JP5979975B2 - マスキング材 - Google Patents
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Description
でない該物品表面の個所を被覆して該表面処理から保護するために使用されるマスキング
材に関するものである。
プラスチックと、他の熱可塑性プラスチックとのポリマーアロイが開示されており、特許
文献2には、ポリプロピレンにポリエチレンおよび/またはエチレン−プロピレン共重合
体を配合した変性ポリプロピレンが開示されており、特許文献3には、アクリロニトリル
とスチレンおよび/またはメチルメタクリレートとの共重合体成分と、合成ゴム成分とを
含む熱可塑性樹脂シートが開示されている。
上記マスキング材にあっては、ポリフェニレンエーテル(PPE)等のエンジニアリン
グプラスチックを使用することで耐熱性を付与し、またポリアミド等の熱可塑性プラスチ
ックやスチレン系エラストマー等の合成ゴム成分を混合することによって成形性を改良し
ている。
湿性を有するものを用いると、長期保存中に外気からの湿度の影響を受けやすく、変形し
やすくなってしまう。このため、長尺物のマスキング材にあっては、変形量を抑えるべく
分割して製造し、使用の際に分割部分を接合すると云う手段が採用されているが、このよ
うな場合、個々の分割部分を成形するための成形型が複数個必要となり、また複数個の分
割部分を接合する手間を要し、そのために製造コストが増大すると云う問題点がある。
また上記マスキング材の材料にポリプロピレンにポリエチレンおよび/またはエチレン
−プロピレン共重合体を配合した変性ポリプロピレンを用いるものは、オレフィン系樹脂
であるから、例えば塗料や接着剤等といった処理液の密着性に劣る。このためマスキング
材の表面にプライマー処理やコロナ放電処理を施して処理液の密着性を向上させると云う
手段が採用されているが、このような処理に手間等を要し、そのために製造コストが増大
するとともに、該プライマー処理やコロナ放電処理による密着性の向上は恒久的なもので
はなく、マスキング材を繰り返し使用することで処理液の密着性が低下してしまうと云う
問題点がある。
また上記マスキング材の材料にABS樹脂等といったアクリロニトリルとスチレンおよ
び/またはメチルメタクリレートとの共重合体成分と、合成ゴム成分とを含む熱可塑性樹
脂シートを用いる場合、得られたマスキング材の特に表面が硬く、マスキング材の装着時
や脱着時にマスキング対象となる物品の表面、特に塗装面を傷付けてしまうおそれがある
ので、例えば非塗装部分を保護するためのマスキング材とする等のように、使用箇所や使
用用途が制限されてしまうという問題点がある。
またオレフィン系樹脂とアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂とのポリマーア
ロイとして特許文献4〜6のものが開示されているが、これらにはポリマーアロイのマス
キング材への使用については触れられておらず、また柔軟性、弾性、形状保持性を満たし
つつも処理液の密着性の向上を図るというマスキング材に要請される特有の課題を解決す
るものではないので、開示されたポリマーアロイをそのままマスキング材に適用すること
はできない。
チレン樹脂とポリプロピレンとを質量比で20:80〜60:40の範囲内となるように
混合した樹脂混合物からなる表層および裏層と、ポリプロピレンとポリエチレンとを質量
比で98:2〜60:40の範囲内となるように混合した樹脂混合物からなる芯層と、
の3層積層シートを所定形状に成形してなり、更に上記芯層には充填材が添加されているマスキング材を提供するものである。
上記表層および上記裏層の厚さはそれぞれ0.01〜0.05mmであって、表層と裏
層との厚さは同じかまたは異なっていてもよく、上記3層積層シート全体の厚みは0.2
〜0.7mmであることが望ましい。
また、上記ポリプロピレンは、23℃におけるX線回折法で測定した結晶化度が30%以上、230℃で測定したMFR(メルトフローレート)が0.01〜300g/10分の範囲にあることが望ましい。
本発明のマスキング材の材料である3層積層シートにあって、表層および裏層に使用す
るアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)とポリプロピレン(PP
)、および、芯層に使用するポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)は、共に吸
湿性が小さいから、長期保管しても吸湿による変形が起こりにくい。したがって長尺のマ
スキング材でも分割の必要がなく一体的に成形出来る。
上記マスキング材にあっては、マスキング対象である物品への取り付けや取り外しを好
適に行うべく柔軟性、弾性が要求されるとともに、作業時に該物品から脱着されないよう
に該物品へ取り付けた状態を好適に維持するべく形状保持性が要求される。なお、単に柔
軟性や弾性を向上させた場合にはマスキング材が柔らかくなって物品への取り付けや取り
外しがし易くなる反面、作業時にマスキング材が物品から外れやすくなってしまい、一方
で形状保持性を向上させた場合にはマスキング材が硬くなって作業時における物品から脱
着を抑制し易くなる反面、物品への取り付けや取り外しがしにくくなる。
さらに上記マスキング材にあっては、該マスキング材の周囲が例えば塗料や接着剤等と
いった処理液によって汚損されないようにするべく、該マスキング材の表面への処理液の
密着性が要求される。
そこで本発明のマスキング材にあっては、その材料に3層積層シートを用いることで、
柔軟性、弾性、形状保持性を優れたものとしながら、該マスキング材表面への処理液の密
着性を好適なものとしている。
即ち、3層積層シートの芯層は、材料にPPとPEのポリマーアロイを使用することに
より、マスキング材に求められる柔軟性、弾性、形状保持性を発揮するが、PPとPEの
ポリマーアロイはオレフィン系樹脂であるから、例えば塗料や接着剤等といった処理液の
密着性に劣る。そこでABS樹脂とPPのポリマーアロイを材料に使用した表層又は裏層
を上記芯層に積層することで、処理液の密着性を向上させている。ABS樹脂とPPのポ
リマーアロイを材料に用いたことによる処理液の密着性の向上は、該ポリマーアロイが先
天的に有する性質であって恒久的なものであるので、プライマー処理やコロナ放電処理の
ような後天的に付加されるものと異なり、マスキング材の繰り返しの使用においても処理
液の密着性の低下が起こりにくい。なおABS樹脂とPPのポリマーアロイは、PPとP
Eのポリマーアロイに比べて軟質であり、柔軟性、弾性、形状保持性に劣るので、芯層に
用いるのは不適である。
また上記のようにマスキング材表面における処理液の密着性を向上させることのみを目
的とするのであれば、芯層の表面又は裏面の何れか一方にのみ表層又は裏層を積層すれば
よいが、この場合は成形されたマスキング材に反りが生じてしまい、形状保持性が悪くな
ってしまう。従って、芯層の表面及び裏面に表層及び裏層を積層することで、該反りを抑
制している。さらに表層及び裏層の両方を積層することにより、硬い芯層がマスキング対
象である物品の表面に接触して該物品の表面を傷付けてしまうことを防止することができ
るという効果を奏する。
)等の密着性を好適なものとしつつ、物品表面の保護性能を好適なものにするという観点
から、質量比でABS樹脂:PPが20:80〜60:40の樹脂混合物を使用する。
ABS樹脂の質量比の比率が20に満たずにPPの質量比の比率が80を超えると、該
マスキング材の表面への処理液の密着性が悪くなり、マスキング材表面に付着した処理液
が剥離し、飛散することで、該マスキング材周囲が汚損されるおそれがある。
一方ABS樹脂の比率が60質量比を越えてPPの質量比の比率が40に満たなくなる
と、処理液(例:塗料)に含まれる有機溶剤によってマスキング材が溶解あるいは膨潤す
るおそれがある。またマスキング材表面が硬くなって、該マスキング材によって保護され
る物品表面が傷付けられるおそれがある。
るという観点から、質量比でポリプロピレン(PP):ポリエチレン(PE)が98:2
〜60:40の樹脂混合物を使用する。
PPの質量比の比率が98を超えてPEの質量比の比率が2に満たなくなると、3層積
層シートが硬く、脆くなるので、マスキング材に亀裂や折損等といった不具合が生じ易く
なる。
一方、PPの質量比の比率が60に満たずにPEの質量比の比率が40を超えると、3
層積層シートが過度に柔軟になり、マスキング材が成形形状を好適に維持できずに外力に
よって変形し易いものになってしまい、該マスキング材の取付け作業に支障をきたす。
本発明のマスキング材は、長期保存しても吸湿が少なく、殆んど変形しないので、長尺
のマスキング材にあっても分割して成形する必要がなく、一体成形出来るから、型代も最
小限にとどまり、製造コストが低減される。また塗装の場合、表面に塗膜が密着して剥離
しにくいから、塗膜の剥離小片が周囲に飛散して汚染が発生することも確実に防止される
。更に本発明のマスキング材は塗料の溶剤によって溶解、膨潤しにくいものであるから、
使用中の形状が安定であり、確実にマスキングが行なわれる。また更に本発明のマスキン
グ材は適度な硬さを有するから、マスキング対象となる物品に対する取り付け・取り外し
作業が容易であり、特に繰り返しの使用における耐性が高い。
〔表層および裏層〕
本発明のマスキング材において、表層および裏層は、マスキング材に要求される処理液
の密着性と、マスキング対象である物品表面の傷付き防止性を満たすために設けられる。
また芯層を挟んで表層および裏層の両層を設けることで、反り等といったマスキング材の
変形を抑制し、該マスキング材に好適な形状保持性を付与する。
上記表層および上記裏層の材料には、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(
ABS樹脂)とポリプロピレン(PP)とが質量比(但し、ABS樹脂:PP)で20:
80〜60:40の範囲内となるように混合されてなる樹脂混合物が使用される。ABS
樹脂の質量比の比率が20に満たずにPPの質量比の比率が80を超えると、該マスキン
グ材を塗装に使用した場合に、該マスキング材の表面に形成される塗膜の密着性が悪くな
り、マスキング材表面に形成された塗膜が剥離して小片となって飛散し、該マスキング材
周囲の塗装部分が汚損されるおそれがある。一方ABS樹脂の比率が60質量比を越えて
PPの質量比の比率が40に満たなくなると、処理液(例:塗料)に含まれる有機溶剤に
よってマスキング材が溶解あるいは膨潤するおそれがある。またマスキング材表面が硬く
なって、該マスキング材によって保護される物品表面が傷付けられるおそれがある。
上記ABS樹脂としては、(1)ブタジエン−アクリロニトリルゴムとスチレン−アク
リロニトリル樹脂との物理的混合物、(2)ブタジエンゴムもしくはブタジエン−スチレ
ンゴムへのアクリロニトリルおよびスチレンのグラフト重合体、(3)アクリロニトリル
、ブタジエン、スチレンの均質三元重合体、が挙げられるが、本発明では(1)〜(3)
の何れも使用可能である。
また本発明に使用するABS樹脂としては、比重が1.03〜1.08、引張強度(A
STM D638)が350kgf/cm2(34.3N/mm2)〜700kgf/c
m2(68.6N/mm2)、曲げ弾性率(ASTM D790)が15000kgf/
cm2(1471MPa)〜30000kgf/cm2(2942MPa)、熱変形温度
(ASTM D648)が80〜130℃の範囲内にあるものを選択することが好ましい
。
上記PPとしては、PPの単独重合体、あるいはエチレン等といった他のα−オレフィ
ンの若干量とプロピレンとの共重合体、が使用可能であり、23℃におけるX線回折法で
測定した結晶化度が30%以上、230℃で測定したMFR(メルトフローレート)が0
.01〜300g/10分の範囲にあるものを選択することが好ましい。
本発明のマスキング材において、芯層は、マスキング材に要求される柔軟性、弾性、形
状保持性を満たすために設けられる。
上記芯層の材料としては、ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)とが質量比
(但し、PP:PE)で98:2〜60:40の範囲内となるように混合されてなる樹脂
混合物が使用される。PPの質量比の比率が98を超えてPEの質量比の比率が2に満た
なくなると、3層積層シートが硬く、脆くなり、使用時におけるマスキング材に亀裂や折
損等といった不具合が生じ易くなる。一方、PPの質量比の比率が60に満たずにPEの
質量比の比率が40を超えると、3層積層シートが過度に柔軟になり、マスキング材が成
形形状を好適に維持できずに外力によって変形し易いものになってしまい、該マスキング
材の取付け作業に支障をきたす。
上記PPとしては、上記表層および裏層にて挙げたPPと同様なものが使用される。
上記PEとしては、PPとの混合性が良好であることから、密度が0.910〜0.9
25の低密度ポリエチレン(低密度PE)を使用することが望ましい。
上記芯層には、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、珪藻土、ドロマイト、石膏、タルク、クレー、アスベスト、マイカ、ケイ酸カルシウム、ベントナイト、ホワイトカーボン、カーボンブラック、鉄粉、アルミニウム粉、ガラス粉、石粉、高炉スラグ、フライアッシュ、セメント、ジルコニア粉等の無機充填材の一種または二種以上を添加する。また、上記表層、裏層には、所望なれば、前記無機充填材の一種または二種以上を添加してもよい。上記無機充填材の添加量は、通常20〜50質量%の範囲とされる。
上記表層、裏層、芯層には更にリンター、リネン、サイザル、木粉、ヤシ粉、クルミ粉
、デン粉、小麦粉等の有機充填材、木綿、麻、竹繊維、ヤシ繊維、羊毛、石綿、ケナフ繊
維等の天然繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、アクリル繊
維、塩化ビニル繊維、塩化ビニリデン繊維等の合成繊維、ビスコース繊維、アセテート繊
維等の半合成繊維、アスベスト繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維
、ウィスカー等の無機繊維等の充填材の一種または二種以上を添加して形状保持性、寸法
安定性、圧縮および引張強度等を向上せしめてもよい。上記充填材は通常0.05〜20
質量%程度添加される。
上記表層および裏層の厚さは0.01〜0.05mmの範囲に設定することが望ましい
。表層および裏層の厚さが0.01mmに満たない場合、処理液に有機溶剤が含まれてい
ると表層および裏層が該有機溶剤に溶解され易くなる。一方表層および裏層の厚さが0.
05mmを超える場合、マスキング材の表面が硬くなり、マスキング対象である物品の表
面を傷付けてしまうおそれがある。
上記表層の厚さと、上記裏層の厚さとは、反り等の変形を抑制するという観点から略同
一にすることが好ましくはあるが、必ずしも同一とする必要はなく、所望に応じて上記表
層の厚さと上記裏層の厚さとを異ならせてもよい。表層の厚さと裏層の厚さとを異ならせ
る場合、成形したマスキング材に反り等の変形を生じさせないようにするため、一方の厚
さを他方の厚さの2倍以下とすることが好ましい。また表層の厚さと裏層の厚さとを異な
らせる場合の利点としては、例えば処理液として有機溶剤を含む塗料を使用する場合に、
表層を裏層よりも厚くすることで有機溶剤に対する耐久性の向上を図る等が挙げられる。
本発明のマスキング材は、上記芯層の表面に上記表層を、上記芯層の裏面に上記裏層を
それぞれ積層して得られた3層積層シートを、マスキング対象である物品に対応する形状
の所定形状に成形して得られる。
上記3層積層シートの厚さは0.2〜0・7mmの範囲に設定することが望ましい。上
記3層積層シートの厚さが0.2mmに満たない場合、該3層積層シートを、例えば真空
および/または圧空成形等といった延伸成形で所定形状に成形する際に該3層積層シート
が破れ易くなり、特に深絞り成形が困難になる。
マスキング対象に物品にマスキング材を装着する場合、上記物品の有するスリット等の細
部にマスキング材の取付部を挿入することがあるが、上記3層積層シートの厚さが0・7
mmを越えると、上記マスキング材の取付部を上記細部に挿入することが出来なくなる。
〔実施例1〕
図1〜図4に本発明の第1実施例が示される。本実施例のマスキング材11は、例えば
