JP5531191B2 - 排水トラップ - Google Patents
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Description
排水トラップは、後記するトラップ本体とフランジ部材からなる。
トラップ本体は、有底円筒形状であって、上方に雌ねじを設けた開口を有し、さらに後述する封水椀部、及び封水椀部を溢れた排水が流れる通水路、通水路の側面に設けた排出口を備えてなる。
封水椀部は有底円筒状で、上方に排水が流入し、また溢れ出る開口を設けてなる。
更に、封水椀部側面に、他の排水機器の排水を流入させるための外部排水口を設けると共に、外部排水口から封水椀部の外方向に枝管部を備えてなる。該枝管部には浴槽排水口からの配管が接続される。
排出口は前記トラップ本体内の排水を下水側配管へ排出するための開口であって、通水路の側面から外方向に向かって形成され、内部はトラップ本体内部の通水路と連通してなる。ここで、トラップ本体内部に、後述する防臭筒から、封水椀部の上端縁部を介して排出口に至る排水の流れ通路(以下、この排水が流れる通路を「排水流路」と記載)と、浴槽排水口から枝管部を介して外部排水口を通過し、封水椀部の上端を介して排出口に至る排水流路の、2通りの排水流路が形成される。
フランジ部材は、上下に開口した円筒形状の部材であって、上端には鍔部を設け、また外周面には前記したトラップ本体の開口の雌ねじと螺合する雄ねじを設け、またその内周側には排水口を開口している。
防臭筒は、上方、下方とも開放された円筒体であり、上方は前記フランジ部材の排水口と着脱自在且つ水密的に嵌合され、下端の開口は前記封水椀部内に配置されてなる。
排水エルボは、後述する防水パンの浴槽側取付部に取り付けられる部材であって、その上面に浴槽を載置した浴槽側防水パン上の排水を集水する排水エルボ排水口を備え、この排水エルボ排水口から排水を、接続先である排水トラップの枝管部に排出するように構成されてなる。また、排水エルボ排水口には、排水配管を介して後述する浴槽排水口からの排水が排出されるように構成される。
また、このような排水トラップは、次のような排水機器である防水パンに施工される。
防水パンは、浴室に用いられる排水機器であって、浴槽を載置するための部分と、使用者が身体等を洗う洗い場部分とから構成されてなり、浴室または浴槽の使用によって生じた排水を受け止める機能を有している。また、防水パンの、浴槽を載置する側には浴槽側取付部を、洗い場側には洗い場側取付部を、それぞれ設けてなる。
また、浴槽は有底箱状にして上方が開口した槽体であって、底面の最も低い位置には浴槽排水口を設けてなる。
また、浴槽の浴槽排水口から、排水エルボの排水エルボ排水口までの間には排水配管が接続される。
また、トラップ本体の排出口には排出口から床下配管までの間を接続する床下接続管が接続される。
排水トラップを、防水パンの洗い場側取付部周縁を間に介した状態で、トラップ本体の雌ねじをフランジ部材の雄ねじに螺合させることで、防水パンの洗い場側取付部周縁が、フランジ部材の鍔部下面と、トラップ本体の下方開口部周縁とで挟持され、防水パンにトラップ本体及びフランジ部材が取り付け固定される。
また、排水エルボを排水トラップの枝管部に接続した後、防水パンの浴槽側取付部に取り付け固定する。
また、浴槽の浴槽排水口から、排水エルボの排水エルボ排水口まで排水配管を接続すると共に、トラップ本体の排出口を床下接続管を介して床下配管に接続させる。
更にフランジ部材の排水口に、防臭筒を着脱自在且つ水密的に嵌合させ、排水トラップの防水パンへの施工が完了する。
また、上記排水トラップ配管において、浴槽または浴槽側防水パン上に排水が行われると、排水は、浴槽排水口又は排水エルボ排水口から排水エルボ内を通過し、枝管部から外部排水口を通って封水椀部内に溜まり、封水椀部の上端から溢れて通水路内を通過し排出口に至り、最終的には排出口から床下接続管、床下配管を介し下水側等に排出される。
