JP5999361B2 - 赤外線遮蔽材料、赤外線遮蔽材料微粒子分散液、赤外線遮蔽材料微粒子分散体、並びに赤外線遮蔽体 - Google Patents
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Description
一方、視界の確保や安全性の確保など、窓本来の機能を維持する為、窓材には、目に感知される明るさ、すなわち可視光透過率は出来るだけ高いことが求められている。
金属酸化物を蒸着させた赤外線反射ガラスも同様で、可視光透過率を高くすると、赤外線遮蔽性が低下してしまうという難点がある。
しかしながら、ITO中のInは、希少元素であり、資源量も少なく高価である。一方、ATO中のSbも資源量が少なく、また、ATO自体の近赤外線の吸収効果も十分ではない。
結局、プラズマ吸収波長がホウ化物材料よりも長波長側にあって、可視光への影響が少なく、使用環境下の雰囲気や入射する紫外線などの影響を受けることのない材料が望まれていた。
そして、赤外線遮蔽材料が1nm以上800nm以下の平均粒径を有し、自由電子密度が3×1021cm−3以上であって電子伝導性を有し、誘電関数の実部が700nm以上の波長で正の値から負の値に転じ、誘電関数の虚部が500〜600nmの波長域に極大値を持たず、波長550nmにおいて2以下であると、可視光に対する透明性、赤外線遮蔽性および電波透過性に優れるものとなることを知見した。
一般式SrVO 3−X (但し、0≦X<1)で表記されるメタバナジン酸ストロンチウムの微粒子、一般式Sr(V,Mo)O 3−X (但し、0≦X<1、原子比でV:Mo=1:9〜3:7)で表記されるモリブデンバナジン酸ストロンチウムの微粒子、から選ばれる1種以上を有する赤外線遮蔽材料であって、
平均粒径が1nm以上800nm以下の微粒子からなり、
自由電子密度が3×1021cm−3以上であって電子伝導性を有し、
誘電関数の実部が700nm以上の波長で正の値から負の値に転じ、
誘電関数の虚部が500〜600nmの波長域に極大値を持たず、波長550nmにおいて2以下であることを特徴とする赤外線遮蔽材料である。
第2の発明は、
第1の発明に記載の赤外線遮蔽材料の微粒子が、溶媒中に分散されていることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散液である。
第3の発明は、
第2の発明に記載の赤外線遮蔽材料微粒子分散液と媒体樹脂との混合物が、基材の表面に塗布されており、且つ、前記赤外線遮蔽材料の微粒子が、前記媒体樹脂中に分散されていることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散体である。
第4の発明は、
第2の発明に記載の赤外線遮蔽材料微粒子分散液が、基材用媒体中に分散されていることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散体である。
第5の発明は、
第4の発明に記載の基材用媒体が、樹脂またはガラスであることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散体である。
第6の発明は、
第5の発明に記載の樹脂が、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂のうちから選択されるいずれか1種類以上であることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散体である。
第7の発明は、
前記赤外線遮蔽材料微粒子の表面が、Si、Ti、Zr、Alから選択される1種類以上の元素を含有する酸化物で被覆されていることを特徴とする第3〜第6の発明のいずれかに記載の赤外線遮蔽材料微粒子分散体である。
第8の発明は、
第3〜第7の発明のいずれかに記載の赤外線遮蔽材料微粒子分散体が、板状またはフィルム状または薄膜状に形成されたものであることを特徴とする赤外線遮蔽体である。
本発明者らは赤外線遮蔽材料を研究し、当該赤外線遮蔽材料が可視光透過率の高い赤外線遮蔽材料となる3つの要件を見出した。
当該要件とは、
(i)十分な量の自由電子が存在していること、
(ii)表面プラズモン共鳴の波長が赤外域に存在していること、
(iii)可視光波長の光に対して材料の持つ光学吸収が、当該材料を含有する赤外線遮蔽膜等を暗くしてしまわないこと、
の3つである。
一般に高導電性の材料において、自由電子の密度が3×1021cm−3以上である場合には、これらの電子の集団励起により、単位質量あたりの共鳴吸収量が多くなることが期待される。
例えば、最も高導電性の透明導電体であるITOの自由電子密度は凡そ3×1021cm−3であるが、粒径20nm程度のITO微粒子のプラズマ共鳴吸収のモル吸収係数は最大値で1000M−1cm−1以下である。これに対して、自由電子密度がITOの3倍の9×1021cm−3の値を持つLaB6のモル吸収係数の最大値は、12000M−1cm−1であり、ITO微粒子の10倍以上の共鳴吸収能を持つことを、本発明者らは実験的に確認している。
当該共鳴吸収量は、上述した自由電子密度の他に電子の有効質量などにも依存するが、一般的に自由電子密度が大きい方が共鳴吸収量も大きくなる。従って工業的に有益なプラズモン吸収微粒子材料としては、自由電子密度は3×1021cm−3以上であることが好ましい。
通常バルク材料で自由電子モデルが成り立つ材料においては、プラズマ共鳴振動の周波数ωPが、ωP=4πne2/m*(nは自由電子密度、eは電子の電荷素量、m*は電子の有効質量)で表わされる。つまり、プラズマ共鳴振動の周波数ωPは、自由電子の密度と有効質量とに応じて決定される。材料が微粒子である場合には局在型表面プラズモンが励起される。しかしながら、実際の微粒子集団においては、電子―電子相互作用や、双極子間相互作用、電子のバンド間遷移など種々の制約や変調を受け、材料の自由電子モデルは厳密には成り立たなくなるため、微粒子集団としてのプラズモン共鳴波長は上式が予測する値からずれてくる。
一方、バルクの赤外線遮蔽材料のプラズマ波長は、当該材料の誘電関数の実部ε1が正の値から負の値に転じる波長として定義されている。
ε(ω)=ε1(ω)+iε2(ω)
当該複素関数式において、実部ε1(ω)は電場の振動との位相差および分極の大きさを与え、虚部ε2(ω)は電気伝導やバンド間遷移による誘電損失を与える。
そして、本発明に係る赤外線遮蔽材料の誘電関数の実部ε1を観察したところ、当該実部ε1の値が、波長700nm以上で正の値から負の値に転じる場合に、赤外線波長領域において表面プラズモン共鳴が起こることが多くの実験から帰結された。
また、当該材料の試料に入射させた偏光の偏向面の回転yと位相量Dとの波長分散グラフ(y、Δ)を測定することにより、当該材料の試料表面のε1とε2とのデータを得ることができる。このε1とε2とのデータは、よく知られた光学式を用いて屈折率nや消衰係数k、または垂直反射率Rなどに変換可能である。
当該理由は、本発明に係る赤外線遮蔽材料の可視光波長の光に対する透過性に関するものである。
本発明者らの検討によれば、上述した誘電関数の虚部ε2が可視光波長領域で極大値を持たず、波長550nmにおいて2以下の値であるときには、可視光の透過性が損なわれることなく近赤外線の吸収効果を得ることができることが実験から明らかとなった。
本発明者らは、上記の3つの要件を満たす化合物として、一般式SrVO3−X(但し、0≦X<1)で表記されるメタバナジン酸ストロンチウム、一般式Sr(V,Mo)O3−X(0≦X<1、原子比でV:Mo=1:9〜3:7)で表記されるモリブデンバナジン酸ストロンチウム、一般式Sr(Ti,Nb)O3−X(但し、0≦X<1、原子比でTi:Nb=99.95:0.05〜95:5)で表記されるニオブチタン酸ストロンチウムといった、複合ストロンチウム酸化物に想到した。さらに、本発明に係る複合ストロンチウム酸化物を微粒子状として媒体中に分散させることで、可視光透過率の高い赤外線遮蔽材料となることも知見した。
SrVO3−Xは可視光の透過波長に広がりがあり、赤の可視光に対する透過率が高いという長所を有している。
一方、Sr(V,Mo)O3−Xは、SrVO3−Xに比べて青みがかった色調となり、赤外線の吸収自体はやや大きいという長所を有している。
また、Sr(Ti,Nb)O3−Xは、Sr(V,Mo)O3−Xと同様に、赤外線の吸収自体がやや大きいという長所を有している。
(a)一般式SrVO3−X(但し、0≦X<1)で表記されるメタバナジン酸ストロンチウムの製造方法
メタバナジン酸ストロンチウムの粉末は、例えば、以下のように製造される。
炭酸ストロンチウムSrCO3の粉末を真空中1000℃で5時間程度加熱して、酸化ストロンチウムSrOを得る。
一方、三酸化二バナジウム(V2O3)と五酸化二バナジウム(V2O5)を分子比でV2O3:V2O5=1:1になるように混合し、真空中またはN2ガスフロー中において800〜1000℃で、10〜48時間焼成し、二酸化バナジウム(VO2)を作製する。
尤も、ここで市販のSrOとVO2とを入手しても良い。しかし、SrOとVO2とには吸湿性があるので、よく乾燥した材料を用いる必要がある。
当該混合粉を、水素1〜5%含む窒素フローなどの還元雰囲気で、1300℃以上、より好ましくは1500℃以上、1600℃以下の温度で、2〜20時間加熱焼成し、さらに、N2キャリアガス雰囲気下などの中性雰囲気下で1〜24時間焼成することで、青黒色の粉末である立方晶ペロブスカイト構造のメタバナジン酸ストロンチウムが得られる。
得られた青黒色の粉末をX線回折法で解析すると、立方晶ペロブスカイト構造のSrVO3と同定された。
次に、一般式Sr(V,Mo)O3−X(0≦X<1、原子比でV:Mo=1:9〜3:7)で表記されるモリブデンバナジン酸ストロンチウムは、例えば、以下の方法で得ることができる。
(a)に記載した手順と同様にしてSrOとVO2を用意する。MoO2とSrOとVO2とを原子比でSr:V:Mo=1:(0.1〜0.3):(0.9〜0.7)になるように混合し、ブレンダーで十分攪拌した後、N2ガスをキャリアとしたH2ガスを流しながら加熱し、1200〜1500℃で2〜10時間保持焼成後、N2ガスでさらに1〜5時間焼成することでモリブデンバナジン酸ストロンチウムが得られる。
得られた赤色の粉末をX線回折法で解析すると、立方晶ペロブスカイト構造のSr(V,Mo)O3と同定された。
次に、一般式Sr(Ti,Nb)O3−X(但し、0≦X<1、原子比でTi:Nb=99.95:0.05〜95:5)で表記されるニオブチタン酸ストロンチウムは、例えば、以下の方法で得ることができる。
二酸化チタンTiO2と三酸化二ニオブNb2O3と上述した酸化ストロンチウムSrOとを原子比でSr:Ti:Nb=3:(2.85〜2.9985):(0.15〜0.0015)になるように混合し、ブレンダーで十分攪拌した後、N2ガスをキャリアとしたH2ガスを流しながら加熱し、1400〜2000℃で5〜10時間保持焼成後、N2ガスでさらに1〜5時間焼成することでニオブチタン酸ストロンチウムが得られる。
得られた青色の粉末をX線回折法で解析すると、立方晶ペロブスカイト構造のSr(Ti,Nb)O3と同定された。
上記の工程で得られたメタバナジン酸ストロンチウム微粒子、モリブデンバナジン酸ストロンチウム微粒子、ニオブチタン酸ストロンチウム微粒子の粒度分布は、原料粉末の粒径や加熱温度、加熱時間その他のパラメータにも依存するが、一般に平均粒径はミクロンオーダとなる。そして、本発明に係る赤外線遮蔽材料の粒子径は、その使用目的によって適宜選定することができる。
尤も、当該メタバナジン酸ストロンチウム微粒子、モリブデンバナジン酸ストロンチウム微粒子、ニオブチタン酸ストロンチウム微粒子を可視光透明性の高い赤外線遮蔽用途に使用する為には、これら粉末の粒径を、ナノオーダーの水準まで十分小さくすることが好ましい。
本発明に係る赤外線遮蔽材料の微粒子の適用方法として、上記微粒子を適宜な媒体中に分散させて、赤外線遮蔽材料微粒子分散液や赤外線遮蔽材料微粒子分散体とすることが出来る。そして、当該赤外線遮蔽材料微粒子分散液を、所望の基材表面上に塗膜形成する方法がある。当該赤外線遮蔽材料微粒子分散液をそのまま形成液として用いても良い。この方法によれば、あらかじめ高温で焼成した赤外線遮蔽材料微粒子を、基材中、もしくはバインダーによって基材表面に結着させることが可能なので、樹脂材料等の耐熱温度の低い基材材料への応用が可能であり、形成の際に大型の装置を必要とせず安価であるという利点がある。尚、所望の基材としては、各種の樹脂基材やガラス基材が使用できる。
(a)微粒子を媒体中に分散させ、基材表面に形成する方法
上述した本発明に係る赤外線遮蔽材料を微粒子化した赤外線遮蔽材料微粒子を、適宜な溶媒中に分散させて赤外線遮蔽材料微粒子の分散液を得ることが出来る。また、上述したように、当該赤外線遮蔽材料粉末を適宜な分散剤と共に適宜な溶媒と混合し、当該混合物を湿式粉砕して赤外線遮蔽材料微粒子の分散液を得ることも出来る。
また、金属アルコキシドを用いたバインダーの併用も可能である。上記金属アルコキシドとしては、Si、Ti、Al、Zr等のアルコキシドが代表的である。これら金属アルコキシドを用いたバインダーは、加熱等により加水分解・縮重合し、酸化物膜を形成することが可能である。当該形成されるSi、Ti、Zr、Alのいずれか1種類以上の元素を含有する酸化物膜で、前記赤外線遮蔽材料微粒子の表面を被覆することも好ましい。
当該本発明に係る赤外線遮蔽材料をバインダー樹脂中に直接分散させた分散体は、基材
表面に塗布後、溶媒を蒸発させる必要が無く、環境的、工業的に好ましい。
上記バインダー樹脂は、所望によりフィルムでもボードでも良く、形状は限定されない。
そして、バインダー樹脂としての透明基材材料としては、PET、アクリル、ウレタン、ポリカーボネート、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル、フッ素樹脂等が、各種目的に応じて使用可能である。また、樹脂以外ではガラスを用いることができる。
本発明に係る赤外線遮蔽材料を微粒子として用いる別の方法として、当該赤外線遮蔽材料微粒子を基材中に分散させても良い。赤外線遮蔽材料微粒子を基材中に分散させるには、基材表面から浸透させても良いし、基材樹脂をその溶融温度以上に加熱して溶融させた後、赤外線遮蔽材料微粒子と当該基材樹脂とを混合しても良い。このようにして得られた微粒子含有樹脂媒体は、所定の方法でフィルムや板(ボード)状に成形し、赤外線遮蔽材料として使用出来る。
以上、詳細に説明したように、本発明に係る一般式SrVO3−X(0<X<1)で表記されるメタバナジン酸ストロンチウムの微粒子や、一般式Sr(V,Mo)O3−X(0≦X<1、原子比でV:Mo=1:9〜3:7)で表記されるモリブデンバナジン酸ストロンチウム微粒子や、一般式Sr(Ti,Nb)O3−X(0≦X≦1、原子比でTi:Nb=99.95:0.05〜95:5)で表記されるニオブチタン酸ストロンチウムの微粒子から選ばれる1種以上からなる赤外線遮蔽材料は、自由電子密度が3×1021cm−3以上であって電子伝導性を有し、誘電関数の実部が、700nm以上の波長で正の値から負の値に転じ、かつ、誘電関数の虚部が、500〜600nmの波長域にピークを持たず、波長550nmにおいて2以下である赤外線遮蔽材料である。
また、上記赤外線遮蔽材料微粒子表面に被覆膜を形成することにより、水分や、紫外光と水分との組み合わせのような環境に対しても優れた耐候性を有する赤外線遮蔽材料微粒子分散体、および、赤外線遮蔽体が得られる。
つまり、本発明により、可視光透過率の高さを求められる、車両の窓や建築物の窓などに適した赤外線遮蔽体を安価に提供することが可能となり、その工業的価値は高い。
尚、本実施例および比較例において、原料粉末の粒度分布はマイクロトラック粒度分布計MT3300(レーザ回折・散乱法)(日機装(株)製)により測定した。
得られた膜の表面電気抵抗値は、三菱化学(株)製表面抵抗測定器ローレスタMP MCP−T350で測定し、膜厚は東京精密(株)製触針式表面粗さ計SURFCOM−5000DXを用いて測定した。
また可視光透過率は分光光度計として、日立ハイテクノロジー社製分光光度計U−4000を用いて300〜2100nmの波長範囲で透過率を測定し、ISO−9050規格に基づいて算出した。
誘電関数の実部と虚部の測定は分光エリプソメータとして、J.A.Woollam社製の多入射角分光エリプソメータ装置M−2000を用いて行った。光学モデルとして、General OscillatorモデルでLorentzとDrude振動子とを合わせた吸収を仮定し、計算と測定データを対比させることによりε1とε2とを求めた。
炭酸ストロンチウムSrCO3を1000℃の真空焼成炉において真空中5時間加熱して、酸化ストロンチウムSrO粉末を得た。また三酸化二バナジウムV2O3と五酸化二バナジウムV2O5とを、分子比で1:1に混合した後、同様に1000℃真空中48時間加熱して、二酸化バナジウムVO2粉末を得た。
これらの粉末を原子比でSr:V=1:1となるように混合してブレンダーで十分攪拌した後、混合粉末を、N2ガスをキャリアとした5%H2ガスを流しながら加熱し、1500℃で8時間保持焼成後、N2ガスのみでさらに24時間焼成した。得られた濃青色の粉末をX線回折法で解析すると立方晶ペロブスカイト構造のSrVO3とほぼ同じ回折パターンを示した。そして、化学分析によって酸素が若干少ないSrVO2.9と同定された。
その結果、当該試料の室温での電気抵抗値は1.6×10−4Ωcm、キャリアはn型であり、キャリア密度は2.3×1022cm−3であった。当該測定結果より、SrVO2.9は高導電体であり、自由電子密度(前記キャリア密度と同等である。)も十分に大きいことが確認された。
その結果を図1に示す。
また誘電関数の虚部ε2は、波長370nmに極大値を、波長565nmに極小値をとるプロファイルを有し、可視光領域である500〜600nmの波長範囲においては極大値を持たず、また波長550nmにおける虚部ε2の値は1.2であり、ε2≦2を満足することが判明した。
実施例1で得られたSrVO2.9粉末5重量%を、エタノール90重量%および高分子分散剤5重量%と共に混合し、0.3mm径のYTZビーズと共にペイントシェーカで7時間粉砕・分散処理して、赤外線遮蔽材料微粒子分散液を作製した。
尚、高分子分散剤として、ビッグケミー社製、Disperbyk−2163を使用した。
この分散液中におけるSrVO2.9粉末の粒度分布を測定したところ、体積平均粒径83nmが得られた。この赤外線遮蔽材料微粒子分散液を、UV硬化樹脂と混合して、PETフィルム上にバーコーターで塗布し、UVランプで硬化させて膜厚が約3.5μmの膜を得た。
得られた赤外線遮蔽材料微粒子が分散した薄膜付きPETフィルム試料を、分光光度計で測定したところ、1550nm付近の近赤外波長を中心とする強く幅広い吸収が見られ、このPETフィルムが赤外線遮蔽効果を有することが分かった。具体的には、可視光透過率72%、日射透過率57%を有していることが判明し、赤外線の遮蔽効果と同時に可視光透過率が高いことが判明した。
実施例1で得られた酸化ストロンチウムSrOと二酸化バナジウムVO2粉末とを、原子比でSr:V=1:1となるように混合してブレンダーで十分攪拌して混合粉末とした。当該混合粉末を、N2ガスをキャリアとした5%H2ガスを流しながら加熱し、1600℃で48時間保持焼成した。得られた青色の粉末をX線回折法で解析すると立方晶ペロブスカイト構造のSrVO2.88と同定された。化学分析からも原子比でSr:V:O=1:1:2.88と得られた。
従って、当該SrVO2.88は高導電体であり、自由電子密度(前記キャリア密度と同等である。)も十分に大きいことが確認された。
その結果、SrVO2.88の誘電関数の実部は、波長1020nmにおいて正の値から負の値へ移行しており、波長域700nm以上において導電関数の実部が正の値から負の値へ移行してことが確認された。また誘電関数の虚部は、波長375nmに極大値を、波長495nmに極小値をとるプロファイルを持つため、可視光領域の500〜600nmの波長範囲においては極大値を持たず、また波長550nmにおけるε2の値は1.0であり、ε2≦2を満足することが判明した。
実施例3で得られたSrVO2.88粉末を5重量%、エタノールを90重量%、及び高分子分散剤を5重量%となるように秤量して良く混合し、0.3mm径のYTZビーズと共にペイントシェーカで10時間分散させて、赤外線遮蔽材料微粒子分散液を作製した。
尚、高分子分散剤として、ビッグケミー社製、Disperbyk−2163を使用した。
この分散液中におけるSrVO2.88粉末の粒度分布を測定したところ、体積平均粒径78nmが得られた。
得られた赤外線遮蔽材料微粒子が分散した薄膜付き板ガラスを、分光光度計で測定したところ、可視光透過率78%、日射透過率65%が得られ、このソーダライム板ガラスが透過率の高い赤外線遮蔽効果を有することが分かった。
二酸化チタンTiO2と三酸化二ニオブNb2O3とを、原子比でTi:Nb=98:2になるように混合し混合粉を得た。当該混合粉を、真空中1000℃で24時間加熱して(Ti,Nb)O2粉末を得た。この(Ti,Nb)O2粉末と、実施例1で得られた酸化ストロンチウムSrO粉末とを、原子比でSr:(Ti+Nb)=1:1となるように混合してブレンダーで十分攪拌し混合粉末とした。当該混合粉末を、N2ガスをキャリアとした5%H2ガスを流しながら加熱し、1500℃で8時間保持して焼成後、N2ガスのみの雰囲気下でさらに24時間焼成した。得られた青色の粉末をX線回折法で解析すると、立方晶ペロブスカイト構造のSrTiO3と同定された。2原子%のNbはTiサイトに固溶したと考えられる。
参考例1で得られたSr(Ti,Nb)O3粉末5重量%を、エタノール90重量%および高分子分散剤5重量%と共に混合し、0.3mm径のYTZビーズと共にペイントシェーカで7時間粉砕・分散処理して、赤外線遮蔽材料微粒子分散液を作製した。当該赤外線遮蔽材料微粒子分散液中におけるSr(Ti,Nb)O3粉末の粒度分布を測定したところ、体積平均粒径77nmが得られた。この赤外線遮蔽材料微粒子分散液を、UV硬化樹脂と混合して、PETフィルム上にバーコーターで塗布し、これをUVランプで硬化させて膜厚が約3.5μmの薄膜を得た。
12.2×10−5Ω・cmの導電性を持つ炭化チタン(TiC)は、自由電子を多量に保有する為、赤外線吸収効果が期待される。
実施例1と同様の方法・条件で炭化チタン粉末をHIP処理し、表面を磨いて鏡面を有するディスク試料を製造した。当該ディスク試料に対し分光エリプソメータを用いて、実施例1と同様に誘電関数を測定した。
その結果、比較例1に係る炭化チタンの誘電関数の実部は、波長800nmで4.0、波長1000nmで4.3の値を持ち、波長域700nm以上でも正の値であることが
判明した。
誘電関数の実部が負の小さな値、例えば−2以下になるのは0.6eV以下のフォトンエネルギーに対応しており、微粒子による表面プラズモン共鳴は、2030nm以上の長い赤外波長においてであることが予想されたが、実際の微粒子分散膜ではこの波長での吸収は観察されなかった。また可視光波長領域において誘電関数の虚部がブロードな極大値を持つ為、バンド間遷移による強い着色が予想された。
この微粒子分散液を、UV硬化樹脂と混合して、PETフィルム上にバーコーターで塗布し、これをUVランプで硬化させて膜厚が約3.5μmの薄膜を得た。すると、グレーの膜が得られた。
当該PETフィルム上の炭化チタン微粒子分散膜の分光透過率を測定すると、可視光の波長領域では単調に透過率が低減され、赤外線の波長領域では吸収は殆ど観測されなかった。
5.3×10−5Ω・cmの導電性を持つ二珪化バナジウム( VSi2)は、自由電子を多量に保有する為、赤外線吸収効果が期待される。
実施例1と同様の方法・条件で二珪化バナジウム粉末をHIP処理し、表面を磨いて鏡面を有するディスク試料を製造した。当該ディスク試料に対し、分光エリプソメータで誘電関数を測定した結果、誘電関数の実部は、波長800nmで1.2、波長780〜2100nmで0〜+10の値を持っていることが判明した。しかし、波長1000nmでは6.5の値であった。さらに、誘電関数の虚部は波長400〜780nmで10〜20と大きい値を持ち、波長550nmにおいて2を超えることが判明した。
この微粒子分散液を、UV硬化樹脂と混合して、PETフィルム上にバーコーターで塗布し、これをUVランプで硬化させて膜厚が約3.5μmの薄膜を得た。すると、薄い水色の膜が得られた。
当該PETフィルム上の二珪化バナジウム微粒子分散膜の分光透過率を測定すると、赤外線の波長領域では吸収は殆ど観測されなかった。
Claims (8)
- 一般式SrVO 3−X (但し、0≦X<1)で表記されるメタバナジン酸ストロンチウムの微粒子、一般式Sr(V,Mo)O 3−X (但し、0≦X<1、原子比でV:Mo=1:9〜3:7)で表記されるモリブデンバナジン酸ストロンチウムの微粒子、から選ばれる1種以上を有する赤外線遮蔽材料であって、
平均粒径が1nm以上800nm以下の微粒子からなり、
自由電子密度が3×1021cm−3以上であって電子伝導性を有し、
誘電関数の実部が700nm以上の波長で正の値から負の値に転じ、
誘電関数の虚部が500〜600nmの波長域に極大値を持たず、波長550nmにおいて2以下であることを特徴とする赤外線遮蔽材料。 - 請求項1に記載の赤外線遮蔽材料の微粒子が、溶媒中に分散されていることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散液。
- 請求項2に記載の赤外線遮蔽材料微粒子分散液と媒体樹脂との混合物が、基材の表面に塗布されており、且つ、前記赤外線遮蔽材料の微粒子が、前記媒体樹脂中に分散されていることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散体。
- 請求項2に記載の赤外線遮蔽材料微粒子分散液が、基材用媒体中に分散されていることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散体。
- 請求項4に記載の基材用媒体が、樹脂またはガラスであることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散体。
- 請求項5に記載の樹脂が、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂のうちから選択されるいずれか1種類以上であることを特徴とする赤外線遮蔽材料微粒子分散体。
- 前記赤外線遮蔽材料微粒子の表面が、Si、Ti、Zr、Alから選択される1種類以上の元素を含有する酸化物で被覆されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の赤外線遮蔽材料微粒子分散体。
- 請求項3〜7のいずれかに記載の赤外線遮蔽材料微粒子分散体が、板状またはフィルム状または薄膜状に形成されたものであることを特徴とする赤外線遮蔽体。
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