1.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態のパチンコ遊技機の背面側を示す概略図である。図1に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、遊技機枠40の内部に遊技盤2を取り付けて構成されている。遊技盤2の裏面2a側には、盤裏カバー30が配され、盤裏カバー30の外表面(後面)30aには、主制御基板(遊技制御基板)5を覆った主基板ケース10が配設されている。また、主基板ケース10の下方に位置する遊技機枠40(後述する内枠42)の下部には、払出制御基板6を覆った払出基板ケース7が配設されている。また、払出基板ケース7の左方には、電源基板8を覆った電源基板ケース9が配設されている。なお、本明細書中、上下方向および左右方向は、図1に示す遊技盤2の裏面2a側を基準とし、また、前後方向は、遊技盤2の裏面2a側を後方とし、遊技盤2の前面側を前方とする。
図2は、パチンコ遊技機1が備える遊技盤2の背面側を示す概略分解斜視図である。図2に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技盤2と、遊技盤2の裏面2a側に取り付けられる盤裏カバー30と、盤裏カバー30の外表面30aに取り付けられる主基板ケース10とを備えている。
遊技盤2は、ベニヤ板で形成されている。遊技盤2は、前後方向にくりぬかれた中央部に、後方から液晶ベース(センター役物装置の後ろ側を構成する部材)3を配置させ、さらにその後方から液晶表示装置4を配置させている。
盤裏カバー30は、無色透明又は有色透明の合成樹脂材料(例えば、透明なポリカーボネート等)から形成されている。盤裏カバー30は、遊技盤2の裏面2a側において上側下側左側右側および後側を略覆うものである。
盤裏カバー30は、後壁部31に、開閉可能な盤裏カバー蓋32を有している。また、盤裏カバー30は、周壁部33の前縁から外方へ延設されたフランジ部34を備えている。盤裏カバー30は、ネジなどの締結手段を用いて、フランジ部34を遊技盤2の裏面2a側の周縁部に締結することにより、遊技盤2に取り付けられる。盤裏カバー30が遊技盤2に取り付けられた状態において、盤裏カバー30と遊技盤2との間に形成される略閉鎖された内部空間には、液晶表示装置4および液晶ベース3が配置され、盤裏カバー蓋32を開くと液晶表示装置4の後部が露出する。また、盤裏カバー30は、後壁部31の下部に主基板ケース10を取付可能な基板ケース取付座部35を備えている。基板ケース取付座部35には、主基板ケース10に形成された係止片部17(図3参照)を係合させる係止孔部36が形成されている。
盤裏カバー30の外表面3aには、主基板ケース10が配される。主基板ケース10には、パチンコ遊技を制御する主制御基板5(図3参照)が収納されている。
図3に示すように、主基板ケース10は、透明なポリカーボネート等の合成樹脂から形成されており、前方側の底側ケース11と後方側の蓋側ケース12とを備えて略箱形状に構成されるとともに、右縁側に、封止部13(13a,13b)を備えて構成されている。主基板ケース10は、底側ケース11と蓋側ケース12との間に主制御基板5を収納して、第1の係合手段14(14a,14b)及び第2の係合手段15(15a,15b)を係合させることにより閉塞され、封止部13を利用して開放不能に封止される。封止部13は、蓋側ケース12の蓋側封止部13aと底側ケース11の底側封止部13bとに跨るように、かしめピン16を圧入することにより、主基板ケース10を開放不能に封止するものであり、後述する遊技機枠40と主基板ケース10とを外れ不能に締結する封止手段50と略同様に構成されている。また、主基板ケース10は、蓋側ケース12の左縁部に、後述する封止手段50を構成するケース側封止部62を備えている。
主基板ケース10に収納される主制御基板5は、裏面5a(実装面5bの反対側の面)を底側ケース11側に向けて、蓋側ケース12に固定される。主制御基板5は、大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定)や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。大当たり抽選は、遊技球の始動口への入賞に対して行われる。主制御基板5には、始動口に入賞した遊技球を検知する始動口スイッチ、大当たり遊技中に大入賞口を開口させる大入賞口ソレノイド、大入賞口に入賞した遊技球を検知する大入賞口スイッチなどが接続される。
主基板ケース10は、底側ケース11の外表面に係止片部17を備えている。係止片部17を係止孔部36に挿入し、その後主基板ケース10を基板ケース取付座部35に対して左方へスライドさせることにより、係止片部17は係止孔部36に係合され、主基板ケース10は、図1に示すように、盤裏カバー30に取り付けられる。
図4に示すように、遊技機枠40は、外枠41と内枠42とガラス扉枠43とを備えている。外枠41は、パチンコ遊技機1の外郭部となる枠体であり、内枠42は、遊技盤2が取り付けられる枠体であり、ガラス扉枠43は、遊技盤面を保護するとともに発射ハンドル装置25などが配設される枠体である。ガラス扉枠43は、遊技盤2の前面に形成される遊技領域を視認可能な透視窓として、ガラス板26を備えている。遊技機枠40は、右端部にヒンジ部45を備えて構成され、ヒンジ部45により、ガラス扉枠43は、外枠41および内枠42に対してそれぞれ回動自在に連結され、内枠42は、外枠41およびガラス扉枠43に対してそれぞれ回動自在に連結されている。具体的には、遊技機枠40は、外枠41の右上端部に設けられた外枠上側軸受部(図示せず)及び右下端部に設けられた外枠下側軸受部(図示せず)に対して、内枠42の右上端部に設けられた内枠上側軸部(図示せず)及び右下端部に設けられた内枠下側軸部(図示せず)を回動自在に組み付けるとともに、内枠上側軸部及び内枠下側軸部に対して、ガラス扉枠43の右上端部に設けられたガラス扉枠上側軸部(図示せず)及び右下端部に設けられたガラス扉枠下側軸部(図示せず)を回動自在に組みつけて構成されている。
遊技盤2は、内枠42に対して前方から取り付けられる。内枠42に取り付けられた遊技盤2は、図示しない固定部材で、内枠42から外れるのを規制される。内枠42に遊技盤2が取り付けられた状態において、遊技盤2の前面側の調整をする場合には、遊技機枠40のガラス扉枠43のみを開いて遊技盤2の前面側を露出させる。また、遊技盤2の裏面2a側の調整をする場合には、ガラス扉枠43と内枠42とを共に開いて、遊技盤2の裏面2a側を露出させる。なお、ガラス扉枠43の後面の左上部には、このような遊技機枠40の開放を検出するための枠開放SW(スイッチ)44が配設されている。枠開放SW44は、ガラス扉枠43のみが開かれた場合、又は、ガラス扉枠43が内枠42とともに開かれた場合に、ONされて、払出制御基板6に対して枠開放信号を出力する。
図4に示すように、内枠42は、合成樹脂製とされ、前方から見て中央が貫通された略長方形の枠形状とされている。内枠42に遊技盤2を取り付けた状態では、中央の貫通部71から、液晶表示装置4、盤裏カバー30、主基板ケース10などが後方へ突出する(図5参照)。内枠42は、右側部に回動軸(内枠上側軸部及び内枠下側軸部)を有して、外枠41およびガラス扉枠43に対して回動可能とされている。また、内枠42は、左側部に施錠装置を有して、外枠41およびガラス扉枠43に対して、施錠可能となっている。なお、施錠装置は、左右方向の幅を薄肉とし上下方向に沿って延びる長尺薄板形状のものである。
内枠42は、左側部における施錠装置の配置位置よりも内側に、上下方向に略沿って形成されたガイド溝73を備える。ガイド溝73には、締結部材77の基端部77aが摺動可能に係合されている。
締結部材77は、平面視略L字形状とされている。締結部材77は、合成樹脂製の後板部材78と板金製の側板部材79とを備え、後板部材78は側板部材79に対して上下方向に沿った揺動軸80周りに揺動可能に取り付けられている。側板部材79は、左右方向を薄肉とし、上下方向が前後方向に比べて長い薄板形状である。側板部材79の基端部(締結部材77の基端部77aと同じ部分)は、平面視略L字形状の摺動部81となっている。摺動部81は、ガイド溝73に対して摺動可能に係合されている。ガイド溝73は、摺動部81の形状に合うよう横断面を略L字形状に形成された溝である。ガイド溝73は、内枠42の左側部に形成された横断面を略コ字形状とする溝部74と、この溝部74に摺動部81を配した後に内枠42に取り付けられる押え板部75とにより形成されている。押え板部75は、金属製とされ、溝部74の内面に接着されて、摺動部81がガイド溝73から外れるのを規制している。後板部材78は、前後方向を薄肉とし、上下方向が左右方向に比べて長い薄板形状である。後板部材78は、右縁部に、後述する封止手段50を構成する枠側封止部52を備えている。
