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JP5963000B2 - 排ガス浄化用触媒、その製造方法、及び、それを用いた排ガスの浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒、その製造方法、及び、それを用いた排ガスの浄化方法 Download PDF

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Description

本発明は、排ガス浄化用触媒、その製造方法、並びに、それを用いた排ガスの浄化方法に関する。
近年、自動車のエンジン(例えばディーゼルエンジン)等の内燃機関から排出される排ガスを浄化するために、様々な排ガス浄化用触媒が開発されてきた。そして、そのような排ガス浄化用触媒の一つとして、ニオブを含有する金属酸化物を担体に用いた排ガス浄化用触媒が提案されている。
このような排ガス浄化用触媒としては、例えば、特開平08−155303号公報(特許文献1)において、一般式Mn−1Nb3n+1(MはLa等の希土類元素及びMo等の遷移金属から選ばれる少なくとも一種、nは2以上、Nbはニオブ)で表される層状アニオン原子団の層間が二酸化ケイ素で架橋された層間架橋ニオブ系層状ペロブスカイトを有し、該層間架橋ニオブ系層状ペロブスカイトは細孔径が10〜40Å、比表面積が250〜500m/gである担体と、前記担体に担持された白金(Pt)等の触媒金属と、からなる排ガス浄化用触媒が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載のような従来の排ガス浄化用触媒は、高温に晒された後の触媒活性の点では必ずしも十分なものではなかった。
特開平08−155303号公報
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、高温に晒された後においても十分に優れた排ガス浄化性能を発揮することが可能な排ガス浄化用触媒、その製造方法、及び、それを用いた排ガスの浄化方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、担体と、前記担体に担持された活性金属元素とを備える排ガス浄化用触媒において、前記担体をニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなるものとし、前記ナノシートを厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものとし、前記活性金属元素をPt、Rh、Cu、Ni、Co、Fe、Ir、Au、Ag及びMnからなる群から選択される少なくとも1種とすることにより、得られる排ガス浄化用触媒が、高温に晒された後においても十分に優れた排ガス浄化性能を発揮することが可能なものとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の排ガス浄化用触媒は、担体と、前記担体に担持された活性金属元素とを備える排ガス浄化用触媒であって、
前記担体がニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなり、
前記ナノシートは、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものであり、且つ
前記活性金属元素がPtであること、
を特徴とするものである。
上記本発明の排ガス浄化用触媒においては、前記ナノシートの平均厚みが1〜150nmであることが好ましい。
また、上記本発明の排ガス浄化用触媒においては、前記ニオブを含有する金属酸化物が、ニオブとチタンとを含有する金属酸化物、及び、ニオブとランタンとを含有する金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましく、TiNbO、TiNbO、TiNbO14及びLaNbからなる群から選択される少なくとも1種の金属酸化物であることがより好ましい。
また、本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法は、ニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを準備する工程と、
有機アミン及びカチオン性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種のカチオン性有機化合物を用いて、溶媒中で前記プロトン型の層状ペロブスカイトからニオブを含む金属酸化物からなるシート状物を剥離して、前記シート状物が分散した分散液を得る工程と、
前記分散液に酸を添加して前記シート状物の凝集沈殿物を得た後、前記凝集沈殿物を焼成して、ニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなる担体を得る工程と、
前記担体に活性金属元素であるPtを担持して排ガス浄化用触媒を得る工程と、
を含み、且つ、
前記担体を得る工程により得られるナノシートが、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものであること、
を特徴とする方法である。
上記本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法においては、前記ニオブを含むプロトン型層状ペロブスカイトが、HTiNbO、HTiNbO、HTiNbO14及びHLaNbからなる群から選択される少なくとも1種からなることが好ましい。
また、上記本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法においては、前記カチオン性有機化合物が、ブチルアミン、オクチルアミン及びテトラブチルアンモニウム水酸化物からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
さらに、上記本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法においては、前記担体を得る工程において前記凝集沈殿物を焼成する際に、空気中、300〜900℃の条件で前記凝集沈殿物を焼成することが好ましい。
また、本発明の排ガスの浄化方法は、酸素過剰雰囲気下において、上記本発明の排ガス浄化用触媒に内燃機関からの排ガスを接触せしめて排ガスを浄化することを特徴とする方法である。
なお、本発明によって、上記目的が達成される理由は必ずしも定かではないが、本発明者らは以下のように推察する。
すなわち、本発明者らは、先ず、上記目的を達成するために、層間が二酸化ケイ素で架橋された層間架橋型のニオブ系層状ペロブスカイトを担体に用いている特許文献1に記載のような従来の排ガス浄化用触媒に関して検討を重ねたところ、特許文献1に記載のような従来の排ガス浄化用触媒においては、十分な排ガス浄化性能を有するものの、担体の製造時に利用した二酸化ケイ素のうち、層間に入りきらなかった二酸化ケイ素が、担体の表面に付着するなどして担体の一部を構成し、その担体の一部を構成する二酸化ケイ素上に活性金属元素が担持されるため、高温に晒された後に、必ずしも十分な排ガス浄化性能が発揮されないものと推察している。なお、ニオブ系の金属酸化物上に担持された活性金属元素と、二酸化ケイ素上に担持された活性金属元素とを比較すると、二酸化ケイ素上に担持された活性金属元素はその活性が必ずしも十分なものとはならず、また、熱による粒成長を必ずしも十分に抑制することができないため、高温に晒された後に、必ずしも十分な排ガス浄化性能が得られないものと本発明者らは推察している。そして、このような考察結果に基づいて、本発明者らは更に検討を重ね、上記本発明の排ガス浄化用触媒を見出した。
ここで、本発明の排ガス浄化用触媒においては、先ず、ニオブを含有する金属酸化物からなるナノシートを担体に利用する。このように、ニオブを含有する金属酸化物からなるナノシートを担体に利用することによって、ニオブを含有する金属酸化物が有する強い酸点をより効率よく利用することが可能となり、その酸点によって前記担体に担持した活性金属元素のメタル化を促進される。そして、触媒中において活性金属元素のメタル化が促進されると、活性金属元素による触媒活性が十分に引き出される。そのため、本発明の排ガス浄化用触媒においては、低温から高度な触媒活性(特にCO酸化活性)が発揮される。また、本発明において、前記ナノシートは、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものである。このような厚みの範囲に含まれるナノシートは、基本的に、ニオブを含有する金属酸化物の単層剥離物が複数積層したような構造を有するシート(ナノシートを、ニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを剥離することにより製造する場合に、単層までは剥離せずに製造することで得られる複数層積層物も含む)により構成されたものとなる。そして、このような単層剥離物が複数積層したような構造を有するシートは、剥離したシートがランダムに重なりあい、複雑な凝集構造を有するものとなるものと推察される。そして、そのような複雑な構造のナノシートに活性金属元素を担持すると、シートの存在が活性金属の移動を抑制するため、高温に晒された場合においても、担持された活性金属元素の粒子のシンタリング(粒成長)が抑制され、活性点の数を十分に維持することが可能となる。そのため、本発明の排ガス浄化用触媒は、高温に晒された後においても十分に優れた排ガス浄化性能を発揮することが可能となるものと本発明者らは推察する。
本発明によれば、高温に晒された後においても十分に優れた排ガス浄化性能を発揮することが可能な排ガス浄化用触媒、その製造方法、及び、それを用いた排ガスの浄化方法を提供することが可能となる。
実施例1〜4及び比較例1〜6で得られた排ガス浄化用触媒(A)〜(K)のCOの浄化率を示すグラフである。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
[排ガス浄化用触媒]
本発明の排ガス浄化用触媒は、担体と、前記担体に担持された活性金属元素とを備える排ガス浄化用触媒であって、
前記担体がニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなり、
前記ナノシートは、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものであり、且つ
前記活性金属元素がPt、Rh、Cu、Ni、Co、Fe、Ir、Au、Ag及びMnからなる群から選択される少なくとも1種であること、
を特徴とするものである。
このような本発明の排ガス浄化用触媒においては、ニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなる担体を用いる。このようなニオブを含有する金属酸化物のナノシートは、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものである。このような厚みが1〜200nmの範囲にあるシートが全シートに対して占める割合が、前記下限未満では多くの活性金属がシート以外の担体に担持されて、活性が十分ではなくなる。また、同様の観点から、厚みが1〜200nmの範囲にあるシートが全シートに対して占める割合の下限値としては、85%であることがより好ましく、90%であることが更に好ましい。
また、このようなナノシートは、平均厚みが1〜150nmであることが好ましく、1〜100nmであることがより好ましい。このような平均厚みが前記下限未満では強度が不十分で安定性に欠ける傾向にあり、他方、前記上限を超えると層状ペロブスカイトとしての特性が強くでるため、十分に活性を発現しなくなる傾向にある。
また、このようなナノシートとしては、シート面内における最大長さの平均値が100nm以上であることが好ましく、200nm〜20μmであることがより好ましく、200nm〜10μmであることが更に好ましい。このようなシート面における最大長さの平均値が前記下限未満では熱耐久時の安定性に欠ける傾向にあり、他方、前記上限を超えると担体としての比表面積が小さくなる傾向にある。なお、ここにいうシート面内における最大長さとは、厚み方向に対して垂直又は略垂直なナノシートの表面(シート面)中の最大長さであって、該表面の最大の外接円の直径をいう。
なお、上述のようなナノシートの厚みが1〜200nmの範囲にあるシートが全シートに対して占める割合、平均厚み、シート面内における最大長さの平均値は、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM)を用いて、5視野(1視野のサイズを縦5.0μm、横3.5μmとして5箇所)以上観測して、任意の150点以上のシートの厚みやシート面内における最大長さを測定することにより求められる値を採用できる(なお、1視野ごとに任意の30点以上のシートを測定する。)。すなわち、ナノシートの平均厚み及びシート面内における最大長さの平均値は、それぞれFE−SEMを用いて5視野以上において任意の150点以上のシートを測定して求められる測定値から平均を計算して求めることができ、また、厚みが1〜200nmの範囲にあるシートが全シートに対して占める割合は、それぞれFE−SEMを用いて5視野以上において、任意の150点以上のシートを測定して求められる測定値に基づいて割合を算出して求めた値を採用する。このように、厚みが1〜200nmの範囲にあるシートが全シートに対して占める割合は、測定した任意の150点以上のシートを全シートと仮定して算出した値を採用する。
さらに、前記ナノシートとしては、シート面内における最大長さが該シートの厚みの3倍以上(より好ましくは4倍以上、更に好ましくは5〜1000倍)の長さとなるものが好ましい。このようなシート面内における最大長さが前記下限未満では熱耐久時の安定性に欠ける傾向にある。なお、前記ナノシートのシート面内における最大長さと厚みの関係は、FE―SEMを用いて確認できる。
また、このようなナノシートを形成する金属酸化物は、ニオブを含有する金属酸化物である。このようなニオブを含有する金属酸化物はニオブを含有していればよく、ニオブ以外の他の成分は特に制限されるものではないが、チタン、ランタン、タングステン、セリウム、プラセオジム、ネオジムを含有することが好ましく、チタン、ランタンを含有することが好ましい。また、このような他の成分は酸化物として含有することが好ましい。なお、このような他の成分は1種を単独であるいは2種を組み合わせて利用してもよい。
さらに、このようなニオブを含有する金属酸化物としては、層状構造およびナノシート構造を作り易いとの観点から、ニオブとチタンとを含有する金属酸化物、ニオブとランタンとを含有する金属酸化物がより好ましく、TiNbO、TiNbO、TiNbO14、LaNbが更に好ましく、TiNbO、TiNbOが特に好ましい。なお、このような担体においては、前記金属酸化物の1種を単独であるいは2種を組み合わせて利用してもよい。
また、このようなニオブを含有する金属酸化物におけるニオブの含有量としては、金属元素換算で、金属酸化物中の全金属元素に対して5モル%以上となることが好ましく、10〜100モル%であることがより好ましく、15〜100モル%であることが更に好ましい。このようなニオブの含有量が前記下限未満ではニオブに由来する金属酸化物中の強い酸点の量が必ずしも十分なものとはならず、活性金属元素のメタル化を効率よく行うことが困難となり、触媒活性を効率よく向上させることが困難となる傾向にある。
なお、このようなニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなる担体としては、後述の本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法において採用する工程(A)〜(C)を実施して得られるものが好ましい。すなわち、このようなニオブを含有する金属酸化物のナノシートとしては、後述の工程(A)〜(C)を実施して、ニオブを含有する金属酸化物の層状ペロブスカイトから層剥離して得られるようなものが好ましい。
また、本発明においては、前記担体に活性金属元素が担持されている。このような活性金属元素は、Pt、Rh、Cu、Ni、Co、Fe、Ir、Au、Ag及びMnからなる群から選択される少なくとも1種のものである。本発明においては、前記活性金属元素は、担体中のニオブに由来する酸点により十分にメタル化されて、十分な触媒活性を示す。このような活性金属元素の中でも、より高度な触媒活性が得られるといった観点から、Pt、Rh、Cu、Fe、Ir、Au、Agが好ましく、Pt、Rh、Ir、Au、Agがより好ましく、Pt、Ir、Auが更に好ましく、Ptが特に好ましい。
