JP5918574B2 - 基板処理装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、ダミーウエハの煩わしい管理をなくすために、ダミーウエハ専用ロードポートを設けず、ウエハ搬送機の設置された搬送室内に、ダミーウエハを収容するダミーウエハ棚を設けることが開示されている。
本発明の目的は、ダミー基板処理を前処理として行う製品用基板処理において、各製品用基板に対しより均一な処理を行うことのできる基板処理技術を提供することにある。
製品用基板を収容し、該製品用基板に形成された膜を改質処理する処理室と、
前記改質処理を行う改質処理ガスと、前記製品用基板に形成された膜を構成する元素を含む膜構成ガスとを、前記処理室内へ供給するガス供給部と、
前記処理室内のガスを排出するガス排気部と、
前記処理室内へ供給された改質処理ガス及び膜構成ガスを励起する励起部と、
前記ガス供給部と前記ガス排気部と前記励起部とを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
製品用でないダミー基板を前記処理室内へ搬入し、その後、前記ガス供給部から前記改質処理ガス及び膜構成ガスを前記処理室内へ供給して前記励起部により励起する第1の励起ステップを行った後、前記処理室内のガスを前記ガス排気部により排出する第1の排気ステップを行い、その後、前記ダミー基板を前記処理室内から搬出するダミー基板処理工程と、
前記ダミー基板処理工程の後、製品用基板を前記処理室内へ搬入し、その後、前記ガス供給部から前記改質処理ガスを前記処理室内へ供給し前記励起部により励起して前記製品用基板を改質処理した後、前記処理室内のガスを前記ガス排気部により排出し、その後、前記製品用基板を前記処理室内から搬出する製品用基板処理工程とを行うよう制御する基板処理装置。
製品用基板を処理室内へ搬入するステップと、
前記製品用基板に形成された膜を改質処理する改質処理ガスを前記処理室内へ供給し、該供給された改質処理ガスを励起する励起ステップと、
前記励起ステップの後、前記処理室内のガスを排出する排気ステップと、
前記排気ステップの後、前記製品用基板を前記処理室内から搬出するステップと、を行う製品用基板処理工程と、
製品用でないダミー基板を処理室内へ搬入するステップと、
前記改質処理ガスと前記製品用基板に形成された膜を構成する元素を含む膜構成ガスとを前記処理室内へ供給し、該供給された改質処理ガス及び膜構成ガスを励起する第1の励起ステップと、
前記第1の励起ステップの後、前記処理室内のガスを排出する第1の排気ステップと、
前記第1の排気ステップの後、前記ダミー基板を前記処理室内から搬出するステップと、を行うダミー基板処理工程とを備え、
前記ダミー基板処理工程後に、前記製品用基板処理工程を行う半導体装置の製造方法。
(1)基板処理装置の構成
本発明の第1実施形態に係る基板処理装置について、図1と図2を用いて以下に説明する。図1と図2は、第1実施形態に係る基板処理装置としての変形マグネトロン型プラズマ処理装置の図であって、図1は基板の搬入時の様子を示す断面図であり、図2は基板の処理時の様子を示す断面図である。
MMT装置100は、ウエハ200をプラズマ処理する処理炉202を備えている。処理炉202には、処理室201を構成する処理容器203が設けられている。処理容器203は、第1の容器であるドーム型の上側容器210と、第2の容器である碗型の下側容器211とを備えている。上側容器210が下側容器211の上に被さることにより、処理室201が形成される。上側容器210は、例えば酸化アルミニウム(Al2O3)または石英(SiO2)等の非金属材料で形成されており、下側容器211は、例えばアルミニウム(Al)で形成されている。
処理室201の底側中央には、ウエハ200を支持するサセプタ217が配置されている。サセプタ217は、例えば窒化アルミニウム(AlN)、セラミックス、石英等の非金属材料から形成されており、ウエハ200上に形成される膜等への金属汚染を低減することができるように構成されている。
主に、サセプタ217により、本実施形態に係る第2基板支持部が構成されている。
