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JP5578271B2 - 車両用シート - Google Patents

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JP5578271B2 JP2013502092A JP2013502092A JP5578271B2 JP 5578271 B2 JP5578271 B2 JP 5578271B2 JP 2013502092 A JP2013502092 A JP 2013502092A JP 2013502092 A JP2013502092 A JP 2013502092A JP 5578271 B2 JP5578271 B2 JP 5578271B2
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Description

本発明は、車両に搭載される車両用シートに関する。
一般的に、車両用シートは、シートバックフレームに複数本のSバネが固定されている。このSバネは、乗員を弾性保持するためのものである。このため、車両用シートは、Sバネにより、乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部をしっかり支持している。
この種の車両用シートとして、特開2001−253281号公報には、シートバックフレームにSバネを連結する連結部材を、シートバックフレームに形成されたスロット孔に沿って後退可能とする技術が開示されている。
また、特開平07−291005号公報には、シートバックフレームにSバネを連結する連結部材として、後方に延びる部材を用いる技術が開示されている。
特開2001−253281号公報 特開平07−291005号公報
しかしながら、特開2001−253281号公報や特開平07−291005号公報に開示された技術は、構造が複雑になるという問題がある。また、これらの後方に開示された技術は、Sバネ自体の特性を変えるものではないため、後突時のシート特性を向上させるという点で改善の余地がある。
そこで、本発明は、後突時にSバネの特性を変えることができる車両用シートを提供することを目的とする。
本発明に係る車両用シートは、一対のサイドフレームと、一対のサイドフレーム間に張設されたSバネと、サイドフレームに固定されたバネ支持部と、を備え、Sバネは、バネ支持部により後方から支持され、衝突時に、バネ支持部によりSバネが支持される箇所が少なくなることで、Sバネのたわみ代が長くなる
本発明に係る車両用シートによれば乗員の荷重を受けて伸長するSバネのたわみ代が変わるため、Sバネの特性を変化させることができる。このようにバネ支持部によりSバネの特性を変化させることで、通常時と後突時とで異なる支持力により乗員を支持することができる。
この場合、バネ支持部バネ支持部は、乗員からの荷重を受けない無荷重時におけるバネ支持部Sバネの1ピッチ分以上の長さに形成されており、屈曲形成されたバネ支持部Sバネの上端部と下端部との間の中央部を断続的に支持することが好ましい。
このように構成することで、後突時のようにSバネに所定以上の荷重が作用すると、Sバネが伸長してSバネの中央部がバネ支持部から外れることで、車両の後方に向けて変位可能なSバネのたわみ代(又は自由長さ)が1ピッチ分長くなる。これにより、Sバネの荷重に対する変位量が大きくなり、乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部が車両用シートに深く沈みこむため、後突時における乗員の負担を軽減させることができる。
また、バネ支持部バネ支持部は、バネ支持部サイドフレームに固定された略L字状のブラケットであり、バネ支持部サイドフレームに固定されてバネ支持部Sバネを後側から支持する支持部と、バネ支持部支持部の先端から湾曲しながら後側に延びるガイド部と、を備えることが好ましい。
このように構成することで、支持部でSバネの中央部を確実に支持することができる。また、後突時のようにSバネに所定以上の荷重が作用して、支持部からSバネの中央部が外れたとしても、この中央部はガイド部に案内されることで、円滑に元の位置に戻ることができる。
また、サイドフレームは、内側に向けて開口する断面略コ字状に形成されており、バネ支持部バネ支持部は、バネ支持部サイドフレームの内部に収容されていることが好ましい。
このように構成することで、乗員とブラケットとの干渉を防止することができるため、乗り心地が低下するのを防止することができる。
本発明によれば、後突時にSバネの特性を変えることができる。
