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JP6169315B2 - グリセリンからのアクリル酸の製造方法、および親水性樹脂の製造方法 - Google Patents

グリセリンからのアクリル酸の製造方法、および親水性樹脂の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、グリセリンからアクリル酸を製造する方法、および吸水性樹脂や水溶性樹脂等の親水性樹脂を製造する方法に関するものである。
植物油から製造されるバイオディーゼルは、化石燃料の代替燃料としてだけではなく、二酸化炭素の排出量が少ない点でも注目され、需要の増大が見込まれている。このバイオディーゼルを製造するとグリセリンが副生するため、その有効利用が求められている。グリセリンの有効利用の一つとして、グリセリンを原料にしてアクロレインを製造する方法がある。例えば特許文献1には、グリセリンを1〜5barの圧力下で脱水反応させてアクロレインを得て、アクロレインをさらに酸化反応させてアクリル酸を製造する方法が開示されている。特許文献2には、実施例11に、グリセリンを大気圧より低い圧力下で脱水反応させてアクロレインを得て、これを凝縮させてアクロレイン含有溶液として回収し、さらに再気化させたアクロレイン含有ガスを酸化反応させてアクリル酸を製造する方法が開示されている。また、グリセリンを大気圧より低い圧力下で脱水反応させてアクロレインを製造する方法は、特許文献3にも開示されている。
特開2010−513422号公報 国際公開第2010/074177号 特開2008−137949号公報
グリセリンを脱水反応させて得られるアクロレインは易重合性物質であるため、グリセリンからアクロレインを経由してアクリル酸を製造する場合、アクリル酸の収率を高めるために、アクロレインの重合を抑制することが重要となる。特に液体のアクロレインはその重合性が気体のアクロレインよりも高くなる。
しかし特許文献1に記載の方法のように大気圧より高い圧力下でグリセリンを脱水反応させてアクロレインを得る場合は、アクロレインの沸点が大気圧下より高くなるため、アクロレインの凝縮を抑えるにはアクロレイン含有ガスの取り扱い温度を高く設定する必要がある。従って、この場合、アクロレインの重合が起こりやすくなる。
特許文献2,3に記載の方法のように大気圧より低い圧力下でグリセリンを脱水反応させてアクロレインを得る場合は、アクロレイン含有ガスの取り扱い温度を低くすることができ、気相でのアクロレインの重合を抑制しやすくなる。しかし、減圧下でグリセリン脱水反応を行う場合は、真空ポンプ(減圧ポンプ)を用いて反応器の出側から吸引することにより反応器内を減圧状態にするのが一般的であり、この場合、反応器内のガスは真空ポンプにより吸引されて大気放出される。従って、生成したアクロレイン含有ガスが真空ポンプによって大気放出されないようにするためには、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを一旦凝縮させてアクロレイン含有溶液として回収する必要があり、特許文献2に記載の方法では実際にそのようにグリセリン脱水反応により生成したアクロレインを回収している。特許文献3にも、グリセリン脱水反応により生成したアクロレインを捕集して回収することが記載されている(例えば、特許文献3の段落0028)。しかし、アクロレインは液体状態になると、重合性が高まって、重合しやすくなる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、グリセリンの脱水反応により生成するアクロレインの重合をできるだけ抑制しつつ、グリセリンからアクリル酸を高収率かつ効率的に製造する方法、および、このようにして得られたアクリル酸を用いた親水性樹脂の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、種々検討の結果、グリセリンからアクロレインを経由してアクリル酸を製造する際にアクロレインの重合を抑制するためには、グリセリンの脱水反応で生成したアクロレイン含有ガスをできるだけ低温で取り扱えるようにして、アクロレインの気相状態を保ちながらアクロレイン含有ガスをアクロレイン酸化工程に供すればよいことを見出した。すなわち、グリセリンの脱水反応を行う第1反応器の出側圧力を大気圧より低くして、アクロレイン含有ガスのアクロレインの沸点を下げるとともに、その際に第1反応器の出側圧力を大気圧より低くするために減圧ポンプを用いるのではなく昇圧装置を用い、かつ、この昇圧装置を用いて第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスの圧力を高めてアクロレイン酸化反応を行う第2反応器に導入することにより、第1反応器で生成したアクロレイン含有ガスを、アクロレインの気相状態を保ったまま、第2反応器に導入できることが明らかになった。
すなわち、本発明のアクリル酸の製造方法は、グリセリンを第1反応器に導入し、脱水反応させてアクロレイン含有ガスを得るグリセリン脱水工程と、アクロレイン含有ガスを第2反応器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを酸化反応させてアクリル酸含有ガスを得るアクロレイン酸化工程とを有し、第1反応器の出側圧力を大気圧より低い圧力PFとするとともに、第2反応器の入側圧力を前記圧力PFより高い圧力PSとして、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインの気相状態を保ったまま、アクロレイン含有ガスを第1反応器から第2反応器に導入するところに特徴を有する。本発明のアクリル酸の製造方法によれば、第1反応器の出側圧力を大気圧より低くすることで、アクロレインの沸点が大気圧下より低下し、アクロレインの凝縮を抑えながらアクロレイン含有ガスの温度を下げることが可能となる。そして、グリセリン脱水工程で得られたアクロレイン含有ガスを、アクロレインの気相状態を保ったままアクロレイン酸化工程に供することで、アクロレインの重合によるロスを抑えながらアクリル酸を高収率で製造することができるようになる。また、アクロレインの凝縮および再気化にかかるエネルギーを低減することができるため、効率的にアクリル酸を製造することができるようになる。そして、第2反応器に導入されるアクロレイン含有ガスの圧力を高めることで、第2反応器にアクロレイン含有ガスを好適に流通させることができ、アクロレイン酸化反応を好適に行うことができるようになる。
本発明のアクリル酸の製造方法は、さらに、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスを凝縮器に導入し、大気圧より低い圧力PCで冷却して、アクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質を凝縮させる分縮工程を有し、分縮工程で得られた高沸点物質の少なくとも一部が除去されたアクロレイン含有ガスを、前記圧力PCより高い圧力PSで第2反応器に導入することが好ましい。分縮工程を設けることにより、アクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質が除去され、それに引き続くアクロレイン酸化工程でアクロレイン含有ガスからアクリル酸を高収率で製造することが可能となる。なお、分縮工程では、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインができるだけ凝縮しないようにすることが好ましく、アクロレインが凝縮する割合を10%未満とすることが好ましい。
アクロレイン含有ガスを昇圧するには、昇圧装置を用いればよい。具体的には、第1反応器または凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスを昇圧装置に導入して、調整ガスを昇圧装置に導入することにより、または、昇圧装置内で圧縮することにより、圧力PSに調整することが好ましい。
アクロレイン含有ガスを昇圧装置で昇圧する際、アクロレイン含有ガスからアクロレインが凝縮するのを抑制するために、次のように加熱操作を組み合わせることが好ましい。すなわち、第1反応器または凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスを昇圧装置に導入して、昇圧装置に導入されるアクロレイン含有ガスの温度より高温の調整ガスを昇圧装置に導入することにより、圧力PSに調整する、あるいは、第1反応器または凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスを、加熱した後昇圧装置に導入して圧縮することにより、または、昇圧装置に導入して圧縮した後加熱することにより、圧力PSに調整することが好ましい。
アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインの凝縮を効率的に抑制するためには、圧力PFおよび/または圧力PCが1kPa以上90kPa以下であることが好ましい。また、アクロレイン酸化反応を効率的に行うためには、圧力PSが110kPa以上300kPa以下であることが好ましい。
本発明は、さらに、上記のようなアクリル酸の製造方法で得られるアクリル酸を含む単量体成分を重合することを特徴とする親水性樹脂の製造方法も提供する。親水性樹脂としては特に吸水性樹脂であることが好ましい。本発明の親水性樹脂の製造方法によれば、親水性樹脂を効率的に製造することが可能となる。
本発明のアクリル酸の製造方法によれば、グリセリンの脱水反応により生成したアクロレインの重合を抑制でき、このように生成したアクロレインを気相状態を保ったままアクロレイン酸化反応に供してアクリル酸を製造するため、アクリル酸を高収率かつ効率的に製造することができる。また、本発明の製造方法により得られたアクリル酸は親水性樹脂の原料として好適に用いられ、親水性樹脂を効率的に製造することが可能となる。
実施例で用いたアクリル酸の製造フローを表す。 比較例で用いたアクリル酸の製造フローを表す。
本発明のアクリル酸の製造方法は、グリセリンを第1反応器に導入し、脱水反応させてアクロレイン含有ガスを得るグリセリン脱水工程と、アクロレイン含有ガスを第2反応器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを酸化反応させてアクリル酸含有ガスを得るアクロレイン酸化工程とを有する。
グリセリン脱水工程では、グリセリンを脱水反応させてアクロレイン含有ガスを得る。グリセリンの脱水反応は、触媒存在下で行うことが好ましい。すなわち、グリセリンを、グリセリン脱水触媒が充填された第1反応器に導入し、脱水反応させてアクロレイン含有ガスを得ることが好ましい。
原料となるグリセリンに特に制限はなく、パーム油、パーム核油、ヤシ油、大豆油、ナタネ油、オリーブ油、ごま油等の植物油の加水分解反応やアルコールとのエステル交換反応により得られるグリセリン;魚油、牛脂、豚脂、鯨油等の動物性油の加水分解反応やアルコールとのエステル交換反応で得られるグリセリン;等の天然資源由来のグリセリン;エチレン、プロピレンなどから化学合成されたグリセリン等を用いることができる。
上記のような方法でグリセリンを得る場合、反応によりまず粗グリセリンが得られるのが一般的である。従って、グリセリン脱水工程に供するグリセリンとしては、粗グリセリンを精製したものを用いることが好ましい。なお、粗グリセリンのグリセリンの含有率は特に限定されないが、40質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましい。
例えば、天然資源由来の粗グリセリンは一般に、塩や脂質やタンパク質等の不純物を含有する水溶液であり、この水溶液は着色している場合もある。このような粗グリセリンをそのままグリセリン脱水工程における反応原料として用いると、第1反応器でグリセリンを脱水反応させる際、あるいは、脱水反応に先立ってグリセリンを気化する際に、粗グリセリンに含まれる塩が容器や配管に堆積して閉塞する問題を引き起こしたり、脂質やタンパク質等の有機物が蒸発または分解して、得られるアクロレイン含有ガスに不純物として混入し、アクロレイン含有ガスの純度低下の要因となり得る。従って、粗グリセリンは、不純物を除去して、問題とならない程度まで純度を高めることが好ましい。
粗グリセリンは公知の方法により精製すればよい。例えば、pH調整、緩やかな加熱、遠心分離や精密ろ過等による固形物や油相の除去、イオン交換、イオン排除、濃縮、蒸留、逆浸透膜処理、電気透析処理、脱色等により精製を行えばよい。
粗グリセリンを加熱することにより精製する場合は、粗グリセリンの加熱温度と加熱の際の滞留時間を制御することが重要となる。グリセリンは大気圧下での沸点より低い約200℃で分子内および分子間脱水反応で劣化し始めるため、加熱温度が高いとグリセリンのロスが発生しやすくなる。また粗グリセリンに上記のような不純物が含まれている場合、加熱によってタンパク質から窒素含有化合物が生成したり、あるいはグリセリンからグリセロールエステルやアクロレイン等が生成したりして、精製したグリセリンの品質劣化を招くおそれがある。従って、粗グリセリンを加熱により精製する場合は、減圧下(例えば、20kPa以下であり、好ましくは10kPa以下)での操作により加熱温度を下げるようにすることが好ましい。加熱時の滞留時間を短くできる装置としては、例えば薄膜蒸発器やフォーリングフィルム蒸発器等を使用することが好ましい。
精製後のグリセリンは、例えば、水を含まない形態や水溶液の形態で得られる。精製後のグリセリンのグリセリン含有率は特に限定されないが、40質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましい。また、精製後のグリセリンは、グリセリン100質量部に対する無機塩の含有率が5質量部以下であることが好ましく、3質量部以下がより好ましく、1質量部以下がさらに好ましい。
グリセリン脱水工程で用いられるグリセリン脱水触媒としては固体酸を用いることができ、例えば、結晶性メタロシリケート;金属酸化物;鉱酸塩;粘土鉱物;鉱酸を無機担体に担持させた触媒等が挙げられる。結晶性メタロシリケートとしては、例えば、Al、B、Fe、Ga等から選択される少なくとも1種の元素をT原子として有し、例えば、LTA、CHA、FER、MFI、MOR、BEA、MTW等の結晶構造を有する化合物が挙げられる。金属酸化物としては、Al23、TiO2、ZrO2、SnO2、V25等の金属酸化物、SiO2−Al23、SiO2−TiO2、TiO2−WO3、WO3−ZrO2等の複合酸化物が挙げられる。粘土鉱物としては、ベントナイト、カオリン、モンモリロナイト等が挙げられる。鉱酸塩としては、MgSO4、Al2(SO43、K2SO4等の硫酸塩や、AlPO4、BPO4等のリン酸塩等が挙げられる。鉱酸を無機担体に担持した触媒としては、例えば、リン酸、硫酸等を、α−アルミナ、シリカ、酸化ジルコニウム、酸化チタン等の担体に担持させた触媒が挙げられる。結晶性メタロシリケート、金属酸化物、鉱酸塩、粘土鉱物は、無機担体に担持されていてもよい。
グリセリン脱水触媒としては、結晶性メタロシリケートまたは鉱酸塩が好ましく、このようなグリセリン脱水触媒を用いることにより、グリセリンの脱水反応が効率的に進行しやすくなる。結晶性メタロシリケートとしては、T原子としてAlを有し、MFI構造を有するHZSM−5が好ましい。鉱酸塩としてはリン酸塩が好ましく、リン酸アルミニウム;リン酸ホウ素;リン酸ネオジム、リン酸イットリウム、リン酸セリウム等のリン酸希土類金属塩がより好ましい。
グリセリン脱水触媒が配される第1反応器としては、固定床反応器、流動床反応器、移動床反応器等を使用することができる。触媒の摩耗等の物理的損傷を抑制し、触媒を長寿命化させる点から、第1反応器としては固定床反応器を用いることが好ましい。
グリセリンの脱水反応は液相または気相で行われればよいが、反応生成物としてアクロレイン含有ガスを得ることを考慮すると、グリセリンの脱水反応は気相で行うことが好ましい。この場合、グリセリンはガス状で反応に供されることが好ましく、すなわち、グリセリン含有ガスを触媒と接触させて、グリセリンを脱水反応させることが好ましい。
グリセリンをガス状で反応に供する場合、グリセリンの気化は公知の装置を用いて公知の条件で行うことができる。なお、上記に説明したようにグリセリンを加熱により精製する場合と同様に、グリセリンを気化させる際は、その温度と滞留時間を制御することが重要である。
グリセリンの気化装置としては、気化の際の滞留時間を短くできるものとして、例えば薄膜蒸発器、フォーリングフィルム蒸発器、遠心式蒸発器、フラッシュ蒸発器等を用いることが好ましい。また、グリセリンを噴霧し、これに高温の不活性ガスを接触させて熱交換してグリセリンを気化させてもよい。さらに、不活性ガスを気化装置へ導入し、スイープガスとして気化速度の向上を図ってもよいし、気化したグリセリンに不活性ガスを適宜混合してもよい。なお、ここでいう「不活性ガス」とは、グリセリンの脱水反応に不活性なガスを意味する。
なお、粗グリセリンを加熱により精製する際にガス化したグリセリン含有ガスを、液化させることなくそのまま気相脱水反応の原料ガスの少なくとも一部として用いてもよい。
グリセリンを気化させる際の圧力(気化装置内の圧力)は大気圧より低いことが好ましく、具体的には、1kPa以上が好ましく、10kPa以上がより好ましく、20kPa以上がさらに好ましく、80kPa以下が好ましく、70kPa以下がより好ましく、65kPa以下がさらに好ましい。なお、本発明において圧力の数値は絶対圧を表す。
グリセリンを気化させる際、グリセリンは全量を気化させてもよいし、不純物や加熱によって生成した重沸成分とともにグリセリンの一部を抜き出してもよい。抜き出したグリセリンは廃棄してもよく、別途グリセリンのみを回収してもよい。回収したグリセリンは、粗グリセリンに加えて精製してもよい。
第1反応器に導入するグリセリン含有ガスは、グリセリンのみからなるガスでもよく、グリセリンとともにグリセリンの脱水反応に不活性な成分(例えば、水蒸気、窒素、二酸化炭素、空気)を含むガスでもよい。グリセリン含有ガス中におけるグリセリン濃度は、通常は0.1〜100モル%の範囲であり、好ましくは1モル%以上であり、アクロレインの製造を経済的かつ高効率に行うために、より好ましくは5モル%以上である。
グリセリン含有ガスには水蒸気が含まれていることが好ましい。グリセリン含有ガスに水蒸気が含まれていれば、キャリアガスの量を削減でき、また、グリセリン脱水反応によりアクロレインを高収率で得ることが容易になる。グリセリン含有ガスに水蒸気が含まれる場合、グリセリン脱水反応のアクロレイン収率を高める点から、グリセリン含有ガスの水蒸気濃度は0.1モル%以上が好ましく、1モル%以上がより好ましい。一方、グリセリン含有ガス中の水蒸気量が多すぎると、加熱や冷却時のユーティリティー費がかさむことになることから、グリセリン含有ガスの水蒸気濃度は99モル%以下が好ましく、95モル%以下がより好ましく、80モル%以下がさらに好ましく、70モル%以下が特に好ましい。
グリセリンの気相脱水反応では、その反応温度が低すぎたり高すぎたりするとアクロレインの収率が低下するため、反応温度は、通常は200℃〜500℃、好ましくは250℃〜450℃、より好ましくは300℃〜400℃である。本発明において、「反応温度」とは、反応器の温度制御を行なうための熱媒等の温度を意味する。
第1反応器に導入するグリセリン含有ガスの圧力、すなわち第1反応器の入側圧力は、グリセリンが凝縮しない範囲の圧力であることが好ましいが、後述するように、本発明の製造方法では第1反応器の出側圧力を大気圧より低く設定することから、第1反応器の入側圧力は大気圧以下であることが好ましい。特に第1反応器の入側圧力は、1kPa以上が好ましく、10kPa以上がより好ましく、20kPa以上がさらに好ましく、また80kPa以下が好ましく、70kPa以下がより好ましく、65kPa以下がさらに好ましい。第1反応器の入側圧力を大気圧以下とすることで、グリセリン含有ガスを第1反応器に導入する際に、グリセリンを気化させるためにグリセリンの加熱温度を過度に高くしなくてすみ、グリセリンの分解や重合等によるグリセリンのロスを低減できる。
第1反応器に導入するグリセリン含有ガスに含まれるグリセリンの分圧は、30kPa以下であることが好ましく、より好ましくは25kPa以下、さらに好ましくは20kPa以下、特に好ましくは15kPa以下である。グリセリンの分圧を30kPa以下とすることで、グリセリン脱水反応におけるアクロレイン収率を高め、触媒上への炭素質物質の蓄積を抑えやすくなる。グリセリンの分圧は低いほうが好ましいが、グリセリン分圧を低くして、かつ、一定の生産性を確保するためには、(1)反応の全圧を下げる、(2)グリセリン以外の希釈成分を大量に同伴させる等の方法を採用することが必要となる。工業製造上の観点から鑑みると、(1)の方法では、気密性の高い減圧に耐えうる反応装置や大型の減圧装置が必要となり、(2)の方法では、生成したアクロレインの捕集や大量の希釈成分を供給するためのコストおよび圧力損失の増大に伴う動力費の増加が問題となる。従って、工業製造上の観点から、グリセリン分圧の下限値は0.01kPaとすることが好ましく、1kPaがより好ましく、2kPaがさらに好ましい。
第1反応器として固定床反応器を用いる場合、固定床反応器へ導入するグリセリン含有ガスの空間速度は50hr-1以上が好ましく、また20000hr-1以下が好ましく、10000hr-1以下がより好ましく、4000hr-1以下がさらに好ましい。なお、空間速度は、単位時間当たりに固定床反応器に導入される反応ガスの量を固定床反応器に充填された触媒の容積で除することにより算出される。
第1反応器に導入されたグリセリンは、脱水反応によりアクロレインに転化され、アクロレイン含有ガスが得られる。ここで、アクロレインは易重合性物質であり、グリセリンからアクロレインを経由してアクリル酸を製造する方法においてアクリル酸の収率を高めるためには、アクロレインの重合を抑制することが重要となる。特に液体のアクロレインはその重合性が気体のアクロレインよりも高くなる。従って、アクロレインの重合を抑制するためには、アクロレインの気相状態を保ったまま、アクロレイン含有ガスの温度をできるだけ下げることが必要となる。
そこで本発明の製造方法では、第1反応器の出側圧力を大気圧より低い圧力PFとしている。第1反応器の出側圧力を大気圧より低くすることで、アクロレインの液化温度が大気圧下より低下し、アクロレインの液化(凝縮)をできるだけ抑えながらアクロレイン含有ガスの温度を下げることが可能となる。そして、グリセリン脱水工程で得られたアクロレイン含有ガスを、アクロレインの気相状態を保ったまま、引き続きアクロレイン酸化工程に供することで、アクロレインの重合によるロスを抑えながらアクリル酸を高収率で製造することができるようになる。また、グリセリンの脱水反応により得られたアクロレインを、一旦液化してアクロレイン含有液として回収した後、アクロレイン含有液を加熱してアクロレインガスをアクロレイン酸化反応に供する場合と比較して、アクロレインの液化および再気化にかかるエネルギーを低減することができるため、効率的にアクリル酸を製造することができるようになる。
第1反応器の出側圧力PFは大気圧より低ければ特に限定されず、第1反応器の入側圧力から第1反応器内の圧力損失分を減じた値であればよい。具体的には、第1反応器の出側圧力PFは、1kPa以上が好ましく、10kPa以上がより好ましく、20kPa以上がさらに好ましく、また80kPa以下が好ましく、70kPa以下がより好ましく、65kPa以下がさらに好ましい。圧力PFが1kPa以上であれば、減圧状態を実現するための設備が過剰仕様とならず、設備費を低く抑えられる。圧力PFが80kPa以下であれば、アクロレインの液化(凝縮)をできるだけ抑えながらアクロレイン含有ガスの温度を下げることが容易になる。
第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスは、アクロレインの気相状態を保ったまま、第2反応器に導入する。このとき、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインは、一部が液化(凝縮)してもよい。すなわち、本発明の製造方法においては、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスの気相部を第2反応器に導入すればよく、この気相部にアクロレインが含まれていればよい。好ましくは、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインの90%以上(より好ましくは95%以上であり、さらに好ましくは97%以上である)が気相状態を保つように、アクロレイン含有ガスが第1反応器から第2反応器に導入される。
本発明の製造方法では、アクロレイン含有ガスを、第1反応器の出側圧力PFよりも高い圧力PSで第2反応器に導入する。第1反応器の出側圧力PFは大気圧より低いため、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスを昇圧することなく第2反応器に導入すると、第2反応器での圧力損失のためにアクロレイン含有ガスが第2反応器を十分流通できなくなるおそれがある。あるいは、アクロレイン含有ガスが第2反応器を十分流通できるようにするために、第2反応器の出側を高度に減圧する必要が生じ、設備費がかさむおそれがある。つまり、本発明の製造方法では、低コストで効率的にアクリル酸を製造するために、第2反応器の入側圧力PSを第1反応器の出側圧力PFよりも高くしている。
第2反応器の入側圧力PSは第1反応器の出側圧力PFよりも高い限り特に限定されないが、大気圧より高いことが好ましい。第2反応器の入側圧力PSが大気圧より高ければ、例えば、第2反応器の出側圧力を大気圧より低くしなくても(すなわち第2反応器の出側を減圧しなくても)、アクロレイン含有ガスを第2反応器に流通させることが容易になる。第2反応器の入側圧力PSは、110kPa以上がより好ましく、120kPa以上がさらに好ましい。第2反応器の入側圧力PSの上限は特に限定されないが、圧力PSを高くし過ぎるとアクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインが液化しやすくなり、昇圧装置にかかる設備費も増えることから、圧力PSは300kPa以下が好ましく、250kPa以下がより好ましく、200kPa以下がさらに好ましい。昇圧装置の詳細については後述する。
