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JP5219401B2 - 二次電池用非水電解液及びこれを用いた非水電解液二次電池 - Google Patents

二次電池用非水電解液及びこれを用いた非水電解液二次電池 Download PDF

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Description

本発明は非水電解液二次電池の特性改善に関し、特に高塗布量、高充填密度型の電池において良好な電解液の浸透性を確保し、負荷特性や耐久性の向上を図ることができる二次電池用非水電解液及びこれを用いた非水電解液二次電池に関する。
近年、携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の小型、軽量化が急速に進展しており、その駆動電源としての電池には更なる高容量化が要求されている。充放電に伴い、リチウムイオンが正、負極間を移動することにより充放電を行う非水電解液二次電池は、電池電圧が高く、しかも高いエネルギー密度を有し、高容量であるので、上記のような移動情報端末の駆動電源として広く利用されている。現状、上記非水電解液二次電池としては、正極活物質にリチウム含有遷移金属酸化物を用い、負極活物質に黒鉛系の炭素材料を用いたものが一般的に使用されている。しかしながら、このような構造の非水電解液二次電池は、昨今の移動情報端末における長時間駆動の要求を完全に満たしているとは言い難く、更なる高容量化が急務となっている。また、最近では高出力が要求される電動工具用の用途や、電気自動車、ハイブリッド自動車といった自動車用の用途への非水電解液二次電池の展開が活発化しており、高容量化のみならず、高出力、高耐久性を兼ね備えた二次電池が求められている。
ここで、上記非水電解液二次電池の高容量化を図るためには、充電終止電圧の上昇による正極活物質の利用深度向上や、黒鉛系の炭素材料よりも比容量の高いシリコン等の合金系負極の開発が有効であり、一部実用化されているものの、依然、活物質の塗布量を増大させたり活物質の充填密度をあげたりするといった、電池缶に効率よく活物質を詰め込む技術に依存しているのが現状である。しかしながら、このような技術を採用した場合には、電極表層から集電体近傍までの距離が増加したり、電極中の空隙が減少したりすることから、電解液の浸透性が悪化する。このため、高塗布量、高充填密度型の電池においては、リチウムイオンの移動に要する過電圧が増加し、負荷特性が犠牲となってしまう。また、サイクル試験を行った場合、電極へ均一に電解液が行きわたらない状況で充放電反応が繰り返されるため、電極と電解液との反応が不均―化し、容量の低下を招いてしまう。更に、電池組み立て行程における注液時間が長くなって、電池の製造コストの上昇を招くといった問題も生じることとなる。
電解液の種類という点から更に具体的に述べると、現状の非水電解液二次電池では、エチレンカーボネート等の環状炭酸エステルと、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネート等の鎖状炭酸エステルを混合した溶媒に、LiPF6、LiBF4等のリチウム塩を溶解した電解液が一般的に用いられており、良好な充放電特性を引き出すことに成功している(下記特許文献1参照)。しかしながら、電池の高容量化が強く望まれ、電極の塗布量や充填密度が年々高まる状況において、上述の電解液では電極への浸透性を十分に確保することが困難となっており、良好な電池特性が得られない。このような現状から、高容量用途の電池において良好な電池特性を引き出せる非水電解液の開発が必要不可欠となっている。
一方、上記非水電解液二次電池の高出力化を図るためには、活物質の塗布量や充填密度を低減し、電極中の電解液量を増やすことで、負荷特性の向上が図られている。しかしながら、塗布量や充填密度の低減により電解液量を増やしたとしても、電流値もその分大きくなることから、上述の高容量化を図るための電池と同様、電解液が電極へ均一に行きわたらない状況が生じることとなる。加えて、活物質の塗布量や充填密度を低減すると、所望の電池容量を得るためには電極を長尺化せざるを得ず、セパレータが余分に必要となってくる。このため、電池の製造コストの低減を図るには、高出力用途の電池においても活物質の塗布量や充填密度を増加させて、セパレータの長尺化を阻止する必要がある。このような状況を考慮すれば、高出力用途の電池においても電解液の浸透性向上を図り、負荷特性及び耐久性の向上が望まれるところである。
特開平5−211070号公報
以上のように、従来の環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルを混合した電解液を、高容量用途或いは高出力用途の電池に適用した場合、負荷特性、耐久性が損なわれ、十分な電池特性を得ることができないという課題を有していた。
そこで本発明は、高容量用途や高出力用途の電池において、良好な負荷特性及び耐久性を得ることができる二次電池用非水電解液及びそれを用いた非水電解液二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、溶媒と、リチウム塩を含有する電解質とを備えた二次電池用非水電解液において、上記溶媒には、R1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルと4−フルオロエチレンカーボネートとが含まれ、且つ、上記溶媒の総量に対する上記4−フルオロエチレンカーボネートの割合が7体積%以上であることを特徴とする。
本発明に従い、R1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルと4−フルオロエチレンカーボネートとを溶媒に含有した非水電解液を用いた電池では、負荷特性と耐久性とを飛躍的に向上させることができる。この理由をR1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルが含まれていることに起因する理由と、4−フルオロエチレンカーボネートが含まれていることに起因する理由とに大別して説明する。
(1)R1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルが含まれていることに起因する理由
上述したように、従来の電解液にはエチレンカーボネート等の環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとを混合したものが用いられている。この場合、エチレンカーボネートは電解質の解離性を向上させ、また負極活物質の表面に良好な皮膜を形成させる目的で混合され、鎖状炭酸エステルはエチレンカーボネートが室温で固体であることから、電解液を液体化、低粘度化する目的で混合される。しかしながら、上述したように、年々、電極の塗布量や充填密度が増加する中では、従来の環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルを混合した電解液では電極への浸透性を確保することが困難となっている。但し、従来の鎖状炭酸エステル系電解液を用いた電池であっても、分子量が小さく、しかも粘度が0.59mPasと低いジメチルカーボネートを電解液に含み、このジメチルカーボネートの混合量を増やすことで、電極への浸透性を確保することが可能である。しかし、上記ジメチルカーボネートの融点は3℃であることから、低温になると電池特性が大きく低下するという問題点があった。そこで本発明では鎖状炭酸エステルよりも、電解液の粘度を低下させることが可能であり、且つ融点が低い、R1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルに着目した。
即ち、このような鎖状カルボン酸エステルは、通常使用される鎖状炭酸エステルよりも粘度が非常に低い。例えば、鎖状カルボン酸エステルの1種である酢酸メチル(CH3COOCH3)を例にとると、粘度が0.37mPasであり、通常使用される鎖状炭酸エステル(例えば、ジエチルカーボネートの粘度は0.75mPas)よりも粘度が非常に低い。したがって、鎖状カルボン酸エステルを電解液の溶媒に含めることにより、電解液の粘度が低下するので、従来の電解液よりも電極への浸透性を向上させることが可能となる。
