JP6058159B2 - 非水系二次電池用セパレータ及び非水系二次電池 - Google Patents
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Description
セパレータ側で行う技術として、空孔率が高く孔径の大きい構造とする方法が検討され、このような観点から、不織布や紙などを用いた形態が注目されている(例えば、特許第4970539号公報参照)。
アルミラミネート製のソフトパック外装の場合、外装が柔らかいため、充放電に伴なって電極とセパレータとの間に隙間が形成される場合がある。これは、サイクル寿命を悪化させる一因であり、電極やセパレータ等の接着部の接着性を均一に保つことは重要な技術的課題の一つである。
また、不織布等を用いた形態では、セパレータ本来の役割である正極と負極の電気的短絡を防止する機能を適切な膜厚で確保することが困難であり、またデンドライトに対する耐性が不十分である等により、歩留まりの点で実用的な手法とは言い難い。
本発明の一実施形態は、電池の内部抵抗を低減し、出力特性を改善する非水系二次電池用セパレータを提供することを目的とする。また、本発明の他の一実施形態は、ポリフッ化ビニリデン系樹脂を含みつつも帯電が抑制され、電池の内部抵抗を低減する非水系二次電池用セパレータを提供することを目的とする。
更に、本発明の実施形態は、出力特性に優れた非水系二次電池を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、
<1> フッ素原子を含む疎水構造単位と親水構造単位とを有するフッ素含有非イオン性界面活性剤を含む膜を備え、前記フッ素含有非イオン性界面活性剤の含有量が0.001g/m2以上1g/m2以下であり、前記親水構造単位としてアルキレンオキシド鎖を有し、前記アルキレンオキシド鎖の平均付加モル数が、5モル以上25モル以下である非水系二次電池用セパレータである。
<2> 少なくとも一方の表面の少なくとも一部に配されたポリフッ化ビニリデン系樹脂と、末端の一方が親水構造単位であり、他方がフッ素原子を含む疎水構造単位であるフッ素含有非イオン性界面活性剤と、を含み、前記親水構造単位としてアルキレンオキシド鎖を有し、前記アルキレンオキシド鎖の平均付加モル数が、5モル以上25モル以下である、非水系二次電池用セパレータである。
<3> 前記表面を形成する表層として、前記ポリフッ化ビニリデン系樹脂及び前記フッ素含有非イオン性界面活性剤を含む層を片面又は両面に有する前記<2>に記載の非水系二次電池用セパレータである。
<4> 多孔質基材と、多孔質基材の片面又は両面に前記表面を形成する表層として設けられ、前記ポリフッ化ビニリデン系樹脂及び前記フッ素含有非イオン性界面活性剤を含む層と、を備えた前記<2>又は前記<3>に記載の非水系二次電池用セパレータである。
<5> 前記多孔質基材が、ポリエチレン微多孔膜である前記<4>に記載の非水系二次電池用セパレータである。
<6> 前記ポリフッ化ビニリデン系樹脂及び前記フッ素含有非イオン性界面活性剤を含む層は、多孔質層である前記<3>〜前記<5>のいずれか1つに記載の非水系二次電池用セパレータである。
<7> 前記疎水構造単位としてフルオロアルキル基又はフルオロアルケニル基を有する前記<1>〜前記<6>のいずれか1つに記載の非水系二次電池用セパレータである。
<8> 前記アルキレンオキシド鎖は、エチレンオキシド鎖である前記<1>〜前記<7>のいずれか1つに記載の非水系二次電池用セパレータである。
<9> 前記フッ素含有非イオン性界面活性剤は、パーフルオロアルキルアルキレンオキシド付加物及びパーフルオロアルケニルアルキレンオキシド付加物から選択される少なくとも一種である前記<1>〜前記<8>のいずれか1つに記載の非水系二次電池用セパレータである。
<10> 正極と、負極と、前記正極及び前記負極の間に配置された前記<1>〜前記<9>のいずれか1つに記載の非水系二次電池用セパレータと、を備え、リチウムのドープ・脱ドープにより起電力を得る非水系二次電池である。
また、本発明の実施形態によれば、出力特性に優れた非水系二次電池が提供される。
好ましい実施形態の一つとして、本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、少なくとも一方の表面の少なくとも一部に配されたポリフッ化ビニリデン系樹脂と、末端の一方が親水構造単位であり、他方がフッ素原子を含む疎水構造単位であるフッ素含有非イオン性界面活性剤と、を用い、前記親水構造単位としてアルキレンオキシド鎖を有し、前記アルキレンオキシド鎖の平均付加モル数を5モル以上25モル以下として構成されてもよい。本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、必要に応じて、更に、ポリフッ化ビニリデン系樹脂以外の樹脂や、フィラー等の他の成分を含んでもよい。
本開示のセパレータにおいては、分子中にフッ素原子を含む疎水構造単位と親水構造単位とを有する特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤を含有することで、必ずしも高空孔率化、大孔径化を図ることなく、他の非イオン性界面活性剤やイオン性界面活性剤を用いたセパレータに比べ、電池の内部抵抗を著しく低下させる効果が発現し、電池の出力特性の向上が図れるとの効果を奏する。
また、セパレータを高空孔率にしたり孔を大径にする必要がないため、電池の歩留まりの低下を招くことがなく、むしろ電解液の浸透速度を促進し、かつ均一性の高い浸透が可能になる。これにより、電池の生産性や歩留まりを向上させることも可能になる。
本発明において、上記のように、セパレータを構成する樹脂成分であるポリフッ化ビニリデン系樹脂を、各末端に親水構造単位とフッ素原子を含む疎水構造単位とを有する特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤とともに含有することは好ましい態様(上記他の一実施形態)である。これにより、帯電を抑制し、ハンドリング性が向上することに加え、特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤以外の他の非イオン性界面活性剤を用いた場合に比べ、電池の内部抵抗が効果的に低下し、出力特性に優れたものとなるとの効果が得られる。
本発明の一実施形態である非水系二次電池用セパレータ(以下、単に「セパレータ」ともいう。)は、後述する特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤を含む膜として構成されていれば、特に制限はなく、単層膜又は多層膜のいずれでもよく、多孔質膜又は非多孔質膜のいずれでもよい。本発明の一実施形態であるセパレータは、イオン透過性の観点から、多孔質膜である単層膜又は多層膜であることが好ましい。
本発明の一実施形態であるセパレータの膜構造としては、以下の態様のいずれでもよく、これらにフッ素含有非イオン性界面活性剤を付与することで、本発明の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータとすることができる。
(1)ポリオレフィン製の微多孔膜
例えば、ポリオレフィンを含む単層のポリオレフィン微多孔膜、及び単層のポリオレフィン微多孔膜が複数積層された多層膜が挙げられる。
(2)機能性樹脂の単層膜
例えば、耐熱性樹脂や接着性樹脂等の機能性樹脂からなる単層膜、機能性樹脂とフィラーとを混合した単層膜が挙げられる。
(3)複合膜
例えば、不織布や紙などの繊維状シートの内部及び表面に、機能性樹脂が付与された複合膜が挙げられ、複合膜には更にフィラーが担持されてもよい。
(4)積層膜
例えば、多孔質基材と、該多孔質基材の片面又は両面に積層された、耐熱性樹脂や接着性樹脂等の機能性樹脂を含む層(好ましくは多孔質層)と、を有する積層膜が挙げられ、機能性樹脂を含む層はさらにフィラーを含んでもよい。
本発明の一実施形態である非水系二次電池用セパレータは、フッ素原子を含む疎水構造単位と親水構造単位とを有するフッ素含有非イオン性界面活性剤の少なくとも一種を含有する。
この理由については、必ずしも明らかになっていないが、セパレータに付着しているフッ素含有非イオン性界面活性剤が電解液中へ溶出し、これが電極へ作用し、反応抵抗を低減させていると推定される。また、界面活性剤をセパレータに付着させることによって、電解液のセパレータへの浸透速度を促進し、さらに電解液を均一に浸透させる効果が期待され、電池の生産性向上にも寄与する。更には、帯電防止、滑り性の向上も得られ、結果、ハンドリング性も改善され、電池の歩留まり向上にも寄与する。
また、アルキレンオキシド鎖の、1分子中における平均付加モル数は、電池内部の水分量を抑えつつ所望の帯電防止効果を得る観点からは多過ぎないことが望ましく、5モル以上25モル以下の範囲が好ましい。アルキレンオキシド鎖の平均付加モル数が上記範囲内であることで、セパレータの帯電防止効果がより優れたものとなる。アルキレンオキシド鎖の平均付加モル数は、上記と同様の理由から、5モル以上14モル以下の範囲がより好ましく、5モル以上10モル以下の範囲がさらに好ましい。
フルオロアルキル基としては、炭素数が1〜18のフルオロアルキル基が好ましく、例えば、フルオロメチル、フルオロエチル、フルオロプロピル、フルオロブチルなどが挙げられる。中でも、パーフルオロアルキル基がより好ましく、具体例として、パーフルオロメチル、パーフルオロエチル、パーフルオロプロピル、パーフルオロブチルなどが挙げられる。
フルオロアルケニル基としては、炭素数が1〜12のフルオロアルケニル基が好ましく、例えば、フルオロエチレニル(フッ化ビニル)、フルオロ−1−プロペニル、フルオロアリル、フルオロイソプロペニル、フルオロ−1−ブテニル、フルオロイソブテニル等などが挙げられる。中でも、パーフルオロアルケニル基がより好ましく、具体例として、パーフルオロエチレニル、パーフルオロ−1−プロペニル、パーフルオロアリル、パーフルオロイソプロペニル、パーフルオロ−1−ブテニル、パーフルオロイソブテニルなどが挙げられる。
更には、疎水構造単位は、直鎖状もしくは分岐状の構造のいずれでもよく、帯電を防ぎ、電池の出力特性を向上させる観点からは、分岐構造を有することがより好ましい。
特に好ましくは、末端の一方にエチレンオキシド鎖を有し、他方にパーフルオロアルケニル基を有するパーフルオロアルケニルエチレンオキシド付加物である。
中でも、フッ素含有非イオン性界面活性剤のセパレータ中における含有量は、上記と同様の理由から、0.01g/m2以上1g/m2以下の範囲が好ましく、0.1g/m2以上1g/m2以下の範囲がより好ましく、0.1g/m2以上0.5g/m2以下の範囲がさらに好ましい。
フッ素含有非イオン性界面活性剤のセパレータにおける含有量は、ジメチルスルホキシド(DMSO)を用い、セパレータをDMSOに浸漬して可溶成分を抽出し、NMRにより求められる1H−NMR、19F−NMRの結果から算出される。
フッ素含有非イオン性界面活性剤を適当な溶媒に溶解した溶液を準備し、この溶液を用いてセパレータを処理し、溶媒を乾燥等の手法で除去する方法が挙げられる。この方法では、乾燥等により除去可能な溶媒を選択する必要がある。このような溶媒としては、メタノール、エタノール等の低沸点有機溶剤、水などが挙げられる。なお、溶液中のフッ素含有非イオン性界面活性剤の濃度及び処理条件(処理する時間や温度など)は、目的とする特性が発現されるように調整すればよく、特に制限はない。
溶液を用いたセパレータの処理は、溶液のセパレータへの塗布もしくは噴霧、溶液中へのセパレータの浸漬などの方法により行うことができる。
低水分率のセパレータを得る観点からは、フッ素含有非イオン性界面活性剤の含有量が重要になるが、加えてフッ素含有非イオン性界面活性剤の親水構造単位も重要となる。すなわち、親水構造単位の種類や存在比率を所望により選択することが重要である。例えば、親水構造単位がアルキレンオキシド鎖(例:エチレンオキシド鎖)の場合、アルキレンオキシド鎖の付加モル数がその指標になる。具体的には、セパレータの水分率を抑える観点から、アルキレンオキシド鎖(例:エチレンオキシド鎖)の平均付加モル数は、5モル以上14モル以下である場合が特に好ましい。
本発明の一実施形態であるセパレータが積層膜として構成する場合、多孔質基材と、多孔質基材の片面又は両面に設けられ、耐熱性樹脂又は接着性樹脂等の機能性樹脂及び既述の特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤を含む多孔質層と、が設けられた構成でもよい。
多孔質層は、内部に多数の微細孔を有し、これらの微細孔が連結された構造となっており、一方の面から他方の面へと気体あるいは液体が通過可能とされた層である。多孔質層は、機能性樹脂を用いて構成することができ、接着性が付与された接着性多孔質層として構成されてもよい。
多孔質層が多孔質基材の両面に設けられている場合、多孔質層の塗工量は、両面の合計として1.0g/m2〜3.0g/m2であることが好ましく、1.5g/m2〜2.5g/m2であることがより好ましい。
多孔質層の塗工量が1.0g/m2(片面の場合は0.5g/m2)以上であると、電極との接着がより良好になり、電池とした場合のサイクル特性により優れる。また、多孔質層の塗工量が3.0g/m2(片面の場合は1.5g/m2)以下であると、イオン透過性がより良好で電池の負荷特性に優れる。
平均厚さが0.5μm以上であると、電極との接着性が良好であり、電池とした場合のサイクル特性により優れたものとなる。また、平均厚さが4μm以下であると、イオン透過性がより向上し、電池の負荷特性により優れたものとなり、また、セパレータ幅方向における熱膨張率を0%超10%以下の範囲に制御しやすい。
なお、平均厚さは、10cm×10cm内の任意の20点を測定し、その測定値を算術平均して求められる値である。
なお、空孔率は、下記式より求められる値である。
ε={1−Ws/(ds・t)}×100
式中、ε:空孔率(%)、Ws:目付(g/m2)、ds:真密度(g/cm3)、t:膜厚(μm)を表す。
なお、多孔質層の平均孔径(直径、単位:nm)は、窒素ガス吸着量から算出されるPVDF系樹脂からなる多孔質層の空孔表面積Sと、空孔率から算出される多孔質層の空孔体積Vと、を用い、全ての孔が円柱状であると仮定して下記式より算出される。
d=4・V/S
式中、d:多孔質層の平均孔径(nm)、V:多孔質層の1m2当たりの空孔体積、S:多孔質層の1m2当たりの空孔表面積を表す。
また、多孔質層の空孔表面積Sは、以下のようにして求められる。
窒素ガス吸着法でBET式を適用することにより、多孔質基材の比表面積(m2/g)と、多孔質基材及び多孔質層を積層した複合膜の比表面積(m2/g)と、を測定する。それぞれの比表面積にそれぞれの目付(g/m2)を乗算し、それぞれの1m2当たりの空孔表面積を算出する。次いで、多孔質基材1m2当たりの空孔表面積をセパレータ1m2当たりの空孔表面積から減算して、多孔質層1m2当たりの空孔表面積Sを算出する。
耐熱性樹脂としては、融点が200℃以上の樹脂が含まれ、融点が200℃以上の樹脂以外にも、実質的に融点が存在せずに熱分解温度が200℃以上の樹脂も含まれる。
耐熱性樹脂の具体例としては、全芳香族ポリアミド、フッ素系樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリケトン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、セルロース、及びこれら2種以上の組み合わせ等が挙げられる。中でも、多孔質構造の形成しやすさ、無機フィラーを用いた場合のフィラーとの結着性、それに伴う多孔膜の強度、耐酸化性など耐久性の観点において、全芳香族ポリアミドが好ましい。また、全芳香族ポリアミドにおいても、パラ型とメタ型とを対比すると、成形が容易という点で、メタ型全芳香族ポリアミドが好ましく、特にポリメタフェニレンイソフタルアミドが好適である。
接着性樹脂の具体例としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等のビニルニトリル類の単独重合体又は共重合体、ポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド等のポリエーテル等が好適である。
また、ポリフッ化ビニリデン系樹脂として、ポリフッ化ビニリデンとポリフッ化ビニリデン共重合体とを混合した混合物を用いてもよい。
ポリフッ化ビニリデン系樹脂は、乳化重合又は懸濁重合により得られる。
<条件>
・GPC:GPC−900(日本分光社製)
・カラム:TSKgel Super AWM-H×2本(東ソー社製)
・移動相溶媒:ジメチルホルムアミド(DMF)
・標準試料 :単分散ポリスチレン〔東ソー(株)製〕
・カラム温度:140℃
・流量:10ml/分
多孔質層は、フィラーを含有することができる。フィラーを含有することで、セパレータの滑り性や耐熱性を向上し得る。
フィラーとしては、無機物又は有機物からなるフィラーやその他の成分を含有してもよい。無機フィラーとしては、例えばアルミナ等の金属酸化物や、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物等が挙げられる。また、有機フィラーとしては、例えばアクリル樹脂等が挙げられる。
多孔質基材とは、内部に空孔ないし空隙を有する基材を意味する。このような基材としては、微多孔膜;不織布、紙状シート等の繊維状物からなる多孔性シート;これら微多孔膜や多孔性シートに他の多孔性の層を1層以上積層させた複合多孔質シート;などが挙げられる。
微多孔膜とは、内部に多数の微細孔を有し、これら微細孔が連結された構造となっており、一方の面から他方の面へと気体あるいは液体が通過可能となった膜を意味する。
ポリオレフィン微多孔膜としては、従来の非水系二次電池用セパレータに適用されているポリオレフィン微多孔膜の中から、十分な力学特性とイオン透過性を有するものを選択すればよい。
耐熱性樹脂とは、融点が200℃以上のポリマー、又は、融点を有さず分解温度が200℃以上のポリマーをいう。
本発明の一実施形態である非水系二次電池用セパレータは、機械強度と電池としたときのエネルギー密度の観点から、全体の膜厚が5μm〜35μmであることが好ましい。
一実施形態である非水系二次電池用セパレータは、イオン透過性の観点から、多孔化された構造であることが好ましい。具体的には、多孔質層を形成した状態の非水系二次電池用セパレータのガーレ値から多孔質基材のガーレ値を減算した値が、300秒/100cc以下であることが好ましく、150秒/100cc以下であることがより好ましく、さらに好ましくは100秒/100cc以下である。この値が300秒/100cc以下であることで、多孔質層が緻密になり過ぎずイオン透過性が良好に保たれ、優れた電池特性が得られる。
本発明の一実施形態である非水系二次電池用セパレータは、例えば、以下の方法で製造される。
セパレータが単層膜である場合、第1の方法として、多孔質層の例であるポリオレフィン製の微多孔膜に既述の特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤の溶解液を付与し、フッ素含有非イオン性界面活性剤を付着させることで製造してもよい。また、第2の方法として、剥離シート上に機能性樹脂(及び必要に応じてフィラー等)を含む塗工液を塗工して塗工膜を形成し、塗工膜の樹脂を固化させ、固化した塗工膜に既述の特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤の溶解液を付与してフッ素含有非イオン性界面活性剤を付着させた後、剥離シートから剥離することにより製造してもよい。
第1及び第2の方法において、溶解液の付与は、塗布法、浸漬法、噴霧法等の方法により行うことができる。
湿式塗工法は、(i)機能性樹脂を溶媒に溶解及び分散させて塗工液を調製し、この塗工液を多孔質基材に塗工し、(ii)その後、塗工膜中の機能性樹脂を凝固液により相分離を誘発しつつ凝固させ、(iii)水洗と乾燥を行って、多孔質基材上に多孔質層を形成する製膜法である。なお、塗工液には、目的等に応じてフッ素含有非イオン性界面活性剤やフィラー等を含ませることができる。
本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータ(上記同様、「セパレータ」ともいう。)は、少なくとも一方の表面の一部又は全部にポリフッ化ビニリデン系樹脂(以下、単に「PVDF系樹脂」ともいう。)を有し、かつ後述する特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤を含む膜として構成されていれば、特に制限はなく、単層膜又は多層膜のいずれでもよく、多孔質膜又は非多孔質膜のいずれでもよい。本発明のセパレータは、イオン透過性の観点から、多孔質膜である単層膜又は多層膜であることが好ましい。
他の一実施形態に係るセパレータの場合の膜構造は、以下の態様のいずれでもよい。
(1)PVDF系樹脂の単層膜
例えば、PVDF系樹脂とフッ素含有非イオン性界面活性剤とからなる単層膜、PVDF系樹脂とフィラーとフッ素系非イオン性界面活性剤とを混合した単層膜が挙げられる。
(2)PVDF系樹脂の複合膜
例えば、不織布や紙などの繊維状シートの内部及び表面に、PVDF系樹脂とフッ素含有非イオン性界面活性剤とが付与された複合膜が挙げられ、複合膜には更にフィラーが担持されてもよい。
(3)PVDF系樹脂の積層膜
例えば、多孔質基材と、該多孔質基材の片面又は両面に積層された、PVDF系樹脂及びフッ素含有非イオン性界面活性剤を含む層(好ましくは多孔質層)と、を有する積層膜が挙げられ、PVDF系樹脂及びフッ素含有非イオン性界面活性剤を含む層は、更にフィラーを含んでもよい。
ポリフッ化ビニリデン系樹脂としては、フッ化ビニリデンの単独重合体(すなわちポリフッ化ビニリデン)、及びフッ化ビニリデンと他の共重合可能なモノマーとの共重合体(すなわちポリフッ化ビニリデン共重合体)が挙げられる。
また、ポリフッ化ビニリデン系樹脂として、ポリフッ化ビニリデンとポリフッ化ビニリデン共重合体とを混合した混合物を用いてもよい。
本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、フッ素系界面活性剤として、化合物構造の両末端のうち、一方の末端に親水構造単位を有し、かつ他方の末端にフッ素原子を含む疎水構造単位を有する、非イオン性のフッ素含有界面活性剤の少なくとも一種を含有する。
これは、フッ素系界面活性剤において、その疎水構造単位がセパレータの樹脂に親和的であると同時に、親水構造単位、特にアルキレンオキシド鎖が電解液に対して親和的なためであると推察されるが、電池特性が向上する理由については必ずしも明らかになっていない。
なお、本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータにおけるフッ素含有非イオン性界面活性剤の詳細については、下記のセパレータ中の含有量以外は、既述の本発明の一実施形態に含有される、フッ素原子を含む疎水構造単位と親水構造単位とを有するフッ素含有非イオン性界面活性剤と同様であり、好ましい態様も同様である。
フッ素含有非イオン性界面活性剤の含有量が0.1質量%以上であることで、帯電を防ぎ、電池内部抵抗の低減を図り、ハンドリング性に優れたものとなる。また、フッ素含有非イオン性界面活性剤の含有量が20質量%以下であると、セパレータ中の水分率を抑制することができるという点で有利である。
第1に、前記一実施形態と同様に、フッ素含有非イオン性界面活性剤を適当な溶媒に溶解した溶液を準備し、この溶液を用いてセパレータを処理し、溶媒を乾燥等の手法で除去する方法が挙げられる。この方法では、乾燥等により除去可能な溶媒を選択する必要がある。このような溶媒としては、メタノール、エタノール等の低沸点有機溶剤、水などが挙げられる。なお、溶液中のフッ素含有非イオン性界面活性剤の濃度及び処理条件(処理する時間や温度など)は、目的とする特性が発現されるように調整すればよく、特に制限はない。
溶液を用いたセパレータの処理は、溶液のセパレータへの塗布もしくは噴霧、溶液中へのセパレータの浸漬などの方法により行うことができる。
第2に、セパレータを成形する際に用いるポリフッ化ビニリデン系樹脂の溶液にフッ素含有非イオン性界面活性剤を溶解しておく方法が挙げられる。この方法においても、フッ素含有非イオン性界面活性剤の濃度は、目的とする特性が発現されるように調整すればよく、特に制限はない。
本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、フィラーの少なくとも一種を含有することができる。フィラーを含有することで、セパレータの滑り性や耐熱性を向上し得る。フィラーとしては、無機物又は有機物からなるフィラーやその他の成分を含有してもよい。無機フィラーとしては、例えばアルミナ等の金属酸化物や、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物等が挙げられる。また、有機フィラーとしては、例えばアクリル樹脂等が挙げられる。
本発明の他の一実施形態に係るセパレータは、本発明の他の一実施形態による効果がより効果的に奏される点で、上記の積層膜に構成されることが好ましい。具体的には、以下の積層膜の態様である。
本発明の他の一実施形態に係るセパレータは、多孔質基材と、多孔質基材の片面又は両面に表面を形成する表層として設けられ、ポリフッ化ビニリデン系樹脂及び既述の特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤を含む多孔質層と、を有する積層膜が好ましい。
多孔質基材とは、内部に空孔ないし空隙を有する基材を意味する。このような基材としては、微多孔膜;不織布、紙状シート等の繊維状物からなる多孔性シート;これら微多孔膜や多孔性シートに他の多孔性の層を1層以上積層させた複合多孔質シート;などが挙げられる。微多孔膜とは、内部に多数の微細孔を有し、これら微細孔が連結された構造となっており、一方の面から他方の面へと気体あるいは液体が通過可能となった膜を意味する。
本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、既述の本発明の一実施形態における多孔質基材と同義であり、好ましい態様も同様である。但し、多孔質基材の突刺強度は、製造歩留まりを向上させる観点から、200g以上とすることができる。
本発明の他の一実施形態において、多孔質層は、内部に多数の微細孔を有し、これらの微細孔が連結された構造となっており、一方の面から他方の面へと気体あるいは液体が通過可能とされた層である。本発明の他の一実施形態において、セパレータが多孔質層を有する場合、多孔質層は、電極等の被接着体に対して接着性を有していることが好ましい。多孔質層は、ポリフッ化ビニリデン系樹脂を含有することで、接着性が付与された層として構成することができる。
多孔質層には、耐熱性向上、ハンドリング性向上を目的として、前述の無機物又は有機物からなるフィラーを添加してもよい。
多孔質層が多孔質基材の両面に設けられている場合、多孔質層のポリフッ化ビニリデン系樹脂の塗工量は、両面の合計として1.0g/m2〜3.0g/m2であることが好ましく、1.5g/m2〜2.5g/m2であることがより好ましい。
多孔質層の塗工量が1.0g/m2(片面の場合は0.5g/m2)以上であると、電極との接着がより良好になり、電池とした場合のサイクル特性により優れる。また、多孔質層の塗工量が3.0g/m2(片面の場合は1.5g/m2)以下であると、イオン透過性がより良好で電池の負荷特性に優れる。
本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータの、全体の膜厚、空孔率、ガーレ値、膜抵抗、曲路率は、既述の本発明の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータにおける場合と同様であり、好ましい態様も同様である。また、本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、イオン透過性の観点から、多孔化された構造であることが好ましく、したがって多孔質層を形成した状態の非水系二次電池用セパレータのガーレ値から多孔質基材のガーレ値を減算した値も、既述の本発明の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータにおける場合と同様であり、好ましい態様も同様である。
本発明の他の一実施形態では、露点−50℃の環境下でセパレータを1日放置して調湿した後、露点−50℃の環境下で測定された半減期を帯電防止効果の指標とする。良好なハンドリング性を確保するためには、このような方法で測定された半減期は、100秒以下であることが好ましく、さらに好ましくは50秒以下である。
セパレータに付着している既述の特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤が電解液中へ溶出し、溶出したフッ素含有非イオン性界面活性剤が、電極へ作用し、反応抵抗を低減させているものと推察される。
良好な内部抵抗低減効果を得るためには、前述のようにハンドリング性を確保し得る半減期が得られる程度に、セパレータにフッ素含有非イオン性界面活性剤が付着されていればよい。したがって、内部抵抗低減の観点からも、前述の半減期としては、100秒以下が好ましく、さらに好ましくは50秒以下である。
低水分率のセパレータを得る観点からは、セパレータに含有されるフッ素含有非イオン性界面活性剤の親水構造単位が重要になり、親水構造単位の種類や存在比率を所望により選択する必要がある。例えば、親水構造単位がアルキレンオキシド鎖(例:エチレンオキシド鎖)の場合、アルキレンオキシド鎖の付加モル数がその指標になる。具体的には、セパレータの水分率を抑える観点から、アルキレンオキシド鎖(例:エチレンオキシド鎖)の平均付加モル数が5モル以上14モル以下である場合が特に好ましい。
なお、本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータにおいて、非フッ素系非イオン性界面活性剤の付着量については、前述の半減期及び水分率が実現される範囲であれば、特に制限されるものではない。
本発明の他の一実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、例えば、以下の方法で製造される。
第1の方法として、セパレータが積層膜である場合は、ポリフッ化ビニリデン系樹脂(及び必要に応じてフィラー等)を含む塗工液を多孔質基材上に塗工して塗工膜を形成し、次いで塗工膜の樹脂を固化させた後、この固化した塗工膜に、既述の特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤の溶解液を付与して塗工膜にフッ素含有非イオン性界面活性剤を付着させることで、フッ素含有非イオン性界面活性剤を含む多孔質層を多孔質基材上に形成することにより製造してもよい。
また、セパレータが積層膜である場合の第2の方法として、ポリフッ化ビニリデン系樹脂と既述の特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤と(必要に応じてフィラー等と)を含む塗工液を用意し、この塗工液を多孔質基材上に塗工して塗工膜を形成し、次いで塗工膜の樹脂を固化させることで、フッ素含有非イオン性界面活性剤を含む多孔質層を多孔質基材上に形成することにより製造してもよい。
また、第4の方法として、セパレータが複合膜である場合には、ポリフッ化ビニリデン系樹脂と既述の特定のフッ素含有非イオン性界面活性剤と(必要に応じてフィラー等と)を含む溶液を用意し、この溶液を不織布や紙などの多孔性シート(必要に応じてあらかじめフィラーが担持されてもよい)に付与、乾燥させ、ポリフッ化ビニリデン系樹脂及びフッ素含有非イオン性界面活性剤を多孔性シートに担持することにより製造してもよい。溶液の付与は、塗布法、浸漬法、噴霧法等の方法によって行うことができる。
湿式塗工法は、(i)ポリフッ化ビニリデン系樹脂を溶媒に溶解及び分散させて塗工液を調製し、この塗工液を多孔質基材に塗工し、(ii)その後、塗工膜中の耐熱性樹脂又は接着性樹脂を、凝固液により相分離を誘発しつつ、樹脂を凝固させ、(iii)水洗と乾燥を行って、多孔質基材上に多孔質層を形成する製膜法である。
なお、塗工液には、場合によりフッ素含有非イオン性界面活性剤やフィラー等を含ませることができる。
本発明に好適な湿式塗工法の詳細は、以下の通りである。
良好な多孔構造を形成する観点からは、良溶媒に加えて相分離を誘発させる相分離剤を混合させることが好ましい。相分離剤としては、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ブタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリプロピレングリコール等が挙げられる。相分離剤は、塗工に適切な粘度が確保できる範囲で添加することが好ましい。
多孔質層にフィラーやその他の成分を含有させる場合は、塗工液中に混合あるいは溶解させればよい。
多孔質層を多孔質基材の両面に形成する場合、塗工液を両面同時に基材へ塗工することが生産性の観点から好ましい。
本発明の実施形態である非水系二次電池は、リチウムのドープ・脱ドープにより起電力を得る非水系の二次電池であり、正極と、負極と、既述の本発明の実施形態に係る非水系二次電池用セパレータと、を設けて構成されている。非水系二次電池は、負極と正極とがセパレータを介して対向した構造体に電解液が含浸された電池要素が、外装材内に封入された構造を有する。
ドープとは、吸蔵、担持、吸着、又は挿入を意味し、正極等の電極の活物質にリチウムイオンが入る現象を意味する。
本発明の実施形態である非水系二次電池は、非水電解質二次電池、特にリチウムイオン二次電池に好適である。
正極活物質としては、例えばリチウム含有遷移金属酸化物等が挙げられ、具体的には、LiCoO2、LiNiO2、LiMn1/2Ni1/2O2、LiCo1/3Mn1/3Ni1/3O2、LiMn2O4、LiFePO4、LiCo1/2Ni1/2O2、LiAl1/4Ni3/4O2等が挙げられる。
バインダー樹脂としては、例えばポリフッ化ビニリデン系樹脂等が挙げられる。
導電助剤としては、例えばアセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛粉末等の炭素材料が挙げられる。
集電体としては、例えば厚さ5μm〜20μmの、アルミ箔、チタン箔、ステンレス箔等が挙げられる。
負極活物質としては、リチウムを電気化学的に吸蔵し得る材料が挙げられ、具体的には、例えば、炭素材料;ケイ素、スズ、アルミニウム等とリチウムとの合金;等が挙げられる。
バインダー樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン系樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等が挙げられる。
導電助剤としては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛粉末等の炭素材料が挙げられる。
集電体としては、例えば厚さ5μm〜20μmの、銅箔、ニッケル箔、ステンレス箔等が挙げられる。
また、上記の負極に代えて、金属リチウム箔を負極として用いてもよい。
リチウム塩としては、例えばLiPF6、LiBF4、LiClO4等が挙げられる。
非水系溶媒としては、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、フロロエチレンカーボネート、ジフロロエチレンカーボネート等の環状カーボネート;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、及びそのフッ素置換体等の鎖状カーボネート;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル;等が挙げられ、これらは単独で用いても混合して用いてもよい。
電解液としては、鎖状カーボネートに対する環状カーボネートの質量比(環状カーボネート/鎖状カーボネート)を20/80〜40/60の範囲として混合し、リチウム塩を0.5M〜1.5M溶解したものが好適である。
電池の形状は角型、円筒型、コイン型等があるが、本発明の実施形態に係るセパレータはいずれの形状にも好適である。
かかる観点から、外部からの衝撃や充放電に伴う電極の膨張、収縮による電極とセパレータとの間の隙間形成、充放電に伴う帯電などに起因した出力特性の低下が改善されており、本発明の実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、アルミラミネートフィルム製パックを外装材とするソフトパック電池に好適である。
本発明の実施形態に係る非水系二次電池用セパレータは、ポリフッ化ビニリデン系樹脂を含むことで、電極と重ねることによって接着することが可能である。そのため、電池の製造過程において、上記のプレスは必須とされる工程ではないが、電極とセパレータとの接着性を高める点では、プレスを施すことが好ましい。さらに電極とセパレータとの接着性を高める観点からは、プレスは、加熱しながら加圧(熱プレス;好ましい温度は80〜100℃)する方法が好ましい。
以下に示す実施例及び比較例で作製したセパレータ及びリチウムイオン二次電池について、以下の測定、評価を行なった。測定及び評価の結果は、下記の表1に示す。
セパレータ(サイズ:20cm×20cm)をジメチルスルホキシドに浸漬し、セパレータ中のジメチルスルホキシド可溶成分を抽出し、NMRにより求められる1H−NMR、19F−NMRの結果から、セパレータに含まれる界面活性剤の量を算出した。
露点−50℃のドライルーム内にセパレータを1時間放置して調湿した後、放置後のセパレータの質量当たりに対する水分率(ppm)を、露点−50℃のドライルーム内にてカールフィッシャー水分計(AQ−22010S、平沼産業社製)を用いて測定した。
試験用リチウムイオン二次電池を、充電条件を0.2C、4.2V、8時間の定電流定電圧充電とし、放電条件を0.2C、2.75Vカットオフの定電流放電として、25℃下で充放電を繰り返す操作(5サイクルの充放電)を実施した後、0.2C、4.2V、8時間の定電流充電を実施し、この状態で交流インピーダンス測定を25℃にて実施した。このとき、交流インピーダンス測定の条件を振幅10mV、周波数0.1Hzとした。
上記の測定条件で得られた抵抗(ohm・cm2)を電池内部抵抗とした。
JIS L 1094(1997年)に記載の半減期測定法にて、オネストメータアラナイザー−V1(シシド静電気株式会社)を用いてセパレータの半減期(秒)を測定し、測定値に基づいて帯電性を評価した。測定は、セパレータを露点−50℃のドライルーム内に1日放置して調湿し、放置後のサンプルに対して、露点−50℃のドライルーム内で行った。
−非水系二次電池用セパレータの作製−
フッ素含有非イオン性界面活性剤であるフタージェント222F(パーフルオロアルケニルエチレンオキシド付加物(エチレンオキシド平均付加モル数:22モル);ネオス社製)0.12質量%をメタノールに溶解し、この溶解液にポリエチレン微多孔膜(膜厚:16μm、ガーレ値:150秒/100ml、空孔率:40%)を浸漬した。その後、乾燥させて、本発明の一実施形態である非水系二次電池用セパレータを得た。
フタージェント222Fは、末端の一方がパーフルオロアルキル構造であり、他方がエチレンオキシド鎖であるポリオキシエチレンエーテルである。
なお、ガーレ値は、JIS P8117(2009)に従い、ガーレ式デンソメータ(G−B2C、東洋精機社製)にて測定した。
また、空孔率は、下記式〔ε:空孔率(%)、Ws:目付(g/m2)、ds:真密度(g/cm3)、t:膜厚(μm)〕より求めた。なお、膜厚tは、例えばセパレータの厚みから多孔質基材の厚みを減算した値とすればよい。
ε={1−Ws/(ds・t)}×100
(1)負極の作製
負極活物質である人造黒鉛87g、導電助剤であるアセチレンブラック3g、及びバインダーであるポリフッ化ビニリデン10gを、ポリフッ化ビニリデンの濃度が8.5質量%となるようにN−メチル−ピロリドン(NMP)に溶解し、双腕式混合機にて攪拌し、負極用スラリーを作製した。この負極用スラリーを負極集電体である厚さ25μmの銅箔に塗布し、乾燥後プレスして、負極活物質層を有する負極を得た。
(2)正極の作製
正極活物質であるコバルト酸リチウム粉末89.5g、導電助剤であるアセチレンブラック4.5g、及びバインダーであるポリフッ化ビニリデン6gを、ポリフッ化ビニリデンの濃度が6質量%となるようにN−メチル−ピロリドン(NMP)に溶解し、双腕式混合機にて攪拌し、正極用スラリーを作製した。この正極用スラリーを正極集電体である厚さ20μmのアルミ箔に塗布し、乾燥後プレスして、正極活物質層を有する正極を得た。
(3)試験用リチウムイオン二次電池の作製
得られた正極と負極とにリードタブを溶接した後、正極、セパレータ、負極をこの順に重ねて接合し、電解液を染み込ませた後、アルミパック中に真空シーラーを用いて封入し、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
電解液には、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを3:7の質量比(=EC:EMC)で混合した1M LiPF6混合溶液を用いた。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)のメタノールへの溶解量を0.12質量%から0.95質量%に変更したこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)のメタノールへの溶解量を0.12質量%から0.011質量%に変更したこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)のメタノールへの溶解量を0.12質量%から0.0013質量%に変更したこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)0.12質量部を、フッ素含有非イオン性界面活性剤であるフタージェント212M(パーフルオロアルケニルエチレンオキシド付加物(エチレンオキシド平均付加モル数:12モル);ネオス社製)0.14質量部に代えたこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
なお、フタージェント212Mは、末端の一方がパーフルオロアルケニル構造であり、他方がエチレンオキシド鎖であるポリオキシエチレンエーテルである。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)0.12質量部を、フッ素含有非イオン性界面活性剤であるフタージェント208G(パーフルオロアルケニルエチレンオキシド付加物(エチレンオキシド平均付加モル数:8モル);ネオス社製)0.13質量部に代えたこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
なお、フタージェント208Gは、末端の一方がパーフルオロアルケニル構造であり、他方がエチレンオキシド鎖であるポリオキシエチレンエーテルである。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)0.12質量部を、フタージェントFTX−218(パーフルオロアルケニルエチレンオキシド付加物(エチレンオキシド平均付加モル数:18モル);ネオス社製)0.11質量部に代えたこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
なお、フタージェントFTX−218は、末端の一方がパーフルオロアルケニル構造であり、他方がエチレンオキシド鎖であるポリオキシエチレンエーテルである。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)のメタノールへの溶解量を0.12質量%から0.00065質量%に変更したこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)のメタノールへの溶解量を0.12質量%から1.8質量%に変更したこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)を、フッ素含有アニオン性界面活性剤であるフタージェント110(ネオス社製)に代えたこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)0.12質量部を、フッ素系カチオン性界面活性剤であるフタージェント310(ネオス社製)0.14質量部に代えたこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント222F)0.12質量部を、非イオン性界面活性剤であるエマルゲン108(ポリオキシエチレンラウリルエーテル;花王社製)0.13質量部に代えたこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1において、フッ素含有非イオン性界面活性剤を用いず、メタノールにポリエチレン微多孔膜を浸漬して非水系二次電池用セパレータを得たこと以外、実施例1と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
これに対し、フッ素含有非イオン性界面活性剤の付着量の少ない比較例1では、電池の内部抵抗の低減効果がみられなかった。逆に、フッ素含有非イオン性界面活性剤の付着量が所定量を超える比較例2では、内部抵抗の低減効果は得られるものの、電池内の水分率が著しく増加する結果となった。水分率が多くなり過ぎると、電池内でフッ化水素が発生するため、電池の耐久性及び信頼性を著しく損なうおそれがある。
また、イオン性のフッ素含有界面活性剤を用いた比較例3〜4、及び非フッ素系の非イオン性界面活性剤を用いた比較例5では、電池の内部抵抗の低減効果がないばかりか、むしろ電池内部抵抗が高くなり、電池特性を損う結果を招いた。
−非水系二次電池用セパレータの作製−
ポリフッ化ビニリデン系樹脂として、フッ化ビニリデン/ヘキサフロロプロピレン(=98.9モル%/1.1モル%)共重合体(重量平均分子量=195万)を用意した。
ジメチルアセトアミド(DMAc)とトリプロピレングリコール(TPG)とを7/3の比率(=DMAc/TPG;質量比)で混合した混合溶媒に、このポリフッ化ビニリデン系樹脂を3.8質量%溶解し、塗工液を作製した。この塗工液をポリエチレン製の微多孔膜(膜厚:9μm、ガーレ値:150秒/100ml、空孔率:約40%)の両面に等量塗工し、これを水とジメチルアセトアミドとトリプロピレングリコールとを混合した40℃の凝固液(水/DMAc/TPG=57/30/13[質量比])に浸漬してポリフッ化ビニリデン系樹脂を凝固させた。
塗工膜を固化した後、水洗し、フタージェント212M(エチレンオキシド平均付加モル数:12モル、ネオス社製のフッ素含有非イオン性界面活性剤)の0.1質量%水溶液に浸漬し、乾燥させた。
このようにして、非水系二次電池用セパレータを得た。得られたセパレータの物性を表2に示す。
ここで、フタージェント212Mは、末端の一方がパーフルオロアルケニル基であり、他方がエチレンオキシド鎖であるポリオキシエチレンエーテルである。
なお、ガーレ値は、JIS P8117(2009)に従い、ガーレ式デンソメータ(G−B2C、東洋精機社製)にて測定した。
また、空孔率は、下記式〔ε:空孔率(%)、Ws:目付(g/m2)、ds:真密度(g/cm3)、t:膜厚(μm)〕より求めた。なお、膜厚tは、例えばセパレータの厚みから多孔質基材の厚みを減算した値とすればよい。
ε={1−Ws/(ds・t)}×100
(1)負極の作製
負極活物質である人造黒鉛87g、導電助剤であるアセチレンブラック3g、及びバインダーであるポリフッ化ビニリデン10gを、ポリフッ化ビニリデンの濃度が8.5質量%となるようにN−メチル−ピロリドン(NMP)に溶解し、双腕式混合機にて攪拌し、負極用スラリーを作製した。この負極用スラリーを負極集電体である厚さ25μmの銅箔に塗布し、乾燥後プレスして、負極活物質層を有する負極を得た。
(2)正極の作製
正極活物質であるコバルト酸リチウム粉末89.5g、導電助剤であるアセチレンブラック4.5g、及びバインダーであるポリフッ化ビニリデン6gを、ポリフッ化ビニリデンの濃度が6質量%となるようにN−メチル−ピロリドン(NMP)に溶解し、双腕式混合機にて攪拌し、正極用スラリーを作製した。この正極用スラリーを正極集電体である厚さ20μmのアルミ箔に塗布し、乾燥後プレスして、正極活物質層を有する正極を得た。
(3)試験用リチウムイオン二次電池の作製
得られた正極と負極とにリードタブを溶接した後、正極、セパレータ、負極をこの順に重ねて接合し、電解液を染み込ませた後、アルミパック中に真空シーラーを用いて封入し、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。
電解液には、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを3:7の質量比(=EC:EMC)で混合した1M LiPF6混合溶液を用いた。
実施例8において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント212M)を、フタージェント215M(エチレンオキシド平均付加モル数:15モル、ネオス社製のフッ素含有非イオン性界面活性剤)の0.1質量%水溶液に代えたこと以外、実施例8と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。このセパレータの物性を表2に示す。
ここで、フタージェント215Mは、末端の一方がパーフルオロアルケニル基であり、他方がエチレンオキシド鎖であるポリオキシエチレンエーテルである。
実施例8において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント212M)を、フタージェント250(エチレンオキシド平均付加モル数:22モル、ネオス社製のフッ素含有非イオン性界面活性剤)の0.1質量%水溶液に代えたこと以外、実施例8と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。このセパレータの物性を表2に示す。
ここで、フタージェント250は、末端の一方がパーフルオロアルケニル基であり、他方がエチレンオキシド鎖であるポリオキシエチレンエーテルである。
実施例8において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント212M)を、フタージェント251(エチレンオキシド平均付加モル数:8モル、ネオス社製のフッ素含有非イオン性界面活性剤)の0.1質量%水溶液に代えたこと以外、実施例8と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。このセパレータの物性を表2に示す。
ここで、フタージェント251Mは、末端の一方がパーフルオロアルケニル基であり、他方がエチレンオキシド鎖であるポリオキシエチレンエーテルである。
実施例8において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント212M)を、フッ素含有アニオン性界面活性剤であるフタージェント110(ネオス社製)の0.1質量%水溶液に代えたこと以外、実施例8と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。このセパレータの物性を表2に示す。
実施例8において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント212M)を、フッ素系カチオン性界面活性剤であるフタージェント310(ネオス社製)の0.1質量%水溶液に代えたこと以外、実施例8と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。このセパレータの物性を表2に示す。
実施例8において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント212M)を、フタージェント245F(エチレンオキシド平均付加モル数:45モル、ネオス社製のフッ素含有非イオン性界面活性剤)の0.1質量%水溶液に代えたこと以外、実施例8と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。このセパレータの物性を表2に示す。
ここで、フタージェント222Fは、両端がパーフルオロアルケニル基であり、中央にエチレンオキシド鎖が配置されたポリオキシエチレンエーテルである。
実施例8において、フッ素含有非イオン性界面活性剤(フタージェント212M)を、非イオン性界面活性剤であるエマルゲン120(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、花王社製)の0.1質量%水溶液に代えたこと以外、実施例8と同様にして、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。このセパレータの物性を表2に示す。
実施例8において、塗工膜を固化し水洗した後に、フタージェント212Mの0.1質量%水溶液に浸漬する操作を行わず、乾燥させることによって、非水系二次電池用セパレータを得ると共に、試験用リチウムイオン二次電池を作製した。得られたセパレータの物性を表2に示す。
これに対し、イオン性のフッ素含有界面活性剤を用いた比較例7〜8では、帯電を防ぐ効果は得られなかった。また、両末端が疎水構造であるフッ素含有界面活性剤を用いた比較例9でも、帯電防止の効果は期待できなかった。一方、非フッ素系の非イオン性界面活性剤を用いた比較例10では、半減期が小さく帯電防止の効果はみられるものの、逆に電池内部抵抗が高くなり、電池特性を損う結果を招いた。また、界面活性剤を含まない比較例11では、帯電しやすく、電池の内部抵抗も高く電池特性に劣っていた。
また、本発明の他の一実施形態である非水系二次電池用セパレータでは、電極と接着可能なポリフッ化ビニリデン系樹脂を含むセパレータの帯電を防止することで、良好なハンドリング性を実現し、かつ、電池の内部抵抗を低減し、出力特性を向上させた。これより、非水系二次電池、具体的にはリチウムイオン二次電池に好適に適用できる。特に、アルミラミネート製のソフトパック外装からなるリチウムイオン二次電池に好適である。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
Claims (5)
- フッ素原子を含む疎水構造単位と親水構造単位とを有するフッ素含有非イオン性界面活性剤を含む膜を備え、
前記フッ素含有非イオン性界面活性剤の含有量が0.011g/m2以上0.95g/m2以下であり、
前記親水構造単位としてアルキレンオキシド鎖を有し、前記アルキレンオキシド鎖の平均付加モル数が、5モル以上25モル以下である、非水系二次電池用セパレータ。 - 前記疎水構造単位としてフルオロアルキル基又はフルオロアルケニル基を有する請求項1に記載の非水系二次電池用セパレータ。
- 前記アルキレンオキシド鎖は、エチレンオキシド鎖である請求項1又は請求項2に記載の非水系二次電池用セパレータ。
- 前記フッ素含有非イオン性界面活性剤は、パーフルオロアルキルアルキレンオキシド付加物及びパーフルオロアルケニルアルキレンオキシド付加物から選択される少なくとも一種である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の非水系二次電池用セパレータ。
- 正極と、負極と、前記正極及び前記負極の間に配置された請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の非水系二次電池用セパレータと、を備え、リチウムのドープ・脱ドープにより起電力を得る非水系二次電池。
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