JP5398045B2 - ガイドピン挿入補助具 - Google Patents
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Description
従来、大腿部頸部骨折における骨接合インプラントの挿入は、以下のように行われていた。すなわち、図11に示すように、鉤状に形成された補助具100にインプラント本体102を連結した状態で、X線照射画像を見ながら、インプラント本体102を骨幹部B2に埋め込む。このとき、後述するラグスクリュー104が、骨折部B3を跨いで骨頭部B1の適切な角度および位置に配されるように、インプラント本体102の角度や位置を適正に調整する。
そして、この状態から、図12に示すように、先端部に雄ネジ部を有するガイドピン103を、ハンドドリルなどにより回転させながら、筒状ガイド101を通して、骨頭部B1の内部の所定の位置までねじ込む。
また、インプラント本体102の軸線方向と、ラグスクリュー104の軸線方向とのなす角θは、例えば135度、145度とあらかじめ設定されて構成されている。
このラグスクリュー104の設置を、以下のようにして行う。ラグスクリュー104の先端の挿入孔から、骨内に入れられたままのガイドピン103の後端部を挿入させて、ラグスクリュー104を、ガイドピン103の先端部に向けて押し進め、先端が骨頭部B1内の所定の位置に到達するまでねじ込む。そして、ラグスクリュー104をねじ込んだ状態のまま、ガイドピン103を取り外す。
さらに、図14に示すように、ラグスクリュー104を固定するネジ105と、インプラント本体102を固定するネジ106を締めて、補助具100を取り外す。
これにより、インプラント本体102が骨内に設置される。
これら処置によれば、骨頭部B1が骨幹部B2に固定、補強され、骨折部B3を適正に接合させることができる。
本発明は、骨の内部に骨接合インプラントを挿入するときの案内として利用するガイドピンを、前記骨の内部に適正な角度をもって適正な位置に挿入するためのガイドピン挿入補助具であって、前記適正な角度および前記適正な位置に配される適正位置と、前記適正な角度に延びる軸線を中心とした回転方向に前記適正位置から外された非適正位置との間で回転移動可能に設けられる本体部を備え、前記本体部は、X線の透過する板状の透過部と、該透過部に支持されて前記軸線方向に非連続に複数設けられたX線の透過しない非透過部を備えており、前記非透過部は、複数の前記非透過部の一部が前記軸線方向と交差する方向のうち前記透過部の平面方向に重なって配置されることにより、前記本体部が前記適正位置に配されたときに、前記軸線方向に沿って直線状になる一方の群と、該一方の群と対向して設けられると共に、複数の前記非透過部の一部が前記軸線方向と交差する方向のうち前記透過部の平面方向に重なって配置されることにより、前記本体部が前記適正位置に配されたときに、前記軸線方向に沿って直線状になる他方の群とを備えるものであり、前記本体部が前記非適正位置に配されたときに、前記軸線方向に交差する方向に延びる前記非透過部の第1の幅寸法が、前記本体部が前記適正位置に配されたときに、前記軸線方向に交差する方向に延びる前記非透過部の第2の幅寸法よりも大きくなっていることを特徴とする。
図1および図2は、本発明の実施形態としてのガイドピン挿入補助具1を示したものである。
ガイドピン挿入補助具1は、板状に形成された本体部11と、手で把持される把持部12とを備えている。本体部11と把持部12とは、回転軸部Aを介して回転可能に連結されている。
本体部11は、X線を透過する透過部114と、X線を透過しない非透過部111とを備えている。
透過部114は、例えば樹脂、木材などからなっており、透明または半透明であることが好ましい。また、透過部114は、板状に形成されており、円弧状に延ばされている。なお、透過部114の基端側から先端側に向けられた方向が長さ方向Lとなる。すなわち、長さ方向Lは、本体部11の平面方向Eから見たときの本体部11の延在方向となる。また、透過部114の凸側の長辺部が凸状縁部114aとなり、凹側の長辺部が凹状縁部114bとなる。
非透過部111A,112A,113Aは、透過部114の基端側から先端側に向けられ、かつ、凸状縁部114aから凹状縁部114bに向けられて一方の主面114Aに固定されている。すなわち、非透過部111A,112A,113Aは、透過部114の基端側から先端側にそれぞれ斜めに向けられている。換言すれば、非透過部111A,112A,113Aは、本体部11の平面内における幅方向(長さ方向Lに直交する方向)F1に延在している。そのため、非透過部111A,112A,113Aは、本体部11を正面から見たとき(平面視したとき)の幅方向F1の幅寸法f1(第1の幅寸法)が、平面方向Eから見たとき幅方向F2(図3に示す)の幅寸法f2(第2の幅寸法)よりも、大きくなっている。
さらに、非透過部111A,112A,113Aは、一体として形成されておらず、長さ方向Lには互いに非連続となっている。
なお、非透過部111B,112B,113Bの配置は、向き以外は非透過部111A,112A,113Aと同様であるため、詳細な説明は省略する。
なお、板状部材121の間に、本体部11が配されている。また、板状部材121の長さ方向の途中部分には、把持しやすいように、緩やかな凹部1211が形成されている。
板状部材121は、それらの間に筒状ガイド(筒状部材)30が配されることにより筒状ガイド30を挟持するようになっている。
また、スペーサ部材122は、図4に示すように、板状部材121の長さ方向Mの一端側に偏心して配置されている。スペーサ部材122のうち、長さ方向Mの他端側には、一端側に向けて先細りするすり鉢状のテーパー1212が形成されている。
図6に示すように、鉤状の補助具20にインプラント本体40を連結させる。そして、補助具20に筒状ガイド30を挿通させる。この状態で、X線照射画像を見ながら、インプラント本体40を骨幹部B2に埋め込んでいく。
このとき、ラグスクリューが骨頭部B1の適切な位置に配されるように、インプラント本体40の位置を調整する必要がある。不図示のラグスクリューとインプラント本体40により、骨接合インプラントが構成される。
なお、骨頭部B1の適正な位置で適正な角度に延びる仮想的な軸線を軸線Nとする。たとえば、骨頭部B1の中心または中心よりやや下方のポイントを通り、かつ骨幹部B2の骨軸とのなす角θが、135度または145度となる仮想線が軸線Nとなる。
なお、適正位置Yは、X線照射画像の正面(患者の正面)に対して本体部11が立てられた位置であり、本体部11の平面方向EとX線照射画像の正面から見た方向とが一致する位置をいうものである。これは、長さ方向Lと軸線N方向とが一致した位置でもある。一方、非適正位置Pとは、X線照射画像の正面に対して本体部11が寝かされた位置であり、本体部11の平面方向EとX線照射画像の正面から見た方向とが直交する位置をいうものである。
そして、インプラント本体40の位置を骨幹部B2の内部で微調整する。このとき、本体部11を軸線Nを中心に回転移動させて、本体部11を適正位置Yに配する。非透過部111は、幅方向F1に延在していることから、本体部11を立てていくにしたがって、非透過部111の幅寸法f1が次第に小さくなっていく。そして、本体部11が適正位置Yに配されたときに幅寸法が最も小さくなり、適正位置Yを超えると、また幅寸法は大きくなっていく。すなわち、非透過部111の幅寸法が最も小さくなった状態(幅寸法f2)で、本体部11の回転を止めれば、本体部11は適正位置Yに配される。このとき、本体部11と把持部12とを、回転軸部Aを介して回転させることにより、患者の体型に応じて、本体部11の位置をさらに調整することができる。この状態で、図7に示すように、対向する非透過部111の間が軸線N上を通るように、インプラント本体40などの全体の位置を微調整する。
それから、ガイドピン50の先端が、骨頭部B1の適正な位置に配されたところで、ガイドピン50の進行を止める。これにより、ガイドピン50が適正な角度をもって適正な位置に配される。
その後は、ガイドピン50の後端からラグスクリューを押し進めていき、インプラント本体40が固定される。
なお、本体部としては、図9に示すようなものも考えられる。この本体部7は、角柱状に延びる透過部70と、この透過部70の全長にわたって延ばされた複数の非透過部71,72,73とを備えている。非透過部71,72は、透過部70の底面部のうち、幅方向Gの両端に設けられ、非透過部73は、透過部70の天面部のうち、幅方向Gの中央に設けられている。このような状態のもと、適正位置Yを探すときには、図10に示すように、非透過部71,72の間に非透過部73を配さなければならない。そのため、非透過部71,72,73の配置や順番を見分けることが困難になるだけでなく、非透過部71,72の間にガイドピンを押し進めていくと、非透過部73が重なって見えなくなってしまい、適正位置Yの保持が困難になってしまう。それに対して、本実施形態におけるガイドピン挿入補助具1によれば、非透過部111を最小の幅寸法f2に合わせるという簡易な動作だけで、容易に適正位置Yを見つけることができるだけでなく、非透過部111の間は位置合わせに影響しないため、ガイドピン50を挿入しても、適正位置Yを容易に保持することができる。
また、非透過部111が、透過部114の一方の主面114Aと他方の主面114Bのそれぞれに設けられていることから、本体部11を適正位置Yに配したときに、X線照射画像上において、一方の非透過部111A,112A,113Aと、他方の非透過部111B,112B,113Bとの間でガイドピン50を案内することができ、手技を容易にすることができる。
また、非透過部111が、平面視して交差するように設けられていることから、本体部11を非適正位置Pに配したときに、X線照射画像上で、非透過部111を目視確認しやすくすることができるだけでなく、本体部11を非適正位置Pから適正位置Yに回転移動させたときの最小の幅寸法f2を見つけやすくすることができる。
また、把持部12が、筒状ガイド30の外径よりも長くなっていることから、筒状ガイド30をしっかりと確実に挟持することができ、術中に、把持部12が筒状ガイド30から外れてしまうことを防止することができる。
また、スペーサ部材122にテーパー1212が設けられていることから、筒状ガイド30の外径に応じて筒状ガイド30を確実に挟持することができる。すなわち、図4に示すように、筒状ガイド30の径が小さい(直径30B1)場合、テーパー1212のうち、長さ方向Mのより一端側で筒状ガイド30の外壁が当接して筒状ガイド30が挟持される。一方、図5に示すように、筒状ガイド30の径が大きい(直径30B2)場合、テーパー1212のうち、長さ方向Mのより他端側で筒状ガイド30の外壁が当接して筒状ガイド30が挟持される。
例えば、非透過部111の形状は、適宜変更可能である。非透過部111同士が交差していなくてもよいし、長さ方向Lに重なっていなくてもよい。すなわち、ガイドピン50を案内できるように、長さ方向Lに2点以上設置または延在しており、さらに、幅寸法f1が幅寸法f2よりも大きくなっていればよい。
また、非透過部111は、長さ方向Lに連続して設けられていてもよいし、その数は一つでも複数でもよい。
11 本体部
12 把持部
111 非透過部
30 筒状ガイド(筒状部材)
40 インプラント本体
50 ガイドピン
114 透過部
14A 一方の主面
114B 他方の主面
f1 幅寸法(第1の幅寸法)
f2 幅寸法(第2の幅寸法)
N 軸線
P 非適正位置
Y 適正位置
Claims (8)
- 骨の内部に骨接合インプラントを挿入するときの案内として利用するガイドピンを、前記骨の内部に適正な角度をもって適正な位置に挿入するためのガイドピン挿入補助具であって、
前記適正な角度および前記適正な位置に配される適正位置と、前記適正な角度に延びる軸線を中心とした回転方向に前記適正位置から外された非適正位置との間で回転移動可能に設けられる本体部を備え、
前記本体部は、X線の透過する板状の透過部と、該透過部に支持されて前記軸線方向に非連続に複数設けられたX線の透過しない非透過部を備えており、
前記非透過部は、
複数の前記非透過部の一部が前記軸線方向と交差する方向のうち前記透過部の平面方向に重なって配置されることにより、前記本体部が前記適正位置に配されたときに、前記軸線方向に沿って直線状になる一方の群と、
該一方の群と対向して設けられると共に、複数の前記非透過部の一部が前記軸線方向と交差する方向のうち前記透過部の平面方向に重なって配置されることにより、前記本体部が前記適正位置に配されたときに、前記軸線方向に沿って直線状になる他方の群とを備えるものであり、
前記本体部が前記非適正位置に配されたときに、前記軸線方向に交差する方向に延びる前記非透過部の第1の幅寸法が、前記本体部が前記適正位置に配されたときに、前記軸線方向に交差する方向に延びる前記非透過部の第2の幅寸法よりも大きくなっていることを特徴とするガイドピン挿入補助具。 - 前記非透過部は、
前記第2の幅寸法が、複数の前記非適正位置における第1の幅寸法に対して、最も小さくなるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガイドピン挿入補助具。 - 前記非透過部は、
前記本体部が前記適正位置に配されたときに、前記軸線を挟んで対向配置されるように複数設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガイドピン挿入補助具。 - 前記対向配置された複数の前記非透過部の間において、前記ガイドピンが案内されるように前記非透過部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のガイドピン挿入補助具。
- 前記透過部は、板状に形成されており、
前記透過部の一方の主面に前記一方の群の前記非透過部が設けられ、前記透過部の他方の主面に前記他方の群の前記非透過部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガイドピン挿入補助具。 - 前記一方の群の前記非透過部と前記他方の群の前記非透過部とが、平面視して交差するように設けられていることを特徴とする請求項5に記載のガイドピン挿入補助具。
- 前記非透過部は、長尺状に形成されているものであり、前記一方の群と前記他方の群のそれぞれにおいて、隣り合う前記非透過部のうちの一つの前記非透過部の先端部がもう一つの前記非透過部の後端部よりも先端側に延ばされているものであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガイドピン挿入補助具。
- 前記本体部を支持し、前記軸線方向に延ばされる筒状部材を挟持する把持部を備え、
前記把持部の長さ寸法は、前記筒状部材の外径よりも長くなっていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載のガイドピン挿入補助具。
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