用複合ロールを作製する際に、熱処理時に十分な焼入速度が得られない場合や、本発明のように低C高V系の材質で材料自身の焼入れ性が悪くなる場合に、焼入れ性改善の目的で添加する。Niの含有量の下限は望ましくは0.01%とする。一方、Niは、0.5%を越えると高温硬度の低下が大きくなるため、上限を0.5%、望ましくは0.3%とする。
Crは、基地中に固溶し焼入れ性を改善する。また、MoやWと共に共晶炭化物を形成する。焼入れ性を改善するには、Crを3.0%以上含有させる必要があり、逆に8.0%を越えると、共晶炭化物が多くなり、材質の引張り強さが低下するため、Crは、3.0%〜8.0%に規定する。望ましくは、Crは、3.5%以上6.5%以下とする。
Moは、Fe、Cr、Nb、Wと共にCと結合して、主としてM7C型、M6C型、M2C型の複合炭化物を形成し、常温及び高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与する。このため、少なくとも2.0%以上、望ましくは4.0%以上含有させる。一方、あまりに多く含有すると、残留オーステナイトが安定化し、高硬度が得られ難くなるため、上限は10.0%、望ましくは7.0%に規定する。
Wも同様に、Fe、Cr、Mo、Nbと共にCと結合して、複合炭化物を形成し、常温及び高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与するため含有させる。一方、あまりに多く含有すると、靭性の低下をまねき、耐ヒートクラック性を悪化させる。このため、上限は10.0%に規定する。望ましくは、Wの上限は2.0%とする。
Vは、Fe、Cr、Mo、Wと共にCと結合して、凝固時に主としてMC型炭化物を構成し、常温および高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与する。
Bは、基地中に溶け込んだBによる焼入れ性の増大効果を有するため含有させる。Bの含有量はその下限を0.0002%とすることが好適である。圧延用複合ロールのように質量の大きな鋳物の場合、冷却速度を速くすることは一般に困難であるが、焼入れ性の向上により、良好な焼入れ組織を得易くなる。一方、含有量が多すぎると二次共晶炭化物の融点が下がり、材質が脆くなり好ましくないため、鋳鉄材における含有量は上限を0.01%となるようにする。
なお、B(t2)−B(t1)の値が大きすぎると、外層材内面におけるB濃度が高くなりすぎるため、0.008以下であることが好ましく、より好ましくは0.005以下である。
Nbは、Fe、Cr、Mo、Wと共にCと結合して、主としてMC型の炭化物を形成し、常温及び高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与する。また、Nbは、MC型炭化物を微細分散するとともに、組織を微細化する効果があり、機械的性質、さらには耐クラック性の向上にも寄与する。このため、Nbは、0.01%以上、望ましくは0.1%以上含有させる。一方、あまりに多く含有すると、炭化物が偏析を起こし易くなる。このため、Nbの上限は1.0%、望ましくは0.5%に規定する。
Claims (6)
- 圧延用複合ロールの外層材の製造方法であって、
質量%にて、C:1.8%以上2.5%以下、Si:0%を越えて1.0%以下、Mn:0%を越えて1.0%以下、Ni:0%を越えて0.5%以下、Cr:3.0%を越えて8.0%以下、Mo:4.0%以上10.0%以下、W:0%を越えて2.0%以下、V:0%を越えて10.0%以下、B:0%を越えて0.01%未満、残部Fe及び不可避的不純物を含んでいる合金溶湯を遠心力鋳造する、
ことを特徴とする圧延用複合ロールの外層材の製造方法。 - 前記合金溶湯は、質量%にて、前記Moは4.19%以上6.3%以下であり、前記Wは0.43%以上1.7%以下である、
請求項1に記載の圧延用複合ロールの外層材の製造方法。 - 前記合金溶湯は、質量%にて、Nb:0.01%以上2.0%以下及び/又はTi:0.01%以上1.0%以下をさらに含有する、
請求項1又は請求項2に記載の圧延用複合ロールの外層材の製造方法。 - 前記遠心力鋳造時の凝固速度は、8mm/min以上である、
請求項1乃至請求項3の何れかに記載の圧延用複合ロールの外層材の製造方法。 - 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の方法により前記外層材を遠心力鋳造した後、前記外層材の内側に内層又は中間層と内層を、鋳込む又は焼き嵌めする、
ことを特徴とする圧延用複合ロールの製造方法。 - 前記外層材に前記内層又は前記中間層と前記内層を、鋳込む又は焼き嵌めした後、オーステナイト化温度から700℃までのロール表面での冷却速度を900℃/h以上とする焼入れを行なう、
請求項5に記載の圧延用複合ロールの製造方法。
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