[go: up one dir, main page]

JP5867240B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5867240B2
JP5867240B2 JP2012079352A JP2012079352A JP5867240B2 JP 5867240 B2 JP5867240 B2 JP 5867240B2 JP 2012079352 A JP2012079352 A JP 2012079352A JP 2012079352 A JP2012079352 A JP 2012079352A JP 5867240 B2 JP5867240 B2 JP 5867240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
rubber
rubber composition
resol type
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012079352A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013209464A (ja
Inventor
梓 西尾
梓 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2012079352A priority Critical patent/JP5867240B2/ja
Publication of JP2013209464A publication Critical patent/JP2013209464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5867240B2 publication Critical patent/JP5867240B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、ゴム組成物に関するものであり、とりわけ、レゾール型フェノール樹脂を配合したゴム組成物に関するものである。
フェノール樹脂は、土木・建築用材料、各種工業製品材料、汎用日用品など様々な種類の用途に用いられている。これらの中でも、ゴム材料には、原料ゴムにフェノール樹脂等の様々な添加剤を加えた複合材料が使用され、要求される耐摩耗性、耐クラック性、耐外傷性など種々の特性向上が試みられている。
例えば、主原料であるゴムには、BR(ブタジエンゴム)、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)などの各種合成ゴムや天然ゴムが用いられるが、これらのゴム材料に、耐摩耗性能や機械的強度を与えるためには、フェノール樹脂のような弾性率の高い熱硬化性樹脂を配合したり、硫黄、加硫促進剤、カーボンブラック等の配合剤を多量に配合したりする方法などが実施されている。
ゴム材料などの各種材料にフェノール樹脂を配合する場合、通常はノボラック型のフェノール樹脂を硬化剤であるヘキサメチレンテトラミン又はヘキサメトキシメチルメラミンとともに用いる(例えば、特許文献1参照。)が、シリカ配合系のゴム組成物では特性が向上しにくいという問題がある。この原因として、シリカ配合系では、フェノール樹脂の硬化が遅くなっている可能性が考えられる。
フェノール樹脂をゴムの加硫時間内に十分に硬化させるため、フェノール樹脂の硬化促進剤などを添加するなどして、硬化性の改善が試みられてきた。しかし、十分な効果がみられているとは言い難い。
特開2011−195647号公報
本発明は、ゴムに配合した場合、硬化性に優れ、靭性や伸びの低下を招くことなくゴム組成物に高い弾性率を付与することができるレゾール型フェノール樹脂を配合してなるゴム組成物を提供するものである。
このような目的は、以下の本発明により達成される。
本発明のゴム組成物は、ゴム、シリカ及びレゾール型フェノール樹脂を含むゴム組成物であって、前記シリカの含有量が前記ゴム100質量部に対して30質量部以上、90質量部以下の範囲であり、前記レゾール型フェノール樹脂の含有量が前記ゴム100質量部に対して1質量部以上、30質量部以下の範囲であることを特徴とする。
本発明のゴム組成物は、前記レゾール型フェノール樹脂が、フェノール類とホルムアルデヒドに由来する全結合基に対して、メチロール基の割合が30モル%以上、100モル%以下であり、かつジメチレンエーテル基の割合が2.5モル%以下であるものとするこ
とができる。
本発明のゴム組成物は、前記レゾール型フェノール樹脂の水分量が5質量%以下であるものとすることができる。
本発明のゴム組成物は、前記レゾール型フェノール樹脂が前記シリカに担持されたものを含むものとすることができる。
本発明のゴム組成物は、前記ゴム組成物がタイヤトレッド用であるものとすることができる。
本発明に従うと、硬化性に優れ、靭性や伸びの低下を招くことなく、高い弾性率を有するゴム組成物を得ることができる。
以下に、本発明について詳細に説明する。
まず、本発明のゴム組成物について説明する。
本発明のゴム組成物は、ゴム、シリカ及びレゾール型フェノール樹脂を含むゴム組成物であって、シリカの含有量がゴム100質量部に対して30質量部以上、90質量部以下の範囲、好ましくは40質量部以上、85質量部以下の範囲であり、レゾール型フェノール樹脂の含有量がゴム100質量部に対して1質量部以上、30質量部以下の範囲、好ましくは5質量部以上、25質量部以下の範囲であることを特徴とする。シリカの含有量が上記範囲より多いと作業性が悪くなる恐れがあり、上記範囲未満ではゴム組成物の強度が低下する恐れがある。また、レゾール型フェノール樹脂の含有量が上記範囲より多いと未加硫ゴムの粘度が高くなり、作業性が悪くなる恐れがあり、上記範囲未満では十分な補強性が得られない恐れがある。
本発明のゴム組成物に用いるゴムに特に制限はないが、例えばスチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、イソプレンブタジエンゴム(IBR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)などが挙げられ、これらをそれぞれ単独で、又は任意に組み合わせて用いることができる。なかでも、ゴムの強度という点から、NR、SBR、IR、BRを用いるのが好ましい。
本発明のゴム組成物に用いるシリカは特に制限はないが、窒素吸着比表面積が50m/g以上、300m/g以下であることが好ましい。上記下限値未満では補強性の効果が小さくなる傾向がある。また、上記上限値を超えるとシリカの分散性が悪くなる傾向がある。市販されているシリカとしてはニップシールAQ(東ソー・シリカ(株)製)、トクシールU((株)トクヤマ製)などが挙げられる。
本発明のゴム組成物に用いるレゾール型フェノール樹脂は、フェノール類とホルムアルデヒドに由来する全結合基に対して、メチロール基の割合が30モル%以上、100モル%以下であることが好ましい。さらに好ましくは、40モル%以上、90モル%以下である。これにより、硬化性を向上させることができる。メチロール基の割合が上記下限値を下回ると、硬化性が低下し、ゴムに十分な強度を与えられない場合がある。また、上記上限値を超えるようなものは、実質的に作製することが困難である。また、ジメチレンエーテル結合の割合は、2.5モル%以下であることが好ましい。ジメチレンエーテル結合が上記上限値以下であることにより、硬化性を向上させることができる。メチロール基を多く含むレゾール型フェノール樹脂は、極性が高く、同じく表面の極性の高いシリカとも、
ゴム中で反発しあうことなく混合することができる。このことから、ゴム中に均一に存在し、その高い硬化性からゴムの強度をさらに高めることができる。
本発明のゴム組成物に用いるレゾール型フェノール樹脂中のメチロール基、ジメチレンエーテル結合及びメチレン結合の含有量は、Nuclear Magnetic Resonance(NMR)により測定することができる。NMRの条件としては、レゾール型フェノール樹脂を無水酢酸にてアセチル化して得られた試料の1−NMRスペクトルから、フェノール核、メチロール基、ジメチレンエーテル結合及びメチレン結合の含有量を求めることができる。測定装置としては、例えば、日本電子(株)製「JNM−AL300」(周波数300MHz)を使用することができる。なお、上記測定方法は、レゾール型フェノール樹脂の原料としてフェノールとホルムアルデヒドとを用いた場合であるが、これ以外のフェノール類及びアルデヒド類を用いた場合でも、基本的に同じ原理で測定することができる。
本発明のゴム組成物に用いるレゾール型フェノール樹脂に用いられるフェノール類としては、例えば、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール等のクレゾール類、2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、2,6−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール等のキシレノール類、o−エチルフェノール、m−エチルフェノール、p−エチルフェノール等のエチルフェノール類、イソプロピルフェノール、ブチルフェノール、p−tert−ブチルフェノール等のブチルフェノール類、p−tert−アミルフェノール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェノール、p−クミルフェノール等のアルキルフェノール類、フルオロフェノール、クロロフェノール、ブロモフェノール、ヨードフェノール等のハロゲン化フェノール類、p−フェニルフェノール、アミノフェノール、ニトロフェノール、ジニトロフェノール、トリニトロフェノール等のフェノール置換体、及び、1−ナフトール、2−ナフトール等の1官能のフェノール類、レゾルシン、アルキルレゾルシノール、ピロガロール、カテコール、アルキルカテコール、ハイドロキノン、アルキルハイドロキノン、フロログルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ジヒドロキシナフタリン等の多官能のフェノール類などが挙げられる。これらを単独あるいは2種以上を混合して使用することができる。
これらのフェノール類の中でも、フェノール、クレゾール類から選ばれるものが好ましい。これらを用いたものは、硬化性に優れ、本発明のレゾール型フェノール樹脂を用いたゴム組成物における機械的強度を高めることができる。
また、本発明のゴム組成物に用いるレゾール型フェノール樹脂に用いられるホルムアルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド水溶液、パラホルムアルデヒド等、ホルムアルデヒドを発生させる物質が挙げられる。
本発明のゴム組成物に用いるレゾール樹脂は、特に限定されないが、フェノール類とアルデヒド類を塩基性触媒下で反応させて得ることができる。本発明のゴム組成物に用いるレゾール型フェノール樹脂に用いる触媒としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、アンモニア水、トリエチルアミンなどの第3級アミン、カルシウム、マグネシウム、バリウムなどアルカリ土類金属の酸化物及び水酸化物、炭酸ナトリウム、ヘキサメチレンテトラミンなどのアルカリ性物質等を単独又は2種類以上併せて使用できる。
上記アルカリ性触媒の使用量としては、特に限定されないが、フェノール類1モルに対して、通常、0.001モル以上、0.1モル以下とすることができる。
本発明のゴム組成物に用いるレゾール型フェノール樹脂は、水分量が5質量%以下であることが好ましい。ゴム組成物中に水分が含まれると、加硫阻害を引き起こす可能性があり、さらに、加硫後のゴム組成物が金属等に接触して使用される場合、金属を腐食する可能性があるため、水分量はできるだけ少ない方が好ましい。レゾール型フェノール樹脂の合成時に十分脱水することにより、水分量を低減することができる。本発明のゴム組成物に用いるレゾール型フェノール樹脂中の水分量は、例えば、カールフィッシャー水分計にて測定することができる。
本発明では、レゾール型フェノール樹脂として、上述したシリカに担持されたものを用いることができる。樹脂担持シリカの製造方法としては、シランカップリング剤処理されたシリカとレゾール型フェノール樹脂とを加熱しながら混合する方法、有機溶剤に溶解したレゾール型フェノール樹脂とシランカップリング剤処理されたシリカとを混合したのち有機溶剤を揮発させる方法などが挙げられるが、特に限定されるものではない。混合機としては、ミキサー、ニーダー、ロール類などを挙げることができる。
本発明のゴム組成物を製造する方法は、ゴム、シリカ、レゾール型フェノール樹脂に加えて、その他の補強剤(フィラー)、老化防止剤、加硫促進剤、樹脂の硬化剤等を混練して組成物とし、加硫又は架橋するのに使用することができる。
本発明のタイヤは、本発明のゴム組成物をタイヤのトレッドに用いて、通常の方法により製造される。すなわち、上記ゴム組成物を未加硫の段階でタイヤのトレッド部の形状に押し出し加工し、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り合わせて未加硫タイヤを成形する。該未加硫タイヤを加硫機中で加熱・加圧してタイヤを得ることができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ここに記載されている「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を示す。
<レゾール型フェノール樹脂の合成>
(合成例1)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)、水酸化ナトリウム10部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに100℃で2時間反応させた。冷却後、反応系を5000Paの真空度に減圧して60℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、ジエチレングリコール440部を添加してレゾール型フェノール樹脂A1976部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Aは水分2%であり、メチロール基の割合は56モル%で、メチレン結合の割合は44モル%であった。
(合成例2)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)水酸化バリウム20部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに100℃で2時間反応させた。冷却後、10%硫酸水溶液でpHを5.5に調整し、反応系を5000Paの真空度に減圧して55℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、還流条件下で30分間70℃で保持し、ジエチレングリコール440部を添加してレゾール型フェノール樹脂B1980部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Bは水分3%であり、メチロール基の割合は32モル%で、ジメチレンエーテル結合の割合は2モル%、メチレン結合の割合は64モル%であった。
(合成例3)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)、水酸化ナトリウム10部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに80℃で1時間反応させた。冷却後、5000Paの真空度に減圧して70℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、ジエチレングリコール440部を添加してレゾール型フェノール樹脂C1986部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Cは水分1%であり、メチロール基の割合は88モル%で、メチレン結合の割合は12モル%であった。
(合成例4)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)、水酸化ナトリウム10部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに100℃で2時間反応させた。冷却後、PR−53529(住友ベークライト(株)製、ジメチレンエーテル型フェノール樹脂)60部添加して、反応系を5000Paの真空度に減圧して65℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、ジエチレングリコール440部を添加してレゾール型フェノール樹脂D2041部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Dは水分2%であり、メチロール基の割合は、54モル%で、ジメチレンエーテル結合の割合は2モル%、メチレン結合の割合は42モル%であった。
(合成例5)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)、水酸化ナトリウム10部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに100℃で2時間反応させた。冷却後、反応系を5000Paの真空度に減圧して60℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、ジエチレングリコール440部と水を40部を添加してレゾール型フェノール樹脂E2005部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Eは水分4%であり、メチロール基の割合は、54モル%で、メチレン結合の割合は46モル%であった。
(合成例6)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)、水酸化ナトリウム10部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに100℃で2時間反応させた。冷却後、反応系を5000Paの真空度に減圧して60℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、メタノール440部を添加してレゾール型フェノール樹脂F1976部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Fは水分2%であり、メチロール基の割合は、56モル%で、メチレン結合の割合は44モル%であった。
(合成例7)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)、水酸化ナトリウム5部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに100℃で3時間反応させた。冷却後、反応系を5000Paの真空度に減圧し、70℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、ジエチレングリコール440部を添加してレゾール型フェノール樹脂G1980部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Gは、水分1%で、メチロール基の割合は、20モル%で、メチレン結合の割合は80モル%であった。
(合成例8)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%
ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)、水酸化ナトリウム10部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに100℃で2時間反応させた。冷却後、PR−53529(住友ベークライト(株)製、ジメチレンエーテル型フェノール樹脂)120部添加して、反応系を5000Paの真空度に減圧して65℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、ジエチレングリコール440部を添加してレゾール型フェノール樹脂H2080部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Hは水分2%であり、メチロール基の割合は52モル%で、ジメチレンエーテル結合の割合は4モル%、メチレン結合の割合は40モル%であった。
(合成例9)
撹拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応装置に、フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液1379部(フェノール類1モルに対して1.6モルに相当)、水酸化ナトリウム10部を仕込み後、徐々に昇温し、60℃で1時間反応させ、さらに100℃で2時間反応させた。冷却後、反応系を5000Paの真空度に減圧して60℃まで昇温して減圧蒸留を行った後、ジエチレングリコール440部と水110部を添加してレゾール型フェノール樹脂I2120部を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂Iは水分7%であり、メチロール基の割合は、56モル%で、メチレン結合の割合は44モル%であった。
合成例1〜9合成したレゾール型フェノール樹脂における結合基の割合と水分量について、表1に示した。
<樹脂担持シリカの作製>
アセトン250部、シランカップリング剤(Z−6011(3−アミノプロピルトリエトキシシラン)東レ・ダウコーニング(株)製)2部、シリカ(東ソー・シリカ(株)ニップシールAQ)100部をヘンシェルミキサーに仕込み、均一に混ざるまで十分撹拌した後、ヘンシェルミキサーの系内を5000Paの真空度で減圧蒸留してアセトンを除去し、カップリング剤処理を施したシリカを得た。続いて、合成例6で合成したレゾール型フェノール樹脂Fを10部添加することで樹脂担持シリカを得た。
(実験例1〜8、参考例9〜16
<ゴム組成物の製造>
以下に示した各種原料、ならびに、合成例1〜9で得られたレゾール型フェノール樹脂A〜I及び上述の樹脂担持シリカを用い、表2に示す配合割合(質量部)で、(株)東洋精機製作所製、ラボプラストミル10C100を用いて、100℃で加熱混練し、ゴム組成物を得た。
天然ゴム:東知製、RSS3
シリカ:東ソー・シリカ(株)ニップシールAQ(窒素吸着比表面積205m2/g)
ノボラック型樹脂:住友ベークライト製PR−50731
酸化亜鉛:堺化学工業(株)
ステアリン酸:日油(株)ビーズステアリン酸YR
硫黄:細井化学工業(株)、微粉硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)、MSA−G
硬化剤:ヘキサメトキシメチルメラミン
<加硫ゴムシートの作製>
得られたゴム組成物を、油圧プレスにて160℃、20分間加硫して、厚さ2mmの加硫ゴムシートを作製した。
<評価項目>
作製した加硫ゴムシートについて、下記の評価を行った結果を表2に示した。尚、それぞれの特性は、フェノール樹脂を配合しなかった参考例15の値を100としたときの相対的な値で示した。
<加硫ゴムシートの評価>
硬度(タイプD)
JIS K 6253に準拠して、東洋精機(株)製のデュロメーターを用いて、硬度(タイプD)を測定した。フェノール樹脂を配合しなかった参考例15の値を100としたときの相対的な硬度の値は、111〜130が好ましく、115〜120が特に好ましい。
切断時伸び
JIS K6251に準拠して、東洋精機(株)製のストログラフを用い、引張速度50mm/分で測定した。フェノール樹脂を配合しなかった参考例15の値を100としたときの相対的な切断時の伸びの値は、80〜140が好ましく、85〜120が特に好ましい。
貯蔵弾性率
ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製の動的粘弾性測定装置を用い、動的歪2%の条件下で、50℃における貯蔵弾性率を測定した。フェノール樹脂を配合しなかった参考例15の値を100としたときの相対的な貯蔵弾性率の値は、650〜1200が好ましく、670〜1100が特に好ましい。
表2の結果から明らかなように、ゴム、シリカ及びレゾール型フェノール樹脂を含むゴム組成物であって、シリカの含有量がゴム100質量部に対して30質量部以上、90質量部以下の範囲であり、かつレゾール型フェノール樹脂の含有量がゴム100質量部に対して1質量部以上、30質量部以下の範囲である実験例1〜8、参考例9〜11の加硫ゴムシートでは、フェノール樹脂を配合しなかった参考例15の加硫ゴムシートとの比較において、硬化性に優れることで硬度が充分に向上し、切断時の伸びの大幅な低下を招くことなく、貯蔵弾性率が顕著に向上する結果となった。
とりわけ、フェノール類とホルムアルデヒドに由来する全結合基に対して、メチロール基の割合が30モル%以上、100モル%以下であり、かつジメチレンエーテル基の割合が2.5モル%以下となる合成例1〜6で合成されたレゾール型フェノール樹脂A〜Fを配合した実験例1〜8の加硫ゴムシートでは、硬度の向上、切断時伸びの維持及び貯蔵弾性率の向上におけるバランスが特に優れた結果となった。メチロール基の割合が少ない合成例7で合成されたレゾール型フェノール樹脂G、又はジメチレンエーテル結合の割合が多い合成例7で合成されたレゾール型フェノール樹脂Hを配合した参考例9及び10の加硫ゴムシートでは、実験例1〜8の加硫ゴムシートほどには、硬度、貯蔵弾性率が向上しない結果となった。これは、樹脂の硬化速度が遅くなり、ゴム組成物中での硬化が必ずしも十分とは言えない状態にあったためと考えられる。また、水分量が多い合成例9で合成されたレゾール型フェノール樹脂Iを配合した参考例11の加硫ゴムシートでも、実験例1〜8の加硫ゴムシートほどには、硬度、貯蔵弾性率が向上しなかった。これは、水分が硬化を阻害し、加硫時間内での硬化が必ずしも十分とは言えない状態にあったためと考えられる。
一方、シリカ量が少ない参考例12の加硫ゴムシートでは、フェノール樹脂を配合しなかった参考例15の加硫ゴムシートとの比較において、切断時伸びが顕著に低下し、貯蔵弾性率の向上効果も劣る結果となった。また、シリカ量が多い参考例13の加硫ゴムシートでは、切断時伸びが大幅に低下する結果となった。さらに、レゾール型フェノール樹脂量が多い参考例14の加硫ゴムシートでは、貯蔵弾性率は大幅に向上したものの、切断時伸びが著しく低下する結果となった。また、レゾール型フェノール樹脂の代わりにノボラック型樹脂と硬化剤を配合した参考例16の加硫ゴムシートでは、切断時伸びが顕著に低下し、貯蔵弾性率の向上効果も劣る結果となった。
本発明に従うと、硬化性に優れ、靭性や伸びの低下を招くことなく、高い弾性率を有するゴム組成物を得ることができるため、自動車用タイヤのトレッド等、靭性や伸びと高弾性の両立が求められる各種用途に好適に用いることができる。

Claims (3)

  1. ゴム、シリカ及びレゾール型フェノール樹脂を含むゴム組成物であって、
    前記シリカの含有量が前記ゴム100質量部に対して30質量部以上、90質量部以下の範囲であり、
    前記レゾール型フェノール樹脂の含有量が前記ゴム100質量部に対して1質量部以上、30質量部以下の範囲であり、
    前記レゾール型フェノール樹脂が、フェノール類とホルムアルデヒドに由来する全結合基に対して、メチロール基の割合が30モル%以上、100モル%以下であり、かつジメチレンエーテル基の割合が2.5モル%以下であり、
    前記レゾール型フェノール樹脂の水分量が5質量%以下であることを特徴とするゴム組成物。
  2. 前記レゾール型フェノール樹脂が前記シリカに担持されたものを含む請求項に記載のゴム組成物。
  3. 前記ゴム組成物がタイヤトレッド用である請求項1又は2に記載のゴム組成物。
JP2012079352A 2012-03-30 2012-03-30 ゴム組成物 Expired - Fee Related JP5867240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012079352A JP5867240B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012079352A JP5867240B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 ゴム組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013209464A JP2013209464A (ja) 2013-10-10
JP5867240B2 true JP5867240B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=49527618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012079352A Expired - Fee Related JP5867240B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5867240B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4000954B1 (en) * 2020-11-23 2023-09-20 Bridgestone Europe NV/SA Rubber compounds for use in producing vehicle tires

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61141774A (ja) * 1984-12-13 1986-06-28 Sumitomo Bakelite Co Ltd アディティブめつき用接着剤
JP3413897B2 (ja) * 1992-12-17 2003-06-09 住友化学工業株式会社 共縮合物およびそれを含有するゴム組成物
JP2006062547A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤホイール組立体
JP2010083943A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sumitomo Bakelite Co Ltd ゴム組成物
WO2010113973A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-07 株式会社ブリヂストン ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP5731805B2 (ja) * 2010-12-01 2015-06-10 群栄化学工業株式会社 樹脂被覆シリカ、ゴム組成物及びタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013209464A (ja) 2013-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5592351B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
CN103124765B (zh) 橡胶组合物的制造方法、橡胶组合物及使用其的轮胎
JP5665475B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JPWO2015056757A1 (ja) 樹脂組成物、ゴム組成物、および硬化物
JP5771088B2 (ja) 固形レゾール型バイオマスフェノール樹脂およびゴム組成物
JP6744093B2 (ja) フェノール樹脂、ゴム組成物及びタイヤ
JP5867240B2 (ja) ゴム組成物
JP2013249402A (ja) ゴム組成物
JP5775945B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP2015017241A (ja) ゴム配合用フェノール樹脂組成物、ゴム組成物及びタイヤ
JP2010229364A (ja) 変性フェノール樹脂とその製造方法、変性フェノール樹脂組成物、及び、ゴム配合組成物
JP2021165324A (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた重荷重用タイヤ
JP2014185231A (ja) ゴム組成物
JP2010083943A (ja) ゴム組成物
JP2012162603A (ja) 空気入りタイヤ
JP5868443B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
WO2020262373A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2011195646A (ja) カルボン酸エステル変性フェノール樹脂及びゴム組成物
JP2024179599A (ja) ゴム配合用フェノール樹脂、ゴム組成物、およびタイヤ
JP5607493B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP2014205928A (ja) 繊維被覆用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2012180438A (ja) ゴム配合用変性フェノール樹脂組成物
JP7095715B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2008189849A (ja) ゴム配合用ゴム変性フェノール樹脂及びゴム配合物
JP2021004270A (ja) フェノール樹脂

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5867240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees