JP5579021B2 - トナー粒子の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)重合性単量体および着色剤を含有する重合性単量体組成物を、無機分散安定剤を含有する水系媒体である液体Aに加え、該液体A中で該重合性単量体組成物の粒子を形成する造粒工程、および
該重合性単量体組成物の該粒子に含まれる該重合性単量体を重合させてトナー粒子を得る重合工程
を含むトナー粒子の製造方法であって、
あらかじめ、該重合工程に用いる重合容器の内壁の少なくとも一部に、難水溶性無機化合物を含む液体である液体Bを塗布しておき、かつ
該重合工程の終了後に該重合容器の内容物を排出した後、該重合容器の内壁にpH9以上の水溶液である液体Cを接触させる
ことを特徴とするトナー粒子の製造方法。
(2)前記液体Bを前記重合容器の内壁の少なくとも一部に塗布した後、前記重合容器の内壁を加温する(1)に記載のトナー粒子の製造方法。
(3)前記造粒工程で用いる前記液体A中の前記無機分散安定剤と、前記液体B中の前記難水溶性無機化合物が同じものである(1)または(2)に記載のトナー粒子の製造方法。
(4)前記液体A中の前記無機分散安定剤の濃度をCa(質量%)とし、前記液体B中の前記難水溶性無機化合物の濃度をCb(質量%)としたとき、CaおよびCbが、1.0×Ca≦Cb≦40.0×Caの関係を満たす(1)〜(3)のいずれかに記載のトナー粒子の製造方法。
(5)前記難水溶性無機化合物が前記重合容器の内壁の表面に0.05mg/cm2以上7.50mg/cm2以下で存在するよう、あらかじめ、前記液体Bを前記重合容器の内壁の少なくとも一部に塗布する(1)〜(4)のいずれかに記載のトナー粒子の製造方法。
(6)前記液体B中の前記難水溶性無機化合物に難水溶性金属化合物を用いる(1)〜(5)のいずれかに記載のトナー粒子の製造方法。
(7)前記液体B中の前記難水溶性無機化合物に難水溶性リン酸金属塩を用いる(1)〜(6)のいずれかに記載のトナー粒子の製造方法。
(8)前記重合容器の内壁に前記液体Cを接触させる方法が、前記重合容器を前記液体Cで満たした後にこれを加熱しながら撹拌する方法である(1)〜(7)のいずれかに記載のトナー粒子の製造方法。
(9)前記液体Cが炭酸ナトリウム水溶液である(1)〜(8)のいずれかに記載のトナー粒子の製造方法。
重合性単量体および着色剤を少なくとも含む重合性単量体組成物を調製する。着色剤は予め媒体撹拌ミルなどで重合性単量体中に分散させた後に他の組成物と混合してもよいし、全ての組成物を混合した後に分散させてもよい。
無機分散安定剤を含む水系媒体に重合性単量体組成物を投入し、分散させることにより造粒し、水系媒体中に重合性単量体組成物の粒子を形成することによって重合性単量体組成物分散液を得る。造粒工程は例えば高剪断力を有する撹拌機を設置した竪型撹拌槽で行なうことができる。高剪断力を有する撹拌機としてはウルトラタラックス(IKA社製)、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)、T.K.フィルミックス(特殊機化工業社製)、クレアミックス(エム・テクニック社製)の如き市販のものを用いることができる。
造粒工程により得られた重合性単量体組成物分散液中の重合性単量体を重合することにより、重合体微粒子分散液を得る。本発明における重合工程には撹拌手段を有し、温度調節可能な一般的な重合容器を用いることができる。
必要であれば未反応の重合性単量体や副生成物等の揮発性不純物を除去するために、重合終了後に一部水系媒体を蒸留工程により留去してもよい。蒸留工程は常圧もしくは減圧下で行うことができる。
重合体粒子表面に付着した分散安定剤を除去する目的で、重合体粒子分散液を酸またはアルカリで処理をすることもできる。この後、一般的な固液分離法により重合体粒子は液相と分離されるが、酸またはアルカリおよびそれに溶解した分散安定剤成分を完全に取り除くため、再度水を添加して重合体粒子を洗浄する。この洗浄工程を何度か繰り返し、十分な洗浄が行われた後に、再び固液分離してトナー粒子を得る。得られたトナー粒子は必要であれば公知の乾燥手段により乾燥される。
こうして得られたトナー粒子は従来の粉砕法トナーと比較して十分シャープな粒度を有するものであるが、さらにシャープな粒度を要求される場合には風力分級機などで分級を行なうことにより、所望の粒度分布から外れる粒子を分別して取り除くこともできる。
本発明のトナーに好適に用いられる重合性単量体としては、ラジカル重合が可能なビニル系重合性単量体が用いられる。該ビニル系重合性単量体としては、単官能性のものまたは多官能性のものを使用することが出来る。単官能性重合性単量体としては以下のものが挙げられる。
本発明で用いられる着色剤としては、以下のものが挙げられる。カーボンブラック;C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6の如き染料;黄鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、キナクリドン、ローダミンレーキ、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGの如き顔料。
本発明で用いられる離型剤としては室温で固体状態のワックスがトナーの耐ブロッキング性、多数枚耐久性、低温定着性、耐オフセット性の点でよい。
