以下、実施形態に係る端子構造について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一の要素同士、或いは相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図における寸法比率は、実際のものと異なる場合がある。
図1は、本実施形態に係る二次電池の平面図である。図2は、図1に示されたII−II線に沿っての断面図である。図1,2に示される二次電池(蓄電装置)1は、例えば、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。二次電池1は、ケース10を備えている。ケース10は、例えば、アルミニウム等の金属から構成されている。ケース10は、例えば、一方が解放された矩形箱状を呈している。ケース10内には、電解液Sが充填されている。電解液Sとしては、例えば、有機溶媒系又は非水系の電解液が挙げられる。ケース10の内側面上には、例えば、絶縁フィルムを設けてもよい。
二次電池1は、電極組立体20を備えている。電極組立体20は、ケース10に収容されている。電極組立体20は、複数の正極(電極)30及び複数の負極(電極)40と、正極30と負極40との間に配置された複数のセパレータとを備えている。正極30及び負極40は、セパレータを介して所定の方向に沿って交互に積層されている。
正極30は、例えばアルミニウム箔等の金属箔と、金属箔の両面に設けられた正極活物質層とを有している。正極活物質層は、例えば、正極活物質とバインダとを含んで構成される。正極活物質としては、例えば、複合酸化物、金属リチウム、及び硫黄等が挙げられる。複合酸化物は、例えば、マンガン、ニッケル、コバルト、及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとを含む。正極30は、縁に形成されたタブ33を有する。タブ33には、正極活物質が担持されていない。正極30は、タブ33を介して導電部材34に接続されている。
負極40は、銅箔等の金属箔と、金属箔の両面に設けられた負極活物質層とを有している。負極活物質層は、例えば、負極活物質とバインダとを含んで構成される。負極活物質としては、例えば、黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、及びソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、並びに、ホウ素添加炭素等が挙げられる。負極40は、縁に形成されたタブ43を有する。タブ43には、負極活物質が担持されていない。負極40は、タブ43を介して導電部材44に接続されている。
ここで、二次電池1には、図1〜3に示されるような端子構造が用いられている。引き続いて、二次電池1に用いられる端子構造について説明する。図3は、本実施形態に係る端子構造を示す部分断面図である。特に、図3の(a)は、図1のIII−III線に沿っての部分断面図であり、図3の(b)は、図1のII−II線に沿っての部分断面図である。
図1〜3に示されるように、端子構造50は、電極組立体20の正極30及び負極40のそれぞれに対して用いられる。端子構造50は、蓋部材60と、端子部材70と、固定部材80と、絶縁部材(第1の絶縁部材)91と、絶縁部材(第2の絶縁部材)92と、一対のスペーサ部材101,102と、を有している。
蓋部材60は、ケース10の開放部分の形状に対応するように長方形板状を呈しており、ケース10に溶接される外縁部61を有している。蓋部材60は、その外縁部61がケース10に溶接されることによってケース10に接合され、ケース10の内部を気密に封止する。ケース10との溶接個所となる外縁部61は、互いに略平行な一対の長辺部62と、互いに略平行であり長辺部62同士を接続する一対の短辺部63と、を含む。
蓋部材60は、ケース10の内側に配置される内面64と、ケース10の外側に配置される外面65と、を有している。外面65は、内面64の反対側の面である。また、蓋部材60には、内面64と外面65とを連通する連通孔66が形成されている。連通孔66は、後述するように、ケース10内において電極組立体20に電気的に接続された端子部材70をケース10の外部に引き出すためのものである。連通孔66は、蓋部材60の長手方向の中心よりも短辺部63側に形成されている。蓋部材60は、例えばアルミニウム等の金属から構成されている。
端子部材70は、ケース10内に配置されるベース部71を有している。ベース部71は、蓋部材60の内面64に対向するように配置され、内面64に沿って平板状に延在している。また、端子部材70は、ベース部71の略中央においてベース部71に突設された突出部72を有している。突出部72は、蓋部材60の内面64側から蓋部材60の連通孔66を介して蓋部材60の外面65側に突出している。突出部72の側面には、例えばねじ溝が形成されている。その場合には、端子部材70は、全体としてボルトとして構成される。
端子部材70は、電極組立体20に電気的に接続されている。より具体的には、端子部材70は、ベース部71から延設された集電板73が、タブ33を介して正極30に接続された導電部材34(又は、タブ43を介して負極40に接続された導電部材44)に接合され、正極30(又は負極40)に電気的に接続されている。端子部材70は、例えば、正極30に接続される場合にはアルミニウム等、負極40に接続される場合には銅等の金属によって一体的に形成される。
固定部材80は、蓋部材60の外面65に対向するように、蓋部材60の連通孔66から突出した端子部材70の突出部72に設けられている(取り付けられている)。固定部材80は、端子部材70を蓋部材60に固定する。固定部材80は、突出部72を囲むように環状を呈している。固定部材80の内側面には、例えばねじ溝が形成されている。その場合には、固定部材80は、ナットであり、突出部72に螺合される。固定部材80は、端子部材70の突出部72に取り付けられることにより、端子部材70に電気的に接続されている。固定部材80は、例えば、ステンレス等の金属によって形成されている。
絶縁部材91は、突出部72を囲むように環状に形成されており、蓋部材60の内面64と端子部材70のベース部71との間に配置されている。その状態において、絶縁部材91は、スペーサ部材101を介して蓋部材60の内面64に対向すると共に、端子部材70のベース部71に接触しており、蓋部材60と端子部材70とを電気的に絶縁している。絶縁部材91は、蓋部材60の内面64上面(第1の面)91sを有し、その上面91sにおいてスペーサ部材101に接触している。上面91sは、蓋部材60の内面64に対向する面であって、最も内面64側の面である。絶縁部材91は、例えば、PPS等の樹脂材料から構成することができる。
絶縁部材92は、突出部72を囲むように環状に形成されており、蓋部材60の外面65と固定部材80との間、及び、蓋部材60の内側面66sと突出部72との間に配置されている。その状態において、絶縁部材92は、スペーサ部材102を介して蓋部材60の外面65に対向すると共に、蓋部材60の内側面66s、及び固定部材80に接触しており、蓋部材60と端子部材70とを電気的に絶縁している。絶縁部材92は、蓋部材60の外面65側の下面(第2の面)92sを有しており、その下面92sにおいてスペーサ部材102に接触している。下面92sは、蓋部材60の外面65に対向する面であって、最も外面65側の面である。
より具体的には、絶縁部材92は、蓋部材60の連通孔66の開口に沿うように蓋部材60の外面65と固定部材80との間に配置された環状の第1の絶縁部93を含む。第1の絶縁部93は、スペーサ部材102を介して蓋部材60の外面65に対向する共に、固定部材80に接触している。これにより、第1の絶縁部93は、蓋部材60と固定部材80(ひいては端子部材70)とを電気的に絶縁している。下面92sは、第1の絶縁部93における外面65側の面である。
また、絶縁部材92は、第1の絶縁部93における連通孔66側の端部に設けられ、蓋部材60の外面65側から連通孔66を介して内面64側に延在する第2の絶縁部94を含む。第2の絶縁部94は、突出部72を囲むように筒状に形成されている。これにより、第2の絶縁部94は、連通孔66内において、蓋部材60と端子部材70とを電気的に絶縁している。
また、絶縁部材92は、第1の絶縁部93における蓋部材60の外縁部61側の端部に立設され、固定部材80の外側面80sに沿って延在する壁部95をさらに含む。壁部95は、固定部材80の外側面80sに沿って固定部材80を囲むように環状に形成されている。なお、壁部95は、ここでは固定部材80から離間しているが、固定部材80に接触していてもよい。このような絶縁部材92は、例えば、PPS等の樹脂材料によって一体的に形成されている。