また、このような鎖状カルボン酸エステルは融点が非常に低い。例えば、酢酸メチルやプロピオン酸メチルの融点はそれぞれ−98℃、−88℃であり、ジメチルカーボネート(融点:3℃)やジエチルカーボネート(融点:−43℃)よりも融点が非常に低い。このため、電解液の粘度を低下させるためにこれら鎖状カルボン酸エステルの混合量を増加しても、ジメチルカーボネートと異なり、低温での特性が犠牲になることはない。
尚、R1COOR2で表される鎖状カルボン酸エステルにおいて、R1、R2を炭素数3以下のアルキル基に限定するのは、R1、R2が炭素数4以上のアルキル基であれば、鎖状カルボン酸エステルの粘度が高くなって、本発明の作用効果を十分に発揮できないからである。
(2)4−フルオロエチレンカーボネートが含まれていることに起因する理由
4−フルオロエチレンカーボネートが含まれていることに起因する理由については、その理解を容易とするために、特開平5−74487号公報、特開平5−74490号公報、特開平8−195221号公報、及び、特開2004−319212号公報に記載の発明との対比において述べる。
これら公報においては、鎖状カルボン酸エステルを電解液に混合することにより、負荷特性や低温特性を向上させる手法が提案されている。この場合、一般的に鎖状カルボン酸エステルは環状炭酸エステルよりも黒鉛系の負極活物質との反応性が高いことから、その反応を抑えるために、エチレンカーボネートやC=C不飽和結合を有する環状炭酸エステルとの併用が必須であった(上記発明も、そのような発明である)。しかしながら、このような構成とした場合には、後に詳述するように、充放電試験の初期には鎖状カルボン酸エステルの分解反応を抑えることができても、充放電試験を繰り返すと、鎖状カルボン酸エステルの分解に起因した容量劣化が認められる。特開平5−74487号公報や特開平5−74490号公報にはエチレンカーボネートとプロピオン酸メチルを溶媒に混合することで良好なサイクル特性が得られるとの記述があるが、我々が調査した結果、エチレンカーボネートでは鎖状カルボン酸エステルの分解を抑えるには不十分で、C=C不飽和結合を有する環状炭酸エステルを更に加えても、依然としてサイクル特性に問題があった。おそらく、充放電に伴う負極活物質の体積変化によって新表面が露出し、電解液中の添加剤が継続して消費される結果、添加剤が枯渇して、鎖状カルボン酸エステルの分解が生じると考えられる。また、従来のC=C不飽和結合を有する環状炭酸エステルは、添加量が多過ぎると負極表面皮膜が厚くなって抵抗上昇やガス発生を引き起こしてしまうという問題もある。このように、鎖状カルボン酸エステルを混合したとしても、従来の電解液の組成では十分な電池特性を得ることはできなかった。
そこで、鎖状カルボン酸エステルと負極活物質との反応を抑制することを目的に、負極の表面皮膜形成剤として機能し、且つ混合量を増やすことが可能な溶媒を検討した結果、4−フルオロエチレンカーボネートが非常に効果的であり、溶媒の総量に対して7体積%以上混合することにより、鎖状カルボン酸エステルと負極活物質との反応を抑制できることを見出した。
これは、4−フルオロエチレンカーボネートを溶媒に混合することで、鎖状カルボン酸エステルの分解電位より貴な電位で4−フルオロエチレンカーボネートが皮膜を形成することにより、鎖状カルボン酸エステルの分解反応が抑制されるためである。また、4−フルオロエチレンカーボネートを溶媒全体に対して40体積%以上混合しても、顕著な電池特性の低下は起こらないことが確認できた。尚、この理由は定かではないが、負極表面皮膜が厚くなることに起因する抵抗上昇が抑制されることによるものと考えられる。以上のことから、4−フルオロエチレンカーボネートは溶媒として使用できる(即ち、従来の如く添加剤として使用するのではない)ことから、充放電サイクルに伴う添加剤の枯渇の問題がなく、良好な耐久性を確保できるものである。
また、特開2004−241339号公報では、フッ素置換炭酸エステル(4−フルオロエチレンカーボネート)と鎖状カルボン酸エステル(プロピオン酸メチル)とを混合することにより、4.5V以上でLiを吸蔵放出するLiNi0.5Mn1.54を正極活物質とした二次電池においてサイクル特性が向上する旨が記述されているが、フッ素置換炭酸エステル、鎖状カルボン酸エステル共に混合量が少なく、更に満充電状態における正極電位が4.5V未満であるLiMn24を正極活物質に用いた場合には、サイクル特性の向上は認められないことが比較例にて記載されている。
これに対して、本発明においては、電解液の粘度を下げ、充放電反応を均一化することによりサイクル特性を向上させることを目的に、鎖状カルボン酸エステルを加え、この鎖状カルボン酸エステルの負極上での分解を十分に抑制するために、溶媒の総量に対する4−フルオロエチレンカーボネートの割合を7体積%以上となるように規制している。
したがって、上記公報に記載の発明では、一般的に用いられているLiCoO2やLiMn24のような満充電状態における正極電位が4.5V未満である正極活物質を用いた電池のサイクル特性を向上させることができない(また、このような正極活物質を用いた電池のサイクル特性を向上させる手法については、上記公報に何ら記載が無い)のに対して、本発明の電解液を用いた場合には、上記正極活物質を用いた電池のサイクル特性を飛躍的に向上させることができるという点で大きく異なる。
(3)結論
以上より、鎖状カルボン酸エステルと4−フルオロエチレンカーボネートとを混合して用い、且つ、4−フルオロエチレンカーボネートの混合量を規制することにより、鎖状カルボン酸エステルの分解反応が抑制され、鎖状カルボン酸エステルが持つ電解液の低粘度化のメリットを最大限に引き出すことが可能となる。これにより、高容量用途や高出力用途の電池においても良好な電解液の浸透性が確保でき、高容量と高出力、高耐久性を兼ね備えた非水電解液二次電池を得ることができる。
ここで、本発明におけるR1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルとしては、酢酸メチル〔CH3COOCH3〕、酢酸エチル〔CH3COOC25〕、酢酸n-プロピル〔CH3COOCH2CH2CH3〕、酢酸i-プロピル〔CH3COOCH(CH3)CH3〕、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕、プロピオン酸エチル〔C25COOC25〕、プロピオン酸n-プロピル〔C25COOCH2CH2CH3〕、プロピオン酸i-プロピル〔C25COOCH(CH3)CH3〕、n-酪酸メチル〔CH3CH2CH2COOCH3〕、n-酪酸エチル〔CH3CH2CH2COOC25〕、n-酪酸n-プロピル〔CH3CH2CH2COOCH2CH2CH3〕、n-酪酸i-プロピル〔CH3CH2CH2COOCH(CH3)CH3〕、i-酪酸メチル〔CH3(CH3)CHCOOCH3〕、i-酪酸エチル〔CH3(CH3)CHCOOC25〕、i-酪酸n-プロピル〔CH3(CH3)CHCOOCH2CH2CH3〕、及びi-酪酸i-プロピル〔CH3(CH3)CHCOOCH(CH3)CH3〕等が挙げられる。
特に良好な負荷特性、耐久性を得るためには、炭素数5以下の鎖状カルボン酸エステルが好ましく、具体的には、酢酸メチル〔CH3COOCH3〕、酢酸エチル〔CH3COOC25〕、酢酸n-プロピル〔CH3COOCH2CH2CH3〕、酢酸i-プロピル〔CH3COOCH(CH3)CH3〕、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕、プロピオン酸エチル〔C25COOC25〕、n-酪酸メチル〔CH3CH2CH2COOCH3〕、及びi-酪酸メチル〔CH3(CH3)CHCOOCH3〕が好ましい。その中でも粘度の低い酢酸メチル〔CH3COOCH3〕、酢酸エチル〔CH3COOC25〕、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕が好ましい。
具体的には、酢酸メチル〔CH3COOCH3〕の粘度は上述の如く0.37mPasであり、また、酢酸エチル〔CH3COOC25〕、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕の粘度は、それぞれ、0.44mPas、0.43mPasであり、通常使用される鎖状炭酸エステル(ジエチルカーボネート:0.75mPas、エチルメチルカーボネート:0.65mPas、ジメチルカーボネート:0.59mPas)よりも粘度が非常に低い。したがって、電解液の溶媒に酢酸メチル等を含めることにより、電解液の粘度を低下させることができるので、電極への浸透性を向上させることが可能となるからである。
更に、上記酢酸メチル〔CH3COOCH3〕、酢酸エチル〔CH3COOC25〕、及びプロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕の中でも、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕が最も好ましい。これは、上述の如く、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕は酢酸メチル〔CH3COOCH3〕よりも粘度は若干高くなるものの、酢酸メチル〔CH3COOCH3〕よりも負極との反応性が低いということに起因するものである。
尚、上述した鎖状カルボン酸エステルは単独で使用するのみならず、混合して使用しても良いことは勿論である。
また、溶媒の総量に対する鎖状カルボン酸エステルの割合が20体積%以上、特に、40体積%以上であることが好ましい。
これは、鎖状カルボン酸エステルの含有量がこれらの範囲を下回ると、電解液の粘度が高くなって電解液の浸透性が不十分となる結果、良好な負荷特性が得られない場合があるからである。
更に、溶媒の総量に対する4−フルオロエチレンカーボネートの割合が10〜50体積%、特に、20〜40体積%であることが好ましい。
4−フルオロエチレンカーボネートの含有量がこれらの範囲を下回ると、負極表面に十分な皮膜が形成されず、良好な耐久性が得られないことがある。一方、4−フルオロエチレンカーボネートの含有量がこれらの範囲を上回ると、相対的に鎖状カルボン酸エステルの含有量が低下するため、電解液の粘度が高くなって電解液の浸透性が不十分となる結果、良好な負荷特性が得られない場合があるからである。
加えて、前記溶媒にはビニレンカーボネートやビニルエチレンカーボネートが添加されていることが好ましい。
このように、C=C不飽和結合を有する環状炭酸エステルの1種であるビニレンカーボネートやビニルエチレンカーボネートが負極の皮膜形成剤として添加されていれば、負極上に良好な皮膜を形成でき、特に鎖状カルボン酸エステルの分解電位より貴な電位で分解するので好ましい。
但し、負極の皮膜形成剤として添加されるC=C不飽和結合を有する環状炭酸エステルとしては、ビニレンカーボネートやビニルエチレンカーボネートに限定するものではなく、4,5−ジメチルビニレンカーボネート、4,5−ジエチルビニレンカーボネート、4,5−ジプロピルビニレンカーボネート、4−エチル−5−メチルビニレンカーボネート、4−エチル−5−プロピルビニレンカーボネート、4−メチル−5−プロピルビニレンカーボネート、ジビニルエチレンカーボネート等であっても良い。但し、ビニレンカーボネートやビニルエチレンカーボネートを用いれば、負極上に良好な皮膜を形成できるので、これらのものを用いるのが好ましい。
また、上記目的を達成するために、正極活物質を含む正極、負極、セパレータ、及び上述した二次電池用非水電解液からなる非水電解液二次電池であることを特徴としている。
本発明における正極活物質は、層状構造やスピネル型構造を有するリチウム含有遷移金属酸化物を使用することができるが、中でも、高エネルギー密度化の観点から、層状構造を有するリチウム含有遷移金属酸化物が好ましく、特に、コバルト酸リチウムやコバルト−ニッケル−マンガンのリチウム複合酸化物、アルミニウム−ニッケル−コバルトのリチウム複合酸化物が好ましい。
また、これらの正極活物質は単独で用いても良く、他の正極活物質と混合して用いても良い。更に、正極作製時には、これら正極活物質を、アセチレンブラック、カーボンブラック等の導電剤及びPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)等の結着剤と混練し、正極合剤として用いることができる。
また、本発明における正極活物質は、満充電状熊における正極電位が、リチウム金属に対して4.5V未満であることが望ましい。
上記コバルト酸リチウムに代表される層状構造を有する正極活物質は、一般的には、リチウム金属に対して4.3V程度まで充電されるが、本発明ではこの電圧に限定されるものではなく、4.3V以上、具体的には4.5V未満となるまで充電を行うことができる。ここで、満充電状態での正極の電位をリチウム金属に対して4.5V未満に規制するのは、以下に示す理由による。上記鎖状カルボン酸エステルは負極との反応性が高いが、電解液に4−フルオロエチレンカーボネートを混合することにより、鎖状カルボン酸エステルと負極活物質との反応を抑制することが可能である。しかしながら、正極電位が4.5V以上になると、鎖状カルボン酸エステルは正極活物質と反応することになり、高温で電池を保存した場合にガスが発生するという不都合が発生するからである。尚、リチウム金属に対して4.5V近傍まで充電を行なうような正極構成で、且つ負極活物質に黒鉛系の材料を用いた場合には、4.4V程度の電池電圧となる。
上記正極活物質には、少なくともアルミニウム或いはマグネシウムが固溶されたコバルト酸リチウムが含まれており、且つ、このコバルト酸リチウム表面にはジルコニウムが固着されていることが望ましい。
このような構造とするのは、以下に示す理由による。即ち、正極活物質としてコバルト酸リチウムを用いた場合には、充電深度が高まるにつれて、結晶構造は不安定になる。そこで、アルミニウム或いはマグネシウムを正極活物質(結晶内部)に固溶させることで、正極における結晶歪みの緩和を図っている。但し、これらの元素は結晶構造の安定化には大きく寄与するものの、初回充放電効率の低下や放電作動電圧の低下等を招来する。そこで、このような問題を緩和すべく、コバルト酸リチウム表面にジルコニウムを固着している。
(その他の事項)
(1)本発明における非水電解液の溶媒としては、鎖状カルボン酸エステルと4−フルオロエチレンカーボネートの他に、非水電解液二次電池に従来から用いられてきた溶媒を混合して使用することができる。このような溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、2,3−ブチレンカーボネート等の環状炭酸エステル、γ-ブチロラクトン、プロパンスルトン等の環状エステル、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネート等の鎖状炭酸エステル、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル等の鎖状エーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル等が例示される。
(2)また、本発明における非水電解液の電解質としては、非水電解液二次電池に従来から用いられてきた電解質を使用することができる。このような電解質としては、LiPF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiClO4、LiN(C25SO22、LiN(CF3SO2)(C49SO2)、LiC(CF3SO23、LiC(C25SO23、LiB(C242、Li[B(C24)F2]、Li[P(C24)F4]、Li[P(C2422]等のリチウム塩が挙げられる。なかでもLiPF6は良好な導電率を有することから好ましく、LiBF4は4−フルオロエチレンカーボネートを含有する非水電解液において、自身も皮膜形成過程に関与し、より良好な皮膜を形成できることから好ましい。しかしながら、LiBF4の混合量が多過ぎると過大に負極皮膜が形成されるため、電池の放電容量が減少してしまう。このような観点から、LiPF6とLiBF4とを混合して用いることが好ましく、特に、非水電解液中にLiPF6を0.4〜1.6mol/l、LiBF4を0.05〜0.6mol/lの割合で含有させることが好ましい。
(3)現在の高容量志向の非水電解液二次電池は、正極活物質にコバルト酸リチウムを用い、電極中の正極活物質の含有量は92質量%、充填密度は3.5g/cc、塗布量は両面で400g/10cm2以上の設計となっている。このような高塗布量、高充填密度型の電池では電解液の拡散が不十分となり、負荷特性や耐久性の低下が問題となることから、本発明電解液を使用するのに適した電池設計である。効果が顕著となる塗布量や充填密度は、選択する活物質や導電剤、結着剤、またそれらの含有量に依存するため、一般化することは困難であるが、例えば正極中の正極活物質の質量当たりの含有量がx、真密度がyである場合、正極の塗布量が集電体の質量を除いて両面で60xyg/cm2以上あり、且つ、正極の充填密度が0.60xyg/cc以上の設計においてその効果が高い。特に正極の塗布量が両面で70xyg/cm2以上あり、且つ、正極の充填密度が0.70xyg/cc以上の設計において、負荷特性及び耐久性の大幅な向上が可能となる。
これは、正極活物質が層状構造のコバルト酸リチウム(真密度:5.00g/cc)であり、正極中の含有量が95質量%である場合(x=0.95、y=5.00)を例にとると、正極の塗布量が両面で285g/10cm2以上、充填密度が2.85g/cc以上の設計においてその効果が高い。特に正極の塗布量が両面で333g/10cm2以上、充填密度が3.33g/cc以上の設計において、負荷特性及び耐久性の大幅な向上が可能となる。
(4)本発明における負極活物質としては、リチウムを吸蔵、放出可能な材料であれば特に限定なく使用することができる。例えば、金属リチウム、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−シリコン合金、リチウム−スズ合金等のリチウム合金、黒鉛、コークス、有機物焼成体等の炭素材料、並びにSnO2、SnO、TiO2等の電位が正極活物質に比べて卑な金属酸化物が挙げられる。中でも、4−フルオロエチレンカーボネートを含有する非水電解液において、良質な皮膜をその表面に形成できるという観点からは、黒鉛系の炭素材料が好ましく用いられる。
上記負極材料をSBR(スチレンブタジエンゴム)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)等の結着剤と混練し、合剤として用いることができる。
本発明の如く、R1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルと、4−フルオロエチレンカーボネートとを溶媒に含有した非水電解液を用い、且つ、溶媒の総量に対する上記4−フルオロエチレンカーボネートの割合を規制することにより、非水電解液二次電池の高容量化と高出力化とを図れ、しかも耐久性を飛躍的に向上させることができるといった優れた効果を奏する。
以下、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の最良の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
(正極の作製)
先ず、正極活物質としてのコバルト酸リチウム(Al及びMgがそれぞれ1.0mol%固溶されており、且つコバルト酸リチウムの表面にジルコニウムが存在し、そのジルコニウムの割合が0.05mol%である)と、導電剤としての炭素と、結着剤としてのPVdF(ポリフッ化ビニリデン)とを、95:2.5:2.5の質量比となるように調整した後、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)溶液中で混練して正極スラリーを作製した。この正極スラリーを集電体としてのアルミニウム箔の両面に520g/10cm2の割合となるように塗布し、乾燥後、正極充填密度が3.7g/ccとなるように圧延して正極を作製した。
(負極の作製)
負極活物質としての黒鉛と、結着剤としてのSBR(スチレンブタジエンゴム)と、増粘剤としてのCMC(カルボキシメチルセルロース)を97.5:1.5:1の質量比となるように調整した後、水溶液中で混線して負極スラリーを作製した。この負極スラリーを集電体としての銅箔の両面に220g/10cm2の割合となるように塗布し、乾燥後、負極充填密度が1.7g/ccとなるように圧延して負極を作製した。
(電解液の調製)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と酢酸メチル〔CH3COOCH3〕とが体積比で20:80となるように両者を混合し、この溶媒に電解質(リチウム塩)としてのLiPF6を1mol/lの割合で溶解させることにより非水電解液を調製した。
(電池の作製)
上記正極と上記負極とを、ポリエチレン製のセパレータを介して対向するように巻取って巻取り電極体を作製した後、不活性ガス雰囲気下のグローブボックス中にて、巻取り電極体を上記電解液とともに円筒型18650サイズの電池缶に封入することにより、非水電解液二次電池を作製した。
〔第1実施例〕
(実施例1)
実施例1としては、上記最良の形態で示した非水電解液二次電池を用いた。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A1と称する。
(実施例2)
溶媒と電解質との合計質量に対して、添加剤としてのビニレンカーボネート(VC)とビニルエチレンカーボネート(VEC)とを、それぞれ2質量%の割合で添加したこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A2と称する。
(実施例3)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチレンカーボネート(EC)と酢酸メチル〔CH3COOCH3〕とを、体積比で10:10:80となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A3と称する。
(実施例4)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と酢酸メチル〔CH3COOCH3〕とを、体積比で40:60となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A4と称する。
(実施例5)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチレンカーボネート(EC)と酢酸メチル〔CH3COOCH3〕とを、体積比で20:20:60となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A5と称する。
(実施例6)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とプロピレンカーボネート(PC)と酢酸メチル〔CH3COOCH3〕とを、体積比で20:20:60となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A6と称する。
(実施例7)
電解質としてのLiPF6の割合を0.5mol/lとしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A7と称する。
(実施例8)
電解質としてのLiPF6の割合を1.5mol/lとしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A8と称する。
(実施例9)
電解質としてLiPF6とLiBF4とを用い、且つ、LiPF6の割合を0.9mol/l、LiBF4の割合を0.lmol/lとしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A9と称する。
(実施例10)
電解質としてLiPF6とLiBF4とを用い、且つ、LiPF6の割合を0.8mol/l、LiBF4の割合を0.2mol/lとしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A10と称する。
(実施例11)
電解質としてLiPF6とLiBF4とを用い、且つ、LiPF6の割合を0.5mol/l、LiBF4の割合を0.5mol/lとしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A11と称する。
(実施例12)
電解質としてLiPF6とLiB(C242とを用い、且つ、LiPF6の割合を0.9mol/l、LiB(C242の割合を0.1mol/lとしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A12と称する。
(実施例13)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と酢酸エチル〔CH3COOC25〕とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A13と称する。
(実施例14)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と酢酸エチル〔CH3COOC25〕とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いると共に、電解質としてLiPF6とLiBF4とを用い、且つ、LiPF6の割合を1.0mol/l、LiBF4の割合を0.2mol/lとしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A14と称する。
(実施例15〜19)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とプロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕とを、それぞれ体積比で、10:90、20:80、30:70、40:60、50:50となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下それぞれ、本発明電池A15、A16、A17、A18、A19と称する。
(実施例20)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とプロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いると共に、電解質としてLiPF6とLiBF4とを用い、且つ、LiPF6の割合を1.0mol/l、LiBF4の割合を0.2mol/lとしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A20と称する。
(実施例21)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と酢酸n-プロピル〔CH3COOCH2CH2CH3〕とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A21と称する。
(実施例22)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)と酢酸i-プロピル〔CH3COOCH(CH3)CH3〕とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A22と称する。
(実施例23)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とプロピオン酸エチル〔C25COOC25〕とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A23と称する。
(実施例24)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とn-酪酸メチル〔CH3CH2CH2COOCH3〕とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池A24と称する。
(実施例25〜27)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とジメチルカーボネート(DMC)とプロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕とを、体積比で、各々20:20:60、20:40:40、20:60:20となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下それぞれ、本発明電池A25、A26、A27と称する。
(比較例1)
エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを、体積比で30:70となるように混合したものを溶媒として用いると共に、この溶媒と電解質との合計質量に対して、添加剤としてのビニレンカーボネート(VC)を2質量%の割合で添加したこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z1と称する。
(比較例2)
エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)とジメチルカーボネート(DMC)とを体積比で35:5:60となるように混合したものを溶媒として用いると共に、溶媒と電解質との合計質量に対して、添加剤としてのビニレンカーボネート(VC)を3質量%の割合で添加したこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z2と称する。
(比較例3)
酢酸メチル〔CH3COOCH3〕単独のものを溶媒として用いると共に、添加剤としてビニレンカーボネート(VC)とビニルエチレンカーボネート(VEC)とを用い、且つ、溶媒と電解質との合計質量に対する添加剤の添加量をそれぞれ2質量%としたこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z3と称する。
(比較例4)
酢酸メチル〔CH3COOCH3〕単独のものを溶媒として用いると共に、添加剤としてビニレンカーボネート(VC)とビニルエチレンカーボネート(VEC)とを用い、且つ、溶媒と電解質との合計質量に対する添加剤の添加量をそれぞれ4質量%としたこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z4と称する。
(比較例5)
エチレンカーボネート(EC)と酢酸メチル〔CH3COOCH3〕とを体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いると共に、添加剤としてビニレンカーボネート(VC)とビニルエチレンカーボネート(VEC)とを用い、且つ、溶媒と電解質との合計質量に対する添加剤の添加量をそれぞれ2質量%としたこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z5と称する。
(比較例6)
エチレンカーボネート(EC)と酢酸エチル〔CH3COOC25〕とを体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いると共に、添加剤としてビニレンカーボネート(VC)とビニルエチレンカーボネート(VEC)とを用い、且つ、溶媒と電解質との合計質量に対する添加剤の添加量をそれぞれ2質量%としたこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z6と称する。
(比較例7)
エチレンカーボネート(EC)とプロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕とを体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いると共に、添加剤としてビニレンカーボネート(VC)とビニルエチレンカーボネート(VEC)とを用い、且つ、溶媒と電解質との合計質量に対する添加剤の添加量をそれぞれ2質量%としたこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z7と称する。
(比較例8)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用い、且つ、添加剤を添加しなかったこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z8と称する。
(比較例9)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いると共に、電解質としてLiPF6とLiBF4とを用い、且つ、LiPF6の割合を1.0mol/l、LiBF4の割合を0.2mol/lとし、しかも、添加剤を添加しなかったこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z9と称する。
(比較例10)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とプロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕とを、体積比で5:95となるように混合したものを溶媒として用いたこと以外は、比較例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池Z10と称する。
(実験1)
上記本発明電池A1〜A27及び比較電池Z1〜Z10を下記の条件で充放電し、各電池の負荷特性について調べたので、その結果を表1〜表4に示す。尚、表1〜表4においては、比較電池Z1を0.2Itの電流で放電したときの放電容量を100として表示している。
[充放電条件]
・充電条件
各電池を0.2Itの電流で電池電圧が4.2Vとなるまで定電流充電を行なった後、4.2Vの電圧で電流値が0.02Itとなるまで定電圧充電するという条件。
・放電条件
0.2It、2.0Itの各電流で電池電圧が2.75Vとなるまで放電するという条件。そして、この放電時に、0.2Itでの放電容量と2.0Itでの放電容量とを測定した。
尚、充放電の温度は25℃である。
表1〜表4から明らかなように、電解液の溶媒として鎖状カルボン酸エステルと4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とを含む本発明電池A1〜A27と、電解液の溶媒としてエチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)、ECとプロピレンカーボネート(PC)とジメチルカーボネート(DMC)とから成る(従来の電解液の如く、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとから成る)比較電池Z1、Z2、及び、FECとEMCとから成る(フッ素置換炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとから成る)比較電池Z8、Z9とを比べた場合、0.2Itの電流で放電したときには両者の差異は殆ど認められないが、2.0Itの電流で放電したときには本発明電池A1〜A27は比較電池Z1、Z2、Z8、Z9と比べて放電容量が同等かそれ以上であることが認められる。これは、本発明電池A1〜A27では、粘度の低い鎖状カルボン酸エステルが電解液の溶媒に含まれているので、炭酸エステル系のものを電解液の溶媒として用いた比較電池Z1、Z2、Z8、Z9に比べて、集電体近傍まで電解液が容易に浸透し、リチウムイオンの拡散に要する過電圧が低下するためと考えられる。
尚、比較電池Z3〜Z7は鎖状カルボン酸エステルを電解液の溶媒に含んでいるので、比較電池Z1、Z2に比べて、2.0Itの電流で放電したときの放電容量が大きくなっていることが認められる。これは、上述の理由と同様の理由によるものと考えられる。
また、本発明電池A1、A13、A16、A21〜A24(これらの電池は、リチウム塩がLiPF6単独で、溶媒にFECが含まれ、且つ添加剤が添加されていないという点で同じくする。即ち、溶媒の鎖状カルボン酸エステルの種類のみが異なる)を比較した場合、2.0Itの電流で放電したときには、本発明電池A1、A13、A16は本発明電池A21〜A24に比べて放電容量が若干大きくなっていることが認められる。これは、本発明電池A1、A13、A16の鎖状カルボン酸エステルである酢酸メチル(MA)、酢酸エチル(EA)、及びプロピオン酸メチル(MP)は、本発明電池A21〜A24の鎖状カルボン酸エステルである酢酸n-プロピル(n−PA)、酢酸i-プロピル(i−PA)、プロピオン酸エチル(EP)、及びn-酪酸メチル(n−MB)と比べて粘度が低い。したがって、電解液の粘度をより低下させることができ、この結果、電極への電解液の浸透性を一層向上させることが可能となるという理由によるものと考えられる。
加えて、本発明電池A15〜A19及び比較電池Z10(これらの電池は、リチウム塩がLiPF6単独で、溶媒にFECとMPとが含まれ、且つ添加剤が添加されていないという点で同じくする。即ち、溶媒の混合比率のみが異なる)を比較した場合、溶媒の総量に対するFECの割合(以下、単にFECの割合と称するときがある)が10〜50体積%の本発明電池A15〜A19は、FECの割合が5体積%の比較電池Z10に比べて、放電容量が大きくなっていることが認められる。したがって、良好な放電負荷特性を得るためには、FECは7体積%以上混合する必要があると考えられ、特に、10体積%以上であることが望ましい。
一方、FECの割合が50体積%の本発明電池A19は、FECの割合が10〜40体積%の本発明電池A15〜A18に比べて放電負荷特性が若干低下しており、また、表1〜表4には示していないが、FECの割合が50体積%を超えると放電負荷特性が一層低下することもわかった。したがって、FECの割合の上限値は50体積%以下、特に40体積%以下に規制することが好ましい。これは、FECは鎖状カルボン酸エステルに比べて粘度が高いため、FECの割合が多過ぎると、電解液の粘度が増加してしまうためである。
(実験2)
上記本発明電池A1〜A27及び比較電池Z1〜Z10を下記の条件で充放電を繰り返し行い、各電池の耐久性(容量維持率)について調べたので、その結果を表5〜表8に示す。
[充放電条件]
(I)1サイクル目
・充電条件
各電池を0.2Itの電流で電池電圧が4.2Vとなるまで定電流充電を行なった後、4.2Vの電圧で電流値が0.02Itとなるまで定電圧充電するという条件。
・放電条件
0.2Itの電流で電池電圧が2.75Vとなるまで放電するという条件。そして、この放電時に初期放電容量D1を測定した。
尚、充放電の温度は25℃である。
(I)2サイクル目以降
・充電条件
各電池を1.0Itの電流で電池電圧が4.2Vとなるまで定電流充電を行なった後、4.2Vの電圧で電流値が0.02Itとなるまで定電圧充電するという条件。
・放電条件
1.0Itの電流で電池電圧が2.75Vとなるまで放電するという条件。そして、この放電時にn(本実験では、n=100及び200)サイクル後の放電容量Dnを測定した。
尚、充放電の温度は25℃である。
そして、nサイクル(本実験では、n=100及び200)後の放電容量Dnと初期放電容量D1から、nサイクル後の容量維持率(%)を下記(1)式により求めた。但し、サイクル試験の途中で容量維持率が70%を下回った電池はその時点で評価を中止した。
容量維持率(%)=(Dn/D1)×100・・・(1)
尚、本発明電池A1、A10、A13、A14、A16、A20〜A23及び比較電池Z1については500サイクルまで試験を実施した。
〔200サイクルまでの考察〕
表5〜表8から明らかなように、電解液の溶媒として鎖状カルボン酸エステルとFECとを含む本発明電池A1〜A27の容量維持率と、電解液の溶媒が、ECとEMCと或いはECとPCとDMCとから成る比較電池Z1、Z2、及び、FECとEMCとから成る(フッ素置換炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとから成る)比較電池Z8、Z9の容量維持率とを比べた場合、本発明電池A1〜A27は比較電池Z1、Z2、Z8、Z9に比べて容量維持率が向上していることが認められる。これは、鎖状カルボン酸エステルを電解液の溶媒として用いていない比較電池Z1、Z2、Z8、Z9では、極板の活物質の塗布量を多くしたり、極板の活物質の充填密度を高くしたりする状況下では電解液の浸透性が不十分となり、リチウムイオンの拡散が起こり難くなるため反応が不均―化し、電池の劣化が促進される。これに対して、電解液の溶媒に鎖状カルボン酸エステルとFECとを含む本発明電池A1〜A27では、極板の活物質の塗布量を多くしたり、極板の活物質の充填密度を高くしたりする状況下であっても電解液の浸透性が良好であり、リチウムイオンが十分に拡散できるため、反応の不均―化が抑制され、電池の劣化が抑えられるためと考えられる。
また、電解液の溶媒が鎖状カルボン酸エステルから成り、これに添加剤が加えられた比較電池Z3、Z4や、電解液の溶媒が鎖状カルボン酸エステルとECとから成る比較電池Z5〜Z7では、電解液の溶媒が鎖状カルボン酸エステルを含み、これにFECを加えた本発明電池A1〜A27のような優れた容量維持率を発揮できないことが認められる。前述の実験1の結果から、比較電池Z3〜Z7の如く電解液の溶媒に鎖状カルボン酸エステルが含まれていれば負荷特性は向上するものの、電解液の溶媒に単に鎖状カルボン酸エステルを含むだけでは、負極活物質と鎖状カルボン酸エステルとの反応抑制が不十分となるために、電池の劣化が早期に起こるものと考えられる。
電解液の溶媒に鎖状カルボン酸エステルを含む比較電池Z3〜Z7の結果から、鎖状カルボン酸エステルは負極活物質との反応性が高く、従来技術の如く電解液の溶媒に単に鎖状カルボン酸エステルを含めただけでは耐久性を向上させるどころか、むしろ低下させる要因になっていることがわかる。これに対して、本発明の如く、電解液の溶媒として鎖状カルボン酸エステルの他にFECを用いれば、鎖状カルボン酸エステルと負極活物質との反応をFECが抑え、且つ、電解液を低粘度化するという鎖状カルボン酸エステルのメリットが最大限に発揮されるので、優れた負荷特性と耐久性とを両立することが可能となる。
但し、電解液の溶媒として鎖状カルボン酸エステルの他にFECを用いた場合であっても、比較電池Z10の如く溶媒の総量に対するFECの割合が5体積%の場合にはサイクル特性を向上させることはできない。これに対して、比較電池Z10と同一の溶媒を用いているが溶媒の総量に対するFECの割合が10体積%以上の本発明電池A15〜A19ではサイクル特性が飛躍的に向上することが認められる。これは、比較電池Z10ではFECの割合が少な過ぎるため、鎖状カルボン酸エステルと負極活物質との反応を十分に抑制することができない。これに対して、本発明電池A15〜A19ではFECの割合が十分であるため、鎖状カルボン酸エステルと負極活物質との反応を十分に抑制することができるということに起因するものと考えられる。したがって、溶媒の総量に対するFECの割合は7体積%以上に規制する必要があると考えられ、特に、本発明電池A15〜A19の実験結果からは、溶媒の総量に対するFECの割合は10〜50体積%であることが望ましく、その中でも、20〜40体積%であることが望ましい。
また、前記表1及び表2に示すように、本発明電池A1と本発明電池A9〜A11とを対比したとき、LiBF4を混合した本発明電池A9〜A11は、LiBF4を混合していない本発明電池A1よりも放電容量が減少してしまう。これは、LiBF4を混合した本発明電池A9〜A11では、初期充電時にLiBF4が負極皮膜形成に関与することに起因するものと考えられる。しかしながら、サイクル特性を比較した場合には、表5及び表6に示すように、LiBF4を混合した本発明電池A9〜A11は、LiBF4を混合していない本発明電池A1よりも、容量維持率が更に向上していることが認められる。おそらく、FECと共にLiBF4が負極皮膜形成に関与することで、LiBF4無添加時よりも良好な皮膜が形成され、鎖状カルボン酸エステルの分解がより一層抑制されるものと考えられる。このような観点から、鎖状カルボン酸エステルとFECとを含む本発明電解液において、LiBF4を混合して用いると更に好ましい。このことは、本発明電池A13と本発明電池A14との対比、及び本発明電池A16と本発明電池A20との対比(但し、この場合には、本発明電池A20は本発明電池A16と比べて100サイクルでの容量維持率は劣っているが、200サイクルでの容量維持率は優れる)によっても明らかである。また、本発明電池A12の結果から明らかなように、このような効果を得られるリチウム塩としてはLiBF4に限定するものではなく、LiB(C242であっても良いことがわかる。
尚、FECを使用せずにLiBF4のみを用いた電解液では、鎖状カルボン酸エステルの分解は抑制できないことを確認した。したがって、FECの混合が必須となることはいうまでもない。
〔500サイクルまでの考察〕
・溶媒の種類に関する考察
本発明電池A1、A13、A16、A21〜A23は溶媒にFECが含まれ且つLiPF6が1mol/l添加されている点で同じであるが、FECを除く溶媒種がMPである本発明電池A16は、FECを除く溶媒種が各々MA、EA、n−PA、i−PA、EPである本発明電池A1、A13、A21〜A23に比べて、サイクル特性が向上していることが認められる。このような実験結果となった理由を調べるべく、各電池に用いた電解液の室温での導電率を測定した。その結果を表9に示す。
上記表9から明らかなように、FEC以外の溶媒として、最も粘度が低いMAを用いた電解液の導電率が最も高く、次いでEAを用いた電解液、MPを用いた電解液の順となっている。このことからすれば、リチウムイオンの拡散はMAやEAの方が、MPよりも優れるはずである。しかしながら、サイクル特性はFEC以外の溶媒としてMPを用いた本発明電池A16が特異的に優れることが認められる。
理由は定かではないが、鎖状カルボン酸エステルの中で、MPが負極との反応性が最も低い。したがって、長期に亘るサイクル試験を行なうと、上記表9に示した導電率の序列とは異なり、MPを含む電解液を用いた電池が優れる結果になるものと考えられる。もちろん、比較電池Z7の結果より、電解液にMPが含まれていても、FECが混合されていなければ、優れたサイクル特性が得られないことは明らかである。
・添加剤に関する考察
導電率の高いMAやEAを含む電解液を用いた本発明電池A1、A13では、負極との反応性に起因すると思われる容量低下がサイクル末期に認められた。特にEAを用いた本発明電池A13ではサイクル末期に急激な容量の低下が認められた。しかしながら、これらの電池の電解液にLiBF4を添加した本発明電池A10、A14では、充放電サイクルを繰り返しても容量維持率の低下が抑制されることが認められ、特に、当該効果はEAを含む電解液を用いた本発明電池A14で顕著であることが認められた。更に、MPを含む電解液を用いた本発明電池A16と本発明電池A20とを比較した場合にも、LiBF4を添加した本発明電池A20はLiBF4を添加していない本発明電池A16に比べて容量維持率の低下が抑制されることが認められた。これは、LiBF4を電解液に添加することにより負極の皮膜が強固に形成され、この結果、鎖状カルボン酸エステルと負極との反応性がより一層抑制されることによるものと考えられる。
尚、表8の比較電池Z8、Z9の結果より、従来の電解液にLiBF4を混合しても容量維持率に向上は認められず、FECと鎖状カルボン酸エステルとを含む電解液を用いた電池に特有の現象であると考えられる。
以上詳述したように、R1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルと、4−フルオロエチレンカーボネートを溶媒に含有した非水電解液を用い、且つ、溶媒の総量に対する上記4−フルオロエチレンカーボネートの割合を規制することにより、高塗布量、高充填密度型の電池においても十分な電解液の浸透性が確保され、高容量、高出力、高耐久性を兼ね備えた非水電解液二次電池を得ることが可能となる。
(実験3)
各種電解液の25℃における導電率と、−20℃における導電率(−20℃に設定した恒温槽に2時間放置した後の値)とを調べたので、その結果を表10に示す。尚、表10において、電解液b1〜b4は本発明に用いられる電解液であり、電解液y1、y2は従来用いられていた電解液である。
表10から明らかなように、鎖状カルボン酸エステルが含まれない一方融点が高いDMCを含む電解液y1では、低温になると導電率が極端に下がるのに対して、DMCを含むか否かに関わらず鎖状カルボン酸エステルを含む電解液b1〜b4では、低温でも高い導電率を示すことが分かる。この結果より、幅広い温度領域に亘って電解液の粘度を下げ、高い導電率を得るためには、電解液に鎖状カルボン酸エステルが含まれる必要があることがわかる。また、電解液b1〜b4を比較した場合、より高い導電率を得るためには、溶媒の総量に対する鎖状カルボン酸エステルの割合は20体積%以上であることが望ましく、特に40体積%以上であることが望ましい。
〔第2実施例〕
(実施例1)
[正極の作製]
前記最良の形態と同様の正極スラリーを、集電体としてのアルミニウム箔の両面に360g/10cm2の割合となるように塗布し、乾燥後、正極充填密度が3.6g/ccとなるように圧延して正極を作製した。
[負極の作製]
前記最良の形態と同様の負極スラリーを、集電体としての銅箔の両面に160g/10cm2の割合となるように塗布し、乾燥後、負極充填密度が1.6g/ccとなるように圧延して負極を作製した。
[電解液の調製]
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とプロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕とが体積比で20:80となるように両者を混合し、この溶媒に電解質としてのLiPF6を1mol/lの割合で溶解させることにより非水電解液を調製した。
[電池の作製]
上記の方法で作製した正極及び負極を所定の大きさに切り出し、ポリエチレン製のセパレータを介して対向するように巻取り、これを扁平に押しつぶして略板状とした。次いで、この略板状の巻取り体を、PET及びアルミニウム等を積層することにより作製したラミネート材からなる袋状の外装体中に挿入した後、外装体中に電解液を注入し、更に外装体の開口部を融着することにより非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池C1と称する。
(実施例2)
正極スラリーの塗布量を、290g/10cm2とした以外は上記実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、本発明電池C2と称する。
(比較例1)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いた以外は、上記実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池X1と称する。
(比較例2)
4−フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを、体積比で20:80となるように混合したものを溶媒として用いた以外は、上記実施例2と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
このようにして作製した非水電解液二次電池を、以下、比較電池X2と称する。
(実験)
上記本発明電池C1、C2及び比較電池X1、X2を下記の条件で充放電等を行い、その後下記条件で保存し、高温保存特性を調べたので、その結果を表11に示す。
a.1回目の充電条件
各電池を1.0Itの電流で所定の充電終止電圧(正極の塗布量が360g/10cm2の電池については充電終止電圧が4.2V[正極電位は約4.3V]、290g/10cm2の電池については充電終止電圧が4.4V[正極電位は約4.5V])まで定電流充電を行なった後、所定の電圧(4.2V又は4.4V)で電流値が0.05Itとなるまで定電圧充電するという条件。
b.放電条件
1.0Itの各電流で、放電終止電圧が2.75Vとなるまで放電するという条件。
c.2回目の充電条件
上記1回目の充電条件と同様の条件。
d.電池の解体
上記2回目の充電を行なった後、各電池を解体し、正極のみを取り出して、再びラミネート外装体中に封入した。
e.保存条件
正極を外装体中に封入したものについて、60℃10日間保存するという条件。
(結果)
上記表11から明らかなように、電池の充電電圧を4.2Vから4.4Vに変更すると比較電池、本発明電池共にガス発生量の増加が認められた。但し、充電終止電圧が4.2Vの本発明電池C1と比較電池X1とを比較した場合には、本発明電池C1のほうが比較電池X1に比べて厚み増加量が少ないのに対して、充電終止電圧が4.4Vの本発明電池C2と比較電池X2とを比較した場合には、本発明電池C2のほうが比較電池X2に比べて厚み増加量が多くなることがわかった。
これは正極電位が4.5V(充電終止電圧は4.4V)以上になると、鎖状カルボン酸エステルが正極で分解するため、ガス発生量が増大することによるものと考えられる。この結果より、本発明電池では、満充電状態での正極の電位を4.5V未満に規制することが好ましいことが確認できた。
本発明は、例えば携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の駆動電源に適用できる他、電動工具や、電気自動車、ハイブリッド自動車といった自動車の駆動電源に適用することができる。

Claims (15)

  1. 溶媒と、リチウム塩を含有する電解質とを備えた二次電池用非水電解液において、
    上記溶媒には、R1COOR2(R1、R2は炭素数3以下のアルキル基)で表される鎖状カルボン酸エステルと4−フルオロエチレンカーボネートとが含まれ、且つ、上記溶媒の総量に対する上記4−フルオロエチレンカーボネートの割合が7体積%以上であることを特徴とする二次電池用非水電解液。
  2. 前記鎖状カルボン酸エステルが、酢酸メチル〔CH3COOCH3〕、酢酸エチル〔CH3COOC25〕、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕、酢酸n-プロピル〔CH3COOCH2CH2CH3〕、酢酸i-プロピル〔CH3COOCH(CH3)CH3〕、プロピオン酸エチル〔C25COOC25〕、n-酪酸メチル〔CH3CH2CH2COOCH3〕、及びi-酪酸メチル〔CH3(CH3)CHCOOCH3〕からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の二次電池用非水電解液。
  3. 前記鎖状カルボン酸エステルが、酢酸メチル〔CH3COOCH3〕、酢酸エチル〔CH3COOC25〕、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の二次電池用非水電解液。
  4. 前記鎖状カルボン酸エステルには、プロピオン酸メチル〔C25COOCH3〕が含まれている、請求項1に記載の二次電池用非水電解液。
  5. 前記溶媒の総量に対する前記鎖状カルボン酸エステルの割合が20体積%以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の二次電池用非水電解液。
  6. 前記溶媒の総量に対する前記鎖状カルボン酸エステルの割合が40体積%以上である、請求項5に記載の二次電池用非水電解液。
  7. 前記溶媒の総量に対する前記4−フルオロエチレンカーボネートの割合が10〜50体積%である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の二次電池用非水電解液。
  8. 前記溶媒の総量に対する前記4−フルオロエチレンカーボネートの割合が20〜40体積%である、請求項7に記載の二次電池用非水電解液。
  9. 前記非水電解液にLiBF4が含まれる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の二次電池用非水電解液。
  10. 前記LiBF4の濃度が0.05〜0.6mol/lの範囲内である、請求項9に記載の二次電池用非水電解液。
  11. 前記溶媒にはビニレンカーボネートが添加されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の二次電池用非水電解液。
  12. 前記溶媒にはビニルエチレンカーボネートが添加されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の二次電池用非水電解液。
  13. 正極活物質を含む正極、負極、セパレータ、及び請求項1〜12のいずれか1項に記載の前記二次電池用非水電解液を備える非水電解液二次電池。
  14. 満充電状熊における正極電位が、リチウム金属に対して4.5V未満である、請求項13に記載の非水電解液二次電池。
  15. 前記正極活物質には、アルミニウム及び/又はマグネシウムが固溶されたコバルト酸リチウムが含まれており、且つ、このコバルト酸リチウム表面にはジルコニウムが固着されている、請求項13又は14記載の非水電解液二次電池。
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