JP5548385B2 - 耐熱性菌類の検出方法 - Google Patents
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Description
さらに、危害事故発生時における事故原因究明及び対策のためには、事故原因菌の同定が必要となる。従って、上記4属の耐熱性菌類を識別することができれば、より迅速な事故原因菌の検出、識別が可能となる。
本発明者等は、この問題を克服し特定の耐熱性菌類を特異的に検出・識別しうる新たなDNA領域を探索すべく、鋭意検討を行った。その結果、耐熱性菌類のβ−チューブリン遺伝子及び28S rDNAに、他の菌類のものとは明確に区別しうる、特異的な塩基配列を有する領域(以下、「可変領域」ともいう)が存在し、この可変領域をターゲットとすることで、上記耐熱性菌類を特異的かつ迅速に検出・識別できることを見い出した。本発明はこの知見に基づき完成するに至った。
1)下記の(A)の塩基配列で表される核酸を用いてビソクラミス(Byssochlamys)属に属する菌類の同定を行う工程、
2)下記の(B)〜(D)のいずれかの塩基配列で表される核酸を用いてタラロマイセス(Talaromyces)属に属する菌類の同定を行う工程、
3)下記の(E)〜(J)のいずれかの塩基配列で表される核酸を用いてネオサルトリア(Neosartorya)属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)の同定を行う工程、
4)下記の(K)の塩基配列で表される核酸を用いてハミゲラ(Hamigera)属に属する菌類の同定を行う工程
(A)配列番号24に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつビソクラミス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
(B)配列番号25に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
(C)配列番号26に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
(D)配列番号27に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
(E)配列番号28に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(F)配列番号29に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(G)配列番号30に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(H)配列番号31に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(I)配列番号32に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(J)配列番号33に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(K)配列番号34に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつハミゲラ属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
(1)下記(a)及び(b)のオリゴヌクレオチド対
(a)配列番号1に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(b)配列番号2に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(2)下記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチド対、下記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、下記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、下記(e)及び(f)のオリゴヌクレオチド対、並びに下記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対からなる群
(c)配列番号3に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(d)配列番号4に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(e)配列番号5に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(f)配列番号6に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(g)配列番号7に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(h)配列番号8に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(i)配列番号9に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(j)配列番号10に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(k)配列番号11に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(3)下記(l)及び(m)のオリゴヌクレオチド対、下記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチド対、並びに下記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対からなる群
(l)配列番号12に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(m)配列番号13に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(n)配列番号14に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(o)配列番号15に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(v)配列番号22に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(w)配列番号23に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(4)下記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチド対、下記(r)及び(s)のオリゴヌクレオチド対、並びに下記(t)及び(u)のオリゴヌクレオチド対からなる群
(p)配列番号16に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(q)配列番号17に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(r)配列番号18に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(s)配列番号19に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(t)配列番号20に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(u)配列番号21に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
本発明は、耐熱性菌類のβ−チューブリン遺伝子の部分塩基配列及び/又は28S rDNAのD1/D2領域の塩基配列、すなわち耐熱性菌類のβ−チューブリン遺伝子領域及び/又は28S rDNAのD1/D2領域中における耐熱性菌類の各属に特異的な領域又は種特異的領域(可変領域)の塩基配列で表される核酸を用いて耐熱性菌類の同定を行い、耐熱性菌類を特異的に識別・検出する方法である。
より詳細には、本発明は下記1)〜4)の同定・検出工程の少なくとも2つを包んでなる耐熱性菌類の検出方法である。
1)ビソクラミス(Byssochlamys)属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子領域中におけるビソクラミス属に特異的な領域(可変領域)の塩基配列で表される核酸を用いてビソクラミス属に属する菌類の同定を行い、ビソクラミス属に属する菌類を特異的に識別・検出する工程。
2)タラロマイセス属(Talaromyces)に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子領域及び/又は28S rDNAのD1/D2領域中におけるタラロマイセス属に特異的な領域又は種特異的領域(可変領域)の塩基配列で表される核酸を用いてタラロマイセス属に属する菌類の同定を行い、タラロマイセス属に属する菌類を特異的に識別・検出する工程。
3)ネオサルトリア(Neosartorya)属に属する菌類又はアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)のβ−チューブリン遺伝子領域中におけるネオサルトリア属及び/又はアスペルギルス フミガタスに特異的な領域又は種特異的領域(可変領域)の塩基配列で表される核酸を用いてネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの同定を行い、ネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスを特異的に識別・検出する工程。
4)ハミゲラ属(Hamigera)に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子領域中におけるハミゲラ属に特異的な領域又は種特異的領域(可変領域)の塩基配列で表される核酸を用いてハミゲラ属に属する菌類の同定を行い、ハミゲラ属に属する菌類を特異的に識別・検出する工程。
本発明の検出方法は、上記1)〜4)の同定・検出工程のうち少なくとも2つの工程を含んでなり、好ましくは上記1)〜4)の同定・検出工程のうち少なくとも3つの工程を含んでなり、より好ましくは上記1)〜4)の同定・検出工程のすべての工程を含んでなるものである。
本発明における「アスペルギルス フミガタス」とは、ネオサルトリア フィシェリのアナモルフ(無性世代)と形態学的に極めて類似しているがテレオモルフ(有性世代)を有さない不完全菌類の一種である。
(A)配列番号24に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつビソクラミス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
発明者らは、ビソクラミス属に属する菌類及びビソクラミス属に属する菌類に近縁な菌類から種々のβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を同定し、ビソクラミス属と近縁な属とビソクラミス属との間、及びビソクラミス属内での遺伝的距離の解析を行った。さらに、決定した各種のβ−チューブリン遺伝子配列の相同性解析をおこなった。その結果、当該配列中にビソクラミス属に属する菌類に固有の塩基配列を有する可変領域を見出した。この可変領域において、ビソクラミス属に属する菌類は固有の塩基配列を有しているため、ビソクラミス属に属する菌類を識別・同定することが可能となる。
(B)配列番号25に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
(C)配列番号26に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
(D)配列番号27に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
発明者らは、タラロマイセス属に属する菌類及びタラロマイセス属に属する菌類に近縁な菌類から種々のβ−チューブリン遺伝子及び28S rDNAのD1/D2領域の塩基配列を同定し、タラロマイセス属と近縁な属とタラロマイセス属との間、及びタラロマイセス属内での遺伝的距離の解析を行った。さらに、決定した各種のβチューブリン遺伝子配列及び28S rDNAのD1/D2領域の塩基配列の相同性解析をおこなった。その結果、当該配列中にタラロマイセス属に属する菌類に固有の塩基配列を有する可変領域を見出した。この可変領域において、タラロマイセス属に属する菌類は固有の塩基配列を有しているため、タラロマイセス属に属する菌類を識別・同定することが可能となる。
(E)配列番号28に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(F)配列番号29に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(G)配列番号30に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(H)配列番号31に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(I)配列番号32に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
(J)配列番号33に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列
発明者らは、ネオサルトリア属に属する菌類、アスペルギルス フミガタス及びネオサルトリア属に属する菌類に近縁な菌類から種々のβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を同定し、ネオサルトリア属と近縁な属とネオサルトリア属との間、ネオサルトリア属内及び、ネオサルトリア属と近縁な属やネオサルトリア属とアスペルギルス フミガタスとの間での遺伝的距離の解析を行った。さらに、決定した各種のβチューブリン遺伝子配列の相同性解析をおこなった。その結果、当該配列中にネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスに固有の塩基配列を有する可変領域を見出した。この可変領域において、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスは固有の塩基配列を有しているため、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスを識別・同定することが可能となる。
(K)配列番号34に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列において1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつハミゲラ属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列
発明者らは、ハミゲラ属に属する菌類及びハミゲラ属に属する菌類に近縁な菌類から種々のβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を同定し、ハミゲラ属と近縁な属とハミゲラ属との間、及びハミゲラ属内での遺伝的距離の解析を行った。さらに、決定した各種のβチューブリン遺伝子配列の相同性解析をおこなった。その結果、当該配列中にハミゲラ属に属する菌類に固有の塩基配列を有する可変領域を見出した。この可変領域において、ハミゲラ属に属する菌類は固有の塩基配列を有しているため、ハミゲラ属に属する菌類を識別・同定することが可能となる。
本発明は、これらの可変領域及び可変領域に由来する核酸、オリゴヌクレオチドをターゲットとしたものである。
配列番号24に記載の塩基配列及びその相補配列は、ビソクラミス ニベアから単離、同定されたβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列である。当該配列はビソクラミス属に属する菌類に特異的であり、被検体がこの塩基配列を有しているか否かを確認することで、ビソクラミス属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。また、配列番号24に記載の塩基配列若しくはその相補配列において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつビソクラミス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列で表される核酸を用いても、同様にビソクラミス属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。これらの塩基配列で表される核酸は、特にビソクラミス ニベア及びビソクラミス ファルバを検出するために好適に用いられる。
配列番号25に記載の塩基配列及びその相補配列は、タラロマイセス フラバスから単離、同定されたβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列である。当該配列はタラロマイセス属に属する菌類に特異的であり、被検体がこの塩基配列を有しているか否かを確認することで、タラロマイセス属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。また、配列番号25に記載の塩基配列若しくはその相補配において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列で表される核酸を用いても、同様にタラロマイセス属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。これらの塩基配列で表される核酸は、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス トラキスペルムスを検出するために好適に用いられる。
配列番号26に記載の塩基配列及びその相補配列は、タラロマイセス ルテウスから単離、同定されたβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列である。当該配列はタラロマイセス属に属する菌類に特異的であり、被検体がこの塩基配列を有しているか否かを確認することで、タラロマイセス属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。また、配列番号26に記載の塩基配列若しくはその相補配において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列で表される核酸を用いても、同様にタラロマイセス属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。これらの塩基配列で表される核酸は、タラロマイセス ルテウス、タラロマイセス バシリスポラス、タラロマイセス ウォルトマンニーを検出するために好適に用いられる。
配列番号27に記載の塩基配列及びその相補配列は、タラロマイセス ウォルトマンニーから単離、同定された28S rDNAのD1/D2領域中の可変領域の塩基配列である。当該配列はタラロマイセス属に属する菌類に特異的であり、被検体がこの塩基配列を有しているか否かを確認することで、タラロマイセス属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。また、配列番号27に記載の塩基配列若しくはその相補配において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつタラロマイセス属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列で表される核酸を用いても、同様にタラロマイセス属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。これらの塩基配列で表される核酸は、タラロマイセス ウォルトマンニー、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス トラキスペルムス、タラロマイセス マクロスポラスを検出するために好適に用いられる。
配列番号28に記載の塩基配列及びその相補配列は、ネオサルトリア グラブラから単離、同定されたβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列である。配列番号30及び31に記載の塩基配列及びその相補配列は、ネオサルトリア フィシェリから単離、同定されたβ−チューブリン遺伝子の可変領域の部分塩基配列である。配列番号32及び33に記載の塩基配列及びその相補配列は、ネオサルトリア スピノサから単離、同定されたβ−チューブリン遺伝子の可変領域の部分塩基配列である。また、配列番号29に記載の塩基配列及びその相補配列は、アスペルギルス フミガタスから単離、同定されたβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列である。当該配列はネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスに特異的であり、被検体がこの塩基配列を有しているか否かを確認することで、ネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスを特異的に識別・同定することが可能である。また、配列番号28〜33のいずれかに記載の塩基配列若しくはその相補配において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出に使用できる塩基配列で表される核酸を用いても、同様にネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスを特異的に識別・同定することが可能である。これらの塩基配列で表される核酸は、特にネオサルトリア グラブラ、ネオサルトリア フィシェリ、ネオサルトリア スピノサ、ネオサルトリア ヒラツカエ、ネオサルトリア パウリステンシス、ネオサルトリア シュードフィシェリ及びアスペルギルス フミガタスを検出するために好適に用いられる。
配列番号34に記載の塩基配列及びその相補配列は、ハミゲラ アベラネアから単離、同定されたβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列である。当該配列はハミゲラ属に属する菌類に特異的であり、被検体がこの塩基配列を有しているか否かを確認することで、ハミゲラ属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。また、配列番号34に記載の塩基配列若しくはその相補配において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加されておりかつハミゲラ属に属する菌類の検出に使用できる塩基配列で表される核酸を用いても、同様にハミゲラ属に属する菌類を特異的に識別・同定することが可能である。これらの塩基配列で表される核酸は、特にハミゲラ アベラネア及びハミゲラ ストリアータを検出するために好適に用いられる。
以下、前記(A)〜(K)のいずれかの塩基配列をまとめて「本発明の可変領域の塩基配列」ともいう。
より詳細には、前記本発明の可変領域の塩基配列で表される核酸を用いてビソクラミス属に属する菌類の同定を行うには、被検体のβ−チューブリン遺伝子領域の塩基配列を決定し、該領域の塩基配列中に前記(A)の塩基配列が含まれるか否かを確認することが好ましい。すなわち、本発明の検出方法は、被検体の有するβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を解析・決定し、決定した塩基配列と本発明の前記(A)記載のβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列とを比較し、その一致又は相違に基づいてビソクラミス属に属する菌類の同定を行うことを好ましい態様として包含する。
前記本発明の可変領域の塩基配列で表される核酸を用いてタラロマイセス属に属する菌類の同定を行うには、被検体のβ−チューブリン遺伝子領域又は28S rDNAのD1/D2領域の塩基配列を決定し、該領域の塩基配列中に前記(B)〜(D)のいずれかの塩基配列が含まれるか否かを確認することが好ましい。すなわち、本発明の検出方法は、被検体の有するβ−チューブリン遺伝子又は28S rDNAのD1/D2領域の塩基配列を解析・決定し、決定した塩基配列と本発明の前記(B)〜(D)のいずれかに記載のβ−チューブリン遺伝子又は28S rDNAのD1/D2領域の可変領域の塩基配列とを比較し、その一致又は相違に基づいてタラロマイセス属に属する菌類の同定を行うことを好ましい態様として包含する。
前記本発明の可変領域の塩基配列で表される核酸を用いてネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの同定を行うには、被検体のβ−チューブリン遺伝子領域の塩基配列を決定し、該領域の塩基配列中に前記(E)〜(J)のいずれかの塩基配列が含まれるか否かを確認することが好ましい。すなわち、本発明の検出方法は、被検体の有するβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を解析・決定し、決定した塩基配列と本発明の前記(E)〜(J)のいずれかに記載のβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列とを比較し、その一致又は相違に基づいてネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの同定を行うことを好ましい態様として包含する。
前記本発明の可変領域の塩基配列で表される核酸を用いてハミゲラ属に属する菌類の同定を行うには、被検体のβ−チューブリン遺伝子領域の塩基配列を決定し、該領域の塩基配列中に前記(K)の塩基配列が含まれるか否かを確認することが好ましい。すなわち、本発明の検出方法は、被検体の有するβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を解析・決定し、決定した塩基配列と本発明の前記(K)に記載のβ−チューブリン遺伝子の可変領域の塩基配列とを比較し、その一致又は相違に基づいてハミゲラ属に属する菌類の同定を行うことを好ましい態様として包含する。
塩基配列を解析・決定する方法としては特に限定されず、通常行われているRNA又はDNAシークエンシングの手法を用いることができる。
具体的には、マクサム−ギルバート法、サンガー法等の電気泳動法、質量分析法、ハイブリダイゼーション法等が挙げられる。サンガー法においては、放射線標識法、蛍光標識法等により、プライマー又は、ターミネーターを標識する方法が挙げられる。
より詳細には、ビソクラミス属に属する菌類の検出・同定を行うために、前記本発明の可変領域の塩基配列、すなわち前記(A)の塩基配列で表される核酸にハイブリダイズすることができ、かつビソクラミス属に属する菌類を特異的に検出するための核酸プローブ又は核酸プライマーとして機能し得る検出用オリゴヌクレオチドを用いることができる。
タラロマイセス属に属する菌類の検出・同定を行うために、前記本発明の可変領域の塩基配列、すなわち前記(B)〜(D)のいずれかの塩基配列で表される核酸にハイブリダイズすることができ、かつタラロマイセス属に属する菌類を特異的に検出するための核酸プローブ又は核酸プライマーとして機能し得る検出用オリゴヌクレオチドを用いることができる。
ネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスの検出・同定を行うために、前記本発明の可変領域の塩基配列、すなわち前記(E)〜(J)のいずれかの塩基配列で表される核酸にハイブリダイズすることができ、かつネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスを特異的に検出するための核酸プローブ又は核酸プライマーとして機能し得る検出用オリゴヌクレオチドを用いることができる。
ハミゲラ属に属する菌類の検出・同定を行うために、前記本発明の可変領域の塩基配列、すなわち前記(K)塩基配列で表される核酸にハイブリダイズすることができ、かつハミゲラ属に属する菌類を特異的に検出するための核酸プローブ又は核酸プライマーとして機能し得る検出用オリゴヌクレオチドを用いることができる。
本発明の検出用オリゴヌクレオチドは、上記耐熱性菌類の検出に使用できるものであればよい。すなわち、耐熱性菌類の検出のための核酸プライマーや核酸プローブとして使用できるものや、ストリンジェントな条件で耐熱性菌類のβ−チューブリン遺伝子又は28S rDNAのD1/D2領域の可変領域の塩基配列にハイブリダイズ可能なオリゴヌクレオチドであれば良い。なお、ここで、「ストリンジェントな条件」としては、例えば後述の条件が挙げられる。
より詳細には、ビソクラミス属に属する菌類を検出する場合、前記(A)の塩基配列で表される核酸中の領域であって、(1)ビソクラミス属に属する菌類に固有の遺伝子の塩基配列が10塩基前後連続して現れる領域を含む、(2)オリゴヌクレオチドのGC含量がおよそ30%〜80%となる、(3)オリゴヌクレオチドの自己アニールの可能性が低い、(4)オリゴヌクレオチドのTm値がおよそ55℃〜65℃となる、の4つの条件を満たす領域にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドが好ましい。
タラロマイセス属に属する菌類を検出する場合、前記(B)〜(D)のいずれかの塩基配列で表される核酸中の領域であって、(1)タラロマイセス属に属する菌類に固有の遺伝子の塩基配列が10塩基前後連続して現れる領域を含む、(2)オリゴヌクレオチドのGC含量がおよそ30%〜80%となる、(3)オリゴヌクレオチドの自己アニールの可能性が低い、(4)オリゴヌクレオチドのTm値がおよそ55℃〜65℃となる、の4つの条件を満たす領域にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドが好ましい。
ネオサルトリア属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタスを検出する場合、前記(E)〜(J)のいずれかの塩基配列で表される核酸中の領域であって、(1)ネオサルトリア及び/又はアスペルギルス フミガタスに固有の遺伝子の塩基配列が10塩基前後連続して現れる領域を含む、(2)オリゴヌクレオチドのGC含量がおよそ30%〜80%となる、(3)オリゴヌクレオチドの自己アニールの可能性が低い、(4)オリゴヌクレオチドのTm値がおよそ55℃〜65℃となる、の4つの条件を満たす領域にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドが好ましい。
ハミゲラ属に属する菌類を検出する場合、前記(K)の塩基配列で表される核酸中の領域であって、(1)ハミゲラ属に属する菌類に固有の遺伝子の塩基配列が10塩基前後連続して現れる領域を含む、(2)オリゴヌクレオチドのGC含量がおよそ30%〜80%となる、(3)オリゴヌクレオチドの自己アニールの可能性が低い、(4)オリゴヌクレオチドのTm値がおよそ55℃〜65℃となる、の4つの条件を満たす領域にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチドが好ましい。
上記(1)において「ビソクラミス属に属する菌類に固有の遺伝子の塩基配列が10塩基前後連続して現れる領域」とは、前記本発明のβ−チューブリン遺伝子の可変領域の中でも、異なる属間での塩基配列の保存性が特に低く(すなわち、ビソクラミス属に属する菌類の特異性が特に高く)、10塩基前後にわたってビソクラミス属に属する菌類に固有の塩基配列が連続して現れる領域を意味する。また、「タラロマイセス属に属する菌類に固有の遺伝子の塩基配列が10塩基前後連続して現れる領域」とは、前記本発明のβ−チューブリン遺伝子又は28S rDNAのD1/D2領域の可変領域の中でも、異なる属間での塩基配列の保存性が特に低く(すなわち、タラロマイセス属に属する菌類の特異性が特に高く)、10塩基前後にわたってタラロマイセス属に属する菌類に固有の塩基配列が連続して現れる領域を意味する。また、「ネオサルトリア属に属する菌類又はアスペルギルス フミガタスに固有の遺伝子の塩基配列が10塩基前後連続して現れる領域」とは、前記本発明のβ−チューブリン遺伝子の可変領域の中でも、異なる属間での塩基配列の保存性が特に低く(すなわち、ネオサルトリア属に属する菌類又はアスペルギルス フミガタスの特異性が特に高く)、10塩基前後にわたってネオサルトリア属に属する菌類又はアスペルギルス フミガタスに固有の塩基配列が連続して現れる領域を意味する。また、「ハミゲラ属に属する菌類に固有の遺伝子の塩基配列が10塩基前後連続して現れる領域」とは、前記本発明のβ−チューブリン遺伝子の可変領域の中でも、異なる属間での塩基配列の保存性が特に低く(すなわち、ハミゲラ属に属する菌類の特異性が特に高く)、10塩基前後にわたってハミゲラ属に属する菌類に固有の塩基配列が連続して現れる領域を意味する。
また、上記(3)において「オリゴヌクレオチドの自己アニールの可能性が低い」とは、プライマーの塩基配列からプライマー同士が結合しないことが予想されることを言う。
本発明の検出用オリゴヌクレオチドの塩基数としては、特に限定されないが、13塩基〜30塩基であることが好ましく、18塩基〜23塩基であることがより好ましい。ハイブリダイズ時のオリゴヌクレオチドのTm値は、55℃〜65℃の範囲内であることが好ましく、59℃〜62℃の範囲内であることがより好ましい。オリゴヌクレオチドのGC含量は、30%〜80%が好ましく、45%〜65%がより好ましく、55%前後であることが最も好ましい。
下記(a)又は(b)で示されるオリゴヌクレオチドを用いることで、ビソクラミス属に属する菌類を検出することができる。
(a)配列番号1に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(b)配列番号2に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(c)配列番号3に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(d)配列番号4に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(e)配列番号5に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(f)配列番号6に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(g)配列番号7に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(h)配列番号8に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(i)配列番号9に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(j)配列番号10に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(k)配列番号11に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(l)配列番号12に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(m)配列番号13に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(n)配列番号14に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(o)配列番号15に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
さらに、下記の(v)と(w)のいずれかのオリゴヌクレオチドを用いることで、アスペルギルス フミガタスを特異的に検出できる。
(v)配列番号22に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(w)配列番号23に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(p)配列番号16に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(q)配列番号17に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(r)配列番号18に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(s)配列番号19に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(t)配列番号20に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(u)配列番号21に記載の塩基配列若しくはその相補配列、又は当該塩基配列若しくはその相補配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
また、本発明の検出用オリゴヌクレオチドには、耐熱性菌類の検出に使用できるものであれば、配列番号1から23のいずれかに記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドに対して、塩基の欠失、挿入あるいは置換といった変異や、修飾が施されたオリゴヌクレオチドも包含される。また、本発明のオリゴヌクレオチドには、配列番号1から23のいずれかに記載の塩基配列に対して、塩基の欠失、挿入あるいは置換といった変異や、修飾が施された塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドであり、耐熱性菌類の検出のためのプライマーやプローブとして耐熱性菌類の検出に使用できるものや、ストリンジェントな条件で各耐熱性菌類のβ−チューブリン遺伝子やタラロマイセス属に属する菌類の28SrDNAのD1/D2領域にハイブリダイズ可能な塩基配列でもよい。なお、ここで、「ストリンジェントな条件」としては、例えばMolecular Cloning−A LABORATORY MANUAL THIRD EDITION[Joseph Sambrook, David W. Russell., Cold Spring Harbor Laboratory Press]記載の方法が挙げられ、例えば、6×SSC(1×SSCの組成:0.15M 塩化ナトリウム、0.015M クエン酸ナトリウム、pH7.0)、0.5% SDS、5×デンハート及び100mg/mLニシン精子DNAを含む溶液にプローブとともに65℃で8〜16時間恒温し、ハイブリダイズさせる条件が挙げられる。そのような塩基の欠失、挿入あるいは置換といった変異や、修飾が施されたオリゴヌクレオチドとしては配列番号1から23のいずれかに記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドにおいて1又は数個、好ましくは1から5個、より好ましくは1から4個、さらに好ましくは1から3個、よりさらに好ましくは1から2個、特に好ましくは1個の塩基の欠失、挿入あるいは置換といった変異や、修飾されたオリゴヌクレオチドも包含される。また、配列番号1から23のいずれかに記載の塩基配列に、適当な塩基配列を付加してもよい。塩基配列の相同性については、Lipman−Pearson法(Science,227,1435,1985)等によって計算される。具体的には、遺伝情報処理ソフトウェアGenetyx−Win(ソフトウェア開発製)のホモロジー解析(Search homology)プログラムを用いて、パラメーターであるUnit size to compare(ktup)を2として解析を行うことにより算出することができる。
前記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチドは、配列番号25に記載の塩基配列のうち、それぞれ15位から34位まで、76位から98位までの可変領域に対応する。前記(e)及び(f)及び前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチドは、配列番号26に記載の塩基配列のうち、それぞれ133位から153位まで、304位から325位までの可変領域に対応する。したがって、前記オリゴヌクレオチドをタラロマイセス属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子にハイブリダイズさせることによって、タラロマイセス属に属する菌類を検出することができる。
前記(g)、(h)及び(i)で示されるオリゴヌクレオチドは、配列番号27に記載の塩基配列のうち、それぞれ326位から345位まで、460位から478位までの可変領域に対応する。したがって、前記オリゴヌクレオチドをタラロマイセス属に属する菌類の28S rDNAのD1/D2領域にハイブリダイズさせることによって、タラロマイセス属に属する菌類を検出することができる。
前記(l)及び(m)で示されるオリゴヌクレオチドは、配列番号28に記載の塩基配列のうち、それぞれ84位から103位まで、169位から188位までの領域、配列番号29に記載の塩基配列のうち、それぞれ83位から102位まで、166位から186位までの領域に対応する。前記(n)及び(o)で示されるオリゴヌクレオチドは、配列番号28に記載の塩基配列のうち、それぞれ144位から163位まで、358位から377位までの領域、配列番号29に記載の塩基配列のうち、それぞれ141位から160位まで、356位から376位までの領域に対応する。したがって、前記オリゴヌクレオチドをネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスのβ−チューブリン遺伝子にハイブリダイズさせることによって、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスを特異的に検出することができる。
配列番号22及び配列番号23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドは、β−チューブリン遺伝子領域に存在し、アスペルギルス フミガタスに特異的な塩基配列、すなわち可変領域の一部分に相補的なオリゴヌクレオチドである。これらのオリゴヌクレオチドは、アスペルギルス フミガタスのDNA及びRNAの一部分に特定的にハイブリダイズすることができるが、ネオサルトリア属に属する菌類のDNA及びRNAにはハイブリダイズすることができない。
前記(v)及び(w)で示されるオリゴヌクレオチドは、配列番号29に記載の塩基配列のうち、それぞれ23位から44位まで、200位から222位までの領域に対応する。前記オリゴヌクレオチドはアスペルギルス フミガタスのβ−チューブリン遺伝子にハイブリダイズさせることができるが、ネオサルトリア属に属する菌類のDNA及びRNAにはハイブリダイズさせることができない。これを図1に基づき詳しく説明する。図1は、配列番号29〜33に記載のアスペルギルス フミガタス、ネオサルトリア フィシェリ及びネオサルトリア スピノサのβ−チューブリン遺伝子の塩基配列の一部を比較した図である。図1に示すように、アスペルギルス フミガタスのβ−チューブリン遺伝子における配列番号22及び23のオリゴヌクレオチドが認識する領域と、この領域に対応するネオサルトリア属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子の領域とを比較すると、塩基配列の相同性が他の領域と比べて非常に低いことがわかる。したがって、前記(v)及び/又は(w)で示されるオリゴヌクレオチドを用いることにより、被検体に含まれる菌類がネオサルトリア属に属する菌類かアスペルギルス フミガタスかを識別することができる。
本発明の前記(l)〜(o)のオリゴヌクレオチドを用いた検出方法により陽性反応を示した試料について、単一コロニーから菌糸をPDA培地やPDB培地(ポテトデキストロース液体培地)等に植付け、48〜52℃で培養を行う。1〜2日間培養後、菌糸の伸長を確認する。そして、上記発育可能温度帯の違いに基づき、増殖が確認された場合はアスペルギルス フミガタス、増殖が確認されなかった場合はネオサルトリア属に属する菌類と識別することができる。なお、増殖の確認方法に特に制限はないが、実体顕微鏡による菌糸の伸長、液体培地中での菌糸の伸長、菌塊の形成、分生子の形成が挙げられる。
前記(p)及び(q)で示されるオリゴヌクレオチドは、配列番号34に記載の塩基配列のうち、それぞれ358位から377位まで、440位から459位までの領域に対応する。前記(r)及び(s)で示されるオリゴヌクレオチドは、配列番号34に記載の塩基配列のうち、それぞれ2位から22位まで、181位から200位までの領域に対応する。また、前記(t)及び(u)で示されたオリゴヌクレオチドは、配列番号34に記載の塩基配列のうち、それぞれ172位から191位まで、397位から416位までの領域に対応する。したがって、前記オリゴヌクレオチドをハミゲラ属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子にハイブリダイズさせることによって、ハミゲラ属に属する菌類を特異的に検出することができる。
すなわち、前記(s)、(t)及び(u)のオリゴヌクレオチドは、ハミゲラ属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子の可変領域とハイブリダイズすることができるが、クラドスポリウム属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子の可変領域とハイブリダイズすることができない。そのため、例えば前記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチドを用いた検出方法により陽性反応を示した試料について、前記(r)及び(s)で示されたオリゴヌクレオチド及び/又は前記(t)及び(u)で示されたオリゴヌクレオチドを用いることにより当該試料に含まれる菌種がハミゲラ属かクラドスポリウム属であるかを識別することができる。
(a1)配列番号1に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(b1)配列番号2に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(c1)配列番号3に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(d1)配列番号4に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(e1)配列番号5に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(f1)配列番号6に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(g1)配列番号7に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(h1)配列番号8に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(i1)配列番号9に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(j1)配列番号10に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(k1)配列番号11に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(l1)配列番号12に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(m1)配列番号13に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(n1)配列番号14に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(o1)配列番号15に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(p1)配列番号16に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(q1)配列番号17に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(r1)配列番号18に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(s1)配列番号19に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(t1)配列番号20に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(u1)配列番号21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(v1)配列番号22に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(w1)配列番号23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド、又は当該塩基配列に対して70%以上の相同性を有しかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
上記検出用オリゴヌクレオチドの結合様式は、天然の核酸に存在するホスホジエステル結合だけでなく、例えばホスホロアミデート結合、ホスホロチオエート結合等であってもよい。
前記(c)及び(d)で示されたオリゴヌクレオチド対を用いることで、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス トラキスペルムスを特異的に検出することができる。また、前記(e)及び(f)で示されたオリゴヌクレオチド対又は前記(j)及び(k)で示されたオリゴヌクレオチド対を用いることで、タラロマイセス ルテウス、タラロマイセス ウォルトマンニー、タラロマイセス バシリスポラスを特異的に検出することができる。さらに、前記(g)及び(h)で示されたオリゴヌクレオチド対を用いることで、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス ウォルトマンニー、タラロマイセス トラキスペルムス、タラロマイセス マクロスポラスを特異的に検出することができる。また、前記(i)及び(h)で示されたオリゴヌクレオチド対を用いることで、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス トラキスペルムス、タラロマイセス マクロスポラスを特異的に検出することができる。
なかでも、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスを検出するためには、前記(l)及び(m)のオリゴヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチド対、又は前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチド対を用いるのが好ましく、前記(l1)及び(m1)のオリゴヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチド対、又は前記(n1)及び(o1)のオリゴヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチド対を用いるのがより好ましく、配列番号12及び配列番号13に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対、又は配列番号14及び配列番号15に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いるのがさらに好ましい。 前記(l)のオリゴヌクレオチドと前記(m)のオリゴヌクレオチドとからなるオリゴヌクレオチド対及び前記(n)のオリゴヌクレオチドと前記(o)のオリゴヌクレオチドとからなるオリゴヌクレオチド対は、ネオサルトリア フィシェリ、ネオサルトリア スピノサ、ネオサルトリア グラブラ、ネオサルトリア ヒラツカエ、ネオサルトリア パウリステンシス、ネオサルトリア シュードフィシェリ等のネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスの検出に特に好適に用いられる。
また、アスペルギルス フミガタスを検出するためには、前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチド対を用いるのが好ましく、前記(v1)及び(w1)のオリゴヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチド対を用いるのがより好ましく、配列番号22及び配列番号23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いるのがさらに好ましい。前記(v)のオリゴヌクレオチドと前記(w)のオリゴヌクレオチドとからなるオリゴヌクレオチド対は、アスペルギルス フミガタスの検出に好適に用いられる。
前記(p)及び(q)で示されたオリゴヌクレオチド対、前記(r)及び(s)で示されたオリゴヌクレオチド対、及び前記(t)及び(u)で示されたオリゴヌクレオチド対は、ハミゲラ アベラネア、ハミゲラ ストリアータの検出に好適に用いられる。
このようにして標識化された本発明の検出用オリゴヌクレオチドを、通常の方法により検査対象物から抽出された核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズさせた後、ハイブリダイズした検出用オリゴヌクレオチドの標識を測定することで耐熱性菌類を検出することができる。ここで、ストリンジェントな条件としては、前述した条件を挙げることができる。また、核酸とハイブリダイズした核酸プローブの標識を測定する方法としては、通常の方法(FISH法、ドットブロット法、サザンブロット法、ノーザンブロット法等)を用いることができる。
また、検出特異性及び検出感度の点からは、前記(i)及び(h)で示されたオリゴヌクレオチド対、又は前記(j)及び(k)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることが好ましく、前記(i1)及び(h1)で示されたオリゴヌクレオチド対、又は前記(j1)及び(k1)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることがより好ましく、配列番号9及び配列番号8に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対、又は配列番号10及び配列番号11に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることがさらに好ましい。
また、前記(l)及び(m)で示されたオリゴヌクレオチド対、前記(n)及び(o)で示されたオリゴヌクレオチド対、又は前記(v)及び(w)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることが好ましく、前記(l1)及び(m1)で示されたオリゴヌクレオチド対、前記(n1)及び(o1)で示されたオリゴヌクレオチド対、又は前記(v1)及び(w1)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることが好ましく、配列番号12及び配列番号13に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対、配列番号14及び配列番号15に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対、配列番号22及び配列番号23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いるのがさらに好ましい。
特に、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスを検出する場合には、検出特異性及び検出感度の点からは、前記(n)及び(o)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることが好ましく、前記(n1)及び(o1)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることがより好ましく、配列番号14及び配列番号15に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることがさらに好ましい。アスペルギルス フミガタスを検出する場合には、検出特異性及び検出感度の点からは、前記(v)及び(w)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることが好ましく、前記(v1)及び(w1)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることがより好ましく、配列番号22及び配列番号23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることがさらに好ましい。
また、前記(p)及び(q)で示されたオリゴヌクレオチド対、前記(r)及び(s)で示されたオリゴヌクレオチド対、又は前記(t)及び(u)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることが好ましく、前記(p1)及び(q1)で示されたオリゴヌクレオチド対、前記(r1)及び(s1)で示されたオリゴヌクレオチド対、又は前記(t1)及び(u1)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることが好ましく、配列番号16及び配列番号17に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対、配列番号18及び配列番号19に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対、又は配列番号20及び配列番号21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いるのがさらに好ましい。
特に、検出特異性の点からは、前記(r)及び(s)で示されたオリゴヌクレオチド対、又は前記(t)及び(u)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いるのが好ましく、前記(r1)及び(s1)で示されたオリゴヌクレオチド対、又は前記(t1)及び(u1)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いるのがより好ましく、配列番号18及び配列番号19に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対、又は配列番号20及び配列番号21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることがさらに好ましい。検出感度の点からは、前記(t)及び(u)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いるのが好ましく、前記(t1)及び(u1)で示されたオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いるのがより好ましく、配列番号20及び配列番号21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いることがさらに好ましい。
さらに、被検体にアスペルギルス フミガタスが含まれる場合、前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対をプライマーセットとして使用してPCR反応を行い、得られたPCR反応産物について電気泳動を行うと、これらの菌類に特異的な約200bpのDNA断片の増幅が認められる。しかし、ネオサルトリア属に属する菌類が含まれる場合、前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対をプライマーセットとして使用してPCR反応を行っても、DNA断片の増幅が認められない。従って、前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対をプライマーセットとして使用してPCR反応を行うことにより、アスペルギルス フミガタスのみを検出することができる。
配列番号34に記載の塩基配列において、2位から200位までの塩基数は約200塩基である。また、前記(t)及び(u)で示されたオリゴヌクレオチド対を用いた場合、配列番号34に記載の塩基配列において、172位から416位までの塩基数は245塩基である。したがって、被検体にハミゲラ属に属する菌類が含まれる場合、前記(r)及び(s)のオリゴヌクレオチド対又は前記(t)及び(u)のオリゴヌクレオチド対をプライマーセットとして使用してPCR反応を行い、得られたPCR反応産物について電気泳動を行うと、この菌類に特異的な約200bp又は約240bpのDNA断片の増幅が認められる。この操作を行うことにより、ハミゲラ属に属する菌類を検出、検出することができる。
具体的には、上述したように前記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチド対を用いることで、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス トラキスペルムスを特異的に検出することができる。また、前記(e)及び(f)、又は前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対を用いることで、タラロマイセス ウォルトマンニー、タラロマイセス ルテウス、タラロマイセス バシリスポラスを特異的に検出することができる。さらに、前記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチド対を用いることで、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス トラキスペルムス、タラロマイセス ウォルトマンニー、タラロマイセス マクロスポラスを特異的に検出することができる。また、前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対を用いることで、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス トラキスペルムス、タラロマイセス マクロスポラスを特異的に検出することができる。したがって、前記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチド対、前記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、又は前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対と、前記(e)及び(f)のオリゴヌクレオチド対又は前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対とを組み合わせて用いることにより、食品事故で特に問題となるタラロマイセス属に属する菌類を網羅的に検出することができる。
特に、検出感度の点からは、前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と、前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組み合わせて用いることが好ましく、前記(i1)及び(h1)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と前記(j1)及び(k1)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組み合わせて用いることがより好ましく、配列番号9及び8に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と、配列番号10及び11に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組合わせて用いることがさらに好ましい。
なお、本発明において、「同時に用いて遺伝子増幅処理工程を行う」とは、2つのオリゴヌクレオチド対を混合し、混合したものを1の反応系にプライマーとして添加して前述のような遺伝子増幅処理工程を行うことを意味する。2つのオリゴヌクレオチド対を同時に用いることで、タラロマイセス属に属する菌類をより迅速かつ網羅的に検出することができる。2つのオリゴヌクレオチド対の混合比は特に制限はないが、1:1〜1:2が好ましい。
特に、検出感度の点からは、前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と、前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組み合わせて用いることが好ましく、前記(n1)及び(o1)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と、前記(v1)及び(w1)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組み合わせて用いることがより好ましく、配列番号14及び15に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と、配列番号22及び23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組合わせて用いることがさらに好ましい。
特に、検出感度の点からは、前記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と、前記(t)及び(u)で示されたオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組合わせて用いることが好ましく、前記(p1)及び(q1)のオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と、前記(t1)及び(u1)で示されたオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組合わせて用いることがより好ましく、配列番号16及び17に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法と、配列番号20及び21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド対を用いた検出方法とを組合わせて用いることがさらに好ましい。
耐熱性菌により汚染事故を引き起こす可能性がある飲食品としては、糖類や蛋白質を含むために強い条件で殺菌ができない飲食品が挙げられる。このような飲食品としては、果実、果汁等の農産物や乳等の畜産物を原料等する飲食品が挙げられる。
事故を引き起こした飲料等より検出された菌糸からDNAを回収する。その後、耐熱性菌検出用プライマーを用いてPCR反応等の遺伝子増幅処理を行う。例えば、前記(a)及び(b)で示されるオリゴヌクレオチド対、前記(t)及び(u)で示されるオリゴヌクレオチド対、前記(n)及び(o)で示されるオリゴヌクレオチド対、前記(i)及び(h)で示されるオリゴヌクレオチド対並びに、前記(j)及び(k)で示されるオリゴヌクレオチド対を用いてPCR反応等の遺伝子増幅処理を行う。遺伝子増幅処理後電気泳動を行い、反応産物の有無を確認する。これと同時に、回収した菌体の一部をクロラムフェニコール加PDAに接種し、50℃で培養する。
ネオサルトリア属に属する菌類検出用プライマー(前記(n)及び(o)で示されるオリゴヌクレオチド対)を用いた系で反応産物が確認された場合、50℃で培養した菌糸の伸長を確認し、ネオサルトリアであるかアスペルギルス フミガタスであるのかを確認する。又は、ネオサルトリアとアスペルギルス フミガタス検出用オリゴヌクレオチドを用いて検出を行う。例えば、前記(v)及び(w)で示されるオリゴヌクレオチドをプライマーとして用いてPCR反応を行い、約200bpの反応産物が認められた場合はアスペルギルス フミガタス、反応産物が認められなかった場合はネオサルトリア属に属する菌類が陽性であると判定する。
ビソクラミス属に属する菌類検出用プライマー(前記(a)及び(b)で示されるオリゴヌクレオチド対)を用いた系で反応産物が確認された場合、ビソクラミス属に属する菌類が陽性であると判定する。
ハミゲラ属に属する菌類検出用プライマー(前記(t)及び(u)で示されるオリゴヌクレオチド対)を用いた系で反応産物が確認された場合、ハミゲラ属に属する菌類が陽性であると判定する。
タラロマイセス属に属する菌類検出用プライマー(前記(j)及び(k)で示されるオリゴヌクレオチド対及び/又は前記(i)及び(h)で示されるオリゴヌクレオチド対)を用いた系で反応産物が確認された場合、タラロマイセス属に属する菌類が陽性であると判定する。
耐熱性菌類は熱殺菌条件でも生存することから、原料及び工程より耐熱性菌類が混入した可能性が極めて高い。そのため、耐熱性菌類陽性の場合は、原料及び製造環境の清浄度の精査が必要となる。逆に耐熱性菌類が陰性である場合は、殺菌不良あるいは殺菌後の混入が原因であるので、殺菌工程の見直しや容器の機密性の確認を行う必要がある(原因究明)。
通常の原料の菌類の検査は、一般菌類(検体をヒートショック処理しない)と耐熱性菌類(検体をヒートショックする)の2つの試験が必要となる。しかしながら、本発明によれば、検体をヒートショック処理する必要がなくなる。すなわち、一般菌類だけの検査を行い、菌糸が確認された場合はその菌糸を用いて上記1)の方法により耐熱性菌類であるか否かの判断を行うことができる。従来の方法では、通常耐熱性菌類検出に7日間程度が必要であったが、本発明によれば、通常3日間程度の菌糸確認後、2日以内での検出が可能であり、2日間検出を早めることが可能となる。また、従来の方法では、熱性菌類検出後菌種の同定に更に約7日間必要とするが、本発明の方法では、検出と同時に属レベルの同定を行うことができる。
被検体からDNAを調製する方法としては、耐熱性菌類の検出を行うのに十分な精製度及び量のDNAが得られるのであれば特に制限されず、通常の方法や市販の調製用キットを用いることができる。また、被検体中のRNAを逆転写して得られるDNAを用いることもできる。
(1)前記(a)及び(b)のオリゴヌクレオチド対
(2)前記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチド対、前記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、前記(e)及び(f)のオリゴヌクレオチド対、並びに前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対からなる群
(3)前記(l)及び(m)のオリゴヌクレオチド対、前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチド対、並びに前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対からなる群
(4)前記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチド対、前記(r)及び(s)のオリゴヌクレオチド対、並びに前記(t)及び(u)のオリゴヌクレオチド対からなる群
本発明の耐熱性菌類識別用キットは、前記(1)〜(4)の各区分から選ばれたオリゴヌクレオチド対を、各区分につき少なくとも1対ずつ含有するのが好ましい。また、前記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチド対、前記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチド対又は前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、並びに前記(e)及び(f)のオリゴヌクレオチド対又は前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対が核酸プライマーとして含まれていることも好ましい態様である。また、前記(a)及び(b)のオリゴヌクレオチド対、前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対、前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチド対、前記(t)及び(u)のオリゴヌクレオチド対、及び前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対が核酸プライマーとして含まれていることも好ましい態様である。
このキットは、耐熱性菌類の検出、識別方法に用いることができる。本発明のキットは、前記核酸プライマーの他に、目的に応じ、標識検出物質、緩衝液、核酸合成酵素(DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、逆転写酵素等)、酵素基質(dNTP,rNTP等)等、菌類の検出、識別に通常用いられる物質を含有する。このキットには、本発明の検出用オリゴヌクレオチド対によって遺伝子増幅反応が正常に進行することを確認するための陽性対照(ポジティブコントロール)を含んでいてもよい。陽性対照としては、例えば、本発明の検出用オリゴヌクレオチドにより増幅される領域を含んだDNAが挙げられる。
(A−1)ビソクラミス属に属する菌類の検出、識別
1.βチューブリン部分長の塩基配列決定
下記の方法によりビソクラミス属各種のβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を決定した。ポテトデキストロース寒天斜面培地にて30℃、7日間、暗所培養したビソクラミス属菌体からGenとるくんTM(タカラバイオ(株)社製)を使用し、DNAを抽出した。目的とする部位のPCR増幅は、PuRe TaqTM Ready-To-Go PCR Beads(GE Health Care UK LTD製)を用いて、プライマーとしてBt2a(5’-GGTAACCAAATCGGTGCTGCTTTC-3’:配列番号35)、Bt2b(5’-ACCCTCAGTGTAGTGACCCTTGGC-3’:配列番号36)(Glass and Donaldson,Appl Environ Microbiol 61:1323−1330,1995)を使用した。増幅条件は、βチューブリン部分長は変性温度95℃、アニーリング温度59℃、伸長温度72℃、35サイクルで実施した。PCR産物は、Auto SegTM G−50(Amersham Pharmacia Biotech社製)を使用し精製した。PCR産物は、BigDye terminator Ver. 1.1(商品名:Applied Biosystems社製)を使用してラベル化し、ABI PRISM 3130 Genetic Analyzer(Applied Biosystems社製)で電気泳動を実施した。電気泳動時の蛍光シグナルからの塩基配列の決定には、ソフトウエアー“ATGC Ver.4”(Genetyx社製)を使用した。
シークエンシング法により決定したビソクラミス ニベアや各種菌類の公知のβ−チューブリン遺伝子の塩基配列情報をもとに、DNA解析ソフトウエア(商品名:DNAsis pro、日立ソフトウエア社製)を用いてアライメント解析を行い、ビソクラミス属に属する菌類に特異的な塩基配列を含有するβ−チューブリン遺伝子の中の特定領域(配列番号24)を決定した。
(1)プライマーの設計
上記で得られたビソクラミス属に属する菌類に特異的な塩基配列領域のうち、3’末端側でタラロマイセス属に属する菌類の特異性が特に高い領域から、1)属固有の塩基配列が数塩基前後存在している、2)GC含量が概ね30%〜80%となる、3)自己アニールの可能性が低い、4)Tm値が概ね55〜65℃程度となる、の4つの条件を満たす部分領域の検討を行った。この塩基配列を基にして1組のプライマー対を設計し、各種菌体から抽出したDNAを鋳型として用いてPCR反応によるビソクラミス属検出及び属同定の有効性を検討した。すなわち、ビソクラミス属DNAを鋳型とした反応では約150bpにDNA増幅反応が認められ、その他のカビのゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認められないことの検討を行った。その結果、ビソクラミス ニベア及びビソクラミス ファルバで特異的に約150bpにDNA増幅が認められ、その他のカビのゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認めらかった。この結果より、ビソクラミス属の網羅的な検出、すなわちビソクラミス属の属レベルでの同定が可能であることを確認した。有効性が確認できたプライマー対は、配列番号1及び2に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマー対である。なお、使用したプライマーはシグマ アルドリッチ ジャパン社に合成依頼し(脱塩精製品、0.02μmolスケール)、購入した。
設計したプライマーの有効性の評価に用いる真菌類、すなわちビソクラミス属とその他の耐熱性カビ及び一般カビとしては、表1及び表2に記載の菌を使用した。これらの菌類は千葉大学医学部真菌医学研究センターが保管し、IFMナンバーなどにより管理されているものを入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて指摘温度、すなわち一般カビは25℃、耐熱性カビ及びアスペルギルス フミガタスは30℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(商品名 PrepMan ultra、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号1に記載の塩基配列で表されるプライマー(0.02pmol/μl)0.5μl及び配列番号2に記載の塩基配列で表されるプライマー(0.02pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から2μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図3(a)及び図3(b)に示す。なお、図3(a)は表1に示す菌類の試料についての電気泳動図を示し、図3(b)は表2に示す菌類の試料についての電気泳動図を示す。図中の番号は表記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。
その結果、ビソクラミス属に属する菌類のゲノムDNAを含む試料(図3(b)の1〜4レーン)では、150bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、ビソクラミス属に属する菌類のゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、本発明ののオリゴヌクレオチドを用いることによって、ビソクラミス属に属する菌類を特異的に検出することができる。
(1)プライマーの調製
実施例1(A−1)で設計した、配列番号1及び2に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
前記(a)及び(b)のオリゴヌクレオチドのビソクラミス属に属する菌類に対する検出特異性を確かめるために、図4に示すビソクラミス ファルバの各菌株及び図5に示すビソクラミス ニベアの各菌株を使用した。これらの菌類は独立行政法人製品製品評価技術基盤機構によりNBRC番号で管理されているもの及びThe Centraalbureau voor SchimmelculturesによりCBS番号で管理されているもの等を入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて30℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(商品名 PrepMan ultra、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号1に記載の塩基配列で表されるプライマー(0.02pmol/μl)0.5μl及び配列番号2に記載の塩基配列で表されるプライマー(0.02pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から4μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図4及び図5に示す。なお、図4はビソクラミス ファルバの各菌株の試料についての電気泳動図を示し、図5はビソクラミス ニベアの各菌株の試料についての電気泳動図を示す。
その結果、使用したビソクラミス ファルバ及びビソクラミス ニベアの全ての菌株において、特異的な増幅DNA断片が確認された。したがって、本発明のオリゴヌクレオチドを用いることによって、菌株の種類に左右されることなくビソクラミス属に属する菌類を高い精度で特異的に検出することができることがわかる。
1.タラロマイセス属に属する菌類に特異的な塩基配列の解析
下記の方法によりタラロマイセス属各種のβ−チューブリン遺伝子及び28S rDNAのD1/D2領域の塩基配列を決定した。ポテトデキストロース寒天斜面培地にて25℃、7日間、暗所培養したタラロマイセス属菌体からGenとるくんTM(タカラバイオ(株)社製)を使用し、DNAを抽出した。目的とする部位のPCR増幅は、PuRe TaqTM Ready-To-Go PCR Beads(GE Health Care UK LTD製)を用いて、プライマーとして、βチューブリンの部分長に関してはBt2a(5’-GGTAACCAAATCGGTGCTGCTTTC-3’:配列番号35)、Bt2b(5’-ACCCTCAGTGTAGTGACCCTTGGC-3’:配列番号36)(Glass and Donaldson,Appl Environ Microbiol 61:1323−1330,1995)を使用し、28SrDNAのD1/D2領域はNL1(5’-GCATATCAATAAGCGGAGGAAAAG-3’:配列番号37)とNL4(5’-GGTCCGTGTTTCAAGACGG-3’:配列番号38)(The fungal homorph:Mitotic and plemorphic speciation in fungal systematics.,Wallingford:CAB international.)を用いた。増幅条件は、βチューブリン部分長は変性温度95℃、アニーリング温度59℃、伸長温度72℃、35サイクル、28S rDNAのD1/D2領域は編成温度95℃、アニーリング温度55℃、伸長温度72℃、35サイクルで実施した。PCR産物は、Auto SegTM G−50(Amersham Pharmacia Biotech社製)を使用し精製した。PCR産物は、BigDye terminator Ver. 1.1(商品名:Applied Biosystems社製)を使用してラベル化し、ABI PRISM 3130 Genetic Analyzer(Applied Biosystems社製)で電気泳動を実施した。電気泳動時の蛍光シグナルからの塩基配列の決定には、ソフトウエアー“ATGC Ver.4”(Genetyx社製)を使用した。
シークエンシング法により決定した各種菌類(タラロマイセス フラバス、タラロマイセス ルテウス、タラロマイセス ウォルトマンニー)のβ−チューブリン遺伝子及び28S rDNAのD1/D2領域の塩基配列情報、及び各種菌類の公知のβ−チューブリン遺伝子及び28S rDNAのD1/D2領域の塩基配列情報をもとに、DNA解析ソフトウエア(商品名:DNAsis pro、日立ソフトウエア社製)を用いてアライメント解析を行い、タラロマイセス属に属する菌類に特異的な塩基配列を含有するβ−チューブリン遺伝子及び28S rDNAのD1/D2領域の中の特定領域(配列番号25〜27)を決定した。
(1)プライマーの設計
上記で得られたタラロマイセス属に属する菌類に特異的な塩基配列領域(配列番号25〜27)のうち、3’末端側でタラロマイセス属に属する菌類の特異性が特に高い領域から、1)属固有の塩基配列が数塩基前後存在している、2)GC含量が概ね30%〜80%となる、3)自己アニールの可能性が低い、4)Tm値が概ね55〜65℃程度となる、の4つの条件を満たす部分領域の検討を行った。この塩基配列を基にしてβチューブリン遺伝子に関しては5組のプライマー対を、28S rDNAのD1/D2領域に関しては5組のプライマー対を設計し、各種菌体から抽出したDNAを鋳型として用いてPCR反応によるタラロマイセス属検出及び属同定の有効性を検討した。その結果、βチューブリン遺伝子のプライマーのうち5組中1組でタラロマイセス フラバス(Talaromyces flavus)及びタラロマイセス トラキスペルムス(Talaromyces trachyspermus)で特異的に、設計したプライマー対から予想されるサイズにDNA増幅が認められた。有効性が確認できたプライマー対は配列番号3及び4である。
続いて複数のプライマー対を組み合わせることによりタラロマイセス属の網羅的な検出、すなわちタラロマイセス属DNAを鋳型とした反応では設計したプライマー対から予想されるサイズにDNA増幅反応が認められ、その他のカビのゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認められないことの検討を行った。その結果、βチューブリンのプライマー5組中2組のプライマー対と28S rDNAのD1/D2領域のプライマー5組中2組のプライマー対を混合して用いることによりタラロマイセス属の網羅的な検出、すなわちタラロマイセス属の属レベルでの同定が可能であることを確認した。有効性が確認できたプライマー対は、配列番号5〜11に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマー対である。なお、使用したプライマーはシグマ アルドリッチ ジャパン社に合成依頼し(脱塩精製品、0.02μmolスケール)、購入した。
設計したプライマーの特異性の評価に用いる真菌類、すなわちタラロマイセス属とその他の耐熱性カビ及び一般カビとしては、表3に記載の菌を使用した。これらの菌類は千葉大学医学部真菌医学研究センターが保管し、IFMナンバーなどにより管理されているものを入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて指摘温度、すなわち一般カビは25℃、耐熱性カビは30℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(アプライドバイオシステムズ社製PrepMan ultra(商品名))を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号3に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号4に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、10秒間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを30サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から10μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図6に示す。
その結果、タラロマイセス フラバス及びタラロマイセス トラキスペルムスのゲノムDNAを含む試料(1レーン及び2レーン)では、80bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、タラロマイセス属に属する菌のゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、前記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチドを用いることによって、タラロマイセス属に属する菌類を特異的に検出することができる。
(1)プライマーの調製
実施例1(B−1)で設計した、配列番号5から8に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
タラロマイセス属に属する菌類としては、タラロマイセス フラバス(Talaromyces flavus)、タラロマイセス トラキスペルムス(Talaromyces trachyspermus)、タラロマイセス ウォルトマンニー(Talaromyces wortmannii)、及びタラロマイセス ルテウス(Talaromyces luteus)を使用した。前記(e)から(h)のオリゴヌクレオチドのタラロマイセス属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子に対する特異性を確かめるために、表4及び表5に示す菌類も使用した。これらの菌類は千葉大学医学部真菌医学研究センターが保管し、IFMナンバーなどにより管理されているものを入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて30℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(商品名 PrepMan ultra、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)25μl、無菌蒸留水20μlを混合し、配列番号5に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)1.0μl、配列番号6に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)1.0μl、配列番号7に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)1.0μl、及び配列番号8に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)1.0μlを加え、50μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)97℃、10秒間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを30サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から2μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図7(a)、図7(b)及び図8に示す。なお、図7(a)は表4に示す菌類の試料についての電気泳動図を示し、図7(b)は表5に示す菌類の試料についての電気泳動図を示し、図中の番号は表記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。図8はタラロマイセス属に属する菌類の試料のみの電気泳動図を示す。
その結果、タラロマイセス属に属する菌類のうちタラロマイセス フラバス、タラロマイセス トラキスペルムス又はタラロマイセス ウォルトマンニーのゲノムDNAを含む試料(図7(a)の1〜2及び5〜8レーン、並びに図7(b)の1〜2及び5〜8レーン)では、150bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。この遺伝子断片は配列番号7及び配列番号8の塩基配列で表されるプライマーを用いたことで増幅されたものである。また、タラロマイセス ウォルトマンニー又はタラロマイセス ルテウスのゲノムDNAを含む試料(図7(a)の3〜4及び7〜8レーン、並びに図7(b)の3〜4及び7〜8レーン)では、200bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。この遺伝子断片は配列番号5及び配列番号6の塩基配列で表されるプライマーを用いたことで増幅されたものである。一方、タラロマイセス属に属する菌類のゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、前記(e)及び(f)のオリゴヌクレオチド及び前記(g)及び(h)を同時に用いることによって、タラロマイセス属に属する菌類を特異的にかつ網羅的に検出することができる。
(1)プライマーの調製
実施例1(B−1)で設計した、配列番号8及び9に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
前記(h)及び(i)のオリゴヌクレオチドの検出特異性を確かめるために、表6に示すタラロマイセス属に属する菌類及びその他の菌類を使用した。これらの菌類は独立行政法人製品製品評価技術基盤機構によりNBRC番号で管理されているもの及びThe Centraalbureau voor SchimmelculturesによりCBS番号で管理されているもの等、真菌の供託機関より分譲された株を入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いてタラロマイセス属を含む耐熱性カビ及びアスペルギルス フミガタスは30℃で7日間、その他の一般カビは25℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(アプライドバイオシステムズ社製PrepMan ultra(商品名))を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号8に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号9に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを30サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から10μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図9−1に示す。図中の番号は表6記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。
その結果、タラロマイセス属に属する菌類のうち、タラロマイセス フラバス、タラロマイセス マクロスポラス及びタラロマイセス トラキスペルムスのゲノムDNAを含む試料(1〜3レーン)についてのみ、150bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、タラロマイセス属に属する菌のゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、本発明のオリゴヌクレオチドを用いることによって、タラロマイセス属に属する菌類のうち、特定の菌種のみを特異的に検出することができることがわかる。
(1)プライマー
実施例1(B−1)で設計した、配列番号10及び11に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチドの検出特異性を確かめるために、実施例1(B−3)の表6と同様のタラロマイセス属に属する菌類及びその他の菌類を使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いてタラロマイセス属を含む耐熱性カビ及びアスペルギルス フミガタスは30℃で7日間、その他の一般カビは25℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(アプライドバイオシステムズ社製PrepMan ultra(商品名))を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号10に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号11に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)55℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から10μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図9−2に示す。図中の番号は表6記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。
その結果、タラロマイセス属に属する菌類のうち、タラロマイセス バシリスポラス、タラロマイセス ウォルトマンニー及びタラロマイセス ルテウスのゲノムDNAを含む試料(4〜6レーン)についてのみ、200bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、タラロマイセス属に属する菌のゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、本発明のオリゴヌクレオチドを用いることによって、タラロマイセス属に属する菌類のうち、特定の菌種のみを特異的に検出することができることがわかる。
(1)プライマーの調製
実施例1(B−1)で設計した、配列番号7及び8に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
前記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチドのタラロマイセス属に属する菌類に対する検出特異性を確かめるために、図10に示すタラロマイセス フラバスの各菌株及び図11に示すタラロマイセス マクロスポラスの各菌株を使用した。これらの菌類は独立行政法人製品製品評価技術基盤機構によりNBRC番号で管理されているもの及びThe Centraalbureau voor SchimmelculturesによりCBS番号で管理されているものを入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて25℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(アプライドバイオシステムズ社製PrepMan ultra(商品名))を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号7に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号8に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)61℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から4μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図10及び図11に示す。
その結果、使用したタラロマイセス フラバス及びタラロマイセス マクロスポラスの全ての菌株において、特異的な増幅DNA断片が確認された。したがって、本発明のオリゴヌクレオチドを用いることによって、菌株の種類に左右されることなくタラロマイセス属に属する菌類を高い精度で特異的に検出することができることがわかる。
1.βチューブリン部分長の塩基配列決定
下記の方法によりネオサルトリア グラブラ、ネオサルトリア フィシェリ、ネオサルトリア スピノサ及びアスペルギルス フミガタスのβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を決定した。ポテトデキストロース寒天斜面培地にて30℃で7日間、暗所培養した。菌体からGenとるくんTM(タカラバイオ(株)社製)を使用し、DNAを抽出した。目的とする部位のPCR増幅は、PuRe TaqTM Ready-To-Go PCR Beads(GE Health Care UK LTD製)を用いて、プライマーとしてBt2a(5’-GGTAACCAAATCGGTGCTGCTTTC-3’:配列番号35)、Bt2b(5’-ACCCTCAGTGTAGTGACCCTTGGC-3’:配列番号36)(Glass and Donaldson,Appl Environ Microbiol 61:1323−1330,1995)を使用した。増幅条件は、βチューブリン部分長は変性温度95℃、アニーリング温度59℃、伸長温度72℃、35サイクルで実施した。PCR産物は、Auto SegTM G−50(Amersham Pharmacia Biotech社製)を使用し精製した。PCR産物は、BigDye terminator Ver. 1.1(商品名:Applied Biosystems社製)を使用してラベル化し、ABI PRISM 3130 Genetic Analyzer(Applied Biosystems社製)で電気泳動を実施した。電気泳動時の蛍光シグナルからの塩基配列の決定には、ソフトウエアー“ATGC Ver.4”(Genetyx社製)を使用した。
シークエンシング法により決定したネオサルトリア グラブラ、ネオサルトリア フィシェリ、ネオサルトリア スピノサ及びアスペルギルス フミガタスのβ−チューブリン遺伝子の塩基配列情報、及び各種菌類の公知のβ−チューブリン遺伝子の塩基配列情報をもとに、DNA解析ソフトウエア(商品名:DNAsis pro、日立ソフトウエア社製)を用いてアライメント解析を行い、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスに特異的な塩基配列を含有するβ−チューブリン遺伝子の中の特定領域(配列番号28〜33)を決定した。
(1)プライマーの設計
上記で得られたネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスに特異的な塩基配列領域のうち、3’末端側で両菌の保存性が特に高い領域から、1)属固有の塩基配列が数塩基前後存在している、2)GC含量が概ね30%〜80%となる、3)自己アニールの可能性が低い、4)Tm値が概ね55〜65℃程度となる、の4つの条件を満たす部分領域の検討を行った。この塩基配列を基にして4組のプライマー対を設計し、各種菌体から抽出したDNAを鋳型として用いてPCR反応によるネオサルトリア属とアスペルギルス フミガタスの一括検出の有効性を検討した。すなわち、ネオサルトリア属及びアスペルギルス フミガタスのDNAを鋳型とした反応では設計したプライマー対から予想されるサイズにDNA増幅反応が認められ、その他のカビのゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認められないことの検討を行った。その結果、2組のプライマー対でネオサルトリア属及びアスペルギルス フミガタスに特異的にDNA増幅が認められ、その他のカビのゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認めらかった。この結果より、2組のプライマー対がネオサルトリア属とアスペルギルス フミガタスの一括検出が可能であることを確認した。有効性が確認できたプライマー対は、配列番号12及び13に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマー対及び配列番号14及び15に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマー対である。なお、使用したプライマーはシグマ アルドリッチ ジャパン社に合成依頼し(脱塩精製品、0.02μmolスケール)、購入した。
ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスとしては、表7に記載の菌類を使用した。前記(l)及び(m)のオリゴヌクレオチドのこれらの菌類のβ−チューブリン遺伝子に対する特異性を確かめるために、表7に示す菌類も使用した。なお、これらの菌株は独立行政法人理化学研究所がJCMナンバーで管理する菌株や東京大学分子細胞生物学研究所がIAMナンバーで管理する菌株及び独立行政法人製品評価技術基盤機構がIFOナンバーで管理する財団法人醗酵研究所菌由来の株を入手し、評価に使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:PDA培地(パールコア ポテトデキストロース寒天培地)、栄研化学株式会社製)を用いて耐熱性カビ及びアスペルギルス フミガタスは30℃、その他一般カビは25℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(アプライドバイオシステムズ社製PrepMan ultra(商品名))を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号12に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号13に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)98℃、10秒間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを30サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から10μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図12に示す。
その結果、ネオサルトリア属に属する菌類又はアスペルギルス フミガタスのゲノムDNAを含む試料(1、2及び7レーン)では、100bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスのいずれのゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、前記(l)及び(m)のオリゴヌクレオチドを用いることによって、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスを特異的に検出することができる。
上記方法により遺伝子断片の増幅が確認された検体について、単一コロニーから菌糸をPDA培地(商品名:ポテトデキストロース培地、栄研化学株式会社製)に植菌し、50℃で1日間培養し、実体顕微鏡による菌糸の確認法により観察した。その結果、アスペルギルス フミガタスを植菌した試料では活発な菌糸の成長が認められたが、ネオサルトリア属に属する菌類を植菌した試料では菌糸の成長が認められなかった。この結果から、発育可能温度帯の違いを利用して、ネオサルトリア属に属する菌類とアスペルギルス フミガタスとを識別することができた。
(1)プライマーの調製
実施例1(C−1)で設計した、配列番号14及び15に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスとしては、表8及び表9に記載の菌類を使用した。前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチドのネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスのβ−チューブリン遺伝子に対する特異性を確かめるために、表8及び表9に示すその他の菌類も使用した。これらの菌類は千葉大学医学部真菌医学研究センターが保管し、ナンバリングにより管理されているものを入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて耐熱性カビ及びアスペルギルス フミガタスは30℃、その他一般カビは25℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(商品名 PrepMan ultra、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号14に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号15に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)97℃、10秒間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを30サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から2μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図13(a)及び図13(b)に示す。なお、図13(a)は表8に示す菌類の試料についての電気泳動図を示し、図13(b)は表9に示す菌類の試料についての電気泳動図を示す。図中の番号は表記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。
その結果、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスのゲノムDNAを含む試料では、200bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスのいずれのゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチドを用いることによって、ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスを特異的に検出することができる。
上記方法により遺伝子断片の増幅が確認された検体について、単一コロニーから菌糸をPDA培地(商品名:ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)に植菌し、50℃で1日間培養し、実体顕微鏡により菌糸の伸長を観察した。その結果、アスペルギルス フミガタスを植菌した試料では活発な菌糸の成長が認められたが、ネオサルトリア属に属する菌類を植菌した試料では菌糸の成長が認められなかった。この結果から、発育可能温度帯の違いを利用して、ネオサルトリア属に属する菌類とアスペルギルス フミガタスとを識別することができた。
(1)アスペルギルス フミガタス検出用プライマーの設計
配列番号28〜33に示したネオサルトリア グラブラ、アスペルギルス フミガタス、ネオサルトリア フィシェリ及びネオサルトリア スピノサのβチューブリン遺伝子の塩基配列のアライメント解析(DNAsis Pro)を用いて両種の塩基配列の差が存在する領域を決定した。決定した領域の中でアスペルギルス フミガタスに特異的な塩基配列部位のうち、3’末端側で両菌の保存性が特に高い領域から、1)アスペルギルス フミガタス固有の塩基配列が数塩基前後存在している、2)GC含量が概ね30%〜80%となる、3)自己アニールの可能性が低い、4)Tm値が概ね55〜65℃程度となる、の4つの条件を満たす部分領域の検討を行った。この塩基配列を基にして2組のプライマー対を設計し、各種菌体から抽出したDNAを鋳型として用いてPCR反応によるネオサルトリア属とアスペルギルス フミガタスの識別の有効性を検討した。すなわち、アスペルギルス フミガタスのDNAを鋳型とした反応では設計したプライマー対から予想されるサイズにDNA増幅反応が認められ、ネオサルトリア属のゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認められないことの検討を行った。その結果、1組のプライマー対でアスペルギルス フミガタスに特異的にDNA増幅が認められ、その他の菌類のゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認められなかった。有効性が確認できたプライマー対は、配列番号22及び23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマー対である。なお、使用したプライマーはシグマ アルドリッチ ジャパン社に合成依頼し(脱塩精製品、0.02μmolスケール)、購入した。
ネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタスとしては、表10及び表11に記載の菌類を使用した。また、参考として、表10及び表11に示すネオサルトリア属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタス以外の菌類も使用した。菌株は千葉大学真菌医学研究センターが保存し、ナンバリングにより管理をしている株を入手し、試験に用いた。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて耐熱性カビ及びアスペルギルス フミガタスは30℃、その他一般カビは25℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(商品名 PrepMan ultra、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号22に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号23に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から2.5μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図14及び図15に示す。なお、図14は表10に示す菌類の試料についての電気泳動図を示し、図15は表11に示す菌類の試料についての電気泳動図を示す。図中の番号は表記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。
図14及び図15で示すように、アスペルギルス フミガタスのゲノムDNAを含む試料でのみ約200bpの増幅断片がはっきりと確認された。これに対して、ネオサルトリア属の菌類を含む他の菌類のゲノムDNAを含む試料では、約200bpの増幅断片は確認されなかった。
この結果から、前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチドを用いて遺伝子増幅処理を行い、増幅産物の有無を確認することにより、アスペルギルス フミガタスを特異的に検出することができる。
(1)プライマーの調製
実施例(C−1)及び(C−3)で設計した、配列番号14〜15及び22〜23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチドのネオサルトリア属に属する菌類に対する検出特異性、及び前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチドのアスペルギルス フミガタスに対する検出特異性を確かめるために、図16に示すネオサルトリア フィシェリの各菌株、図17に示すネオサルトリア グラブラの各菌株、図18に示すネオサルトリア ヒラツカエの各菌株、図19に示すネオサルトリア パウリステンシスの各菌株、及び図20に示すネオサルトリア スピノサの各菌株を使用した。また、前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチドを用いた反応系のポジティブコントロールとして、アスペルギルス フミガタスを使用した。なお、これらの菌類は独立行政法人製品製品評価技術基盤機構によりNBRC番号で管理されているもの及びThe Centraalbureau voor SchimmelculturesによりCBS番号で管理されているもの等、真菌の供託機関から入手したもの及び千葉大学真菌医学研究センターで保存しIFMナンバーで管理された株等を入手し、供試菌として使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて耐熱性カビ及びアスペルギルス フミガタスは30℃、その他一般カビは25℃で14日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(商品名 PrepMan ultra、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号14に記載の塩基配列で表されるプライマー(0.02pmol/μl)0.5μl及び配列番号15に記載の塩基配列で表されるプライマー(0.02pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。同様に、プライマーを配列番号22に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号23に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlに変更した以外は上記と同様にしてPCR反応溶液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から4μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図16〜図20に示す。なお、図16はネオサルトリア フィシェリの各菌株の試料についての電気泳動図を示し、図17はネオサルトリア グラブラの各菌株の試料についての電気泳動図を示し、図18はネオサルトリア ヒラツカエの各菌株の試料についての電気泳動図を示し、図19はネオサルトリア パウリステンシスの各菌株の試料についての電気泳動図を示し、及び図20はネオサルトリア スピノサの各菌株の試料についての電気泳動図を示す。
その結果、配列番号14及び15に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系においては、使用したネオサルトリア フィシェリ、ネオサルトリア グラブラ、ネオサルトリア ヒラツカエ、ネオサルトリア パウリステンシス及びネオサルトリア スピノサの全ての菌株において、特異的な増幅DNA断片が確認された(図16(a)、図17(a)、図18(a)、図19(a)、図20(a))。したがって、本発明のオリゴヌクレオチドを用いることによって、菌株の種類に左右されることなくネオサルトリア属に属する菌類を高い精度で特異的に検出することができることがわかる。
配列番号22及び23に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系においては、アスペルギルス フミガタスのゲノムDNAをテンプレートとして用いた試料のみ特異的な増幅DNA断片が確認された。一方、ネオサルトリア属の各菌株を用いた試料では、いずれもDNA断片の増幅は確認されなかった(図16(b)、図17(b)、図18(b)、図19(b)、図20(b))。したがって、前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチドを用いて遺伝子増幅処理を行い、増幅産物の有無を確認することにより、アスペルギルス フミガタスを特異的に検出することができることがわかる。
1.βチューブリン部分長の塩基配列決定
下記の方法によりハミゲラ アベラネア及びクラドスポリウム クラドスポロイデスのβ−チューブリン遺伝子の塩基配列を決定した。ポテトデキストロース寒天斜面培地にてハミゲラ アベラネアは30℃、クラドスポリウム クラドスポロイデスは25℃で7日間、暗所培養した。菌体からGenとるくんTM(タカラバイオ(株)社製)を使用し、DNAを抽出した。目的とする部位のPCR増幅は、PuRe TaqTM Ready-To-Go PCR Beads(GE Health Care UK LTD製)を用いて、プライマーとしてBt2a(5’-GGTAACCAAATCGGTGCTGCTTTC-3’:配列番号35)、Bt2b(5’-ACCCTCAGTGTAGTGACCCTTGGC-3’:配列番号36)(Glass and Donaldson,Appl Environ Microbiol 61:1323−1330,1995)を使用した。増幅条件は、βチューブリン部分長は変性温度95℃、アニーリング温度59℃、伸長温度72℃、35サイクルで実施した。PCR産物は、Auto SegTM G−50(Amersham Pharmacia Biotech社製)を使用し精製した。PCR産物は、BigDye terminator Ver. 1.1(商品名:Applied Biosystems社製)を使用してラベル化し、ABI PRISM 3130 Genetic Analyzer(Applied Biosystems社製)で電気泳動を実施した。電気泳動時の蛍光シグナルからの塩基配列の決定には、ソフトウエアー“ATGC Ver.4”(Genetyx社製)を使用した。
シークエンシング法により決定したハミゲラ アベラネア及びクラドスポリウム クラドスポロイデスのβ−チューブリン遺伝子の塩基配列情報、及び各種菌類の公知のβ−チューブリン遺伝子の塩基配列情報をもとに、DNA解析ソフトウエア(商品名:DNAsis pro、日立ソフトウエア社製)を用いてアライメント解析を行い、ハミゲラ属に属するハミゲラ アベラネアに特異的な塩基配列を含有するβ−チューブリン遺伝子の中の特定領域(配列番号34)を決定した。
(1)プライマーの設計
上記で得られたハミゲラ アベラネアに特異的な塩基配列領域のうち、3’末端側で両菌の保存性が特に高い領域から、1)属固有の塩基配列が数塩基前後存在している、2)GC含量が概ね30%〜80%となる、3)自己アニールの可能性が低い、4)Tm値が概ね55〜65℃程度となる、の4つの条件を満たす部分領域の検討を行った。この塩基配列を基にして5組のプライマー対を設計し、各種菌体から抽出したDNAを鋳型として用いてPCR反応によるハミゲラ属に属する菌類の検出の有効性を検討した。その結果、1対のプライマー対でハミゲラ アベラネア及びクラドスポリウム クラドスポロイデスで特異的にDNA増幅が認められ、その他のカビのゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認められなかった。この結果より、ハミゲラ属の検出が可能であることを確認した。有効性が確認できたプライマー対は、配列番号16及び17に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマー対である。なお、使用したプライマーはシグマ アルドリッチ ジャパン社に合成依頼し(脱塩精製品、0.02μmolスケール)、購入した。
設計したプライマーの有効性の評価に用いる真菌類、すなわちハミゲラ属とその他の耐熱性カビ及び一般カビとしては、表12に記載の菌を使用した。これらの菌類は千葉大学医学部真菌医学研究センターが保管し、IFMナンバーやTナンバーなどにより管理されているものを入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて指摘温度、すなわち一般カビは25℃、耐熱性カビは30℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(アプライドバイオシステムズ社製PrepMan ultra(商品名))を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号16に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号17に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)98℃、10秒間の熱変性反応、(ii)63℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを30サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から10μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図21に示す。図中の番号は表12記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。
その結果、ハミゲラ属に属する菌類のゲノムDNAを含む試料(1レーン)では、100bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、ハミゲラ属に属する菌類のゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、前記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチドを用いることによって、ハミゲラ属に属する菌類を特異的に検出することができる。
(a)プライマーの調製
実施例1(D−1)で設計した、配列番号16及び17に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
ハミゲラ属に属する菌類及びクラドスポリウム属に属する菌類としては、表13に記載のハミゲラ アベラネア(Hamigera avellanea)及びクラドスポリウム クラドスポロイデス(Cladosporium cladosporioides)を使用した。前記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチドのハミゲラ属に属する菌類及びクラドスポリウム属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子に対する特異性を示すために、表13に示すその他の菌類も使用した。これらの菌類は千葉大学医学部真菌医学研究センターが保管し、IFMナンバーやTナンバーなどにより管理されているものを入手し、使用した。なお、ポジティブコントロールとして、Hamigera avellanea(菌株名:T34)を鋳型DNAとして用いた。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて至適温度、すなわち一般カビは25℃、耐熱性カビ及びアスペルギルス フミガタスは30℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(商品名 PrepMan ultra、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号16に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号17に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)97℃、10秒間の熱変性反応、(ii)63℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを30サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から2μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図22に示す。図中の番号は表13記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。
その結果、ハミゲラ属に属する菌類及びクラドスポリウム属に属する菌類のゲノムDNAを含む試料では、100bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、ハミゲラ属に属する菌類及びクラドスポリウム属に属する菌類のいずれのゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、前記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチドを用いることによって、ハミゲラ属に属する菌類及びクラドスポリウム属に属する菌類を特異的に検出することができる。
(a)プライマーの調製
配列番号34記載のハミゲラ アベラネア及びクラドスポリウム クラドスポロイデスを含めたその他のカビのβ‐チューブリン塩基配列領域のアライメント解析(DNAsis Pro)を行い、有意な塩基配差の存在する部位を特定した。その部位の中で、3’末端側でハミゲラ アベラネアの特異性が特に高い領域から、1)属固有の塩基配列が数塩基前後存在している、2)GC含量が概ね30%〜80%となる、3)自己アニールの可能性が低い、4)Tm値が概ね55〜65℃程度となる、の4つの条件を満たす部分領域の検討を行った。この塩基配列を基にして7組のプライマー対を設計し、各種菌体から抽出したDNAを鋳型として用いてPCR反応によるハミゲラ属とクラドスポリウム クラドスポロイデスの識別法の有効性を検討した。すなわち、ハミゲラ属のDNAを鋳型とした反応では設計したプライマー対から予想されるサイズにDNA増幅反応が認められ、その他のカビDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認められないことの検討を行った。その結果、2対のプライマー対でハミゲラ アベラネアを含むハミゲラ属で特異的にDNA増幅が認められ、その他のカビのゲノムDNAを鋳型とした反応では増幅産物が認めらかった。この結果より、ハミゲラ属とクラドスポリウム クラドスポロイデスの識別が可能であることを確認した。有効性が確認できたプライマー対は、配列番号18及び19に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマー対及び配列番号20及び21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマー対である。なお、使用したプライマーはシグマ アルドリッチ ジャパン社に合成依頼し(脱塩精製品、0.02μmolスケール)、購入した。
設計したプライマーの有効性の評価に用いる真菌類、すなわちハミゲラ属とその他の耐熱性カビ及び一般カビとしては、表14に記載の菌を使用した。これらの菌類は千葉大学医学部真菌医学研究センターが保管し、IFMナンバーなどにより管理されているものを入手し、使用した。
各菌体を至適条件下で培養した。培養条件についてはポテトデキストロース培地(商品名:パールコア ポテトデキストロース寒天培地、栄研化学株式会社製)を用いて至適温度、すなわち一般カビは25℃、耐熱性カビは30℃で7日間培養した。
各菌体を寒天培地から白金耳を用いて回収した。
ゲノムDNA調製用キット(商品名 PrepMan ultra、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、回収した菌体からゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したハミゲラ アベラネア及びクラドスポリウム クラドスポロイデスのゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号18に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号19に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)97℃、10秒間の熱変性反応、(ii)60℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを30サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から2μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図23に示す。図中の番号は表14記載の対応する試料番号の試料から抽出したDNAを用いて反応を行ったサンプルであることを示している。
その結果、ハミゲラ属に属する菌類に属する菌類のゲノムDNAを含む試料(試料番号1〜3)では、200bp程度の遺伝子断片の増幅が確認された。一方、クラドスポリウム属に属する菌類のゲノムDNAを含む試料(試料番号17)及びその他のハミゲラ属に属する菌類のゲノムDNAを含まない試料では、遺伝子断片の増幅は確認されなかった。以上の結果から、前記(r)及び(s)のオリゴヌクレオチドを用いることによって、試料に含まれる菌類がハミゲラ属に属する菌類であるかクラドスポリウム属に属する菌類であるかを識別することができる。
(a)プライマーの調製
実施例1(D−3)で設計した、配列番号18〜21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
前記(r)〜(u)のオリゴヌクレオチドのハミゲラ属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子に対する特異性を確認するために、ハミゲラ属に属する菌類として、図24に示すハミゲラ ストリアータ(Hamigera striata)の各菌株を使用した。
各菌体を上述の(D−1)と同様に培養した。
上述の(D−1)と同様の方法で、ゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号18に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号19に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。同様に、プライマーを配列番号20に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号21に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlに変更した以外は上記と同様にしてPCR反応溶液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)61〜59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から4μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図24に示す。
その結果、配列番号18及び19に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系及び配列番号20及び21に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系のいずれにおいても、使用したハミゲラ ストリアータの全ての菌株において、特異的な増幅DNA断片が確認された(9〜16レーン)。また、配列番号20及び21に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系の方が、検出されたバンドがより鮮明であった(9〜12レーン)。したがって、本発明のオリゴヌクレオチドを用いることによって、菌株の種類に左右されることなくハミゲラ属に属する菌類を高い精度で特異的に検出することができることがわかる。
(a)プライマーの調製
実施例1(D−3)で設計した、配列番号18〜21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
前記(r)〜(u)のオリゴヌクレオチドのハミゲラ属に属する菌類のβ−チューブリン遺伝子に対する特異性を確認するために、ハミゲラ属に属する菌類として、図25に示すハミゲラ アベラネア(Hamigera avellanea)の各菌株を使用した。
各菌体を上述の(D−1)と同様に培養した。
上述の(D−1)と同様の方法で、ゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号18に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号19に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。同様に、プライマーを配列番号20に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号21に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlに変更した以外は上記と同様にしてPCR反応溶液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から2μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図25に示す。
その結果、配列番号18及び19に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系及び配列番号20及び21に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系のいずれにおいても、使用したハミゲラ アベラネアの全ての菌株において、特異的な増幅DNA断片が確認された(各1〜8レーン)。したがって、本発明のオリゴヌクレオチドを用いることによって、菌株の種類に左右されることなくハミゲラ属に属する菌類を高い精度で特異的に検出することができることがわかる。
(a)プライマー
実施例1(D−3)で設計した、配列番号18〜21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチドからなるプライマーを使用した。
前記(r)〜(u)のオリゴヌクレオチドのハミゲラ属に対する特異性を確認するためにハミゲラ属に近縁なビソクラミス属の菌類として、図26及び図27に示すビソクラミス ニベア及びビソクラミス フルバの各菌株を使用した。なお、これらの菌類は独立行政法人製品製品評価技術基盤機構によりNBRC番号で管理されているもの及びThe Centraalbureau voor SchimmelculturesによりCBS番号で管理されているもの等を入手し、使用した。
各菌体を実施例1(D−1)と同様に培養した。
実施例1(D−1)と同様の方法で、ゲノムDNA溶液を調製した。DNA溶液の濃度は50ng/μlに調製した。
DNAテンプレートとして、上記で調製したゲノムDNA溶液1μl、Pre Mix Taq(商品名、タカラバイオ社製)13μl、無菌蒸留水10μlを混合し、配列番号18に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号19に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlを加え、25μlのPCR反応液を調製した。同様に、プライマーを配列番号20に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μl及び配列番号21に記載の塩基配列で表されるプライマー(20pmol/μl)0.5μlに変更した以外は上記と同様にしてPCR反応溶液を調製した。
PCR反応液について、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーDICE(タカラバイオ)を用いて遺伝子増幅処理を行った。PCR反応条件は、(i)95℃、1分間の熱変性反応、(ii)59℃、1分間のアニーリング反応、及び(iii)72℃、1分間の伸長反応を1サイクルとしたものを35サイクル行った。
PCR反応後、PCR反応液から2μlを分取し、2%アガロースゲルで電気泳動を行い、SYBR Safe DNA gel stain in 1×TAE(インビトロジェン)でDNAを染色後、増幅されたDNA断片の有無を確認した。アガロースゲルの電気泳動図を図26及び図27に示す。
その結果、図26に示すように、配列番号18及び19に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系ではポジティブコントロールのハミゲラ アベラネア以外にもビソクラミス フルバの一部の菌株NBRC31877株及びNBRC31878株(レーン9、10)で200bpのサイズに遺伝子増幅が認められたものの、他のビソクラミス属に属する菌類に関しては遺伝子増幅が認められなかった。なお、NBRC31877株及び31878株で遺伝子増幅が認められた理由は、これらの株が他の株と比較して遺伝学的にハミゲラ属に近縁であるためと推測される。
一方、図27に示すように、配列番号20及び21に記載の塩基配列で表されるプライマーを用いた反応系では、ビソクラミス フルバNBRC31877株及びNBRC31878株では遺伝子増幅が認められなかった。したがって、配列番号20及び21に記載のオリゴヌクレオチドを用いることによって、ビソクラミス属に属する菌類を検出せずハミゲラ属に属する菌類のみを高い精度で特異的に検出することができることがわかる。
Claims (13)
- ビソクラミス(Byssochlamys)属、タラロマイセス(Talaromyces)属、ネオサルトリア(Neosartorya)属、アスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)及びハミゲラ(Hamigera)属からなる群から選ばれる少なくとも2つの菌類を検出する方法において、下記1−2)〜4−2)からなる群から選ばれる少なくとも2つの工程を含んでなる、耐熱性菌類の検出方法。
1−2)下記(a)及び/又は(b)のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてビソクラミス(Byssochlamys)属に属する菌類の同定を行う工程、
2−2)下記(c)及び/又は(d)のオリゴヌクレオチド、下記(g)及び/又は(h)のオリゴヌクレオチド、下記(i)及び/又は(h)のオリゴヌクレオチド、下記(e)及び/又は(f)のオリゴヌクレオチド、並びに/あるいは下記(j)及び/又は(k)のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてタラロマイセス(Talaromyces)属に属する菌類の同定を行う工程、
3−2)下記(l)及び/又は(m)のオリゴヌクレオチド、又は下記(n)及び/又は(o)のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてネオサルトリア(Neosartorya)属に属する菌類及び/又はアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)の同定を行う工程、
4−2)下記(p)及び/又は(q)のオリゴヌクレオチド、下記(r)及び/又は(s)のオリゴヌクレオチド、並びに/あるいは下記(t)及び/又は(u)のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてハミゲラ(Hamigera)属に属する菌類の同定を行う工程
(a)配列番号1に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(b)配列番号2に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(c)配列番号3に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(d)配列番号4に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(e)配列番号5に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(f)配列番号6に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(g)配列番号7に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(h)配列番号8に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(i)配列番号9に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(j)配列番号10に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(k)配列番号11に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(l)配列番号12に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(m)配列番号13に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(n)配列番号14に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(o)配列番号15に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(p)配列番号16に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(q)配列番号17に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(r)配列番号18に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(s)配列番号19に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(t)配列番号20に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(u)配列番号21に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド - 同定を行うために、下記(1−a)〜(4−a)のいずれかのオリゴヌクレオチド対を核酸プライマー対として用いて遺伝子増幅反応を行い、増幅産物の有無を確認することを特徴とする請求項1記載の耐熱性菌類の検出方法。
(1−a)前記(a)及び(b)のオリゴヌクレオチド対、
(2−a)前記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチド対、前記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、前記(e)及び(f)のオリゴヌクレオチド対、並びに前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対、
(3−a)前記(l)及び(m)のオリゴヌクレオチド対、並びに前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチド対、
(4−a)前記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチド対、前記(r)及び(s)のオリゴヌクレオチド対、並びに前記(t)及び(u)のオリゴヌクレオチド対 - 前記増幅反応をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法によって行うことを特徴とする請求項2記載の耐熱性菌類の検出方法。
- 耐熱性菌類の検出方法において、発育可能温度帯の違いを利用してネオサルトリア(Neosartorya)属に属する菌類かアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)かを識別する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の耐熱性菌類の検出方法。
- 耐熱性菌類の検出方法において、さらに下記(v)及び/又は(w)のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてネオサルトリア(Neosartorya)属に属する菌類かアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)かを識別する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の耐熱性菌類の検出方法。
(v)配列番号22に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(w)配列番号23に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド - タラロマイセス(Talaromyces)属に属する菌類を検出する工程において、前記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチド対、前記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、又は前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、並びに前記(e)及び(f)のオリゴヌクレオチド対又は前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対を同時に用いて遺伝子増幅処理工程を行うことを特徴とする、請求項2又は3記載の耐熱性菌類の検出方法。
- 前記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチド対、又は前記(r)及び(s)のオリゴヌクレオチド対若しくは前記(t)及び(u)のオリゴヌクレオチド対のいずれか一方を用いて遺伝子増幅処理を行い遺伝子の増幅が確認された試料について、他方のオリゴヌクレオチド対を用いて遺伝子増幅処理を行いハミゲラ(Hamigera)属に属する菌類を検出することを特徴とする、請求項2又は3記載の耐熱性菌類の検出方法。
- 下記の群(1)〜(4)のオリゴヌクレオチド対から選ばれ、かつ互いに異なる群から選ばれた少なくとも2対のオリゴヌクレオチド対を核酸プライマーとして含む耐熱性菌類検出用キット。
(1)下記(a)及び(b)のオリゴヌクレオチド対
(a)配列番号1に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(b)配列番号2に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(2)下記(c)及び(d)のオリゴヌクレオチド対、下記(g)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、下記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、下記(e)及び(f)のオリゴヌクレオチド対、並びに下記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対からなる群
(c)配列番号3に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(d)配列番号4に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(e)配列番号5に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(f)配列番号6に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(g)配列番号7に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(h)配列番号8に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(i)配列番号9に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(j)配列番号10に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(k)配列番号11に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(3)下記(l)及び(m)のオリゴヌクレオチド対、下記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチド対、並びに下記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対からなる群
(l)配列番号12に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(m)配列番号13に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(n)配列番号14に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(o)配列番号15に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(v)配列番号22に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(w)配列番号23に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(4)下記(p)及び(q)のオリゴヌクレオチド対、下記(r)及び(s)のオリゴヌクレオチド対、並びに下記(t)及び(u)のオリゴヌクレオチド対からなる群
(p)配列番号16に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(q)配列番号17に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(r)配列番号18に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(s)配列番号19に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(t)配列番号20に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(u)配列番号21に記載の塩基配列、又は当該塩基配列において1個の塩基が欠失、挿入又は置換された塩基配列であってかつ検出用オリゴヌクレオチドとして使用できる塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド - 前記(1)〜(4)の各群において、各群のオリゴヌクレオチド対を少なくとも各1対ずつ含むことを特徴とする請求項8記載の耐熱性菌類検出用キット。
- 前記(a)及び(b)のオリゴヌクレオチド対、前記(i)及び(h)のオリゴヌクレオチド対、前記(j)及び(k)のオリゴヌクレオチド対、前記(n)及び(o)のオリゴヌクレオチド対、前記(t)及び(u)のオリゴヌクレオチド対、及び前記(v)及び(w)のオリゴヌクレオチド対を含むことを特徴とする請求項8又は9記載の耐熱性菌類検出用キット。
- ビソクラミス(Byssochlamys)属、タラロマイセス(Talaromyces)属、ネオサルトリア(Neosartorya)属、アスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)及びハミゲラ(Hamigera)属からなる群から選ばれる少なくとも2つの菌類を検出する方法において、下記1−3)〜4−3)からなる群から選ばれる少なくとも2つの工程を含んでなる、耐熱性菌類の検出方法。
1−3)下記(a’)及び/又は(b’)のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてビソクラミス(Byssochlamys)属に属する菌類を検出する工程、
2−3)下記(c’)及び/又は(d’)のオリゴヌクレオチド、下記(g’)及び/又は(h’)のオリゴヌクレオチド、下記(i’)及び/又は(h’)のオリゴヌクレオチド、下記(e’)及び/又は(f’)のオリゴヌクレオチド、並びに/あるいは下記(j’)及び/又は(k’)の検出用オリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてタラロマイセス(Talaromyces)属に属する菌類を検出する工程、
3−3)下記(l’)及び/又は(m’)のオリゴヌクレオチド、又は下記(n’)及び/又は(o’)のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてネオサルトリア(Neosartorya)属に属する菌類及びアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)を検出する工程、
4−3)下記(p’)及び/又は(q’)のオリゴヌクレオチド、下記(r’)及び/又は(s’)のオリゴヌクレオチド、並びに/あるいは下記(t’)及び/又は(u’)のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いてハミゲラ(Hamigera)属に属する菌類を検出する工程
(a’)配列番号1に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(b’)配列番号2に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(c’)配列番号3に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(d’)配列番号4に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(e’)配列番号5に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(f’)配列番号6に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(g’)配列番号7に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(h’)配列番号8に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(i’)配列番号9に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(j’)配列番号10に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(k’)配列番号11に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(l’)配列番号12に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(m’)配列番号13に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(n’)配列番号14に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(o’)配列番号15に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(p’)配列番号16に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(q’)配列番号17に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(r’)配列番号18に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(s’)配列番号19に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(t’)配列番号20に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(u’)配列番号21に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド - 耐熱性菌類の識別方法において、発育可能温度帯の違いを利用してネオサルトリア(Neosartorya)属に属する菌類かアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)かを検出する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項11記載の耐熱性菌類の検出方法。
- 耐熱性菌類の識別方法において、さらに下記(v’)及び/又は(w’)のオリゴヌクレオチドを用いてネオサルトリア(Neosartorya)属に属する菌類かアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)かを検出する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項11記載の耐熱性菌類の検出方法。
(v’)配列番号22に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
(w’)配列番号23に記載の塩基配列で表されるオリゴヌクレオチド
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