JP5972641B2 - 新聞用紙 - Google Patents
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Description
基紙を備え、この基紙の少なくとも片方の表層に顔料を含有する新聞用紙であって、
上記顔料が、製紙スラッジを脱水及び熱処理して得られる再生粒子を含み、
上記製紙スラッジの主原料が、新聞古紙パルプの製造工程において排出される脱墨フロスであり、
白色度が53.0%以上、印刷不透明度が90.5%以上であることを特徴とする。
本発明の新聞用紙は、基紙を備え、この基紙の少なくとも片方の表層に顔料を含有するものである。当該新聞用紙は、上記顔料と接着剤とを主に含む塗工液を基紙の少なくとも片面に塗工することで形成される。まず、本発明の特徴である塗工液について説明し、続いて他の構成要素について説明する。
上記塗工液は、顔料及び接着剤を主成分として含有する。
顔料は、新聞脱墨フロスを主原料とする製紙スラッジを脱水及び熱処理して得られる再生粒子(以下、「新聞脱墨フロス由来の再生粒子」ともいう)を含有する。以下、新聞脱墨フロス由来の再生粒子について詳説する。
新聞脱墨フロス由来の再生粒子は、新聞脱墨フロスを主原料とする製紙スラッジを脱水及び熱処理して得られるものである。このような新聞脱墨フロス由来の再生粒子は、粒子径がホワイトカーボン等と比べて比較的小さいため、顔料として塗工した場合、接着剤によるカバーリング効果が向上し、脱落を防止することができるとともに、塗工後の紙表面をより均一化することができ、平滑ムラや光沢ムラを抑制することができる。
新聞脱墨フロス由来の再生粒子の製造方法について、原料並びに脱水、熱処理及び粉砕の各工程の順に詳説する。
新聞脱墨フロス由来の再生粒子の原料としては製紙スラッジが用いられ、この製紙スラッジの主原料は新聞脱墨フロスである。新聞脱墨フロスとは、新聞古紙由来のパルプを脱墨処理する際に分離されるフロスであり、新聞古紙由来以外のパルプを脱墨処理する際に分離されるフロスは含まない。近年では、新聞用紙を製造する際の抄紙が中性抄紙化していること等から、新聞脱墨フロスは炭酸カルシウムが相対的に多く、カオリンが相対的に少なくなる傾向にあり、特に炭酸カルシウムの比率が70質量%を超え、カオリンの比率が30質量%未満で推移するようになっている。したがって、製紙スラッジの主原料を新聞脱墨フロスとすれば、酸化カルシウム及びカオリンから生成されるセメント状物質の量が減り、得られる再生粒子の低白色度化の問題や硬質化、スラリー化した際に増粘・固化する問題が改善される。また、新聞脱墨パルプの製造においては、安定した品質の新聞脱墨パルプを連続的に得るために、選別を行った一定品質の新聞が原料とされる傾向にあり新聞脱墨フロスの成分も安定する傾向にある。したがって、新聞脱墨フロスを主原料とすれば、吸油量及び白色度の高い再生粒子を安定的に得ることができる。その結果、この新聞脱墨フロス由来の再生粒子が顔料として塗工される当該新聞用紙の品質を安定させることができると同時に当該新聞用紙の不透明度及び白色度を向上することができる。また、上記新聞脱墨フロスは灰分率が低く、インキ由来の油脂やカーボンブラックを含有するため、自燃する程の発熱量を有する。そのため後述する熱処理工程での燃料を減らすことができる。
脱水工程は、製紙スラッジの水分を所定割合まで除去する工程である。脱水は公知の脱水機等を用いればよい。脱水後の製紙スラッジの水分率は30質量%以上60質量%以下が好ましく、30質量%以上50質量%以下がより好ましく、35質量%以上45質量%以下がさらに好ましい。脱水後の製紙スラッジの水分率が上記上限を超えると後述する熱処理工程で燃焼ムラが生じやすくなるとともに、熱処理工程で必要となる燃料が増加し、コスト高となるおそれがある。一方、脱水後の製紙スラッジの水分率が上記下限未満の場合、脱水後のフロックが固くなり再生粒子の粒径にバラツキが生じやすくなるおそれがある。
水分率(%)=[(乾燥前質量−乾燥後質量)÷乾燥前質量]×100
脱水後の製紙スラッジは、熱処理工程において熱処理するに先立って、粉砕機(又は解砕機)により破砕することができる。この破砕工程後の製紙スラッジの平均粒子径としては2.5mm以上12.5mm以下が好ましく、2.5mm以上7.0mm以下がより好ましく、2.5mm以上4.0mm以下がさらに好ましい。製紙スラッジの平均粒子径が上記上限を超えると、製紙スラッジを表面部から芯部まで均一に熱処理することが困難になる。一方、製紙スラッジの平均粒子径が上記下限未満の場合、後段の熱処理工程において過剰な熱処理が行われ易くなる。
製紙スラッジは、次いで熱処理工程に付される。この熱処理工程は一つの装置で連続的に行うこともできるが、乾燥工程と燃焼工程とに分けて行うことが好ましい。以下、乾燥工程と燃焼工程とに分けて詳説する。
乾燥工程で用いる乾燥装置としては公知の装置を用いれば良く、例えばストーカー炉、流動床炉、サイクロン炉、キルン炉、気流乾燥装置等が挙げられる。
燃焼工程で用いる燃焼装置としては公知の装置を用いれば良く、例えばストーカー炉、流動床炉、サイクロン炉、キルン炉等が挙げられる。これらのなかでも横型回転式キルン炉が好ましく、熱効率の高い内熱式キルン炉がより好ましい。
燃焼物は、次いでスラリー化工程に付される。スラリー化工程とは、燃焼物を水と混合してスラリー化する工程である。このスラリー化により燃焼物中の酸化カルシウムが水に溶出し水酸化カルシウム水溶液となる。なお、このスラリー化を行う前の燃焼物は、好適には凝集体である。
二酸化炭素吹き込み工程とは、燃焼物のスラリーに二酸化炭素を吹き込み、燃焼物(再生粒子)表面に炭酸カルシウムを析出させる工程である。以下、このメカニズムについて説明する。
Ca(OH)2 → Ca2++2OH− ・・・(1)
このスラリーに二酸化炭素(CO2)を吹き込むと、下記式(2)のように炭酸カルシウム(CaCO3)が析出されるとともに、pHの低下が生じる。
Ca2++2OH−+CO2 → CaCO3+H2O ・・・(2)
このようにしてメタカオリン及び含水珪酸マグネシウムを主成分とする燃焼物の表面が炭酸カルシウムによって被覆され、得られる再生粒子の白色度を向上することができる。
塗工液には、上述した新聞脱墨フロス由来の再生粒子の他にも、その他の顔料を含有することができる。その他の顔料としては、例えば水和ケイ酸(ホワイトカーボン)、二酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、尿素−ホルマリンポリマー微粒子等が挙げられる。
接着剤としては、水溶性接着剤及び非水溶性接着剤に大別される。水溶性接着剤としては、例えば酸化澱粉、陽性酸化澱粉、エステル化澱粉、尿素リン酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、デキストリン等の澱粉類;ポリビニルアルコール(PVA)及びその変性物;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体等が挙げられる。これらのなかでも、水溶性接着剤としては酸化澱粉、尿素リン酸エステル化澱粉が好ましい。接着剤として水溶性接着剤を用いることにより、顔料を紙表面に留め、基紙に浸透させにくくくることができ、カバーリング効果を向上させることができる。その結果、当該新聞用紙の平坦性、印刷不透明度、インキ着肉性を向上することができ、また、紙粉の発生を防止することにより輪転機のブランケットへの紙粉堆積による印刷作業性の悪化、版への紙粉堆積による地汚れの発生を防止することができる。
上記基紙は、通常、パルプ及び好ましくは填料等を含むパルプスラリーを抄紙して得られる。
上記パルプとしては、公知のものを用いることができ、古紙パルプ、バージンパルプ又はこれらの組み合わせたものを適宜用いることができる。なお、バージンパルプよりも古紙パルプを多く用いることが省資源化の観点から好ましい。
上記パルプスラリーに配合する填料としては特に限定されず、例えば二酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、水和ケイ素、ホワイトカーボン、再生粒子、新聞脱墨フロス由来の再生粒子等を挙げることができる。これらの中でも、填料としては、ホワイトカーボン及び新聞脱墨フロス由来の再生粒子が好ましい。このように填料としてホワイトカーボン及び新聞脱墨フロス由来の再生粒子を用いることで、基紙の白色度及び吸油量を向上することができる。
基紙には、上記パルプ及び填料の他に、例えば澱粉類、ポリアクリルアミド、エピクロルヒドリン等の紙力増強剤、ロジン、アルキルケテンダイマー、ASA(アルケニル無水コハク酸)、中性ロジン等の内添サイズ剤、硫酸バンド、ポリエチレンイミン等の凝結剤、ポリアクリルアミドやその共重合体等の凝集剤などを添加することができる。
当該新聞用紙における上記顔料の含有量としては、当該新聞用紙の片面あたり0.3g/m2以上1.8g/m2以下が好ましく、0.5g/m2以上1.5g/m2以下がより好ましく、0.8g/m2以上1.2g/m2以下がさらに好ましい。顔料の含有量が上記上限を超えると当該新聞用紙の表面強度が低下するおそれがある。一方、顔料の含有量が上記下限未満の場合、当該新聞用紙の白色度及び印刷不透明度が低下するおそれがある。
当該新聞用紙は、一般に製紙に用いられるシステムで製造することができる。具体的には、例えばワイヤーパート、プレスパート、プレドライヤーパート、コーターパート、カレンダーパート、リールパートを含む製紙システム等を用いることができる。また、これ以外にも抄紙機とコーターパートとを分離したオフマシンコーターからなる製紙システムを用いても良く、抄紙機とソフトカレンダーを分離したオフマシンカレンダーからなる製紙システムを用いても良い。また、コーターパートに用いられる塗工装置には特に限定がなく、例えば2ロールサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス、ゲートロールコーター、ブレードコーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、エアーナイフコーター等を適宜使用することができる。これらの中でも、原紙の表面に塗工剤を均一にムラなく塗工できるという点から、ゲートロールコーターやロッドメタリングサイズプレスを用い、フィルムトランスファー方式にて塗工することが好ましい。また、カレンダー装置としては、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー設備を用いることができる。
製紙スラッジ中の無機粒子における炭酸カルシウム、カオリンの含有率は、製紙スラッジを525℃で燃焼して燃焼物を得た後、堀場製作所製のX線マイクロアナライザー(型番:E−MAX・S−2150)を用いて15KVの加速電圧にて再生粒子に含まれる各種元素の酸化物換算質量割合を求め、この結果と、炭酸カルシウム、カオリン、タルク及び二酸化珪素の分子量とに基づいて比例計算を行うことで算出した。
525℃で燃焼した燃焼物のTG−DTA質量減少率(600〜800℃)と、後述の表1に記載の条件で燃焼した燃焼物のTG−DTA質量減少率(600〜800℃)との差から分解率を求めた。
定温乾燥機内に試料を静置し、約105℃で6時間以上保持することで質量変動を認めなくなった時点を乾燥後質量とし、下記式により算出した値である。
水分率(%)=[(乾燥前質量−乾燥後質量)÷乾燥前質量]×100
炉本体内の温度を、熱電対を用いて測定した値である。
炉本体内の酸素濃度を、自動酸素濃度測定装置(型番:ENDA−5250、堀場製作所製)を用いて測定した値である。
雰囲気温度20℃、ローター回転数60rpmの条件下において、B型粘度計(東機産業(株)製、TVM−10M)を用いて測定した値である。なお、粘度(mPa・s)が低いほど分散性が良好であると判断される。
反応後pHとは、二酸化炭素吹き込み工程において、二酸化炭素の吹込みを終えた炭酸化反応終了時点のpHを、また、製品pHとは、炭酸化反応を終えた後、pH9.0以上で1時間あたりのpH変動数値が0.5以下となった時点のpHを、それぞれ意味する。
レーザー回折方式の粒度分布計(型番:マイクロトラックMT−3000II、日機装製)を用いて測定した体積平均粒子径(D50)である。測定試料の調製は、0.1%ヘキサメタ燐酸ソーダ水溶液に粒子を添加し、超音波で1分間分散した。
色差計(SP−80、東京電色製)を用い、粉体試料を乳鉢で磨り潰し、ガラスセルに詰めて測定した値である。
JIS−K5101−13−1(2004)に準じて測定した。すなわち105℃〜110℃で2時間乾燥した試料2g〜5gをガラス板に取り、精製アマニ油(酸価4以下のもの)をビュレットから少量ずつ試料の中央に滴下しその都度ヘラで練り合わせ、滴下練り合わせの操作を繰り返し、全体が初めて1本の棒状にまとまったときを終点として、精製アマニ油の滴下量を求め、下記式によって吸油量を算出した。
吸油量(mL/100g)=[アマニ油量(mL)×100]/紙料(g)
プラスチックワイヤー摩耗度計(日本フィルコン製)を用い、スラリー濃度2%の条件下で3時間後に測定した値である。
JIS−P8124(1998)に記載の「紙及び板紙−坪量測定方法」に準拠して測定した。
JIS−P8251(2003)に記載の「紙、板紙及びパルプ−灰分試験方法−525℃燃焼法」に準拠して測定した。
JIS−P8149(2000)「紙及び板紙−不透明度試験方法(紙の裏当て)−拡散照明法」に準拠して測定した。
JAPAN TAPPI No.45(2000)「新聞用紙−印刷後不透明度試験方法」に準拠し、測定機器ISO白色度計(スガ試験機社製)を用いて測定した。
JIS−P8148(2001)「紙、板紙及びパルプ−ISO白色度(拡散青色光反射率)の測定方法」に準拠して測定した。
オフセット印刷機(型番:小森SYSTEMC−20、小森コーポレーション社製)を使用し、新聞インキ(商品名:ニューズゼットナチュラリス(墨)、大日本インキ化学工業社製)にて連続10000部の印刷を行った。得られた印刷物について、画像の鮮明さ及び濃淡ムラを目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
5:画像が鮮明で濃淡ムラが全くなく、インキ着肉性に優れる。
4:画像が鮮明で濃淡ムラが殆どなく、インキ着肉性が良好である。
3:一部に画像が不鮮明な箇所及び濃淡ムラがややある。
2:一部に画像が不鮮明な箇所及び濃淡ムラがあり、インキ着肉性が良好でない。
1:全体的に画像が不鮮明で濃淡ムラが著しく、インキ着肉性に劣る。
オフセット輪転印刷機(型番:LITHOPIA BTO−4、三菱重工業社製)を使用して50連巻きの印刷用紙にて両出し10万部の印刷を行い、印刷紙面のカスレとブランケット非画像部における紙粉の発生及び堆積の有無を目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
5:紙面カスレと紙粉の発生が全く認められない。
4:紙面カスレがわずかに認められるがブランケット上での堆積は全く認められない。
3:紙面カスレがやや認められブランケット上での堆積が少し認められる。
2:紙面カスレの発生が認められ、ブランケット上に堆積している。
1:紙面カスレとブランケット上での紙粉の堆積が著しい。
オフセットカラー印刷機(型番:SYSTEM C−20、(株)小森コーポレーション製)を使用して、16万部/時の印刷速度で、藍、赤、黄、墨の順に4色カラー印刷を5000部行った後、不特定の30部を抜き取り、地汚れ度合いを目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:ふち汚れの発生が全く認められない。
○:30枚中1〜2枚でふち汚れが発生するが、汚れの程度はごく小さく目立たない。
△:小さなふち汚れが、30枚中3〜5枚で発生する。
×:大きな目立つふち汚れが、30枚中2枚以上で発生する。
[製造例1]
新聞脱墨フロス中の無機粒子における炭酸カルシウムの含有量が78質量%である新聞フロスを固形分換算で100質量%含有する製紙スラッジを、水分率が45質量%となるように脱水工程に付した後、製紙スラッジの平均粒子径が3mmとなるように破砕し、内燃式の横型回転式キルン炉を用い、水分率が2質量%となるように乾燥工程に付した後、内燃式の横型回転式キルン炉にて温度800℃、酸素濃度12容量%にて燃焼処理した。燃焼処理での炭酸カルシウムの分解率は90%だった。燃焼工程後の燃焼物を平均粒子径が3μmとなるように粉砕した後、燃焼物濃度が10質量%となるようスラリー化し、二酸化炭素含有ガス(濃度16容量%)を撹拌しながら反応後pHが7.4になるまでスラリーに吹き込み、炭酸カルシウムを析出させ、表面が炭酸カルシウムで被覆された製造例1の再生粒子を得た。得られた再生粒子の平均粒子径は4μm、白色度は88%、吸油量は115mL/100g、ワイヤー摩耗度は80mgであった。なお、製造例1で用いた製紙スラッジ(新聞脱墨フロス)中の無機粒子におけるカオリンの含有量は16質量%であった。
製紙スラッジに含まれる新聞脱墨フロスの含有率、製紙スラッジ中の無機粒子における炭酸カルシウムの含有割合、脱水工程、乾燥工程、燃焼工程、スラリー工程、二酸化炭素吹き込み工程の条件を表1及び表2に示すように変更したこと以外は上記製造例1と同様の操作を行い、製造例2〜7、製造比較例1〜5の再生粒子を得た。得られた再生粒子の物性(平均粒子径、白色度、吸油量、摩耗度)を表2に示す。
[製造例A]
雑誌脱墨フロス(雑誌古紙パルプを製造する古紙処理工程由来の脱墨フロス)を固形分換算で100質量%含有する製紙スラッジを水分率が45質量%となるように脱水工程に付した後、製紙スラッジの平均粒子径が3mmとなるように破砕し、有機成分の熱処理工程(280℃、酸素濃度12容量%)、第1燃焼工程(400℃、酸素濃度12容量%)及び第2燃焼工程(680℃、酸素濃度12容量%)を経た後、セラミックボールミルを用いて湿式粉砕処理を施して雑誌脱墨フロス由来の再生粒子(製造例A)を得た。上記有機成分の熱処理工程において用いた内熱式キルンは、本体が横置きで中心軸周りに回転する内熱キルン炉であり、この内熱キルン炉一端の原料供給口から脱墨フロス等の原料を供給するとともに熱風を吹き込む並流方式を採用した。また、上記第1燃焼工程において用いた内熱キルンは、本体が横置きで中心軸周りに回転する内熱キルン炉であり、第2燃焼工程において用いた外熱キルン炉は、内部に平行リフターを有する外熱電気方式のキルン炉を採用した。第1燃焼工程の燃焼温度は、1次燃焼炉出口の温度を測定し、第2燃焼工程の燃焼温度は2次燃焼炉の出口温度を測定した。酸素濃度は、1次燃焼炉の出口酸素濃度及び2次燃焼炉の出口酸素濃度をそれぞれ測定した。得られた雑誌脱墨フロス由来の再生粒子の平均粒子径は2.5μm、白色度は81%、吸油量は60mL/100g、ワイヤー摩耗度は120mgであった。
(実施例1)
離解・脱墨古紙パルプ(DIP)を80質量%、サーモメカニカルパルプ(TMP)を20質量%配合し、レファイナーでフリーネスを120mLC.S.F(JIS−P8121に準拠)に調整したパルプスラリーを得た。このパルプスラリーに、内添填料として新聞脱墨フロス由来の再生粒子(エリエールペーパーケミカル社製)10kg/パルプトン、ホワイトカーボン(エリエールペーパーケミカル社製)15kg/パルプトンを添加し、硫酸バンドでpHを6〜7に調整後、凝集剤(ハイモ社製「ハイモロックND270」)を絶乾パルプ100質量部あたり0.07質量部添加し、ツインワイヤー抄紙機で坪量40.5g/m2の新聞用原紙を抄造した。
<水溶性接着剤>
・尿素リン酸エステル化澱粉(品番:スターコート16、日本食品化工株式会社製)
<非水溶性接着剤>
・SBラテックス(品番:R−1395、旭化成ケミカルズ株式会社製)
顔料の種類、顔料の含有量、接着剤の種類、接着剤の含有量、塗工液の塗工量を表3に示すように変更したこと以外は上記実施例1と同様の操作を行い、実施例2〜10及び比較例1〜3の新聞用紙を得た。なお、表3における水溶性接着剤及び非水溶性接着剤の含有量は、顔料100質量部に対する配合量(質量部)を意味する。また、比較例1では、顔料として比較製造例4で作成した再生粒子を体積平均粒子径が4.0μmになるまで粉砕して用いた。比較例2では、顔料として製造例Aの雑誌脱墨フロス由来の再生粒子を用い、比較例3では重質炭酸カルシウム(ファイマテック株式会社製、FMT−90、体積平均粒子径0.7μm)を用いた。
得られた各新聞用紙について、上記方法にて白色度、白紙不透明度、印刷不透明度、インキ着肉性、ブランケット紙粉パイリング及び地汚れについて評価した。結果を表3に示す。
Claims (4)
- 基紙を備え、この基紙の少なくとも片方の表層に顔料を含有する新聞用紙であって、
上記顔料が、製紙スラッジを脱水及び熱処理して得られる再生粒子を含み、
上記製紙スラッジの主原料が、新聞古紙パルプの製造工程において排出される脱墨フロスであり、
上記製紙スラッジ中の無機粒子における炭酸カルシウムの含有率が70質量%以上であり、
上記再生粒子がメタカオリン及び含水珪酸マグネシウムを主成分とする粒子を核とし、
この核の表面の少なくとも一部が炭酸カルシウムで被覆されており、
白色度が53.0%以上、印刷不透明度が90.5%以上であることを特徴とする新聞用紙。 - 上記顔料の含有量が片面あたり0.3g/m2以上1.9g/m2以下である請求項1に記載の新聞用紙。
- 上記再生粒子の平均粒子径が1μm以上7μm以下である請求項1又は請求項2に記載の新聞用紙。
- 上記顔料と接着剤とを主に含む塗工液を基紙の少なくとも片面に塗工することで形成され、
上記塗工液の塗工量が片面あたり固形分換算で0.5g/m2以上3g/m2以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の新聞用紙。
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