スペーサ部材101は、蓋部材60の内面64と絶縁部材91の上面91sとの間に配置されている。スペーサ部材101は、端子部材70の突出部72を囲むように環状に形成されている。スペーサ部材101は、金属又はセラミックから構成されている。スペーサ部材101の具体的な材料の一例としては、例えばステンレス等が挙げられる。
スペーサ部材101は、蓋部材60の内面64側の上面(第3の面)101aと、蓋部材60の内面64と反対側(すなわち絶縁部材91側)の下面(第4の面)101bと、を有している。スペーサ部材101は、上面101aにおいて蓋部材60の内面64に接触しており、下面101bにおいて絶縁部材91の上面91sに接触している。スペーサ部材101の上面101aは、複数の凹部が形成された凹凸面である。凹凸面は、例えばディンプル加工等の凹凸加工を施すことによって形成することができる。
これに対して、蓋部材60の内面64は、平坦面である。したがって、蓋部材60とスペーサ部材101との接触は、凹凸面と平坦面とによって形成されている。このため、蓋部材60とスペーサ部材101との接触が平坦面同士で形成される場合と比較して、蓋部材60とスペーサ部材101との接触面積が減少する。
一方、スペーサ部材101の下面101b及び絶縁部材91の上面91sは、平坦面である。したがって、絶縁部材91とスペーサ部材101との接触は、平坦面同士によって形成されている。なお、ここでの平坦面とは、例えば、事後的に凹凸加工が施されていない面を意味するものであり、少なくとも構成材料の性質に由来する表面粗さ等を含む場合がある。
スペーサ部材102は、蓋部材60の外面65と絶縁部材92(特に第1の絶縁部93)の下面92sとの間に配置されている。スペーサ部材102は、端子部材70の突出部72及び絶縁部材92の第2の絶縁部94を囲むように環状に形成されている。スペーサ部材102は、金属又はセラミックから構成されている。スペーサ部材102の具体的な材料の一例としては、例えばステンレス等が挙げられる。
スペーサ部材102は、蓋部材60の外面65側の下面102bと、蓋部材60の外面65と反対側(すなわち絶縁部材92側)の上面102aと、を有している。スペーサ部材102は、下面102bにおいて蓋部材60の外面65と接触しており、上面102aにおいて絶縁部材92の下面92sと接触している。
スペーサ部材102の下面102bは、複数の凹部が形成された凹凸面である。これに対して、蓋部材60の外面65は、平坦面である。したがって、蓋部材60とスペーサ部材102との接触は、凹凸面と平坦面とによって形成されている。このため、蓋部材60とスペーサ部材102との接触が平坦面同士で形成される場合と比較して、蓋部材60とスペーサ部材102との接触面積が減少する。
一方、スペーサ部材102の上面102a及び絶縁部材92の下面92sは、平坦面である。したがって、絶縁部材92とスペーサ部材102との接触は、平坦面同士によって形成されている。
ここで、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材101の外縁101eは、絶縁部材91の上面91sの外縁91eよりも内側(蓋部材60の外縁部61よりも連通孔66側)に位置している。また、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材102の外縁102eは、絶縁部材92の下面92sの外縁92eよりも内側に位置している。ここでは、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、外縁101e及び外縁102eは、外縁91e及び外縁92eよりも内側に位置している。なお、ここでは、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、絶縁部材91の上面91sの外縁91eは、絶縁部材91の外縁と一致しており、絶縁部材92の下面92sの外縁92eは、絶縁部材92の外縁と一致している。したがって、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、外縁101e及び外縁102eは、絶縁部材91及び絶縁部材92の外縁よりも内側に位置している。
固定部材80は、端子部材70のベース部71との間で、これらの絶縁部材91,92、スペーサ部材101,102、及び蓋部材60を(例えば突出部72との螺合によって)挟持することにより、端子部材70を蓋部材60に固定している。なお、端子構造50においては、蓋部材60の内面64と端子部材70のベース部71との間に、蓋部材60の連通孔66を囲むようにリング状の弾性部材(Oリング)Rを配置することによって、ケース10から電解液Sやガス等が漏出することを防止している。
以上説明したように、端子構造50においては、蓋部材60の内面64と端子部材70のベース部71との間に絶縁部材91を配置すると共に、蓋部材60の外面65と固定部材80との間、及び蓋部材60の連通孔66の内側面66sと端子部材70の突出部72との間に絶縁部材92を配置することによって、蓋部材60と端子部材70との絶縁を確保している。そして、蓋部材60の内面64と絶縁部材91との間にスペーサ部材101を配置すると共に、蓋部材60の外面65と絶縁部材92との間にスペーサ部材102を配置している。
これにより、スペーサ部材101,102が熱マスとして機能すると共に、蓋部材60から絶縁部材91に至る間の接触熱抵抗及び蓋部材60から絶縁部材92に至る間の接触熱抵が発生する界面が増加する。このため、ケース10との溶接個所である蓋部材60の外縁部61から絶縁部材91,92への伝熱が抑制され、絶縁部材91,92が溶融することが抑制される。このように絶縁部材91,92の溶融が抑制されれば、絶縁部材91,92の溶融に起因する固定部材80の端子部材70の固定に緩みが生じることも抑制される。つまり、端子構造50によれば、二次電池1の信頼性を向上することができる。
また、端子構造50においては、スペーサ部材101の外縁101e及びスペーサ部材102の外縁102eが、絶縁部材91の上面91sの外縁91e及び絶縁部材92の下面92sの外縁92eよりも内側に位置している。つまり、絶縁部材91の上面91sと蓋部材60との間には、上面91sの外縁91eよりも溶接個所から遠い位置に(すなわち内側に)外縁101eを有するスペーサ部材101が介在させられ、絶縁部材92の下面92sと蓋部材60との間には、下面92sの外縁92eよりも溶接個所から遠い位置に外縁102eを有するスペーサ部材102が介在されることになる。このため、溶接個所から絶縁部材91,92への伝熱が一層抑制され、絶縁部材91,92の溶融が一層抑制される。
また、端子構造50においては、スペーサ部材101における蓋部材60と接触する上面101aを凹凸面とすると共に、スペーサ部材102における蓋部材60と接触する下面102bを凹凸面としている。このため、スペーサ部材101,102と蓋部材60との間の接触面積が減少し、接触熱抵抗が増加する。よって、絶縁部材91,92の溶融が一層抑制される。
さらに、端子構造50においては、絶縁部材92対して、固定部材80の外側面80sに沿って延在する壁部95が形成されている。このため、例えば導電性の異物等が、蓋部材60と固定部材80の外側面80sとに架け渡されるように付着することが防止されるため、固定部材80(ひいては端子部材70)と蓋部材60との絶縁が確実に確保される。
以上の実施形態は、本発明に係る端子構造の一実施形態を説明したものである。したがって、本発明に係る端子構造は、上述した端子構造50に限定されない。本発明に係る端子構造は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述した端子構造50を任意に変更したものとすることができる。
例えば、上記実施形態においては、スペーサ部材101の外縁101e及びスペーサ部材102の外縁102eが、絶縁部材91の上面91sの外縁91e及び絶縁部材92の下面92sの外縁92eよりも内側に位置しているものとした。しかしながら、図4の(a)に示されるように、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材101の幅を絶縁部材91の上面91sの幅よりも広くし、且つ、スペーサ部材101の外縁101eを絶縁部材91の上面91sの外縁91eよりも外側に位置させてもよい。また、蓋部材60の内面及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材102の幅を絶縁部材92の下面92sの幅よりも広くし、且つ、スペーサ部材102の外縁102eを絶縁部材92の下面92sの外縁92eよりも外側に位置させてもよい。ここでは、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材101の幅及びスペーサ部材102の幅は、上面91sの幅及び下面92sの幅よりも広く、且つ、外縁101e及び外縁102eは、外縁91e及び外縁92eよりも外側に位置している。
