以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る冷凍・冷却装置(以下、ユニットクーラAと称する)を斜め上方から見た外観斜視図である。図1に基づいて、ユニットクーラAの構成及び動作について説明する。ユニットクーラAは、たとえば冷凍庫や冷蔵庫内等に設置され、庫内を冷却するものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、各図においては、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
[ユニットクーラAの構成]
まず、ユニットクーラAの構成について説明する。ユニットクーラAは、本体ケース100と、本体ケース内に収容され、外部の圧縮機や膨張弁、凝縮器等とともに冷凍サイクルを形成する蒸発器と、本体ケース内に収容され、蒸発器に冷却対象空間の空気を供給する送風機と、を備えている。
本体ケース100は、フレーム(図示せず)に、本体ケース100の前面壁を構成するファンカバー1と、左右の側面壁を構成する横カバー11と、上面壁を構成する上カバー12とを取り付けて、後面及び底面が開口した箱状に形成されている。ファンカバー1、横カバー11、及び上カバー12は、それぞれ、適宜な厚みの金属板(例えばアルミニウム板やステンレス板等)で構成されている。また、ファンカバー1、横カバー11、及び上カバー12のそれぞれを同一素材の金属板で構成してもよく、別素材の金属板で構成してもよい。
また、本体ケース100の上部、つまり上カバーには複数(図1では4つ)の吊り下げ具13が設けられている。本体ケース100は、通常、これらの吊り下げ具13を用いて、上カバー12が冷却対象空間の天井面に接するように設置される。このとき、本体ケース100は、その後面が、冷却対象空間の側壁面に所定の間隔をおいて対向するような状態に設置される。
さらに、本体ケース100の後面開口は、庫内空気(被冷却空気)の吸込口(図示せず)となっている。そして、本体ケース100には、この吸込口に臨ませるように蒸発器(図示せず)が配置されている。プロペラ形の送風羽根(ファン6)を有する送風機は、背面側を蒸発器に向けた状態で本体ケース100に設置されている。また、送風機は、ファン6の基部である中央ボス部を有している。そして、本体ケース100を構成しているファンカバー1の送風機の前面側の対向位置には、円形に開口する吹出口1aが形成されている。なお、図1では、2個の送風機が収容されている本体ケース100を例に図示しているが、送風機の収容個数を特に限定するものではなく、送風機の収容個数が1個でも、3個以上でもよい。
本体ケース100の下方には、皿状のドレンパン3が設けられている。このドレンパン3は、本体ケース100の底面開口を覆って、蒸発器で生じた凝縮水を受け止めるようになっている。ドレンパン3で受け止められた凝縮水は、ドレンパン3に形成されている接続口14に接続される排水ホース(図示せず)を通じて、本体ケース100の外部へ排出される。
また、本体ケース100を構成するファンカバー1には、吹出口1aの前方を覆うようにファンガード2が取り付けられている。このファンガード2は、金属等からなる複数の線材を縦横に組み合わせて、立体的な容器状に形成されている。図2で詳細に説明するが、ファンガード2の容器状内部には、ファンガードヒータ4が取り付けられている。また、ユニットクーラAでは、ファンガード2を構成している線材の間隔を10〜12mmとしている。こうすることで、ファンガード2から本体ケース100内に作業者の指等が入りにくい構造となり、より安全な構造となる。
これに対し、従来のファンガードは、縦側の線材の間隔が60mm以上であることが多く、作業者の指などが容易に本体ケース内に入ってしまう構造であった。すなわち、従来のファンガードは、線材を多くすることにより霜取時に大きなエネルギーを消費してしまうことになるが、これを回避するために線材の間隔を広いものとしていた。
なお、本体ケース100を構成しているファンカバー1には制御ボックス15が設けられている。制御ボックス15には、インバータ装置や制御基板等の電気品が収納されている。また、図1では、制御ボックス15が、ファンガード2と横に水平方向に並ぶように設置されている状態を例に示しているが、制御ボックス15の設置位置を特に限定するものではない。
[ユニットクーラAの通常運転動作]
次に、ユニットクーラAの動作について説明する。冷却対象空間の外部に設置されている室外機等に搭載されている圧縮機(図示せず)から圧縮された冷媒が吐出される。この吐出冷媒は、室外機等に搭載されている凝縮器に流入して放熱する。凝縮器で放熱した冷媒は、次に膨張弁で減圧される。膨張弁で減圧された冷媒が、本体ケース100に設置され、同じく本体ケース100に設置されている送風機から冷却対象空間の空気(以下、庫内空気と称する)が供給される蒸発器に流入する。
蒸発器に流入した冷媒は、送風機により供給される庫内空気と熱交換することにより、蒸発(気化)する。このとき、庫内空気は、冷却されることになる。送風機を運転することにより、庫内空気は、本体ケース100の吸込口(図示せず)から本体ケース100内に吸い込まれ、蒸発器を通過する際に冷却されて、この冷却された空気が吹出口1aから本体ケース100の前方へ吹き出される。すなわち、ユニットクーラAは、外部に設置された冷凍機器と接続されることで冷凍サイクルを形成し、冷却対象空間を冷却するようになっている。なお、蒸発器で蒸発した冷媒は、その後、圧縮機へ戻る。
[ファンガード2及びファンガードヒータ4の詳細な構成]
ここで、ファンガード2及びファンガードヒータ4について詳細に説明する。図2は、ファンガード2にファンガードヒータ4を取り付けた状態を拡大して示した斜視図である。図3は、ファンガード2の構成を示す斜視図である。図2及び図3に基づいて、ファンガード2及びファンガードヒータ4について詳細に説明する。
図2に示すように、ファンガード2の吹出口1a側にはファンガードヒータ4が取り付けられている。つまり、ファンガード2は立体的な容器状に形成されており、この容器状内部にファンガードヒータ4が装着されるようになっている。なお、縦横に組み合わせた線材の集合体の4辺を同一方向に略直角(具体的には図4に示すように95°)に折り曲げて、ファンガード2を容器状に構成している。ファンガード2には、ファンガードヒータ4を保持する保持金具からなるヒータ保持部4a〜4eが設置されている。なお、ファンガードヒータ4は、ファンガード2を加熱するものである。