本発明により製造されるトナーは荷電制御剤を含有してもよい。荷電制御剤としては公知のものが利用できる。例えばトナーを負荷電性に制御するものとしては、以下のものが挙げられる。有機金属化合物、キレート化合物が有効であり、モノアゾ系染料金属化合物、アセチルアセトン金属化合物、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノール誘導体類。さらに、以下のものが挙げられる。尿素誘導体、含金属サリチル酸系化合物、4級アンモニウム塩、カリックスアレーン、ケイ素化合物、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル−スルホン酸共重合体、非金属カルボン酸系化合物。
本発明に用いることができる重合開始剤としては、アゾ系重合開始剤がある。アゾ系重合開始剤としては以下のものが挙げられる。2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスメチルブチロニトリル。
本発明には各種架橋剤を用いることもできる。架橋剤としては、以下のものが挙げられる。ジビニルベンゼン、4,4’−ジビニルビフェニル、ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート。
懸濁重合のように水系媒体を用いる重合法の場合には、重合性単量体組成物に極性樹脂を添加することにより離型剤の内包化の促進を図ることができる。水系媒体に懸濁した重合性単量体組成物中に極性樹脂が存在した場合、水に対する親和性の違いから極性樹脂が水系媒体と重合性単量体組成物の界面付近に移行しやすいため、トナー表面に極性樹脂が偏在することになる。その結果トナー粒子はコア−シェル構造を有し、多量の離型剤を含有する場合でも離型剤の内包性が良好になる。
本発明の製造方法では、トナーへの各種特性付与を目的として外添剤を使用することができる。外添剤はトナーに添加した時の耐久性の点から、トナー粒子の平均粒径の1/10以下の粒径であることが好ましい。外添剤としては、以下のものが挙げられる。酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化錫、酸化亜鉛の如き金属酸化物;窒化ケイ素の如き窒化物;炭化物炭化ケイ素の如き炭化物;硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムの如き無機金属塩;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムの如き脂肪酸金属塩;カーボンブラック、シリカ。
本発明の製造方法は、磁性材料を含有する磁性トナーの製造方法にも適用でき、トナーに含有される磁性材料は着色剤の役割を兼ねることもできる。本発明において、磁性トナー中に含まれる磁性材料としてはマグネタイト、ヘマタイト、フェライトの如き酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属の合金およびその混合物。
また、トナー粒子中でのこれらの磁性体の分散性を向上させるために、磁性体の表面を疎水化処理することも好ましい。疎水化処理にはシランカップリング剤やチタンカップリング剤などのカップリング剤類が用いられる。中でもシランカップリング剤が好ましく用いられる。シランカップリング剤としては以下のものが挙げられる。ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン。
トナーの重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行なう。
1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行なう。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
3)発振周波数50kHzの発振器2個を位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に約3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを約2ml添加する。
4)前記2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
5)前記4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
6)サンプルスタンド内に設置した前記1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行なう。
7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行ない、重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)であり、専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
粒度分布のシャープさは上述の重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)を用い、D4/D1を求めることにより評価した。D4/D1が1に近いほど粒度分布はシャープである。
トナー中の体積基準の粗粉量(体積%)は、前記のMultisizer 3の測定を行なった後、データを解析することにより算出する。
重合容器の質量をW0、同じ重合容器でn回重合反応を行った後に水で洗浄し、乾燥させた質量をWとする。トナー粒子の製造処方から計算される総固形分質量をMとした場合、付着率は、
スケール付着率(%)=(W−W0)/M/n×100
で算出される。
画像濃度はベタ画像部を形成し、このベタ画像の濃度をマクベス反射濃度計(マクベス社製)にて測定した。
白画像を出力して、その反射率を東京電色社製のREFLECTMETER MODEL TC−6DSを使用して測定した。一方、白画像形成前の転写紙(標準紙)についても同様に反射率を測定した。フィルターは、黒及びマゼンタトナーにはグリーンフィルターを、シアントナーにはアンバーフィルターを、イエロートナーにはブルーフィルターを、それぞれ用いた。白画像出力前後の反射率から、下記式を用いてカブリを算出した。
カブリ(反射率)(%)=標準紙の反射率(%)−白画像サンプルの反射率(%)
A:非常に良好なレベル(0.5%未満)
B:良好なレベル(0.5%以上1.0%未満)
C:問題ないレベル(1.0%以上2.0%未満)
D:許容レベル(2.0%以上3.0%未満)
E:悪いレベル(3.0%以上)
(液体Aの調製)
クレアミックス(エム・テクニック社製)を備えた2リットル用4つ口セパラブルフラスコ中にイオン交換水720質量部、0.1モル/リットル−Na3PO4水溶液450質量部を投入し、15000rpmで撹拌し、60℃に加温した。これに1.0モル/リットル−CaCl2水溶液67.6質量部を添加することによって、0.56質量%のリン酸カルシウムを含む液体Aを得た。
0.5モル/リットル−Na3PO4水溶液1354質量部をクレアミックス(エム・テクニック社製)15000rpmで撹拌し60℃に加温した。これに3.0モル/リットル−CaCl2水溶液380質量部を添加しリン酸カルシウムを含む液体を得た。この液体の水を一部除去することによって濃縮し、難水溶性無機化合物であるリン酸カルシウムの濃度が10.00質量%である液体Bを得た。
スチレン 74質量部
n−ブチルアクリレート 26質量部
ジビニルベンゼン 0.5質量部
飽和ポリエステル樹脂 10質量部
(ビスフェノールAとテレフタル酸との重縮合物、Mn=10000、Mw/Mn=2.6、酸価=12mgKOH/g、Tg=72℃)
E−88(オリエント化学工業社製) 2質量部
負荷電制御剤T−77(保土ヶ谷化学製) 1.5質量部
疎水化処理磁性酸化鉄 90質量部
上記処方を60℃に加温し、均一に溶解、分散した。そこにパラフィンワックス(DSCにおける最大吸熱ピーク78℃)10質量部を添加し混合溶解し、これに重合開始剤t−ブチル−オキシ2−エチルヘキサノエート7.0質量部を溶解して重合性単量体組成物とした。
前記液体A中に上記重合性単量体組成物を投入し、60℃、N2雰囲気下においてクレアミックス(エム・テクニック社製)にて15000rpmで10分間撹拌し、造粒し重合性単量体組成物分散液を得た。
上記で調製した重合性単量体組成物分散液を、前述したリン酸カルシウムを固着させたセパラブルフラスコへ移し、プロペラ撹拌羽根を装備する撹拌機の回転数200rpm、温度を70℃に昇温させ4時間重合を行うことにより重合体微粒子分散液を得た。
重合体微粒子分散液をセパラブルフラスコから排出した後、セパラブルフラスコをイオン交換水にて十分洗浄した。このセパラブルフラスコをpH12となるように濃度を調整した炭酸ナトリウム水溶液(液体C)で満たし、85℃で加熱しながら1時間撹拌を行なった。液体Cを排出し、イオン交換水で十分に洗浄した後、セパラブルフラスコを乾燥させ重量を測定した。このセパラブルフラスコを用いてここまでの工程を7回繰り返した後のセパラブルフラスコの重量増加からスケール付着率を求めた。結果を表2に示す。
7回目の重合反応で得られた懸濁液に希塩酸を添加しリン酸カルシウムを溶解させた。これを加圧濾過して固液分離し、次に固形分の質量の3倍のイオン交換水にて再分散して、再び加圧ろ過し水分を10%以下まで低下させた後、40℃の恒温槽で乾燥させトナー粒子を得た。得られたトナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量を測定した結果を表2に示す。
上記トナー粒子100質量部に、BET比表面積値が120m2/gの疎水性シリカ微粉体1.0質量部をヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))を用いて混合し、トナーを調製した。得られたトナーについて画像濃度、カブリの評価を行った結果を表2に示す。
液体CとしてpHが12となるように調整した水酸化ナトリウム水溶液を使用した以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
85℃に加熱した2Lの液体Cをセパラブルフラスコ内壁にスプレー散布した以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
イオン交換水1159質量部に塩化マグネシウム11質量部を溶解した水溶液にイオン交換水59質量部に水酸化ナトリウム9質量部を溶解した水溶液を滴下することによって水酸化マグネシウムコロイド溶液(液体A)を調製し、液体Aを濃縮して水酸化マグネシウムの濃度が10質量%となるようにしたものを液体Bとした以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
市販のコロイダルシリカ(日産化学工業製スノーテックス20)を0.56質量%となるように希釈して液体Aとし、同じコロイダルシリカを10%となるように希釈して液体Bとした以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
0.05モル/リットル−Na3PO4水溶液1354質量部をクレアミックス(エム・テクニック社製)15000rpmで撹拌し60℃に加温し、これに0.3モル/リットル−CaCl2水溶液380質量部を添加して液体Bを得た以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
液体Bを実施例1と同様に調製した後、リン酸カルシウムの濃度が22.0質量%となるまで濃縮したものとした以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
0.04モル/リットル−Na3PO4水溶液1354質量部をクレアミックス(エム・テクニック社製)15000rpmで撹拌し60℃に加温し、これに0.25モル/リットル−CaCl2水溶液380質量部を添加して液体Bを得た以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
液体Bを実施例1と同様に調製した後、リン酸カルシウムの濃度が23.0質量%となるまで濃縮したものとした以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
液体Bとして実施例4と同じものを使用した以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
液体Bをセパラブルフラスコの内壁に塗布した後、乾燥を行なわなかった以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
液体CとしてpH9となるように濃度を調整した炭酸ナトリウム水溶液を用いた以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
液体CとしてpH14となるように濃度を調整した炭酸ナトリウム水溶液を用いた以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
液体CとしてpH8となるように濃度を調整した炭酸ナトリウム水溶液を用いた以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
重合工程終了後に液体Cによる洗浄を行わなかった以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。液体Aの濃度Ca、液体Bの濃度Cb、フラスコに固着させた難水溶性無機化合物の密度を表1に示す。また、スケール付着率、トナー粒子の重量平均粒径(D4)、粒度分布のシャープさ、粗粉量、画像濃度、カブリの評価を表2に示す。
Claims (9)
- 重合性単量体および着色剤を含有する重合性単量体組成物を、無機分散安定剤を含有する水系媒体である液体Aに加え、該液体A中で該重合性単量体組成物の粒子を形成する造粒工程、および
該重合性単量体組成物の該粒子に含まれる該重合性単量体を重合させてトナー粒子を得る重合工程
を含むトナー粒子の製造方法であって、
あらかじめ、該重合工程に用いる重合容器の内壁の少なくとも一部に、難水溶性無機化合物を含む液体である液体Bを塗布しておき、かつ
該重合工程の終了後に該重合容器の内容物を排出した後、該重合容器の内壁にpH9以上の水溶液である液体Cを接触させる
ことを特徴とするトナー粒子の製造方法。 - 前記液体Bを前記重合容器の内壁の少なくとも一部に塗布した後、前記重合容器の内壁を加温する請求項1に記載のトナー粒子の製造方法。
- 前記造粒工程で用いる前記液体A中の前記無機分散安定剤と、前記液体B中の前記難水溶性無機化合物が同じものである請求項1または2に記載のトナー粒子の製造方法。
- 前記液体A中の前記無機分散安定剤の濃度をCa(質量%)とし、前記液体B中の前記難水溶性無機化合物の濃度をCb(質量%)としたとき、CaおよびCbが、
1.0×Ca≦Cb≦40.0×Ca
の関係を満たす請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナー粒子の製造方法。 - 前記難水溶性無機化合物が前記重合容器の内壁の表面に0.05mg/cm2以上7.50mg/cm2以下で存在するよう、あらかじめ、前記液体Bを前記重合容器の内壁の少なくとも一部に塗布する請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー粒子の製造方法。
- 前記液体B中の前記難水溶性無機化合物に難水溶性金属化合物を用いる請求項1〜5のいずれか1項に記載のトナー粒子の製造方法。
- 前記液体B中の前記難水溶性無機化合物に難水溶性リン酸金属塩を用いる請求項1〜6のいずれか1項に記載のトナー粒子の製造方法。
- 前記重合容器の内壁に前記液体Cを接触させる方法が、前記重合容器を前記液体Cで満たした後にこれを加熱しながら撹拌する方法である請求項1〜7のいずれか1項に記載のトナー粒子の製造方法。
- 前記液体Cが炭酸ナトリウム水溶液である請求項1〜8のいずれか1項に記載のトナー粒子の製造方法。
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