以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。本実施形態は、冷凍装置によって構成された空調機(10)である。
〈空調機の全体構成〉
図1に示すように、本実施形態の空調機(10)は、利用側ユニットである室内ユニット(12)と、熱源側ユニットである室外ユニット(11)とを一つずつ備えている。この空調機(10)では、室外ユニット(11)と室内ユニット(12)を配管で接続することによって冷媒回路(20)が形成されている。
なお、室内ユニット(12)及び室外ユニット(11)の台数は、単なる一例である。つまり、本実施形態の空調機(10)では、一台の室外ユニット(11)に複数台の室内ユニット(12)を接続することで冷媒回路(20)が形成されていてもよいし、複数台の室外ユニット(11)と複数台の室内ユニット(12)を互いに接続することで冷媒回路(20)が形成されていてもよい。
冷媒回路(20)には、圧縮機(31)と、熱源側熱交換器である室外熱交換器(40)と、利用側熱交換器である室内熱交換器(32)と、膨張弁(33)と、四方切換弁(34)とが設けられている。また、この冷媒回路(20)には、四路弁(60)が切換機構(35)として設けられている。圧縮機(31)、室外熱交換器(40)、膨張弁(33)、四方切換弁(34)、及び四路弁(60)は、室外ユニット(11)に収容されている。室内熱交換器(32)は、室内ユニット(12)に収容されている。また、図示しないが、室外ユニット(11)には室外熱交換器(40)へ室外空気を供給するための室外ファンが設けられ、室内ユニット(12)には室内熱交換器(32)へ室内空気を供給するための室内ファンが設けられている。
圧縮機(31)は、密閉型のロータリ圧縮機またはスクロール圧縮機である。冷媒回路(20)において、圧縮機(31)は、その吐出管が四方切換弁(34)の第1ポートに配管を介して接続され、その吸入管が四方切換弁(34)の第2ポートに配管を介して接続される。
室外熱交換器(40)は、立設された第1ヘッダ部材(46)及び第2ヘッダ部材(47)と、多数の伝熱管(53,58)とを備え、冷媒を室外空気と熱交換させる。室外熱交換器(40)の詳細な構造については、後述する。室内熱交換器(32)は、いわゆるクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であって、冷媒を室内空気と熱交換させる。
膨張弁(33)は、いわゆる電子膨張弁(33)である。四方切換弁(34)は、四つのポートを備えており、第1ポートが第3ポートと連通し且つ第2ポートが第4ポートと連通する第1状態(図1に示す状態)と、第1ポートが第4ポートと連通し且つ第2ポート第3ポートと連通がする第2状態(図2に示す状態)とに切り換わる。四路弁(60)は、四つのポート(71〜74)を備えている。四路弁(60)の詳細な構造については、後述する。
冷媒回路(20)には、第1ガス側配管(21)と、第2ガス側配管(22)と、液側配管(23)とが設けられている。第1ガス側配管(21)は、その一端が四方切換弁(34)の第3ポートに接続され、その他端が室外熱交換器(40)の第1ヘッダ部材(46)の上端部に接続されている。第2ガス側配管(22)は、その一端が四方切換弁(34)の第4ポートに接続され、その他端が室内熱交換器(32)のガス側端に接続されている。液側配管(23)は、その一端が四路弁(60)の第3ポート(73)に接続され、その他端が室内熱交換器(32)の液側端に接続されている。この液側配管(23)の途中には、膨張弁(33)が設けられている。
また、冷媒回路(20)には、ガス側接続管(24)と、液側接続管(25)と、接続管(26)とが設けられている。ガス側接続管(24)は、その一端が四路弁(60)の第1ポート(71)に接続され、その他端が第1ガス側配管(21)に接続されている。液側接続管(25)は、その一端が四路弁(60)の第4ポート(74)に接続され、その他端が室外熱交換器(40)の第2ヘッダ部材(47)の下端部に接続されている。接続管(26)は、その一端が四路弁(60)の第2ポート(72)に接続され、その他端が室外熱交換器(40)の第1ヘッダ部材(46)の下端部に接続されている。
〈室外熱交換器の構造〉
室外熱交換器(40)の詳細な構造について、図4〜図6を参照しながら説明する。本実施形態の室外熱交換器(40)は、一つの熱交換器ユニット(45)によって構成されている。
図4及び図5に示すように、室外熱交換器(40)を構成する熱交換器ユニット(45)は、一つの第1ヘッダ部材(46)と、一つの第2ヘッダ部材(47)と、多数の伝熱管(53,58)と、多数のフィン(54,59)とを備えている。第1ヘッダ部材(46)、第2ヘッダ部材(47)、伝熱管(53,58)、及びフィン(54,59)は、何れもアルミニウム合金製の部材であって、互いにロウ付けによって接合されている。
第1ヘッダ部材(46)と第2ヘッダ部材(47)は、何れも両端が閉塞された細長い中空円筒状に形成されている。図5では、熱交換器ユニット(45)の左端に第1ヘッダ部材(46)が立設され、熱交換器ユニット(45)の右端に第2ヘッダ部材(47)が立設されている。つまり、第1ヘッダ部材(46)と第2ヘッダ部材(47)は、それぞれの軸方向が上下方向となる姿勢で設置されている。
図6に示すように、伝熱管(53,58)は、扁平な形状にされており、その内部に複数の冷媒流路(49)が一列に形成されている。熱交換器ユニット(45)において、伝熱管(53,58)は、それぞれの軸方向が左右方向となり且つ互いの側面が向かい合う姿勢で、第1ヘッダ部材(46)及び第2ヘッダ部材(47)の軸方向に所定の間隔をおいて配列されている。つまり、熱交換器ユニット(45)において、伝熱管(53,58)は、第1ヘッダ部材(46)から第2ヘッダ部材(47)に亘って互いに平行に配置されている。各伝熱管(53,58)は、その一端部が第1ヘッダ部材(46)に挿入され、その他端部が第2ヘッダ部材(47)に挿入されている。各伝熱管(53,58)内の冷媒流路(49)は、その一端が第1ヘッダ部材(46)の内部空間に連通し、その他端が第2ヘッダ部材(47)の内部空間に連通している。
フィン(54,59)は、隣り合った伝熱管(53,58)の間に設けられている。各フィン(54,59)は、上下に蛇行する波板状に形成され、その波形の稜線が熱交換器ユニット(45)の前後方向(図5の紙面に垂直な方向)となる姿勢で設置されている。熱交換器ユニット(45)では、図5の紙面に垂直な方向へ空気が通過する。
図5に示すように、第1ヘッダ部材(46)には、円板状の仕切板(48)が設けられている。第1ヘッダ部材(46)の内部空間は、仕切板(48)によって上下に仕切られている。一方、第2ヘッダ部材(47)の内部空間は、仕切られていない一つの空間となっている。
熱交換器ユニット(45)では、仕切板(48)よりも上側の部分が主熱交換部(50)を構成し、仕切板(48)よりも下側の部分が補助熱交換部(55)を構成している。
具体的に、第1ヘッダ部材(46)では、仕切板(48)よりも上側の部分が主熱交換部(50)の第1ヘッダ(51)を構成し、仕切板(48)よりも下側の部分が補助熱交換部(55)の第1ヘッダ(56)を構成している。熱交換器ユニット(45)に設けられた伝熱管(53,58)は、主熱交換部(50)の第1ヘッダ(51)に接続するものが主熱交換部(50)の伝熱管(53)となり、補助熱交換部(55)の第1ヘッダ(56)に接続するものが補助熱交換部(55)の伝熱管(58)となっている。また、熱交換器ユニット(45)に設けられたフィン(54,59)は、主熱交換部(50)の伝熱管(53)の間に設けられているものが主熱交換部(50)のフィン(54)となり、補助熱交換部(55)の伝熱管(58)の間に設けられているものが補助熱交換部(55)のフィン(59)となっている。第2ヘッダ部材(47)では、主熱交換部(50)の伝熱管(53)が挿入された部分が主熱交換部(50)の第2ヘッダ(52)を構成し、補助熱交換部(55)の伝熱管(58)が挿入された部分が補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)を構成している。
本実施形態の室外熱交換器(40)では、補助熱交換部(55)の伝熱管(58)の本数が、主熱交換部(50)の伝熱管(53)の本数よりも少なくなっている。具体的に、補助熱交換部(55)の伝熱管(58)の本数は、主熱交換部(50)の伝熱管(53)の本数の1/9程度となっている。なお、図4及び図5に図示された伝熱管(53,58)の本数は、実際の室外熱交換器(40)に設けられた伝熱管(53,58)の本数とは異なっている。
上述したように、冷媒回路(20)では、第1ガス側配管(21)が第1ヘッダ部材(46)の上端部に、接続管(26)が第1ヘッダ部材(46)の下端部に、液側接続管(25)が第2ヘッダ部材(47)の下端部に、それぞれ接続されている(図1を参照)。つまり、室外熱交換器(40)では、主熱交換部(50)の第1ヘッダ(51)に第1ガス側配管(21)が、補助熱交換部(55)の第1ヘッダ(56)に接続管(26)が、補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)に液側接続管(25)が、それぞれ接続されている。
〈四路弁の構造〉
四路弁(60)の詳細な構造について、図7を参照しながら説明する。この四路弁(60)は、弁本体(61)と、パイロット弁(62)とを備えている。
弁本体(61)は、ケース部材(65)と、弁座部材(70)と、ピストン部材(80)とを備えている。ケース部材(65)は、両端が閉塞された中空円筒状の部材である。弁座部材(70)は、厚板状の部材であって、ケース部材(65)の側部を貫通するように設けられている。この弁座部材(70)には、四つのポート(71〜74)が一列に並んで形成されている。各ポート(71〜74)は、弁座部材(70)をその厚さ方向に貫通する貫通孔である。各ポート(71〜74)は、それぞれの一端が弁座部材(70)の外側面に開口し、それぞれの他端が弁座部材(70)の内側面に開口している。
ピストン部材(80)は、ケース部材(65)に収容されている。ピストン部材(80)では、その一端(図7における左端)に第1ピストン(81)が設けられ、その他端(同図における右端)に第2ピストン(82)が設けられている。第1ピストン(81)と第2ピストン(82)のそれぞれは、外周面がケース部材(65)の内周面と摺接する円板状に形成されている。ケース部材(65)の内部空間は、第1ピストン(81)と第2ピストン(82)によって、三つの部分に区画されている。つまり、ケース部材(65)の内部空間では、図7における第1ピストン(81)の左側の部分が第1室(66)を構成し、同図における第2ピストン(82)の右側の部分が第2室(67)を構成し、第1ピストン(81)と第2ピストン(82)の間の部分が中央空間(68)を構成している。
ピストン部材(80)における第1ピストン(81)と第2ピストン(82)の間には、弁体(83)が設けられている。つまり、この弁体(83)は、中央空間(68)に配置されている。弁体(83)は、ドーム部(84)と脚部(85)とを備えている。ドーム部(84)は、カップ状に形成されている。脚部(85)は、ドーム部(84)の開口端(図7における上端)から外側へ延びる平板状に形成されている。脚部(85)におけるドーム部(84)とは反対側の表面は、平坦面となっており、弁座部材(70)の内側面と摺接する。ドーム部(84)の内側の空間は、弁体(83)と弁座部材(70)に囲まれたドーム内空間(86)となっている。
四路弁(60)には、第1導圧管(63)と第2導圧管(64)とが設けられている。第1導圧管(63)は、その一端がパイロット弁(62)に接続され、その他端が液側配管(23)における膨張弁(33)と室内熱交換器(32)の間に接続されている。第2導圧管(64)は、その一端がパイロット弁(62)に接続され、その他端がガス側接続管(24)に接続されている。
パイロット弁(62)は、ケース部材(65)内の第1室(66)と第2室(67)のそれぞれに、配管を介して接続されている。このパイロット弁(62)は、第1導圧管(63)を第1室(66)に連通させ且つ第2導圧管(64)を第2室(67)に連通させる第1状態(図7(A)に示す状態)と、第1導圧管(63)を第2室(67)に連通させ且つ第2導圧管(64)を第1室(66)に連通させる第2状態(図7(B)に示す状態)とに切り換わる。
先ず、図7(A)に示すように、パイロット弁(62)が第1状態になると、第2室(67)の圧力が第1室(66)の圧力よりも高くなり、ピストン部材(80)が同図における左端寄りに移動する。この状態では、弁座部材(70)の内側面における第2ポート(72)及び第3ポート(73)の開口端が、弁体(83)のドーム部(84)によって覆われる。そして、第1ポート(71)は中央空間(68)における弁体(83)の外側の部分に連通し、第2ポート(72)及び第3ポート(73)はドーム内空間(86)に連通し、第4ポート(74)は弁体(83)の脚部(85)によって塞がれる。中央空間(68)における弁体(83)の外側の部分は、ケース部材(65)の外部に連通しない閉空間である。従って、第1ポート(71)は、実質的には閉鎖されている。このように、パイロット弁(62)が第1状態になると、四路弁(60)の弁本体(61)は、第2ポート(72)が第3ポート(73)と連通し且つ第1ポート(71)及び第4ポート(74)が閉鎖される第1状態となる。つまり、第1状態の四路弁(60)では、パイロット弁(62)と弁本体(61)の両方が第1状態となる。
第1状態の弁本体(61)では、中央空間(68)が第1ポート(71)を介して第1ガス側配管(21)と連通する。従って、後述する冷房運転中には、中央空間(68)における弁体(83)の外側の部分の圧力が、ドーム内空間(86)の圧力よりも高くなる。このため、弁体(83)が弁座部材(70)の内側面に押し付けられ、弁体(83)と弁座部材(70)の隙間から漏れ出す冷媒の量が低く抑えられる。
次に、図7(B)に示すように、パイロット弁(62)が第2状態になると、第1室(66)の圧力が第2室(67)の圧力よりも高くなり、ピストン部材(80)が同図における右端寄りに移動する。この状態では、弁座部材(70)の内側面における第1ポート(71)及び第2ポート(72)の開口端が、弁体(83)のドーム部(84)によって覆われる。そして、第1ポート(71)及び第2ポート(72)はドーム内空間(86)に連通し、第3ポート(73)及び第4ポート(74)は中央空間(68)における弁体(83)の外側の部分に連通する。このように、パイロット弁(62)が第2状態になると、四路弁(60)の弁本体(61)は、第1ポート(71)が第2ポート(72)と連通し且つ第3ポート(73)が第4ポート(74)と連通する第2状態となる。つまり、第2状態の四路弁(60)では、パイロット弁(62)と弁本体(61)の両方が第2状態となる。
−運転動作−
空調機(10)の運転動作について説明する。この空調機(10)は、冷却動作である冷房運転と、加熱動作である暖房運転とを行う。また、暖房運転中において、この空調機(10)は、室外熱交換器(40)に付着した霜を融かすために除霜動作を行う。
〈冷房運転〉
冷房運転時の空調機(10)の運転動作について、図1を参照しながら説明する。
冷房運転時には、四方切換弁(34)と四路弁(60)の両方が第1状態に設定される。また、膨張弁(33)の開度は、室内熱交換器(32)のガス側端から流出する冷媒の過熱度が所定の目標値(例えば、5℃)となるように調節される。また、冷房運転時には、室外ファンによって室外空気が室外熱交換器(40)へ供給され、室内ファンによって室内空気が室内熱交換器(32)へ供給される。
第1状態の四路弁(60)では、第1ポート(71)と第4ポート(74)とが閉鎖され、第2ポート(72)と第3ポート(73)が互いに連通する。このため、室外熱交換器(40)は、冷媒が主熱交換部(50)を通過後に補助熱交換部(55)を通過する直列状態となる。
冷媒回路(20)において、圧縮機(31)から吐出された冷媒は、四方切換弁(34)と第1ガス側配管(21)を順に通過し、その後に主熱交換部(50)の第1ヘッダ(51)へ流入する。この第1ヘッダ(51)へ流入した冷媒は、主熱交換部(50)の各伝熱管(53)へ分かれて流入し、各伝熱管(53)の冷媒流路(49)を通過する間に室外空気へ放熱して凝縮する。各伝熱管(53)を通過した冷媒は、主熱交換部(50)の第2ヘッダ(52)へ流れ込んで合流し、その後に補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)へと流れ落ちる。この第2ヘッダ(57)へ流入した冷媒は、補助熱交換部(55)の各伝熱管(58)へ分かれて流入し、各伝熱管(58)の冷媒流路(49)を通過する間に室外空気へ放熱して過冷却状態となる。各伝熱管(58)を通過した冷媒は、補助熱交換部(55)の第1ヘッダ(56)へ流れ込んで合流する。
補助熱交換部(55)の第1ヘッダ(56)から接続管(26)へ流入した冷媒は、四路弁(60)を通過後に液側配管(23)へ流入し、膨張弁(33)を通過する際に膨張(圧力降下)した後に室内熱交換器(32)の液側端へ流入する。室内熱交換器(32)へ流入した冷媒は、室内空気から吸熱して蒸発する。室内ユニット(12)は、吸い込んだ室内空気を室内熱交換器(32)へ供給し、室内熱交換器(32)において冷却された室内空気を室内へ送り返す。
室内熱交換器(32)において蒸発した冷媒は、室内熱交換器(32)のガス側端から第2ガス側配管(22)へ流入する。その後、冷媒は、四方切換弁(34)を通って圧縮機(31)へ吸入される。圧縮機(31)は、吸入した冷媒を圧縮してから吐出する。
〈暖房運転〉
暖房運転時の空調機(10)の運転動作について、図2を参照しながら説明する。
暖房運転時には、四方切換弁(34)と四路弁(60)の両方が第2状態に設定される。また、膨張弁(33)の開度は、室外熱交換器(40)から流出する冷媒の過熱度が所定の目標値(例えば、5℃)となるように調節される。また、暖房運転時には、室外ファンによって室外空気が室外熱交換器(40)へ供給され、室内ファンによって室内空気が室内熱交換器(32)へ供給される。
第2状態の四路弁(60)では、第1ポート(71)と第2ポート(72)が互いに連通し、第3ポート(73)と第4ポート(74)が互いに連通する。このため、室外熱交換器(40)は、冷媒の一部が主熱交換部(50)を通過して残りが補助熱交換部(55)を通過する並列状態となる。
冷媒回路(20)において、圧縮機(31)から吐出された冷媒は、四方切換弁(34)と第2ガス側配管(22)を順に通過し、その後に室内熱交換器(32)のガス側端へ流入する。室内熱交換器(32)へ流入した冷媒は、室内空気へ放熱して凝縮する。室内ユニット(12)は、吸い込んだ室内空気を室内熱交換器(32)へ供給し、室内熱交換器(32)において加熱された室内空気を室内へ送り返す。
室内熱交換器(32)の液側端から液側配管(23)へ流入した冷媒は、膨張弁(33)を通過する際に膨張(圧力降下)した後に、四路弁(60)と液側接続管(25)を順に通過して補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)へ流入する。補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)は、主熱交換部(50)の第2ヘッダ(57)と連通している。このため、補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)へ流入した冷媒は、その一部が補助熱交換部(55)の伝熱管(58)へ分かれて流入し、残りが主熱交換部(50)の第2ヘッダ(57)から伝熱管(53)へ分かれて流入する。各伝熱管(53,58)へ流入した冷媒は、冷媒流路(49)を通過する間に室外空気から吸熱して蒸発する。
主熱交換部(50)の各伝熱管(53)を通過した冷媒は、主熱交換部(50)の第1ヘッダ(51)へ流入して合流し、その後に第1ガス側配管(21)へ流入する。一方、補助熱交換部(55)の各伝熱管(58)を通過した冷媒は、補助熱交換部(55)の第1ヘッダ(56)へ流入して合流し、その後に接続管(26)と四路弁(60)とガス側接続管(24)とを順に通過して第1ガス側配管(21)へ流入する。第1ガス側配管(21)を流れる冷媒は、四方切換弁(34)を通過後に圧縮機(31)へ吸入される。圧縮機(31)は、吸入した冷媒を圧縮してから吐出する。
〈除霜動作〉
室外空気の温度が低い(例えば、0℃以下)の状態で暖房運転を行うと、蒸発器として機能する室外熱交換器(40)に霜が付着する。室外熱交換器(40)に霜が付着すると、室外熱交換器(40)を通過しようとする室外空気の流れが阻害され、室外熱交換器(40)における冷媒の吸熱量が減少する。そこで、室外熱交換器(40)への霜の付着が予想される運転状態において、空調機(10)は、例えば暖房運転の継続時間が所定値(たとえは数十分)に達する行う毎に、除霜動作を行う。
除霜動作時の空調機(10)の運転動作について、図3を参照しながら説明する。
除霜動作時には、四方切換弁(34)が第1状態に設定され、四路弁(60)が第2状態に設定される。また、膨張弁(33)の開度は、所定の開度に保持される。また、暖房運転時には、室外ファン及び室内ファンが停止する。
除霜動作時において、四路弁(60)は、第2状態に設定される。このため、室外熱交換器(40)は、暖房運転中と同様に、冷媒の一部が主熱交換部(50)を通過して残りが補助熱交換部(55)を通過する並列状態となる。
冷媒回路(20)において、圧縮機(31)から吐出された冷媒は、四方切換弁(34)を通って第1ガス側配管(21)へ流入する。第1ガス側配管(21)を流れる冷媒は、その一部が主熱交換部(50)の第1ヘッダ(51)へ流入し、その残りがガス側接続管(24)と四路弁(60)と接続管(26)とを順に通って補助熱交換部(55)の第1ヘッダ(56)へ流入する。主熱交換部(50)では、第1ヘッダ(51)へ流入した冷媒が各伝熱管(53)へ分かれて流入する。補助熱交換部(55)では、第1ヘッダ(56)へ流入した冷媒が各伝熱管(58)へ分かれて流入する。各伝熱管(53,58)へ流入した冷媒は、冷媒流路(49)を流れる間に放熱して凝縮する。室外熱交換器(40)に付着した霜は、各伝熱管(53,58)を流れる冷媒によって暖められて融ける。
主熱交換部(50)の各伝熱管(53)を通過した冷媒は、主熱交換部(50)の第2ヘッダ(52)へ流れ込んで合流し、その後に補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)へと流れ落ちる。補助熱交換部(55)の各伝熱管(58)を通過した冷媒は、補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)へ流れ込み、主熱交換部(50)の各伝熱管(53)を通過した冷媒と合流する。補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)から液側接続管(25)へ流入した冷媒は、四路弁(60)と液側配管(23)と室内熱交換器(32)とを順に通過して第2ガス側配管(22)へ流入し、その後に四方切換弁(34)を通って圧縮機(31)へ吸入される。圧縮機(31)は、吸入した冷媒を圧縮してから吐出する。
−実施形態1の効果−
本実施形態の空調機(10)では、室外熱交換器(40)に主熱交換部(50)と補助熱交換部(55)とが設けられ、補助熱交換部(55)の伝熱管(58)が主熱交換部(50)の伝熱管(53)よりも少数となっている。また、本実施形態の空調機(10)には、四路弁(60)が設けられる。
冷房運転中の空調機(10)では、四路弁(60)が室外熱交換器(40)を直列状態とし、冷媒が主熱交換部(50)を通過後に補助熱交換部(55)を通過する。主熱交換部(50)を通過する過程で冷媒が凝縮するため、補助熱交換部(55)へ流入する冷媒の比体積は、主熱交換部(50)へ流入する冷媒の比体積よりも小さくなる。一方、補助熱交換部(55)の伝熱管(58)は、主熱交換部(50)の伝熱管(53)よりも少数となっている。このため、流入する冷媒の比体積が小さくなる補助熱交換部(55)においても、伝熱管(58)内における冷媒の流速の低下が抑えられる。その結果、冷媒と伝熱管(58)の間の熱伝達係数の低下が抑えられ、冷媒と室外空気の間の熱交換量の低下が抑えられる。
暖房運転中の空調機(10)では、四路弁(60)が室外熱交換器(40)を並列状態としている。そして、室外熱交換器(40)を流れる冷媒は、その一部が主熱交換部(50)を通過して残りが補助熱交換部(55)を通過し、主熱交換部(50)又は補助熱交換部(55)を通過する過程で室外空気から吸熱して蒸発する。冷媒中のガス冷媒の割合が増えると、冷媒の比体積が増大する。しかし、室外熱交換器(40)へ流入した冷媒は、主熱交換部(50)の各伝熱管(53)と補助熱交換部(55)の各伝熱管(58)の両方に分かれて流入する。このため、伝熱管(53,58)の冷媒流路(49)における冷媒の流速が低く抑えられ、伝熱管(53,58)を通過する間における冷媒の圧力損失の増大が抑えられる。
本実施形態の空調機(10)では、暖房運転中に四路弁(60)が室外熱交換器(40)を並列状態としている。このため、暖房運転中の室外熱交換器(40)において冷媒が補助熱交換部(55)と主熱交換部(50)を順に通過する場合に比べ、室外熱交換器(40)を通過する間における冷媒の圧力損失を低減することができる。このため、室外熱交換器(40)へ流入する冷媒の圧力と温度を引き下げることができる。その結果、室外熱交換器(40)における冷媒と室外空気の温度差が拡大し、室外熱交換器(40)における冷媒の吸熱量が増加することとなる。
このように、本実施形態の空調機(10)によれば、冷房運転中には四路弁(60)が室外熱交換器(40)を直列状態とすることによって室外熱交換器(40)における冷媒の放熱量を増大させることができ、暖房運転中には四路弁(60)が室外熱交換器(40)を並列状態とすることによって室外熱交換器(40)における冷媒の吸熱量を増大させることができる。従って、本実施形態によれば、冷房運転だけでなく、暖房運転においても室外熱交換器(40)の能力を向上させることができる。
本実施形態の室外熱交換器(40)では、補助熱交換部(55)が主熱交換部(50)の下方に配置されている。このため、冷房運転中の室外熱交換器(40)では、主熱交換部(50)の伝熱管(53)内で凝縮して第2ヘッダ(52)へ流入した冷媒を、圧力差と重力の両方によって補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57)へスムーズに送ることができる。従って、本実施形態によれば、室外熱交換器(40)を通過する間における冷媒の圧力損失を低減できる。
本実施形態の空調機(10)では、室外熱交換器(40)において冷媒が凝縮する除霜動作中に、四路弁(60)が室外熱交換器(40)を並列状態にしている。このため、室外熱交換器(40)に付着した霜を確実に融かすことが可能となる。ここでは、その理由を説明する。
補助熱交換部(55)が主熱交換部(50)の下方に配置されている場合、暖房運転中の室外熱交換器(40)では、主熱交換部(50)において生じた凝縮水が補助熱交換部(55)へ流れ落ちて凍結することがある。また、除霜動作中には、主熱交換部(50)に付着していた霜が融けきらずに落下することがあり、落下した霜が補助熱交換部(55)に接した状態で暖房運転が再開されると、主熱交換部(50)から落下してきた霜が補助熱交換部(55)に付着するおそれもある。従って、補助熱交換部(55)が主熱交換部(50)の下方に配置されている場合には、補助熱交換器に付着する霜の量が主熱交換部(50)に付着する霜の量よりも多くなる傾向がある。
仮に、除霜動作中にも(冷房運転中と同様に)四路弁(60)が室外熱交換器(40)を直列状態にしたとすると、除霜動作中の室外熱交換器(40)では、圧縮機(31)から供給された冷媒が主熱交換部(50)を通過後に補助熱交換部(55)へ流入することになる。つまり、主熱交換部(50)よりも補助熱交換部(55)の方が付着する霜の量が多いにも拘わらず、除霜動作中には主熱交換部(50)を通過する間に放熱した冷媒が補助熱交換部(55)へ流入することになる。このため、補助熱交換部(55)に付着した霜を確実に融かすことが困難となり、暖房運転中に室外熱交換器(40)の能力が充分に発揮されなくなるおそれがある。
これに対し、本実施形態の空調機(10)では、除霜動作中に四路弁(60)が室外熱交換器(40)を並列状態にしており、圧縮機(31)から室外熱交換器(40)へ供給された高温高圧のガス冷媒が、主熱交換部(50)だけでなく補助熱交換部(55)にも導入される。従って、本実施形態によれば、除霜動作中に四路弁(60)が室外熱交換器(40)を直列状態にする場合に比べ、除霜動作中に補助熱交換部(55)へ流入する冷媒の温度を上昇させることができ、主熱交換部(50)に付着した霜と補助熱交換部(55)に付着した霜の両方を確実に融かすことが可能となる。
本実施形態の空調機(10)では、一つの四路弁(60)が切換機構(35)として冷媒回路(20)に設けられており、この四路弁(60)によって室外熱交換器(40)が直列状態と並列状態に切り換えられる。従って、本実施形態によれば、空調機(10)の複雑化を最小限に抑えつつ、冷房運転と暖房運転の両方において室外熱交換器(40)の能力を向上させることができる。
−実施形態1の変形例1−
図8に示すように、本実施形態の空調機(10)には、四路弁(60)に代えて三つの電磁弁(91,92,93)が切換機構(35)として設けられていてもよい。ここでは、本変形例の空調機(10)の冷媒回路(20)について、図1の冷媒回路(20)と異なる点を説明する。
本変形例の冷媒回路(20)では、液側配管(23)の一端が第1電磁弁(91)の一端に接続され、接続管(26)の一端が第1電磁弁(91)の他端に接続され、ガス側接続管(24)の一端が接続管(26)に接続され、液側接続管(25)の一端が液側配管(23)における膨張弁(33)と第1電磁弁(91)の間に接続されている。また、ガス側接続管(24)の途中には第2電磁弁(92)が設けられ、液側接続管(25)の途中には第3電磁弁(93)が設けられている。本変形例では、第1電磁弁(91)、第2電磁弁(92)、及び第3電磁弁(93)が切換機構(35)を構成している。なお、液側配管(23)、ガス側接続管(24)、液側接続管(25)、及び接続管(26)の他端の接続先は、図1の冷媒回路(20)と同じである。
本変形例の切換機構(35)は、第1状態と第2状態とに切り換わる。第1状態では、第1電磁弁(91)が開放されて第2電磁弁(92)及び第3電磁弁(93)が閉鎖される。第2状態では、第1電磁弁(91)が閉鎖されて第2電磁弁(92)及び第3電磁弁(93)が開放される。切換機構(35)が第1状態になると、室外熱交換器(40)が直列状態となり、冷媒が主熱交換部(50)を通過後に補助熱交換部(55)を通過する。一方、切換機構(35)が第2状態になると、室外熱交換器(40)が並列状態となり、冷媒の一部が主熱交換部(50)を通過して残りが補助熱交換部(55)を通過する。
−実施形態1の変形例2−
図9に示すように、本実施形態の空調機(10)には、四路弁(60)に代えて二つの三方弁(96,97)が切換機構(35)として設けられていてもよい。ここでは、本変形例の空調機(10)の冷媒回路(20)について、図1の冷媒回路(20)と異なる点を説明する。
本変形例の冷媒回路(20)では、液側配管(23)の一端が第1三方弁(96)の第1ポートに接続され、接続管(26)の一端が第2三方弁(97)の第1ポートに接続され、ガス側接続管(24)の一端が第2三方弁(97)の第3ポートに接続され、液側接続管(25)の一端が第1三方弁(96)の第3ポートに接続されている。また、第1三方弁(96)の第2ポートと第2三方弁(97)の第2ポートは、配管を介して互いに接続されている。本変形例では、第1三方弁(96)及び第2三方弁(97)が切換機構(35)を構成している。なお、液側配管(23)、ガス側接続管(24)、液側接続管(25)、及び接続管(26)の他端の接続先は、図1の冷媒回路(20)と同じである。
本変形例の切換機構(35)は、第1状態と第2状態とに切り換わる。第1状態において、第1三方弁(96)と第2三方弁(97)のそれぞれは、第1ポートが第2ポートと連通して第3ポートから遮断された状態に設定される。第2状態において、第1三方弁(96)と第2三方弁(97)のそれぞれは、第1ポートが第3ポートと連通して第2ポートから遮断された状態に設定される。切換機構(35)が第1状態になると、室外熱交換器(40)が直列状態となり、冷媒が主熱交換部(50)を通過後に補助熱交換部(55)を通過する。一方、切換機構(35)が第2状態になると、室外熱交換器(40)が並列状態となり、冷媒の一部が主熱交換部(50)を通過して残りが補助熱交換部(55)を通過する。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。本実施形態は、上記実施形態1の空調機(10)において、四路弁(60)の構成を変更したものである。ここでは、本実施形態の四路弁(60)について、上記実施形態1の四路弁(60)と異なる点を説明する。
図10に示すように、本実施形態の四路弁(60)では、パイロット弁(62)が省略されている。この四路弁(60)において、第1導圧管(63)の一端は、ケース部材(65)の一端面(図10における左端面)に接続され、第2導圧管(64)の一端は、ケース部材(65)の他端面(図10における右端面)に接続されている。つまり、この四路弁(60)において、第1導圧管(63)はケース部材(65)内の第1室(66)に常に連通し、第2導圧管(64)はケース部材(65)内の第2室(67)に常に連通する。なお、第1導圧管(63)及び第2導圧管(64)の他端の接続先は、上記実施形態1の四路弁(60)と同じである。
−運転動作−
本実施形態の四路弁(60)は、四方切換弁(34)が第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換わると、外部からの制御信号を受信することなく、自動的に第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換わる。つまり、四方切換弁(34)が第1状態から第2状態に切り換わると、四路弁(60)も第1状態から第2状態に切り換わる。また、四方切換弁(34)が第2状態から第1状態に切り換わると、四路弁(60)も第2状態から第1状態に切り換わる。
図11に示すように、冷房運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(34)が第1状態に設定される。この状態において、ガス側接続管(24)が接続する第1ガス側配管(21)では、圧縮機(31)から吐出された高圧のガス冷媒が流れている。また、液側配管(23)のうち膨張弁(33)と室内熱交換器(32)の間の部分では、膨張弁(33)を通過する際に膨張して圧力が低下した冷媒が流通している。このため、四路弁(60)の弁本体(61)では、第1導圧管(63)を介して液側配管(23)に連通する第1室(66)の圧力が、第2導圧管(64)を介してガス側接続管(24)に連通する第2室(67)の圧力よりも低くなる。このため、図10(A)に示すように、四路弁(60)では、ピストン部材(80)が同図における左端寄りに位置する状態となる。従って、四路弁(60)は、第2ポート(72)が第3ポート(73)と連通し且つ第1ポート(71)及び第4ポート(74)が閉鎖される第1状態となる。
図12に示すように、暖房運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(34)が第2状態に設定される。この状態において、ガス側接続管(24)が接続する第1ガス側配管(21)では、圧縮機(31)へ吸入される低圧のガス冷媒が流れている。また、液側配管(23)のうち膨張弁(33)と室内熱交換器(32)の間の部分では、室内熱交換器(32)から流出して膨張弁(33)に到達する前の高圧の冷媒が流通している。このため、四路弁(60)の弁本体(61)では、第2導圧管(64)を介してガス側接続管(24)に連通する第2室(67)の圧力が、第1導圧管(63)を介して液側配管(23)に連通する第1室(66)の圧力よりも低くなる。このため、図10(B)に示すように、四路弁(60)では、ピストン部材(80)が同図における右端寄りに位置する状態となる。従って、四路弁(60)は、第1ポート(71)が第2ポート(72)と連通し且つ第3ポート(73)が第4ポート(74)と連通する第2状態となる。
上述したように、本実施形態の空調機(10)では、四方切換弁(34)が第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換わると、四路弁(60)も自動的に第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換わる。従って、本実施形態の空調機(10)では、四路弁(60)に対する制御動作を行う必要が無くなる。ただし、本実施形態の空調機(10)では、除湿動作を行うために四方切換弁(34)が第1状態に設定されると、四路弁(60)も第1状態になってしまう。従って、除霜動作では、室外熱交換器(40)が直列状態となり、圧縮機(31)から室外熱交換器(40)へ供給された高温の冷媒は、主熱交換部(50)を通過後に補助熱交換部(55)を通過する。
《その他の実施形態》
上記の各実施形態については、以下のような構成としてもよい。
−第1変形例−
上記各実施形態の空調機(10)では、室外熱交換器(40)が複数の熱交換器ユニット(45a,45b)で構成されていてもよい。
図13に示す本変形例の空調機(10)では、室外熱交換器(40)が二つの熱交換器ユニット(45a,45b)で構成されている。なお、室外熱交換器(40)を構成する熱交換器ユニット(45a,45b)の数は、三つ以上であってもよい。
本変形例の室外熱交換器(40)を構成する各熱交換器ユニット(45a,45b)の構造は、上記実施形態1の室外熱交換器(40)を構成する熱交換器ユニット(45)の構造と全く同じである。第1熱交換器ユニット(45a)は、第1主熱交換部(50a)と第1補助熱交換部(55a)とを備えている。第2熱交換器ユニット(45b)は、第2主熱交換部(50b)と第2補助熱交換部(55b)とを備えている。
図13に示すように、本変形例の第1ガス側配管(21)は、二手に分岐しており、分岐した一方が第1熱交換器ユニット(45a)の第1ヘッダ部材(46a)の上端部(即ち、第1主熱交換部(50a)の第1ヘッダ(51a))に接続し、分岐した他方が第2熱交換器ユニット(45b)の第1ヘッダ部材(46b)の上端部(即ち、第2主熱交換部(50b)の第1ヘッダ(51b))に接続している。また、本変形例の液側接続管(25)は、二手に分岐しており、分岐した一方が第1熱交換器ユニット(45a)の第2ヘッダ部材(47a)の下端部(即ち、第1補助熱交換部(55a)の第2ヘッダ(57a))に接続し、分岐した他方が第2熱交換器ユニット(45b)の第2ヘッダ部材(47b)の下端部(即ち、第2補助熱交換部(55b)の第2ヘッダ(57b))に接続している。また、本変形例の接続管(26)は、二手に分岐しており、分岐した一方が第1熱交換器ユニット(45a)の第1ヘッダ部材(46a)の下端部(即ち、第1補助熱交換部(55a)の第1ヘッダ(56a))に接続し、分岐した他方が第2熱交換器ユニット(45b)の第1ヘッダ部材(46b)の下端部(即ち、第2補助熱交換部(55b)の第1ヘッダ(56b))に接続している。
図13に示すように、冷房運転時には、本変形例の空調機(10)においても、四方切換弁(34)と四路弁(60)の両方が第1状態に設定される。第1ガス側配管(21)から各主熱交換部(50a,50b)の第1ヘッダ(51a,51b)へ流入した冷媒は、主熱交換部(50a,50b)の伝熱管(53)を通過後に補助熱交換部(55a,55b)の伝熱管(58)を通過し、その後に各補助熱交換部(55a,55b)の第1ヘッダ(56a,56b)を通って接続管(26)へ流入する。
図14に示すように、暖房運転時には、本変形例の空調機(10)においても、四方切換弁(34)と四路弁(60)の両方が第2状態に設定される。液側接続管(25)から各補助熱交換部(55a,55b)の第2ヘッダ(57a,57b)へ流入した冷媒は、その一部が主熱交換部(50a,50b)の伝熱管(53)を、残りが補助熱交換部(55a,55b)の伝熱管(58)をそれぞれ通過する。主熱交換部(50a,50b)の伝熱管(53)を通過した冷媒は、主熱交換部(50a,50b)の第1ヘッダ(51a,51b)を通って第1ガス側配管(21)へ流入する。補助熱交換部(55a,55b)の伝熱管(58)を通過した冷媒は、補助熱交換部(55a,55b)の第1ヘッダ(56a,56b)を通って接続管(26)へ流入し、その後にガス側接続管(24)を通って第1ガス側配管(21)へ流入する。
図15に示すように、除霜動作時には、本変形例の空調機(10)においても、四方切換弁(34)が第1状態に設定され、四路弁(60)が第2状態に設定される。第1ガス側配管(21)を流れる冷媒は、その一部が各主熱交換部(50a,50b)の第1ヘッダ(51a,51b)へ流入し、その残りがガス側接続管(24)と接続管(26)を通過後に補助熱交換部(55a,55b)の第1ヘッダ(56a,56b)へ流入する。主熱交換部(50a,50b)の伝熱管(53)を通過した冷媒は、主熱交換部(50a,50b)の第2ヘッダ(52a,52b)を通って液側接続管(25)へ流入する。補助熱交換部(55a,55b)の伝熱管(58)を通過した冷媒は、補助熱交換部(55a,55b)の第2ヘッダ(57a,57b)を通って液側接続管(25)へ流入する。
《参考技術》
参考技術について説明する。
−参考技術1−
上記各実施形態の空調機(10)では、室外熱交換器(40)が主熱交換器ユニット(41,42)と補助熱交換器ユニット(43)とで構成されていてもよい。本参考技術の室外熱交換器(40)では、主熱交換器ユニット(41,42)が主熱交換部(50a,50b)を構成し、補助熱交換器ユニット(43)が補助熱交換部(55)を構成する。
図16に示す本参考技術の空調機(10)では、室外熱交換器(40)が二つの主熱交換器ユニット(41,42)と一つの補助熱交換器ユニット(43)とで構成されている。なお、室外熱交換器(40)を構成する主熱交換器ユニット(41,42)の数は、一つであってもよいし複数であってもよい。また、室外熱交換器(40)を構成する補助熱交換器ユニット(43)の数は、一つであってもよいし複数であってもよい。
また、本参考技術の室外熱交換器(40)では、下から上に向かって順に補助熱交換器ユニット(43)と第2主熱交換器ユニット(42)と第1主熱交換器ユニット(41)とが配置されている。つまり、本参考技術の室外熱交換器(40)において、補助熱交換器ユニット(43)は、二つの主熱交換器ユニット(41,42)の下方で、且つ室外熱交換器(40)の下端寄りの位置に設けられている。
図19(A)に示すように、各主熱交換器ユニット(41,42)は、上記実施形態1の熱交換器ユニット(45)と同形式の空気熱交換器であって、第1ヘッダ(51a,51b)と、第2ヘッダ(52a,52b)と、伝熱管(53)と、フィン(54)とを備えている。つまり、各主熱交換器ユニット(41,42)では、左端と右端の一方に第1ヘッダ(51a,51b)が、他方に第2ヘッダ(52a,52b)がそれぞれ立設され、伝熱管(53)の一端が第1ヘッダ(51a,51b)に、他端が第2ヘッダ(52a,52b)にそれぞれ接続され、隣り合った伝熱管(53)の間にフィン(54)が配置されている。
図19(B)に示すように、補助熱交換器ユニット(43)は、上記実施形態1の熱交換器ユニット(45)と同形式の空気熱交換器であって、第1ヘッダ(56)と、第2ヘッダ(57)と、伝熱管(58)と、フィン(59)とを備えている。つまり、補助熱交換器ユニット(43)では、左端と右端の一方に第1ヘッダ(56)が、他方に第2ヘッダ(57)がそれぞれ立設され、伝熱管(58)の一端が第1ヘッダ(56)に、他端が第2ヘッダ(57)にそれぞれ接続され、隣り合った伝熱管(58)の間にフィン(59)が配置されている。
本参考技術の室外熱交換器(40)において、補助熱交換器ユニット(43)の伝熱管(58)の本数は、第1主熱交換器ユニット(41)及び第2主熱交換器ユニット(42)の伝熱管(53)の本数の1/9程度となっている。
図16に示すように、本参考技術の冷媒回路(20)には、ヘッダ用接続管(27)が設けられている。ヘッダ用接続管(27)は、その一端が二手に分岐しており、分岐した一方が第1主熱交換器ユニット(41)の第2ヘッダ(52a)の下端部に接続し、分岐した他方が第2主熱交換器ユニット(42)の第2ヘッダ(52b)の下端部に接続している。ヘッダ用接続管(27)の他端は、補助熱交換器ユニット(43)の第2ヘッダ(57)の下端部に接続されている。また、本参考技術の第1ガス側配管(21)は、二手に分岐しており、分岐した一方が第1主熱交換器ユニット(41)の第1ヘッダ(51a)の上端部に接続し、分岐した他方が第2主熱交換器ユニット(42)の第1ヘッダ(51b)に接続している。また、本参考技術の液側接続管(25)は、ヘッダ用接続管(27)に接続されている。また、本参考技術の接続管(26)は、補助熱交換器ユニット(43)の第1ヘッダ(56)の下端部に接続されている。
図16に示すように、冷房運転時には、本参考技術の空調機(10)においても、四方切換弁(34)と四路弁(60)の両方が第1状態に設定される。第1ガス側配管(21)から各主熱交換器ユニット(41,42)の第1ヘッダ(51a,51b)へ流入した冷媒は、伝熱管(53)と第2ヘッダ(52a,52b)を順に通過し、ヘッダ用接続管(27)を通って補助熱交換器ユニット(43)の第2ヘッダ(57)へ流入する。その後、冷媒は、補助熱交換器ユニット(43)の伝熱管(58)と第1ヘッダ(56)を順に通過し、接続管(26)へ流入する。
図17に示すように、暖房運転時には、本参考技術の空調機(10)においても、四方切換弁(34)と四路弁(60)の両方が第2状態に設定される。液側接続管(25)を流れる冷媒は、第1主熱交換器ユニット(41)の第2ヘッダ(52a)と、第2主熱交換器ユニット(42)の第2ヘッダ(52b)と、補助熱交換器ユニット(43)の第2ヘッダ(57)とに分かれて流入する。各主熱交換器ユニット(41,42)の第2ヘッダ(52a,52b)へ流入した冷媒は、伝熱管(53)と第1ヘッダ(51a,51b)とを順に通過して第1ガス側配管(21)へ流入する。補助熱交換器ユニット(43)の第2ヘッダ(57)へ流入した冷媒は、伝熱管(58)と第1ヘッダ(56)とを順に通過して接続管(26)へ流入し、その後にガス側接続管(24)を通って第1ガス側配管(21)へ流入する。
図18に示すように、除霜動作時には、本参考技術の空調機(10)においても、四方切換弁(34)が第1状態に設定され、四路弁(60)が第2状態に設定される。第1ガス側配管(21)を流れる冷媒は、その一部が各主熱交換器ユニット(41,42)の第1ヘッダ(51a,51b)へ流入し、その残りがガス側接続管(24)と接続管(26)を通過後に補助熱交換器ユニット(43)の第1ヘッダ(56)へ流入する。各主熱交換器ユニット(41,42)の第1ヘッダ(51a,51b)へ流入した冷媒は、伝熱管(53)と第2ヘッダ(52a,52b)を通ってヘッダ用接続管(27)へ流入し、その後に液側接続管(25)へ流入する。補助熱交換器ユニット(43)の第1ヘッダ(56)へ流入した冷媒は、伝熱管(58)と第2ヘッダ(57)を通って液側接続管(25)へ流入する。
−参考技術2−
上記参考技術1の空調機(10)では、一つの補助熱交換器ユニット(43)に複数の補助熱交換部(55)が形成されていてもよい。
図20に示す本参考技術の空調機(10)では、一つの補助熱交換器ユニット(43)に二つの補助熱交換部(55a,55b)が形成されている。つまり、本参考技術の補助熱交換器ユニット(43)には、主熱交換器ユニット(41,42)と同数の補助熱交換部(55a,55b)が形成される。
図23に示すように、本参考技術の補助熱交換器ユニット(43)は、第1ヘッダ(56)と第2ヘッダ(57)のそれぞれに仕切板(48a,48b)が設けられている。第1ヘッダ(56)の内部空間は仕切板(48a)によって上下に仕切られ、第2ヘッダ(57)の内部空間は仕切板(48b)によって上下に仕切られている。第1ヘッダ(56)は、仕切板(48a)よりも上側の部分が第1補助熱交換部(55a)の第1ヘッダ(56a)を構成し、仕切板(48a)よりも下側の部分が第2補助熱交換部(55b)の第1ヘッダ(56b)を構成している。第2ヘッダ(57)は、仕切板(48a)よりも上側の部分が第1補助熱交換部(55a)の第2ヘッダ(57a)を構成し、仕切板(48a)よりも下側の部分が第2補助熱交換部(55b)の第2ヘッダ(57b)を構成している。
図20に示すように、本参考技術の冷媒回路(20)には、第1ヘッダ用接続管(28)と第2ヘッダ用接続管(29)とが設けられている。第1ヘッダ用接続管(28)は、その一端が第1主熱交換器ユニット(41)の第2ヘッダ(52a)の下端部に接続され、その他端が第1補助熱交換部(55a)の第2ヘッダ(57a)の下端に接続されている。第2ヘッダ用接続管(29)は、その一端が第2主熱交換器ユニット(42)の第2ヘッダ(52b)の下端部に接続され、その他端が第2補助熱交換部(55b)の第2ヘッダ(57b)の下端に接続されている。また、本参考技術の液側接続管(25)は、二手に分岐しており、分岐した一方が第1ヘッダ用接続管(28)に接続し、分岐した他方が第2ヘッダ用接続管(29)に接続している。また、本参考技術の接続管(26)は、二手に分岐しており、分岐した一方が第1補助熱交換部(55a)の第1ヘッダ(56a)の下端部に接続し、分岐した他方が第2補助熱交換部(55b)の第1ヘッダ(56b)の下端部に接続している。
図20に示すように、冷房運転時には、本参考技術の空調機(10)においても、四方切換弁(34)と四路弁(60)の両方が第1状態に設定される。各主熱交換器ユニット(41,42)において、第1ガス側配管(21)から第1ヘッダ(51a,51b)へ流入した冷媒は、伝熱管(53)を通過して第2ヘッダ(52a,52b)へ流入する。第1主熱交換器ユニット(41)の第2ヘッダ(52a)へ流入した冷媒は、第1ヘッダ用接続管(28)を通って第1補助熱交換部(55a)の第2ヘッダ(57a)へ流入する。第2主熱交換器ユニット(42)の第2ヘッダ(52b)へ流入した冷媒は、第2ヘッダ用接続管(29)を通って第2補助熱交換部(55b)の第2ヘッダ(57b)へ流入する。各補助熱交換部(55a,55b)の第2ヘッダ(57a,57b)へ流入した冷媒は、伝熱管(58)を通って第1ヘッダ(56a,56b)へ流入し、その後に接続管(26)へ流入する。
図21に示すように、暖房運転時には、本参考技術の空調機(10)においても、四方切換弁(34)と四路弁(60)の両方が第2状態に設定される。液側接続管(25)を流れる冷媒は、第1主熱交換器ユニット(41)の第2ヘッダ(52a)と、第2主熱交換器ユニット(42)の第2ヘッダ(52b)と、第1補助熱交換部(55a)の第2ヘッダ(57a)と、第2補助熱交換部(55b)の第2ヘッダ(57b)とに分かれて流入する。各主熱交換器ユニット(41,42)の第2ヘッダ(52a,52b)へ流入した冷媒は、伝熱管(53)と第1ヘッダ(51a,51b)とを順に通過して第1ガス側配管(21)へ流入する。各補助熱交換部(55)の第2ヘッダ(57a,57b)へ流入した冷媒は、伝熱管(58)と第1ヘッダ(56a,56b)とを順に通過して接続管(26)へ流入し、その後にガス側接続管(24)を通って第1ガス側配管(21)へ流入する。
図22に示すように、除霜動作時には、本参考技術の空調機(10)においても、四方切換弁(34)が第1状態に設定され、四路弁(60)が第2状態に設定される。第1ガス側配管(21)を流れる冷媒は、その一部が各主熱交換器ユニット(41,42)の第1ヘッダ(51a,51b)へ流入し、その残りがガス側接続管(24)と接続管(26)を通過後に各補助熱交換部(55a,55b)の第1ヘッダ(56a,56b)へ流入する。各主熱交換器ユニット(41,42)の第1ヘッダ(51a,51b)へ流入した冷媒は、伝熱管(53)と第2ヘッダ(52a,52b)を通過し、その後に液側接続管(25)へ流入する。各補熱交換部(55a,55b)の第1ヘッダ(56a,56b)へ流入した冷媒は、伝熱管(58)と第2ヘッダ(57a,57b)を通過し、その後に液側接続管(25)へ流入する。
−参考技術3−
図24に示すように、上記参考技術1及び参考技術2の室外熱交換器(40)では、補助熱交換器ユニット(43)が、第2主熱交換器ユニット(42)の下方ではなく、第2主熱交換器ユニット(42)の下端部と重なるように配置されていてもよい。つまり、本参考技術の室外熱交換器(40)では、補助熱交換器ユニット(43)が室外熱交換器(40)の下端寄りに配置される。また、室外熱交換器(40)を通過する室外空気の流れ方向において、補助熱交換器ユニット(43)は、第2主熱交換器ユニット(42)の上流側に配置されている。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。