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JP6278845B2 - プラント監視装置、プラント監視プログラム及びプラント監視方法 - Google Patents

プラント監視装置、プラント監視プログラム及びプラント監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラントの運転状態を監視するプラント監視装置、プラント監視プログラム及びプラント監視方法に関する。
ガスタービン発電プラントや原子力発電プラント、あるいは化学プラントといった各種のプラントでは、プラントが正常に運転されているか否かを監視するため、温度や圧力といったプラントの各計測項目の状態量を取得し、これらの状態量に基づきプラントの運転状態を監視している。
例えば、以下の特許文献1の監視装置は、該当プラントのコンピュータから、そのプラントの各計測項目の状態量をオンラインで取得し、各状態量の変化率や、状態量に対する閾値又はその平均値とから異常か否かを判定する。この監視装置は、異常と判定すると、異常の原因を特定する。
ところで、多数の計測項目が存在するプラントの運転状態を監視する場合、マハラノビス−タグチ法(以下、MT法とする)を用いて、運転状態が異常か否かを判定する方法がある。このMT法では、複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束が複数集まって構成される単位空間を予め準備しておき、プラントから状態量の束を取得すると、単位空間を基準にして、この状態量の束のマハラノビス距離を求め、このマハラノビス距離が予め定められた閾値以内であるか否かに応じて、プラントの運転状態等が正常であるか否かを判定する。
特開平02−102453号公報
MT法でプラントの運転状態を判定する場合、前述したように、状態量の束の集まりである単位空間を予め準備しておく必要がある。この単位空間は、そのプラントが正常状態又は正常であると想定される状態で取得された状態量の束の集まりである。このため、プラントが稼働し始めると、単位空間を構成する複数の状態量の束を収集した後、MT法でプラントの運転状態を判定することになる。よって、プラントが稼働し始めてから、MT法でプラントの運転状態を実際に判定できるようになるまでに、時間を要する。
そこで、本発明は、プラントが稼働し始めてから、MT法でプラントの運転状態を実際に判定するまでの時間を短くすることができる技術を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための発明に係る一態様としてのプラント監視装置は、
複数のプラントの運転状態を監視するプラント監視装置において、複数の前記プラントのそれぞれから複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束を取得する状態量取得手段と、前記状態量の束が複数集まって構成される複数の前記プラント毎の単位空間を作成する単位空間作成手段と、前記単位空間作成手段が作成した複数のプラント毎の単位空間が記憶される単位空間記憶手段と、前記状態量取得手段により、複数のプラントのうちでいずれか一のプラントの状態量の束が取得されると、前記単位空間作成手段より前記単位空間記憶手段に記憶された前記一のプラントの単位空間を基準として、前記一のプラントの状態量の束のマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出手段と、前記マハラノビス距離算出手段で算出された前記一のプラントに関する前記マハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かに応じて、前記一のプラントの運転状態が正常であるか否かを判定する判定手段と、備え、前記単位空間作成手段は、前記単位空間記憶手段に前記一のプラントの単位空間が記憶されていない場合、複数の前記プラントのうちで前記一のプラントに類似し且つ前記単位空間記憶手段に単位空間が記憶されている他のプラントを選択する類似プラント選択手段と、前記類似プラント選択手段が選択した前記他のプラントの単位空間を用いて前記一のプラントの単位空間を作成し、前記一のプラントの単位空間を前記単位空間記憶手段に記憶する新規空間作成手段と、を有する。
前記目的を達成するための発明に係る一態様としてのプラント監視装置は、
複数のプラントの運転状態を監視するプラント監視装置において、複数の前記プラントのそれぞれから複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束を取得する状態量取得手段と、前記状態量の束が複数集まって構成される複数の前記プラント毎の単位空間を作成する単位空間作成手段と、前記単位空間作成手段が作成した複数のプラント毎の単位空間が記憶される単位空間記憶手段と、前記状態量取得手段により、複数のプラントのうちでいずれか一のプラントの状態量の束が取得されると、前記単位空間作成手段より前記単位空間記憶手段に記憶された前記一のプラントの単位空間を基準として、前記一のプラントの状態量の束のマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出手段と、前記マハラノビス距離算出手段で算出された前記一のプラントに関する前記マハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かに応じて、前記一のプラントの運転状態が正常であるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記単位空間作成手段は、前記単位空間記憶手段に前記一のプラントの単位空間が記憶されていない場合、複数の前記プラントのうちで前記一のプラントに類似し且つ前記単位空間記憶手段に単位空間が記憶されている他のプラントを選択する類似プラント選択手段と、前記類似プラント選択手段が選択した前記他のプラントの単位空間を用いて前記一のプラントの単位空間を作成し、前記一のプラントの単位空間を前記単位空間記憶手段に記憶する新規空間作成手段と、を有する。
ここで、前記プラント監視装置において、前記単位空間作成手段は、前記一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束の全てが前記一のプラントから取得したものになるまで、前記単位空間記憶手段に記憶されている前記一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束に、前記判定手段で運転状態が正常であると判定された前記一のプラントの状態量の束を追加する一方で、複数の前記状態量の束から最古の状態量の束を削除する単位空間更新手段を有してもよい。
当該プラント監視装置では、他のプラントの単位空間を用いて、一のプラントの単位空間を作成した場合、一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束は、順次、一のプラントから得られた状態量の束に更新される。
また、以上のいずれかの前記プラント監視装置において、前記類似プラント選択手段は、複数の前記プラント相互の類似性を評価するための複数の類似評価項目に関する前記一のプラントとの一致程度に応じて、前記一のプラントに類似している前記他のプラントを定めてもよい。
当該プラント監視装置では、複数の類似評価項目に関する一のプラントとの他のプラントとの一致の程度により、一のプラントに対する他のプラントの類似性が定められる。そして、当該プラント監視装置では、この類似性により、一のプラントに類似する他のプラントが定められる。
また、以上のいずれかの前記プラント監視装置において、前記新規空間作成手段は、前記一のプラントの複数の計測項目のうち、前記他のプラントの複数の計測項目に無い計測項目がある場合、前記他のプラントの前記計測項目に無い計測項目の状態量として、予め定められている設定状態量を用いてもよい。
当該プラント監視装置では、一のプラントの複数の計測項目のうち、類似する他のプラントの複数の計測項目に無い計測項目がある場合でも、一のプラントの単位空間を作成することができる。
また、以上のいずれかの前記プラント監視装置において、前記判定手段により、前記一のプラントの運転状態が正常でないと判定されると、前記一のプラントの前記マハラノビス距離の演算に用いた前記一のプラントの状態量の束を用いて、前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目を推定する原因分析手段と、前記原因分析手段が推定した計測項目を出力する出力手段と、を備えてもよい。
当該プラント監視装置では、マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない場合、その要因となる計測項目が出力されるので、異常対処処理を短時間で行うことができる。
