JP5483695B2 - ひび割れ抑制型吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法 - Google Patents
ひび割れ抑制型吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5483695B2 JP5483695B2 JP2010000506A JP2010000506A JP5483695B2 JP 5483695 B2 JP5483695 B2 JP 5483695B2 JP 2010000506 A JP2010000506 A JP 2010000506A JP 2010000506 A JP2010000506 A JP 2010000506A JP 5483695 B2 JP5483695 B2 JP 5483695B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- fiber
- crack
- spraying
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
しかしながら、減水剤による流動性のコントロールは、少なすぎれば十分な流動性が得られず、多すぎると材料分離を起こし、ポンプ圧送性に支障がある場合や、吹き付けたコンクリートの付着性も低下させる場合があり、適度な使用範囲を見極める必要があった。
また、耐久性を維持するためには、二次覆工を施工するまでの間、または二次覆工を施工しないシングルシェル構造とする場合は、乾燥によるひび割れの発生を抑制する必要があった。
しかしながら、トンネル建設工事のように、粉じん対策として集塵設備がある場合は常に吹付け面に風が作用するような環境下となり、従来のような繊維を混入しても施工初期段階からの乾燥収縮に対するひび割れを十分に抑制することができない場合があった。
従来の繊維には、繊維径が太く1本の繊維で構成されるモノフィラメントタイプや、1本の繊維自体が100ミクロン以下と細く、接着成分によって束状にまとめられた収束タイプがある。このような繊維以外にフィブリル化した繊維も知られている(特許文献5、6参照)。特許文献5は、パルプ状多分岐極細繊維を配合した補修モルタルに関するものであり、コテ塗りを行ったときの厚付け性や抗ダレ性について記述しているが、圧縮空気を使ってコンクリートを吹き付ける施工の材料に適用したものではない。また、特許文献6は、アンカー等の素子を定着するためフィブリル化した繊維を使用し、水とセメント成分が分離するのを防止するものであるが、吹付け工法への適用についての記載はない。
フィブリル化した高分子繊維の繊維長は、4〜40mmが好ましい。4mm未満では、材料分離抵抗性を付与できない場合があり、40mmを越えると練混ぜ時にファイバーボールが発生しやすくなる。
フィブリル化した高分子繊維の添加量は、セメント、骨材、水、フィブリル化した高分子繊維や減水剤を含有するコンクリート(急結剤を除く)1m3中0.001〜2体積%が好ましく、0.01〜1体積%がより好ましい。0.001体積%未満では、材料分離抵抗性を付与できない場合があり、2体積%を越えると、コンクリートの流動性を保持するのが困難になる場合がある。
本発明の急結剤の使用量は、セメント100部に対して、2〜15部が好ましく、3〜10部がより好ましい。2部未満では、十分な急結力を得ることができず、15部を超えると長期強度発現を阻害する場合がある。
減水剤の種類としては、ポリカルボン酸系、メラミン系、ナフタレンスルホン酸系、リグニンスルホン酸系の減水剤が挙げられる。これらの中で、低添加で高い流動性を得やすいポリカルボン酸系の減水剤の使用が好ましい。
減水剤の使用量は特に限定するものではないが、急結性吹付けコンクリートの強度発現性に悪影響を与えない範囲で使用すればよい。使用する骨材やセメントによっても変化するが、概ねセメントに対して0.5〜3部の範囲で使用する。0.5部未満では、十分な流動性を得ることができない場合があり、3部を越えると強度発現性を阻害する場合がある。
急結剤は、粉状および液状いずれも使用可能であり、粉状の場合は空気圧送する添加システムを用いればよく、液状の場合はプランジャー方式やピストン方式の液体圧送ポンプを使用すればよい。液状急結剤を添加する場合はコンクリートと合流する手前で圧縮空気を導入してミスト状にしてコンクリートと混合してもよい。
表1に示す配合のコンクリートに、表2、3に示す種類と量(体積%)の繊維を混合し、0.9m3のコンクリートを製造した。このコンクリートを吹付け圧力0.4MPa、設定吐出量10m3/hの条件下で、コンクリート圧送機「MKW−25SMT」によりポンプ圧送した。急結剤を合流するY字管から3m後方の位置で圧縮空気を導入してコンクリートを空気搬送した。Y字管の一方より、セメント100部に対して7部となるように急結剤を空気圧送しコンクリートに合流混合させ急結性吹付けコンクリートとして吹き付けた。急結剤添加前のコンクリートについては、スランプフローとVロートの流下時間を測定した。急結剤を添加して吹き付けた急結性コンクリートについては、圧縮強度とひび割れ抵抗性を測定した。結果を表2、3に示す。
粗骨材:新潟県糸魚川市姫川産川砂利、表乾状態、比重2.66、最大寸法10mm
細骨材:新潟県糸魚川市姫川産川砂利、表乾状態、比重2.62、最大寸法5mm
セメント:普通ポルトランドセメント、市販品
高性能減水剤:ポリカルボン酸塩系、市販品
急結剤:カルシウムアルミネート系、市販品
繊維A:ポリエチレンフィブリル化繊維(外部フィブリル化によって多分岐状とした繊維)、三井化学社製、銘柄ケミベストFDSS−2相当品(平均繊維長を6mmに調整したもの)、繊維径5〜15μm、密度0.98g/cm3
繊維B:フィブリル化していないポリエチレン繊維、東洋紡績社製、銘柄ダイニーマSK−71相当品(繊維長6mmに調整したもの)、繊維径5〜15μm、密度0.97g/cm3
繊維C:フィブリル化していないビニロン繊維、クラレ社製、銘柄RECS−2、繊維長6mm、繊維径14μm、密度1.3g/cm3、収束タイプ、
繊維D:繊維Cを繊維長2mmにカットした繊維、密度1.3g/cm3
スランプフロー:JIS A 1150に準拠した。スランプコーンを抜いたときの広がったコンクリートの直径を測定。
Vロート:JSCE−F 512−2007に準拠した。Vロートをコンクリートが通過する時間を測定。
圧縮強度:材齢24時間の圧縮強度は、幅25cm×長さ25cmのプルアウト型枠に設置したピンを、プルアウト型枠表面から急結性吹付けコンクリートで被覆し、型枠の裏側よりピンを引き抜き、その時の引き抜き強度を求め、(圧縮強度)=(引き抜き強度)×4/(供試体接触面積)の式から圧縮強度を算出した。材齢28日の圧縮強度は、幅50cm×長さ50cm×厚さ20cmの型枠に急結性吹付けコンクリートを吹付け、採取した直径5cm×長さ10cmの供試体を20トン耐圧機で測定し、圧縮強度を求めた。
ひび割れ抵抗性:コンクリート製のL型壁を利用し、厚み10cmとなるように1m2程度の面積に急結性吹付けコンクリートを吹き付けた。吹付け終了直後から風速5mの風を20日間送風し、ひび割れが発生する時期を確認した。
表1に示す配合のコンクリートに表4に示す繊維を0.1体積%となるように混合し0.9m3のコンクリートを製造した以外は実験例1と同様に行った。結果を表4に示す。
繊維E:ポリエチレンフィブリル化繊維(外部フィブリル化によって多分岐状とした繊維)、三井化学社製、銘柄ケミベストFDSS−2相当品(平均繊維長を2mmに調整したもの)、繊維径5〜15μm
繊維F:ポリエチレンフィブリル化繊維(外部フィブリル化によって多分岐状とした繊維)、三井化学社製、銘柄ケミベストFDSS−2相当品(平均繊維長を12mmに調整したもの)、繊維径5〜15μm
繊維G:ポリエチレンフィブリル化繊維(外部フィブリル化によって多分岐状とした繊維)、三井化学社製、銘柄ケミベストFDSS−2相当品(平均繊維長を30mmに調整したもの)、繊維径5〜15μm
繊維H:ポリエチレンフィブリル化繊維(外部フィブリル化によって多分岐状とした繊維)、三井化学社製、銘柄ケミベストFDSS−2相当品(平均繊維長を40mmに調整したもの)、繊維径5〜15μm
Claims (4)
- セメント、骨材、水、フィブリル化した高分子繊維、および急結剤を含有してなる急結性吹付けコンクリートであって、フィブリル化した高分子繊維が、繊維径0.5〜20μm、繊維長4〜40mmで、急結剤を除くコンクリート1m3中0.001〜2体積%であることを特徴とするひび割れ抑制型吹付け材料。
- 減水剤を含有することを特徴とする請求項1記載のひび割れ抑制型吹付け材料。
- 急結剤を除くコンクリートのスランプフローが40〜65cmであることを特徴とする請求項1又は2記載のひび割れ抑制型吹付け材料。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のひび割れ抑制型吹付け材料において、急結剤を除くコンクリートを吹付け機で圧送し、吹き付ける途中で急結剤を合流混合することを特徴とする吹付け工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010000506A JP5483695B2 (ja) | 2010-01-05 | 2010-01-05 | ひび割れ抑制型吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010000506A JP5483695B2 (ja) | 2010-01-05 | 2010-01-05 | ひび割れ抑制型吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2011140408A JP2011140408A (ja) | 2011-07-21 |
| JP5483695B2 true JP5483695B2 (ja) | 2014-05-07 |
Family
ID=44456553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010000506A Active JP5483695B2 (ja) | 2010-01-05 | 2010-01-05 | ひび割れ抑制型吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5483695B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015224471A (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-14 | 西松建設株式会社 | 切削セグメント |
| JP7749457B2 (ja) * | 2021-12-28 | 2025-10-06 | 太平洋セメント株式会社 | セメント組成物及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3547326B2 (ja) * | 1997-10-17 | 2004-07-28 | 電気化学工業株式会社 | 急結材及び急結性吹付セメントコンクリート |
| US5993537A (en) * | 1998-03-11 | 1999-11-30 | Dalhousie University | Fiber reinforced building materials |
-
2010
- 2010-01-05 JP JP2010000506A patent/JP5483695B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2011140408A (ja) | 2011-07-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN104829170B (zh) | 一种高性能防腐蚀修补砂浆的制备方法 | |
| JP6223813B2 (ja) | モルタル組成物 | |
| KR101764895B1 (ko) | 백화방지와 염해와 동해 및 내화학성이 우수한 콘크리트 보수재 및 이를 이용한 콘크리트 단면 보수 방법 | |
| RU2014149569A (ru) | Многоцелевые композиции строительного раствора или цемента для применения в строительстве | |
| JP2020158371A (ja) | ポリマーセメントモルタル及び鉄筋コンクリートの補修方法 | |
| JP2017132667A (ja) | 耐食性モルタル組成物 | |
| KR102224215B1 (ko) | 균열 저항성 및 수축 저항성을 갖는 모르타르 조성물 및 이를 이용한 콘크리트 구조물 단면보수공법 | |
| KR101506913B1 (ko) | 보수보강용 경량 항균 모르타르 조성물 | |
| JP6404629B2 (ja) | 高流動保持型水中不分離性グラウト組成物 | |
| JP5415015B2 (ja) | 吹付け補修工法 | |
| JP6271249B2 (ja) | 吹付け用モルタル | |
| JP5780698B2 (ja) | 繊維補強モルタル組成物 | |
| JP2003306369A (ja) | 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法 | |
| JP5483695B2 (ja) | ひび割れ抑制型吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法 | |
| JP5494049B2 (ja) | セメント組成物のプレミックス粉体、水硬性モルタル及び水硬性モルタル硬化体 | |
| JP2003306370A (ja) | 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法 | |
| JP2006206403A (ja) | 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法 | |
| JP5514790B2 (ja) | 耐酸性乾式吹付け用モルタル材料及び該吹付け材料の製造方法 | |
| JP5073688B2 (ja) | 吹付け材料及び吹付け工法 | |
| JP2024067808A (ja) | 吹付用水硬性組成物 | |
| JP6998811B2 (ja) | モルタル組成物、吹付け工法、及び、硬化物の製造方法 | |
| JP4476859B2 (ja) | 乾式モルタル吹付け工法 | |
| JP5433929B2 (ja) | 吹付け用厚付けモルタル | |
| JP4536903B2 (ja) | 急結性セメントコンクリート及び吹付方法 | |
| JP2001181000A (ja) | リバウンド低減剤、セメントコンクリート、セメントコンクリートの製造方法、及びそれを用いた吹付け工法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120726 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130509 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130514 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130702 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140212 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140217 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5483695 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |