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JP5200246B2 - 膵臓癌診断用マーカータンパク質 - Google Patents

膵臓癌診断用マーカータンパク質 Download PDF

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JP5200246B2
JP5200246B2 JP2007508026A JP2007508026A JP5200246B2 JP 5200246 B2 JP5200246 B2 JP 5200246B2 JP 2007508026 A JP2007508026 A JP 2007508026A JP 2007508026 A JP2007508026 A JP 2007508026A JP 5200246 B2 JP5200246 B2 JP 5200246B2
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Description

関連出願
本特許出願は、先に出願された日本国における特許出願である特願2005−070512号(出願日:2005年3月14日)に基づく優先権の主張を伴うものであり、かかる先の特許出願における全開示内容は、引用することにより本明細書の一部とされる。
発明の背景
発明の分野
本発明は、特定の分子量を有する複数の膵臓癌マーカータンパク質、およびこれらを指標とする膵臓癌の検出方法に関する。
背景技術
膵臓癌は難治性癌の一つであり、外科的手術以外の有効な治療法は確立されていないため、早期治療が重要となる。膵臓癌の診断手法としては、既存の血清腫瘍マーカーであるCA19−9が用いられることが知られている(腫瘍マーカー臨床マニュアル、大倉 久直、医学書院、p88〜89、p124〜127)。また、最近では、膵臓癌の診断において、ヘリカルCT、磁気共鳴装置(MRI)、内視鏡的超音波検査法(EUS)などが用いられている。しかしながら、膵臓癌は、早期の段階においてその症状に乏しく、発見の時点では進行癌となっており、治療は困難となっていることが依然として多い。したがって、膵臓癌を早期において、的確かつ簡易に発見することが可能な診断技術の開発が望まれるといえる。
発明の概要
本発明者らは、今般、膵臓癌患者の血液試料について、プロテインチップ法による質量分析を行ったところ、特定の分子量の複数の血中タンパク質の発現レベルが、健常者における発現レベルと有意に異なり、これら血中タンパク質を指標とすることにより膵臓癌の検出を的確かつ簡易に行うことができることを見出した。本発明はかかる知見に基づくのものである。
したがって、本発明は、膵臓癌の指標となる膵臓癌マーカータンパク質の提供を目的としている。
また、本発明は、膵臓癌の検出方法の提供を目的としている。
そして、本発明による膵臓癌マーカータンパク質は、
分子量 28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5(m/z)または14,779±8(m/z)の血中タンパク質である。
また、本発明による膵臓癌を検出する方法は、
被検者から得た血液試料における、28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5および14,779±8(m/z)からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つのタンパク質の発現レベルを測定し、
健常者の発現レベルと比較して、
28,080±15、17,272±9、17,253±9および8,766±5(m/z)からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つの前記タンパク質の発現レベルが低い場合、および/または
14,779±8(m/z)の分子量のタンパク質の発現レベルが高い場合、被検者における膵臓癌が検出されたものとする、方法である。
本発明によれば、特定の分子量の血中タンパク質を膵臓癌マーカーとして利用することにより膵臓癌の検出を的確かつ簡易に行うことが可能であり、これにより膵臓癌を早期に発見・治療することが可能となる。したがって、かかる血中タンパク質を膵臓癌マーカーとして利用する本発明が提供されることは、極めて意義がある。