また、前記原因分析手段を備えている前記プラント監視装置において、前記原因分析手段により、前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目が推定されると、前記一のプラント中で前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となった箇所を前記推定された前記計測項目を用いて特定する原因箇所特定手段を備え、前記出力手段は、前記一のプラント中で前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となった箇所を出力してもよい。
当該プラント監視装置では、マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない場合、その要因となる計測項目、さらにその要因となった箇所が出力されるので、異常対処処理を短時間で行うことができる。
前記目的を達成するための発明に係る一態様としてのプラント監視プログラムは、
複数のプラントの運転状態を監視するプラント監視プログラムにおいて、複数の前記プラントのそれぞれから複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束を取得する状態量取得ステップと、前記状態量の束が複数集まって構成される複数の前記プラント毎の単位空間を作成し、前記単位空間をコンピュータの記憶装置に記憶する単位空間作成ステップと、前記状態量取得ステップでいずれかの一のプラントの状態量の束が取得されると、前記単位空間作成ステップで前記記憶装置に記憶された前記一のプラントの単位空間を基準として、前記一のプラントの状態量の束のマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出ステップと、前記マハラノビス距離算出ステップで算出された前記一のプラントに関する前記マハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かに応じて、前記一のプラントの運転状態が正常であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップでの判定結果を前記コンピュータの出力装置に出力させる出力ステップと、を前記コンピュータに実行させ、前記単位空間作成ステップは、前記記憶装置に前記一のプラントの単位空間が記憶されていない場合、複数の前記プラントのうちで前記一のプラントに類似し且つ前記記憶装置に単位空間が記憶されている他のプラントを選択する類似プラント選択ステップと、前記類似プラント選択ステップで選択された前記他のプラントの単位空間を用いて前記一のプラントの単位空間を作成し、前記一のプラントの単位空間を前記記憶装置に記憶する新規空間作成ステップと、を含む。
ここで、前記プラント監視プログラムにおいて、前記新規空間作成ステップでは、前記一のプラントの複数の計測項目のうち、前記他のプラントの複数の計測項目に無い計測項目がある場合、前記他のプラントの前記計測項目に無い計測項目の状態量として、予め定められている設定状態量を用いてもよい。
また、以上のいずれかの前記プラント監視プログラムにおいて、前記判定ステップで前記一のプラントの運転状態が正常でないと判定されると、前記一のプラントの前記マハラノビス距離の演算に用いた前記一のプラントの状態量の束を用いて、前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目を推定する原因分析ステップを前記コンピュータに実行させ、前記出力ステップでは、前記原因分析ステップで推定された前記計測項目を前記出力装置に出力させてもよい。
前記目的を達成するための発明に係る一態様としてのプラント監視方法は、
複数のプラントの運転状態を監視するプラント監視方法において、複数の前記プラントのそれぞれから複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束を取得する状態量取得ステップと、前記状態量の束が複数集まって構成される複数の前記プラント毎の単位空間を作成し、前記単位空間を記憶装置に記憶する単位空間作成ステップと、前記状態量取得ステップでいずれかの一のプラントの状態量の束が取得されると、前記単位空間作成ステップで前記記憶装置に記憶された前記一のプラントの単位空間を基準として、前記一のプラントの状態量の束のマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出ステップと、前記マハラノビス距離算出ステップで算出された前記一のプラントに関する前記マハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かに応じて、前記一のプラントの運転状態が正常であるか否かを判定する判定ステップと、を実行し、前記単位空間作成ステップは、前記記憶装置に前記一のプラントの単位空間が記憶されていない場合、複数の前記プラントのうちで前記一のプラントに類似し且つ前記記憶装置に単位空間が記憶されている他のプラントを選択する類似プラント選択ステップと、前記類似プラント選択ステップで選択された前記他のプラントの単位空間を用いて前記一のプラントの単位空間を作成し、前記一のプラントの単位空間を前記記憶装置に記憶する新規空間作成ステップと、を含む。
ここで、前記プラント監視方法において、前記単位空間作成ステップは、前記一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束の全てが前記一のプラントから取得したものになるまで、前記記憶装置に記憶されている前記一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束に、前記判定ステップで運転状態が正常であると判定された前記一のプラントの状態量の束を追加する一方で、複数の前記状態量の束から最古の状態量の束を削除する単位空間更新ステップを含んでもよい。
また、以上のいずれかの前記プラント監視方法において、前記類似プラント選択ステップでは、複数の前記プラント相互の類似性を評価するための複数の類似計測項目に関する前記一のプラントとの一致程度に応じて、前記一のプラントに類似している前記他のプラントを定めてもよい。
また、以上のいずれかの前記プラント監視方法において、前記新規空間作成ステップでは、前記一のプラントの複数の計測項目のうち、前記他のプラントの複数の計測項目に無い計測項目がある場合、前記他のプラントの前記計測項目に無い計測項目の状態量として、予め定められている設定状態量を用いてもよい。
また、以上のいずれかの前記プラント監視方法において、前記判定ステップで前記一のプラントの運転状態が正常でないと判定されると、前記一のプラントの前記マハラノビス距離の演算に用いた前記一のプラントの状態量の束を用いて、前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目を推定する原因分析ステップと、前記判定ステップで前記一のプラントの運転状態が正常でないと判定されると、前記一のプラントの運転状態が正常でない旨、及び、前記原因分析ステップで推定された前記計測項目を出力する出力ステップと、を実行してもよい。
また、前記原因分析ステップを実行する前記プラント監視方法において、前記原因分析ステップで前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目が推定されると、前記一のプラント中で前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となった箇所を前記推定された前記計測項目を用いて特定する原因箇所特定ステップを実行し、前記出力ステップでは、前記一のプラント中で前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となった箇所を出してもよい。
本発明の一態様によれば、プラントが稼働し始めてから、MT法でプラントの運転状態を実際に判定するまでの時間を短くすることができる。
本発明に係る一実施形態におけるプラント監視装置の構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるコンバインドサイクルプラントの構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における状態量ファイルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における単位空間ファイルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるプラント設定値ファイルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるプラント基本仕様ファイルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における原因箇所ファイルのデータ構成を示す説明図である。 マハラノビス距離の概念を示す概念図である。 本発明に係る一実施形態におけるプラント監視装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る一実施形態で、プラントの単位空間が記憶されていない場合に、類似プラントの単位空間を用いて、当該プラントの単位空間を作成する方法を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態で、置換未完の単位空間ファイルのデータ構成を示す説明図である。
