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JP5428671B2 - 露光方法、デバイス製造方法、及び露光システム - Google Patents

露光方法、デバイス製造方法、及び露光システム Download PDF

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JP5428671B2 JP2009206851A JP2009206851A JP5428671B2 JP 5428671 B2 JP5428671 B2 JP 5428671B2 JP 2009206851 A JP2009206851 A JP 2009206851A JP 2009206851 A JP2009206851 A JP 2009206851A JP 5428671 B2 JP5428671 B2 JP 5428671B2
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Description

本発明は、露光方法、デバイス製造方法、及び露光システムに係り、更に詳しくは、例えば、半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するためのリソグラフィ工程においてウエハ等の物体を露光してその物体上にパターンを形成する露光方法、該露光方法を用いるデバイス製造方法、及び前記露光方法により物体を露光する露光装置を備える露光システムに関する。
半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイスの製造工程では、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(スキャナ)などが、主として用いられている。
この種の露光装置では、照明光を、レチクルと投影光学系を介して感応剤(フォトレジスト)が塗布されたウエハ又はガラスプレート等(以下、ウエハと総称する)上に照射することにより、レチクル(マスク)に形成されたパターンがウエハ上に配列された複数のショット領域のそれぞれに転写される。特に半導体素子の場合、ウエハ上に数十層ものパターンが重ね合わせて形成されるため、各層間での高い重ね合わせ精度(位置合わせ精度)が要求される。
そこで、露光工程では、ウエハの位置合わせ(ウエハアライメント)のため、近年では、一部の複数のアライメントマークの位置情報の検出結果を用いて所定の統計演算を行い、全てのショット領域の配列、又はショット領域の配列に加えてショット領域内のウエハの歪み(ショット内誤差)を高精度に求めるエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)方式が、広く採用されている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照)。
しかるに、露光工程(ロット処理)中、照明光を吸収することによって発生する熱によりレチクル(マスク)が変形する。さらに、同一のレチクル(マスク)を用いてロット単位(1ロットは25枚又は50枚)のウエハを連続して露光処理するため、ウエハを露光する度にレチクル(マスク)の変形の程度が拡大する、すなわちパターンの投影像の歪みが拡大する。そこで、従来においても、上記のEGA方式のウエハアライメントに加えて、レチクルに照射される照明光の光量を用いて、所定の演算により、レチクルの熱変形を予測し、この予測結果に基づいて、投影光学系のディストーション等を調整することが行われていた。しかしながら、露光装置に要求される重ね合わせ精度は半導体素子の高集積化とともに厳しくなり、今や、上記の予測制御によっても十分な重ね合わせ精度(位置合わせ精度)を確保することが困難となりつつある。
米国特許第4,780,617号明細書 米国特許第6,876,946号明細書
本発明は、上述の事情の下でなされたものであり、第1の観点からすると、マスクに形成されたパターンを複数の物体上に順次転写する露光方法であって、前記複数の物体のうちの1つの物体上に配列された複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第1マークを検出し、該検出結果を用いて前記複数の区画領域内に形成済みの第1パターンの位置誤差を求める第1工程と;前記第1パターンに重ねて第2パターンが転写された前記複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第2マークを検出し、該検出結果を用いて前記第1パターンに対する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を求める第2工程と;前記重ね合わせ誤差が許容範囲外である場合に、前記第1パターンの位置誤差と前記第2パターンでの重ね合わせ誤差との和に露光処理中の補正量を加算して、前記第2パターンが形成される際の露光処理中におけるマスク伸縮変動量を求め、該マスク伸縮変動量を用いてこれを補正するためのマスク伸縮補正モデルの精度を検証し、該検証結果に従って前記マスク伸縮補正パラメータを修正する第3工程と;前記修正したマスク伸縮補正パラメータを用いて前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正して、前記複数の物体のうちの次の物体上に配列された複数の区画領域内に形成済みの前記第1パターンに重ねて前記第2パターンを転写する第4工程と;を含む第1の露光方法である。
これによれば、複数の物体のうちの1つの物体についての複数の第1マークと複数の第2マークとの検出結果からそれぞれ求められる第1パターンの位置誤差と第1パターンに対する前記第2パターンの重ね合わせ誤差との和に露光処理中の補正量を加算して、前記第2パターンが形成される際の露光処理中におけるマスク(レチクル)伸縮変動量を求め、該マスク伸縮変動量を用いてこれを補正するための補正モデルのパラメータが修正される。その修正された補正パラメータを用いて位置合わせ誤差を補正した上で、次の物体上に第2パターンを転写することができる。従って、先の物体に第2パターンを転写する際にマスクの変形の程度が拡大したとしても、次の物体に第2パターンを転写する際に十分な重ね合わせ精度(位置合わせ精度)を得ることが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、マスクに形成されたパターンを複数の物体上に順次転写する露光方法であって、第1パターンに重ねて第2パターンが転写された前記物体上の複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数のマークを検出し、該検出結果を用いて前記第1パターンに対する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を求める第1工程と;
前記重ね合わせ誤差が許容範囲外である場合に、位置合わせ条件及び該位置合わせ条件に対応する位置合わせ結果の情報を取得し、前記第2パターンが形成されたマスクの変形に由来する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正するための補正モデルに含まれるパラメータを最適化し、その最適化後の補正モデルを適用して前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正した場合の残差を補正する位置合わせ条件を算出する第2工程と;前記最適化後の補正モデルを適用すると共に、前記算出された位置合わせ条件に従って、前記複数の物体のうちの次の物体上に配列された複数の区画領域内に形成済みの前記第1パターンに重ねて前記第2パターンを転写する第3工程と;を含む第2の露光方法である。
これによれば、重ね合わせ誤差が許容範囲外である場合に、マスクの変形に由来する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正するためのマスク変形補正モデルに含まれるパラメータを最適化し、その最適化後の補正モデルを適用して前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正した場合の残差を補正する位置合わせ条件を算出し、パラメータを最適化したマスク変形補正モデルを適用すると共に、算出された位置合わせ条件に従って、複数の物体のうちの次の物体上に配列された複数の区画領域内に形成済みの前記第1パターンに重ねて前記第2パターンを転写する。
従って、先の物体に第2パターンを転写する際にマスクの変形の程度が拡大したとしても、次の物体に第2パターンを転写する際には十分な重ね合わせ精度(位置合わせ精度)を得ることが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の第1及び第2の露光方法のいずれかを用いて、複数の物体上にパターンを形成する工程と;前記パターンが形成された前記物体を現像する工程と;を含むデバイス製造方法である。
本発明は、第4の観点からすると、マスクに形成されたパターンを複数の物体上に順次転写する少なくとも1つの露光装置と;前記物体上に存在するマークを検出する第1マーク検出系を有し、前記複数の物体のうちの1つの物体上に配列された複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第1マークを前記第1マーク検出系を用いて検出し、該検出結果に基づいて前記複数の区画領域内に形成済みの第1パターンの位置誤差を求める第1計測装置と;前記物体上に存在するマークを検出する第2マーク検出系を有し、前記第1パターンに重ねて第2パターンが前記露光装置によって転写された前記物体上の前記複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第2マークを前記第2マーク検出系を用いて検出し、該検出結果に基づいて前記第1パターンに対する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を求める第2計測装置と;前記露光装置と前記第1及び第2計測装置とを統括管理するホストコンピュータと;を備え、前記露光装置及び前記ホストコンピュータのいずれかが、前記第2計測装置で求められた前記重ね合わせ誤差が許容範囲外である場合に、前記第1パターンの位置誤差と前記第2パターンでの重ね合わせ誤差との和に露光処理中の補正量を加算して、前記第2パターンが形成される際の露光処理中におけるマスク伸縮変動量を求め、該マスク伸縮変動量を用いてこれを補正するためのマスク伸縮補正モデルの精度を検証し、該検証結果に従って前記マスク伸縮補正パラメータを修正(最適化)し、前記露光装置は、前記マスク伸縮補正パラメータの適用結果に従って前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正し、前記複数の物体のうちの次の物体上に配列された複数の区画領域内に形成済みの前記第1パターンに重ねて前記第2パターンを転写する露光システムである。
これによれば、複数の物体のうちの1つの物体についての複数の第1マークと複数の第2マークとの検出結果からそれぞれ求められる第1パターンの位置誤差と第1パターンに対する第2パターンの重ね合わせ誤差とを用いて、補正モデルのパラメータが修正される。その修正された補正モデルを用いて重ね合わせ誤差を補正した上で、次の物体上に第2パターンを転写することができる。従って、先の物体に第2パターンを転写する際にマスクの変形の程度が拡大したとしても、次の物体に第2パターンを転写する際に十分な重ね合わせ精度(位置合わせ精度)を得ることが可能となる。
一実施形態に係るリソグラフィシステムの概略構成を示す図である。 図1のリソグラフィシステムを構成する1つの露光装置の概略構成を示す図である。 図3(A)は、事前計測におけるショット内多点EGAのサンプルショットの配置の一例を説明するための図、図3(B)は、ロット処理中のアライメント計測におけるショット内多点EGAのサンプルショットの配置の一例を説明するための図である。 図4(A)は、事前計測及ぶ事後計測において計測されるウエハ上のサンプルショット内に付与されたアライメントマークの配置の一例を示す図、図4(B)は、ロット処理中においてショット内多点計測で計測されるサンプルショット内に付与されたアライメントマークの配置の一例を示す図である。 ホストによって行われる、ロット処理シーケンスの処理アルゴリズムに対応するフローチャートである。 図5のステップ522のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。 図7(A)及び図7(B)は、それぞれ、ロット内のウエハのそれぞれについて、レチクル伸縮変動量計算、及び、レチクル伸縮補正量計算により求められる、レチクル伸縮補正パラメータ最適化前後のショットスケーリングX及びショットスケーリングYを示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図7(B)に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る露光方法を実施するのに好適な一実施形態に係るリソグラフィシステム100の構成が概略的に示されている。リソグラフィシステム100は、N台の露光装置1101〜110N、重ね合わせ計測装置(以下、適宜「計測装置」と略称する)130、記憶装置140、ターミナルサーバ150、及びホストコンピュータ(以下、「ホスト」と略称する)160等を備えている。
露光装置1101〜110N、計測装置130、及びターミナルサーバ150は、ローカルエリアネットワーク(LAN)170に接続されている。また、ターミナルサーバ150には、ホスト160が接続されている。ホスト160には、スカジー(SCSI)等の通信路180を介して、記憶装置140が接続されている。すなわち、ハードウエア構成上では、露光装置1101〜110N、計測装置130、ターミナルサーバ150、及びホスト160(及び記憶装置140)の相互間の通信経路が確保されている。
露光装置1101〜110Nには、少なくとも1つの走査型露光装置、例えばステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(すなわちスキャナ)であって、かつ投影像の歪みの調整能力を有している投影露光装置(以下、特に区別の必要がない限り、単に、露光装置と呼ぶ)110n(nは1〜Nのいずれか)が含まれる。
図2には、露光装置110nの概略的な構成が示されている。露光装置110nは、照明系IOP、レチクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学系PL、ウエハWが載置されるウエハステージWST、及びこれらの制御系等を備えている。
照明系IOPは、光源、及び光源に送光光学系を介して接続された照明光学系を含む。照明光学系は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されるように、オプティカルインテグレータ等を含む照度均一化光学系、ビームスプリッタ、レチクルブラインド等(いずれも不図示)を含む。照明系IOPは、回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラインドで規定されたスリット状(X軸方向(図2における紙面直交方向)に伸びる細長い長方形状)の照明領域を照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明光ILとしては、例えばArFエキシマレーザ光(波長193nm)(又はKrFエキシマレーザ光(波長248nm))などが用いられる。
レチクルステージRSTは、照明系IOPの図2における下方(−Z側)に配置されている。レチクルステージRST上には、パターンが形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、ここでは、リニアモータなどを含むレチクルステージ駆動系22によって、水平面(XY平面)内で微小駆動可能であるとともに、走査方向(ここでは図2における紙面内左右方向であるY軸方向とする)に所定のストローク範囲で指定された走査速度で駆動可能となっている。レチクルステージRSTのXY平面内の位置情報(Z軸回りの回転情報を含む)はレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置情報は主制御装置50に送られ、該主制御装置50では、レチクルステージRSTの位置情報に基づいてレチクルステージ駆動系22を介してレチクルステージRSTを駆動(制御)する。
投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図2における下方(−Z側)に配置され、その光軸AXの方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとしては、例えば、光軸AXと平行なZ軸方向に沿って所定間隔で配置された複数枚のレンズエレメント27、29、30、31……を含んで構成された、例えば両側テレセントリックな屈折系が用いられている。レンズエレメント27、29、30、31……は、レンズ鏡筒32の内部に保持されている。投影光学系PLの投影倍率は、例えば、1/5(あるいは1/4)とされている。このため、照明系IOPからの照明光ILによってレチクルRが照明されると、このレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してその照明光ILの照射領域(照明領域)内のレチクルRのパターンの縮小像(部分倒立像)が表面にレジスト(感応剤)が塗布されたウエハW上の前記照明領域に共役な領域(露光領域)に形成される(レジストにパターンの潜像が形成される)。
露光装置110nには、投影光学系PLの結像特性、例えば諸収差を補正するための結像特性補正装置が設けられている。この結像特性補正装置は、大気圧変化、照明光吸収等による投影光学系PL自体の結像特性の変化を補正すると共に、ウエハW上の先行する特定レイヤ(例えば前レイヤ)のショット領域(以下、ショットと略称する)に転写されたパターンの歪みに合わせてレチクルRのパターンの投影像を歪ませる働きをもつ。投影光学系PLの結像特性としては球面収差(結像位置の収差)、コマ収差(倍率の収差)、非点収差、像面湾曲、歪曲収差(歪み)等がある。結像特性補正装置は、それらの諸収差を補正する機能を有しているが、以下の説明中では、結像特性補正装置は、主としてロット処理中の露光パワー吸収によるマスク(レチクル)の伸縮変動による投影像(転写像)の歪み(倍率収差含む)を経時的に補正するものとする。
図2において、投影光学系PLを構成する、レチクルRに最も近いレンズエレメント27は支持部材28に固定され、レンズエレメント27に続くレンズエレメント29,30,31,…は投影光学系PLのレンズ鏡筒32に固定されている。支持部材28は、伸縮自在の複数(ここでは3つ)の駆動素子、例えばピエゾ素子11a、11b、11c(但し、図2では紙面奥側の駆動素子11cは図示せず)を介して投影光学系PLのレンズ鏡筒32と連結されている。駆動素子11a、11b、11cに印加される駆動電圧が結像特性制御部12によって独立して制御され、これによって、レンズエレメント27が光軸AXに直交する面に対して任意に傾斜及び光軸AXに平行な方向に移動可能な構成となっている。各駆動素子によるレンズエレメント27の駆動量は不図示の位置センサにより厳密に測定され、その位置はサーボ制御により目標位置に保たれるようになっている。なお、投影光学系PLの光軸AXとはレンズエレメント29等の固定のレンズエレメントの共通の光軸を指すものとする。
なお、上述の説明では、説明の便宜上から、レンズエレメント27のみが、移動可能であるものとしたが、実際には、投影光学系PLでは、複数枚のレンズエレメント、あるいはレンズ群が、上記レンズエレメント27と同様に移動可能に構成されている。また、結像特性補正装置では、投影光学系PLを構成する光学素子の一部を移動させて投影像の歪みを補正する構成に加えて、投影光学系PL内の一部の気密空間内のガス圧を制御(屈折率を調整)することにより投影像の歪みを補正する構成を採用しても良い。
ウエハステージWSTは、投影光学系PLの図2における下方(−Z側)に配置されている。ウエハステージWST上には、ウエハホルダ9が搭載されている。ウエハホルダ9上にはウエハWが真空吸着等により保持されている。
ウエハステージWSTは、リニアモータ等を含むウエハステージ駆動系24により、X軸方向、Y軸方向に所定ストロークで駆動されるとともに、Z軸方向、Z軸回りの回転方向(θz方向)、X軸回りの回転方向(θx方向)及びY軸回りの回転方向(θy方向)に微小駆動される。すなわち、ウエハホルダ9は、ウエハステージ駆動系24により、投影光学系PLの最良結像面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ光軸AX方向(Z軸方向)に微動が可能で、さらに光軸AXに平行なZ軸回りに回転可能に構成されている。なお、ウエハステージWSTに代えて、XY平面内で移動(θz方向の回転を含む)可能なステージと、該ステージ上でウエハホルダ9を保持してZ軸方向、θx方向及びθy方向に微動可能なテーブルとを用いることとしても良い。
ウエハステージWSTのXY平面内での位置情報(ヨーイング(θz方向の回転)情報を含む)及びXY平面に対する傾斜情報(ピッチング(θx方向の回転)情報及びローリング(θy方向の回転)情報)はウエハレーザ干渉計(以下、ウエハ干渉計と略述する)18によって、移動鏡17を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハステージWSTの位置情報(又は速度情報)は主制御装置50に送られ、主制御装置50では、その位置情報(又は速度情報)に基づいてウエハステージWSTのXY平面内の位置(θz方向の回転を含む)をウエハステージ駆動系24を介して制御する。
また、ウエハステージWSTの上面には、ウエハW表面とほぼ同一高さにその表面が設定された基準マーク板FMが固定されている。基準マーク板FMの表面には、レチクルアライメント用の第1基準マーク及び後述するアライメント系8のベースライン計測用の第2基準マークなどが所定の位置関係で形成されている。
投影光学系PLの側面には、ウエハW上の各ショットに付設されたアライメントマーク(ウエハマーク)及び基準マーク板FM上の第2基準マークを検出するためのオフ・アクシス方式のアライメント系8が設けられている。アライメント系8としては、例えば、画像処理方式のFIA(Field Image Alignment)系が用いられている。なお、FIA系に限らず、コヒーレントな検出光を対象マークに照射し、その対象マークから発生する散乱光または回折光を検出する、あるいはその対象マークから発生する2つの回折光(例えば同次数)を干渉させて検出するアライメントセンサを単独であるいは適宜組み合わせて用いることはもちろん可能である。アライメント系8の検出結果は、アライメント信号処理系(不図示)を介して主制御装置50に送られる。
また、投影光学系PLの下端部の近傍には、前述の露光領域内及びその近傍の複数の検出点におけるウエハW表面のZ軸方向に関する位置情報(面位置情報)を検出する多点焦点位置検出系(13,14)が設けられている。多点焦点位置検出系として、例えば米国特許第5,448,332号明細書等に開示される斜入射方式の検出系が用いられている。多点焦点位置検出系は、投影光学系PLの最良結像面に向けて結像光束を光軸AXに対して斜めに射出する照射光学系13と、ウエハWの表面からの反射光束をスリットを介して受光する受光光学系14と、を含む。多点焦点位置検出系(13,14)で検出されるウエハの面位置情報は、主制御装置50に供給される。主制御装置50は、供給されたウエハの面位置情報に基づいて、ウエハステージ駆動系24を介してウエハステージWST(ウエハホルダ9)をZ軸方向及び傾斜方向に駆動して、ウエハWのフォーカス・レベリング制御を行う。
この他、露光装置110nには、レチクルステージRSTの上方に、例えば米国特許第5,646,413号明細書などに開示されるような一対のレチクルアライメント系(図示省略)が設けられている。レチクルアライメント系は、照明光ILと同じ波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系から構成されている。レチクルアライメント系の検出信号は、不図示のアライメント信号処理系を介して主制御装置50に供給される。
主制御装置50は、例えば、マイクロコンピュータ(あるいはワークステーション)から構成され、露光装置110nの構成各部を統括制御する。また、主制御装置50は、露光装置110nに併設された不図示のコータ・デベロッパ(以下、「C/D」と呼ぶ)をも制御する。主制御装置50は、図2に示されるように、LAN170に接続され、他の露光装置1101〜110N(ただし、110nを除く)の主制御装置等と通信することができる(図1参照)。
次に、露光装置110nにおける露光処理工程の動作について、簡単に説明する。
露光に先立って、主制御装置50により、不図示のウエハ搬送系を用いたウエハホルダ9上へのウエハWのロード、レチクルアライメント及びアライメント系8のベースライン計測、及びウエハアライメント(例えばショット内多点EGA)などの準備作業が行われる。なお、上記のレチクルアライメント、ベースライン計測等については、前述の米国特許第5,646,413号明細書などに詳細に開示されている。また、これに続くショット内多点EGAについては、米国特許第6,876,946号明細書などに詳細に開示されている。ここで、ショット内多点EGAとは、ショット内の複数のウエハアライメントマークの位置検出データを用いて例えば上記米国特許第6,876,946号明細書に開示される最小2乗法を利用した統計学的手法を用いてウエハW上の全てのショットの配列座標及び各ショットの倍率(スケーリング)、ローテーション、直交度を含む変形量を求めるアライメント手法(詳細後述)を意味する。
主制御装置50は、上記のレチクルアライメント及びベースライン計測の結果、並びにウエハアライメントの結果に基づいて、ウエハW上の全てのショットに、順次、走査露光によりレチクルRのパターンを転写する。
ウエハW上の各ショットに対する走査露光では、主制御装置50は、レチクル干渉計16及びウエハ干渉計18による計測情報(位置情報)をモニタしつつ、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとをそれぞれの走査開始位置(加速開始位置)に移動させる。そして、主制御装置50は、両ステージRST,WSTをY軸方向に、ただし互いに逆向きに、相対駆動する。ここで、両ステージRST,WSTがそれぞれの目標速度に達すると、照明光ILによってレチクルRのパターン領域が照明され始め、走査露光が開始される。
主制御装置50は、特に上記の走査露光時にレチクルステージRSTのY軸方向の移動速度VrとウエハステージWSTのY軸方向の移動速度Vwとが投影光学系PLの投影倍率に応じた速度比に維持されるようにレチクルステージRST及びウエハステージWSTを同期制御する。このとき、主制御装置50は、両ステージRST,WSTの同期駆動を調整し、あるいは結像特性補正装置を介してレンズエレメント27を駆動して、レチクルRのパターンのウエハW上への投影像の歪みを補正する。ここで、両ステージRST,WSTの同期駆動の調整とは、レチクルステージ駆動系22とウエハステージ駆動系24とを介して走査露光時におけるレチクルR(レチクルステージRST)とウエハW(ウエハステージWST)との走査方向の速度比を調整すること、及び両ステージRST,WSTの走査方向を僅かにずらすことを含む。前者によれば、投影像の走査方向についての倍率を補正することができ、後者によれば、投影像を歪ませることができる。
そして、レチクルRのパターン領域の異なる領域が照明光ILで逐次照明され、パターン領域全面に対する照明が完了することにより、ウエハW上の第1ショットの走査露光が終了する。これにより、レチクルRの回路パターンが投影光学系PLを介して第1ショットに縮小転写される。
第1ショットに対する走査露光が終了すると、主制御装置50は、ウエハステージWSTを、次の第2ショットに対する走査開始位置(加速開始位置)へ移動(ステッピング)させる。そして、先と同様に、第2ショットに対する走査露光を行う。以後、第3ショット以降についても同様の動作を行う。このようにして、ショット間のステッピング動作とショットに対する走査露光動作とが繰り返され、ステップ・アンド・キャン方式でウエハW上の全てのショットにレチクルRのパターンが転写される。
他の露光装置のうち、走査型露光装置である投影露光装置は、上記投影露光装置110nと同様に構成されている。また、静止型露光装置から成る投影露光装置は、基本的には、図2の投影露光装置110nと同様に構成される。但し、これらの静止型露光装置では、それぞれのレチクルステージがXY平面内でX、Y及びθz方向に微少駆動のみ可能に構成されている点、及び投影光学系PLの円形視野内での照明光ILの照射領域(前述の照明領域や露光領域に対応)が図2の走査型露光装置に比べて大きく、例えば走査型露光装置の走査露光範囲と同程度の大きさを持つ点が異なる。これは、これらの投影露光装置では、ウエハステージ及びレチクルステージを共に静止させた状態で露光が行われるためである。
図1に戻り、計測装置130は、露光装置1101〜110N(露光装置110nを含む)とインライン接続されている。計測装置130は、上述のようにウエハ上に形成されたパターンの形成状態及び重ね合わせ状態を計測する。詳述すると、計測装置130は、前述のアライメント計測(EGA)と同様に、パターンとともにウエハ上に形成されたアライメントマークを検出する。これにより、現工程レイヤに形成されたマークの絶対位置(の設計位置からのずれ)及び異なるレイヤに形成されたマーク間の相対位置(位置ずれ)が、それぞれ、形成誤差及び重ね合わせ誤差として求められる。計測装置130による計測結果は、ホスト160又は露光装置110nの主制御装置50に供給される。なお、計測装置130は、現工程レイヤに対する露光に先立って元工程レイヤに形成されたパターンの重ね合わせ状態を解析する場合、対象ウエハの露光に先立って先に露光されたウエハに形成されたパターンの形成状態を測定してレチクルの熱変形を解析する場合等に使用される。
露光装置1101〜110Nのそれぞれが備える主制御装置及び計測装置130は、LAN170に接続され、LAN170及びターミナルサーバ150を介して、ホスト160と通信を行う。ここで、ターミナルサーバ150は、LAN170とホスト160との間の通信プロトコルの相違を吸収するためのゲートウエイプロセッサとして構成される。ターミナルサーバ150の機能によって、ホスト160と、LAN170に接続された露光装置1101〜110N及び計測装置130との間の通信が可能となる。
ホスト160は、リソグラフィシステム100を統括的に管理する大型のコンピュータである。ホスト160は、各露光装置1101〜110Nから定期的に送られてくる露光履歴(例えば、各露光装置により処理されたウエハのロット名、プロセスプログラム名、及び処理時刻等)、及び各露光装置1101〜110Nの投影像の歪みに関する情報等を、記憶装置140に記憶する。ホスト160は、露光履歴に基づいて、全てのウエハ(ロット)の露光工程(を含む全デバイス加工工程)における全露光装置の稼動をスケジューリングする。
また、ホスト160は、露光装置1101〜110Nにおいて露光に先立って行われるウエハアライメント(EGA)の結果、計測装置130により測定される形成誤差及び重ね合わせ誤差の結果等を用いて、露光の際に重ね合わせ誤差を解消するための補正情報を作成し、作成された補正情報を記憶装置140に記憶する。そして、ホスト160は、露光装置110nに対してウエハの露光を指示する際には、記憶装置140から必要な補正情報を読み出し、露光装置110nに送信する。補正情報の作成ついては、後述する。
また、ホスト160には、マンマシンインタフェースである表示ディスプレイ、キーボード、及びマウス等の入出力装置161が備えられている。入出力装置161を介して、オペレータが、上述の補正パラメータを入力することもできる。
LAN170には、バス型LAN及びリング型LANのいずれも採用可能であるが、本実施形態では、IEEE802規格のキャリア敏感型媒体アクセス/競合検出(CSMA/CD)方式のバス型LANが採用されている。
本実施形態のリソグラフィシステム100において、特に半導体デバイスを製造する場合には、ウエハ上に十数層から二十数層ものパターンが重ね合わせて形成されるため、各層間でのパターンの高い重ね合わせ精度(位置合わせ精度)が要求される。そこで、露光装置110nでは、制御装置が、前述のウエハアライメント(例えばショット内多点EGA)を行い、その結果及び必要な補正情報に基づいて、両ステージRST,WSTの同期駆動を調整するとともに、結像特性補正装置を用いてパターンの投影像の歪みを補正して、露光処理を実行する。
露光工程(ロット処理)中、照明光を吸収することによってレチクルが熱変形し、そのレチクルの熱変形に伴いウエハ上に投影されるパターンの像(投影像)が歪む。さらに、同一のレチクルを用いてロット単位(通常、1ロットは25枚又は50枚)でウエハを連続して露光するため、ウエハを露光する度にレチクルの変形(特に伸縮)が大きくなり、これによりパターンの投影像の歪みも大きくなる。
図7(A)及び図7(B)には、ロット内のウエハのそれぞれについて、ロット処理中のレチクル伸縮変動量と露光時(最適化前)の伸縮補正量との差により発生するショットスケーリングX(Xスケーリング)及びショットスケーリングY(Yスケーリング)が黒丸を用いて示されている。図7(A)及び図7(B)によれば、ウエハを露光する度にショットスケーリングが拡大している、すなわちレチクルが伸長していることがわかる。このため、ウエハの露光開始に先立ってショット変形までも考慮する精密なウエハアライメント(例えばショット内多点EGA方式のウエハアライメント)を行っても、十分な重ね合わせ精度(位置合わせ精度)が得られない。
かかる点に鑑みて、本実施形態のリソグラフィシステム100では、ウエハを露光する度にレチクルの変形(特に伸縮)に由来するパターンの重ね合わせ誤差(位置合わせ誤差)を逐次補正して、1ロットのウエハを連続して露光するロット処理シーケンスを採用している。
図5には、ホスト160によって行われる、ロット処理シーケンスの処理アルゴリズムに対応するフローチャートが示されている。
ホスト160(又はホスト160を介したオペレータ)の指示により、図5のフローチャート(ロット処理シーケンス)が開始される。指示にあたって、ホスト160は、露光処理の内容、すなわち、露光処理するロット、使用する露光装置(ここでは露光装置110n)、使用するレチクル(ここではレチクルR)等を指定する。同時に、指定されたロットが、露光装置110nに搬入される。1ロットには、K枚のウエハW(k=1〜K、一例としてK=25)が含まれているものとする。露光装置110nでは、指定されたレチクルRがレチクルステージRST上にロードされる。
〔ステップ502〕
最初のステップ502において、ロット内のウエハの番号を示すカウンタkを1に初期化する(k←1)。
〔ステップ504〕
次のステップ504では、露光対象のウエハW(ここでは1枚目のウエハW)を、重ね合わせ計測装置(計測装置)130に搬送する。ウエハWは、露光装置110nにインライン接続されたコータ・デベロッパ(C/D(不図示))によりその表面にレジストが塗布された状態で計測装置130に搬送される。
〔ステップ506〕
次のステップ506では、計測装置130を用いて、露光対象のウエハWに対する事前計測を行う。
事前計測にあたり、ホスト160は、アライメント処理条件を最適化する。ここで、アライメント処理条件には、アライメントマーク(ウエハマーク)の設計条件、アライメントマークの検出条件、アライメントマークの検出結果を処理するための処理条件、位置合わせ誤差の補正方法等が含まれる。なお、アライメントマークの設計条件にはアライメントマークの数、配置、及び形状等が、含まれる。検出条件には検出光を照射してアライメントマークを検出する際の検出光の波長、強度、照明領域の広さ及び形状、並びに位相差等が、含まれる。処理条件には後述するEGA計算モデルが含まれ、補正方法にはレチクルの伸縮に伴うパターンの投影像の歪みを補正するための補正モデル等が含まれる。
計測装置130は、ホスト160の指示に応じ、上のアライメント処理条件のそれぞれについて、ウエハWkに対してウエハアライメント(ショット内多点EGA)を行う。そのウエハアライメントの結果は、計測装置130からホスト160に送信される。ホスト160は、受信した結果を用いて、最適なアライメント処理条件を決定する。なお、後述する最小のアライメント残留誤差を与えるアライメント処理条件を最適条件とする。決定された最適アライメント処理条件は、ホスト160から計測装置130及び露光装置110に送信される。
図3(A)には、ウエハW上に配列された複数のショットが示されている。上のアライメント処理条件の最適化により、一例として、ショットSa1,Sa2,Sa3,Sa4,Sa5,Sa6,Sb1,Sb2,Sb3,Sb4,Sb5,Sb6,Sc1,Sc2,Sc3,Sc4,Sc5,Sc6,Sd1,Sd2,Sd3,Sd4,Sd5,Sd6が、ショット内多点EGAのためのアライメントマークが検出されるショット(サンプルショット)として決定される。
図4(A)には、サンプルショット内に付設されたアライメントマークMij(i,j=1〜8)の配置の一例が示されている。サンプルショット内には、X軸方向に関して8個、Y軸方向に関して8個、合計64個のアライメントマークMij(i,j=1〜8)が付設されている。それらのX軸方向及びY軸方向に関する間隔はΔDである。これらのアライメントマークMij(i,j=1〜8)が、一例として、上のアライメント処理条件の最適化により、事前計測及び事後計測(のショット内多点EGA)においてその位置が計測される(検出される)対象マークとして決定される。
事前計測では、上で決定された最適アライメント処理条件において、ウエハWに対して、ウエハアライメント(ショット内多点EGA)のためのアライメントマークの検出が行われる。計測装置130は、図3(A)に示されたサンプルショットSa1,Sa2,Sa3,Sa4,Sa5,Sa6,Sb1,Sb2,Sb3,Sb4,Sb5,Sb6,Sc1,Sc2,Sc3,Sc4,Sc5,Sc6,Sd1,Sd2,Sd3,Sd4,Sd5,Sd6のそれぞれに付設された図4(A)に示される配置のアライメントマークMij(i,j=1〜8)を検出し、ウエハ座標系(あるいはステージ座標系)上でのアライメントマークMij(i,j=1〜8)の位置(X位置、Y位置)ξij,ζijを計測する。その計測結果は、計測装置130からホスト160に転送される。
ホスト160は、アライメントマークMij(i,j=1〜8)の計測結果ξij,ζijを用いて、ウエハWに対するショットスケーリングを求める。ここで、アライメントマークMij(i,j=1〜8)は、元工程レイヤに形成されたパターンとともに形成されている。従って、求められるショットスケーリングは、元工程レイヤに形成されたパターンの形成誤差に対応する。なお、実際には、アライメントマークMij(i,j=1〜8)は、元工程レイヤに形成されたパターンと同時に、そのパターンが形成されるショットを区画するストリート上に形成されるが、ここでは、説明の便宜上からショット内に配置されるものとしている。
先のアライメント処理条件の最適化により、計測結果ξij,ζijを数値処理するための計算モデル(EGA計算モデル)の一例として、次の3次のショット配列変形計算モデル(ショット線形成分含む)(1a),(1b)が決定されているものとする。
ΔX=Cx30Wx+Cx21WxWy+Cx12WxWy+Cx03Wy
+Cx20Wx+Cx11WxWy+Cx02Wy
+Cx10Wx+Cx01Wy+Cx00+CxSXSx+CxSYSy …(1a)
ΔY=Cy30Wx+Cy21WxWy+Cy12WxWy+Cy03Wy
+Cy20Wx+Cy11WxWy+Cy02Wy
+Cy10Wx+Cy01Wy+Cy00+CySXSx+CySYSy …(1b)
上のEGA計算モデル(1a),(1b)において、(Wx,Wy)及び(Sx,Sy)はそれぞれウエハ中心及びショット中心を基準とするアライメントマークの設計上の位置である。また、(Cx10,Cy01)はウエハスケーリング、(Cx01,Cy10)はウエハ回転、(Cx00,Cy00)はウエハオフセット、(CxSX,CySY)はショットスケーリング、(CxSY,CySX)はショット回転である。これらの係数を、EGAパラメータと総称する。なお、米国特許第6,876,946号明細書などに開示されるEGAパラメータとの対応において、ウエハ直交度Ω=−(Cx01+Cy10)、ウエハローテーションΘ=Cy10、ショット直交度ω=−(CxSY+CySX)、ショットローテーションθ=CySXと与えられる。
ホスト160は、計測結果ξij,ζijを用いて、アライメント残留誤差ε=Σij=1〜8((ξij−ΔXij+(ζij−ΔYij)が最小となるように、最小自乗法を適用して、EGAパラメータ及びモデル内に含まれる係数を決定する。ここで、ΔXij,ΔYij(i,j=1〜8)は、計算モデル(1a),(1b)を適用して算出されたアライメントマークMij(i,j=1〜8)の補正量である。すなわち、計算モデル(1a),(1b)の右辺の(Wx,Wy)及び(Sx,Sy)に設計上の位置を代入して得られる左辺のΔX,ΔYである。
ホスト160は、上述のようにして求められたウエハWに対するショットスケーリングCxSX,CySYを記憶装置140に記録する。これにより、事前計測が完了する。
〔ステップ508〕
次のステップ508では、事前計測されたウエハWを、不図示の搬送系を介して露光装置110nに搬送する。露光装置110nに搬送されたウエハWは、ウエハステージWST上にロードされる。
〔ステップ510〕
次のステップ510では、露光装置110nに指示を与えて、露光対象のウエハWに対してウエハアライメント(ショット内多点EGA)を行う。先の事前計測と同様に、EGA計測のサンプルショットとして図3(A)に示されるサンプルショットが、例えば、EGA計算モデルとして3次のショット配列変形計算モデル(ショット線形成分含む)(1a),(1b)が選択されているものとする。
また、このステップ510における、露光直前のショット内多点計測では、スループットを維持する又は向上させる観点から、前述した事前計測の対象となった、図3(A)に示される24個より少ない数のショット数、例えば、24個のショットの一部が計測される。例えば、図3(B)に示されるように、サンプルショットSa1,Sa2,Sb1,Sb2,Sc1,Sc2,Sd1,Sd2の8ショットが計測される。
前記、計測対象ショットに対して、図4(A)に示される64個より少ない数のアライメントマーク、例えば、64個のアライメントマークの一部が検出される。例えば、図4(B)に示されるように、X軸方向に関して4個、Y軸方向に関して4個、合計16個のアライメントマークmij(i,j=1〜4)が検出される。ここで、アライメントマークmij(i,j=1〜4)のX軸方向及びY軸方向に関する間隔Δdは、先の事前計測において使用されたアライメントマークMij(i,j=1〜8)の間隔ΔDより大きい(Δd>ΔD)。
露光装置110nの主制御装置50は、このステップ510における、露光直前のショット内多点計測として、事前計測において決定された最適アライメント処理条件において、ウエハWに対して、図3(B)に示されるサンプルショットSa1,Sa2,Sb1,Sb2,Sc1,Sc2,Sd1,Sd2内にそれぞれ付与されている図4(B)に示される16個のアライメントマークmij(i,j=1〜4)を検出し、ウエハ座標系(あるいはステージ座標系)上でのアライメントマークmij(i,j=1〜4)の位置(X位置、Y位置)ξij,ζijを計測する。
主制御装置50は、ショット配列変形計算モデル(ショット線形成分含む)(1a),(1b)を適用して、計測結果ξij,ζij(i,j=1〜4)からウエハ成分(ショット配列誤差)とショット線形成分を取り除く。主制御装置50は、計測結果ξij,ζijを用いて、アライメント残留誤差ε=Σij=1〜4((ξij−ΔXij+(ζij−ΔYij)が最小となるように、最小自乗法を適用して、EGAパラメータ及びモデル内に含まれる係数を決定する。なお、ΔXij,ΔYij(i,j=1〜4)は、計算モデル(1a),(1b)を適用して変換されたアライメントマークmij(i,j=1〜4)の補正量である。すなわち、計算モデル(1a),(1b)の右辺の(Wx,Wy)及び(Sx,Sy)に設計上の位置を代入して得られる左辺のΔX,ΔYである。
主制御装置50は、決定されたEGAパラメータ及び係数を用いて、計測結果ξij,ζij(i,j=1〜4)からウエハ成分(ショット配列誤差)とショット線形成分を取り除いて、残留誤差(すなわちショット内誤差)dξij=ξij−ΔX’ij,dζij=ζij−ΔY’ij(i,j=1〜4)を求める。ここで、ΔX’ij,ΔY’ijは、EGA計算モデル(1a),(1b)を適用して算出されたアライメントマークmij(i,j=1〜4)の補正量である。
なお、ウエハ成分(ショット配列誤差)に高次成分が含まれる場合、同様に取り除く。高次成分の取扱の詳細は、例えば、米国特許出願公開2006/0040191号明細書に開示されている。
〔ステップ512〕
次のステップ512では、露光装置110nにより、ホスト160からの指示に応じて、ウエハWが、前述の走査露光により露光される。ここで、露光装置110nの主制御装置50は、事前計測において決定された最適アライメント処理条件に基づき実行されたウエハアライメント(ショット内多点EGA)にて求められたEGAパラメータ及び係数を用いて、ウエハ上の処理対象のショットのステージ座標系上での位置座標を算出する。主制御装置50は、この算出結果とレチクルアライメント及びベースライン計測の結果とに基づいて、結像特性補正装置を介してレンズエレメント27を駆動しつつ、且つ、レチクルステージRSTとウエハステージWSTの同期駆動を微小補正しつつ、前述の走査露光を実行する。そして、ウエハW上の全ショットに、順次、レチクルRのパターンを転写する。なお、投影像の歪みを補正するためのレンズエレメントの駆動の詳細は、例えば米国特許第5,117,255号明細書などに、投影像の歪みを補正するためのステージ駆動の詳細は、例えば米国特許第6,235,438号明細書などに、開示されている。ウエハ上の全てのショットに対する露光が終了すると、ステップ514に移行する。
〔ステップ514〕
ステップ514では、k<Kが成立するか否かを判断することで、ロット内の全てのウエハW(k=1〜K)の露光が終了した否かを判断する。この場合、k=1であるためここでの判断は肯定され、次のステップ516に移行する。
〔ステップ516〕
ステップ516では、露光済みのウエハWを、露光装置110nから重ね合わせ計測装置(計測装置)130に搬送する。ただし、ウエハWは、露光装置110nにインライン接続されたコータ・デベロッパ(C/D(不図示))により現像されることでレジストパターンが形成された状態で、計測装置130に搬送される。
〔ステップ518〕
次のステップ518では、計測装置130を用いて、露光済みのウエハWに対する事後計測を行う。事後計測では、事前計測において決定された最適アライメント処理条件において、ステップ512の露光により新たに形成されたアライメントマークと元工程レイヤのマークとのずれ分(重ね合わせ)が計測される。ここで、計測装置130は、図3(A)に示されたサンプルショットSa1,Sa2,Sa3,Sa4,Sa5,Sa6,Sb1,Sb2,Sb3,Sb4,Sb5,Sb6,Sc1,Sc2,Sc3,Sc4,Sc5,Sc6,Sd1,Sd2,Sd3,Sd4,Sd5,Sd6のそれぞれに付与された図4(A)に示される配置のアライメントマークMij(i,j=1〜8)を検出し、元工程レイヤに形成済みのアライメントマークからのX及びY相対位置(X及びY位置ずれ)Δξij,Δζijを計測する。その計測結果は、計測装置130からホスト160に転送される。
ホスト160は、アライメントマークMij(i,j=1〜8)の計測結果Δξij,Δζijを用いて、先と同様に、ショット配列変形計算モデル(ショット線形成分含む)(1a),(1b)を用いてウエハWに対するショットスケーリングΔCxSX,ΔCySYを求める。ただし、アライメント残留誤差ε=Σij=1〜8((Δξij−ΔXij+(Δζij−ΔYij)が最小となるように、ショットスケーリングCxSX,CySYを決定する。決定されたショットスケーリングCxSX,CySYを、事前計測、又は、ウエハアライメント計測(ショット内多点EGA)において決定されたショットスケーリングCxSX,CySYと区別するため、それぞれΔCxSX,ΔCySYと表記する。求められるショットスケーリングΔCxSX,ΔCySYは、元工程レイヤに形成されたパターンの形成誤差と現工程レイヤに形成されたパターンの形成誤差の差、すなわち両パターンの重ね合わせ誤差(元工程レイヤに形成されたパターンに対する現工程レイヤに形成されたパターンの重ね合わせ誤差)に対応する。
ホスト160は、ウエハWに対して求められたショットスケーリングΔCxSX,ΔCySYを記憶装置140に記録する。これにより、事後計測が完了する。
〔ステップ520〕
次のステップ520では、ウエハWを、不図示の搬送系を介して計測装置130から搬出した後、ステップ521に進み、事後計測(ステップ518)において求められたショットスケーリングΔCxSX,ΔCySY、すなわち元工程レイヤに形成されたパターンと現工程レイヤに形成されたパターンとの重ね合わせ誤差が、所定の閾値を超えたか否かを判断する。そして、この判断が肯定された場合、すなわち重ね合わせ誤差が閾値を超えた場合には、レチクルRが伸縮(熱膨張)し、それによりウエハWに転写されるレチクルRのパターンの像が変形した可能性があると判断できる。この場合、ステップ522のレチクル伸縮補正&アライメント処理条件の最適化のサブルーチンへ移行する。一方、この判断が否定された場合、すなわち重ね合わせ誤差が閾値を超えていない場合には、ステップ522をスキップして、ステップ524に移行する。
〔ステップ522〕
ステップ(サブルーチン)522では、まず、図6のステップ602において、ウエハW毎に、レチクルRの実際の伸縮変動量EX,k=EMX,k+ELX,k+BX,k−SSX,k ,EY,k=EMY,k+ELY,k+BY,k−SSY,kを求める。ここで、ウエハW毎に事前計測(ステップ506)において求められたショットスケーリングCxSX,k,CySY,kと事後計測(ステップ518)において求められたショットスケーリングΔCxSX,,k ,ΔCySY,kとの和から、現工程レイヤに形成されたパターンの形成誤差EMX,k=CxSX,k+ΔCxSX,k ,EMY,k=CxSY,k+ΔCxSY,k が求められる。
また、アライメント計測(ショット内多点EGA)(ステップ510)において求められたショットスケーリングCxSX,k,CySY,kと事後計測(ステップ518)において求められたショットスケーリングΔCxSX,,k ,ΔCySY,kとの和から、現工程レイヤに形成されたパターンの形成誤差EMX,k=CxSX,k+ΔCxSX,k ,EMY,k=CxSY,k+ΔCxSY,k を求めても良い。
なお、上記の式中のELX,k ,ELY,k はレンズ制御トレース量(結像特性補正装置により補正される量)、BX,k,BY,kはベースライン計測による倍率補正量、SSX,k ,SSY,k は予め設定される一定の倍率オフセットである。これらの補正量は、主制御装置50から送信されるウエハWについての露光履歴より与えられる。
次のステップ603で、次式を用いて、ロット処理中、ウエハWごとにレチクルに吸収される露光パワーPkを求める。
Figure 0005428671
上式(2)において、Pkは1つ手前のウエハWk-1からウエハWの露光処理かけてレチクルに吸収される露光パワー、EL,k はウエハWkにおけるレンズ制御トレース量、EL,k-1,m は1つ手前のウエハWk-1におけるレンズ制御トレース量(mは各成分)、ΔtはウエハWk−1の露光とウエハWの露光との時間間隔、TmとSmはそれぞれレチクル伸縮の時定数と飽和値(mは各成分)である。
次のステップ604において、ウエハWの露光時におけるレチクルRの伸縮補正量EX0,k ,Y0,kを、次のレチクル伸縮補正モデルより算出する。
Figure 0005428671
ここで、EX0,k-1,m は、1つ手前のウエハWk-1におけるX方向のレチクル伸縮変動量、ΔtはウエハWk−1の露光とウエハWの露光との時間間隔、Pは1つ手前のウエハWk-1からウエハWの露光処理かけてレチクルRに吸収される露光パワー、TXmとSXmはそれぞれレチクルRのX方向の伸縮の時定数と飽和値である。
Figure 0005428671
ここで、EY0,k-1,m は、1つ手前のウエハWk-1におけるY方向のレチクル伸縮変動量、ΔtはウエハWk−1の露光とウエハWの露光との時間間隔、Pは1つ手前のウエハWk-1からウエハWの露光処理かけてレチクルRに吸収される露光パワー、TYmとSYmはそれぞれレチクルRのY方向の伸縮の時定数と飽和値である。なお、ここでは、レチクルRの収縮と伸長の時定数は同じ値を用いている。
露光時におけるレチクル伸縮補正量を算出する場合は、露光時に結像特性補正装置に適用された時定数と飽和値を設定する。
式(3)、式(4)の右辺の括弧内の第1項は熱放出によるレチクルRの収縮、第2項は熱吸収によるレチクルRの膨張を表す。なお、複数のメカニズムがレチクルRの伸縮に寄与することを想定して、複数mの成分の総和からレチクルRの伸縮補正量が求められる。なお、本実施形態では、経験的にm=3と選ばれる。
次に、ステップ608において、上で求められたレチクルRのX方向伸縮補正量EX0,k,Y方向伸縮補正量EY0,kが、それぞれ、先に事前計測(、又は、アライメント計測)と事後計測の計測結果から求められたレチクルRの実際のX方向伸縮変動量EX,k , Y方向伸縮変動量EXYk から顕著にずれているか否かを判断する。そして、この判断が肯定された場合すなわち、差が所定の閾値より大きい場合には、ステップ610に進んで、レチクル伸縮補正パラメータ(時定数と飽和値)を最適化する。
具体的には、X方向のレチクル伸縮の場合、1つ手前のウエハWk-1についての実際の伸縮変動量EX0,k-1,m と、1つ手前のウエハWk-1からウエハWの露光処理かけてレチクルRに吸収される露光パワーP、及び、1つ手前のウエハWk−1の露光とウエハWの露光との時間間隔Δtとを、それぞれ、レチクル伸縮補正モデル(3)に代入して、ウエハW露光時のレチクル伸縮補正量を算出する。これをウエハW〜Wについて、順次、遂次計算を行い、左辺EX0,kと実際のレチクル伸縮変動量EX,kとの残差二乗和が最小となるように最小自乗法を適用して、補正モデル(3)内のTXm及びSXmを最適化する。
Y方向のレチクル伸縮の場合、1つ手前のウエハWk-1についての実際の伸縮変動量EY0,k-1,m と、1つ手前のウエハWk-1からウエハWの露光処理かけてレチクルRに吸収される露光パワーP、及び、1つ手前のウエハWk−1の露光とウエハWの露光との時間間隔Δtとを、それぞれ、レチクル伸縮補正モデル(4)に代入して、ウエハW露光時のレチクル伸縮補正量を算出する。これをウエハW〜Wについて、順次、遂次計算を行い、左辺EY0,kと実際のレチクル伸縮変動量EY,kとの残差二乗和が最小となるように最小自乗法を適用して、補正モデル(4)内のTYm及びSYmを最適化する。
図7(A)及び図7(B)には、ウエハW(k=1〜25)のそれぞれについて、レチクルRの露光時の実際の伸縮変動量EX,kとレチクルRの露光時(最適化前)の伸縮補正量EX0,kの差、及び、レチクルRの露光時の実際の伸縮変動量EY,kとレチクルRの露光時(最適化前)の伸縮補正量EY0,kの差が、黒丸を用いて示されている。また、レチクルRの露光時の実際の伸縮変動量EX,kとレチクルRの最適化された予想の伸縮補正量EX0,kの差、及び、レチクルRの露光時の実際の伸縮変動量EY,kとレチクルRの最適化された予想の伸縮補正量EY0,kの差が、白丸を用いて示されている。
上述のようにレチクル伸縮補正パラメータ(飽和値と時定数)を最適化することにより、レチクルRの伸縮補正が最適化され、パターンの重ね合わせ誤差が改善されることがわかる。ここでは、ウエハ毎にレチクル伸縮の変動量と補正量を算出しているが、各ウエハのショット毎にレチクル伸縮の変動量と補正量を算出した方が重ね合わせ精度上望ましい。
上述のようにして、ステップ610でレチクル伸縮補正パラメータ(飽和値と時定数)の最適化を行った後、ステップ612に移行する。
ステップ612では、レチクル伸縮補正モデル式(3)と式(4)を用いてレチクルRの予想伸縮補正量EX0,k、及び、EY0,kを求め、その結果を主制御装置50に送信する。
次のステップ614では、最適化前の伸縮補正と最適化後の伸縮補正の変化分、すなわち、レチクルRの最適化された予想のX方向の伸縮補正量EX0,kと、レチクルRの露光時(最適化前)のX方向の伸縮補正量EX0,kとの変化分(差分)を、ウエハW毎にX方向の重ね合わせ計測結果に反映させる。同様に、レチクルRの最適化された予想のY方向の伸縮補正量EY0,kと、レチクルRの露光時(最適化前)のY方向の伸縮補正量EY0,kとの変化分(差分)を、ウエハW毎にY方向の重ね合わせ計測結果に反映させる。この結果、パターンの重ね合わせ誤差が重ね合わせ閾値より小さくなれば補正処理を終了し、パターンの重ね合わせ誤差が重ね合わせの閾値より大きければ、レチクル伸縮補正以外にも重ね合わせ誤差悪化の要因があると判断して、ステップ616に進んで、さらにアライメント処理条件の最適化を行う。
具体的には、ステップ616において、ホスト160は、事後測定の結果(重ね合わせ誤差)Δξij,Δζij(i,j=1〜8)から、レチクルRの最適化後のX方向の伸縮補正量EX0,kと最適化前のX方向の伸縮補正量EX0,kとの差分(スケーリングX変化分)に相当するずれ量、及び、レチクルRの最適化後のY方向の伸縮補正量EY0,kと最適化前のY方向の伸縮補正量EY0,kとの差分(スケーリングY変化分)に相当するずれ量を差し引き、残差のサンプルショット間のばらつきが無視できるほど小さいか否かを判断する。そして、残差のサンプルショット間のばらつきが無視できるほど小さい場合(所定の閾値より小さい場合)、ホスト160は、残差のサンプルショット平均を用いてショットディストーション補正量(ショットスケーリング、ショット回転、ショット高次補正係数等)を求め、その結果を主制御装置50に送信する。
残差のサンプルショット間のばらつきが無視できない場合(所定の閾値より大きい場合)は、サンプルショットの平均は行わず、ショット個別にショットディストーション補正量(ショットスケーリング、ショット回転、ショット高次補正係数等)を求め、その結果を主制御装置50に送信する。
ショットディストーション補正計算モデルの一例として、3次の計算モデル(5a),(5b)を以下に示す。
Δx=CSX30Sx+CSX21SxSy+CSX12SxSy+CSX03Sy
+CSX20Sx+CSX11SxSy+CSX02Sy
+CSX10Sx+CSX01Sy+CSX00 …(5a)
Δy=CSY30Sx+CSY21SxSy+CSY12SxSy+CSY03Sy
+CSY20Sx+CSY11SxSy+CSY02Sy
+CSY10Sx+CSY01Sy+CSY00 …(5b)
アライメント処理条件の最適化が終了すると、ステップ522のサブルーチンの処理を終了して、メインルーチンのステップ524にリターンする。
一方、ステップ614における判断が否定された場合、すなわち予想伸縮量EX0,kと実測伸縮量Eとのずれが無視できる程度である場合(差が所定の閾値以下である場合)には、ステップ616をスキップし、ステップ522のサブルーチンの処理を終了して、メインルーチンのステップ524にリターンする。
この一方、上記ステップ608における判断が否定された場合、すなわち差が所定の閾値以下の場合、ステップ616に進みアライメント処理条件の最適化を行う。
〔ステップ524〕
ステップ524では、カウンタkの値を1インクリメントした後、ステップ504に戻り、以降、ステップ514における判断が否定されるまで、ステップ504以下の処理を繰り返す。
以上のステップを繰り返し、ロット内の全てのウエハW(k=1〜K)の露光が終了すると、ステップ514の判断が否定されて、ステップ530に移行する。
ステップ530では、ウエハWを露光装置110nから搬出した後、本ルーチンの一連の処理(ロット処理シーケンス)を終了する。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係るリソグラフィシステム100によると、ロット内の1つのウエハについて事前計測及び事後計測が行われる。事前計測では、元工程レイヤに第1パターンとともに形成された第1アライメントマークが検出され、その結果から第1パターンの位置誤差が求められる。また、ここで、事前計測の代わりにアライメント計測(ショット内多点)から得られる位置誤差を用いても良い。事後計測では、現工程レイヤに第2パターンとともに形成された第2アライメントマークが検出され、その結果から第1パターンに対する第2パターンの重ね合わせ誤差が求められる。そして、これらの結果を用いて、レチクル伸縮補正パラメータ(飽和値、時定数)を最適化し、この最適化したレチクル伸縮補正パラメータを用いて、次の露光対象のウエハ上に第2パターンが転写される。従って、先のウエハに第2パターンを転写する際にレチクルの変形の程度が拡大したとしても、次のウエハに第2パターンを転写する際には十分な重ね合わせ精度(位置合わせ精度)を得ることが可能となる。
また、本実施形態に係るリソグラフィシステム100によると、事後計測で得られる重ね合わせ誤差が許容範囲外である場合に、レチクルRの変形に由来する第2パターンの位置合わせ誤差を補正するためのレチクル伸縮補正モデルに含まれるパラメータ(飽和値、時定数)を最適化した場合にそのレチクル伸縮補正モデルを適用して第2パターンの位置合わせ誤差を補正した場合の残差を補正する位置合わせ条件が算出され(アライメント処理条件が最適化され)、飽和値、時定数を最適化したレチクル伸縮補正モデルが適用されると共に、最適化されたアライメント処理条件に従って、複数のウエハのうちの次の露光対象のウエハ上に配列された複数のショット領域内に形成済みの第1パターンに重ねて第2パターンが転写される。従って、この点においても、先のウエハに第2パターンを転写する際にレチクルの変形の程度が拡大したとしても、次のウエハに第2パターンを転写する際には十分な重ね合わせ精度(位置合わせ精度)を得ることが可能となる。
なお、本実施形態のリソグラフィシステム100では、ロット内のウエハのそれぞれを露光する度にレチクル伸縮補正及びそのための事前計測及び事後計測を行うこととしたが、これに限らず、例えばレチクル伸縮の変化が緩やかである場合などには、レチクル伸縮補正及びそのための事前計測及び事後計測を複数枚のウエハ毎に行うこととしても良い。なお、これに併せて、事前計測と事後計測の計測結果から求められるレチクルRの実際の伸縮変動量とレチクル伸縮補正モデルを用いて求められる予想伸縮補正量とのずれの程度を判断する閾値を定めると良い。
また、重ね合わせ計測装置130による露光対象のウエハWに対する事前計測の終了後、露光装置110nによるウエハWに対するアライメント計測及び露光が行われるのと並行して、計測装置130による次の露光対象のウエハWk+1に対する事前計測を行うこととしても良い。これにより、露光後のウエハWに対する事後計測の終了後、直ちにウエハWk+1に対するアライメント計測及び露光を行うことができるので、スループットが向上する。また、事前計測を行わず、アライメント計測(ショット内多点)の結果を用いて、第1パターンの位置誤差を求めても良い。
また、本実施形態のリソグラフィシステム100には、1つの計測装置130のみが導入されているが、複数の計測装置を導入しても良い。ただし、1つのウエハについての事前計測と事後計測を、同じ計測装置を用いて行うこととする。
また、上述の実施形態では、ホスト160によって、図5及び図6のフローチャートに対応するロット処理シーケンスが行われるものとしたが、これに限らず、ホスト160の機能の少なくとも一部を、露光装置110の主制御装置50、その他の制御装置に持たせても良いことは勿論である。
また、上述の実施形態では、本発明が、液体(水)を介さずにウエハWの露光を行うドライタイプの露光装置に適用された場合について説明したが、これに限らず、例えば国際公開第99/49504号、欧州特許出願公開第1,420,298号明細書、国際公開第2004/055803号、米国特許第6,952,253号明細書などに開示されているように、投影光学系とウエハとの間に照明光の光路を含む液浸空間を形成し、投影光学系及び液浸空間の液体を介して照明光でウエハを露光する液浸露光装置にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置に本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、ステッパなどの静止型露光装置に本発明を適用しても良い。また、ショットとショットとを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置、プロキシミティー方式の露光装置、又はミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明は適用することができる。さらに、例えば米国特許第6,590,634号明細書、米国特許第5,969,441号明細書、米国特許第6,208,407号明細書などに開示されているように、複数のウエハステージを備えたマルチステージ型の露光装置にも本発明を適用できる。また、例えば米国特許出願公開第2007/0127006号明細書などに開示されているように、ウエハステージとは別に、計測部材(例えば、基準マーク、及び/又はセンサなど)を含む計測ステージを備える露光装置にも本発明は適用が可能である。
また、上記実施形態の露光装置における投影光学系は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系PLは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、その投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。また、前述の照明領域及び露光領域はその形状が矩形であるものとしたが、これに限らず、例えば円弧、台形、あるいは平行四辺形などでも良い。
なお、上記実施形態の露光装置の光源は、ArFエキシマレーザに限らず、KrFエキシマレーザ(出力波長248nm)、F2レーザ(出力波長157nm)、Ar2レーザ(出力波長126nm)、Kr2レーザ(出力波長146nm)などのパルスレーザ光源、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)などの輝線を発する超高圧水銀ランプなどを用いることも可能である。また、YAGレーザの高調波発生装置などを用いることもできる。この他、例えば米国特許7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。
また、上記実施形態では、露光装置の照明光ILとしては波長100nm以上の光に限らず、波長100nm未満の光を用いても良いことはいうまでもない。例えば、近年、70nm以下のパターンを露光するために、SORやプラズマレーザを光源として、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を発生させるとともに、その露光波長(例えば13.5nm)の下で設計されたオール反射縮小光学系、及び反射型マスクを用いたEUV露光装置の開発が行われている。この装置においては、円弧照明を用いてマスクとウエハを同期走査してスキャン露光する構成が考えられるので、かかる装置にも本発明を好適に適用することができる。この他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、本発明は適用できる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショットをほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものではなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど、他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態の露光装置(パターン形成装置)によりマスク(レチクル)のパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
本発明の露光方法は、物体上にパターンを精度良く重ね形成するのに適している。また、本発明のデバイス製造方法及び露光システムは、半導体素子又は液晶表示素子などの電子デバイスを製造するのに適している。
100…リソグラフィシステム、1101〜110N(110n)…露光装置、130…計測装置、160…ホストコンピュータ、W…ウエハ、R…レチクル。

Claims (25)

  1. マスクに形成されたパターンを複数の物体上に順次転写する露光方法であって、
    前記複数の物体のうちの1つの物体上に配列された複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第1マークを検出し、該検出結果を用いて前記複数の区画領域内に形成済みの第1パターンの位置誤差を求める第1工程と;
    前記第1パターンに重ねて第2パターンが転写された前記複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第2マークを検出し、該検出結果を用いて前記第1パターンに対する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を求める第2工程と;
    前記重ね合わせ誤差が許容範囲外である場合に、
    前記第1パターンでの位置誤差と前記第2パターンでの重ね合わせ誤差との和に露光処理中の補正量を加算して、前記第2パターンが形成される際の露光処理中におけるマスク伸縮変動量を求め、
    該マスク伸縮変動量を用いてこれを補正するためのマスク伸縮補正モデルの精度を検証し、
    該検証結果に従って前記マスク伸縮補正パラメータを修正する第3工程と;
    前記修正したマスク伸縮補正パラメータを用いて前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正して、前記複数の物体のうちの次の物体上に配列された複数の区画領域内に形成済みの前記第1パターンに重ねて前記第2パターンを転写する第4工程と;
    を含む露光方法。
  2. 前記第3工程では、前記マスク伸縮変動量を用いて前記マスク伸縮補正モデルに含まれるパラメータを最適化する請求項に記載の露光方法。
  3. 前記第3工程では、前記マスク伸縮補正モデルの精度の検証結果より前記精度の低下が認められた場合に、前記マスク伸縮補正パラメータを修正する請求項1又は2に記載の露光方法。
  4. 前記位置誤差と前記重ね合わせ誤差との和に露光処理中の補正量を加算して求められるマスクの伸縮変動量と、前記マスク伸縮補正モデルを用いて求められるマスク伸縮補正量とのずれが許容範囲外である場合に、前記第4工程に先立って前記ずれを用いて前記重ね合わせ誤差を補正し、位置合わせ条件を最適化する工程を、さらに含む請求項1〜のいずれか一項に記載の露光方法。
  5. 前記第3工程にて前記マスク伸縮補正精度の検証結果より前記精度の低下が認められない場合に、前記第4工程に先立って、前記重ね合わせ誤差を用いて位置合わせ条件を最適化する工程を、さらに含む請求項1〜のいずれか一項に記載の露光方法。
  6. 前記第3工程では、前記位置合わせ条件をさらに用いて前記補正モデルの精度を検証する請求項4又は5に記載の露光方法。
  7. 前記位置合わせ条件には、前記物体上に付与される複数のマークの設計条件と、前記複数のマークを検出するための検出条件と、前記複数のマークの検出結果を処理するための処理条件と、前記位置合わせ誤差の補正方法と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項4〜6のいずれか一項に記載の露光方法。
  8. 前記設計条件は、前記複数のマークの数、配置、及び形状のうちの少なくとも1つを含む請求項に記載の露光方法。
  9. 前記検出条件は、前記複数のマークを照明光を用いて照明する際の該照明光の波長、強度、照明領域の広さ及び形状、並びに位相差のうちの少なくとも1つを含む請求項7又は8に記載の露光方法。
  10. 前記第4工程では、前記最適化された位置合わせ条件の下で前記第2パターンを順次転写する、請求項4〜9のいずれか一項に記載の露光方法。
  11. 前記第4工程では、前記補正モデルを用いて、前記複数の区画領域の倍率に由来する前記位置合わせ誤差を補正する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の露光方法。
  12. 前記第4工程では、前記次の物体上に配列された前記複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第1マークを検出し、該検出結果を用いて前記第2パターンを転写する請求項1〜11のいずれか一項に記載の露光方法。
  13. 前記パターンは光学系を介して前記物体上に転写され、
    前記第4工程では、前記光学系を構成する光学素子を駆動制御することによって前記位置合わせ誤差を補正する請求項1〜12のいずれか一項に記載の露光方法。
  14. 前記パターンは前記マスクと前記物体とを相対駆動することにより該物体上に転写され、
    前記第4工程では、前記相対駆動を制御することによって前記位置合わせ誤差を補正する請求項1〜13のいずれか一項に記載の露光方法。
  15. 前記第1〜第4工程を繰り返すことにより、前記第2パターンを前記複数の物体上に順次転写する請求項1〜14のいずれか一項に記載の露光方法。
  16. 前記重ね合わせ誤差の程度に応じて前記第1及び第2工程が所定数置きの物体に対してのみ行われる請求項15に記載の露光方法。
  17. マスクに形成されたパターンを複数の物体上に順次転写する露光方法であって、
    第1パターンに重ねて第2パターンが転写された前記物体上の複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数のマークを検出し、該検出結果を用いて前記第1パターンに対する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を求める第1工程と;
    前記重ね合わせ誤差が許容範囲外である場合に、位置合わせ条件及び該位置合わせ条件に対応する位置合わせ結果の情報を取得し、前記第2パターンが形成されたマスクの変形に由来する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正するための補正モデルに含まれるパラメータを最適化し、その最適化後の補正モデルを適用して前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正した場合の残差を補正する位置合わせ条件を算出する第2工程と;
    前記最適化後の補正モデルを適用すると共に、前記算出された位置合わせ条件に従って、前記複数の物体のうちの次の物体上に配列された複数の区画領域内に形成済みの前記第1パターンに重ねて前記第2パターンを転写する第3工程と;
    を含む露光方法。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載の露光方法を用いて、複数の物体上にパターンを形成する工程と;
    前記パターンが形成された前記物体を現像する工程と;
    を含むデバイス製造方法。
  19. マスクに形成されたパターンを複数の物体上に順次転写する少なくとも1つの露光装置と;
    前記物体上に存在するマークを検出する第1マーク検出系を有し、前記複数の物体のうちの1つの物体上に配列された複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第1マークを前記第1マーク検出系を用いて検出し、該検出結果に基づいて前記複数の区画領域内に形成済みの第1パターンの位置誤差を求める第1計測装置と;
    前記物体上に存在するマークを検出する第2マーク検出系を有し、前記第1パターンに重ねて第2パターンが前記露光装置によって転写された前記物体上の前記複数の区画領域の少なくとも一部に付設された複数の第2マークを前記第2マーク検出系を用いて検出し、該検出結果に基づいて前記第1パターンに対する前記第2パターンの重ね合わせ誤差を求める第2計測装置と;
    前記露光装置と前記第1及び第2計測装置とを統括管理するホストコンピュータと;
    を備え、
    前記露光装置及び前記ホストコンピュータのいずれかが、前記第2計測装置で求められた前記重ね合わせ誤差が許容範囲外である場合に、
    前記第1パターンでの位置誤差と前記第2パターンでの重ね合わせ誤差との和に露光処理中の補正量を加算して
    前記第2パターンが形成される際の露光処理中におけるマスク伸縮変動量を求め、
    該マスク伸縮変動量を用いてこれを補正するためのマスク伸縮補正モデルの精度を検証し、
    該検証結果に従って前記マスク伸縮補正パラメータを修正(最適化)し、
    前記露光装置は、前記マスク伸縮補正パラメータの適用結果に従って前記第2パターンの重ね合わせ誤差を補正し、
    前記複数の物体のうちの次の物体上に配列された複数の区画領域内に形成済みの前記第1パターンに重ねて前記第2パターンを転写する露光システム。
  20. 前記第1マーク検出系と前記第2マーク検出系とは、同一のマーク検出系である請求項19に記載の露光システム。
  21. 前記露光装置と前記ホストコンピュータとのいずれかは、前記補正モデルの適用結果に従って、前記複数の区画領域の倍率に由来する前記位置合わせ誤差を補正する請求項19又は20に記載の露光システム。
  22. 前記露光装置は、前記複数の物体のそれぞれの上に存在するマークを検出する検出系を備え、該検出系を用いて前記次の物体上に配列された複数の区画領域内の少なくとも一部に付設された前記第1マークを検出し、該検出結果に基づいて、前記次の物体上に配列された複数の区画領域内に形成済みの前記第1パターンに重ねて前記第2パターンを転写する請求項19〜21のいずれか一項に記載の露光システム。
  23. 前記露光装置は、前記位置合わせ誤差を補正する補正系を備える請求項19〜22のいずれか一項に記載の露光システム。
  24. 前記露光装置は、複数のレンズ素子を含み、前記マスクに形成されたパターンを前記物体上に投影する光学系を備え、
    前記補正系は、前記複数のレンズ素子の少なくとも一部を駆動するレンズ駆動装置を含む請求項23に記載の露光システム。
  25. 前記露光装置は、前記マスクを保持して移動する第1移動体と、前記複数の物体のそれぞれを保持して移動する第2移動体と、前記第1及び第2移動体の位置情報を計測する計測系とを備え、
    前記補正系は、前記計測系の計測結果に基づいて、前記第1及び第2移動体を駆動することによって前記位置合わせ誤差を補正する請求項23又は24に記載の露光システム。
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