処理室201の上方、つまり上側容器210の上面には、光透過窓278が設けられ、光透過窓278上の処理容器203外側には、ランプ加熱装置としてのランプ加熱ユニット280が設置されている。ランプ加熱ユニット280は、サセプタ217と対向する位置に設けられ、ウエハ200の上方からウエハ200を加熱するよう構成されている。ランプ加熱ユニット280を点灯することで、ヒータ217bと比較してより短時間でウエハ200を加熱することができるよう構成されている。また、ヒータ217bを併用することで基板表面の温度を900℃にすることができる。
処理室201の上方、つまり上側容器210の上部には、ガス供給管232やシャワーヘッド236が設けられている。シャワーヘッド236は、キャップ状の蓋体233と、ガス導入口234と、バッファ室237と、開口238と、遮蔽プレート240と、ガス吹出口239とを備え、各種のガスを処理室201内へ供給できるように構成されている。バッファ室237は、ガス導入口234より導入されるガスを分散する分散空間として構成されている。
酸化膜を窒化するための窒化ガスとして、NH3ガス等の不活性ガスとして使用できない窒素含有ガスを用いる場合は、窒素含有ガス供給管232bとは別に、不活性ガス供給管を設け、該不活性ガス供給管に、不活性ガス供給源、マスフローコントローラ、バルブを設ける。
下側容器211の側壁には、処理室201内からガスを排気するガス排気口235が設けられている。ガス排気口235には、ガス排気管231aの上流端が接続されている。ガス排気口235には、例えばキャパシタンスマノメータ等の圧力制御センサとしてのダイアフラムゲージ(不図示)が設けられている。ダイアフラムゲージは、例えば上限の圧力として2Torr(266Pa)まで計測可能に構成されている。
ガス排気管231aには、上流側から順に、ガス濃度計245、圧力調整器(圧力調整部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)242、真空排気装置としてのターボ分子ポンプ246a、開閉弁としての主要バルブ243a、真空排気装置としてのドライポンプ246bが設けられている。
ガス濃度計245は、製品ウエハ表面に形成された膜を構成する元素を含むガスの濃度を測定するものであって、例えば、処理室201内のガスの酸素濃度を測定する酸素濃度計であり、酸素原子又は酸素を含む分子(OH、H2O、NOX等)の濃度を測定するものであり、処理室201内に設けることもできる。
次に、励起部としてのプラズマ生成部を説明する。
処理室201の外周部、すなわち上側容器210の側壁の外側には、処理室201を囲うように、第1の電極としての筒状電極215が設けられている。筒状電極215は、筒状、例えば円筒状に形成されている。筒状電極215は、インピーダンスの整合を行なう整合器272を介して、高周波電力を印加する、例えば周波数が13.56MHzの高周波電源273に接続されている。
主に、筒状電極215、整合器272、高周波電源273、上側磁石216aおよび下側磁石216bにより、本実施形態に係る励起部としてのプラズマ生成部が構成されている。
制御部としてのコントローラ121は、基板処理装置を構成するガス供給部やガス排気部や励起部等の各構成部を制御するもので、信号線Aを通じてダイアフラムゲージ、酸素濃度計245、APC242、ターボ分子ポンプ246a、ドライポンプ246b、主要バルブ243a、スロー排気バルブ243bを、信号線Bを通じてサセプタ昇降機構268を、信号線Cを通じてヒータ217b及びインピーダンス可変機構274を、信号線Dを通じてゲートバルブ244を、信号線Eを通じて整合器272及び高周波電源273を、信号線Fを通じてマスフローコントローラ252a,252b,252c及びバルブ253a,253b,253c,254を、信号線Gを通じてランプ加熱ユニット280を、それぞれ制御するように構成されている。
またMMT装置100には、ゲートバルブ244を介し処理室201に隣接して、基板搬送室(不図示)が設けられている。基板搬送室には搬送機構が設けられ、基板を処理炉202に搬入・搬出自在に構成されている。なお、基板搬送室内の温度は室温、圧力は、0.1Pa以上266Pa以下、例えば100Pa程度に保たれており、基板搬送室内にパーティクルが発生したとしても、搬送機構の動作により、パーティクルが舞う事の無いように構成されている。