自動車のセンターピラー12のような柱状体のマスキングに使用される。
上記マスキング材11は、内側にセンターピラー12の本体12Aの嵌合部11Bを形
成した断面コの字型の本体11Aと、該本体11Aの両側壁11C,11Cの下縁に沿っ
て形成された該センターピラー12のフランジ12B,12Bを嵌合するフランジ嵌合部
11D,11Dと、該フランジ嵌合部11D,11Dから延設された裏当て部11E,1
1Eと、上部に延設された上当て部11Fとからなり、本体11Aには長手方向の補強縦
リブ11Gと短手方向の補強横リブ11Hとが形成されている。
等の形状と対応する形状に成形して得られたものである。
上記3層積層シートの詳細は以下の通りである。
表層および裏層:ABS樹脂とPPを質量比30:70で混合してなるポリマーアロイ
であり、充填材としてタルクを10質量%混合した。
芯層:PPとPEを、質量比98:2で混合してなるポリマーアロイであり、充填材と
してタルクを10質量%混合した。
上記の各材料をT−ダイから押し出す押出成形により、厚さ0.3mmの3層積層シー
トを得た。
スキング材11の嵌合部11Bに嵌合し、更に該センターピラー12側縁のフランジ12
B,12Bを該マスキング材11のフランジ嵌合部11D,11Dに嵌合して仮止めを行
なう。
上記仮止め後、図3に示すように、上記マスキング材11の裏当て部11E,11E
を折り返し、センターピラー12の裏当て12Cに当て、該裏当て部11E,11Eを粘
着テープ14やタッカー等で固定する。
付けた後、熱硬化性メラミン−アルキド樹脂塗料等によってマスキング材11と共に塗装
する。
図5に示すように、第2実施例のマスキング材21は、内側にセンターピラー22の本
体22Aの嵌合部21Bを形成した断面コの字型の本体21Aと、該本体21Aの両側壁
21C,21Cの下縁に沿って形成された該センターピラー22のフランジ22B,22
Bを嵌合するフランジ嵌合部21D,21Dと、該フランジ嵌合部21D,21Dから延
設された裏当て部21E,21Eと、上部に延設された上当て部21Fとからなり、本体
21Aの周囲には長手方向の補強縦リブ21Gと短手方向の補強横リブ21Hとが形成さ
れているが第1実施例の場合と異なり本実施例では長手方向の補強縦リブ21Gが断続さ
れている。
等の形状と対応する形状に成形して得られたものである。
上記3層積層シートの詳細は以下の通りである。
表層および裏層:ABSとPPを質量比40:60で混合してなるポリマーアロイであ
り、充填材として炭酸カルシウムを5質量%と、カーボンブラックを0.1質量%混合し
た。
芯層:PPとPEを、質量比80:20で混合してなるポリマーアロイであり、充填材
としてタルクを20質量%混合した。
上記の各材料をT−ダイから押し出す押出成形により、厚さ0.4mmの3層積層シー
トを得た。
ピラー22の本体22Aを該マスキング材21の嵌合部21Bに嵌合し、更に該センター
ピラー22側縁のフランジ22B,22Bを該マスキング材21のフランジ嵌合部21D
,21Dに嵌合して仮止めを行い、該マスキング材21の裏当て部21E,21Eを折り
返してセンターピラー22の裏当てに当て、該裏当て部21E,21Eを粘着テープやタ
ッカー等で止着して使用する。そして、塗料等によってマスキング材(21)と共にセン
ターピラー22の周囲を塗装する。
、該補強縦リブ11Gに沿って折れ曲がり易いが、本実施例のマスキング材21は長手方
向の補強縦リブ21Gが断続しているから、リブ21Gに沿って折り曲げ剛性が向上する
。
図6〜図8に示すように、第3実施例のマスキング材31は、自動車の車体33の塗装
において、フロントバンパー34の下側スカート部35に設けられた空気取入れ口36に
取付けられる。
上記スカート部35の空気取入れ口36の内側には、縦横の補強桟36A,36Bと、
左右一対の支柱36Cとが設けられている。上記マスキング材31には、該補強桟36A
,36Bおよび支柱36Cを嵌合するための縦横の嵌合溝32A,32Bおよび嵌合溝3
2Cが形成されており、前面周縁にはフランジ32Dが形成されており、更に周面には粘
着層32Eが形成されている。なお上記補強桟36A,36Bおよび支柱36Cを嵌合す
る嵌合溝32A,32B,32Cは、マスキング材31を補強するためのリブとしても機
能する。
上記マスキング材31の横方向(長手方向)の嵌合溝32Bと、縦方向(短手方向)の
嵌合溝32Aの交差点において、横方向の嵌合溝32Bが縦方向の嵌合溝32Aよりも高
く形成されているのは、マスキング材31の横方向の剛性を向上せしめるためである。
一方、縦方向の嵌合溝32Cと横方向の嵌合溝32Bの交差点において、縦方向の嵌合
溝32Cが横方向の嵌合溝32Bよりも高く形成されているのは、マスキング材31の縦
方向の剛性を向上せしめるためである。
の形状と対応する形状に成形して得られたものである。
上記3層積層シートの詳細は以下の通りである。
表層および裏層:ABS樹脂とPPを質量比50:50で混合してなるポリマーアロイ
であり、充填材として炭酸カルシウムを15質量%と、帯電防止剤を0.05質量%と、
酸化防止剤を0.1質量%混合した。
芯層:PPとPEを、質量比70:30で混合してなるポリマーアロイであり、充填材
としてタルクを5質量%混合した。
上記の各材料をT−ダイから押し出す押出成形により、厚さ0.5mmの3層積層シー
トを得た。
補強桟36A,36Bは、マスキング材31の嵌合溝32A,32Bに嵌合され、支柱3
6Cは、嵌合溝32Cに嵌合される。そして上記マスキング材31は、粘着層32Eによ
って該空気取入れ口36の内側に固定される。なお粘着層32Eは必ずしも形成しなくて
もよい。
上記のようにしてマスキング箇所であるスカート部35の空気取入れ口36にマスキン
グ材31を取付けた上で、車体33を塗装し、該塗装後熱処理によって塗膜を乾燥硬化さ
せる。
図9〜図12に示すように、第4実施例のマスキング材41は、自動車のドア44の窓
枠44Aのマスキングに使用される。
上記マスキング材41は、断面L字形の3個の部材41A,41B,41Cからなり、
各部材41A,41B,41Cには長手方向の補強用縦リブ41Dと短手方向の補強用横
リブ41Eが形成されている。
形状と対応する形状に成形して得られたものである。
上記3層積層シートの詳細は以下の通りである。
表層および裏層:ABS樹脂とPPを質量比60:40で混合してなるポリマーアロイ
であり、充填材としてタルクを5質量%混合した。
芯層:PPとPEを、質量比60:40で混合してなるポリマーアロイであり、充填材
としてタルクを15質量%混合した。
上記の各材料をT−ダイから押し出す押出成形により、厚さ0.2mmの3層積層シー
トを得た。
マスキング材41の各部材41A,41B,41Cを窓枠44Aに当接すると共に、各部
材41A,41B,41Cの接続部相互を重ね合わせ、粘着テープ42等で該接続部分を
上から固定する。
この場合、図11に示すように、各部材41A,41B,41C相互の接続部分におい
て、一方の接続端の横リブ41Eを他方の接続端の横リブ41Eの下側に嵌合し、また図
12に示すように各部材41A,41B,41Cの上縁鉤部41Fを該窓枠44Aの上縁
に引掛ける。
塗装後は該マスキング材41をドア44の窓枠44Aから剥離する。上記ドア44の窓
枠44Aは、マスキング材41で保護されていたため、窓枠22Aには塗料の塗膜は形成
されない。
図13〜図17に第5実施例を示す。
自動車のインストゥルメントパネル52は、上部52Aと下部52Bとに分割されてい
る。上記インストゥルメントパネル52の前面には、グローブボックス取付け穴55、オ
ーディオ取付け穴56,57、計器類取付部58、小物入れ取付け部59等が設けられて
いる。
表面に貼着される表装材(53)とからなる。上記表装材53は、不織布、合成皮革等か
らなる表皮材53Aと、該表皮材53Aに裏打ちされている不織布、プラスチック発泡体
シート等のワディング材53Bとからなる。上記表皮材53Aは所定の色(基色)に着色
されており、また上記ワディング材53Bは、その厚みを弾性的に変化させることが可能
である。
上記インストゥルメントパネル52の基材54には、上部52Aと下部52Bとの境界
に沿って凹溝54Aが設けられており、上記表装材53を該凹溝54Aの部分で該凹溝5
4A内にきめ込むことによってパーティングラインPLが形成されている。上記表装材5
3は、きめ込み部分でワディング材53Bが厚みを圧縮され、その弾性復元力によって凹
溝54A内に固定されている。
から上下同色(基色)である。これをこのまま自動車車体に取付けてもよいが、上下異色
にするには、図13に示すようなマスキング材51を使用する。該マスキング材51は、
インストゥルメントパネル52の上部52Aに適嵌する形状を有し、端縁部には係合フラ
ンジ51Aが形成されている。
52Aに被着され、図16に示すように係合フランジ51AをパーティングラインPLの
隙間Sに挿着することによって固定される。
上記マスキング材51の係合フランジ51AをパーティングラインPLの隙間Sに挿着
すると、上記表装材53のワディング材53Bが厚みを圧縮され、その弾性復元力によっ
て該係合フランジ51Aが表装材53によって挟圧され、固定される。
、インストゥルメントパネルの下部52Bをスプレー塗装等で上部52Aとは異色に塗装
する。塗装後はマスキング材51を取り外す。このようにして、図17に示すような上下
異色のインストゥルメントパネル52が簡単に得られる。
インストゥルメントパネル52の上部52A等の形状と対応する形状に成形して得られた
ものである。
上記3層積層シートの詳細は以下の通りである。
表層および裏層:ABS樹脂とPPを質量比20:80で混合してなるポリマーアロイ
であり、充填材としてタルクを10質量%、カーボンブラックを1質量%混合した。
芯層:PPとPEを、質量比65:35で混合してなるポリマーアロイであり、充填材
としてタルクを5質量%混合した。
上記の各材料をT−ダイから押し出す押出成形により、厚さ0.7mmの3層積層シー
トを得た。
上記実施例1のマスキング材と同形状のマスキング材であり、3層積層シートを真空成
形して得られたものである。
上記3層積層シートの詳細は以下の通りである。
表層および裏層:ABS樹脂とPPを質量比30:70で混合してなるポリマーアロイ
であり、充填材としてタルクを10質量%、カーボンブラックを0.2質量%混合した。
芯層:PPとPEを、質量比95:5で混合してなるポリマーアロイであり、充填材と
してタルクを10質量%混合した。
上記の各材料をT−ダイから押し出す押出成形により、厚さ0.4mmの3層積層シー
トを得た。
のマスキング材にあっても分割して成形する必要がなく、一体成形出来るから、型代も最
小限にとどまり、製造コストが低減され、また塗装の場合、表面に塗膜が密着して剥離し
にくいから、塗膜の剥離小片が周囲に飛散して汚染が発生することも確実に防止され、更
に塗料の溶剤によって溶解、膨潤しにくいものであるから、使用中の形状が安定であり、
適度な硬さを有するから、マスキング対象となる物品に対する取り付け・取り外し作業が
容易であり、特に繰り返しの使用における耐性が高いから、産業上利用可能である。
Claims (3)
- アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂とポリプロピレンとを質量比で20:80〜60:40の範囲内となるように混合した樹脂混合物からなる表層および裏層と、
ポリプロピレンとポリエチレンとを質量比で98:2〜60:40の範囲内となるように混合した樹脂混合物からなる芯層と、
の3層積層シートを所定形状に成形してなり、
更に上記芯層には無機充填材が添加されている
ことを特徴とするマスキング材。 - 上記表層および上記裏層の厚さはそれぞれ0.01〜0.05mmであって、表層と裏
層との厚さは同じかまたは異なっていてもよく、上記3層積層シート全体の厚みは0.2
〜0.7mmである
請求項1記載のマスキング材。 - 上記ポリプロピレンは、23℃におけるX線回折法で測定した結晶化度が30%以上、230℃で測定したMFR(メルトフローレート)が0.01〜300g/10分の範囲にある
請求項1または請求項2記載のマスキング材。
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