まず、ファンガードヒータ4の概略構成について説明する。図2に示すファンガードヒータ4は、一本のヒータで構成されている。ファンガードヒータ4は、第1直線部41、第1折り曲げ部51、第2直線部42、第2折り曲げ部52、第3直線部43、第3折り曲げ部53、第4直線部44が接続された一本のヒータで構成されている。なお、第4直線部44の下端部には、モールド部60が接続されている。
第1直線部41は、ファンガードヒータ4がファンガード2に取り付けられた状態において、ファンガード2の下部に取り付けられ、ファンガード2の内側の幅方向に直線的に延びるように構成されたものである。
第1折り曲げ部51は、第1直線部41の両端部を鋭角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4には、一対の第1折り曲げ部51が形成される。
第2直線部42は、ファンガードヒータ4がファンガード2に取り付けられた状態において、第1折り曲げ部51の一端から、ファンガード2の上方中央側に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4には、一対の第2直線部42が形成される。一対の第2直線部42は、ファンガード2の上方中央側に向かって互いに接近し、ファン6の中央ボス部の周囲の少なくとも一部を囲む位置まで延設されるようになっている。具体的には、ファンガードヒータ4がファンガード2に取り付けられ、ファンガード2が本体ケース100に取り付けられた状態を正面側から見た状態において、一対の第2直線部42は、その一方の側端部がファン6の中央ボス部の上部に到達するような長さに形成されている。
第2折り曲げ部52は、第2直線部42の上端部を鋭角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4には、一対の第2折り曲げ部52が形成される。
第3直線部43は、ファンガードヒータ4がファンガード2に取り付けられた状態において、第2折り曲げ部52の一端から、ファンガード2の側方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4には、一対の第3直線部43が形成される。一対の第3直線部43は、ファンガード2の側方に向かって互いに離れるようになっている。
第3折り曲げ部53は、第3直線部43のファンガード2の側方端部を略直角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4には、一対の第3折り曲げ部53が形成される。
第4直線部44は、ファンガードヒータ4がファンガード2に取り付けられた状態において、第3折り曲げ部52の一端から、ファンガード2の側方を下方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4には、一対の第4直線部44が形成される。
以上のように、ファンガードヒータ4は、4つの直線部(第1直線部41〜第4直線部44)と、3つの折り曲げ部(第1折り曲げ部51〜第3折り曲げ部53)と、が接続されて構成されている。図2に示すように、ファンガードヒータ4は、左右対称な形状に構成されている。
なお、一対の第4直線部44の下端部のそれぞれにはモールド部60が形成されており、ファンガードヒータ4に配線61を接続する部位となっている。そして、モールド部60には、配線61を介してコネクタ5が接続されており、コネクタ5を介してファンガードヒータ4に電力が供給されるようになっている。
次に、ファンガード2について説明する。上述したように、ファンガード2は、金属等からなる複数の線材を縦横に組み合わせて、立体的な容器状に形成されている。そして、図2及び図3に示すように、ファンガード2の容器状内部には、ヒータ保持部4a〜4eが取り付けられている。これらヒータ保持部4a〜4eは、金属等からなる線材を所定形状に折り曲げて構成され、その一部がファンガード2に溶接や接着等されることで、ファンガード2に取り付けられる。
ヒータ保持部4aは、ファンガード2の上方に設けられ、ファンガードヒータ4の上方部分を保持する。ヒータ保持部4bは、ファンガード2の高さ位置中央部に設けられ、ファンガードヒータ4の中央部分を保持する。ヒータ保持部4cは、ヒータ保持部4bと同様な高さ位置に設けられ、ファンガードヒータ4の側方部分を保持する。ヒータ保持部4dは、ファンガード2の幅方向両側であってヒータ保持部4cよりも下方に設けられ、ファンガードヒータ4の両端部分を保持する。ヒータ保持部4eは、ヒータ保持部4dよりも下方に設けられ、ファンガードヒータ4の下方部分を保持する。
ヒータ保持部4aは、ファンガード2の幅方向に延びるように設けられている。ヒータ保持部4aは、ファンガードヒータ4とファン6との接触を防止するために、ファンガードヒータ4を挟み込むことが可能な一対の折り曲げ空間部4a−1を有している。つまり、ヒータ保持部4aは、折り曲げ空間部4a−1の両端側のそれぞれがファンガードヒータ4の第3折り曲げ部53及び第2直線部42と接触することで、ファンガードヒータ4の一部を挟み込みつつ、ファンガードヒータ4の一部を保持する。ヒータ保持部4aは、線材を第3折り曲げ部53及び第2直線部42と接触する位置近傍で吹出口1a側に折り曲げて折り曲げ空間部4a−1を形成し、ファンガード2に取り付けられている。
なお、ヒータ保持部4aは、一本の線材で形成してもよく、複数本の線材で形成してもよい。一本の線材でヒータ保持部4aを形成する場合、ヒータ保持部4aの略中央部となる線材をファンガード2を構成している線材の一部に当接させて取り付ければよい。複数本の線材でヒータ保持部4aを形成する場合、それぞれの線材で折り曲げ空間部4a−1を形成するとよい。この場合、折り曲げ空間部4a−1の略中央部側端部をファンガード2を構成している線材の一部に当接させて取り付ければよい。また、ヒータ保持部4aは、ファンガード2の幅方向に平行に形成されてもよく、図2に示すように所定位置で上方斜めに延びるように形成されてもよい。
ヒータ保持部4bは、ファンガード2の幅方向に延びるように設けられている。ヒータ保持部4bの中央部には、ファンガードヒータ4がファンガード2に近づきすぎないように吹出口1a側に突出させた凸部4b−1が形成されている。つまり、ヒータ保持部4bは、凸部4b−1がファンガードヒータ4の第2直線部42の略中央部分と接触することで、ファンガードヒータ4がファンガードに近づきすぎないようにファンガードヒータ4の一部を保持する。ヒータ保持部4bは、線材の一部を吹出口1a側に突出するように折り曲げることで凸部4b−1を形成し、ファンガード2に取り付けられている。