さらに、このような活性金属元素の含有量としては特に制限されないが、触媒中、0.1〜3.0質量%であることが好ましく、0.2〜2.0質量%であることがより好ましい。このような含有量が前記下限未満では活性点不足により十分な活性が得られない傾向にあり、他方、前記上限を超えると活性金属がシンタリングして、十分な活性が得られなくなる傾向にある。
また、このような活性金属元素の平均粒子径としては、100nm以下であることが好ましく、1〜50nmであることがより好ましい。このような平均粒子径が前記上限を超えると、十分に高度な触媒活性を得ることが困難となる傾向にある。他方、前記平均粒子径が前記下限未満では熱耐久時の安定性に欠ける傾向にある。このような平均粒子径としては、XRDを用いて半値幅より計算することにより求められる値を採用することができる。
なお、本発明の排ガス浄化用触媒においては、その効果を損なわない限りにおいて、排ガス浄化用触媒の分野において用いることが可能な公知の他の成分を適宜利用してもよい。また、本発明の排ガス浄化用触媒の形態としては特に制限されず、ハニカム形状のモノリス触媒、ペレット形状のペレット触媒等の形態にすることができる。このような形態の排ガス浄化用触媒を製造する方法としては特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができ、例えば、触媒をペレット状に成型してペレット形状の排ガス浄化用触媒を得る方法や、触媒を触媒基材にコートすることにより、触媒基材にコート(固定)した形態の排ガス浄化用触媒を得る方法等を適宜採用してもよい。なお、このような触媒基材としては特に制限されず、得られる排ガス浄化用触媒の用途等に応じて適宜選択されるが、DPF基材、モノリス状基材、ペレット状基材、プレート状基材等が好適に採用される。また、このような触媒基材の材質も特に制限されないが、コーディエライト、炭化ケイ素、ムライト等のセラミックスからなる基材や、クロム及びアルミニウムを含むステンレススチール等の金属からなる基材が好適に採用される。さらに、本発明の排ガス浄化用触媒は、他の触媒と組み合わせて利用してもよい。このような他の触媒としては、特に制限されず、公知の触媒(例えば、NOx還元触媒、NOx吸蔵還元型(NSR触媒)、NOx選択還元触媒(SCR触媒)等)を適宜用いてもよい。
また、このような本発明の排ガス浄化用触媒を製造するための方法としては、後述の本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法を採用することが好ましい。すなわち、本発明の排ガス浄化用触媒は、後述の本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法により好適に製造することができる。
[排ガス浄化用触媒の製造方法]
本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法は、ニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを準備する工程(工程(A))と、
有機アミン及びカチオン性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種のカチオン性有機化合物を用いて、溶媒中で前記プロトン型の層状ペロブスカイトからニオブを含む金属酸化物からなるシート状物を剥離して、前記シート状物が分散した分散液を得る工程(工程(B))と、
前記分散液に酸を添加して前記シート状物の凝集沈殿物を得た後、前記凝集沈殿物を焼成して、ニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなる担体を得る工程(工程(C))と、
前記担体にPt、Rh、Cu、Ni、Co、Fe、Ir、Au、Ag及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の活性金属元素を担持して排ガス浄化用触媒を得る工程(工程(D))と、
を含み、且つ、
前記担体を得る工程(工程(C))により得られるナノシートが、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものであること、
を特徴とする方法である。以下、各工程(A)〜(D)について、分けて説明する。
<工程(A)>
工程(A)は、ニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを準備する工程である。
このようなニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイト(ニオブを含むH型層状ペロブスカイト)としては、より触媒活性の高い排ガス浄化用触媒を得ることが可能となることから、上記本発明の排ガス浄化用触媒において説明したニオブを含む金属酸化物と同様の種類の金属酸化物からなる層状ペロブスカイトの層間にプロトンを含むものが好ましい。このようなニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトの中でも、より高度な触媒活性を得るという観点から、HTiNbO、HTiNbO、HTiNbO14、HLaNbからなるものがより好ましく、HTiNbO、HTiNbOからなるものが更に好ましい。なお、このようなニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトは、1種を単独であるいは2種を組み合わせて利用してもよい。
さらに、このようなニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトのシート面における最大長さの平均値は、50μm以下であることが好ましく、20μm以下であることがより好ましい。このような最大長さの平均値が前記上限を超えると、有機アミン及びカチオン性界面活性剤が十分にイオン交換されない傾向にある。
また、このようなニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを調製する方法としては、特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができ、例えば、層間にアルカリ金属カチオンを含むニオブ系層状ペロブスカイトからなる原料化合物を準備する工程と、前記原料化合物の層間のアルカリ金属カチオンをプロトンとイオン交換することにより、ニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを得る工程とを含む方法(I)を好適に採用してもよい。ここで、ニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを調製する方法として、原料化合物を準備する工程とニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを得る工程とを含む方法(I)について説明する。
このような方法(I)に利用する原料化合物としては、より触媒活性の高い排ガス浄化用触媒を得ることが可能となることから、一般式:ATiNbO、ATiNbO、ATiNbO14、ALaNb(式中、Aはアルカリ金属元素を示す。)で表わされる化合物が好ましく、中でも、一般式:ATiNbO、ATiNbO(式中、Aはアルカリ金属元素を示す。)で表わされる化合物がより好ましい。このような一般式で表わされる原料化合物としては、例えば、KTiNbO、KTiNbO、KTiNbO14、KLaNb、RbTiNbO、RbTiNbO、RbTiNbO14、RbLaNb、CsTiNbO、CsTiNbO、CsTiNbO14、CsLaNb等が挙げられる。また、上記一般式で表される化合物(原料化合物)としては、Aで表わされるアルカリ金属元素が、化合物の作り易さの観点から、Na、K、Csであるものが好ましく、K、Csであるものがより好ましい。
また、このような層間にアルカリ金属カチオンを含むニオブ系層状ペロブスカイトからなる原料化合物を調製する方法としては、公知の方法を適宜採用することができ、例えば、酸化ニオブと、他の成分の酸化物と、アルカリ金属の塩(酢酸塩や硝酸塩等)とを混合し、焼成することにより得る方法を採用してもよい。このような他の成分は、上記本発明の排ガス浄化用触媒において説明した前記金属酸化物中の「ニオブ以外の他の成分」と同様のものである。また、このような混合や焼成の条件は特に制限されず、アルカリ金属カチオンを含むニオブ系層状ペロブスカイトを得ることが可能な公知の条件を適宜採用することができる。
さらに、方法(I)において、前記原料化合物の層間のアルカリ金属カチオンをプロトンとイオン交換する方法としては特に制限されず、層状ペロブスカイト中の金属カチオンをプロトンとイオン交換することが可能な公知の方法を適宜採用することができ、例えば、前記原料化合物を酸(硝酸、塩酸等)を含有する溶液中に添加し、混合撹拌することにより、アルカリ金属カチオンをプロトンとをイオン交換する方法を採用してもよい。
<工程(B)>
工程(B)は、有機アミン及びカチオン性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種のカチオン性有機化合物を用いて、溶媒中で前記プロトン型の層状ペロブスカイトからニオブを含む金属酸化物からなるシート状物を剥離して、前記シート状物が分散した分散液を得る工程である。
このような工程に用いるカチオン性有機化合物は、有機アミン及びカチオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種である。このような有機アミンとしては、特に制限さらないが、炭素数が4〜15(より好ましくは4〜12)のアルキル基を有するアルキルアミンであることが好ましい。このような炭素数が前記下限未満では、炭素鎖が短かく、十分に剥離できなくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、扱いが難しくなる傾向にある。なお、このようなアルキル基としては直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれのものであってもよいが、層間を十分に広げることがより容易になるという観点から、直鎖状のものがより好ましい。また、このようなアルキルアミンとしては1〜3級のアルキルアミンを利用することができるが、中でも、イオン交換し易いという観点から、1級のアルキルアミンがより好ましい。また、このようなアルキルアミンとしては、例えば、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン等が挙げられる。
また、前記カチオン性界面活性剤としては、特に制限されないが、テトラアルキルアンモニウムイオンを含む化合物が好ましい。このようなテトラアルキルアンモニウムイオン中のアルキル基としては、炭素数が1〜10(より好ましくは1〜8)のアルキル基であることが好ましい。なお、このようなアルキル基としては直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれのものであってもよいが、イオン交換し易いという観点から、直鎖状のものがより好ましい。また、このようなカチオン性界面活性剤としては、イオン交換し易いという観点から、テトラブチルアンモニウムイオン、テトラプロピルアンモニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラメチルアンモニウムイオンを含む化合物(例えば、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド[テトラブチルアンモニウム水酸化物:TBA−OH]、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド等)がより好ましい。
また、このようなカチオン性有機化合物の中でも、イオン交換し易いという観点から、ブチルアミン、オクチルアミン、テトラブチルアンモニウム水酸化物がより好ましい。なお、このようなカチオン性有機化合物は1種を単独であるいは2種を組み合わせて利用してもよい。
また、前記溶媒としては、プロトン型の層状ペロブスカイトから層を剥離する際に利用することが可能な公知の溶媒を適宜利用することができる。このような溶媒としては、水、エタノール、2−プロパノール等が挙げられるが、中でも、処理のしやすさの観点から、水が好ましい。なお、このような溶媒は1種を単独であるいは2種以上を組み合わせて利用してもよい。
また、前記カチオン性有機化合物を用いて、前記溶媒中で、前記プロトン型の層状ペロブスカイトを剥離してシート状物を得る方法としては特に制限されず、層状ペロブスカイトから層を構成するシート状の金属酸化物を剥離することが可能な公知の方法を適宜採用することができる。また、このようなシート状物を得る方法としては、例えば、前記溶媒中に、前記カチオン性有機化合物と前記プロトン型の層状ペロブスカイトとを添加し、混合撹拌することにより前記プロトン型の層状ペロブスカイトを剥離してシート状物を得る方法(i)を採用してもよい。ここで、前記プロトン型の層状ペロブスカイトの層間剥離は、前記カチオン性有機化合物を用いることで、前記カチオン性有機化合物に由来するカチオンが、層状ペロブスカイトの層間に入り込んで(インターカレートして)、層間が広がることにより引き起こされる現象である。そのため、前記プロトン型の層状ペロブスカイトや前記カチオン性有機化合物の種類、目的とするシート状物の設計等に応じて、温度条件や撹拌条件、撹拌時間等を適宜変更しながら混合撹拌を行うことで、所望の平均厚み等を有するシート状物を得ることが可能である。
また、本発明において層の剥離の程度は、後述の工程(C)において得られるナノシートを、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものとすることが可能な程度とすればよい。そのため、このような剥離により得られるシート状物は、必ずしも単層まで剥離したもの(単層剥離物:単層のシート状物)とする必要はない。一方で、本発明にかかるナノシートをより効率よく製造するという観点からは、かかる剥離により得られるシート状物の80%以上のものの厚みが1〜200nmの範囲内となっていることが好ましい。また、後述の工程(C)において、より効率よく本発明にかかるナノシートを形成するという観点からは、シート状物の平均厚みが1〜200nm(より好ましくは2〜150nm)となるようにして剥離を行うことが好ましい。
また、前記シート状物を得る方法(i)を採用する場合、混合撹拌の際の条件は、前記カチオン性有機化合物や前記プロトン型の層状ペロブスカイトの種類によっても異なるものであり、一概に言えるものではないが、得られるシート状物の80%以上のものの厚みが1〜200nmの範囲となるようにして、前記プロトン型の層状ペロブスカイトから層を剥離するという観点や、前記平均厚みとなるように剥離するという観点からは、例えば、0〜60℃程度(特に好ましくは室温)の温度条件で、マグネチックスターラやしんとう機(振とう機)などの撹拌装置を用いて1〜100時間(より好ましくは2〜50時間)撹拌する条件を採用することが好ましい。
さらに、前記シート状物を得る方法において、前記プロトン型の層状ペロブスカイトと前記カチオン性有機化合物の使用量は、プロトン(H)と前記カチオン性有機化合物から生成される陽イオン(カチオン)とのモル比([H]:[カチオン])が1:0.5〜1:10(より好ましくは1:1〜1:5)となる量であることが好ましい。このような前記カチオン性有機化合物から生成される陽イオンの比率が前記下限未満では、剥離が十分に進行しなくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると有機カチオンが無駄になる傾向にある。
また、前記シート状物を得る方法(i)を採用する場合、前記溶媒に前記プロトン型の層状ペロブスカイトと前記カチオン性有機化合物とを添加した後に得られる混合液のpHが6〜10(より好ましくは7〜9)となるようにして、前記カチオン性有機化合物を利用することが好ましい。このようなpHの値が前記下限未満ではイオン交換が不十分で剥離が十分に進行しない傾向にあり、他方、前記上限を超えると有機カチオンが無駄になる傾向にある。
このように、方法(i)等を適宜採用して、溶媒中で前記プロトン型の層状ペロブスカイトからシート状物を剥離することで、溶媒中に、ニオブを含む金属酸化物からなるシート状物が分散した分散液を得ることができる。
