JP5202039B2 - レンジフードシステム - Google Patents
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Description
また、第1の排気手段と第2の排気手段とを別構成とし、室内の通常の排気は第1の排気手段で行い、ガスの排気は第2の排気手段で行うことで、通常の排気に用いる大型の排気手段を用いることなく、ガスの排気を行うことができ、ガスの排気に要する起動電力を低減することができる。
また、排気手段によるガスの排気を優先的に実行させ、臭気物質の濃度が十分低下した後は、必要以上に排気手段を動作させず、残留している臭気物質を除去手段によって処理させている。これにより、確実に臭気物質を処理することができるとともに、空調効率の低下を最小限に抑制することができる。
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係るレンジフードシステムは、厨房におけるコンロの上方に設置され、主に調理中に発生する臭気、油煙、燃焼ガス、あるいは、水蒸気等を厨房の外部に排気するために用いられるものである。
次に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態1について説明する。この形態は、第1のガスセンサからの出力に基づいて排気手段を起動する基本的な形態である。
まず、レンジフードシステムの構成を説明する。図1は実施の形態1に係るレンジフードシステムの外観を示す斜視図、図2は図1のレンジフードシステムを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。これら各図に示すように、レンジフードシステムは、レンジフード1を備えて構成されている。
このレンジフード1は、厨房のコンロ100の上方における天井近傍位置に設置され、コンロ100の火を用いた調理時等に発生する油煙、燃焼ガス、水蒸気、あるいは、各種のガスを厨房の外部に排気する局所換気手段である。図3はレンジフード1の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。このレンジフード1は、レンジフード本体2、メインファン3、サブファン4、ガスセンサ5、メインファン起動スイッチ6、表示部7、警報出力部8、記憶部9、及び、制御部10を備えており、これら各部は電気的に接続されている。
このうち、レンジフード本体2は、厨房から厨房外部に至る排気経路を区画するための区画手段であり、薄厚の金属板等から中空状に構成されている。このレンジフード本体2には、図1及び図2に示すように、その底面の略全面を開放することによって第1の排気開口部2aが形成されており、この第1の排気開口部2aを介して、コンロ100から立ち上がる油煙等を吸気することができる。また、このレンジフード本体2には、第2の排気開口部2bが形成されている。この第2の排気開口部2bは、横長の複数のスリットとして構成されており、主として天井近傍に滞留するガスを容易に集気可能な位置、例えば、レンジフード本体2の正面の上方位置に形成されている。ただし、第1の排気開口部2aを介してガスを吸引可能である場合には、第2の排気開口部2bを省略すると共に、メインファン3又はサブファン4によるいずれの吸気も第1の排気開口部2aのみを介して行うようにしてもよい。
メインファン3は、第1の排気開口部2aを介して主としてガス以外の気体の排気を行うもので、特許請求の範囲における排気手段及び第1の排気手段に対応する。このメインファン3は、レンジフード本体2の内部における上端近傍位置に配置されている。
また、サブファン4は、第2の排気開口部2bを介して主としてガスの排気を行うもので、特許請求の範囲における排気手段及び第2の排気手段に対応する。このサブファン4は、レンジフード本体2の正面内側における第2の排気開口部2bに対応する位置に配置されている。特に、サブファン4は、ガスの排気のみを行うことを目的としており、ガスよりも多量なその他の気体(油煙等)の排気を行うことを目的としていないため、メインファン3に比べて排気量が小さい小型ファンを用いて構成することができる。このようにメインファン3より小型のサブファン4を用いてガスの排気を行うことで、ガス排気に要する起動電力を低減することができる。なお、これらメインファン3及びサブファン4としては、例えば、プロペラファン、シロッコファン、ターボファンを用いることができる。
ガスセンサ5は、室内におけるガスの存在を検知するためのガス検知手段であり、特許請求の範囲における第1のガスセンサに対応する。このガスセンサ5は、ガスを容易に検出可能な位置、例えば、レンジフード本体2の正面外側における第2の排気開口部2bの近傍位置に配置されている。