「実施形態」
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のプラント監視装置100は、図1に示すように、複数のプラントの運転状態を監視するものである。監視対象である複数のプラントは、いずれもコンバインドサイクルプラント60である。ここでは、コンパインドサイクルプラントとして、コンバインドサイクルプラント60A、コンバインドサイクルプラント60B、コンバインドサイクルプラント60C(不図示)、コンバインドサイクルプラント60D(不図示)、コンバインドサイクルプラント60Eがある。
各コンバインドサイクルプラント60は、図2に示すように、いずれも、ガスタービン61と、ガスタービン61からの排気ガスEGの熱で蒸気Sを発生する排熱回収ボイラー71と、排熱回収ボイラー71からの蒸気Sで駆動する蒸気タービン72と、ガスタービン61及び蒸気タービン72の駆動で発電する発電機73と、蒸気タービン72を駆動させた蒸気を水に戻す復水器74と、復水器74からの水を排熱回収ボイラー71に送る給水ポンプ75と、ガスタービン61や蒸気タービン72等の起動や停止等を制御する制御装置79と、を備えている。
ガスタービン61は、空気Aを圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機62と、圧縮機62からの圧縮空気中で燃料Fを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器65と、燃焼ガスによって回転駆動されるタービン66とを備えている。圧縮機62及びタービン66は、いずれも、軸線Arを中心として回転するロータ63,67と、このロータ63,67を回転可能に覆うケーシング64,68とを有する。圧縮機62のロータ63とタービン66のロータ67は、同一軸線Ar上に位置にして互いに連結されてガスタービンロータを成している。
複数のコンバインドサイクルプラント60は、以上のように、その基本構成が互いに同じである。但し、複数のコンバインドサイクルプラント60は、各構成機器の仕様や補機類の有無等に多少の差異がある。
例えば、コンバインドサイクルプラント60相互で、ガスタービン61が備えている燃焼器65の数が異なる場合がある。また、ガスタービン61に供給される燃料を予熱する予熱器78、排熱回収ボイラー71に送れる水に対して脱塩処理を施す脱塩装置76、排熱回収ボイラー71に送られる水に薬液を注入する薬液注入装置77等の補機の有無や、これらの補機の仕様が、コンバインサイクルプラント60相互で異なる場合もある。
本実施形態のプラント監視装置100は、複数のコンバインドサイクルプラント60から、複数の計測項目毎の状態量を取得し、これらの状態量に基づいて、複数のコンバインドサイクルプラント60毎に当該コンバインドサイクルプラント60の運転状態が正常であるか否かを判定する。このプラント監視装置100は、基本的に、マハラノビス・タグチ法(以下、MT法とする)で、複数のコンバインドサイクルプラント60の運転状態を監視する。各コンバインドサイクルプラント60における計測項目としては、例えば、ガスタービン出力、タービンロータと静止部間の複数箇所におけるキャビティ温度、タービン66のガス出口での周方向の複数箇所におけるブレードパス温度、ガスタービン61に設けられる各種弁の開度、復水器74から排熱回収ボイラー71に送られる水の導電率、この水のpH値等がある。各コンバインドサイクルプラント60には、これらの状態量を検知するため、センサ等の各種検知器が設けられている。
プラント監視装置100は、図1に示すように、コンピュータであり、各種演算処理を実行するCPU10と、CPU10のワークエリア等になるRAM等の主記憶装置20と、各種データやプログラム等が記憶されるハードディスクドライブ装置等の補助記憶装置30と、通信回線Nを介して各コンバインドサイクルプラント60と通信を行う通信インタフェース40と、キーボードやマウス等の入力装置42と、表示装置43と、入力装置42や表示装置43の入出力インタフェース41と、CDやDVD等のディスク型記憶媒体45に対するデータの記録や再生を行う記録・再生装置44と、を備えている。
補助記憶装置30には、上記コンピュータをプラント監視装置100として機能させるためのプラント監視プログラム39やOSプログラム等の各種プログラムが予め格納されている。プラント監視プログラム39を含む各種プログラムは、記録・再生装置44を介して、ディスク型記憶媒体45から補助記憶装置30に取り込まれる。なお、これらのプログラムは、フラッシュメモリ等の携帯可能なメモリや通信インタフェース40を介して外部装置から補助記憶装置30に取り込まれてもよい。
この補助記憶装置30には、さらに、プラント監視プログラム39の実行過程で、以下のファイルが設けられる。すなわち、プラント監視プログラム39の実行過程で、複数の計測項目毎の状態量が格納される状態量ファイル31と、運転状態を判定する際の基準となる単位空間のデータが格納される単位空間ファイル(単位空間記憶手段、又は記憶装置)32と、各状態量の初期設定値等が格納されるプラント設定値ファイル33と、コンバインドサイクルプラント60の基本仕様が格納されるプラント基本仕様ファイル34と、プラント異常の原因箇所を特定するためのデータの集まりである原因箇所ファイル35が、補助記憶装置30に設けられる。状態量ファイル31、単位空間ファイル32、プラント設定値ファイル33、原因箇所ファイル35は、いずれも、複数のコンバインドサイクルプラント60毎に個別に存在する。なお、以下では、コンバインドサイクルプラント60を単にプラント60と言う。
状態量ファイル31には、図3に示すように、プラント監視プログラム39の実行過程で、プラント60の複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束31aが、各状態量の束の取得時刻31b毎に時系列に格納される。さらに、この状態量ファイル31には、状態量の束毎に、この状態量の束に基づくプラントの運転状態が正常か否かの判定結果が格納される判断結果欄31cがある。なお、図3中の符号「31A」はプラント60Aの状態量ファイルを示し、「31E」はプラント60Eの状態量ファイル31を示す。
単位空間ファイル32には、図4に示すように、プラント監視プログラム39の実行過程で、状態量ファイル31に格納されている複数の状態量の束から抽出された状態量の束32aが各状態量の束32aの取得時刻32bと共に格納される。また、この単位空間ファイル32には、この単位空間ファイル32に格納されているデータによる単位空間の構成状況を示す、構成完了-未完項目32cと置換完了-未完項目32dとがある。本実施形態の単位空間ファイル32には、単位空間を構成する状態量の束が格納される欄として、300個の欄がある。これら300の欄の全てに状態量の束が格納されると、構成完了-未完項目32cには、「構成完了」が格納される。また、単位空間を構成する状態量の束が格納される欄の全てに状態量の束が格納されている場合でも、一部の欄に他のプラントからの状態量の束が格納されている場合がある。この場合、置換完了-未完項目32dには「置換未完」が格納される。なお、図4中の符号「32A」はプラント60Aの単位空間ファイルを示し、「32E」はプラント60Eの単位空間ファイルを示す。
プラント設定値ファイル33には、図5に示すように、プラント60が稼働開始する前に、当該プラント60の複数の計測項目毎の初期設定値33a、複数の計測項目毎の上限値33b、複数の計測項目毎の下限値33cが格納される。なお、図5中の符号「33A」はプラント60Aのプラント設定値ファイルを示し、「33E」はプラント60Eのプラント設定値ファイルを示す。
プラント基本仕様ファイル34には、図6に示すように、複数のプラント60毎の基本仕様が格納される。このプラント基本仕様ファイル34は、複数のプラント60相互の類似性を評価するための複数の類似評価項目34aと、類似評価項目毎の類似評価点34bと、が予め設定されている。このプラント基本仕様ファイル34には、プラント60が稼働開始する前に、当該プラント60の類似評価項目毎の仕様内容34cが格納される。