遊技盤2は、図5に示すように内枠42に取り付けられた後、封止手段50を利用して内枠42と主基板ケース10とが取り外し不能に締結されることにより、内枠42に対して取り外し不能となる。なお、図1,4,5に示すように、内枠42は、上部に、ホール設備からの遊技球を一時貯留しておくタンクレール47を有するとともに、右側部に、タンクレール47内の遊技球をパチンコ遊技機1の球受け皿(図示せず)へ送る払出装置48を有している。遊技盤2が内枠42に取り付けられた状態では、主基板ケース10の右方に払出装置48が接近して配置されるため、主基板ケース10を右方へスライドさせて盤裏カバー30から取り外すことはできない。
封止手段50は、図6に示すように、内枠42に配設される枠側封止部52と、主基板ケース10に配設されるケース側封止部62とを備え、両封止部52,62を相互に締結することにより、主基板ケース10を内枠42に対して取り外し不能に締結するものである。なお、実施形態のパチンコ遊技機1では、図5に示すように、ケース側封止部62は、主基板ケース10の蓋側ケース12の左縁に上下方向に沿って2つ、枠側封止部52は、内枠42における締結部材77の後板部材78の右縁に上下方向に沿って4つ設けられている。ケース側封止部62と枠側封止部52の数が異なる理由については後述する。以下、最も上に設けられているケース側封止部62と、上から3つ目に設けられている枠側封止部52とで構成される封止手段50を用いて、主基板ケース10と内枠42とを取り外し不能に締結するものとして説明する。
枠側封止部52は、図6に示すように、ホルダ部53と、かしめピン58とを備え、図4に示すように、後板部材78の右縁部に設けられた略長方形枠形状の枠側収納部82内に配設されている。
ホルダ部53は、図4及び図6に示すように、略円筒形状に形成され、枠側収納部82の左壁部82aと、枠側収納部82の右壁部82bとに対して、外周面53aから板状の連結片部55,56を伸ばして、後板部材78に連結支持されている。
また、ホルダ部53には、図6に示すように、かしめピン58が嵌挿される嵌挿孔54が形成されている。嵌挿孔54は、ホルダ部53を前後方向に貫通して形成されており、後方側から順に、六角柱穴状の大径部54aと、大径部54aより小径の円柱穴状の中径部54bと、中径部54bより小径の円柱穴状の小径部54cとにより構成され、小径部54cには、後述するかしめピン58の軸部59bが嵌挿される。
かしめピン58は、金属製とされ、図6に示すように、ピン本体59と支持リング60とを備えている。ピン本体59は、後端側の円板状の頭部59aと、頭部59aから前方に延びる小径円柱状の軸部59bとを備えている。軸部59bは、外径寸法dを嵌挿孔54の小径部54cの内径寸法Dと略等しくして形成されており、かしめピン58は、ホルダ部53に摺動可能に保持されている。軸部59bの先端部59cには、環状溝が設けられて、円板状の支持リング60が嵌められている。
支持リング60は、主基板ケース10を内枠42に取り外し不能に締結する際、ホルダ部53と後述するケース側封止部62の嵌合部63との間で位置規制されて、内周縁を軸部59bの外周面に食い込ませ、かしめピン58が引き抜かれるのを規制する。
一方、ケース側封止部62は、図6に示すように、かしめピン58が嵌挿される嵌合部63を備え、図3に示すように、主基板ケース10の蓋側ケース12の左縁部に設けられた略長方形枠形状のケース側収納部20内に配設されている。
嵌合部63は、ホルダ部53の形状にあわせて略円筒形状に形成され、図6に示すように、後方側だけに開口して前方側に延びる嵌合孔64を備えている。嵌合孔64は、ピン本体59の先端部59c側を圧入可能な小径部64bと、小径部64bの開口周縁に配設されて、支持リング60を収納可能な大径部64aとを備えている。嵌合孔64の小径部64bの内径寸法は、嵌挿孔54の小径部54cの内径寸法Dと略一致する。