本発明の製造方法は、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスを第2反応器に導入する前に凝縮器で冷却し、アクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質を凝縮して除去してもよい。すなわち、本発明の製造方法は、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスを凝縮器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質を凝縮させる分縮工程を有していてもよい。グリセリンの脱水反応により得られるアクロレイン含有ガスには、副生成物として、プロピオンアルデヒド、フェノール、1−ヒドロキシアセトン、アリルアルコール等が含まれ得る。また、グリセリンの脱水反応では、水(水蒸気)が必須的に生成することから、アクロレイン含有ガスには水蒸気も含まれる。これらの中でも、フェノールおよび/または1−ヒドロキシアセトンをアクロレイン含有ガスから除去しておくことが好ましい。アクロレイン含有ガスにフェノールおよび/または1−ヒドロキシアセトンが多量に含まれていると、アクロレイン酸化工程でアクロレイン含有ガスからアクリル酸を製造する際に、アクリル酸収率が低下するためである。従って、本発明の製造方法では、分縮工程を設けることにより、アクロレイン含有ガスに含まれるフェノールや1−ヒドロキシアセトン等の高沸点物質を除去することが好ましい。分縮工程では、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質の少なくとも一部が除去されればよい。
分縮工程では、アクロレイン含有ガスを凝縮器で冷却することにより、高沸点物質が含まれる凝縮液が得られるとともに、高沸点物質の少なくとも一部が除去されたアクロレイン含有ガスが得られる。以下、凝縮器から排出された高沸点物質の少なくとも一部が除去されたアクロレイン含有ガスを、凝縮器に導入される前のアクロレイン含有ガスと区別するために、「精製ガス」と称する場合がある。
高沸点物質は、アクロレインより高い沸点を有する物質であれば特に限定されない。高沸点物質としては、フェノール、1−ヒドロキシアセトン、アリルアルコール、アセタール、グリセリン重縮合物、水等が挙げられる。好ましくは、高沸点物質にはフェノールおよび/または1−ヒドロキシアセトンが含まれ、分縮工程でフェノールおよび/または1−ヒドロキシアセトンが凝縮することが好ましい。アクロレイン、フェノール、1−ヒドロキシアセトンの大気圧下での沸点はそれぞれ約53℃、約182℃、約146℃であるため、アクロレイン含有ガスを冷却することにより、アクロレイン含有ガスからフェノールや1−ヒドロキシアセトン等の高沸点物質を優先的に除去することができる。
凝縮器としては、熱交換器を用いることが好ましい。凝縮器として用いられる熱交換器は伝熱面を有し、伝熱面を介してアクロレイン含有ガスが冷却されることが好ましい。伝熱面を有する熱交換器としては、凝縮性ガスと液体の間で熱交換を行う熱交換器として用いられる装置を採用することが好ましい。例えば、一枚または複数枚のプレートが間隔を隔てて並設され、各プレートの一方側と他方側で熱交換を行うプレート式熱交換器;複数本の管が容器内に配列され、管の内外で熱交換を行う多管式(シェル・アンド・チューブ式)熱交換器;外管の中に内管が配置され、内管の内外で熱交換を行う二重管式熱交換器;一本の管がコイル状に容器内に配置され、管の内外で熱交換を行うコイル式熱交換器;断面が二分された中心管に2枚の伝熱板を渦巻き状に巻き、2つの渦巻き状の流路が形成されたスパイラル式熱交換器等を採用することができる。
凝縮器として吸収塔を用いてもよい。吸収塔では、アクロレイン含有ガスが吸収液と直接接触することで冷却され、高沸点物質が凝縮する。吸収塔の上部からは精製ガスが排出され、吸収塔の下部からは吸収液と高沸点物質の凝縮液が混合液として排出される。凝縮器として吸収塔を用いれば、後述する気液分離器の機能を兼ねることができる。吸収液としては、アクロレイン含有ガスを冷却できるものであれば特に限定されないが、有機溶剤または水を用いることが好ましく、水を用いることがより好ましい。また、凝縮液の少なくとも一部を吸収液として再利用することも好ましい。
分縮工程では、アクロレイン含有ガスを大気圧より低い圧力PCで冷却して、アクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質を凝縮させる。アクロレイン含有ガスを大気圧より低い圧力PCで冷却することにより、アクロレイン含有ガスをより低い温度で冷却することが可能となり、アクロレインの重合を抑制することができるようになる。分縮工程ではアクロレインの一部も凝縮してもよいが、アクロレイン酸化工程にできるだけ多くのアクロレインが導入されるようにするために、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインが凝縮する割合は10%未満とすることが好ましく、5%未満とすることがより好ましく、3%未満とすることがさらに好ましい。
凝縮器内の圧力PCは大気圧より低い限り特に限定されず、第1反応器の出側圧力から配管および凝縮器内の圧力損失分を減じた値であればよい。具体的には、凝縮器内の圧力PCは、1kPa以上が好ましく、10kPa以上がより好ましく、20kPa以上がさらに好ましく、また80kPa以下が好ましく、70kPa以下がより好ましく、65kPa以下がさらに好ましい。圧力PCが1kPa以上であれば、減圧状態を実現するための設備が過剰仕様とならず、設備費を低く抑えられる。圧力PCが80kPa以下であれば、分縮工程において、アクロレインの凝縮をできるだけ抑えながらアクロレイン含有ガスの温度を下げることが容易になる。
分縮工程において、アクロレイン含有ガスの冷却温度は、圧力PCや熱交換器での交換熱量等を勘案して、高沸点物質が凝縮する範囲で適宜設定される。例えば、アクロレイン含有ガスの冷却温度の下限は、分縮工程でアクロレインが凝縮する割合が10%未満となる範囲で適宜定められることが好ましい。一方、アクロレイン含有ガスの冷却温度の上限は、凝縮器に導入されるアクロレイン含有ガスに含まれる水蒸気の露点より低い範囲で適宜定められることが好ましい。このようにアクロレイン含有ガスの冷却温度の上限を定めれば、アクロレイン含有ガスからフェノールや1−ヒドロキシアセトンとともに水(水蒸気)も除去され、精製ガスのアクロレイン含有率を高めることができる。従って、アクロレイン酸化工程で、より効率的にアクリル酸を製造することができるようになる。
分縮工程で得られる精製ガスには、フェノールや1−ヒドロキシアセトンが、フェノール/アクロレイン質量比と1−ヒドロキシアセトン/アクロレイン質量比がそれぞれ0.020以下(より好ましくは0.010以下であり、さらに好ましくは0.005以下である)となるように含まれることが好ましい。このような比で精製ガスにフェノールおよび1−ヒドロキシアセトンが含まれていれば、アクロレイン酸化工程でアクリル酸を高収率で製造しやすくなる。一方、フェノールおよび/または1−ヒドロキシアセトンの除去量を多くすれば、アクロレインの損失量が増大することやアクロレイン含有ガスの精製が煩雑になることがある。このことを考慮すれば、精製ガスのフェノール/アクロレイン質量比と1−ヒドロキシアセトン/アクロレイン質量比は、それぞれ1×10-9以上となることが好ましく、1×10-7以上がより好ましく、1×10-5以上がさらに好ましい。
一方、分縮工程で得られる凝縮液には、高沸点物質とともにアクロレインが含まれる場合がある。そのような場合、凝縮液中でアクロレインが重合して、重合物が凝縮器や配管内で析出するおそれがある。特に、アクロレインは液中で重合性が高まるため、凝縮器や配管内で閉塞が起こったり、また凝縮器である熱交換器の伝熱面に重合物が析出して、熱交換効率が低下するおそれがある。従って、凝縮液中でのアクロレインの重合を抑制するために、凝縮器では重合禁止剤を添加することが好ましい。
重合禁止剤は、凝縮液が生成する時点かその直前で加えられることが好ましく、このようなタイミングで重合禁止剤が加えられることにより、凝縮液中でのアクロレインの重合が効果的に抑制される。従って、重合禁止剤は凝縮器内でアクロレイン含有ガスまたは凝縮液に添加することが好ましく、凝縮器内でアクロレイン含有ガスに添加することがより好ましい。
重合禁止剤は、液状(溶液状を含む)でアクロレイン含有ガスまたは凝縮液に添加されることが好ましく、特に、凝縮器内で重合禁止剤液をアクロレイン含有ガスにシャワーすることにより、重合禁止剤が加えられることが好ましい。このように重合禁止剤が加えられることにより、重合禁止剤が凝縮液に広く行き渡りやすくなる。また、熱交換器内で重合禁止剤液をアクロレイン含有ガスにシャワーする場合は、伝熱面にも重合禁止剤液がかけられることが好ましく、その結果、伝熱面上でアクロレイン重合物の生成が起こりにくくなる。
重合禁止剤としては、従来公知の重合禁止剤を用いることができる。重合禁止剤としては、ハイドロキノン、メトキノン(p−メトキシフェノール)等のキノン類;フェノチアジン、ビス−(α−メチルベンジル)フェノチアジン、3,7−ジオクチルフェノチアジン、ビス−(α−ジメチルベンジル)フェノチアジン等のフェノチアジン類;2,2,6,6−テトラメチルピペリジノオキシル、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノオキシル、4,4’,4”−トリス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジノオキシル)フォスファイト等のN−オキシル化合物;ジアルキルジチオカルバミン酸銅、酢酸銅、ナフテン酸銅、アクリル酸銅、硫酸銅、硝酸銅、塩化銅等の銅塩化合物;ジアルキルジチオカルバミン酸マンガン、ジフェニルジチオカルバミン酸マンガン、ギ酸マンガン、酢酸マンガン、オクタン酸マンガン、ナフテン酸マンガン、過マンガン酸マンガン、エチレンジアミン四酢酸のマンガン塩化合物;N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンやその塩、p−ニトロソフェノール、N−ニトロソジフェニルアミンやその塩等のニトロソ化合物等が挙げられる。これらの重合禁止剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合禁止剤の中でも、ハイドロキノン、メトキノン等のキノン類が好ましく用いられる。
重合禁止剤の添加量は、凝縮液中でアクロレイン重合防止効果が発揮される範囲で適宜設定すればよく、例えば、凝縮液中のアクロレインに対して10〜100000ppm(より好ましくは50〜50000ppmであり、さらに好ましくは100〜10000ppm)の範囲となるように、重合禁止剤が加えられることが好ましい。
分縮工程では、生成した凝縮液と精製ガスとを気液分離することが好ましい。凝縮液と精製ガスを気液分離するための装置としては、公知の気液分離器を用いればよい。気液分離により得られた精製ガスは、引き続きアクロレイン酸化工程に供される。一方、気液分離により得られた凝縮液は、例えば、廃液として製造プロセスから引き抜かれる。廃液は公知の方法で適宜処理した後に、水を回収して再利用してもよい。また、廃液に含まれるアクロレインを精留塔や回収塔等を用いた公知の方法で回収してもよい。
分縮工程では、凝縮器を直列に複数設け、アクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質を複数回に分けて除去してもよい。例えば、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスを第1凝縮器に導入した後、第2凝縮器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質を凝縮させてもよい。このようにアクロレイン含有ガスを複数回凝縮させることにより、より高純度にアクロレインを含むアクロレイン含有ガスが得られる。
凝縮器を複数設ける場合は、いずれの凝縮器においてもアクロレイン含有ガスを大気圧より低い圧力PCで冷却することが好ましい。各凝縮器における操作条件等は、基本的に上記の説明と同様である。なお、凝縮器を複数設ける場合は、後段の凝縮器(例えば、第2凝縮器)におけるアクロレイン含有ガスの冷却温度は、前段の凝縮器(例えば、第1凝縮器)におけるアクロレイン含有ガスの冷却温度より低くすることが好ましい。
凝縮器を複数設ける場合、重合禁止剤はそれぞれの凝縮器で加えられることが好ましい。例えば、第1凝縮器と第2凝縮器を設ける場合、第1凝縮器で重合禁止剤を加えても、重合禁止剤は凝縮液に移行するため、第1凝縮器から排出され第2凝縮器に導入される精製ガス中には重合禁止剤は実質的に含まれていない。従って、第2凝縮器で生成する凝縮液中でのアクロレインの重合を抑制するためには、第2凝縮器でも重合禁止剤を添加することが好ましい。なお、第2凝縮器で生成した凝縮液は、廃液として製造プロセスから引き抜いてもよいし、精製度を高める目的で還流の効果を得るために、第1凝縮器で生成した凝縮液と精製ガスを分離する気液分離器に、直接あるいは温度調節した上で戻してもよい。
分縮工程で得られた高沸点物質の少なくとも一部が除去されたアクロレイン含有ガス(精製ガス)は、凝縮器内の圧力PCより高い圧力PSで第2反応器に導入する。第2反応器の入側圧力PSを凝縮器内の圧力PCより高くする理由は、第2反応器の入側圧力PSを第1反応器の出側圧力PFよりも高くする理由と同じである。すなわち、圧力PCは大気圧より低いため、アクロレイン含有ガスを圧力PCより高い圧力PSで第2反応器に導入することにより、アクロレイン含有ガスが第2反応器を流通しやすくなって、アクリル酸を効率的に製造できるようになる。
アクロレイン含有ガスを第1反応器または凝縮器から第2反応器に導入する際、アクロレイン含有ガスの圧力を圧力PFまたは圧力PCから圧力PSに高めるためには、昇圧装置を用いればよい。昇圧装置としては、第1反応器または凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスを吸入する吸入口と、吸入したアクロレイン含有ガスを排出する排出口を有し、吸入側が減圧され、排出側が吸入側より昇圧されるものであれば特に限定されない。
昇圧装置としては、例えば、アクロレイン含有ガスを圧縮して、排出口から昇圧されたアクロレイン含有ガスを排出する装置が挙げられる。そのような昇圧装置としては、ブロワまたはコンプレッサーを用いればよい。ブロワとしては圧縮比が1.1以上2.0未満であることが好ましく、コンプレッサーとしては圧縮比が2.0以上であることが好ましい。
ブロワやコンプレッサーとしては、レシプロ式(ピストンリング式、ラビリンス式、プランジャー式を含む)、ロータリー式、ルーツ式、ローリングピストン式、スクリュー式、斜板式、ダイヤフラム式、スクロール式、ロータリーベーン式等の容積式;遠心式、軸流式、斜流式等のターボ式等を採用することができるが、容積式のブロワやコンプレッサーを採用することがより好ましい。容積式のブロワまたはコンプレッサーを用いれば、吸入側を減圧状態にすることが容易になる。また、アクロレイン含有ガスを圧力PFまたは圧力PCから圧力PSに高める際、低圧から高圧により高度にアクロレイン含有ガスを圧縮することができる。これらの中でも、ブロワまたはコンプレッサーに起因してアクロレイン含有ガスに不純物が混入するのを防止しやすい点から、ルーツ式またはダイヤフラム式のブロワまたはコンプレッサーを採用することが好ましく、より大量のアクロレイン含有ガスの取り扱いが可能であり、安定して脈動を抑えてアクロレイン含有ガスを移送でき、保守点検が容易な点を考慮すれば、ルーツ式のブロワまたはコンプレッサーを採用することがより好ましい。
昇圧装置としては、アクロレイン含有ガスとともに調整ガスを昇圧装置に導入することにより、昇圧装置の排出側の圧力を高めてもよい。この場合、昇圧装置から排出されるガスは全圧が圧力PSに調整されればよい。昇圧装置で調整ガスをアクロレイン含有ガスに加えるには、ベンチュリ効果を利用することが好ましい。この場合、昇圧装置は調整ガスの導入流路を有し、この導入流路の一部が絞られて形成され、当該部分にアクロレイン含有ガスの吸入口が設けられていることが好ましい。そして、調整ガスが導入流路から高圧で昇圧装置に導入されることにより、導入流路の断面が絞られた部分で調整ガスの流速が高められて、調整ガスにアクロレイン含有ガスが合わさることが好ましい。このように調整ガスがアクロレイン含有ガスに合わせられることによっても、昇圧装置の排出側の圧力を吸入側(アクロレイン含有ガスの吸入側)よりも高めることができる。このような装置は、エゼクター(ejector)として市販されている。
昇圧装置に導入する調整ガスとしては、後段のアクロレイン酸化工程を考慮して、アクロレイン酸化反応に不活性なガスを用いることが好ましい。あるいは、アクロレインの酸化反応の酸化剤として、酸素(分子状酸素)含有ガスを用いることも好ましい。また、後段のアクロレイン酸化工程で得られたアクリル酸含有ガスからアクリル酸を捕集した後のオフガスの少なくとも一部を、調整ガスとして用いてもよい。
昇圧装置に調整ガスを導入する場合、昇圧装置の排出側にファンまたはブロワを設けて、昇圧装置の排出側でアクロレイン含有ガスの流速を確保するようにしてもよい。ファンとしては、圧縮比が1.1未満であることが好ましい。昇圧装置の排出側に設けるファンまたはブロワは、アクロレイン含有ガスの移送に適した型式を選定することが好ましく、遠心式や軸流式、斜流式等のターボ式のファンまたはブロワを用いることが好ましい。
昇圧装置は複数を直列に設けてもよい。例えば、1つの昇圧装置では、昇圧装置の吸入側を目的の圧力まで減圧する能力が不十分である場合や、昇圧装置の排出側のアクロレイン含有ガスを目的の圧力まで圧縮する能力が不十分である場合には、昇圧装置を多段に組み合わせて使用することもできる。
昇圧装置でアクロレイン含有ガスの圧力が高められると、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインの一部が液化(凝縮)しやすくなる。そこで、アクロレインの液化を抑制するために、昇圧装置の前段または後段に加熱手段を設け、アクロレイン含有ガスを加熱することが好ましい。つまり、第1反応器または凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスは、加熱した後昇圧装置に導入するか、昇圧装置に導入して昇圧した後加熱することが好ましい。後者の場合、アクロレイン含有ガスは、加熱後の圧力が圧力PSに調整されればよい。なお、アクロレインの液化をより効果的に抑制するためには、アクロレイン含有ガスは、加熱した後に昇圧装置に導入することがより好ましい。
調整ガスを昇圧装置に導入してアクロレイン含有ガスを昇圧する場合は、高温の調整ガスを昇圧装置に導入することにより、アクロレイン含有ガスの温度を高めることも好ましい。この場合、調整ガスの温度は、昇圧装置に導入されるアクロレイン含有ガスの温度より高ければよい。
第1反応器または凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスは、昇圧された後、アクロレイン酸化反応を行う第2反応器に導入される。すなわち、アクロレイン酸化工程では、アクロレイン含有ガスを第2反応器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを酸化反応させてアクリル酸含有ガスを得る。この際、アクロレイン含有ガスは圧力PSで第2反応器に導入される。
アクロレイン酸化工程は、触媒存在下で行うことが好ましい。すなわち、アクロレイン含有ガスを、アクロレイン酸化触媒が充填された第2反応器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを酸化反応させてアクリル酸含有ガスを得ることが好ましい。
アクロレイン酸化触媒としては、従来公知の触媒を用いればよく、例えば、酸化鉄、酸化モリブデン、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化タングステン、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化銅等の金属酸化物やこれらの複合酸化物等が挙げられる。これらの中でも、モリブデンおよびバナジウムを主成分とするモリブデン−バナジウム系触媒が好適である。モリブデン−バナジウム系触媒としては、Moabcdefx[式中、Moはモリブデン、Vはバナジウム、Qはタングステンおよびニオブから選択される少なくとも1種の元素、Rは鉄、銅、ビスマス、クロムおよびアンチモンから選択される少なくとも1種の元素、Sはアルカリ金属およびアルカリ土類金属から選択される少なくとも1種の元素、Tはケイ素、アルミニウムおよびチタンから選択される少なくとも1種の元素、Oは酸素であり、a、b、c、d、e、fおよびxは各々Mo、V、Q、R、S、TおよびOの原子比を表し、a=12のとき、2≦b≦14、0≦c≦12、0≦d≦6、0≦e≦6、0≦f≦30であり、xは各元素の酸化状態により定まる数値である]で示される複合酸化物触媒が特に好適である。アクロレイン酸化触媒は、上記のような金属酸化物や複合酸化物が無機担体に担持されていてもよい。
アクロレイン酸化触媒が配される第2反応器としては、固定床反応器、流動床反応器、移動床反応器等を使用することができる。触媒の摩耗等の物理的損傷を抑制し、触媒を長寿命化させる点から、第2反応器としては固定床反応器を用いることが好ましい。
アクロレインを酸化反応させてアクリル酸を製造するには、従来公知の方法を採用すればよく、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを、アクロレイン酸化触媒の存在下、200℃〜400℃の温度で、分子状酸素と接触させて気相酸化することが好ましい。分子状酸素はグリセリン脱水工程で得られたアクロレイン含有ガスに含まれていてもよく、アクロレインの酸化反応に先立って、アクロレイン含有ガスに加えられるものでもよい。後者の場合、分子状酸素は酸素含有ガスとしてアクロレイン含有ガスに加えられればよく、酸素含有ガスとしては、純酸素や空気等が挙げられる。また、上記に説明したように、酸素含有ガスは、昇圧装置に調整ガスとして導入され、アクロレイン含有ガスに加えられてもよい。
アクロレイン酸化工程では、アクロレイン含有ガスにアクロレイン酸化反応に不活性なガスを加えて、アクロレイン含有ガスの成分調整を行った上で、アクロレインの酸化反応を行ってもよい。アクロレイン酸化反応に不活性なガスとしては、窒素、二酸化炭素、水蒸気等が挙げられる。なお、上記に説明したように、アクロレイン酸化反応に不活性なガスは、昇圧装置に調整ガスとして導入され、アクロレイン含有ガスに加えられてもよい。第2反応器に導入するアクロレイン含有ガスの成分組成としては、アクロレインが1〜15モル%(好ましくは4〜12モル%)、分子状酸素が0.5〜25モル%(好ましくは2〜20モル%)、水蒸気が0〜30モル%(好ましくは0〜25モル%)、残部が窒素等の不活性ガスからなるものが示される。
第2反応器として固定床反応器を用いる場合、固定床反応器へ導入するアクロレイン含有ガスの空間速度は300hr-1以上が好ましく、500hr-1以上がより好ましく、1000hr-1以上がさらに好ましく、また20000hr-1以下が好ましく、10000hr-1以下がより好ましく、5000hr-1以下がさらに好ましい。
アクロレイン酸化工程では、アクロレインの酸化反応によりアクリル酸含有ガスが得られる。アクリル酸含有ガスは、冷却してアクリル酸を凝縮させることにより、粗アクリル酸溶液を得てもよく、捕集溶剤と接触させることにより、粗アクリル酸溶液を得てもよい。得られた粗アクリル酸溶液は、蒸留、放散、晶析等の精製手段により精製することが好ましく、その結果、精製アクリル酸が得られる。
次に、本発明の親水性樹脂の製造方法について説明する。本発明の親水性樹脂の製造方法は、本発明のアクリル酸の製造方法により得られるアクリル酸を含む単量体成分を重合する工程を有するものである。親水性樹脂としては、吸水性樹脂や水溶性樹脂等が挙げられ、本発明の親水性樹脂の製造方法は、特に吸水性樹脂の製造に好ましく適用される。
吸水性樹脂とは、架橋構造を有する水膨潤性水不溶性のポリアクリル酸(塩)であって、自重の3倍以上、好ましくは10倍〜1000倍の純水または生理食塩水を吸水することにより、水溶性成分(水可溶分)が好ましくは25質量%以下、より好ましくは10質量%以下である水不溶性ヒドロゲルを生成するポリアクリル酸(塩)を意味する。このような吸水性樹脂の具体例や物性測定法は、例えば、米国特許明細書第6,107,358号、第6,174,978号、第6,241,928号等に開示されている。
吸水性樹脂の製造は、アクリル酸を中和工程、重合工程、乾燥工程に導入して、所望の処理を施すことにより行われる。また、重合中または重合後に架橋工程を介在させてもよい。
中和工程は、任意の工程であり、従来公知の方法を採用すればよい。例えば、所定量の塩基性物質の粉末または水溶液と、アクリル酸やポリアクリル酸(塩)とを混合する方法が示される。中和工程は、重合工程の前後のいずれで行ってもよく、重合工程の前後の両方で行ってもよい。アクリル酸やポリアクリル酸(塩)の中和に用いられる塩基性物質としては、例えば、炭酸(水素)塩、アルカリ金属の水酸化物、アンモニア、有機アミン等、従来公知の塩基性物質を適宜用いればよい。ポリアクリル酸の中和率は特に限定されるものではなく、例えば、30モル%〜100モル%の範囲内の中和率となるように調整すればよい。
重合工程では、アクリル酸および/またはその塩を単量体成分の主成分(好ましくは70モル%以上、より好ましくは90モル%以上)とし、さらに0.001モル%〜5モル%(アクリル酸に対する値)程度の架橋剤、0.001モル%〜2モル%(単量体成分に対する値)程度のラジカル重合開始剤を用いて、架橋重合させることが好ましい。重合工程における重合方法は、特に限定されるものではなく、ラジカル重合開始剤による重合(例えば、水溶液重合法、逆相懸濁重合法等)、放射線重合、電子線や活性エネルギー線の照射による重合、光増感剤による紫外線重合等、従来公知の重合方法を用いればよい。重合開始剤、重合条件等各種条件については、任意に選択することができる。さらに必要に応じて、他の単量体や、さらには水溶性連鎖移動剤や親水性高分子等、従来公知の添加剤を添加してもよい。
重合工程により得られたアクリル酸(塩)ポリマーは、乾燥工程に付される。乾燥方法としては特に限定されるものではなく、熱風乾燥機、流動層乾燥機、ナウター式乾燥機等、従来公知の乾燥手段を用いて、例えば70℃〜230℃で適宜乾燥させればよい。
乾燥工程により得られた吸水性樹脂は、そのまま用いてもよく、さらに所望の形状に造粒したり、粉砕してもよく、表面架橋をしてもよい。また、還元剤、香料、バインダー等、従来公知の添加剤を添加する等、用途に応じた後処理を施してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記の実施例により制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例
(アクロレイン脱水触媒の調製)
ホウ酸(富山薬品工業社製)300gとリン酸水素二アンモニウム(日本化学工業社製)673gと硝酸ナトリウム(和光純薬社製)41gを順次1.5L容量のニーダーに投入し、1.5時間混合した。次いで、得られた混合物を、空気気流下、120℃で12時間乾燥させた後、この混合物中に存在していると考えられる含窒素成分を分解除去する目的で、空気気流下、450℃で10時間加熱し、固形物を得た。得られた固形物を、空気気流下、1000℃で5時間焼成した。得られた焼成物をハンマーミルで粉砕し、粉末状物とした。以上の操作を繰り返し実施し、約8kgの粉末成状物を得た。この粉末状物を触媒前駆体とした。
触媒前駆体500gを1.5L容量のニーダーに投入し、混合しながらイオン交換水70gを幾度かに分けて加え、湿潤物を得た。得られた湿潤物を、二軸押出し成型機にて、外径6mm、内径2mm、長さ6mmのリング形状に成型した。得られた成型体を乾燥機に入れ、空気気流下120℃で12時間乾燥した。次いで、乾燥物を空気気流下、700℃で5時間焼成し、得られた焼成物を成型体触媒とした。以上の操作を繰り返し実施し、約5kgの成型体触媒を得た。得られた成型体触媒は、金属元素としてナトリウムが添加されたリン酸ホウ素塩を含有するリング形状のグリセリン脱水触媒である。
(グリセリン酸化触媒の調製)
加熱撹拌されている水2500mLに、パラモリブデン酸アンモニウム350g、メタバナジン酸アンモニウム116gおよびパラタングステン酸アンモニウム44.6gを溶解させた後、三酸化バナジウム1.5gを添加した。これとは別に、加熱撹拌されている水750mLに、硝酸銅87.8gを溶解させた後、酸化第一銅1.2gおよび三酸化アンチモン29gを添加した。これら2つの液を混合した後、担体である直径3mm〜5mmの球状α−アルミナ1000mLを加え、撹拌しながら蒸発乾固させて触媒前駆体を得た。この触媒前駆体を400℃で6時間焼成して、グリセリン酸化触媒を製造した。
(グリセリン水溶液の精製)
植物油を由来とするグリセリン水溶液(グリセリン80.8質量%、水16.5質量%、無機塩0.8質量%、その他成分1.9質量%)を、10kPaに保持した薄膜蒸発装置に13.9kg/時で供給し、留分(グリセリン82.3質量%、水17.1質量%、無機塩0.1質量%、その他成分0.4質量%)を13.4kg/時で得た。得られた留分に水を0.5kg/時で混合して、精製グリセリン水溶液(グリセリン79.6質量%、水19.9質量%、無機塩0.1質量%、その他成分0.4質量%)を13.8kg/時で得た。
(グリセリンからのアクリル酸の製造)
図1に示す製造設備を用いてグリセリンからアクリル酸を製造した。図1に示す製造設備は、グリセリン水溶液を気化する蒸発器1と、グリセリンを脱水反応させる第1反応器3と、第1反応器3で得られたアクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質を凝縮する凝縮器5と、凝縮器5からのアクロレイン含有ガスを昇圧する昇圧装置7と、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを酸化反応させる第2反応器9を備えるものである。図1に示す製造設備では、昇圧装置7によって蒸発器1から昇圧装置7の吸入口までが減圧状態に保たれていた。なお下記において、1質量%以下で含まれる成分は無視した。
精製グリセリン水溶液21を蒸発器1へ供給して蒸発させて、グリセリン含有ガス22とした。このグリセリン含有ガス22を昇温器2(熱交換器)に導入して360℃まで昇温して、固定床反応器である第1反応器3に13.8kg/時で導入した。第1反応器3にはグリセリン脱水触媒が充填され、ナイターバスで360℃に保持されていた。第1反応器3に導入されたグリセリン含有ガス23の組成は、グリセリン80質量%、水20質量%であり、第1反応器3に導入されたグリセリン含有ガス23の空間速度はSV390h-1であった。第1反応器3では、グリセリン含有ガス23に含まれるグリセリンが脱水反応され、アクロレイン39質量%、ヒドロキシアセトン10質量%、水50質量%を含有するアクロレイン含有ガス24が13.8kg/時で得られた。このとき、第1反応器3の入側圧力は52kPaであり、出側圧力は42kPaであった。
第1反応器3から排出されたアクロレイン含有ガス24は、吸収塔4(理論段数4段)に下部から導入し、吸収液で冷却し高沸点物質の一部を凝縮させた後、15.7kg/時で頂部から排出した。吸収塔4の頂部から排出されたアクロレイン含有ガス25は、アクロレイン36質量%、水64質量%の組成を有し、温度は68℃であった。また、吸収塔4の出側圧力(吸収塔4から排出されたアクロレイン含有ガス25の圧力)は34kPaであった。吸収塔4から排出されたアクロレイン含有ガス25は、凝縮器5(熱交換器)に導入して54℃に冷却して高沸点物質を凝縮させた後、気液分離器6に導入して、凝縮液28と、高沸点物質の少なくとも一部が除去されたアクロレイン含有ガス29に分離した。凝縮器5には、重合禁止剤であるハイドロキノン水溶液27(ハイドロキノン5質量%、水95質量%)を0.1kg/時で供給した。凝縮器5でアクロレインが凝縮した割合は5質量%であった。気液分離器6では9.1kg/時で凝縮液28(アクロレイン3質量%、水97質量%)が得られ、凝縮液28は吸収塔4の塔頂から吸収塔4に導入し、吸収液として利用した。吸収塔4の底部からは廃液26(アクロレイン1質量%、ヒドロキシアセトン20質量%、水79質量%)を7.1kg/時で抜き出した。
気液分離器6で気相として分離されたアクロレイン含有ガス29は圧力34kPa、温度54℃であり、これを昇圧装置7に導入して、圧力150kPaに昇圧するとともに、温度160℃に昇温した。昇圧装置7から出たアクロレイン含有ガス30には、組成調整ガス31を加えるとともに、昇温器8(熱交換器)に導入して温度260℃に昇温して、固定床反応器である第2反応器9に54.5kg/時で導入した。第2反応器9に導入されたアクロレイン含有ガス32の組成は、アクロレイン10質量%、水6質量%、酸素5質量%、窒素79質量%であり、第2反応器9に導入されたアクロレイン含有ガス32の空間速度はSV1550h-1であった。また、第2反応器9の入側圧力は150kPaであった。第2反応器9にはアクロレイン酸化触媒が充填され、ナイターバスで360℃に保持されていた。第2反応器9では、アクロレイン含有ガス32に含まれるアクロレインが酸化反応され、アクリル酸含有ガス33が得られた。
第2反応器9から排出されたアクリル酸含有ガス33は、約15℃の冷却水で冷却された凝縮器に導入して冷却および液化し、さらに氷浴で冷却した受器およびその後に設けたコールドトラップに導入して回収した。回収したアクリル酸含有組成物の質量は10.2kg/時であり、これは理論回収量の98質量%であった。このアクリル酸含有組成物をガスクロマトグラフィーで定量分析した結果、アクリル酸が65質量%、水が35質量%含まれていた。第1反応器へ供給した精製グリセリンからのアクリル酸の収率は76%であった。
(アクリル酸の精製)
得られたアクリル酸含有組成物を段数10の蒸留塔の5段目に10.0kg/時で供給し、還流比1、塔頂からの留出量3.5kg/時の条件で連続蒸留を行った。その結果、蒸留塔の塔底より、アクリル酸88.1質量%、プロピオン酸0.01質量%、酢酸2.3質量%、ギ酸0.04質量%、水9.5質量%の組成を有する粗製アクリル酸を6.5kg/時で得た。この粗製アクリル酸を母液として、室温(約15℃)〜−5.8℃の温度範囲まで冷却して結晶を析出させ、同温度で保持した後、吸引濾過により結晶を液体から分離する晶析操作を行った。分離した結晶を融解させてから、一部をサンプリングして分析し、残りを母液として室温(約15℃)〜4.6℃の温度範囲まで冷却して結晶を析出させ、同温度で保持した後、吸引濾過により結晶を液体から分離する2回目の晶析操作を行った。合計2回の晶析操作により、最終的に、純度99.9質量%以上の精製アクリル酸を得た。
(吸水性樹脂の製造)
得られた精製アクリル酸へ重合禁止剤を添加し、重合禁止剤を60質量ppm含有するアクリル酸を調製した。次いで、鉄を0.2質量ppm含有する水酸化ナトリウムから得られたNaOH水溶液に対して、上記のアクリル酸を冷却下(液温35℃)で添加することにより、75モル%中和を行なった。アクリル酸や水中の鉄は検出限界以下であり、よって、単量体の鉄含有量は計算値で約0.07質量ppmであった。
得られた、中和率75モル%、濃度35質量%のアクリル酸ナトリウム水溶液に、内部架橋剤としてポリエチレングリコールジアクリレート0.05モル%(アクリル酸ナトリウム水溶液に対する値)を溶解させることにより、単量体成分を得た。この単量体成分350gを容積1Lの円筒容器に入れ、2L/分の割合で窒素を吹き込んで、20分間脱気した。次いで、過硫酸ナトリウム0.12g/モル(単量体成分に対する値)およびL−アスコルビン酸0.005g/モル(単量体成分に対する値)の水溶液をスターラー撹拌下で添加して、重合を開始させた。重合開始後に撹拌を停止し、静置水溶液重合を行なった。単量体成分の温度が約15分(重合ピーク時間)後にピーク重合温度108℃を示した後、30分間重合を進行させた。その後、重合物を円筒容器から取り出し、含水ゲル状架橋重合体を得た。
得られた含水ゲル状架橋重合体は、45℃でミートチョッパー(孔径8mm)により細分化した後、170℃の熱風乾燥機で、20分間加熱乾燥させた。さらに、乾燥重合体(固形分:約95%)をロールミルで粉砕し、JIS標準篩で粒径600〜300μmに分級することにより、ポリアクリル酸系吸水性樹脂(中和率75%)を得た。
本発明によるアクリル酸の製造方法により得られたアクリル酸の重合性は、プロピレンを原料とするアクリル酸の製造方法により得られたアクリル酸の重合性と同等であり、得られた吸水性樹脂は、臭気がなく、物性も同等であった。
比較例
図2に示す製造設備を用いてグリセリンからアクリル酸を製造した。図2に示す製造設備は、昇圧装置7の代わりに減圧ポンプ11を設け、さらにアクロレインを凝縮して回収するための凝縮器10と、凝縮したアクロレインを移送するポンプ12と、凝縮したアクロレインを気化させる蒸発器13を設けた以外は、図1に示す製造設備と同じである。図2に示す製造設備では、減圧ポンプ11の排出側が大気開放され、減圧ポンプ11によって蒸発器1から凝縮器10までが減圧状態に保たれていた。なお下記において、1質量%以下で含まれる成分は無視した。
気液分離器6で、凝縮液28と、高沸点物質の少なくとも一部が除去されたアクロレイン含有ガス29に分離するところまでは、実施例と同様の操作を行った。気液分離器6で気相として分離されたアクロレイン含有ガス29は圧力34kPa、温度54℃であった。これを凝縮器10に導入して冷却および液化し、アクロレイン含有溶液34(アクロレイン80質量%、水20質量%)を6.6kg/時で得た。凝縮器10でアクロレインが凝縮した割合は98質量%であった。
得られたアクロレイン含有溶液34を液体移送ポンプ12により蒸発器13に供給し、これを蒸発させ、アクロレイン含有ガス35(アクロレイン79質量%、水21質量%)を6.4kg/時で得た。このとき蒸発器13の底部にはアクロレイン重合物と思われる白色粉末が確認され、蒸発器13で再気化させたアクロレイン含有ガス35は、凝縮器10で冷却した時点から4質量%のアクロレインが喪失していた。蒸発器13で再気化させたアクロレイン含有ガス35には、組成調整ガス31(水4質量%、酸素6質量%、窒素90質量%)を45.2kg/時で加え、昇温器8(熱交換器)に導入して温度260℃に昇温して、固定床反応器である第2反応器9に51.6kg/時で導入した。第2反応器9に導入されたアクロレイン含有ガス32の組成は、アクロレイン10質量%、水6質量%、酸素5質量%、窒素79質量%であり、第2反応器9に導入されたアクロレイン含有ガス32の空間速度はSV1550h-1であった。また、第2反応器9の入側圧力は150kPaであった。
第2反応器9で生成したアクリル酸含有ガス33は、実施例と同様の方法で回収した。回収したアクリル酸含有組成物の質量は9.6kg/時であり、これは理論回収量の98質量%であった。このアクリル酸含有組成物をガスクロマトグラフィーで定量分析した結果、アクリル酸が65質量%、水が35質量%含まれていた。第1反応器へ供給した精製グリセリンからのアクリル酸の収率は72%であった。
比較例では、昇圧装置7の代わりに減圧ポンプ11を用いて減圧したため、第1反応器3で得られたアクロレイン含有組成物24に含まれるアクロレインを液化(凝縮)してアクロレイン含有溶液34として回収し、さらにこのアクロレイン含有溶液34を再気化する必要が生じた。比較例では、アクロレインが重合反応を起こしやすいアクロレイン含有溶液として回収され、また、アクロレイン含有溶液の再気化のために加熱しなくてはならなかったことから、アクロレイン重合物が生成して、アクリル酸の収率や品質が低下した。また、比較例では、アクロレインの液化(凝縮)および再気化にかかるエネルギーが余分に必要となり、またこれらの操作に必要な機器やその稼働にかかるエネルギーも余分に必要となった。つまり、実施例では、アクリル酸製造にかかるエネルギーを削減しながら、アクリル酸収率を向上させることができた。
本発明は、グリセリンからアクロレインを製造し、さらにアクリル酸や親水性樹脂を製造するのに利用できる。

Claims (7)

  1. グリセリンを第1反応器に導入し、脱水反応させてアクロレイン含有ガスを得るグリセリン脱水工程と、
    アクロレイン含有ガスを第2反応器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを酸化反応させてアクリル酸含有ガスを得るアクロレイン酸化工程とを有するアクリル酸の製造方法であって
    第1反応器の出側圧力を大気圧より低い圧力PFとし、第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスを昇圧装置に導入して、調整ガスを昇圧装置に導入することにより、または、昇圧装置内で圧縮することにより、第2反応器の入側圧力を前記圧力PFより高い圧力PSに調整し、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインの気相状態を保ったまま、アクロレイン含有ガスを第1反応器から第2反応器に導入し、
    前記圧力P F が1kPa以上80kPa以下であり、前記圧力P S が110kPa以上300kPa以下であることを特徴とするアクリル酸の製造方法。
  2. グリセリンを第1反応器に導入し、脱水反応させてアクロレイン含有ガスを得るグリセリン脱水工程と、
    第1反応器から排出されたアクロレイン含有ガスを凝縮器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれる高沸点物質を凝縮させる分縮工程と、
    分縮工程で得られた高沸点物質の少なくとも一部が除去されたアクロレイン含有ガスを第2反応器に導入し、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインを酸化反応させてアクリル酸含有ガスを得るアクロレイン酸化工程とを有するアクリル酸の製造方法であって
    第1反応器の出側圧力を大気圧より低い圧力PFとし、凝縮器でアクロレイン含有ガスを大気圧より低い圧力PCで冷却し、凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスを昇圧装置に導入して、調整ガスを昇圧装置に導入することにより、または、昇圧装置内で圧縮することにより、第2反応器の入側圧力を前記圧力PFと前記圧力PCより高い圧力PSに調整し、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインの気相状態を保ったまま、アクロレイン含有ガスを第1反応器から第2反応器に導入し、
    前記圧力P F および/または前記圧力P C が1kPa以上80kPa以下であり、前記圧力P S が110kPa以上300kPa以下であることを特徴とするアクリル酸の製造方法。
  3. 分縮工程において、アクロレイン含有ガスに含まれるアクロレインが凝縮する割合を10%未満とする請求項2に記載のアクリル酸の製造方法。
  4. 第1反応器または凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスを昇圧装置に導入して、昇圧装置に導入されるアクロレイン含有ガスの温度より高温の調整ガスを昇圧装置に導入することにより、前記圧力PSに調整する請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクリル酸の製造方法。
  5. 第1反応器または凝縮器から排出されたアクロレイン含有ガスを、加熱した後昇圧装置に導入して圧縮することにより、または、昇圧装置に導入して圧縮した後加熱することにより、前記圧力PSに調整する請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクリル酸の製造方法。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の製造方法によりアクリル酸を得て、次いで、前記アクリル酸を含む単量体成分を重合する工程を有することを特徴とする親水性樹脂の製造方法。
  7. 前記親水性樹脂が吸水性樹脂である請求項に記載の親水性樹脂の製造方法。
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