次に、第1実施形態に係る基板処理装置を用いた基板の処理工程について説明する。本実施形態に係る基板処理工程は、ダミー基板を処理する前処理工程(ダミー基板処理工程)と、製品用基板を処理する本処理工程(製品用基板処理工程)とから構成される。この基板処理工程は、例えば半導体装置の製造工程の一工程として、上述のMMT装置100により実施される。本処理工程においては、例えば、シリコン(Si)からなるウエハ200の表面に形成された酸化膜に改質処理としての窒化処理を施す。なお以下の説明において、MMT装置100を構成する各部の動作は、コントローラ121により制御される。
まず、製品用基板の処理工程(本処理工程)について説明する。本処理工程は、以下に説明するA基板搬入工程、B基板昇温工程、C基板移載工程、D処理ガス供給工程、Eプラズマ処理工程、F排気工程、G基板搬出工程から構成される。
まずは、処理室201内を基板搬送室内の圧力と同じ圧力、例えば、100Paにした後、ウエハ200を基板搬送室から処理室201内に搬入する。具体的には、ターボ分子ポンプ246aとドライポンプ246bを用いて処理室201内を真空排気すると共に、ウエハ200及びウエハ200に施す処理に対して不活性なガス、例えばN2ガスを供給し、圧力を調整する。
次に、ウエハ200の搬送位置までサセプタ217を下降させて、サセプタ217の貫通孔217aにウエハ突上げピン266を貫通させる。その結果、ウエハ突上げピン266が、サセプタ217上面よりも所定の高さ分だけ例えば、0.5〜3.0mm程度、突出した状態となる。
続いて、ゲートバルブ244を開き、図中省略の搬送機構を用いて処理室201に隣接する基板搬送室(不図示)から処理室201内にウエハ200を搬入する。その結果、ウエハ200は、サセプタ217の上面から突出したウエハ突上げピン266上に水平姿勢で支持される。処理室201内にウエハ200を搬入した後、搬送機構を処理室201外へ退避させ、ゲートバルブ244を閉じて処理室201内を密閉する。
そこで本実施形態においては、ウエハ200をサセプタ217に移載する前に以下の基板昇温工程を実施することで、ウエハ200の反りを抑制する。
基板昇温工程では、処理室201内に搬入したウエハ200の昇温を行う。具体的には、例えば25℃以上900℃以下の範囲内の所定温度に加熱されたサセプタ217の上方に、ウエハ突上げピン266によりウエハ200をサセプタ217から離して支持させる。また、ターボ分子ポンプ246a及びドライポンプ246bによりガス排気管231aを介して処理室201内を排気し、処理室201内の圧力を例えば0.1Pa以上266Pa以下の範囲内の所定値とする。ターボ分子ポンプ246a及びドライポンプ246bは、少なくとも後述のG基板搬出工程が終了するまで作動させておく。
所定時間が経過した後に、所定温度まで昇温されたウエハ200をウエハ突上げピン266からサセプタ217へと移載する。つまり、サセプタ昇降機構268を用いてサセプタ217を上昇させ、ウエハ200をサセプタ217の上面に支持させる。その後、ウエハ200を所定の処理位置まで上昇させる。
次に、処理室201内に改質処理ガスとしての窒素含有ガス、本実施形態ではN2ガスの供給を行う。具体的には、バルブ253b,254を開け、マスフローコントローラ252bにて流量制御しながら、バッファ室237を介して処理室201内にN2ガスを供給する。このとき、N2ガスの流量を、例えば100sccm以上500sccm以下の範囲内の所定値とする。また、処理室201内の圧力が、例えば1Pa以上266Pa以下の範囲内の所定圧力となるように、APC242の開度を調整して処理室201内を排気する。このように、処理室201内を適度に排気しつつ、後述のEプラズマ処理工程の終了時までN2ガスの供給を継続する。
処理室201内の圧力が安定した後、筒状電極215に対して高周波電源273から整合器272を介して、例えば150W以上1000W以下の範囲内の所定の出力値の高周波電力の印加を開始する。このとき、インピーダンス可変機構274は、予め所定のインピーダンス値に制御しておく。これにより、処理室201内、より具体的にはウエハ200の上方のプラズマ生成領域224内にプラズマ放電を起こしてN2ガスを励起する。N2ガスは例えばプラズマ化されて解離し、窒素(N)を含む窒素活性種等の反応種を生成する。N2ガスが励起して生じた窒素活性種により、ウエハ200の表面に改質処理である窒化処理が施される。
