JP5871158B2 - 非水系二次電池 - Google Patents
非水系二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5871158B2 JP5871158B2 JP2011253210A JP2011253210A JP5871158B2 JP 5871158 B2 JP5871158 B2 JP 5871158B2 JP 2011253210 A JP2011253210 A JP 2011253210A JP 2011253210 A JP2011253210 A JP 2011253210A JP 5871158 B2 JP5871158 B2 JP 5871158B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- active material
- electrode active
- material layer
- positive electrode
- negative electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
図1は、リチウムイオン二次電池100を示している。このリチウムイオン二次電池100は、図1に示すように、捲回電極体200と電池ケース300とを備えている。図2は、捲回電極体200を示す図である。図3は、図2中のIII−III断面を示している。
正極シート220は、帯状の正極集電体221と正極活物質層223とを備えている。正極集電体221には、正極に適する金属箔が好適に使用され得る。正極集電体221には、例えば、所定の幅を有し、厚さが凡そ15μmの帯状のアルミニウム箔を用いることができる。正極集電体221の幅方向片側の縁部に沿って未塗工部222が設定されている。図示例では、正極活物質層223は、図3に示すように、正極集電体221に設定された未塗工部222を除いて、正極集電体221の両面に保持されている。正極活物質層223には、正極活物質が含まれている。正極活物質層223は、正極活物質を含む正極合剤を正極集電体221に塗工することによって形成されている。
ここで、図4は、正極シート220の断面図である。なお、図4において、正極活物質層223の構造が明確になるように、正極活物質層223中の正極活物質粒子610と導電材620とバインダ630とを大きく模式的に表している。正極活物質層223には、図4に示すように、正極活物質粒子610と導電材620とバインダ630が含まれている。
導電材620としては、例えば、カーボン粉末、カーボンファイバーなどのカーボン材料が例示される。導電材620としては、このような導電材から選択される一種を単独で用いてもよく二種以上を併用してもよい。カーボン粉末としては、種々のカーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、黒鉛化カーボンブラック、カーボンブラック、黒鉛、ケッチェンブラック)、グラファイト粉末などのカーボン粉末を用いることができる。
また、バインダ630は、正極活物質層223に含まれる正極活物質粒子610と導電材620の各粒子を結着させたり、これらの粒子と正極集電体221とを結着させたりする。かかるバインダ630としては、使用する溶媒に溶解または分散可能なポリマーを用いることができる。例えば、水性溶媒を用いた正極合剤組成物においては、セルロース系ポリマー(カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)など)、フッ素系樹脂(例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)など)、ゴム類(酢酸ビニル共重合体、スチレンブタジエン共重合体(SBR)、アクリル酸変性SBR樹脂(SBR系ラテックス)など)などの水溶性または水分散性ポリマーを好ましく採用することができる。また、非水溶媒を用いた正極合剤組成物においては、ポリマー(ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリルニトリル(PAN)など)を好ましく採用することができる。
正極活物質層223は、例えば、上述した正極活物質粒子610と導電材620を溶媒にペースト状(スラリ状)に混ぜ合わせた正極合剤を作製し、正極集電体221に塗布し、乾燥させ、圧延することによって形成されている。この際、正極合剤の溶媒としては、水性溶媒および非水溶媒の何れも使用可能である。非水溶媒の好適な例としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)が挙げられる。上記バインダ630として例示したポリマー材料は、バインダとしての機能の他に、正極合剤の増粘剤その他の添加剤としての機能を発揮する目的で使用されることもあり得る。
負極シート240は、図2に示すように、帯状の負極集電体241と、負極活物質層243とを備えている。負極集電体241には、負極に適する金属箔が好適に使用され得る。この負極集電体241には、所定の幅を有し、厚さが凡そ10μmの帯状の銅箔が用いられている。負極集電体241の幅方向片側には、縁部に沿って未塗工部242が設定されている。負極活物質層243は、負極集電体241に設定された未塗工部242を除いて、負極集電体241の両面に形成されている。負極活物質層243は、負極集電体241に保持され、少なくとも負極活物質が含まれている。負極活物質層243は、負極活物質を含む負極合剤が負極集電体241に塗工されている。
図5は、リチウムイオン二次電池100の負極シート240の断面図である。負極活物質層243には、図5に示すように、負極活物質粒子710、増粘剤(図示省略)、バインダ730などが含まれている。図5では、負極活物質層243の構造が明確になるように、負極活物質層243中の負極活物質粒子710とバインダ730とを大きく模式的に表している。
負極活物質粒子710としては、負極活物質として従来からリチウムイオン二次電池に用いられる材料の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。例えば、少なくとも一部にグラファイト構造(層状構造)を含む粒子状の炭素材料(カーボン粒子)が挙げられる。より具体的には、負極活物質は、例えば、天然黒鉛、非晶質の炭素材料でコートした天然黒鉛、黒鉛質(グラファイト)、難黒鉛化炭素質(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素質(ソフトカーボン)、または、これらを組み合わせた炭素材料でもよい。なお、ここでは、負極活物質粒子710は、いわゆる鱗片状黒鉛が用いられた場合を図示しているが、負極活物質粒子710は、図示例に限定されない。
負極活物質層243は、例えば、上述した負極活物質粒子710とバインダ730を溶媒にペースト状(スラリ状)に混ぜ合わせた負極合剤を作製し、負極集電体241に塗布し、乾燥させ、圧延することによって形成されている。この際、負極合剤の溶媒としては、水性溶媒および非水溶媒の何れも使用可能である。非水溶媒の好適な例としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)が挙げられる。バインダ730には、上記正極活物質層223(図4参照)のバインダ630として例示したポリマー材料を用いることができる。また、上記正極活物質層223のバインダ630として例示したポリマー材料は、バインダとしての機能の他に、正極合剤の増粘剤その他の添加剤としての機能を発揮する目的で使用されることもあり得る。
セパレータ262、264は、図1または図2に示すように、正極シート220と負極シート240とを隔てる部材である。この例では、セパレータ262、264は、微小な孔を複数有する所定幅の帯状のシート材で構成されている。セパレータ262、264には、例えば、多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成された単層構造のセパレータ或いは積層構造のセパレータを用いることができる。この例では、図2および図3に示すように、負極活物質層243の幅b1は、正極活物質層223の幅a1よりも少し広い。さらにセパレータ262、264の幅c1、c2は、負極活物質層243の幅b1よりも少し広い(c1、c2>b1>a1)。
また、この例では、電池ケース300は、図1に示すように、いわゆる角型の電池ケースであり、容器本体320と、蓋体340とを備えている。容器本体320は、有底四角筒状を有しており、一側面(上面)が開口した扁平な箱型の容器である。蓋体340は、当該容器本体320の開口(上面の開口)に取り付けられて当該開口を塞ぐ部材である。
その後、蓋体340に設けられた注液孔350から電池ケース300内に電解液が注入される。電解液は、水を溶媒としていない、いわゆる非水電解液が用いられている。この例では、電解液は、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(例えば、体積比1:1程度の混合溶媒)にLiPF6を約1mol/リットルの濃度で含有させた電解液が用いられている。その後、注液孔350に金属製の封止キャップ352を取り付けて(例えば溶接して)電池ケース300を封止する。なお、電解液は、ここで例示された電解液に限定されない。例えば、従来からリチウムイオン二次電池に用いられている非水電解液は適宜に使用することができる。
ここで、正極活物質層223は、例えば、正極活物質粒子610と導電材620の粒子間などに、空洞とも称すべき微小な隙間225を有している(図4参照)。かかる正極活物質層223の微小な隙間には電解液(図示省略)が浸み込み得る。また、負極活物質層243は、例えば、負極活物質粒子710の粒子間などに、空洞とも称すべき微小な隙間245を有している(図5参照)。ここでは、かかる隙間225、245(空洞)を適宜に「空孔」と称する。また、捲回電極体200は、図2に示すように、捲回軸WLに沿った両側において、未塗工部222、242が螺旋状に巻かれている。かかる捲回軸WLに沿った両側252、254において、未塗工部222、242の隙間から、電解液が浸み込みうる。このため、リチウムイオン二次電池100の内部では、正極活物質層223と負極活物質層243に電解液が浸み渡っている。
また、この例では、当該電池ケース300の扁平な内部空間は、扁平に変形した捲回電極体200よりも少し広い。捲回電極体200の両側には、捲回電極体200と電池ケース300との間に隙間310、312が設けられている。当該隙間310、312は、ガス抜け経路になる。例えば、過充電が生じた場合などにおいて、リチウムイオン二次電池100の温度が異常に高くなると、電解液が分解されてガスが異常に発生する場合がある。この実施形態では、異常に発生したガスは、捲回電極体200の両側における捲回電極体200と電池ケース300との隙間310、312を通して安全弁360の方へ移動し、安全弁360から電池ケース300の外に排気される。
図7は、かかるリチウムイオン二次電池100の充電時の状態を模式的に示している。充電時においては、図7に示すように、リチウムイオン二次電池100の電極端子420、440(図1参照)は、充電器290に接続される。充電器290の作用によって、充電時には、正極活物質層223中の正極活物質からリチウムイオン(Li)が電解液280に放出される。また、正極活物質層223からは電荷が放出される。放出された電荷は、導電材(図示省略)を通じて正極集電体221に送られ、さらに、充電器290を通じて負極シート240へ送られる。また、負極シート240では電荷が蓄えられるとともに、電解液280中のリチウムイオン(Li)が、負極活物質層243中の負極活物質に吸収され、かつ、貯蔵される。
図8は、かかるリチウムイオン二次電池100の放電時の状態を模式的に示している。放電時には、図8に示すように、負極シート240から正極シート220に電荷が送られるとともに、負極活物質層243に貯蔵されたリチウムイオンが、電解液280に放出される。また、正極では、正極活物質層223中の正極活物質に電解液280中のリチウムイオンが取り込まれる。
なお、上記はリチウムイオン二次電池の一例を示すものである。リチウムイオン二次電池は上記形態に限定されない。また、同様に金属箔に電極合剤が塗工された電極シートは、他にも種々の電池形態に用いられる。例えば、他の電池形態として、円筒型電池或いはラミネート型電池などが知られている。円筒型電池は、円筒型の電池ケースに捲回電極体を収容した電池である。また、ラミネート型電池は、正極シートと負極シートとをセパレータを介在させて積層した電池である。
A=(正極活物質粒子610の吸油量)/{(正極活物質層223の多孔度)×(正極活物質層223の厚さ)};
B=(負極活物質粒子710の吸油量)/{(負極活物質層243の多孔度)×(負極活物質層243の厚さ)};
図9は、ここで提案される非水系二次電池としてリチウムイオン二次電池100Aを示している。図10は、捲回電極体200Aを示す図である。図11は、捲回電極体200Aの正極シート220Aと負極シート240Aとの積層構造を示す断面図である。さらに、図12は、かかるリチウムイオン二次電池100Aの正極活物質層223Aの構造を模式的に示す断面図である。また、図13は、かかるリチウムイオン二次電池100Aの負極活物質層243Aの構造を模式的に示す断面図である。
ここで、DBP吸油量は、JIS K6217−4「ゴム用カーボンブラック‐基本特性‐第4部:DBP吸油量の求め方」に準拠して求める。ここでは、試薬液体としてDBP(ジブチルフタレート)を用い、検査対象粉末(正極活物質610の二次粒子の粉末)に定速度ビュレットで滴定し、粘度特性の変化をトルク検出器によって測定する。そして、発生した最大トルクの70%のトルクに対応する、検査対象粉末の単位重量当りの試薬液体の添加量をDBP吸油量(mL/100g)とする。DBP吸油量の測定器としては、例えば、株式会社あさひ総研の吸油量測定装置S410を使用するとよい。ここでは、正極活物質粒子610Aの吸油量を評価するのに、かかるDBP吸油量(mL/100g)を用いた。正極活物質粒子610AのDBP吸油量(mL/100g)の測定は60gの活物質を測定器にセットして行なった。
