本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する長手方向と横方向とを有する吸収体を備えた吸収性本体と、前記長手方向に伸縮する弾性部材を備え、前記吸収性本体の前記横方向の両側に設けられた一対の防漏壁と、前記吸収性本体の非肌側に設けられた外層シートと、を備え、前記吸収性本体の厚さ方向の肌側に液吸収性の吸収パッドを着脱可能なパンツ型使い捨ておむつであって、前記一対の防漏壁は、少なくとも前記長手方向において前記外層シートの前記横方向の長さが最小となる位置に、厚さ方向の一方側の面同士が接合された接合部をそれぞれ有し、前記横方向において、前記吸収性本体及び前記防漏壁の長さが最大となるように前記吸収性本体及び前記防漏壁を伸長させたときの、前記最小となる位置における、前記吸収性本体の前記横方向の幅と、前記防漏壁のうち前記吸収性本体の前記横方向の端と前記接合部との間の距離の2倍との合計値は、前記横方向において、前記吸収パッドの長さが最大となるように前記吸収パッドを伸長させたときの、前記横方向において、前記吸収パッドの長さが最大となるように前記吸収パッドを伸長させたときの、前記吸収パッドを前記パンツ型使い捨ておむつに挿入したときに前記最小となる位置における前記吸収パッドの前記横方向の幅と、前記吸収パッドの厚さの2倍との合計値よりも大きく、前記パンツ型使い捨ておむつに前記吸収パッドを挿入したときに、一対の前記接合部の前記横方向における内側端同士の間隔が、前記吸収パッドの前記横方向の幅よりも狭くなる部分を有する、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、吸収パッドを重ねて使用する際に、防漏壁の接合部と吸収性本体の肌側面との間のスペースに吸収パッドの横方向両端部を収容することが可能であり、防漏壁に干渉したり防漏壁の上に覆い被さったりすることなく吸収パッドを挿入することができる。また、挿入された吸収パッドは、防漏壁の接合部によって厚さ方向に押さえられ保持されることから、吸収パッドが離脱してしまうことが抑制される。これにより、吸収パッドの位置ずれを生じにくくすると共に、防漏壁本来の機能によって、排泄物がおむつの外側に漏れてしまうことを抑制することができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記吸収パッドは、前記横方向の両側に一対の吸収パッド防漏壁を有し、前記最小となる位置において、一対の前記吸収パッド防漏壁の前記横方向における間隔は、一対の前記接合部の前記横方向における内側端の間隔よりも狭い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、吸収性本体に設けられた一対の防漏壁の間に、吸収パッドの防漏壁が起立して配置されるため、横方向に2重の防漏壁が設けられる配置となる。これにより、排泄物がパンツ型使い捨ておむつの外部に漏出することを抑制しやすくなる。また、吸収パッドの防漏壁の横方向両側に位置する吸収性本体防漏壁によって、吸収パッドの防漏壁が横方向の外側に過度に広がることが抑制され、防漏壁の位置ずれも生じにくくなる。これにより、良好なフィット性が確保される。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記防漏壁には、前記長手方向に伸縮する防漏壁弾性部材が前記横方向に並んで複数設けられており、前記横方向において、前記接合部よりも外側に配置された前記防漏壁弾性部材の数は、前記接合部よりも内側に配置された前記防漏壁弾性部材の数よりも多い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、防漏壁のうち、接合部よりも横方向外側の剛性が低い領域に弾性部材を多く配置することにより、当該領域が着用者の凹凸に応じた曲面を形成しやすくなり、着用者の肌に対するフィット性が向上する。また、複数の弾性部材を設けることで、防漏壁に作用する収縮力(圧力)が一か所に集中しにくくなり、パンツ型使い捨ておむつの付け心地が悪化するのを抑制できる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記横方向において、前記接合部よりも外側に配置された複数の前記防漏壁弾性部材の前記横方向の間隔よりも、前記横方向において、前記接合部よりも内側に配置された前記防漏壁弾性部材のうち、最も外側に位置する前記防漏壁弾性部材と、前記接合部よりも外側に配置された前記防漏壁弾性部材のうち、最も内側に位置する前記防漏壁弾性部材との前記横方向の間隔の方が広い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、吸収パッドをおむつ1に挿入する際に、接合部よりも内側の防漏壁弾性部材と、前記接合部よりも外側の防漏壁弾性部材との間隔が広いため、当該間隔が広い部分に指を引っ掛けて、防漏壁(接合部)を吸収パッドの肌側に引き出す動作を行いやすくなる。これにより、吸収パッドを正確に挿入しやすくなり、排泄物の漏れ等が抑制される。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記吸収パッドは、液吸収性のパッド吸収体を有し、前記最小となる位置において、前記横方向において、前記パッド吸収体の長さが最大となるように前記パッド吸収体を伸長させたときの前記パッド吸収体の幅は、前記横方向において、前記吸収体の長さが最大となるように前記吸収体を伸長させたときの前記吸収体の幅よりも広い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、パッド吸収体を用いずにパンツ型使い捨ておむつを使用する場合と比較して、排泄物等の吸収容量を大きくすることが可能であり、おむつ交換のインターバルをより長くすることができる。また、防漏壁に設けられた接合部によって、吸収性本体が下方に垂れ下がりにくい構造を有していることにより、排泄物を吸収して重くなった場合であってもパッド吸収体が下方に垂れ下がりにくく、フィット性が悪化しにくい。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記吸収パッドは、液吸収性のパッド吸収体を有し、前記最小となる位置において、前記横方向において、前記パッド吸収体の長さが最大となるように前記パッド吸収体を伸長させたときの前記パッド吸収体の幅は、前記横方向において、前記吸収体の長さが最大となるように前記吸収体を伸長させたときの前記吸収体の幅よりも広い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、パッド吸収体を用いずにパンツ型使い捨ておむつを使用する場合と比較して、排泄物等の吸収容量を大きくすることが可能である。また、排泄が行われた際には、おむつ自体を交換することなく吸収パッドのみを交換すれば良いので、交換簡便性を向上させることができるとともに、おむつ交換のインターバルを長くすることができる。さらに、防漏壁に設けられた接合部によって、吸収性本体が下方に垂れ下がりにくい構造を有していることにより、排泄物を吸収して重くなった場合であってもパッド吸収体が下方に垂れ下がりにくく、フィット性が悪化しにくい。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記パッド吸収体は、前記長手方向における前記吸収パッドの両端部の間の領域に、前記横方向における幅が最も狭くなった幅狭部を有し、前記長手方向において、前記接合部と前記幅狭部とが重複しており、前記長手方向における前記接合部の長さは、前記長手方向における前記幅狭部の長さよりも長い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、着用者の股下部のうち幅狭部が形成されている領域において防漏壁の接合部の間に吸収パッドをしっかりと保持することが可能であり、吸収パッドの位置ずれ等が生じにくく排泄物の漏れが生じにくくなる。さらに、吸収パッドを挿入する際に、該吸収パッドとおむつとの間に長手方向の位置ずれが発生した場合であっても、吸収パッドをおむつにしっかりと挿入することが可能となる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記吸収体は、前記長手方向における前記吸収体の両端部の間に括れ部を有し、前記厚さ方向において、前記一対の接合部は前記吸収体とそれぞれ重複しておらず、前記横方向において、前記一対の接合部の間隔は、前記吸収体の前記長手方向の両端部における長さよりも短い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、吸収体の括れ部内の領域に接合部が形成されることにより、当該領域において接合部によって防漏壁が折り重ねられ、防漏壁の起立高さが高くなり過ぎないようにすることができる。