JP6060643B2 - 樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋及びその製造方法 - Google Patents
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Description
フルオープンタイプの缶蓋は、缶蓋の外周縁に沿って開口用溝が形成され、缶蓋外周縁近くのパネル部に取り付けられたタブを指先等で引き上げることによって、開口片を缶蓋から切り離すようになっている。
特定の樹脂構成からなるポリエステル樹脂を鋼板との密着層とし、さらに密着層の上層にポリエステルフィルムを積層した樹脂被覆鋼板からなる缶蓋に、底断面形状および最薄部の厚さ等を規定した開口用溝を形成することで、開口用溝加工部の最薄部においてもフィルム損傷が生ずることなく、更にはレトルト処理による樹脂の色調変化(以後、レトルト白化現象と称す)の抑制など多くの機能を有する、開缶性に優れた樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋が得られることを見出した。
[1]樹脂被覆鋼板からなる缶蓋の両面に開口用溝が形成され、該開口用溝を破断することにより開缶する樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋であり、
前記樹脂被覆鋼板は、ポリエステルを主成分とする樹脂層を両面に有し、少なくとも一方の面の樹脂層が2層以上の構造を有し、2層以上の構造のうち、鋼板と密着する樹脂層(a)が、(イ)ポリアミン樹脂、ポリアミドアミン樹脂、ポリアミド樹脂からなる群から選ばれるいずれか一種以上を、1.0〜50.0mass%含有し、
前記開口用溝は、下記から構成されていることを特徴とする樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
(A)開口用溝の断面形状が、曲線および/または直線より構成
(B)開口用溝の断面形状における傾斜(Tp)が1.5以下
(C)開口用溝の最薄部の厚さが0.035mm以上0.075mm以下
(D)開口用溝の最薄部の厚さと樹脂被覆鋼板の厚さとの比が、0.1以上
[2]前記開口用溝の断面形状が、半径0.1mm〜0.5mmの円弧曲線であることを特徴とする[1]に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
[3]前記樹脂層(a)は、さらに、(ロ)エポキシ樹脂を含有することを特徴とする[1]または[2]に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
[4]前記樹脂層(a)は、さらに、(ハ)金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート化合物を含有することを特徴とする[1]〜[3]のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
[5]前記樹脂層(a)の付着量は、0.1g/m2以上3.0g/m2以下であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
[6]前記樹脂層(a)中に着色剤を含むことを特徴とする[1]〜[5]のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
[7]前記樹脂層(a)中に腐食抑制剤を5PHR以上含むことを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
[8]前記樹脂層(a)中に導電性ポリマーを0.1〜30mass%含むことを特徴とする[1]〜[7]のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
[9]前記樹脂層(a)の上層を形成するポリエステル樹脂層(b)は、ポリエステルフィルムから形成され、該ポリエステルフィルムは、ポリエステルの構成単位の93mass%以上がエチレンテレフタレート単位及び/またはエチレンナフタレート単位であり、かつ、面積換算平均粒子径が0.005〜5.0μmであり、式(1)に示される相対標準偏差が0.5以下であり、粒子の長径/短径比が1.0〜1.2で、モース硬度が7未満である粒子を0.005〜10mass%含有することを特徴とする[1]〜[8]のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
[11][10]に記載の金型を用いて樹脂被覆金属板を押圧成形する際に、樹脂被覆鋼板の加工部全域が、金型と接触した状態を維持しながら押圧成形を行うことを特徴とする樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋の製造方法。
このように、本発明では、両面に樹脂層が形成された鋼板からなる缶蓋に開口用溝を形成する際に、缶蓋の両面に形成されているめっき層および樹脂被膜層の損傷による補修塗装を必要とせず、しかも、子供や老人でも容易に開缶することができる、開缶性の優れたイージーオープン缶蓋が得られ、工業上有用な効果がもたらされる。
本発明の鋼板としては、缶用材料として広く使用されている軟鋼板等を用いることができる。特に、下層が金属クロム、上層がクロム水酸化物からなる二層皮膜を形成させた表面処理鋼板(以下、TFSと称す)等が最適である。
TFSの金属クロム層、クロム水酸化物層の付着量については、特に限定されないが、加工後密着性、耐食性の観点から、何れもCr換算で、金属クロム層は70〜200mg/m2、クロム水酸化物層は10〜30mg/m2の範囲とすることが望ましい。
樹脂被覆鋼板が保管・運搬される際には40℃程度の温度で長時間保持される可能性があるため、ガラス転移点は50℃以上であることが好ましい。一方、ガラス転移点が85℃を超えるポリエステルポリマーは、軟化点が上昇してしまい、本発明で規定する軟化点200℃以下の範囲を維持し難くなるためガラス転移点が85℃以下が好ましい。
(イ)ポリアミン樹脂、ポリアミドアミン樹脂、ポリアミド樹脂からなる群から選ばれるいずれか一種以上:1.0〜50.0mass%
(ロ)エポキシ樹脂:0.5〜30mass%
(ハ)金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート化合物:0.01〜10mass%
(イ)ポリアミン樹脂、ポリアミドアミン樹脂、ポリアミド樹脂からなる群から選ばれるいずれか一種以上
ポリアミン樹脂、ポリアミドアミン樹脂、ポリアミド樹脂は、メラミン樹脂などと比較して硬化速度が速く、強靭な皮膜を形成できる点で優れている。ポリエステル/メラミン系、エポキシ/メラミン系等からなる樹脂組成物と比較して硬化特性が優れるため、熱融着ラミネート法などの極めて短時間(1秒未満)の熱処理においても、樹脂間の架橋反応による高分子化が可能となる。そして、樹脂層(a)の強度と加工性を大幅に向上させるとともに、基材と上層フィルムとの強固な密着性を得ることができる。そのため、大きな変形が生じる開口用溝加工部においても、基材及び上層から剥離することなく変形に追従するため、良好な被覆性を確保することができる。
ポリアミン樹脂として特に代表的なものを例示すると、脂肪族アミンとしては、ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミン、トリエチレンペンタミン、脂環式ポリアミンとしてはイソホロンジアミンなどが挙げられる。また、作業性改善や低刺激化、機械物性の向上のために脂肪族ポリアミンにエポキシ樹脂やアクリロニトリルを付加させたり、ホルムアルデヒドとフェノールを反応させて変性したものなども挙げられる。芳香族ポリアミンとしては、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルスルホン酸、ジアミノジフェニルメタンなどが挙げられる。市販品としては、DIC(株)製EPICRON EXB−353、エアープロダクツジャパン(株)製アンカミン2596、アンカミン2605などが挙げられる。
エポキシ樹脂は、主に樹脂層(a)の密着性を向上させるものである。エポキシ樹脂の種類は特に限定するものではないが、近年、ビスフェノールA型エポキシ樹脂では、内分泌攪乱作用が懸念されているため、このような懸念のない樹脂であることが好ましく、ビスフェノールAを含まないエポキシ樹脂とすることが好ましい。ビスフェノールAを含まないエポキシ樹脂としては、ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂などがあげられ、特にノボラック型エポキシ樹脂であることが好ましい。ノボラック型エポキシ樹脂としては、クレゾールノボラック型、フェノールノボラック型などがあげられる。ノボラック型エポキシ樹脂の市販品としては、DIC(株)社製のエピクロンN−665、670、673、680、690、695、730、740、770、865、870、ダウケミカル(株)社製のXD−7855、旭化成エポキシ(株)社製のECN−1273、1299などが挙げられる。ビフェニル型エポキシ樹脂としては、三菱化学(株)製のYL6121H、YX7399が挙げられる。
樹脂層(a)中へのエポキシ樹脂の添加量としては、0.5〜30mass%の範囲が好適である。エポキシ樹脂の比率が、0.5mass%よりも低いと、密着性向上効果が乏しく、逆に、30mass%を超えると、加工性が低下させてしまう場合がある。より好ましくは、5〜25mass%の範囲である。
金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート系化合物は、樹脂層(a)の主成分であるポリエステル樹脂、(イ)ポリアミン樹脂、ポリアミドアミン樹脂、ポリアミド樹脂からなる群から選ばれるいずれか一種以上、(ロ)エポキシ樹脂と反応を起こす。各々の樹脂の官能基と金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート系化合物の間で架橋反応が進行する。この架橋反応は、金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート系化合物が無い場合と比較して、その皮膜の硬化速度が著しく速いために、結果として極めて少ない熱エネルギーで優れた密着性、加工性、耐レトルト性、耐食性を発現することが可能となる。例えば、既存のラミネート缶はフィルムをラミネートした後に180℃以上で、数秒〜数分間焼付けが施され、その後の後加熱を利用し樹脂皮膜を硬化させ、上記の各種要求性能を確保するものである。しかし、本発明において、金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート化合物を含有した場合の樹脂層は、熱融着ラミネートを行う際の、1秒程度の短時間加熱のみで樹脂層が十分に硬化し、後加熱を施したものと同等以上の性能を得ることができる。したがって、製造プロセスにおける後加熱工程が不要となり、製造効率が格段に向上する。加えて、二酸化炭素の排出低減も可能となり、実用上極めて有用な技術となりうる。更に、皮膜中に金属が組み込まれることで、皮膜の強度が向上し、結果として耐衝撃性や耐食性が大幅に向上する。以上の理由により、前記樹脂層(a)は、さらに、金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート化合物を含有することが好ましい。
金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート系化合物としては、例えば、アルミニウム、チタン、錫、ジルコニウムなどのアルコキシド金属化合物、アセト酢酸が金属に配位した金属キレート化合物などが挙げられる。中でも、チタンアルコキシド系化合物及び/またはチタンキレート化合物を用いるのが好ましい。
金属アルコキシド系化合物及び/または金属キレート化合物の添加量としては、0.01〜10mass%の範囲が好適である。0.01mass%未満であると、期待した速硬化性等の効果が得られず、逆に10mass%を超えると、樹脂皮膜が硬くなり、加工性が劣るようになるのに加え、コーティング液作製時にゲル化を引き起こす場合がある。より好ましくは、0.1〜7mass%の範囲である。
カーボンブラックの粒子径としては、5〜50nmの範囲のものが好ましいが、ポリエステル樹脂中での分散性や発色性を考慮すると、5〜30nmの範囲がさらに好適である。
樹脂層(a)の上層に形成するポリエステル樹脂層(b)は、ポリエステルフィルムから形成される(以下、単にポリエステルフィルムと称することがある。)。ポリエステルフィルムとしては、レトルト後の味特性を良好とする点、および製蓋工程での摩耗粉の発生を抑制する点から、エチレンテレフタレート及び/またはエチレンナフタレートを主たる構成成分とするポリエステルであることが望ましい。すなわち、エチレンテレフタレート及び/またはエチレンナフタレートを主たる構成成分とするポリエステルとは、ポリエステルの構成単位の93mass%以上がエチレンテレフタレート単位及び/またはエチレンナフタレート単位であるポリエステルである。さらに好ましくは95mass%以上である。金属缶に食品を長期充填しても味特性が良好であるので望ましい。
一方、味特性を損ねない範囲で他のジカルボン酸成分、グリコール成分を共重合してもよく、ジカルボン酸成分としては、例えば、ジフェニルカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等を挙げることができる。
一方、グリコール成分としては、例えばエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の指環族グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS等の芳香族グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。なお、芳香族グリコールのビスフェノールAは、内分泌撹乱作用が懸念されているため、グリコール成分として使用しないことが望ましい。なお、これらのジカルボン酸成分、グリコール成分は2種以上を併用してもよい。
また、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、トリメリット酸、トリメシン酸、トリメチロールプロパン等の多官能化合物を共重合してもよい。
耐摩耗性、加工性、味特性等の点から面積換算平均粒子径は0.005〜5.0μmであることが好ましい。さらに好ましくは0.01〜3.0μmである。
また、耐摩耗性等の点から、下記式(1)に示される相対標準偏差が0.5以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.3以下である。
また、有機粒子としては、さまざまな有機高分子粒子を用いることができるが、その種類としては、少なくとも一部がポリエステルフィルムを構成するポリエステルに対し不溶の粒子であれば、いかなる組成の粒子でも構わない。また、このような粒子の素材としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリメチルメタクリレート、ホルムアルデヒド樹脂、フェノール樹脂、架橋ポリスチレン、シリコーン樹脂などを使用することができるが、耐熱性が高く、かつ粒度分布の均一な粒子が得られやすいビニル系架橋高分子粒子が特に好ましい。
また、本発明の効果を妨げない範囲において、他の粒子、例えば各種不定形の外部添加型粒子、及び内部析出型粒子、あるいは各種表面処理剤を添加しても構わない。
(1)ラミネート前の配向ポリエステル樹脂(もしくは配向ポリエステルフィルム)及びラミネート後の樹脂(もしくはフィルム)について、X線回折強度を2θ=20〜30°の範囲で測定する。
(2)2θ=20°、2θ=30°におけるX線回折強度を直線で結びベースラインとする。
(3)2θ=22〜28°近辺にあらわれる最も高いピークの高さをベースラインより測定する。
(4)ラミネート前のフィルムの最も高いピークの高さをP1、ラミネート後のフィルムの最も高いピークをP2とした時、P2/P1×100を残存配向度(%)とする。
本発明の樹脂被覆鋼板は、鋼板上にまず、上記からなる樹脂層(a)を形成してからポリエステル樹脂層(b)を形成してもよいが、ここでは、樹脂層(a)をポリエステル樹脂層(b)を形成するポリエステルフィルムの表面に形成する。次いで、鋼板とポリエステルフィルムの界面に樹脂層(a)が存在するように、樹脂層(a)が形成されたポリエステルフィルムを鋼板表面にラミネートする。
まず、樹脂層(a)をポリエステルフィルム表面に形成する方法について説明する。本発明で規定するポリエステル樹脂を有機溶剤中に溶解させコーティング液とする。次いで、前記コーティング液を、ポリエステルフィルム成膜時もしくは製膜後に、ポリエステルフィルム表面に塗布し乾燥する。形成方法は特に限定しないが、前述した方法が、本発明の目的・用途に適合しており好ましい。
また、本発明で規定するポリアミン樹脂、ポリアミドアミン樹脂、ポリアミド樹脂や、エポキシ樹脂、金属アルコキシド系化合物、金属キレート化合物、着色剤としてカーボンブラック、アゾ系顔料などの添加剤は、有機溶剤中に溶解または分散させて使用するのが望ましい。この際、分散剤を併用すると、添加剤の均一性が付与できるため、好適である。
本発明では、例えば、鋼板を加熱装置にて一定温度以上に昇温し、その表面にポリエステルフィルムを圧着ロール(以後、ラミネートロールと称す)を用いて鋼板に接触させ熱融着させる方法を用いることができる。以下、ラミネート条件の詳細について記す。
まず、樹脂層(a)の上層に形成するポリエステルフィルムを製造する。ジオール成分とジカルボン酸成分を、表1および表2に示す比率にて重合したポリエステル樹脂を乾燥、溶融、押し出し、冷却ドラム上で冷却固化させ、未延伸フィルムを得た後、二軸延伸・熱固定して、二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
ラミネートロール7は内部水冷式とし、ラミネート中に冷却水を強制循環し、フィルム接着中の冷却を行った。フィルムを鋼板にラミネートする際に、鋼板に接する界面のフィルム温度がフィルムの融点以上になる時間を1〜20msecの範囲内にした。
ここで、実施例の開口用溝の断面構造を図7〜11に示す。図7〜11によると、缶蓋の断面で開口用溝の中心線に対して左右対称となっている。しかし、本発明はこれに限定されず、左右対称でない場合も本発明の技術範囲内であれば同じ作用効果を有する。なお、図12の開口用溝の断片構造は、傾斜(Tp)が外れた比較例である。
(1)粒径比、面積換算平均粒子径、数平均粒子径、粒子径の測定及び相対標準偏差σの計算
粒子をポリエステルに配合し、0.2μmの厚みの超薄片にカッティング後、透過型電子顕微鏡で、少なくとも50個の粒子について観察し粒子径の測定を行なった。相対標準偏差σ、数平均粒子径の計算式は下記の通りである。
ダイアモンド・砥石などで平滑な平面に仕上げた順位にある標準鉱石を用意する。各々の面を合わせ、その間に、粒子を挟んで擦り動かし、下位の基準鉱石にキズがつき、上位の基準鉱石にキズがつかない場合、その粒子の硬さは両基準鉱石の中間にあるものとした。
(3)開缶性(ポップ値)
引張試験機を用い、缶蓋に取り付けたタブを一定の速度で引き起こし、蓋開口部が開き始める最初の段階における極大ピーク値によって評価した。
(評点について)
◎:15(N)未満
○:15(N)以上 20(N)未満
△:20(N)以上 25(N)未満
×:25(N)以上
(4)開缶性(ティア値)
引き裂き開缶値は、タブを蓋面と90度の角度まで引き起こした後、蓋面に対して垂直方向に引き上げた時に観測される初期の極大ピーク値を評価した。
(評点について)
◎:30(N)未満
○:30(N)以上 40(N)未満
△:40(N)以上 50(N)未満
×:50(N)以上
(5)樹脂皮膜の損傷度の評価(通電試験)
3%塩化カリウム溶液を電解液とし、供試体(缶蓋)を陽極、白金電極を陰極として、印加電圧6.2Vで4秒間通電後の電流値を計測し、評価した。
◎:0.001(mA)未満
○:0.001(mA)以上 0.01(mA)未満
△:0.01(mA)以上 0.1(mA)未満
×:0.1(mA)以上
(6)耐衝撃性
各供試体(缶蓋)につき10個を、水道水を充填した缶胴部に巻き締めて密閉した。缶を蓋を下向きにして、高さ1.0mから塩ビタイル床面に落下させ、衝撃力が付加されたときの衝撃破壊の有無によって評価した。
(評点について)
○:開口用溝加工部の破損なし
×:開口用溝加工部に破損あり
(7)耐レトルト白化性
缶内に常温の水道水を満たした後、本発明の供試体および比較用の供試体である蓋を巻き締めて密閉した。その後、蓋を下向きにしてレトルト殺菌炉の中に配置し、125℃で90分間、レトルト処理を行った。処理後、缶底部外面の外観変化を目視で観察した。
(評点について)
◎:外観変化なし
○:外観にかすかな曇り発生
△:外観が白濁(白化発生)
×:外観が顕著に白濁(顕著な白化発生)
以上により得られた結果を表4に示す。
(8)開口用溝加工部の樹脂密着性
缶蓋の両面に形成された開口用溝加工部を目視観察し、樹脂層の密着状態を評価した。
(評点について)
◎:異常なし
○:溝加工部の一部に、僅かなフィルム浮きが認められる
×:溝加工部に、フィルム浮きが認められる
2 開口用溝
3 傾斜
4 樹脂層
5 鋼板(クロムめっき鋼板)
6 鋼帯加熱装置
7 ラミネートロール
8a、8b フィルム
9 鋼帯冷却装置
10 加工工具
11 蓋板
Claims (11)
- 樹脂被覆鋼板からなる缶蓋の両面に開口用溝が形成され、該開口用溝を破断することにより開缶する樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋であり、
前記樹脂被覆鋼板は、ポリエステルを主成分とする樹脂層を両面に有し、少なくとも一方の面の樹脂層が2層以上の構造を有し、2層以上の構造のうち、鋼板と密着する樹脂層(a)が、(イ)ポリアミン樹脂、ポリアミドアミン樹脂、ポリアミド樹脂からなる群から選ばれるいずれか一種以上を、1.0〜50.0mass%含有し、
前記開口用溝は、下記から構成されていることを特徴とする樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
(A)開口用溝の断面形状が、曲線および/または直線より構成
(B)開口用溝の断面形状における傾斜(Tp)が1.5以下
(C)開口用溝の最薄部の厚さが0.035mm以上0.075mm以下
(D)開口用溝の最薄部の厚さと樹脂被覆鋼板の厚さとの比が、0.1以上 - 前記開口用溝の断面形状が、半径0.1mm〜0.5mmの円弧曲線であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
- 前記樹脂層(a)は、さらに、(ロ)エポキシ樹脂を0.5〜30mass%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
- 前記樹脂層(a)は、さらに、(ハ)金属アルコキシド系化合物および/または金属キレート化合物を0.01〜10mass%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
- 前記樹脂層(a)の付着量は、0.1g/m2以上3.0g/m2以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
- 前記樹脂層(a)中に着色剤を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
- 前記樹脂層(a)中に腐食抑制剤を5PHR以上含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
- 前記樹脂層(a)中に導電性ポリマーを0.1〜30mass%含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
- 前記樹脂層(a)の上層を形成するポリエステル樹脂層(b)は、ポリエステルフィルムから形成され、該ポリエステルフィルムは、ポリエステルの構成単位の93mass%以上がエチレンテレフタレート単位及び/またはエチレンナフタレート単位であり、かつ、面積換算平均粒子径が0.005〜5.0μmであり、式(1)に示される相対標準偏差が0.5以下であり、粒子の長径/短径比が1.0〜1.2で、モース硬度が7未満である粒子を0.005〜10mass%含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋。
- 樹脂層が被覆された鋼板からなる缶蓋パネルに対し、先端半径0.1mm〜0.5mmの曲面または半径0.1mm〜0.5mmの曲線および直線より構成される上下一対の金型を使用し、最薄部の厚さが0.035mmから0.075mmの範囲内となるように押圧成形を施すことによって、請求項1〜9のいずれか一項の缶蓋を製造することを特徴とする樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋の製造方法。
- 請求項10に記載の金型を用いて樹脂被覆金属板を押圧成形する際に、樹脂被覆鋼板の加工部全域が、金型と接触した状態を維持しながら押圧成形を行うことを特徴とする樹脂被覆鋼板製イージーオープン缶蓋の製造方法。
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