また、嵌合部63は、図3及び図6に示すように、ケース側収納部20の左壁部20aと、ケース側収納部20の右壁部20bとに対して、外周面63aから連結片部65,65を伸ばすとともに、ケース側収納部20に対して天板部66を伸ばして、主基板ケース10の蓋側ケース12に連結支持されている。
主基板ケース10を内枠42に締結するには、図6(a)(b)に示すように、かしめピン58を、ホルダ部53から嵌合部63に跨がるように押し込んでかしめ、軸部59bを、ホルダ部53の小径部54cと嵌合部63の小径部64bとに跨がるように配置して、枠側封止部52とケース側封止部62とを締結する。これにより、主基板ケース10の移動が規制され、主基板ケース10は内枠42に対して取り外し不能に締結される。また、内枠42に対して前方から取り付けられている遊技盤2も、盤裏カバー30及び主基板ケース10を介して内枠42に対して締結されるため、内枠42からの取り外し方向への移動が規制される。したがって、枠側封止部52を破壊等して主基板ケース10と内枠42との封止(すなわち、主基板ケース10と内枠42との取り外し不能な締結)を解除しない限り、主基板ケース10を介して内枠42と締結された遊技盤2を、内枠42から取り外すことは不可能とされる。なお、ホルダ部53の嵌挿孔54には、主基板ケース10の締結後にかしめピン58を引き抜くことができないように、後方からキャップ67が外れ不能に嵌入される。
遊技盤2を内枠42から取り外す場合には、ホルダ部53から延びる二本の連結片部55,56を分断して(図6(b)二点鎖線参照)、枠側封止部52の連結を断った後、図7に示すように、枠側封止部52を後方(取外方向)PUへ移動させて、かしめピン58を嵌合孔64から引き抜く。これにより、内枠42と主基板ケース10との封止が解除され、遊技盤を2内枠42から外すことが可能となる。このように、遊技盤2を取り外す場合には、枠側封止部52を切除しなければならないため、枠側封止部52を切除した痕跡が遊技盤2を取り外したことの痕跡となる。
なお、内枠42には枠側封止部52が4つ設けられ、主基板ケース10にはケース側封止部62が2つ設けられていることから、一旦遊技盤2を取り外した後であっても、未使用の枠側封止部52及びケース側封止部62を利用して、再び主基板ケース10を内枠42に対して取り外し不能に締結することができる。この場合、例えば、枠側封止部52は上から4つ目のものを使用し、ケース側封止部62は上から2つ目のものを使用する。
また、新台入替など、主基板ケース10と内枠42との締結を解除し、遊技盤2を内枠42から外して、異なる遊技盤を内枠42に取り付けた場合には、図8に示すように、締結部材77を下方へスライドさせることにより、上から1つ目及び2つ目の枠側封止部52を、新たに取り付けた遊技盤が備える主基板ケース10のケース側封止部62の位置に合わせることができる。そして、例えば、上から1つ目の枠側封止部52と、主基板ケース10の最も上のケース側封止部62とを封止すれば、主基板ケース10を介して新たな遊技盤を内枠42に対して外れ不能に締結することができる。
なお、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、遊技盤2は、内枠42の前方から取り付ける構成であるが、内枠42の後方から取り付ける構成の場合には、図4に二点鎖線で示すように、締結部材77の後板部材78を揺動軸80回りに平面視時計回り方向に揺動させることにより、遊技盤2の取り付けスペースをつくることができる。そして、後方から遊技盤2を内枠42に取り付けた後、後板部材78をもとの位置まで揺動させて締結部材77をL字状に戻し、封止手段50により主基板ケース10と内枠42とを外れ不能に締結する。
なお、パチンコ遊技機1の背面側には、主制御基板5などの各基板を接続しているケーブルが多数配されているため、締結部材77は、これらのケーブルの配置の邪魔にならないように、上下方向の長さ寸法をできる限り短くして(実施形態では、主制御基板5の上下方向の長さ寸法の2/3程度の長さで)形成されている。
以上説明したように、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、遊技機枠40と、遊技機枠40の内部に取り付けられる遊技盤2と、遊技盤2の裏面2a側に取り付けられ、遊技を制御する主制御基板5を収納する主基板ケース10とを備え、遊技機枠40は、主基板ケース10を遊技機枠40に外れ不能に締結可能な締結手段を備えている。ここで、締結手段は、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、ケース側封止部62と枠側封止部52とを備える封止手段50、及び締結部材77により構成されている。
第1実施形態のパチンコ遊技機1によれば、締結手段(封止手段50及び締結部材77)により主基板ケース10と遊技機枠40とを締結した後は、主基板ケース10と遊技機枠40との締結を解除しない限り、主基板ケース10を遊技機枠40から取り外すことができず、また、主基板ケース10を介して遊技機枠40に締結されている遊技盤2も遊技機枠40から取り外し難くなる。仮に締結を解除した場合には締結手段を破壊した痕跡、すなわち、枠側封止部52を切除した痕跡が残ってしまう。よって、主基板ケース10に収納された主制御基板5を改造したり変更したりする不正行為を抑制することができる。
特に、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、締結手段(封止手段50及び締結部材77)により主基板ケース10と遊技機枠40とが外れ不能に締結されている状態においては、主基板ケース10は、遊技機枠40に取り付けられた遊技盤2から取り外せないように構成されるとともに、遊技盤2は、遊技機枠40(内枠42)からの取り外し方向への移動を規制されるように構成されている。換言すれば、締結手段(封止手段50及び締結部材77)により主基板ケース10と遊技機枠40とが外れ不能に締結されている状態においては、主基板ケース10は、遊技機枠40に取り付けられた遊技盤2から取り外すことができず、かつ、遊技機枠40とともにでなければ遊技盤2の遊技機枠40からの取り外し方向へ移動させることができないように構成されている。
よって第1実施形態のパチンコ遊技機1によれば、主基板ケース10と遊技機枠40との締結を解除しない限り、遊技盤2を遊技機枠40(内枠42)から取り外すことができない。仮に締結を解除して遊技盤2を取り外すと締結手段を破壊した痕跡、すなわち、枠側封止部52を切除した痕跡が残る。したがって、遊技盤2を遊技機枠40から取り外して、その後遊技盤2に取り付けられている主基板ケース10に収納された主制御基板5を改造又は変更する不正行為を抑制したり発見したりすることができる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、遊技機枠40は、外枠41と、外枠41の内側に回動自在に取り付けられた内枠42とを備え、遊技盤2は、内枠42に取り付けられ、締結手段(封止手段50及び締結部材77)は、内枠42と主基板ケース10とを締結する。
したがって、遊技盤2が取り付けられる内枠42と遊技盤2に取り付けられた主基板ケース10とが締結手段(封止手段50及び締結部材77)により締結されるため、内枠42の外枠41に対する回動(開き)が規制されることがない。よって、内枠42を開いて遊技盤2の裏面2a側を点検したり修理したりする必要がある場合に、支障が生じない。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、締結部材77の後板部材78は側板部材79に対して揺動軸80を中心として揺動可能とされている。換言すれば、締結手段(封止手段50及び締結部材77)は内枠42に対して変位可能とされている。したがって、内枠42に対して遊技盤2を取り付ける場合に、締結手段(封止手段50及び締結部材77)が邪魔となる場合には、締結手段(封止手段50及び締結部材77)を変位させることにより、遊技盤2を内枠42に取り付けることができる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、締結手段(封止手段50及び締結部材77)は、主基板ケース10に設けられるケース側封止部62と、遊技機枠40に設けられる枠側封止部52とを備え、ケース側封止部62と枠側封止部52とを締結することにより主基板ケース10を遊技機枠40に締結する構成とされ、枠側封止部52は、複数設けられ、ケース側封止部62に対して移動可能とされている。
よって第1実施形態のパチンコ遊技機1によれば、例えば新台入替の場合など、一旦ケース側封止部62と枠側封止部52との締結を解除し、遊技盤2を遊技機枠40から取外して、異なる遊技盤を遊技機枠40に取り付けた場合に、新しく取り付けた遊技盤におけるケース側封止部62の位置に、未使用の枠側封止部52を移動させることにより(図8参照)、再び主基板ケース10と遊技機枠40とを締結することができる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、封止手段50は、遊技機枠40側に配される枠側封止部52を切除することにより、締結が解除される構成となっている(図7参照)。よって、主基板ケース10と遊技機枠40との締結を解除した痕跡は、遊技機枠40側に残るため、主基板ケース10を傷つけることがない。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aについて、図9,10に基づいて説明する。なお、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aにおいて、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の符号を付して説明を省略する。
第1実施形態のパチンコ遊技機1では、内枠42が締結部材77を備え、内枠42と主基板ケース10とを封止手段50により外れ不能に締結するよう構成したが、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、外枠41が締結部材90を備え、外枠41と主基板ケース10とを封止手段50により外れ不能に締結するよう構成している。すなわち、第1実施形態のパチンコ遊技機1と第2実施形態のパチンコ遊技機1Aとは、締結部材が設けられている部分が内枠42であるか外枠41であるかの点で異なっており、主基板ケース10や封止手段50などの構成は互いに同様である。
図9に示すように、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、外枠41は、金属製とされ、後方から見て上下方向を長手方向とする略長方形状の枠である。外枠41は、左側部の後面側に、上下方向に略沿って延びるガイド溝86を備える。ガイド溝86には、後述する締結部材90の基端部90a(摺動部81を構成する)が摺動可能に係合されている。ガイド溝86は、横断面を略L字形状に形成された溝である。ガイド溝86は、外枠41の左側部に形成された横断面を略コ字形状とする溝部87と、この溝部87に摺動部81を配した後に外枠41に取り付けられる押え板部88とにより形成されている。押え板部88は、金属製とされ、溝部87の内面に接着されて、摺動部81がガイド溝86から外れるのを規制している。
締結部材90は、平面視略L字形状とされ、左右方向を薄肉として前後方向に延びる側板部材92と、前後方向を薄肉として左右方向に延びる後板部材91とを備えている。側板部材92と後板部材91とは、リンク機構(リンク部材96,97)によって連結されている。リンク部材96,97は、回動軸93,94,95を回動中心としてそれぞれ回動可能とされている。
第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、図9に示すように遊技盤2が内枠42に取り付けられた後、封止手段50により外枠41と主基板ケース10とが取り外し不能に締結される。封止手段50は、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の構成であり、外枠41に配設される枠側封止部52と、主基板ケース10に配設されるケース側封止部62とを相互に締結することにより、主基板ケース10を外枠41に対して取り外し不能に締結するものである。
封止手段50により外枠41と主基板ケース10とが取り外し不能に締結されると、主基板ケース10の移動が規制される。また、内枠42に対して前方から取り付けられている遊技盤2は、盤裏カバー30及び主基板ケース10を介して外枠41に対して締結される。この状態で、遊技盤2を内枠42から取り外して前方へ移動させようとした場合、リンク部材96,97の左端部及び後板部材91の左端部が内枠42の左端部に当接して、リンク部材96,97の回動が規制される。よって、遊技盤2の前方への移動、すなわち、遊技盤2の内枠42からの取り外し方向への移動は規制される。
但し、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、締結部材90を構成する側板部材92と、後板部材91とがリンク機構(リンク部材96,97)によって連結されているため、遊技機のメンテナンス時など、ガラス扉枠43と内枠42とを外枠41に対して共に開く場合には、リンク部材96,97が回動軸93,94,95を回動中心としてそれぞれ回動し、図9に示す状態から図10に示す状態に変化する。したがって、封止手段50により外枠41と主基板ケース10とが外れ不能に締結されていても、内枠42の開放が規制されることがない。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様、締結部材90がガイド溝86を上下方向にスライド可能なので(図9二点鎖線参照)、一旦、主基板ケース10と外枠41との締結を解除した場合であっても、ケース側封止部62の位置に、使用していない枠側封止部52の位置を合わせることにより、再度、主基板ケース10と外枠41とを封止することができ、主基板ケース10を介して遊技盤2を外枠41に対して外れ不能に締結することができる。
以上説明したように、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aは、遊技機枠40と、遊技機枠40の内部に取り付けられる遊技盤2と、遊技盤2の裏面2a側に取り付けられ、遊技を制御する主制御基板5を収納する主基板ケース10とを備えている。遊技機枠40は、主基板ケース10を遊技機枠40に外れ不能に締結可能な締結手段を備えている。ここで、締結手段は、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、ケース側封止部62と枠側封止部52とを備える封止手段50、及び締結部材90により構成されている。
第2実施形態のパチンコ遊技機1Aによれば、締結手段(封止手段50及び締結部材90)により主基板ケース10と遊技機枠40とを締結した後は、主基板ケース10と遊技機枠40との締結を解除しない限り、主基板ケース10を遊技機枠40から取り外すことができず、また、主基板ケース10を介して遊技機枠40に締結されている遊技盤2も遊技機枠40から取り外し難くなる。仮に締結を解除した場合には締結手段を破壊した痕跡、すなわち、枠側封止部52を切除した痕跡が残ってしまう。よって、主基板ケース10に収納された主制御基板5を改造したり変更したりする不正行為を抑制することができる。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、前記締結手段(封止手段50及び締結部材90)により主基板ケース10と遊技機枠40とが外れ不能に締結されている状態においては、主基板ケース10は、遊技機枠40に取り付けられた遊技盤2から取り外せないように構成されるとともに、遊技盤2は、遊技機枠40からの取り外し方向への移動を規制されるように構成されている。したがって、主基板ケース10と遊技機枠40との締結を解除しない限り、遊技盤2を遊技機枠40から取り外すことができない。仮に締結を解除して遊技盤2を取り外すと締結手段を破壊した痕跡、すなわち、枠側封止部52を切除した痕跡が残る。したがって、遊技盤2を遊技機枠40から取り外して、その後遊技盤2に取り付けられている主基板ケース10に収納された主制御基板5を改造又は変更する不正行為を抑制したり発見したりすることができる。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、遊技機枠40は、外枠41と、外枠41の内側に回動自在に取り付けられた内枠42とを備え、遊技盤2は、内枠42に取り付けられ、締結手段(封止手段50及び締結部材90)は、外枠41と主基板ケース10とを締結している。したがって、遊技盤2が取り付けられた内枠42を外枠41から取り外そうとしても、外枠41と遊技盤2とが主基板ケース10を介して締結手段(封止手段50及び締結部材90)により締結されているため、内枠42ごと遊技盤2を遊技機枠40から取り外すことができない。よって、遊技盤2の取り付けられた内枠42が外枠41から外されてしまうのを防止することができる。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、締結手段(封止手段50及び締結部材90)は、内枠42が外枠41に対して回動するのに伴って変位するよう構成されている(図10参照)。したがって、内枠42の外枠41に対する回動(開き)が規制されることがない。よって、内枠42を開いて遊技盤2の裏面2a側を点検したり修理したりする必要がある場合に、支障が生じない。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、締結手段(封止手段50及び締結部材90)は、主基板ケース10に設けられるケース側封止部62と、遊技機枠40に設けられる枠側封止部52とを備え、ケース側封止部62と枠側封止部52とを締結することにより主基板ケース10を遊技機枠40(外枠41)に締結する構成とされ、枠側封止部52は、複数設けられ、ケース側封止部62に対して移動可能とされている(図9二点鎖線参照)。したがって、例えば新台入替の場合など、一旦ケース側封止部62と枠側封止部52との締結を解除し、遊技盤2を遊技機枠40から取外して、異なる遊技盤を遊技機枠40に取り付けた場合に、新しく取り付けた遊技盤におけるケース側封止部62の位置に、未使用の枠側封止部52を移動させることにより、再び主基板ケース10と遊技機枠40(外枠41)とを締結することができる。
3.変更例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない限りにおいて種々の構成を採り得る。
例えば、実施形態では、締結部材77は、内枠42又は外枠41の左側部に取り付けて構成したが、遊技機枠40と主基板ケース10とを外れ不能に締結可能であれば、締結部材77は、遊技機枠40のいずれの位置に設けてもよい。たとえば、締結部材77を、内枠42又は外枠41の右側部に設けて構成してもよい。
また、第2実施形態では、枠側封止部52を備える後板部材91を、側板部材92に対してリンク部材96,97により連結し、側板部材79を外枠41に配設する構成としたが、枠側封止部52を備える後板部材91を金属性の鎖やワイヤーなどの連結部材によって外枠42に連結する構成としてもよい。この場合、連結部材は、内枠42が閉められている状態においては撓み、内枠42を開放したときには延びるような長さで構成し、内枠42が外枠41に対して開くことができるように構成する。
また、第2実施形態では、後板部材91と側板部材92とをリンク部材96,97により連結し、内枠42を開いた際に、内枠42と共に移動する遊技盤2につられて、後板部材91も移動するよう構成したが(図10参照)、内枠42の開放を考慮しなければ、第1実施形態の締結部材77と同様の構成の締結部材を、外枠41に設けて構成してもよい。
また、実施形態では、主基板ケース10は盤裏カバー30を介して遊技盤2の裏面2aに取り付けられる構成としたが、主基板ケース10を遊技盤2の裏面2a側に取り付けることができれば盤裏カバー30はなくてもよく、例えば、主基板ケース10を直接遊技盤2に固定するなどの構成としてもよい。
また、実施形態では、封止手段50は、かしめピンにより封止部相互を締結する構成としたが、遊技機枠40と主基板ケース10とを取り外し不能に締結可能であれば、他の構成のものを用いてもよい。例えば、かしめピンを利用せず、鉄片を用いて封止部相互を締結する構成や、ワンウェイネジを用いて封止部相互を締結する構成などを採用することができる。また、遊技機枠40と主基板ケース10とに錠前取付部を設け、南京錠や符号錠などの鍵を用いて、両錠前取付部に跨るように錠前をかけて、遊技機枠40と主基板ケース10とを取り外し不能に締結したり、電子錠を用いて遊技機枠40と主基板ケース10とを取り外し不能に締結したりする構成を、締結手段として採用してもよい。