ヒータ保持部4cは、ヒータ保持部4bの幅方向延長上の両端側に設けられている。ヒータ保持部4cは、ファンガードヒータ4がファンガード2に近づきすぎないように、第4直線部44が引っかかるように形成されている。つまり、ヒータ保持部4cは、ファンガード2側から第4直線部44を引っかけるように接触することで、ファンガードヒータ4がファンガードに近づきすぎないようにファンガードヒータ4の一部を保持する。ヒータ保持部4cは、ヒータ保持部4bを形成している線材の両端部をフック状に折り曲げて形成するとよい。ただし、ヒータ保持部4cをヒータ保持部4bとは別の線材で形成することを否定するものではない。
ヒータ保持部4dは、ヒータ保持部4cの鉛直方向延長上に設けられている。ヒータ保持部4dは、ファンガードヒータ4がファンガード2に近づきすぎないように、第4直線部44の下端部が引っかかるように形成されている。つまり、ヒータ保持部4dは、吹出口1a側から第4直線部44を引っかけるように接触することで、ファンガードヒータ4がファンガードに近づきすぎないようにファンガードヒータ4の一部を保持する。ヒータ保持部4dは、このヒータ保持部4dを形成する線材の両端部をフック状に折り曲げて形成するとよい。
なお、ヒータ保持部4c及びヒータ保持部4dは、第4直線部44を引っかけることができる形状であればよく、フック形状に限定するものではない。ただし、ヒータ保持部4c及びヒータ保持部4dをフック形状にすることで、第4直線部44の横ぶれを抑制することができる。また、ヒータ保持部4c及びヒータ保持部4dは、第4直線部44を引っかけることができればよく、第4直線部44と必ずしも嵌合させなくてもよい。
ヒータ保持部4eは、ファンガードヒータ4の第1直線部41の両端側に設けられている。ヒータ保持部4eは、第1直線部41をファンガード2側及び吹出口1a側のいずれにも近すぎないように、第1直線部41が引っかかるように形成されている。つまり、ヒータ保持部4eは、吹出口1a側から第1直線部41を引っかけるように接触することで、ファンガードヒータ4がファンガード2及び吹出口1aに近づきすぎないようにファンガードヒータ4の一部を保持する。ヒータ保持部4eは、このヒータ保持部4eを形成する線材をフック状に折り曲げて形成するとよい。
次に、ヒータ保持部4a〜4eとファン6との距離関係について説明する。
ヒータ保持部4aとファンガードヒータ4との当接位置、ヒータ保持部4cとファンガードヒータ4との当接位置、ヒータ保持部4dとファンガードヒータ4との当接位置の順でファン6から遠ざかるように、ヒータ保持部4a、ヒータ保持部4c、ヒータ保持部4dが形成されている。つまり、ファン6からの距離は、ヒータ保持部4a>ヒータ保持部4c>ヒータ保持部4dとなっている。このように、ファンガードヒータ4の保持部分をファン6から均等な距離に設けないことにより、ファンガードヒータ4を、ファン6からもファンガード2からもバランスのとれた位置に保つことができる。
すなわち、ファンガードヒータ4の保持部分をファン6から均等な距離に設けないことによりファンガードヒータ4を傾斜配置することが可能になり、ファンガードヒータ4をファン6からもファンガード2からも好適な距離に保つことができる構造配置としている。こうすることにより、ファンガードヒータ4によって樹脂製のファン6を過熱することがなくなり、ファン6の変形を大幅に抑制することが可能になる。また、ファンガードヒータ4がファンガード2の外面に接触することもなく、ファンガードヒータ4とファンガード2の接触部位が過熱されてしまうこともなくなる。
また、ヒータ保持部4dとファンガードヒータ4との当接位置、ヒータ保持部4eとファンガードヒータ4との当接位置の順でファン6から遠ざかるように、ヒータ保持部4d、ヒータ保持部4eが形成されている。つまり、ファン6からの距離は、ヒータ保持部4d>ヒータ保持部4eとなっている。こうすることにより、モールド部60と、第1直線部41及び第1折り曲げ部51との距離を確保することができる。よって、樹脂で形成されることが多いモールド部60が、ファンガードヒータ4と接触することがなく、モールド部60の加熱を防止することが可能になる。つまり、モールド部60が溶融することがなく、内部の配線がむき出しとなることもなくなるので、漏電などの不具合が発生しない。
図4〜図12は、ファンガード2の具体的な寸法を説明するための説明図である。図4〜図12を参照しながら、ファンガード2の具体的な寸法又は具体的な形状について説明する。なお、図4〜図12には、ファンガード2の具体的な寸法及び具体的な形状が示されているが、これらの寸法及び形状はあくまでも一例を示したに過ぎず、各部材の寸法及び形状を図示した寸法及び形状に限定するものではない。
まず、図4に基づいて、ファンガード2の全体的な寸法について説明する。図4は、ファンガード2を冷却対象空間側から見た状態を示す図である。図4に示すように、ファンガード2の最大幅は、438mmである。ファンガード2を本体ケース100に取り付けるための取り付け部材の長さを含めると、463mmである。また、ファンガード2の高さは、430.5mmである。
次に、図5に基づいて、ヒータ保持部4aの寸法について説明する。図5は、図4のA−A断面図である。なお、図5では、一本の線材で形成したヒータ保持部4aを例に示している。図5に示すように、ヒータ保持部4aを形成した線材の最大幅は、404mmである。そして、折り曲げ空間部4a−1の幅は、189mmである。また、折り曲げ空間部4a−1の奥行きは、21.5mmである。
次に、図6に基づいて、ヒータ保持部4b及びヒータ保持部4cの寸法について説明する。図6は、図4のB−B断面図である。なお、図6では、一本の線材でヒータ保持部4b及びヒータ保持部4cを形成した場合を例に示している。図6に示すように、ヒータ保持部4b及びヒータ保持部4cを形成した線材の最大幅は、401mmである。そして、凸部4b−1の幅は、205mmである。また、凸部4b−1の奥行きは、13mmである。なお、ヒータ保持部4cの幅は34mm、奥行きは35mmである。
次に、図7に基づいて、ヒータ保持部4dの寸法について説明する。図7は、図4のC−C断面図である。なお、図7では、一本の線材で形成したヒータ保持部4dを例に示している。図7に示すように、ヒータ保持部4dを形成した線材の最大幅は、401mmである。そして、ヒータ保持部4dを形成した線材の奥行きは、42mmである。
次に、図8に基づいて、ヒータ保持部4eの寸法について説明する。図8は、図4のD−D断面図である。なお、図8では、一本の線材で形成したヒータ保持部4eを例に示している。図8に示すように、ヒータ保持部4eを形成した線材の最大幅は、300mmである。そして、ヒータ保持部4eを形成した線材の奥行きは、21mmである。
次に、図9に基づいて、ヒータ保持部4a〜4dの間隔について説明する。図9は、図4のE−E断面図である。図9に示すように、ヒータ保持部4aとヒータ保持部4b及びヒータ保持部4cとの間隔は、85mmである。ヒータ保持部4b及びヒータ保持部4cとヒータ保持部4dとの間隔は、110mmである。ヒータ保持部4dとヒータ保持部4eとの間隔は、85mmである。
次に、図10に基づいて、ヒータ保持部4cの形状について説明する。図10は、図6のF部分の拡大図である。図10に示すように、ヒータ保持部4cは、ヒータ保持部4bを形成している線材の両端部を略S字状に曲げて形成されている。そして、ヒータ保持部4cの端部側の空間部にファンガードヒータ4の第4直線部44が引っかかるようになっている。
次に、図11に基づいて、ヒータ保持部4eの形状について説明する。図11は、図9のG部分の拡大図である。図11に示すように、ヒータ保持部4eは、このヒータ保持部4eを形成している線材の両端部を略S字状に曲げて形成されている。そして、ヒータ保持部4dの下方側の空間部にファンガードヒータ4の第1直線部41が引っかかるようになっている。
次に、図12に基づいて、ヒータ保持部4aの形状について説明する。図12は、図4のH部分の拡大図である。図12に示すように、ヒータ保持部4aは、所定位置で曲げられ、上方斜め方向に延びるようになっている。そして、また所定位置で鋭角に折り曲げられて、ファンガード2への取り付け部が形成されている。
[ユニットクーラAの霜取運転動作]
ここで、ユニットクーラAの霜取運転動作について説明する。冷却対象空間を冷却している時、ファンガードヒータ4は通電されない。そのため、ファンガード2が加熱されない状態になっており、このファンガード2に蒸発器で冷却された吹き出し風があたることになる。このような状態が長時間継続すると、蒸発器のフィン(図示せず)やファンガード2には多量の霜が付着する。このため、一般的には、4〜6時間に一回の間隔で霜取運転を実施することが多い。
ユニットクーラAは、通常の冷却運転から霜取運転に移行したとき、圧縮機からの吐出冷媒を、液配管に配置したたとえば電磁弁(図示せず)で閉塞し、蒸発器への冷媒の供給を遮断すると同時に送風機を停止する。ユニットクーラAは、送風機停止後、ファンガードヒータ4への通電を開始する。ファンガードヒータ4は、通電が開始されることで発熱し、この熱により蒸発器のフィンに付着した霜およびファンガード2に付着した霜を溶かしていく。なお、蒸発器に付着した霜は、蒸発器に取り付けた図示しないヒータにより溶かす。
ヒータの熱を板金を介してファンガードに熱を伝達する従来のユニットクーラの場合、ファンガードを直接過熱することはできず、ファンガードを効率よく加熱するためには更なる改良が必要だった。また、ファンガードの格子間隔(ピッチ)を細かくした場合を想定すると、ファンガードへ付いた霜を完全に溶かすためには膨大な熱量が必要となるため、ファンガードの格子間隔を広くとるしかなかった。そのため、ファンガードから本体ケース内に作業者の指、また庫内に保管されている保管物等が入りやすい構造になっていた。
これに対し、ユニットクーラAの場合、ファンガード2の下部にファンガードヒータ4の第1直線部41を設けているので、ファンガード2の下部に着いた霜を効率よく溶かすことが可能となる。特に、ファンガードヒータ4は、ファンガード2を輻射により加熱して霜を溶かすことができるだけでなく、周囲の空気を温めてその空気の流れにより上部に付着した霜を溶かすことができる。このため、ユニットクーラAでは、ファンガード2の下部に直線的にファンガードヒータ4の一部を配置することで、ファンガード2の下部だけでなく、ファンガードヒータ4により温められた空気でファンガード2の上部に付着した霜も溶かすことが可能になっている。したがって、ユニットクーラAによれば、ファンガード2の全面の霜を効率よく溶かすことができる。
また、ユニットクーラAは、ファンガード2にファンガードヒータ4を取り付けているため、少ないエネルギーで霜を溶かすことができる。そのため、ユニットクーラAは、非常に省エネ性に優れているといえる。さらに、ファンガードヒータ4をファンガード2に取り付けることにより、少ないエネルギーで霜を溶かすことができる。そのため、ファンガード2の格子間隔を細かくすることができ、ファンガード2から本体ケース100内に作業者の指等が入りにくい構造になっている。したがって、ユニットクーラAによれば、より安全性の高いものになっている。
冷却運転中には、ファンガード2だけでなく、送風機のファン6や、ファン6の中央ボス部にも着霜することが多い。ファン6に霜が付着した状態で冷却運転を継続すると、ファン6の重さがアンバランスとなり回転が不安定となってしまう。ファン6の回転が不安定となると、ファン6から異常音が発生する可能性がある。それ以上にアンバランス量が増えて羽根部の強度限界を超えた場合には、ファン6が損傷してしまう可能性もある。このような場合が発生すると、冷却対象空間に保管されている商品にも影響を与えかねない。また、ファン6の損傷のみならず、ファン6を回転させるモータや、モータを支えているフレームの損傷も引き起こす可能性がある。そのため、ファン6に付着した霜も取り除く必要がある。
そこで、ファンガードヒータ4は、第1直線部41の両端部を鋭角に折り曲げた第1折り曲げ部51を有し、第2直線部42の一端をファン6の中央ボス部の上部に位置させ、ここに第2折り曲げ部52を形成している。そのため、ファンガードヒータ4がファン6の中央ボス部の周囲の少なくとも一部を囲むようになり、ファン6の中央ボス部を含め、ファン6全体を加熱することができる。これにより、ファン6についた霜を効率よく除去することが可能になる。
また、樹脂性のファン6を使用した場合においても、ファンガード2にはヒータ保持部4a〜4eを形成しているので、ファンガードヒータ4とファン6との距離を適切に保つことが可能となる。そのため、ユニットクーラAは、着霜によるファン6の損傷や、それに伴う製品への影響を大幅に低減したものとなっている。
さらに、ファンガードヒータ4に接続している配線61は、ファンガード2の下方から取り出され、ファンカバー1に形成されている配線通し口を介して制御ボックス15内に取り込まれる。つまり、配線61のファンガード2の下方から取り出された部位にはコネクタ5が接続され、このコネクタ5が配線通し口を介して制御ボックス15内に取り込まれ、制御ボックス15内で制御ボックス15側からの配線と接続するようになっている。