N2ガスの供給を停止した後、ガス排気管231aを用いて処理室201内を排気する。これにより、処理室201内のN2ガスや、N2ガスが反応した後のガス等を処理室201外へと排気する。その後、APC242の開度を調整し、処理室201内の圧力を処理室201に隣接する基板搬送室(ウエハ200の搬出先。図示せず)と同じ圧力(例えば100Pa)に調整する。
処理室201内が所定の圧力となった後、サセプタ217をウエハ200の搬送位置まで下降させ、ウエハ突上げピン266上にウエハ200を支持させる。そして、ゲートバルブ244を開き、図中省略の搬送機構を用いてウエハ200を処理室201外へ搬出する。以上により、本処理工程を終了する。
次に、本実施形態におけるダミーウエハの処理工程(前処理工程)について説明する。
前処理工程は、本処理工程において、特に製品ウエハ処理の開始時において、処理室内のガス雰囲気や温度を安定させ、処理後の製品ウエハの品質、例えば酸化膜中の窒素濃度が所定の基準内に収まり、製品ウエハ毎に大きくばらつくことのないようにするために、本処理工程の前段階で行う。前処理工程においては、ダミーウエハ処理により、処理室内壁やサセプタやシャワーヘッド等に付着している微量の酸素の量を調整する。
処理室内壁等に付着している酸素は、通常のガス置換工程で除去することは困難であり、製品ウエハの窒化処理時において、処理室内の空間へ出てきて、製品ウエハに形成される酸窒化膜中に取り込まれ、酸窒化膜の特性に影響を与える。
また、例えばダミーウエハによる前処理工程の後述するDK排気工程において、処理室201内から排気されるガス中の酸素濃度を酸素濃度計245により測定し、酸素濃度が所定の閾値以下である場合には、再度、ダミーウエハによる前処理工程を行うようにすることもできる。このようにすると、本処理工程において確実に、最初に窒化処理されるウエハに形成された膜中の窒素比率と、後で処理されるウエハに形成された膜中の窒素比率との差を小さくすることができる。
DA基板搬入工程、DB基板昇温工程、DC基板移載工程、DK排気工程、DL基板搬出工程は、製品ウエハの代わりにダミーウエハを使用する点以外は、それぞれ、製品ウエハの本処理工程におけるA基板搬入工程、B基板昇温工程、C基板移載工程、F排気工程、G基板搬出工程と同様であるので、説明を省略する。
製品ウエハのA基板搬入工程、B基板昇温工程、C基板移載工程と同様に、DA基板搬入工程、DB基板昇温工程、DC基板移載工程を行った後、DD酸素及び窒素含有ガス供給工程において、処理室201内に、改質処理ガスとしての窒素含有ガスと、製品ウエハに形成された酸化膜を構成する元素である酸素を含む膜構成ガスとしての酸素含有ガス、本実施形態ではN2ガスとO2ガスの混合ガスの供給を行う。具体的には、バルブ253b,253c,254を開け、マスフローコントローラ252b,252cにて流量制御しながら、バッファ室237を介して処理室201内にN2ガスとO2ガスの混合ガスを供給する。このとき、N2ガスの流量を、例えば100sccm以上500sccm以下の範囲内の所定値とし、O2ガスの流量を、例えば100sccm以上500sccm以下の範囲内の所定値とする。また、処理室201内の圧力が、例えば1Pa以上266Pa以下の範囲内の所定圧力となるように、APC242の開度を調整して処理室201内を排気する。このように、処理室201内を適度に排気しつつ、後述のDE酸素及び窒素含有ガスでのプラズマ処理工程の終了時まで、N2ガスとO2ガスの混合ガスの供給を継続する。
DE酸素及び窒素含有ガスでのプラズマ処理工程においては、製品ウエハのEプラズマ処理工程と同様に、処理室201内の圧力が安定した後、筒状電極215に対して高周波電源273から整合器272を介して、例えば150W以上1000W以下の範囲内の所定の出力値の高周波電力の印加を開始する。このとき、インピーダンス可変機構274は、予め所定のインピーダンス値に制御しておく。これにより、処理室201内、より具体的にはダミーウエハの上方のプラズマ生成領域224内にプラズマ放電を起こしてN2ガスとO2ガスを励起する。N2ガスとO2ガスは例えばプラズマ化されて解離し、窒素(N)を含む窒素活性種等の反応種や、酸素(O)を含む酸素活性種等の反応種を生成する。N2ガスとO2ガスが励起されて生じた窒素活性種と酸素活性種により、ダミーウエハ表面や処理室201の内壁表面等に窒化処理及び酸化処理が施される。
N2ガスとO2ガスの供給を停止した後、ガス排気管231aを用いて処理室201内を排気する。これにより、処理室201内のN2ガスやN2ガスが反応した後のガス、O2ガスやO2ガスが反応した後のガス等を処理室201外へと排気する。その後、DG窒素含有ガス供給工程を行う。
DG窒素含有ガス供給工程においては、処理室201内に処理ガスとしての窒素含有ガス、本実施形態ではN2ガスの供給を行う。具体的には、バルブ253b,254を開け、マスフローコントローラ252bにて流量制御しながら、バッファ室237を介して処理室201内にN2ガスを供給する。このとき、N2ガスの流量を、例えば100sccm以上500sccm以下の範囲内の所定値とする。また、処理室201内の圧力が、例えば1Pa以上266Pa以下の範囲内の所定圧力となるように、APC242の開度を調整して処理室201内を排気する。このように、処理室201内を適度に排気しつつ、後述のDH窒素含有ガスでのプラズマ処理工程の終了時までN2ガスの供給を継続する。
DH窒素含有ガスでのプラズマ処理工程においては、処理室201内の圧力が安定した後、製品ウエハのEプラズマ処理工程と同様に、筒状電極215に対して高周波電源273から整合器272を介して、例えば150W以上1000W以下の範囲内の所定の出力値の高周波電力の印加を開始する。このとき、インピーダンス可変機構274は、予め所定のインピーダンス値に制御しておく。これにより、処理室201内、より具体的にはダミーウエハの上方のプラズマ生成領域224内にプラズマ放電を起こしてN2ガスを励起する。N2ガスは例えばプラズマ化されて解離し、窒素(N)を含む窒素活性種等の反応種を生成する。N2ガスが励起されて生じた窒素活性種により、ダミーウエハ表面や処理室201の内壁表面等に窒化処理が施される。
次に、上述のダミーウエハ処理において、DE酸素及び窒素含有ガスでのプラズマ処理工程を行わず、DH窒素含有ガスでのプラズマ処理工程を行った比較例、つまり、ダミーウエハのプラズマ処理工程においてO2ガスを供給せず、N2ガスを供給した比較例について説明する。
図5は、ダミーウエハ1枚に対して、酸素を含まず窒素を含むプラズマ処理を、前処理として行った直後に、製品ウエハと同一組成のモニタウエハ15枚に対して、順に1枚ずつ、上述の本処理を行った場合の、蛍光X線測定結果である。ダミーウエハとしては、ベアシリコンウエハを用いた。モニタウエハは、製品ウエハと同一組成となるよう、ベアシリコンウエハの表面に、酸化膜を10nm(ナノメータ)の厚さで形成したものである。図5において、横軸はモニタウエハの処理枚数、縦軸は蛍光X線の窒素強度、つまり、モニタウエハの酸化膜中の窒素濃度を示す。
したがって、上述の比較例1のように本処理開始初期のモニタウエハの窒素強度が高くなることを抑制するには、モニタウエハと同様に表面に酸化膜を形成したダミーウエハを、前工程において5〜10枚使用する(比較例2)ことが考えられる。しかしながら、酸化膜を形成したダミーウエハは、一度使用すると、次に使用するときは、酸化膜を形成していないベアシリコンに近い効果しか出せない。すなわち、酸化膜を形成したダミーウエハを二度目に使用すると、本処理開始初期のモニタウエハの窒素強度が高くなる。これは、一度使用するとダミーウエハの酸化膜が窒化されることで、ダミーウエハから吐き出される酸素の量が減少するためと考えられる。
次に、第1実施形態に係る前処理工程と本処理工程とを合わせた基板処理工程を行った実施例について説明する。
図6は、ダミーウエハ1枚に対して上述の前処理工程を行った直後に、製品ウエハと同一組成のモニタウエハ5枚に対して、順に1枚ずつ、上述の本処理を行った場合の、蛍光X線測定結果である。ダミーウエハとしては、ベアシリコンウエハを用いた。モニタウエハは、ベアシリコンウエハの表面に、酸化膜を10nmの厚さで形成したものである。図6において、横軸はモニタウエハの処理枚数、縦軸は蛍光X線の窒素強度、つまり、モニタウエハの酸化膜中の窒素濃度を示す。
(1)ダミーウエハ処理を前処理として行った後の製品ウエハ処理において、ウエハ表面に形成された酸化膜に窒化処理を行う際に、最初に窒化処理されるウエハに形成された膜中の窒素比率と、後で処理されるウエハに形成された膜中の窒素比率との差を、ダミーウエハの前処理を行わない場合よりも小さくすることができる。
(2)DE酸素及び窒素含有ガスでのプラズマ処理工程の後に、DH窒素含有ガスでのプラズマ処理工程を行うことにより、製品ウエハのEプラズマ処理工程における処理室201内の酸素量を、ppmオーダー又はそれ以下の量となるよう調整することができる。
(3)比較例2のように表面に酸化膜が形成されたダミーウエハに窒化処理を行う前処理と比べ、処理時間を短縮でき、また、前処理に要するコストを低減できる。本実施例のダミーウエハは、上述したようにベアシリコンウエハであり、比較例2のように特定の膜を形成しておく必要はなく、繰り返して使用できる。
(4)本処理工程の基板搬入時における処理室内のガス中の酸素濃度が所定の閾値以下であるときに、ダミーウエハによる前処理工程を行うように構成した場合は、不要な前処理工程を省略でき、スループットが向上する。
(5)ダミーウエハ搬出前の排気工程における処理室内のガス中の酸素濃度が所定の閾値以下であるときに、再度、ダミーウエハによる前処理工程を行うように構成した場合は、その後の本処理工程において確実に、最初に窒化処理されるウエハに形成された膜中の窒素比率と、後で処理されるウエハに形成された膜中の窒素比率との差を小さくすることができる。
また、上述した実施形態では、酸化膜が形成された製品ウエハを窒化処理する場合について述べたが、本発明は、窒化膜が形成された製品ウエハを酸化処理する場合に適用することも可能である。その場合は、前処理においてベアシリコンウエハであるダミーウエハを、窒素含有ガスと酸素含有ガスを含む雰囲気中でプラズマ処理した後、本処理において製品ウエハを酸素含有ガスを含む雰囲気中でプラズマ処理する。
また、高誘電体である金属酸化膜をプラズマ窒化処理により改質するような場合にも、適用することが可能であり、予め前処理において酸素プラズマで処理室内壁等に酸素を付着させておくことにより、本処理における処理室内の雰囲気を整えることは、被処理金属酸化膜に対する窒化力の安定化に有効である。
次に、第2実施形態について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置であるICP方式プラズマ処理装置300を示している。第2実施形態にかかる構成の詳細な説明は、第1実施形態と同様の機能を有する構成要件に同一の符号を付して省略する。また、ガス供給部についても図示を省略している。
第2実施形態に係るICP方式プラズマ処理装置300は、整合器272a、272b、高周波電源273a、273b及び誘電コイル315a,315bを介してそれぞれ電力が供給されることで、プラズマが生成される。誘電コイル315aは、処理容器203の天井側の外側に敷設されている。誘電コイル315bは、処理容器203の外周壁の外側に敷設されている。
このとき、本処理により製品ウエハ上に形成された薄膜の改質処理を行う前に、前処理として本発明のダミーウエハ処理を行う。
次に、第3実施形態について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の第3実施形態に係る基板処理装置であるECR方式プラズマ処理装置400を示している。第3実施形態にかかる構成の詳細な説明は、第1実施形態と同様の機能を有する構成要件に同一の符号を付して省略する。また、ガス供給部についても図示を省略している。
第3実施形態に係るECR方式プラズマ処理装置400は、マイクロ波を供給してプラズマを生成する整合器272b、高周波電源273b、マイクロ波導入管415a及び誘電コイル415bを備えている。マイクロ波導入管415aは、処理容器203の天井壁に敷設されている。誘電コイル415bは、処理容器203の外周壁の外側に敷設されている。
このとき、本処理により製品ウエハ上に形成された薄膜の改質処理を行う前に、前処理として本発明のダミーウエハ処理を行う。
また、上述の各実施形態では、ウエハに処理が施される場合について説明したが、処理対象はホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。
製品用基板を収容し、該製品用基板に形成された膜を改質処理する処理室と、
前記改質処理を行う改質処理ガスと、前記製品用基板に形成された膜を構成する元素を含む膜構成ガスとを、前記処理室内へ供給するガス供給部と、
前記処理室内のガスを排出するガス排気部と、
前記処理室内へ供給された改質処理ガス及び膜構成ガスを励起する励起部と、
前記ガス供給部と前記ガス排気部と前記励起部とを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
製品用でないダミー基板を前記処理室内へ搬入し、その後、前記ガス供給部から前記改質処理ガス及び膜構成ガスを前記処理室内へ供給して前記励起部により励起する第1の励起ステップを行った後、前記処理室内のガスを前記ガス排気部により排出する第1の排気ステップを行い、その後、前記ダミー基板を前記処理室内から搬出するダミー基板処理工程と、
前記ダミー基板処理工程の後、製品用基板を前記処理室内へ搬入し、その後、前記ガス供給部から前記改質処理ガスを前記処理室内へ供給し前記励起部により励起して前記製品用基板を改質処理した後、前記処理室内のガスを前記ガス排気部により排出し、その後、前記製品用基板を前記処理室内から搬出する製品用基板処理工程とを行うよう制御する基板処理装置。
前記制御部は、前記ダミー基板処理工程において、
前記第1の排気ステップの後、前記ガス供給部から前記改質処理ガスを前記処理室内へ供給して前記励起部により励起する第2の励起ステップを行い、その後、前記処理室内のガスを前記ガス排気部により排出する第2の排気ステップを行い、その後、前記ダミー基板を前記処理室内から搬出するよう制御する基板処理装置。
前記処理室内における前記膜構成ガスの濃度を測定するガス濃度計を備え、
前記制御部は、前記ダミー基板処理工程において、
前記第1の排気ステップにおいて、前記処理室内における前記膜構成ガスの濃度を前記ガス濃度計により測定し、前記膜構成ガスの濃度が所定の閾値以下である場合は、再度、前記第1の励起ステップと前記第1の排気ステップとを行うよう制御する基板処理装置。
前記製品用基板に形成された膜はシリコン酸化膜であり、前記膜構成ガスは酸素含有ガスであり、前記改質処理ガスは窒素含有ガスである基板処理装置。
前記製品用基板に形成された膜はシリコン窒化膜であり、前記膜構成ガスは窒素含有ガスであり、前記改質処理ガスは酸素含有ガスである基板処理装置。
製品用基板を処理室内へ搬入するステップと、
前記製品用基板に形成された膜を改質処理する改質処理ガスを前記処理室内へ供給し、該供給された改質処理ガスを励起する励起ステップと、
前記励起ステップの後、前記処理室内のガスを排出する排気ステップと、
前記排気ステップの後、前記製品用基板を前記処理室内から搬出するステップと、を行う製品用基板処理工程と、
製品用でないダミー基板を処理室内へ搬入するステップと、
前記改質処理ガスと前記製品用基板に形成された膜を構成する元素を含む膜構成ガスとを前記処理室内へ供給し、該供給された改質処理ガス及び膜構成ガスを励起する第1の励起ステップと、
前記第1の励起ステップの後、前記処理室内のガスを排出する第1の排気ステップと、
前記第1の排気ステップの後、前記ダミー基板を前記処理室内から搬出するステップと、を行うダミー基板処理工程とを備え、
前記ダミー基板処理工程後に、前記製品用基板処理工程を行う半導体装置の製造方法。
前記ダミー基板処理工程において、
前記第1の排気ステップの後、前記改質処理ガスを前記処理室内へ供給し、該供給された改質処理ガスを励起する第2の励起ステップと、
前記第2の励起ステップの後、前記処理室内のガスを排出する第2の排気ステップと、
前記第2の排気ステップの後、前記ダミー基板を前記処理室内から搬出するステップと、を行う半導体装置の製造方法。
Claims (4)
- 表面に酸化膜が形成された製品用基板を収容し、前記酸化膜を窒化処理する処理室と、
窒素含有ガスと酸素含有ガスとを、前記処理室内へ供給するガス供給部と、
前記処理室内のガスを排出するガス排気部と、
前記処理室内へ供給された前記窒素含有ガス及び前記酸素含有ガスを励起する励起部と、
前記ガス供給部と前記ガス排気部と前記励起部とを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
製品用でないダミー基板を前記処理室内へ搬入し、その後、前記ガス供給部から前記窒素含有ガス及び前記酸素含有ガスを前記処理室内へ供給して前記励起部により励起して、少なくとも前記ダミー基板及び前記処理室内の内壁表面を窒化及び酸化する第1の励起ステップを行った後、前記処理室内への前記窒素含有ガス及び前記酸素含有ガスの供給を停止し前記処理室内のガスを前記ガス排気部により排出する第1の排気ステップを行い、前記第1の排気ステップの後、前記ガス供給部から前記窒素含有ガスを前記処理室内へ供給し、該供給された前記窒素含有ガスを励起して、少なくとも前記ダミー基板及び前記処理室内の内壁表面を窒化する第2の励起ステップを行い、前記第2の励起ステップの後、前記処理室内のガスを前記ガス排気部により排出する第2の排気ステップを行い、その後、前記ダミー基板を前記処理室内から搬出するダミー基板処理工程と、
前記ダミー基板処理工程の後、製品用基板を前記処理室内へ搬入し、その後、前記ガス供給部から前記窒素含有ガスを前記処理室内へ供給し前記励起部により励起して前記製品用基板を窒化処理した後、前記処理室内のガスを前記ガス排気部により排出し、その後、前記製品用基板を前記処理室内から搬出する製品用基板処理工程とを行うよう制御する基板処理装置。 - 請求項1に記載された基板処理装置であって、
前記ダミー基板は、表面に成膜がなされていないベア基板で構成されており、
前記処理室内における酸素濃度を測定するガス濃度計を備え、
前記制御部は、前記第1の排気ステップにおいて、前記処理室内における前記酸素濃度を前記ガス濃度計により測定し、前記酸素濃度が所定の閾値以下である場合は、前記酸素濃度が前記閾値より高くなるまで、前記第1の励起ステップと前記第1の排気ステップとを繰り返し行い、
前記第1の排気ステップにおいて前記酸素濃度が前記閾値より高い場合は、前記第1の排気ステップの後、前記第2の励起ステップを行うよう制御する基板処理装置。 - 表面に酸化膜が形成された製品用基板を処理室内へ搬入するステップと、
窒素含有ガスを前記処理室内へ供給し、該供給された前記窒素含有ガスを励起して、前記酸化膜を窒化する励起ステップと、
前記励起ステップの後、前記処理室内のガスを排出する排気ステップと、
前記排気ステップの後、前記製品用基板を前記処理室内から搬出するステップと、を行う製品用基板処理工程と、
製品用でないダミー基板を処理室内へ搬入するステップと、
前記窒素含有ガスと酸素含有ガスとを前記処理室内へ供給し、該供給された前記窒素含有ガス及び前記酸素含有ガスを励起して、少なくとも前記ダミー基板及び前記処理室内の内壁表面を窒化及び酸化する第1の励起ステップと、
前記第1の励起ステップの後、前記処理室内への前記窒素含有ガス及び前記酸素含有ガスの供給を停止し前記処理室内のガスを排出する第1の排気ステップと、
前記第1の排気ステップの後、前記窒素含有ガスを前記処理室内へ供給し、該供給された前記窒素含有ガスを励起して、少なくとも前記ダミー基板及び前記処理室内の内壁表面を窒化する第2の励起ステップと、
前記第2の励起ステップの後、前記処理室内のガスを排出する第2の排気ステップと、
前記第2の排気ステップの後、前記ダミー基板を前記処理室内から搬出するステップと、を行うダミー基板処理工程とを備え、
前記ダミー基板処理工程後に、前記製品用基板処理工程を行う半導体装置の製造方法。 - 請求項3に記載された半導体装置の製造方法であって、
前記ダミー基板は、表面に成膜がなされていないベア基板で構成されており、
前記第1の排気ステップにおいて前記処理室内における酸素濃度が所定の閾値以下である場合は、前記酸素濃度が前記閾値より高くなるまで、前記第1の励起ステップと前記第1の排気ステップとを繰り返し行い、
前記第1の排気ステップにおいて前記酸素濃度が前記閾値より高い場合は、前記第1の排気ステップの後、前記第2の励起ステップを行う半導体装置の製造方法。
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