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JP5724661B2 - 高圧ポンプおよびその制御方法 - Google Patents

高圧ポンプおよびその制御方法 Download PDF

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JP5724661B2 JP2011133096A JP2011133096A JP5724661B2 JP 5724661 B2 JP5724661 B2 JP 5724661B2 JP 2011133096 A JP2011133096 A JP 2011133096A JP 2011133096 A JP2011133096 A JP 2011133096A JP 5724661 B2 JP5724661 B2 JP 5724661B2
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Description

本発明は、高圧ポンプおよびその制御方法に関する。
従来、内燃機関に燃料を供給する燃料供給系統に設けられ、燃料を加圧する高圧ポンプが知られている。燃料タンクから汲み上げられた燃料は、高圧ポンプの供給通路に供給される。高圧ポンプは、プランジャが上死点から下死点へ上昇する吸入行程で供給通路から加圧室に燃料を吸入し、プランジャが下死点から上死点へ上昇する吐出行程で加圧室の燃料を調量および加圧圧送する。供給通路の内壁に設けられた弁座に着座及び離座可能な吸入弁が、供給通路を開放または閉塞する。吸入弁は、開弁動作および閉弁動作が電磁駆動部によって制御される。
特許文献1、2及び3に記載の高圧ポンプの電磁駆動部は、コイル、固定コア、可動コア、ニードルおよびスプリングを備えている。
コイルへの通電が停止されているとき、可動コアはスプリングによって吸入弁側に付勢され、可動コアと一体で設けられたニードルが吸入弁に押圧力を与える。これにより、吸入弁は弁座から離座し、供給通路を開放する。
一方、コイルに通電されると、固定コアおよび可動コアから形成される磁気回路に磁束が流れ、スプリングの付勢力に抗して可動コアとニードルが固定コア側に磁気吸引される。これにより、ニードルが吸入弁に与える押圧力が解除される。吸入弁は、供給通路の燃圧が吸入弁に作用する力と加圧室の燃圧が吸入弁に作用する力との差分、及び吸入弁を弁座側に付勢する第2スプリングの付勢力によって弁座に着座し、供給通路を閉塞する。
特開2009−203987号公報 特許第4489951号公報 特開平10−141177号公報
特許文献1、2及び3では、可動コアとニードルとが一体で形成されている。このため、可動コア及びニードルを合わせた質量を固定コア側に磁気吸引することの可能な電流をコイルに供給することで、可動コア及びニードルを動作させている。したがって、吸入弁の閉弁動作時、コイルに供給する電流量が大きくなることで、高圧ポンプの電力消費量が増大することが懸念される。
ところで、高圧ポンプは、吐出行程で加圧室から吐出される燃料の吐出効率を高めるため、吸入弁の閉弁動作を速くすることが好ましい。また、吸入行程で供給通路から加圧室へ吸入される燃料の吸入効率を高めるため、吸入弁の開弁動作を速くすることが好ましい。
しかしながら、特許文献1、2及び3では、吸入弁の開弁動作を速くするため、可動コアを吸入弁側に付勢するスプリングの付勢力を大きくすると、可動コアおよびニードルを固定コア側に吸引する磁力を大きくするためにコイルに供給する電流量が大きくなることが懸念される。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、消費電力を低減することの可能な高圧ポンプおよびその制御方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明によると、ポンプボディは、プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有する。
吸入弁は、供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、供給通路を開閉する。
通電により磁界を励磁するコイルの磁界内に固定コアは設けられる。
固定コアの吸入弁側に設けられる可動コアは、コイルの励磁する磁界により固定コアに磁気吸引される。
付勢手段は、可動コアを吸入弁側に付勢する。
ニードルは、可動コアと相対移動可能に設けられ、吸入弁を弁座から離座する方向へ移動可能である。
ニードルの外壁に設けられる第1顎部は、磁力によって可動コアが固定コア側に移動を開始した後、可動コアに当接可能である。
ニードルの外壁に設けられる第2顎部は、付勢手段の付勢力によって可動コアが吸入弁側に移動を開始した後、可動コアに当接可能である。
コイルに通電されると、可動コアは固定コアに磁気吸引される。可動コアが移動を開始した後、ニードルに設けられた第1顎部と可動コアとが当接する。そのときの衝突力によって、ニードルの移動速度が速くなる。これにより、吐出行程における吸入弁の閉弁動作が速くなるので、燃料の吐出効率を向上することができる。
一方、コイルへの通電を停止すると、付勢手段の付勢力によって可動コアが吸入弁側に移動を開始した後、ニードルに設けられる第2顎部と可動コアとが当接する。そのときの衝突力によって、ニードル移動速度が速くなる。これにより、吸入行程における吸入弁の開弁動作が速くなるので、吸入効率を向上することができる。
可動コアとニードルを移動する際、まず可動コアのみを移動し、続いて第1顎部または第2顎部と可動コアとの衝突力によってニードルを移動する。これにより、コイルに供給する電流量を低減することができる。したがって、高圧ポンプは、消費電力を低減することができる。
さらに、付勢手段の付勢力を大きくすることなく、吸入弁の開弁動作を速くすることができるので、可動コアとニードルを固定コア側に磁気吸引するためにコイルに供給する電流量を低減することができる。
さらに請求項1及び9に係る発明によると、高圧ポンプは、コイルへの通電を制御する電子制御装置を備える。電子制御装置は、プランジャが下死点から上死点へ上昇する吐出行程の後期、プランジャが上死点から下死点へ下降する吸入行程の初期、または吐出行程の後期から吸入行程の初期にコイルに通電し、可動コアと第2顎部とが離間した状態でコイルへの通電を停止する。
吐出行程の後期または吸入行程の初期は、加圧室の燃圧が供給通路の燃圧よりも高く、かつ、加圧室の燃圧と供給通路の燃圧との差圧が大きいので、吸入弁は弁座に着座している。このため、ニードルは、吸入弁によって固定コア側に位置している。一方、可動コアは、付勢手段の付勢力によって第2顎部に当接している。この状態で、コイルに通電すると、可動コアが固定コア側に磁気吸引され、可動コアと第2顎部とが離間する。その状態でコイルへの通電を停止すると、付勢手段の付勢力によって可動コアが吸入弁側に移動し、第2顎部と可動コアとが衝突する。この衝突力によって、ニードルの移動速度が速くなる。したがって、吸入行程における吸入弁の開弁動作を速くすることができる。
請求項10に係る発明によると、可動コアが吸入弁側に移動し、可動コアと第2顎部とが当接した状態で、可動コアと第1顎部との間の距離をAとし、可動コアと固定コアとの間の距離をBとすると、0<A<Bである。
これにより、可動コアが固定コア側に移動を開始した後、可動コアと固定コアとが当接する前に、可動コアと第1顎部とが衝突する。この衝突力により、ニードルの移動速度を速くすることができる。
ところで、可動コアと固定コアとが当接すると、可動コアと固定コアとが摩耗するおそれがある。また、可動コアと固定コアとが当接後に離間する際、負圧によって燃料中に発生した気泡の崩壊により、可動コアおよび固定コアにエロージョンが生じるおそれがある。これにより、磁気回路が小さくなり、磁気吸引力が減少することが懸念される。
そこで、請求項2及び11に係る発明では、フランジは、可動コアと弁体との間に設けられ、ニードルを挿通する挿通孔を有する。第3顎部は、ニードルの外壁に設けられ、可動コアが固定コア側に磁気吸引されるとき、フランジの弁体側の端面に当接可能である。第3顎部とフランジの弁体側の端面とが当接したとき、高圧ポンプは、可動コアと固定コアと間に空間を有する。
これにより、可動コアと固定コアとが衝突することなく、可動コアと固定コアとの摩耗を防ぐことができる。また、可動コアおよび固定コアにエロージョンが生じることを抑制することができる。
請求項3及び12に係る発明によると、吸入弁とニードルとは、一体で形成される。
これにより、コイルに通電され、可動コアと第1顎部とが衝突すると、吸入弁はニードルと一体で固定コア側に移動する。したがって、吸入弁の閉弁速度を速くすることができる。
請求項4及び13に係る発明によると、ニードルは、可動コアの軸方向に設けられた軸孔に挿通される大径部、可動コアの軸孔よりも固定コア側に設けられ大径部よりも外径が小さい小径部、および大径部と小径部との間に設けられる段差を有する。
第1顎部は、筒状に形成され、大径部側の端面が段差に当接した状態で小径部に固定される。
これにより、ニードルと第1顎部とが確実に位置決めされる。したがって、可動コアと第1顎部との間の距離を正確に設定することができる。
ところで、高圧ポンプの作動時、第1顎部と可動コアとは衝突を繰り返すので、第1顎部とニードルの接合箇所には繰り返し応力が作用する。このため、第1顎部と小径部とを、ニードルの軸方向小径部側の端面から大径部側へ溶接したとき、溶接シームの大径部側に切り欠きのような微小隙間が形成されると、その微小隙間を起点として溶接に亀裂が生じるおそれがある。
そこで、請求項14に係る発明では、第1顎部は、小径部が挿通する中央孔、及びこの中央孔の内壁から径外方向へ環状に凹む溝部を有する。
第1顎部と小径部とは、ニードルの軸方向小径部側の端面から溝部まで溶接により固定される。
これにより、溶接シームの大径部側に微小隙間が形成されない。このため、溶接シームに応力集中することなく、溶接強度を高めることができる。
請求項15に係る発明によると、ニードルは、大径部の径外方向の外壁に第1顎部から第2顎部まで延び、燃料が流通可能な燃料溝を有する。また、請求項16に係る発明によると、可動コアは、軸孔の内壁に第1顎部から第2顎部まで延び、燃料が流通可能な第2燃料溝を有する。
これにより、可動コアが固定コア側へ移動するとき、第1顎部と可動コアとの間の燃料が燃料溝を通り第2顎部側へ流れる。一方、可動コアが吸入弁側へ移動するとき、可動コアよりも第2顎部側の燃料が燃料溝を通り第1顎部と可動コアとの間へ流れる。したがって、リンギング力が抑制でき、可動コアが固定コア側または吸入弁側へ速やかに移動することが可能になるので、コイルに供給する電流量を低減することができる。
また、可動コアの移動速度を速くすることで、第1顎部と可動コアとの衝突力、および第2顎部と可動コアとの衝突力が大きくなる。したがって、吸入弁の開弁速度および閉弁速度を速くすることができる。
請求項5及び17に係る発明によると、可動コアの第1顎部側の端面は、第1顎部側に凸状の曲面または第2顎部側に凹状の曲面に形成される。また、請求項6及び18に係る発明によると、第1顎部の吸入弁側の端面は、可動コア側に凸状の曲面または固定コア側に凹状の曲面に形成される。
これにより、第1顎部と可動コアとが当接する面積を小さくすることが可能になる。このため、第1顎部と可動コアとが離間するときに生じるリンキング力が抑制される。したがって、可動コアの移動速度を速くすることで、第1顎部と可動コアとの衝突力、および第2顎部と可動コアとの衝突力を大きくすることが可能になる。
請求項7及び19に係る発明によると、付勢手段としてのコイルスプリングは、一端が固定コアに係止され、他端が可動コアの固定コア側の端面に係止される。
可動コアは、固定コア側の端面から吸入弁側に凹み、可動コアの凹部に収容される凹部を有する。
第1顎部は、吸入弁側の端部が可動コアの凹部の底に当接した状態で、固定コア側の端部が可動コアの固定コア側の端面からコイルスプリングの線材の線径よりも大きく突出している。
これにより、コイルスプリングの径方向の移動を第1顎部によって制限することができる。
請求項8及び20に係る発明によると、ニードルは、径内方向に凹む環状溝を有する。
第2顎部は、C型に形成され、C型の開口側からニードルの環状溝に嵌め込まれる。
これにより、ニードルと第2顎部とが確実に位置決めされる。したがって、第1顎部と第2顎部との距離を正確に設定することができる。
また、ニードルに第2顎部を容易に取り付けることができる。
請求項21に係る発明によると、第1顎部の可動コア側の端面、および可動コアの第1顎部側の端面にめっき処理が施される。
これにより、第1顎部および可動コアの摩耗が抑制されるので、磁気回路の減少を抑制することができる。
請求項22に係る発明によると、第2顎部の可動コア側の端面、および可動コアの第2顎部側の端面にめっき処理が施される。
これにより、第2顎部および可動コアの摩耗が抑制されるので、磁気回路の減少を抑制することができる。
請求項23に係る発明によると、可動コアの軸孔の内壁、およびニードルの大径部の外壁にめっき処理が施される。
これにより、可動コアとニードルとの摩擦係数が小さくなる。したがって、可動コアが固定コア側または吸入弁側へ速やかに移動することが可能になるので、コイルに供給する電流量を低減することができる。
また、可動コアの移動速度を速くすることで、第1顎部と可動コアとの衝突力、および第2顎部と可動コアとの衝突力が大きくなる。したがって、吸入弁の開弁速度および閉弁速度を速くすることができる。
請求項24に係る発明によると、高圧ポンプの駆動を制御する制御方法は、プランジャが下死点から上死点へ上昇する吐出行程の後期、プランジャが上死点から下死点へ下降する吸入行程の初期、または吐出行程の後期から吸入行程の初期にコイルに通電し、可動コアと第2顎部とが離間した状態でコイルへの通電を停止する。
これにより、可動コアが付勢手段の付勢力によって吸入弁側に移動し、第2顎部と可動コアとが衝突する。この衝突力によって、ニードルは吸入弁側に移動する。したがって、吸入行程における吸入弁の開弁動作を速くすることができる。
本発明の第1実施形態による高圧ポンプの用いられる燃料供給系統の構成図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプの断面図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプの吸入弁が開弁した状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプの吸入弁が閉弁した状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプの動作を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態による高圧ポンプの断面図である。 本発明の第2実施形態による高圧ポンプの要部の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態による高圧ポンプの断面図である。 本発明の第3実施形態による高圧ポンプの要部の拡大断面図である。 本発明の第4実施形態による高圧ポンプの断面図である。 本発明の第4実施形態による高圧ポンプの要部の拡大断面図である。 本発明の第4実施形態による高圧ポンプの要部の拡大断面図である。 図12のXIII−XIII線の断面図である。 本発明の第5実施形態による高圧ポンプの要部の拡大断面図である。 本発明の第6実施形態による高圧ポンプの要部の拡大断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧ポンプが設けられた内燃機関の燃料供給系統を図1に示す。燃料供給系統1は、燃料タンク2、低圧ポンプ3、高圧ポンプ10、デリバリパイプ4および電子制御装置(ECU)5等を備えている。燃料タンク2から低圧ポンプ3によって汲み上げられた燃料は、低圧燃料配管101を通り、高圧ポンプ10の供給通路100に供給される。
高圧ポンプ10は、加圧室121の容積を可変するプランジャ13を備えている。プランジャ13は、タペット9を介してカムシャフト7に当接している。カムシャフト7は、内燃機関の運転に連動して回転する。プランジャ13は、カムシャフト7のカムプロフィールに沿って軸方向に往復移動する。
高圧ポンプ10は、プランジャ13が上死点から下死点へ上昇する吸入行程で供給通路100から加圧室121に燃料が吸入される。また、プランジャ13が下死点から上死点へ上昇する吐出行程で加圧室121の燃料が調量および加圧圧送される。吸入行程および吐出行程において、供給通路100に設けられた吸入弁35が、供給通路100を開放または閉塞する。この吸入弁35は、開弁動作および閉弁動作が電磁駆動部70によって制御される。電磁駆動部70は、付勢手段としての第1スプリング21の付勢力により可動コア40およびニードル50を介して吸入弁35を加圧室側へ押圧する。一方、ECU5から電磁駆動部70のコイル71に通電されると、電磁駆動部70は可動コア40を固定コア72側へ磁気吸引することで、ニードル50が吸入弁35に与える押圧力を解除する。
高圧ポンプ10で加圧された燃料は、吐出弁92の設けられた吐出通路114から高圧燃料配管102を通りデリバリパイプ4へ圧送される。デリバリパイプ4に貯留された高圧燃料は、デリバリパイプ4に接続するインジェクタ6により図示しない内燃機関の気筒内に噴射される。
高圧ポンプ10の構成を説明する。
図2に示すように、高圧ポンプ10は、ポンプボディ11、プランジャ13、ダンパ室201、吸入弁部30、電磁駆動部70及び吐出弁部90などを備えている。
ポンプボディ11およびプランジャ13について説明する。
ポンプボディ11には、円筒状のシリンダ14が設けられている。シリンダ14には、プランジャ13が軸方向に往復移動可能に収容されている。シリンダ14の深部には、プランジャ13の往復移動により容積が可変する加圧室121が形成されている。プランジャ13の加圧室121と反対側の端部17は、スプリング座18と結合している。スプリング座18とオイルシールホルダ25との間には、スプリング19が設けられている。このスプリング19の弾性力により、スプリング座18はカムシャフト7の方向へ付勢される。これにより、プランジャ13は、タペット9を介してカムシャフト7のカムと接することで軸方向に往復移動する。
ダンパ室201について説明する。
ポンプボディ11には、シリンダ14の反対側に突出する筒状の筒部205が設けられている。筒部205に有底筒状のカバー200が被さることで、ダンパ室201が形成される。
ダンパ室201には、パルセーションダンパ210、第1支持部材211、第2支持部材212及び波ばね213が収容されている。
パルセーションダンパ210は、2枚の金属ダイアフラムから構成され、内部に所定圧の気体が密封されている。パルセーションダンパ210は、2枚の金属ダイアフラムがダンパ室201の圧力変化に応じて弾性変形することで、ダンパ室201の燃圧脈動を低減する。
ダンパ室201は、図示しない燃料通路を通じて図示しない燃料入口と連通している。この燃料入口には低圧燃料配管101から燃料が供給される。したがって、ダンパ室201には、燃料タンク2の燃料が供給される。
続いて、吸入弁部30について説明する。
図2〜図4に示すように、ポンプボディ11には、シリンダ14の中心軸と略垂直に筒部15が設けられている。筒部15の開口をフランジ80が覆うことで、ダンパ室201から加圧室121までの供給通路100が区画される。その供給通路100の加圧室側に有底筒状の弁ボディ31が収容されている。弁ボディ31は、係止部材20によって供給通路100内に固定されている。弁ボディ31の内側には、逆テーパ状の円周面を有する弁座34が形成されている。
吸入弁35は弁ボディ31の内側に配置されている。吸入弁35は、傘状の弁体36から軸方向に延びる軸部37が弁ボディ31の底部に設けられた孔32の内壁に案内されて往復移動する。吸入弁35は、弁座34から離座することで供給通路100を開放し、弁座34に着座することで供給通路100を閉塞する。
ストッパ39は、弁ボディ31の内壁に固定されている。このストッパ39は、吸入弁35の開弁方向(図2〜図4の右方向)への移動を規制する。ストッパ39の内側と吸入弁35の端面との間には第2スプリング22が設けられている。第2スプリング22は、吸入弁35を閉弁方向(図2〜図4の左方向)へ付勢している。
ストッパ39には、ストッパ39の軸に対して傾斜する傾斜通路103が周方向に複数形成されている。この傾斜通路103を通り、弁ボディ31の内側の通路と加圧室121とを燃料が流れる。
次に電磁駆動部70について説明する。
電磁駆動部70は、コイル71、固定コア72、可動コア40、付勢手段としての第1スプリング21、ニードル50、フランジ80などから構成される。コイル71、固定コア72、可動コア40およびフランジ80は、磁性体から形成されている。
コネクタ77は、フランジ80の筒部15と反対側に設けられている。コネクタ77の有するボビン78にコイル71が巻回されている。コネクタ77の端子771を通じてコイル71に通電されると、コイル71は磁界を生じる。
ボビン78の径内側で、コイル71の励磁する磁界内に円筒状の固定コア72が設けられている。固定コア72とコイル71の径外側に有底筒状のケース75が設けられている。ケース75は、一方の側が固定コア72に溶接固定され、他方の側がフランジ80に溶接固定されている。ケース75の径方向に形成された開口からコネクタ77が延出している。
固定コア72の吸入弁側に円筒状の可動コア40が設けられている。可動コア40は、フランジ80の固定コア側に設けられた可動コア室81に軸方向に往復移動可能に収容されている。可動コア40は、固定コア側の端面から吸入弁側に凹む凹部41を有している。また、可動コア40は、軸方向に通じる軸孔42および呼吸孔43を有している。呼吸孔43を通じ、可動コア40の軸方向の一方と他方を燃料が流通する。
固定コア72とフランジ80との間に非磁性体からなる筒部材79が設けられている。筒部材79は、固定コア72とフランジ80との間の磁束の短絡を抑制し、可動コア40と固定コア72との間に流れる磁束量を増加する。筒部材79の径方向内側に固定コア72と可動コア40との磁気ギャップが形成される。
固定コア72の可動コア側の端面から可動コア40と反対側に凹む収容部73に第1スプリング21が収容されている。第1スプリング21は、圧縮コイルスプリングであり、一端が収容部73の底に係止され、他端が可動コア40の固定コア側の端面に係止されている。第1スプリング21は、第2スプリング22よりも強い力で可動コア40を吸入弁側へ付勢している。
フランジ80は、可動コア室81と供給通路100とを連通する挿通孔82、およびこの挿通孔82内に設けられるガイド筒83を有する。
ニードル50は、可動コア40と別体で設けられている。ニードル50は、可動コア40の軸孔42の内壁、ガイド筒83の内壁、および弁ボディ31の孔32の内壁に案内され、軸方向に往復移動可能に設けられている。ニードル50の吸入弁側の端面は、弁ボディ31の孔32の途中で吸入弁35の軸部37の端面に当接可能である。ニードル50は、ガイド筒83の径内側に位置する個所に切欠部51を有する。この切欠部51とガイド筒83の内壁との間を通り、供給通路100と可動コア室81との間を燃料が流通する。
ニードル50の固定コア側の端部には、第1顎部61が設けられている。第1顎部61は、可動コア40の凹部41に収容されている。可動コア40の凹部41の径内方向の内壁と第1顎部61の径外方向の外壁との隙間を通り燃料が流通可能である。
図4に示すように、第1顎部61と凹部41の底とが当接した状態で、第1顎部61は、可動コア40の固定コア側の端面から突出している。その突出量は、第1スプリング21の線材の線径よりも大きい。このため、第1スプリング21の径方向の移動が制限される。
フランジ80の有するガイド筒83と可動コア40との間で、ニードル50の外壁に環状の第2顎部62が設けられている。図3に示すように、可動コア40が第1スプリング21の付勢力によって吸入弁側に移動するとき、第2顎部62は可動コア40の吸入弁側の端面に当接し、可動コア40の移動を制限する。
固定コア72、可動コア40、ニードル50、第1顎部61および第2顎部62には、めっき処理がされている。めっき処理は、具体的に、クロムめっき、又はDLCである。これにより、第1顎部61と可動コア40との当接箇所、固定コア72と可動コア40との当接箇所、および第1顎部61と可動コア40との当接箇所の耐摩耗性が向上する。また、めっき処理により表面粗さが非常に小さくなるので、可動コア40の軸孔42の内壁とニードル50との摺動が良好になる。
図3に示すように、コイル71に通電していないとき、可動コア40と固定コア72とは、第1スプリング21の付勢力により互いに離れている。これにより、可動コア40は吸入弁側に移動し、第2顎部62と当接する。これにより、ニードル50は吸入弁側に移動し、ニードル50の端面が吸入弁35を押圧することで吸入弁35が開弁する。吸入弁35は、ストッパ39に当接している。
この状態で、可動コア40と第1顎部61との間の距離をAとする。また、固定コア72と可動コア40との間の距離をBとする。このとき、距離A、Bは、0<A<B の関係にある。
コイル71に通電されると、固定コア72、可動コア40、フランジ80及びケース75によって形成される磁気回路に磁束が流れ、可動コア40が第1スプリング21の付勢力に抗し、固定コア側に磁気吸引される。このとき、可動コア40が固定コア側に移動を開始した後、可動コア40と第1顎部61とが衝突する。そして図4に示すように、可動コア40は、第1顎部61とニードル50と共に固定コア側に移動する。
これにより、ニードル50は、吸入弁35に対する押圧力を解除する。したがって、吸入弁35は、第2スプリング22の付勢力、および供給通路100と加圧室121との差圧によって閉弁可能となる。
次に可変容積室122について図2を参照して説明する。
プランジャ13は、小径部131及び大径部133を有している。小径部131と大径部133との接続部分に段差面132が形成される。段差面132に向き合うように、略円環状のプランジャストッパ23が設けられている。
プランジャストッパ23は、加圧室側の端面がポンプボディ11に当接している。プランジャ13は、プランジャストッパ23の中央部に設けられた孔233を挿通している。プランジャストッパ23は、径方向に放射状に延びる複数の溝路232を有している。
プランジャ13の段差面132、小径部131の外壁、シリンダ14の内壁、プランジャストッパ23およびシール部材24に囲まれる略円環状の空間により可変容積室122が形成される。
ポンプボディ11には、シリンダ14が開口する側の外壁に、加圧室側へ略円環状に凹む凹部16が設けられている。凹部16には、オイルシールホルダ25が嵌め込まれている。オイルシールホルダ25は、プランジャストッパ23との間にシール部材24を挟んで、ポンプボディ11に固定されている。シール部材24は、小径部131周囲の燃料油膜の厚さを規制し、プランジャ13の摺動によるエンジンへの燃料のリークを抑制する。オイルシールホルダ25の加圧室121と反対側の端部には、オイルシール26が装着されている。オイルシール26は、小径部131周囲のオイル油膜の厚さを規制し、プランジャ13の摺動によるオイルのリークを抑制する。
オイルシールホルダ25とポンプボディ11との間には、筒状通路106とこの筒状通路106に連通する環状通路107が形成されている。筒状通路106はプランジャストッパ23の溝路232に連通している。環状通路107はポンプボディ11に形成された戻し通路108を経由してダンパ室201に連通している。このように、溝路232、筒状通路106、環状通路107及び戻し通路108が順に連通することで、可変容積室122とダンパ室201とが連通する。
次に吐出弁部90について説明する。
吐出弁部90は、吐出弁92、規制部材93、スプリング94などから構成されている。
ポンプボディ11には、シリンダ14の中心軸と略垂直に吐出通路114が形成されている。吐出通路114は加圧室121と燃料出口91とを連通している。
吐出弁92は、有底筒状に形成され、吐出通路114に往復移動可能に収容されている。吐出弁92は、弁座95に着座することで吐出通路114を閉塞し、弁座95から離座することで吐出通路114を開放する。
吐出弁92の燃料出口91側に設けられた筒状の規制部材93は、吐出通路114の内壁に固定されている。規制部材93は、吐出弁92の燃料出口91側への移動を規制する。
スプリング94は、一端が規制部材93に当接し、他端が吐出弁92に当接している。スプリング94は、吐出通路114の内壁に形成される弁座95側へ吐出弁92を付勢している。規制部材93の設置位置によって、スプリング94のばね荷重を変化させることで吐出弁92の開弁圧を調整可能である。
加圧室121の燃料の圧力が上昇し、加圧室側の燃料から吐出弁92が受ける力がスプリング94のばね力と弁座95の下流側の燃料から受ける力との和よりも大きくなると、吐出弁92は弁座95から離座する。これにより、加圧室121から吐出通路114を通り、燃料出口91から燃料が吐出される。
一方、加圧室121の燃料の圧力が低下し、加圧室側の燃料から吐出弁92が受ける力がスプリング94のばね力と弁座95の下流側の燃料から受ける力との和よりも小さくなると、吐出弁92は弁座95に着座する。これにより、弁座95の下流側の燃料が加圧室121へ逆流することが防止される。
次に高圧ポンプ10の作動について図3〜図5を参照して説明する。
図5では、本実施形態の高圧ポンプ10の特性を実線で示し、可動コア40とニードル50とが一体で構成された従来の高圧ポンプ10の特性を破線で示している。
図5(a)に示すように、プランジャ13は、時刻t0〜t9にかけて下死点から上死点に向かって上昇する。このとき、加圧室121の容積が減少する。時刻t0〜t9における高圧ポンプの動作を吐出行程と称する。
一方、プランジャ13は、時刻t9〜t15にかけて上死点から下死点へ下降する。このとき、加圧室121の容積が増大する。時刻t9〜t15における高圧ポンプの動作を吸入行程と称する。
(1)吐出行程
吐出行程の初期では、図3に示すように、第1スプリング21の付勢力により吸入弁35が開弁している。このため、加圧室121からダンパ室側へ燃料が流れる。
図5(b)に示すように、時刻t1でECU5は電磁駆動部70への通電を指令するソレノイド信号をONする。これによりコイル71に通電され、図5(c)に示すように、可動コア40が固定コア側へ磁気吸引される。そして時刻t2で可動コア40と第1顎部61とが当接する。そして図5(c)(d)に示すように、時刻t2〜t3にかけて可動コア40とニードル50とは固定コア側へ移動する。
時刻t2でニードル50が吸入弁35に与える押圧力が解除されると、図5(e)に示すように、吸入弁35は、加圧室121からダンパ室側へ流れる燃料の動圧、及び第2スプリング22の付勢力により、固定コア側へ移動する。ニードル50と吸入弁35とは別体であるので、時刻t3で可動コア40とニードル50がフルリフトした後、時刻t4で吸入弁35が弁座34に着座する。これにより、図4に示すように、吸入弁35が閉弁し、加圧室121からダンパ室側への燃料の流れが遮断される。
時刻t4で吸入弁35が閉弁すると、図5(f)に示すように、加圧室121の燃料圧力が上昇する。時刻t6で吐出弁92が開弁し、加圧室121の燃料は吐出通路114からデリバリパイプ4へ吐出される。
加圧室121の燃料圧力が十分に高くなると、図5(b)に示すように、ECU5は時刻t7でソレノイド信号をOFFする。これによりコイル71への通電が停止され、図5(c)に示すように、可動コア40は、第1スプリング21の付勢力により吸入弁側に移動し、第2顎部62と当接する。このとき、吸入弁35の加圧室側の燃料圧力とダンパ室側の燃料圧力との差圧が大きいので、吸入弁35は、閉弁状態を維持する。このため、ニードル50は、吸入弁35と当接し、フルリフト状態を維持する。
(2)吸入行程
図5(b)に示すように、ECU5は時刻t9でソレノイド信号をONする。すると、図5(c)に示すように、可動コア40が第2顎部62から離間し、固定コア側へ磁気吸引される。そして時刻t10で可動コア40が固定コア側へフルリフトし、第1顎部61と当接する。
この状態で、図5(b)に示すように、ECU5は時刻t11でソレノイド信号をOFFする。すると、可動コア40は、第1スプリング21の付勢力により吸入弁側に移動し、時刻t12でニードル50と衝突する。図5(c)(d)(e)に示すように、可動コア40と第2顎部62との衝突力により、可動コア40、ニードル50および吸入弁35は、開弁方向へ移動する。そして時刻t13で、吸入弁35とストッパ39とが当接し、可動コア40、ニードル50および吸入弁35の移動が制限される。
図5(f)に示すように、加圧室121の燃料圧力は、プランジャ13が下降を開始する時刻t9から減少する。時刻t12で吸入弁35が開弁動作を開始すると、ダンパ室201から加圧室121に燃料が吸入される。
高圧ポンプ10は、上述した吐出行程と吸入行程を繰り返し、内燃機関に必要な量の燃料を加圧して吐出する。吐出行程においてECU5がソレノイド信号をONする時刻t1を早くすれば、加圧室121からダンパ室201に燃料を排出する時間が短くなると共に、加圧室121からデリバリパイプ4へ燃料を吐出する時間が長くなる。これにより、高圧ポンプ10の燃料の吐出量が増加する。
一方、吐出行程においてECU5がソレノイド信号をONする時刻t1を遅くすれば、加圧室121からダンパ室201に燃料を排出する時間が長くなると共に、加圧室121からデリバリパイプ4へ燃料を吐出する時間が短くなる。これにより、高圧ポンプ10の燃料の吐出量が減少する。
このように、ECU5がソレノイド信号をONする時刻t1を制御することで、高圧ポンプ10から吐出される燃料の量を内燃機関が必要とする量に制御することができる。
ここで、可動コア40とニードル50とが一体で構成された従来の高圧ポンプ10の特性を説明する。
(1)吐出行程
従来の高圧ポンプでは、図5(b)に示すように、時刻t1でECUがソレノイド信号をONすると、図5(c)(d)に示すように、時刻t1〜t5にかけて可動コアとニードルが一体で固定コア側へ移動する。すると、図5(e)に示すように、吸入弁は、加圧室からダンパ室側へ流れる燃料の動圧、及び第2スプリングの付勢力により、固定コア側へ移動する。吸入弁は、時刻t5で弁座に着座する。これにより、加圧室からダンパ室側への燃料の流れが遮断される。
吸入弁が閉弁すると、図5(f)に示すように、時刻t5から加圧室の燃料圧力が上昇する。時刻t7で吐出弁が開弁し、加圧室の燃料は吐出通路からデリバリパイプへ吐出される。
加圧室の燃料圧力が十分に高くなると、図5(b)に示すように、ECUは時刻t8でソレノイド信号をOFFする。このとき、吸入弁の加圧室側の燃料圧力とダンパ室側の燃料圧力との差圧が大きいので、吸入弁は、閉弁状態を維持する。
(2)吸入行程
図5(f)に示すように、加圧室の燃料圧力は、プランジャが下降を開始する時刻t9から減少する。従来の高圧ポンプは、吸入行程の初期でソレノイド信号をONすることはない。このため、時刻t12で第1スプリングの付勢力とダンパ室側の燃料圧力が吸入弁に作用する力との和が、第2スプリングの付勢力と加圧室側の燃料圧力が吸入弁に作用する力との和よりも大きくなると、図5(e)に示すように、吸入弁が開弁動作を開始する。吸入弁が開弁動作を開始すると、ダンパ室から加圧室に燃料が吸入される。吸入弁の開弁動作に伴い、図5(c)(d)に示すように、可動コアとニードルは加圧室側へ移動する。
そして時刻t14で、吸入弁とストッパとが当接し、可動コア、ニードルおよび吸入弁の移動が制限される。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)本実施形態では、吐出行程においてコイル71に通電すると、可動コア40が移動し、第1顎部61と当接する。そのときの衝突力によって、ニードル50の移動速度が速くなる。これにより、吸入弁35の閉弁動作を速くすることが可能になる。このため、加圧室121の燃料圧力が上昇した後にコイル71への通電をOFFする時刻を早くすることが可能になるので、消費電力を低減することができる。
また、吸入弁35の閉弁動作を速くすることで、高圧ポンプ10の燃料の吐出効率を高めることができる。
(2)本実施形態では、吸入行程の初期にコイル71に通電し、可動コア40と第2顎部62とが離間した状態でコイル71への通電を停止する。これにより、第1スプリング21の付勢力によって可動コア40が第2顎部62と衝突する。この衝突力によって、ニードル50と吸入弁35の移動速度が速くなる。したがって、吸入行程における吸入弁35の開弁動作を速くすることで、吸入効率を高めることができる。
(3)本実施形態では、可動コア40とニードル50を移動する際、まず可動コア40のみを移動し、続いて第1顎部61と可動コア40との衝突力、または第2顎部62と可動コア40との衝突力によってニードル50を移動する。これにより、固定コア72が磁気吸引する質量を小さくし、コイル71に供給する電流量を低減することができる。したがって、高圧ポンプ10は、消費電力を低減することができる。
(4)本実施形態では、第1スプリング21の付勢力を大きくすることなく、吸入弁35の開弁動作を速くすることができるので、可動コア40とニードル50を固定コア側に磁気吸引するためにコイル71に供給する電流量を低減することができる。
(5)本実施形態では、固定コア72、可動コア40、ニードル50、第1顎部61および第2顎部62にめっき処理をする。これにより、第1顎部61と可動コア40との当接箇所、固定コア72と可動コア40との当接箇所、および第1顎部61と可動コア40との当接箇所の耐摩耗性が向上する。したがって、磁気回路の減少を抑制することができる。
また、めっき処理により表面粗さが非常に小さくなるので、可動コア40の軸孔42の内壁とニードル50との摺動が良好になる。したがって、コイル71に供給する電流量を低減することができる。
また、可動コア40の移動速度を速くすることで、第1顎部61と可動コア40との衝突力、および第2顎部62と可動コア40との衝突力が大きくなる。したがって、吸入弁35の開弁速度および閉弁速度を速くすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による高圧ポンプ10を図6および図7に示す。以下、複数の実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、弁ボディ31とフランジ80との間で、ニードル50の外壁に環状の第3顎部63が設けられている。図7に示すように、可動コア40が吸入弁側に移動して第2顎部62と当接し、ニードル50と吸入弁35とが当接し、かつ、吸入弁35とストッパ39とが当接した状態で、フランジ80のガイド筒83と第3顎部63との距離をCとする。
このとき、距離A、B、Cは、0<A<C<B の関係にある。
コイル71に通電され、可動コア40が固定コア側へ磁気吸引されるとき、可動コア40と第1顎部61とが当接した後、ガイド筒83と第3顎部63とが当接し、ニードル50および可動コア40の移動が制限される。この状態で、可動コア40と固定コア72との間に空間が形成される。
第2実施形態では、可動コア40と固定コア72とが衝突することがないので、可動コア40と固定コア72との摩耗を防ぐことができる。また、固定コア72から可動コア40が離間する際、固定コア72と可動コア40との間に負圧が生じることが抑制されるので、気泡崩壊によるエロージョンが抑制される。したがって、固定コア72と可動コア40との間の磁気吸引力を維持することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による高圧ポンプ10を図8および図9に示す。
第3実施形態では、吸入弁35とニードル50とが一体で形成されている。これにより、吐出行程において、コイル71に通電され、可動コア40と第1顎部61とが衝突すると、その衝突力により可動コア40とニードル50と吸入弁35とが一体で固定コア側へ移動する。吸入弁35が弁座34に着座すると、加圧室121からダンパ室側への燃料の流れが遮断され、加圧室121の燃料圧力が上昇する。これにより、吐出弁92が開弁すると、加圧室121の燃料は吐出通路114からデリバリパイプ4へ吐出される。
第3実施形態では、可動コア40と第1顎部61との衝突力が吸入弁35に直接伝わるので、吸入弁35の閉弁速度を非常に速くすることが可能になる。したがって、高圧ポンプ10の燃料の吐出効率を高めることができる。
また、加圧室121の燃料圧力が上昇した後にコイル71への通電をOFFする時刻を早くすることが可能になるので、消費電力を低減することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による高圧ポンプ10を図10〜図13に示す。
第4実施形態では、ニードル50は、大径部52、小径部53および段差54を有している。大径部52は、可動コア40の軸孔42に挿通されている。小径部53は、可動コア40の軸孔42よりも固定コア側に設けられ、大径部52よりも外径が小さく形成されている。段差54は、大径部52と小径部53との間に設けられている。
第1顎部61は、筒状に形成され、軸方向に中央孔64を有する。ニードル50の小径部53が、第1顎部61の中央孔64に挿通している。第1顎部61は、その大径部側の端面が段差54に当接した状態で位置決めされている。これにより、可動コア40と第1顎部61との間の距離Aが正確に設定される。
第1顎部61は、中央孔64の内壁から径外方向へ環状に凹む溝部65を有する。そして、第1顎部61と小径部53とは、図12の一点鎖線Wで示すように、ニードル50の軸方向小径部側の端面から溝部65まで溶接される。この溶接により、ニードル50の軸方向小径部側の端面から溝部65に亘り溶接シームが形成される。
第1顎部61は、可動コア40の凹部41の底側の端面に、径方向に延びる燃料溝66を有する。また、ニードル50は、大径部52の径外方向の外壁に第1顎部61から第2顎部62まで延びる燃料溝56を有する。
可動コア40が固定コア側へ移動するとき、第1顎部61と可動コア40との間の燃料が燃料溝56、66を通り第2顎部側へ流れる。一方、可動コア40が吸入弁側へ移動するとき、可動コア40よりも第2顎部側の燃料が燃料溝56、66を通り第1顎部61と可動コア40との間へ流れる。したがって、リンギング力が抑制でき、可動コア40が固定コア側または吸入弁側へ速やかに移動することが可能になる。
可動コア40の凹部41の第1顎部側の端面44は、第1顎部側に凸状の曲面に形成されている。これにより、可動コア40と第1顎部61とが当接する面積が小さくなる。よって、第1顎部61と可動コア40とが離間するときに生じるリンキング力が抑制される。
ニードル50は、可動コア40とフランジ80との間で径内方向に環状に凹む環状溝57を有する。第2顎部62は、C型に形成され、そのC型の開口67側からニードル50の環状溝57に嵌め込まれている。これにより、ニードル50と第2顎部62とが確実に位置決めされる。
第4実施形態では、ニードル50に対し、第1顎部61と第2顎部62が正確に位置決めされることで、可動コア40と第1顎部61との間の距離Aが正確に設定される。このため、可動コア40と第1顎部61との衝突力によりニードル50の閉弁速度を速くし、可動コア40と第2顎部62との衝突力によりニードル50の開弁速度を速くすることができる。
第4実施形態では、溶接シームがニードル50の端面から溝部65に亘り形成されるので、溶接シームの大径部側に切り欠きのような微小隙間が形成されることがない。このため、高圧ポンプ10の作動時、第1顎部61とニードル50の接合箇所に作用する繰り返し応力が溶接シームに応力集中することなく、溶接強度を高めることができる。
第4実施形態では、ニードル50及び第1顎部61の燃料溝56、66を通り、可動コア40の第1顎部側と第2顎部側とを燃料が流れる。これにより、リンギング力が抑制でき、可動コア40が固定コア側または吸入弁側へ速やかに移動することが可能になる。したがって、コイル71に供給する電流量を低減することができる。
また、可動コア40の移動速度を速くすることで、第1顎部61と可動コア40との衝突力、および第2顎部62と可動コア40との衝突力が大きくなる。したがって、吸入弁35の開弁速度および閉弁速度を速くすることができる。
また、ニードル50と第1顎部61に燃料溝56、66を設け、可動コア40の形状を維持することで、磁気回路が小さくなることなく、固定コア72と可動コア40との磁気吸引力を維持することができる。
第4実施形態では、可動コア40の凹部41の第1顎部側の曲面によって第1顎部61と可動コア40とが離間するときに生じるリンキング力が抑制されるので、可動コア40の移動速度を速くすることが可能になる。したがって、第1顎部61と可動コア40との衝突力、および第2顎部62と可動コア40との衝突力を大きくすることができる。
第4実施形態では、C型に形成された第2顎部62をニードル50の環状溝57に嵌め込むことで、ニードル50に第2顎部62を容易に取り付けることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による高圧ポンプ10を図14に示す。
第5実施形態では、可動コア40は、軸孔42の内壁に第1顎部側から第2顎部側まで延びる第2燃料溝46を有する。可動コア40の第2燃料溝46を通り、可動コア40の第1顎部側と第2顎部側とを燃料が流れる。これにより、リンギング力が抑制でき、可動コア40が固定コア側または吸入弁側へ速やかに移動することが可能になる。したがって、コイル71に供給する電流量を低減することができる。また、吸入弁35の開弁速度および閉弁速度を速くすることができる。
第1顎部61の吸入弁側の端面68は、可動コア側に凸状の曲面に形成されている。これにより、可動コア40と第1顎部61とが当接する面積が小さくなり、第1顎部61と可動コア40とが離間するときに生じるリンキング力が抑制される。このため、可動コア40の移動速度を速くすることが可能になる。したがって、第1顎部61と可動コア40との衝突力、および第2顎部62と可動コア40との衝突力を大きくすることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による高圧ポンプ10を図15に示す。
第6実施形態では、第1スプリング21は、一端が固定コア72の収容部73の底に係止され、他端が可動コア40の凹部41の底に係止されている。第1顎部61は、その外径が第1スプリング21の内径よりも小さく形成されている。第2顎部は、ニードル50弁の可動コア40よりもフランジ側に設けられた段差69として構成されている。
第6実施形態においても、上述した複数の実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
(他の実施形態)
上述した第1実施形態では、吸入行程の初期にコイルに通電し、可動コアと第2顎部とが離間した状態でコイルへの通電を停止した。これに対し、他の実施形態では、吐出行程の後期、または、吐出行程の後期から吸入行程の初期にコイルに通電し、可動コアと第2顎部とが離間した状態でコイルへの通電を停止してもよい。
上述した第4実施形態では、可動コアの第1顎部側の端面を第1顎部側に凸状の曲面に形成した。これに対し、他の実施形態では、可動コアの第1顎部側の端面を第2顎部側に凹状の曲面に形成してもよい。
また、上述した第5実施形態では、第1顎部の可動コア側の端面は、可動コア側に凸状の曲面に形成した。これに対し、他の実施形態では、第1顎部の可動コア側の端面は、固定コア側に凹状の曲面に形成してもよい。
上述した実施形態では、コイルに通電していないとき吸入弁が開弁するノーマリーオープン弁について説明した。これに対し、本発明は、コイルに通電していないとき吸入弁が閉弁するノーマリークローズ弁に適用してもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記複数の実施形態を組み合わせることに加え、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
5 ・・・電子制御装置(ECU)
10 ・・・高圧ポンプ
11 ・・・ポンプボディ
13 ・・・プランジャ
21 ・・・第1スプリング(付勢手段)
34 ・・・弁座
35 ・・・吸入弁
40 ・・・可動コア
50 ・・・ニードル
61 ・・・第1顎部
62 ・・・第2顎部
71 ・・・コイル
72 ・・・固定コア
100・・・供給通路
114・・・吐出通路
121・・・加圧室

Claims (24)

  1. 軸方向に往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および前記加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有するポンプボディと、
    前記供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、前記供給通路を開閉する吸入弁と、
    通電により磁界を生じるコイルと、
    前記コイルの励磁する磁界内に設けられる固定コアと、
    前記固定コアの前記吸入弁側に設けられ、前記コイルの励磁する磁界により前記固定コアに磁気吸引される可動コアと、
    前記可動コアを前記吸入弁側に付勢する付勢手段と、
    前記可動コアと相対移動可能に設けられ、前記吸入弁を前記弁座から離座する方向へ移動可能なニードルと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、磁力によって前記可動コアが前記固定コア側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第1顎部と、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記付勢手段の付勢力によって前記可動コアが前記吸入弁側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第2顎部と、
    前記コイルへの通電を制御する電子制御装置と、を備え
    前記電子制御装置は、前記プランジャが下死点から上死点へ上昇する吐出行程の後期、前記プランジャが上死点から下死点へ下降する吸入行程の初期、または前記吐出行程の後期から前記吸入行程の初期にコイルに通電し、前記可動コアと前記第2顎部とが離間した状態で前記コイルへの通電を停止することを特徴とする高圧ポンプ。
  2. 軸方向に往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および前記加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有するポンプボディと、
    前記供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、前記供給通路を開閉する吸入弁と、
    通電により磁界を生じるコイルと、
    前記コイルの励磁する磁界内に設けられる固定コアと、
    前記固定コアの前記吸入弁側に設けられ、前記コイルの励磁する磁界により前記固定コアに磁気吸引される可動コアと、
    前記可動コアを前記吸入弁側に付勢する付勢手段と、
    前記可動コアと相対移動可能に設けられ、前記吸入弁を前記弁座から離座する方向へ移動可能なニードルと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、磁力によって前記可動コアが前記固定コア側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第1顎部と、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記付勢手段の付勢力によって前記可動コアが前記吸入弁側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第2顎部と、
    前記可動コアと弁体との間に設けられ、前記ニードルを挿通する挿通孔を有するフランジと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記可動コアが前記固定コア側に磁気吸引されるとき、前記フランジの前記弁体側の端面に当接可能な第3顎部と、を備え、
    前記第3顎部と前記フランジの前記弁体側の端面とが当接したとき、前記可動コアと前記固定コアと間に空間を有することを特徴とする高圧ポンプ。
  3. 軸方向に往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および前記加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有するポンプボディと、
    前記供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、前記供給通路を開閉する吸入弁と、
    通電により磁界を生じるコイルと、
    前記コイルの励磁する磁界内に設けられる固定コアと、
    前記固定コアの前記吸入弁側に設けられ、前記コイルの励磁する磁界により前記固定コアに磁気吸引される可動コアと、
    前記可動コアを前記吸入弁側に付勢する付勢手段と、
    前記可動コアと相対移動可能に設けられ、前記吸入弁を前記弁座から離座する方向へ移動可能なニードルと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、磁力によって前記可動コアが前記固定コア側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第1顎部と、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記付勢手段の付勢力によって前記可動コアが前記吸入弁側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第2顎部と、を備え、
    前記吸入弁と前記ニードルとは、一体で形成されることを特徴とする高圧ポンプ。
  4. 軸方向に往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および前記加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有するポンプボディと、
    前記供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、前記供給通路を開閉する吸入弁と、
    通電により磁界を生じるコイルと、
    前記コイルの励磁する磁界内に設けられる固定コアと、
    前記固定コアの前記吸入弁側に設けられ、前記コイルの励磁する磁界により前記固定コアに磁気吸引される可動コアと、
    前記可動コアを前記吸入弁側に付勢する付勢手段と、
    前記可動コアと相対移動可能に設けられ、前記吸入弁を前記弁座から離座する方向へ移動可能なニードルと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、磁力によって前記可動コアが前記固定コア側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第1顎部と、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記付勢手段の付勢力によって前記可動コアが前記吸入弁側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第2顎部と、を備え
    前記ニードルは、前記可動コアの軸方向に設けられた軸孔に挿通される大径部、前記可動コアの前記軸孔よりも前記固定コア側に設けられ前記大径部よりも外径が小さい小径部、および前記大径部と前記小径部との間に設けられる段差を有し、
    前記第1顎部は、筒状に形成され、前記大径部側の端面が前記段差に当接した状態で前記小径部に固定されることを特徴とする高圧ポンプ。
  5. 軸方向に往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および前記加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有するポンプボディと、
    前記供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、前記供給通路を開閉する吸入弁と、
    通電により磁界を生じるコイルと、
    前記コイルの励磁する磁界内に設けられる固定コアと、
    前記固定コアの前記吸入弁側に設けられ、前記コイルの励磁する磁界により前記固定コアに磁気吸引される可動コアと、
    前記可動コアを前記吸入弁側に付勢する付勢手段と、
    前記可動コアと相対移動可能に設けられ、前記吸入弁を前記弁座から離座する方向へ移動可能なニードルと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、磁力によって前記可動コアが前記固定コア側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第1顎部と、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記付勢手段の付勢力によって前記可動コアが前記吸入弁側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第2顎部と、を備え
    前記可動コアの前記第1顎部側の端面は、前記第1顎部側に凸状の曲面または前記第2顎部側に凹状の曲面に形成されることを特徴とする高圧ポンプ。
  6. 軸方向に往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および前記加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有するポンプボディと、
    前記供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、前記供給通路を開閉する吸入弁と、
    通電により磁界を生じるコイルと、
    前記コイルの励磁する磁界内に設けられる固定コアと、
    前記固定コアの前記吸入弁側に設けられ、前記コイルの励磁する磁界により前記固定コアに磁気吸引される可動コアと、
    前記可動コアを前記吸入弁側に付勢する付勢手段と、
    前記可動コアと相対移動可能に設けられ、前記吸入弁を前記弁座から離座する方向へ移動可能なニードルと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、磁力によって前記可動コアが前記固定コア側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第1顎部と、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記付勢手段の付勢力によって前記可動コアが前記吸入弁側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第2顎部と、を備え
    前記第1顎部の前記吸入弁側の端面は、前記可動コア側に凸状の曲面または前記固定コア側に凹状の曲面に形成されることを特徴とする高圧ポンプ。
  7. 軸方向に往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および前記加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有するポンプボディと、
    前記供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、前記供給通路を開閉する吸入弁と、
    通電により磁界を生じるコイルと、
    前記コイルの励磁する磁界内に設けられる固定コアと、
    前記固定コアの前記吸入弁側に設けられ、前記コイルの励磁する磁界により前記固定コアに磁気吸引される可動コアと、
    前記可動コアを前記吸入弁側に付勢する付勢手段と、
    前記可動コアと相対移動可能に設けられ、前記吸入弁を前記弁座から離座する方向へ移動可能なニードルと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、磁力によって前記可動コアが前記固定コア側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第1顎部と、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記付勢手段の付勢力によって前記可動コアが前記吸入弁側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第2顎部と、を備え
    前記付勢手段としてのコイルスプリングは、一端が前記固定コアに係止され、他端が前記可動コアの前記固定コア側の端面に係止され、
    前記可動コアは、前記固定コア側の端面から前記吸入弁側に凹み、前記第1顎部を収容する凹部を有し、
    前記第1顎部は、前記吸入弁側の端部が前記可動コアの前記凹部の底に当接した状態で、前記固定コア側の端部が前記可動コアの前記固定コア側の端面から前記コイルスプリングの線材の線径よりも大きく突出していることを特徴とする高圧ポンプ。
  8. 軸方向に往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャの往復移動により燃料が加圧される加圧室、この加圧室に燃料を供給する供給通路、および前記加圧室から燃料を吐出する吐出通路を有するポンプボディと、
    前記供給通路に設けられた弁座に着座および離座可能に設けられ、前記供給通路を開閉する吸入弁と、
    通電により磁界を生じるコイルと、
    前記コイルの励磁する磁界内に設けられる固定コアと、
    前記固定コアの前記吸入弁側に設けられ、前記コイルの励磁する磁界により前記固定コアに磁気吸引される可動コアと、
    前記可動コアを前記吸入弁側に付勢する付勢手段と、
    前記可動コアと相対移動可能に設けられ、前記吸入弁を前記弁座から離座する方向へ移動可能なニードルと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、磁力によって前記可動コアが前記固定コア側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第1顎部と、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記付勢手段の付勢力によって前記可動コアが前記吸入弁側に移動を開始した後、前記可動コアに当接可能な第2顎部と、を備え
    前記ニードルは、径内方向に凹む環状溝を有し、
    前記第2顎部は、C型に形成され、そのC型の開口側から前記ニードルの前記環状溝に嵌め込まれることを特徴とする高圧ポンプ。
  9. 前記コイルへの通電を制御する電子制御装置を備え、
    前記電子制御装置は、前記プランジャが下死点から上死点へ上昇する吐出行程の後期、前記プランジャが上死点から下死点へ下降する吸入行程の初期、または前記吐出行程の後期から前記吸入行程の初期にコイルに通電し、前記可動コアと前記第2顎部とが離間した状態で前記コイルへの通電を停止することを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  10. 前記可動コアが前記吸入弁側に移動し前記可動コアと前記第2顎部とが当接した状態で、前記可動コアと前記第1顎部との間の距離をAとし、前記可動コアと前記固定コアとの間の距離をBとすると、
    0<A<Bであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  11. 前記可動コアと弁体との間に設けられ、前記ニードルを挿通する挿通孔を有するフランジと、
    前記ニードルの外壁に設けられ、前記可動コアが前記固定コア側に磁気吸引されるとき、前記フランジの前記弁体側の端面に当接可能な第3顎部と、を備え、
    前記第3顎部と前記フランジの前記弁体側の端面とが当接したとき、前記可動コアと前記固定コアと間に空間を有することを特徴とする請求項1、310のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  12. 前記吸入弁と前記ニードルとは、一体で形成されることを特徴とする請求項1、2、411のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  13. 前記ニードルは、前記可動コアの軸方向に設けられた軸孔に挿通される大径部、前記可動コアの前記軸孔よりも前記固定コア側に設けられ前記大径部よりも外径が小さい小径部、および前記大径部と前記小径部との間に設けられる段差を有し、
    前記第1顎部は、筒状に形成され、前記大径部側の端面が前記段差に当接した状態で前記小径部に固定されることを特徴とする請求項1〜3、〜12のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  14. 前記第1顎部は、前記小径部が挿通する中央孔、及びこの中央孔の内壁から径外方向へ環状に凹む溝部を有し、
    前記第1顎部と前記小径部とは、前記ニードルの軸方向前記小径部側の端面から前記溝部まで溶接により固定されることを特徴とする請求項4または13に記載の高圧ポンプ。
  15. 前記ニードルは、前記大径部の径外方向の外壁に前記第1顎部から前記第2顎部まで延び、燃料が流通可能な燃料溝を有することを特徴とする請求項4、13または14に記載の高圧ポンプ。
  16. 前記可動コアは、前記軸孔の内壁に前記第1顎部側から前記第2顎部側まで延び、燃料が流通可能な第2燃料溝を有することを特徴とする請求項4、13または14に記載の高圧ポンプ。
  17. 前記可動コアの前記第1顎部側の端面は、前記第1顎部側に凸状の曲面または前記第2顎部側に凹状の曲面に形成されることを特徴とする請求項1〜4、7〜16のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  18. 前記第1顎部の前記吸入弁側の端面は、前記可動コア側に凸状の曲面または前記固定コア側に凹状の曲面に形成されることを特徴とする請求項1〜4、7〜16のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  19. 前記付勢手段としてのコイルスプリングは、一端が前記固定コアに係止され、他端が前記可動コアの前記固定コア側の端面に係止され、
    前記可動コアは、前記固定コア側の端面から前記吸入弁側に凹み、前記第1顎部を収容する凹部を有し、
    前記第1顎部は、前記吸入弁側の端部が前記可動コアの前記凹部の底に当接した状態で、前記固定コア側の端部が前記可動コアの前記固定コア側の端面から前記コイルスプリングの線材の線径よりも大きく突出していることを特徴とする請求項1〜6、8〜18のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  20. 前記ニードルは、径内方向に凹む環状溝を有し、
    前記第2顎部は、C型に形成され、そのC型の開口側から前記ニードルの前記環状溝に嵌め込まれることを特徴とする請求項1〜7、9〜19のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  21. 前記第1顎部の前記可動コア側の端面、および前記可動コアの前記第1顎部側の端面にめっき処理が施されることを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  22. 前記第2顎部の前記可動コア側の端面、および前記可動コアの前記第2顎部側の端面にめっき処理が施されることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  23. 前記可動コアの前記軸孔の内壁、および前記ニードルの前記大径部の外壁にめっき処理が施されることを特徴とする請求項4、1322のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  24. 請求項23のいずれか一項に記載の高圧ポンプの駆動を制御する制御方法であって、
    前記プランジャが下死点から上死点へ上昇する吐出行程の後期、前記プランジャが上死点から下死点へ下降する吸入行程の初期、または前記吐出行程の後期から前記吸入行程の初期に前記コイルに通電し、
    前記可動コアと前記第2顎部とが離間した状態で前記コイルへの通電を停止することを特徴とする高圧ポンプの制御方法。
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