ドレンパン3は、通常、内部の清掃のために開閉可能となっている。そのため、ユニット背面側に蝶板を取り付け、ユニット正面側の固定ネジを外すことによって、ドレンパン3を開くことができるようにしているものが多い。そこで、コネクタ5を制御ボックス15内に取り込んだ位置に配置することにより、万が一、ファンガードヒータ4が故障した場合でも、ドレンパン3を開くだけで容易にコネクタ5を取り外すことができ、ファンガードヒータ4の交換作業が非常に簡便なものになる。
[ファンガードヒータ4の取り付け手順]
図13及び図14は、ファンガードヒータ4の取り付け手順を説明する説明図である。図13及び図14に基づいて、ファンガードヒータ4のファンガード2への取り付け手順について説明する。図14に示す黒塗り矢印は、力の加わる方向を示している。
従来、ファンガードヒータの取り付けには、ファンガードヒータとファンガードを固定するために板金などを用いてネジ止め固定する方法や、同じく板金を用いてカシメ固定する方法などが多く採用されていた。しかしながら、いずれの方法においても、ファンガード以外の別の部品が必要であり、作業性の改善の余地があった。また、ファンガードヒータの交換作業においても、カシメ固定されている場合などではファンガードとファンガードヒータとを取り外すことすらできないことになる。そうすると、ファンガードヒータとファンガードの両方を交換する必要があり、非常にロスが大きい。これに対し、ユニットクーラAでは、以下に説明するように、ファンガードヒータ4の着脱に要する作業性を大幅に向上させることが可能になっている。
上述したように、ファンガード2にはヒータ保持部4a〜4eが取り付けられている。そして、ヒータ保持部4a〜4eのファン6からの距離を異なるものとしているので、ファンガード2にファンガードヒータ4が取り付けられた状態においては、ファンガードヒータ4には勾配がついている。つまり、ファンガード2にファンガードヒータ4が取り付けられた状態においては、ファンガードヒータ4は下部がファン6に近く、上部がファン6から遠くなっている。
ファンガードヒータ4をファンガード2へ取り付ける際、まず、ファンガード2とファンガードヒータ4を用意する(図13(a))。なお、図13(a)には、ファンガード2のみを図示している。次に、ファンガードヒータ4の上部をヒータ保持部4aの折り曲げ空間部4a−1とファンガード2との間に挿入する(図13(b)、図14の(1))。それから、ファンガード2とファンガードヒータ4との位置を調整しながら、ヒータ保持部4eでファンガードヒータ4の第1直線部41を固定する(図13(c)、図14の(2))。最後に、ファンガードヒータ4のモールド部60をヒータ保持部4dに引っかけて固定する(図13(d))。
この3段階の手順でファンガードヒータ4をファンガード2に取り付けることができる。つまり、ファンガードヒータ4自体の反力を利用することによって、ファンガードヒータ4をファンガード2に着脱できる構成となっている。よって、ユニットクーラAによれば、ファンガードヒータ4の取り付け作業を非常に容易にできる。よって、ユニットクーラAの製造も容易となる。また、ファンガードヒータ4の取り外し手順は、上述の取り付け手順とは逆の手順となる。そのため、ファンガードヒータ4の取り外し作業においても、非常に簡便に作業することができる。
ファンガードヒータ4がファンガード2に取り付けられた状態においては、ファンガードヒータ4がヒータ保持部4a〜4eによって勾配がつけられるようになっている。これにより、ファンガードヒータ4には、ファン6側及び冷却対象空間側に均等な力がかかるようになっている(図14に示す黒塗り矢印参照)。したがって、ファンガードヒータ4は、ファンガード2の容器状内部においてファン6とファンガード2との丁度中間位置にバランスよく配置されることになる。
[ユニットクーラAの他の作用]
図15は、冷却対象空間内の気流の流れを説明するためのシミュレーション図である。図15に基づいて、ユニットクーラAの他の作用について説明する。図15(a)がファンガードヒータを取り付けていないときの気流の流れを、図15(b)がファンガードヒータ4を取り付けているときの気流の流れを、それぞれ示している。
定期的に実施される霜取運転においては、蒸発器に取り付けたヒータに通電し、このヒータを発熱させることで蒸発器の霜を溶かす。また、ドレンパンの氷結を防止するために、ドレンパンにもヒータが取り付けられている。蒸発器に取り付けたヒータ及びドレンパンに取り付けたヒータの温度は、場合によっては150度以上にもなる。そのため、蒸発器から溶け落ちた霜が蒸発器に取り付けたヒータやドレンパンに取り付けたヒータと接触すると水蒸気となる。この水蒸気は、本体ケース100内に充満し、本体ケース100の内部は非常に高温・高湿度になる。
この高温・高湿度の空気が本体ケース100から出て、庫内において非常に低温となっている壁面などに接触すると、壁面で結露を起こす。ユニットクーラAが設置される場所が冷凍庫の場合は、庫内温度が非常に低くなっている(具体的には−20℃〜−35℃のことが多い)ため、結露後、氷結を起こす。この現象が繰り返されると、壁面の氷が成長し、壁面が氷まみれとなる(図15(a)の状態)。こうなると、庫内の美観を損ねるばかりか、霜取り時に氷が再溶融し、庫内に保管されている物に落水してしまう可能性も生じる。
これに対し、ファンガード2へファンガードヒータ4を取り付けると、図15(b)のような気流の流れが発生する。そのため、ファンガードヒータ4は、本体ケース100内部の高温・高湿度の空気を本体ケース100の内部に閉じ込める役割も果たす。本体ケース100から高温・高湿度の空気の流出がなければ、図15(a)に示すようなことは発生しない。特に、ファンガード2の下部にファンガードヒータ4を配置し、下から上への空気の流れを作ることで(図15(b)に示す矢印)、本体ケース100内の空気を外に出さないエアカーテンの効果を得ることができる。
[ユニットクーラAの奏する効果]
ユニットクーラAによれば、ファンガードヒータの第1直線部41をファンガード2の下部に設けるように配置できる構成としたので、霜が付きやすく、霜取運転中に溶けにくいファンガード2の下部を集中的に加熱することができる。したがって、ファンガードに付着した霜を効率的に除去することができ、霜取りの確実性を向上できる。また、ユニットクーラAによれば、ファンガード2へ直接ファンガードヒータ4を取り付ける構成となっているので、ファンガードを間接過熱するものに比べ、より省エネとなるだけでなく、短時間での霜取が可能となる。
