JP5708285B2 - 半導体発光素子及び半導体発光装置 - Google Patents
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Description
また、発光層からは、基板側および基板と反対側以外の方向にも光が出力されており、このような光は、光取り出し効率の向上に貢献しないという問題がある。
本発明の目的は、半導体発光素子のFC(フリップチップ)実装技術において、順方向電圧(Vf)の上昇を抑制し、且つ発光出力(Po)を増大させて光取り出し効率を向上させることにある。
[1]請求項1に係る発明は、第1の導電型を有する第1の半導体層、発光層及び当該第1の導電型とは逆の導電性を示す第2の導電型を有する第2の半導体層が積層された積層半導体層と、前記第1の半導体層と接続する第1の電極と、前記第2の半導体層の表面に設けた第2の電極と、を備え、前記第2の電極は、他の部分より膜厚が大きい複数の膜厚部を有し且つ前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す透明導電層と、前記透明導電層上に積層され且つ、第1の屈折率を有し前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す第1の絶縁層と当該第1の屈折率より高い第2の屈折率を有し当該発光層から出射される光に対して光透過性を示す第2の絶縁層とを交互に積層して構成された多層絶縁層と、前記多層絶縁層上に積層され且つ導電性を有するとともに前記発光層から出射される光に対して反射性を示す金属反射層と、前記多層絶縁層を通して設けられ、一端が前記透明導電層の前記膜厚部に電気的に接続され且つ他端が前記金属反射層と電気的に接続される導体部と、を含むことを特徴とする半導体発光素子である。
[3]請求項3に係る発明は、前記透明導電層の前記凸部は、一定の間隔を設けて前記基部上に配置されることを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子である。
[4]請求項4に係る発明は、前記透明導電層の前記膜厚部は、一定の間隔を設けて前記基部上に配置された第1の凸部と、当該第1の凸部を互いに結合する直線状の第2の凸部とを有する格子状パターンを構成することを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体発光素子である。
尚、透明導電層に形成された複数の膜厚部の配置パターンは、格子状パターンに限定されず、第2の半導体層の表面を連続的に覆う基部上に、互いに所定の間隔を設けて等間隔で又はランダムに形成されたパターン(「孤立パターン」と称する)でもよい。
[5]請求項5に係る発明は、前記多層絶縁層は、2つの前記第1の絶縁層によって1つの前記第2の絶縁層を挟み込む構造を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体発光素子である。
[6]請求項6に係る発明は、前記多層絶縁層は、前記透明導電層側の表面と前記金属反射層側の表面とに其々前記第1の屈折率を有する前記第1の絶縁層を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体発光素子である。
[7]請求項7に係る発明は、前記導体部は、前記多層絶縁層の全体に分布するように複数形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体発光素子である。
[8]請求項8に係る発明は、前記第1の電極と外部との電気的な接続に用いられる第1の接続子と、前記第2の電極と外部との電気的な接続に用いられる第2の接続子と、を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体発光素子である。
[10]請求項10に係る発明は、前記回路基板は、前記半導体発光素子の前記負極及び前記正極と、それぞれ接続子により接続された一対の配線を備えることを特徴とする請求項9に記載の半導体発光装置である。
図1は、本実施の形態が適用される半導体発光装置1の一例を示す断面模式図である。半導体発光装置1は、光を出射する半導体発光素子10と、回路基板の一例としてのサブマウント15とを備えている。サブマウント15は、半導体発光素子10を固定するとともに、半導体発光素子10に電力を供給する配線を設けている。
また、第1の電極180および第2の電極170の表面の一部を除き、中間層120、下地層130、積層半導体層100の表面および側面を覆う保護層190を備えている。尚、半導体発光素子10の詳細については後述する。
サブマウント15のサブマウント基板10Bとしては特に限定されず、例えば、セラミック基板、AlN(窒化アルミニウム)基板、Al(アルミ)基板、Cu(銅)基板、ガラスエポキシ基板等の絶縁性または導電性の各種の基板を選択して用いることができる。
尚、Al基板等の導電性の基板を用いるときには、サブマウント配線11,12とサブマウント基板10Bとを電気的に絶縁するため、サブマウント配線11,12の少なくとも一方は絶縁層を介して設けられている。
半導体発光素子10の第1の電極180及び第2の電極170とサブマウント基板10Bのサブマウント配線11,12とを接続するバンプ21,22としては、例えば、Sn(錫)を添加したAu(Au−Sn合金)ボールや半田ボールが用いうる。特に、接続(圧着)時の加熱温度が約300℃のAu−Sn合金が好ましい。
以下、半導体発光素子10について詳細な構成を説明する。
図2は、半導体発光素子10の一例を示す断面模式図である。図3は、図2においてIII方向からみた半導体発光素子10の一例を示す平面模式図である。図4は、半導体発光素子10を構成する積層半導体の一例を示す断面模式図である。尚、図2は、図3に示す半導体発光素子10のII−II断面図である。
図2に示すように、半導体発光素子10は、基板110と、基板110上に積層される中間層120と、中間層120上に積層される下地層130とを備える。また、半導体発光素子10は、下地層130上に積層される積層半導体層100を備えている。積層半導体層100は、下地層130側から、第1の導電型を有する第1の半導体層としてのn型半導体層140と、n型半導体層140上に積層される発光層150と、発光層150上に積層される第1の導電型とは逆の第2の導電型を有する第2の半導体層としてのp型半導体層160とから構成されている。
第2の電極170は、第1の電極180を形成するためにエッチング等の手段により一部が除去された部分を除き、p型半導体層160の上面160cの略全面を覆うように形成されている。第2の電極170の上面には、第2の電極170を露出させ、外部との電気的な接続に用いられる第2の開口部170aが形成されている。また、後述するように、第2の電極170を構成する透明導電層171(図6参照)に設けた膜厚部171bと金属反射層とを電気的に接続する複数の導体部176が設けられている。尚、図3では、第1の電極180及び第2の電極170の表面を覆う保護層190を省略している。
次に、半導体発光素子10の各層について説明する。
基板110としては、III族窒化物半導体結晶が表面にエピタキシャル成長される基板であれば、特に限定されず、各種の基板を選択して用いることができる。ただし、本実施の形態の半導体発光素子10は、後述するように、基板110側から光を取り出すようにフリップチップ実装されることから、発光層150から出射される光に対する光透過性を有していることが好ましい。例えば、サファイア、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムアルミニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン、酸化チタン等からなる基板110を用いることができる。
また、上記材料の中でも、特に、C面を主面とするサファイアを基板110として用いることが好ましい。サファイアを基板110として用いる場合は、サファイアのC面上に中間層120(バッファ層)を形成するとよい。
III族窒化物半導体層の一例としての積層半導体層100は、例えば、III族窒化物半導体からなる層であって、図2に示すように、基板110上に、n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160の各層が、この順で積層されて構成されている。また、図4に示すように、n型半導体層140、発光層150及びp型半導体層160の各層は、それぞれ、複数の半導体層から構成してもよい。積層半導体層100は、さらに下地層130、中間層120を含めて呼んでもよい。ここで、n型半導体層140は、電子をキャリアとする第1の導電型にて電気伝導を行い、p型半導体層160は、正孔をキャリアとする第2の導電型にて電気伝導を行う。
尚、積層半導体層100は、MOCVD法で形成すると結晶性の良いものが得られるが、スパッタ法によっても条件を最適化することで、MOCVD法よりも優れた結晶性を有する半導体層を形成できる。以下、順次説明する。
中間層120は、多結晶のAlxGa1−xN(0≦x≦1)からなるものが好ましく、単結晶のAlxGa1−xN(0≦x≦1)のものがより好ましい。
中間層120は、上述のように、例えば、多結晶のAlxGa1−xN(0≦x≦1)からなる厚さ0.01〜0.5μmのものとすることができる。中間層120の厚みが0.01μm未満であると、中間層120により基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和する効果が十分に得られない場合がある。また、中間層120の厚みが0.5μmを超えると、中間層120としての機能には変化が無いのにも関わらず、中間層120の成膜処理時間が長くなり、生産性が低下するおそれがある。
中間層120は、基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和し、基板110の(0001)面(C面)上にC軸配向した単結晶層の形成を容易にする働きがある。したがって、中間層120の上を介し、より一層結晶性の良い下地層130が積層できる。尚、本実施の形態においては、中間層120を形成することが好ましいが、行なわなくても良い。
下地層130としては、AlxGayInzN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)を用いることができるが、AlxGa1−xN(0≦x<1)を用いると結晶性の良い下地層130を形成できるため好ましい。
下地層130の膜厚は0.1μm以上が好ましく、より好ましくは0.5μm以上であり、1μm以上が最も好ましい。この膜厚以上にした方が結晶性の良好なAlxGa1−xN層が得られやすい。また、下地層130の膜厚は、生産コストの点で好ましくは15μm以下であり、さらに好ましくは10μm以下である。
下地層130の結晶性を良くするためには、下地層130は不純物をドーピングしない方が望ましい。しかし、p型あるいはn型の導電性が必要な場合は、アクセプター不純物あるいはドナー不純物を添加することができる。
図4に示すように、例えば、第1の導電型を有する第1の半導体層の一例としての、電子をキャリアとするn型半導体層140は、nコンタクト層140aとnクラッド層140bとから構成されるのが好ましい。尚、nコンタクト層140aはnクラッド層140bを兼ねることも可能である。また、前述の下地層130をn型半導体層140に含めてもよい。
