JP6121247B2 - 脱水ケーキの消臭方法及び装置 - Google Patents
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Description
酸化剤としては、公知の酸化剤を使用することができ、例えば過酸化水素、過酢酸、過硫酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過酸化カルシウムなどの過酸化物、亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、亜臭素酸ナトリウム、次亜臭素酸ナトリウム、ヨウ素酸ナトリウム、ヨウ素酸カリウムなどのハロゲン系酸化剤あるいは過マンガン酸塩などを挙げることができる。これらの中でも、ハロゲン系酸化剤が好ましく、特に亜塩素酸ナトリウムは本発明の臭気発生抑制効果を高めることができるので好ましい。
防菌剤としては、N−(2−ヒドロキシプロピル)−アミノメタノール、2−(ヒドロキシメチルアミノ)−エタノール、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、ジブロモ−ニトロ−エタノール、クレゾール、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール、グルタルアルデヒド、α−ブロモシンナムアルデヒド、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−S−ヘキサヒドロトリアジン、2−メトキシカルボニルアミノベンツイミダゾール、チアベンダゾール、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、塩酸ポリヘキサメチレンビグアニジン、塩化ベンサルコニウム、塩化セタルコニウム、2,2−ジブロモ−3−ニトロプロピオアミド、ビス(1−オキシ−2ピリジル)ジスルフィド、ヒノキチオールなどを好ましく使用することができる。
本発明の消臭方法は、下水処理場又は製紙工場などで発生する汚泥に対して有効であり、特に短繊維状脱水助剤を添加した汚泥に特に有効である。短繊維状脱水助剤としては、脱水効果を助長する繊維状物であれば制限されないが、特に特開2012-71296号公報に記載されている脱水助剤が好適である。
・重力ろ過部と圧搾部との境界に、静菌剤添加ノズルを設けたことを特徴とするベルトプレス型脱水機を具備する脱水ケーキの消臭装置。
・汚泥スラリーを供給する外管と、静菌剤を供給する内管と、からなる二重配管をテーパ部の中空内部に設けたことを特徴とする遠心脱水機を具備する脱水ケーキの消臭装置。
・ろ過濃縮ゾーンと圧搾ゾーンとの境界に位置するスクリュー外周部に、静菌剤を添加する孔を設けたことを特徴とするスクリュープレス型脱水機を具備する脱水ケーキの消臭装置。
また、従来の汚泥スラリーに静菌剤を添加する方法と比較して、静菌剤の添加量を低減することができる。
図1は、ベルトプレス型脱水機にて脱水処理する場合の本発明の実施形態を示す概略説明図である。
図2に示す遠心脱水機50は、テーパが付されている圧密部51、脱水ケーキ排出部54及び分離水排出部55を含む。圧密部51の中空内部に汚泥スラリーを供給するフィードパイプ53が挿入されている。圧密部51には、遠心力により圧密された凝集フロックを掻き取るスクリューコンベア(図示せず)が設けられている。脱水ケーキ排出部54は、圧密部51の外端部に設けられている。分離水排出部55は、圧密部51とは反対側の遠心分離部52の外端部に設けられているオリフィスである。図3に拡大して示すように、本発明の装置において、フィードパイプ53は、外管53aと内管53bとからなる二重管であり、内管53bは凝集フロックを含む汚泥スラリーを移送し、外管53aは静菌剤を移送する。外管53aには複数の孔53cが設けられており、この孔53cから遠心脱水機の圧密部51に存在する濃縮汚泥に静菌剤が散布される。
図4に示すスクリュープレス型脱水機60は、スクリューにより供給された汚泥スラリーを搬送しながら徐々に圧搾する脱水機であり、圧搾の程度が弱いろ過濃縮ゾーン61と圧搾の程度が強い圧搾ゾーン62とに区分することができる。本発明の装置においては、静菌剤をろ過濃縮ゾーン61と圧搾ゾーン62との境界付近に供給して、ろ過濃縮ゾーン61にて濃縮された汚泥に添加する構成である。ろ過濃縮ゾーン61では、汚泥が圧密されていない状態であるため、滴下した静菌剤は、転動する汚泥のほぼ全体に分散して混合される。
[実施例1]
下水処理場にて採取した混合生汚泥の汚泥スラリー(pH5.60、SS(汚泥中固形分)28.4g/L、VSS(揮発性浮遊物質)80.5%)200mlをビーカーに入れ、カチオン系高分子凝集剤エバグロースC−104G(水ing(株)製)をSSに対して0.7wt%となるように添加し、スパチュラで撹拌して凝集させた。ろ布を底面に貼り付けた直径70mmのカラムを使用して、凝集汚泥を重力ろ過し、ろ過後の凝集汚泥に亜硝酸ナトリウム40%水溶液50mgを添加し、採取した汚泥スラリーを基準として亜硝酸ナトリウムとして100mg/Lとした。重力ろ過終了時の汚泥中固形分濃度は5.3wt%であった。次いでピストン型脱水機で5分間脱水し、含水率72.8%の脱水ケーキを得た。
亜硝酸ナトリウムの添加量を変更した以外は実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に併記する。
汚泥スラリーに亜硝酸ナトリウムを添加し、1時間静置した後カチオン系高分子凝集剤を添加して凝集させ、重力ろ過後の凝集汚泥に亜硝酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例1と同様の手順で試験を行った。結果を表1に併記する。
亜硝酸ナトリウムを重力ろ過後の凝集汚泥に添加せずに、脱水後の脱水ケーキに添加した以外は実施例1と同様の手順で試験を行った。結果を表1に併記する。
凝集汚泥を重力ろ過すると同時に亜硝酸ナトリウム水溶液を添加した以外は実施例1と同様の手順で試験を行った。結果を表1に併記する。
いずれの工程でも亜硝酸ナトリウムを添加せずに、汚泥を脱水して得られた脱水ケーキの臭気測定を実施例1と同様に行った。結果を表1に併記する。
下水処理場から採取した混合生汚泥(pH4.84、SS18.3g/L、VSS78.1%)200mlをビーカーに入れ、繊維長5mmのビスコースレーヨンをSSに対して3wt%となるように添加し、十分撹拌して脱水助剤入りの汚泥スラリーを調整した。カチオン系高分子凝集剤エバグロースCS−374(水ing(株)製)をSSに対して0.8wt%となるように添加し、スパチュラで撹拌して凝集させた。ろ布を底面に貼り付けた直径70mmのカラムを使用して凝集汚泥を重力ろ過し、ろ過後の凝集汚泥に亜硝酸ナトリウム40%水溶液を亜硝酸ナトリウムとして100mg/Lとなるよう添加した。重力ろ過終了時の汚泥中固形分濃度は4.6%であった。次いでピストン型脱水機で10分間脱水し、含水率70.3%の脱水ケーキを得た。脱水ケーキは折っても割れず、手で容易に裂けないほど硬固であった。
亜硝酸ナトリウムの添加量を変更した以外は実施例1と同様に試験を行った。結果を表2に併記する。
汚泥スラリーに亜硝酸ナトリウムを添加し、1時間静置した後カチオン系高分子凝集剤を添加して凝集させ、重力ろ過後の凝集汚泥に亜硝酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例4と同様の手順で試験を行った。結果を表2に併記する。
亜硝酸ナトリウムを重力ろ過後の凝集汚泥に添加せずに、脱水後の脱水ケーキに添加した以外は実施例4と同様の手順で試験を行った。結果を表2に併記する。
凝集汚泥を重力ろ過すると同時に亜硝酸ナトリウム水溶液を添加した以外は実施例4と同様の手順で試験を行った。結果を表2に併記する。
いずれの工程でも亜硝酸ナトリウムを添加せずに、汚泥を脱水して得られた脱水ケーキの臭気測定を実施例4と同様に行った。結果を表2に併記する。
下水処理場で採取した混合生汚泥(pH5.11、SS16.6g/L、VSS81.4%)を200mlビーカーに入れ、カチオン系高分子凝集剤エバグロースCS−304(水ing(株)製)をSSに対して1.0wt%となるように添加し撹拌して凝集させ、スリットセーバーから成るろ過濃縮装置を前段に有するスクリュープレス脱水機(スクリュー径300mmΦ)に供給し、スクリュー回転数0.4/分の条件で脱水を行った。
濃縮された汚泥には亜硝酸ナトリウム水溶液を滴下せず、スクリュープレス脱水機で脱水され排出された脱水ケーキが落下した直後の運搬用ベルトコンベア上の脱水ケーキに亜硝酸ナトリウム水溶液を滴下した以外は実施例7〜8と同様に試験を行った。結果を表3に併記する。なお、添加量は亜硝酸ナトリウムとして対スラリー換算で100mg/L又は200mg/L(比較例20、21)とした。亜硝酸ナトリウム水溶液は配管に3箇所設けた滴下ノズルから滴下した。
亜硝酸ナトリウムの添加位置をスリットセーバー供給直後の濃縮前の汚泥とした以外は実施例8と同様に試験を行った。この時の汚泥中固形分濃度は平均2.4%であった。
Claims (9)
- 汚泥スラリーを濃縮した濃縮汚泥を脱水して脱水ケーキを生成する過程において、濃縮汚泥の脱水は遠心脱水機にて行い、脱水が完了する前に遠心脱水機の圧密部にて、遠心力により圧密されて固液分離により濃縮された固形分濃度が3wt%以上である濃縮汚泥に、静菌剤として亜硝酸塩を添加することを特徴とする脱水ケーキの消臭方法。
- 汚泥スラリーを供給する外管と、静菌剤を供給する内管と、からなる二重配管をテーパ部の中空内部に設けたことを特徴とする遠心脱水機を用いる、請求項1に記載の脱水ケーキの消臭方法。
- 汚泥スラリーを濃縮した濃縮汚泥を脱水して脱水ケーキを生成する過程において、濃縮汚泥の脱水は、ろ過濃縮ゾーンと圧搾ゾーンとの境界に位置するスクリュープレス型脱水機外胴に、静菌剤を添加する孔を設け、該孔に静菌剤を導入するフィードパイプが接続されていることを特徴とするスクリュープレス型脱水機にて行い、脱水が完了する前にろ過濃縮ゾーンと圧搾ゾーンとの境界付近にて、ろ過濃縮ゾーンにて濃縮された固形分濃度が3wt%以上である濃縮汚泥に静菌剤として亜硝酸塩を添加することを特徴とする脱水ケーキの消臭方法。
- 汚泥スラリーは、短繊維状脱水助剤を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の脱水ケーキの消臭方法。
- 汚泥スラリーは、下水処理場にて発生する混合生汚泥又は製紙工場にて発生する汚泥である、請求項1〜4のいずれかに記載の脱水ケーキの消臭方法。
- 亜硝酸塩が亜硝酸ナトリウムである、請求項1〜5のいずれか1に記載の脱水ケーキの消臭方法。
- 亜硝酸ナトリウムの添加量は濃縮前の汚泥スラリーに対して10〜500mg/Lとなる量である、請求項6に記載の脱水ケーキの消臭方法。
- 請求項1又は2に記載の脱水ケーキの消臭方法を実施する消臭装置であって、汚泥スラリーを供給する外管と、静菌剤を供給する内管と、からなる二重配管をテーパ部の中空内部に設けたことを特徴とする遠心脱水機を具備する脱水ケーキの消臭装置。
- 請求項3に記載の脱水ケーキの消臭方法を実施する消臭装置であって、ろ過濃縮ゾーンと圧搾ゾーンとの境界に位置するスクリュープレス型脱水機外胴に、静菌剤を添加する孔を設け、該孔に静菌剤を導入するフィードパイプが接続されていることを特徴とするスクリュープレス型脱水機を具備する脱水ケーキの消臭装置。
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