メインファン起動スイッチ6は、メインファン3を手動にて起動するための操作手段である。このメインファン起動スイッチ6は、例えば、押しボタンとして構成され、レンジフード本体2の外面下方における表示部7の側方に配置されている。
表示部7は、ガスセンサ5にて検出されたガスのレベル、及び又は、サブファン4の起動状態を表示するもので、特許請求の範囲における表示手段に対応する。この表示部7は、レンジフード1の使用者に目視可能な位置、例えば、レンジフード本体2の外面下方に配置されている。表示部7の具体的構成は任意であるが、ここでは、レンジフードシステムの各部の状態を表示する液晶パネル7aと、ガスセンサ5の検出レベルに応じた数だけ点灯される複数のLED(Light Emitting Diode)を直列配置して構成されたガスレベル表示部7bと、サブファン4の起動時に点灯されるサブファン起動灯7cが設けられている。
警報出力部8は、ガス検出に関する警報を出力するためのものであり、後述する制御部10によって制御される。なお、警報出力部8の設置場所は任意であるが、使用者等に警報が認識されやすい場所であることが望ましく、例えば、レンジフード1の外表面に設置される。また、警報出力部8によって出力される警報の具体的な態様は任意であり、例えば、音声や画面表示によって出力させてもよい。
図3において、記憶部9は、制御部10の制御に必要なデータやプログラムを記憶する記憶手段であり、特にここでは、後述する各種の閾値や監視時間を記憶する。
制御部10は、レンジフードシステムの各部を制御する制御手段である。この制御部10は、機能概念的に、タイマー10a、検出制御部10b、ファン制御部10c、表示制御部10d、及び、警報制御部10eを備えている。タイマー10aは、制御部10の制御に必要な時間を計測する計時手段である。検出制御部10bは、ガスセンサ5からの検出出力に基づいて、ガスの有無を判定し、この判定に基づく制御を行うガス検出制御手段である。ファン制御部10cは、操作スイッチの操作やガスセンサ5の出力等に応じてメインファン3やサブファン4を起動制御するファン制御手段である。表示制御部10dは、表示部7の各部を制御する表示制御手段である。警報制御部10eは、警報出力部8を制御する警報制御手段である。この制御部10の具体的構成は任意であるが、例えば、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラム、所要データを格納するための内部メモリ、及び、これらのプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備えて構成される。
次に、レンジフードシステムの制御処理について説明する。図4は、レンジフードシステムの制御処理のフローチャートである。まず、制御部10は、メインファン起動スイッチ6がONされたか否かを監視し(ステップSA−1)、このメインファン起動スイッチ6がONされた場合には(ステップSA−1,Yes)、ファン制御部10cを介してメインファン3を起動する(ステップSA−2)。
このように実施の形態1によれば、天井近傍に滞留しているガスが、第2の排気開口部2bを介してサブダクト2eに吸引され、メインダクト2dを介して外部に排出される。特に、メインファン3の停止状態においても、ガスが一定レベルを越えた場合にはサブファン4のみを起動して当該ガスを排気することで、低電力にてガスの排出を行うことができる。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。この形態は、第1のガスセンサの出力が所定閾値以上の場合に、所定回数だけ第2の排気手段による排気を行う形態である。なお、実施の形態2に係るレンジフードシステムの構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
まず、レンジフードシステムの構成を説明する。図5は実施の形態2に係るレンジフードシステムの電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。実施の形態2に係るレンジフード20には、実施の形態1の制御部10に代えて制御部21が設けられており、この制御部21は、機能概念的に、実施の形態1と同様の構成に加えて、さらにカウンタ21aを備えている。ここで、カウンタ21aは、制御部21の制御に必要な回数を計測する計数手段である。
次に、レンジフードシステムの制御処理について説明する。図6は、レンジフードシステムの制御処理のフローチャートである。まず、制御部21は、メインファン起動スイッチ6がONされたか否かを監視し(ステップSB−1)、このメインファン起動スイッチ6がONされた場合には(ステップSB−1,Yes)、ファン制御部10cを介してメインファン3を起動する(ステップSB−2)。次いで、制御部21は、メインファン起動スイッチ6がOFFされる迄、メインファン3の起動を継続すると共に(ステップSB−3,No)、ガスセンサ5からの出力信号の監視を開始する(ステップSB−4)。この時、制御部21は、表示制御部10dを介してガスレベル表示部7bを制御させ、ガスセンサ5からの出力信号に応じた数のLEDを点灯させる。従って、使用者は、このガスレベル表示部7bを目視することで、ガスの程度を把握することができる。
このように実施の形態2によれば、ガスセンサ5の出力が所定閾値以上の場合に、所定回数だけ第2の排気手段による排気を行うため、必要以上に第2の排気手段が起動されることを防止できる。
次に、本発明の実施の形態3について説明する。この形態は、第2の排気手段を起動することによって集気を行い、当該集気中における第1のガスセンサからの出力に基づいて、所定制御を行う形態である。なお、実施の形態3に係るレンジフードシステムの構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
まず、レンジフードシステムの構成を説明する。図7は実施の形態3に係るレンジフードシステムの電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。実施の形態3に係るレンジフード30には、実施の形態1の制御部10に代えて制御部31が設けられている。
次に、レンジフードシステムの制御処理について説明する。図8は、レンジフードシステムの制御のフローチャートである。この制御処理は、メインファン3及びサブファン4が停止していることを前提として行われる。具体的には、制御部31は、タイマー10aを参照することによって所定の間隔(以下、「ガス監視間隔」)の到来を監視し(ステップSC−1)、ガス監視間隔が到来した場合には(ステップSC−1,Yes)、タイマー10aを参照し、サブファン4を所定の時間(以下、「ガス監視時間」)だけ起動すると共に、サブファン起動灯7cを点灯させる(ステップSC−2,SC−3)。このことにより、室内のガスをガスセンサ5の近傍に能動的に吸引することができ、ガスセンサ5における検出効率を高めることができるので、微量なガスについても確実に検出することができる。
このように実施の形態3によれば、天井近傍に滞留しているガスが、第2の排気開口部2bを介してサブダクト2eに吸引され、メインダクト2dを介して外部に排出される。特に、メインファン3が起動されていない状態においても、サブファン4を所定間隔で起動することで、室内のガスをガスセンサ5の近傍に能動的に吸引することができ、ガスセンサ5における検出効率を高めることができるので、微量なガスについても確実に検出することができる。また、異常の可能性がある場合にはガス監視を延長でき、異常発見の確実性を高めることができる。さらに、ガスレベルが高い場合には、サブファン4に加えてメインファン3を自動的に起動して排気能力を増大させて、ガスの早期排出を促すことができる。
次に、本発明の実施の形態4について説明する。この形態は、第2のガスセンサにてガスを検出した場合に第2の排気手段を起動して集気を行う形態であり、かつ、第2のガスセンサによるガス検出の時間と、その後における第1のガスセンサによるガス検出の時間との差異に基づいて警報等を行う形態である。なお、実施の形態4に係るレンジフードシステムの構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
まず、レンジフードシステムの構成を説明する。図9は実施の形態4に係るレンジフードシステムが設置された建屋の全体構成を示す側面図、図10はレンジフードの電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図9に示すように、レンジフードシステムは、レンジフード40及びガスセンサ41を備えて構成されている。また、レンジフード40には、実施の形態1の制御部10に代えて制御部42が設けられている。
次に、レンジフードシステムの制御処理について説明する。図11は、レンジフードシステムの制御処理のフローチャートである。この制御処理は、メインファン3及びサブファン4が停止していることを前提として行われる。具体的には、制御部42は、遠方に配置されたガスセンサ41からの出力信号を監視し(ステップSD−1)、ガスセンサ41からの出力信号のレベルが所定の第1の閾値(以下、「遠方ガス警戒閾値」)を越えた場合には(ステップSD−1,Yes)、タイマー10aによる計時を開始する(ステップSD−2)。また、制御部42は、サブファン4を起動すると共に(ステップSD−3)、サブファン起動灯7cを点灯させる。
このように実施の形態4によれば、レンジフードを基準とする近傍位置と遠方位置の少なくとも2位置におけるガスの状態に基づいてメインファン3やサブファン4の制御を行うことができ、レンジフードの近傍における狭い領域のみでなく、室内領域全体を考慮した統合的な制御を行うことができる。また、各ガスセンサ5、41における検出時間の差異に基づいて、室内の気体の流動性を判定でき、流動性が悪い場合にはサブファン4に加えてメインファン3を自動的に起動して排気能力を増大させて、室内の気体の流動性を高めると共に、この異常を警報にて使用者に報知することができる。
次に、実施の形態5について説明する。この形態は、サブファン4、ガスセンサ5、表示部7、および制御部10をレンジフード本体2と別体に設けた形態である。
まず、レンジフードシステムの構成を説明する。図12は実施の形態5に係るレンジフードシステムの電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図12に示すように、レンジフードシステムは、レンジフード50、制御盤51、ガスセンサ5、及び換気扇52を備えている。
本実施の形態5においては、レンジフード50のレンジフード本体2には、メインファン3のみが設けられている。一方、レンジフード50のメインファン起動スイッチ6、表示部7、警報出力部8、記憶部9、および制御部10は、レンジフード本体2とは別体として、制御盤51に配置されている。制御盤51は、レンジフード50や換気扇52に対する制御を行うためのものであり、メインファン3、ガスセンサ5、及び換気扇52と、相互に電気的に接続されている。この制御盤51の配置位置は任意であり、例えば、使用者が容易に操作可能な場所、例えば、厨房内の壁面等に設けられている。また、ガスセンサ5についても、レンジフード本体2とは別体として、室内におけるガスの検知に適した場所、例えば、厨房の天井付近に配置されている。
換気扇52は、上記の実施の形態1から3においてレンジフード本体2に設けられていたサブファン4を、レンジフード本体2とは別体として設けたものである。換気扇52の配置位置は任意であるが、特にガスの排気を効果的に行うために、厨房等の室内の天井近傍に配置することが望ましい。
このように実施の形態5によれば、制御盤51、ガスセンサ5、及び換気扇52をレンジフード本体2と別体として設けているので、各々の機能を最大限に発揮させるために最適な場所に配置することができる。
次に、実施の形態6について説明する。この形態は、レンジフードを用いた排気機能に加えて、臭気成分を除去する機能を有する形態である。
まず、実施の形態6に係るレンジフードシステムの構成を説明する。図13は実施の形態6に係るレンジフードシステムの外観を示す斜視図、図14は図13のレンジフードシステムを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、図15はレンジフードシステムの電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。なお、図14(b)においては後述する脱臭機を図示していない。これら各図に示すように、レンジフードシステム101は、レンジフード110、脱臭機120、ガスセンサ130、操作部140、表示部150、警報出力部160、記憶部170、及び、制御部180を備えている。
レンジフード110は、厨房のコンロ199の上方における天井近傍位置に設置され、コンロ199の火を用いた調理時等に発生する油煙、燃焼ガス、水蒸気、あるいは、各種のガスを厨房の外部に排気する局所換気手段である。このレンジフード110は、レンジフード本体111、及び、排気ファン112を備えている。
脱臭機120は、調理時等に発生する油煙、あるいは、ゴミや冷蔵庫内の食物から発生する臭気等、厨房内の空気に含有されている臭気の起因物質を、当該厨房内の空気から除去する脱臭手段である。この脱臭機120は、厨房の天井近傍や壁面、あるいは床面近傍等に設置され、脱臭機本体121、及び、循環ファン122を備えている。
ガスセンサ130は、室内におけるガスの存在を検知するためのガス検知手段であり、第1のガスセンサ131及び第2のガスセンサ132を備えている。第1のガスセンサ131は、臭気物質を検出する臭気センサとして構成されている。一方、第2のガスセンサ132は、脱臭機120のフィルタ121aによっては除去することのできない物質であって、安全面等から特に一定の濃度以下に抑制すべき物質(例えば、一酸化炭素、二酸化炭素、都市ガス等。以下、「非臭気物質」)を検出するガスセンサとして構成されている。第1のガスセンサ131及び第2のガスセンサ132は、ガスを容易に検出可能な位置、例えば、レンジフード本体111の正面外側や、脱臭機本体121の正面外側、あるいは、レンジフード110や脱臭機120とは別体として、室内における天井近傍等に配置されている。なお、第1のガスセンサ131及び第2のガスセンサ132は、相互に一体として設けてもよく、それぞれ異なる場所に設けてもよい。なお、各センサの具体的原理は公知であるため、その説明は省略する。
操作部140は、レンジフードシステム101に対して種々の動作を指示するための入力操作を受付ける操作手段であり、排気ファン起動スイッチ141、循環ファン起動スイッチ142、及び、モード選択スイッチ143を備えている。排気ファン起動スイッチ141、及び、循環ファン起動スイッチ142は、それぞれ排気ファン112、及び、循環ファン122を、手動にて起動するための操作手段である。モード選択スイッチ143は、制御部180による排気ファン112及び循環ファン122の制御のモードを選択するための操作手段である。なお、操作部140の具体的な構成や配置位置は任意であり、例えば、押しボタンとして構成され、レンジフード本体111の外面下方における表示部150の側方に配置されている。
表示部150は、第1のガスセンサ131や第2のガスセンサ132にて検出されたガスのレベル、及び又は、制御部180による排気ファン112及び循環ファン122の制御状態を表示する表示手段である。この表示部150は、レンジフードシステム101の使用者に目視可能な位置、例えば、レンジフード本体111の外面下方、あるいは、レンジフード110とは別体として、当該レンジフードシステム101が設けられている室内の壁面等に配置されている。表示部150の具体的構成は任意であるが、ここでは、レンジフードシステム101の各部の状態を表示する液晶パネル151、及び、第1のガスセンサ131及び第2のガスセンサ132のそれぞれの検出レベルに応じた数だけ点灯される複数のLED(Light Emitting Diode)を直列配置して構成されたガスレベル表示部152及び臭気レベル表示部153が設けられている。
警報出力部160は、ガス検出に関する警報を出力するためのものであり、特許請求の範囲における警報出力手段に対応する。警報出力部160は、制御部180によって制御される。なお、警報出力部160の設置場所は任意であるが、使用者等に警報が認識されやすい場所であることが望ましく、例えば、レンジフード本体111の外表面に設置される。また、警報出力部160によって出力される警報の具体的な態様は任意であり、例えば、音声や画面表示によって出力させてもよい。
記憶部170は、制御部180の制御に必要なデータやプログラムを記憶する記憶手段であり、特にここでは、後述する各種の閾値や待機時間を記憶する。
制御部180は、レンジフードシステム101の各部を制御するものであり、特許請求の範囲における制御手段に対応する。この制御部180は、機能概念的に、タイマー181、検出制御部182、ファン制御部183、表示制御部184、及び、警報制御部185を備えている。タイマー181は、制御部180の制御に必要な時間を計測する計時手段である。検出制御部182は、ガスセンサ130からの検出出力に基づいて、臭気やその他のガスの有無を判定し、この判定に基づく制御を行うガス検出制御手段である。ファン制御部183は、操作部140を介した操作入力やガスセンサ130の出力等に応じて排気ファン112や循環ファン122を起動制御するファン制御手段である。表示制御部184は、表示部150の各部を制御する表示制御手段である。警報制御部185は、警報出力部160を制御する警報制御手段である。この制御部180の具体的構成は任意であるが、例えば、OSなどの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラム、各種の処理手順などを規定した組み込みプログラム、所要データを格納するための内部メモリ、及び、これらのプログラムを実行するCPUを備えて構成される。
次に、レンジフードシステム101の制御処理について説明する。図16は、レンジフードシステム101の制御処理のフローチャートである。まず、制御部180は、第2のガスセンサ132からの出力信号を検出制御部182を介して監視するとともに、表示制御部184を介してガスレベル表示部152を制御させ、第2のガスセンサ132からの出力信号に応じてLEDを点灯させる(ステップSE−1)。従って、使用者は、このガスレベル表示部152を目視することで、ガスの程度を把握することができる。
次に、上述のステップSE−3における強制排気処理について説明する。図17は、強制排気処理のフローチャートである。強制排気処理は、脱臭機120のフィルタ121aで除去することのできない非臭気物質を排気ファン112によって強制的に排気させる処理であり、非臭気物質の排気による安全確保を目的とするものである。
次に、上述のステップSE−6における排気優先処理について説明する。図18は、排気優先処理のフローチャートである。排気優先処理は、排気ファン112によるガスの排気を優先的に実行する処理であり、確実な臭気除去を目的とするものである。
次に、上述のステップSE−7における環境優先処理について説明する。図19は、環境優先処理のフローチャートである。環境優先処理は、脱臭機120による臭気物質の除去を優先的に実行し、排気ファン112を補助的に使用する処理であり、空調効率の低下に伴うエネルギーロスの低減を目的とするものである。
次に、上述のステップSE−8におけるバランス処理について説明する。図20は、バランス処理のフローチャートである。バランス処理は、排気ファン112によるガスの排気と脱臭機120による臭気物質の除去とを、臭気物質の濃度に応じて同程度の割合で使い分けるものであり、臭気物質の確実な除去とエネルギーロスの低減との間のバランスの保持を目的とするものである。具体的には、臭気物質の濃度に応じて、排気ファン112または循環ファン122のいずれか一方を動作させ、他方を停止させるように制御処理を行う。
このように実施の形態6によれば、第1のガスセンサ131及び第2のガスセンサ132によって検出されたガスの種類やレベルに応じて、排気ファン112または循環ファン122のいずれか一方、あるいは双方を選択して動作させるので、空調効率を低下させること無く、確実に臭気やCO等のガスを処理することができる。
最後に、実施の形態7について説明する。この形態は、レンジフード本体と除去手段とを相互に一体に形成した形態である。
本実施の形態7における、レンジフードシステム101の構成について説明する。図21は実施の形態7に係るレンジフードシステム101の外観を示す斜視図、図22は図21のレンジフードシステム101を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、図23は図21及び図22に示したレンジフードシステム101の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。これらの図に示すように、本実施の形態7においては、レンジフード本体111の内部に脱臭機が組み込まれた構成となっている。
本実施の形態7においては、レンジフード本体111は、仕切板111c、切替ダンパー111e、第2ダクト111d、及び、吹出開口部111fを備えている。
また、本実施の形態7においては、第1のガスセンサ131が、吹出開口部111fの近傍に配置されており、吹出開口部111fから吹出される空気に含まれる臭気物質を容易に検出可能となっている。従って、臭気物質を多量に吸着等することによりフィルタ121aの性能が劣化した場合、当該フィルタ121aにて除去されず吹出開口部111fから流出した臭気物質を当該第1ガスセンサにて検出することができ、フィルタ121aの性能劣化を早期に把握することができる。
また、本実施の形態7においては、操作部140は、実施の形態6における循環ファン起動スイッチ142に代えて、切替ダンパー動作スイッチ144を備えている。切替ダンパー動作スイッチ144は、切替ダンパー111eを動作させるための操作手段である。
本実施の形態7におけるファン制御部183は、排気ファン112の動作の制御、及び、切替ダンパー111eの動作の制御を行う。
本実施の形態7においては、制御部180は、ファン制御部183を介して切替ダンパー111eを動作させ、排気開口部111aから排気ファン112を介してレンジフード本体111の内部に導入された空気を第1ダクト111bまたは第2ダクト111dに流入させることにより、排気ファン112によるガスの排気、または、フィルタ121aを介した臭気物質の除去を行う。
このように実施の形態7によれば、レンジフード本体111と脱臭機とを相互に一体に形成しているので、レンジフードシステム101をコンパクトな構成とすることができる。また、第1のガスセンサ131を吹出開口部111fの近傍に配置しているので、フィルタ121aの劣化に伴う臭気物質の流出を早期に把握することができ、フィルタ121aの交換を使用者に促すことができる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
各実施の形態は、相互に組み合わせて実施することができる。例えば、メインファンが起動された場合には実施の形態1や実施の形態2の制御処理を行ない、サブファンやメインファンが起動されていない場合には実施の形態3や実施の形態4の制御処理を行なうレンジフードシステムを構築することもできる。
実施の形態3の図8では、ガス監視間隔が到来したらサブファンを起動してガスレベルを監視するが、これに限らず、常時ガスレベルを監視して、警戒閾値を超えたときにサブファンを起動してガス排出を行うようにしてもよい。
上述の実施の形態6及び7では、制御部180が参照する各閾値は予め記憶部170に記憶されているものと説明したが、当該各閾値を任意に改変できるように構成してもよい。例えば、操作部140に閾値を変更するためのスイッチを設け、使用者の要求に応じて閾値を改変できるようにしてもよい。
上述の実施の形態6及び7では、制御部180は、第1のガスセンサ131及び第2のガスセンサ132によって検出されたガスの種類やレベルに応じて排気ファン112や循環ファン122の動作を制御しているが、温度センサや湿度センサを設け、これらのセンサによって検出された気温や湿度のレベルや変化に応じて制御させてもよい。例えば、排気優先処理を開始した結果、気温または湿度が一定値以上の変化率にて変化した場合、制御部180は、空調効率を低下させているものと判定し、環境優先処理に自動的に切替えるようにしてもよい。
上述の実施の形態6及び7では、レンジフード110の排気ファン112によって臭気物質等の各種ガスを厨房等の室内から排出させているが、レンジフード110に代えて、あるいはレンジフード110と併せて換気扇を設置し、当該換気扇によって各種ガスを排出させてもよい。これにより、換気に適した場所に配置された換気扇によって厨房等の室内全体から各種ガスを排気することが可能となり、排気効率を高めることができる。このように、レンジフード110に代えて換気扇を用いることで、本発明を換気システムにも適用することができる。
2、111 レンジフード本体
2a 第1の排気開口部
2b 第2の排気開口部
2c、111c 仕切板
2d メインダクト
2e サブダクト
3 メインファン
4 サブファン
5、41、130 ガスセンサ
6 メインファン起動スイッチ
7、150 表示部
7a、151 液晶パネル
7b、152 ガスレベル表示部
7c サブファン起動灯
8、160 警報出力部
9、170 記憶部
10、21、31、42、180 制御部
10a、181 タイマー
10b、182 検出制御部
10c、183 ファン制御部
10d、184 表示制御部
10e、185 警報制御部
21a カウンタ
43 流入口
51 制御盤
52 換気扇
100、199 コンロ
101 レンジフードシステム
111a 排気開口部
111b 第1ダクト
111d 第2ダクト
111e 切替ダンパー
111f 吹出開口部
112 排気ファン
120 脱臭機
121 脱臭機本体
121a フィルタ
121b 循環開口部
121c 流入口
121d 吹出口
122 循環ファン
131 第1のガスセンサ
132 第2のガスセンサ
140 操作部
141 排気ファン起動スイッチ
142 循環ファン起動スイッチ
143 モード選択スイッチ
144 切替ダンパー動作スイッチ
153 臭気レベル表示部
Claims (16)
- 排気経路を区画するレンジフード本体と、
前記排気経路を介して排気を行う排気手段と、
前記レンジフード本体の近傍に配置された第1のガスセンサと、
前記第1のガスセンサからの出力に基づいて、少なくとも前記排気手段を制御する制御手段と、を備え、
前記排気手段は、主としてガス以外の気体の排気を行う第1の排気手段と、前記第1の排気手段とは異なる位置に配置された第2の排気手段であって、主としてガスの排気を行う第2の排気手段とを備え、
前記制御手段は、前記第1のガスセンサからの出力が所定の排出閾値を越えた場合には、前記第2の排気手段を起動すること、
を特徴とするレンジフードシステム。 - 前記第1の排気手段は、当該レンジフードの下面に形成された第1の排気開口部を介して集気を行い、
前記第2の排気手段は、当該レンジフードの側面上部に形成された第2の排気開口部を介して集気を行うこと、
を特徴とする請求項1に記載のレンジフードシステム。 - 前記制御手段は、前記第2の排気手段を起動することによって集気を行い、当該集気中における前記第1のガスセンサからの出力が所定のガス警戒閾値を上回っている場合には、前記第1の排気手段を起動すること、
を特徴とする請求項2に記載のレンジフードシステム。 - 前記制御手段は、前記第1の排気手段の停止中において前記第1のガスセンサからの出力のレベルが所定の排出閾値を越えた場合に、前記第2の排気手段を起動すること、
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレンジフードシステム。 - 前記第2の排気手段の起動回数を計測する計数手段を備え、
前記制御手段は、
前記第1のガスセンサからの出力が所定の排出閾値を越えた場合には、前記第2の排気手段を起動して、所定時間だけ継続して運転させると共に、前記計数手段による計測を開始し、
前記第1のガスセンサからの出力が所定の排出閾値を下回るまで、前記第2の排気手段の起動及び運転を複数回繰り返すと共に、前記第2の排気手段を起動する毎に、前記計数手段によって前記第2の排気手段の起動回数をカウントUPさせ、
前記計数手段によって計測された前記第2の排気手段の起動回数が所定の回数に達した場合には、前記第2の排気手段を停止すること、
を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のレンジフードシステム。 - 前記レンジフードに対して分離配置された第2のガスセンサを備え、
前記制御手段は、前記第1のガスセンサからの出力と、前記第2のガスセンサからの出力とに基づいて、所定制御を行うこと、
を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のレンジフードシステム。 - 前記制御手段は、
前記排気手段の停止中において前記第2のガスセンサからの出力が所定の遠方ガス警戒閾値を越えた場合に前記排気手段を起動し、
前記第2のガスセンサからの出力が所定の遠方ガス警戒閾値を越えた時点から、所定のガス到達監視時間以内に、前記第1のガスセンサからの出力が所定の近傍ガス警戒閾値を越えたか否か判定し、この判定結果に基づいて、所定制御を行うこと、
を特徴とする請求項6に記載のレンジフードシステム。 - 警報を出力する警報出力手段を備え、
前記制御手段は、前記警報出力手段を制御して警報出力を行うこと、
を特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のレンジフードシステム。 - 前記第1のガスセンサにて検出されたガスレベルを表示するガスレベル表示手段を備えたこと、
を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のレンジフードシステム。 - 前記ガスセンサは、匂いセンサであること、
を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のレンジフードシステム。 - 排気経路を区画するレンジフード本体と、
前記排気経路を介して排気を行う排気手段と、
空気中に含有されている物質の一部を空気から除去する除去手段と、
前記除去手段の内部と外部との間で空気を循環させる循環手段と、
前記レンジフード本体または前記除去手段の近傍に配置された第1のガスセンサと、
前記第1のガスセンサからの出力に基づいて、前記排気手段及び前記循環手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記排気手段及び前記循環手段の停止中において前記第1のガスセンサからの出力のレベルが第1の閾値を越えた場合に、前記排気手段を起動し、
前記排気手段の起動後において前記第1のガスセンサからの出力のレベルが前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下になった場合に、当該排気手段を停止し、前記循環手段を起動すること、
を特徴とするレンジフードシステム。 - 前記制御手段は、
前記排気手段及び前記循環手段の停止中において前記第1のガスセンサからの出力のレベルが第3の閾値を越えた場合に、前記循環手段を起動し、
前記循環手段の起動から予め定めた待機時間の経過後において、前記第1のガスセンサからの出力のレベルが第4の閾値を越えていた場合に、前記排気手段を起動すること、
を特徴とする請求項11に記載のレンジフードシステム。 - 前記制御手段は、
前記第1のガスセンサからの出力のレベルが第5の閾値を越えている場合に、前記循環手段を動作させ、
前記第1のガスセンサからの出力のレベルが前記第5の閾値よりも大きい第6の閾値を越えている場合に、前記排気手段を動作させること、
を特徴とする請求項11又は12に記載のレンジフードシステム。 - 前記除去手段によっては除去できない物質を検出するために前記レンジフード本体または前記除去手段の近傍に配置された第2のガスセンサを備え、
前記制御手段は、前記第2のガスセンサからの出力のレベルが第7の閾値を越えている場合に、前記排気手段を動作させること、
を特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載のレンジフードシステム。 - 警報を出力する警報出力手段を備え、
前記制御手段は、前記第2のガスセンサからの出力のレベルが前記第7の閾値を越えている場合に、前記警報出力手段を制御して警報を出力させること、
を特徴とする請求項14に記載のレンジフードシステム。 - 前記レンジフード本体と前記除去手段とを相互に一体に形成したこと、
を特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載のレンジフードシステム。
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