また、ユニットクーラAによれば、ファンガード2に直接ファンガードヒータ4を取り付ける構成としたので、より多くの熱量をファンガード2に伝えることが可能となり、それに伴いファンガード2の格子間隔を狭くしても、効率的な霜取りが可能となる。ファンガード2の格子間隔を狭くすることによって、本体ケース内に異物や作業者の指など侵入しにくくなるという効果もある。作業者の指などが侵入しにくくなれば、ファンガードヒータ4への接触も回避でき、安全性も大幅に向上させることが可能になる。
さらに、ユニットクーラAでは、ファンガード2の中央部にファンガードヒータ4を配置する構造としているため、ファン6およびファン6の中央ボス部も加熱することができる。そのため、ファン6やファン6の中央ボス部に付着した霜についても取り除くことが可能となる。したがって、ファン6やファン6の中央ボス部に霜がつくことによって発生するアンバランスな運転を防止することができ、ファン6からの異常音の発音も防止できる。
加えて、ユニットクーラAによれば、ファンガードヒータ4へ通電を実施するために必要な配線61をファンガード2の下方向から取り出すようにしたので、ドレンパン3を開けるとすぐにコネクタ5を取り外すことができ、サービス時や製造時に要する時間及び作業を大幅に削減することが可能になる。また、ユニットクーラAでは、配線61をファンガード2の下方向から取り出すようにするとともに、配線61との接続部を第1直線部41よりも上方となるようにしたので、熱に弱い配線61をファンガードヒータ4から遠ざけることが可能になり、信頼性の高いものになっている。
さらに、ユニットクーラAは、ファンガードヒータ4自体の反力を利用することにより、ファンガード2へのファンガードヒータ4の着脱が非常に簡便に実施できる。したがって、サービス時や製造時に要する時間や作業を大幅に削減することが可能になる。またさらに、ヒータ保持部4a〜4eによって、ファンガードヒータ4を傾斜配置することができるので、ファンガードヒータ4の配置を調整することができ、バランスのとれた位置にファンガードヒータ4を配置することが可能になる。
[ファンガードヒータ4の他の形状]
図16は、ファンガードヒータ4の他の形状を説明するための説明図である。図16に基づいて、ファンガードヒータ4の他の形状について説明する。なお、図16(a)〜(c)が、ファンガードヒータ4を1本で構成した例を、図16(d)が、ファンガードヒータ4を2本で構成した例をそれぞれ示している。また、便宜的に、図16(a)〜(d)のファンガードヒータ4には、それぞれ「A」〜「D」を付記している。これに付随して、ファンガードヒータを構成している各部にも「A」〜「D」を付記している。
図16(a)に示すように、ファンガードヒータ4Aは、第1直線部41A、第1折り曲げ部51A、第2直線部42A、第2折り曲げ部52A、第3直線部43A、第3折り曲げ部53A、第4直線部44Aが接続された一本のヒータで構成されている。なお、第4直線部44Aの下端部には、モールド部60が接続されている。また、図16(a)では、ファンガードヒータ4Aを黒塗りの太線で表している。
第1直線部41Aは、ファンガードヒータ4Aがファンガード2に取り付けられた状態において、ファンガード2の下部に取り付けられ、ファンガード2の内側の幅方向に直線的に延びるように構成されたものである。
第1折り曲げ部51Aは、第1直線部41Aの両端部を略直角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Aには、一対の第1折り曲げ部51Aが形成される。
第2直線部42Aは、ファンガードヒータ4Aがファンガード2に取り付けられた状態において、第1折り曲げ部51Aの一端から、ファンガード2の上方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Aには、一対の第2直線部42Aが形成される。具体的には、ファンガードヒータ4Aがファンガード2に取り付けられ、ファンガード2が本体ケース100に取り付けられた状態を正面側から見た状態において、一対の第2直線部42Aは、ファン6の上端よりも低く、ファン6の中央ボス部の上端よりも高い位置まで延設されるような長さに形成されている。
第2折り曲げ部52Aは、第2直線部42Aの上端部を鋭角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Aには、一対の第2折り曲げ部52Aが形成される。
第3直線部43Aは、ファンガードヒータ4Aがファンガード2に取り付けられた状態において、第2折り曲げ部52Aの一端から、ファンガード2の中央下方側に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Aには、一対の第3直線部43Aが形成される。一対の第3直線部43Aは、互いに近づくようにファン6の中心側に延びるようになっている。
第3折り曲げ部53Aは、第3直線部43Aのファンガード2の中央側端部を鈍角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Aには、一対の第3折り曲げ部53Aが形成される。
第4直線部44Aは、ファンガードヒータ4Aがファンガード2に取り付けられた状態において、第3折り曲げ部52Aの一端から、ファンガード2の下部側方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Aには、一対の第4直線部44Aが形成される。一対の第4直線部44Aは、互いに離れるようにファンガード2の下部側方に延びるようになっている。
以上のように、ファンガードヒータ4Aは、ファンガードヒータ4と同様に、4つの直線部(第1直線部41A〜第4直線部44A)と、3つの折り曲げ部(第1折り曲げ部51A〜第3折り曲げ部53A)と、が接続されて構成されている。図16(a)に示すように、ファンガードヒータ4Aは、左右対称な形状に構成されている。
図16(b)に示すように、ファンガードヒータ4Bは、第1直線部41B、第1折り曲げ部51B、第2直線部42B−1、第1湾曲部55−1、第4直線部44B−1、第2湾曲部56、第4直線部44B−2、第1湾曲部55−2、第2直線部42B−2が、順次接続された一本のヒータで構成されている。なお、第4直線部44Aの下端部には、モールド部60が接続されている。また、図16(b)では、ファンガードヒータ4Bを黒塗りの太線で表している。
第1直線部41Bは、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられた状態において、ファンガード2の下部に取り付けられ、ファンガード2の内側の幅方向に直線的に延びるように構成されたものである。
第1折り曲げ部51Bは、第1直線部41Aの一端部を略直角に折り曲げて構成されたものである。
第2直線部42B−1は、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられた状態において、第1折り曲げ部51Bの一端から、ファンガード2の上方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。具体的には、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられ、ファンガード2が本体ケース100に取り付けられた状態を正面側から見た状態において、第2直線部42B−1は、ファン6の上端よりも低く、ファン6の中央ボス部の上端よりも高い位置まで延設されるような長さに形成されている。
第1湾曲部55−1は、第2直線部42Bの上端部から上方に向かって凸に半円状に折り曲げて構成されたものである。この第1湾曲部55−1は、ファンガードヒータ4の第2折り曲げ部52、第3直線部42及び第3折り曲げ部53とを兼用するものである。
第4直線部44B−1は、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられた状態において、第1湾曲部55−1の一端から、ファンガード2の下方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。具体的には、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられ、ファンガード2が本体ケース100に取り付けられた状態を正面側から見た状態において、第4直線部44B−1は、ファン6の中央ボス部の下端よりも高い位置まで延設されるような長さに形成されている。
第2湾曲部56は、第4直線部44B−1の下端部から下方に向かって凸に半円状に折り曲げて構成されたものである。この第2湾曲部56は、第4直線部44B−1と第4直線部44B−2とを接続するものである。また、第2湾曲部56は、ファン6の中央ボス部の径に対応させて形成されている。つまり、第2湾曲部56は、ファン6の中央ボス部の下半分の周囲を囲むように形成されている。
第4直線部44B−2は、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられた状態において、第2湾曲部56の一端から、ファンガード2の上方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。具体的には、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられ、ファンガード2が本体ケース100に取り付けられた状態を正面側から見た状態において、第4直線部44B−2は、ファン6の中央ボス部の下端よりも高い位置から、ファン6の上端よりも低く、ファン6の中央ボス部の上端よりも高い位置まで延設されるような長さに形成されている。この第4直線部44B−2は、第4直線部44B−1と対をなすものである。
第1湾曲部55−2は、第4直線部44B−2の上端部から上方に向かって凸に半円状に折り曲げて構成されたものである。この第1湾曲部55−2は、ファンガードヒータ4の第2折り曲げ部52、第3直線部42及び第3折り曲げ部53とを兼用するものである。また、第1湾曲部55−2は、第1湾曲部55−1と対をなすものである。
第2直線部42B−2は、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられた状態において、第1湾曲部55−2の一端から、ファンガード2の下方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。具体的には、ファンガードヒータ4Bがファンガード2に取り付けられ、ファンガード2が本体ケース100に取り付けられた状態を正面側から見た状態において、第2直線部42B−2は、ファン6の上端よりも低く、ファン6の中央ボス部の上端よりも高い位置から、第1直線部41Bの位置まで延設されるような長さに形成されている。第2直線部42B−2は、第2直線部42B−1と対をなすものである。
以上のように、ファンガードヒータ4Bは、第1直線部41B、第1折り曲げ部51B、第2直線部42B−1、第1湾曲部55−1、第4直線部44B−1、第2湾曲部56、第4直線部44B−2、第1湾曲部55−2、第2直線部42B−2と、が接続されて構成されている。図16(b)に示すように、ファンガードヒータ4Bは、略左右対称な形状に構成されている。
ファンガードヒータ4Bでは、第1湾曲部55−1及び第1湾曲部55−2が一対形成されており、ファンガードヒータ4の第2折り曲げ部52、第3直線部42及び第3折り曲げ部53を兼用するようになっている。そして、一対の第4直線部44B−1及び第4直線部44B−2が第2湾曲部56で接続されるようになっている。また、第2直線部42B−1及び第2直線部42B−2も一対形成されるようになっている。第1直線部41Bの他、第1折り曲げ部51B及び第2湾曲部56は1つしか形成されていない。
これは、配線61を接続するヒータ端部をどこにするかによって、ファンガードヒータの形状が変化することを意味している。図2及び図16(a)では、配線61をファンガード2の左右両端側の下方から引き出すようにしたため、第1直線部の他は全て一対形成されることになったが、図16(b)では、配線61をファンガード2の一端部側の下方から引き出すようにしたため、第1直線部だけでなく、第1折り曲げ部も1つだけしか形成されないことになった。
また、図16(b)に示すように、配線61の引き出し位置を近づけると、ファンガードヒータの一部をファン6の中央ボス部の周囲に合わせて湾曲させることもできるようになっている。そこで、ファンガードヒータ4Bでは、第2湾曲部56を形成して、第4直線部44B−1と第4直線部44B−2とを接続するようにしている。
図16(c)に示すように、ファンガードヒータ4Cは、第1直線部41C、第1折り曲げ部51C、第2直線部42C、第2折り曲げ部52C、第3直線部43C、第3折り曲げ部53C(第3折り曲げ部53C−1,53C−2)、第4直線部44Cが接続された一本のヒータで構成されている。なお、第4直線部44Cの下端部には、モールド部60が接続されている。また、図16(c)では、ファンガードヒータ4Cを黒塗りの太線で表している。
第1直線部41Cは、ファンガードヒータ4Cがファンガード2に取り付けられた状態において、ファンガード2の下部に取り付けられ、ファンガード2の内側の幅方向に直線的に延びるように構成されたものである。
第1折り曲げ部51Cは、第1直線部41Cの両端部を略直角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Cには、一対の第1折り曲げ部51Cが形成される。
第2直線部42Cは、ファンガードヒータ4Cがファンガード2に取り付けられた状態において、第1折り曲げ部51Cの一端から、ファンガード2の上方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Cには、一対の第2直線部42Cが形成される。具体的には、ファンガードヒータ4Cがファンガード2に取り付けられ、ファンガード2が本体ケース100に取り付けられた状態を正面側から見た状態において、一対の第2直線部42Cは、ファン6の上端よりも低く、ファン6の中央ボス部の上端よりも高い位置まで延設されるような長さに形成されている。
第2折り曲げ部52Cは、第2直線部42Cの上端部を鋭角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Cには、一対の第2折り曲げ部52Cが形成される。
第3直線部43Cは、ファンガードヒータ4Cがファンガード2に取り付けられた状態において、第2折り曲げ部52Cの一端から、ファンガード2の中央下方側に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Cには、一対の第3直線部43Cが形成される。一対の第3直線部43Cは、互いに近づくようにファン6の中心側に延びるようになっている。
第3折り曲げ部53Cは、第3直線部43Cのファンガード2の中央側端部を折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Cには、一対の第3折り曲げ部53Cが形成される。そのうちの一方である第3折り曲げ部53C−1は、折り曲げ角度が略直角になっている。また、そのうちの他方である第3折り曲げ部53C−2は、折り曲げ角度が鈍角になっている。
第4直線部44Cは、ファンガードヒータ4Cがファンガード2に取り付けられた状態において、第3折り曲げ部53Cの一端から、ファンガード2の下部側方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Cには、一対の第4直線部44Cが形成される。一対の第4直線部44Aは、第3折り曲げ部53Cの折り曲げ角度によって互いに平行にファンガード2の下部側方に延びるようになっている。
以上のように、ファンガードヒータ4Cは、ファンガードヒータ4Aと同様に、4つの直線部(第1直線部41C〜第4直線部44C)と、3つの折り曲げ部(第1折り曲げ部51C〜第3折り曲げ部53C)と、が接続されて構成されている。ただし、配線61の引き出し位置をファンガード2の一端部側の下方にしたため、第3折り曲げ部53Cの折り曲げ角度によって、一対の第4直線部44Cを平行に延びるようにしている。図16(c)に示す例では、配線61をファンガード2の一端部側の下方から引き出すようにした場合の変形例を示している。
図16(d)に示すように、ファンガードヒータ4Dは、第1直線部41D、第1折り曲げ部51D、第2直線部42Dが接続された第1ヒータ4D−1と、第5直線部45D−1、第3湾曲部57、第5直線部45D−2が接続された第2ヒータ4D−2と、の二本のヒータで構成されている。なお、第2直線部42Dの上端部、第5直線部45D−1の一端部、第5直線部45D−2の一端部は、モールド部60が接続されている。また、図16(d)では、ファンガードヒータ4Dを黒塗りの太線で表している。
第1直線部41Dは、ファンガードヒータ4Dがファンガード2に取り付けられた状態において、ファンガード2の下部に取り付けられ、ファンガード2の内側の幅方向に直線的に延びるように構成されたものである。
第1折り曲げ部51Dは、第1直線部41Dの両端部を略直角に折り曲げて構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Dには、一対の第1折り曲げ部51Dが形成される。
第2直線部42Dは、ファンガードヒータ4Dがファンガード2に取り付けられた状態において、第1折り曲げ部51Dの一端から、ファンガード2の上方に向かって直線的に延びるように構成されたものである。したがって、ファンガードヒータ4Dには、一対の第2直線部42Dが形成される。具体的には、ファンガードヒータ4Dがファンガード2に取り付けられ、ファンガード2が本体ケース100に取り付けられた状態を正面側から見た状態において、一対の第2直線部42Dは、ファン6の上端よりも低く、ファン6の中央ボス部の上端よりも高い位置まで延設されるような長さに形成されている。そして、第2直線部42Dの上端には配線61が接続される。
以上のように、第1ヒータ4D−1は、第1直線部41D、第1折り曲げ部51D、第2直線部42Dで構成される。
第5直線部45D−1は、ファンガードヒータ4Dがファンガード2に取り付けられた状態において、ファンガード2の側方位置から中央側に向かって水平方向に直線的に延びるように構成されたものである。
第5直線部45D−2も、ファンガードヒータ4Dがファンガード2に取り付けられた状態において、ファンガード2の側方位置から中央側に向かって水平方向に直線的に延びるように構成されたものである。第5直線部45D−1と第5直線部45D−2は、対をなし、平行に延びるように構成されている。
第3湾曲部57は、第5直線部45D−1の一端部(紙面左側端部)から、ファン6の中央ボス部の略全周を囲み、第5直線部45D−2の一端部(紙面左側端部)までを接続するように折り曲げて構成されたものである。
以上のように、第2ヒータ4D−2は、第5直線部45D−1、第3湾曲部57、第5直線部45D−2で構成される。
以上のように、ファンガードヒータ4Aは、第1ヒータ4D−1と、第2ヒータ4D−2と、が接続されずに、2本のヒータで構成されている。つまり、取り付け作業や費用の観点からファンガードヒータは1本で構成することが望ましいが、図16(d)に示すように複数本のヒータを用いてファンガードヒータを構成することまで否定するものではない。
以上のように、ファンガードヒータは、第1直線部があり、ファン6及びファン6の中央ボス部の周囲の一部を囲むことができる形状であればよく、ファンガードヒータの形状や構成本数は、ユニットクーラAの用途やパワー、大きさ、形状などに応じて適宜決定すればよい。また、ファンガードヒータを保持するヒータ保持部4a〜4eについては、ファンガードヒータの形状に応じて形状を変更してもよいが、ヒータ保持部4a〜4eとファン6との距離関係については上述した通りである。また、ヒータ保持部4a〜4eによって、ファンガードヒータにかかる力関係についても上述した通りである。