[実施例1]
(1)画像形成ステーション
図1は本実施例における画像形成システムの概略構成を示す模式図である。図2は制御系統のブロック図である。図1に示すように、本実施例の画像形成システムは5連ドラム方式(インライン方式、タンデム方式)のフルカラー電子写真画像形成システムであり、複写機、プリンタ、ファクシミリとして機能する複合機である。
画像形成システムは電子写真方式の画像形成ステーション(Pa〜Pe)と定着手段としての高温分離方式の定着器F1を備える装置本体100と、後述する光沢化手段としての冷却分離定着器F2を備える第2定着ユニット200で構成される。第2定着ユニット200は装置本体100に連設される。第2定着ユニット200は装置本体100とは別体であり、装置本体100と組み合わせて使用される。本実施例において、装置本体100と第2定着ユニット200から構成されるシステムを画像形成システムと呼ぶ。実施例2において、冷却分離方式の定着器が画像形成装置内部にあっても良い。冷却分離方式の定着器と高温分離方式の定着器を一つの装置内部に有している場合においてもそれを画像形成システムと呼ぶこととする。
符番Kは画像形成装置を統括制御する制御手段としてのコントローラ(制御回路部、制御基板部)である。符番1000はパーソナルコンピュータ・ファクシミリ装置等の外部入力装置(外部ホスト装置)であり、コントローラKとインターフェイスを介して電気的に接続されている。これにより、コントローラKはトナー像を形成すべき領域を取得する領域取得手段として動作する。符番Gは制御装置がプログラムを実行する際に必要となるメモリである。メモリGはコントローラKと電気的に接続されている。これによりコントローラKはメモリGに実行すべきプログラムを展開したり、画像形成手段にメモリGに展開したラスタイメージを送信することによって、記録材上にトナー像を形成させることができる。
装置本体100は、図1において右上から左に水平方向に、第1〜第5の電子写真方式のトナー像形成手段としての画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pd・Peを内蔵している。有色トナー像形成手段としての画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pdは記録材に有色トナー像を形成する。また、透明トナー像形成手段としての画像形成ステーションPeは記録材に透明トナー像を形成する。画像形成装置100は、原稿読取り部(イメージスキャナ)A、操作パネル部B、レーザ走査機構(レーザスキャナ)C、転写ベルト機構(転写手段)Dを有している。画像形成装置100は、第1、第2の給送カセット(カセット給送部)E1、E2、手差し給送トレイ(手差し給送部)E3、高温分離方式の定着器F1を有している。
原稿読み取り部Aは、原稿台ガラス21、ガラス21に対して開閉可能な原稿押え板22を有する。原稿読み取り部Aは、装置本体100の上面側に配設され、原稿台ガラス21に載置された原稿Oを光学的に走査して原稿画像を色分解光電読み取りをする。操作パネル部Bは、操作者からのコマンド入力や、操作者への装置の状態報知等を行う。レーザ走査機構(レーザスキャナ)Cは、第1から第5の画像形成ステーションPa〜Peの上側に配設され、複数の光走査手段を有する。転写ベルト機構Dは、第1から第5の画像形成ステーションPa〜Peの下側に配設されている。第1、第2の給送カセット(カセット給送部)E1、E2は、転写ベルト機構Dよりも下側に上下2段に配設されている。手差し給送トレイ(手差し給送部)E3は、画像形成装置100に対して実線示のように畳み込んで格納自在である。使用時は点線示のように開き状態にする。定着手段としての定着器F1は、転写ベルト機構Dよりも記録材搬送方向下流側に配設されている。
コピー(原稿複写)モードの場合は、ガラス21上にコピーする原稿(カラー原稿、モノカラー原稿)Oを画像面下向きで所定の載置基準に従って載置し、その上に押え板22を被せることで原稿Oをセットする。押え板22を原稿自動送り装置(ADF、RDF)にしてガラス21上にシート状原稿を自動的に給送する構成にすることもできる。そして、操作パネル部Bにより所望のコピー条件を設定した後、コピースタートキー400(図4)を押す。そうすると、移動光学系23がガラス21の下面に沿って移動駆動されて、ガラス21上の原稿Oの下向き画像面が光学的に走査される。その原稿走査光が光電変換素子(固体撮像素子)であるCCD24に結像されて、RGB(レッド・グリーン・ブルー)の三原色で色分解読み取りされる。読み取られたRGBの各信号が画像処理部25に入力する。そして、画像処理部25で、C、M、Y、Kに処理された電気的画像情報が制御手段としてのコントローラKに入力する。コントローラKは、レーザ走査機構Cを制御して、電気的画像情報に対応して変調したレーザ光を第1から第5の画像形成ステーションPa〜Peに対してそれぞれ出力させる。
プリンタモードの場合は、外部ホスト装置1000であるパーソナルコンピュータは画像形成装置100のコントローラKに電気的画像情報を入力する。画像形成装置100は入力された電気的画像情報に応じて画像形成をする。これにより画像形成装置100はプリンタとして機能する。
ファクシミリ受信モードの場合は、外部ホスト装置1000である相手方ファクシミリ装置は画像形成装置100のコントローラKに電気的画像情報を入力する。これにより画像形成装置はファクシミリ受信機として機能する。
図3は第1から第5の画像形成ステーションPa〜Peの部分と、転写ベルト機構Dの部分の拡大図である。図3に示すように、第1から第5の画像形成ステーションPa〜Peは互いに同様の電子写真プロセス機構である。各画像形成ステーションは、それぞれ、像担持体としての電子写真感光体ドラム1、ドラム1に作用するプロセス手段である、全面露光ランプ(除電ランプ)2、一次帯電器3、現像器4、転写帯電器5、ドラムクリーナ6等を有する。
第1の画像形成ステーションPaの現像器4には現像剤としてイエロー色Yのカラートナー(有色トナー)が供給装置により供給される。第2の画像形成ステーションPbの現像器4には現像剤としてマゼンタ色Mのカラートナーが供給装置により供給される。第3の画像形成ステーションPcの現像器4には現像剤としてシアン色Cのカラートナーが供給装置により供給される。第4の画像形成ステーションPdの現像器4には現像剤としてブラック色Bkのカラートナーが供給装置により供給される。第5の画像形成ステーションPeの現像器4には現像剤として透明Tのクリアトナー(透明トナー)が供給装置により供給される。
ここで、本実施例で用いるトナーについて説明する。トナーは、ポリエステル系の樹脂を使用したトナーを用いた。本実施例では、トナーは粉砕法によって製造した。トナーを製造する方法としては、懸濁重合法・界面重合法・分散重合法等の媒体中で直接トナーを製造する方法(重合法)も好ましい。トナーの成分、製造方法はこれに限定されるものではない。
透明トナーの製造方法としては、本実施例では、カラートナーと同じポリエステル樹脂を用いて、カラー顔料を混ぜずに製造したものを用いた。
なお、透明トナーは、必ずしも透明ではない。例えば、本実施例で用いた透明トナーは、未定着状態では、白である。これは、粒径5〜10μm程度に粉砕されたトナーは、トナー表面でほとんどの光が散乱され、透過、吸収が非常に少ないために白く見える。
つまり、透明トナーは、定着でトナーに加えるエネルギーが少ない場合には、完全に透明にならず、白っぽく見えることもある。
また、本実施例で用いたYMCBkの有色トナー及び透明トナーTのガラス転移点Tgの温度は全て50℃である。
なお、トナーのガラス転移点Tgの温度は、DSC法を用いて測定した。DSC法を簡単に説明すると、試験片を室温から20℃/分の割合で昇温させ、示差走査熱量計にて発熱量を測定し、作成した吸熱曲線(発熱曲線)に2本の延長線を引き、延長線間の1/2直線と吸熱曲線の交点からTgを求める方法である。エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社のEXTRA6000 DSC(JISK7121プラスチックの転移温度測定方法)を用いた。
転写ベルト機構Dは、エンドレスの転写ベルト7と、この転写ベルト7を懸回張設した駆動ローラ7aとターンローラ7b・7cを有する。駆動ローラ7aが駆動モータMによりタイミングベルト装置等の動力伝達装置を介して回転駆動されることにより転写ベルト7が矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。転写ベルト7は、ポリエチレンテレフタレート樹脂シート(PET樹脂シート)や、ポリフッ化ビニリデン樹脂シート、ポリウレタン樹脂シートなどの誘電体樹脂のシートによって構成されている。そして、そのシートの両端部を互いに重ね合わせて接合し、エンドレス形状にしたものか、あるいは継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられている。
本実施例の画像形成装置は、形成する画像の光沢度の異なる複数の画像形成モードを実行可能である。即ち、クリアトナーを用いずにカラートナーのみで画像形成を行う4色モードと、カラートナー及びクリアトナーを用いて画像形成を行うクリアモードである。更に、クリアモードとして、後述する高温分離方式の定着器F1及び冷却分離方式の定着器F2を用いて定着を行う高光沢モードと、冷却分離方式の定着器F2を用いずに定着手段としての定着器F1で定着を行う中光沢モードがある。
(2)4色モード
まず、4色モードでのフルカラー画像形成動作を説明する。クリアモードでの画像形成動作については後記(3)項で詳述する。非クリアモードとクリアモードの選択は(5)で説明する操作パネル部Bで選択することができる。
4色モードの場合は、第1から第5の画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pd・Peの内、第1から第4の画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pdにおいて画像形成が行われる。第5の画像形成ステーションPeはドラム1の回転はなされるけれども、クリアトナー画像の形成は行われない。
即ち、第1から第5の画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pd・Peが所定の制御タイミングに合わせて順次に駆動される。その駆動により各画像形成ステーションのドラム1が矢印の時計方向に回転する。また転写ベルト機構Dの転写ベルト7も回転駆動される。レーザ走査機構Cも駆動される。この駆動に同期して、第1から第4の画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pdにおける一次帯電器3がドラム1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する。レーザ走査機構Cは第1から第4の画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pdの各ドラム1の表面に画像信号に応じたレーザビーム走査露光Lを行う。これによって第1から第4の画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pdの各ドラム1の表面に画像信号に応じた静電像が形成される。すなわちレーザ走査機構Cは光源装置から発せられたレーザ光を、ポリゴンミラー8を回転させて走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって偏向し、fθレンズによりドラム1の母線上に集光して露光する。これにより、ドラム上に画像信号に応じた静電像が形成される。形成された静電像は現像器4によりトナー画像として現像される。このように、レーザ走査機構Cと画像形成ステーションから構成される画像形成手段はコントローラKから入力される画像信号に応じてトナー像を記録材上に形成することができる。そのため、有色トナー像は有色トナー像形成手段としての画像形成ステーションPa〜Pdとそれに対応するレーザ走査機構Cから成る有色画像形成手段によって記録材上に形成される。有色トナー像を形成するために用いる電気的画像情報は外部ホスト装置1000又は画像読み取り部AからコントローラKへ入力することができる。コントローラKは入力された電気的画像情報に応じた有色トナー像を記録材上に形成するように透明画像形成手段を制御する。また、コントローラKはメモリGに保存されている電気的画像情報を用いて有色トナー像を記録材上に形成してもよい。
上記のような電子写真プロセス動作により、第1の画像形成ステーションPaのドラム1の周面にはフルカラー画像のイエロー成分像に対応するイエロートナー画像が形成される。第2の画像形成ステーションPbのドラム1の周面にはフルカラー画像のマゼンタ成分像に対応するマゼンタトナー画像が形成される。第3の画像形成ステーションPcのドラム1の周面にはフルカラー画像のシアン成分像に対応するシアントナー画像が形成される。第4の画像形成ステーションPdのドラム1の周面にはフルカラー画像のブラック成分像に対応するブラックトナー画像が形成される。第5の画像形成ステーションPeはドラム1の回転はなされるけれども、クリアトナー画像の画像形成は行われない。
一方、第1の給送カセットE1、第2の給送カセットE2、手差し給送トレイE3の内で選択指定された給送部の給送ローラが駆動される。これにより、その給送部に積載収納されている記録材Pが1枚分離給送される。そして、複数の搬送ローラ、及びレジストローラ9を経て転写ベルト機構Dの転写ベルト7上に供給される。転写ベルト7上に供給された記録材Pは転写ベルト7による搬送で、第1〜第5の各画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pd・Peの転写部に順次に送られる。各画像形成ステーションの転写部はドラム1と転写ベルト7との接触部である。
転写ベルト7が回転駆動されて、所定の位置にあることが確認されると、記録材Pは、レジストローラ9から転写ベルト7に送り出され、第1の画像形成ステーションPaの転写部へ向けて搬送される。これと同時に画像書き出し信号がオンとなり、それを基準として所定の制御タイミングで第1の画像形成ステーションPaのドラム1に対し画像形成がなされる。そして、そのドラム1の下面側の転写部で転写帯電器5が電界又は電荷を付与することにより、ドラム1上に形成された第1色目のイエロートナー画像が記録材P上に転写される。この転写により記録材Pは転写ベルト7上に静電吸着力でしっかりと保持され、引き続いて第2〜第4の画像形成ステーションPb・Pc・Pdの転写部へ順次に搬送される。そして、記録材Pは更に第2〜第4の画像形成ステーションPb・Pc・Pdの各ドラム上に形成された、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像の順次重畳転写を受ける。これにより記録材P上に未定着の4色フルカラーのトナー画像が合成形成される。第5の画像形成ステーションPeにおいては、ドラム1は回転されるけれども、クリアトナー画像の画像形成は行われないから、この第5の画像形成ステーションPeの転写部におけるクリアトナー画像の記録材Pに対する転写はない。
転写帯電器5は接触帯電器を用いた。また、転写帯電手段は転写時に寄与する電流を適正電流で一定にすると画像が安定することが知られている。そこで、記録材の種類(厚さ、材質等)や吸湿条件等により、体積抵抗値が変化した場合にも一定電流が得られる様に定電流制御を行うことが一般的である。
4色フルカラーのトナー画像が合成形成された記録材Pは、転写ベルト7の搬送方向下流部で分離帯電器10により除電されて静電吸着力が減衰されることによって、転写ベルト7の末端から離脱する。特に、低湿環境では記録材Pが乾燥して電気抵抗が高くなるため、転写ベルト7との静電吸着力が大きくなり、分離帯電器10の効果は大きくなる。通常、分離帯電器10は、トナー画像未定着の状態で記録材Pに帯電するため、非接触帯電器が用いられる。11は転写ベルト7面のクリーニング装置である。
転写ベルト7から離脱した記録材Pは、搬送ベルト12により、未定着のトナー画像を記録材面に固着させるで高温分離方式の定着器F1に導入される。本実施例において、定着手段としての高温分離方式の定着器F1は図5に示すような熱ローラ定着装置である。この定着手段としての定着器F1については後記(6)項において詳述する。定着器F1に導入された記録材Pは、定着ローラ51と加圧ローラ52との圧接部である定着ニップ部N1(第1ニップ部)に進入して挟持搬送される。これにより、記録材Pが加熱・加圧されて、各色トナー画像の混色及び記録材Pへの定着が行われる。定着ニップ部N1を通った記録材Pは定着排出ローラ56により排出搬送され、図5の実線示の第1姿勢に切り換えられている第1セレクタ13a上側を通り、本体排出ローラ14に中継ぎされて、装置本体100から排出される。続いて、第2定着ユニット200に設けられる第2セレクタ13b上側を通り、第2定着ユニット200の上部に設けられる排出部19aへ排出される。
(3)クリアモード
次に、クリアモードでのフルカラー画像形成動作を説明する。クリアモードでは、第1から第4の画像形成ステーションPa・Pb・Pc・Pdによるカラートナー画像の形成に加えて、第5の画像形成ステーションPeによるクリアトナー画像の形成がなされ、光沢度の高い画像を形成するためのモードである。クリアモードは、更に、「中光沢モード」と、中光沢モードよりも高い光沢度の画像が得られる「高光沢モード」に分かれる。まず、「中光沢モード」と「高光沢モード」に共通する内容を説明する。なお、「中光沢モード」と「高光沢モード」は、図4で説明する操作パネル部Bで選択することができる。
ここで、透明トナー像は透明トナー像形成手段としての画像形成ステーションPeとそれに対応するレーザ走査機構Cから成る透明画像形成手段によって記録材上に形成される。透明トナー像を形成するために用いる電気的画像情報は外部ホスト装置1000又は画像読み取り部AからコントローラKへ入力することができる。コントローラKは入力された電気的画像情報に応じた透明トナー像を記録材上に形成するように透明画像形成手段を制御する。また、コントローラKはメモリGに保存されている電気的画像情報を用いて透明トナー像を記録材上に形成してもよい。
電気的画像情報が入力されると、第1から第5の画像形成ステーションPa〜Peが所定の制御タイミングに合わせて順次駆動される。その駆動により各画像形成ステーションのドラム1が矢印の時計方向に回転する。また転写ベルト機構Dの転写ベルト7も回転駆動される。レーザ走査機構Cも駆動される。この駆動に同期して、第1から第5の画像形成ステーションPa〜Peにおける一次帯電器3がドラム1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する。レーザ走査機構Cは第1から第4の画像形成ステーションPa〜Pdの各ドラム1の表面に画像信号に応じたレーザビーム走査露光Lを行う。これによって第1から第4の画像形成ステーションPa〜Pdの各ドラム1の表面に画像信号に応じた静電像が形成される。すなわちレーザ走査機構Cは光源装置から発せられたレーザ光を、ポリゴンミラー8を回転させて走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって偏向し、fθレンズによりドラム1の母線上に集光して露光する。これにより、ドラム上に画像信号に応じた静電像が形成される。形成された静電像は現像器4によりトナー画像として現像される。
上記のような電子写真プロセス動作により、第1〜第4の画像形成ステーションPa〜Pdのドラム1の周面にはフルカラー画像のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック成分像に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックトナー画像が形成される。最後に、第5の画像形成ステーションPeで透明トナー画像の画像形成が行われる。
一方、第1、第2の給送カセットE1、E2、手差し給送トレイE3の内で選択指定された給送部から、記録材Pがレジストローラ9へ搬送される。
転写ベルト7が回転駆動されて、所定の位置にあることが確認されると、記録材Pは、レジストローラ9から転写ベルト7に送り出され、第1の画像形成ステーションPaの転写部へ向けて搬送される。これと同時に画像書き出し信号がオンとなり、それを基準として所定の制御タイミングで第1の画像形成ステーションPaのドラム1に対し画像形成がなされる。そして、そのドラム1の下面側の転写部で転写帯電器5が電界又は電荷を付与することにより、ドラム1上に形成された第1色目のイエロートナー画像が記録材P上に転写される。この転写により記録材Pは転写ベルト7上に静電吸着力でしっかりと保持され、引き続いて第2〜第5の画像形成ステーションPb〜Peの転写部へ順次に搬送される。そして、記録材Pは更に第2〜第5の画像形成ステーションPb〜Peの各ドラム上に形成された、マゼンタ、シアン、ブラック、透明の各色のトナー画像の順次重畳転写を受ける。これにより記録材P上に未定着の4色フルカラーのトナー画像と、透明トナー像が合成形成される。
(定着工程)
続いて、記録材Pへトナー像を固着させる定着工程について説明する。中光沢モード(第2画像形成モード)と高光沢モード(第1画像形成モード)では定着工程が異なる。
まず、中光沢モードの定着工程について説明する。転写ベルト7から離脱した記録材Pは、搬送ベルト12により、未定着のトナー画像を記録材面に固着させる定着器F1に導入される。定着手段としての定着器F1に導入された記録材Pは、定着ローラ51と加圧ローラ52との圧接部である定着ニップ部N1に進入して挟持搬送される。これにより、記録材Pが加熱・加圧されて、各色トナー画像の混色及び記録材Pへの定着が行われる。トナー画像を定着された記録材Pは、定着排出ローラ56により装置本体100から排出搬送され、図5の実線表示の第1姿勢に切換えられている第1セレクタ13a上側を通り、本体排出ローラ14に中継ぎされて、装置本体100から排出される。続いて、第2定着ユニット200に設けられる第2セレクタ13b上側を通り、第2定着ユニット200の上部に設けられる第1排出部19aへ排出される。
次に、高光沢モードの定着工程について説明する。定着器F1にてトナー像が加熱されて装置本体100から排出搬送された記録材Pは、図5の破線表示の第2姿勢に切り換えられているセレクタ13bの側面を通り、光沢化手段としての冷却分離方式の定着器F2へ搬送される。光沢化手段としての定着器F2に導入された記録材Pは、図6に示される、定着ベルト157と加圧ローラ152との圧接部である定着ニップ部N2(第2ニップ部)に進入して挟持搬送されながら加熱定着される。定着ニップ部N2を通過した記録材Pは冷却ファン156に冷却されてから、定着ベルト157から分離される。光沢化手段としての定着器F2でトナー像が定着された記録材Pは、第2排出部19bへ排出される。
(4)モノカラーモード
本実施例の画像形成装置は、モノクロ画像形成物あるいはモノカラー(単色)画像形成物の出力も可能である。操作パネル部Bでモノカラーモード(図4のキー430)が選択されると、第1〜第5の画像形成ステーションPa〜Peのうち選択された画像形成モードに対応した画像形成ステーションが画像形成動作する。他の画像形成ステーションはドラム1の回転駆動はなされるけれども画像形成動作はなされない。そして、画像形成動作した画像形成ステーションの転写部において、転写ベルト機構Dで搬送される記録材Pにトナー画像を転写するシーケンスが実行される。
(5)操作パネル部B
図4は操作パネル部Bの平面図である。400は複写開始を指示するコピースタートキーである。符番410はクリアモードを選択するためのキーである。キー410が押されると、操作パネル部Bの表示は図9に切り替わる。図9の符番411は「中光沢モード」を選択するキー、412は「高光沢モード」を選択するキーである。符番411又は符番412のキー押されると、図4の表示に戻る。図4の符番420は4色モードを選択するキー、符番420はモノカラーモードを選択するキーである。
コントローラKは「中光沢モード」が選択されたとき、記録材上のトナー像を高温分離方式の定着器F1を用いて定着するように画像形成装置を制御する。また、コントローラKは「高光沢モード」が選択されたとき、記録材上のトナー像を冷却分離方式の定着器F2を用いて定着するように画像形成装置を制御する。前述の通り、コントローラKは外部ホスト装置1000又は画像読み取り部Aから入力された電気的画像情報に応じて記録材上にトナー像を形成させることができる。しかしながら、以下の説明においては、簡単のために、メモリGに記録された記録材上の画像形成可能な領域に均一に透明トナー像を形成させる電気的画像情報を用いて画像を形成するものとする。
(6)高温分離方式の定着器F1
図5は、高温分離方式の定着器F1の断面概略図である。定着手段としての高温分離方式の定着器F1は熱ローラ定着装置である。図5に示すように、定着器F1は、それぞれ回転自在に軸受支持させた回転体である定着ローラ(定着部材)51、加圧ローラ(加圧部材)52を、上下に並行に配列して、かつ圧接させて、定着ニップ部N1を形成している。
定着ローラ51は、同心円状に3層構造を採用しており、コア部分51a、弾性層51b、離型層51cを有する。コア部分51aは直径44mm・厚さ5mmのアルミニウム製中空パイプにより構成される。弾性層51bはJIS−A硬度50度・厚さ2.5mmのシリコンゴムにより構成される。離型層51cは厚さ50μmのPFAにより構成される。コア部分51aの中空パイプ内部には、熱源(ローラ加熱ヒータ)としてのハロゲンランプH1が配設されている。
加圧ローラ52も、定着ローラ51と同様に、コア部分52a、弾性層52b、離型層52cの3層構造である。ただし、弾性層52bは厚さ3mmのシリコンゴムを用いる。これは弾性層52bにより定着ニップ部Nの幅を稼ぐためである。加圧ローラ52のコア部分52aの中空パイプ内部には、熱源(ローラ加熱ヒータ)としてのハロゲンランプH2を配設されている。
加圧ローラ52の加圧力は、総圧で294N(30kgf)とした。このときの定着ニップ部Nの幅は7mmであった。定着ローラ51と加圧ローラ52は駆動モータ(不図示)により矢印の方向に互いに圧接しながら、100mm/sの表面速度で回転駆動される。
ヒータH1、H2は、それぞれ電源回路Q1、Q2(図2)から電力が供給されて発熱する。定着ローラ51、加圧ローラ52は、ヒータH1、H2の発熱によりそれぞれ内側から加熱される。ヒータH1は800W、ヒータH2は500Wのヒータを用いた。そして、定着ローラ51と加圧ローラ52の表面温度がそれぞれに接触させたサーミスタ等の温度センサTH1、TH2によりモニタされ、その検知温度に関する電気的情報がコントローラKの定着制御部K1に入力する。定着制御部K1は、その入力情報に基づいて、定着ローラ51と加圧ローラ52のそれぞれの表面温度(定着温度)が所定の制御温度(目標温度)に維持されるように、電源回路Q1、Q2からヒータH1、H2への供給電力を制御する。すなわち、定着ローラ51と加圧ローラ52を所定の制御温度に温調管理することで定着ニップ部N1における温度を管理する。
本実施例では、定着ローラ51及び加圧ローラ52の目標温度を160℃とした。
離型剤塗布装置53は、定着ローラ51の表面に離型剤としてのジメチルシリコーンオイル等を塗布する。クリーニング装置54は、定着ローラ51の表面を拭掃して清掃するウエブ方式のクリーニング装置である。クリーニング装置55は、加圧ローラ52の表面を拭掃して清掃するウエブ方式のクリーニング装置である。ウエブは耐熱性クリーニング部材である。
定着ローラ51と加圧ローラ52とが回転駆動され、また、それらのローラ51、52がそれぞれヒータH1、H2により内部加熱されて表面温度がそれぞれの所定の制御温度に立ち上げられて温調される。この状態において、転写ベルト機構D側から搬送ベルト12により未定着トナー画像が形成された記録材Pが定着器F1内に導入される。そして、第1定着ニップ部(第1ニップ部)N1に進入して挟持搬送されていく過程において、定着ローラ51と加圧ローラ52により加熱され、またニップ圧により加圧される。これにより、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、透明の多重トナー画像が溶融混色してフルカラー画像として記録材Pの表面に定着される。
定着ニップ部N1から出た記録材Pは分離爪57によって、第1定着ニップ部N1の下流側の第1分離部S1にて、記録材の温度が高温のまま、定着ローラ51から分離される。そして、定着排出ローラ56に中継ぎされて、定着手段としての定着器F1から送り出される。
なお、第1分離部S1における定着ローラ51の表面温度をトナーのガラス転移点温度Tgよりも少なくとも20℃高い温度に設定する。つまり、本実施例ではガラス転移点温度Tgは50℃であるため、第1分離部S1の温度は70℃以上になるように、定着ローラ51の表面温度は調整される。
第1分離部S1の温度を上述のように設定すると、トナー像が軟化している状態で、記録材Pは定着ローラ51から分離される。このとき、記録材Pの単位面積当たりに0.5mg/cm2のトナーを載せることによって、記録材P表面の凹凸は軟化したトナーで埋められ、トナー像の表面が平滑化される。
離型剤塗布装置53は定着ローラ51の表面にシリコーンオイルを塗布して、記録材Pが定着ニップ部Nを通過する際に、トナーが定着ローラ51の表面に付着しないようにしている。クリーニング装置54、55はそれぞれ定着ローラ51と加圧ローラ52の表面にオフセットしたトナーを除去する。
(7)冷却分離方式の定着器F2
図6は光沢化手段としての定着器F2の拡大模型図である。図6に示すように、光沢化手段としての定着器F2は、冷却分離方式の搬送体としてのベルトを備える定着器である。光沢化手段としての定着器F2は、加熱手段としての定着ローラ151、加圧ローラ152、回転ローラ(分離ローラ)153、回転ローラ(テンションローラ)154、補助ローラ155、冷却手段としての冷却ファン156を有する。定着ローラ151、加圧ローラ152、分離ローラ153、テンションローラ154、補助ローラ155は互いに実質的に並行に配列されている。3本のローラ151、153、154間に搬送体としてのエンドレス(無端状)の定着ベルト157を懸回張設してある。
加圧ローラ152は、搬送体としての定着ベルト157を挟み定着ローラ151に対峙して圧接される。分離ローラ153は、定着ローラ151から250mm離れて配設されている。テンションローラ154は、分離ローラ153の上側に配設されている。補助ローラ155は、定着ローラ151と分離ローラ153との間の定着ベルト部分において、分離ローラ153寄りの位置で定着ベルト外面に当接させて配設されている。冷却ファン156は、定着ベルト157の内側で、定着ローラ151と分離ローラ153との間に配設され、定着ローラ151と分離ローラ153との間の定着ベルトを部分的に空冷する。
定着ローラ151は、同心円状に3層構造を採用しており、コア部分、弾性層、離型層を有している。コア部分は直径44mm、厚さ5mmのアルミニウム製中空パイプにより構成される。弾性層はJIS−A硬度50度、厚さ300μmのシリコンゴムにより構成される。離型層は厚さ50μmのPFAにより構成される。コア部分の中空パイプ内部には、熱源(ローラ加熱ヒータ)としてのハロゲンランプ158が配設されている。
加圧ローラ152も、定着ローラ151と同様の構成を採用している。弾性層は厚さ3mmのシリコンゴムを用いる。弾性層を設けることで、定着ニップを広くすることができる。加圧ローラ152のコア部分の中空パイプ内部には、熱源(ローラ加熱ヒータ)としてのハロゲンランプ159が配設されている。これにより、搬送体としての定着ベルト157は加熱されて定着ベルトと接触する画像を加熱することができる。また、IH方式で加熱する場合、定着ベルトに渦電流を発生さえることによって定着ベルトを発熱させても良い。このとき、定着ベルトを発熱させるIHコイルを加熱手段と呼ぶ。
定着ローラ151と加圧ローラ152は定着ベルト157を挟ませて所定の押圧力で圧接させて記録材搬送方向において所定幅の加熱・加圧部としての定着ニップ部N2を形成させている。加圧ローラ152の加圧力は、総圧で490N(50kgf)とした。このときの定着ニップ部N2の幅は5mmであった。
定着ローラ151の表面硬度は、定着ベルト157に合わせて選ぶのが好ましい。定着ローラ151の表面硬度が軟らかいと定着ベルト157が撓んでしまい、トナーを記録材の受容層の中に十分に押し込めずトナー段差が残ったままになってしまう。定着ベルト157の硬度が柔らかい場合は、定着ローラ151の硬度は十分硬くするために、弾性層を薄くしたり、無くしてPFAの表層のみとしたり、更には、アルミニウムのコアのみで用いたりしてもよい。本実施例において、定着ローラはアルミニウムのみのものを用いた。
定着ローラ151は不図示の駆動機構により矢印の時計方向に50mm/sの表面速度となるようにで回転駆動される。定着ローラ151の回転駆動により定着ベルト157が矢印の時計方向に回動状態になる。ローラ152〜155は、定着ベルト157の回転に伴い従動回転する。テンションローラ154は定着ベルト157に所定の張力を与えている。
定着ローラ151と加圧ローラ152のそれぞれ内部に配設されるハロゲンランプH3、H4にそれぞれ電源回路Q3、Q4から電力が供給され、ハロゲンランプ158、159の発熱により定着ローラ151と加圧ローラ152が内部加熱されて表面温度が上昇する。定着ローラ151と加圧ローラ152の表面温度はそれぞれサーミスタTH3、TH4によって検知され、それらのサーミスタの検知温度に関する電気的情報がコントローラKの定着制御部K1にフィードバックされる。定着制御部K1はサーミスタTH3及びTH4の検知する検知温度が定着ローラ151と加圧ローラ152とにそれぞれ設定した所定の温度に維持されるようにハロゲンランプ158、159に供給する電力を制御する。すなわち、定着ローラ151と加圧ローラ152を所定の温度に温調管理して定着ニップ部N2の温度を所定の目標温度(定着温度)に温度管理する。
本実施例では、定着ローラ151及び加圧ローラ152の目標温度を160℃とした。
転写ベルト機構D側から冷却分離方式の定着器F2側に送られた、表面に未定着トナー画像を有する記録材Pは定着ニップ部N2の定着ベルト157と加圧ローラ152との間に導入されて第2定着ニップ部(第2ニップ部)N2で挟持搬送される。無論、未定着トナーが無い場合であっても加熱手段によって定着されたトナーが再度加熱されるため、定着された画像の光沢度を向上させることができる。記録材Pの未定着トナー画像面が定着ベルト157の表面に対面する。記録材Pは定着ニップ部N2を挟持搬送されていく過程で加熱・加圧されて各トナー像の混色及び記録材Pへの固定(定着)が行われる。同時に、記録材Pは定着ベルト157の表面に密着する。その後、記録材Pは定着ベルト157に密着した状態で定着ベルト157の回転と共に、定着ニップ部N2と分離ローラ153との間である冷却領域(冷却部)Rを搬送される。この冷却領域Rにおいて、記録材Pは冷却手段としての冷却ファン156及びそれを囲むエアダクト156a内を流れるエアフローの作用により強制的に効率よく冷却される。冷却手段としての冷却ファン156によって紙面に直交するエアフローが生じている。
このように定着ベルト157の表面に密着状態の記録材Pは、冷却領域Rで十分に冷却され、分離ローラ153の位置へ至る。そして、分離ローラ153により定着ベルト157の曲率が変化する第2分離部S2にて、定着ベルト157の表面から自らの剛性(こし)により剥離(曲率分離)される。
第2分離部S2における定着ベルト157の表面温度は、トナーのガラス転移点温度Tgより20℃高い温度より低い温度に調整される。つまり、本実施例ではガラス転移点温度Tgは50℃であるため、第2分離部S2の温度は、70℃未満になる様に、冷却手段としての冷却ファン156の風量を調整している。
補助ローラ155は、定着ローラ151から分離ローラ153にいたる定着ベルト冷却領域Rの途中において記録材Pが定着ベルト157の表面から剥がれて、画像が乱れたり、搬送できなくなったりすることを防止する。
なお、冷却手段は冷却ファンに限らない。例えば、ヒートシンクのような接触型の冷却方式の冷却装置を用いてもよい。また、ペルチェ素子、ヒートパイプ、水の循環型冷却装置を用いても良い。これにより、第1画像形成モードとしての「高光沢モード」において、前記冷却手段としての冷却ファンは光沢化手段としての定着器F2の記録材を分離する部分(第2分離部S2)における搬送体としての定着ベルト157の表面の温度が透明トナーのガラス転移点より20℃高い温度未満となるようにかつ第2画像形成モードとしての「中光沢モード」において、定着手段としての定着器F1の記録材を分離する部分における表面の温度よりも低くなるように冷却する。
このとき、トナー像は鏡面状の定着ベルト157の表面形状にならって凝固し、記録材表面全面が平滑な面となるので、高温分離方式の定着器F1のみで定着された画像よりも、光沢度の高い画像を得る事ができる。
搬送体としての定着ベルト157は、シートPの画像面と密着しながら加熱することによって、その高光沢表面をトナー像の表面にならわせて転移させる機能を有する。そのため、この搬送体としての定着ベルト157のトナー像と接触する表面の光沢度(60°)は35%から100%の範囲のものが好ましい。本実施例において、定着ベルト157のトナー像と接触する表面の光沢度は100%である。つまり、定着ベルト157表面の光沢度は高温分離方式の定着器を用いて得られる印刷物表面の光沢度を高くするため任意に選択することができる。
(8)有色トナーの記録材上の載り量
ここで、有色トナーについて、記録材P上の単位面積当たりの重量である載り量について説明する。載り量とは、1cm2に形成されるトナーの重量のことである。載り量は、原稿となる画像のC、M、Y、Kの各色に分解された画像情報の1画素当たりのデータ量である画像データ量を変更することで調整可能である。各色の最大の画像データ量を100%として表され、100%の時にその色の最大濃度となる。画像データは0〜100%の範囲で変更可能である。
本実施例では、坪量150g/m2のA2グロスコート紙を用いて、トナーの載り量0.5mg/cm2としたところ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックでの全色で、濃度1.8が得られた。このトナーの載り量0.5mg/cm2を1色の最大載り量(最大トナー量)、つまり、データ量100%の時の載り量とした。なお、濃度はエックスライト社製の分光濃度計によって測定された値である。なお、データ量100%における有色トナーの載り量は、「非グロスモード(4色モード及びモノカラーモード)」、「高光沢モード」、「中光沢モード」の全てで同じ値に設定される。
このデータをもとに、入力画像の各色の画像データ量に対して、色調が一致するように、いわゆるガンマ補正などの画像補正を行い各々の画素ごとのトナー量を算出し画像形成が行われる。そして、各色のトナーを重ね合わせて、様々な色を表現する。このとき、理論上は、カラー画像情報としては、最大で400%の画像データ量となる。
しかしながら、実際の画像形成において、400%のカラートナーが用いられることはなく、以下に説明するUCRなど方法を用いて、カラートナーの最大載り量が180%〜240%になるように設定するのが好ましい。本例では、後述するように、全カラートナーの載り量の最大値を210%に設定している。
UCRとはUnder Color Removal(下色除去)のことである。カラー原稿を4色分解するときに、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の3色が重なった部分にはグレーの成分が発生する。その成分をスミ版(Bk版)に置き換える時の方式で、ある程度以上の濃さのグレー成分をスミ版に置き換えトータルのトナー量を減らすことを目的としている。
(9)透明トナーの記録材上の載り量
透明トナーについて、データ量100%に相当する載り量を決定する。
また、透明トナー像は、濃度ではなく得られる光沢度に応じて載り量を設定する。
坪量が150g/m2のA2グロスコート紙に透明トナー像を形成し、その載り量に対する光沢度を測定した。「高光沢モード」において定着手段としての高温分離方式の定着器F1と光沢化手段としての冷却分離方式の定着器F2との両方を用いて画像形成する。「高光沢モード」において、光沢度は載り量に比例して増加する。しかしながら、トナーの載り量が0.3mg/cm2以上になると光沢度の増加は見られなかった。「中光沢モード」において光沢化手段としての冷却分離方式の定着器F2を用いることなく定着手段としての高温分離方式の定着器F1を用いて画像形成を行う。「中光沢モード」において、光沢度は載り量に比例して増加する。しかしながら、トナーの載り量が0.5mg/cm2以上になると光沢度の増加は見られなかった。
そこで、本実施例では、透明トナーについても、データ量100%の時の載り量を0.5mg/cm2とした。つまり、「高光沢モード」と「中光沢モード」何れの場合においても、画像データの画素値が100%であるとき、その画素に対応する部分の透明トナーの載り量を0.5mg/cm2とする。無論、透明トナーの最大載り量(データ量100%時)は、カラートナーの最大載り量と一致している必要は無く、所望の光沢度が得られる載り量を最大載り量として良い。
なお、光沢度の測定は、日本電色工業株式会社製ハンディ型光沢計(PG−1M)を用い、JISZ8741鏡面光沢度−測定方法に準拠して行った。
(10)中光沢モードと高光沢モードにおける載り量の調整
次に、本発明の特徴となる、中光沢モード及び高光沢モードにおける透明トナー量の調整について説明する。
本実施例において高温分離方式の定着器を用いて画像の光沢度を高くする第2画像形成モードとしての「中光沢モード」が選択されたときコントローラKは記録材上に単位面積あたりの所定量の透明トナーを載せるように画像形成手段を制御する。同様に、冷却分離方式の定着器を用いて画像の光沢度を高くする第1画像形成モードとしての「高光沢モード」が選択されたとき、単位面積当たりに高温分離方式の定着器を用いて画像の光沢度を高くする場合と同量の透明トナーを載せると画像表面にひび割れが生じ易い。そのため、制御手段としてのコントローラKは単位面積当たりに形成される透明トナーの量を少なくするように制御する。簡単のために、メモリGに記録された記録材上の画像形成可能な領域に均一に透明トナー像を形成させる電気的画像情報を用いて画像を形成する例を用いて説明する。
以下に、「高光沢モード」及び「中光沢モード」における、「載り量」、「光沢度」、「ひび割れの発生」について述べる。なお、記録材Pは、王子製紙株式会社製のA2グロスコート紙であるOKトップコート+(商標)の坪量が150g/m2、及び、普通紙として、キヤノン・マーケティング・ジャパン株式会社製の坪量が81.4g/m2のカラーレーザーコピアペーパー(商標)を用いた。光沢度の測定は上述の方法を用いた。
図7は、中光沢モードにおける「データ量」、「光沢度」、「ひび割れの発生」の関係を示すグラフである。縦軸はトナー像の光沢度、横軸はデータ量を示す。また、括弧内の数値はデータ量に相当する載り量である。実線はA2グロス紙、破線は普通紙を用いた場合を示す。
何れの紙を用いても、データ量が100%に達するまでは、データ量の増加に伴って光沢度も上昇する。光沢度の最大値は、A2グロス紙では35%、普通紙では20%であった。そして、本実施例の全カラートナーと透明トナーの載り量の最大値である310%に達しても、中光沢モードではトナー像の割れは生じなかった。なお、この実験では、画像形成可能な領域全面に均一に透明トナーを100%、イエロー、マゼンタ、シアンの各トナーを70%の載り量で形成した。
図8の(a)は、高光沢モードにおける「データ量」と「光沢度」の関係を示すグラフである。図7と同様に、縦軸はトナー像の光沢度、横軸はデータ量を示す。また、括弧内の数値はデータ量に相当する載り量である。実線はA2グロス紙、破線は普通紙を用いた場合を示す。何れの紙を用いても、データ量の増加に伴って光沢度も増加するが、データ量が60%に達すると光沢度の変化は見られなくなる。光沢度の最大値は、A2グロス紙及び普通紙100であった。更にデータ量を増やし、データ量が270%を超えるとA2グロスコート紙(以下グロス紙)ではひび割れが生じた。図8の(b)はデータ量とひび割れの発生の関係を示した表である。データ量が270%をA2グロス紙このひび割れは、トナー面を照らす光源の角度を調整すると認識できるレベルであった(図8の(b)において「△」で示す)。更にデータ量が280%を超えると、光源の角度に拠らずひび割れが認識できるレベル(図8の(b)において「×」で示す)になった。一方、普通紙を使用すると、データ量270%ではひび割れは生じなかったが、データ量が280%になると、光源の角度を調整すると認識できるレベルのひび割れが生じた。また、データ量が290%では、光源の角度に拠らず認識できるひび割れが生じた。なお、ひび割れが視認できない場合、図8の(b)において「○」で示した。
ひび割れの発生レベルは使用する定着装置や記録材Pの種類で変化する。この原因は以下のように考えられる。記録材は加熱されると水分が蒸発して収縮する。そして、加熱後に冷却されると、水分を吸収して膨張する。一方、トナーは、加熱によって粘度を下げるとともに膨張し、冷却によって固化しながら収縮する。したがって、第1定着ニップ部N1を通過すると記録材Pが分離される定着手段としての定着器F1では、粘度の低くなったトナーは膨張する記録材Pにならってゆっくりと固化するので、中光沢モードではトナー像にひび割れは生じ難い。対して、高光沢モードでは、第2定着装置F2の第2定着ニップ部N2で加熱されたトナーは急激に冷却されるために、トナー内に大きな応力が残った状態で固化され、その後の記録材の膨張によってトナー像にひび割れが生ずる。また、A2グロス紙でひび割れが生じやすいのは、A2グロス紙の膨張時に生ずる力が普通紙よりも大きいことが原因と考えられる。
以上の結果に基づいて、本実施例では、「中光沢モード」が選択されたとき、透明トナーを画像領域全面に均一に0.5mg/cm2で載せる。また、「高光沢モード」が選択されたとき、透明トナーを画像領域全面に均一に0.3mg/cm2で載せる。
具体的に例を挙げて説明する。「中光沢モード」が選択された場合、コントローラKはメモリGに保存されている画像形成可能な領域全域に透明トナーを0.5mg/cm2で形成するデータ量100%の電気的画像情報を透明画像形成手段へ送信する。また、「高光沢モード」が選択された場合、コントローラKはメモリGに保存されている画像形成可能な領域全域に透明トナーを0.3mg/cm2で形成するデータ量60%の電気的画像情報を透明画像形成手段へ送信する。なお、「中光沢モード」が選択された場合、制御手段としてのコントローラKはメモリGに保存されている画像形成可能な領域全域に透明トナーを0.5mg/cm2で形成するデータ量100%の電気的画像情報を透明画像形成手段へ送信し、「高光沢モード」が選択された場合、この画像を画像形成可能な領域全域に透明トナーを0.3mg/cm2で形成するデータ量60%の電気的画像情報に変換した後を透明画像形成手段へ送信してもよい。
なお、成果物としては上述したような全面写真のような成果物以外に、テキストと、写真が混在するようなデザインで、写真や、イラストなどの特定のエリアに透明トナーを載せて高光沢にする特開平05−265287号公報に開示されている手法を用いる場合でも良い。無論、「SAMPLE」などの文字をあしらったマークを透明トナーで形成し、色トナーで形成されたトナー像に重畳して形成してもよい。
例えば「SAMPLE」という文字をあしらったマークを透明トナーで形成する場合、制御手段としてのコントローラKは透明トナー像を形成する領域を取得する。具体的に、コントローラKは透明トナー像を形成する領域を2値表現で「0」、透明トナー像を形成しない領域を2値表現で「1」という電気的画像情報を取得する。「中光沢モード」の場合、コントローラKは電気的画像情報の値が「1」である領域に透明トナーが0.5mg/cm2載るように透明画像形成手段を制御する。また、「高光沢モード」の場合、コントローラKは電気的画像情報の値が「1」である領域に透明トナーを0.3mg/cm2載るように透明画像形成手段を制御する。
このように、コントローラKはメモリG内部の全面に均一に透明トナー像を形成するデータ以外にも、外部ホスト装置1000又は画像読み取り部Aから入力される電気的画像情報に基づき画像形成手段を制御してもよい。また、入力される電気的画像情報は2値以外であることも考えられる。入力される電気的画像情報が百分率で表現されていた場合、コントローラKは以下のように透明画像形成手段を制御してもよい。「中光沢モード」の場合、コントローラKは入力された電気的画像情報によって指定された量の透明トナーを指定された領域に載せるように透明画像形成手段を制御する。また、「高光沢モード」の場合、コントローラKは入力された電気的画像情報によって指定された量が「0.3mg/cm2」を超える領域に載せる透明トナーの量を「0.3mg/cm2」となるように透明画像形成手段を制御する。言い換えると、コントローラKに百分率の値である「100%」が入力されたとき「0.5mg/cm2」となるように画像形成手段を制御する。このような場合、「高光沢モード」の場合、コントローラKは入力された電気的画像情報の値が「60%」を超える値を「60%」に変換する。コントローラKは入力された電気的画像情報を変換することによって、記録材上に形成される透明トナーの載り量を変更することができる。なお、例えば、感光体ドラムの帯電電位を変更することによって、コントローラKは記録材上に載る単位面積あたりの透明トナーの量を変更することができる。つまり、制御手段としてのコントローラKは光沢化手段としての定着器F2を用いて画像形成を行う第1画像形成モードとしての「高光沢モード」における記録材上の単位面積あたりの透明トナー量を、光沢化手段としての定着器F2を用いることなく定着手段としての定着器F1を用いて画像形成を行う第2画像形成モードとしての「中高光沢モード」における記録材上の単位面積当たりの透明トナー量よりも少なくなるように画像形成手段としての各画像形成ステーションを制御する。
以下の説明は簡単のため、メモリGに保存された記録材Pの画像領域全面に均一な載り量の透明トナー像を形成する電気的画像情報を用いる場合について説明する。なお、本明細書中、均一な載り量とは、±0.08mg/cm2の範囲を示すものとする。
(11)冷却分離方式の定着器F2の分離部S2の温度と光沢度の関係
ここで、光沢化手段としての定着器F2の分離部S2の温度と光沢度の関係について説明する。
第2定着装置F2では、定着ベルト157の表面形状にならってトナー像を凝固させるために、加熱で軟化したトナー像を冷却して定着ベルト157から分離する。また、トナーは、そのトナーに固有のガラス転移点Tgの温度よりも温度が高くなるにつれて、より軟化することが知られている。
図11の実線は、ガラス転移点Tgの温度が50℃のトナーを用い、0.3mg/cm2の載り量のトナー像をA2グロス紙に形成し、本実施例の冷却分離方式の定着器F2で加熱した際の第2分離部S2の温度と、加熱後のトナー像の光沢度との関係を示すものである。冷却ファン56の回転速度を変更し、分離部S2の温度を調整した。
第2分離部S2の温度が70℃(ガラス転移点Tgよりも20℃高い温度)以下では光沢度が100%になっており、トナー像は定着ベルト157の表面にならって凝固していると考えられる。一方、第2分離部S2の温度が70℃を越えると、定着ベルト157から分離する際にトナー像は非常に軟化している。そのため、トナー像には定着ベルト157の表面形状にならわずに、光沢度が低くなる。
図11の破線は、ガラス転移点Tgの温度が60℃のトナーを用いて、第2分離部S2の温度とトナー像の光沢度の関係を実験した結果である。トナーが異なる以外は、ガラス転移点Tgの温度が50℃のトナーを用いた実験と同じ条件で実験を行った。ガラス転移点Tgの温度が60度のトナーを用いた場合でも、ガラス転移点Tgの温度よりも20℃高い温度、つまり、80度よりも、第2分離部S2の温度が低くなると、光沢度は100%になった。
以上の結果から、ガラス転移点Tgが50℃のトナーを用いる本実施例では、第2分離部S2の温度をガラス転移点Tgの温度よりも20℃高い温度、つまり、70℃以下にすることで、定着ベルト157の表面形状にならってトナー像を凝固させることができる。この結果、高い光沢度を得ることができた。
(12)中光沢モード、高光沢モード、4色モードのフローチャート
図10は画像形成装置の動作の手順を示すフローチャートである。画像形成装置はユーザによって選択された中光沢モード、高光沢モード、4色モードに応じて動作する。以下に画像形成装置の動作について説明する。
なお、中光沢モードは記録材上に有色トナー像と透明トナー像を形成し定着手段としての高温分離方式の定着器F1を用いて定着するモードである。また、高光沢モードは記録材上に有色トナー像と透明トナー像を形成し、高温分離方式の定着器F1で定着したのち第2定着装置F2を用いて定着するモードである。4色モードは記録材上に有色トナー像を形成し、定着手段としての定着器F1で定着するモードである。以下にモード設定の際の簡単な説明をした後、各ステップについて説明する。
「4色モード」を設定する場合、ユーザは操作パネルBのキー420を選択する。「クリアモード」を設定する場合、ユーザは操作パネルBのキー410を選択する。本実施例において、「クリアモード」には「中光沢モード」と「高光沢モード」がある。「高光沢モード」では、画像領域全面が光沢度100程度の高い光沢度の画像を得ることができる。また、「中光沢モード」では、画像領域全面が光沢度35%程度の中程度の光沢度の画像を得ることができる。「クリアモード」が選択されると、画像形成装置は操作パネルBのディスプレイ部に「高光沢モード」と「中光沢モード」とを選択可能に表示させる(図9)。ユーザは「中光沢モード」に設定したい場合、キー411を選択し、「高光沢モード」に設定したい場合、キー412を選択する。これにより、画像形成装置はユーザによって選択されたモードを取得することができる。続いて各ステップについて詳細に説明する。
S101はユーザによって設定されたモードに応じて動作を切り換えるためのステップである。画像形成装置はユーザによって設定されたモードがクリアモードの場合、S102の処理を実行する。また、ユーザによって設定されたモードが4色モードの場合、S109の処理を実行する。
S102はユーザによって設定された「高光沢モード」又は「中光沢モード」に応じて動作を切り換えるためのステップである。画像形成装置は「高光沢モード」の場合、S103の処理を実行する。また、「中光沢モード」の場合、S106の処理を実行する。
S103からS105の処理は「高光沢モード」が選択された際に実行される処理である。「高光沢モード」において、画像形成装置は高温分離方式の定着器F1及び冷却分離方式の定着器F2を用いて定着を行う。冷却分離方式の定着器を用いて画像を定着する際、画像表面にひび割れが発生しやすくなる。そのため、ひび割れの発生を抑制するために、制御手段としてのコントローラKは、透明トナー像の載り量が0.3mg/cm2となるように透明画像形成手段を制御する(S103)。このときコントローラKは前述のように電気的画像情報の値を変換してもよいし、画像形成ステーションPeの感光体ドラムの帯電電位を変更してもよい。
画像形成ステーションPa〜Peで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、透明のトナー像が記録材Pへ形成される。このとき、透明トナー像は、記録材Pの画像領域全面に均一な載り量で形成する(S104)。
その後、トナー像が形成され記録材Pは定着手段としての高温分離方式の定着器F1で加熱され、更に、光沢化手段としての冷却分離方式の定着器F2で光沢化され、画像形成は終了する(S105)。
S106からS108の処理は「中光沢モード」が選択された際に実行される処理である。「中光沢モード」において、画像形成装置は高温分離方式の定着器F1を用いて定着を行う。「中光沢モード」においては冷却分離方式の定着器F2を用いない。そのため、「高光沢モード」と比べて画像表面にひび割れが発生しにくい。そのため、制御手段としてのコントローラKは、透明トナー像の載り量が0.5mg/cm2となるように透明画像形成手段を制御する(S106)。
画像形成ステーションPa〜Peで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、透明のトナー像が記録材Pへ形成される。このとき、透明トナー像は、記録材Pの画像領域全面に均一な載り量で形成する(S107)。
その後、トナー像が形成され記録材Pは定着手段としての定着器F1で加熱され、画像形成は終了する(S108)。
S109からS110の処理は「4色モード」が選択された際に実行される処理である。「4色モード」において、画像形成ステーションPa〜Peで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が記録材Pへ形成される(S109)。トナー像が形成された記録材Pは定着手段としての定着器F1で加熱され画像形成が終了する(S110)。
このように、コントローラKは冷却分離方式の定着器F2を用いて画像形成を行う「高光沢モード」における記録材上の単位面積あたりの透明トナー量を、冷却分離方式の定着器F2を用いることなく高温分離方式の定着器F1を用いて画像形成を行う「中光沢モード」における記録材上の単位面積当たりの透明トナー量よりも少なくなるように各画像形成ステーションを制御する。
以上説明したように、冷却分離方式の定着器F2を用いる「高光沢モード」の透明トナー像の載り量を、冷却分離方式の定着器F2を用いない「中光沢モード」の透明トナー像の載り量よりも少なくする。これにより、「高光沢モード」で形成されるトナー像のひび割れの発生を緩和することができる。
[実施例2]
次に本発明に係る画像形成システムの本実施例について図を用いて説明する。前述の実施例1と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12は本実施例における画像形成システムの模式図である。図12に示すように、本実施例では、前述の実施例1において用いた高温分離方式の定着器F1は第1定着器として機能する。また、光沢化手段としての冷却分離方式の定着器F2は第2定着器として機能する。本実施例における画像形成システムは前述の定着器F1と定着器F2を、装置本体100の内部に縦に配置した構成となっている。
本実施例でも、操作パネル部Bで、中光沢モードが設定されると、制御手段としてのコントローラKは、透明トナーの載り量を、0.5mg/cm2になるように透明画像形成手段を制御する。操作パネル部Bで、高光沢モードが設定された場合には、制御手段としてのコントローラKは、透明トナーの載り量が0.3mg/cm2になるように透明画像形成手段を制御する。
本実施例において、「高光沢モード」が選択された場合、第1定着手段としての定着器F1を使用しない構成になっている。しかしながら、「データ量」、「光沢度」、「ひび割れの発生」は、実施例1において行った実験結果と同等の結果が得られた。
図13は、本実施例における、各モードの画像形成、第1定着手段としての高温分離方式の定着器F1、第2定着手段としての冷却分離方式の定着器F2の使い分けを示すフローチャートである。
本実施例の画像形成システムも、実施例1の画像形成システムと同様に、図4に示す操作パネル部Bによってモードの選択が可能になっている。
S201はユーザによって設定されたモードに応じて動作を切り換えるためのステップである。画像形成装置はユーザによって設定されたモードがクリアモードの場合、S202の処理を実行する。また、ユーザによって設定されたモードが4色モードの場合、S209の処理を実行する。
S202はユーザによって設定された「高光沢モード」又は「中光沢モード」に応じて動作を切り換えるためのステップである。画像形成装置は「高光沢モード」の場合、S203の処理を実行する。また、「中光沢モード」の場合、S206の処理を実行する。
S203からS205の処理は「高光沢モード」が選択された際に実行される処理である。「高光沢モード」において、画像形成装置は第2定着手段としての定着器F2を用いて定着を行う。冷却分離方式の定着器F2を用いて画像を定着する際、画像表面にひび割れが発生しやすくなる。そのため、ひび割れの発生を抑制するために、制御手段としてのコントローラKは、透明トナー像の載り量が0.3mg/cm2となるように透明画像形成手段を制御する(S203)。画像形成ステーションPa〜Peで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、透明のトナー像が記録材Pへ形成される。このとき、透明トナー像は、記録材Pの画像領域全面に均一な載り量で形成する(S204)。その後、トナー像が形成され記録材Pは第2定着手段としての定着器F2で加熱され、画像形成は終了する(S205)。
S206からS208の処理は「中光沢モード」が選択された際に実行される処理である。「中光沢モード」において、画像形成装置は第1定着手段としての高温分離方式の定着器F1を用いて定着を行う。「中光沢モード」においては第2定着手段としての冷却分離方式の定着器F2を用いない。そのため、「高光沢モード」と比べて画像表面にひび割れが発生しにくい。そのため、制御手段としてのコントローラKは、透明トナー像の載り量が0.5mg/cm2となるように透明画像形成手段を制御する(S206)。画像形成ステーションPa〜Peで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、透明のトナー像が記録材Pへ形成される。このとき、透明トナー像は、記録材Pの画像領域全面に均一な載り量で形成する(S207)。その後、トナー像が形成され記録材Pは第1定着手段としての定着器F1で加熱され、画像形成は終了する(S208)。
S209からS210の処理は「4色モード」が選択された際に実行される処理である。「4色モード」において、画像形成ステーションPa〜Peで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が記録材Pへ形成される(S209)。トナー像が形成された記録材Pは第1定着手段としての定着器F1で加熱され画像形成が終了する(S210)。
このように、制御手段としてのコントローラKは第1定着手段としての高温分離方式の定着器F1を用いることなく第2定着手段としての冷却分離方式の定着器F2を用いて画像形成を行う第1画像形成モードとしての「高光沢モード」における記録材上の単位面積当たりの透明トナー量を、第2定着手段としての冷却分離方式の定着器F2を用いることなく第1定着手段としての高温分離方式の定着器F1を用いて画像形成を行う第2画像形成モードとしての「低光沢モード」における記録材上の単位面積当たりの透明トナー量よりも少なくなるように画像形成手段としての各画像形成ステーションを制御する。
以上説明したように、冷却分離定着器を用いる「高光沢モード」の透明トナー像の載り量を、「中光沢モード」の透明トナー像の載り量よりも少なくする。これにより、本実施例の画像形成システムにおいても、高光沢モードで形成されるトナー像のひび割れの発生を緩和することができる。
[実施例3]
次に本発明に係る画像形成システムの本実施例について図を用いて説明する。前述の実施例1及び実施例2の説明と重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
冷却分離定着器を用いる「高光沢モード」が選択された場合、記録材P上に形成する透明トナーの載り量を少なくするのが好ましい。ここで、図8に示したグラフからもわかるように、記録材の種類によってひび割れが発生し始めるトナーの載り量が異なる。具体的には、A2グロス紙でひび割れが生じやすいの。その原因は、A2グロス紙の膨張時に生ずる力が普通紙よりも大きいためであると考えられる。そのため、記録材の種類によっては、ひび割れの発生を抑制するために透明トナーの載り量を十分に減らすのが好ましい。そこで、本実施例において、「高光沢モード」が選択された際にトナー像を形成する記録材の種類に応じて透明トナーの載り量を変更する構成について説明する。なお、画像形成装置は実施例2と同一のものを用いる。
以下に、「高光沢モード」が選択された場合の動作について説明する。図14は「高光沢モード」が選択された場合の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。以下に説明するS301からS306のステップは図10に示すS103からS105又は図13に示すS203からS206の代わりに実行される。
S301はトナー像を形成する記録材の種類を取得するステップである。画像形成装置はカセット又は手ざしトレイにセットされた記録材の種類を取得する。
S302はS301において取得した記録材の種類に応じて動作を変更するためのステップである。画像形成装置はS301において取得した記録材の坪量が106g/m2以上(本実施例において厚紙と呼ぶ)の場合はS303の処理を実行する。また、記録材の坪量が106g/m2未満(本実施例において薄紙と呼ぶ)の場合はS304の処理を実行する。
S303はトナー像を形成する記録材が厚紙(坪量が106g/m2以上)の場合に実行されるステップである。これは、記録材の厚みが増す(坪量が大きくなる)につれて画像表面のひび割れが発生しやすくなるためである。S302において、記録材の坪量を基準として動作を切り換えた。しかしながら、記録材表面にコートされるコート材、記録材の材質によってもひび割れが発生するトナー量は異なる。そのため、記録材の種類に応じて動作を変更すると更に好ましい。例えば、坪量に関係なく、コート紙である場合は透明トナーの載り量を0.3mg/cm2とし、ノンコート紙である場合は透明トナーの載り量を0.4mg/cm2としてもよい。
厚紙に形成したトナー像を冷却分離方式の定着器F2を用いて画像を定着する際、薄紙に形成したトナー像を定着する場合に比べて画像表面にひび割れが発生しやすい。そのため、ひび割れの発生を抑制するために、制御手段としてのコントローラKは、透明トナー像の載り量が0.3mg/cm2となるように透明画像形成手段を制御する(S303)。
薄紙に形成したトナー像を冷却分離方式の定着器F2を用いて画像を定着する際、厚紙に形成したトナー像を定着する場合に比べて画像表面にひび割れが発生しにくい。しかしながら、定着手段としての高温分離方式の定着器F1を用いて画像を定着する場合と比べると、ひび割れは発生しやすい。そのため、ひび割れの発生を抑制するために、制御手段としてのコントローラKは、透明トナー像の載り量が0.4mg/cm2となるように透明画像形成手段を制御する(S304)。
画像形成ステーションPa〜Peで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、透明のトナー像が記録材Pへ形成される。このとき、透明トナー像はS303又はS304によって設定された載り量で、記録材Pの画像領域全面に均一な載り量で形成する(S305)。
その後、トナー像が形成され記録材Pは冷却分離方式の定着器F2で加熱され、画像形成は終了する(S306)。
なお、本実施例においては、コントローラKは坪量を基準として、単位面積当たりの透明トナーの量を変更した。しかしながら、画像表面上のひび割れは前述の通り、加熱による「記録材の縮み」と、加熱後の冷却されることによる「記録材の伸び」に起因する。この記録材の伸縮は前述の通り坪量、紙の厚み、記録材表面のコート等の様々な要因で変化する。そのためより好ましくは、コントローラKはトナー像を形成する「記録材の種類(いわゆる銘柄)」に基づき記録材上に形成する単位面積当たりの透明トナー量の上限値を決めるのが好ましい。その場合、「記録材の種類」と対応した単位面積当たりの透明トナーの上限値を表としてメモリGに保存する。そして、「高光沢モード」の場合、コントローラKは入力される電気的画像情報に関わらず、記録材の種類に対応する上限値を超える量の透明トナーを記録材上にさせないように画像形成手段を制御する。
これにより、記録材の種類に応じて透明トナーの載り量を変更することによって、画像表面のひび割れを抑制することができる。
[実施例4]
実施例1から3では画像形成装置のコントローラKが記録材上に載せられる単位面積当たりの透明トナー量を制御した。しかしながら、必ずしも画像形成装置のコントローラによって記録材上に載せられる単位面積当たりのトナー量を制御する必要はない。つまり、画像形成装置に入力される電気的画像情報としての画像データを変換することによっても同様のことができる。これにより、画像形成システムが記録材上に形成する単位面積当たりの透明トナー量を制御することができる。なお、本実施例の画像形成システムは実施例2において説明した図12に示す画像形成装置を用いている。
そのため、本実施例において、画像形成装置に接続された外部装置としてのパーソナルコンピュータ(以下PCと略す。)が電気的画像情報としての画像データを変換する例について説明する。PCには透明トナー像を形成するために用いられる画像データ(電気的画像情報)の変換を実行するためのプログラムがHDDにインストールされている。PCはインストールされたプログラムに従い各種処理を実行する。これにより実施例1から3と画像表面のひび割れの発生を緩和することができる。以下に、PCの概略構成を説明する。
[PCのハードウエア構成について]
PC1000は画像形成装置100と接続されることによって画像形成システムを構成する。本実施例においてPCと画像形成装置はEthernet(登録商標) I/Fを介して相互に通信可能に接続されている。PCは画像形成装置に対して印刷命令を送信可能な外部端末である。そのため、MFPに対して印刷命令を送信可能な他の端末をPCの代替として用いてもよい。例えばWS(Work Station)やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯可能な情報端末であってもよい。
図15は情報処理装置としてのPCの一例であるPC1000のハードウエア構成を示すブロック図である。以下にPC1000のハードウエア構成について説明する。
CPU1001(Central Possessing Unit)、RAM1002(Random Access Memory)、ROM1003(Read Only Memory)はバス1004に接続されている。同様に、HDD1005(Hard Disk Drive)、ネットワークコントローラ1006、ビデオコントローラ1007、I/Oコントローラ1008はバス1004に接続されている。なお、バスに接続されている各種ユニットはバスを介して相互に通信することができる。CPU1001は例えばROM1003に保存されているプログラムをRAM1002に展開して実行する。また、CPU1001はバス1004を介して、HDD1005、ネットワークコントローラ1006、ビデオコントローラ1007、I/Oコントローラ1008に対して制御命令等を送信する。また、CPU1001はバス1004を介して、HDD1005、ネットワークコントローラ1006、ビデオコントローラ1007、I/Oコントローラ1008からの状態を示す信号及び画像データ等のデータを受信する。このようにしてCPU1001はPC1000を構成する各種ユニットを制御することができる。
PC1000は画像形成システムとEthernet I/F1012を介して接続される。PC1000がEthernet I/F1012を介して画像形成システムと通信する場合、通信経路はLAN(Local Aria Network)内部に限るものではなく、インターネットを経由しても良い。また、PC1000には入力デバイスとしてのキーボード1010、マウス1011がPS/2 I/F1009を介して接続されている。また、PC1000には表示手段としてのディスプレイ1014が接続されている。
本実施例において、CPU1001はHDDにインストールされた基本ソフトであるOS(Operatin System)に従いPCを構成する各種ハードウエアを制御する。これにより、ユーザはPCを構成するハードウエアを意識することなく、GUI(Graphical User Interface)を操作することによって、PCに所望の動作を実行させることができる。また、ユーザはOS上で実行されているHDDにインストールされたアプリケーションプログラムから外部の画像形成装置に対して印刷命令を送信することができる。印刷命令を画像形成装置に対して送信する際、画像形成装置の機種によって制御方法が異なる。そのため、PCは画像形成システムの機種に対応するドライバプログラムを用いて画像形成システムに応じた制御命令を生成する。HDDにインストールされたドライバプログラムはOSの一部に組み込まれることによって、接続された周辺機器に応じた制御命令を作成することができる。本実施例において、クリア画像データの変換はHDDにインストールされたドライバプログラムが実行するものとする。
以上が本実施例におけるPCのハードウエア構成に対する説明である。
[PCに接続されたディスプレイに表示される画面の例]
以下にPCから画像形成システムに対して印刷命令を送信する際に、PC1000に接続されたディスプレイ1014に表示される操作画面について説明する。図16はPC1000がディスプレイ1014に表示させる画面の一例を示す図である。ユーザはディスプレイに表示された各項目をマウス等の入力装置を用いて各種設定を行うことができる。
ユーザはPC1000を操作し、画像形成装置100が印刷に用いる画像データを設定する。図16に示す設定画面において、ユーザはラジオボタンB101の何れか一方を選ぶ事によって、画像形成装置に透明トナー像を形成させる領域を指定することができる。ユーザが「部分光沢」を選んだ際、具体的にどの部分に透明トナー像を形成するか指定する必要がある。そのため、ユーザが「部分光沢」を選択した際にはキーB102を選択することが出来るようになる。ユーザはB102を選択することにより、例えばPC1000内のHDD1005内部に保存されている画像データを用いて透明トナー像を形成させたい領域を指定することができる。
また、ユーザが「全面光沢」を選択した際にはキーB102は選択する必要がない。そのため、ユーザが選択不可能な状態になる。図16の画面において、「全面光沢」が選択されており、キーB102は選択不可能な状態になっている。ユーザが「全面光沢」を選択した際、CPU1001は画像形成装置に透明トナー像を画像形成可能な領域全面に均一に形成するためのデータを生成する。以上が透明トナー像を形成する領域に関する設定である。次に「クリアモード」の設定部分について説明する。「クリアモード」は実施例1から3と同様に「高光沢モード」と「中光沢モード」がある。なお、図16に表示されている「高光沢モード」は画像形成装置本体に冷却分離方式の定着器が無い場合には選択することができない。ユーザはラジオボタンB103の何れか一方を選ぶことによって、「クリアモード」を指定することができる。図16に示す画面において、「高光沢モード」が選択されている。このように、ユーザがマウスを用いて設定した情報は情報処理手段としてのCPU1001が情報保持手段としてのRAM1002に保存させる。このような図16に示す画面は表示指示手段としてのCPU1001が表示制御手段としてのビデオコントローラ1007に対して表示手段としてのディスプレイ1014に表示させるような制御信号を送信する。これにより、ユーザはディスプレイに選択可能に表示された画面各種ボタン等を操作することにで各種情報を設定する事ができる。ユーザは透明印刷設定情報を設定した後、OKボタン(B105)を押すことにより、画像形成装置に対して透明トナー像を形成させることができる。これにより、モード取得手段としてのCPU1001はユーザによって選択された「クリアモード」を取得することができる。また、キャンセルボタン(B104)を押すことにより、これらの設定は破棄される。
[フローチャートを用いたPCの動作説明]
以下に、HDD1005に保存されたプログラム(ドライバプログラム)に応じて、PC1000が画像処理を実行する手順についてフローチャートを用いて説明する。クリア画像データ及びモードが設定され、OKボタン(B105)が押された場合のPCのは以下のように動作する。図17はPCが実行するプログラムの示すフローチャートである。以下に各ステップについて詳述する。
ステップS401及びS402は図17に示す画面をディスプレイに表示させ、透明印刷設定情報を取得するためのステップである。CPU1001はビデオコントローラ1007に対して図16に示す画面をディスプレイ1014に表示させる。これに伴い、ユーザはマウス1011又はキーボード1010を利用して「クリアモード」及び「透明トナー像を形成させる領域」を設定することができる。ユーザがOKボタン(B105)を押すことにより、CPU1001は「クリアモード」及び「透明トナー像を形成させる領域」を取得する。
ステップS403はS401において「クリアモード」に応じて実行する処理を変更するためのステップである。CPU1001はS401において選択されたモードが「高光沢モード」のとき、S403の処理を実行する。また、CPU1001はS401において選択されたモードが「中光沢モード」のとき、S406の処理を実行する。
ステップS404はS401において「高光沢モード」が選択された場合に実行させるステップである。CPU1001はS401において取得された画像データのすべての画素に対応するデータの画素値のうち値が60%以上の画素値を60%に変換する。なお、S402において「全面光沢」が取得された場合に、CPU1001はすべての画素値が60%の画像データを生成するものとする。
ステップS405はS404において変換又は生成された画像データをRAM1002に保存するためのステップである。CPU1001はS404において変換又は生成した画像データをRAM1002に保存する。この際、画像データと共に、画像形成装置に冷却分離方式の定着器F2を用いてトナー像を定着さえるような付加情報をRAM1002に保存する。
ステップS406はS401において「中光沢モード」が選択されたときに実行されるステップである。CPU1001はS401において取得した画像データをRAM1002に保存する。なお、S402において「全面光沢」が取得された場合に、CPU1001はすべての画素値が100%の画像データを生成するものとする。この際、画像データと共に、画像形成装置に冷却分離方式の定着器F2を用いてトナー像を定着させないような付加情報をRAM1002に保存する。
ステップS407はS405又はS406においてRAM1002に保存された画像データ及び付加情報を画像形成装置へ送信するステップである。CPU1001はRAM1002に保存された画像データをEthernet I/F1012を介して画像形成装置100に送信する。画像形成装置は受信した画像データに基づき透明トナー像を付加情報に応じた定着器を用いて定着させる。
このように「高光沢モード」が選択されるときクリア画像データに対して変換を行う。これにより、画像形成装置本体で単位面積当たりに形成されるトナー量を制御するのと同等の効果を得る事ができる。また、本実施例においては、「高光沢モード」と「中光沢モード」を選択可能に実行することができる。これにより、ユーザの意図に応じた画像形成を行うことができる。
ここで、「高光沢モード」が選択された際に実行される処理は実施例1又は3で説明したものであっても良い。
また、この特徴的な処理を実行させるためのプログラムは情報処理システム若しくは情報処理装置に対して遠隔から供給されてもよい。また、情報処理システムに含まれる情報処理装置が情報処理システムの外部の情報処理装置に保存されているプログラムコードを読み出して実行してもよい。
つまり、PCにインストールされるプログラム自体も前述の処理を実現させるものである。なお、プログラムによってPCが前述の処理を実行する限りにおいて、プログラムの形態を限定しない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
プログラムはブラウザを用いてインターネットのホームページからダウンロードしてもよい。すなわち、該ホームページからプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードしてもよいのである。また、前述の処理を実行するためのプログラムを構成するプログラムを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、プログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバは構成要件となる可能性がある。
また、プログラムファイルを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。この場合、所定条件をクリアしたユーザにのみ、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報で暗号化されたプログラムを復号して実行し、プログラムをPCにインストールしてもよい。
なお、そのプログラムの指示に基づき、PC上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、PCに挿入された機能拡張ボードやPCに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。