実施形態に係る車両用シートの側面図である。 シートパッドを取り外したシートバックの構成を示した斜視図である。 シートバックスプリングとバネ支持用ブラケットとの関係を示した図である。 シートバックの一部を示す正面図である。 無荷重時における図2のV−V線断面図である。 図5の一部拡大図である。 後突時における図2のV−V線断面図である。 図7の一部拡大図である。 SバネのF−S特性を示す図である。 通常時の状態を示した側面図である。 後突時の状態を示した側面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る車両用シートの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。また、下記説明において、前後左右の方向は、車両用シートが設置される車両の前後左右の方向を示す。
図1は、実施形態に係る車両用シートの側面図である。図1に示すように、車両用シート1は、乗員の臀部や大腿部などを支持するシートクッション2と、乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部などを支持するシートバック3と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト4と、を備えている。また、シートクッション2、シートバック3及びヘッドレスト4は、表面がシートパッド5で覆われている。
図2は、シートパッドを取り外したシートバックの構成を示した斜視図であり、図3は、図2に示すシートバックの一部拡大図である。なお、図3では、図を見やすくするために、サイドフレーム部11を省略している。図2及び図3に示すように、シートパッド5を取り外したシートバック3には、骨格部材となるシートバックフレーム10が設けられている。
シートバックフレーム10は、逆コ字状に形成されており、対向配置されて直線状に形成された一対のサイドフレーム部11と、各サイドフレーム部11の上端部に連結されて逆コ字状に形成されたアッパーフレーム部13と、を備える。
一対のサイドフレーム部11は、面対称に形成されており、シートバックフレーム10の内側に向けて開口した断面略コ字状に形成されている。
詳しく説明すると、各サイドフレーム部11は、上下方向に延在する側壁部11aと、側壁部11aの前側端縁からシートバックフレーム10の内側に向けて突出した前壁部11bと、側壁部11aの後側端縁からシートバックフレーム10の内側に向けて突出した後壁部11cと、を備える。そして、各サイドフレーム部11は、側壁部11aに対する後壁部11cの突出長さが、側壁部11aに対する前壁部11bの突出長さよりも長くなっている。
そして、一対のサイドフレーム部11の間には、乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部などを弾性支持するためのSバネ14が張設されている。
Sバネ14は、後述するブラケット16を介して各サイドフレーム部11に間接的に固定されている。また、Sバネ14は、所定ピッチでS字状に屈曲形成されて、連続した波形に形成されている。このため、Sバネ14は、乗員からの荷重を受けることで伸縮可能となっている。具体的に説明すると、Sバネ14は、乗員からの荷重を受けない無荷重時には、図3の実線で示すように、車両の上方から見て、車両幅方向に対して直線状に張設された状態となる。一方、Sバネ14は、乗員からの荷重を受ける荷重時には、図3の二点鎖線で示すように、伸長して後方に押し出される。
図4は、シートバックの一部を示す正面図である。図5は、無荷重時における図2のV−V線断面図であり、図6は、図5の一部拡大図である。図7は、後突時における図2のV−V線断面図であり、図8は、図7の一部拡大図である。図4〜図8に示すように、ブラケット16は、断面略L字状に形成されており、支持部16aと、ガイド部16bとを備えている。
支持部16aは、シートバックフレーム10に固定されてSバネ14を後方から支持する部位である。支持部16aは、一端がサイドフレーム部11の側壁部11aに固定されている。なお、側壁部11aに対する支持部16aの固定は、例えバネジ留めや溶接などの様々な方法により行うことができる。また、支持部16aは、平板状に形成されており、固定される側壁部11aから対向するサイドフレーム部11の側壁部11aに向けて垂直に延びている。
支持部16aの前面には、側壁部11a側の端部に、Sバネ14の端部を固定する固定部16cが形成されている。固定部16cは、支持部16aによりSバネ14を後側から支持するために、Sバネ14を支持部16aの前面に固定するものである。なお、固定部16cによるSバネ14の固定は、如何なる手段を採用してもよい。例えば、支持部16aの一部を後方から前方に向けて押し出し、この押し出した部分と支持部16aとの間に上下方向に貫通する孔を形成する。そして、この孔にSバネ14の端部を挿入することで、Sバネ14の端部を支持部16aに固定することができる。この場合、支持部16aから押し出されて支持部16aの前面との間に孔を形成する部分が、固定部16cとなる。そして、上下方向において支持部16aの中心とSバネ14の中心とが一致するように、固定部16cによりSバネ14が支持部16aに固定されている。
図4に示すように、支持部16aの上下方向における高さHは、Sバネ14の上下方向における上端から下端に至る高さhよりも短くなっている。このため、支持部16aは、Sバネ14の中央部αのみを断続的に支持する。そして、Sバネ14の上端部は、支持部16aに支持されることなく支持部16aの上端から上方に突出し、また、Sバネ14の下端部は、支持部16aに支持されることなく支持部16aの下端から下方に突出する。
図5及び図6に示すように、支持部16aの長さは、Sバネ14が乗員からの荷重を受けない無荷重時に、2つの中央部αを支持可能な寸法となっている。すなわち、Sバネ14が固定される固定部16cからシートバックフレーム10の内側先端までの左右方向における幅Wが、無荷重時におけるSバネ14の1ピッチの幅w1よりも長くなっている。ここで、無荷重時に支持部16aに支持される中央部αは、固定部16cに固定されているSバネ14の中央部α1と、この中央部α1の内側に隣り合う中央部α2となる。これにより、無荷重時のSバネ14は、中央部α1と中央部α2の2箇所で支持部16aに支持されるため、右端部の中央部α2から左端部の中央部α2までの部分がたわみ代Lとなる。
ところで、上述したように、Sバネ14は、乗員からの荷重を受けることで、伸長する。このため、図7及び図8に示すように、Sバネ14に大きな荷重が作用する後突時は、Sバネ14が後方に押し出されるように伸長する。このとき、Sバネ14の1ピッチの幅w2が通常時に比べて長くなり、中央部α2が支持部16aから外れる。すると、Sバネ14は、中央部α1の1箇所でのみ支持部16aに支持されることになるため、右端部の中央部α1から左端部の中央部α1までの部分がたわみ代L’となる。
図9に、SバネのF−S特性を示す。図9では、縦軸に、Sバネ14に作用する荷重Fを示しており、横軸に、Sバネ14の変位Sを示している。図9に示すように、Sバネ14に作用する荷重が小さいときは、中央部α1と中央部α2の2箇所でSバネ14が支持部16aに支持されるため、Sバネ14は硬いF−S特性を示す。一方、Sバネ14に作用する荷重が大きくなると、中央部α1の1箇所でのみSバネ14が支持部16aに支持されるため、Sバネ14は柔らかいF−S特性に変わる。
このように、Sバネ14に作用する荷重に応じて、支持部16aに支持される中央部αの個数が増減することで、Sバネ14のF−S特性が変化する。このため、Sバネ14のF−S特性が変化する閾値荷重Ftを、通常の運転を行っている通常時にSバネ14に作用する荷重範囲F1と後突時にSバネ14に作用する荷重範囲F2との間に設定する。
このため、Sバネ14が固定される固定部16cからシートバックフレーム10の内側先端までの左右方向における幅Wは、Sバネ14に設定した閾値荷重Ftが作用したときに、中央部α2が支持部16aから外れる寸法となる。
図5〜図8に示すように、ガイド部16bは、支持部16aから外れた中央部α2の移動を案内する部位である。ガイド部16bは、支持部16aのシートバックフレーム10の内側先端から後側に向けて屈曲している。なお、支持部16aに対するガイド部16bの屈曲角度は、90°を超えない範囲であれば如何なる角度であってもよい。
また、ガイド部16bは、内側に膨らむように湾曲しながら後側に延びている。これにより、後突時の荷重により支持部16aから外れた中央部α2は、ガイド部16bに案内されて後方に移動していく。一方、後突時の荷重が無くなると、支持部16aから外れて後方に移動している中央部α2は、ガイド部16bに案内されて支持部16aに戻ってくる。
そして、このように構成されるブラケット16は、側壁部11a、前壁部11b及び後壁部11cで囲まれるサイドフレーム部11の内部に収容されている。具体的に説明すると、ガイド部16bの先端がブラケット16全体の最先端となるため、ガイド部16bの先端を、前壁部11bの先端と後壁部11cの先端とを結ぶ線よりも側壁部11a側に配置する。
次に、車両用シート1の作用について、図10及び図11を参照して説明する。図10は、通常時の状態を示した側面図である。図11は、後突時の状態を示した側面図である。
図10に示すように、Sバネ14に荷重範囲F1の小さな荷重しか作用しない通常時は、Sバネ14が中央部α1と中央部α2の2箇所で支持部16aに支持されるため、Sバネ14は硬いF−S特性を示す。そして、Sバネ14が乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部を大きな力で支持するため、乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部は、シートバック3に大きく沈み込まない。このとき、乗員の頭部は、通常、ヘッドレスト4の前方に離間した位置に保持されている。
一方、図11に示すように、Sバネ14に荷重範囲F2の大きな荷重が作用する後突時は、Sバネ14が中央部α1の1箇所のみで支持部16aに支持されることで、ブラケット16におけるSバネ14の支持位置が車両用シート1の幅方向において広くなるため、Sバネ14は柔らかいF−S特性に変化する。そして、Sバネ14が乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部を支持する力が小さくなるため、乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部は、シートバック3に大きく沈み込む。このとき、後突の衝撃で乗員の頭部がヘッドレスト4に当接するまで後方に移動するが、同時に、乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部もシートバック3に大きく沈み込んで後方に移動する。このため、後突時の乗員への負担が小さくなる。
このように、本実施形態に係る車両用シート1によれば、ブラケット16により、荷重に応じてSバネ14の支持位置が変更される。これにより、乗員の荷重を受けて伸長するSバネ14のたわみ代(又は自由長さ)が変わるため、Sバネ14の特性を変化させることができる。このようにブラケット16によりSバネ14の特性を変化させることで、通常時と後突時とで異なる支持力により乗員を支持することができる。
また、後突時のようにSバネ14に閾値荷重Ft以上の荷重が作用すると、中央部α2が支持部16aから外れることで、Sバネ14のたわみ代(又は自由長さ)が1ピッチ分長くなる。これにより、Sバネの荷重に対する変位量が大きくなり、乗員の背部(肩甲骨)や腰椎部が車両用シートに深く沈みこむため、後突時における乗員の負担を軽減させることができる。
また、支持部16aでSバネ14の中央部αを確実に支持することができるとともに、後突時に支持部16aから外れた中央部α2を、ガイド部16bの案内により円滑に支持部16aに戻すことができる。
また、ブラケット16をサイドフレーム部11の内部に収容することで、乗員とブラケット16との干渉を防止することができるため、乗り心地が低下するのを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、支持部16aがSバネ14を支持する箇所は、通常時よりも衝突時の方が少なければ、特に制限されない。例えば、通常時に支持部16aが3箇所でSバネ14を支持し、後突時に支持部16aが2箇所でSバネ14を支持するものとしてもよい。
また、支持部16aは、Sバネ14の中央部αを支持することができれば如何なる形状であってもよい。例えば、支持部16aをガイド部16bと同様に湾曲させてもよく、また、支持部16aとガイド部16bとを区別することなく全体的に湾曲させてもよい。
また、ブラケット16は、乗員との干渉が問題にならなければ、必ずしもサイドフレーム部11の内部に収容される必要はなく、サイドフレーム部11から突出してもよい。
本発明は、車両に搭載される車両用シートとして利用可能である。
1…車両用シート、2…シートクッション、3…シートバック、4…ヘッドレスト、5…シートパッド、10…シートバックフレーム、11…サイドフレーム部、11a…サイドフレーム部の側壁部、11b…サイドフレーム部の前壁部、11c…サイドフレーム部の後壁部、13…アッパーフレーム部、14…Sバネ、16…ブラケット(バネ支持部)、16a…ブラケットの支持部、16b…ブラケットのガイド部、16c…ブラケットの固定部、α(α1,α2)…Sバネの中央部、F1…通常時の荷重範囲、F2…後突時の荷重範囲、Ft…閾値荷重、L…通常時のたわみ代、L’…後突時のたわみ代。

Claims (4)

  1. 一対のサイドフレームと、
    前記一対のサイドフレーム間に張設されたSバネと、
    前記サイドフレームに固定されたバネ支持部と、
    を備え、
    前記Sバネは、前記バネ支持部により後方から支持され、
    衝突時に、前記バネ支持部により前記Sバネが支持される箇所が少なくなることで、前記Sバネのたわみ代が長くなる、
    車両用シート。
  2. 前記バネ支持部は、乗員からの荷重を受けない無荷重時における前記Sバネの1ピッチ分以上の長さに形成されており、屈曲形成された前記Sバネの上端部と下端部との間の中央部を断続的に支持する、請求項に記載の車両用シート。
  3. 前記バネ支持部は、前記サイドフレームに固定された略L字状のブラケットであり、
    前記サイドフレームに固定されて前記Sバネを後側から支持する支持部と、
    前記支持部の先端から湾曲しながら後側に延びるガイド部と、
    を備える、請求項に記載の車両用シート。
  4. 前記サイドフレームは、内側に向けて開口する断面略コ字状に形成されており、
    前記バネ支持部は、前記サイドフレームの内部に収容されている、請求項に記載の車両用シート。
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