は、陽イオン交換型プロテインチップ(C10、pH4)によって捕捉された、分子量 17,272±9(m/z)の血中タンパク質に関する、健常者または膵臓癌患者の質量分析チャートである。 は、陽イオン交換型プロテインチップ(C10、pH4)によって捕捉された、分子量 17,253±9(m/z)の血中タンパク質に関する、健常者または膵臓癌患者の質量分析チャートである。 は、逆相型プロテインチップ(H50)によって捕捉された、分子量 17,253±9(m/z)である血中タンパク質に関する、健常者または膵臓癌患者の質量分析チャートである。 は、実施例1および実施例2において、陽イオン交換型プロテインチップ(C10、pH4)によって捕捉された、分子量 17,272±9(m/z)であるタンパク質の質量ピークのイオン強度に関し、健常者群と膵臓癌患者群とを比較したU検定の結果である。 は、実施例1および実施例2において、陽イオン交換型プロテインチップ(C10、pH4)によって捕捉された、分子量 17,253±9(m/z)であるタンパク質の質量ピークのイオン強度に関し、健常者群と膵臓癌患者群とを比較したU検定の結果である。 は、実施例1および実施例2において、逆相型プロテインチップ(H50)によって捕捉された、分子量 17,253±9(m/z)であるタンパク質の質量ピークのイオン強度に関し、健常者群と膵臓癌患者群とを比較したU検定の結果である。 は、実施例4において、陽イオン交換型プロテインチップ(C10、pH4)によって捕捉された、分子量 17,272±9(m/z)の血中タンパク質に関する、健常者または膵臓癌患者の質量分析チャートである。 は、実施例4において、陽イオン交換型プロテインチップ(C10、pH4)によって捕捉された、分子量 8,766±5(m/z)の血中タンパク質に関する、健常者または膵臓癌患者の質量分析チャートである。 は、実施例4において、陽イオン交換型プロテインチップ(C10、pH4)によって捕捉された、分子量 28,080±15(m/z)である血中タンパク質に関する、健常者または膵臓癌患者の質量分析チャートである。 は、実施例4において、逆相型プロテインチップ(H50)によって捕捉された、分子量 14,779±8(m/z)である血中タンパク質に関する、健常者または膵臓癌患者の質量分析チャートである。 は、実施例4において得られた、ROC曲線およびそのAUC値を示す図である。
発明の具体的説明
本発明による膵臓癌マーカータンパク質は、28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5(m/z)または14,779±8(m/z)の分子量を有する複数の血中タンパク質である。ここで、各血中タンパク質の分子量の値は、質量分析における、質量分布中心の値を示す。そして、上記膵臓癌マーカータンパク質において、分子量 28,080±15、17,272±9、17,253±9または8,766±5(m/z)の血中タンパク質は、その膵臓癌患者における発現レベルが、健常者の発現レベルと比較して低いことを特徴とする。また、上記膵臓癌マーカータンパク質において、分子量 14,779±8(m/z)の血中タンパク質は、その膵臓癌患者における発現レベルが、健常者の発現レベルと比較して高いことを特徴とする。
本発明による膵臓癌マーカータンパク質は、それぞれを単独で膵臓癌の指標として用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。これらのマーカータンパク質は、単独で使用しても精度の高い膵臓癌の検出を可能とするが、組み合わせてマルチマーカーとして使用する場合、より精度の高い検出が可能となる。また、本発明による膵臓癌マーカータンパク質は、CA19−9などの公知の膵臓癌マーカーと組み合わせて膵臓癌の検出に利用することもでき、本発明にはかかる態様も包含される。
上記膵臓癌マーカータンパク質の発現レベルの測定に用いられる手法は、膵臓癌マーカータンパク質を定量できる手法であれば特に限定されないが、好ましくは質量分析であり、より好ましくは飛行時間型質量分析である。かかる質量分析においては、例えば、質量ピークのイオン強度を指標として膵臓癌マーカータンパク質を定量することができる。
また、上記方質量分析において用いられる装置としては、膵臓癌マーカータンパク質の発現レベルを測定可能な装置またはシステムであれば、特に制限なく使用できる。このような装置またはシステムとしては、例えば、四重極型質量分析計、飛行時間型質量分析計、四重極イオントラップ質量分析計、フーリエ変換型イオンサイクロトロン型質量分析計などの装置、プロテインチップおよび飛行時間型質量分析計および測定・解析に使用するソフトウェアがインストールされたコンピュータが一体となったプロテインチップシステムなどが挙げられるが、好ましくは四重極型質量分析計、飛行時間型質量分析計またはプロテインチップシステムである。
また、本発明における質量分析において、使用されるエネルギー吸収分子としては、本発明によるマーカータンパク質の質量分析に使用可能であれば特に限定されないが、例えば、シナピン酸(sinapinic acid)またはα−CHCA(α−Cyano-4-hydroxycinnamic acid)などが挙げられる。
さらに、上記質量分析は、プロテインチップ法により行われることが好ましい。ここで、プロテインチップ法とは、意図する試料をプロテインチップに添加し、プロテインチップにより捕捉された試料中のタンパク質の分子量を質量分析により測定する手法をいう。プロテインチップ法によれば、少量の試料を用いて短時間で複数のタンパク質の精製・同定などを効率的かつ迅速に行うことが可能であり、したがって、膵臓癌の検出において有利に使用することができる。
本発明において用いられるプロテインチップは、膵臓癌マーカータンパク質を捕捉できるものであれば特に限定されないが、好ましくは逆相型プロテインチップ、金属イオン固定型プロテインチップまたは陽イオン交換型プロテインチップである。したがって、本発明の一つの態様によれば、膵臓癌マーカータンパク質は、逆相型プロテインチップ、金属イオン固定型プロテインチップ、および陽イオン交換型プロテインチップからなる群から選択される少なくとも一つのプロテインチップに捕捉されるものである。
また、本発明のより好ましい態様によれば、上記プロテインチップは、逆相型プロテインチップおよび/または陽イオン交換型プロテインチップである。
また、本発明の別の好ましい態様によれば、上記プロテインチップは、金属イオン固定型プロテインチップおよび/または陽イオン交換型プロテインチップである。
また、本発明による膵臓癌マーカータンパク質は、pH4または7において陽イオン交換型プロテインチップに好適に捕捉される。したがって、本発明のより好ましい態様によれば、上記陽イオン交換型プロテインチップは、pH4または7に調整されたものである。
また、陽イオン交換型プロテインチップにおける陽イオン交換基は、好ましくはカルボキシル基またはカルボキシアルキル基であり、より好ましくはカルボキシメチル基である。さらに、上記陽イオン交換型プロテインチップの好ましい具体例としては、WCX2またはCM10(いずれもサイファージェン・バイオシステムズ(Ciphergen Biosystems,Inc.)社製:住所:日本国 神奈川県横浜市 保土ヶ谷区神戸町134 横浜ビジネスパーク イーストタワー14F)が挙げられるが、より好ましくはCM10である。また、逆相型プロテインチップにおける官能基は、好ましくはアルキル基、アラルキル基およびアリール基から選択される少なくとも一つのものであり、より好ましくは炭素数6〜12であり、かつアルキル基、アラルキル基またはアリール基から選択される少なくとも一つのものであり、さらに好ましくは炭素数6〜12のアルキル基である。上記官能基は置換されていてもよいが、好ましくは無置換である。さらに、上記逆相型プロテインチップの好ましい具体例としては、H4またはH50(いづれもサイファージェン・バイオシステムズ社製)が挙げられるが、より好ましくはH50である。また、金属イオン固定型プロテインチップにおいてプロテインチップに固定される金属イオンとしては、好ましくは銅イオンまたは亜鉛イオンであり、より好ましくは銅イオンである。さらに、上記金属イオン固定型プロテインチップの好ましい具体例としてはIMAC 30(サイファージェン・バイオシステムズ社製)が挙げられる。
プロテインチップ法にあっては、試料をプロテインチップに添加した後、試料中のタンパク質をプロテインチップへ捕捉させることを促し、かつ不純物を除去するため、所望により、緩衝液などの溶液によってプロテインチップを処理し、洗浄する。この際に使用される溶液としては、具体的には、酢酸ナトリウム緩衝溶液、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン/塩化水素緩衝溶液、リン酸緩衝溶液などが挙げられる。そして、陽イオン交換型プロテインチップを用いる場合、本発明による膵臓癌マーカータンパク質は、陽イオン交換型プロテインチップにpH4または7において捕捉される性質を有することから、使用される溶液は、好ましくはpH4または7である緩衝液である。したがって、本発明の好ましい態様によれば、陽イオン交換型プロテインチップはpH4または7に調整されたものである。
また、逆相型プロテインチップの場合、使用される溶液としては、好ましくはアセトニトリル溶液またはトリフルオロ酢酸溶液である。
また、金属イオン固定型プロテインチップの場合、使用される溶液としては、好ましくはリン酸ナトリウム溶液、塩化ナトリウム溶液または酢酸ナトリウム溶液である。
また、本発明の別の態様によれば、28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5および14,779±8(m/z)からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つの血中タンパク質の、膵臓癌マーカータンパク質としての使用が提供される。また、本発明の別の好ましい態様によれば、17,272±9および/または17,253±9(m/z)の分子量の血中タンパク質の、膵臓癌マーカータンパク質としての使用が提供される。また、本発明の別の好ましい態様によれば、分子量 28,080±15、17,272±9、14,779±8(m/z)および8,766±5(m/z)を有する血中タンパク質の、膵臓癌マーカータンパク質としての使用が提供される。
また、本発明による膵臓癌マーカータンパク質は、上述の通り、膵臓癌の的確かつ簡易な検出に用いられるものである。したがって、本発明の別の態様によれば、膵臓癌を検出する方法であって、
被検者から得た血液試料における、28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5および14,779±8(m/z)からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つのタンパク質の発現レベルを測定し、
健常者の発現レベルと比較して、
28,080±15、17,272±9、17,253±9および8,766±5(m/z)からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つのタンパク質の発現レベルが低い場合、および/または
14,779±8(m/z)の分子量のタンパク質の発現レベルが高い場合、被検者における膵臓癌が検出されたものとする、方法が提供される。
また、本発明の別の好ましい態様によれば、上記方法において、上記タンパク質として、17,272±9および/または17,253±9(m/z)の分子量を有するものを用いる。また、本発明の別の好ましい態様によれば、上記方法において、上記タンパク質として、分子量 28,080±15、17,272±9、14,779±8(m/z)および8,766±5(m/z)を有するものを用いる。
本発明による上記方法において、膵臓癌の検出されたことの判定は、上述の通り、膵臓癌マーカータンパク質について、健常者における発現レベルと、被検者における発現レベルとを比較することによって行われる。そして、健常者における発現レベルは、人種、性別、年齢などに応じて、予め閾値として設定される。そして、上記健常者における発現レベルは、上述の手法により測定された健常者における膵臓癌マーカータンパク質の定量値を参照して公知の統計手法により設定することができる。上記発現レベルの具体的な設定手法としては、例えば、(健常者における膵臓癌マーカータンパク質のレベルの平均値±標準偏差)またはROC(Receiver Operating Characteristic)分析などが挙げられ、好ましくはROC分析である。なお、膵臓癌が検出されたことの判定は、上述のような統計手法により患者における膵臓癌マーカータンパク質の定量値を参照して予め設定された閾値と、被検者における発現レベルとを比較することにより行ってもよく、本発明にはかかる態様も包含される。
また、本発明における血液試料は、通常はヒト由来のものとされる。さらに、本発明における血液試料は、好ましくは血漿である。血液試料の採取および調製手法は、本発明によるマーカータンパク質の測定に影響を与えない限り特に限定されず、当業者に公知の手法により行うことができる。
また、本発明による膵臓癌マーカータンパク質はまた、患者において、膵臓癌をモニタリングする方法に利用することができる。上述のようなモニタリング方法は、膵臓癌の進行を正確に把握し、より適切な時期に、より適切な薬剤を投与したり、適切な治療を施したりするのに有利に利用することができる。
したがって、本発明の別の態様によれば、患者において、膵臓癌をモニタリングする方法であって、
患者から得た血液試料における、28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5および14,779±8(m/z)からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つのタンパク質の発現レベルを測定し、
28,080±15、17,272±9、17,253±9および8,766±5(m/z)からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つのタンパク質の発現レベルが経時的に低下した場合、および/または
14,779±8(m/z)の分子量のタンパク質の発現レベルが経時的に上昇した場合、膵臓癌が進行したものとする、方法が提供される。
また、本発明の別の好ましい態様によれば、上記モニタリング方法において、タンパク質として、17,272±9および/または17,253±9(m/z)の分子量を有するものを用いる。また、本発明の別の好ましい態様によれば、上記モニタリング方法において、タンパク質として、分子量 28,080±15、17,272±9、14,779±8(m/z)および8,766±5(m/z)を有するものを用いる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
ピークの選択
採血
2002年9月から2003年10月までの期間において、国立がんセンター中央病院における治療前膵臓がん患者104名および健常者116名について、EDTA採血管を用いて採血を行い、得られた血漿を以下の実験に用いた。
プロテインチップ法による分析
上記血漿を9M Urea、2% CHAPS(3-[3-Cholamidoproppyl)dimethylammonio]propanesulfonic acid)にて処理し、検体を調製した。この検体を、ワークステーションロボットバイオメック 2000(Beckman Coulter社製)を用いて、3種類のプロテインチップに添加した。これらプロテインチップとしては、陽イオン交換型プロテインチップ CM10(サイファージェン・バイオシステムズ社製)、金属イオン固定型プロテインチップ IMAC30(サイファージェン・バイオシステムズ社製)、または逆相型プロテインチップ H50(サイファージェン・バイオシステムズ社製)を用いた。なお、CM10については、サイファージェン・バイオシステムズ社の取扱説明書に記載の手順に従い、pH7の緩衝液を用いる厳密条件、またはpH4の緩衝液を用いる緩和条件にて洗浄を行い、以下の質量分析に用いた。
質量分析
上記チップに、レーザー吸収体マトリックスであるシナピン酸を添加し、乾燥した。次に、このチップを、飛行時間型質量分析機を搭載した四重極型ハイブリッド質量分析機Q-star XL(Applied Biosystems社)内に配置し、約2−40KD以下の低分子タンパク質およびペプチドについて、質量およびイオン化量を測定した。質量分析器Q-star XLから得られた質量・イオン化情報は、解析用ソフトウエアーAnalyst QS(Applied Biosystems社)を用い、質量・イオン化情報データに対する、ガウシアン窓関数によるスムージングを行い、さらには、Improving protein identification from peptide mass fingerprinting through a parameterized multi-level scoring algorithm and an optimized peak detection(Electrophoresis. 1999 Dec;20(18):3535-50.の記載に準じてベースラインおよびノイズレベルの調整を行い、ピーク情報へ変換した。なお、質量分析機において許容される質量誤差は0.05%程度であるとして、データの解析を行った。
機械学習
上記のようにして得られた2,000〜35,000Daの範囲のピーク情報について、膵臓癌患者71例および健常者71例を学習セットとして、SVM(support vector machine:rbf(radius basis function)およびlinear)、NN(neural network)、およびFNN(fuzzy neural network)のアルゴリズムによる機械学習を行った。その結果、表1に示される通りであった。3つのピーク、CM10(pH4)における17,272±9(m/z)および17,253±9(m/z)、並びにH50における17,253±9(m/z)が、いずれのアルゴリズムによる解析でも判別率 約80%以上を示した。
Figure 0005200246
ピークチャート
また、健常者および膵臓癌患者における、CM10(pH4)における17,272±9(m/z)に関するピークチャートは、図1に示される通りであった。
また、CM10(pH4)における17,253±9(m/z)に関するピークチャートは、図2に示される通りであった。
また、H50における17,253±9(m/z)に関するピークチャートは、図3に示される通りであった。
上記図1〜図3におけるピークチャートの縦軸は相対的なイオン強度を示す。
いずれのピークも、健常者と比較して膵臓癌患者において減少する傾向を示した。
実施例2
検証試験
実施例1とは異なる膵臓癌患者33例および健常者45例を検証セットとして、実施例1にて見出された3つのそれぞれのピークについて実施例1と同様の手法により質量分析を行い、C10(pH4)における17,272±9(m/z)、C10(pH4)における17,253±9(m/z)およびH50における17,253±9(m/z)について、膵臓癌の正答率を解析した。
CM10(pH4)における17,272±9(m/z)については、判別率72.2%、感度58.8%、特異度82.2%であった。
CM10(pH4)における17,253±9(m/z)については、判別率79.7%、感度85.3%、特異度75.6%であった。
H50における17,253±9(m/z)については、判別率79.7%、感度82.4%、特異度77.8%であった。
U検定(Mann Whitney U test)による検証
実施例1および実施例2についてそれぞれ、実施例1で見出された三つの質量ピークのイオン強度に関し、健常者群と、膵臓癌患者群とを比較してU検定を行った。
CM10(pH4)における17,272±9(m/z)に関する結果は、図4に示される通りであった。
また、CM10(pH4)における17,253±9(m/z)に関する結果は、図5に示される通りであった。
また、H50における17,253±9(m/z)に関する結果は、図6に示される通りであった。
上記図4〜図6における縦軸は相対的なイオン強度を示す。
いずれのピークも、健常者群と比較して、膵臓癌患者群のイオン強度は有意に低かった。
また、実施例1および実施例2の結果は同様の傾向を示していた。
実施例3
実施例1における質量分析により検出された、28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5または14,779±8(m/z)の質量ピークのイオン強度に関し、T検定による統計解析を行った。結果は表2に示される通りであった。
Figure 0005200246
陽イオン交換型プロテインチップ(CM10、pH4)を用いた場合、分子量 28,080±15、17,272±9、17,253±9および8,766±5(m/z)の質量ピークについては、健常者群と比較して、膵臓癌患者群のイオン強度が有意に低かった。さらに、陽イオン交換型プロテインチップ(CM10、pH7)を用いた場合、14,779±8(m/z)の質量ピークは、健常者群と比較して、膵臓癌患者群のイオン強度が有意に高かった。また、逆相型プロテインチップ(H50)を用いた場合、17,272±9、17,253±9および8,766±5(m/z)の質量ピークについては、健常者群と比較して、膵臓癌患者群のピーク強度が有意に低く、14,779±8(m/z)の質量ピークは、健常者群と比較して、膵臓癌患者群のピーク強度が有意に高かった。また、金属イオン固定型プロテインチップ(IMAC 30、銅イオン固定型)を用いた場合、28,080±15および8,766±5(m/z)の質量ピークは、健常者群と比較して、膵臓癌患者群のピーク強度が有意に低かった。
実施例4
質量分析
国立がんセンター中央病院における治療前膵臓がん患者71名および健常者71名について、実施例1と同様の手法により、サンプルを調製して質量分析を行った。プロテインチップとしては、陽イオン交換チップ CM10(サイファージェン・バイオシステムズ社製)および逆相チップ H50(サイファージェン・バイオシステムズ社製)を用いた。なお、CM10については、サイファージェン・バイオシステムズ社の取扱説明書に記載の手順に従い、pH4の緩衝液を用いる緩和条件にて洗浄を行った。
機械学習
上記質量分析のピーク情報を学習セットとして、rbf SVMのアルゴリズムによる機械学習を行った。その結果、CM10(pH4)における28,080±15、17,272±9、8,766±5(m/z)およびH50における14,779±8(m/z)とが検出された。
ピークチャート
また、実施例4の結果、各ピークチャートは、図7〜図10に示される通りであった。ここで、ピークチャートの縦軸は、相対的なイオン強度を示す。
図7〜図9に示される通り、CM10(pH4)における17,272±9(m/z)、8,766±5(m/z)および28,080±15(m/z)は、健常者と比較して膵臓癌患者において低い傾向を示した。一方、図10において示される通り、H50における14,779±8(m/z)は、健常者と比較して膵臓癌患者において高い傾向を示した。
実施例4および実施例5についてそれぞれ、上記四つの質量ピークのピーク強度に関し、健常者群と、膵臓癌患者群とを比較してU検定を行った。
実施例4および実施例5における結果は、表3に示される通りであった。なお、各統計結果の値は、ピークのイオン強度の平均値±S.D.を示す。
ROC曲線
また、上記四つのピークに関するROC曲線およびそのAUC値は図11に示される通りであった。特に上記四つのピークのすべてが検出される場合(4ピーク コンビネーション)、感度 97.2%、特異度 94.4%であり、そのAUC値は0.978であった。なお、上記四つのピークについては、LOO(leave-one-out) cross validationによっても、識別能力を確認した。
実施例5
検証試験
実施例4とは異なる治療前膵臓癌患者33例および健常者45例を検証セットとして、実施例4と同様の手法により、検証試験を行った。その結果、実施例4における四つのピークのすべてが検出される場合、判別率91.0%、感度 90.9%、特異度 91.1%であった。
U検定による検証
実施例4および実施例5についてそれぞれ、上記四つの質量ピークのピーク強度に関し、健常者群と、膵臓癌患者群とを比較してU検定を行った。
実施例4および実施例5における結果は、表3に示される通りであった。なお、各統計結果の値は、ピークのイオン強度の平均値±S.D.を示す。
Figure 0005200246
U検定の結果、実施例4および実施例5は同様の傾向を示した。
CM10(pH4)における17,272±9(m/z)、8,766±5(m/z)および28,080±15(m/z)についてはいずれも、健常者群と比較して、膵臓癌患者群のピーク強度は有意に低かった。一方、H50における14,779±8(m/z)については、健常者と比較して膵臓癌患者群のピーク強度は有意に高かった。
実施例6
CA19−9と質量ピークとを指標とした、膵臓癌の検出
東京医科大学病院における治療前膵臓癌患者29名および健常者39名について、実施例1と同様の手法により、サンプルの調製および質量分析を行い、CM10(pH4)における17,272±9(m/z)、8,766±5(m/z)および28,080±15(m/z)並びにH50における14,779±8(m/z)を検出した。また、上記膵臓癌患者および健常者の血漿中CA19-9を、CA19-9イムノラジオアッセイキット(富士レビオ社製)用いて検出した。なお、血漿中CA19-9のカットオフ値は、37U/mLとして膵臓癌の検出を行った。
結果は、表4に示される通りであった。なお、表4において、SELDIとは、CM10(pH4)における17,272±9(m/z)、8,766±5(m/z)および28,080±15(m/z)並びにH50における14,779±8(m/z)がいずれも検出された場合を意味する。また、コンビネーションとは、SELDIと、CA19−9とがいずれも検出された場合を意味する。また、nは検出された被検者の数を示す。なお、臨床段階は、日本膵臓病学会編集 膵癌取扱い規約の記載に準じ、分類されている。
Figure 0005200246
上記CM10(pH4)における17,272±9(m/z)、8,766±5(m/z)および28,080±15(m/z)並びにH50における14,779±8(m/z)と、CA19-9とを併せて指標とすることにより、膵臓癌患者の100%が検出された。

Claims (25)

  1. 分子量 28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5()または14,779±8()の血中タンパク質である、膵臓癌マーカータンパク質。
  2. 分子量 17,272±9または17,253±9()の血中タンパク質である、請求項1に記載の膵臓癌マーカータンパク質。
  3. 分子量 28,080±15、17,272±9、17,253±9または8,766±5()の前記血中タンパク質の膵臓癌患者における発現レベルが、健常者の発現レベルと比較して低いことを特徴とする、請求項1に記載の膵臓癌マーカータンパク質。
  4. 分子量 14,779±8()の前記血中タンパク質の膵臓癌患者における発現レベルが、健常者の発現レベルと比較して高いことを特徴とする、請求項1に記載の膵臓癌マーカータンパク質。
  5. 逆相型プロテインチップ、金属イオン固定型プロテインチップおよび陽イオン交換型プロテインチップからなる群から選択される少なくとも一つのプロテインチップに捕捉されるものである、請求項1に記載の膵臓癌マーカータンパク質。
  6. 前記プロテインチップが、逆相型プロテインチップおよび/または陽イオン交換型プロテインチップである、請求項5に記載の膵臓癌マーカータンパク質。
  7. pH4または7において前記陽イオン交換型プロテインチップに捕捉されるものである、請求項1に記載の膵臓癌マーカータンパク質。
  8. 膵臓癌を検出する方法であって、
    被検者から得た血液試料における、28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5および14,779±8()からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つのタンパク質の発現レベルを測定し、
    健常者の発現レベルと比較して、
    28,080±15、17,272±9、17,253±9および8,766±5()からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つの前記タンパク質の発現レベルが低い場合、および/または
    14,779±8()の分子量の前記タンパク質の発現レベルが高い場合、前記被検者における膵臓癌が検出されたものとする、方法。
  9. 前記タンパク質が、17,272±9および/または17,253±9()の分子量を有するものであり、健常者の発現レベルと比較して、前記タンパク質の発現レベルが低い場合、前記被検者における膵臓癌が検出されたものとする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記タンパク質が、分子量 28,080±15、17,272±9、14,779±8()および8,766±5()を有するものであり、
    健常者の発現レベルと比較して、
    分子量 28,080±15、17,272±9および8,766±5()を有する前記タンパク質の発現レベルが低く、かつ分子量 14,779±8()を有する前記タンパク質の発現レベルが高い場合、前記被検者における膵臓癌が検出されたものとする、請求項8に記載の方法。
  11. 前記測定が質量分析により行われる、請求項8に記載の方法。
  12. 前記質量分析が飛行時間型質量分析である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記質量分析がプロテインチップ法により行われる、請求項11に記載の方法。
  14. 前記プロテインチップ法において用いられるプロテインチップが、逆相型プロテインチップ、金属イオン固定型プロテインチップ、および陽イオン交換型プロテインチップからなる群から選択される少なくとも一つものである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記プロテインチップが、逆相型プロテインチップおよび/または陽イオン交換型プロテインチップである、請求項14に記載の方法。
  16. 前記陽イオン交換型プロテインチップが、pH4または7に調製されたものである、請求項14に記載の方法。
  17. 患者において、膵臓癌をモニタリングする方法であって、
    前記患者から得た血液試料における、28,080±15、17,272±9、17,253±9、8,766±5および14,779±8()からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つのタンパク質の発現レベルを測定し、
    28,080±15、17,272±9、17,253±9および8,766±5()からなる群から選択される分子量の、少なくとも一つの前記タンパク質の発現レベルが経時的に低下した場合、および/または
    14,779±8()の分子量の前記タンパク質の発現レベルが経時的に上昇した場合、膵臓癌が進行したものとする、方法。
  18. 前記タンパク質が、17,272±9および/または17,253±9()の分子量を有するであり、該タンパク質の発現レベルが経時的に低下した場合、膵臓癌が進行したものとする、請求項17に記載の方法。
  19. 前記タンパク質が、分子量 28,080±15、17,272±9、14,779±8()および8,766±5()を有するものであり、
    分子量 28,080±15、17,272±9および8,766±5()の前記タンパク質の発現レベルが経時的に低下し、かつ分子量 14,779±8()の前記タンパク質の発現レベルが経時的に上昇した場合、膵臓癌が進行したものとする、請求項17に記載の方法。
  20. 前記測定が質量分析により行われる、請求項17に記載の方法。
  21. 前記質量分析が飛行時間型質量分析である、請求項20に記載の方法。
  22. 前記質量分析がプロテインチップ法により行われる、請求項20に記載の方法。
  23. 前記プロテインチップ法において用いられるプロテインチップが、逆相型プロテインチップ、金属イオン固定型プロテインチップおよび陽イオン交換型プロテインチップからなる群から選択される少なくとも一つものである、請求項21に記載の方法。
  24. 前記プロテインチップが、逆相型プロテインチップおよび/または陽イオン交換型プロテインチップである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記陽イオン交換型プロテインチップが、pH4または7に調製されたものである、請求項23に記載の方法。
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