また、接合部が吸収体と重複していないことにより、着用時において剛性の高い接合部が着用者の身体(肌側)に押し付けられにくくなり、おむつ着用時における肌触りの悪化を抑制できる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記吸収性本体の肌側に設けられた内層シートを備え、前記一対の防漏壁は、前記長手方向の両端部において、前記内層シートと接合されたエンド接合部を有し、前記長手方向において、前記接合部と前記エンド接合部との間に、前記防漏壁が前記厚さ方向に接合されていない非接合部を有し、前記パンツ型使い捨ておむつに前記吸収パッドを挿入したときに、前記吸収パッドの前記横方向における長さが最も長い部分の少なくとも一部が、前記長手方向において前記非接合部と重複しており、前記横方向における前記エンド接合部の間隔は、前記吸収パッドの前記横方向における最大長さよりも短い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、防漏壁のうち剛性が低く変形しやすい非接合部がポケットのように作用することで、吸収パッドの横幅が最も広い部分をすっぽりと収容することが可能となる。また、エンド接合部の間隔が狭いことにより、吸収パッドの位置が長手方向にずれた場合であっても、吸収パッドの横幅が最も広い部分が当該エンド接合部に引っかかるため、吸収パッドの長手方向における位置ずれを抑制しやすくなる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記外層シートの前記長手方向の腹側端部が、前記長手方向の内側に折り返された腹側折り返し部と、前記外層シートの前記長手方向の背側端部が、前記長手方向の内側に折り返された背側折り返し部と、を有し、前記吸収パッドの前記長手方向の両端の間の距離は、前記腹側折り返し部の前記長手方向の内側端部と、前記背側折り返し部の前記長手方向の内側端部との間の、前記長手方向における距離よりも短い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、吸収パッドの位置が長手方向の腹側若しくは背側にずれた場合であっても、吸収パッドの長手方向端部が、外装シートの折り返し部と内層シートとの間に形成される隙間(ドライエッジ)に引っかかるため、吸収パッドの長手方向への位置ずれが止められる。これにより、おむつ着用時において吸収パッドがおむつの長手方向端部からはみ出してしまうことが抑制される。
また、互いに交差する長手方向と横方向とを有する吸収体を備えた吸収性本体と、前記長手方向に伸縮する弾性部材を備え、前記吸収性本体の前記横方向の両側に設けられた一対の防漏壁と、前記吸収性本体の非肌側に設けられた外層シートと、を備え、前記吸収性本体の厚さ方向の肌側に液吸収性の吸収パッドを着脱可能であり、前記一対の防漏壁は、前記長手方向において前記外層シートの前記横方向の長さが最小となる位置に、厚さ方向の一方側の面同士が接合された接合部をそれぞれ有し、前記横方向において前記吸収性本体及び前記防漏壁の長さが最大となるように前記吸収性本体及び前記防漏壁を伸長させたときの、前記最小となる位置における、前記吸収性本体の前記横方向の幅と、前記防漏壁のうち前記吸収性本体の前記横方向の端と前記接合部との間の距離の2倍との合計値が、前記横方向において前記吸収パッドの長さが最大となるように前記吸収パッドを伸長させたときの、前記吸収パッドを前記パンツ型使い捨ておむつに挿入したときに前記最小となる位置における、前記吸収パッドの前記横方向の幅と、前記吸収パッドの厚さの2倍との合計値よりも大きく、前記吸収パッドを挿入したときに、一対の前記接合部の前記横方向における内側端同士の間隔が、前記吸収パッドの前記横方向の幅よりも狭くなる部分を有するパンツ型使い捨ておむつを着用者に装着させる、パンツ型使い捨ておむつ装着方法であって、前記吸収パッドを前記着用者の股間に配置する、吸収パッド配置工程と、配置された前記吸収パッドの非肌側に前記吸収性本体が重なるように前記パンツ型使い捨ておむつを前記着用者に着用させる、着用工程と、前記パンツ型使い捨ておむつに前記吸収パッドを挿入する、吸収パッド挿入工程と、を有することを特徴とする、パンツ型使い捨ておむつ装着方法が明らかとなる。
このようなパンツ型使い捨ておむつ装着方法によれば、着用者の身体の排泄口等の位置に対して吸収パッドの位置を調整しやすく、おむつの装着時において吸収パッドから排泄物が漏出することが抑制される。また、吸収性本体に設けられた防漏壁と吸収パッドとが干渉することなくおむつに吸収パッドを挿入することができるため、該吸収パッドの挿入が容易であり、おむつを着用する際に良好なフィット性が確保される。
かかるパンツ型使い捨ておむつ装着方法であって、前記吸収パッドは、前記横方向の両側に一対の吸収パッド防漏壁を有し、前記最小となる位置において、一対の前記吸収パッド防漏壁の前記横方向における間隔は、一対の前記接合部の前記横方向における内側端の間隔よりも狭い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつ装着方法によれば、吸収性本体に設けられた一対の防漏壁の間に、吸収パッドの防漏壁が起立して配置されるため、横方向に2重の防漏壁が設けられる配置となる。これにより、排泄物がパンツ型使い捨ておむつの外部に漏出することを抑制しやすくなる。また、吸収パッドの防漏壁の横方向両側に位置する吸収性本体防漏壁によって、吸収パッドの防漏壁が横方向の外側に過度に広がることが抑制され、防漏壁の位置ずれも生じにくくなる。これにより、良好なフィット性が確保される。
かかるパンツ型使い捨ておむつ装着方法であって、前記防漏壁には、前記長手方向に伸縮する防漏壁弾性部材が前記横方向に並んで複数設けられており、前記横方向において、前記接合部よりも外側に配置された前記防漏壁弾性部材の数は、前記接合部よりも内側に配置された前記防漏壁弾性部材の数よりも多い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつ装着方法によれば、防漏壁のうち、接合部よりも横方向外側の剛性が低い領域に弾性部材を多く配置することにより、当該領域が着用者の凹凸に応じた曲面を形成しやすくなり、着用者の肌に対するフィット性が向上する。また、複数の弾性部材を設けることで、防漏壁に作用する収縮力(圧力)が一か所に集中しにくくなり、パンツ型使い捨ておむつの付け心地が悪化するのを抑制できる。
かかるパンツ型使い捨ておむつ装着方法であって、前記横方向において、前記接合部よりも外側に配置された複数の前記防漏壁弾性部材の前記横方向の間隔よりも、前記横方向において、前記接合部よりも内側に配置された前記防漏壁弾性部材のうち、最も外側に位置する前記防漏壁弾性部材と、前記接合部よりも外側に配置された前記防漏壁弾性部材のうち、最も内側に位置する前記防漏壁弾性部材との前記横方向の間隔の方が広い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつ装着方法によれば、吸収パッドをおむつに挿入する際に、接合部よりも内側の防漏壁弾性部材と、前記接合部よりも外側の防漏壁弾性部材との間隔が広いため、当該間隔が広い部分に指を引っ掛けて、防漏壁(接合部)を吸収パッドの肌側に引き出す動作を行いやすくなる。これにより、吸収パッドを正確に挿入しやすくなり、排泄物の漏れ等が抑制される。
かかるパンツ型使い捨ておむつ装着方法であって、前記吸収パッドは、液吸収性のパッド吸収体を有し、前記最小となる位置において、前記横方向において、前記パッド吸収体の長さが最大となるように前記パッド吸収体を伸長させたときの前記パッド吸収体の幅は、前記横方向において、前記吸収体の長さが最大となるように前記吸収体を伸長させたときの前記吸収体の幅よりも広い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつ装着方法によれば、パッド吸収体を用いずにパンツ型使い捨ておむつを使用する場合と比較して、排泄物等の吸収容量を大きくすることが可能であり、おむつ交換のインターバルをより長くすることができる。また、防漏壁に設けられた接合部によって、吸収性本体が下方に垂れ下がりにくい構造を有していることにより、排泄物を吸収して重くなった場合であってもパッド吸収体が下方に垂れ下がりにくく、フィット性が悪化しにくい。
かかるパンツ型使い捨ておむつ装着方法であって、前記吸収パッドは、液吸収性のパッド吸収体を有し、前記最小となる位置において、前記横方向において、前記パッド吸収体の長さが最大となるように前記パッド吸収体を伸長させたときの前記パッド吸収体の幅は、前記横方向において、前記吸収体の長さが最大となるように前記吸収体を伸長させたときの前記吸収体の幅よりも広い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつ装着方法によれば、パッド吸収体を用いずにパンツ型使い捨ておむつを使用する場合と比較して、排泄物等の吸収容量を大きくすることが可能であり、おむつ交換のインターバルをより長くすることができる。また、防漏壁に設けられた接合部によって、吸収性本体が下方に垂れ下がりにくい構造を有していることにより、排泄物を吸収して重くなった場合であってもパッド吸収体が下方に垂れ下がりにくく、フィット性が悪化しにくい。
かかるパンツ型使い捨ておむつ装着方法であって、前記パッド吸収体は、前記長手方向における前記吸収パッドの両端部の間の領域に、前記横方向における幅が最も狭くなった幅狭部を有し、前記長手方向において、前記接合部と前記幅狭部とが重複しており、前記長手方向における前記接合部の長さは、前記長手方向における前記幅狭部の長さよりも長い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつ装着方法によれば、着用者の股下部のうち幅狭部が形成されている領域において防漏壁の接合部の間に吸収パッドをしっかりと保持することが可能であり、吸収パッドの位置ずれ等が生じにくく排泄物の漏れが生じにくくなる。さらに、吸収パッドを挿入する際に、該吸収パッドとおむつとの間に長手方向の位置ずれが発生した場合であっても、吸収パッドをおむつにしっかりと挿入することが可能となる。
かかるパンツ型使い捨ておむつ装着方法であって、前記吸収体は、前記長手方向における前記吸収体の両端部の間に括れ部を有し、前記厚さ方向において、前記一対の接合部は前記吸収体とそれぞれ重複しておらず、前記横方向において、前記一対の接合部の間隔は、前記吸収体の前記長手方向の両端部における長さよりも短い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつ装着方法によれば、吸収体の括れ部内の領域に接合部が形成されることにより、当該部分において接合部によって防漏壁が折り重ねられ、防漏壁の起立高さが高くなり過ぎないようにすることができる。また、接合部が吸収体と重複していないことにより、着用時において剛性の高い接合部が着用者の身体(肌側)に押し付けられにくくなり、おむつ着用時における肌触りの悪化を抑制できる。
===実施形態===
<おむつ1の基本構成>
本実施形態で扱う吸収性物品の一例として、パンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)の基本的な構成について説明する。図1は、展開且つ伸長状態であるおむつ1の平面図である。図2は、おむつ1を腹側から見た概略斜視図である。図3Aは、図1中のA−A概略断面図であり、図3Bは、図1A中のB−B概略断面図であり、図3Cは、図1A中のC−C概略断面図である。なお、図1における「伸長状態」とは、製品(おむつ1)を皺なく伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述するバックシート30等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態のことを言う。
このおむつ1は、図2のパンツ型状態において、互いに直交する三方向として縦方向と横方向と前後方向とを有している。そして、以下では、このパンツ型状態における縦方向の一方側及び他方側のことを、それぞれ「胴回り開口側」及び「股下側」とも言い、また、前後方向の前側及び後側のことを、それぞれ「腹側」及び「背側」とも言う。
一方、図1の展開状態においては、おむつ1は、互いに直交する三方向として長手方向と幅方向とを有している。そして、以下では、この展開状態における長手方向の一方側及び他方側のことを、それぞれ「腹側」及び「背側」とも言う。なお、展開状態における上記の幅方向は、パンツ型状態における上記の横方向と同じ方向である。そのため、以下では、幅方向のことを「横方向」とも言う。また、展開状態の長手方向は、パンツ型状態の縦方向に沿った方向である。また、図3に示すように、縦方向(長手方向)及び横方向(幅方向)と直交する方向を「厚さ方向」とし、着用対象者の肌と当接する側を「肌側」とし、その反対側を「非肌側」とする。
また、おむつ1は、図1に示すように、長手方向において腹側胴回り部3と、背側胴回り部4と、股下部5とを有する。腹側胴回り部3は、おむつ1の着用時において着用者の腹側に位置する部分である。背側胴回り部4は、おむつ1の着用時において着用者の背側に位置する部分である。そして、腹側胴回り部3と背側胴回り部4との間に股下部5が設けられる。
本実施形態のおむつ1は、吸収性本体10と、トップシート20と、バックシート30と、防漏壁50と、を有する。そして、図1の展開状態から、吸収性本体10の長手方向(縦方向)の所定位置CL10を折り位置として同吸収性本体10が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態において互いに対向する腹側胴回り部3及び背側胴回り部4が腹側サイドエッジ部3es及び背側サイドエッジ部4esにて溶着等で接合されると、これら胴回り部3,4同士が環状に繋がって、これにより、図2に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型状態のおむつ1となる。
吸収性本体10は、尿等の排泄物を吸収する機能を有し、図1に示されるように平面視略長方形をなし、その長手方向をおむつ1の縦方向に沿わせつつ横方向の中央に配置されている。吸収性本体10は、液体吸収性の吸収体(吸収性コア)11と、同吸収体11の外周面を被覆するコアラップシート12と、を有する。また、吸収性本体10の横方向の両側には、防漏壁50が設けられている。防漏壁50の詳細については後で説明する。
吸収体11は、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を所定形状に成形したものであり、その内部には高吸収性ポリマー(所謂SAP)等が混入されている。本実施形態において、吸収体11は平面視略砂時計形状であり、長手方向の中央部が横方向の内側に凹んだ括れ部11cを有している。すなわち、吸収体11は、吸収体11の長手方向の両端部11ea,11ebよりも横方向の寸法が小さい括れ部11cを、長手方向の両端部11ea,11ebの間の位置に有している。コアラップシート12は、吸収体11の外周面を被覆する液透過性のシート部材であり、ティッシュペーパーや不織布等を使用可能である。
トップシート20は、吸収性本体10の厚さ方向の肌側面に配置され、おむつ1の着用時に着用者の肌と当接する液透過性のシート部材(内層シート)である。本実施形態のトップシート20は、例えば、エアスルー不織布やスパンボンド不織布等によって形成される。
バックシート30は、吸収性本体10の厚さ方向の非肌側に配置され、おむつ1の外層を構成するシート部材(外層シート)である。本実施形態において、バックシート30は、バックフィルム31と、上側外層シート32及び下側外層シート33とを有する。バックフィルム31は、吸収性本体10の非肌側に配置された液不透過性かつ透湿性のシート部材であり、例えば樹脂フィルムによって形成される。バックフィルム31が設けられることによって、吸収性本体10によって吸収された尿等の水分が着用者の衣服側に移動(浸透)することが抑制される。
上側外層シート32及び下側外層シート33は、厚さ方向に重ねられつつバックフィルム31の非肌側に配置される柔軟なシート状部材であり、例えばスパンボンド不織布等によって形成される。上側外層シート32及び下側外層シート33は、少なくとも腹側胴回り部3及び背側胴回り部4において共に同じ形状であり、全体としては図1に示されるような略砂時計形状を有している。すなわち、バックシート30は、腹側胴回り部3と背側胴回り部4との間で長手方向の中央部(股下部5)が横方向の内方に凹んだ括れ部30cを有している。
また、おむつ1において、バックシート30の長手方向腹側の端部30eаが長手方向の内側に折り返されており、折り返された端部30eаの一部が吸収性本体10及び防漏壁50の肌側に重ねて接合された腹側折り返し部30faを形成している。同様に、バックシート30の長手方向背側の端部30ebが、長手方向の内側に折り返されており、折り返された端部30ebの一部が吸収性本体10及び防漏壁50の肌側に重ねて接合された背側折り返し部30fbを形成している。
また、上側外層シート32及び下側外層シート33の厚さ方向の間には、糸ゴム等の弾性部材が設けられている。本実施形態では、図1に示されるように、おむつ1の腹側胴回り部3(腹側サイドエッジ部3es,3esの間の領域)において、複数の腹側胴回り弾性部材35aが所定の伸長倍率で横方向に伸長された状態で上側外層シート32と下側外層シート33との間に挟まれて接合されている。この腹側胴回り弾性部材35aによって、おむつ1の腹側胴回り部3に横方向の伸縮性が付与される。同様に、おむつ1の背側胴回り部4(背側サイドエッジ部4es,4esの間の領域)において、複数の背側胴回り弾性部材35bが所定の伸長倍率で横方向に伸長された状態で上側外層シート32と下側外層シート33との間に接合されている。この背側胴回り弾性部材35bによって、おむつ1の背側胴回り部4に横方向の伸縮性が付与される。
なお、弾性部材の「伸長倍率」とは、弾性部材(糸ゴム)の自然長を1としたときの伸び度合いを示したものであり、例えば伸長倍率が1.2の場合、弾性部材は自然長から0.2だけ伸張していることになる。
また、背側胴回り部4には複数の背側脚回り弾性部材35lgが設けられている。背側脚回り弾性部材35lgは、背側胴回り部4の長手方向の内側の領域(吸収体11の長手方向の中央寄りの位置)から括れ部30cに沿って湾曲して配置されている。具体的に言えば、背側脚回り弾性部材35lgは、図1に示されるように、横方向の中央部(吸収体11が配置されている領域)において横方向に沿って配置された直線部35lgsと、直線部35lgsの横方向の両側から、横方向の外側に向かって斜め上方に湾曲して配置された湾曲部35lgcと、を有する。そして、直線部35lgsと湾曲部35lgcとは、それぞれ異なる伸長倍率で伸長された状態で上側外層シート32と下側外層シート33との間に接合されている。
本実施形態では、直線部35lgsにおける伸長倍率が背側胴回り弾性部材35bの伸長倍率よりも低くなるように背側脚回り弾性部材35lgが配置されている。直線部35lgsは、横方向の中央部において吸収体11(吸収性本体10)と重複する部分を有していることから、伸長倍率を低くすることによって、吸収体11が横方向に過度に収縮することを抑制することができる。なお、直線部35lgsの横方向の位置によって伸長倍率が異なっていても良い。例えば、直線部35lgsのうち横方向中央部における伸長倍率が横方向両端部における伸長倍率より低くなっていても良い。これにより、直線部35lgsにおける応力に勾配が生じ、フィット性を損なうことなく吸収体11の収縮を抑制することができる。
一方、湾曲部35lgcにおける伸長倍率は、背側胴回り弾性部材35bの伸長倍率よりも高くなるように配置されている。湾曲部35lgcは、おむつ1の背側において括れ部30cに沿って配置されているが、この領域は、おむつ1の着用時に着用者の臀部に当接し、着用者が脚を動かすことによって位置ずれが生じやすい部分である。そこで、湾曲部35lgcの伸長倍率を高くすることによって、収縮力を強くして位置ずれを生じにくくしている。また、脚回り開口LHの近隣においてバックシート30の収縮量が大きくなるため、バックシート30が着用者の臀部の丸みに沿った形状に変形しやすくなり、フィット性を高めることができる。なお、直線部35lgsと同様に、湾曲部35lgcの横方向で伸長倍率が異なっていても良い。例えば、湾曲部35lgcにおいて、横方向の内側よりも外側の方が伸長倍率を高くしても良い。
<防漏壁50について>
次に、防漏壁50について説明する。防漏壁50は、吸収性本体10の横方向両側において、吸収性本体10の長手方向(おむつ1の縦方向)に沿って配置され、おむつ1の着用時には吸収性本体10の側端部から起立して、排泄物がおむつ1の外側に漏出するのを抑制する。図4は、展開且つ伸長状態である防漏壁50の平面図である。図5は、図3Cの領域Dについて拡大して表す概略断面図である。なお、図5では説明の便宜上厚さ方向における縮尺を変形して表している。
防漏壁50は、図4に示されるような矩形状のシート部材50sを、長手方向(縦方向)に沿った折り曲げ線f1〜f3にて横方向に折り畳むことによって形成される。防漏壁50を形成するシート部材50sとしては、例えば不織布等、柔軟性を有するシート部材を使用することができる。また、防漏壁50には、長手方向に伸縮可能な糸ゴム等の防漏壁弾性部材55が複数設けられている。図4の例では、それぞれ長手方向に沿った6本の防漏壁弾性部材551〜556が横方向の外側から内側に向かって並んで配置されている。防漏壁弾性部材551〜556はそれぞれ長手方向に所定の伸長倍率で伸長された状態で防漏壁50に接合されている。この防漏壁弾性部材55によって防漏壁50に長手方向に沿った伸縮性が付与され、おむつ1着用時に防漏壁50を起立させる。
防漏壁弾性部材55は、図1及び図4において破線で示された範囲において伸縮性を発現している。なお、図1及び図4において破線で示された範囲よりも長手方向(縦方向)の外側の領域に伸縮性を発現していない防漏壁弾性部材55が存在していても良い。また、防漏壁弾性部材55の数量やその配置は図4に示される限りではなく、おむつ1の使用に応じて適宜変更可能である。
図4に示される展開状態において、防漏壁50(シート部材50s)の横方向の内側端部50eiは、厚さ方向において吸収性本体10とバックフィルム31(バックシート30)との間に接合・固定されている。一方、防漏壁50(シート部材50s)の横方向の外側端部50eоは吸収性本体10の横方向外側に張り出している。この状態で、外側端部50eоが折り曲げ線f1を基点として横方向の内側に折り曲げられ、防漏壁弾性部材551〜556を間に挟んだ状態でシート部材50s同士が厚さ方向に重ねられ、互いに接合される。なお、横方向に複数並んで設けられている防漏壁弾性部材55のうち、最も外側の弾性部材(図4では防漏壁弾性部材551)は、折り曲げ線f1の横方向位置に揃えて配置されている。
続いて、シート部材50sが折り曲げ線f2を基点として厚さ方向の非肌側かつ横方向の内側に折り曲げられる。折り曲げ線f2の横方向位置は、防漏壁弾性部材555の横方向位置とほぼ同じ位置である。続いて、シート部材50sが折り曲げ線f3を基点として厚さ方向の肌側かつ横方向の内側に折り曲げられる。これにより、図3及び図5に示されるような略S字状に折り曲げられた防漏壁50が形成される。なお、図5の場合、折り曲げ線f3の位置が防漏壁50を起立させる際の基部50rpとなる。
防漏壁50は、シート部材50sが横方向の一方側から他方側へ折り返されることにより、厚さ方向の最も肌側に天面部51が形成されている。天面部51は、折り曲げ線f1と折り曲げ線f2との間において横方向に所定の幅を有する領域であり、該天面部51には、防漏壁弾性部材551〜555が設けられている。また、天面部51の厚さ方向の非肌側には下面部52が形成されている。下面部52は、折り曲げ線f2と折り曲げ線f3との間において横方向に所定の幅を有する領域であり、該下面部52には、防漏壁弾性部材555〜556が設けられている。なお、防漏壁弾性部材555は上述したように横方向について折り曲げ線f2とほぼ同じ位置に配置されていることから、天面部51及び下面部52の両方に設けられているものとする。
そして、防漏壁50では、天面部51及び下面部52の一部の領域が折り込み接合部61を介して厚さ方向に接合されている。すなわち、折り込み接合部61によって防漏壁50(シート部材50s)の厚さ方向の一方側の面同士が接合されている。以下、防漏壁50において折り込み接合部61が形成されている部分よりも横方向の内側の領域を折り込み部53とも呼ぶ。本実施形態では、天面部51(下面部52)の横方向内側の領域に、図5の斜線部で示される折り込み接合部61が設けられ、折り込み部53が形成されている。なお、折り込み接合部61はホットメルト接着剤等の接着剤を用いた接着手段や、エンボス加工等の圧着手段を用いて形成されている。なお、折り込み接合部61は図5の様に折り込み部53の横方向の全体に亘って形成されている必要はなく、例えば、横方向の内側端(図5で折り曲げ線f2の位置)において折り込み接合部61が形成されていなくても良い。一方、折り込み接合部61が設けられていない横方向外側の領域では、天面部51と下面部52とが接合されておらず、両者は厚さ方向に離脱可能である。以下、天面部51のうち、折り込み接合部61が設けられている部分よりも横方向の外側を単層部54とも呼ぶ。なお、ここで言う「単層」とは、天面部51のみからなる層であることを意味し、天面部51自体は図5のような複層構造であっても良い。
折り込み接合部61の長手方向の外側の領域には、折り込み接合部61が設けられていない。すなわち、防漏壁50のうちの、長手方向において折り込み接合部61よりも一方側の領域及び他方側の領域では、防漏壁50(シート部材50s)の厚さ方向の一方側の面同士が接合されていない非接合部62を有する。この非接合部62では、図3Bに示されるように防漏壁50の天面部51及び下面部52が接合されていないため、折り込み部53は形成されておらず、天面部51の横方向の全領域が単層部となる。なお、図1では折り込み接合部61の長手方向の両外側に非接合部62が設けられているが、長手方向の一方側にのみ非接合部62が設けられているのであっても良い。
また、防漏壁50の長手方向の両端部には、エンド接合部63が設けられている。エンド接合部63では、図3Aの斜線部で示されるように、防漏壁50の天面部51と下面部52とが接合されると共に、下面部52とトップシート20とが接合されている。これにより、防漏壁50の長手方向の端部において天面部51及び下面部52がトップシート20の肌側面に固定される。なお、図1に示されるように、エンド接合部63は折り込み接合部61よりも横方向の外側に配置されており、これにより、天面部51の横方向外側端部が捲り上がってしまうことが抑制される。
本実施形態のおむつ1では、防漏壁50を上述した略S字状の折り曲げ構造(図5参照)とすることで、排泄が行われた場合であっても着用者に不快感を与えにくくしつつ、股間部に隙間が生じることを抑制することができる。図6Aは、排泄が行われる前のおむつ1の着用状態について説明する図である。図6Bは、排泄が行われた後のおむつ1の着用状態について説明する図である。
図6Aに示されるおむつ1の着用状態では、防漏壁50のうち、肌側に配置された天面部51が着用者の身体と当接する。すなわち、天面部51の全体が着用者の身体に対して面接触するように配置される。天面部51のうち折り込み部53は、天面部51と下面部52とが積層された状態で折り込み接合部61によって接合されていることにより剛性が高くなっている。そのため、折り込み部53に防漏壁弾性部材555及び556による収縮力が作用すると、該折り込み部53は面形状を維持したまま、着用者の身体にしっかりと押し当てられる。このとき一対の防漏壁50の横方向の間隔(横方向における折り込み部53,53の間の距離)をW50とする。一方、天面部51のうち、折り込み接合部61よりも横方向外側の単層部54には、折り込み接合部61よりも横方向内側よりも多くの防漏壁弾性部材551〜554が設けられている。この単層部54は、折り込み部53よりも剛性が低いため自由に変形しやすい。そのため、単層部54に配置された防漏壁弾性部材551〜554による収縮力が作用すると、該単層部54は身体の凹凸に応じた曲面を形成しながら着用者の肌側に押し当てられる。また、複数の防漏壁弾性部材551〜554によって、単層部54が捲れてしまうこと等が効果的に抑制される。
これにより、防漏壁50の天面部51の全体を着用者の身体に面でピタッとフィットさせることができる。また、天面部51が着用者の身体と面接触しているため、複数の防漏壁弾性部材551〜556による収縮力が分散されて天面部51全体として着用者の肌に作用する面圧を大きくしている。したがって、複数の防漏壁弾性部材551〜556(例えば糸ゴム)による収縮力が着用者の肌に対して個々に作用するような場合と比較して、局所的に圧力が高くなることが抑制され、おむつ1の付け心地が悪化するのを抑え、かつ、着用者の肌を傷つけにくくなる。
なお、本実施形態では、折り込み部53のうち、下面部52に少なくとも1本の防漏壁弾性部材556が設けられている(図5参照)。該防漏壁弾性部材556が収縮することにより下面部52と天面部51とが同時に着用者の肌側に押し上げられるため、折り込み部53が面形状を維持した状態で着用者の肌と当接(面接触)しやすくなる。
その際、防漏壁弾性部材556は、横方向について、折り込み接合部61と同じ位置若しくは折り込み接合部61よりも内側に配置されていることが望ましい。仮に、防漏壁弾性部材556が折り込み接合部61よりも横方向の外側に配置されていた場合、該防漏壁弾性部材556による伸縮力が実質的に折り込み部53に作用しなくなるため、折り込み部53を面形状のまま着用者の肌側に押し上げることが困難になる。これに対して、折り込み接合部61の下方又はその内側に防漏壁弾性部材556が配置されていれば、該防漏壁弾性部材556による伸縮力が折り込み接合部61を介して折り込み部53の広範囲に作用するため、折り込み部53を着用者の肌と面接触させやすくなる
図6Aの状態で、おむつ1に排泄が行われると、吸収体11が尿等を吸収して重量が重くなり、下方側に垂れ下がるように移動しようとする。しかし、本実施形態のおむつ1では、折り込み部53及び単層部54に設けられた複数の弾性部材の収縮力によって天面部51を上方側(着用者の肌側)に押し上げる力が生じており、吸収体11の受領増加によって防漏壁50が下側に引っ張られる力に対する抗力となる。また、天面部51が着用者の肌と面接触していることから、接触面における摩擦が大きく、該天面部51の位置ずれが生じにくい。したがって、一対の防漏壁50の横方向の間隔W50は排泄の前後で変動しにくい。これらのことから、図6Bのように防漏壁50の天面部51が着用者の肌に当接した状態が維持されやすく、おむつ1の脚回り部に隙間が生じる等の問題が生じにくくなる。
また、吸収体11の垂れ下がりは、防漏壁50の起立部分が高いほど生じやすくなる。すなわち、図6Bに示されるように、吸収体11の横方向外側端部から防漏壁50が着用者の肌と当接する部分までの距離L2が長いほど、吸収体11が下方側に垂れ下がりやすくなる。これに関して、おむつ1の防漏壁50では、折り込み部53が形成されていることによって、距離L2が相対的に短くなる。すなわち、折り込み部53によって防漏壁50の一部を折り重ねることにより、防漏壁50の起立部分を低くすることで、吸収体11が下方側に大きく垂れ下がることを抑制し、着用者に不快感を与えにくくすることができる。
また、図1に示されるように、折り込み接合部61(折り込み部53)は、長手方向において吸収体11の括れ部11cの領域中に形成されている。言い換えると、横方向の両側に形成されている一対の折り込み接合部61は、厚さ方向において吸収体11とそれぞれ重複しておらず、かつ、横方向における一対の折り込み接合部61の間隔は、横方向における吸収体11の長手方向両端部の長さ(幅)よりも狭い。吸収体11のうち括れ部11cが形成されている領域では吸収体11の横方向端部から防漏壁50の起立基部50rpまでの距離が長くなるため(図5参照)、その分吸収体11の垂れ下がりが生じやすくなる。そこで、当該領域において防漏壁50に折り込み接合部61を設け、折り込み部53にて防漏壁50を折り重ねることにより、距離L2をなるべく短くして吸収体11の垂れ下がりを効果的に抑制できるようにしている。さらに、折り込み接合部61が、厚さ方向において吸収体11と重複しないように形成されることにより、防漏壁50のうち折り込み接合部61によって剛性が高くなった部分が、吸収体11によって着用者の身体(肌側)に押し付けられてしまうことが抑制される。これにより、おむつ1着用時における肌触りの悪化を抑制できる。
<吸収パッドについて>
本実施形態のおむつ1は、液吸収性の吸収パッド100と共に使用することが可能である。吸収パッド100は尿等の排泄物を吸収する機能を有し、おむつ1の吸収性本体10の肌側に着脱自在に挿入される。図7は、展開且つ伸長状態である吸収パッド100の平面図である。図8Aは、図7中のE−E概略断面図である。図8Bは、図7中のF−F概略断面図である。なお、図7及び図8A,図8Bにおける各方向(横方向等)は、図1及び図3における各方向に対応している。
おむつ1に挿入する吸収パッド100は、図7のように長手方向の両端部と、長手方向の一端部及び他端部の間の部分において横方向の幅が狭くなった略ひょうたん型の形状を有している。吸収パッド100は、パッド吸収体110と、トップシート120と、バックシート130と、吸収パッド防漏壁150とを有する。各部材は、図8のように厚さ方向に重ねて配置され、斜線部で示される領域においてホットメルト接着剤やその他の接合手段を用いて互いに接合されている。
パッド吸収体110は、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を所定形状に成形したものであり、その内部には高吸収性ポリマー(所謂SAP)等が混入されており、尿等の液体(排泄物)を吸収・保持する。図7に示されるように、パッド吸収体110の平面形状は、吸収パッド100と同様の略ひょうたん型である。すなわち、長手方向の腹側(及び背側)において横方向の幅が最も広くなった腹側幅広部110lаと、長手方向の背側において横方向の幅が最も広くなった背側幅広部110lbと、腹側幅広部110lа及び背側幅広部110lbとの間(つまり、パッド吸収体110の長手方向両端部の間)で横方向の幅が最も狭くなった幅狭部110sとを有する。幅狭部110sは、長手方向において中央位置CL100よりも腹側の領域に設けられ、パッド吸収体110が着用(使用)される際に着用者の鼠径部に当接する部位である。したがって、当該領域の幅を狭くすることによって、着用時において、着用者の脚の動きを妨げにくく、また、パッド吸収体110が着用者の肌に食むことを抑制することができる。本実施形態において、幅広部110lа,110lbの横方向の幅W110lは220mm程度であり、幅狭部110sの横方向の幅W110sは150mm程度である。
幅狭部110sの横方向中央部には、パッド吸収体110を厚さ方向に貫通するスリット111が長手方向に沿って設けられている。パッド吸収体110はスリット111の部分において剛性が低くなっているため、吸収パッド100の着用時において着用者の身体形状にあわせて変形しやすくなる。また、パッド吸収体110は、おむつ1の吸収体11と同様にコアラップシート112(例えばティッシュ)によっての外周面を被覆されている。また、パッド吸収体110が厚さ方向に2層の構造となっていても良い。すなわち、図8のように、パッド吸収体110の厚さ方向に重ねて、第2パッド吸収体115が設けられていても良い。ただし、コアラップシート112や第2パッド吸収体115は必ずしも設けられていなくても良い。
トップシート120は、パッド吸収体110の厚さ方向の肌側面に配置され、吸収パッド100の着用時に着用者の肌と当接する液透過性のシート部材である。トップシート120は、例えば、エアスルー不織布やスパンボンド不織布等によって形成される。バックシート130は、パッド吸収体110の厚さ方向の非肌側に配置されるシート部材である。バックシート130は、バックフィルム131と、外層シート132とを有する。バックフィルム131は、パッド吸収体110の非肌側に配置された液不透過性かつ透湿性のシート部材であり、例えば樹脂フィルムによって形成される。外層シート132は、厚さ方向に重ねられつつバックフィルム131の非肌側に配置される柔軟なシート状部材であり、例えばスパンボンド不織布等によって形成される。
なお、バックシート130で、バックフィルム131の横方向における幅が、外層シート132の横方向における幅よりも狭くなるようにしても良い(図8A,図8B参照)。このような構成であれば、外層シート132の横方向外側端部130eоにおける資材の積層枚数が少なくなり、当該外側端部130eの剛性を低くすることができる。この外側端部130eоは、吸収パッド100の横方向外側の端部100seとなる部分であり、後述するようにおむつ1に挿入する際に、防漏壁50の間に形成される空間SP50に挿入される部分である。そのため、外側端部130eоの剛性を低くして変形しやすくしておくことで、吸収パッド100が防漏壁50と干渉しにくくなり、おむつ1に挿入する作業が容易になる。
パッド吸収体110の肌側面の横方向両側部には、一対の吸収パッド防漏壁150が設けられている。吸収パッド防漏壁150は、横方向の内側端部150eiを含む少なくとも一部の領域が厚さ方向においてトップシート120の肌側面と重なるように配置されている。そして、図8Aに示されるように、トップシート120の横方向両端部において、ホットメルト接着剤等によって形成された接合部155を介してトップシート120と接合されている。また、パッド吸収体110の横方向両外側の領域において、ホットメルト接着剤等によって形成された接合部156を介してバックシート130(バックフィルム131)と接合されている。吸収パッド防漏壁150の横方向の内側端部150eiには、吸収パッド弾性部材151が長手方向に所定の伸長倍率で伸長された状態で接合されている。吸収パッド100の着用時には、吸収パッド弾性部材151の収縮力によって、吸収パッド防漏壁150が接合部155を基点としてパッド吸収体110の横方向両端部から厚さ方向の肌側に起立する。これにより、吸収パッド100の横方向外側に排泄物が漏出することが抑制される。
一方、図7及び図8Bに示されるように、長手方向の端部領域においては、吸収パッド防漏壁150の横方向内側端部150ei付近が、ホットメルト接着剤等によって形成された接合部157を介してトップシート120と接合されている。したがって、吸収パッド100の着用時において、この長手方向の端部領域では吸収パッド防漏壁150は厚さ方向に起立しない。
<おむつ1の装着について>
吸収パッド100を使用する際の、おむつ1の装着方法について説明する。図9は、おむつ1の装着動作について説明する図である。
本実施形態のおむつ1で吸収パッド100を使用する際には、先ず、吸収パッド100のみを着用者の股間に配置する(吸収パッド配置工程)。図9Aは、着用者の股間に吸収パッド100を配置した状態について表している。吸収パッド100を直接着用者の身体に配置することにより、排泄口の位置に対して吸収パッド100の位置を調整しやすく、また、吸収パッド100を配置する動作において吸収パッド100に撚れや捲れ等が発生した場合でも、すぐに直すことができる。これにより、おむつ1の装着時において吸収パッド100から排泄物が漏出することが抑制される。
また、車いす等で活動している人の中には、自身で排尿を制御することが困難な人もいる。このような場合、従来のおむつでは、おむつを着脱する動作を行っている最中に尿漏れが生じ、衣類等に尿が付着してしまうことがあった。これに対して本実施形態のように排泄口の位置に直接吸収パッド100を配置しておくことができれば、おむつ1の着脱動作時に尿等が衣服側に漏れてしまうといった問題を抑制することができる。
続いて、着用者の身体に配置された状態の吸収パッド100の非肌側に、吸収性本体10が重なるようにおむつ1を着用者に着用させる(着用工程)。図9Bは、着用者におむつ1を着用させた状態について表している。本着用工程では、吸収パッド100の位置がずれないようにしつつ、従来のパンツ型おむつを履かせる動作と同様にしておむつ1を着用者に着用させることができる。仮に、おむつ1に吸収パッド100を取り付けてから着用者におむつ1を着用させようとすると、腰まで引き上げるまでの数秒間の間に、残尿など不意な排泄をしてしまう場合があり、吸収パッドのみならず衣類、あるいは交換場所周辺を汚してしまう可能がある。また、おむつ1の吸収性本体10の厚みと吸収パッド100の厚みとでおむつ1がゴワゴワした状態となり、着用者の身体におむつ1をフィットさせることが難しくなる場合がある。また、おむつ1を履かせる動作において排泄口の位置に対して吸収パッド100の位置がずれてしまう場合があり、排泄物が吸収パッド100や吸収性本体10から漏れやすくなるおそれがある。
これに対して、本実施形態の装着方法によれば、着用者の身体におむつ1をフィットさせやすくなると共に、吸収パッド100の位置ずれを抑制して漏れを生じにくくすることができる。また、おむつ1を着用させる際の位置ずれが生じにくくなることから、上述したように防漏壁50の天面部51が着用者の身体に面でピタッとフィットしやすくなり、おむつ1着用時におけるフィット性がより向上する。また、本実施形態のおむつ1及び防漏壁50は、後述するように、おむつ1を着用者に着用させた状態であっても吸収パッド100を容易に挿入することが可能な構造を有しており、本装着方法に好適である。
続いて、おむつ1の吸収性本体10の肌側面に吸収パッド100を挿入する(挿入工程)。ここで、おむつ1に吸収パッド100を「挿入する」とは、おむつ1に対して位置ずれが生じないように吸収パッド100を取り付けることである。着用工程において、吸収パッド100と吸収性本体10とが重ねて配置されただけの状態では、着用者が身体を動かした際に位置ずれが生じる等により、排泄物が漏出するおそれがある。そこで、おむつ1に対して吸収パッド100が位置ずれを生じにくくなるように、吸収パッド100をおむつ1にしっかりと挿入する必要がある。本実施形態では、吸収性本体10の長手方向中心位置CL10と、吸収パッド100の長手方向中心位置CL100とが重なるように、吸収パッド100をおむつ1に挿入する。
図10は、吸収パッド100をおむつ1に挿入した状態におけるおむつ1の概略断面図である。同図10では、図1の長手方向においてバックシート30(外層シート)の横方向長さ(幅)が最も小さくなる位置における断面を表している。おむつ1に吸収パッド100を挿入する際には、吸収性本体10の長手方向中央位置CL10と、吸収パッド100の長手方向中央位置CL100との位置が揃うようにしつつ、吸収パッド100の横方向端部100seを、おむつ1のトップシート20の肌側面と防漏壁50の折り込み部53(折り込み接合部61)の非肌側面との間の空間SP50(図10において斜線部で表されている)に収容(挿入)する。これにより、防漏壁50及びトップシート20によって吸収パッド100の横方向端部100seが挟み込まれるようにして押さえ付けられ、吸収性本体10の肌側に吸収パッド100がしっかりと保持される。
図11は、図10の状態から吸収性本体10及び防漏壁50及び吸収パッド100を横方向に伸長させたとき状態を表す図である。本実施形態では、吸収パッド100の横方向端部100seが空間SP50に無理なく収容されるよう、吸収パッド100及びおむつ1の所定部分の寸法が以下の条件を満たすように調整されている。すなわち、図11のように、吸収性本体10及び防漏壁50の長さが最大となるように両者を横方向に伸長させたときの、吸収性本体10の横方向の幅W10と、防漏壁50のうち吸収性本体10の横方向の端10eоと折り込み接合部61との間の距離h50の2倍との合計値(W10+2×h50)が、吸収パッド100の長さが最大となるように横方向に伸長させたときの、吸収パッド100の横方向の幅W100と、前記吸収パッド100の最大の厚さt100の2倍との合計値(W100+2×t100)よりも大きくなるように各寸法が調整されている。
着用者がおむつ1を装着した状態では、吸収性本体10や吸収パッド100が横方向に撓んだり収縮したりするため、上述のように吸収性本体10及び防漏壁50の長さが最大となるように横方向に伸長させたときの寸法を規定している。したがって、図11に示されるような伸長状態で寸法を比較したときに(W10+2×h50)>(W100+2×t100)の関係が成立していれば、防漏壁50と干渉することなく吸収パッド100をおむつ1に挿入することができる。なお、図11の状態において、吸収性本体10の横方向の両端10eоの位置には吸収体11が配置されていないため、両端10eоにおける吸収性本体10の厚さt10eоは実質的に無視することができる。
なお、バックシート30(外層シート)の横方向長さ(幅)が最も小さくなる位置において、吸収性本体10の幅W10の長さは200mm程度であり、防漏壁50の距離h50の長さは25mm程度である。同様に、吸収パッド100の幅W100の長さは210mm程度であり、前記吸収パッド100の最大厚さt100の厚みは10mm程度である。したがって、(W10+2×h50)=250mm>(W100+2×t100)=230mmの関係が成立している。
さらに、図10のように、おむつ1に吸収パッド100を挿入した状態で、一対の折り込み接合部61(折り込み部53)の横方向における内側端の間隔W50が、少なくとも長手方向の一部において吸収パッド100の横方向の幅W100よりも狭くなる部分を有するように調整される(W100>W50)。本実施形態において、一対の折り込み接合部61の間隔W50の長さは140mm程度である(210mm>140mm)。これにより、一対の折り込み接合部61によって吸収パッド100が厚さ方向の非肌側から肌側に移動することが抑制される。すなわち、折り込み接合部61(折り込み部53)によって吸収パッド100が厚さ方向に押さえられてしっかりと保持されるため、おむつ1から吸収パッド100が離脱してしまうことが抑制される。
また、図10の状態において、一対の吸収パッド防漏壁150の横方向における内側端部150eiの間隔W150は、折り込み接合部61の横方向における内側端の間隔W50よりも狭い(W50>W150)。すなわち、おむつ1に吸収パッド100を挿入した状態において、一対の防漏壁50の横方向の内側に、一対の吸収パッド防漏壁150(内側端部150ei)が起立することになり、横方向に2重の防漏壁が設けられる配置となる。これにより、排泄物がおむつ1の外部に漏出することをより抑制しやすくなる。なお、おむつ1の防漏壁50は上述したように天面部51が着用者の身体にピタッとフィットして、着用者が身体を動かした場合であっても間隔W50は変動しにくい。したがって、吸収パッド100をおむつ1に挿入した状態で着用者が身体を動かした場合であっても吸収パッド防漏壁150の間隔W150が過度に広がることが抑制され、良好なフィット性が保たれる共に、防漏壁としての機能が確保され、排泄物の横漏れが生じにくくなる。
また、図10の状態において、パッド吸収体110(吸収パッド100)の横方向の幅W110は、吸収体11(吸収性本体10)の横方向の幅W11よりも広い(W110>W11)。これにより、パッド吸収体110を用いずにおむつ1を使用する場合と比較して、排泄物等の吸収容量を大きくすることが可能である。つまり、吸収パッド100を併用することにより、おむつ交換の間隔(インターバル)をより長くすることが可能となる。本実施形態のおむつ1によれば、防漏壁50に折り込み部53(折り込み接合部61)が設けられていることにより、幅の広いパッド吸収体110(吸収パッド100)であっても無理なく挿入することが可能となる。吸収量の多い吸収パッド100をおむつ1(防漏壁50)の立体内に収容しやすくなるため、着用者は、夜間も動きやすいパンツ型おむつを着用した状態で過ごせるようになる。これにより、終日パンツ型おむつで過ごすことが可能となり、日常生活をより快適に過ごせるようになる。
なお、吸収パッド100による排泄物吸収量が多くなると、その分重量が増加し、下方に垂れ下がりやすくなるおそれがある。しかし、本実施形態のおむつ1は防漏壁50に設けられた折り込み部53によって下側に垂れ下がりにくい構造を有しているため、おむつ1に保持された吸収パッド100も下側に垂れ下がりにくく、排泄物の吸収量が多くなっても問題は生じにくい。また、図9で説明したように、吸収パッド100を交換する際の動作が容易であり、かつ位置ずれ等が生じにくいため、おむつ1(吸収パッド100)を着用させる人(例えば介護者、以下、使用者とも言う)の負担を減らすことができる。
また、上述の挿入工程において、図10のようにおむつ1に吸収パッド100を挿入する際には、空間SP50に指を差し込んで防漏壁50の折り込み部53(折り込み接合部61)を横方向の外側に引き出した後、吸収パッド100の肌側に被せるように配置する動作が行われる。おむつ1の防漏壁50では、このような動作を行いやすいように防漏壁弾性部材551〜555が配置されている。具体的には、折り込み接合部61よりも横方向外側に配置されている複数の防漏壁弾性部材551〜554の横方向における間隔d55aよりも、折り込み接合部61よりも横方向内側に配置されている防漏壁弾性部材55のうち最も外側に位置する防漏壁弾性部材555と、折り込み接合部61よりも横方向外側に配置されている複数の防漏壁弾性部材55のうち最も内側に位置する防漏壁弾性部材554との横方向における間隔d55bの方が広くなるように、各弾性部材が配置されている(d55a<d55b)。
折り込み接合部61よりも横方向外側の領域では、複数の防漏壁弾性部材551〜554を配置しつつ、その間隔d55aを小さくすることにより、当該領域において防漏壁50(天面部53)を着用者の肌に面でピタッとフィットしやすくしている(図5、及び図10参照)。これに対して、横方向内側の領域では防漏壁弾性部材554と555との間隔d55bを広くすることにより、挿入工程において、空間SP50に指を差し込んだ際に、指の先が間隔d55bの間に引っ掛かりやすくなるようにしている。該挿入工程において、着用者におむつ1を着用させた状態では、折り込み部53は外部から視認しにくい位置にある。しかし、本実施形態では、防漏壁50の間隔d55bの部分に指を引っ掛けやすくすることによって、折り込み部53が視認しにくい状態であっても、該折り込み部53(折り込み接合部61)を吸収パッド100の肌側に配置する動作を容易に行うことができる。これにより、おむつ1に吸収パッド100を正確に挿入しやすくなり、排泄物の漏れ等が抑制される。
また、間隔d55bが狭くなると、空間SP50の上方に位置する折り込み部53により多くの防漏壁弾性部材55が配置されることとなり、折り込み部53に防漏壁弾性部材によってより大きな収縮力が作用するようになる。この場合、折り込み部53が収縮してしまい、空間SP50に吸収パッド100を挿入しにくくなったり、吸収パッド100自体に収縮力が作用して吸収パッド100の表面に凹凸や皺が発生し、着用者に違和感を生じさせやすくなったりするおそれがある。これに対して、本実施形態では、間隔d55bが広く、折り込み部53に作用する収縮力が適度に調節されているため、吸収パッド100を挿入しやすく、また、着用時において着用者に違和感を生じさせにくい。
なお、図10及び図11では、長手方向においてバックシート30(外層シート)の横方向長さ(幅)が最も小さくなる位置における各寸法(例えばW100やW10)の関係について説明したが、上述の関係は、吸収パッド100の長手方向において幅狭部110sが形成されている領域について成立している。図12は、おむつ1に吸収パッド100を挿入した状態における、おむつ1と吸収パッド100との位置関係について説明する概略平面図である。同図12では、おむつ1(吸収性本体10)の長手方向中央位置CL10と、吸収パッド100の長手方向中央位置CL100とが重なるように、おむつ1に吸収パッド100を挿入した状態を表している。
図12でおむつ1に吸収パッド100を挿入した状態において、吸収パッド100の幅狭部110sとおむつ1の折り込み接合部61とが厚さ方向について重複している。この重複した領域では、吸収パッド100の幅W100や吸収性本体10の幅W10、折り込み接合部61の間隔W50等、各部の寸法の関係が図10の場合と同様である。したがって、少なくとも、長手方向において幅狭部110sが設けられている領域では、吸収パッド100を折り込み接合部61の間にしっかりと保持することが可能であり、位置ずれ等が生じにくく排泄物の漏れが生じにくい。
さらに、長手方向における折り込み接合部61の長さは、長手方向における幅狭部110sの長さよりも長い(図12参照)。したがって、仮に、長手方向におけるおむつ1の位置と吸収パッド100の位置とがずれたとしても、おむつ1の折り込み接合部61と幅狭部110sとが厚さ方向に重複する範囲内であれば、図10の状態が維持されるため、吸収パッド100がおむつ1にしっかりと挿入される。すなわち、挿入工程において吸収パッド100とおむつ1との間に長手方向の位置ずれが発生した場合であっても、吸収パッド100をおむつ1に挿入することが可能となる。
また、防漏壁50の長手方向において、非接合部62が形成されている領域では、防漏壁50同士が接合されていないことから剛性が低く変形しやすくなっている。したがって、吸収パッド100を挿入する際には、この非接合部62が形成されている部分に吸収パッド100の横方向端部100seを挿入しやすい。すなわち、左右両側に設けられている防漏壁50で非接合部62の領域がポケットのように機能して吸収パッド100がすっぽりと収容される。実際に、本実施形態では図12に示されるように、非接合部62が形成されている領域において、吸収パッド100の横方向の幅が最も広くなっている幅広部W100lを収容できるようになっている。
一方、防漏壁50の長手方向において非接合部62の外側に設けられているエンド接合部63では、防漏壁50がトップシート20の肌側面に固定されており、防漏壁50のエンド接合部63の横方向の間隔は吸収パッド100の幅広部W100lよりも狭くなっている。したがって、非接合部62に収容された吸収パッド100の位置が長手方向(縦方向)にずれたとしても、吸収パッド100の幅広部W100lがエンド接合部63に引っかかるため、吸収パッド100が長手方向の外側に移動することを抑制することができる。これにより、縦方向においておむつ1の外側に吸収パッド100がはみ出してしまうことが抑制され、排泄物が外部に漏出しにくくなる。
なお、上述した挿入工程において、おむつ1を着用させる使用者(例えば介護者)が空間SP50に指を差し込んで防漏壁50を吸収パッド100の肌側に引き出す動作を行う際に、該空間SP50に指を入れた状態のまま長手方向(縦方向)に沿って指を移動させると、非接合部62とエンド接合部63との境界で接合部63に当たって指の移動が止められる。これにより、使用者は、長手方向において防漏壁50の非接合部62及び折り込み接合部61が形成されている領域を、視認することなく指の感覚によって認識することができる。したがって、吸収パッド100の幅広部W100lを挿入するべきポケットの位置(非接合部62が設けられている位置)を誤りにくく、防漏壁50の間にしっかりと吸収パッド100を収容することができる。
また、本実施形態では、おむつ1及び吸収パッド100を長手方向にそれぞれ伸長させた状態で、おむつ1の長手方向における長さ(長手方向両端の間の距離)が、吸収パッド100の長手方向における長さ(長手方向両端の間の距離)よりも長い。つまり、おむつ1を着用する際に、長手方向(縦方向)において、吸収パッド100の全体をおむつ1の内部に収容することが可能となり、長手方向の腹側端部若しくは背側端部から吸収パッド100がはみ出しにくくなる。これにより、長手方向(縦方向)の腹側若しくは背側から、おむつ1の外側に排泄物が漏れてしまうことを抑制できる。
さらに言うと、吸収パッド100の長手方向両端の間の距離は、図12に示されるように、腹側折り返し部30faの長手方向内側端部(端部30eа)と、背側折り返し部30fbの長手方向内側端部(端部30eb)との間の長手方向における距離よりも短い。腹側折り返し部30faの端部30eаは接着剤等が設けられていないドライエッジとなっており、該端部30eаにおいては、腹側折り返し部30faと吸収性本体10(及び防漏壁40)とが接合されていない。そのため、仮に、吸収パッド100の位置が長手方向の腹側にずれたとしても、吸収パッド100の長手方向の腹側端部が腹側折り返し部30faと吸収性本体10との隙間(端部30eаに形成されているドライエッジ)に引っかかり、長手方向の腹側への位置ずれを止めることができる。同様に、背側折り返し部30fbにおいて端部30ebには接着剤等が設けられていないドライエッジとなっており、該端部30ebにおいては、背側折り返し部30fbが吸収性本体10(及び防漏壁40)と接合されていない。そのため、吸収パッド100の位置が長手方向の背側にずれたとしても、吸収パッド100の長手方向の背側端部が背側折り返し部30fbと吸収性本体10との隙間(端部30ebに形成されているドライエッジ)に引っかかり、長手方向の背側への位置ずれを止めることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、胴回り弾性部材や防漏壁弾性部材として、糸ゴムを用いる例について説明されていたが、これらの弾性部材は所謂糸ゴム等の線状弾性部材に限られるものではない。例えば、所定の幅を有する平面状(帯状の)弾性部材が用いられても良い。また、防漏壁やバックシートを構成するシート部材を、伸縮性を有するシート部材(例えば伸縮性不織布)とすることで、糸ゴム等の弾性部材を別途設ける必要のない構成としても良い。
上述の実施形態では、外層シート30が括れ部30cを有しており、長手方向の所定の位置において、外層シート30の横方向における長さ(幅)が変化する例について示されていたが、外層シート30が括れ部30cを有していない構成であっても良い。例えば、長手方向の或る範囲において、外層シート30の横方向における長さが等しい構成であっても良い。このような場合、上述の「長手方向において外層シートの横方向の長さが最小となる位置」は、長手方向において、外層シート30の横方向における長さが等しい部分のうち最も背側の位置であるものとする。