ここで、亜麻仁油の吸油量(mL/100g)は、JIS K6217−4「ゴム用カーボンブラック‐基本特性‐第4部:DBP吸油量の求め方」に準拠して求める。ここでは、試薬液体としてDBP(ジブチルフタレート)に変えて亜麻仁油を用い、検査対象粉末に定速度ビュレットで滴定し、粘度特性の変化をトルク検出器によって測定する。そして、発生した最大トルクの70%のトルクに対応する、検査対象粉末の単位重量当りの試薬液体の添加量を亜麻仁油の吸油量とする。亜麻仁油の吸油量の測定器としては、例えば、株式会社あさひ総研の吸油量測定装置S410を使用するとよい。ここでは、負極活物質粒子710Aの吸油量を評価するのに、かかる亜麻仁油の吸油量(mL/100g)を用いた。負極活物質粒子710Aの亜麻仁油の吸油量(mL/100g)の測定は60gの活物質を測定器にセットして行なった。
ここで「多孔度」は、正極活物質層223Aや負極活物質層243Aにおける空孔の割合である。
多孔度の測定方法は、例えば、図12に示すように、正極活物質層223Aの見かけの体積から正極活物質層223Aの実体積を引き、正極活物質層223Aの空孔の容積を算出する。そして、正極活物質層223Aの空孔の容積を、正極活物質層223Aの見かけの体積で除した値を多孔度とする。
(正極活物質層223Aの多孔度)=
(正極活物質層223Aの空孔の容積)/(正極活物質層223Aの見かけの体積);
(正極活物質層223Aの空孔の容積)=
(正極活物質層223Aの見かけの体積)−(正極活物質層223Aの実体積);
(正極活物質層223Aの見かけの体積)=
(正極シート220Aの面積)×(正極活物質層223Aの厚さ);
(正極活物質層223Aの厚さ(La1+La2))=
(正極シート220Aの厚さha1)−(正極集電体221Aの厚さha2);
(正極活物質層223Aの実体積)=各構成材料の体積の総和;
(負極活物質層243Aの多孔度)=
(負極活物質層243Aの空孔の容積)/(負極活物質層243Aの見かけの体積);
(負極活物質層243Aの空孔の容積)=
(負極活物質層243Aの見かけの体積)−(負極活物質層243Aの実体積);
(負極活物質層243Aの実体積)=各構成材料の体積の総和;
(負極活物質層243Aの見かけの体積)=
(負極シート240Aの面積)×(負極活物質層243Aの厚さ);
(負極活物質層243Aの厚さ(Lb1+Lb2))=
(負極シート240Aの厚さhb1)−(負極集電体241Aの厚さhb2);
正極活物質層223Aの内部に形成された空孔225の容積や負極活物質層243Aの内部に形成された空孔245の容積は、例えば、水銀ポロシメータ(mercury porosimeter)を用いることによって測定することができる。なお、この測定方法において、「空孔」は、外部に開かれた空孔を意味している。正極活物質層223Aや負極活物質層243A内の閉じられた空間は、この方法では「空孔」に含まれない。水銀ポロシメータは、水銀圧入法より多孔体の細孔分布を測定する装置である。水銀ポロシメータには、例えば、株式会社島津製作所製のオートポアIII9410を用いることができる。この水銀ポロシメータを用いた場合、例えば、4psi〜60,000psiにて測定することによって、50μm〜0.003μmの細孔範囲に相当する空孔の容積分布を把握することができる。
なお、正極活物質層223Aと負極活物質層243Aの構成材料、および、構成材料の配合比(質量比)が不明である場合には、多孔度は、さらに以下の方法によって近似できる。
上述したように、正極活物質粒子610AのDBP吸油量を、正極活物質層223Aの多孔度と正極活物質層223Aの厚さとで除した値Aは、正極活物質層223Aにおける電解液の保持力の特性を示している。負極活物質粒子710Aの亜麻仁油の吸油量を、負極活物質層243Aの多孔度と負極活物質層243Aの厚さとで除した値Bは、負極活物質層243Aにおける電解液の保持力の特性を示している。そして、比A/Bは、正極活物質層223Aと負極活物質層243Aにおいて電解液の保持力のバランスを示している。本発明者は、比A/Bが1.00に近いほど、正極活物質層223Aと負極活物質層243Aにおいて電解液の保持力のバランスが良いと推察している。
この実施形態では、図9に示すように、正極集電体221Aと負極集電体241Aとは、それぞれ帯状の部材であり、捲回されて捲回電極体200Aを構成している。捲回電極体200Aは、電池ケース300Aに収容されており、電池ケース300Aには、電解液(図示省略)が注入されている。
ここで、本発明者は、上記比A/Bが異なる評価用セルを用意し、ハイレートで充放電が繰り返される充放電サイクル後の抵抗上昇率を評価する試験を行なった。詳しくは、ここで用意された評価用セルは、正極活物質粒子610AのDBP吸油量(mL/100g)、正極活物質層223Aの多孔度、正極活物質層223Aの厚さ、負極活物質粒子710AのDBP吸油量(mL/100g)、負極活物質層243Aの多孔度および負極活物質層243Aの厚さがそれぞれ異なっている。本発明者は、かかる評価用セルを基に、上記比A/Bと、抵抗上昇率(%)との関係を調べた。
