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JP5305909B2 - ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのスルホニルピロール塩酸塩 - Google Patents

ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのスルホニルピロール塩酸塩 Download PDF

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Description

本発明は、医薬品組成物の製造のための医薬品工業で使用される新規のN−スルホニルピロール誘導体に関する。本発明は、更に、医薬組成物の製造のための医薬品工業で使用される、前記のN−スルホニルピロール誘導体の一定の結晶性塩に関する。
公知の背景技術
細胞における転写調節は、複雑な生物学的過程である。一つの基本原理は、ヒストンタンパク質、つまり八量体のヒストンコア複合体を形成するヒストンタンパク質H2A/B、H3及びH4の翻訳後修飾による調節である。リジン残基でのアセチル化又はメチル化によるものとセリン残基でのリン酸化による複雑なN末端修飾は、いわゆる"ヒストンコード"(Strahl & Ellis,Nature 403,41−45,2000)の一部を構成する。一つの簡単なモデルにおいては、正に荷電したリジン残基のアセチル化は、負に荷電したDNAへの親和性を下げ、こうして転写因子の到達が容易になる。
ヒストンのアセチル化と脱アセチル化は、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ(HAT)とヒストンデアセチラーゼ(HDAC)によって触媒される。HDACは、転写リプレッサー複合体と関連しており、クロマチンを転写的に不活性なサイレントな構造へとスイッチングする(Marks et al.Nature Cancer Rev 1,194−202,2001)。逆のことは、転写アクチベーター複合体と関連するHATに当てはまる。今までに、HDACの3種の異なるクラス、すなわちクラスI(HDAC1〜3、8)、クラスII(HDAC4〜7、9、10)及びクラスIII(Sir2ホモログ)が記載されており、クラスIはMr=42〜55kDaを有し、主に核内に局在し、そしてトリコスタチンA(TSA)による阻害に対して感受性であり、クラスIIは、Mr=120〜130kDaを有し、TSA感受性を有し、かつクラスIIIは、それらのNAD+依存性及びTSA不感受性によって全く異なる(Ruijter et al.Biochem.J.370,737−749,2003;Khochbin et al.Curr Opin Gen Dev 11,162−166,2001;Verdin et al.Trends Gen 19,286−293,2003)。HDAC11は、Mr=39kDaを有し、これは最近クローニングされ、そしてクラスIIとクラスIIのファミリーのメンバーにホモロジーを示す(Gao et al.J Biol Chem 277,25748−25755,2002)。HATとHDACは、細胞中で転写因子とプラットフォームタンパク質と一緒に大きな複合体で存在する(Fischle et al.Mol Cell 9,45−47,2002)。驚くべきことに、全ての遺伝子の約2%だけが、ヒストンアセチル化によって調節される(von Lint他著のGene Expression 5,245−253,1996)。複数のミエローマ細胞におけるSAHAによる新たな研究によって、これらの転写的変化が、例えばアポトーシス又は増殖の調節に重要な異なる機能的な遺伝子クラスにまとめることができるということが示された(Mitsiades他著のProc Natl Acad Sci 101,pp540,2004)。ヒストンタンパク質とは異なる基質が存在する。HDACに関しては、これらは、p53及びTFII Eのような転写因子又はHsp90のようなシャペロンを含む(Johnstone & Licht,Cancer Cell 4,13−18,2003)。従って、HDACの正確な名称は、リジン特異的タンパク質デアセチラーゼである。これらの知見の結果として、HDACのインヒビターは、一般にタンパク質アセチル化の調節によって、クロマチン構造と遺伝子転写だけでなく、タンパク質機能と安定性をも作用する。タンパク質アセチル化におけるこのHDACの機能は、また、HDIでの処理による迅速な遺伝子抑制の理解に重要となる(von Lint他著のGene Expression 5,245−253,1996)。この関連で、発癌性の形質転換、アポトーシス調節及び悪性細胞増殖に関連するタンパク質が特に重要となる。
種々の文献によって、癌発生についてのヒストンアセチル化の重要性が強調されている(Kramer et al.Trends Endocrin Metabol 12,294−300,2001;Marks et al.Nature Cancer Rev 1,194−202,2001により概説されている)。これらの疾病は、例えば
(i)ルビンスタイン・テイビー症候群に関連するHAT cAMP応答エレメント結合タンパク質(CBP)の突然変異、癌素因(Murata et al.Hum Mol Genet 10,1071−1076,2001)、
(ii)PML−レチノイン酸受容体α融合遺伝子による急性前骨髄球性白血病(APL)における転写因子によるHDAC1活性の異常動員(He et al.Nat genet 18,126−135,1998)、
(iii)非ホジキンリンパ腫で過剰発現されたBCL6タンパク質によるHDAC活性の異常動員(Dhordain et al.Nuceic Acid Res 26,4645−4651,1998)、及び最後に
(iii)急性骨髄性白血病におけるAML−ETO融合タンパク質によるHDAC活性の異常動員(AML M2サブタイプ;Wang et al.Proc Natl Acad Sci USA 95,10860−10865,1998)
である。前記のAMLサブタイプにおいて、HDAC1活性の動員は、結果的に、遺伝子サイレンシング、分化ブロック及び発癌性形質転換をもたらす。
(v)HDAC1遺伝子をマウスにおいてノックアウトすることで、HDAC1は、サイクリン依存性キナーゼインヒビターであるp21waf1及びp27kip1の抑制による胚性幹細胞における重大な機能を有することが示された(Lagger et al.Embo J.21,2672−2681,2002)。p21waf1は多くの癌細胞系統においてHDIにより誘導されるので、HDAC1は、癌細胞増殖でも同様に重要な成分である。初期のsiRNAを基礎とするHeLa細胞での遺伝子ノックダウン試験は、この仮説を支持している(Glaser et al.310,529−536,2003)。
(vi)HDAC2は、結腸癌において、最近にZhu他(Zhu et al)によって報告された機能的な腺腫性結腸ポリポーシス(APC)タンパク質の欠損によるwnt/β−カテニン/TCF−シグナル伝達経路の構成的活性化の後に過剰発現される(Cancer Cell 5,455−463,2004)。
を含む。
分子レベルでは、トリコスタチンA(TSA)のような種々のHDACインヒビターによる過剰な公表データにより、多くの癌関連遺伝子がアップレギュレーション又はダウンレギュレーションされていることが示された。HDAC阻害によって、例えば、p21waf1、サイクリンE、トランスフォーミング増殖因子β(TGFβ)、p53又はフォンヒッペル・リンダウ(VHL)腫瘍抑制遺伝子はアップレギュレーションされ、一方で、Bcl−XL、bcl2、低酸素症誘導性因子(HIF)1α、血管内皮増殖因子(VEGF)及びサイクリンA/Dはダウンレギュレーションされる(Kramer et al.Trends Endocrin Metabol 12,294−300,2001によって概説されている)。HDACインヒビターが、細胞を細胞周期内のG1とG2/Mで停止させ、S期の細胞が不足することは、デプシペプチドについて一例として示されている(Sandor et al.,British J Cancer 83,817−825,2000)。HDAC阻害性化合物は、p53とカスパーゼ3/8に依存性のアポトーシスを誘導し、該化合物は広範な抗腫瘍活性を有する。抗脈管形成活性も説明されており、これはVEGFとHIF1αのダウンレギュレーションに関連していると考えられる。まとめると、HDAC阻害は、種々の分子レベルで腫瘍細胞に作用し、そして多種の分子タンパク質が対象となる。
興味深いことに、HDACインヒビターは、細胞分化を誘発することが見出され、そしてこの薬理学的活性は、同様にその抗癌活性にも寄与しうることが判明した。例えば、最近では、スベロイラニリドヒドロキサム酸(SAHA)が乳癌細胞系統の分化を誘発することが示され、これは、乳脂肪膜球状タンパク質(MFMG)、乳脂肪球状タンパク質及び脂質の再合成によって例示されている(Munster他著のCancer Res.61,8492,2001)。
HDACインヒビターと化学療法剤並びにターゲット特異的癌医薬との相乗効果についての合理性が高まっている。例えば、SAHAとキナーゼ/cdkインヒビターのフラボピリドールとについて(Alemenara et al.Leukemia 16,1331−1343,2002)、CML細胞におけるLAQ−824とbcr−ablキナーゼインヒビターのグリベックとについて(Nimmanapalli et al.Cancer Res.63,5126−5135,2003)、そしてSAHA及びトリコスタチンA(TSA)とエトポシド(VP16)、シスプラチン及びドキソルビシンとについて(Kim et al.Cancer Res.63,7291−7300,2003)、そしてLBH589とhsp90インヒビターの17−アリル−アミド−デメトキシ−ゲルダナマイシン(17−AAG;George et al.Blood online,Oct.28,2004)について相乗作用が示されている。また、HDAC阻害が、乳癌細胞及び前立腺癌細胞におけるエストロゲン受容体又はアンドロゲン受容体の再発現を引き起こすので、これらの腫瘍を抗ホルモン療法に再感作させる能力があることが示されている(Yang et al.Cancer Res.60,6890−6894,2000;Nakayama et al.Lab Invest 80,1789−1796,2000)。
種々の化学種からのHDACインヒビターは、4種の最も重要なクラス、すなわち(i)ヒドロキサム酸類似体、(ii)、ベンザミド類似体、(iii)環状ペプチド/ペプトライド及び(iv)脂肪酸類似体をもって文献に記載されている。公知のHDACインヒビターの総括的な概要は、近年公表された(Miller et al.J Med Chem 46,5097−5116,2003)。これらのヒストンデアセチラーゼインヒビターの特異性に関して公表されたデータは限られたものであるに過ぎない。一般に、殆どのヒドロキサメート系HDIは、クラスIとIIのHDAC酵素に関して特異的でない。例えば、TSAは、HDAC類の1、3、4、6及び10を、約20nMのIC50値で阻害する一方で、HDAC8は、IC50=0.49μMで阻害される(Tatamiya et al,AACR Annual Meeting 2004,Abstract #2451)。しかしながら、クラスII酵素のHDAC6について選択的な試験的なHDIであるツバシン(Tubacin)のような例外がある(Haggarty et al.Proc natl Acad Sci USA 100,4389−4394,2003)。更に、ベンザミド系HDIのクラスI選択性についてのデータが浮上している。MS−275は、クラスIのHDAC1とHDAC3を、それぞれIC50=0.51μM及び1.7μMで阻害した。それに対して、クラスIIのHDAC類の4、6、8及び10は、それぞれ>100μM、>100μM、82.5μM及び94.7μMのIC50値で阻害された(Tatamiya et al,AACR Annual Meeting 2004,Abstract #2451)。今までに、HDACクラスI又はクラスIIの酵素又は所定の単独のイソ酵素に対する特異性が、治療効率及び治療指数に関して優れているかは明らかではなかった。
癌におけるHDACインヒビターを用いた臨床研究は、すなわちSAHA(Merck Inc.)、バルプロ酸、FK228/デプシペプチド(Gloucester Pharmaceuticals/NCI)、MS275(Berlex−Schering)、NVP LBH−589(Novartis)、PXD−101(Topotarget/Curagen)、MGCD0103(Methylgene Inc.)及びピバロイルオキシメチルブチレート/ピバネックス(Pivanex)(Titan Pharmaceuticals)で進行中である。これらの研究により、初めて臨床的有効度の証拠が示され、最近では、末梢T細胞リンパ腫(Plekarz et al.Blood,98,2865−2868,2001)の患者におけるFK228/デプシペプチドによる、かつびまん性大B細胞リンパ腫(Kelly et al.J.Clin.Oncol.23,3923−3931,2005)の患者におけるSAHAによる、部分的応答と完全応答によって強調されている。
また最近の文献は、癌とは異なる疾病におけるHDACインヒビターの可能な医学用途を示している。これらの疾病は、例えば、全身性エリテマトーデス(Mishra et a.J Clin Invest 111,539−552,2003;Reilly et al.J.Immunol.173,4171−4178,2004)、リウマチ様関節炎(Chung et al.Mol Therapy 8,707−717,2003;Nishida et al.Arthritis & Rheumatology 50,3365−3376,2004)、炎症性疾患(Leoni et al.Proc Natl Acad Sci USA 99,2995−3000,2002)及び神経変性疾患、例えばハンチントン病(Steffan et al.Nature 413,739−743,2001,Hockly et al.Proc Natl Acad Sci USA 100(4):2041−6,2003)である。
癌化学療法は、増殖が制御不能であり、かつ有糸分裂時の細胞の割合が高い癌細胞を優勢的に死滅させるという概念に基づいて確立されている。標準的な癌化学療法剤は、基本的な細胞過程及び細胞分子、すなわちRNA/DNAを対象とすることにより(アルキル化剤及びカルバミル化剤、プラチン類似体及びトポイソメラーゼインヒビター)、代謝を対象とすることにより(このクラスの薬剤は代謝拮抗薬と呼ばれる)並びに有糸分裂紡錘体装置を対象とすることにより(チューブリンインヒビターの安定化及び脱安定化)、最終的に癌細胞をプログラムされた細胞死("アポトーシス")の誘導により死滅させる。ヒストンデアセチラーゼのインヒビター(HDI)は、分化活性とアポトーシス誘発活性を有する抗癌剤の新たなクラスを構成する。ヒストンデアセチラーゼを対象とすることによって、HDIは、ヒストン(タンパク質)アセチル化とクロマチン構造に作用するため、複雑な転写的再プログラミングが誘発され、このことは、腫瘍抑制遺伝子の再活性化と発癌遺伝子の抑制によって例示される。コアヒストンタンパク質中のN末端リジン残基のアセチル化に作用する他に、ヒートショックプロテイン90(Hsp90)又はp53腫瘍抑制タンパク質のような癌細胞生物学に重要な非ヒストンターゲットが存在する。HDIの医学用途は、癌療法に制限されない。それというのも炎症性疾患、リウマチ様関節炎及び神経変性に関するモデルにおいて有効度が示されたからである。
ベンゾイル又はアセチルで置換されたピロリルプロペンアミドは、公表文献においてHDACインヒビターとして記載されている一方で、アシル基の結合性は、ピロール骨格の2位又は3位である(Mai et.al.,Journal Med.Chem.2004,Vol.47,No.5,1098−1109;又はRagno et al.,Journal Med.Chem.2004,Vol.47,No.5,1351−1359)。更なるピロリル置換されたヒドロキサム酸誘導体は、US4960787号でリポキシゲナーゼインヒビターとして又はUS6432999号でシクロオキシゲナーゼインヒビターとして又はEP570594号で細胞増殖のインヒビターとして記載されている。
HDACインヒビターとされる種々の化合物は、WO01/38322号;WO03/024448号;US2005/0234033号;Journal Med.Chem.2003,Vol.46,No.24,5097−5116;Journal Med.Chem.2003,Vol.46,No.4,512−524;Journal Med.Chem.2003,Vol.46,No.5,820−830及びCurrent Opinion Drug Discovery 2002,Vol.5,487−499で報告されている。
N−スルホニルピロール誘導体は、国際出願WO2005/087724号(該文献は、参照をもって開示されたものとする)においてHDACインヒビターとして記載されている。
当該技術分野において、新規で、認容性が良好で、かつより効果的なHDACのインヒビターの要求がある。
発明の開示
ここで、以下に非常に詳細に記載され、先行技術の化合物とは極めて異なり、かつヒストンデアセチラーゼの効果的なインヒビターであり、かつ意想外かつ特に有利な特性を有するN−スルホニルピロール誘導体が見出された。前記のことに加えて、かつ前記のことに基づき、これらのN−スルホニルピロール誘導体の一定の塩が、意想外かつ特に好ましい特性を有する、例えば結晶性材料が有用な特性を有することも判明した。
従って、本発明は、第一の態様(態様1)においては、式I
Figure 0005305909
[式中、
R1は、水素、C1〜C4−アルキル、ハロゲン又はC1〜C4−アルコキシであり、
R2は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R3は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R4は、水素、C1〜C4−アルキル、ハロゲン又はC1〜C4−アルコキシであり、
R5は、水素、C1〜C4−アルキル、ハロゲン又はC1〜C4−アルコキシであり、
R6は、−T1−Q1であり、その際、
T1は、結合又はC1〜C4−アルキレンであり、
Q1は、Ar1、Aa1、Hh1又はAh1であり、その際、
Ar1は、フェニル又は、R61及び/又はR62で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、C1〜C4−アルキル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合であり、かつ
R611は、水素、C1〜C4−アルキル、ヒドロキシ−C2〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C4−アルキル又はHar1−C1〜C4−アルキルであり、その際、
Har1は、R6111及び/又はR6112によって置換されていてよく、かつ窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1〜3個のヘテロ原子を有する単環式又は縮合二環式の5員ないし10員の不飽和の複素芳香環であり、その際、
R6111は、ハロゲン又はC1〜C4−アルキルであり、
R6112は、C1〜C4−アルキルであり、かつ
R612は、水素、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキル又はヒドロキシ−C2〜C4−アルキルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノ、チオモルホリノ、S−オキソ−チオモルホリノ、S,S−ジオキソ−チオモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピペラジノ又は4N−(C1〜C4−アルキル)−ピペラジノであるか、又は
T2は、C1〜C4−アルキレン又は、酸素によって中断されたC2〜C4−アルキレンであり、かつ
R611は、水素、C1〜C4−アルキル、ヒドロキシ−C2〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C4−アルキル又はHar1−C1〜C4−アルキルであり、その際、
Har1は、R6111及び/又はR6112によって置換されていてよく、かつ窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1〜3個のヘテロ原子を有する単環式又は縮合二環式の5員ないし10員の不飽和の複素芳香環であり、その際、
R6111は、ハロゲン又はC1〜C4−アルキルであり、
R6112は、C1〜C4−アルキルであり、かつ
R612は、水素、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキル又はヒドロキシ−C2〜C4−アルキルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノ、チオモルホリノ、S−オキソ−チオモルホリノ、S,S−ジオキソ−チオモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピペラジノ、4N−(C1〜C4−アルキル)−ピペラジノ、イミダゾロ、ピロロ又はピラゾロであり、
R62は、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルカルボニルアミノ又はC1〜C4−アルキルスルホニルアミノであり、
Aa1は、2個のアリール基から構成されるビスアリール基であり、これらのアリール基は、フェニル及びナフチルからなる群から無関係に選択され、かつ単結合を介して共に結合されており、
Hh1は、2個のヘテロアリール基から構成されるビスヘテロアリール基であり、これらのヘテロアリール基は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1又は2個のヘテロ原子を有する単環式の5員又は6員のヘテロアリール基からなる群から無関係に選択され、かつ単結合を介して共に結合されており、
Ah1は、ヘテロアリール基とアリール基とから構成されるヘテロアリール−アリール基又はアリール−ヘテロアリール基であり、ヘテロアリール基は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1又は2個のヘテロ原子を有する単環式の5員又は6員のヘテロアリール基からなる群から選択され、かつアリール基は、フェニル及びナフチルからなる群から選択され、その際、前記のヘテロアリール基とアリール基とは単結合を介して共に結合されており、
R7は、ヒドロキシル又はCyc1であり、その際、
Cyc1は、式Ia
Figure 0005305909
で示される環系であり、その際、
Aは、C(炭素)であり、
Bは、C(炭素)であり、
R71は、水素、ハロゲン、C1〜C4−アルキル又はC1〜C4−アルコキシであり、
R72は、水素、ハロゲン、C1〜C4−アルキル又はC1〜C4−アルコキシであり、
Mは、A及びBを含んで、環Ar2又は環Har2であり、その際、
Ar2は、ベンゼン環であり、
Har2は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1〜3個のヘテロ原子を有する単環式の5員又は6員の不飽和の複素芳香環である]で示される化合物及びこれらの化合物の塩に関する。
本発明は、第二の態様(態様2)においては、式Iで示され、その式中、
R1は、水素、C1〜C4−アルキル、ハロゲン又はC1〜C4−アルコキシであり、
R2は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R3は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R4は、水素、C1〜C4−アルキル、ハロゲン又はC1〜C4−アルコキシであり、
R5は、水素、C1〜C4−アルキル、ハロゲン又はC1〜C4−アルコキシであり、
R6は、−T1−Q1であり、その際、
T1は、結合又はC1〜C4−アルキレンであり、
Q1は、Ar1、Aa1、Hh1又はAh1であり、その際、
Ar1は、フェニル又は、R61及び/又はR62で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、C1〜C4−アルキル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合、C1〜C4−アルキレン又は、酸素によって中断されたC2〜C4−アルキレンであり、
R611は、水素、C1〜C4−アルキル、ヒドロキシ−C2〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C4−アルキル又はHar1−C1〜C4−アルキルであり、その際、
Har1は、R6111及び/又はR6112によって置換されていてよく、かつ窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1〜3個のヘテロ原子を有する単環式又は縮合二環式の5員ないし10員の不飽和の複素芳香環であり、その際、
R6111は、ハロゲン又はC1〜C4−アルキルであり、
R6112は、C1〜C4−アルキルであり、
R612は、水素、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキル又はヒドロキシ−C2〜C4−アルキルであり、
R62は、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルカルボニルアミノ又はC1〜C4−アルキルスルホニルアミノであり、
Aa1は、2個のアリール基から構成されるビスアリール基であり、これらのアリール基は、フェニル及びナフチルからなる群から無関係に選択され、かつ単結合を介して共に結合されており、
Hh1は、2個のヘテロアリール基から構成されるビスヘテロアリール基であり、これらのヘテロアリール基は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1又は2個のヘテロ原子を有する単環式の5員又は6員のヘテロアリール基からなる群から無関係に選択され、かつ単結合を介して共に結合されており、
Ah1は、ヘテロアリール基とアリール基とから構成されるヘテロアリール−アリール基又はアリール−ヘテロアリール基であり、ヘテロアリール基は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1又は2個のヘテロ原子を有する単環式の5員又は6員のヘテロアリール基からなる群から選択され、かつアリール基は、フェニル及びナフチルからなる群から選択され、その際、前記のヘテロアリール基とアリール基は、単結合を介して共に結合されており、
R7は、ヒドロキシル又はCyc1であり、その際、
Cyc1は、式Ia
Figure 0005305909
で示される環系であり、その際、
Aは、C(炭素)であり、
Bは、C(炭素)であり、
R71は、水素、ハロゲン、C1〜C4−アルキル又はC1〜C4−アルコキシであり、
R72は、水素、ハロゲン、C1〜C4−アルキル又はC1〜C4−アルコキシであり、
Mは、A及びBを含んで、環Ar2又は環Har2であり、その際、
Ar2は、ベンゼン環であり、
Har2は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1〜3個のヘテロ原子を有する単環式の5員又は6員の不飽和の複素芳香環である、化合物及びこれらの化合物の塩に関する。
本発明は、第三の態様(態様3)においては、式Iの化合物と塩酸との一定の塩並びにそれらの結晶形に関する。
より詳細には、本発明の態様3は、
(E)−(E)−N−ヒドロキシ−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−アクリルアミド、
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド、及び
(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
から選択される化合物と塩酸との塩、それらの水和物並びにこれらの塩及び水和物の結晶形を指す。
1〜C4−アルキルは、直鎖状又は分枝鎖状の1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表す。挙げられる例は、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、プロピル基、イソプロピル基及び、有利にはエチル基及びメチル基である。
2〜C4−アルキルは、直鎖状又は分枝鎖状の2〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表す。挙げられる例は、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、プロピル、イソプロピル及び、有利にはエチル基及びメチル基である。
1〜C4−アルキレンは、1〜4個の炭素原子を有する分枝鎖状の又は、特に直鎖状のアルキレン基である。挙げられる例は、メチレン(−CH2−)基、エチレン(−CH2−CH2−)基、トリメチレン(−CH2−CH2−CH2−)基及びテトラメチレン(−CH2−CH2−CH2−CH2−)基である。
酸素によって中断されるC2〜C4−アルキレンは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状のアルキレン基であって、適宜、酸素原子によって中断されたアルキレン基、例えば[−CH2−CH2−O−CH2−CH2−]を表す。
1〜C4−アルコキシは、酸素原子の他に直鎖状又は分枝鎖状の1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を有する基を表す。挙げられる例は、ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基及び、有利にはエトキシ基及びメトキシ基である。
1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキルは、前記のC1〜C4−アルキル基の1つであって、それが前記のC1〜C4−アルコキシ基の1つによって置換されている基を表す。挙げられる例は、メトキシメチル、メトキシエチル及びイソプロポキシエチル基、特に2−メトキシエチル及び2−イソプロポキシエチル基である。
1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキルは、前記のC1〜C4−アルコキシ基の1つによって置換されている前記のC2〜C4−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、メトキシエチル、エトキシエチル及びイソプロポキシエチル基、特に2−メトキシエチル、2−エトキシエチル及び2−イソプロポキシエチル基である。
ヒドロキシ−C2〜C4−アルキルは、ヒドロキシ基によって置換された前記のC2〜C4−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、2−ヒドロキシエチル基又は3−ヒドロキシプロピル基である。
フェニル−C1〜C4−アルキルは、フェニル基によって置換されている前記のC1〜C4−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、ベンジル基及びフェネチル基である。
本発明の意味上の範囲内ではハロゲンは、臭素又は、特に塩素又はフッ素である。
1〜C4−アルキルカルボニルは、カルボニル基の他に、前記のC1〜C4−アルキル基の1つを有する基を表す。挙げられる例は、アセチル基である。
1〜C4−アルキルカルボニルアミノは、前記のC1〜C4−アルキルカルボニル基の1つにより置換されているアミノ基を表す。挙げられる例は、アセトアミド基[CH3C(O)−NH−]である。
1〜C4−アルキルスルホニルアミノは、例えばプロピルスルホニルアミノ[C37S(O)2NH−]基、エチルスルホニルアミノ[C25S(O)2NH−]基及びメチルスルホニルアミノ[CH3S(O)2NH−]基である。
Aa1は、2個のアリール基から構成されるビスアリール基であり、これらのアリール基は、フェニル及びナフチルからなる群から無関係に選択され、かつ単結合を介して結合されている。
Aa1は、これらに制限されないが、ビフェニル基、例えば1,1′−ビフェン−4−イル基又は1,1′−ビフェン−3−イル基を含んでよい。
Hh1は、2個のヘテロアリール基から構成されるビスヘテロアリール基であり、前記ヘテロアリール基は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を有する、単環式の5員もしくは6員のヘテロアリール基からなる群から無関係に選択され、かつ単結合を介して共に結合されている。
Hh1は、これらに制限されないが、ビチオフェニル、ビピリジル、ピラゾリル−ピリジニル(特にピラゾール−1−イル−ピリジニル)、イミダゾリル−ピリジニル(特にイミダゾール−1−イル−ピリジニル)又はピリジニル−チオフェニル基、例えば5−(ピリジン−2−イル)−チオフェン−2−イル基を含んでよい。
特定の詳細においては、Hh1基の例としては、ピリジニル−チオフェニル、例えば5−(ピリジン−2−イル)−チオフェン−2−イルを含んでよい。
Ah1は、ヘテロアリール基とアリール基とから構成されるヘテロアリールアリール基又はアリールヘテロアリール基であり、ヘテロアリール基は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1又は2個のヘテロ原子を有する単環式の5員又は6員のヘテロアリール基からなる群から選択され、かつアリール基は、フェニル及びナフチルからなる群から選択され、その際、前記のヘテロアリール基とアリール基は、単結合を介して結合されている。
Ah1基は、前記のヘテロアリール部を介するか又は前記のアリール部を介して、親分子基に結合されていてよい。
前記のAh1基の特定の一実施態様は、ヘテロアリール−フェニル基、例えば3−(ヘテロアリール)−フェニル基又は4−(ヘテロアリール)−フェニル基を指す。
Ah1は、これらに制限されないが、フェニル−チオフェニル基又はフェニル−ピリジル基を含んでよい。
選択的に、Ah1は、これらに制限されないが、フラニル−フェニル、ピラゾリル−フェニル(例えばピラゾール−1−イル−フェニル又は1H−ピラゾール−4−イル−フェニル)、イミダゾリル−フェニル(例えばイミダゾール−1−イル−フェニル)又はピリジニル−フェニル基を含んでよい。
特定の詳細においては、Ah1基の例としては、3−(ピラゾリル)−フェニル、4−(ピラゾリル)−フェニル、4−(ピリジニル)−フェニル又は3−(ピリジニル)−フェニルを含んでよい。
更なる特定の一詳細においては、Ah1基の例としては、3−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、4−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、4−(ピリジン−4−イル)−フェニル、3−(ピリジン−4−イル)−フェニル、4−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル又は4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルを含んでよい。
基Hh1とAh1のそれぞれが、有利には環炭素原子を介してT1部に結合されていることが述べられるべきである。
Har1は、R6111及び/又はR6112によって置換されていてよく、かつ窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1〜3個のヘテロ原子を有する単環式又は縮合二環式の5員ないし10員の不飽和の(複素芳香族の)ヘテロアリール基である。一つの詳細においては、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される、1〜3個の、特に1又は2個のヘテロ原子を有する縮合された、特にベンゾ縮合された、二環式の9員又は10員のヘテロアリール基が挙げられるべきである。Har1の例は、これらに制限されないが、チオフェニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり、特にその安定なベンゾ縮合された誘導体、例えばベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾフラザニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル又はシンノリニル及びプリニル、インドリジニル、ナフチリジニル又はプテリジニルを含む。
特定の詳細においては、Har1基の例としては、ピリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル及びインドリル、例えばピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾキサゾール−2−イル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、ベンゾチオフェン−2−イル、ベンゾチオフェン−3−イル、インドール−2−イル、インドール−3−イル又はインドール−5−イルを含んでよい。
更なる特定の詳細においては、Har1基の例としては、インドリル、例えばインドール−2−イル、インドール−3−イル又はインドール−5−イルであってよい。
なおも更なる特定の詳細においては、Har1基の例としては、ピリジニル、例えばピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルであってよい。
Har1の更なる例としては、前記の例示したHar1基のR6111及び/又はR6112で置換された誘導体を挙げることができる。
Har1−C1〜C4−アルキルは、前記のHar1基、例えばイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、インドリル又はピロリルなど又はその置換された誘導体の1つによって置換された前記のC1〜C4−アルキル基、例えばメチル、エチル又はプロピルの1つを表す。例としては、これらに制限されないが、ピリジニルメチル(例えばピリジン−3−イル−メチル)、イミダゾリルメチル、ピロリルメチル、2−イミダゾリルエチル(例えば2−イミダゾール−5−イル−エチル)、2−ピリジニルエチル、3−(ベンゾフラン−2−イル)プロピル、3−(ベンゾイミダゾール−2−イル)プロピル、2−インドリルエチル(例えば2−インドール−2−イル−エチル又は2−インドール−3−イル−エチル)、インドリルメチル(例えばインドール−2−イル−メチル、インドール−3−イル−メチル又はインドール−5−イル−メチル)、2−ベンゾイミダゾリルエチル(例えば2−ベンゾイミダゾール−2−イルエチル)、ベンゾイミダゾリルメチル(例えばベンゾイミダゾール−2−イル−メチル)などを挙げることができる。
特定の詳細においては、Har1−C1〜C4−アルキル基の例としては、ピリジニルメチル(例えばピリジン−3−イル−メチル、ピリジン−4−イル−メチル又はピリジン−4−イル−メチル)、2−ピリジニルエチル(例えば2−ピリジン−3−イル−エチル)、インドリルメチル(例えばインドール−2−イル−メチル、インドール−3−イル−メチル又はインドール−5−イル−メチル)又は2−インドリルエチル(例えば2−インドリル−2−イル−エチル又は2−インドリル−3−イル−エチル)を含んでよい。
更なる特定の詳細においては、Har1−C1〜C4−アルキル基の例としては、ピリジン−3−イル−メチル、ピリジン−4−イル−メチル、2−ピリジン−3−イル−エチル、インドール−2−イル−メチル、インドール−3−イル−メチル、インドール−5−イル−メチル、2−インドリル−2−イル−エチル又は2−インドリル−3−イル−エチルを含んでよい。
基Har1−C1〜C4−アルキル基の関連において、Har1部は、有利には環炭素原子を介してC1〜C4−アルキル部に結合されていると述べられるべきである。
Har1−C1〜C4−アルキル基であってHar1部がベンゼン環を有する縮合二環である一実施態様は、Har1部が、有利には1個以上のヘテロ原子を有する環の環炭素原子を介してC1〜C4−アルキル部に結合されている基を指す。
Har1−C1〜C4−アルキル基であってHar1部がベンゼン環を有する縮合二環であるもう一つの実施態様は、Har1部が、有利にはベンゼン環の環炭素原子を介してC1〜C4−アルキル部に結合されている基を指す。
Har2は、窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1〜3個のヘテロ原子を有する単環式の5員又は6員の不飽和の複素芳香環を意味する。Har2は、これらに制限されないが、チオフェン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン又はピリダジンを含んでよい。
特定の詳細においては、Har2基の例は、ピリジンであってよい。
Cyc1は、A部を介してカルボキサミド基の窒素原子に結合された式Iaの環系を意味する。Cyc1は、これらに制限されないが、R71及び/又はR72によって置換された2−アミノフェニルを含んでよい。
ナフチルは、単独で又は別の基の一部として、ナフタレン−1−イル及びナフタレン−2−イルを含む。
本発明の意味においては、本発明による化合物の2個の構造部が"結合"を意味する構成を介して結合されている場合には、前記の2個の部は、単結合を介して互いに直接結合されていると解されるべきである。
一般に、特に挙げられない限りは、本願に挙げられる複素環基は、その全ての可能な異性体形を指す。
本願で挙げられる複素環基は、特に示されない限りは、特にその全ての可能な位置異性体を指す。
このように、例えば用語ピリジル又はピリジニルは、単独で又は別の基の一部として、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル及びピリジン−4−イルを含む。
本願に記載のように置換されていてよい成分は、特に記載がない限り任意の可能な位置で置換されていてよい。
本願に挙げられる炭素環基は、単独で又は他の基の一部として、それらの所定の置換基又は親分子基によって、特に記載がない限り、任意の置換可能な環炭素原子で置換されていてよい。
本願に挙げられる複素環基は、単独で又は他の基の部分として、所定の置換基又は親分子基によって、特に示されない限りは、任意の可能な位置で、例えば任意の置換可能な環炭素原子もしくは環窒素原子で置換されていてよい。
第4級化可能なイミノ型の環窒素原子(−N=)を有する環は、有利には、これらのイミノ型の環窒素原子上で前記の置換基又は親分子基によって第4級化されていなくてよい。
本願に挙げられる原子価が満たされていない複素環の任意のヘテロ原子は、水素原子を有することで原子価が満たされると見なす。
任意の置換基が任意の成分中に1回以上存在する場合には、各定義は無関係である。
式Iの化合物についての適当な塩(置換基に依存して)は全ての酸付加塩又は塩基との全ての塩である。薬学で慣用に使用される薬理学的に認容性の無機及び有機の酸及び塩基のそれが特に挙げられる。これらの好適なものは、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、酢酸、クエン酸、D−グルコン酸、安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、酪酸、スルホサリチル酸、マレイン酸、ラウリン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、エンボン酸、ステアリン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸のような酸との、一方では、水不溶性の酸付加塩、特に水溶性の酸付加塩であり、その際、前記の酸は塩調製において(一塩基酸又は多塩基酸のどちらが考慮されるかに依存して、そしてどの塩が望ましいかに依存して)等モル量比又はそれとは異なる比で使用される。
他方で、置換によっては塩基との塩も適当である。塩基との塩の例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、チタン、アンモニウム、メグルミン又はグアニジニウムの塩であり、その際、この場合にも塩基は塩調製において等モル量比又はそれとは異なる比で使用される。
医薬用途に不適であるが、例えば式Iの遊離の化合物の単離、精製もしくは調製のために使用できる塩又はそれらの製剤学的に認容性の塩も含まれる。
本発明による化合物の工業的規模での製造の間に、例えばプロセス生成物として得ることができる薬理学的に非認容性の塩は当業者に公知の方法によって薬理学的に認容性の塩に変換される。
専門知識によれば、本発明の式Iの化合物並びにそれらの塩は、例えば結晶形で単離された場合に、種々の量の溶剤を含有してよい。従って本発明の範囲内では、式Iの化合物の全ての溶媒和物及び、特に全ての水和物、及びまた式Iの化合物の塩の全ての溶媒和物及び、特に全ての水和物が包含される。
本発明の一実施態様においては、式Iの化合物の塩は、式Iの化合物と塩酸との塩を含む。
更に、本発明は、純粋形並びに任意のその混合物における、本発明の化合物の全ての考えられる結晶多形を含む。
式Iの化合物の置換基R61及びR62は、フェニル環がT1に結合される結合位置に対してオルト位、メタ位又はパラ位で結合されてよく、その際、メタ位又は、特にパラ位での結合が有利である。
もう一つの実施態様においては、Ar1はR61により一置換されたフェニルであり、その際、R61が、フェニル環がT1に結合されている結合位置に対してメタ位又はパラ位で結合されていることが有利である。
もう一つの更なる実施態様においては、Ar1はR61により一置換されたフェニルであり、その際、R61が、フェニル環がT1に結合されている結合位置に対してパラ位で結合されていることが有利である。
もう一つのなおも更なる実施態様においては、Ar1はR61により一置換されたフェニルであり、その際、R61が、フェニル環がT1に結合されている結合位置に対してメタ位で結合されていることが有利である。
より挙げるに値する本発明の態様1による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R2は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R3は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R4は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R5は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R6は、−T1−Q1であり、その際、
T1は、結合又はC1〜C4−アルキレンであり、
Q1は、Ar1、Aa1、Hh1又はAh1であり、その際、
Ar1は、フェニル又は、R61で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、C1〜C4−アルキル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合であり、
R611は、水素、C1〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C4−アルキル又はHar1−C1〜C4−アルキルであり、その際、
Har1は、
窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する単環式の5員の不飽和の複素芳香環、又は
1又は2個の窒素原子を有する単環式の6員の不飽和の複素芳香環、又は
窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する縮合二環式の9員の不飽和の複素芳香環、又は
窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1又は2個のヘテロ原子を有する縮合二環式の10員の不飽和の複素芳香環
であり、かつ
R612は、水素、C1〜C4−アルキル又はヒドロキシ−C2〜C4−アルキルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであるか、又は
T2は、C1〜C4−アルキレンであり、
R611は、水素、C1〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C4−アルキル又はHar1−C1〜C4−アルキルであり、その際、
Har1は、
窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する単環式の5員の不飽和の複素芳香環、又は
1又は2個の窒素原子を有する単環式の6員の不飽和の複素芳香環、又は
窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する縮合二環式の9員の不飽和の複素芳香環、又は
窒素、酸素及び硫黄からなる群からそれぞれ選択される1又は2個のヘテロ原子を有する縮合二環式の10員の不飽和の複素芳香環
であり、かつ
R612は、水素、C1〜C4−アルキル又はヒドロキシ−C2〜C4−アルキルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであり、
Aa1は、ビフェニル基であり、
Hh1は、ビピリジル、ピラゾリル−ピリジニル、イミダゾリル−ピリジニル又はピリジニル−チオフェニル基であり、
Ah1は、ピリジニル−フェニル、ピラゾリル−フェニル又はイミダゾリル−フェニル基であり、
R7は、ヒドロキシル又は2−アミノフェニルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
より挙げるに値する本発明の態様2による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R2は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R3は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R4は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R5は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
R6は、−T1−Q1であり、その際、
T1は、結合又はC1〜C4−アルキレンであり、
Q1は、Ar1又はAa1であり、その際、
Ar1は、フェニル又は、R61で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、C1〜C4−アルキル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合又はC1〜C4−アルキレンであり、
R611は、水素、C1〜C4−アルキル又はHar1−C1〜C4−アルキルであり、その際、
Har1は、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、インドリル又はピロリルであり、
R612は、水素又はC1〜C4−アルキルであり、
Aa1は、ビフェニル基であり、
R7は、ヒドロキシル又は2−アミノフェニルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
特に挙げるに値する本発明の態様1による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素であり、
R2は、水素であり、
R3は、水素であり、
R4は、水素であり、
R5は、水素であり、
R6は、−T1−Q1、Aa1、Hh1又はAh1であり、その際、
T1は、結合又はC1〜C2−アルキレンであり、
Q1は、Ar1であり、その際、
Ar1は、フェニル又は、R61で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、C1〜C4−アルキル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合であり、
R611は、水素、C1〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C2−アルキル又はHar1−C1〜C2−アルキルであり、その際、
Har1は、ピリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル又はインドリルであり、かつ
R612は、水素、C1〜C4−アルキル又はヒドロキシ−C2〜C3−アルキルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであるか、又は
T2は、C1〜C2−アルキレンであり、
R611は、水素、C1〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C2−アルキル又はHar1−C1〜C2−アルキルであり、その際、
Har1は、ピリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル又はインドリルであり、かつ
R612は、水素、C1〜C4−アルキル又はヒドロキシ−C2〜C3−アルキルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであり、
Aa1は、ビフェニル基であり、
Hh1は、ビピリジル、ピラゾリル−ピリジニル、イミダゾリル−ピリジニル又はピリジニル−チオフェニル基であり、
Ah1は、ピリジニル−フェニル、ピラゾリル−フェニル又はイミダゾリル−フェニル基であり、
R7は、ヒドロキシル又は2−アミノフェニルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
特に挙げるに値する本発明の態様2による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素であり、
R2は、水素であり、
R3は、水素であり、
R4は、水素であり、
R5は、水素であり、
R6は、−T1−Q1又はビフェニルであり、その際、
T1は、結合又はC1〜C2−アルキレンであり、
Q1は、Ar1であり、その際、
Ar1は、フェニル又は、R61で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、C1〜C4−アルキル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合又はC1〜C2−アルキレンであり、
R611は、C1〜C4−アルキル又はHar1−C1〜C2−アルキルであり、その際、
Har1は、ベンゾイミダゾリル又はインドリルであり、
R612は、C1〜C4−アルキルであり、
R7は、ヒドロキシル又は2−アミノフェニルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
より特に挙げるに値する本発明の態様1による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素であり、
R2は、水素であり、
R3は、水素であり、
R4は、水素であり、
R5は、水素であり、
R6は、−T1−Q1、Aa1、Hh1、Ah1又はベンジルであり、その際、
T1は、結合であり、
Q1は、Ar1であり、その際、
Ar1は、フェニル又はR61で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、C1〜C4−アルキル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合であり、
R611は、C1〜C4−アルキルであり、かつ
R612は、C1〜C4−アルキルであるか、又は
T2は、C1〜C2−アルキレンであり、
R611は、水素、C1〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C2−アルキル又はHar1−C1〜C2−アルキルであり、その際、
Har1は、ピリジニル又はインドリルであり、かつ
R612は、水素、C1〜C4−アルキル又はヒドロキシ−C2〜C3−アルキルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであり、
Aa1は、1,1′−ビフェン−4−イル又は1,1′−ビフェン−3−イルであり、
Hh1は、ピリジニル−チオフェニル基であり、
Ah1は、3−(ピリジニル)−フェニル、3−(ピラゾリル)−フェニル、4−(ピリジニル)−フェニル又は4−(ピラゾリル)−フェニル基であり、
R7は、ヒドロキシル又は2−アミノフェニルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
より特に挙げるに値する本発明の態様2による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素であり、
R2は、水素であり、
R3は、水素であり、
R4は、水素であり、
R5は、水素であり、
R6は、−T1−Q1、ビフェニル又はベンジルであり、その際、
T1は、結合であり、
Q1は、Ar1であり、その際、
Ar1は、R61で置換されたフェニル、特に4−(R61)−フェニルであり、その際、
R61は、メチル、ジメチルアミノ又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、メチレンであり、
R611は、メチル又は2−(インドール−2−イル)エチルであり、
R612は、メチルであり、
R7は、ヒドロキシル又は2−アミノフェニルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
強調されるべき本発明の態様1による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素であり、
R2は、水素であり、
R3は、水素であり、
R4は、水素であり、
R5は、水素であり、
R6は、−T1−Q1、Aa1、Hh1、Ah1又はベンジルであり、その際、
T1は、結合であり、
Q1は、Ar1であり、その際、
Ar1は、フェニル、3−(R61)−フェニル又は4−(R61)−フェニルであり、その際、
R61は、メチル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合であり、
R611は、メチルであり、かつ
R612は、メチルであるか、又は
T2は、メチレンであり、
R611は、水素、メチル、イソブチル、ベンジル、Har1−メチル又は2−(Har1)−エチルであり、その際、
Har1は、ピリジニル又はインドリルであり、かつ
R612は、水素、メチル又は2−ヒドロキシ−エチルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであり、
Aa1は、1,1′−ビフェン−4−イル又は1,1′−ビフェン−3−イルであり、
Hh1は、ピリジニル−チオフェニル基であり、
Ah1は、3−(ピリジニル)−フェニル、3−(ピラゾリル)−フェニル、4−(ピリジニル)−フェニル又は4−(ピラゾリル−フェニル基であり、
R7は、ヒドロキシル又は2−アミノフェニルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
より強調されるべき本発明の態様1による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素であり、
R2は、水素であり、
R3は、水素であり、
R4は、水素であり、
R5は、水素であり、
R6は、−T1−Q1、Aa1、Hh1、Ah1又はベンジルであり、その際、
T1は、結合であり、
Q1は、Ar1であり、その際、
Ar1は、フェニル、3−(R61)−フェニル又は4−(R61)−フェニルであり、その際、
R61は、メチル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合であり、
R611は、メチルであり、かつ
R612は、メチルであるか、又は
T2は、メチレンであり、
R611は、水素、メチル、イソブチル、ベンジル、Har1−メチル又は2−(Har1)−エチルであり、その際、
Har1は、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、インドール−2−イル、インドール−3−イル又はインドール−5−イルであり、かつ
R612は、水素、メチル又は2−ヒドロキシ−エチルであるか、又は
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであり、
Aa1は、1,1′−ビフェン−4−イル又は1,1′−ビフェン−3−イルであり、
Hh1は、5−(ピリジン−2−イル)−チオフェン−2−イルであり、
Ah1は、3−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(ピリジン−4−イル)−フェニル、3−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、3−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル、4−(ピリジン−3−イル)−フェニル、4−(ピリジン−4−イル)−フェニル、4−(ピラゾール−1−イル)−フェニル又は4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルであり、
R7は、ヒドロキシル又は2−アミノフェニルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
特に強調されるべき本発明の態様1による化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素であり、
R2は、水素であり、
R3は、水素であり、
R4は、水素であり、
R5は、水素であり、
R6は、−T1−Q1、Aa1、Hh1、Ah1又はベンジルであり、その際、
T1は、結合であり、
Q1は、Ar1であり、その際、
Ar1は、フェニル、3−(R61)−フェニル又は4−(R61)−フェニルであり、その際、
R61は、メチル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合であり、
R611は、メチルであり、かつ
R612は、メチルであるか、又は
T2は、メチレンであり、
R611は、水素、イソブチル、ベンジル、Har1−メチル又は2−(Har1)−エチルであり、その際、
Har1は、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、インドール−2−イル、インドール−3−イル又はインドール−5−イルであり、かつ
R612は、水素であるか、又は
T2は、メチレンであり、
R611は、メチル又は2−(Har1)−エチルであり、その際、
Har1は、インドール−2−イルであり、かつ
R612は、メチルであるか、又は
T2は、メチレンであり、
R611は、2−(Har1)−エチルであり、その際、
Har1は、インドール−2−イルであり、かつ
R612は、2−ヒドロキシ−エチルであるか、又は
T2は、メチレンであり、かつ
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであり、
Aa1は、1,1′−ビフェン−4−イル又は1,1′−ビフェン−3−イルであり、
Hh1は、5−(ピリジン−2−イル)−チオフェン−2−イルであり、
Ah1は、3−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(ピリジン−4−イル)−フェニル、3−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、3−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル、4−(ピリジン−3−イル)−フェニル、4−(ピリジン−4−イル)−フェニル、4−(ピラゾール−1−イル)−フェニル又は4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルであり、
R7は、ヒドロキシルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
特に強調されるべき本発明の態様1による更なる化合物は、式Iで示され、その式中、
R1は、水素であり、
R2は、水素であり、
R3は、水素であり、
R4は、水素であり、
R5は、水素であり、
R6は、−T1−Q1、Aa1、Hh1、Ah1又はベンジルであり、その際、
T1は、結合であり、
Q1は、Ar1であり、その際、
Ar1は、フェニル、3−(R61)−フェニル又は4−(R61)−フェニルであり、その際、
R61は、メチル又は−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合であり、
R611は、メチルであり、かつ
R612は、メチルであるか、又は
T2は、メチレンであり、
R611は、水素、イソブチル、ベンジル、Har1−メチル又は2−(Har1)−エチルであり、その際、
Har1は、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、インドール−3−イル又はインドール−5−イルであり、かつ
R612は、水素であるか、又は
T2は、メチレンであり、
R611は、メチル又は2−(Har1)−エチルであり、その際、
Har1は、インドール−2−イルであり、かつ
R612は、メチルであるか、又は
T2は、メチレンであり、
R611は、2−(Har1)−エチルであり、その際、
Har1は、インドール−2−イルであり、かつ
R612は、2−ヒドロキシ−エチルであるか、又は
T2は、メチレンであり、かつ
R611及びR612は、一緒になって、これらが結合される窒素原子を含んで、複素環Het1を形成し、その際、
Het1は、モルホリノであり、
Aa1は、1,1′−ビフェン−4−イル又は1,1′−ビフェン−3−イルであり、
Hh1は、5−(ピリジン−2−イル)−チオフェン−2−イルであり、
Ah1は、3−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(ピリジン−4−イル)−フェニル、3−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、3−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル、4−(ピリジン−3−イル)−フェニル、4−(ピリジン−4−イル)−フェニル、4−(ピラゾール−1−イル)−フェニル又は4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルであり、
R7は、ヒドロキシルである、化合物及びこれらの化合物の塩である。
本発明による化合物において特に関心が持たれるのは、本発明の範囲内で、以下の実施態様の1つ又は可能であれば、それより多くの組合せにより包含される本発明の化合物である:
本発明による化合物の一実施態様は、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が全て水素である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R7がヒドロキシルである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R7がCyc1であり、その際、その下位実施態様においては、Cyc1が2−フェニルである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R7が2−アミノフェニルである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R6がAa1である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R6がAr1又は−CH2−Ar1である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、Ar1がR61で置換されたフェニルである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、Ar1が、フェニル環がT1に結合される結合位置に対してメタ位でR61によって一置換されたフェニルである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、Ar1が、フェニル環がT1に結合される結合位置に対してパラ位でR61によって一置換されたフェニルである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R6がHh1である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R6がAh1である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、T2が結合である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、T2がC1〜C4−アルキレン、例えばメチレンである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、
R6は、Ar1であり、その際、
Ar1は、R61で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、結合である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、
R6は、Ar1であり、その際、
Ar1は、R61で置換されたフェニルであり、その際、
R61は、−T2−N(R611)R612であり、その際、
T2は、C1〜C4−アルキレン、例えばメチレンである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全てが水素であり、かつ
R6は、Ar1であり、その際、
Ar1は、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−ジメチルアミノ−フェニル、4−ジメチルアミノ−フェニル、3−アミノメチル−フェニル、4−アミノメチル−フェニル、3−(モルホリン−4−イル−メチル)−フェニル、4−(モルホリン−4−イル−メチル)−フェニル、3−(N−ベンジルアミノ−メチル)−フェニル、3−(N−イソブチルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N−ベンジルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N−イソブチルアミノ−メチル)−フェニル、3−[N−(ピリジニルメチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−[N−(インドリルメチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(ピリジニルメチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(インドリルメチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−(N,N−ジメチルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N,N−ジメチルアミノ−メチル)−フェニル、3−[N,N−(2−インドリルエチル)−メチル−アミノ−メチル]−フェニル、4−[N,N−(2−インドリルエチル)−メチル−アミノ−メチル]−フェニル、3−[N,N−(2−インドリルエチル)−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−メチル]−フェニル及び4−[N,N−(2−インドリルエチル)−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−メチル]−フェニルからなる群から選択される任意の1つである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が全て水素であり、かつR6がAa1であり、その際、Aa1がビフェニル基である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が全て水素であり、かつR6がHa1であり、その際、Ha1がピリジニル−チオフェニル基である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が全て水素であり、かつR6がAh1であり、その際、Ah1が3−(ピラゾリル)−フェニル、4−(ピラゾリル)−フェニル、4−(ピリジニル)−フェニル又は3−(ピリジニル)−フェニル基である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が全て水素であり、かつR7がヒドロキシルである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が全て水素であり、かつR7がCyc1である化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が全て水素であり、かつR7が2−アミノフェニルである化合物に関する。
本発明による化合物の更なる実施態様は、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が全て水素であり、かつR7がアミノピリジルである化合物に関する。
本発明による化合物の特定の実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全て水素であり、かつ
R6は、Ar1であり、その際、
Ar1は、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−ジメチルアミノ−フェニル、4−ジメチルアミノ−フェニル、3−アミノメチル−フェニル、4−アミノメチル−フェニル、3−(モルホリン−4−イル−メチル)−フェニル、4−(モルホリン−4−イル−メチル)−フェニル、3−(N−ベンジルアミノ−メチル)−フェニル、3−(N−イソブチルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N−ベンジルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N−イソブチルアミノ−メチル)−フェニル、3−[N−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−[N−(ピリジン−4−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−[N−(インドール−5−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−[N−(インドール−3−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(ピリジン−4−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(インドール−5−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(インドール−3−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−(N,N−ジメチルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N,N−ジメチルアミノ−メチル)−フェニル、3−{N,N−[2−(インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ−メチル}−フェニル、4−{N,N−[2−(インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ−メチル}−フェニル、3−{N,N−[2−(インドール−2−イル)−エチル]−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−メチル}−フェニル及び4−{N,N−[2−(インドール−2−イル)−エチル]−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−メチル}−フェニルからなる群から選択される任意の1つであり、かつ
R7は、ヒドロキシルである化合物及びそれらの塩に関する。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全て水素であり、かつ
R6は、Aa1であり、その際、
Aa1は、1,1′−ビフェン−4−イル又は1,1′−ビフェン−3−イルであり、かつ
R7は、ヒドロキシルである化合物及びそれらの塩に関する。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全て水素であり、かつ
R6は、Ha1であり、その際、
Ha1は、5−(ピリジン−2−イル)−チオフェン−2−イルであり、かつ
R7は、ヒドロキシルである化合物及びそれらの塩に関する。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全て水素であり、かつ
R6は、Ah1であり、その際、
Ah1は、3−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、4−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、4−(ピリジン−4−イル)−フェニル、3−(ピリジン−4−イル)−フェニル、4−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル又は4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルであり、
R7は、ヒドロキシルである化合物及びそれらの塩に関する。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全て水素であり、かつ
R6は、Ar1であり、その際、
Ar1は、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−ジメチルアミノ−フェニル、4−ジメチルアミノ−フェニル、3−アミノメチル−フェニル、4−アミノメチル−フェニル、3−(モルホリン−4−イル−メチル)−フェニル、4−(モルホリン−4−イル−メチル)−フェニル、3−(N−ベンジルアミノ−メチル)−フェニル、3−(N−イソブチルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N−ベンジルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N−イソブチルアミノ−メチル)−フェニル、3−[N−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−[N−(ピリジン−4−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−[N−(インドール−5−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−[N−(インドール−3−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(ピリジン−4−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(インドール−5−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、4−[N−(インドール−3−イル−メチル)アミノ−メチル]−フェニル、3−(N,N−ジメチルアミノ−メチル)−フェニル、4−(N,N−ジメチルアミノ−メチル)−フェニル、3−{N,N−[2−(インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ−メチル}−フェニル、4−{N,N−[2−(インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ−メチル}−フェニル、3−{N,N−[2−(インドール−2−イル)−エチル]−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−メチル}−フェニル及び4−{N,N−[2−(インドール−2−イル)−エチル]−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−メチル}−フェニルからなる群から選択される任意の1つであり、かつ
R7は、2−アミノフェニルである化合物及びそれらの塩に関する。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全て水素であり、かつ
R6は、Aa1であり、その際、
Aa1は、1,1′−ビフェン−4−イル又は1,1′−ビフェン−3−イルであり、かつ
R7は、2−アミノフェニルである化合物及びそれらの塩に関する。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全て水素であり、かつ
R6は、Ha1であり、その際、
Ha1は、5−(ピリジン−2−イル)−チオフェン−2−イルであり、かつ
R7は、2−アミノフェニルである化合物及びそれらの塩に関する。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様は、式Iで示され、その式中、
R1、R2、R3、R4及びR5は、全て水素であり、かつ
R6は、Ah1であり、その際、
Ah1は、3−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、4−(ピラゾール−1−イル)−フェニル、4−(ピリジン−4−イル)−フェニル、3−(ピリジン−4−イル)−フェニル、4−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(ピリジン−3−イル)−フェニル、3−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル又は4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルであり、
R7は、2−アミノフェニルである化合物及びそれらの塩に関する。
本発明による例示される化合物は、
1. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1−H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
2. N−ヒドロキシ−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリルアミド
3. (E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
4. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
5. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
6. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリルアミド
7. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
8. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
9. (E)−N−ヒドロキシ−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−アクリルアミド
10. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
11. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−{[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
12. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−{[(1H−インドール−3−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
13. (E)−3−{1−[4−(ベンジルアミノ−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
14. (E)−N−ヒドロキシ−3−{1−[4−(イソブチルアミノ−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
15. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−{[(1H−インドール−5−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
16. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−{[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
17. (E)−3−[1−(4−アミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
18. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
19. (E)−N−ヒドロキシ−3−{1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
20. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(4−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
21. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(4−ピリジン−3−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
22. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−{1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
23. (E)−3−[1−(ビフェニル−3−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
24. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
25. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−ピラゾール−1−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
26. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
27. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−モルホリン−4−イルメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
28. (E)−N−ヒドロキシ−3−{1−[4−({(2−ヒドロキシ−エチル)−[2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
29. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(3−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
30. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(3−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
31. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(3−ピリジン−3−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
32. (E)−N−ヒドロキシ−3−{1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド、及び
33. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−{1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
並びにそれらの塩
から選択される任意の1つを含んでよい。
態様3の特定の一実施態様においては、本発明は、(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドと塩酸との、特に結晶形の塩、それらの水和物並びに特定の結晶多形及びそれらの混合物を提供する。
態様3のもう一つの特定の実施態様においては、本発明は、(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド 塩酸塩、特に結晶形の塩、並びに特定の結晶多形及びそれらの混合物に関する。
態様3のもう一つの特定の実施態様においては、本発明は、(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドの、特に結晶形の塩酸塩、それらの水和物及び特定の結晶多形に関する。
態様3のもう一つの特定の実施態様においては、本発明は、(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドの塩酸塩の特定の結晶多形並びにそれらの水和物に関する。
態様3のもう一つの特定の実施態様においては、本発明は、(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド 一塩酸塩、特に結晶形の塩、並びに特定の結晶多形及びそれらの混合物に関する。
態様3の更なるもう一つの特定の実施態様においては、本発明は、(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド 塩酸塩に関する。
本発明による化合物は、例えば以下の反応式に示されるように、かつ以下に特記される反応段階に従って、又は特に以下の実施例に例として記載されるように、又はそれと同様にもしくは類似に当業者に公知の製造手順及び合成ストラテジーを用いて製造することができる。
反応式1において、式Vで示され、その式中、R1、R2、R4及びR5が前記の意味を有する化合物の炭素鎖を、例えば縮合反応(マロン酸誘導体との)によって又はウィティッヒ反応又はジュリア反応によって又は、特にR2が水素である場合には、ホーナー・ワズワース・エモンズ反応(β−(アルコキシカルボニル)−ホスホン酸ジアルキルエステルを用いて)によって伸長させて、式IVで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が前記の意味を有し、かつPG1がカルボキシル基に適した一時的な保護基、例えばt−ブチル又は"Protective Groups in Organic Synthesis"、T.GreeneとP.Wuts著(John Wiley & Sons,Inc.1999,3rd Ed.)又は"Protecting Groups(Thieme Foundations Organic Chemistry Series N Group)"、P.Kocienski著(Thieme Medical Publishers,2000)で述べられる当該技術分野で知られる保護基の1つを表す化合物が得られる。
反応式1
Figure 0005305909
式Vで示され、その式中、R1、R2、R4及びR5が前記の意味を有する化合物は、公知であるか、又は当該技術分野で公知の手順に従って製造できるか、又はR2が水素である場合についての以下の実施例に記載されるようにして式VIの化合物から得ることができる。
式VIの化合物は、公知であるか、又は公知のように又は以下の実施例に記載されるようにして得ることができる。
式IVで示され、その式中、R1、R2、R3、R4及びR5が前記の意味を有し、かつPG1が前記の適した保護基を表す化合物を、式R6−SO2−Xで示され、その式中、R6が前記の意味を有し、かつXが好適な離脱基、例えば塩素である化合物と反応させて、相応の式IIIの化合物を得ることができる。
後続の反応段階において、式IIIの化合物の保護基PG1を以下の実施例に記載されるようにして又は当該技術分野で公知のようにして除去して、式IIの化合物を得ることができる。
式R6−SO2−Xの化合物は、公知であるか、又は公知のようにも製造できる。
式IIで示され、その式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6が前記の意味を有する化合物は、式H2N−O−PG2で示され、その式中、PG2が好適な酸素保護基、例えば好適なシリル保護基又はテトラヒドロピラン−2−イル保護基である化合物又は式IIaで示され、その式中、PG3が好適な窒素保護基、例えばt−ブチルオキシカルボニル保護基である化合物と、アミド結合架橋試薬を用いた反応によって、場合により当業者に公知のカップリング添加剤の存在下でカップリングさせることができる。当業者に公知のアミド結合架橋試薬の挙げられる例は、カルボジイミド(例えばジシクロヘキシルカルボジイミド又は、有利には1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)、アゾジカルボン酸誘導体(例えばジエチルアゾジカルボキシレート)、ウロニウム塩[例えばO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート又はO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート]及びN,N’−カルボニルジイミダゾールである。
選択的に、式IIの化合物を、カップリング反応の前に、酸ハロゲン化物又は酸無水物を形成させ、場合によりインサイチュー法において、酸ハロゲン化物又は酸無水物を単離することなく活性化させることができる。
式H2N−O−PG2又はIIaの化合物は、公知であるか、又は当該技術分野で公知の方法に従って製造することができる。
保護基PG2又はPG3の除去を、当業者に公知のように又は以下の実施例に記載されるようにして行い、式Iで示され、その式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7が前記の意味を有する化合物を得ることができる。
式Iで示され、その式中、T2がC1〜C4−アルキレン、特にメチレンである化合物は、以下の反応式2〜5に概説され、かつ以下に特記したようにして又は以下の実施例で例として記載したようにして又はそれと同様又は類似に製造することができる。
反応式2に示されるように、式VIIで示され、その式中、T2がC1〜C4−アルキレン、特にメチレンであり、かつY1が好適な離脱基、例えばヨウ素、塩素又は、特に臭素であり、かつPG4がカルボキシル基に適した一時的な保護基、例えばt−ブチルである化合物を、式HN(R611)R612の化合物を反応させて、当該技術分野で公知の求核置換反応において、相応のアミノ化合物が得られ、それをPG4の除去により脱保護して、式VIIIの相応の遊離酸が得られ、それを式H2N−O−PG2又はIIaで示される前記の化合物とカップリングさせて、PG2及びPG3の除去後に、式Iaの相応の化合物を得ることができる。
反応式2:
Figure 0005305909
選択的に、反応式3に示されるように、式VIIで示され、その式中、T2がC1〜C4−アルキレン、特にメチレンであり、かつY1が好適な離脱基、例えばヨウ素、塩素又は、特に臭素であり、かつPG4がカルボキシル基に適した一時的な保護基、例えばt−ブチルである化合物を、一時的に保護されたアミン(第一級又は、特に第二級のアミン)、例えばフタルイミドと反応させて、当該技術分野で公知の求核置換反応において、相応のアミノ化合物が得られ、それをPG4の除去により脱保護して、式IXの相応の遊離酸が得られ、それを式H2N−O−PG2又はIIaで示される前記の化合物とカップリングさせて、式Xの相応の化合物を得ることができる。
反応式3:
Figure 0005305909
式Xの化合物のアミノ部を当該技術分野で公知のようにして脱保護して、例えばフタルイミド保護基が使用される場合には、式XIの相応の化合物が得られ、前記保護基は当業者に自体慣用のように、例えばヒドラジンを用いて除去することができる。
式XIの化合物を脱保護して、相応の式Ibの化合物を得ることができる。
選択的に、反応式4に示されるように、式XIの化合物を、式R611−Y1及び/又はR612−Y2で示され、その式中、R611及びR612が前記の意味を有し、水素とは異なり、かつY1及びY2が好適な離脱基、例えば塩素、臭素、ヨウ素又はスルホネート(例えばトリフレート)保護基である化合物と反応させて、当該技術分野で公知の求核置換反応において、相応の式XII又はXII′の化合物を得ることができる。
式XII又はXII′の化合物を脱保護して、相応の式Ic又はIdの化合物をそれぞれ得ることができる。
反応式4:
Figure 0005305909
更に選択的に、反応式5に示されるように、式XIの化合物を、アルデヒド又はケトンと還元的アミノ化反応において反応させて、例えば式XIの化合物をベンゾアルデヒド又は式C1〜C3−アルキル−CHO又はHar1−CHOで示されるHar1が前記の意味を有する化合物と反応させて、当該技術分野で公知の還元的アミノ化反応において、相応の式XIIIの化合物を得ることができる。
式XIIIの化合物を脱保護して、相応の式Ieの化合物を得ることができる。
反応式5:
Figure 0005305909
式VIIの化合物は、反応式1に示され、かつ前記の合成経路に従って得ることができる。
前記の式HN(R611)R612、R611−Y1、R612−Y2、C1〜C3−アルキル−CHO又はHar1−CHOで示される化合物は、公知であるか、又は当該技術分野で公知の手順に従って得ることができる。
式Iで示され、その式中、R6がAa1又はAh1である化合物は、以下の反応式6に概説され、かつ以下に特記したようにして又は以下の実施例で例として記載したようにして又はそれと同様又は類似に製造することができる。
反応式6:
Figure 0005305909
反応式6に示されるように、式XIVで示され、その式中、Y3が好適な離脱基、例えばヨウ素又は臭素であり、かつPG5がカルボキシル基に適した一時的な保護基、例えばt−ブチルである化合物を、式R′−B(OH)2で示され、その式中、R′が前記のAa1又はHa1基の末端のアリール又はヘテロアリール部であるホウ酸又はそのホウ酸エステル(例えばピナコールエステル)と反応させて、当該技術分野で公知のスズキ反応において、相応のCC−カップリングされた化合物が得られ、これをPG5の除去により脱保護して、相応の式XVの遊離酸が得られ、それを式H2N−O−PG2又はIIaで示される前記の化合物とカップリングさせて、PG2及びPG3の除去後に、相応の式Ifの化合物を得ることができる。
選択的に、反応式7に示されるように、式XIVで示され、その式中、Y3が好適な離脱基、例えばヨウ素又は臭素であり、かつPG5がカルボキシル基に適した一時的な保護基、例えばt−ブチルである化合物を、PG5の除去により脱保護して、次いで遊離のカルボン酸を式H2N−O−PG2又はIIaで示される前記の化合物とカップリングさせて、相応の式XVIの化合物を得ることができる。式XVIの化合物を、式R′−B(OH)2で示され、その式中、R′が前記のAa1又はHa1基の末端のアリール又はヘテロアリール部であるホウ酸又はそのホウ酸エステル(例えばピナコールエステル)と反応させて、当該技術分野で公知のスズキ反応において、相応のCC−カップリングされた化合物が得られ、それをPG2及びPG3の除去により脱保護して、相応の式Ifの化合物を得ることができる。
反応式7:
Figure 0005305909
スズキ反応は、当業者に慣用のように、又は以下の実施例に記載のように、又はそれらと同様に又は類似に実施することができる。
式XIVの化合物は、反応式1に示され、かつ前記の合成経路に従って得ることができる。
前記の式R′−B(OH)2の化合物は、公知であるか、又は当該技術分野で公知の手順に従って得ることができる。
前記に挙げられた反応は、当業者に公知の方法と類似にか、又は以下の実施例に例として記載されるように適宜実施できる。
更に当業者には、多数の反応中心が出発化合物又は中間体化合物に存在する場合には、1つ以上の反応中心を反応が所望の反応中心だけで行われるように保護基で封鎖する必要があることもあることは知られている。多数の証明された保護基の使用のための詳細な記載は、例えば"Protective Groups in Organic Synthesis"、T.Greene and P.Wuts著(John Wiley & Sons,Inc.1999,3rd Ed)又は"Protecting Groups(Thieme Foundations Organic Chemistry Series N Group)"、P.Kocienski著(Thieme Medical Publishers,2000)で述べられている。
本発明による物質の単離及び精製は、自体公知の方法で、例えば真空中で溶剤を留去し、そして得られた残留物を適当な溶剤から再結晶させるか、又は慣用の精製法の1つ、例えば適当な担体材料上でのカラムクロマトグラフィーを実施することによって行われる。
場合により式Iの化合物をその塩に変換できるか、又は場合により式Iの化合物の塩を遊離の化合物に変換することができる。
塩は、遊離の化合物を所望の酸又は塩基を含有する適当な溶剤(例えばケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン又はメチルイソブチルケトン、エーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサン、塩素化炭化水素、塩化メチレン又はクロロホルム又は低分子量の脂肪族アルコール、例えばメタノール、エタノール又はイソプロパノール)中に、又は所望の酸又は塩基がその後に添加される溶剤中に溶解させることによって得られる。塩は、付加塩のための非溶剤を用いる濾過、再沈殿、沈殿又は溶剤の蒸発によって得られる。得られた塩を、アルカリ性化又は酸性化によって遊離の化合物に変換してよく、該化合物はまた塩に変換してもよい。前記のように、薬理学的に非認容性の塩を薬理学的に認容性の塩に変換できる。
本発明の態様3による塩、例えば(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド又は(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミドのそれぞれと、塩酸との塩は、本願実施例に記載されるようにして、又はそれと同様にもしくは類似に得ることができる。
1つの可能性としては、塩は、アミンの酸付加塩の製造のために当該技術分野で公知の方法によって、例えば塩酸の存在下で、好適な有機溶剤(例えば低級アルコール、例えばメタノール、エタノールもしくはイソプロパノール、ケトン又はエーテル、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルもしくはt−ブチルメチルエーテル(TBME))を含有する溶液もしくは懸濁液中で、又は有機溶剤の混合物中で、又はそれらと水との混合物中で、又は水中で、加熱を用いて又は用いずに製造することができる。それらの塩は、結晶化、濾過又は溶剤の蒸発によって単離され、そして所望であれば、好適な溶剤もしくは溶剤の混合物による洗浄もしくは撹拌によって又は好適な再結晶化溶剤もしくは溶剤の混合物から当業者に公知の方法によって再結晶化させることによって精製される。
このように、使用される反応条件に応じて、(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド又は(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミドのそれぞれと塩酸との塩中に含まれる塩酸の量は、遊離塩基の(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシアクリルアミド又は(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]アクリルアミドそれぞれに対して、約0.1〜約1.9当量の、より厳密には約0.3〜約1.2当量の、より厳密には約0.6〜約1.2当量の、より厳密には約0.8〜約1.2当量の、より厳密には約0.9〜約1.1当量の、より厳密には約1当量の、より厳密には約1.0当量の範囲の塩酸であってよく、それは当該技術分野で公知の方法、例えば滴定に従って測定される。
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドの結晶性の塩酸塩は、任意の形態の又は任意の形態の混合物の(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシアクリルアミドを塩酸を用いて、有機溶剤(例えばアルコール、例えばメタノールもしくはエタノール又はケトン、例えばアセトン)を含有する溶液又は有機溶剤の混合物中で、又はそれらと水との混合物中で、又は水のみにおいて結晶化もしくは再結晶化させる工程を含む方法によって得ることができる。
結晶多形は、当該技術分野で公知の多くの方法によって得ることができる。係る方法は、それらに制限されないが、溶剤(再)結晶化、非溶剤による沈殿、高速蒸発、低速蒸発、高速冷却、低速冷却などを含む。
本発明による化合物の溶媒和物又は、特に水和物は、自体公知のようにして、例えば好適な溶剤の存在下に製造することができる。水和物は、水から又は水と極性有機溶剤(例えばアルコール、例えばメタノール、エタノール又はイソプロパノール又はケトン、例えばアセトン)との混合物から得ることができる。
適宜、本発明に挙げられる転化は、当業者に自体公知の方法と類似して又は同様にして実施することができる。
当業者はその知識に基づいて、本発明の明細書中に示され記載されたこれらの合成経路に基づいて、本発明による化合物に関して他の可能な合成経路をどのように見いだすかを知っている。全てのこれらの他の可能な合成経路もまた本発明を構成する部分である。
本発明は、また、中間体(例えばそれらの塩、立体異性体及び立体異性体の塩)、本願に開示される方法及び工程並びに本発明による化合物の合成に有用な方法及び工程に関する。このように、本発明は、また、本発明による化合物の製造のために本願に開示される方法において、前記の中間体と好適な反応相手とを本願に開示される条件下で転化及び/又は反応させる1つ以上の段階を含む方法に関する。
本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの記載される特性又は実施態様のみに制限されるものではない。当業者に明らかなように、記載される本発明に対する改変、類推、変更、誘導、対応及び適合はこの分野で知られる知識及び/又は、特に本発明の開示(例えば明示、暗示又は本来の開示)に基づき、付随する特許請求の範囲の範囲によって定義される本発明の主旨及び範囲から逸脱することなくなされてよい。
以下の実施例は本発明を更に説明するものであり、それを制限するものではない。同様に製造方法が明記されていない本発明による他の化合物は、同様にして又は当業者に公知の方法で慣用の処理技術を用いて製造できる。
以下の実施例に最終生成物として挙げられる任意の又は全ての式Iの化合物及びそれらの塩は本発明の有利な対象である。
更に、任意の又は全ての式Iの化合物の塩であって、以下の実施例に最終生成物として挙げられるもの、それらの水和物並びにこれらの塩及び水和物の結晶多形は、本発明の有利な対象である。
更に加えて、任意の又は全ての式Iの化合物の塩の結晶多形であって、以下の実施例に最終生成物として挙げられるもの、並びにそれらの水和物及びそれらの混合物は、本発明の有利な対象である。
実施例において、MSは、質量スペクトルを表し、Mは分子イオンを表し、TSPはサーモスプレーイオン化を表し、ESIはエレクトロスプレーイオン化を表し、EIは電子衝撃イオン化を表し、hは時間を表し、minは分を表す。本願で使用される他の略語は、当業者に自体慣用の意味を有する。
実施例
最終生成物
1. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1−H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
0.231gの(E)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸(化合物A1)を、室温で8mlのジクロロメタン中に溶解させる。次いで、50μlのN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)を添加し、0.275gのシュウ酸塩化物を、2mlのジクロロメタン中に溶かし、それを滴加し、そして1.5時間撹拌する。その溶液に、0.439gのO−(トリメチルシリル)ヒドロキシルアミンを添加し、そして15分間撹拌する。次いで、20mlの水性塩酸(1M濃度)を添加し、そして酢酸エチルで抽出する。合した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。その後に、濾過して、真空下に蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタンとメタノールの勾配98:2〜6:4を用いて精製して、0.050gの表題化合物が白色の固体として得られる。
Figure 0005305909
2. N−ヒドロキシ−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリルアミド
0.189gの(E)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド(化合物A2)を、50mlのメタノール/水(3/2)溶液中に溶解させる。次いで、0.102gの酸性イオン交換樹脂であるamberlyst IR15を添加し、そして該混合物を周囲温度で91時間撹拌する。該混合物を濾過する。濾液を蒸発させる。残留物をメタノールから結晶化させることで、0.144gの表題化合物が白色の結晶として得られる。
Figure 0005305909
3. (E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
この化合物の製造に使用する方法は、化合物2に記載の方法と同様である。出発材料:(E)−3−(1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド(化合物A3)(0.150g)、メタノール/水3/2(50ml)、amberlyst IR15(0.300g)。反応条件:室温、34時間。収量:0.041g、淡灰色の結晶。
Figure 0005305909
4. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
この化合物の製造に使用する方法は、化合物2に記載の方法と同様である。出発材料:(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド(化合物A4)(0.200g)、メタノール/水3/2(50ml)、amberlyst IR15(0.402g)。反応条件:室温、34時間。収量:0.098g、淡赤色の結晶。
Figure 0005305909
5. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
0.116gの(2−{(E)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1−H−ピロール−3−イル]−アラノイルアミド}−フェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル(化合物A5)を、20mlのジクロロメタン中に周囲温度で溶解させる。2mlのトリフルオロ酢酸(TFA)を添加し、そして該溶液を93時間撹拌する。溶剤を蒸発乾涸させ、そして残留物に25mlの水を添加する。水相を酢酸エチルで徹底的に抽出する。その後に、合した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過する。濾液を真空下に蒸発させる。次いで、残留物をメタノールから結晶化させることで、0.050gの表題化合物が白色の結晶として得られる。
Figure 0005305909
6. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリルアミド
この化合物の製造に使用される方法は、化合物5について記載された方法に類似しているが、但し、生成物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン/メタノールの勾配99:1〜95:5を用いて精製される。
出発材料:{2−[(E)−3−[1−(フェニルメタンスルホニル−1−H−ピロール−3−イル)−アラノイルアミド]−フェニル}−カルバミン酸t−ブチルエステル(化合物A6)(0.146g)、CH2Cl2(20ml)、TFA(2ml)。反応条件:室温、65時間。
収量:0.037g、白色の結晶。
Figure 0005305909
7. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
この化合物の製造に使用する方法は、化合物5に記載の方法と同様である。
出発材料:(2−{(E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アラノイルアミド}−フェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル(化合物A7)(0.460ミリモル)、CH2Cl2(50ml)、TFA(5ml)。反応条件:室温、18時間。収量:0.061g、白色の結晶。
Figure 0005305909
8. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
この化合物の製造に使用される方法は、化合物5について記載される方法と同様であるが、但し、生成物は、酢酸エチルからの結晶化によって精製される。出発材料:(2−{(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アラノイルアミノ}−フェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル(化合物A8)(0.141g)、CH2Cl2(10ml)、TFA(1ml)。反応条件:室温、20時間。収量:0.109g、淡赤色の結晶。
Figure 0005305909
9. (E)−N−ヒドロキシ−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−アクリルアミド
81mgの(E)−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド(化合物A9)を、5mlのメタノール中に溶解させる。0.1Nの塩化水素酸15mlを添加した後に、該混合物を21時間撹拌する。次いで、該反応混合物を蒸発させる。残留物を酢酸エチルで洗浄し、そして真空下に−50℃で乾燥させる。収量:55mg、淡黄色の固体。
10. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
方法a:
この化合物の製造に使用する方法は、化合物9に記載の方法と同様である。
出発材料:(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド(化合物A10)。
方法b:
好ましい手順に従って、表題化合物は以下のとおり得ることができる:
実施例10に記載される方法aに従って得られる化合物704mgを、1.8mLのイソプロパノール及び1.8mLの水中に懸濁する。該懸濁液を、残留物が溶解されるまで加熱還流させる。1.9mLの水性水酸化ナトリウム溶液(1モル/l)を添加し、そして該溶液を5℃まで冷却する。その結晶を吸引濾過し、そして残留物を真空によって乾燥させる。オフホワイト色の結晶(601mg)の(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドが得られる。
Figure 0005305909
11. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−{[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A11から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。粗生成物は、生物学的試験のために十分に純粋である。MH+=413.0。
12. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−{[(1H−インドール−3−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A12から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。粗生成物は、生物学的試験のために十分に純粋である。MH+=449.0。
13. (E)−3−{1−[4−(ベンジルアミノ−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
化合物A13から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。MH+=412.1。
14. (E)−N−ヒドロキシ−3−{1−[4−(イソブチルアミノ−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
化合物A14から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。MH+=378.1。
15. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−{[(1H−インドール−5−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A15から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。MH-=449.1。
16. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−{[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A16から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。MH+=413.1。
17. (E)−3−[1−(4−アミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
化合物B6から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。粗生成物を、メタノールで洗浄することによって精製する。固体が69%の収率で得られる。融点:227.0〜228.6℃。
18. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A17から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。該反応混合物を部分的に蒸発させ、そして得られた懸濁液を濾過する。生成物は無色の固体として単離される。融点:219.3〜221.4℃。
19. (E)−N−ヒドロキシ−3−{1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
化合物A18から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。融点:203.8〜211.9℃。
20. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(4−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A19から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物21について記載された方法と同様である。融点:244.2〜246.5℃。
21. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(4−ピリジン−3−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
該化合物は、ジオキサン中の(2−{(E)−3−[1−(4−ピリジン−3−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アラノイルアミノ}−フェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル(化合物A20)をHClで処理することによって製造される。反応が完了した後に、生成物は該反応混合物から沈殿する。融点:199.7〜202.3℃。
22. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−{1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
化合物A21から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物21について記載された方法と同様である。融点:232.3〜240.9℃。
23. (E)−3−[1−(ビフェニル−3−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド
化合物A22から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。融点:114〜159.4℃(83℃で焼結)。
24. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A23から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。生成物は、該反応混合物から結晶化する。融点:181.3〜182℃。
25. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−ピラゾール−1−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A24から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。粗生成物を、ジクロロメタンで洗浄することによって精製する。融点:160.7〜166.6℃。
26. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A25から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物21について記載された方法と同様である。粗生成物を酢酸エチルで洗浄することによって、生成物を精製する。
融点:171.3〜174.7℃。
27. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(4−モルホリン−4−イルメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
化合物A26から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。表題化合物は、凍結乾燥法によって単離される。融点:168〜170℃。
28. (E)−N−ヒドロキシ−3−{1−[4−({(2−ヒドロキシ−エチル)−[2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
化合物A27から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物9について記載された方法と同様である。該反応混合物を蒸発させ、そして表題化合物が油状物として単離される。MH+=509.1。
化合物D6から出発して、以下の化合物を、実施例18〜22での合成経路と同様の合成経路を介して製造することができる。
29. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(3−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
30. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(3−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
31. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−[1−(3−ピリジン−3−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド
32. (E)−N−ヒドロキシ−3−{1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
33. (E)−N−(2−アミノ−フェニル)−3−{1−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリルアミド
(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミドと塩酸との塩:
(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミド;遊離塩基に対して約0.3当量の塩酸との化合物:
実施例24に記載される方法に従って得られる化合物200mgを、7mlの1NのHCl中に懸濁させる。3滴のメタノールを添加する。
該懸濁液を80℃に加熱し、そして室温で2.5時間撹拌する。次いで、その懸濁液を氷浴中で冷却する。
その固体を濾過し、20mlの水で洗浄し、そして高真空中で一晩乾燥させる。黄色の結晶(200mg)が、融点172〜175℃で得られる。該化合物は、0.30当量のHCl/モル及び5.0質量%の水を含有する。
(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミドと塩酸との塩
1000mgの(E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミドを、イソプロパノール中の塩酸(5モル/l)10mL中に懸濁する。該懸濁液を、室温で2時間にわたって撹拌する。溶剤を蒸発させ、そして残留物を10mLのイソプロパノール中に懸濁する。24時間撹拌した後に、その結晶を濾過し、そして真空中で乾燥させる。ベージュ色の結晶(730mg)が得られる。該化合物は、0.91当量の塩酸/モルを含有する。
Figure 0005305909
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドと塩酸との塩:
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドの塩酸塩のフォームAの結晶多形
a) 遊離塩基に関して約1.0当量の塩酸を有するフォームAの結晶多形:
実施例10に記載される方法aに従って得られる化合物200mgを、1滴のメタノールを有する水性塩酸(30ml、1M)中に加熱することによって溶解する。ここで、それを、氷浴によって迅速に冷却する。冷却手順の間に、淡桃色の結晶が形成される。生成物を濾過し、そして真空下で乾燥させる。
融点:215〜219℃。
HClの含有率:0.95HCl/モル。
収量:99mg(淡桃色の結晶、立方形)。
粉末X線回折パターン:この化合物の特徴的なピークを、表Aに大体においてまとめ、本明細書で後に示す図Aaに大体において示す。
選択的に:
b) 遊離塩基に関して約0.9当量の塩酸を有するフォームAの結晶多形:
実施例10に記載される方法aに従って得られる化合物200mgを、1滴のエタノールを有する水性塩酸(30ml、1M)中に加熱することによって溶解する。ここで、ゆっくりとイソプロピルエーテル(15ml)を添加する。二相が形成される。この混合物を、40℃で蒸発させる。蒸発過程の間に、ゆっくりと結晶が形成される。ここで、蒸発を止め、該混合物を室温に冷却する。生成物を濾過し、そして真空下で乾燥させる。融点:216〜217℃;HClの含有率:0.85HCl/モル;約4.4質量%の水を含有する;
収量:139mg(淡黄色の結晶、板状)。
粉末X線回折パターン:この化合物の特徴的なピークを、表Aに大体においてまとめ、本明細書で後に示す図Abに大体において示す;
示差走査熱量測定:この化合物の熱分析的特性を、本明細書で後に示される表Cにおいて大体においてまとめる。
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドの塩酸塩のフォームBの結晶多形
a) 遊離塩基に関して約1.0当量の塩酸を有するフォームBの結晶多形:
実施例10に記載される方法aに従って得られる化合物200mgを、1滴のメタノールを有する水性塩酸(30ml、1M)中に加熱することによって溶解する。室温へと一晩冷却する間に、淡桃色の結晶が形成される。結晶を濾過し、そして真空下で乾燥させる。融点:224〜226℃;HClの含有率:0.96HCl/モル;
収量:137mg(淡桃色の結晶、分割形)。
粉末X線回折パターン:この化合物の特徴的なピークを、表Bに大体においてまとめ、本明細書で後に示す図Bにおいて示す;
示差走査熱量測定:この化合物の熱分析的特性を、本明細書で後に示される表Dにおいて大体においてまとめる。
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドと塩酸との塩の更なる形態:
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドと、遊離塩基に対して約1.0当量の塩酸との塩:
実施例10に記載される方法aに従って得られる化合物200mgを、塩酸(20ml、1N)、アセトン(5ml)及びメタノール(1ml)中に加熱することによって溶解する。一晩冷却させた後に、その溶液を蒸発させた。蒸発の間に、結晶が形成され、そして蒸発過程を止める。該混合物を周囲温度にまで一晩で冷却し、そして得られた結晶を吸引により回収し、そして真空中で乾燥させる。融点:217〜220℃;HClの含有率:1.02HCl/モル;約0.82質量%の水を含有する;
収量:131mg(淡灰白色の固体)。
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドと、遊離塩基に対して約0.3当量の塩酸との塩:
実施例10に記載される方法aに従って得られる化合物2.04gを、塩酸(1M)及びメタノール(1l、比率1:1)中に溶解させる。次いで、その溶液を、水酸化ナトリウム溶液(10N)で中和する。この溶液を凍結乾燥させる。得られた固体を、約100mlの水中に大幅に懸濁させる。固体を吸引によって回収し、そして真空中で乾燥させる。融点:217〜219℃;HClの含有率:0.33HCl/モル;約3.9質量%の水を含有する;
収量:534mg(白色の固体)。
(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドと、遊離塩基に対して約0.7当量の塩酸との塩:
実施例10に記載される方法aに従って得られる化合物200mgを、塩酸(30ml、1N)及び1滴のエタノール中に加熱することによって溶解する。室温に一晩冷却させる間に、結晶が得られる。結晶を回収し、そして真空下で乾燥させる。融点:219〜221℃;HClの含有率:0.74HCl/モル;
収量:110mg(淡桃色の結晶)。
特に示されない限りは、前記の融点は、小さいガラス容器中で固体生成物を加熱することによって目視検査で測定される。加熱速度は、Buchi社製の融点装置B−540中で0.5〜10℃/分である。
出発材料
A1. (E)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸
1.60gの(E)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物C1)を、室温で70mlのジクロロメタン中に溶解させる。次いで、7mlのトリフルオロ酢酸(TFA)を添加し、そして4時間撹拌する。溶剤を蒸発乾涸させ、そして残留物に30mlの水を添加する。水相を酢酸エチルで徹底的に抽出する。次いで、合した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。濾液を蒸発させ、そして真空下に乾燥させることで、0.951gの表題化合物が淡灰色の固体として得られる。
Figure 0005305909
A2. (E)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
0.295gの(E)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸(化合物B1)、0.152gのN−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt・H2O)及び561μlのトリエチルアミンを、20mlのN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中に室温で溶解させる。その後に、0.601gのN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を添加し、そして室温で1時間撹拌する。次いで、0.152gのO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミンを添加し、そして2時間撹拌する。DMFを高真空下に蒸発させる。水を添加し、そして該混合物を酢酸エチルで抽出する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。次いで、濾過し、そして真空下に蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン/メタノールの勾配99:1〜98:2を用いて精製して、0.189gの表題化合物が淡灰色の固体として得られる。
Figure 0005305909
A3. (E)−3−(1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
この化合物の製造に使用される方法は、化合物A2について記載される方法と同様であるが、但し、生成物は、水とメタノールからの結晶化によって精製される。
出発材料:(E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸(化合物B2)(0.300g)、HOBt・H2O(0.130g)、トリエチルアミン(668μl)、DMF(20ml)、EDC・HCl(0.508g)、O−(テトラヒドロ−2H−ピラニル)ヒドロキシルアミン(0.089g)。反応条件:室温、1時間;室温、18時間。
収量:0.345g、淡灰色の固体。
Figure 0005305909
A4. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
この化合物の製造に使用される方法は、化合物A2について記載された方法に類似しているが、但し、生成物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタンとメタノールの勾配99:1〜98:2を用いて精製される。
出発材料:(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸(化合物B3)(0.150g)、HOBt・H2O(0.072g)、トリエチルアミン(259μl)、DMF(10ml)、EDC・HCl(0.269g)、O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(0.049g)。反応条件:室温、1時間;室温、17時間。収量:0.187g、淡赤色の固体。
Figure 0005305909
A5. (2−{(E)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1−H−ピロール−3−イル]−アラノイルアミノ}−フェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
この化合物の製造に使用される方法は、化合物A2について記載された方法に類似しているが、但し、生成物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタンとメタノールの勾配99:1〜98:1を用いて精製される。
出発材料:(E)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸(化合物A1)(0.400g)、HOBt・H2O(0.285g)、トリエチルアミン(652μl)、DMF(25ml)、EDC・HCl(0.698g)、N−BOC−1,2−フェニレンジアミン(0.286g)。反応条件:室温、1時間;室温、2時間。
収量:0.609g、淡灰色の固体。
Figure 0005305909
A6. {2−[(E)−3−[1−(フェニルメタンスルホニル−1−H−ピロール−3−イル)−アラノイルアミノ]−フェニル}−カルバミン酸 t−ブチルエステル
この化合物の製造に使用される方法は、化合物A2について記載された方法に類似しているが、但し、生成物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタンとメタノールの勾配99:1〜95:5を用いて精製される。
出発材料:(E)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸(化合物B1)(0.180g)、HOBt・H2O(0.090g)、トリエチルアミン(295μl)、DMF(10ml)、EDC・HCl(0.315g)、N−BOC−1,2−フェニレンジアミン(0.081g)。反応条件:室温、1時間;室温、17時間。
収量:0.218g、淡灰色の固体。
Figure 0005305909
A7. (2−{(E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アラノイルアミノ}−フェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
この化合物の製造に使用される方法は、化合物A2について記載された方法に類似しているが、但し、生成物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、トルエン/酢酸エチルの勾配99:1〜9:1を用いて精製される。
出発材料:(E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸(化合物B2)(0.300g)、HOBt・H2O(0.130g)、トリエチルアミン(668μl)、DMF(20ml)、EDC・HCl(0.508g)、N−BOC−1,2−フェニレンジアミン(0.176g)。反応条件:室温、1時間;室温、17時間。
収量:0.285g、淡灰色の固体。
Figure 0005305909
A8. (2−{(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アラノイルアミノ}−フェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
この化合物の製造に使用される方法は、化合物A2について記載される方法と同様であるが、但し、生成物は、酢酸エチルからの結晶化によって精製される。出発材料:(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸(化合物B3)(0.150g)、HOBt・H2O(0.072g)、トリエチルアミン(259μl)、DMF(10ml)、EDC・HCl(0.269g)、N−BOC−1,2−フェニレンジアミン(0.049g)。反応条件:室温、1時間;室温、21時間。収量:0.142g、淡赤色の固体。
Figure 0005305909
A9. (E)−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
825mgの(E)−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸(化合物B4)、165mgのHOBt・H2O及び1.24mlのトリエチルアミンを、70mlのDMF中に室温で溶解させる。その後に、726mgのEDC・HClを添加し、そして1時間にわたり撹拌する。次いで、140mgのO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミンを添加し、そして18時間撹拌する。DMFを高真空下に蒸発させる。次いで、残留物に水を添加し、そして酢酸エチルで抽出する。有機相を水で硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下に蒸発させる。次いで、該混合物を蒸発させ、そして粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタンとメタノールの勾配98:2〜9:1を用いて精製する。収量:289mg、淡赤色の固体。
A10. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
表題化合物の製造に使用する方法は、化合物A9に記載の方法と同様である。
出発材料:(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−イル)−アクリル酸(化合物B5)(1.78g)、HOBt・H2O(366mg)、トリエチルアミン(2.1ml)、DMF(80ml)、EDC・HCl(1.54g)、O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(306mg)。反応条件:室温、1時間;室温、48時間。収量:835mg、淡黄色の固体。
A11. (E)−3−[1−(4−{[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
化合物B6、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム、メタノール及び3−ピリジンカルボキシアルデヒドの混合物を周囲温度で一晩撹拌する。該反応混合物を蒸発させ、そしてジクロロメタンと水との間で分離させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。ほぼ無色の油状物が得られる。
化合物B6及び好適なアルデヒドから出発して、以下の化合物A12〜A16を、化合物A11に従って得ることができる。
A12. (E)−3−[1−(4−{[(1H−インドール−3−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
A13. (E)−3−{1−[4−(ベンジルアミノ−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
A14. (E)−3−{1−[4−(イソブチルアミノ−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
A15. (E)−3−[1−(4−{[(1H−インドール−5−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
A16. (E)−3−[1−(4−{[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
A17. (E)−3−[1−(4−ピリジン−4−イルフェニルスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
化合物B7から出発して、表題化合物を化合物A2と同様にして得ることができる。
A18. (E)−3−{1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
化合物B8から出発して、表題化合物を化合物A2と同様にして得ることができる。
A19. [2−((E)−3−{1−[4−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アラノイルアミノ)−フェニル]−カルバミン酸 t−ブチルエステル
化合物B7から出発して、表題化合物を化合物A5と同様にして得ることができる。
A20. [2−((E)−3−{1−[4−ピリジン−3−イル−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アラノイルアミノ)−フェニル]−カルバミン酸 t−ブチルエステル
化合物B9から出発して、表題化合物を化合物A5と同様にして得ることができる。
A21. [2−((E)−3−{1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アラノイルアミノ)−フェニル]−カルバミン酸 t−ブチルエステル
化合物B8から出発して、表題化合物を化合物A5と同様にして得ることができる。
A22. (E)−3−(1−(ビフェニル−3−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
化合物B10から出発して、表題化合物を化合物A2と同様にして得ることができる。
A23. (E)−3−(1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
化合物B11から出発して、表題化合物を化合物A2と同様にして得ることができる。
A24. (E)−3−(1−(4−ピラゾール−1−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
化合物B12から出発して、表題化合物を化合物A2と同様にして得ることができる。
A25. (2−{(E)−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−イル−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アラノイルアミノ}−フェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
化合物B11から出発して、表題化合物を化合物A5と同様にして得ることができる。
A26. (E)−3−{1−[4−(モルホリン−4−イル−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
化合物B13から出発して、表題化合物を化合物A2と同様にして得ることができる。
A27. (E)−3−{1−[4−({[2−ヒドロキシ−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
(E)−3−{1−[4−({[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド(化合物B14)(120mg、0.169ミリモル)を、THF(20ml)中に溶解させる。次いで、テトラブチルアンモニウムフルオリド(203μl、0.203、THF中1M)及びトリエチルアミン(47μl、0.338ミリモル)を添加し、そして該混合物を17時間撹拌する。水(50ml)を添加し、そして酢酸エチルで抽出した後に、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン−メタノール溶出剤を用いて精製する。
B1. (E)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸
この化合物の製造のために使用される方法は、化合物A1について記載される方法と同様であるが、但し、生成物を、アセトン(29.7g)、水(10.8g)及びHCl(C(HCl)=1モル/l、5.3g)の混合物からの結晶化によって単離する。出発材料:(E)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸 t−ブチルエステル(化合物C2)(1.45g)、CH2Cl2(80ml)、TFA(8ml)。反応条件:室温、2時間。収量:0.660g、淡灰色の結晶。
Figure 0005305909
B2. (E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸
この化合物の製造に使用する方法は、化合物A1に記載の方法と同様である。
出発材料:(E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物C3)(1.05g)、CH2Cl2(100ml)、TFA(10ml)。反応条件:室温、21時間。
収量:0.710g、淡黄色の固体。
Figure 0005305909
B3. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸
この化合物の製造に使用する方法は、化合物A1に記載の方法と同様である。
出発材料:(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物C4)(0.801g)、CH2Cl2(100ml)、TFA(10ml)。反応条件:室温、16時間。
収量:0.550g、淡赤色の固体。
Figure 0005305909
B4. (E)−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸
1.01gの(E)−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物C5)を、100mlのジクロロメタン中に溶解させ、そして5分間撹拌する。10mlのTFAを添加し、そして該混合物を19時間撹拌する。該溶液を真空下に蒸発させる。次いで、残留物にトルエンを添加し(TFA塩を精製するには少量)、そして真空下で蒸発させる。収量:1.32g、淡褐色の固体。
B5. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−イル]−アクリル酸
この化合物の製造に使用する方法は、化合物B4に記載の方法と同様である。
出発材料:(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロリル]−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物C6)(2.13g)、TFA(10ml);24時間。
収量:3.21g(3TFA塩を有する)、淡褐色の固体。
B6. (E)−3−[1−(4−アミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
1gの化合物C7と50mlのエタノールとの混合物に、0.57mlのヒドラジド水和物(80%)を添加する。該混合物を2.5時間還流させる。その後に、該反応混合物を周囲温度に冷却し、そして得られた白色の懸濁液を濾過する。濾液中の生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。
B7. (E)−3−[1−(4−ピリジン−4−イルフェニルスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸
化合物C8から出発して、表題化合物を化合物A1と同様にして得ることができる。
B8. (E)−3−{1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸
化合物C9から出発して、表題化合物を化合物A1と同様にして得ることができる。
B9. (E)−3−[1−(4−ピリジン−3−イルフェニルスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸
化合物C10から出発して、表題化合物を化合物A1と同様にして得ることができる。
B10. (E)−3−(1−(ビフェニル−3−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸
化合物C11から出発して、表題化合物を化合物A1と同様にして得ることができる。
B11. (E)−3−(1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸
化合物C12から出発して、表題化合物を化合物A1と同様にして得ることができる。
B12. (E)−3−(1−(4−ピラゾール−1−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸
化合物C13から出発して、表題化合物を化合物A1と同様にして得ることができる。
B13. (E)−3−{1−[4−(モルホリン−4−イル−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸
化合物C14から出発して、表題化合物を化合物A1と同様にして得ることができる。
B14. (E)−3−{1−[4−({[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−N−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アクリルアミド
(E)−3−{1−[4−({[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸(化合物C15)(1.15g、1.16ミリモル)、HOBt・H2O(171mg、1.16ミリモル)及びトリエチルアミン(2ml)を、DMF(100ml)中に室温で溶解させる。EDC・HCl(786mg、3.48ミリモル)を添加した後に、該混合物を1.5時間撹拌する。次いで、O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミン(136mg、1.16ミリモル)を添加し、そして17時間撹拌する。蒸発させ、そして200mlの水を添加した後に、該混合物を酢酸エチルで抽出する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。次いで、濾過し、そして蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン−メタノール溶出剤を用いて精製する。
C1. (E)−3−[1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
0.230gの水素化ナトリウム(60%)を、窒素下で−30℃において6mlのテトラヒドロフラン中に懸濁させる。1.01gの(E)−3−(1H−ピロール−3−イル)アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D1)を、該懸濁液に添加し、そしてゆっくりと室温に加温し、そして30分間撹拌する。その後に、それを−30℃に再冷却し、そして1.19gのp−トルエンスルホニルクロリドを添加し、そして2.5時間撹拌する。該懸濁液を、ゆっくりと室温に加温し、そして40mlの塩化ナトリウム飽和水溶液を添加する。該混合物を、酢酸エチルで抽出する。合した有機相を硫酸ナトリウム(Na2SO4)上で乾燥させる。その後に、濾過して、真空下に蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ヘキサン/酢酸エチルの勾配9:1〜1:1を用いて精製して、1.60gの表題化合物が淡黄色の固体として得られる。
Figure 0005305909
C2. (E)−3−(1−フェニルメタンスルホニル−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸 t−ブチルエステル
この化合物の製造に使用される方法は、化合物C1について記載された方法に類似しているが、但し、生成物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ヘキサン/酢酸エチルの勾配8:1〜5:1を用いて精製される。
出発材料:水素化ナトリウム60%(0.240g)、(E)−3−(1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D1)(1.01g)、α−トルエンスルホニルクロリド(1.19g)。反応条件:−30℃、30分;30℃、2.5時間。収量:1.45g、淡黄色の固体。
Figure 0005305909
C3. (E)−3−[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
この化合物の製造に使用される方法は、化合物C1について記載された方法に類似しているが、但し、生成物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、石油エーテル/ジエチルエーテルの勾配7:1〜1:1を用いて精製される。
出発材料:水素化ナトリウム60%(0.207g)、(E)−3−(1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D1)(0.531g)、4−ビフェニルスルホニルクロリド(0.834g)。反応条件:−30℃、10分;−30℃、30分。収量:1.05g、淡黄色の固体。
Figure 0005305909
C4. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
この化合物の製造に使用される方法は、化合物C1について記載された方法に類似しているが、但し、生成物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、石油エーテル/ジエチルエーテルの勾配7:1〜1:1を用いて精製される。出発材料:水素化ナトリウム60%(0.031g)、(E)−3−(1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D1)(0.100g)、4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニルクロリド(0.145g)。反応条件:−30℃、45分;−30℃、2.5時間。収量:0.160g、淡赤色の固体。
Figure 0005305909
C5. (E)−3−(1−[4−(([2−(1H−インドール−2−イル)−エチル]−メチル−アミノ)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸 t−ブチルエステル
1.50gの(E)−3−[1−(4−ブロモメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D2)を、室温で70mlのエタノール中に溶解させる。0.486mlのトリエチルアミンと696mgのω−メチルトリプタミンを添加した後に、それを21時間撹拌する。次いで、該溶液を真空下に蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ヘキサンと酢酸エチルの勾配5:1〜2:1を用いて精製する。収量:1.08g、淡黄色の固体。
C6. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
この化合物の製造に使用される方法は、化合物C5について記載される方法と同様であるが、但し、生成物は、エタノール中で結晶化された。
出発材料:(E)−3−[1−(4−ブロモメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D2)(3.94g)、エタノール(150ml)、ジメチルアミン(1.89g)。
収量:2.19g、淡黄色の固体。
C7. (E)−3−{1−[4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸
化合物D3から出発して、この製造に使用できる方法は、化合物B4について記載された方法と同様である。表題化合物は、トルエンによる洗浄により精製される。
(E)−3−[1−(4−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D4)及び好適なホウ酸誘導体から出発して、以下の化合物C8及びC9は、化合物C10に従って得ることができる。
C8. (E)−3−[1−(4−ピリジン−4−イルフェニルスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
C9. (E)−3−{1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニルスルホニル)−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸 t−ブチルエステル
C10. (E)−3−[1−(4−ピリジン−3−イルフェニルスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
0.18gの(E)−3−[1−(4−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D4)及び62mgの3−ピリジルホウ酸を、10mlのDME中に溶解させる。触媒量のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド及び0.6mlの炭酸ナトリウム水溶液を添加し、そして該混合物を還流温度に一晩加熱する。表題化合物は、クロマトグラフィーによって単離される。
C11. (E)−3−[1−(ビフェニル−3−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル
(E)−3−(1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D1)及び当該技術分野で公知の3−ビフェニルスルホニルクロリドから出発して、表題化合物は、化合物C1について記載されるのと同様又は類似に得ることができる。
C12. (E)−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
(E)−3−(1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D1)及び当該技術分野で公知の5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニルクロリドから出発して、表題化合物は、化合物C1について記載されるのと同様又は類似に得ることができる。
C13. (E)−3−[1−(4−ピラゾール−1−イル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
(E)−3−(1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D1)及び当該技術分野で公知の4−ピラゾール−1−イル−ベンゼンスルホニルクロリドから出発して、表題化合物は、化合物C1について記載されるのと同様又は類似に得ることができる。
C14. (E)−3−{1−[4−(モルホリン−4−イル−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸 t−ブチルエステル
化合物D2及びモルホリンから出発して、表題化合物は、化合物C5について記載されるのと同様に得ることができる。
C15. (E)−3−{1−[4−({[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸
(E)−3−{3−[4−({[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸 t−ブチルエステル(化合物D5)を、ジクロロメタン(50ml)中に溶解させる。次いで、TFAを添加し、そして該混合物を26時間撹拌する。蒸発させた後に、残留物をトルエンで洗浄する。
D1. (E)−3−(1H−ピロール−3−イル)−アクリル酸 t−ブチルエステル
5.29gの水素化ナトリウム60%を、窒素下で−30℃において100mlのテトラヒドロフラン中に懸濁させる。27.81gのt−ブチルジホスホノアセテートを該懸濁液に添加し、そしてゆっくりと室温に加温し、そして30分間撹拌する。その後に、該混合物を−30℃に再冷却し、そして5.24gの1H−ピロール−3−カルバルデヒド(化合物E1)を添加し、そして−30℃で30分間撹拌する。該懸濁液を、ゆっくりと室温で温め、そして200mlのアンモニア水溶液を添加する。次いで、それを、酢酸エチルで抽出する。合した有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下に蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、n−ヘキサン/酢酸エチルのグラジエント2:1〜1:1を用いて精製して、9.68gの表題化合物が淡黄色の固体として得られる。
Figure 0005305909
D2. (E)−3−[1−(4−ブロモメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル
4.25gの水素化ナトリウム(60%濃度)を、300mlのTHF中に窒素下で−30℃において懸濁する。9.78gの(E)−3−(1H−ピロール−3−イル)アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D1)を、該懸濁液に添加し、そしてゆっくりと55分間で室温に加温する。その後に、−30℃に再冷却し、そして13.98gの4−(ブロモメチル)−ベンゼンスルホニルクロリドを添加し、そして45分間撹拌する。次いで、それを室温に加温し、そして2時間撹拌する。0〜5℃に冷却した後に、水を添加する。次いで、該混合物を酢酸エチルで抽出し、そして有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。有機相を真空下に蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ヘキサンと酢酸エチルの勾配9:1〜7:1を用いて精製する。収量:17.21g、淡黄色の固体。
D3. (E)−3−{1−[4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸 t−ブチルエステル
10gの(E)−3−[1−(4−ブロモメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D2)を、アセトン中に溶解させ、そして6.5gのカリウムフタルイミドを添加し、そして該混合物を17.5時間撹拌する。該懸濁液を濾過し、そして生成物は、結晶化によって精製される。
D4. (E)−3−[1−(4−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸 t−ブチルエステル
化合物D1及び4−ブロモ−ベンゼンスルホニルクロリドから出発して、表題化合物は、化合物D2について記載されるのと同様に得ることができる。
D5. (E)−3−{1−[4−({[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ}−メチル)−ベンゼンスルホニル]−1H−ピロール−3−イル}−アクリル酸 t−ブチルエステル
[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミン(化合物E2)(830mg、2.60ミリモル)を、エタノール(200ml)中に溶解させる。(E)−3−[1−(4−ブロモエチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル(化合物D4)(1.01g、2.37ミリモル)を添加し、そして該混合物を43時間撹拌し、そして蒸発させる。残留物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、石油エーテル−エーテル溶出剤を用いて精製する。
D6. (E)−3−[1−(3−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリル酸t−ブチルエステル
化合物D1及び3−ブロモ−ベンゼンスルホニルクロリドから出発して、表題化合物は、化合物D4について記載されるのと同様に得ることができる。
E1. 1H−ピロール−3−カルバルデヒド
4.70gのジメチル−(1H−ピロール−3−イルメチレン)−アンモニウムクロリド(化合物F1)を、5.0%の水酸化ナトリウム水溶液500ml中に溶解させ、そして周囲温度で4時間撹拌する。
その後に、該反応混合物をCH2Cl2で徹底的に抽出する。合した有機相をNa2SO4上で乾燥させる。次いで、濾過し、そして真空下に蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、石油エーテル/ジエチルエーテル(1:1)溶出剤を用いて精製することで、3.01gの表題化合物が淡黄色の固体として得られる。
Figure 0005305909
E2. [2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミン
トリプタミン(3.34g、20.85ミリモル)及びt−ブチルジメチルシリルオキシアセトアルデヒド(2.44g、13.99ミリモル)を、ジクロロメタン(200ml)中に10分間で溶解させる。該混合物を0℃に冷却し、そしてトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(5.38g、25.38ミリモル)を添加する。該混合物を、ゆっくりと室温に加温し、そして18時間撹拌する。次いで水を添加し、その混合物をジクロロメタンで抽出する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン−メタノール溶出剤を用いて精製する。
F1. ジメチル−(1H−ピロール−3−イルメチレン)−アンモニウムクロリド
10.60gの(クロロメチレン)ジメチルアンモニウムクロリド及び6.25gのN−(トリイソプロピルシリル)−ピロールを、200mlのCH2Cl2中に窒素下で0〜5℃において懸濁させる。該懸濁液を60℃に加温し、そして30分間撹拌する。その後に、該混合物を周囲温度に冷却する。該懸濁液を濾過し、そしてジエチルエーテルで洗浄することで、5.67gの表題化合物が灰色の固体として得られる。
Figure 0005305909
粉末X線回折(XRPD):
ここに示されるXRPD(粉末X線回折)測定は、透過Cu Kα、U=40kV、I=30mAで実施する。
表A: 以下のピークを有する結晶多形AのXRPDパターン(相対強度>10)
Figure 0005305909
表B: 以下のピークを有する結晶多形BのXRPDパターン(相対強度>10)
Figure 0005305909
示差走査熱量測定(DSC):
調査されるバッチのDSC走査は、30〜280℃の温度範囲において、TAインスツルメント社製の動的示差走査熱量計(DSC Q1000、取得ソフトウェア:Q Series Explore Advantage for Q−Series Version 2.1.0.240 Thermal Advantage rerease 4.1.0、解析ソフトウェア:Universal Analysis 2000 for Windows 2000/XP v.4.0C)において、パージガスとして乾燥窒素(50mL/分)を用いて、かつ加熱速度10K/分で実施する。DSCサンプル走査を実施する前に、T4P較正(基線、セル定数、初期傾斜、cp定数、インジウム融点温度較正)を実施する。
DSC測定のために、1.5〜2.5mgのサンプル量を、ピンホールなしの標準アルミニウムDSCパン(TAインスツルメント社、パート900779.901、T11128)中に正確に秤量し、そして非気密的に封止する。
表C:約0.9当量のHClを有する結晶多形A
Figure 0005305909
表D:結晶多形B
Figure 0005305909
産業上利用性
本発明による化合物は、ヒストンデアセチラーゼの活性及び機能を阻害することによって有用な薬理学的特性を有する。
ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)は、基質タンパク質内のリジン残基のε−アセチル基に対して活性を有する酵素を意味する。HDACの基質は、ヒストンタンパク質H2A、H2B、H3又はH4及びイソ型であるが、制限されずヒートショックプロテイン90(Hsp90)、チューブリン又は腫瘍抑制タンパク質p53のようなヒストンとは異なるタンパク質基質が存在する。特に、ヒストンデアセチラーゼは、これらの基質タンパク質内のリジン残基のε−アセチル基を加水分解して、リジンの遊離アミノ基を形成することを触媒する。
本発明による化合物によるヒストンデアセチラーゼの阻害は、1種以上のHDACイソ酵素、特に今までに知られるヒストンデアセチラーゼ、すなわちHDAC1、2、3及び8(クラスI)及びHDAC4、5、6、7、10(クラスII)、HDAC11並びにNDA+依存性のクラスIII(Sir2ホモログ)から選択されるイソ酵素の活性及び機能を阻害することを意味する。幾つかの有利な実施態様では、この阻害は、少なくとも約50%、より有利には少なくとも75%、なおも有利には約90%である。有利には、この阻害は、特定のヒストンデアセチラーゼクラス(例えばHDACのクラスI酵素)、非常に高い病態生理学的関連性のイソ酵素の選択(例えばHDAC1、2、3酵素)又は単独のイソ酵素(例えばHDAC1酵素)に特異的である。ヒストンデアセチラーゼインヒビターという用語は、ヒストンデアセチラーゼと相互作用が可能であり、かつその活性、特に酵素活性を阻害することが可能な化合物の特定に使用される。この文脈で、"ヘッドグループ"は、ヒストンデアセチラーゼインヒビター内で、酵素の活性部位、例えばZn2+イオンと相互作用することを担う残基を規定している。
ヒストンデアセチラーゼの阻害は、種々の形式及び酵素活性源の生化学的アッセイで測定される。HDAC活性は、核抽出物又は細胞抽出物から得られるか、又は大腸菌、昆虫細胞又は哺乳類細胞中での規定のHDACイソ酵素の異種発現によって得られる。HDACイソ酵素は、多タンパク質複合体で活性であり、ホモダイマーとヘテロダイマーを形成するので、ヒトの癌細胞、例えばヒトの子宮頸癌細胞系統のHeLaから得られた核抽出物が好ましい。これらの核抽出物は、クラスIとクラスIIの酵素を含有するが、クラスI酵素に富んでいる。組み換えHDACイソ酵素の発現のために、HEK293細胞のような哺乳動物発現系が好ましい。HDACイソ酵素は、FLAGエピトープのようなアフィニティータグとの融合タンパク質として発現される。アフィニティークロマトグラフィーによって、タグ付けされたタンパク質は、単独で又は内因性タンパク質(例えば他のHDACイソ酵素及びコアクチベーター/プラットフォームタンパク質)との複合体において精製される。生化学的アッセイは、よく説明されており、かつ当業者によく知られている。基質としては、ヒストンタンパク質、ヒストンタンパク質から得られるペプチド又は他のHDAC基質並びにアセチル化されたリジンミメティックスが使用される。一つの有利な混雑したHDAC基質は、蛍光体7−アミノメチルクマリン(AMC)と結合されたトリペプチドAc−NH−GGK(Ac)である。
本発明は、更に、本発明による化合物を、細胞及び組織においてヒストンデアセチラーゼ活性を阻害して、基質タンパク質の過剰アセチル化を引き起こし、そして機能的結果として、例えば遺伝子発現の誘導又は抑制、タンパク質分解の誘導、細胞周期停止、分化の誘発及び/又はアポトーシスの誘発を引き起こすために用いる使用に関する。
ヒストンデアセチラーゼインヒビターの細胞活性は、ヒストンデアセチラーゼ阻害に関連する任意の細胞性効果、特にタンパク質過剰アセチル化、転写抑制及び転写活性化、アポトーシス、分化及び/又は細胞毒性の誘発を意味する。
用語"アポトーシスの誘導"とそれに似た用語は、接触した細胞においてプログラムされた細胞死が引き起こされる化合物を特定するのに使用される。アポトーシスは、接触した細胞内での複雑な生化学的事象、例えばシステイン特異的プロテイナーゼ("カスパーゼ")の活性化及びクロマチンの断片化によって定義される。該化合物と接触した細胞におけるアポトーシスの誘導は、必ずしも細胞増殖又は細胞分化の阻害と結びつかない。有利には、増殖、分化の誘導及び/又はアポトーシスの誘導は、異常細胞増殖を伴う細胞に特異的である。
一般に"細胞毒性"は、哺乳動物細胞、特にヒトの癌細胞において、インビトロで、増殖を停止させること及び/又はアポトーシス性細胞死を誘導することを意味する。
"分化の誘導"は、G0における可逆的又は不可逆的な細胞周期停止と、一定の特定された正常な細胞型又は組織に典型的な遺伝子のサブセットの再発現(例えば乳癌細胞での乳脂肪タンパク質及び脂肪の再発現)とに導く細胞の再プログラミングの過程として定義される。
細胞増殖、アポトーシス又は分化の定量のためのアッセイは、専門家及び当業者によく知られている。例えば、代謝活性は、細胞増殖と結びついており、その活性は、Alamar Blue/Resazurinアッセイ(O'Brian et al.Eur j Biochem 267,5421−5426,2000)を用いて定量され、かつアポトーシスの誘導は、ロシェ社により販売される細胞死検出ELISAを用いてクロマチン断片化を測定することによって定量される。HDAC基質の過剰アセチル化の測定のための細胞アッセイの例は、ウェスタンブロットによる特異抗体を用いたコアヒストンアセチル化の測定によるか、それぞれの反応性プロモーター又はプロモーターエレメント(例えばp21プロモーター又は反応性エレメントとしてのsp1部位)を用いたレポーター遺伝子アッセイによるか、又は最後に、これもコアヒストンタンパク質についてのアセチル化特異抗体を用いた画像解析により特定される。
本発明による化合物は、それに反応性の疾病、例えば以下に挙げる任意の疾病の治療に有用なHDAC阻害活性、抗増殖活性及び/又はアポトーシス誘導活性のため産業上利用可能である。
本発明は、更に、細胞新形成の阻害、治療、改善又は予防のための方法であって有効量の本発明による化合物をかかる治療が必要な哺乳動物、特にヒトに投与することによる方法に関する。"新形成"は、異常細胞増殖及び/又は異常細胞生存及び/又は分化の妨害を示す細胞によって定義される。新形成という用語は、"良性新形成"を含み、これは、インビボで攻撃的な転移をする腫瘍を形成できない細胞の過剰増殖によって説明され、かつ前記用語は、それに対して、"悪性新形成"を含み、これは、全身性疾病を引き起こすことができる、例えば離れた器官に腫瘍転移を形成しうる多くの細胞性及び生化学的な異常性を有する細胞によって説明される。
本発明による化合物は、有利には、離れた器官又は組織に最終的に転移する腫瘍細胞に特徴付けられる悪性新形成(癌としても記載される)の治療に使用される。本発明のN−スルホニルピロール誘導体で治療される悪性新生物の例は、充実性腫瘍と血液学的腫瘍を含む。充実性腫瘍は、胸部、膀胱、骨、脳、中枢神経系及び末梢神経系、結腸、内分泌腺(例えば甲状腺及び副腎皮質)、食道、子宮内膜、生殖細胞、頭部及び頚部、腎臓、肝臓、肺、喉頭及び下咽頭の腫瘍、中皮腫、卵巣、膵臓、前立腺、直腸、腎臓、小腸、軟部組織、精巣、胃、皮膚、尿管、膣及び肛門の腫瘍によって例示される。悪性新形成は、網膜芽腫及びウィルムス腫瘍によって例示される遺伝性癌を含む。更に、悪性新形成は、前記の器官における一次腫瘍と別の器官における相応の二次腫瘍("腫瘍転移")を含む。血液学的腫瘍は、白血病及びリンパ腫の進行性形及び無痛性形、すなわち非ホジキン病、慢性及び急性の骨髄性白血病(CML/AML)、急性のリンパ芽球性白血病(ALL)、ホジキン病、多発性骨髄腫及びT細胞リンパ腫によって例示される。また骨髄異形成症候群、形質細胞新形成、経産婦腫瘍性症状、未知の原発部位の癌並びにAIDS関連悪性疾患が含まれる。
癌疾患並びに悪性新生物は、離れた器官に転移を形成することを必ずしも必要としないことに留意すべきである。一定の腫瘍は、その一次器官にそれらの攻撃的な増殖特性を通じて破壊的な作用を発揮する。これらは、組織及び器官の構造の破壊をもたらし、最終的に器官に割り当てられた機能の不全を引き起こすことがある。
腫瘍細胞増殖は、通常の細胞挙動と器官機能をもたらすこともある。例えば新生血管の形成は血管新生として記載される過程であり、これは腫瘍又は腫瘍転移によって誘発される。本発明による化合物は、良性の細胞増殖又は腫瘍細胞増殖によって引き起こされる病態生理学的な関連過程、例えば制限されないが、血管内皮細胞の非生理学的増殖による血管新生の治療のために産業上利用可能である。
標準的な癌療法の屡々起こる不具合について、薬剤耐性が特に重要である。この薬剤耐性は、種々の細胞性及び分子性の機構、例えば薬剤流出ポンプの過剰発現又は細胞標的タンパク質又は染色体転座によって形成される融合タンパク質内の突然変異によって引き起こされる。本発明による化合物の産業上利用可能性は、患者の第一選択薬試験に制限されるものではない。癌化学療法薬又は標的特異的な抗癌剤に耐性を有する患者を、例えば第二又は第三選択薬試験周期用の化合物での治療のために改めることが可能である。顕著な一例は、レチノイドによる標準的な治療に耐性を持った、PML−RARα融合タンパク質を有する急性前骨髄球性白血病患者によって特定される。これらの患者は、本発明による化合物のようなHDACインヒビターでの治療によってレチノイドに対して再感作させることができる。
更に、本発明は、ヒストンデアセチラーゼインヒビター治療に感受性な細胞性新形成とは異なる疾病を有する哺乳動物、特にヒトの治療方法において、前記の哺乳動物に薬理学的に有効で、かつ治療学的に有効で許容される量の本発明による化合物を投与することを含む方法を提供する。これらの非悪性疾患は、
(i)関節症及び骨病理学的症状又は疾病、例えばリウマチ様関節炎、変形性関節症、痛風、多発関節炎及び乾癬性関節炎、
(ii)全身性エリテマトーデス及び移植拒絶反応のような自己免疫疾患、
(iii)過剰増殖性疾患、例えば血管増殖疾患、アテローム性動脈硬化症及び再狭窄のような平滑筋細胞増殖、
(iv)急性及び慢性の炎症症状又は疾病及び皮膚症状、例えば潰瘍性結腸炎、クローン病、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、嚢胞性線維症、慢性気管支炎及び喘息、
(v)子宮内膜症、子宮類線維腫、子宮内膜増殖症及び良性前立腺肥大症、
(vi)心不全、
(vii)HIV感染症のような免疫抑制症状の阻害、
(viii)パーキンソン病、アルツハイマー病又はポリグルタミン関連疾患のような神経病理学的疾患、
(ix)遺伝子治療における内因性遺伝子発現の増強並びに導入遺伝子発現の強化による治療に改めることが可能な病理学的症状
を含む。
本発明による化合物は、前記の良性及び悪性の挙動の疾病、例えば(過剰)増殖性の疾病及び/又はアポトーシスの誘導に反応を示す疾患及び/又は細胞分化に反応を示す疾患、例えば良性又は悪性の新形成、特に癌、例えば前記の癌疾病のいずれかを治療、予防又は改善するために産業上利用可能であってよい。
本願に挙げられる特性、機能及び有用性の関連において、本発明による化合物は、それらと関連する有用かつ所望の効果、例えば低い毒性、優れた一般的な生物学的利用能(例えば良好な腸内吸収)、優れた治療ウィンドウ、重篤な副作用の不在及び/又はそれらの治療的かつ製剤的な適性に関連する更なる有用な効果の点で卓越していることが見込まれる。
本発明による結晶性の化合物、例えば本発明による結晶性の塩は、特にこれらの化合物が、特定の結晶形(結晶多形)である場合に、任意の非晶質形のそれとは異なる所望の生理化学的特性を有することが期待され、かつ係る特性は、化学的な及び固体状態の安定性に有用な影響を及ぼすことがあり、同様に商業的規模での化学的な及び製剤学的な加工、製剤化及び機械的取り扱いに有用な影響を及ぼすことがある。従って、これらの結晶性化合物は、産業上実現味のある及び製剤学的に認容性の医薬組成物又は剤形の製造に特に適しうる。
本発明は、結晶形における本発明による化合物を提供する。
また本発明は、本発明による化合物であって、精製形又は実質的に純粋形で、例えば当該技術分野で公知の方法により測定されて、約50質量%より高い、より厳密には約60質量%、より厳密には約70質量%、より厳密には約80質量%、より厳密には約90質量%、より厳密には約95質量%、より厳密には約97質量%、より厳密には約99質量%の純度で単離された、それらの結晶形を含む化合物を提供する。
また本発明は、本発明による結晶性の化合物であって、実質的に純粋形で、例えば当該技術分野で公知の方法により、例えばXRPDにより測定されて、約50質量%より高い、より厳密には約60質量%、より厳密には約70質量%、より厳密には約80質量%、より厳密には約90質量%、より厳密には約95質量%、より厳密には約97質量%、より厳密には約99質量%の純度で単離された本発明による化合物を提供する。この関連において、本発明は、本発明による結晶性化合物であって、その特定の結晶多形を含み、実質的に非晶質材料を欠く化合物を提供する。例えば約50質量%未満、より厳密には40質量%未満、より厳密には30質量%未満、より厳密には20質量%未満、より厳密には10質量%未満、より厳密には5質量%未満、より厳密には3質量%未満、より厳密には1質量%未満が、当該技術分野で公知の方法によって、例えばXRPDによって測定される、それぞれの化合物の非晶質形である。
また本発明は、本発明による化合物の特定の結晶多形であって、実質的に純粋形で、例えば当該技術分野で公知の方法により、例えばXRPDにより測定されて、約60質量%より高い、より厳密には約70質量%、より厳密には約80質量%、より厳密には約90質量%、より厳密には約95質量%、より厳密には約97質量%、より厳密には約99質量%の純度における結晶多形を提供する。
また本発明は、本発明による化合物の特定の結晶多形であって、実質的に純粋形で、例えば当該技術分野で公知の方法により、例えばXRPDにより測定されて、約40質量%未満、より厳密には約30質量%、より厳密には約20質量%、より厳密には約10質量%、より厳密には約5質量%、より厳密には約3質量%、より厳密には約1質量%が、前記の結晶多形でない結晶多形を提供する。
従って、本発明は、他の結晶形を実質的に欠く、本発明による化合物の特定の結晶多形を提供する。
また、本発明は、製剤学的に認容性の形における、それらの結晶形を含む本発明による化合物を提供する。
また、本発明は、粉砕可能であるか又は粉砕された形における、製剤学的に認容性の形における、それらの結晶形を含む本発明による化合物を提供する。
また、本発明は、固形の製剤学的に認容性の形、特に固形経口剤形、例えば錠剤及びカプセル剤における、それらの結晶形を含む本発明による化合物を提供する。
更に本発明は前記の疾患の1つ以上に罹患するヒトを含む哺乳動物の治療のための方法に関する。該方法は、ヒストンデアセチラーゼの阻害と、一般に、タンパク質アセチル化の変更によって機能し、種々の細胞性効果を誘導し、特に遺伝子発現の誘導又は抑制を誘導し、細胞増殖停止、細胞分化の誘導及び/又はアポトーシスの誘導を引き起こす、本発明による化合物1種以上を薬理学的に有効で、かつ治療学的に有効かつ許容可能な量で、かかる治療を必要とする被験体に投与することを特徴とする。
更に、本発明は、ヒストンデアセチラーゼの阻害に応答性又は感受性の疾病及び/又は疾患、特に前記の疾病、例えば細胞性新生物又は前記の細胞性新生物とは異なる疾病をそれらを患う哺乳動物、例えばヒトにおいて治療するための方法において、それを必要とする哺乳動物に、薬理学的に有効で、かつ治療学的に有効かつ許容可能な量の本発明による化合物1種以上を投与することを含む方法を含む。
更に本発明は、前記の疾病、特に癌において、インビボで、タンパク質アセチル化、遺伝子発現、細胞増殖、細胞分化及び/又はアポトーシスを変更するのに有用な治療方法において、かかる治療を必要とする被験体に、ヒストンデアセチラーゼの阻害により機能する、本発明による化合物1種以上の薬理学的に有効で、かつ治療学的に有効かつ許容可能な量を投与することを含む方法を含む。
更に、本発明は、細胞と前記の本発明による化合物とを接触させることによって同種又は異種のプロモーター活性を調節するための方法を提供する。
更に、本発明は、疾病、特に前記の疾病を、それを患う哺乳動物、例えばヒトにおいて治療するための方法において、それを必要とする前記の哺乳動物に、治療学的に有効かつ許容可能な量の1種以上の本発明による化合物を、場合により1種以上の更なる治療剤、例えば以下に挙げる治療剤と同時に、連続的に又はそれとは別個に投与することを含む方法を含む。
更に、本発明は、本発明による化合物を、前記の疾病、疾患、病気及び/又は症状の治療及び/又は予防のために使用される医薬品組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に、本発明は、本発明による化合物を、ヒストンデアセチラーゼの阻害に応答性又は感受性の疾病及び/又は疾患、特に前記の疾病、例えば細胞性新生物又は前記の細胞性新生物とは異なる疾病の治療及び/又は予防のために使用される医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に、本発明は、本発明による化合物を、ヒストンデアセチラーゼ阻害活性を有する医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に、本発明は、本発明による化合物を、細胞性新生物、例えば良性又は悪性の新生物、例えば癌の抑制又は治療のための医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に、本発明は、本発明による化合物を、異常細胞増殖の停止に反応を示す疾病、例えば良性又は悪性の挙動の(過剰)増殖性の疾病、例えば前記の疾病のいずれか、特に癌、例えば前記の癌疾病のいずれかを治療、予防又は改善するために使用できる医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に本発明は、本発明による化合物を、アポトーシスの誘導に反応を示す疾患、例えば前記の疾病のいずれか、特に癌、例えば前記の癌疾病のいずれかの治療、予防又は改善のために使用できる医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に本発明は、本発明による化合物を、分化の誘導に反応を示す疾患、例えば前記の疾病のいずれか、特に癌、例えば前記の癌疾病のいずれかの治療、予防又は改善のために使用できる医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に本発明は、本発明による化合物を、良性又は悪性の新生物、特に癌、例えば前記の癌疾病のいずれかの治療、予防又は改善のために使用できる医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に、本発明は、本発明による化合物を、細胞性新形成とは異なり、ヒストンデアセチラーゼインヒビター治療に感受性の疾病、例えば前記の非悪性疾患の治療のための医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に、本発明は、ヒストンデアセチラーゼ活性の阻害をその阻害及びその機能的な結果に反応性の疾病の治療において行うための医薬組成物の製造のために、本発明による化合物を用いる使用に関する。
更に、本発明は、哺乳動物、特にヒトの患者における前記の疾病、疾患、病気及び/又は症状を治療、予防又は改善のための方法において、薬理学的に有効で、かつ治療学的に有効かつ許容可能な量の本発明による化合物1種以上を、それを必要とする前記の動物に投与することを含む方法に関する。
更に本発明は疾病、特に前記の疾病の治療及び/又は予防における使用のための本発明による化合物に関する。
更に本発明は、1種以上の本発明による化合物と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤を含有する医薬品組成物に関する。
更に本発明は、1種以上の本発明による化合物と製剤学的に認容性の助剤及び/又は賦形剤を含有する医薬組成物に関する。
更に、本発明は、本発明による1種以上の化合物と、製剤学的に認容性の希釈剤、賦形剤及び/又は担体とを含有する、良性又は悪性の挙動の(過剰)増殖性の疾病及び/又はアポトーシスの誘導に反応を示す疾患、例えば良性又は悪性の新形成、例えば癌、例えば前記の癌疾病のいずれかを治療、予防又は改善するための組合せ物に関する。
更に本発明は、ヒストンデアセチラーゼ阻害活性を有する本発明による医薬品組成物に関する。
更に本発明は、アポトーシス誘導活性を有する本発明による医薬品組成物に関する。
更に本発明は、抗増殖活性を有する本発明による医薬組成物に関する。
更に本発明は、細胞分化誘導活性を有する本発明による医薬組成物に関する。
更に、本発明は、本発明による化合物1種以上と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤とを含有する医薬組成物を、前記の疾病の治療及び/又は予防で使用するための医薬品、例えば市販パッケージの製造において用いる使用に関する。
更に、本発明は、包装材料及びその包装材料中に包含される医薬品からなる製品であって、該医薬品はヒストンデアセチラーゼの効果を阻害するため、ヒストンデアセチラーゼに媒介される疾患の症状の改善のために治療学的に有効であり、かつ該包装材料は、該医薬品がヒストンデアセチラーゼに媒介される疾患の予防又は治療のために有用である旨を示すラベル又は添付文書を含み、かつ前記の医薬品が本発明による少なくとも1種の化合物を含有する製品に関する。包装材料、ラベル及び添付文書は、その他の点で、関連の利用性を有する医薬品のための標準的な包装材料、ラベル及び添付文書として一般に考慮されるものに対応又は類似している。
本発明による医薬組成物は、自体公知かつ当業者によく知られた方法によって製造される。医薬組成物としては、本発明による化合物(=有効化合物)はそれ自体で、又は有利には適当な医薬品助剤及び/又は賦形剤と組み合わせて、例えば錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、カプレット剤、坐剤、パッチ剤(例えばTTS)、乳剤、懸濁剤、ゲル剤又は液剤の形で使用され、その際、有効化合物の含有率は有利には0.1〜95%であり、かつ助剤及び/又は賦形剤の適当な選択によって、有効化合物に厳密に適合された、及び/又は作用の所望の開始に厳密に適合された医薬品投与形(例えば遅延放出形又は腸溶形)を達成できる。
当業者はその専門知識により所望の医薬品製剤に適した助剤、ビヒクル、賦形剤、希釈剤、担体又はアジュバントに精通している。溶剤、ゲル形成剤、軟膏基材及び他の有効化合物の他に、賦形剤、例えば酸化防止剤、分散剤、乳化剤、保存剤、溶解剤、着色剤、錯化剤又は侵透促進剤を使用してよい。
治療されるべき又は予防されるべき特定の疾病によっては、その疾病を治療又は予防するのに通常投与される付加的な治療的活性剤を場合により同時投与してよい。本願で使用される場合に、特定の疾病を治療又は予防するのに通常投与される付加的な治療的活性剤は、治療される疾病に好適であるとして知られている。
例えば、本発明による化合物を、前記の疾病の治療に使用される1種以上の標準的な療法剤又は放射線と組み合わせてもよい。特定の一実施態様においては、本発明による化合物を、1種以上の当該技術分野で公知の抗癌剤、例えば1種以上の当該技術分野で公知の化学療法薬及び/又は標的特異的な抗癌剤、例えば以下に記載されるものの1つ以上及び/又は放射線と組み合わせることができる。
組み合わせ療法で頻繁に使用される公知の化学療法抗癌剤の例は、これらに制限されないが、(i)アルキル化剤/カルバミル化剤、例えばシクロホスファミド(エンドキサン(登録商標))、イフォスファミド(ホロキサン(登録商標))、チオテパ(チオテパレダーレ(登録商標))、メルファラン(アルケラン(登録商標))又はクロロエチルニトロソウレア(BCNU);(ii)白金誘導体、例えばシスプラチン(プラチネックス(登録商標)BMS)、オキサリプラチン、サトラプラチン又はカルボプラチン(カルボプラット(登録商標)BMS);(iii)有糸分裂インヒビター/チューブリンインヒビター、例えばビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン)、タキサン類、例えばパクリタキセル(タキソール(登録商標))、ドセタキセル(タキソテレ(登録商標))及び類似体並びにその新規の製剤及びコンジュゲート、エポチロン、例えばエポチロンB(パツピロン(登録商標))、アザエポチロン(イクサベピロン(登録商標))又はZK−EPO、全合成エポチロンB類似体;(iv)トポイソメラーゼインヒビター、例えばアントラサイクリン類(例えばドキソルビシン/アドリブラスチン(登録商標))、エピポドフィロトキシン類(例えばエトポシド/エトポフォス(登録商標))及びカンプトテシン及びカンプトテシン類似体(例えばイリノテカン/カンプトサール(登録商標)又はテポテカン/ハイカムチン(登録商標));(v)ピリミジンアンタゴニスト、例えば5−フルオロウラシル(5−FU)、カペシタビン(キセロダ(登録商標))、アラビノシルシトシン/シタラビン(アレキサン(登録商標))又はゲムシタビン(ゲムザール(登録商標));(vi)プリンアンタゴニスト、例えば6−メルカプトプリン(プリネトール(登録商標))、6−チオグアニン又はフルダラビン(フルダラ(登録商標))及び最後に(vii)葉酸アンタゴニスト、例えばメトトレキセート(ファルミトレキセート(登録商標))又はペメトレキセド(アリムタ(登録商標))を含む。
実験的及び標準的癌療法で使用される標的特異的抗癌剤クラスの例は、これらに制限されないが、(i)キナーゼインヒビター、例えばイマチニブ(グリベック(登録商標))、ZD−1839/ゲフィチニブ(イレッサ(登録商標))、Bay43−9006(ソラフェニブ、ネキサバール(登録商標))、SU11248/スニチニブ(ステント(登録商標))又はOSI−774/エルロチニブ(タルセバ(登録商標))、ダサチニブ(スプリセル(登録商標))、ラパチニブ(タイケルブ(登録商標))又は以下参照、バタラニブ、バンデタニブ(ザクチマ(登録商標))又はパゾパニブ;(ii)プロテアソームインヒビター、例えばPS−341/ボルテゾニブ(ベルカデ(登録商標));(iii)ヒートショックタンパク質90インヒビター、例えば17−アリルアミノゲルダナマイシン(17−AAG);(iv)血管標的剤(VAT)、例えばコンブレタスタチンA4リン酸又はAVE8062/AC7700及び抗脈管形成剤、例えばVEGF抗体、例えばベバシズマブ(アバスチン(登録商標))又はKDRチロシンキナーゼインヒビター、例えばPTK787/ZK222584(バタラニブ)又はバンデタニブ(ザクチマ(登録商標))又はパゾパニブ;(v)モノクローナル抗体、例えばトラスツズマブ(ヘルセプチン(登録商標))又はリツキシマブ(マブテラ/リツキサン(登録商標))又はアレムツツマブ(キャンパス(登録商標))又はトシツマブ(ベキサール(登録商標))又はC225/セツキシマブ(エルビタックス(登録商標))又はアバシン(前記参照)又はパニツムマブ並びに突然変異体及びモノクローナル抗体のコンジュゲート、例えばゲムツツマブ オゾガマイシン(ミロタルグ(登録商標))又はイブリツモマブ チウキセタン(ゼバリン(登録商標))及び抗体フラグメント;(vi)オリゴヌクレオチド系治療薬、例えばG−3139/オブリメルセン(ゲナセンス(登録商標));(vii)Toll様レセプター/TLR9アゴニスト、例えばプロムン(登録商標)、TLR7アゴニスト、例えばイミキモッド(アルダラ(登録商標))又はイサトリビン及びその類似体、又はTLR7/8アゴニスト、例えばレシキモッド並びにTLR7/8アゴニストとしての免疫刺激性RNA;(viii)プロテアーゼインヒビター(ix)ホルモン療法剤、例えば抗エストロゲン類(例えばタモキシフェン又はラロキシフェン)、抗アンドロゲン類(例えばフルタミド又はカソデックス)、LHRH類似体(例えばロイプロリド、ゴセレリン又はトリプトレリン)及びアロマターゼインヒビターを含む。
組合せ療法のために使用できる他の公知の標的特異的な抗癌剤は、ブレオマイシン、レチノイド類、例えばオール−トランスレチノイン酸(ATRA)、DNAメチルトランスフェラーゼインヒビター、例えば2−デオキシシチジン誘導体のデシタビン(ドカゲン(登録商標))及び5−アザシチジン、アラノシン、サイトカイン類、例えばインターロイキン−2、インターフェロン類、例えばインターフェロンα2又はインターフェロン−γ、デス受容体アゴニスト、例えばTRAIL、DR4/5アゴニスト抗体、FasL及びTNF−Rアゴニスト(例えばTRAIL受容体アゴニスト、例えばマパツムマブ又はレキサツムマブ)及び最後に、本発明による化合物とは異なるヒストンデアセチラーゼインヒビター、例えばSAHA、PXD101、MS275、MGCD0103、デプシペプチド/FK228、NVP−LBH589、NVP−LAQ824、バルプロ酸(VPA)及びブチラート類を含む。
本願で述べる同時療法において本発明による化合物と組み合わせて使用するための抗癌剤の例としては、これらに制限されないが、以下の任意の薬剤
5FU、アクチノマイシンD、アバレリックス、アブシキシマブ、アクラルビシン、アダパレン、アレムツズマブ、アルトレタミン、アミノグルテチミド、アミプリローズ、アムルビシン、アナステロゾール、アンシタビン、アルテミシニン、アザチオプリン、バシリキシマブ、ベンダムスチン、ベバシツマブ、ベキサール、ビカルタミド、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブロクスリジン、ブスルファン、キャンパス、カペシタビン、カルボプラチン、カルボクオン、カルムスチン、セトロレリックス、クロラムブシル、クロロメチン、シスプラチン、クラドリビン、クロミフェン、シクロホスファミド、ダカルバジン、ダクリズマブ、ダクチノマイシン、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デスロレリン、デキシラゾキサン、ドセタキセル、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ドロロキシフェン、ドロスタノロン、エデルフォシン、エフロルニチン、エミテフール、エピルビシン、エピチオスタノール、エプタプラチン、エルビツックス、エルロチニブ、エストラムスチン、エトポシド、エキセメスタン、ファドロゾール、フィナステリド、フロクスリジン、フルシトシン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルタミド、フォルメスタン、フォスカルネット、フォスフェストロール、フォテムスチン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ジェナセンス、ゲムシタビン、グリベック、ゴセレリン、グスペリムス、ヘルセプチン、イダルビシン、イドクスリジン、イフォスファミド、イマチニブ、イムプロスルファン、インフリキシマブ、イリノテカン、イキサベピロン、ランレオチド、ラパチニブ、レトロゾール、ロイプロレリン、ロバプラチン、ロムスチン、ルプロリド、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキセート、メツレデパ、ミボプラチン、ミフェプリストン、ミルテフォシン、ミリモスチム、ミトグアゾン、ミトラクトール、ミトマイシン、ミトキサントロン、ミゾリビン、モテキサフィン、マイロターグ、ナルトグラスチム、ネバズマブ、ネダプラチン、ニルタミド、ニムスチン、オクトレオチド、オルメロキシフェン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリビズマブ、パニツムマブ、パツピロン、パゾパニブ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド、ペンテトレオチド、ペントスタチン、ペルフォスファミド、ピポスルファン、ピラルビシン、プリカマイシン、プレドニムスチン、プロカルバジン、プロパゲルマニウム、塩化プロスピジウム、ラロキシフェン、ラルチトレキセド、ラニムスチン、ランピルナーゼ、ラスブリカーゼ、ラゾキサン、リツキシマブ、リファンピシン、リトロスルファン、ロムルチド、ルボキシスタウリン、サルグラモスチム、サトラプラチン、シロリムス、ソブゾキサン、ソラフェニブ、スピロムスチン、ストレプトゾシン、スニチニブ、タモキシフェン、タソネルミン、テガフール、テモポルフィン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、チオテパ、チマルファシン、チアミプリン、トポテカン、トレミフェン、トレイル、トラスツズマブ、トレオスルファン、トリアジクオン、トリメトレキセート、トリプトレリン、トロフォスファミド、ウレデパ、バルルビシン、バタラニブ、バンデタニブ、ベルテポルフィン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ボロゾール及びゼバリンが挙げられる。
本発明による化合物の組み合わせ相手として本願に上述した抗癌剤は、その製剤学的に認容性の誘導体、例えばその製剤学的に認容性の塩を含むことを意図する。
当業者は、その専門知識に基づいて、同時投与される付加的な治療剤の種類、全日用量及び投与形を認識している。前記の全日用量は広い範囲で変更できる。
本発明の実施において、前記の詳細、特性又は使用目的に応じて、本発明による化合物は、組合せ療法において、別々に、連続的に、同時に、併用して又は時間的にずらして(例えば組合せ単位投与形として、別々の単位投与形として、隣接した不連続な単位投与形として、固定組合せ物又は非固定組合せ物として、小分けキットとして又は混合物として)、1種以上の標準的な治療薬、特に当該技術分野で公知の化学療法薬剤及び/又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の抗癌剤のいずれかと一緒に投与することができる。
従って、本発明の更なる態様は、本発明による化合物である第一の有効成分、当該技術分野で公知の標準的な治療剤、特に当該技術分野で公知の化学療法薬剤又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の治療剤の1つである第二の有効成分及び場合により薬理学的に認容性の担体、希釈剤及び/又は賦形剤を含有し、療法において、例えば患者においてHDACインヒビター治療に反応性の疾病、例えば、前記の疾病、疾患又は病気を治療、予防又は改善するために、連続的に、別々に、同時に又は時間的にずらして任意の順序で使用するための組合せ物又は医薬組成物である。
この文脈で、更に、本発明は、本発明による化合物少なくとも1種である第一の有効成分と、当該技術分野で公知の標準的な治療剤、例えば当該技術分野で公知の抗癌剤、例えば本願で前記の治療剤1種以上である第二の有効成分とを含有し、療法において、例えば本願で述べたあらゆる疾病の療法において、別々に、連続的に、同時に、併用して又は時間的にずらして使用するための組合せ物に関する。
本発明による用語"組合せ物"は、固定組合せ物、非固定組合せ物又は小分けキットとして存在してよい。
"固定組合せ物"は、前記の第一の有効成分と第二の有効成分とが1つの単位用量で又は単一物で一緒に存在する組合せ物として定義される。"固定組合せ物"の一例は、前記の第一の有効成分と前記の第二の有効成分とが、例えば一製剤中に同時の投与のために混合物で存在する医薬組成物である。"固定組合せ物"のもう一つの例は、前記の第一の有効成分と前記の第二の有効成分とが、混合されることなく1つの単位で存在する医薬品組合せ物である。
"小分けキット"は、前記の第一の有効成分と前記の第二の有効成分とが1単位より多くで存在する組合せ物として定義される。"小分けキット"の一例は、前記の第一の有効成分と前記の第二の有効成分とが別々に存在する組合せ物である。小分けキットの成分は、別々に、連続的に、同時に、併用して又は時間的にずらして投与してよい。
本発明による組合せ物又は小分けキットの第一の有効成分と第二の有効成分は、組合せ療法において、同時に、連続的に、別々に又は時間的にずらして使用するために後に一緒にされる別々の製剤(すなわち互いに独立している)として提供することができ、又は組合せ療法において、同時に、併用して、連続的に、別々に又は時間的にずらして使用するための組合せパッケージの別々のコンポーネントとして一緒に包装され一緒に存在することができる。
本発明による組合せ物又は小分けキットの第一の有効成分と第二の有効成分の医薬製剤の型は同様であってよい、すなわち両方の成分は、別々の錠剤又はカプセル剤で製剤されているか、又は前記の医薬製剤の型は異なってよい、すなわち異なる投与形に適合せることができる、例えば一方の有効成分を錠剤又はカプセル剤として製剤し、もう一方を、例えば静脈内投与用に製剤する。
本発明による組合せ物、組成物又はキットの第一の有効成分と第二の有効成分の量は、一緒になって、ヒストンデアセチラーゼの阻害に反応を示す又は感受性の疾病、特に前記の疾病の1つ、例えば良性又は悪性の新生物、特に癌、例えば本願に挙げられる癌疾病のいずれかの治療、予防又は改善のために治療学的に有効な量を含んでよい。
従って、本発明の更なる態様は、本発明によるN−スルホニルピロール誘導体又はそれらの塩1種以上及び当該技術分野で公知の標準的な治療剤、特に当該技術分野で公知の化学療法薬剤又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の治療剤1種以上を非固定形で含有し、療法において、例えば患者においてHDACインヒビター治療に応答性の疾病、例えば、前記の疾病、疾患又は病気を治療、予防又は改善するために、連続的に、別々に、同時に又は時間的にずらして任意の順序で使用するための組合せ物である。場合により、前記の組合せ物は、療法におけるその使用のための説明書を有する。
本発明の更なる態様は、本発明による化合物である第一の有効成分である第一の有効成分と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤の調剤、当該技術分野で公知の治療剤、特に抗癌剤、例えば前記の治療剤の1つである第二の有効成分と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤の調剤、及び場合により、療法において、例えば良性新生物及び悪性新生物又はヒストンデアセチラーゼの阻害に応答性又は感受性の細胞性新生物とは異なる疾病を治療するために、同時に、連続的に、別々に又は時間的にずらして使用することについての説明書を有する組合せ調剤、例えば小分けキットである。
本発明の更なる態様は、前記のスルホニルピロール誘導体又はその塩である第一の有効成分の投与単位、当該技術分野で公知の標準的な治療剤、特に抗癌剤、例えば前記の治療剤の1つである第二の有効成分の投与単位、及び場合により、療法において、例えばヒストンデアセチラーゼの阻害に反応性又は感受性の疾患、例えば良性新生物又は悪性新生物、例えば癌の治療のために、同時に、連続的に又は別々に使用することについての説明書を有する小分けキットである。
本発明の更なる態様は、本発明による化合物1種以上又は該化合物を含有する医薬組成物1種以上;及び1種以上の当該技術分野で公知の治療剤、特に当該技術分野で公知の抗癌剤又は該治療剤、例えば前記の治療剤を含有する医薬組成物1種以上を有し、療法において、例えば前記の疾病、特に癌の治療のために、同時に、連続的に又は別々に使用するための医薬製品である。場合により、この医薬製品は、前記の治療で使用するための説明書を有する。
この関連で、本発明は更に、ヒストンデアセチラーゼ阻害活性を有する本発明による組合せ物、組成物、製剤、調剤又はキットに関する。
本発明の更なる態様は、本発明によるN−スルホニルピロール誘導体又はそれらの塩である第一の有効成分、当該技術分野で公知の標準的な治療剤、特に当該技術分野で公知の化学療法剤又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の治療剤の1つである第二の有効成分、及び場合により薬理学的に認容性の担体、希釈剤又は賦形剤を、混合物として含有する単位投与形としての医薬組成物である。
更に本発明は、本発明による化合物少なくとも1種である第一の有効成分と、少なくとも1種の当該技術分野で公知の少なくとも1種の抗癌剤、例えば本願で前記の抗癌剤1種以上である第二の有効成分と、場合により製剤学的に認容性の担体又は希釈剤とを含有し、療法、例えばヒストンデアセチラーゼの阻害に反応を示す又は感受性の疾病、特にアポトーシスの誘導に反応を示す(過剰)増殖性の疾病及び/又は疾患、例えば本願に挙げられる疾病のいずれか、例えば良性又は悪性の新形成、殊に癌、特に前記の癌疾病のいずれかの治療において別々に、連続的に、同時に、併用して又は時間的にずらして使用するための医薬組成物に関する。
更に、本発明は、a)本発明による少なくとも1種の化合物と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤との配合物及びb)少なくとも1種の当該技術分野で知られる抗癌剤、例えば前記の1種以上の抗癌剤と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤との配合物を含有する組合せ製品に関する。
更に本発明は、本発明による化合物である第一の有効成分と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤の調剤;当該技術分野で知られる抗癌剤、例えば前記の抗癌剤の1つある第二の有効成分と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤の調剤を含有する、療法において同時に、併用して、連続的に、別々に又は時間的にずらして使用するための小分けキットに関する。場合により、前記のキットは、治療において、例えばヒストンデアセチラーゼの阻害に反応を示す又は感受性の疾病、例えば細胞性新形成又は前記の細胞性新形成とは異なる疾病、特に癌、例えば前記の癌疾病のいずれかを治療するために使用することについての説明書を含む。
更に本発明は、本発明による少なくとも1種の化合物と少なくとも1種の当該技術分野で知られる抗癌剤とを含有する、同時に、併用して、連続的に又は別々に投与するための組合せ調剤に関する。
この関連で、本発明は更に、ヒストンデアセチラーゼ阻害活性を有する本発明による組合せ物、組成物、製剤、調剤又はキットに関する。
またこの関連で、本発明は更に、抗(過剰)増殖特性及び/又はアポトーシス誘導特性を有する本発明による組合せ物、組成物、製剤、調剤又はキットに関する。
加えて更に、本発明は、ヒストンデアセチラーゼの阻害に反応を示す又は感受性の疾病、特に前記の疾病、例えば良性又は悪性の新形成を治療、予防又は改善するための医薬製品、例えば市販パッケージ又は医薬品の製造における、本発明による組成物、組合せ物、製剤、調剤又はキットの使用に関する。
更に本発明は、1種以上の本発明による化合物を含有し、それと一緒に、1種以上の化学療法剤及び/又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の任意のものと同時に、連続的に又は別々に使用するための説明書を含有する市販パッケージに関する。
更に本発明は、唯一の有効成分としての1種以上の本発明による化合物を必須とし、それと一緒に、1種以上の化学療法剤及び/又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の任意のものと同時に、連続的に又は別々に使用するための説明書を含有する市販パッケージに関する。
更に本発明は、1種以上の化学療法剤及び/又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の任意のものを含有し、それと一緒に、1種以上の本発明による化合物と同時に、連続的に又は別々に使用するための説明書を含有する市販パッケージに関する。
更にまた、本発明の一態様は、ヒストンデアセチラーゼの阻害に応答性又は感受性の疾病及び/又は疾患、例えば(過剰)増殖性の疾病及び/又はアポトーシスの誘導に反応を示す疾患、例えば癌を、患者において組合せ療法で治療するための方法において、それを必要とする患者に、薬理学的に有効で、かつ治療学的に有効かつ許容可能な量の前記の医薬品組合せ物、組成物、製剤、調剤又はキットを投与することを含む方法である。
本発明の更なる態様は、ヒストンデアセチラーゼの阻害に応答性又は感受性の疾病、例えば前記の疾病、特に癌を、その治療を必要とする患者において、同時療法で治療するための方法において、別々に、連続的に、同時に、併用して、固定的に又は非固定的に、薬理学的に有効で、かつ治療学的に有効かつ許容可能な量の本発明による化合物1種以上と、薬理学的に有効で、かつ治療学的に有効かつ許容可能な量の当該技術分野で公知の治療剤、特に抗癌剤、例えば前記の治療剤1種以上を、前記患者に投与することを含む方法である。
更に加えて、本発明は、患者において、アポトーシスの誘導に反応を示す(過剰)増殖性の疾病及び/又は疾患、例えば良性又は悪性の新形成、例えば癌、特に本願に挙げられる癌疾病のいずれかを治療、予防又は改善するための方法において、それを必要とする患者に、本発明による化合物である第一の有効化合物の量と、第二の有効化合物の量とを、別々に、同時に、併用して、連続的に又は時間的にずらして投与することを含み、前記の少なくとも1種の第二の有効化合物が、標準的な治療剤、特に少なくとも1種の当該技術分野で公知の抗癌剤、例えば本願に挙げられる1種以上の前記の化学療法剤及び標的特異的抗癌剤であり、その際、第一の有効化合物の量と第二の有効化合物の量が治療効果をもたらす方法に関する。
なおも更に加えて、本発明は、患者において、アポトーシスの誘導に反応を示す(過剰)増殖性の疾病及び/又は疾患、例えば良性又は悪性の新生物、例えば癌、特に本願に挙げられる癌疾病のいずれかを治療、予防又は改善するための方法において、本発明による組合せ物を投与することを含む方法に関する。
前記の医薬組成物、組合せ物、調剤、製剤、キット、製品又はパッケージは、本発明による化合物1種以上及び/又は当該技術分野で公知の標準的な治療剤、特に前記の抗癌剤1種以上を含んでもよい。
更に、本発明による化合物は癌の術前又は術後の治療に使用することができる。
更に加えて、本発明による化合物は、放射線療法と組み合わせて、標準的な放射線療法に対する癌患者の感作において使用することができる。
本発明による化合物、本発明による組合せ物及び医薬組成物の投与は、この分野で利用できる一般的に許容される任意の様式で実施できる。好適な投与様式の実例は、例えば静脈内、経口、経鼻、非経口、局所、経皮及び直腸内の送達である。経口及び静脈内の送達が好ましい。
皮膚病の治療のためには、本発明による化合物を、特に局所適用のために適当な医薬組成物の形で適用する。該医薬組成物の製造のために、本発明による化合物(=有効化合物)を有利には適当な製薬学的賦形剤と混合し、更に加工して適当な医薬品製剤を得る。適当な医薬品製剤は、例えば粉剤、乳剤、懸濁剤、スプレー剤、オイル剤、軟膏剤、脂肪軟膏剤、クリーム剤、ペースト剤、ゲル剤又は液剤である。
本発明による医薬組成物は自体公知の方法によって製造される。本発明による化合物(=有効化合物)の投与は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターについて慣用のオーダーで行われる。従って皮膚病の治療のための局所適用形(例えば軟膏)は有効化合物を、例えば0.1〜99%の濃度で含有する。全身療法(経口)の場合の慣用の用量は、0.03〜60mg/kg/日であり、(静脈内で)0.03〜60mg/kg/時間であってよい。もう一つの実施態様においては、全身療法の場合の慣用の用量は、経口で0.3〜30mg/kg/日であり、静脈内で0.3〜30mg/kg/時間である。
その都度必要とされる最適な投与計画及び投薬期間、特に有効化合物の用量及び投与様式の選択は、当業者によってその専門知識に基づいて決定することができる。
生物学的調査
HeLa細胞核からのHDAC活性の単離:
HDAC活性を、HeLa核抽出物から、Dignam他によって当初記載された方法(Nucl.Acids Res.11,pp1475,1983)に従って単離した。簡潔には、HeLa細胞(CIL SA,Seneffe、ベルギー在)から単離された核を、バッファーC(20mMのHepes(pH7.9)、25%(容量:容量)のグリセロール、0.42MのNaCl、1.5mMのMgCl2、0.2mMのEDTA、0.5mMのPefaBloc及び0.5mMのDTT)中に再懸濁し、そして氷上で30分間撹拌した。遠心分離後に、上清を、4℃で5時間、バッファーD(40mMのTris HCl(pH7.4)、100mMのKCl、0.2mMのEDTA、0.5mMのDTT及び25%(容量:容量)のグリセロール)に対して透析した。透析し、かつ遠心分離した後に、上清を、アリコートで−80℃で貯蔵し、それを以下に記載するようにしてウェスタンブロット分析並びに酵素アッセイのために用いた。
rHDAC1の単離
フラッグエピトープと融合されたヒトHDAC1は、Hek293細胞中で安定的に発現される。補助物質と2%の仔ウシ血清を含むDMEM中での大量培養後に、細胞を溶解させ、そしてフラッグ−HDAC1を、M2−アガロースアフィニティークロマトグラフィーによって説明のとおりに(Sigma Art.No.A−2220)精製する。精製したもののフラクションを、ウェスタンブロットによって、かつ酵素活性について以下に記載されるようにして分析する。
蛍光測定的HDAC活性アッセイ:
HDAC酵素活性アッセイを、Wegener他によって記載されるように(Chem. & Biol. 10, 61−68, 2003)実施した。1:100希釈(=0.4μl)のHeLa核抽出物40μl(クラスIとクラスIIのHDACの混合物)、29μlの酵素バッファー(15mMのTris HCl(pH8.1)、0.25mMのEDTA、250mMのNaCl、10%(容積:容積)のグリセロール)及び1μlの試験化合物を、96ウェルのマイクロタイタープレートの1つのウェルに添加し、そして30μlの基質(Ac−NH−GGK(Ac)−AMC;最終濃度25μM及び最終容量100μl)を添加することによって反応を開始させた。30℃で90分間インキュベートした後に、25μlの停止溶液(50mMのTris HCl(pH8)、100mMのNaCl、0.5mg/mlのトリプシン及び2μMのTSA)を添加することによって反応を止めた。室温で更に40分間インキュベートした後に、Wallac Victor 1420マルチラベル計数器(Ex355nm、Em460nm)を用いて、脱アセチル化されたペプチドのトリプシン分解によって生ずるAMC(7−アミノ−4−メチルクマリン)の定量のために蛍光を測定した。IC50の計算のために、試験化合物を含まないウェル(1%のDMSO、ネガティブコントロール)中の蛍光を100%の酵素活性として設定し、そして2μMのTSAを含むウェル(ポジティブコントロール)中の蛍光を0%の酵素活性で設定した。化合物のHDAC阻害活性についての相応のIC50値を濃度−作用曲線から非線形回帰によって測定する。
選択された本発明による化合物についてのIC50によって表現されるHDAC阻害活性を以下の第1表に示す。その表においては、化合物の番号が実施例の番号に相当する。
第1表: HDAC阻害活性(HeLa核抽出物から単離されたHDAC活性)
Figure 0005305909
HDAC1酵素アッセイを実施したが、HEK293細胞溶解物から単離された組み換えフラッグ−HDAC1タンパク質を用いることで僅かに変更する。約14ng/ウェルのフラッグ−HDAC1を、6μMのAc−NH−GGK(Ac)−AMC基質と一緒に30℃で3時間インキュベートした。反応の停止と全ての更なる工程は、HDAC酵素活性用の由来物としてHeLa細胞核抽出物について記載したのと同様に実施する。
Hek293細胞で発現される組み換えヒトHDAC1は、実施例3、4、5、7、8〜11、24、25、27及び28によってIC50≧0.95nMで阻害される。
細胞性ヒストンH3過剰アセチル化アッセイ:
ヒストンデアセチラーゼインヒビターのインビトロでの細胞性有効度を評価するために、黒色の透明な底部の96ウェルプレート中で計画し、そしてヒストンアセチル化の定量的計算用のCellomisc社の"ArrayScan II"上で使用するために最適化した。そのプロトコールは、Alexa Fluor 488標識されたヤギ抗ウサギIgGを対比染色に用いた、固定化細胞上のヒトヒストンH3のアセチル化されたリジン23又は、選択的にアセチル化されたリジン9+14に特異的に結合するポリクローナルウサギ抗体を用いる(Braunger et al. AACR annual conference 2003, Abstract 4556から変更)。10%の仔ウシ血清を含有するダルベッコ変性イーグル培地(DMEM)200μl中に5×103のHeLa子宮頸癌細胞/ウェル(ATCC CCL−2)を、1日目にPackard社のview plate中に播種し、そして標準的な細胞培養条件下で24時間インキュベートする。2日目に、1μlの試験化合物(200×の最終濃度)を添加し、そして更に24時間インキュベートを続ける。3日目に、その培養培地を廃棄し、そして付着した細胞を、100μlの固定化バッファー(3.7%(容量:容量)のホルムアルデヒド、リン酸緩衝生理食塩水/PBS中)を添加することによって室温で15分間固定化する。固定化バッファーを廃棄し、そしてブロッキング溶液(1%のBSA、0.3%のTween20、PBS中)で1回洗浄した後に、細胞を、100μl/ウェルの浸透化バッファー(30.8mMのNaCl、0.54mMのNa2HPO4、0.31mMのKH2PO4、0.1%(容量:容量)のTriton X−100)を室温で添加することによって、室温で15分間浸透化させる。浸透化バッファーを破棄し、そして100μl/ウェルのブロッキング溶液により室温で洗浄した後に、一次抗体(抗K23ヒストンH3抗体、Cell Signaling 番号9674又は選択的に、抗K9+14ヒストンH3抗体、Calbiochem 番号382158)をブロッキング溶液(50μl/ウェル)中に入れたものを添加する。室温で1時間インキュベートした後に、それらのウェルを室温で100μl/ウェルのブロッキング溶液で2回洗浄してから、ブロッキング溶液(50μl/ウェル)中二次抗体(ヤギ抗ウサギAlexa Fluor 488;MiBiTec 番号A−11008)を添加する。室温で更に1時間インキュベートした後に、それらのウェルを100μl/ウェルのブロッキング溶液で室温において2回洗浄する。最後に、100μl/ウェルのPBSを添加し、そしてCellomics社の"ArrayScan II"プラットフォーム上で画像解析を実施する。EC50測定のために、核蛍光を示すポジティブな細胞の百分率を測定し、EC50計算は、濃度−作用曲線から非線形回帰によって行う。較正のために、ポジティブコントロール(SAHA又はNVP LBH589のような参照HDACインヒビター)及びネガティブコントロールが含まれていた。
選択された本発明による化合物についてのEC50によって表現されるヒストン過剰アセチル化の細胞性力価を以下の第2表に示す。その表においては、化合物の番号が実施例の番号に相当する。
第2表: HeLa子宮頸癌細胞におけるヒストンH3の過剰アセチル化の誘導
Figure 0005305909
細胞毒性アッセイ:
ここに記載されるヒストンデアセチラーゼ阻害性化合物の抗増殖活性は、以下の細胞系統を用いて評価した:HeLa及びHeLa−KB(子宮頚癌)、H460(非小細胞肺癌)、A549(非小細胞肺癌)、MCF7(乳癌)、MCF10A(正常な非腫瘍原性の胸部上皮)、MDA−MB468(乳癌)、MDA−MB435(乳癌)、MDA−MB231(乳癌)、SKBR−3(乳癌)、SKOV−3(卵巣癌)、A−2780(卵巣癌)、RKO(結腸癌)、HCT−15(結腸癌)、HCT−116(結腸癌)、PC3(前立腺癌)、BPH1(良性前立腺肥大症)、AsPC1(膵臓癌)、Cal27(舌癌)、A−431(外陰癌)、Hec1A(子宮内膜癌)、Saos−2(骨癌)、U87MG(グリア芽腫)、WM266−4(黒色腫)、K562(慢性骨髄癌)、EOL1(急性過好酸性骨髄性白血病)、CCRF−CEM及びCCRF−CEM VCR1000(ビンクリスチンに感受性の及び耐性の急性リンパ芽球性白血病)。細胞増殖/生存細胞の定量のために、アラマーブルー(レザズリン)細胞生存度アッセイを適用した(O’Brien他著のEur J Biochem 267,5421−5426,2000)。このアッセイにおいて、レザズリンは、細胞性デヒドロゲナーゼ活性によって、生存可能で増殖している細胞と相関して、蛍光性のレゾルフィンへと還元される。それらの例を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中に20mMの溶液として溶解させ、引き続き片対数段階で希釈した。細胞系統を、1ウェルあたり200μlの容量において、96ウェルの平底プレート中にそれぞれの密度で播種した。播種24時間後に、それぞれ1μlの化合物希釈物を96ウェルプレートの各ウェルに添加した。各化合物希釈物を四重反復試験として試験した。未処理の対照細胞を含有するウェルを、0.5%(容量:容量)のDMSOを含有するDMEM培地200μlで満たした。次いでこれらの細胞を物質と一緒に37℃で72時間、5%の二酸化炭素を含有する湿潤雰囲気中でインキュベートした。細胞の生存度を測定するために、20μlのレザズリン溶液(Sigma社;90mg/l)を添加した。37℃で4時間インキュベートした後に、励起波長544nm及び蛍光波長590nmで蛍光を測定した。細胞生存度の計算のために、未処理の細胞からの蛍光値を100%の生存度に設定し、未処理の細胞の蛍光率を未処理の細胞の値について設定した。生存度を%値として表現した。化合物の細胞毒性活性についての相応のIC50値を濃度−作用曲線から非線形回帰によって測定した。
組合せ試験のために、実施例3、9、10及び24を、IC50濃度(アラマーブルーアッセイから測定した)を、それぞれの抗癌剤、タキソール、ドセタキセル、5−Fu、イリノテカン、ドキソルビシン、カルボプラチン、シスプラチン、ゲムシタビン、マフォスファミド及びTrailと組み合わせて、濃度を変化させて試験した。これらの組み合わせ試験で使用した実施例の濃度は、以下のとおりである:0.4μM(実施例3)、2.5μM(実施例9)、2.3μM(実施例10)及び0.25μM(実施例24)。A549型の非小細胞肺癌、MDA−MB468型の乳癌及びHCT−166型の結腸直腸癌細胞系統を、前記実施例により4時間にわたり前処理してから、化学療法剤もしくはTrailを添加し、更に全体で72時間にわたりインキュベートした。これらの組合せ物のIC50値を、濃度−作用曲線から測定し、そして抗癌剤のみで処理した細胞のIC50と比較した。細胞周期依存性の細胞毒性の測定のために、RKO exop21細胞系を適用した(Schmidt他著のOncogene 19:2423−2429,2000)。簡潔には、p21waf1発現を有する/有さないRKO細胞(2×104細胞/ウェル(誘導)、6×103細胞/ウェル(非誘導))を、前記の実施例で72時間処理し、そして前記のように代謝活性を定量した。p21waf1の発現を、プロナステロンAで処理することによって誘導した。これは細胞分裂周期のG1期及びG2期においてRKO細胞の完全な増殖停止を引き起こす。
選択された本発明による化合物についてのIC50によって表現される抗増殖/細胞毒性力価を以下の第3表に示す。その表においては、化合物の番号が実施例の番号に相当する。
第3表:HeLa子宮頸癌細胞における細胞毒性
Figure 0005305909
実施例3、9、10及び24の抗増殖活性は、非悪性細胞系統と完全に形質転換された悪性癌細胞系統の広範な選択を用いることによって評価する。平均IC50値は、実施例3については0.85μMであり、実施例9については3.7μMであり、実施例10については4.6μMであり、かつ実施例24については0.57μMである。
実施例3、9、10及び24のそれぞれを、ほぼそのIC50濃度で、確立された化学療法剤及び標的特異的抗癌剤からなる群から選択される抗癌剤と、例えば一実施態様においては、抗有糸分裂剤/チューブリンインヒビター、例えばタキサン、例えばタキソール及びドセタキセルと、更なる一実施態様においては、ピリミジンアンタゴニストと、例えば5−FU及びゲムシタビンと、更なる一実施態様においては、トポイソメラーゼ1もしくは2インヒビターと、例えばカンプトテシン又はカンプトテシン類似体(例えばイリノテカン)又はアントラサイクリン(例えばドキソルビシン)と、更なる一実施態様においては、アルキル化剤/カルバミル化剤と、例えばマフォスファミドと、更なる一実施態様においては、白金誘導体と、例えばカルボプラチン及びシスプラチンと、又は更なる一実施態様においては、デス受容体アゴニストと、例えばデス受容体DR4/5リガンドのTrailと、乳癌モデルMDA−MB468、結腸直腸癌モデルHCT116及び非小細胞肺癌モデルA549を用いて組み合わせる。前記の全ての化学療法剤について、相加作用が示される(化学療法剤のIC50での組合せ物の有効な作用はない)一方で、相乗作用は、A549細胞系統モデルにおいてTrailと一緒で同様に高い。
前記の条件付のp21waf1発現を有する増殖している及び停止したRKO結腸癌細胞を使用することによって、実施例3、9、10及び24の作用の増殖非依存的様式が示される(第4表を参照)。休止状態の非増殖性の腫瘍細胞と増殖している腫瘍細胞に、ここに記載される実施例によって打撃を与える。
第4表: 細胞周期非依存型の細胞毒性
Figure 0005305909
乳癌細胞分化アッセイ
MDA−MB468乳癌細胞分化(Munster他著のCane.Res.61(23),pp8492,2001によって記載される)の定量化のために、1×E6細胞を10cmの細胞培養皿に播種し、そして24時間培養した後に、更に24時間にわたりHDIで処理した。最後に、細胞をトリプシン処理によって回収し、PBSで2回洗浄し、そして1mlの染色溶液(PBS中の5μg/mlのナイル赤)中に再懸濁させた。少なくとも5分間にわたり室温でインキュベートした後に、細胞をFACS Calibur装置(Ex488nm、Em.at 530nm/FL−1及び>630nm/FL−3)におけるフローサイトメトリーによって解析した。それぞれのヒストグラムから、650nm(リン脂質)で蛍光を示す細胞と530nm+650nm(リン脂質及び中性脂質)で蛍光を示す細胞の割合を計算した。顕微鏡分析のために、MDA−MB468細胞を、2ウェルのチャンバスライド上で培養し、試験化合物で24時間処理し、1.5容量%のグルタルアルデヒド/PBSで固定し、そして最後に染色溶液で処理した。PBSで洗浄した後に、細胞を、蛍光顕微鏡によって分析した。
MDA−MB468細胞を、実施例3、9、10及び24でそれぞれのIC50と2倍のIC50の濃度で(細胞毒性アッセイで測定されたもの)24時間にわたり処理してから、ナイル赤染色とフローサイトメトリーによってリン脂質/中性脂質含有率の分析を行った。中性脂質及びリン脂質を有する分化した細胞並びにリン脂質のみを有する未分化の細胞の割合を、第5表にまとめる。
第5表:MDA−MB468乳癌細胞分化の誘導
Figure 0005305909
アポトーシス誘導
アポトーシスの誘導を、細胞死検出ELISA(Art.No.1774425,Roche Biochemicals社、ドイツ・マンハイム在)を用いて測定した。A549 NSCLC細胞を96ウェル平底プレート中に、1ウェルあたり3×10E3個の細胞の密度で、1ウェルあたり200μlの全容量で播種した。播種24時間後に、DMEM中の化合物の希釈物各1μlを、各ウェルへと全容量200μlで添加した。各化合物の希釈物は少なくとも三重反復試験で試験した。未処理の対照細胞を含有するウェルを、0.5容量%のDMSOを含有するDMEM200μlで満たした。これらの細胞を試験化合物と一緒に37℃で48時間、5%の二酸化炭素を含有する湿潤雰囲気中でインキュベートした。アポトーシスの誘発についてのポジティブコントロールとして、細胞を50μMのシスプラチン(Gry Pharmaceuticals、ドイツ・キルヒザルテン在)で処理した。次いで培地を除去し、細胞を200μlの溶解バッファー中で溶解させた。製造元によって記載されるように遠心分離した後に、10μlの細胞溶解物をプロトコールに記載されるように処理した。アポトーシスの程度は以下のように計算した:50μMのシスプラチンで処理された細胞からの溶解物で得られた405nmでの吸光度を100cpu(シスプラチン単位)として設定し、一方で405nmでの吸光度0.0を0.0cpuとして設定した。アポトーシスの程度は、50μMのシスプラチンで処理された細胞から得られた溶解物で達成された100cpuの値に対するcpuとして表現される。
本発明による化合物についての代表的なアポトーシス誘導の力価(cpu値によって表現される)を以下の第6表に示す。その表においては、化合物の番号が実施例の番号に相当する。
第6表: アポトーシス誘導
Figure 0005305909
図1a(図Aa)は、遊離塩基に関して約1.0当量の塩酸を有するフォームAの結晶多形の粉末X線回折パターンを示す。 図1b(図Ab)は、遊離塩基に関して約0.9当量の塩酸を有するフォームAの結晶多形の粉末X線回折パターンを示す。 図2(図B)は、遊離塩基に関して約1.0当量の塩酸を有するフォームBの結晶多形の粉末X線回折パターンを示す。

Claims (30)

  1. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドと塩酸との塩又はその水和物。
  2. (E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミドの結晶性の塩酸塩、その水和物又は結晶多形。
  3. 請求項に記載のフォームAの結晶多形であって、Cu Kα線を用いてパターンを得た場合に、約5.8、11.5、15.0、17.1、17.4、17.5、18.2、19.9、20.1、20.6、21.3、21.5、23.2、24.1、25.0、25.4、25.8、26.9、27.5、28.5、29.1、30.1、30.2、30.8及び32.3の2θでピークを有するX線回折パターンを有する結晶多形。
  4. 請求項に記載のフォームBの結晶多形であって、Cu Kα線を用いてパターンを得た場合に、約10.1、17.0、17.7、17.9、20.3、20.8、21.1、22.7、23.1、24.1、26.2、26.8、27.9、28.4、28.9及び34.5の2θでピークを有するX線回折パターンを有する結晶多形。
  5. (E)−N−ヒドロキシ−3−[1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−アクリルアミドと塩酸との塩又はその水和物。
  6. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の化合物であって、遊離塩基に対して約0.8〜約1.2当量の塩酸を有する化合物。
  7. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の化合物であって、遊離塩基に対して約1当量の塩酸を有する化合物。
  8. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の化合物であって、実質的に純粋形である化合物。
  9. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の化合物であって、実質的にその非晶質形を含まない化合物。
  10. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の化合物であって、固体剤形である化合物。
  11. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の化合物であって、製剤学的に認容性の形である化合物。
  12. 請求項に記載の化合物の製造方法において、任意の形の(E)−3−[1−(4−ジメチルアミノメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロール−3−イル]−N−ヒドロキシ−アクリルアミド又はその混合物と塩酸とを、有機溶剤又は有機溶剤の混合物を含有する溶液中で、又はそれらと水との混合物中で、又は水中で結晶化又は再結晶化させる工程を含む方法。
  13. 請求項1から11までのいずれか1項に記載の化合物を、良性新形成又は悪性新形成の治療のための医薬組成物の製造のために用いる使用。
  14. 請求項1から11までのいずれか1項記載の化合物と一緒に慣用の医薬品希釈剤、賦形剤及び/又は担体を含有する、良性新形成又は悪性新形成の治療のための医薬組成物。
  15. 請求項1から11までのいずれか1項記載の化合物を、良性新形成又は悪性新形成の治療、予防又は改善のための医薬組成物の製造のために用いる使用。
  16. 請求項1から11までのいずれか1項に記載の化合物を、患者において、良性新形成又は悪性新形成を治療、予防又は改善するための医薬組成物の製造のために用いる使用であって、前記化合物は、前記患者に治療学的に有効かつ許容可能な量で投与されることを含むことを特徴とする、使用
  17. 請求項1から11までのいずれか1項記載の少なくとも1種の化合物である第一の有効成分と、化学療法的抗癌剤及び標的特異的抗癌剤からなる群から選択される少なくとも1種の抗癌剤である第二の有効成分とを有する組合せ物であって、良性新形成又は悪性新形成の法において、別々に、連続的に、同時に、併用して又は時間的にずらして使用するための組合せ物。
  18. 前記良性新形成又は悪性新形成が癌である、請求項17記載の組合せ物。
  19. 請求項1から11までのいずれか1項に記載の化合物を、患者において、良性新形成又は悪性新形成を治療、予防又は改善するための医薬組成物の製造のために用いる使用であって、前記化合物である第一の有効化合物の量と、少なくとも1種の第二の有効化合物の量とは、それを必要とする前記患者に、別々に、同時に、併用して、連続的又は時間的にずらして投与されることを含み、その際、前記第二の有効化合物が、化学療法的抗癌剤及び標的特異的抗癌剤からなる群から選択される抗癌剤であり、第一の有効化合物の量と第二の有効化合物の量が、治療効果をもたらすことを特徴とする、使用
  20. 前記良性新形成又は悪性新形成が癌である、請求項15、16又は19に記載の使用。
  21. 前記化学療法的抗癌剤が、(i)アルキル化剤/カルバミル化剤;(ii)白金誘導体;(iii)有糸分裂阻害剤/チューブリン阻害剤、及びエポチロン類;(iv)トポイソメラーゼインヒビター;(v)ピリミジンアンタゴニスト;(vi)プリンアンタゴニスト;及び(vii)葉酸アンタゴニストから選択される請求項17又は18記載の組合せ物。
  22. 前記化学療法的抗癌剤が、シクロホスファミド、イフォスファミド、チオテパ、メルファラン、クロロエチルニトロソウレア、シスプラチン、オキサリプラチン、サトラプラチン、カルボプラチン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、パクリタキセル及び類似体並びにその製剤及びコンジュゲート、ドセタキセル及び類似体並びにその製剤及びコンジュゲート、エポチロンB、アザエポチロン、サゴピロン(ZK−EPO)、ドキソルビシン、エトポシド、カンプトテシン、イリノテカン、テポテカン、5−フルオロウラシル、カペシタビン、アラビノシルシトシン/シタラビン、ゲムシタビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、メトトレキセート、ペメトレキセドから選択される請求項21記載の組合せ物。
  23. 前記化学療法的抗癌剤が、(i)アルキル化剤/カルバミル化剤;(ii)白金誘導体;(iii)有糸分裂阻害剤/チューブリン阻害剤、及びエポチロン類;(iv)トポイソメラーゼインヒビター;(v)ピリミジンアンタゴニスト;(vi)プリンアンタゴニスト;及び(vii)葉酸アンタゴニストから選択される請求項19又は20記載の使用。
  24. 前記化学療法的抗癌剤が、シクロホスファミド、イフォスファミド、チオテパ、メルファラン、クロロエチルニトロソウレア、シスプラチン、オキサリプラチン、サトラプラチン、カルボプラチン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、パクリタキセル及び類似体並びにその製剤及びコンジュゲート、ドセタキセル及び類似体並びにその製剤及びコンジュゲート、エポチロンB、アザエポチロン、サゴピロン(ZK−EPO)、ドキソルビシン、エトポシド、カンプトテシン、イリノテカン、テポテカン、5−フルオロウラシル、カペシタビン、アラビノシルシトシン/シタラビン、ゲムシタビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、メトトレキセート、ペメトレキセドから選択される請求項23記載の使用。
  25. 前記の標的特異的抗癌剤が、(i)キナーゼインヒビター;(ii)プロテアソームインヒビター;(iii)ヒストンデアセチラーゼインヒビター;(iv)ヒートショックタンパク質90インヒビター;(v)血管標的剤(VAT)及び抗脈管形成剤;(vi)モノクローナル抗体及び抗体フラグメント;(vii)オリゴヌクレオチド系治療薬;(viii)Toll様レセプター/TLR9アゴニスト、TLR7アゴニスト、TLR7/8アゴニスト、TLR7/8アゴニストとしての免疫刺激性のRNA;(ix)プロテアーゼインヒビター;(x)ホルモン療法剤、抗アンドロゲン類、LHRH類似体、アロマターゼインヒビター;ブレオマイシン、レチノイド類;DNAメチルトランスフェラーゼインヒビター;サイトカイン;インターフェロン;デス受容体アゴニストから選択される請求項17、18、21又は22記載の組合せ物。
  26. 前記の標的特異的抗癌剤が、イマチニブ、ゲフィチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、エルロチニブ、ダサチニブ、ラパチニブ、バタラニブ、バンデタニブ及びパゾパニブ、ボルテゾニブ、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド(SAHA、ボリノスタット)、ベリノスタット(PXD101)、エンチノスタット(MS275)、モセチノスタット(MGCD0103)、ロミデプシン(デプシペプチド/FK228)、パノビノスタット(NVP−LBH589)、ダシノスタット(LAQ−824)、バルプロン酸(VPA)、酪酸塩、17−アリルアミノゲルダナマイシン(17−AAG)、コンブレタスタチンA4リン酸及びオンブラブリン(AVE8062/AC7700)、ベバシズマブ、バタラニブ、バンデタニブ、トラスツズマブ、リツキシマブ、アレムツツマブ、トシツマブ、セツキシマブ、ベバシツマブ及びパニツムマブ、ゲムツツマブ オゾガマイシン、イブリツモマブ チウキセタン、オブリメルセン、イミキモッド及びその類似体、イサトリビンド及びその類似体、レシキモッド、タモキシフェン、ラロキシフェン、フルタミド、カソデックス、ロイプロリド、ゴセレリン、トリプトレリンおよびアロマターゼ ブレオマイシン、オールトランスレチノイン酸(ATRA)、デシタビン、5−アザシチジン、アラノシン、インターロイキン−2、インターフェロンα2及びインターフェロン−γ、TRAIL、DR4/5アゴニスト抗体、FasL、マパツムマブ及びレキサツムマブから選択される請求項25記載の組合せ物。
  27. 前記の標的特異的抗癌剤が、(i)キナーゼインヒビター;(ii)プロテアソームインヒビター;(iii)ヒストンデアセチラーゼインヒビター;(iv)ヒートショックタンパク質90インヒビター;(v)血管標的剤(VAT)及び抗脈管形成剤;(vi)モノクローナル抗体及び抗体フラグメント;(vii)オリゴヌクレオチド系治療薬;(viii)Toll様レセプター/TLR9アゴニスト、TLR7アゴニスト、TLR7/8アゴニスト、TLR7/8アゴニストとしての免疫刺激性のRNA;(ix)プロテアーゼインヒビター;(x)ホルモン療法剤、抗アンドロゲン類、LHRH類似体、アロマターゼインヒビター;ブレオマイシン、レチノイド類;DNAメチルトランスフェラーゼインヒビター;サイトカイン;インターフェロン;デス受容体アゴニストから選択される請求項19、20、23又は24記載の使用。
  28. 前記の標的特異的抗癌剤が、イマチニブ、ゲフィチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、エルロチニブ、ダサチニブ、ラパチニブ、バタラニブ、バンデタニブ及びパゾパニブ、ボルテゾニブ、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド(SAHA、ボリノスタット)、ベリノスタット(PXD101)、エンチノスタット(MS275)、モセチノスタット(MGCD0103)、ロミデプシン(デプシペプチド/FK228)、パノビノスタット(NVP−LBH589)、ダシノスタット(LAQ−824)、バルプロン酸(VPA)、酪酸塩、17−アリルアミノゲルダナマイシン(17−AAG)、コンブレタスタチンA4リン酸及びオンブラブリン(AVE8062/AC7700)、ベバシズマブ、バタラニブ、バンデタニブ、トラスツズマブ、リツキシマブ、アレムツツマブ、トシツマブ、セツキシマブ、ベバシツマブ及びパニツムマブ、ゲムツツマブ オゾガマイシン、イブリツモマブ チウキセタン、オブリメルセン、イミキモッド及びその類似体、イサトリビンド及びその類似体、レシキモッド、タモキシフェン、ラロキシフェン、フルタミド、カソデックス、ロイプロリド、ゴセレリン、トリプトレリンおよびアロマターゼ ブレオマイシン、オールトランスレチノイン酸(ATRA)、デシタビン、5−アザシチジン、アラノシン、インターロイキン−2、インターフェロンα2及びインターフェロン−γ、TRAIL、DR4/5アゴニスト抗体、FasL、マパツムマブ及びレキサツムマブから選択される請求項27記載の使用。
  29. 前記の癌が、胸部、膀胱、骨、脳、中枢神経系及び末梢神経系、結腸、内分泌腺、食道、子宮内膜、生殖細胞、頭部及び頚部、腎臓、肝臓、肺、喉頭及び下咽頭の癌、中皮腫、肉腫、卵巣、膵臓、前立腺、直腸、腎臓、小腸、軟部組織、精巣、胃、皮膚、尿管、膣及び肛門の癌;遺伝性癌、網膜芽腫及びウィルムス腫瘍;白血病、リンパ腫、非ホジキン病、慢性及び急性の骨髄性白血病、急性のリンパ芽球性白血病、ホジキン病、多発性骨髄腫及びT細胞リンパ腫;骨髄異形成症候群、形質細胞新生物、経産婦腫瘍性症状及び未知の原発部位の癌からなる群から選択され請求項17又は18記載の組合せ物。
  30. 前記の癌が、胸部、膀胱、骨、脳、中枢神経系及び末梢神経系、結腸、内分泌腺、食道、子宮内膜、生殖細胞、頭部及び頚部、腎臓、肝臓、肺、喉頭及び下咽頭の癌、中皮腫、肉腫、卵巣、膵臓、前立腺、直腸、腎臓、小腸、軟部組織、精巣、胃、皮膚、尿管、膣及び肛門の癌;遺伝性癌、網膜芽腫及びウィルムス腫瘍;白血病、リンパ腫、非ホジキン病、慢性及び急性の骨髄性白血病、急性のリンパ芽球性白血病、ホジキン病、多発性骨髄腫及びT細胞リンパ腫;骨髄異形成症候群、形質細胞新生物、経産婦腫瘍性症状及び未知の原発部位の癌からなる群から選択される請求項15、16、19又は20記載の使用。
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