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JP5219025B2 - セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸 - Google Patents

セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸 Download PDF

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JP5219025B2 JP2007312289A JP2007312289A JP5219025B2 JP 5219025 B2 JP5219025 B2 JP 5219025B2 JP 2007312289 A JP2007312289 A JP 2007312289A JP 2007312289 A JP2007312289 A JP 2007312289A JP 5219025 B2 JP5219025 B2 JP 5219025B2
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Description

本発明は、セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸、セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチド、かかるポリペプチドを用いて有用セスキテルペンを製造する方法などに関するものである。
東南アジアを原生とする多年生根ハーブである野生ハナショウガは、苞に含まれる乳状物質が天然のシャンプーとして、あるいはいくつかの市販のシャンプーの成分として用いられてきたので、「シャンプージンジャー」としても広く知られている。加えて、シャンプージンジャーの新鮮な地下茎は、捻挫、消化不良、歯痛などの民間薬として広く用いられてきた。また、その香りは精神的なリフレッシュ作用を有するともいわれる。その幅広い特性のため、シャンプージンジャーは、世界中の多くの熱帯および亜熱帯地域において栽培されている。
地下茎エッセンシャルオイルに豊富に存在するテルペノイドは薬理学的に有用であることから、近年、シャンプージンジャーは大変な注目を浴びている。テルペノイドは、多種多様な構造を有する天然の植物生成物である。テルペノイドの大部分は、植物と病原体との相互作用(非特許文献1)、植物と草食動物との相互作用(非特許文献2)、および植物と植物との相互作用(非特許文献3)において必須の役割を担うと考えられている。テルペノイドは、抗菌剤および抗癌剤としても有効であり、例えば、モノテルペノイド(C10)は抗発癌剤リモネン(非特許文献4)、セスキテルペノイド(C15)は抗マラリア薬アルテミシニン(非特許文献5)、そしてジテルペノイド(C20)は抗癌剤タクソール(非特許文献6)の有効成分として用いられている。
シャンプージンジャーの地下茎オイルは、主成分としてゼルンボン、α−フムレンおよびカンフェンを含むモノテルペン、セスキテルペン、およびジテルペンの複雑な混合物を含有する(非特許文献7)。シャンプージンジャーにおいて専ら見出される固有のセスキテルペンであるゼルムボンは、大腸癌および皮膚癌に対する有望な抗癌剤とされてきた(非特許文献8および9)。フムレン誘導体である5−ヒドロキシゼルンボンは、マウスのマクロファージにおいて、リポ多糖により誘導される酸化窒素生成を阻害することから、抗炎症剤としての可能性が示唆されている(非特許文献10)。しかしながら、これらの有用性にも関わらず、シャンプージンジャーにおけるテルペノイドの生合成のメカニズムおよび生理的機能については、ほとんど分かっていない。
天然の植物において生成されるテルペノイドは少量であるため、精製により収量は少なく、そして純度は低くなり、かつ植物廃棄物が大量に生じる。さらに、テルペノイドは構造が複雑であるため、その生合成は難しく、高価である(非特許文献11)。これらの問題を解決するため、植物を用いてテルペノイドを大量に生成する方法の開発が望まれている。
植物におけるテルペノイドの生合成経路は、C10、C15、およびC20非環状前駆体であるゲラニルジリン酸(GPP)、ファルネシルジリン酸(FPP)およびゲラニルゲラニルジリン酸(GGPP)のそれぞれモノテルペン、セスキテルペンおよびジテルペンへの変換からなり(非特許文献12および13)、これらの変換は、テルペン(テルペノイド)シンターゼ(TPS)により触媒される。かかるテルペンシンターゼのうち、ファルネシルジリン酸をα−フムレンおよびβ−カリオフィレンに変換する酵素として、α−フムレンシンターゼが知られているが、α−フムレンを主生成物として得ることのできるα−フムレンシンターゼは同定されていなかった。また、かかるテルペンシンターゼのうち、β−ユーデスモールを主生成物として得ることのできる酵素も同定されていなかった。
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本発明の解決課題は、有用テルペン類を生成する酵素およびそれをコードする核酸を提供し、それらを利用して有用テルペン類を大量に製造することであった。
本発明者は、上記事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ハナショウガから次のような酵素をコードする核酸を単離することに先行した。すなわち、ファルネシルジリン酸からβ−カリオフィレンをほとんど生成することなくα−フムレンを生成することのできるα−フムレンシンターゼをコードする核酸の単離に成功した。さらに本発明者は、ファルネシルジリン酸から副産物をほとんど生成することなくβ−ユーデスモールを生成することのできるセスキテルペンシンターゼをコードする核酸の単離に成功した。これらのことから本発明者は本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は:
(1)セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸であって、
(a)配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列を有する核酸、
(b)配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列において、1または数個のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸、
(c)(a)または(b)の核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸、および
(d)配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列と50%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸、
からなる群より選択される、核酸;
(2)α−フムレンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸であって、
(a)配列番号:1のヌクレオチド配列を有する核酸、
(b)配列番号:1のヌクレオチド配列において、1または数個のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸、
(c)(a)または(b)の核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸、および
(d)配列番号:1のヌクレオチド配列と50%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸、
からなる群より選択される、(1)記載の核酸;
(3)配列番号:1のヌクレオチド配列からなる(2)記載の核酸;
(4)β−ユーデスモールシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸であって、
(a)配列番号:5のヌクレオチド配列を有する核酸、
(b)配列番号:5のヌクレオチド配列において、1または数個のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸、
(c)(a)または(b)の核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸、および
(d)配列番号:5のヌクレオチド配列と50%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸、
からなる群より選択される、(1)記載の核酸;
(5)配列番号:5のヌクレオチド配列からなる(2)記載の核酸;
(6)セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドであって、
(a)配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列を有するポリペプチド、
(b)配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列において、1または数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチド、および
(c)配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列と50%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチド、
からなる群より選択される、ポリペプチド;
(7)α−フムレンシンターゼ活性を有するポリペプチドであって、
(a)配列番号:8のアミノ酸配列を有するポリペプチド、
(b)配列番号:8のアミノ酸配列において、1または数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチド、および
(c)配列番号:8のアミノ酸配列と50%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチド、
からなる群より選択される、(6)記載のポリペプチド;
(8)配列番号:8のアミノ酸配列からなる(7)記載のポリペプチド;
(9)β−ユーデスモールシンターゼ活性を有するポリペプチドであって、
(a)配列番号:12のアミノ酸配列を有するポリペプチド、
(b)配列番号:12のアミノ酸配列において、1または数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチド、および
(c)配列番号:12のアミノ酸配列と50%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチド、
からなる群より選択される、(6)記載のポリペプチド;
(10)配列番号:12のアミノ酸配列からなる(9)記載のポリペプチド;
(11)(1)〜(5)のいずれかに記載の核酸を含むベクター;
(12)(1)〜(5)のいずれかに記載の核酸または(11)記載のベクターを細胞または植物に導入し、細胞または植物を培養または成長させることを特徴とする、セスキテルペンの製造方法;
(13)(2)または(3)記載の核酸またはそれを含むベクターを細胞または植物に導入し、細胞または植物を培養または成長させることを特徴とする、α−フムレンの製造方法;
(14)(4)または(5)記載の核酸またはそれを含むベクターを細胞または植物に導入し、細胞または植物を培養または成長させることを特徴とする、β−ユーデスモールの製造方法;
(15)(6)記載のポリペプチドを基質と反応させることを特徴とする、セスキテルペンの製造方法;
(16)(7)または(8)記載のポリペプチドを基質と反応させることを特徴とする、α−フムレンの製造方法;
(17)(9)または(10)記載のポリペプチドを基質と反応させることを特徴とする、β−ユーデスモールの製造方法
を提供するものである。
本発明により、テルペン類を生産する酵素、それらをコードする核酸、それらを用いるテルペン類の大量生産方法などが提供される。詳細には、セスキテルペン類を生産する酵素、それらをコードする核酸、それらを用いるセスキテルペン類の大量生産方法などが提供される。セスキテルペンには香料や防虫剤として有用なものが多く、例えば、スズランの香りを有するファルネソール、ホップの主成分であるフムレン類、回虫駆除薬であるα−サントニンなどがある。さらに上述のように、シャンプージンジャーにおいて専ら見出される固有のセスキテルペンであるゼルムボンは大腸癌および皮膚癌に対する抗癌剤として有望視されており、フムレン誘導体である5−ヒドロキシゼルンボンは抗炎症剤としての可能性が示唆されている。特に本発明により、抗菌作用などの生理活性を有するα−フムレンを主生成物として生成することのできるポリペプチド、それをコードする核酸、該核酸を含むベクターや細胞、これらを用いてα−フムレンを製造する方法などが提供される。さらに本発明により、抗うつ作用などの生理活性を有するβ−ユーデスモールを主生成物として生成することのできるポリペプチド、それをコードする核酸、該核酸を含むベクターや細胞、これらを用いてβ−ユーデスモールを製造する方法などが提供される。
本発明は、1の態様において、セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸であって、
(a)配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列を有する核酸、
(b)配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列において、1または数個のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸、
(c)(a)または(b)の核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸、および
(d)配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列と少なくとも50%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸、
からなる群より選択される、核酸に関するものである。本明細書において核酸とは、1本鎖または2本鎖のDNAまたはRNAを意味する。本発明の核酸は、当業者に既知の種々の方法により製造および取得され得る。
セスキテルペンシンターゼ活性とは、基質からセスキテルペン類を生成する反応を触媒する能力または性質をいい、基質は特に限定されない。例えば、セスキテルペンシンターゼ活性とは、ファルネシルジリン酸を基質としてセスキテルペン類を生成する反応を触媒する能力または性質をいう。セスキテルペンシンターゼ活性には、例えば、後で説明するようなα−フムレンシンターゼ活性やβ−ユーデスモールシンターゼ活性が包含される。セスキテルペンシンターゼは、上記活性を有するいずれかのポリペプチド(酵素)を意味する。また、セスキテルペン類も当業者に公知であり、α−フムレンやβ−ユーデスモールなどが包含される。
α−フムレンシンターゼ活性とは、基質、好ましくはファルネシルジリン酸をα−フムレンに変換する反応を触媒する能力または性質をいう。従って、α−フムレンシンターゼ活性を有するポリペプチド(酵素)、すなわちα−フムレンシンターゼは、基質、例えばファルネシルジリン酸をα−フムレンに変換する反応を触媒することができるポリペプチドであればいずれのものであってもよい。α−フムレンシンターゼ活性は、例えば、ファルネシルジリン酸と該ポリペプチドとをインキュベーションして、得られたα−フムレンの存在または量を調べることにより、決定することができる。好ましくは、本発明の核酸は、コードされるポリペプチドが、基質、例えばファルネシルジリン酸からα−フムレンを主生成物(例えば、全生成物の50%より多い)として変換することができるものである。本発明の核酸を、例えば、植物に導入して、植物において産生されるα−フムレンの量を増大させること、あるいは本発明の核酸をベクター中に組み込んで大腸菌などの細胞に導入してα−フムレンを大量に製造することなどが可能になる。
などが可能になる。
β−ユーデスモールシンターゼ活性とは、基質、好ましくはファルネシルジリン酸をβ−ユーデスモールに変換する反応を触媒する能力または性質をいう。従って、β−ユーデスモールシンターゼ活性を有するポリペプチド(酵素)、すなわちβ−ユーデスモールシンターゼは、基質、例えばファルネシルジリン酸をβ−ユーデスモールに変換する反応を触媒することができるポリペプチドであればいずれのものであってもよい。β−ユーデスモールシンターゼ活性は、例えば、ファルネシルジリン酸と該ポリペプチドとをインキュベーションして、得られたβ−ユーデスモールの存在または量を調べることにより、決定することができる。好ましくは、本発明の核酸は、コードされるポリペプチドが、基質、例えばファルネシルジリン酸からβ−ユーデスモールを主生成物(例えば、全生成物の50%より多い)として変換することができるものである。本発明の核酸を、例えば、植物に導入して、植物において産生されるβ−ユーデスモールの量を増大させること、あるいは本発明の核酸をベクター中に組み込んで大腸菌などの細胞に導入してβ−ユーデスモールを大量に製造することなどが可能になる。
本発明の核酸は、具体的には、配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列を有する核酸;配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列において、1個以上、好ましくは、1または数個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、または9個程度のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸;上記核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸;ならびに配列番号:1〜6のいずれかのヌクレオチド配列と少なくとも50%、好ましくは、60、70、75、80、85%以上、さらに好ましくは90、93、96、99%、または99.5%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸などである。いずれのヌクレオチド配列を有する場合であっても、本発明の核酸は、セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードするものである。
上記ストリンジェントな条件としては、例えば、J. Sambrook et al., "Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Second Edition", 1989, Cold Spring Harbor Laboratory Pressに記載されるような条件が挙げられる。例えば、6×SSC、5×デンハルト溶液(Denhardt's solution)、0.5%SDS、100μg/ml変性サケ精子DNAを含む溶液中68℃でプローブとハイブリダイズさせた後、洗浄条件を2×SSC、0.1%SDS中室温から0.1×SSC、0.5%SDS中68℃まで変化させる条件などが挙げられる。
上記ヌクレオチド配列の相同性は、例えば、Gendocなどのプログラムを用いて測定することができる。
本発明におけるα−フムレンシンターゼ活性を有する酵素をコードする好ましい核酸は:配列番号:1のヌクレオチド配列を有する核酸;配列番号:1のヌクレオチド配列において、1個以上、好ましくは、1または数個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、または9個程度のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸;上記核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸;ならびに配列番号:1のヌクレオチド配列と少なくとも50%、好ましくは、60、70、75、80、85%以上、さらに好ましくは90、93、96、99%、または99.5%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸である。
本発明におけるα−フムレンシンターゼ活性を有する酵素をコードする、さらに好ましい核酸は配列番号:1に示すヌクレオチド配列からなる核酸である。
本発明におけるβ−ユーデスモールシンターゼ活性を有する酵素をコードする好ましい核酸は:配列番号:5のヌクレオチド配列を有する核酸;配列番号:5のヌクレオチド配列において、1個以上、好ましくは、1または数個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、または9個程度のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸;上記核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸;ならびに配列番号:5のヌクレオチド配列と少なくとも50%、好ましくは、60、70、75、80、85%以上、さらに好ましくは90、93、96、99%、または99.5%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸である。
本発明におけるβ−ユーデスモールシンターゼ活性を有する酵素をコードする、さらに好ましい核酸は配列番号:5に示すヌクレオチド配列からなる核酸である。
本発明は、もう1つの態様において、セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドであって、
(a)配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列を有するポリペプチド、
(b)配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列において1または数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチド、および
(c)配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列と50%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチド、
からなる群より選択される、ポリペプチドに関するものである。本発明のポリペプチドは、上述のα−フムレンシンターゼ活性を有するものである。従って、本発明のポリペプチドを用いて、ファルネシルジリン酸からα−フムレンおよびβ−カリオフィレンを得ることができる。例えば、ファルネシルジリン酸を含む細胞や植物などに本発明のポリペプチドを注入して、得られるα−フムレンおよびβ−カリオフィレンの量を増大させること、あるいはα−フムレンおよびβ−カリオフィレンの生成速度を促進させることなどもできる。好ましくは、本発明のポリペプチドは、ファルネシルジリン酸からα−フムレンを主生成物として、例えば、生成物の50%より多く、好ましくは、60、70、75、80、85、90、93、96、または99%以上で変換することができるものである。
本発明のポリペプチドは、具体的には、配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列を有するポリペプチド、配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列において、1個以上、好ましくは、1または数個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、または9個程度のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチド、および配列番号:8〜13のいずれかのアミノ酸配列と少なくとも50%以上、好ましくは、60、70、75、80、85%以上、さらに好ましくは90、93、96、99%、または99.5%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチド、上記本発明のα−フムレンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸によりコードされるポリペプチドなどである。いずれのアミノ酸配列を有する場合であっても、本発明のポリペプチドは、α−フムレンシンターゼ活性を有するものである。
上記アミノ酸配列の相同性は、例えば、Gendocを用いて測定することができる。
本発明におけるα−フムレンシンターゼ活性を有する好ましい酵素は:配列番号:8のアミノ酸配列を有するポリペプチド;配列番号:8のアミノ酸配列において、1個以上、好ましくは、1または数個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、または9個程度のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチド;ならびに配列番号:8のアミノ酸配列と少なくとも50%以上、好ましくは、60、70、75、80、85%以上、さらに好ましくは90、93、96、99、99.5%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドである。
本発明におけるα−フムレンシンターゼ活性を有する、さらに好ましい酵素は配列番号:8のアミノ酸配列からなるポリペプチドである。
本発明におけるβ−ユーデスモールシンラーゼ活性を有する好ましい酵素は:配列番号:12のアミノ酸配列を有するポリペプチド;配列番号:12のアミノ酸配列において、1個以上、好ましくは、1または数個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、または9個程度のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を有するポリペプチド;ならびに配列番号:12のアミノ酸配列と少なくとも50%以上、好ましくは、60、70、75、80、85%以上、さらに好ましくは90、93、96、99、99.5%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドである。
本発明におけるβ−ユーデスモールシンターゼ活性を有する、さらに好ましい酵素は配列番号:12のアミノ酸配列からなるポリペプチドである。
従って、本発明は、さらなる態様において、上記本発明のセスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸に関するものである。このような核酸も本明細書にいう本発明の核酸に含まれる。本発明はさらなる態様において、上記本発明のα−フムレンシンターゼ活性あるいはβ−ユーデスモールシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸に関するものである。
本発明は、別の態様において、上記本発明の核酸を含むベクターに関するものである。本発明のベクターは、上記本発明の核酸を含んでいればいずれのものであってもよい。該核酸以外の構成要素は、該ベクターを用いる細胞などの対象、目的など種々の条件に応じて、適宜選択され得る。本発明のベクターを例えば、大腸菌のごとき細菌の細胞、ショウガ植物のごとき植物の細胞などに導入し、産生されたセスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドを回収することにより、本発明のセスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドを得ることもできる。
特に、配列番号:1のヌクレオチド配列を有する核酸;配列番号:1のヌクレオチド配列において、1個以上、好ましくは、1または数個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、または9個程度のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸;上記核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸;あるいは配列番号:1のヌクレオチド配列と少なくとも50%、好ましくは、60、70、75、80、85%以上、さらに好ましくは90、93、96、99%、または99.5%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸、あるいはまた配列番号:1に示すヌクレオチド配列からなる核酸を含むベクターを細胞に導入して、基質、例えばファルネシルジリン酸を含む培地にて培養することにより、α−フムレンを主生成物として得ることができる。ファルネシルジリン酸からα−フムレンまたはβ−ユーデスモールへの変換を促進する薬剤、例えばMgCl、MnCl、NaWO、NaFなどが培地に含有されていてもよい。
さらに、配列番号:5のヌクレオチド配列を有する核酸;配列番号:5のヌクレオチド配列において、1個以上、好ましくは、1または数個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、または9個程度のヌクレオチドが欠失、置換若しくは付加されたヌクレオチド配列を有する核酸;上記核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸;あるいは配列番号:5のヌクレオチド配列と少なくとも50%、好ましくは、60、70、75、80、85%以上、さらに好ましくは90、93、96、99%、または99.5%以上の相同性を有するヌクレオチド配列を有する核酸、あるいはまた配列番号:5に示すヌクレオチド配列からなる核酸を含むベクターを細胞に導入して、基質、例えばファルネシルジリン酸を含む培地にて培養することにより、β−ユーデスモールを主生成物として得ることができる。
本発明は、さらなる態様において、上記本発明の核酸または上記本発明のベクターが導入された細胞に関するものである。上記本発明の核酸またはベクターは、当該技術分野で既知の方法を用いて細胞に導入され得る。ベクターを導入される細胞はいずれのものであってもよく特に制限はないが、例えば、ショウガに属する植物などの植物細胞、大腸菌などの細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、哺乳類細胞などが挙げられる。かかる細胞を培養して、産生されたポリペプチドを回収することにより、上記本発明のポリペプチドを得ることができる。
本発明は、もう1つの態様において、上記本発明の核酸または上記本発明のベクターを導入された植物に関するものである。かかる植物は、当業者に既知の方法により生成され得る。このような本発明の植物は、その内部でセスキテルペンシンターゼ、例えばα−フムレンシンターゼやβ−ユーデスモールシンターゼを産生し、それにより通常の植物と比較して増大した量のセスキテルペン類、例えばα−フムレンやβ−ユーデスモールを産生する。
α−フムレンは抗菌作用を有することが知られているので、本発明のα−フムレンシンターゼをコードする核酸またはベクターを含む植物は、用いられる農薬の量を低減することができるなどの効果を有する。さらにβ−ユーデスモールは抗うつ作用を有するといわれており、本発明のβ−ユーデスモールシンターゼをコードする核酸またはベクターを含む植物から放たれるβ−ユーデスモール含有精油の作用によりうつ病を緩和する効果も期待される。
α−フムレンを製造する際に使用する細胞や植物は、例えば、メバロン酸経路のごときファルネシルジリン酸の産生を促進する経路の反応を触媒する酵素をコードする核酸などをさらに含んでいてもよく、そのことによってα−フムレンやβ−ユーデスモールなどのセスキテルペン類の増産が可能となる。
本発明は、別の態様において、上記本発明の核酸またはベクターを含む細胞を培養して、あるいは上記本発明の核酸またはベクターを含む植物を成長させて、α−フムレンシンターゼ活性を有するポリペプチドやβ−ユーデスモールシンターゼ活性を有するポリペプチドなどのセスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドを得る方法に関するものである。細胞の培養条件は、細胞の種類など種々の条件に応じて適宜選択され得る。植物の生長条件も同様に適宜選択されうる。上記方法にて得られたポリペプチドの純度を上げるために、当業者に公知の生成方法を適用することができる。本発明は、さらなる態様において、上記のセスキテルペンシンターゼを得る方法により得ることのできる、セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドにも関するものである。
本発明は、別の態様において、上記本発明のポリペプチドまたは上記方法により得ることのできるポリペプチドを基質と反応させて、セスキテルペン類を製造する方法に関するものである。例えば、α−フムレンシンターゼ活性を有するポリペプチドをファルネシルジリン酸と反応させることによりα−フムレンを製造することができ、β−ユーデスモールシンターゼ活性を有するポリペプチドをファルネシルジリン酸と反応させることによりβ−ユーデスモールを製造することができる。好ましくは、本発明の方法において、α−フムレンが主生成物であり、生成物の50%より多く、好ましくは、60、70、75、80、85、90、93、96、または99%以上で生じる。好ましくは、本発明の方法において、β−ユーデスモールが主生成物であり、生成物の50%より多く、好ましくは、60、70、75、80、85、90、93、96、または99%以上で生じる。
本発明のセスキテルペン類を製造する方法は、得られたセスキテルペン類を精製する工程を含んでいてもよい。精製に用いる手段・方法は、当業者によく知られている。さらに本発明は、さらなる態様において、上記のセスキテルペン類の製造方法により得ることのできるセスキテルペン類に関するものである。
以下に実施例を示して本発明を具体的かつ詳細に説明するが、実施例は本発明を限定するものと解してはならない。
(1)α−フムレンシンターゼcDNAの取得
ハナショウガの地下茎から、Spectrum(商標)Plant Total RNA Kit(Sigma-Aldrich)を用いてトータルRNAを調製した。SuperScript(商標)III First-strand Synthesis Kit(Invitrogen)を用いて、ポリ(dT)プライミングにより、RNA 3μgを反応混合溶液20μl中にてcDNAに逆転写した。ハナショウガと密接に関連する被子植物のセスキテルペンシンターゼの2つの保存ドメインの配列に基づき、以下のプライマーペアを設計した:5’−AYCWYTTYGAIRAIGARAT−3’(フォワード;配列番号:14)および5’−TAIGHRTCAWAIRTRTCRTC−3’(リバース;配列番号:15)。cDNA 1μl、1μM 各プライマー、200μM 各dNTP、および1U ExTagポリメラーゼ(TaKaRa)を含む反応混合溶液 50μlを用いて、1次PCR反応を以下の条件で行った:変性94℃で2分間、次に、94℃30秒、35℃で1分30秒、72℃で1分を4サイクル、94℃で30秒、40℃で1分30秒、72℃で1分を30サイクル、最後に72℃で3分間伸長。得られた1次反応溶液 5μlを鋳型として用い、同じ条件にて2次PCR反応を行い、670bpのフラグメントを得た。得られたフラグメントを精製し、pGEM-Teasy vector(Promega)にクローン化して配列決定した。全長cDNAを単離するために、Smart RACE cDNA Amplification Kit(BD Biosciences Clontech)、5’−GCATCTCCATTCAAGGTCGGCAA−3’(5’RACE;配列番号:16)および5’−GAGCAGCCTTTAGCAATAGAGGTGTC−3’(3’RACE;配列番号:17)、ならびにAdvantage(登録商標)2 Polymerase Mix(Clontech)を用いて、製造元の指示に従いフラグメントを5’末端および3’末端に向かって伸長させ、6種類の異なる全長cDNAを得た。これらのcDNAのヌクレオチド配列を配列番号:1〜6に、該cDNAによりコードされるポリペプチドのアミノ酸配列を配列番号:8〜13に示す。また、配列番号:1により特定されるcDNAをZSS1と命名した。配列番号:1のヌクレオチド配列に対する配列番号:2〜6のヌクレオチド配列の相同性、および配列番号:8のアミノ酸配列に対する配列番号:9〜13のアミノ酸配列の相同性をGendocを用いて決定した。結果をそれぞれ表1および2に示す。
Figure 0005219025
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ZSS1は、推定分子量64.5kDa、およびPI 5.25を有する548アミノ酸からなるポリペプチドをコードする1647bp(終止コドンを含む)の推定ORFを含有し、既知のセスキテルペンシンターゼと類似するものであった。GenBankデータベースの配列類似性サーチにより、ZSS1は、Zingiber officinale由来のゲルマクレンDシンターゼと最も密接に関連し、63%のアミノ酸配列同一性を有することが示された。有意な同一性は、他の被子植物種由来のセスキテルペンシンターゼについても観察され、これは50%(Elaeis oleifera セスキテルペンシンターゼ)から34%(Arabidopsis thaliana β−カリオフィレン/α−フムレンシンターゼ(Chen, F., Tholl, D., Auria, J.C.D., Farooq, A., Pichersky, E. and Gershenzon, J. (2003) Biosynthesis and emission of terpenoid volatiles from Arabidopsis flowers. The Plant Cell 15: 481-494.))の同一性を示すものであった。アミノ酸配列および系統発生分析(結果は示していない)から、ZSS1は、被子植物のセスキテルペンおよびジテルペンシンターゼの群であるTPSサブファミリー(Bohlmann, J., Meyer-Gauen, G. and Croteau, R. (1998) Plant terpenoid synthases: molecular biology and phylogenetic analysis. Proc Natl Acad Sci USA 95: 4126-4133.)に属することが分かった。さらに、コードされる色素体輸送ペプチドの明らかな欠失は、多くのセスキテルペンの仮定細胞質生合成部位(Lichtenthaler, H.K. (1999) The 1-deoxy-D-xylulose-5-phosphate pathway of isoprenoid biosynthesis in plants. Annu. Rev. Plant Physiol. Plant Mol. Biol. 50: 4765.)と一致することが分かった。ZSS1ヌクレオチド配列の他の被子植物由来のヌクレオチド配列との相同性を表3に示す。
Figure 0005219025
(2)ZSS1ゲノムDNA配列の取得
Plant Genomic Isolation Mini Kit(Qiagen)を用いて、ハナショウガの葉からゲノムDNAを単離した。配列番号:1のcDNA配列に基づき設計したプライマーペア、5’−ATGGAGAGGCAGTCGATGGCCCTTG−3’(フォワード;配列番号:18)および5’−AATAAGAAAGGATTCAACAAATATGAGAG−3’(リバース;配列番号:19)を用いてPCR反応を行い、ZSS1ゲノムDNAを単離した。cDNAとゲノムDNAのヌクレオチド配列の比較により、7個のエクソンおよび6個のイントロンが明らかになった(図1参照)。ZSS1のイントロンとエクソンの構成は、N. tabacum由来の5−エピ−アリストロチェンシンターゼ、H. muticus由来のベチスピラジエンシンターゼ、およびRicinus communis由来のカスベンシンターゼ(Back, K. and Chappell, J. (1995) Cloning and Bacterial Expression of a Sesquiterpene Cyclase from Hyoscyamus muticus and Its Molecular Comparison to Related Terpene Cyclases. J. Biol. Chem. 13: 7375-7371;Facchini, P.J. and Chappell, J. (1992) Gene family for an elicitor-induces sesquiterpene cyclase in tobacco. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 89: 11088-11092.;Mau, C.J and West, C.A. (1994) Cloning of casbene synthase cDNA: evidence for conserved structural features among terpenoid cyclases in plants. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 91: 8497-8501.)のものと非常に類似するものであった。さらに、植物セスキテルペンシンターゼは、高度に保存されたエクソン−イントロン組成を有するという事実(Back, K. and Chappell, J. (1995) Cloning and Bacterial Expression of a Sesquiterpene Cyclase from Hyoscyamus muticus and Its Molecular Comparison to Related Terpene Cyclases. J. Biol. Chem. 13: 7375-7371)と一致するものであった。これらの知見は、被子植物種のジテルペンシンターゼ(Mau and West, 1994)にまで拡大できるものであった。
DNA Walking SpeedUp(商標)Premix Kit(Seegene, Seoul, South Korea)のアニーリングコントロールプライマーセット、および以下の3ペアの標的特異的プライマーを用いたネステッドPCRにより、ZSS1ゲノムDNA配列のさらなる上流および下流領域を得た;上流;5’−TCTCTTTATCATCCTTTGAGTGG−3’(配列番号:20)、5’−ATCCAGCAATATCTACTTGATCACC−3’(配列番号:21)、5’−CTTCATGAGGAATATTGAATAAATGTGAG−3’(配列番号:22)、および下流;5’−AGTCAACCTTTCAAAATCAAATG−3’(配列番号:23)、5’−CGATACGTACACCAATTCTGACAC−3’(配列番号:24)、5’−CACTACGATGAAAGATAATATCTCTTTGG−3’(配列番号:25)。得られた増幅産物を配列決定(配列番号:7)し、翻訳開始部位の43〜48bp上流の推定TATAボックス(TTATAAT)、ならびに29bpのポリAテール、ならびに3個の可能性のあるAATAAAポリアデニル化シグナルを明らかにした(図1参照)。
(3)S1ヌクレアーゼアッセイ
ZSS1の転写開始部位を、S1ヌクレアーゼにより同定した。フォワードプライマー(5’−ATCTCTTCCTTATCACCAAC−3’(配列番号:26))、およびT4ポリヌクレオチドキナーゼ(ToYoBo)および10μCi [γ−32P]ATPで5’末端標識したリバースプライマー(5’−TAACAGATAGTACCGACACCC−3’(配列番号:27))を用いてPCR反応を行い、標識PCRフラグメントを得た。得られた標識フラグメントを、ハナショウガの葉由来のトータルRNA100μgとハイブリダイゼーションバッファー(80% ホルムアミド、0.4M NaCl、20mM HEPES[pH6.4])中75℃にて10分間インキュベーションし、37℃にて一晩さらにインキュベーションし、次に、S1ヌクレアーゼを用いて消化した。未消化DNAをエタノールにより沈殿させ、ホルムアミドダイ溶液に溶解し、6% 変性ポリアクリルアミドゲル上での電気泳動により、フラグメントサイズが161〜165bpであると決定した。これは、転写開始部位が翻訳開始部位の117〜122bp上流に位置することを示唆するものであった。
(4)ZSS1酵素活性
ZSS1の全長ORFを、Advantage(登録商標)HF 2 polymerase(Clontech)、フォワードプライマー5’−CACCATGGAGAGGCAGTCGATGGC−3’(配列番号:28)およびリバースプライマー5’−AATAAGAAAGGATTCAACAAATATGAGAG−3’(配列番号:19)を用いて増幅し、増幅産物をpET101/DTOPO directional expression vector(Invitrogen)にクローン化した。得られた組換えプラスミドpET−ZSS1でE.coli BL21-CodonPlus(DE3)(Stratagene)を形質転換した。
組換えE.coli細胞を、アンピシリン(50μg/mL)含有LB培地50ml中、37℃にてOD600=0.5〜0.6まで増殖させた。次に、IPTG(終濃度1mM)を添加して、さらに20時間18℃にて増殖させた。細胞を遠心分離により回収し、超音波破砕器(Branson W185 D, NY)を用いて、チルド抽出バッファー(5mM MgCl、5mM アスコルビン酸ナトリウム、0.5mM フェニルメチルスルホニルフルライド、5mM ジチオスレイトール、および10%(v/v)グリセロールを含む50mM MOPSO、pH7.0)中10x10秒間処理することにより、細胞を粉砕した。細胞片を15,000gでの遠心分離により除去し、α−フムレンシンターゼを得た。得られた酵素をHisタグ標識し、ニッケル−ニトリロ三酢酸アガロースカラム(Qiagen)にて製造元の指示に従い精製した。溶出液を、Econopac 10DGカラム(Bio-Rad)を通して、アッセイバッファー(10mM MOPSO、pH 7.0、1mM ジチオスレイトール、および10%(v/v)グリセロール)中に脱塩し、得られた酵素溶液を以下の実験に用いた。
テフロン(登録商標)シールしたスクリューキャップガラス試験管内の揮発性の生成物を捕捉するため、ペンタン0.5mLを重層した。酵素溶液900μl、20mM MgCl、0.2mM MnCl、0.2mM NaWO、0.1mM NaF、および20μM[1−H]−(E,E)−FPP(555GBq/mol、American Radiolabeled Chemicals)を含む反応溶液1mlを30℃にて3時間インキュベーションすることにより、酵素アッセイを行った。インキュベーション後、反応混合溶液を液体窒素にて素早く凍結させ、反応を止めた。融解後、混合溶液をペンタンで3回抽出し、合わせた抽出液を、無水MgSOおよびシリカゲルカラム(60Å、Merck)を用いてカラムクロマトグラフィー処理し、酸素化生成物を含まないセスキテルペン炭化水素フラクションを得た。続いて、混合溶液をジエチルエーテルにより3回抽出し、合わせた抽出液を同様にMgSO−シリカゲルカラムに通して、酸素化生成物を回収した。各フラクションのアリコートを採取し、液体シンチレーションカウントを行い、酵素活性を決定した。ネガティブコントロールとして、ZSS1インサートを含まないpET101/DTOPOプラスミドで形質転換したE.coli BL21-CodonPlus(DE3)の抽出液を用いた。後述のように、酵素はFPPからα−フムレンを合成する活性を有することが分かった。
(5)生成物の同定
GC−MSによる分析に十分な生成物を得るために、組換えE.coli細胞培養液250mlから酵素を抽出した。酵素溶液3.8mlおよび80μM 未標識FPP(Echelon Research Laboratories Inc. Salt Lake City, UT)を含む溶液4ml中で反応を行った。バッファー、塩、およびインキュベーション条件は上述の通りである。一晩インキュベーション後、ペンタン(3x1ml)で抽出して炭化水素フラクションを得、次に、上述の通りMgSO−シリカゲルカラムに通した。最後に、合わせたペンタン抽出液を、氷上、おだやかな窒素流の下で約100μlまで濃縮した。
生成物を、DB-WAXカラム(0.25mm×0.25mm×30m、J&W Scientific, Folsom, CA)を備えたShimadzu QP5050A GC/MSシステムにて、GC−MS分析した(スプリットインジェクション(2μL)比22:1、インジェクター温度250℃;温度;開始温度40℃(3分維持)から、80℃まで毎分3℃、180℃まで毎分5℃、240℃(5分維持)まで毎分10℃の速度で昇温;ヘリウムフロー;1.8mL/分)。質量スペクトルを、質量範囲m/z40−400、電圧70eV、およびインターフェイス温度230℃にて測定した。酵素反応により、2種類のセスキテルペン生成物が得られ、これらは、スタンダードとの保持時間および質量スペクトルの比較によりα−フムレン(93.75%)およびβ−カリオフィレン(6.25%)であると同定された(図2参照)。
(6)ZSS1発現の同定
RNAqueous(登録商標)Micro Kit(Ambion)を用いてハナショウガの葉から、そしてSpectrum(商標)Plant Total RNA Kit (Sigma-Aldrich)を用いてハナショウガの幹および地下茎から、トータルRNAを抽出し、上述の通りcDNAを合成した。ゲノムDNAの増幅を排除するよう設計した5’−GGTGAACTTGAGCAGCCTTTAGCAAT−3’(フォワード;配列番号:29)および5’−GTCTCTTTTGTTGCATCTTCTCCCAA−3’(リバース;配列番号:30)を用いてRT−PCR(アニーリング温度:68℃を30サイクル)を行い、異なる組織におけるZSS1発現の相違を調べた。内部標準として、5’−AAGGAGTGCCCCAACGCCGAGTG−3’(フォワード;配列番号:31)および5’−GCCTTCTGGTTGTAGACGTAGGTGAG−3’(リバース;配列番号:32)を用いてユビキチンを増幅した(ZSS1と同じ温度条件を25サイクル)。結果を図3に示す。ZSS1は、葉および地下茎において発現しているが、幹では発現していないことが分かった。さらに、地下茎におけるZSS1発現レベルは、葉におけるものより有意に高いものであった。これらの結果は、地下茎オイル中のα−フムレンの含有量(14.4%)が、葉オイル(2.0%)中のものより高いこと(Chane, M.J., Vera, R. and Chalchat, J.C. (2003) Chemical composition of the essential oil from rhizomes, leaves and flowers of Zingiber zerumbet Smith from Reunion Island. J. Essent. Oil. Res. 15: 202-205.)と相関するものであった。
(7)ZSS1発現誘導パターン
葉および地下茎における発現誘導パターンをさらに調べるために、MeJA処理および機械的に損傷したハナショウガ由来のRNAを用いて、リアルタイムPCRを行った。MeJA処理は、0.1% Tween 20に溶解した300μM MeJAをハナショウガにスプレーすることにより行った。対照には、0.1% Tween 20のみをスプレーした。機械的損傷は、葉を鋏で切ることにより行った。処理の0、4、8、24、48、および72時間後に、葉および地下茎を回収し、液体窒素にて凍結し、RNAの抽出まで−80℃にて保存した。SuperScript(商標)III First-strand Synthesis Supermix for qRT-PCR(Invitrogen)を用いて、製造元の指示に従い葉および地下茎から抽出したトータルRNA1μgからcDNAを合成し、SYBR(登録商標)Green PCR Master Mix (Applied Biosystems)を用いて、ABI 7300 Sequence Detectionシステムにて定量的PCRを行った(95℃、10分、次に、95℃15秒、67℃40秒を40サイクル)。内部標準としてユビキチンを用いた。ZSS1増幅には、プライマーペア:5’−GCAAGTGATGGTGGAGCAAAA−3’(フォワード;配列番号:33)および5’−CCGAGCTACTTGTGTTGGACGT−3’(リバース;配列番号:34)を用い、ユビキチンの増幅には、上述のプライマー(配列番号:31および32)を用いた。ΔΔCt法(Livak, K.J. (1997) Comparative Ct method. ABI Prism 7700 Sequence Detection System. User Bulletin no. 2. PE Applied Biosystems.)により、相対的発現量を決定した。結果を図4に示す。葉において、MeJa処理により転写が誘導され、MeJA処理の48時間後にはピーク(約8倍)に達した。地下茎における転写は、MeJA処理の24時間後に最大2から3倍誘導された。一方、対照において、転写レベルは、葉および地下茎における機械的損傷によりわずかに影響されるのみであった。このことから、MeJA処理することにより、あるいは機械的損傷を与えることにより、植物において酵素が増産されることが分かった。
(8)大腸菌におけるα−フムレンの著量産生
大腸菌におけるD−メバロノラクトンからFPPへの生物変換を促進させ、α−フムレン産生を調べた。pACY184を基本骨格とする、tacプロモーター(Ptac)、rrnBターミネーター(TrrnB)、およびクロラムフェニコール耐性遺伝子(Cm)を有するpACプラスミド(海洋バイオテクノロジー 三沢博士より分譲)に、Streptmyces sp. CL190由来のメバロン酸経路遺伝子クラスター(Mevalonate pathway gene cluster)(6.5kb;東京大学 葛山准教授より分譲)を挿入してpAC−Mevを得た(図5参照)。使用したメバロン酸経路遺伝子クラスターは、メバロン酸経路の反応を触媒する酵素であるMVAキナーゼ、DPMVAデカルボキシラーゼ、PMVAキナーゼ、IPPイソメラーゼ、HMG CoAレダクターゼ、およびHMG CoAシンターゼをコードする核酸を含むものである。pAC−Mev、および上述のpET−ZSS1をE.coli BL21-CodonPlus(DE3)に導入し、100μg/mL アンピシリンおよび30μg/mL クロラムフェニコールを含むLB培地中、30℃にて一晩培養した。培養液 500μL(全培養液の約1%に相当)を、100μg/mL アンピシリンおよび30μg/mL クロラムフェニコールを含むTerrific broth培地 50mLに植菌し、30℃にてOD600=0.5まで培養した。IPTG(終濃度1mM)、0.5mg/mL D−メバロノラクトン、20% v/v ドデカンを添加し、25℃にて2日間培養した。ドデカン層を回収し、回収したドデカン層 1μlを上述の通りGC−MS分析した。GC分析により、保持時間約26.25分のところに対照系には見られないピークが検出された(図6A中矢印で示す)。このピーク付近(図6Aの四角で囲った部分)を拡大したのが図6Bである。このピークを分取し、MS分析を行った結果を図7Aに示す。α−フムレン標品のMS分析結果(図7B)とパターンが一致し、実験で得られた生成物がα−フムレンであることが確認された。これらの結果より、ZSS1およびpAC−Mevを導入したE.coliにおいてα−フムレンが特異的に著量産生されていることが確認できた。
(1)β−ユーデスモールシンターゼcDNAおよびゲノムDNAの取得
これらのDNAを下記方法によって得ることができた。ハナショウガの地下茎から、Spectrum(商標)Plant Total RNA Kit(Sigma-Aldrich)を用いてトータルRNAを調製した。SuperScript(商標)III First-strand Synthesis Kit(Invitrogen)を用いて、ポリ(dT)プライミングにより、RNA 3μgを反応混合溶液20μl中にてcDNAに逆転写した。ハナショウガと密接に関連する被子植物のセスキテルペンシンターゼの2つの保存ドメインの配列に基づき、以下のプライマーペアを設計した:5’−TTYCGAYTIYTIMGRMARCAIGG−3’(フォワード;配列番号:35)および5’−TAIGHRTCAWAIRTRTCRTC−3’(リバース;配列番号:15)。cDNA 1μl、1μM 各プライマー、200μM 各dNTP、および1U ExTagポリメラーゼ(TaKaRa)を含む反応混合溶液 50μlを用いて、1次PCR反応を以下の条件で行った:変性94℃で2分間、次に、94℃30秒、35℃で1分30秒、72℃で1分を4サイクル、94℃で30秒、40℃で1分30秒、72℃で1分を30サイクル、最後に72℃で3分間伸長。得られた1次反応溶液 5μlを鋳型として用い、同じ条件にて2次PCR反応を行い、581bpのフラグメントを得た。得られたフラグメントを精製し、pGEM-Teasy vector(Promega)にクローン化して配列決定した。全長cDNAを単離するために、Smart RACE cDNA Amplification Kit(BD Biosciences Clontech)、5’−CCCAATAATAACCTTCCACAACTCGG−3’(5’RACE;配列番号:36)および5’−CCGAGTTGTGGAAGGTTATTATTGGG−3’(3’RACE;配列番号:37)、ならびにAdvantage(登録商標)2 Polymerase Mix(Clontech)を用いて、製造元の指示に従いフラグメントを5’末端および3’末端に向かって伸長させ、全長cDNAを得て、ZSS5と命名した。このcDNAのヌクレオチド配列は配列番号:5に示されている。
ZSS5は、推定分子量64.4kDa、およびPI 5.09を有する554アミノ酸からなるポリペプチド(配列番号:12)をコードする1662bpの推定ORFを含有するものであった。ZSS5によりコードされるポリペプチド(ZSS5ポリペプチド)のアミノ酸配列は、植物のテルペン合成酵素において保存された領域を有し、金属イオン結合モチーフDDXXDを含んでいた。ZSS5ポリペプチドはangiospermのセスキテルペンシンターゼに対して最も類似性が高く、ZSS5の単離に使用したのと同じハナショウガのZSS1に対して82%の類似性、Zingiber officinaleのゲルマクレンDシンターゼ(Picaud, S., Olsson, M.E., Brodelius, M. and Brodelius, P.E. (2006) Cloning, expression, purification and characterization of recombinant (+)-germacrene D synthase from Zingiber officinale. Arch. Biochem. Biophys. 452, 17-28)に対して68%の類似性、Elaeis oleiferaのセスキテルペンシンターゼ(Cha, T.S. and Shah, F.H. (2000) A mesocarp-and species-specific cDNA clone from oil palm encodes for sesquiterpene synthase. Plant. Sci. 154, 153-160)に対して62%の類似性を示した。
さらに、Plant Genomic Isolation Mini Kit(Qiagen)を用いて、ハナショウガの葉からゲノムDNAを単離した。配列番号:5のcDNA配列に基づき設計したプライマーペア、5’−ATGGAGAAGCAATCACTAAC−3’(フォワード;配列番号:38)および5’−CTTATTGAAGTAGTCACAAGATTC−3’(リバース;配列番号:39)を用いてPCR反応を行い、ZSS5ゲノムDNAを単離した。
(2)大腸菌でのZSS5の発現、およびインビトロでのファルネシルジリン酸からのβ−ユーデスモールの生成
ZSS5の全長ORFを、Advantage(登録商標)HF 2 polymerase(Clontech)、フォワードプライマー5’−CACCATGGAGAAGCAATCACTAAC−3’(配列番号:40)およびリバースプライマー5’−CTTATTGAAGTAGTCACAAGATTCAAC−3’(配列番号:41)を用いて増幅し、増幅産物をpET101/DTOPOベクター(Invitrogen)にクローン化した。得られた組換えプラスミドpET-ZSS5でE.coli BL21-CodonPlus(DE3)(Stratagene)を形質転換した。
組換えE.coli細胞を、アンピシリン(50μg/mL)含有LB培地50ml中、37℃にてOD600=0.5〜0.6まで増殖させた。次に、IPTG(終濃度1mM)を添加して、さらに20時間18℃にて増殖させた。細胞を遠心分離により回収し、超音波破砕器(Branson W185 D, NY)を用いて、チルド抽出バッファー(5mM MgCl、5mM アスコルビン酸ナトリウム、0.5mM フェニルメチルスルホニルフルライド、5mM ジチオスレイトール、および10%(v/v)グリセロールを含む50mM MOPSO、pH7.0)中10×10秒間処理することにより、細胞を粉砕した。細胞片を15,000gでの遠心分離により除去し、β−ユーデスモールシンターゼ含有上清を得た。得られた上清をニッケル−ニトリロ三酢酸アガロースカラム(Qiagen)にて精製した。溶出液を、Econopac 10DGカラム(Bio-Rad)に通すことによりアッセイバッファー(10mM MOPSO、pH 7.0、1mM ジチオスレイトール、および10%(v/v)グリセロール)中に脱塩し、得られた酵素溶液を以下の実験に用いた。
テフロン(登録商標)シールしたスクリューキャップガラス試験管内の揮発性の生成物を捕捉するため、ペンタン0.5mLを重層した。酵素溶液900μl、20mM MgCl、0.2mM MnCl、0.2mM NaWO、0.1mM NaF、および20μM[1−H]−(E,E)−FPP(555GBq/mol、American Radiolabeled Chemicals)を含む反応溶液1mlを30℃にて3時間インキュベーションすることにより、酵素アッセイを行った。インキュベーション後、反応混合溶液を液体窒素にて素早く凍結させ、反応を止めた。融解後、混合溶液をペンタンで3回抽出し、合わせた抽出液を、無水MgSOおよびシリカゲルカラム(60Å、Merck)を用いてカラムクロマトグラフィー処理し、酸素化生成物を含まないセスキテルペン炭化水素フラクションを得た。続いて、混合溶液をジエチルエーテルにより3回抽出し、合わせた抽出液を同様にMgSO−シリカゲルカラムに通して、酸素化生成物を回収した。各フラクションのアリコートを採取し、液体シンチレーションカウントを行い、酵素活性を決定した。後述のように、生成物のGC−MS分析のために、80μMの未標識FPPを基質として同様の反応をスケールアップ(最終体積4mL)して一晩行った。酵素はFPPからβ−ユーデスモールを合成する活性を有することが分かった。
(3)生成物の同定
生成物を、DB-WAXカラム(0.25mm×0.25mm×30m、J&W Scientific, Folsom, CA)を備えたShimadzu QP5050A GC/MSシステムにて、GC−MS分析した(スプリットインジェクション(1μL)比22:1、インジェクター温度250℃;温度;開始温度40℃(3分維持)から、80℃まで毎分3℃、180℃まで毎分5℃、240℃(5分維持)まで毎分10℃の速度で昇温;ヘリウムフロー;1.8mL/分)。質量スペクトルを、質量範囲m/z 40−400、電圧70eV、およびインターフェイス温度230℃にて測定した。化合物をスタンダードとの保持時間あるいは質量スペクトルデータベースの比較により同定した。主生成物はβ−ユーデスモールであり、全生成物の62.6%を占めた。10−エピ−γ−ユーデスモール(16.8%)、α−ユーデスモール(10%)、アリストレン(5.6%)および2種の未知生成物(5%)を含む7つのマイナーなピークも認められた(図8参照)。ネガティブコントロールとして、ZSS5インサートを含まないpET101/DTOPOプラスミドで形質転換したE.coli BL21-CodonPlus(DE3)の抽出液を用いて反応を行い、同様に分析したところ、上記生成物は認められなかった。
(4)大腸菌におけるβ−ユーデスモールの著量生産
メバロン酸経路の遺伝子クラスターをHaradaらの方法(論文投稿中)に従って構築した。以下にその手順を説明する。tacプロモーター(Ptac)およびrrnBターミネーター(TrrnB)をpTTQ18からPCRにより増幅し、それぞれをpACYC184のEagI−SalIおよびHindIII−ClaI部位に移した。ヒドロキシメチルグルタリルCoAシンターゼ(HMGS)、ヒドロキシメチルグルタリルCoAレダクターゼ(HMGR)、メバロネートキナーゼ(MK)、ホスホメバロネートキナーゼ(PMK)、メバロネートジホスフェートデカルボキシラーゼ(MPD)およびイソペンテニルピロホスフェートイソメラーゼ(IPPI)をコードする遺伝子を、T. Kuzuyama博士から供与いただいた(Takagi, M., Kuzuyama, T., Takahashi, S. and Seto, H. (2000) A gene cluster for the mevalonate pathway from Streptomyces sp. strain CL190. J. Bacteriol. 182, 4153-4157)。重複伸長部分を用いて各遺伝子を連結し、PtacとTrrnB間に挿入してpAC−Mevを得た。pET−ZSS5およびpAC−Mevで同時形質転換してE.coli BL21(DE3)を得た。かくして得られた代謝経路を修飾された大腸菌を、アンピシリン(100μg/ml)およびクロラムフェニコール(30μg/ml)を含むテリフィックブロスにて、OD600が0.5に達するまで37℃で振盪培養した。1mM IPTG、0.5mg/ml D−メバロノラクトン(東京化成)および20%(v/v)ドデカンを補足した後、さらに25℃で48時間振盪培養して増殖させた。その後、ドデカン層を抽出し、GC−MS分析に供した。
GC−MS分析の結果を図9に示す。β−ユーデスモールが主生成物であり、全生成物の72.4%を占めた。次いで、10−エピ−γ−ユーデスモール(11.2%)、α−ユーデスモール(7.1%)そしてアリストレン(6.1%)の順であった。生成したβ−ユーデスモール量は100mg/Lであった。pETおよびpAC−Mevで同時形質転換した大腸菌ではセスキテルペン生成物は検出されなかった。
本発明により、セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸、該核酸を含むベクターおよび細胞、該核酸によりコードされるポリペプチド、ならびにこれらの核酸、ポリペプチド、細胞等を用いることを特徴とするセスキテルペン類の製造方法などが提供されるので、本発明は、医薬品の分野、医薬部外品の分野、化粧品の分野、香料の分野などに利用可能である。
図1は、ZSS1のゲノム配列を示す。 図2Aは、得られたα−フムレンおよびβ−カリオフィレンの保持時間を示すグラフである。 図2Bは、得られたα−フムレンの質量スペクトルを示すグラフである。 図2Cは、得られたβ−カリオフィレンの質量スペクトルを示すグラフである。 図3は、ハナショウガの葉、幹および地下茎由来のZSS1の電気泳動像である。 図4Aは、MeJA処理した葉および地下茎におけるZSS1発現量を示すグラフである。図中、菱形は処理試料を、そして三角は対照を示す。 図4Bは、機械的損傷した葉および地下茎におけるZSS1発現量を示すグラフである。図中、菱形は処理試料を、そして三角は対照を示す。 図5は、pAC−Mevのマップである。 図6Aは、pAC−MevおよびpET−ZSS1を導入した大腸菌培養液のドデカン抽出物のガスクロマトグラフィー(GC)の結果を示す。図中、灰色の線は実験系を、黒色の線は対照を示す。対照はプラスミドを導入していない大腸菌を用いた系である。 図6Bは図6Aのチャートの四角で囲ったピーク周辺を拡大したものである。図中、灰色の線は実験系を、黒色の線は対照を示す。対照はプラスミドを導入していない大腸菌を用いた系である。 図7Aは、得られた培養液のドデカン抽出物の質量スペクトル(MS)を示すグラフである。 図7Bはα−フムレン標品のMSを示すグラフである。 図8AはpET−ZSS5で形質転換された大腸菌による生成物のGCチャートを示す。?は未同定物質のピークを示す。 図8Bは図8Aの各ピークに相当する物質のMS(各上段)および標準物質またはデータベースのMS(各下段)を示す。RtはGCでのピークの保持時間(分)である。 図9AはpET−ZSS5およびpAC−Mevで同時形質転換された大腸菌による生成物のGCチャートを示す。?は未同定物質のピークを示す。 図8Bは図8Aに示すβ−ユーデスモールのピークに相当する物質のMSの結果を示す。RtはGCでのピークの保持時間(分)である。
SEQ ID NO:14:PCR primer, n at position 11 is inosine, and n at position 13 is inosine
SEQ ID NO:15:PCR primer, n at position 3 is inosine, and n at position 12 is inosine
SEQ ID NO:16:PCR primer
SEQ ID NO:17:PCR primer
SEQ ID NO:18:PCR primer
SEQ ID NO:19:PCR primer
SEQ ID NO:20:PCR primer
SEQ ID NO:21:PCR primer
SEQ ID NO:22:PCR primer
SEQ ID NO:23:PCR primer
SEQ ID NO:24:PCR primer
SEQ ID NO:25:PCR primer
SEQ ID NO:26:PCR primer
SEQ ID NO:27:PCR primer
SEQ ID NO:28:PCR primer
SEQ ID NO:29:PCR primer
SEQ ID NO:30:PCR primer
SEQ ID NO:31:PCR primer
SEQ ID NO:32:PCR primer
SEQ ID NO:33:PCR primer
SEQ ID NO:34:PCR primer
SEQ ID NO:35:PCR primer, n at position 9 is inosine, n at position 12 is inosine, and n at position 21 is inosine.
SEQ ID NO:36:PCR primer
SEQ ID NO:37:PCR primer
SEQ ID NO:38:PCR primer
SEQ ID NO:39:PCR primer
SEQ ID NO:40:PCR primer
SEQ ID NO:41:PCR primer

Claims (16)

  1. セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸であって、配列番号:1のヌクレオチド配列からなる核酸。
  2. α−フムレンシンターゼ活性を有する請求項1記載の核酸。
  3. セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドをコードする核酸であって、配列番号:5のヌクレオチド配列からなる核酸。
  4. β−ユーデスモールシンターゼ活性を有する請求項記載の核酸。
  5. セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドであって、配列番号:8のアミノ酸配列からなるポリペプチド。
  6. α−フムレンシンターゼ活性を有する請求項記載のポリペプチド。
  7. セスキテルペンシンターゼ活性を有するポリペプチドであって、配列番号:12のアミノ酸配列からなるポリペプチド。
  8. β−ユーデスモールシンターゼ活性を有する請求項記載のポリペプチド。
  9. 請求項1記載の核酸を含むベクター。
  10. 請求項3記載の核酸を含むベクター。
  11. 請求項9または10記載のベクター、および大腸菌におけるD−メバロノラクトンからファルネシルジリン酸への生物変換を促進させるメバロン酸経路遺伝子クラスターを含むベクターを大腸菌に導入し、大腸菌を培養することを特徴とする、セスキテルペンの製造方法。
  12. 請求項9記載のベクター、および大腸菌におけるD−メバロノラクトンからファルネシルジリン酸への生物変換を促進させるメバロン酸経路遺伝子クラスターを含むベクターを大腸菌に導入し、大腸菌を培養することを特徴とする、α−フムレンの製造方法。
  13. 請求項10記載のベクター、および大腸菌におけるD−メバロノラクトンからファルネシルジリン酸への生物変換を促進させるメバロン酸経路遺伝子クラスターを含むベクターを大腸菌に導入し、大腸菌を培養することを特徴とする、β−ユーデスモールの製造方法。
  14. 請求項5または7記載のポリペプチドをファルネシルジリン酸と反応させることを特徴とする、セスキテルペンの製造方法。
  15. 請求項記載のポリペプチドをファルネシルジリン酸と反応させることを特徴とする、α−フムレンの製造方法。
  16. 請求項記載のポリペプチドをファルネシルジリン酸と反応させることを特徴とする、ベータ−ユーデスモールの製造方法。
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