また、このとき封水椀部に排水が溜まることで、排水トラップ内に形成された排水流路の少なくとも一部に、封水と呼ばれる排水が溜まった状態が生じる。下水側から臭気や害虫類が逆流してきた場合でも、これら臭気や害虫類がこの封水を乗り越える事ができないため、屋内側に臭気や害虫類が進入することを防止することができる。尚、この下水側から屋内側に臭気や害虫類が進入することを防止する機能を、「トラップ機能」と呼ぶ。
上記封水式の排水トラップにおいては、排水の流入する部分は排水口と浴槽排水口又は排水エルボ排水口の3箇所があるが、この3つの排水口からの排水は排水トラップ内で合流し、最終的に排出口のみから排出される。このため、排水が大量に生じると、排出口からの排水の排出が排水の流入においつかず、浴槽排水口又は排水エルボ排水口からの排水が排水口に溢れたり、又は排水口からの排水が浴槽排水口や排水エルボ排水口に溢れたり、といった、いわゆる逆流を生じていた。
この問題を解決するため、上記特許文献1の発明では、排水口から排出口に至る流路と、浴槽排水口から排出口に至る流路とをフロート壁によって隔て、排水口と浴槽排水口との間で逆流が生じないように構成していた。
しかし上記フロート壁は、平坦な板状なため、排水トラップ内で傾斜しやすく、傾斜が生じると封水椀部の上端にうまく位置が合わず、機能を充分に果たせない、という問題があった。また、フロート壁の側面部分はトラップ本体の内側面や封水椀部の外側面に強く接して排水の流れを抑制しなければ、流路を分割するという機能を十分に果たすことはできないが、フロート壁の側面部分がトラップ本体の内側面や封水椀部の外側面に強く接していると、接する部分の摩擦によってフロート壁の滑らかな昇降が妨げられるという、機能上矛盾する構成を生じていた。
更には、特許文献1の図3から明らかなように、浴槽排水口から排水があった場合、排水口側の流路は開口されるため、浴槽流排水口から排水口への逆流を防ぐことはできない、という問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み発明されたものであって、排水トラップにおいて、排水の流路に排水ガイド機構を設けることで、排水口間の逆流を防止し、また下流側に圧送配管を備えた場合に、騒音や破封を防止することを目的とした、排水トラップを提供するものである。
防臭筒2から排出口4に至る排水流路を閉塞する防臭筒閉塞弁6と、外部排水口5から排出口4に至る排水流路を閉塞する外部排水口閉塞弁7と、防臭筒閉塞弁6が機能する際は外部排水口閉塞弁7を開放し、外部排水口閉塞弁7が機能する際は防臭筒閉塞弁6を開放するように、防臭筒閉塞弁6と外部排水口閉塞弁7とを連動させる連動部8と、からなる排水ガイド機構を備えたことを特徴とする排水トラップである。
尚、ここでいう「防臭筒閉塞弁6又は外部排水口閉塞弁7が機能する」とは、閉塞弁によって排水流路が閉塞されることを意味する。
筒状の連動部8と、該連動部8の下方内面において連動部8を閉塞して設けられる防臭筒閉塞弁6と、連動部8上方外側面において上方の周縁から外周方向に突出した外部排水口閉塞弁7と、からなる排水ガイド部材9によって構成し、
該排水ガイド部材9を、防臭筒2と封水椀部3の間に、上昇時には防臭筒2の下端に防臭筒閉塞弁6が当接して防臭筒2下端を閉塞し、降下時には封水椀部3の上端に外部排水口閉塞弁7が当接して封水椀部3上方の開口を閉塞するように配置したことを特徴とする、段落0008に記載の排水トラップである。
排水ガイド機構を、くの字状に折り曲げられ、その一片に板状の防臭筒閉塞弁6を、他片に板状の外部排水口閉塞弁7を備え、折れ曲がり部分を回動自在に軸止することで、防臭筒閉塞弁6が最大に開放される際は外部排水口閉塞弁7を閉塞し、外部排水口閉塞弁7が最大に開放される際は防臭筒閉塞弁6を閉塞するように構成した事を特徴とする、段落0008に記載の排水トラップである。
請求項1に記載の本発明は、排水トラップに排水ガイド機構を備えたことで、排水口から充分な排水が生じたときは外部排水口が閉塞され、また外部排水口から充分な排水が生じたときは排水口が閉塞されるため、排水口間で逆流が発生することを防止することができる。