端子構造50においては、絶縁部材91,92が固定部材80と端子部材70のベース部71との間でスペーサ部材101,102を介して挟持されたときに、絶縁部材91,92に押圧力が加わる。しかしながら、この構成によれば、絶縁部材91が上面91sの全体においてスペーサ部材101に押さえられ、絶縁部材92が下面92sの全体においてスペーサ部材102に押さえられることになるので、その押圧力が分散され、絶縁部材91,92の変形等が抑制される。
また、端子構造50においては、図4の(b)に示されるように、蓋部材60の内面64と絶縁部材91との間、及び、蓋部材60の外面65と絶縁部材92との間に対して、スペーサ部材101,102を介在させなくてもよい。その場合には、絶縁部材91は、上面91sにおいて蓋部材60の内面64に接触し、絶縁部材92は、下面92sにおいて蓋部材60の外面65に接触する。したがって、絶縁部材91の上面91s及び絶縁部材92の下面92sを凹凸面とすることにより、絶縁部材91,92と蓋部材60との接触面積を減少させ、接触熱抵抗を増加させることができる。
また、端子構造50においては、蓋部材60の内面64と絶縁部材91との間、及び蓋部材60の外面65と絶縁部材92との間の一方に対して、上述したようなスペーサ部材101(又はスペーサ部材102)を配置してもよい。例えば、蓋部材60の内面64と絶縁部材91との間にスペーサ部材101を配置すると共に、蓋部材60の外面65と絶縁部材92との間にスペーサ部材102を配置しない場合には、スペーサ部材101の上面101aを凹凸面とすると共に、絶縁部材92の下面92sを凹凸面とすることができる。
さらには、蓋部材60から絶縁部材91,92に至るまでの間の接触熱抵抗を増加させて絶縁部材91,92の溶融を抑制する目的としては、内面64、外面65、絶縁部材91の上面91s、絶縁部材92の下面92s、スペーサ部材101の上面101a、スペーサ部材101の下面101b、スペーサ部材102の下面102b、及び、スペーサ部材102の上面102aの少なくともいずれかを凹凸面とすることにより、凹凸面と平坦面とによって接触を形成し、接触面積を低減させればよい。
ただし、製造コストの低減及び製法の容易化の観点からは、スペーサ部材を金属から構成すると共に、金属から構成されたスペーサ部材の蓋部材60側の面及び/又は蓋部材60と反対側の面を凹凸面とすることが有利である。その場合には、予め凹凸加工を施した金属板を打ち抜いて形成されるスペーサ部材を用いることにより、低コスト且つ容易に絶縁部材91,92の溶融を抑制することができる。
ここで、絶縁部材91及び絶縁部材92は、図5に示されるように、相対的に厚い部分と相対的に薄い部分とを含むことができる。より具体的には、絶縁部材91は、内側部分91аと、内側部分91aよりも蓋部材60の外縁部61側に位置する外側部分91bとを含む。絶縁部材91は、外側部分91bの厚さ(ベース部71から蓋部材60に向かう方向の厚さ)が内側部分91aの厚さよりも薄くなるように形成されている。
このため、絶縁部材91は、内側部分91aにおいてスペーサ部材101に接触しつつ、外側部分91bにおいて蓋部材60及びスペーサ部材101から離間している。このような絶縁部材91における蓋部材60の内面64に対向する面であって最も内面64側の面は、内側部分91aの上面91sである。したがって、上面91sは、ペーサ部材101と接触を成す面である。
同様に、絶縁部材92(ここでは、外面65上に位置する部分(第1の絶縁部93))は、内側部分92aと、内側部分92aよりも蓋部材60の外縁部61側に位置する外側部分92bとを含む。絶縁部材92は、外側部分92bの厚さが内側部分92aの厚さよりも薄くなるように形成されている。
このため、絶縁部材92は、内側部分92aにおいてスペーサ部材102に接触しつつ、外側部分92bにおいて蓋部材60及びスペーサ部材102から離間している。絶縁部材92における蓋部材60の外面65に対向する面であって最も外面65側の面は、内側部分92aの下面92sである。したがって、下面92sは、スペーサ部材101と接触を成す面である。
このような場合には、図5の(a)に示されるように、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材101の外縁101eを内側部分91aの上面91sの外縁91eよりも内側に位置させることができる。また、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材102の外縁102eを内側部分92aの下面92sの外縁92eよりも内側に位置させることができる。ここでは、外縁101e及び外縁102eが、内側部分91aの上面91sの外縁91e及び内側部分92aの下面92sの外縁92eよりも内側に位置している。
このようにすれば、絶縁部材91の内側部分91aの上面91sと蓋部材60との間には、上面91sの外縁91eよりも溶接個所から遠い位置に外縁101eを有するスペーサ部材101が介在させられ、絶縁部材92の内側部分92aの下面92sと蓋部材60との間には、下面92sの外縁92eよりも溶接個所から遠い位置に外縁102eを有するスペーサ部材102が介在されることになる。このため、溶接個所から絶縁部材91,92への伝熱が一層抑制され、絶縁部材91,92の溶融が一層抑制される。
一方、図5の(b)に示されるように、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材101の幅を内側部分91aの上面91sの幅よりも広くし、且つ、スペーサ部材101の外縁101eを内側部分91aの上面91sの外縁91eよりも外側に位置させてもよい。また、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材102の幅を絶縁部材92の下面92sの幅よりも広くし、且つ、スペーサ部材102の外縁102eを内側部分92aの下面92sの外縁92eよりも外側に位置させてもよい。
ここでは、蓋部材60の内面64及び外面65に沿った方向において、スペーサ部材101の幅及びスペーサ部材102の幅は、内側部分91aの上面91sの幅及び内側部分92aの下面92sの幅よりも広く、スペーサ部材101の外縁101e及びスペーサ部材102の外縁102eは、内側部分91aの上面91sの外縁91e及び内側部分92aの下面92sの外縁92eよりも外側に位置している。
なお、この場合には、スペーサ部材101,102の外縁101e,102eは、絶縁部材91,92の外縁(すなわち、外側部分91b,92bの外縁)よりも内側に位置させてもよい。つまり、スペーサ部材101の外縁101eは、絶縁部材91の内側部分91aの外縁91eと絶縁部材91の外側部分91bの外縁との間に位置していればよく、スペーサ部材102の外縁102eは、絶縁部材92の内側部分92aの外縁92eと絶縁部材92の外側部分92bの外縁との間に位置していればよい。
このようにすれば、端子部材70の固定の際に絶縁部材91,92に押圧力が加わったとき、絶縁部材91が内側部分91aの上面91sの全体においてスペーサ部材101に押さえられ、絶縁部材92が内側部分92aの下面92sの全体においてスペーサ部材102に押さえられることになる。つまり、絶縁部材91,92において比較的広い範囲に押圧力が分散されるので、絶縁部材91,92の変形等が抑制される。
さらに、絶縁部材91に凹凸面を設ける場合には、外側部分91bの上面を平坦面とし、内側部分91aの上面91sのみを凹凸面としてもよい。同様に、絶縁部材92に凹凸面を設ける場合には、外側部分92bの下面を平坦面とし、内側部分92aの下面92sのみを凹凸面とすることができる。
また、上記実施形態においては、ボルトである端子部材70と、ナットである固定部材80とを例示した(つまり、端子部材70と蓋部材60とが別体である場合について例示した)。しかしながら、端子部材70と固定部材80としては、互いに一体に形成されるリベットを用いてもよい。
さらに、端子構造50は、二次電池1の他に、例えば、電気二重層キャパシタ等の任意の蓄電装置に用いることができる。