正極における正極活物質層を形成するのに正極合剤を調製した。ここで、正極合剤は、正極活物質として三元系のリチウム遷移金属酸化物(LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2)、導電材としてアセチレンブラック(AB)、バインダとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)をそれぞれ用いた。ここでは、正極活物質と、導電材と、バインダの質量比を、正極活物質:導電材:バインダ=91:6:3とした。これら正極活物質と、導電材と、バインダとを、NMPと混合することによって正極合剤を調製した。次いで、正極合剤を正極集電体に塗布して乾燥させた。ここでは、正極集電体としてのアルミニウム箔(厚さ15μm)を用いた。正極活物質層は、正極集電体の両面に形成した。正極シートは、正極集電体への正極合剤の塗布量や、乾燥後、ローラプレス機にて圧延する際の圧延量などを調整することによって、正極活物質層の多孔度や正極活物質層の厚さを調整した。
ここではまず、負極合剤は、負極活物質粒子としては、グラファイト(例えば、少なくとも一部が非晶質炭素膜で覆われた天然黒鉛の粒子)を用いた。また、増粘剤としてカルボキシメチルセルロース(CMC)を用い、バインダとしてスチレン・ブタジエンゴム(SBR)を用いた。ここで、負極活物質粒子と、増粘剤(CMC)と、バインダ(SBR)の質量比を、負極活物質粒子:CMC:SBR=98:1:1とした。これら負極活物質粒子と、CMCと、SBRとを、イオン交換水と混合することによって負極合剤を調製した。次いで、負極合剤を負極集電体に塗布して乾燥させた。ここでは、負極集電体としての銅箔(厚さ10μm)を用いた。また、負極活物質層は、負極集電体の両面に形成した。負極シートは、負極集電体への負極合剤の塗布量や、乾燥後、ローラプレス機にて圧延する際の圧延量などを調整することによって、負極活物質層の多孔度や負極活物質層の厚さを調整した。
セパレータとしては、ポリプロピレン(PP)と、ポリエチレン(PE)の三層構造(PP/PE/PP)の多孔質シートからなるセパレータを用いた。ここでは、ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)の質量比を、PP:PE:PP=3:4:3とした。
上記で作製した負極と、正極と、セパレータとを用いて、試験用の18650型セル(リチウムイオン二次電池)を構築した。ここでは、セパレータを介在させた状態で、正極シートと負極シートとを積層して捲回した捲回電極体を作製した。そして、捲回電極体を円筒型の電池ケースに収容し、非水電解液を注液して封口し、評価用セルを構築した。ここで、非水電解液としては、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、エチルメチルカーボネート(EMC)とを、所定の体積比(EC:DMC:EMC=3:4:3)で混合溶媒に、リチウム塩としての1mol/LのLiPF6を溶解させた電解液を用いた。
ここでコンディショニングは、次の手順1、2によって行なわれる。
手順1:1Cの定電流充電にて4.1Vに到達した後、5分間休止する。
手順2:手順1の後、定電圧充電にて1.5時間充電し、5分間休止する。
かかるコンディショニングでは、初期充電によって所要の反応が生じてガスが発生する。また、負極活物質層などに所要の被膜形成が形成される。
上記コンディショニングの後、評価用セルについて定格容量が測定される。定格容量の測定は、次の手順1〜3によって測定されている。なお、ここでは温度による影響を一定にするため、定格容量は25℃の温度環境において測定されている。
手順1:1Cの定電流放電によって3.0Vに到達後、定電圧放電にて2時間放電し、その後、10秒間休止する。
手順2:1Cの定電流充電によって4.1Vに到達後、定電圧充電にて2.5時間充電し、その後、10秒間休止する。
手順3:0.5Cの定電流放電によって3.0Vに到達後、定電圧放電にて2時間放電し、その後、10秒間停止する。
ここで、手順3における定電流放電から定電圧放電に至る放電における放電容量(CCCV放電容量)を「定格容量」とする。
SOC調整は、次の1、2の手順によって調整される。ここで、SOC調整は、上記コンディショニング工程および定格容量の測定の後に行なうとよい。また、ここでは、温度による影響を一定にするため、25℃の温度環境下でSOC調整を行なっている。
手順1:3Vから1Cの定電流で充電し、定格容量の凡そ60%の充電状態(SOC60%)にする。
手順2:手順1の後、2.5時間、定電圧充電する。
これにより、評価用セルは、所定の充電状態に調整することができる。なお、ここでは、SOCを60%に調整する場合を記載しているが、手順1で充電状態を変更することによって、任意の充電状態に調整できる。例えば、SOC90%に調整する場合には、手順1において、評価用セルを定格容量の90%の充電状態(SOC90%)にするとよい。
ここでは、まず評価用セルをSOC60%に調整する。そして、充放電サイクルは、30Cの定電流で10秒間の放電、10分間の休止、5Cの定電流で1分間(60秒)の充電、10分間の休止を1サイクルとしている。ここでは、充放電サイクルは、かかる1サイクルを500サイクルごとに評価用セルをSOC60%に調整しつつ、1500サイクル行なう。
ここで、充放電サイクル前の初期抵抗と、充放電サイクル後のサイクル後抵抗を測定する。抵抗は、IV抵抗で評価した。かかるIV抵抗の測定は、25℃の温度環境で、それぞれ評価用セルをSOC60%に調整する。そして、10分間休止させた後で、評価用セルを30Cの定電流で10秒間放電した(CC放電)。ここで、放電時の下限電圧は、3.0Vとした。この際、V=IRの傾き(R=V/I)をIV抵抗とした。
200、200A 捲回電極体
220、220A 正極シート
221、221A 正極集電体
222、222A 未塗工部
223、223A 正極活物質層
224 中間部分
225、225A 空孔
240、240A 負極シート
241、241A 負極集電体
242、242A 未塗工部
243、243A 負極活物質層
244 中間部分
245、245A 空孔
262、264 セパレータ
280 電解液
290 充電器
300、300A 電池ケース
310 隙間
320 容器本体
340 蓋体
350 注液孔
352 封止キャップ
360 安全弁
420 電極端子
440 電極端子
610、610A 正極活物質粒子
620、620A 導電材
630、630A バインダ
710、710A 負極活物質粒子
730、730A バインダ
1000 車両
La1、La2 正極活物質層の厚さ
Lb1、Lb2 負極活物質層の厚さ
ha1 正極シートの厚さ
ha2 正極集電体の厚さ
hb1 負極シートの厚さ
hb2 負極集電体の厚さ
WL 捲回軸
Claims (10)
- 正極集電体と、
前記正極集電体に保持された正極活物質層と、
負極集電体と、
前記負極集電体に保持された負極活物質層と、
前記正極活物質層と前記負極活物質層との間に介在したセパレータと、
を備え、
前記正極活物質層は、正極活物質粒子を含み、
前記正極活物質粒子がリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物であって、
前記正極活物質粒子のDBP吸油量が30(ml/100g)以上40(ml/100g)以下であって、
前記正極活物質層の多孔度が0.26以上0.40以下であって、
前記正極活物質層の厚さが47(μm)以上120(μm)以下であって、
前記負極活物質層は、負極活物質粒子を含み、
前記負極活物質粒子がグラファイトであって、
前記負極活物質粒子の亜麻仁油の吸油量が41(ml/100g)以上55(ml/100g)以下であって、
前記負極活物質層の多孔度が0.310以上0.450以下であって、
前記負極活物質層の厚さが56(μm)以上145(μm)以下であり、かつ、
前記正極活物質粒子のDBP吸油量(mL/100g)を、前記正極活物質層の多孔度と前記正極活物質層の厚さ(μm)とで除した値Aと、前記負極活物質粒子の亜麻仁油の吸油量(mL/100g)を、前記負極活物質層の多孔度と前記負極活物質層の厚さ(μm)とで除した値Bとの比A/Bが、0.78≦(A/B)≦1.22である、非水系二次電池。 - 前記比A/Bが、0.80≦(A/B)である、請求項1に記載された非水系二次電池。
- 前記比A/Bが、(A/B)≦1.20である、請求項1または2に記載された非水系二次電池。
- 前記正極集電体と前記負極集電体とは、それぞれ帯状の部材であり、前記正極活物質層と前記負極活物質層とが互いに対向するように配置され、かつ、捲回されて捲回電極体を構成しており、
当該捲回電極体を収容した電池ケースと、
前記電池ケースに注入された電解液と
を備えた、請求項1から3までの何れか一項に記載された非水系二次電池。 - 前記捲回電極体は、捲回軸に直行する方向に沿って扁平に曲げられており、
前記電池ケースは、扁平な収容空間を備えた角型のケースであり、
前記捲回電極体は、前記扁平に曲げられた状態で、前記電池ケースに収容されている、請求項4に記載された非水系二次電池。 - 前記捲回電極体は、
前記正極集電体の片側の長辺に沿って前記正極活物質層が形成されていない部分を有しており、
前記負極集電体の片側の長辺に沿って前記負極活物質層が形成されていない部分を有しており、
前記正極活物質層と前記負極活物質層とが対向した部分の片側に、前記正極集電体のうち前記正極活物質層が形成されていない部分がはみ出ており、前記正極集電体のうち前記正極活物質層が形成されていない部分がはみ出た側とは反対側に、前記負極集電体のうち前記負極活物質層が形成されていない部分がはみ出ている、請求項4または5に記載された非水系二次電池。 - 前記正極集電体のうち前記正極活物質層が形成されていない部分と、前記負極集電体のうち前記負極活物質層が形成されていない部分とは、それぞれ中間部分が纏められて電極端子が取り付けられている、請求項6に記載された非水系二次電池。
- リチウムイオン二次電池として構成された、請求項1から7までの何れか一項に記載された非水系二次電池。
- 請求項1から8までの何れか一項に記載された非水系二次電池を複数組み合わせた組電池。
- 請求項1から8までの何れか一項に記載された非水系二次電池、又は、請求項9に記載された組電池を備えた車両駆動用電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011253210A JP5871158B2 (ja) | 2011-11-18 | 2011-11-18 | 非水系二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011253210A JP5871158B2 (ja) | 2011-11-18 | 2011-11-18 | 非水系二次電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013109929A JP2013109929A (ja) | 2013-06-06 |
| JP5871158B2 true JP5871158B2 (ja) | 2016-03-01 |
Family
ID=48706504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011253210A Active JP5871158B2 (ja) | 2011-11-18 | 2011-11-18 | 非水系二次電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5871158B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6287185B2 (ja) * | 2013-12-26 | 2018-03-07 | 三洋電機株式会社 | 非水電解質二次電池及び非水電解質二次電池の製造方法 |
| JP6658182B2 (ja) * | 2016-03-24 | 2020-03-04 | 株式会社豊田中央研究所 | 電極構造体及びリチウム二次電池 |
| JP6443416B2 (ja) * | 2016-09-13 | 2018-12-26 | トヨタ自動車株式会社 | 非水電解液二次電池の製造方法、および非水電解液二次電池 |
| JP7086578B2 (ja) * | 2017-11-22 | 2022-06-20 | ナブテスコ株式会社 | センサ |
| JP7028716B2 (ja) * | 2018-05-29 | 2022-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 正極材料 |
| CN115516678A (zh) * | 2020-03-23 | 2022-12-23 | 株式会社杰士汤浅国际 | 蓄电元件、蓄电元件的制造方法及蓄电装置 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3570768B2 (ja) * | 1994-02-16 | 2004-09-29 | 日立マクセル株式会社 | 積層型有機電解液電池 |
| JPH11214040A (ja) * | 1998-01-23 | 1999-08-06 | Mitsubishi Chemical Corp | リチウム二次電池 |
| JP2003272609A (ja) * | 2002-03-13 | 2003-09-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | リチウム二次電池 |
| JP4686998B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2011-05-25 | パナソニック株式会社 | 正極活物質の評価方法 |
| US20090011334A1 (en) * | 2005-02-08 | 2009-01-08 | Mitsubishi Chemical Corporation | Lithium secondary battery and positive electrode material thereof |
| JP2008204886A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 負極活物質およびその評価方法ならびにそれを用いた非水電解液二次電池用負極板および非水電解液二次電池 |
| JP2009212021A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Hitachi Maxell Ltd | 電気化学素子用電極、非水二次電池および電池システム |
-
2011
- 2011-11-18 JP JP2011253210A patent/JP5871158B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2013109929A (ja) | 2013-06-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5787196B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JP5783432B2 (ja) | リチウムイオン二次電池およびその製造方法 | |
| JP6144626B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JP5924550B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
| JP5713206B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
| WO2012131883A1 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JP5871158B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
| JP5835614B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
| JP5725351B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| CN103718353B (zh) | 锂离子二次电池 | |
| JP2014096269A (ja) | 非水系二次電池 | |
| JP5741936B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JP5787185B2 (ja) | 二次電池 | |
| JP6120113B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JP2013137955A (ja) | 非水系二次電池 | |
| CN109844999B (zh) | 蓄电元件和蓄电元件的制造方法 | |
| JP5835612B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
| JP6880488B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JP2017195059A (ja) | 蓄電素子の出力の回復方法 | |
| JP5854267B2 (ja) | 非水系二次電池 | |
| JP5783415B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JP2015149308A (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JPWO2013018181A1 (ja) | リチウムイオン二次電池 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140320 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140930 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141113 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150109 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150730 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151020 |
|
| A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20151027 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151217 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151230 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5871158 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |