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JP5124845B2 - 金属リング周長補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無段変速機用ベルトに用いられるマルエージング鋼からなる薄板状無端金属リングを周長補正する金属リング周長補正方法に関する。
無段変速機(CVT)の動力伝達に用いられる無段変速機用ベルトは、周長が少しずつ異なる複数の薄板状無端金属リングを径方向に相互に積層して形成された金属リング積層体により、環状に積層配列された複数の金属エレメントを一体に結束したものである。この無段変速機用ベルトは、駆動プーリ及び従動プーリに掛け回され、相互に接触する金属エレメント間の押し力で該駆動プーリ及び該従動プーリに沿って回転し、駆動力を伝達する。
この種の金属リング積層体は、次のようにして製造される。まず、マルエージング鋼の薄板の端部同士を溶接して筒状のドラムを形成する。次に、該ドラムに対して、前記溶接時の熱により部分的に硬くなった硬度を均質化するために、第1の溶体化処理を施す。次に、第1の溶体化処理が施されたドラムを所定の幅に裁断し、圧延することにより、目標周長を有する金属リングを形成する。この目標周長とは、複数の金属リングを径方向に相互に積層可能とさせるための周長の設計値であり、積層される順番に従って少しずつ異なる周長に設定されている。
次に、圧延された金属リングに対して、圧延により変形した金属組織の形状を復元するために、第2の溶体化処理を施す。しかし、第2の溶体化処理を施すと金属リングの周長が目標周長と一致しなくなるので、周長補正処理により目標周長に補正する。従って、この周長補正処理は、前記金属リング積層体を形成する際に、周長が少しずつ異なる複数の前記金属リングを相互に干渉させることなく積層するためには、極めて重要である。
次に、周長補正された金属リングに時効処理及び窒化処理を施すことにより、該金属リングに所要の硬度を付与する。次に、以上により形成された周長が少しずつ異なる複数の金属リングを径方向に相互に積層することにより、金属リング積層体が形成される。
前記周長補正処理は、第2の溶体化処理が施された金属リングが掛け回される駆動ローラ及び従動ローラと、該金属リングを延引する矯正ローラとを備える金属リング周長補正装置により行われる(例えば、特許文献1参照)。この金属リング周長補正装置において、駆動ローラ及び従動ローラは、相対的に近接した状態で前記金属リングを掛け回し可能であり、相対的に離間する方向、例えば水平方向に変位可能となっている。また、矯正ローラは、駆動ローラ及び従動ローラの間の位置であって且つ駆動ローラ及び従動ローラに掛け回された前記金属リングの内方に設けられ、駆動ローラ及び従動ローラの変位方向と交差し且つ該金属リングを延引する方向、例えば垂直上方向に変位可能となっている。
前記周長補正処理を行うときには、まず、駆動ローラ及び従動ローラを相対的に近接させた状態で、該駆動ローラ及び該従動ローラに第2の溶体化処理が施された金属リングを掛け回す。次に、駆動ローラと従動ローラとを相対的に離間させて所定の間隔に保持することにより、金属リングを緊張させる。次に、金属リングを緊張させた状態で矯正ローラを垂直上方向に変位させることにより、金属リングが延引され、目標周長に補正される。
ところで、各金属リングは、複数の該金属リングが径方向に相互に積層されて金属リング積層体が形成された際の積層状態が容易に保持されるために、外周面が幅方向の断面視で中央部が外方に向かって凸となる円弧形状であることが望ましい。
そこで、前記周長補正処理を行う際、矯正ローラを前記垂直上方向に変位させることにより、前記金属リングを延引して目標周長に補正すると同時に、該金属リングに所望の上記円弧形状を付与することが考えられる。
しかしながら、前記周長補正処理では、金属リングに上記円弧形状が付与されるものの、周方向の位置によっては付与された形状が異なっていて、金属リング全体としては円弧形状の精度が不十分なことがあり、この場合には金属リングを径方向に相互に積層することができなくなるおそれがあるので、周長補正と円弧形状付与との両方を精度よく確実に行うことができる金属リング周長補正方法が望まれる。
特開平11−290971号公報
本発明は、以上の点に鑑み、無段変速機用ベルトに用いられるマルエージング鋼からなる薄板状無端金属リングの周長補正と円弧形状付与とを一挙動で行うときに、円弧形状を精度よく確実に付与することができる金属リング周長補正方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の金属リング周長補正方法は、無段変速機用ベルトに用いられるマルエージング鋼からなる薄板状無端金属リングを周長補正する金属リング周長補正方法において、相対的に離間する方向へ変位する駆動ローラ及び従動ローラに該金属リングを掛け回し、該駆動ローラ及び該従動ローラの間の位置であって且つ該金属リングの内方に設けられた矯正ローラを、該駆動ローラ及び該従動ローラの変位方向と交差し且つ該金属リングを延引する方向に変位させ、該金属リングを延伸させることにより、該金属リングを周長補正すると同時に該金属リングの外周面に円弧形状を付与する方法であって、該金属リングが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、該矯正ローラの移動速度を該金属リングがn回(nは1以上の整数)周回する速度に低減させて、該矯正ローラを該金属リングの全周にn回当接させることを特徴とする。
本発明によれば、まず、該金属リングを該駆動ローラ及び該従動ローラに掛け回す。次に、該矯正ローラを、該駆動ローラ及び該従動ローラの変位方向と交差し且つ該金属リングを延引する方向に変位させることにより、該矯正ローラを該金属リングの内周面に当接させて該金属リングを延伸させる。延伸された該金属リングは、該矯正ローラの変位に伴って、周長補正されると同時に、外周面に幅方向の断面視で中央部が外方に向かって凸となる円弧形状が付与される。このとき、該金属リングは、該矯正ローラの変位が小さいときは弾性変形するものの、該矯正ローラの変位が大きくなって該金属リングに生じた応力が降伏点を超えると、塑性変形することとなる。そこで、該金属リングが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、該矯正ローラの移動速度を該金属リングがn回(nは1以上の整数)周回する速度に低減させて、該矯正ローラを該金属リングの内周面の全周にn回当接させることにより、該金属リングは全周に亘って均一に塑性変形することとなる。従って、本発明は、金属リングの周長補正と円弧形状付与とを一挙動で行うときに、該金属リングの全周に亘って円弧形状を精度よく確実に付与することができる。
なお、本発明において、該金属リングを全周に亘って均一に塑性変形させるためには、該金属リングが塑性変形する間に該矯正ローラを該金属リングの全周にn回当接させる際に、該金属リングの内周面における該矯正ローラの当接開始位置と当接終了位置とを厳密に一致させることが望まれる。しかし、本発明を実施する装置の加工精度及び金属リングの特性(塑性変形領域の誤差等)によっては、前記当接開始位置と前記当接終了位置とを厳密に一致させることができないことがある。この場合、前記当接開始位置と前記当接終了位置とのずれは不可避のものとして、nが整数であることの許容範囲に含まれる。
また、本発明の金属リング周長補正方法は、前記金属リングが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、前記矯正ローラを該金属リングの全周に1〜8回当接させることが好ましい。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。図1は無段変速機用ベルトの一部を示す斜視図であり、図2は本発明の実施形態の金属リング周長補正装置を模式的に示す説明図であり、図3は図2示の金属リング周長補正装置の時間に対する矯正ローラの変位を示すグラフである。図4は金属リングに付与された円弧形状のバラツキを説明する説明図であり、図4(a)は円弧形状の測定位置を示す説明図であり、図4(b)は図4(a)のB−B線断面図である。図5は図2示の金属リング周長補正装置の矯正ローラの移動速度に対する円弧形状のバラツキを示すグラフである。
図1示の無段変速機用ベルトBは、複数の金属リングWを相互に積層して形成された金属リング積層体Rにより、複数の金属エレメントEからなる金属エレメント積層体を一体に結束したものである。この金属エレメント積層体は、一対の凹部Eaを備える板状の金属エレメントEを板厚方向に相互に積層することにより環状に積層配列されたものであり、金属エレメント積層体の凹部Eaに挿入された金属リング積層体Rを介して一体に結束されている。無段変速機用ベルトBは、金属リング積層体Wに複数の金属エレメントEを装着した状態で図示しない駆動プーリ及び従動プーリに掛け回され、相互に接触する金属エレメントE間の押し力で該駆動プーリ及び該従動プーリに沿って回転し、駆動力を伝達するようになっている。
金属リング積層体Rを構成する各金属リングWは、マルエージング鋼からなる薄板状無端金属リングであって、径方向に相互に積層可能とするために周長が少しずつ異なるように形成されている。また、金属リングWは、外周面が幅方向に断面視で中央部が外方に凸となる円弧形状Waとなっている。これにより、周長が少しずつ異なる複数の金属リングWを積層して金属リング積層体Rが形成される際に、各金属リングWの円弧形状Waが互いに係合して積層状態が容易に保持される。
本実施形態では、この金属リングWを次のようにして形成する。まず、マルエージング鋼の薄板の端部同士を溶接することにより筒状のドラムを形成する。該ドラムは前記溶接時の熱により部分的に硬度が硬くなっているので、次に、該ドラムに第1の溶体化処理を施し、硬度を均質化させる。この第1の溶体化処理は、例えば、該ドラムを真空炉内で760〜850℃の温度に0.5〜4時間保持することにより行われる。
次に、第1の溶体化処理が施されたドラムを真空炉から搬出して所定の幅に裁断し、圧下率40〜50%で圧延することにより、目標周長を有する金属リングWが形成される。この目標周長とは、複数の金属リングWを径方向に相互に積層可能とさせるための周長の設計値であり、積層される順番に従って少しずつ異なる周長に設定されている。目標周長とされた金属リングWは、前記圧延により金属組織の形状が変形しているので、次に、該金属リングWに第2の溶体化処理を施し、圧延結晶を再結晶させ、前記圧延により変形した金属組織の形状を復元させる。この第2の溶体化処理は、例えば、該金属リングWを真空炉内で760〜850℃の温度に0.5〜4時間保持することにより行われる。
第2の溶体化処理が施された金属リングWの周長は目標周長と一致しなくなっているので、次に、金属リングWを真空炉から搬出し、周長を補正する。また、金属リングWが金属リング積層体Rとして径方向に相互に積層された際に積層状態が容易に保持されるようにするために、金属リングWの外周面に幅方向の断面視で中央部が外方に向かって凸となる円弧形状Waを付与する。
本実施形態では、上述の金属リングWに対する周長補正及び円弧形状付与を、図2示の金属リング周長補正装置1により行う。
図2示の金属リング周長補正装置1は、図1示の金属リング積層体Rを構成する金属リングWの周長を目標周長に補正するとともに、金属リングWに所望の円弧形状Waを付与するものであり、第2の溶体化処理が施された金属リングWが掛け回される駆動ローラ2及び従動ローラ3と、該金属リングWを延引する矯正ローラ4とを備える。
駆動ローラ2及び従動ローラ3は、相対的に近接した状態で金属リングWを掛け回し可能であり、相対的に離間する方向に変位可能となっている。駆動ローラ2は、モータ等の図示しない第1の駆動手段により回転駆動自在に構成されている。また、従動ローラ3は、駆動ローラ2から離間する水平方向に変位自在となっている。
矯正ローラ4は、駆動ローラ2及び従動ローラ3の間の位置であって且つ駆動ローラ2及び従動ローラ3に掛け回された金属リングWの内方に設けられている。また、矯正ローラ4は、油圧シリンダ等の図示しない第2の駆動手段により駆動ローラ2及び従動ローラ3の変位方向(水平方向)と交差し且つ該金属リングWを延引する垂直上下方向に変位可能であるとともに、前記第2の駆動手段の駆動を制御する図示しない速度制御手段により垂直上下方向に変位する際の移動速度を変更可能に構成されている。以下、矯正ローラ4の垂直上方向の変位をxと記載する。
なお、矯正ローラ4は円筒状であってもよいし、外周面が幅方向の断面視で中央部が外方に凸となる円弧形状に形成されたものであってもよい。
次に、図2及び図3を参照しながら金属リング周長補正装置1の作動について説明する。なお、図3は、矯正ローラ4が垂直上方向への変位を開始した瞬間を時間=0秒として記載したものである。
まず、従動ローラ3を水平方向に変位して駆動ローラ2に近接させた状態で、第2の溶体化処理が施された金属リングWを駆動ローラ2及び従動ローラ3に掛け回す。次に、従動ローラ3を水平方向に変位して駆動ローラ2から離間させ、駆動ローラ2と従動ローラ3とを所定の間隔に保持することにより、金属リングWを緊張させる。
次に、金属リングWを緊張させた状態で、駆動ローラ2を回転駆動させることにより、金属リングWを駆動ローラ2及び従動ローラ3を周回させる。次に、金属リングWを周回させた状態で、駆動ローラ2と従動ローラ3との軸間距離に基づいて金属リングWの実際の周長を算出する。次に、金属リングWの目標周長と算出された金属リングWの実際の周長との差を求め、この差から矯正ローラ4の変位量x(例えば図3ではx=69mm)を決定する。
次に、金属リングWを周回させた状態で、矯正ローラ4を垂直上方向に付勢することにより、図2に仮想線示する状態から、矯正ローラ4を移動速度v(例えば図3ではv=80mm/秒)で垂直上方向に変位させる。次に、矯正ローラ4をx(例えばx=20mm)に変位させた状態を所定時間保持することにより、ローラ2,3,4に対する金属リングWの位置合わせを行う。
次に、矯正ローラ4をさらに垂直上方向に付勢し、金属リングWの目標周長と算出された金属リングWの実際の周長との差により決定された変位量xを目指して、垂直上方向に変位させることにより、矯正ローラ4を金属リングWの内周面に当接させて金属リングWを延伸させる。このとき、延伸された金属リングWは、矯正ローラ4の変位が小さいときは弾性変形するものの、矯正ローラの変位が大きくなって金属リングWに生じた応力が降伏点を超えると、塑性変形することとなる。
そこで、金属リングWに生じた応力が降伏点を超えるときの矯正ローラ4の変位をx(ただし、x<x<x)とするとき、まず、矯正ローラ4を移動速度v(例えば図3ではv=76.4mm/秒)で垂直上方向にxからxまで変位させることにより、金属リングWを延伸させて弾性変形させる。
矯正ローラ4の変位がxに達したら、次に、矯正ローラ4の移動速度をvからv(例えば図3ではv=4.4mm/秒)に減速し、矯正ローラ4を移動速度vで垂直上方向にxからxまで変位させることにより、矯正ローラ4を金属リングWの内周面に当接させて金属リングWを延伸させる。この移動速度vは、矯正ローラ4がxからxに変位する間、すなわち、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、金属リングWをn(nは1以上の整数。例えばn=8)回周回させる速度に設定されている。従って、矯正ローラ4が移動速度vでxからxに変位することにより、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、矯正ローラ4が金属リングWの内周面の全周にn回当接するので、金属リングWを全周に亘って均一に塑性変形させることができる。以上により、延伸された金属リングWは、周長が目標周長に補正されるとともに、外周面に幅方向の断面視で中央部が外方に向かって凸となる所望の円弧形状Waが均一に付与される。
次に、矯正ローラ4をxに変位させた状態で所定時間保持した後に、矯正ローラ4を垂直下方向に変位させる。そして、矯正ローラ4が最初の位置に復帰したら、駆動ローラ2の回転駆動を停止させる。次に、従動ローラ3を駆動ローラ2に近接させることにより金属リングWの緊張を緩める。次に、金属リングWの緊張を緩めた状態で、駆動ローラ2及び従動ローラ3から金属リングWを取り外し、作動を完了する。
本実施形態の金属リング周長補正装置1によれば、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、矯正ローラ4を金属リングWの内周面の全周にn回当接させることにより、金属リングWを全周に亘って均一に塑性変形することができる。従って、金属リング周長補正装置1は、金属リングの周長補正と円弧形状付与とを一挙動で行うときに、金属リングWの全周に亘って所望の円弧形状Waを精度よく確実に付与することができる。
なお、金属リング周長補正装置1により金属リングWを全周に亘って均一に塑性変形させるためには、金属リングWが塑性変形する間に矯正ローラ4を金属リングWの全周にn回当接させる際に、金属リングWの内周面における矯正ローラ4の当接開始位置と当接終了位置とを厳密に一致させることが望まれる。しかし、金属リング周長補正装置1の加工精度及び金属リングの特性(塑性変形領域の誤差等)によっては、前記当接開始位置と前記当接終了位置とを厳密に一致させることができないことがある。この場合、前記当接開始位置と前記当接終了位置とのずれは不可避のものとして、nが整数であることの許容範囲に含まれる。
また、金属リング周長補正装置1によれば、最初の位置から位置合わせ開始位置xに変位するまでの矯正ローラ4の移動速度vと金属リングWが弾性変形する間の矯正ローラ4の移動速度vとは、金属リングWが塑性変形する間の矯正ローラ4の移動速度vに比較して速いので、移動速度v,vが移動速度vと同程度に遅い場合と比較して、周長補正及び円弧形状付与処理の全処理時間を短縮することができる。
次に、金属リング周長補正装置1により周長が目標周長に補正されるとともに所望の円弧形状Waが付与された金属リングWに対して、時効処理及び窒化処理を施すことにより所要の硬度を付与する。時効処理は、該金属リングWを真空炉内で例えば400〜500℃の温度に2〜3時間保持することにより行われる。また、窒化処理は、時効処理が施された金属リングWを、例えばアンモニアガスを含む不活性ガス雰囲気下で400〜500℃の温度に0.5〜10時間保持することにより行われる。
以上により形成された金属リングWは、所望の円弧形状Waが均一に付与されているので、周長が少しずつ異なる複数の金属リングWを径方向に相互に積層して金属リング積層体Rが形成される際に、この円弧形状Waが互いに係合して金属リングWの積層状態を容易に保持することができるようになる。
さて、次に、金属リングWが塑性変形する間の矯正ローラ4の移動速度vと金属リングWに付与される円弧形状Waの精度との関係について説明する。
まず、金属リングWを54個用意し、金属リング周長補正装置1で金属リングWを周長補正すると同時に外周面に円弧形状Waを付与した。このとき、18個の金属リングWについては、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、矯正ローラ4を移動速度v=0.5m/分で変位させることにより、矯正ローラ4を金属リングWの内周面の全周に4回当接させた。また、他の18個の金属リングWについては、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、矯正ローラ4を移動速度v=2m/分で変位させることにより、矯正ローラ4を金属リングWの内周面の全周に1回当接させた。さらに、残りの18個の金属リングWについては、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、矯正ローラ4を移動速度v=4m/分で変位させることにより、矯正ローラ4を金属リングWの内周面の全周に0.5回当接させた、すなわち、矯正ローラ4を金属リングWの内周面の全周の半分に1回当接させた。なお、矯正ローラ4の移動速度vは、1m/分が約3.3mm/秒に相当する。
次に、各金属リングWの円周上の任意の5点について、クラウニング高さhを測定した。ここで、任意の5点とは、図4(a)示の金属リングWの円周上の長軸l又は短軸lとの交点を除いた任意の点m〜mである。また、クラウニング高さhとは、図4(b)示の金属リングWに付与された円弧形状Waの内周面側の高さをいう。次に、得られた5点のクラウニング高さhのうち、最大値hmaxと最小値hminとの差を求め、この差をクラウニング偏差とした。金属リングWが塑性変形する間の矯正ローラ4の移動速度vに対するクラウニング偏差を図5に示す。また、図5中の仮想線は、クラウニング偏差の金属リングW18個の平均値を示す。
図5から、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、矯正ローラ4を移動速度v=0.5m/分又はv=2m/分で変位させさせることにより、矯正ローラ4を金属リングWの内周面の全周に4回又は1回当接させたものと、矯正ローラ4を移動速度v=4m/分で変位させさせることにより、矯正ローラ4を金属リングWの内周面の全周に0.5回当接したものとを比較すると、矯正ローラ4を金属リングWの内周面の全周に4回又は1回当接させたものは、0.5回当接したものよりも、クラウニング偏差のバラツキが小さいことが明らかである。また、図5から、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間の矯正ローラ4の移動速度vが遅く、金属リングWが塑性変形を開始してから終了するまでの間に矯正ローラ4が金属リングWの内周面の全周に当接する回数が多いほど、クラウニング偏差の平均値が小さいことが明らかである。従って、金属リングWが塑性変形する間の矯正ローラ4の移動速度vが遅いことにより、金属リングWが塑性変形する間に矯正ローラ4が金属リングWの内周面の全周に当接する回数が多いほど、金属リングWに付与される円弧形状Waの精度がよいことが明らかである。
無段変速機用ベルトの一部を示す斜視図。 本発明の実施形態の金属リング周長補正装置を模式的に示す説明図。 図2示の金属リング周長補正装置の時間に対する矯正ローラの変位を示すグラフ。 金属リングに付与された円弧形状のバラツキを説明する説明図。 図2示の金属リング周長補正装置の矯正ローラの移動速度に対する円弧形状のバラツキを示すグラフ。
符号の説明
1…金属リング周長補正装置、 2…駆動ローラ、 3…従動ローラ、 4…矯正ローラ、 B…無段変速機用ベルト、 W…金属リング、 Wa…円弧形状、 v…矯正ローラの移動速度。

Claims (2)

  1. 無段変速機用ベルトに用いられるマルエージング鋼からなる薄板状無端金属リングを周長補正する金属リング周長補正方法において、
    相対的に離間する方向へ変位する駆動ローラ及び従動ローラに該金属リングを掛け回し、該駆動ローラ及び該従動ローラの間の位置であって且つ該金属リングの内方に設けられた矯正ローラを、該駆動ローラ及び該従動ローラの変位方向と交差し且つ該金属リングを延引する方向に変位させ、該金属リングを延伸させることにより、該金属リングを周長補正すると同時に該金属リングの外周面に円弧形状を付与する方法であって、
    該金属リングが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、該矯正ローラの移動速度を該金属リングがn回(nは1以上の整数)周回する速度に低減させて、該矯正ローラを該金属リングの全周にn回当接させることを特徴とする金属リング周長補正方法。
  2. 請求項1記載の金属リング周長補正方法において、
    前記金属リングが塑性変形を開始してから終了するまでの間に、前記矯正ローラを該金属リングの全周に1〜8回当接させることを特徴とする金属リング周長補正方法。
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