nコンタクト層140aは、第1の電極180を設けるための層である。nコンタクト層140aとしては、AlxGa1−xN層(0≦x<1、好ましくは0≦x≦0.5、さらに好ましくは0≦x≦0.1)から構成されることが好ましい。
nコンタクト層140aの膜厚は、0.5μm〜5μmに設定することが好ましく、1μm〜3μmの範囲に設定することがより好ましい。nコンタクト層140aの膜厚が上記範囲にあると、半導体の結晶性が良好に維持される。
nクラッド層140bの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは0.005〜0.5μmであり、より好ましくは0.005〜0.1μmである。nクラッド層140bのn型ドープ濃度は1×1017〜1×1020/cm3が好ましく、より好ましくは1×1018〜1×1019/cm3である。ドープ濃度がこの範囲であると、良好な結晶性の維持および発光素子の動作電圧低減の点で好ましい。
n型半導体層140の上に積層される発光層150としては、単一量子井戸構造あるいは多重量子井戸構造などを採用することができる。
図4に示すような、量子井戸構造の井戸層150bとしては、Ga1−yInyN(0<y<0.4)からなるIII族窒化物半導体層が通常用いられる。井戸層150bの膜厚としては、量子効果の得られる程度の膜厚、例えば1〜10nmとすることができ、好ましくは2〜6nmとすると発光出力の点で好ましい。
また、多重量子井戸構造の発光層150の場合は、上記Ga1−yInyNを井戸層150bとし、井戸層150bよりバンドギャップエネルギが大きいAlzGa1−zN(0≦z<0.3)を障壁層150aとする。井戸層150bおよび障壁層150aには、設計により不純物をドープしてもしなくてもよい。
尚、本実施の形態では、発光層150が、青色光(発光波長λ=400nm〜465nm程度)を出力するようになっている。
図4に示すように、例えば、第2の導電型を有する第2の半導体層の一例としての、正孔をキャリアとするp型半導体層160は、通常、pクラッド層160aおよびpコンタクト層160bから構成される。また、pコンタクト層160bがpクラッド層160aを兼ねることも可能である。
pクラッド層160aは、発光層150へのキャリアの閉じ込めとキャリアの注入とを行なう層である。pクラッド層160aとしては、発光層150のバンドギャップエネルギより大きくなる組成であり、発光層150へのキャリアの閉じ込めができるものであれば特に限定されないが、好ましくは、AlxGa1−xN(0<x≦0.4)のものが挙げられる。
pクラッド層160aのp型ドープ濃度は、1×1018〜1×1021/cm3が好ましく、より好ましくは1×1019〜1×1020/cm3である。p型ドープ濃度が上記範囲であると、結晶性を低下させることなく良好なp型結晶が得られる。
また、pクラッド層160aは、複数回積層した超格子構造としてもよく、AlGaNとAlGaNとの交互構造又はAlGaNとGaNとの交互構造であることが好ましい。
p型不純物(ドーパント)を1×1018〜1×1021/cm3の濃度、好ましくは5×1019〜5×1020/cm3の濃度で含有していると、良好なオーミック接触の維持、クラック発生の防止、良好な結晶性の維持の点で好ましい。p型不純物としては、特に限定されないが、例えば好ましくはMgが挙げられる。
pコンタクト層160bの膜厚は、特に限定されないが、10nm〜500nmが好ましく、より好ましくは50nm〜200nmである。pコンタクト層160bの膜厚がこの範囲であると、発光出力の点で好ましい。
図5は、第1の電極180の一例を示す断面模式図である。
第1の電極180は、n型半導体層140の半導体層露出面140c上に積層される第1金属反射層181と、図5において第1金属反射層181から上に向かって順に、第1の電極180における第1拡散防止層182a、第2拡散防止層182b、第3拡散防止層182c、第4拡散防止層182dが積層されている。第1の電極180における第4拡散防止層182d上には第1ボンディング層182eが積層され、さらに、第1ボンディング層182eの露出部位を除いて第1ボンディング層182eを覆うように積層される第1保護密着層183と有している。第1拡散防止層182a〜第4拡散防止層182dは、材料構成によりいずれかの層を省略してもよい。
図5に示すように、n型半導体層140の上には第1金属反射層181が積層されている。したがって、n型半導体層140との密着性の良い材質が好ましい。そして、第1金属反射層181の中央部は一定の膜厚を有し、ほぼ平坦に形成される一方、第1金属反射層181の端部側は膜厚が漸次薄くなることでn型半導体層140の上面(半導体層露出面140c)に対し傾斜して形成されている。第1金属反射層181としては、アルミニウム(Al)またはAl合金が挙げられる。尚、第1金属反射層181を形成する前に、密着層を形成してもよい。また、第1金属反射層181は、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、Nd(ネオジム)、Ag(銀)等の金属および少なくともこれらの1つを含む合金で構成されてもよい。なお、第1金属反射層181は、n型半導体層140に給電を行う機能も有していることから、その抵抗値は低いことが好ましい。第1金属反射層181の膜厚は、好ましくは80nm〜200nmの範囲で用いられる。膜厚が過度に薄いと、反射層としての反射率が低下する傾向がある。膜厚が過度に厚いと、半導体発光素子10の製造コストが高くなる傾向がある。
第1の電極180における第1拡散防止層182a乃至第4拡散防止層182dは、接触状態にある第1金属反射層181を構成する金属と、第4拡散防止層182dを構成する金属の拡散を抑制する。
また、第4拡散防止層182dは、接触状態にある第3拡散防止層182cを構成する金属と第1ボンディング層182eを構成する金属の拡散を抑制する。第1の電極180における第1拡散防止層182a、第2拡散防止層182b、第3拡散防止層182cは、接触状態にある第1金属反射層181を構成する金属(この例では、Ag(銀))、および第4拡散防止層182dを構成する金属(この例では、Pt(プラチナ))の拡散を抑制する。第4拡散防止層182dは、接触状態にある第3拡散防止層182cを構成する金属(この例では、Ta(タンタル))と第1ボンディング層182eを構成する金属(この例では、Au(金))の拡散を抑制する。
第1の電極180においては、第1拡散防止層182a、第2拡散防止層182b、第3拡散防止層182c、第4拡散防止層182dは、第1金属反射層181の全域を覆うように形成されている。そして、各拡散防止層の中央部は一定の膜厚を有し且つほぼ平坦に形成される一方、それぞれの端部側は膜厚が漸次薄くなることにより、n型半導体層140の半導体層露出面140cに対し傾斜して形成されている。
本実施の形態では、第1拡散防止層182aとしてTa(タンタル)、第2拡散防止層182bとしてTaN(窒化タンタル)、第3拡散防止層182cとしてTa(タンタル)、第4拡散防止層182dとしてPt(プラチナ)が用いられている。
第1拡散防止層182aの膜厚は、好ましくは20nm〜200nmの範囲で用いられる。第2拡散防止層182bの膜厚は、好ましくは1nm〜50nmの範囲で用いられる。第3拡散防止層182cの膜厚は、好ましくは20nm〜200nmの範囲で用いられる。第4拡散防止層182dの膜厚は、好ましくは50nm〜200nmの範囲で用いられる。
図5に示すように、第1拡散防止層182a乃至第4拡散防止層182dの上面には第1ボンディング層182eが積層されている。第1ボンディング層182eは、第1拡散防止層182a乃至第4拡散防止層182dの全域を覆うように形成されている。そして、第1ボンディング層182eの中央部は一定の膜厚を有しほぼ平坦に形成される。第1ボンディング層182eの端部側は膜厚が漸次薄くなることでn型半導体層140の半導体層露出面140cに対し傾斜して形成されている。
図5に示すように、第1ボンディング層182eの上には第1保護密着層183が積層されている。第1保護密着層183は第1ボンディング層182eの露出部位を除く領域を覆うように形成されている。そして、第1保護密着層183の中央部は一定の膜厚を有し且つほぼ平坦に形成される一方、第1保護密着層183の端部側はn型半導体層140の半導体層露出面140cに対し傾斜して形成されている。この第1保護密着層183の側面側の端部は、n型半導体層140の半導体層露出面140cと接するように設けられている。
次に、第2の電極170の構成について説明する。図6は、第2の電極170の一例を示す断面模式図である。
図6に示すように、第2の電極170は、第2の半導体層としてのp型半導体層160の上面160cに積層される透明導電層171と、この透明導電層171上面に積層される多層絶縁層172と、多層絶縁層172上面に積層される第2金属反射層173aとが積層されている。第2金属反射層173a上面には、図6において第2金属反射層173aから上に向かって順に、第2の電極170における第1拡散防止層173b、第2拡散防止層173c、第3拡散防止層173d、第4拡散防止層173eが積層されている。さらに、第4拡散防止層173e上面には、第2ボンディング層174が積層され、第2ボンディング層174の露出部位を除いて第2ボンディング層174を覆うように積層される第2保護密着層175を有している。
図6に示すように、透明導電層171は、厚さが略一定の基部171aと基部171aより厚さが大きい膜厚部としての凸部171bとから構成されている。さらに、多層絶縁層172を通して設けられ、一端が透明導電層171の膜厚部(=凸部171b)に電気的に接続され且つ他端が第2金属反射層173aと電気的に接続される導体部176を有している。透明導電層171は、前述した第1の電極180(図5参照)を形成するために、公知なエッチング等の手段によって一部が除去されたp型半導体層160の上面160cの周縁部を除くほぼ全面に形成されている。透明導電層171、多層絶縁層172及び導体部176については後述する。
図6に示すように、本実施の形態では、透明導電層171は、p型半導体層160の上面160cを覆うように形成された連続的な基部171aと、p型半導体層160側と反対側の多層絶縁層172側に設けた膜厚部としての複数の凸部171bとから構成されている。透明導電層171の凸部171bを設けた部分は、他の部分より厚さが大きい膜厚部を構成している。
尚、図示しないが、本実施の形態に限定されず、膜厚部を構成するために、透明導電層171の凸部171bは、基部171aのp型半導体層160側に設けてもよい。その場合、透明導電層171の多層絶縁層172側は平坦な形状に形成される。
図7に示すように、透明導電層171の凸部171bを設けない領域の厚さ(基部171aの厚さ(x)という。)は、本実施の形態では、5nm〜150nmの範囲より選択することができる。また、好ましくは、本実施の形態では20nm〜100nmの範囲より選択される。例えば、参考データとして、凸部171bを有しない基部171aの厚さ(x)からなる透明導電層171のシート抵抗は、製造方法にも依存するものの、膜厚が10nmの場合は無限大(∞)であり、膜厚が20nmの場合は250Ω/□、膜厚が25nmの場合は175Ω/□、膜厚が50nmの場合は72Ω/□、膜厚が100nmの場合は29Ω/□、膜厚が200nmの場合は15Ω/□である。
基部171aの厚さ(x)が過度に薄いと、p型半導体層160とオーミックコンタクトが取れにくく、また順方向電圧(Vf)が上昇する傾向がある。基部171aの厚さ(x)が過度に厚いと、発光層150からの発光及び第2金属反射層173aからの反射光の光透過性の点で好ましくない傾向がある。
尚、本実施の形態では、基部171aの中央部は一定の膜厚を有し、p型半導体層160の上面160cに対しほぼ平坦に形成される一方、基部171aの端部側は膜厚が漸次薄くなることでp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。
また、当該孤立パターンを前述の占有面積率(%)で設けることにより、半導体発光素子10の発光出力を増大すると共に、順方向電圧(Vf)を最適な範囲に低下させることができるので好ましい。
本発明が適用される半導体発光素子10の大きさは、特に制限を受けるものではないが、例えば一辺の大きさが1cm以下の矩形チップが好ましく、また1mm以下の矩形チップや350μm角の正方形チップや長尺チップが用いられる。
図6に示すように、多層絶縁層172は、透明導電層171上面に透明導電層171の表面形状を倣うように形成されている。多層絶縁層172は、第1の屈折率(nL)を有し発光層150から出射される光に対して光透過性を示す第1の絶縁層と第1の屈折率より高い第2の屈折率(nH)(nL<nH)を有し発光層150から出射される光に対して光透過性を示す第2の絶縁層とを交互に積層して構成されている。多層絶縁層172は、第2金属反射層173aと組み合わせて、発光層150から出力される光を反射する反射膜としての機能を有している。本実施の形態では、後述するように、多層絶縁層172を貫通するように形成された導体部176が設けられている。
多層絶縁層172は、発光層150から出力される光に対し少なくとも90%程度、好ましくは95%以上の反射性を有し、透明導電層171と比べて低屈折率、且つ絶縁性を有する。
前述したように、多層絶縁層172は、第1の屈折率を有する第1の絶縁層172aと第1の屈折率より高い第2の屈折率を有する第2の絶縁層172bとを、交互に積層して構成されている。特に、本実施の形態では、2つの第1の絶縁層172aによって1つの第2の絶縁層172bを挟み込む構成を採用している。図8に示す例では、6層の第1の絶縁層172aの間に5層の第2の絶縁層172bを挟み込むことにより、合計11層の積層構造を有している。
なお、発光層150の発光波長λがさらに短く、近紫外領域の光を発する場合、第2の絶縁層172bとして、Nb2O5(酸化ニオブ)、ZrO2(酸化ジルコニウム)、HfO2(酸化ハフニウム)等の、光学バンドギャップがTiO2(酸化チタン)より大きいものを使用することが望ましい。ただし、発光層150が紫外領域の光を発する場合であっても、第1の絶縁層172aにはSiO2(酸化ケイ素)を用いることができる。
図6に示すように、複数の導体部176は、それぞれ多層絶縁層172を貫通して形成され、一端が透明導電層171の凸部171bに電気的に接続され且つ他端が第2金属反射層173aと電気的に接続されるように設けられている。導体部176は、第2の電極170全体に複数形成され、各導体部176を流れる電流が発光層150の発光に用いられる電流となる。本実施の形態では、複数の導体部176を設け、p型半導体層160の上面160cの面上において、p型半導体層160の全面に電流を拡散させ、発光層150における発光むらを低減している。
図6に示すように、第2金属反射層173aは、多層絶縁層172の全域を覆うように形成されている。第2金属反射層173aの中央部は、一定の膜厚を有しほぼ平坦に形成される一方、第2金属反射層173aの端部側は膜厚が漸次薄くなることでp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。第2金属反射層173aは、p型半導体層160に給電を行う機能も有しているため、接触抵抗を低く抑える必要がある。
第2金属反射層173aの膜厚は、好ましくは80nm〜200nmの範囲で用いられ
る。膜厚が過度に薄いと、反射層としての反射率が低下する傾向がある。膜厚が過度に厚いと、半導体発光素子10の製造コストが高くなる傾向がある。
第2の電極170における第1拡散防止層173b〜第4拡散防止層173eは、接触状態にある第2金属反射層173aを構成する金属と、第4拡散防止層173eを構成する金属の拡散を抑制する。
また、第4拡散防止層173eは、接触状態にある第3拡散防止層173dを構成する金属と第2ボンディング層174を構成する金属の拡散を抑制する。この第1拡散防止層173b、第2拡散防止層173c、第3拡散防止層173dは、接触状態にある第2金属反射層173aを構成する金属(この例ではAg(銀))、および第4拡散防止層173eを構成する金属(この例ではPt(プラチナ))の拡散を抑制する。第4拡散防止層173eは、接触状態にある第3拡散防止層173dを構成する金属(この例では、Ta(タンタル))と第2ボンディング層174を構成する金属(この例では、Au(金))の拡散を抑制する。
本実施の形態では、第1拡散防止層173bとしてTa(タンタル)、第2拡散防止層173cとしてTaN(窒化タンタル)、第3拡散防止層173dとしてTa(タンタル)、第4拡散防止層173eとしてPt(プラチナ)が用いられている。
第1拡散防止層173bの膜厚は、好ましくは20nm〜200nmの範囲で用いられる。第2拡散防止層173cの膜厚は、好ましくは1nm〜50nmの範囲で用いられる。第3拡散防止層173dの膜厚は、好ましくは20nm〜200nmの範囲で用いられる。第4拡散防止層173eの膜厚は、好ましくは50nm〜200nmの範囲で用いられる。
図6に示すように、第4拡散防止層173eの上面には、第2金属反射層173aを覆うように第2ボンディング層174が積層されている。第2ボンディング層174は、第4拡散防止層173eの全域を覆うように形成されている。第2ボンディング層174の中央部は一定の膜厚を有し且つほぼ平坦に形成される。本実施の形態では、第2ボンディング層174の端部側は膜厚が漸次薄くなることでp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。
図6に示すように、第2ボンディング層174の上面および側面には、第2ボンディング層174を覆うように第2保護密着層175が積層されている。第2保護密着層175は第2ボンディング層174の露出部位を除く領域を覆うように形成されている。そして、第2保護密着層175の中央部は一定の膜厚を有し且つほぼ平坦に形成される一方、第2保護密着層175の端部側はp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。この第2保護密着層175の側面側の端部は、p型半導体層160の上面160cと接するように設けられている。
第2保護密着層175の膜厚は、好ましくは5nm〜50nmの範囲で用いられる。膜厚が過度に薄いと、第2ボンディング層174と保護層190との密着性が低下する傾向がある。膜厚が過度に厚いと、エッチング工程における作業時間が長くなり、半導体発光素子10の製造コストが高くなる傾向がある。
図5又は図6に示すように、SiO2等のシリコン酸化物からなる保護層190は、第1の電極180の一部および第2の電極170の一部を除いて、これら第1の電極180および第1の電極180を覆い、且つ、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部(半導体層露出面140cよりも発光層150側(図2参照))を覆うように積層されている。保護層190は、外部から水等が発光層150、第2の電極170および第1の電極180に浸入するのを抑制する保護層としての機能と、発光層150から出射された光のうち、直接基板110側に向かわず、しかも、第2の電極170の第2金属反射層173aや第1の電極180の第1金属反射層181で反射されなかった光を基板110側に向けて反射する補助反射層としての機能とを有している。保護層190の膜厚は、通常50nm〜1μmの範囲内で設けられる。保護層190の膜厚が過度に小さいと保護膜としての機能を損なう恐れがあり、使用環境によっては発光出力が短期間に低下する傾向がある。
図1に示したバンプ(接続子)21,22は、実装基板側に予め形成しておいたボールバンプや半田バンプに限定されず、例えば、半導体発光素子10側の第1の電極180と第2の電極170の上に、予めメッキ法や蒸着を用いて突起状にバンプを形成しておいてもよい。
本実施の形態においては、この方法により半導体発光素子10側にバンプを作製することができる。特に、フォトリソグラフィー工程によりウェハ毎にバンプを形成できるので、4インチ以上の大口径ウェハでは、実装基板毎にバンプボールを形成していくよりも、生産負荷を大幅に減らすことができる利点がある。
図9は、透明導電層171に設けた膜厚部(凸部171b)の配置パターンの一例を示す図である。図9には、図6に示した第2の電極170の断面模式図において、IX方向から見た凸部171bの平面模式図が示されている。尚、図9では、第1の電極180及び第2の電極170の表面を覆う保護層190を省略している。また、導体部176(図6又は7参照)を凸部171bの中央部分に円形の空白部分(径φ2=8μm)として表示している。
図9(a)〜図9(c)は、基板110の一辺の長さ(L)が350mmである半導体発光素子10において、複数の膜厚部(凸部171b)が互いに間隔(ピッチl)を設けて第2の電極170の全体に配置されたパターン(「孤立パターン」と称する)を示す図である。
ここで、図9(a)では、複数の凸部171bのピッチlは42.4μmである(パターン1)。図9(b)では、複数の凸部171bのピッチlは35.4μmである(パターン2)。図9(c)では、複数の凸部171bのピッチlは30μmである(パターン3)。
直線状部分の膜厚は、前述の凸部171b部分と同等な膜厚を有し、直線状部分の幅は、前述の凸部171bの平面長さ(凸部171bが円形の場合、直径に相当する)か、もしくはそれ以下の大きさで設けられ、通常、5μm〜18μmの範囲内で選択される。本実施の形態では8μmである。
図11(a)では、複数の凸部171bのピッチlは27μmである(IZODOT II−(1))。図11(b)では、複数の凸部171bのピッチlは25μmである(IZODOT II−(2))。図11(c)では、複数の凸部171bのピッチlは23μmである(IZODOT II−(3))。
透明導電層171の膜厚部は、第1の開口部180aが形成された部分を除き、透明導電層171の基部171a上に、所定の間隔を隔てて複数の凸部171bを配置することにより構成されている。前述したように基部171aに設けた凸部171bの形状は、平面視で所定の径(φ1=18μm)を有する円形である。尚、図9と同様に、導体部176(図6又は7参照)は中央部分の円形の空白部分(径φ2=8μm)として表示した。
基板110の一辺の長さ(L)が500mmである半導体発光素子10において、基部171aの一辺に対し平行に配置された複数の凸部171bの間隔(ピッチl)は82μmである。隣接する一組の列において、隣の列の凸部171bとは互いにピッチlの(1/2(=41μm))ずつ平行方法にずれるように配置されている。直線状部分の幅は8μmである。尚、導体部176(図6又は7参照)は、円形部分の凸部171bの中央部分にのみ形成され、図9と同様に、円形の空白部分(径φ2=8μm)として表示している。また、第1の開口部180aの周囲に設けた4個の凸部171bは、第1の開口部180aの形状に倣うように形成された幅8μmの膜厚部分によって結合されている。
図1に示す半導体発光素子10は、例えば、次のような操作を経てサブマウント基板10Bに実装される。初めに、半導体発光素子10のウェハ全面にTiW/Auを公知のスパッタ法で成膜した後、公知のフォトリソグラフィー技術により第1の開口部180a及び第2の開口部170aを開口させたレジストを形成し、続いて公知の成膜法により第1の電極180と第2の電極170上に所定膜厚のAuを成長させ、バンプ21、22を形成する。AlN基板を用いたサブマウント15上に発光チップを裏返して設置し、サブマウント配線11、12と、半導体発光素子10のバンプ21、22とがそれぞれ対応するように半導体発光素子10とサブマウント15とを位置合わせして電気的に接続する。AuSn(20質量%〜25質量%)を蒸着により成膜する。
図2に示すように、一辺が500μm角(正方形)の大きさを有する半導体発光素子10において、図6に示す第2の電極170を、IZO製の透明導電層171の膜厚部のパターンが、図12(c)の格子状パターン(IZODOT−(3))を有する形状に調製した。
ここで、透明導電層171は、基部171aの厚さ(x)が25nmと50nmの2種類を形成した。各透明導電層171における膜厚部の厚さ(y)は、それぞれ200nmである。凸部171bの形状は、径(φ1)18μmの円形である。複数の凸部171b間の間隔(ピッチl)は82μmである。また、凸部171b間を結合する直線状部分の幅は8μmである。また、凸部171bの占有面積率(%)は、15%である。
また、導体部176(径φ2=8μm)は、(アモルファスIZO/銀合金)を用いて、凸部171bの上面においてのみ導体部176の一端と透明導電層171とが電気的に接続するように形成した。このように調製した4種類の半導体発光素子10についてLED特性を測定した。
尚、SiO2(酸化ケイ素)を用いて成膜した絶縁層の厚さ(5Q)は、SiO2(酸化ケイ素)の屈折率nと発光層150の発光波長λ(nm)とを用いて定義したQ=(λ/4n)の5倍の数値(380nm)である。
同様に、第2金属反射層がアルミニウム(Al)の場合、31.20mW(透明導電層の基部(x)25nm)及び31.55mW(透明導電層の基部(x)50nm)である。これに対し、従来の透明導電層とSiO2(酸化ケイ素)からなる単層の絶縁層を備えた半導体発光素子(比較例1A)では、Po@20mAにおける発光出力Poは、第2金属反射層がアルミニウム(Al)の場合、27.25mWである。
一方、順方向電圧(Vf)は、第2金属反射層が銀(Ag)の場合、2.93V(透明導電層の基部(x)25nm)及び2.91V(透明導電層の基部(x)50nm)である。これに対し、従来の透明導電層とSiO2(酸化ケイ素)からなる単層の絶縁層を備えた半導体発光素子(比較例1A)では、Po@20mAにおける順方向電圧(Vf)は、第2金属反射層が銀(Ag)の場合、3.07Vであり、第2金属反射層がアルミニウム(Al)の場合、4.31Vである。
同様に、第2金属反射層がアルミニウム(Al)の場合、107.22mW(透明導電層の基部(x)25nm)及び108.96mW(透明導電層の基部(x)50nm)である。これに対し、従来の透明導電層とSiO2(酸化ケイ素)からなる単層の絶縁層を備えた半導体発光素子(比較例1B)では、Po@80mAにおける発光出力Poは、第2金属反射層がアルミニウム(Al)の場合、93.82mWである。
一方、順方向電圧(Vf)は、第2金属反射層が銀(Ag)の場合、3.23V(透明導電層の基部(x)25nm)及び3.19V(透明導電層の基部(x)50nm)である。これに対し、従来の透明導電層とSiO2(酸化ケイ素)からなる単層の絶縁層を備えた半導体発光素子(比較例1B)では、Po@80mAにおける順方向電圧(Vf)は、第2金属反射層が銀(Ag)の場合、3.38Vであり、第2金属反射層がアルミニウム(Al)の場合、4.94Vである。
この結果から、屈折率が異なる複数の層の積層体からなる多層絶縁層172は、第2金属反射層173aと組み合わせて、発光層150から出力される光を反射する反射膜としての優れた機能を有していることが分かる。また、複数の膜厚部を有する透明導電層171を用いることにより、複数の膜厚部を有しない従来の透明導電層を使用する場合と略同程度の順方向電圧(Vf:V)が保持されることが分かる。
即ち、凸部171bの占有面積率(%)が60%を超える面積率の条件下では、8%〜40%の面積率(%)を有する条件下での発光出力比べて、当該発光出力は低下した。この条件域では、順方向電圧は低く推移した。一方、凸部171bの占有面積率(%)が8%未満の面積率の条件下では、8%〜40%の面積率(%)を有する条件下での発光出力に比べて、当該発光出力は低下し、また順方向電圧(Vf:V)も高く推移した。
ピッチlが過度に大きいと、凸部171bを設けた膜厚部の透明導電層171に占める割合(A/B)が小さくなり、前述の発明の効果が低減した。特に、順方向電圧(Vf)が増大する傾向が見られた。ピッチlが過度に小さいと、前記割合(A/B)が大きくなり、発光強度が向上しない傾向が見られた。
図13(b)は、実施例2A(透明導電層171の基部171aの厚さ(x)50nm/多層絶縁層172)で使用した半導体発光装置1において、第2金属反射層173aの金属が銀(Ag)の場合(太線:多層Ag増反射)とアルミニウム(Al)の場合(細線:多層Al増反射)の測定結果である。
図13(c)は、比較例1A(一定の厚さ(200nm)を有する透明導電層(IZO)/SiO2(酸化ケイ素)絶縁層(厚さ380nm))で使用した半導体発光装置において、第2金属反射層173aの金属が銀(Ag)の場合(太点線:単層Ag増反射)とアルミニウム(Al)の場合(細点線:単層Al増反射)の測定結果である。
これに対し、複数の膜厚部を有しない従来の透明導電層(IZO)とSiO2(酸化ケイ素)からなる単層の絶縁層を有する半導体発光素子を用いて調製したFC(フリップチップ)型半導体発光装置(比較例1A)の場合(図13(c))は、角度90度における発光強度(正面光)が1500(単位なし)にも達しないことが分かる。
これにより、本実施の形態が適用される半導体発光装置1は、正面光が増大することが分かる。
Claims (10)
- 第1の導電型を有する第1の半導体層、発光層及び当該第1の導電型とは逆の導電性を示す第2の導電型を有する第2の半導体層が積層された積層半導体層と、
前記第1の半導体層と接続する第1の電極と、
前記第2の半導体層の表面に設けた第2の電極と、を備え、
前記第2の電極は、
他の部分より膜厚が大きい複数の膜厚部を有し且つ前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す透明導電層と、
前記透明導電層上に積層され且つ、第1の屈折率を有し前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す第1の絶縁層と当該第1の屈折率より高い第2の屈折率を有し当該発光層から出射される光に対して光透過性を示す第2の絶縁層とを交互に積層して構成された多層絶縁層と、
前記多層絶縁層上に積層され且つ導電性を有するとともに前記発光層から出射される光に対して反射性を示す金属反射層と、
前記多層絶縁層を通して設けられ、一端が前記透明導電層の前記膜厚部に電気的に接続され且つ他端が前記金属反射層と電気的に接続される導体部と、を含む
ことを特徴とする半導体発光素子。 - 前記透明導電層は、前記第2の半導体層の表面を連続的に覆うように形成された基部と、前記多層絶縁層側に当該基部より膜厚が大きい凸部を有するように形成された複数の前記膜厚部とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
- 前記透明導電層の前記凸部は、一定の間隔を設けて前記基部上に配置されることを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子。
- 前記透明導電層の前記膜厚部は、一定の間隔を設けて前記基部上に配置された第1の凸部と、当該第1の凸部を互いに結合する直線状の第2の凸部とを有する格子状パターンを構成することを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体発光素子。
- 前記多層絶縁層は、2つの前記第1の絶縁層によって1つの前記第2の絶縁層を挟み込む構造を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記多層絶縁層は、前記透明導電層側の表面と前記金属反射層側の表面とに其々前記第1の屈折率を有する前記第1の絶縁層を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記導体部は、前記多層絶縁層の全体に分布するように複数形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記第1の電極と外部との電気的な接続に用いられる第1の接続子と、前記第2の電極と外部との電気的な接続に用いられる第2の接続子と、を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 半導体発光素子と当該半導体発光素子を実装する回路基板とを備える半導体発光装置であって、
前記半導体発光素子は、
n型半導体層、発光層及びp型半導体層が積層された積層半導体層と、当該n型半導体層と接続する負極と、当該p型半導体層の表面に設けた正極と、を備え、
前記正極は、
前記積層半導体層側と反対側に複数の凸部を有し且つインジウムを含む透明導電層と、
前記透明導電層の前記凸部側に積層され且つ第1の屈折率を有し前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す第1の絶縁層と当該第1の屈折率より高い第2の屈折率を有し当該発光層から出射される光に対して光透過性を示す第2の絶縁層とを交互に積層して構成された多層絶縁層と、
前記多層絶縁層上に積層され且つ銀を含むとともに前記発光層から出射される光に対して反射性を示す金属反射層と、
前記多層絶縁層を通して形成され一端が前記透明導電層の前記凸部に電気的に接続され且つ他端が前記金属反射層と電気的に接続される複数の導体部と、を含み、
前記回路基板は、前記半導体発光素子の前記正極と対向するように配置される
ことを特徴とする半導体発光装置。 - 前記回路基板は、前記半導体発光素子の前記負極及び前記正極と、それぞれ接続子により接続された一対の配線を備えることを特徴とする請求項9に記載の半導体発光装置。
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