請求項2に記載の本発明では、防臭筒閉塞弁と外部排水口閉塞弁とが連動して上下に昇降する排水ガイド機構を備えた排水トラップの具体的な構成を明確にすることができる。
請求項3に記載の本発明では、上記請求項2のような、防臭筒閉塞弁と外部排水口閉塞弁とが連動して昇降する排水ガイド機構を備えた排水トラップにおいて、排水ガイド機構の昇降動作を安定させることができる。
請求項4に記載の本発明は、防臭筒閉塞弁と外部排水口閉塞弁とが連動して軸止による軸動により機能する排水ガイド機構を備えた排水トラップの具体的な構成を明確にすることができる。
請求項5に記載の本発明は、排水ガイド機構の比重をほぼ1とすることによって、排水ガイド機構を排水の流れに良く反応する機構とすることができる。
請求項6に記載の本発明は、排水ガイド機構によって、大量排水が生じた場合は排水口と外部排水口のいずれか一方の排水口からの排水のみが生じ、他方の排水口は閉塞されるため、負圧によって排水を引き込む圧送配管においても、排水を行っている排水口のみが開口され、他方の排水口は閉塞されているので、引き込みによる騒音や破封を防ぐことができ、圧送排水に好適な排水トラップとすることができる。
図1乃至図5に示した本発明の実施例は、以下に記載したトラップ本体11、フランジ部材12、防臭筒2、排水エルボ13、排水ガイド機構を形成する排水ガイド部材9、その他の部材より構成されてなる。
トラップ本体11は、有底円筒状の封水椀部3と、封水椀部3の上端を覆うように形成され、その内部を封水椀部3から溢れた排水が流れる通水路14と、通水路14の側面に設けられた、排水を排出するための排出口4と、通水路14の上方に設けた、雌ねじを有する開口から構成される。
封水椀部3は有底円筒状で、上方に排水が流入する開口を設けてなる。
更に、封水椀部3側面に、他の排水機器の排水を流入させるため、円形状の開口である外部排水口5を設けると共に、
外部排水口5から封水椀部3の外方向に枝管部20を備えてなる。該枝管部20には、排水エルボ13を介して、浴槽排水口15からの配管が接続される。
排出口4は前記トラップ本体11内の排水を下水側配管へ排出するための開口であって、通水路14の外壁の側面から外方向に向かって形成され、内部はトラップ本体11内部と連通してなる。
ここで、トラップ本体11内部に、後述する防臭筒2から、封水椀部3の上端縁部を介して排出口4に至る排水口1排水流路と、浴槽排水口15から排水エルボ13、枝管部20を介して外部排水口5を通過し、封水椀部3の上端を介して排出口4に至る浴槽排水流路の2通りの排水流路が形成される。
フランジ部材12は、上下に開口した円筒形状の部材であって、上端には鍔部を設け、また外周面には前記したトラップ本体11の雌ねじと螺合する雄ねじを設け、内側には防水パンP上の排水が流入する排水口1を開口している。
防臭筒2は、上下端とも開放された略円筒状であって、上端から一度すり鉢状に縮径した後、下方に円筒部分が降下した形状であり、前記フランジ部材12の排水口1と着脱自在且つ水密的に嵌合される。
排水ガイド部材9は、防臭筒2と封水椀部3の間に昇降自在に配置される部材であって、平面視防臭筒2の外径よりも大径で、また封水椀部3の内径よりも小径な円筒形状を成す連動部8と、該連動部8の下方内面において連動部8下端を閉塞して設けられる防臭筒閉塞弁6と、連動部8上端の周縁から外周方向に円周に沿って連続して突出した、外径が封水椀部3の外径よりも大径の円環状の板状部分からなる外部排水口閉塞弁7を備えてなる。
尚、外部排水口閉塞弁7は直接外部排水口5に接して外部排水口5を閉塞する構成ではないが、後述するように閉塞時外部排水口5から排出口4に至る外部排水口5流路を、排水口1から排出口4に至る流路と合流する前に閉塞することから、外部排水口5を直接閉塞するのと同じ効果を得ることができる。本発明においては、このように直接外部排水口5に接して外部排水口5を閉塞する構成ではないが、外部排水口5から排出口4に至る外部排水口5流路を、排水口1から排出口4に至る流路と合流する前に閉塞することにより、外部排水口5を直接閉塞するのと同じ効果を得ることができる弁を、直接外部排水口5に接して外部排水口5を閉塞する構成の弁と同様に「外部排水口閉塞弁7」とする。
また、上記排水ガイド部材9において、防臭筒閉塞弁6の上面(防臭筒2下端と当接する面)及び、外部排水口閉塞弁7の下面(封水椀部3上端と当接する面)にはシリコンゴムからなる弾性面が備えられ、当接時の水密性を高めている。
また、排水ガイド部材9は全体として1よりは大きいが1に近い比重(1.05等)にて構成されている。尚、ここでいう「全体としては1に近い比重」とは、部分的には1よりも相当に小さい、又は大きい比重であったとしても、排水ガイド部材9全体の重量を、排水ガイド部材9全体の体積で割った比重は1に近い比重になる、という意味である。
また、上記排水ガイド部材9の側面の円筒部分には、排水ガイド部材9が排水トラップの防臭筒2と封水椀部3の間において同心円状に位置ずれを生じることなく昇降するように、施工完了時防臭筒2に線接触する板状の昇降ガイド部10を、内側方向に複数突出して設けてなる。
排水エルボ13は、後述する防水パンPの浴槽側取付部に取り付けられる部材であって、その上面に浴槽Bを載置した浴槽側防水パンP上の排水を集水する排水エルボ排水口13aを備え、この排水エルボ排水口13aから排水を、接続先である排水トラップの枝管部20に排出するように構成されてなる。また、排水エルボ排水口13aには、排水配管を介して後述する浴槽排水口15からの排水が排出されるように構成される。
また、このような排水トラップは、次のような排水機器である防水パンPに施工される。
防水パンPは、浴室に用いられる排水機器であって、
浴槽Bを載置するための部分と、使用者が身体等を洗う洗い場部分とから構成されてなり、浴室または浴槽Bの使用によって生じた排水を受け止める機能を有している。また、防水パンPの、浴槽Bを載置する側には浴槽側取付部を、洗い場側には洗い場側取付部を、それぞれ設けてなる。
また、浴槽Bは有底箱状にして上方が開口した槽体であって、底面の最も低い位置には浴槽排水口15を設けてなる。
また、浴槽Bの浴槽排水口15から、排水エルボ13の排水エルボ排水口13aまでの間には排水配管が接続される。
また、トラップ本体11の排出口4には排出口4から床下配管までの間を接続する床下接続管Uが接続される。この床下接続管Uは管体が90度折れ曲がったエルボ管であって、管体の縦方向の部分の径が一部縮径することによって排水中から空気を締め出し、排水時自己サイフォンによる圧送配管を行うように構成されてなる。
排水トラップを、防水パンPの洗い場側取付部周縁を間に介した状態で、トラップ本体11の雌ねじをフランジ部材12の雄ねじに螺合させることで、防水パンPの洗い場側取付部周縁が、フランジ部材12の鍔部下面と、トラップ本体11の下方開口部周縁とで挟持され、防水パンPにトラップ本体11及びフランジ部材12が取り付け固定される。
また、排水エルボ13を排水トラップの枝管部20に接続した後、防水パンPの浴槽側取付部に取り付け固定する。
また、浴槽Bの浴槽排水口15から、排水エルボ13の排水エルボ排水口13aまで排水配管を接続すると共に、トラップ本体11の排出口4を床下接続管Uを介して床下配管に接続させる。
次に、排水口1から封水椀部3内に排水ガイド部材9を、有底円筒形状の底部分が下方になるように、且つ図5に示したように、封水椀部3側面と円筒部分とが同心円となるように封水椀部3内に配置する。
更にフランジ部材12の排水口1に、防臭筒2を着脱自在且つ水密的に嵌合させ、排水トラップの防水パンPへの施工が完了する。このとき、防臭筒2の筒部分の側面は、排水ガイド部材9の昇降ガイド部10に線接触するように配置される。
また、このとき排水ガイド部材9内部に排水が溜まることで、溜まった水が封水として機能し、排水トラップの排水口1から排出口4に至る排水流路はトラップ機能を備えることとなる。
また、この時上述したように、排水ガイド部材9は封水椀部3の上端に排水ガイド部材9の外部排水口閉塞弁7が当接する位置まで降下するため、封水椀部3の上方の開口は排水口1閉塞弁を含む排水ガイド部材9によって閉塞される。
この閉塞により、排水口1から排出口4に向かって流れる排水が、外部排水口5から排水エルボ排水口13aや浴槽排水口15に逆流することなく、スムーズに排出口4から排出される。
また、このとき封水椀部3内部に排水が溜まることで、溜まった水が封水として機能し、排水トラップの浴槽排水口15又は排水エルボ排水口13aから排出口4に至る排水流路はトラップ機能を備えることとなる。
また、この時上述したように、排水ガイド部材9は防臭筒2の下端に排水ガイド部材9の防臭筒閉塞弁6が当接する位置まで上昇するため、防臭筒2の下方の開口は防臭筒閉塞弁6によって閉塞される。
この閉塞により、浴槽排水口15又は排水エルボ排水口13aから排出口4に向かって流れる排水が、排水口1に逆流することなく、スムーズに排出口4から排出される。
上記のように、防臭筒閉塞弁6と外部排水口閉塞弁7とは連動部8を介して排水ガイド部材9という一体の部材に構成されているため、防臭筒閉塞弁6と外部排水口閉塞弁7とは連動して動作する。具体的には、排水ガイド部材9が上昇すると、防臭筒閉塞弁6が防臭筒2下端に当接して防臭筒2下端を閉塞すると同時に、外部排水口閉塞弁7は封水椀部3上端から離間して封水椀部3上方を開放し、排水ガイド部材9が降下すると、外部排水口閉塞弁7が封水椀部3上端に当接して封水椀部3上端を閉塞すると同時に、防臭筒閉塞弁6は防臭筒2下端から離間して防臭筒2下方を開放する。
そして、排水口1と浴槽排水口15又は排水エルボ排水口13aのいずれか一方の排水が終了すると、排水が終了した側の排水流路を閉塞するように排水ガイド部材9が昇降する。具体的には、浴槽Bまたは浴槽側防水パンP上の排水が終了し、洗い場側の防水パンP上の排水だけとなった場合は、排水ガイド部材9は降下して段落0018に記載した状態に移行する。
また、洗い場側の防水パンP上の排水が終了し、浴槽Bまたは浴槽側防水パンP上の排水だけとなった場合は、排水ガイド部材9は上昇して段落0019に記載した状態に移行する。
更にこの圧送排水時においても、上記排水ガイド部材9によって、排水口1からの排水が行われている際には浴槽排水口15又は排水エルボ排水口13aから排出口4に至る流路が、
浴槽排水口15又は排水エルボ排水口13aからの排水が行われている際には排水口1から排出口4に至る流路が、それぞれ閉塞されているため、排出口4から負圧による引き込みが生じても、閉塞されている側の排水流路からは空気が引き込まれることはなく、従来例のような「ヒュー」という笛の音様の騒音や、排水中の空気の泡が流れ、或いは弾ける「ごぼごぼ」といった騒音が生じることはない。また、同じく排出口4から負圧による引き込みが生じても、閉塞されている側の排水流路、即ち排水が行われていない側の排水流路は閉塞されているので、閉塞されている側の排水流路から封水が引き込まれることはなく、封水が流出して破封を生じることもない(排水が行われている側の流路は当然排水の供給があるため、破封はほとんど生じない)。
また、上記第一実施例の排水ガイド部材9では、排水ガイド部材9は全体として1よりは大きいが1に近い比重(1.05等)にて構成されているため、排水の浮力によって排水ガイド部材9が勝手に上昇動作してしまうということが無く、またその比重が大きい為に排水の流れ等によっても排水ガイド部材9が動作しない、ということも無く、排水の流れに沿ってスムーズに動作し、上記段落0018乃至段落0020に記載したような排水を排出口4に導くガイドとしての機能を果たす。このように、特許文献1に記載の発明のフロート壁に比べ、本実施例の排水ガイド機構を構成する排水ガイド部材9はその信頼性が遙かに向上している。
図5乃至図8に示した本発明の実施例は、以下に記載したトラップ本体11、フランジ部材12、防臭筒2、排水エルボ13、排水ガイド機構を形成する排水ガイド部材9を備えた排水口アダプター18、その他の部材より構成されてなる。
トラップ本体11は、有底円筒状にしてその上方に設けられた雌ねじを有する開口を備えてなり、内部に封水を溜めることで後述する封水壁17上端までの高さ位置が封水椀部3として機能するケーシング部16と、該ケーシング部16の側面に設けられた、排水を排出するための排出口4と、から構成される。
排出口4は前記トラップ本体11内の排水を下水側配管へ排出するための開口であって、トラップ本体11の外壁の側面から外方向に向かって形成され、内部はトラップ本体11内部と連通してなり、更に排出口4内部であって、ほケーシング部16と連続する部分に、排出口4の下端から垂立して封水を確保するための封水壁17を設けてなる。
ここで、トラップ本体11内部に、後述する防臭筒2から、封水壁17上縁を介して排出口4に至る排水口1排水流路と、浴槽排水口15から排水エルボ13、枝管部20を介して外部排水口5を通過し、封水壁17上縁を介して排出口4に至る浴槽排水流路の2通りの排水流路が形成される。
フランジ部材12は、上下に開口した円筒形状の部材であって、上端には鍔部を設け、また外周面には前記したトラップ本体11の雌ねじと螺合する雄ねじを設け、内側には防水パンP上の排水が流入する排水口1を開口している。
排水口アダプター18は排水口1に水密的に接続される部材であって、以下に詳述する円盤部19、防臭筒2、枝管部20、排水ガイド部材9、から構成される。
円盤部19は平面視円形状にして上面に開口を有し、施工完了時排水口1内面と水密的に当接する。
防臭筒2は該円盤部19上面に設けた開口の周縁から半円形状の筒を垂下して構成されてなり、施工完了時下端部分は封水椀部3内に配置される。
枝管部20は防臭筒2に隣接する位置において円盤部19を貫通する筒体であって、円盤部19より上方では水平方向に屈曲して施工完了時排水エルボ13部材に接続され、円盤部19より下方では防臭筒2下端と同じ高さまで半円形状の筒を延出して外部排水口5を形成し、施工完了時下端部分は封水椀部3内に配置される。
排水ガイド部材9はくの字状に折り曲げられ、その一片に板状の防臭筒閉塞弁6を、他片に板状の外部排水口閉塞弁7を備えてなり、更に折れ曲がりに沿って連動部8として機能する回動軸8aを設けてなる。
また、上記排水ガイド部材9において、防臭筒閉塞弁6の上面(防臭筒2下端と当接する面)及び、外部排水口閉塞弁7の上面(封水椀部3上端と当接する面)にはシリコンゴムからなる弾性面が備えられ、当接時の水密性を高めている。
該排水ガイド部材9は防臭筒2と外部排水口5の中間部分において回動軸8aを回動自在に軸止してなり、防臭筒2から排水が生じ、防臭筒2下端から防臭筒閉塞弁6が離間して防臭筒2下端が開放されると、排水ガイド部材9が回動して外部排水口閉塞弁7が外部排水口5下端に当接し、外部排水口5を閉塞する。また、外部排水口5から排水が生じ、外部排水口5下端から外部排水口閉塞弁7が離間して外部排水口5が開放されると、排水ガイド部材9が回動して防臭筒閉塞弁6が防臭筒2下端に当接し、防臭筒2下端を閉塞する。排水ガイド部材9は全体として1よりは大きいが1に近い比重(1.05等)にて構成されている。尚、通常の排水が生じない状態では、図7に示したように、排水ガイド部材9は外部排水口閉塞弁7が外部排水口5に当接して閉塞するように構成されている。
排水エルボ13は、後述する防水パンPの浴槽側取付部に取り付けられる部材であって、その上面に浴槽Bを載置した浴槽側防水パンP上の排水を集水する排水エルボ排水口13aを備え、この排水エルボ排水口13aから排水を、接続先である排水トラップの枝管部20に排出するように構成されてなる。また、排水エルボ排水口13aには、排水配管を介して後述する浴槽排水口15からの排水が排出されるように構成される。
また、このような排水トラップは、次のような排水機器である防水パンPに施工される。
防水パンPは、浴室に用いられる排水機器であって、
浴槽Bを載置するための部分と、使用者が身体等を洗う洗い場部分とから構成されてなり、浴室または浴槽Bの使用によって生じた排水を受け止める機能を有している。また、防水パンPの、浴槽Bを載置する側には浴槽側取付部を、洗い場側には洗い場側取付部を、それぞれ設けてなる。
尚、洗い場側取付部は洗い場部上面から下方に向かって円筒状に突出しており、その円筒部分の側面にエルボ部材が貫通する貫通孔が設けられている。
また、浴槽Bは有底箱状にして上方が開口した槽体であって、底面の最も低い位置には浴槽排水口15を設けてなる。
また、浴槽Bの浴槽排水口15から、排水エルボ13の排水エルボ排水口13aまでの間には排水配管が接続される。
また、トラップ本体11の排出口4には排出口4から床下配管までの間を接続する床下接続管Uが接続される。この床下接続管Uは管体が90度折れ曲がったエルボ管であって、管体の縦方向の部分の径が一部縮径することによって排水中から空気を締め出し、排水時自己サイフォンによる圧送配管を行うように構成されてなる。
排水トラップを、防水パンPの洗い場側取付部周縁を間に介した状態で、トラップ本体11の雌ねじをフランジ部材12の雄ねじに螺合させることで、防水パンPの洗い場側取付部周縁が、フランジ部材12の鍔部下面と、トラップ本体11の下方開口部周縁とで挟持され、防水パンPにトラップ本体11及びフランジ部材12が取り付け固定される。
また、排水エルボ13の下流側端部を、洗い場側取付部近傍に設けられた貫通孔を貫通させた上で、防水パンPの浴槽側取付部に取り付け固定する。
また、浴槽Bの浴槽排水口15から、排水エルボ13の排水エルボ排水口13aまで排水配管を接続すると共に、トラップ本体11の排出口4を床下接続管Uを介して床下配管に接続させる。
次に、枝管部20を排水エルボ13の下流側端部に接続した状態で、排水口アダプター18を、排水口1に、防臭筒2下端、外部排水口5、及び排水ガイド部材9が封水椀部3内となるように、円盤部19外周部分と水密的に嵌合させ配置させて、排水トラップの防水パンPへの施工が完了する。
また、この時、封水椀部3内に排水が溜まることで、溜まった水が封水として機能し、排水トラップの排水口1から排出口4に至る排水流路はトラップ機能を備えることとなる。
また、この時、図7に示したように、排水ガイド部材9は防臭筒閉塞弁6が防臭筒2下端から離間して排水の通水を行い、一方外部排水口閉塞弁7は外部排水口5に当接して外部排水口5を閉塞している。この閉塞により、排水口1から排出口4に向かって流れる排水が、外部排水口5から排水エルボ排水口13aや浴槽排水口15に逆流することなく、スムーズに排出口4から排出される。
また、この時、排水ガイド部材9は、外部排水口閉塞弁7は外部排水口5から離間して排水の通水を行い、一方防臭筒閉塞弁6は防臭筒2下端に当接して防臭筒2下端を閉塞している。この閉塞により、浴槽排水口15や排水エルボ排水口13aから排出口4に向かって流れる排水が、防臭筒2下端から排水口1に逆流することなく、スムーズに排出口4から排出される。
そして、排水口1と浴槽排水口15又は排水エルボ排水口13aのいずれか一方の排水が終了すると、排水が終了した側の排水流路を閉塞するように排水ガイド部材9が昇降する。具体的には、浴槽Bまたは浴槽側防水パンP上の排水が終了し、洗い場側の防水パンP上の排水だけとなった場合は、外部排水口5に外部排水口閉塞弁7が当接して外部排水口5を閉塞し、段落0025に記載した状態に移行する。
また、洗い場側の防水パンP上の排水が終了し、浴槽Bまたは浴槽側防水パンP上の排水だけとなった場合は、防臭筒2下端に防臭筒閉塞弁6が当接して防臭筒2下端を閉塞し、段落0026に記載した状態に移行する。
更にこの圧送排水時においても、上記排水ガイド部材9によって、排水口1からの排水が行われている際には浴槽排水口15又は排水エルボ排水口13aから排出口4に至る流路が、
浴槽排水口15又は排水エルボ排水口13aからの排水が行われている際には排水口1から排出口4に至る流路が、それぞれ閉塞されているため、排出口4から負圧による引き込みが生じても、閉塞されている側の排水流路からは空気が引き込まれることはなく、従来例のような「ヒュー」という笛の音様の騒音や、排水中の空気の泡が流れ、或いは弾ける「ごぼごぼ」といった騒音が生じることはない。
また、上記第二実施例の排水ガイド部材9では、排水ガイド部材9は全体として1よりは大きいが1に近い比重(1.05等)にて構成されているため、排水の浮力によって排水ガイド部材9が勝手に動作してしまうということが無く、またその比重が大きい為に排水の流れ等によっても排水ガイド部材9が動作しない、ということも無く、排水の流れに沿ってスムーズに動作し、上記段落0023に記載したような排水を排出口4に導くガイドとしての機能を果たす。このように、特許文献1に記載の発明のフロート壁に比べ、本実施例の排水ガイド機構を構成する排水ガイド部材9はその信頼性が遙かに向上している。
また必要に応じては、圧送排水の機構を省略してもかまわない。
3 封水椀部 4 排出口
5 外部排水口 6 防臭筒閉塞弁
7 外部排水口閉塞弁 8 連動部
8a 回動軸 9 排水ガイド部材
10 昇降ガイド部 11 トラップ本体
12 フランジ部材 13 排水エルボ
13a 排水エルボ排水口 14 通水路
15 浴槽排水口 16 ケーシング部
17 封水壁 18 排水口アダプター
19 円盤部 20 枝管部
B 浴槽 P 防水パン
U 床下接続管
Claims (6)
- 排水の流入する排水口1と、
排水口1から下方に延出された、下方に開口を備えた防臭筒2と、
その内部に防臭筒2の下方の開口を収納すると共に、排水を溜めて封水を形成する有底筒状の封水椀部3と、
封水椀部3を溢れ出た排水を下水等に排出する排出口4と、
封水椀部3内に連通するように設けた、他の排水機器の排水を流入させるための外部排水口5と、
からなる排水トラップにおいて、
防臭筒2から排出口4に至る排水流路を閉塞する防臭筒閉塞弁6と、
外部排水口5から排出口4に至る排水流路を閉塞する外部排水口閉塞弁7と、
防臭筒閉塞弁6が機能する際は外部排水口閉塞弁7を開放し、外部排水口閉塞弁7が機能する際は防臭筒閉塞弁6を開放するように、防臭筒閉塞弁6と外部排水口閉塞弁7とを連動させる連動部8と、からなる排水ガイド機構を備えた排水トラップ。 - 上記排水トラップにおいて、排水ガイド機構を、
筒状の連動部8と、
該連動部8の下方内面において連動部8を閉塞して設けられる防臭筒閉塞弁6と、
連動部8上方外側面において上方の周縁から外周方向に突出した外部排水口閉塞弁7と、
からなる排水ガイド部材9によって構成し、
該排水ガイド部材9を、防臭筒2と封水椀部3の間に、
上昇時には防臭筒2の下端に防臭筒閉塞弁6が当接して防臭筒2下端を閉塞し、
降下時には封水椀部3の上端に外部排水口閉塞弁7が当接して封水椀部3上方の開口を閉塞するように配置したことを特徴とする請求項1に記載の排水トラップ。 - 上記排水トラップにおいて、
排水ガイド機構に、排水ガイド機構が適切な位置にて昇降するように規制する昇降ガイド部10を備えたことを特徴とする、請求項2に記載の排水トラップ。 - 上記排水トラップにおいて、
外部排水口5の封水椀部3側端部を封水椀部3内に下方に向けて配置すると共に、防臭筒2下端を平面視外部排水口5に隣接して配置し、
排水ガイド機構を、
くの字状に折り曲げられ、その一片に板状の防臭筒閉塞弁6を、他片に板状の外部排水口閉塞弁7を備え、
折れ曲がり部分を回動自在に軸止することで、
防臭筒閉塞弁6が最大に開放される際は外部排水口閉塞弁7を閉塞し、外部排水口閉塞弁7が最大に開放される際は防臭筒閉塞弁6を閉塞するように構成した事を特徴とする、
請求項1に記載の排水トラップ。 - 上記排水トラップにおいて、
排水ガイド機構の比重が、ほぼ1であることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の排水トラップ。 - 上記排水トラップにおいて、
排出口4の下流に、負圧によって排水を引き込む圧送配管を備えたことを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の排水トラップ。
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