なお、このようなシート状物は、前記プロトン型の層状ペロブスカイトから剥離された層により構成されることから、用いるプロトン型の層状ペロブスカイトの種類に応じて、シート面内における最大長さの平均値が100nm以上(より好ましくは200nm〜20μm、更に好ましくは200nm〜10μm)となるようなシート状物とすることができる。また、このようなシート状物は、前記プロトン型の層状ペロブスカイトから剥離された層により構成されることから、基本的に、シート面内における最大長さが該シートの厚みの3倍以上(より好ましくは4倍以上、更に好ましくは5〜10倍)の長さとなるものとすることもできる。なお、このような最大長さを有するシート状物は、前記プロトン型の層状ペロブスカイトの種類に応じて、剥離の際の温度条件や撹拌条件、撹拌時間等を前述の範囲で適宜変更しながら、工程(B)を実施することで容易に得ることが可能である。
<工程(C)>
工程(C)は、前記分散液に酸を添加して前記シート状物の凝集沈殿物を得た後、前記凝集沈殿物を焼成して、ニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなる担体を得る工程である。
このような酸としては、例えば、硝酸、塩酸、硫酸、リン酸等が挙げられ、中でも、触媒の被毒物質が残り難いという観点から、硝酸が好ましい。このような酸を前記分散液に添加することで、ニオブを含む金属酸化物のシート状物が凝集した凝集体からなる沈殿物(凝集沈殿物)を得ることができる。なお、このような凝集沈殿物(凝集体)は、複数のシート状物(層の剥離物)が凝集して形成されるものであるため、基本的に複数層が積層したような構造のもの(複数層積層物)となり、しかも凝集の際に複数のシートが様々な方向を向きながら複雑に積層した形状となるため、非常に複雑な形態のものとなる。
また、本発明においては、前記凝集沈殿物を焼成することにより、ニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなる担体を得る。このような焼成の条件としては、得られるナノシートにおいて厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%(好ましくは85〜100%)が含まれるものとすることが可能となるような条件であればよく、特に制限されないが、空気中、300〜900℃(より好ましくは400〜800℃)の条件で焼成することが好ましい。このような焼成温度が前記下限未満では有機物が残ってしまう傾向にあり、他方、前記上限を超えると、相転位して別の化合物となる傾向にある。なお、このように凝集沈殿物(複数層積層物)に対して焼成処理を施すことにより、得られるニオブを含有する金属酸化物のナノシートは、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%(好ましくは85〜100%)が含まれるものとなる。また、このようにして得られるナノシートは、凝集沈殿物(複数層積層物)を焼成して得られるものであるため、平均厚みを1〜150nm(より好ましくは1〜100nmとすることができる。
また、このような焼成処理により、得られるナノシートは、シート面内における最大長さの平均値が100nm以上(より好ましくは200nm〜20μm、更に好ましくは200nm〜10μm)となるようなものとすることができる。なお、このような焼成処理により、前記凝集沈殿物のうち大きなものは解砕され得るため、焼成後に得られるニオブを含有する金属酸化物のナノシートは、例えば、シート面の最大長さが50nm程度のナノサイズのものから、10μm程度のマイクロメートルサイズのものまで幅広く混在し得る。
また、このようなナノシートは、前記凝集沈殿物(複数層積層物)を焼成して得られるものであるため、シート面内における最大長さが該シートの厚みの3倍以上(より好ましくは4倍以上、更に好ましくは5〜1000倍)の長さとなるものとすることができる。
このようにして、前記分散液に酸を添加して前記シート状物の凝集沈殿物を得た後、前記凝集沈殿物を焼成することにより、ニオブを含有する金属酸化物のナノシート(かかるナノシートは厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものである。)からなる担体を得ることができる。
<工程(D)>
工程(D)は、前記担体にPt、Rh、Cu、Ni、Co、Fe、Ir、Au、Ag及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の活性金属元素を担持して排ガス浄化用触媒を得る工程である。
このような活性金属元素は、上記本発明の排ガス浄化用触媒において説明したものと同様のものである。このような担体に活性金属元素を担持させる方法としては特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができる。例えば、活性金属元素を含む化合物(例えば、硝酸塩、塩化物、酢酸塩等の白金の塩や、白金の錯体など)を、水やアルコール等の溶媒に溶解した溶液を準備して、かかる溶液を前記担体に接触させた後に、乾燥し、焼成する方法を採用してもよい。なお、このような乾燥や焼成の際の条件は特に制限されず、公知の条件を適宜採用することができ、例えば、乾燥条件としては80〜140℃で1〜48時間程度加熱する条件を、焼成条件としては200〜800℃で0.5〜25時間程度加熱する条件を、それぞれ採用してもよい。
さらに、このような活性金属元素の担体への担持量としては、得られる触媒中の活性金属元素の含有量が0.1〜3.0質量%(より好ましくは0.2〜2.0質量%)となる量とすることが好ましい。なお、このような活性金属元素の担持量は、用いる活性金属元素を含む化合物の種類や担体の種類などに応じて、前記溶液の濃度や担持量を適宜調整することにより容易に達成することができる。
このように、前記工程(A)〜(D)を実施することで、担体と、前記担体に担持された活性金属元素とを備える排ガス浄化用触媒であって、前記担体がニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなり、前記ナノシートは厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものであり、且つ、前記活性金属元素がPt、Rh、Cu、Ni、Co、Fe、Ir、Au、Ag及びMnからなる群から選択される少なくとも1種である、上記本発明の排ガス浄化用触媒を得ることができる。
[排ガスの浄化方法]
本発明の排ガスの浄化方法は、酸素過剰雰囲気下において、上記本発明の排ガス浄化用触媒に内燃機関からの排ガスを接触せしめて排ガスを浄化することを特徴とする方法である。
このように、本発明は、酸素過剰雰囲気下において、内燃機関からの排ガスを上記本発明の排ガス浄化用触媒を用いて浄化する方法である。ここにおいて、内燃機関としては特に制限されず、公知の内燃機関を適宜利用でき、例えば、自動車の内燃機関(ディーゼルエンジンや希薄燃焼式(リーンバーン)エンジン等)が挙げられる。また、本発明において「酸素過剰雰囲気」とは、排ガスの空燃比(空気と燃料との混合比:A/F比)が14.7超となって、排ガス中に含まれる燃料に対して酸素が過剰に存在する状態をいう。
また、前記内燃機関からの排ガスを上記本発明の排ガス浄化用触媒に接触させるための具体的な方法は特に制限されるものではなく、公知の方法を適宜採用することができる。例えば、内燃機関からの排ガスのガス流路に、上記本発明の排ガス浄化用触媒を配置して排ガスを接触せしめる方法を採用してもよい。また、前記酸素過剰雰囲気下において排ガスを接触せしめるという観点からは、例えば、内燃機関からの排ガスが酸素過剰雰囲気のものではない場合には、前記触媒に接触する前の排ガスの空燃比(空気と燃料との混合比:A/F比)を14.7超(より好ましくは15〜50程度)に調整した後に、その酸素過剰雰囲気の排ガスを前記触媒に接触させる方法を採用してもよい。なお、このような空燃比の調整は、公知の方法を適宜採用でき、例えば、排ガス中に空気を導入することにより行ってもよい。なお、ディーゼルエンジンやリーンバーンエンジンからの排ガスであれば、基本的に、特に調整せずとも、前記酸素過剰雰囲気のガスが排出され得るため、ディーゼルエンジンやリーンバーンエンジンからの排ガスを浄化する場合には、その排ガスを上記本発明の排ガス浄化用触媒に接触させることで、上記本発明の排ガスの浄化方法を実施することが可能となる。また、排ガスを浄化する際に、例えば、内燃機関から酸素過剰雰囲気のガスが排出された場合に、その排ガスが上記本発明の排ガス浄化用触媒に接触するように、排ガスのガス流路を調整弁等で調整する等して、酸素過剰雰囲気の排ガスを上記本発明の排ガス浄化用触媒に接触させてもよく、これにより上記本発明の排ガスの浄化方法を実施してもよい。
なお、上記本発明の排ガス浄化用触媒は、高温に晒された後においても十分に優れた排ガス浄化性能を発揮することができる高度な耐熱性を有するため、長期間に亘って十分に触媒活性を維持することも可能であり、例えば、ディーゼルエンジン、リーンバーンエンジン等からの排ガスを浄化するための排ガス浄化用触媒として使用した場合には、長期間に亘って十分に排ガスを浄化することが可能となる。また、上記本発明の排ガス浄化用触媒は、低温から高いCO酸化性能を示すものであることから、前記内燃機関からの排ガスを酸素過剰雰囲気下において上記本発明の排ガス浄化用触媒に接触させることで、低温からCOを十分に酸化して、より効率よく排ガスを浄化することが可能となる。そのため、例えば、ディーゼルエンジン、リーンバーンエンジン等の始動から極短時間の低温時等にも、排ガスを効率よく浄化せしめることが可能である。このような観点から、本発明の排ガス浄化方法は、例えば、ディーゼルエンジン、リーンバーンエンジン等の内燃機関から排出されるような酸素過剰雰囲気のガスを浄化するための方法等として、好適に採用することができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
先ず、酸化ランタン(和光純薬工業社製の商品名「酸化ランタン」、24.3g)、酸化ニオブ(和光純薬工業社製の商品名「酸化ニオブ(V)」、39.6g)、酢酸カリウム(和光純薬工業社製の商品名「酢酸カリウム」、15.6g)を乳鉢で粉砕混合し、得られた混合物を空気中、1200℃にて12時間焼成することにより、KLaNbを得た(KLaNbを得る工程)。
次に、得られたKLaNbを30g量り取り、そのKLaNb(30g)を2モル/L(2M)のHCl水溶液(1.0L)に添加して反応液を得た後、大気圧、常温(25℃)の条件下において、KLaNb中のカリウムイオンと、プロトンとをイオン交換させる反応を2日(48時間)かけて行った。なお、このような反応に際しては、前記反応液を混合する処理を、KLaNb(30g)の添加時とその添加後24時間経過した後の2回行った。そして、このようにして一日経過させた後の反応液から粉末状の固形分を濾過することにより回収した後、得られた粉末状の固形分に対して、イオン交換水(500mL)を用いて洗浄及び遠心分離する処理を4回行い、最終的に回収された粉末を110℃にて12時間乾燥させることにより、HLaNb(プロトン型の層状ペロブスカイト)を得た(HLaNbを得る工程)。
次いで、得られたHLaNbを10g量り取った後、そのHLaNb(10g)をイオン交換水(1000mL)中に添加し、分散させて混合液を得た。その後、前記混合液に対してテトラブチルアンモニウムヒドロキシドをpHが8となるまで、0.5時間かけて、ゆっくりと添加し、マグネチックスターラーを用いて8時間撹拌した。その後、前記混合液を12時間静置し、一部に沈殿を生じせしめた後、沈降物が含まれないようにして、懸濁液(粉体の分散液:800mL)を回収した。
次に、前記懸濁液にHNOを5mL入れることで、懸濁液中に分散していた粉体を凝集、沈殿させて凝集沈殿物を得た。次に、得られた凝集沈殿物を濾過することにより回収した後、前記凝集沈殿物に対して、イオン交換水(500mL)を用いて洗浄及び遠心分離する処理を4回行い、最終的に回収された前記凝集沈殿物を110℃にて48時間乾燥した。次いで、前記乾燥後の前記凝集沈殿物を800℃で5時間焼成することで、LaNbのナノシートを得た。なお、このようにして得られたナノシートの任意の150点を、FE−SEMにより、5視野以上の測定点から測定した(得られたナノシートに対して、それぞれ異なる視野(1回の測定領域を5μm×3.5μm)として5回(5視野)測定を行い、各視野ごとに任意の30点のシートの測定を行って、任意の150点の測定を行った。)。このような測定により求められた結果として、得られたナノシートの平均厚み及び厚みが1〜200nmの範囲のシートの割合(全シートに対する割合)等を表1に示す。また、測定されたナノシートはいずれも、シート面内における最大長さが、そのシートの厚みの3倍以上の大きさとなっていた。
次に、0.0823gのPt(NO(NHを溶解した水溶液(100mL)に対して、前記LaNbのナノシートを10g添加して、1時間撹拌した後、大気中、110℃の条件で24時間乾燥を行い、固形分を得た。次いで、このようにして得られた固形分を大気中、300℃の条件で3時間熱処理し、LaNbのナノシートからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(A)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(A)中のPtの含有量は0.5wt%であった。また、このようにして得られた排ガス浄化用触媒(A)中のPtの担持粒子をXRDを用いて測定したところ、Ptの担持粒子の平均粒子径は38nmであった。得られた結果を表1に示す。
(実施例2)
KLaNbを得る工程を実施する代わりに、炭酸カリウム(和光純薬工業社製の商品名「炭酸カリウム」、11.2g)、酸化チタン(石原産業社製の商品名「ST−01」、12.2g)、酸化ニオブ(和光純薬工業社製の商品名「酸化ニオブ(V)」、20.4g)を乳鉢で粉砕混合し、得られた混合物を空気中、900℃にて1時間焼成した後、更に、1100℃にて20時間焼成してKTiNbOを得る工程を実施し、KLaNbの代わりにKTiNbOを用いた以外は実施例1で採用している方法と同様の方法を採用して、TiNbOのナノシートを得た後、TiNbOのナノシートからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(B)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(B)中のPtの含有量は0.5wt%であった。
また、排ガス浄化用触媒(B)の製造時に得られたTiNbOのナノシートの平均厚み及び厚みが1〜200nmの範囲のシートの割合等を実施例1と同様にして測定した。得られた結果を表1に示す。なお、測定されたナノシートはいずれも、シート面内における最大長さが、そのシートの厚みの3倍以上の大きさとなっていることが確認された。また、排ガス浄化用触媒(B)のPtの担持粒子の平均粒子径を実施例1と同様にして測定したところ、平均粒子径は31.4nmであった。
(実施例3)
KLaNbを得る工程を実施する代わりに、硝酸セシウム(和光純薬工業社製の商品名「硝酸セシウム」、19.9g)、酸化チタン(石原産業社製の商品名「ST−01」、14.7g)、酸化ニオブ(和光純薬工業社製の商品名「酸化ニオブ(V)」、12.3g)を乳鉢で粉砕混合し、得られた混合物を空気中、950℃にて3時間焼成した後、更に、1100℃にて20時間焼成してCsTiNbOを得る工程を実施し、KLaNbの代わりにCsTiNbOを用いた以外は実施例1で採用している方法と同様の方法を採用して、TiNbOのナノシートを得た後、TiNbOのナノシートからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(C)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(C)中のPtの含有量は0.5wt%であった。
また、排ガス浄化用触媒(C)の製造時に得られたTiNbOのナノシートの平均厚み及び厚みが1〜200nmの範囲のシートの割合等を実施例1と同様にして測定した。得られた結果を表1に示す。なお、測定されたナノシートはいずれも、シート面内における最大長さが、そのシートの厚みの3倍以上の大きさとなっていることが確認された。また、排ガス浄化用触媒(C)のPtの担持粒子の平均粒子径を実施例1と同様にして測定したところ、平均粒子径は30.5nmであった。
(実施例4)
KLaNbを得る工程を実施する代わりに、炭酸カリウム(和光純薬工業社製の商品名「炭酸カリウム」、12.3g)、酸化チタン(石原産業社製の商品名「ST−01」、23.7g)、酸化ニオブ(和光純薬工業社製の商品名「酸化ニオブ」、7.9g)を乳鉢で粉砕混合し、得られた混合物を空気中、900℃にて1時間焼成した後、更に、1000℃にて12時間焼成してKTiNbO14を得る工程を実施し、KLaNbの代わりにKTiNbO14を用いた以外は実施例1で採用している方法と同様の方法を採用して、TiNbO14のナノシートを得た後、TiNbO14のナノシートからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(D)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(D)中のPtの含有量は0.5wt%であった。
また、排ガス浄化用触媒(D)の製造時に得られたTiNbO14のナノシートの平均厚み及び厚みが1〜200nmの範囲のシートの割合等を実施例1と同様にして測定した。得られた結果を表1に示す。なお、測定された前記ナノシートはいずれも、シート面内における最大長さが、そのシートの厚みの3倍以上の大きさとなっていることが確認された。また、排ガス浄化用触媒(D)のPtの担持粒子の平均粒子径を実施例1と同様にして測定したところ、平均粒子径は27.1nmであった。
(比較例1)
0.0823gのPt(NO(NHを溶解した水溶液(100mL)に対して、酸化アルミニウム(Rhodia社製の商品名「MI307」、5g)を添加して、1時間撹拌した後、大気中、110℃の条件で24時間乾燥を行い、固形分を得た。次いで、このようにして得られた固形分を大気中、300℃の条件で3時間熱処理し、酸化アルミニウムからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(E)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(E)中のPtの含有量は1.0wt%であった。また、このようにして得られた排ガス浄化用触媒(E)中のPtの担持粒子をXRDを用いて測定したところ、Ptの担持粒子の平均粒子径は40.7nmであった。また、このような酸化アルミニウムからなる担体は粒子状のものであり、厚みとシート面の最大長さとの比を求めることができないものであった(シート状の形態ではなかった。)。このような担体の特性等を表1に示す。
(比較例2)
先ず、実施例1で採用した「KLaNbを得る工程」と同様の工程を実施してKLaNbを得た。次に、0.0823gのPt(NO(NHを溶解した水溶液(100mL)に対して、KLaNb(10g)を添加して、1時間撹拌した後、大気中、110℃の条件で24時間乾燥を行い、固形分を得た。次いで、このようにして得られた固形分を大気中、300℃の条件で3時間熱処理し、KLaNbからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(F)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(F)中のPtの含有量は0.5wt%であった。
なお、前述のようにして得られたKLaNbは、XRDにより測定したところ、面間隔が1.08nmの層状ペロブスカイト型構造を有するものであり、明らかに本発明のナノシート構造を有するものではなかった。
(比較例3)
先ず、実施例1で採用した「HLaNbを得る工程」と同様の工程を実施してHLaNbを得た。次に、0.0823gのPt(NO(NHを溶解した水溶液(100mL)に対してHLaNb(10g)を添加して、1時間撹拌した後、大気中、110℃の条件で24時間乾燥を行い、固形分を得た。次いで、このようにして得られた固形分を大気中、300℃の条件で3時間熱処理し、HLaNbからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(G)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(G)中のPtの含有量は0.5wt%であった。
なお、前述のようにして得られたHLaNbは、XRDにより測定したところ、面間隔が1.05nmの層状ペロブスカイト型構造を有するものであり、明らかに本発明のナノシート構造を有するものではなかった。
(比較例4)
酢酸ランタン及びシュウ酸ニオブをイオン交換水に溶解した後、25質量%のアンモニア水を滴下して沈殿物を生成した。このようにして得られた沈殿物をろ過、洗浄し、110℃にて24時間乾燥させた後に800℃にて5時間焼成し、LaNbと同じ組成の粉体の凝集物からなる担体を得た。
次に、0.0823gのPt(NO(NHを溶解した水溶液(100mL)に対して前記凝集物からなる担体(10g)を添加して、1時間撹拌した後、大気中、110℃の条件で24時間乾燥を行い、固形分を得た。次いで、このようにして得られた固形分を大気中、300℃の条件で3時間熱処理し、LaNbと同組成の粉体の凝集物からなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(H)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(H)中のPtの含有量は1.0wt%であった。また、排ガス浄化用触媒(H)のPtの担持粒子の平均粒子径を実施例1と同様にして測定したところ、平均粒子径は56nmであった。得られた担体や担持粒子の特性を表1に示す。
(比較例5)
先ず、ビーカーにテトラエトキシシラン(TEOS:41.6g)を入れた後、そこに2モル/L(2M)のHCl水溶液(10mL)を添加し、更に、エタノール(12mL)を添加して撹拌し、第一混合液を得た。
また、別のビーカー中にチタンイソプロポキシド(3g)を入れた後、そこに2モル/L(2M)のHCl水溶液(30mL)を添加して撹拌し、第二混合液を得た。このようにして形成した第二混合液は沈殿物が見えなくなるまで十分に撹拌した。そして、第二混合液中に沈殿物が見えなくなった段階で、その第二混合液と前記第一混合液とを混ぜ合わせて、SiO−TiOゾル溶液を得た。
次に、実施例1で採用した「KLaNbを得る工程」と「HLaNbを得る工程」と同様の工程を実施して、HLaNb(プロトン型の層状ペロブスカイト)を得た。
次いで、得られたHLaNbを10g量り取り、そのHLaNb(10g)をイオン交換水(500mL)中に添加し、分散させて混合液を得た。その後、前記混合液に対してテトラブチルアンモニウムヒドロキシドをpHが8となるまで、0.5時間かけて、ゆっくりと添加し、マグネチックスターラーを用いて8時間撹拌した。そして、回収された懸濁液に対して、前記SiO−TiOゾル溶液を19mL添加し、凝集、沈殿させて凝集沈殿物を得た。次に、得られた凝集沈殿物を濾過することにより回収した後、前記凝集沈殿物に対して、イオン交換水(500mL)を用いて洗浄及び遠心分離する処理を4回行い、最終的に回収された前記凝集沈殿物を110℃にて48時間乾燥した。次いで、前記乾燥後の前記凝集沈殿物を800℃で5時間焼成することで、SiO−TiO架橋型のLaNbの層状ペロブスカイトを得た。なお、前述のようにして得られたSiO−TiO架橋型のLaNbの層状ペロブスカイトは、XRDにより測定したところ、面間隔が3.84nmの規則構造を有しており、明らかに本発明のナノシート構造を有するものではなかった。
次に、0.0823gのPt(NO(NHを溶解した水溶液(100mL)に対してSiO−TiO架橋型のLaNbの層状ペロブスカイト(10g)を添加して、1時間撹拌した後、大気中、110℃の条件で24時間乾燥を行い、固形分を得た。次いで、このようにして得られた固形分を大気中、300℃の条件で3時間熱処理し、SiO−TiO架橋型のLaNbの層状ペロブスカイトからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(I)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(I)中のPtの含有量は0.5wt%であった。
(比較例6)
Ptを担持する代わりに、硝酸Pdを溶解した水溶液(100mL)を用いて、触媒中の含有量が0.5wt%となるようにしてPdを担持した以外は、実施例3で採用した方法と同様の方法を採用して、TiNbOのナノシートからなる担体にPdが担持された排ガス浄化用触媒(J)を得た(排ガス浄化用触媒(J)中のPdの含有量は0.5wt%)。
(比較例7)
KLaNbを得る工程を実施する代わりに、酸化ランタン(和光純薬工業社製の商品名「酸化ランタン」、65g)、酸化チタン(石原産業社製の商品名「ST−01」、48g)、酢酸カリウム(和光純薬工業社製の商品名「酢酸カリウム」、51g)を乳鉢で粉砕混合し、得られた混合物を空気中、1200℃にて12時間焼成してKLaTi10を得る工程を実施し、KLaNbの代わりにKLaTi10を用いた以外は実施例1で採用している方法と同様の方法を採用して、LaTi10のナノシートを得た後、LaTi10ナノシートからなる担体に白金(Pt)を担持し、排ガス浄化用触媒(K)を得た。なお、排ガス浄化用触媒(K)中のPtの含有量は0.5wt%であった。
また、排ガス浄化用触媒(K)の製造時に得られたLaTi10ナノシートは、800℃、5時間の熱処理によって相転移を起こし、XRDにより測定したところ、TiO相とLa相に分離していることが分かった。
Figure 0005963000
[排ガス浄化用触媒(A)〜(K)の特性の評価]
<耐熱処理>
各実施例1〜4及び各比較例1〜6で得られた排ガス浄化用触媒(A)〜(K)に対して、それぞれ空気中において800℃で5時間焼成する処理を行った(耐久処理)。
<排ガス浄化試験>
上述の耐熱処理を施した後の各実施例1〜4及び各比較例1〜6で得られた排ガス浄化用触媒(A)〜(K)をそれぞれ用いて、排ガスの浄化試験を行った。すなわち、先ず、各触媒を常圧固定床流通型反応装置(CATA−5000、ベスト測器製)にそれぞれ設置した後、各触媒に対して、それぞれ、下記表2に示すモデルガスを5L/minの流量で供給してリーンガスを接触させた。なお、このようなガスの供給に際しては、活性金属元素(Pt又はPd)の含有量が0.5wt%である触媒の使用量は2gとし、活性金属元素(Pt又はPd)の含有量が1wt%の触媒の使用量は1gとして、触媒中の活性金属元素の量が0.01gで統一されるようにして、排ガス浄化用触媒(A)〜(K)をそれぞれ用いた。また、このようなガスの供給に際しては、触媒に接触させるためのガス(触媒入りガス)の温度は、200℃(一定)とした。次いで、前記ガスの供給を続け、定常状態となった後に、各触媒に接触した後のガス(触媒出ガス)中に含まれるCO濃度を測定し、触媒入りガス(触媒に接触する前のガス)中のCO濃度と触媒出ガス中のCO濃度の値に基づいてCOの浄化率を求めた。得られた結果を図1に示す。なお、図1中、排ガス浄化用触媒(A)〜(K)は、それぞれA〜Kと省略して記載する。
Figure 0005963000
図1に示す結果からも明らかなように、ニオブを含む金属酸化物のナノシートにPtを担持した本発明の排ガス浄化用触媒(実施例1〜4)においては、200℃といった低温条件下においても、非常に高度なCO浄化活性を示すことが確認された。また、ニオブを含む金属酸化物のナノシートにPtを担持した本発明の排ガス浄化用触媒(実施例1〜4)においては、上述のような高度なCO浄化活性を、上記耐熱試験後においても有するものであることから、十分に高度な耐熱性を有することも確認された。
一方、ニオブを含む金属酸化物のナノシートではなく、アルミナからなる粒子を担体とした場合(比較例1)においては、上記本発明の排ガス浄化用触媒(実施例1〜4)と比較して、上記耐熱試験後には、必ずしも十分に高度な排ガス浄化性能が得られなかった。また、ニオブを含む金属酸化物のシート状の担体であっても厚みが1〜200nmの範囲のシートの割合が80%未満である場合(層状ペロブスカイト構造の場合(比較例2〜3)や架橋型の層状ペロブスカイト構造の場合(比較例5))や、ニオブの酸化物を含む担体であっても形状がナノシート構造ではなく粒子状の場合(比較例4)においては、上記本発明の排ガス浄化用触媒(実施例1〜4)と比較して、必ずしも十分な排ガス浄化性能を得ることができなかった。更に、ナノシートであってもニオブを含まない金属酸化物を利用した場合(比較例7)にも、上記耐熱試験後には、十分に高度な排ガス浄化性能が得られないことも確認された。このような結果から、担体をニオブを含む金属酸化物のナノシート(厚みが1〜200nmの範囲のシートの割合が80〜100%のもの)からなるものとすることにより、上記耐熱試験後においても高度なCO浄化活性を示すような十分に高度な耐熱性を有する触媒が得られることが分かった。
また、ニオブを含む金属酸化物のナノシートを用いていても担持粒子(活性金属元素)としてPdを利用した場合(比較例6)には、上記耐熱試験後には、十分に高度な排ガス浄化性能が得られないことも確認された。
以上のような結果から、担体にニオブを含む金属酸化物のナノシートを利用し、活性金属としてPtを利用した場合(実施例1〜4)に、得られる排ガス浄化用触媒が、高温に晒された後においても十分に優れた排ガス浄化性能を発揮することが可能なものになることが分かった。
以上説明したように、本発明によれば、高温に晒された後においても十分に優れた排ガス浄化性能を発揮することが可能な排ガス浄化用触媒、その製造方法、及び、それを用いた排ガスの浄化方法を提供することが可能となる。
したがって、本発明の排ガス浄化用触媒は、高温に晒された後においても優れた排ガス浄化性能を発揮できるため、特に、自動車からの排ガスを浄化するための触媒等として有用である。

Claims (9)

  1. 担体と、前記担体に担持された活性金属元素とを備える排ガス浄化用触媒であって、
    前記担体がニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなり、
    前記ナノシートは、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものであり、且つ
    前記活性金属元素がPtであること、
    を特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 前記ナノシートの平均厚みが1〜150nmであることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化用触媒。
  3. 前記ニオブを含有する金属酸化物が、ニオブとチタンとを含有する金属酸化物、及び、ニオブとランタンとを含有する金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化用触媒。
  4. 前記ニオブを含有する金属酸化物が、TiNbO、TiNbO、TiNbO14及びLaNbからなる群から選択される少なくとも1種の金属酸化物であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化用触媒。
  5. ニオブを含むプロトン型の層状ペロブスカイトを準備する工程と、
    有機アミン及びカチオン性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種のカチオン性有機化合物を用いて、溶媒中で前記プロトン型の層状ペロブスカイトからニオブを含む金属酸化物からなるシート状物を剥離して、前記シート状物が分散した分散液を得る工程と、
    前記分散液に酸を添加して前記シート状物の凝集沈殿物を得た後、前記凝集沈殿物を焼成して、ニオブを含有する金属酸化物のナノシートからなる担体を得る工程と、
    前記担体に活性金属元素であるPtを担持して排ガス浄化用触媒を得る工程と、
    を含み、且つ、
    前記担体を得る工程により得られるナノシートが、厚みが1〜200nmの範囲に全シートの80〜100%が含まれるものであること、
    を特徴とする排ガス浄化用触媒の製造方法。
  6. 前記ニオブを含むプロトン型層状ペロブスカイトが、HTiNbO、HTiNbO、HTiNbO14及びHLaNbからなる群から選択される少なくとも1種からなることを特徴とする請求項に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法。
  7. 前記カチオン性有機化合物が、ブチルアミン、オクチルアミン及びテトラブチルアンモニウム水酸化物からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項5又は6に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法。
  8. 前記担体を得る工程において前記凝集沈殿物を焼成する際に、空気中、300〜900℃の条件で前記凝集沈殿物を焼成することを特徴とする請求項5〜7のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法。
  9. 酸素過剰雰囲気下において、請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化用触媒に内燃機関からの排ガスを接触せしめて排ガスを浄化することを特徴とする排ガスの浄化方法。
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