類似評価項目としては、ガスタービン(GT)仕様、ボイラー仕様、軸方式、蒸気タービン(ST)仕様、蒸気の冷却方式、プラントの運用形態、注入薬種、補機仕様等がある。ガスタービン(GT)仕様の欄には、ガスタービン61の型式が格納される。ボイラー仕様の欄には、排熱回収ボイラー71の型式が格納される。軸方式の欄には、ガスタービン61の台数と蒸気タービン72の台数とが格納される。例えば、ガスタービン61が1基に対して蒸気タービン72が1基接続されている場合に「1on1」と格納され、ガスタービン61が2基に対して蒸気タービン72が1基接続されている場合に「2on1」と格納される。蒸気タービン(ST)仕様の欄には、蒸気タービンの型式が格納される。冷却方式の欄には、蒸気タービン72から排気された蒸気を水に戻す方式が格納される。例えば、海水を用いて蒸気を凝縮させる場合には「海水」と格納され、空気を用いて蒸気を凝縮させる場合には「空冷」と格納される。プラントの運用形態の欄には、ガスタービン61の起動停止の基本的な周期が格納される。例えば、毎日起動停止を行う場合には「DSS(Daily Start and Stop)」が格納され、毎週起動停止を行う場合には「WSS(Weekly Start and Stop)」が格納される。注入薬種の欄には、排熱回収ボイラー71に送られる水に注入される薬の種類が格納される。補機仕様の欄には、存在する補機及びその仕様が格納される。なお、ここでは、ガスタービン(GT)仕様、蒸気タービン(ST)仕様、ボイラー仕様の欄には、各機器の型式を格納するようにしているが、各機器の特徴的な仕様を格納するようにしてもよい。例えば、ガスタービン仕様の欄には、圧縮機62の段数や燃焼器65の数等を格納するようにしてもよい。なお、このように、ガスタービン仕様の欄等に、機器の型式ではなく、圧縮機62の段数や燃焼器65の数等、ガスタービンを構成する各機器の特徴的な仕様を格納する場合、これらの仕様毎に、類似評価点が設定される。
原因箇所ファイル35には、図7に示すように、プラントが稼働開始する前に、複数の計測項目毎に、当該計測項目が異常原因である場合の原因箇所となる機器等を示す識別子35aが格納される。例えば、評価項目52が異常原因となる場合、「ポンプ523」「バルブ520」「pH計520」「タンク520」が異常箇所の候補になっている。なお、図7中の符号「35A」はプラントの原因箇所ファイルを示し、「35E」はプラントの原因箇所ファイルを示す。
CPU10は、機能的に、プラント60の複数の計測項目毎の状態量である状態量の束を取得して状態量ファイル31の格納する状態量取得部11と、状態量ファイル31に格納されているデータを用いてプラント60の単位空間を作成する単位空間作成部12と、プラント60から取得した状態量の束のマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出部13と、マハラノビス距離に基づいてプラント60の運転状態が正常であるか否かを判定するプラント状態判定部14と、プラント60の運転状態が正常ではないと判定された場合に、その要因となる計測項目を推定する原因分析部15と、プラント60の運転状態が正常ではないと判定された場合に、原因箇所を特定する原因箇所特定部16と、プラント60の各機器の仕様等を取得するプラント仕様取得部17と、当該コンピュータからの出力を制御する出力制御部19と、を有している。
以上で説明したCPU10の機能構成要素である、状態量取得部11、単位空間作成部12、マハラノビス距離算出部13、プラント状態判定部14、原因分析部15、原因箇所特定部16、プラント仕様取得部17、出力制御部19は、いずれも、補助記憶装置30に格納されているプラント監視プログラム39等をCPU10が実行することで機能する。また、本実施形態では、出力手段は、CPU10の出力制御部19、通信インタフェース40、入出力インタフェース41及び表示装置43を有して構成されている。
状態量取得部11は、複数のプラント60毎に状態量の束を取得し、これを対応する状態量ファイル31に格納する。
単位空間作成部12は、プラント60の単位空間が単位空間ファイル32に記憶されているか否かを判断する空間有無判断部12aと、プラント60の単位空間が記憶されていない場合に、当該プラント60に類似している他のプラント60を選ぶ類似プラント選択部12bと、他のプラント60の単位空間を用いて当該プラント60の単位空間を作成する新規空間作成部12cと、単位空間を構成する状態量の束を更新する単位空間更新部12dと、を有する。
次に、本実施形態のプラント監視装置100の監視動作について説明する。
このプラント監視装置100のプラント監視は、前述したようにMT法を利用している。そこで、このMT法によるプラント監視方法の基本的な内容について、図8を用いて説明する。
ここでは、仮に、プラント60の発電機73の出力及び圧縮機62の吸入空気温度をそれぞれ状態量とし、発電機73の出力及び圧縮機62の吸入空気温度を併せたものを状態量の束Bとする。MT法では、この状態量の束Bを複数集めたもの、つまり状態量の束Bの集合体を単位空間Sとし、この単位空間Sを基準にして、運転状態が異常であるか否かの評価対象となる状態量の束Aのマハラビス距離Dを求める。このマハラノビス距離Dは、監視対象の異常の程度が大きくなる程、大きな値を示す。そこで、MT法では、このマハラノビス距離Dが予め定めた閾値Dc以内であるか否かに応じて、プラントの運転状態が異常であるか否かを判定する。なお、図8中、単位空間Sを囲む実線は、マハラノビス距離Dが閾値Dcとなる位置を示す。例えば、評価対象となる状態量の束A1は、そのマハラノビス距離Dが閾値Dc以下であるため、この状態量の束A1が取得されたときのプラント60の運転状態は正常であると判定される。また、評価対象となる状態量の束A2,A3は、それぞれのマハラノビス距離Dが閾値Dcより大きいため、これらの状態量の束A2,A3が取得されたときのプラント60の運転状態は異常であると判定される。
単位空間Sを構成する複数の状態量の束Bのマハラノビス距離の平均値は1である。また、プラント60の運転状態が正常な場合、評価対象の状態量の束Aのマハラノビス距離Dは、概ね4以下に収まる。このようなマハラノビス距離Dに関する閾値Dcは、例えば、単位空間Sを構成する複数の状態量の束B毎のマハラノビス距離のうち、最大のマハラノビス距離より大きい値に設定することが好ましい。この際、プラント60の固有の特性等を考慮して、閾値Dcを定めることが好ましい。
次に、本実施形態のプラント監視装置100の具体的な監視動作について説明する。なお、ここでは、複数のプラント60のうち、プラント60Eを対象としたプラント監視装置100の監視動作について主として説明する。
プラント60Eの稼働開始前、プラント監視装置100は、プラント60Eの監視動作を実現するために必要なプラント60Eに関する諸データを受け付ける。
プラント仕様取得部17は、プラント60Eの各種設定値等を受け付け、これをプラントEのプラント設定値ファイル33Eに格納する。具体的に、プラント60Eの全計測項目に関する初期の目標値である初期設定値と、上限値と、下限値とを受け付け、これらを図5に示すプラント設定値ファイル33Eに格納する。なお、上限値や下限値は、計測項目によっては設定されない場合がある。このため、この場合、このプラント設定ファイル33Eには、この計測項目に対する上限値又は下限値が格納されない。
プラント仕様取得部17は、プラント60Eの基本的仕様を受け付け、これをプラント基本仕様ファイル34に格納する。具体的に、プラント仕様取得部17は、図6に示すプラント基本仕様ファイル34に設定されている全ての類似評価項目毎の仕様内容を受け付け、これらをプラント60Eの基本仕様として、プラント基本仕様ファイル34に格納する。
さらに、プラント仕様取得部17は、プラント60Eの複数の計測項目毎に、当該計測項目の状態量の値が異常であると判定された要因である場合の原因箇所となる機器等を示す識別子を受け付け、これを図7に示す原因箇所ファイル35Eに格納する。
以上で、プラント60Eの稼働開始前におけるプラント監視装置100のプラント60Eに対する監視動作の準備処理が終了する。
次に、図9に示すフローチャートに従って、プラント60Eが稼働開始した後のプラント監視装置100の動作について説明する。
プラント60Eが稼働し始め、プラント60Eの各検知器が状態量を検知し始めると、状態量取得部11は、複数の計測項目毎の状態量、つまり状態量の束を取得周期(例えば、1分周期)毎に取得して、その取得時刻と共に状態量ファイル31に格納する(S11:状態量取得ステップ)。
状態量ファイル31に新たな状態量の束が格納されると、単位空間作成部12の空間有無判断部12aは、プラント60Eの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されているか否かを判断する(S12:空間有無判断ステップ)。空間有無判断部12aは、単位空間ファイル32にプラント60Eの単位空間ファイル32Eが作成されており、且つ、この単位空間ファイル32Eの構成完了-未完項目32cに「構成完了」が格納される場合に、プラント60Eの単位空間が記憶されていると判断する。
単位空間ファイル32にプラント60Eの単位空間が記憶されている場合、マハラノビス距離算出部13は、以下の手法でステップ11で取得された状態量の束のマハラノビス距離Dを算出する(S13:マハラノビス距離算出ステップ)。
マハラノビス距離算出部13は、まず、単位空間ファイル32Eから単位空間を構成する状態量の束の集合体を取得し、各計測項目の状態量である変数X1〜Xuのそれぞれの平均値Mi及び標準偏差σi(基準データのばらつき度合い)を、下記の数式(1)及び数式(2)により求める。式中、iは計測項目番号(自然数)であって、1〜uの値をとる。uは計測項目数に一致し、ここでは100である。また、jは単位空間を構成する状態量の束の番号(自然数)であって、1〜vの値をとる。vは単位空間を構成する状態量の束の数に一致し、ここでは300である。ここで、標準偏差とは、状態量とその平均値との差を2乗したものの期待値の正平方根とする。
Figure 0006278845
Figure 0006278845
次に、マハラノビス距離算出部13は、変数X1〜Xuの相関関係を示す共分散行列(相関行列)R、及び共分散行列Rの逆行列R−1を、下記の数式(3)により定める。なお、数式(3)において、kは計測項目数であり、ここではu(=100)である。また、iやpは計測項目番号であり、ここでは1〜uの値をとる。
Figure 0006278845
次に、マハラノビス距離算出部13は、前述の平均値Mi及び標準偏差σiを用いて、ステップ24で抽出された状態量の束の各状態量である変数X1〜Xuを下記の数式(4)によってx1〜xuに変換し、変数X1〜Xuを基準化する。すなわち、プラント60Eの状態量の束を、平均0、標準偏差1の確率変数に変換する。
Figure 0006278845
次に、マハラノビス距離算出部13は、上記の数式(3)で定められる逆行列R−1と、ステップ11で取得された状態量の束の各状態量である変数X1〜Xuに関する確率変数x1〜xuとを用いて、下記の数式(5)により、ステップ11で取得された状態量の束に関するマハラノビス距離Dを求める。
Figure 0006278845
ステップ11で取得された状態量の束のマハラノビス距離Dが求められると(S13)、プラント状態判定部14は、このマハラノビス距離Dが予め定められている閾値Dc以下であるか否かを判断する(S14:判定ステップ)。なお、ここでは、予め定められている閾値Dcを用いているが、単位空間ファイル32に格納されている単位空間を構成する複数の状態量の束から別途求めるようにしてもよい。この場合、例えば、この単位空間を構成する複数の状態量の束毎のマハラノビス距離のうち、最大のマハラノビス距離より大きい値を閾値Dcとしてもよい。
プラント状態判定部14は、ステップ14で、マハラノビス距離Dがその閾値Dc以下であると判断した場合、プラント60Eの運転状態が正常であると認識し、状態量ファイル31Eの判断結果欄31cに「正常」を格納する。プラント状態判定部14によりプラントEの運転状態が正常であると認識されると、出力制御部19は、表示装置43にプラント60Eの運転状態が正常である旨を表示させる。さらに、出力制御部19は、通信インタフェース40を介して、プラント60Eの運転状態が正常である旨をプラント60Eの制御装置79へ送信し、この制御装置79の表示装置にその旨を表示させる(S15:出力ステップ)。なお、運転状態が正常な場合には、運転状態が異常である場合と異なり、正常である旨を必ずしも表示する必要はない。
正常である旨が表示されると(S15)、単位空間更新部12dは、単位空間ファイル32Eに格納されている単位空間を更新する(S16:単位空間更新ステップ)。単位空間更新部12dは、この際、単位空間ファイル32Eに格納されている単位空間を構成する複数の状態量の束から、最古の状態量の束を削除する一方で、ステップ14で運転状態が正常であると判断された状態量の束を追加する。
一方、プラント状態判定部14は、ステップ14で、マハラノビス距離Dがその閾値Dc以下ではない、つまり閾値Dcを越えると判断した場合、プラント60Eの運転状態が異常であると認識し、状態量ファイル31Eの判断結果欄31cに「異常」を格納する。プラント状態判定部14がプラント60Eの運転状態が異常であると認識すると、原因分析部15が、このプラント60の複数の計測項目のうち、異常の要因となった計測項目を推定する(S17:原因分析ステップ)。
原因分析部15は、複数の計測項目毎に、当該計測項目の状態量を用いた場合と用いない場合とで直交表分析を行い、各場合の望大特性のSN比を求める。原因分析部15は、各計測項目の状態量のうちでいずれの計測項目の状態量を用い、いずれの計測項目の状態量を用いない場合に、望大特定のSN比が大きくなるかを評価することで、異常の要因となった計測項目を推定する。なお、異常の要因となった計測項目は、一つの場合もあるが、複数の場合もある。
次に、プラント60Eが異常になった原因箇所を原因箇所特定部16が特定する(S18:原因箇所特定ステップ)。原因箇所特定部16は、プラント60Eの原因箇所ファイル35を参照し、ステップ17で異常の要因となったと推定された計測項目に対応する原因箇所を特定する。
出力制御部19は、異常の要因となった計測項目が推定され、さらに、原因箇所が特定されると、プラント60Eの運転状態が異常である旨、この異常の要因となった計測項目、原因箇所を、表示装置43に表示させる。さらに、出力制御部19は、通信インタフェース40を介して、プラント60Eの運転状態が異常である旨、この異常の要因となった計測項目、原因箇所を、プラント60Eの制御装置79へ送信し、この制御装置79の表示装置にその旨を表示させる(S19:出力ステップ)。なお、原因箇所は、原因箇所となる機器等を示す識別子で表示される。
プラント60Eの運転員は、制御装置79の表示装置に表示された内容を見て、この表示装置に表示された原因箇所に赴き、プラント60Eの異常解消に努める。
ステップ12で、空間有無判断部12aにより、プラント60Eの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていないと判断されると、類似プラント選択部12bが、プラント60Eに類似している他のプラント60の単位空間が単位空間ファイル32に記憶されているか否かを判断する(S21:類似プラント選択ステップの一部)。
類似プラント選択部12bは、プラント基本仕様ファイル34を参照して、単位空間ファイル32に単位空間が記憶されているプラント60のうち、プラント60Eとの類似度が高いプラント60を選び出す。
ここで、プラント60Eに対する他のプラント60の類似度について、図6を用いて説明する。
図6に示す複数の類似評価項目のうち、プラント60Eとプラント60Aとは、ガスタービン(GT)仕様、ボイラー仕様、軸方式、蒸気タービン(ST)仕様、冷却方式、プラントの運用形態、注入薬種が一致し、補機仕様のみが異なっている。本実施形態において、二つのプラント60の類似度は、一致している類似評価項目毎の類似評価点の積算値である。このため、プラント60Eに対するプラント60Aの類似度は、57(=10+7+10+10+7+10+5)である。
また、プラント60Eとプラント60Bとは、複数の類似評価項目のうち、ガスタービン(GT)仕様、ボイラー仕様、軸方式、蒸気タービン(ST)仕様、冷却方式、プラントの運用形態が一致し、注入薬種及び補機仕様が異なっている。このため、プラント60Eに対するプラント60Bの類似度は、52(=10+7+10+10+7+10)である。
また、プラント60Eに対するプラント60Cの類似度、及び、プラント60Eに対するプラント60Dの類似度は、いずれも、0である。但し、プラント60Cに対するプラント60Dの類似度は、57(=10+7+10+10+7+10+5)である。
本実施形態では、類似度が予め定めた45以上の場合、二つのプラント60の類似度が高いとする。このため、ここでは、プラント60Eに対する類似度が45以上のプラント60A及びプラント60Bが選択される。
なお、類似性の高いプラントを選択する方法は、以上の方法に限らない。例えば、複数の類似度評価項目のうち、一致を必須条件とする類似度評価項目を予め定めておき、この一致を必須条件とする類似度評価項目に関して、一致していれば類似度が高いとしてもよい。具体的には、複数の類似評価項目のうち、例えば、ガスタービン(GT)仕様、軸方式、蒸気タービン(ST)仕様、プラントの運用形態を一致を必須条件とする。また、さらに、一致が必須条件ではない類似評価項目に関して、以上のように、類似評価点を定め、一致を必須条件とする類似度評価項目に関して一致し、且つ、類似評価点の積算値が高いプラントを類似度が高いとしてもよい。
また、ここでは、ステップ12で、プラント60Eの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていないと判断されてから、プラント60Eに対する類似度の高いプラント60を選択している。しなしながら、プラント60Eの基本仕様が定まっていれば、プラント60Eの稼働開始前であっても、プラント60Eに対する類似度の高いプラント60を選択し得る。そこで、プラント60Eの稼働開始前に、プラント60Eに対する類似度の高いプラント60を以上の方法で予め選択しておき、このプラント60をプラント60Eに対する類似度の高いプラントとして予め記憶しておいてもよい。
類似プラント選択部12bは、以上のように、プラント60Eとの類似度が高いプラント60A,Bを選び出すと、プラント60A,Bのいずれかの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されているか否かを判断する。類似プラント選択部12bは、プラント60A,Bのいずれかの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されている場合、類似プラントの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていると判断し、ステップ22に進む。一方、プラント60Eに対する類似度が45以上で類似度の高いプラント60が存在しない場合、さらに、類似度の高いプラント60が存在しても、そのプラント60の単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていない場合、類似プラントの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていないと判断し、ステップ25に進む。
類似プラント選択部12bは、ステップ21で、プラント60Eに類似している他のプラント60の単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていると判断すると、複数のプラント60から、この他のプラント60を類似プラントとして選び出す(S22:類似プラント選択ステップの一部)。類似プラント選択部12bは、プラント60Eに類似し、且つ単位空間が単位空間ファイル32に記憶されているプラント60が複数の存在する場合、複数のプラント60のうち、類似度の高い方のプラント60を類似プラントして選択する。具体的に、図6に示す例では、プラント60A,Bのうち、プラント60Eに対する類似度は、プラント60Aの方が高い。このため、ここでは、プラント60Aが類似プラントとして選択される。なお、以下では、プラント60Aを類似プラント60Aと言うこともある。
プラント60Eの類似プラント60Aが選択されると、新規空間作成部12cが、この類似プラント60Aの単位空間を用いて、プラント60Eの単位空間を作成し、この単位空間を単位空間ファイル32に記憶する(S23:新規プラント作成ステップ)。
新規空間作成部12cは、基本的には、類似プラントの単位空間をそのままプラント60Eの単位空間として単位空間ファイル32に記憶する。但し、プラント60Eの単位空間の構成と類似プラントの単位空間の構成とが、完全に一致していなければ、類似プラントの単位空間をそのままプラント60Eの単位空間とすることはできない。
そこで、本実施形態では、複数のプラント60の単位空間を構成する状態量の束の数を相互で同じ数、例えば、前述の300にしている。
また、本実施形態では、プラント60Eの複数の計測項目のうちで、類似プラントの計測項目にない計測項目がある場合、新規空間作成部12cは、この計測項目の状態量を補足する。
例えば、図10に示すように、プラント60Eの計測項目の数がu(例えば、100)で、類似プラントであるプラント60Aの計測項目の数が(u−1)であるとする。さらに、プラント60Eの計測項目4とプラント60Aの計測項目4aとが異なっているとする。
この場合、プラント60Eの単位空間を構成するデータのうちで、計測項目4の状態量のデータと、計測項目uの状態量のデータとが、類似プラントであるプラント60Aの単位空間を構成するデータから欠けている。このように、類似プラント60Aの単位空間を構成するデータが、プラント60Eの単位空間を構成するデータに対して欠けている場合、新規空間作成部12cは、欠けている計測項目の状態量を補完する。
具体的に、新規空間作成部12cは、プラント60Eのプラント設定値ファイル33から、類似プラント60Aの単位空間を構成するデータから欠けている計測項目4の初期設定値E4・Iと、計測項目uの初期設定値Eu・Iとを取得し、これらを類似プラント60Aの単位空間を構成するデータに追加する。新規空間作成部12cは、補完した類似プラントの単位空間のデータをプラント60Eの単位空間のデータとして、図10に示すように、単位空間ファイル32Eに格納すると共に、構成完了-未完項目32cに「構成完了」を格納する。この結果、単位空間ファイル32Eには、評価項目1〜3,5〜(u−1)の状態量として、類似プラント60Aにおける評価項目1〜3,5〜(u−1)の状態量が格納され、計測項目4,uの状態量として、プラント設定値ファイル33に格納されていた計測項目4,uの初期設定値E4・I,Eu・Iが格納される。
なお、類似プラント60Aの単位空間を構成するデータの一部がプラント60Eの単位空間を構成するデータに対して余分である場合には、類似プラント60Aの単位空間を構成するデータからこの一部のデータを削除して、削除した後のデータを、プラント60Eの単位空間を構成するデータのデータとする。
新規空間作成部12cにより、プラント60Eの単位空間が作成され、この単位空間が単位空間ファイル32Eに記憶されると(S23)、マハラノビス距離算出部13は、この単位空間を基準した、ステップ11で取得された状態量の束のマハラノビス距離Dを算出する(S13)。
以降、前述したように、ステップ14〜19が実行される。これらステップ14〜19のうち、ステップ14で、マハラノビス距離Dが予め定められている閾値Dc以下であり、プラント60Eの運転状態が正常であると判断されると、単位空間更新部12dは、前述したように、単位空間ファイル32Eに格納されている単位空間を構成する複数の状態量の束から、最古の状態量の束を削除する一方で、ステップ14で運転状態が正常であると判断された状態量の束を追加する。よって、以降、プラント60Eから状態量の束が取得され、この状態量の束に基づきプラント60Eが正常であると判断される毎に、図11に示すように、プラント60Eの単位空間を構成する状態量の束の一部が順次、プラント60Eからの状態量の束に更新される。なお、図11に示すプラント60Eの単位空間ファイル32E中、取得時刻E11,E12の状態量の束がプラント60Eから得られた状態量の束であり、取得時刻443A〜797Aの状態量の束が基本的に類似プラント60Aから得られた状態量の束である。但し、取得時刻443A〜797Aの状態量の束を構成する状態量のうち、計測項目4,uの状態量は、前述したように、プラント設定値ファイル33Eに格納されていた初期設定値E4・I,Eu・Iである。
単位空間更新部12dは、プラント60Eの単位空間ファイル32Eを順次更新し、この単位空間ファイル32Eに記憶されている単位空間を構成する全ての状態量の束がプラント60Eからの状態量の束になると、この単位空間ファイル32Eの置換完了-未完項目32dを「置換未完」から「置換完了」に書き換える。
単位空間更新部12dは、単位空間ファイル32Eの置換完了-未完項目32dを「置換未完」から「置換完了」に書き換えた以降も、プラント60Eの単位空間ファイル32Eを順次更新する。但し、単位空間ファイル32Eの置換完了-未完項目32dを「置換未完」から「置換完了」に書き換えた以降、単位空間更新部12dは、プラント60Eから状態量の束が取得され、この状態量の束に基づきプラント60Eが正常であると判断される毎に、単位空間ファイル32Eを更新する必要はなく、予め定められた条件を満たしたときに更新するようにしてもよい。例えば、単位空間更新部12dは、プラント60Eから状態量の束が10回取得され、10回目の状態量の束に基づきプラント60Eが正常であると判断されると、単位空間ファイル32Eを更新し、その後も、プラント60Eから状態量の束が10回取得され、10回目の状態量の束に基づきプラント60Eが正常であると判断されると、単位空間ファイル32Eを更新するようにしてもよい。また、単位空間更新部12dは、状態量ファイル31Eに「正常」として格納されている状態量のうちで、その取得時刻が現時点を基準にして第一時間過去の第一時刻から、この第一時刻を基準にして第二時間過去の第二時刻までの間の状態量を用いて更新してもよい。例えば、状態量ファイル31Eに「正常」として格納されている状態量のうちで、その取得時刻が現時点を基準にして二か月前の第一時刻から、この第一時刻を基準にして一か月前の第二時刻までの間、つまり、その取得時刻が現時点を基準にして二か月前から三か月までの状態量を用いて更新してもよい。
ステップ21で、プラント60Eと類似性の高いプラントの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていないと判断されると、新規空間作成部12cは、ステップ11で取得した状態量の束を構成する全ての状態量が正常範囲内であるか否かを判断する(S25)。
新規空間作成部12cは、図5に示すプラント60Eのプラント設定値ファイル33Eを参照して、ステップ11で取得した各状態量がその状態量に対して予め定められている上限値や下限値を満たすか否かを判断することで、各状態量が正常範囲内であるか否かを判断する。
ステップ11で取得した状態量の束を構成する全ての状態量が正常範囲内でない、言い換えると、いずれかの状態量が異常である場合、ステップ11で取得した状態量の束に対する処理は終了する。一方、ステップ11で取得した状態量の束を構成する全ての状態量が正常範囲内である場合、新規空間作成部12cは、ステップ11で取得した状態量の束をその取得時刻と共に単位空間ファイル32Eに格納する(S26)。
新規空間作成部12cは、ステップ11で取得した状態量の束を単位空間ファイル32Eに格納すると(S26)、この単位空間ファイル32Eに格納した状態量の束の数が、プラント60Eの単位空間を構成し得る数(例えば、300)になったか否かを判断する。単位空間ファイル32Eに格納した状態量の束の数がプラント60Eの単位空間を構成し得る数になっていなければ、ステップ11で取得した状態量の束に対する処理は終了する。一方、単位空間ファイル32Eに格納した状態量の束の数がプラント60Eの単位空間を構成し得る数になっていれば、新規空間作成部12cは、プラント60Eの単位空間が構成完了したとして、単位空間ファイル32Eの構成完了-未完項目32cを「構成未完」から「構成完了」に書き換え、ステップ11で取得した状態量の束に対する処理は終了する。
単位空間ファイル32Eの構成完了-未完項目32cが「構成完了」になると、以降、ステップ12の判断では、プラント60Eの単位空間が単位空間ファイル32Eに記憶されていると判断される。
以上、本実施形態では、複数のプラント60のうち、一のプラント60Eの単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていない場合、一のプラント60Eに類似し且つ単位空間ファイル32に単位空間が記憶されている他のプラント60Aの単位空間を用いて、一のプラント60Eの単位空間を作成する。よって、本実施形態では、複数のプラント60のうち、一のプラント60Eが新設プラントで単位空間が単位空間ファイル32に記憶されていない場合でも、新たに作成した単位空間を用いて、新設直後の一のプラント60Eからの状態量の束に基づき、この一のプラント60Eの運転状態が正常であるか否かを判断することができる。
また、本実施形態では、マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない場合、その要因となる計測項目、さらにその要因となった箇所が出力されるので、異常対処処理を短時間で行うことができる。
「変形例」
上記実施形態では、状態量の束を取得する毎に、単位空間の有無判断(S12)、及びマハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かの判定(S14)を行っている。しかしながら、予め定めた状態量の取得回数毎に、単位空間の有無判断、及びマハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かの判定を行ってもよい。
また、上記実施形態では、全てのプラント60の単位空間を構成する状態量の束の数が300である。しかしながら、プラント60相互でこの数が多少異なっていてもよい。例えば、プラント60Eの単位空間を構成する状態量の束の数が300で、プラント60Aの単位空間を構成する状態量の束の数が305や290であってもよい。プラント60Eの単位空間として、このプラント60Eの類似プラントとしてのプラント60Aの単位空間を採用する場合、プラント60Aの単位空間を構成する状態量の束の数をプラント60Eの単位空間を形成する状態量の束の数に合せる必要がある。プラント60Aの単位空間を構成する状態量の束の数がプラント60Eの単位空間を形成する状態量の束の数よりも多い場合、プラント60Aの単位空間を構成する複数の状態量の束のうち、予め定めた手法でいずれかの状態量の束を削除し、プラント60Aの単位空間を構成する状態量の束の数をプラント60Eの単位空間を形成する状態量の束の数に合せる。また、プラント60Aの単位空間を構成する状態量の束の数がプラント60Eの単位空間を形成する状態量の束の数よりも少ない場合、プラント60Aの単位空間を構成する複数の状態量の束のうち、予め定めた手法でいずれかの状態量の束をコピーし、コピーした状態量の束を追加し、プラント60Aの単位空間を構成する状態量の束の数をプラント60Eの単位空間を形成する状態量の束の数に合せる。
上記実施形態では、1台のコンピュータでプラント監視装置100を構成しているが、複数台のコンピュータで構成してもよい。この場合、例えば、状態量取得部11としての機能及び状態量ファイル31を有するコンピュータと、その他の機能等を有するコンピュータとの2台にコンピュータでプラント監視装置100を構成してもよい。
また、以上の実施形態は、コンバインドサイクルプラントに本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、原子力発電プラントや化学プラント等、各種プラントに適用してもよい。
10:CPU、11:状態量取得部、12:単位空間作成部、12a:空間有無判断部、13b:類似プラント選択部、12c:新規空間作成部、12d:単位空間更新部、13:マハラノビス距離算出部、14:プラント状態判定部、15:原因分析部、16:原因箇所特定部、17:プラント仕様取得部、19:出力制御部、20:主記憶装置、30:補助記憶装置、31:状態量ファイル、32:単位空間ファイル、33:プラント設定値ファイル、34:プラント基本仕様ファイル、35:原因箇所ファイル、39:プラント監視プログラム、40:通信インタフェース、41:入出力インタフェース、42:入力装置、43:表示装置、44:記録・再生装置、45:ディスク型記憶媒体、60,60A,60B,60E:コンバインドサイクルプラント(又は単にプラント)、100:プラント監視装置

Claims (15)

  1. 複数のプラントの運転状態を監視するプラント監視装置において、
    複数の前記プラントのそれぞれから複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束を取得する状態量取得手段と、
    前記状態量の束が複数集まって構成される複数の前記プラント毎の単位空間を作成する単位空間作成手段と、
    前記単位空間作成手段が作成した複数のプラント毎の単位空間が記憶される単位空間記憶手段と、
    前記状態量取得手段により、複数のプラントのうちでいずれか一のプラントの状態量の束が取得されると、前記単位空間作成手段より前記単位空間記憶手段に記憶された前記一のプラントの単位空間を基準として、前記一のプラントの状態量の束のマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出手段と、
    前記マハラノビス距離算出手段で算出された前記一のプラントに関する前記マハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かに応じて、前記一のプラントの運転状態が正常であるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記単位空間作成手段は、
    前記単位空間記憶手段に前記一のプラントの単位空間が記憶されていない場合、複数の前記プラントのうちで前記一のプラントに類似し且つ前記単位空間記憶手段に単位空間が記憶されている他のプラントを選択する類似プラント選択手段と、
    前記類似プラント選択手段が選択した前記他のプラントの単位空間を用いて前記一のプラントの単位空間を作成し、前記一のプラントの単位空間を前記単位空間記憶手段に記憶する新規空間作成手段と、
    を有する、
    プラント監視装置。
  2. 請求項1に記載のプラント監視装置において、
    前記単位空間作成手段は、前記一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束の全てが前記一のプラントから取得したものになるまで、前記単位空間記憶手段に記憶されている前記一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束に、前記判定手段で運転状態が正常であると判定された前記一のプラントの状態量の束を追加する一方で、複数の前記状態量の束から最古の状態量の束を削除する単位空間更新手段を有する、
    プラント監視装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプラント監視装置において、
    前記類似プラント選択手段は、複数の前記プラント相互の類似性を評価するための複数の類似評価項目に関する前記一のプラントとの一致程度に応じて、前記一のプラントに類似している前記他のプラントを定める、
    プラント監視装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプラント監視装置において、
    前記新規空間作成手段は、前記一のプラントの複数の計測項目のうち、前記他のプラントの複数の計測項目に無い計測項目がある場合、前記他のプラントの前記計測項目に無い計測項目の状態量として、予め定められている設定状態量を用いる、
    プラント監視装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプラント監視装置において、
    前記判定手段により、前記一のプラントの運転状態が正常でないと判定されると、前記一のプラントの前記マハラノビス距離の演算に用いた前記一のプラントの状態量の束を用いて、前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目を推定する原因分析手段と、
    前記原因分析手段が推定した計測項目を出力する出力手段と、
    を備えるプラント監視装置。
  6. 請求項5に記載のプラント監視装置において、
    前記原因分析手段により、前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目が推定されると、前記一のプラント中で前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となった箇所を前記推定された前記計測項目を用いて特定する原因箇所特定手段を備え、
    前記出力手段は、前記一のプラント中で前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となった箇所を出力する、
    プラント監視装置。
  7. 複数のプラントの運転状態を監視するプラント監視プログラムにおいて、
    複数の前記プラントのそれぞれから複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束を取得する状態量取得ステップと、
    前記状態量の束が複数集まって構成される複数の前記プラント毎の単位空間を作成し、前記単位空間をコンピュータの記憶装置に記憶する単位空間作成ステップと、
    前記状態量取得ステップでいずれかの一のプラントの状態量の束が取得されると、前記単位空間作成ステップで前記記憶装置に記憶された前記一のプラントの単位空間を基準として、前記一のプラントの状態量の束のマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出ステップと、
    前記マハラノビス距離算出ステップで算出された前記一のプラントに関する前記マハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かに応じて、前記一のプラントの運転状態が正常であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップでの判定結果を前記コンピュータの出力装置に出力させる出力ステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記単位空間作成ステップは、
    前記記憶装置に前記一のプラントの単位空間が記憶されていない場合、複数の前記プラントのうちで前記一のプラントに類似し且つ前記記憶装置に単位空間が記憶されている他のプラントを選択する類似プラント選択ステップと、
    前記類似プラント選択ステップで選択された前記他のプラントの単位空間を用いて前記一のプラントの単位空間を作成し、前記一のプラントの単位空間を前記記憶装置に記憶する新規空間作成ステップと、
    を含む、
    プラント監視プログラム。
  8. 請求項7に記載のプラント監視プログラムにおいて、
    前記新規空間作成ステップでは、前記一のプラントの複数の計測項目のうち、前記他のプラントの複数の計測項目に無い計測項目がある場合、前記他のプラントの前記計測項目に無い計測項目の状態量として、予め定められている設定状態量を用いる、
    プラント監視プログラム。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のプラント監視プログラムにおいて、
    前記判定ステップで前記一のプラントの運転状態が正常でないと判定されると、前記一のプラントの前記マハラノビス距離の演算に用いた前記一のプラントの状態量の束を用いて、前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目を推定する原因分析ステップを前記コンピュータに実行させ、
    前記出力ステップでは、前記原因分析ステップで推定された前記計測項目を前記出力装置に出力させる、
    プラント監視プログラム。
  10. 複数のプラントの運転状態を監視するプラント監視方法において、
    複数の前記プラントのそれぞれから複数の計測項目毎の状態量の集まりである状態量の束を取得する状態量取得ステップと、
    前記状態量の束が複数集まって構成される複数の前記プラント毎の単位空間を作成し、前記単位空間を記憶装置に記憶する単位空間作成ステップと、
    前記状態量取得ステップでいずれかの一のプラントの状態量の束が取得されると、前記単位空間作成ステップで前記記憶装置に記憶された前記一のプラントの単位空間を基準として、前記一のプラントの状態量の束のマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出ステップと、
    前記マハラノビス距離算出ステップで算出された前記一のプラントに関する前記マハラノビス距離が所定の閾値以内であるか否かに応じて、前記一のプラントの運転状態が正常であるか否かを判定する判定ステップと、
    を実行し、
    前記単位空間作成ステップは、
    前記記憶装置に前記一のプラントの単位空間が記憶されていない場合、複数の前記プラントのうちで前記一のプラントに類似し且つ前記記憶装置に単位空間が記憶されている他のプラントを選択する類似プラント選択ステップと、
    前記類似プラント選択ステップで選択された前記他のプラントの単位空間を用いて前記一のプラントの単位空間を作成し、前記一のプラントの単位空間を前記記憶装置に記憶する新規空間作成ステップと、
    を含む、
    プラント監視方法。
  11. 請求項10に記載のプラント監視方法において、
    前記単位空間作成ステップは、前記一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束の全てが前記一のプラントから取得したものになるまで、前記記憶装置に記憶されている前記一のプラントの単位空間を構成する複数の状態量の束に、前記判定ステップで運転状態が正常であると判定された前記一のプラントの状態量の束を追加する一方で、複数の前記状態量の束から最古の状態量の束を削除する単位空間更新ステップを含む、
    プラント監視方法。
  12. 請求項10又は請求項11に記載のプラント監視方法において、
    前記類似プラント選択ステップでは、複数の前記プラント相互の類似性を評価するための複数の類似計測項目に関する前記一のプラントとの一致程度に応じて、前記一のプラントに類似している前記他のプラントを定める、
    プラント監視方法。
  13. 請求項10から請求項12のいずれか一項に記載のプラント監視方法において、
    前記新規空間作成ステップでは、前記一のプラントの複数の計測項目のうち、前記他のプラントの複数の計測項目に無い計測項目がある場合、前記他のプラントの前記計測項目に無い計測項目の状態量として、予め定められている設定状態量を用いる、
    プラント監視方法。
  14. 請求項10から請求項13のいずれか一項に記載のプラント監視方法において、
    前記判定ステップで前記一のプラントの運転状態が正常でないと判定されると、前記一のプラントの前記マハラノビス距離の演算に用いた前記一のプラントの状態量の束を用いて、前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目を推定する原因分析ステップと、
    前記判定ステップで前記一のプラントの運転状態が正常でないと判定されると、前記一のプラントの運転状態が正常でない旨、及び、前記原因分析ステップで推定された前記計測項目を出力する出力ステップと、
    を実行するプラント監視方法。
  15. 請求項14に記載のプラント監視方法において、
    前記原因分析ステップで前記一のプラントの前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となる計測項目が推定されると、前記一のプラント中で前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となった箇所を前記推定された前記計測項目を用いて特定する原因箇所特定ステップを実行し、
    前記出力ステップでは、前記一のプラント中で前記マハラノビス距離が所定の閾値以内にならない要因となった箇所を出力する、
    プラント監視方法。
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