以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態1における半導体装置について図面を参照しながら説明する。本実施の形態1における半導体装置は、1つの半導体チップにシステムを形成するSOC(System On Chip)である。
図1はSOCである半導体チップCHPのブロックを示す図である。図1に示すように、半導体チップCHPは矩形形状をしており、外周部にI/O領域IORが形成され、I/O領域IORの内部にコア領域CRが形成されている。
I/O領域IORには、コア領域CRに形成されている回路と半導体チップCHPの外部とのデータのやりとりを行なうための入出力回路、3.3V電源(VCC電源)と1.2V電源(VDD電源)との変換を行なうレベルシフタ回路などが形成されている。入出力回路は、例えば、3.3V電源により動作するようになっており、レベルシフタ回路は、3.3V電源と1.2V電源とを使用するように構成されている。
一方、コア領域CRにはシステムを構成する回路が形成されている。例えば、図1に示すように、コア領域CRには、演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IF、遮断外回路SGC、システムコントローラSYSC、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5およびアナログ回路Alg1、Alg2などが形成されている。コア領域CRに形成されている回路のうち演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IF、遮断外回路SGCなどは、1.2V電源で動作するようになっている。コア領域CRに形成されているシステムコントローラSYSC、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5、アナログ回路Alg1、Alg2などは3.3V電源で動作するようになっている。
コア領域CRでは、演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IF、遮断外回路SGC、システムコントローラSYSC、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5およびアナログ回路Alg1、Alg2などの機能ブロックが別々の領域に形成されており、これらの機能ブロックを組み合わせてシステムが構築されている。システムを構成する各機能ブロックは常時動作させる必要がある機能ブロックと常時動作させる必要のない機能ブロックに分けられており、常時動作させる必要のない機能ブロックには、電力の供給および遮断を行なう電源スイッチSW1〜SW5が設けられている。例えば、演算部CPUを構成する機能ブロックには電源スイッチSW1が設けられており、メモリRAMを構成する機能ブロックには電源スイッチSW2が設けられている。さらに、プロセッサDSPを構成する機能ブロックには電源スイッチSW3が設けられており、インターフェース回路IFを構成する機能ブロックには電源スイッチSW4が設けられている。また、アナログ回路Alg2を構成する機能ブロックには電源スイッチSW5が設けられている。このような機能ブロックに設けられている電源スイッチSW1〜SW5は各機能ブロックに複数個形成されており電源スイッチ列SWL1〜SWL5を構成している。一方、例えば、遮断外回路SGC、システムコントローラSYSC、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5およびアナログ回路Alg1は常時動作させる必要があるので電力供給を遮断する電源スイッチは設けられていない。
本実施の形態1における半導体チップCHPは上記のように構成されており、以下にコア領域CRに形成されている各機能ブロックの機能について簡単に説明する。まず、演算部CPUは、各機能ブロックを制御する機能およびデータの計算や加工を行なう機能を有している。メモリRAMはデータやプログラムを記憶するものであり、プロセッサDSPは音声や映像の処理に特化した特殊なマイクロプロセッサである。インターフェース回路IFは、データの送受信を行なうための機能ブロックであり、遮断外回路SGCは、リアルタイムクロック(RTC)生成回路やシステム監視回路などから構成される機能ブロックである。アナログ回路Alg1およびアナログ回路Alg2はアナログ信号処理を行なう機能ブロックであり、アナログ回路Alg2は常時動作させる必要のない回路を示しており、アナログ回路Alg1は常時動作させる必要のある回路を示している。システムコントローラSYSCは、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5を制御する機能を有し、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5は、電源スイッチSW1〜SW5のオン/オフを制御する機能を有している。このように構成された機能ブロックの組み合わせにより1つのシステムが形成されている。
次に、コア領域CRに形成されている各機能ブロックと電源スイッチとの接続関係について説明する。図2は、コア領域CRに形成されている各機能ブロックと電源スイッチとの接続関係を示すブロック図である。
図2に示すように、例えば、演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IFおよび遮断外回路SGCには、1.2V電源電位(VDD電位)を供給する電源配線VDDが接続されている。そして、演算部CPUには、VDD電位よりも低い電位を供給する配線VSSM1が接続されている。同様に、メモリRAMには、VDD電位よりも低い電位を供給する配線VSSM2が接続されており、プロセッサDSPには、VDD電位よりも低い電位を供給する配線VSSM3が接続されている。さらに、インターフェース回路IFには、VDD電位よりも低い電位を供給する配線VSSM4が接続されている。電源配線VDDは演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IFおよび遮断外回路SGCに共通しているのに対し、各配線VSSM1〜VSSM4は互いに独立した配線となっている。そして、各配線VSSM1〜VSSM4は、電源スイッチSW1〜SW4を介して基準電位(0V電位、接地電位)を供給する基準配線VSS1に接続されている。遮断外回路SGCには、電源スイッチを介さずに基準配線VSS1が直接接続されている。
一方、アナログ回路Alg1およびアナログ回路Alg2には、3.3V電源電位(VCC電位)を供給する電源配線VCCが接続されている。そして、アナログ回路Alg2にはVCC電位よりも低い電位を供給する配線VSSM5が接続されており、この配線VSSM5は電源スイッチSW5を介して基準電位を供給する基準配線VSS2に接続されている。アナログ回路Alg1は配線VSSM5および電源スイッチSW5を介さずに直接基準配線VSS2に接続されている。
電源スイッチSW1〜SW5は、例えば、nチャネル型電界効果トランジスタ(n型MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor))から構成されている。そして、n型MISFETのドレイン領域が各配線VSSM1〜VSSM5に接続され、n型MISFETのソース領域が基準配線VSS1、VSS2に接続されている。電源スイッチSW1〜SW5を構成する各n型MISFETのゲート電極は、各電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5に接続され、各電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5はシステムコントローラSYSCに接続されている。
このように、例えば、演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IFおよびアナログ回路Alg2のように常時動作させる必要がない回路には、個々に配線VSSM1〜VSSM5が設けられ、この配線VSSM1〜VSSM5が電源スイッチSW1〜SW5を介して基準配線VSS1、VSS2に接続されている。これに対し、例えば、遮断外回路SGCやアナログ回路Alg1のように常時動作させる必要のある回路は、電源スイッチを介さずに直接基準配線VSS1、VSS2が接続されている。このように構成することにより、常時動作させる必要がない回路において、機能ブロック毎に電力の供給および遮断を実現することができるので、半導体チップCHPの消費電力を低減することができるのである。以下に、機能ブロック毎の電力の供給および遮断を行なう動作について説明する。
例えば、演算部CPUに電力を供給して動作状態にする場合について説明する。まず、システムコントローラSYSCから電源スイッチSW1をオンする指示が電源スイッチコントローラSWC1に出力されると、電源スイッチコントローラSWC1はHiレベルの信号を電源スイッチSW1のゲート電極に印加する。すると、電源スイッチSW1を構成するn型MISFETがオンして基準配線VSS1と配線VSSM1が電気的に接続される。このため、配線VSSM1に基準電位が供給される。一方、演算部CPUに接続されている電源配線VDDにはVDD電位(1.2V)が印加されているので、電源配線VDDと配線VSSM1との間に配置されている演算部CPUには1.2Vの電圧が印加されることになるので、演算部CPUが動作状態になる。
次に、演算部CPUに供給されている電力を遮断して演算部CPUを休止状態にする場合について説明する。まず、電源配線VDDにより演算部CPUにVDD電位が供給されているとともに、電源スイッチSW1がオンすることにより基準配線VSS1と配線VSSM1が電気的に接続されているとする。この場合、配線VSSM1には基準電位が供給されているので、演算部CPUは動作状態にある。この状態で、システムコントローラSYSCから電源スイッチSW1をオフする指示が電源スイッチコントローラSWC1に出力されるとする。すると、電源スイッチコントローラSWC1はLoレベルの信号を電源スイッチSW1のゲート電極に印加する。このため、電源スイッチSW1を構成するn型MISFETがオフして基準配線VSS1と配線VSSM1が電気的に遮断される。したがって、配線VSSM1に基準電位が供給されなくなり配線VSSM1の電位が上昇する。このことから、電源配線VDDと配線VSSM1との間に配置されている演算部CPUには1.2Vの電圧が印加されなくなるので、演算部CPUが休止状態になる。
このようにして電源スイッチSW1のオン/オフを制御することにより演算部CPUへの電力供給および電力遮断を制御することができることがわかる。ここでは、演算部CPUの動作状態と休止状態を電源スイッチSW1で制御する例について説明しているが、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IFおよびアナログ回路Alg2についても同様である。すなわち、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IFおよびアナログ回路Alg2の動作状態と休止状態を電源スイッチSW2〜SW5のオン/オフを制御することにより切り替えることができる。
なお、常時動作状態を維持する必要のある遮断外回路SGCやアナログ回路Alg1は、電源スイッチを介さずに直接基準配線VSS1、VSS2に接続されているので、常時動作状態となっている。
以上のことから、必要な回路だけを動作状態にする一方、不必要な回路を休止状態にすることができるので、半導体チップCHPで消費する電力を必要最小限にすることができる。例えば、図2において、演算部CPUとメモリRAMだけを動作状態にする必要があり、プロセッサDSP、インターフェース回路IFおよびアナログ回路Alg2が不必要な場合は、電源スイッチSW1と電源スイッチSW2をオンする一方、電源スイッチSW3〜SW5をオフすることで、半導体チップCHPで消費する電力を必要最小限に低減することができる。
次に、各機能ブロックの内部構成について説明する。図3は、機能ブロックの1つである演算部CPUの内部構成および演算部CPUと電源スイッチコントローラとの接続関係を示す図である。図3において、演算部CPUはコア領域内に形成されており、例えば、矩形領域をしている。このような形状の演算部CPUには、外周部に電源リングが配置されており、この電源リングはVDD電位を供給する配線と基準電位を供給する配線から形成されている。電源リングの内側には論理回路が形成されている。論理回路は複数の論理素子(OR回路、AND回路、NAND回路、NOR回路、インバータ回路など)から形成されており、複数のセル列CLRを有している。つまり、論理回路領域は、複数のセル列CLRに分割され、分割されている各セル列CLR内に複数の論理素子が配列されている。セル列CLRごとに電源電位(VDD電位)を供給する電源配線VDDと、VDD電位よりも低い電位を供給する配線VSSM1と、基準電位を供給する基準配線VSSが配置されている。そして、電源配線VDDと配線VSSM1との間に論理素子が並列に配置されている。さらに、各セル列CLRに配置されている配線VSSM1と基準配線VSSとの間には、電源スイッチSW1が設けられている。各セル列CLRには、一対の電源スイッチSW1が設けられており、これらの一対の電源スイッチSW1はセル列CLRの両端に配置されている。なお、各セル列CLRに形成されている電源配線VDDは、電源リングを構成する配線のうちVDD電位を供給する配線と接続されており、各セル列CLRに形成されている基準配線VSSは、電源リングを構成する配線のうち基準電位を供給する配線と接続されている。
各セル列CLRに形成されている電源スイッチSW1は、例えば、n型MISFETから形成され、このn型MISFETのゲート電極が電源スイッチコントローラSWC1に接続されている。すなわち、各セル列CLRに形成されているn型MISFETのゲート電極は互いに接続されて電源スイッチコントローラSWC1に接続されている。
このように演算部CPUは複数のセル列CLRを有しており、これらのセル列CLR内に形成されている論理素子により演算部CPUの機能が実現される。つまり、セル列CLRごとに(又はセル列CLRを複数まとめて)電源スイッチSW1が設けられているが、セル列CLRのすべてをオン/オフさせることにより演算部CPUの機能を実現することができることから、各セル列CLRに設けられた電源スイッチSW1は同時にオン/オフ制御できるようになっている。
例えば、演算部CPUを動作状態にする場合には、電源スイッチコントローラSWC1により各セル列CLRに設けられている電源スイッチSW1のゲート電極にHiレベルの信号を印加する。電源スイッチコントローラSWC1には、各セル列CLRに設けられている電源スイッチSW1のゲート電極が共通して接続されているため、電源スイッチコントローラSWC1から出力されたHiレベルの信号により、すべてのセル列CLRにおいて電源スイッチSW1がオンする。これにより、すべてのセル列CLRで配線VSSM1が基準配線VSSと電気的に接続され、配線VSSM1に基準電位が供給される。したがって、演算部CPUを構成するすべてのセル列CLRが動作状態となり、演算部CPUが機能する。
演算部CPUを休止状態にする場合には、電源スイッチコントローラSWC1により各セル列CLRに設けられている電源スイッチSW1のゲート電極にLoレベルの信号を印加する。電源スイッチコントローラSWC1には、各セル列CLRに設けられている電源スイッチSW1のゲート電極が共通して接続されているため、電源スイッチコントローラSWC1から出力されたLoレベルの信号により、すべてのセル列CLRにおいて電源スイッチSW1がオフする。これにより、すべてのセル列CLRで配線VSSM1が基準配線VSSと電気的に遮断され、配線VSSM1に基準電位が供給されなくなる。これにより、演算部CPUを構成するすべてのセル列CLRが休止状態となり、演算部CPUの機能が停止する。
このようにして各セル列CLRに設けられた電源スイッチSW1をオン/オフ制御することにより演算部CPUへの電力供給および電力遮断を制御することができることがわかる。ここでは、演算部CPUの内部構成について説明したが、例えば、メモリRAMなどの他の機能ブロックの基本構成も同様である。
次に、本実施の形態1の特徴の1つである半導体チップCHPのパッドと電源スイッチ列との配置関係について説明する。図4は、本実施の形態1における半導体チップCHPにおいて、パッドの配置位置と電源スイッチ列SWLの配置位置の関係を示す平面図である。図4において、本実施の形態1における半導体チップCHPは矩形形状をしており、外周部にI/O領域IORが形成されている。そして、I/O領域IORの内側にはコア領域CRが形成されている。I/O領域IORの内部には上述したように入出力回路やレベルシフタ回路が形成されるが、I/O領域IORの表面には信号パッドSPDが形成されている。信号パッドSPDは半導体チップCHPの外部から信号を入力する際の端子として機能し、かつ、半導体チップCHPの内部から信号を出力する際の端子としても機能するものである。信号パッドSPDは、I/O領域IORに形成されている入出力回路などを経由してコア領域CRに形成されている内部回路に接続されている。さらに、I/O領域IORには、図示していないが、I/O領域IORで使用するVCC電源(3.3V)を供給するパッドも形成されている。I/O領域IORに形成される入出力回路などは、MISFETを用いて形成されるが、VCC電源(3.3V)を使用する素子であるため、入出力回路などを構成するMISFETのゲート絶縁膜は、後述するVDD電源(1.2V)を使用するMISFETのゲート絶縁膜に比べて膜厚が厚くなっている。このようにゲート絶縁膜の膜厚が厚いMISFETを厚膜MISFETと呼ぶことにする。
I/O領域IORの内側に形成されているコア領域CRには、図1に示すように演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IF、遮断外回路SGC、システムコントローラSYSC、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5およびアナログ回路Alg1、Alg2などが形成されている。これらの機能ブロックを図4では、機能ブロックA〜機能ブロックFとして示している。すなわち、図4に示す機能ブロックA〜機能ブロックFは、コア領域を独立に分割するように形成されており、上述した内部回路が形成されている。機能ブロックA〜機能ブロックFを構成する内部回路は、VDD電源(1.2V)を使用するMISFETから構成されているため、I/O領域IORの入出力回路で使用される厚膜MISFETに比べて、ゲート絶縁膜の膜厚が薄くなっている。このように、ゲート絶縁膜の薄いMISFETを薄膜MISFETと呼ぶことにする。
機能ブロックA〜機能ブロックFの境界には、例えば、複数の電源スイッチSWからなる電源スイッチ列SWLが形成されている。この電源スイッチ列SWLを構成する個々の電源スイッチSWをオン/オフすることにより、図2および図3に示すように、個々の機能ブロックA〜機能ブロックFに基準電位を供給したり遮断したりすることができるようになっている。つまり、電源スイッチSWは、機能ブロックA〜機能ブロックFをそれぞれ独立に動作状態や休止状態にすることができるように設けられているものである。この電源SWは、例えば、n型MISFETから形成されており、特に、厚膜MISFETから形成することが望ましい。厚膜MISFETによれば、ゲート絶縁膜が厚いので、ゲート絶縁膜を流れるリーク電流を低減することができるからである。つまり、電源SWをオフしている際に流れるリーク電流を低減することができ、半導体チップCHP全体の消費電力の低減に有効であるからである。なお、コア領域CRには電源スイッチSWによって基準電位の供給や遮断を行なわずに常に動作状態にある機能ブロックも存在するが、以下に示す記載では、図面上、常に動作状態にある機能ブロックは省略し、電源スイッチSWによって基準電位の供給や遮断を行なう機能ブロックだけを図示することにする。
さらに、コア領域CRの表面には電源パッドVDDPDと基準パッドVSSPDが形成されている。このようにコア領域CRの表面に電源パッドVDDPDおよび基準パッドVSSPDを設けている点に特徴の1つがある。電源パッドVDDPDとはVDD電位(1.2V)をコア領域CR内の機能ブロックA〜機能ブロックFに供給するパッドであり、基準パッドVSSPDとは基準電位をコア領域CR内の機能ブロックA〜機能ブロックFに供給するパッドである。
ここで、SOCを構成する半導体チップCHPに電源電位や基準電位を供給する一般的な方法としては、外部から供給される電源電位や基準電位を半導体チップCHPに設けられた電源パッドVDDPDあるいは基準パッドVSSPDを介してコア領域CRに供給することがあげられる。
発明が解決しようとする課題で説明しているように、電源パッドVDDPDおよび基準パッドVSSPDをI/O領域IORに配置すると、例えば、I/O領域IORに配置した基準パッドVSSPDとコア領域CRの中心部に位置する機能ブロックDとを接続する配線が長くなり、配線抵抗が増加するのである。配線抵抗が増加すると、基準電位を供給する際に生じる電圧降下が大きくなり、半導体装置の信頼性低下を招くことになる。
そこで、本実施の形態1では、コア領域CRに基準パッドVSSPDを配置するように構成している。これにより、図4に示すように、コア領域の中心部に位置する機能ブロックDに基準電位を供給するには、機能ブロックD上に設けられた基準パッドVSSPDから電源スイッチSWを介して供給するように配線を形成すればよい。このときの配線の距離PQ(図4)は、I/O領域IORに基準パッドVSSPDを設けた図54の配線の距離PQ(図54)に比べて遥かに短くなることがわかる。
例えば、図5は、図4のP点とQ点間付近の断面を示す断面模式図である。図5に示すように、基準パッドVSSPDと機能ブロックDとは配線で接続されており、機能ブロックDの境界付近に電源スイッチSWが設けられている。基準パッドVSSPD(P点)から電源スイッチSWの上部(Q点)までを接続している配線の配線抵抗を抵抗R1とし、Q点から垂直方向に電源スイッチSWまでを接続している配線の配線抵抗を抵抗R2とする。さらに、電源スイッチSWから機能ブロックDの中心部までを接続している配線の配線抵抗を抵抗R1とする。すると、基準パッドVSSPDから機能ブロックDの中心位置までの配線抵抗は2×R1+R2となる。この配線抵抗(2×R1+R2)を図55に示す配線抵抗(R0+R1+R2)と比較してみる。R0がR1やR2に比べて遥かに大きくなることを考慮すると、本実施の形態1のように機能ブロックD上に基準パッドVSSPDを設ける構成では、電源スイッチSWを介した基準パッドVSSPDと機能ブロックDの内部との配線抵抗は小さくなることがわかる。したがって、基準パッドVSSPDと電源スイッチSWとの間の配線抵抗を小さくすることができるので、基準パッドVSSPDから基準電位を供給する際に生じる電圧降下を小さくすることができる。つまり、コア領域CRを複数の機能ブロックA〜機能ブロックFに分割し、分割した機能ブロックA〜機能ブロックFごとに電力供給および電力遮断することにより低電力化を実現できる半導体装置において、コア領域CRに形成されている回路を動作させる動作電圧の変動を小さくできるのである。
さらに、電源スイッチSWの配置と基準パッドVSSPDの配置との位置関係の詳細について説明する。図6は、図4の点線で囲んだ領域RAを拡大した図である。図6において、機能ブロックDは複数のセル列CLRから構成され、個々のセル列CLRの両端に電源スイッチSWが配置されている。そして、電源スイッチSWがセル列CLRの並んでいる方向に複数並べられて電源スイッチ列SWLが形成されている。図6において、例えば、セル列CLRには、電源配線VDD、配線VSSMおよび基準配線VSSが形成されている。そして、中央部に位置するセル列CLRの上部に基準パッドVSSPDが形成されている。この基準パッドVSSPDは、セル列CLRの両端に位置する電源スイッチ列SWLの中間に配置されている。このように基準パッドVSSPDを一対の電源スイッチ列SWLの中心(セル列CLRの中央)に配置する点が本実施の形態1の1つの特徴である。これにより、基準パッドVSSPDと機能ブロックD(セル列CLR)内に形成される論理素子との配置が左右対称となり配線抵抗のバランスが良くなる利点があるのである。
図7は、基準パッドVSSPDと電源スイッチSWとの位置関係を示す図(図6の断面方向の模式図)であり、図8は、図7の等価回路図である。図7に示す符号a〜fは図8に示す符号a〜fに対応している。図7および図8に示すように、基準パッドVSSPDと電源スイッチSWのソース端子が基準配線VSSを介して接続されており、電源スイッチSWのドレイン端子と配線VSSMとが接続されている。基準パッドVSSPDは機能ブロックDの両端に配置されている電源スイッチSWの中間に置かれている。このとき、基準パッドVSSPDから配線VSSMの中央(機能ブロックDの中心)までの距離はa点からf点に至る経路で示されている。このとき、a点からb点までの配線抵抗はRであり、b点からc点までの配線抵抗はRvia2である。また、d点からe点までの配線抵抗はRvia1であり、e点からf点までの配線抵抗はRとなる。したがって、基準パッドVSSPDと機能ブロックDの中心までの距離を示すa点〜f点までの配線抵抗は、Rtotal=2×R+Rvia1+Rvia2となる。
ここで、基準パッドVSSPDと機能ブロックDの中心までの配線抵抗Rtotalを具体的に計算すると、例えば、約40mΩとなる。いま、動作時の機能ブロックDにおいて、電源電位と基準電位との間に流れる電流を100mAとすると、機能ブロックDに基準電位を供給する際に生じる電圧降下は約4mVになる。電源パッドVDDPDと機能ブロックDの中心までの配線抵抗も、基準パッドVSSPDと機能ブロックDの中心までの配線抵抗Rtotalと同じとすると、機能ブロックDに電源電位を供給する際に生じる電圧降下も約4mVとなる。したがって、機能ブロックDにおいては、基準電位を供給する配線に基づく電圧降下(約4mV)と電源電位を供給する配線に基づく電圧降下(約4mV)が生じ、合わせて約8mVの電圧降下が生じることになる。電源電位と基準電位の差である電源電圧は約1.2Vであり、この約1.2Vの電源電圧でコア領域CRに形成されている回路が動作するようになっている。電源電圧の変動に対してある程度マージンが取られており、約1.2Vの電源電圧に対して±0.1Vが許容範囲となっている。このことから、本実施の形態1によれば、許容されるマージン(±0.1V)に対して電圧降下が約8mVであるので、電圧降下を許容範囲の8%に抑えることができることがわかる。つまり、発明が解決しようとする課題の欄で説明したように、基準パッドVSSPDをI/O領域IORに形成する場合は、基準パッドVSSPDと機能ブロックDの中心までの距離が長くなり配線抵抗が増加する。このため、例えば、基準電位を供給する配線に基づく電圧降下(約20mV)と電源電位を供給する配線に基づく電圧降下(約20mV)が生じ、合わせて約40mVの電圧降下が生じることになる。この場合、電圧降下が許容されるマージン(±0.1V)に対して40%も占めることになる。電圧変動は上述した現象以外でも発生するので、40%を占める電圧降下は問題となる。すなわち、電圧変動が許容範囲を超えてしまうと、例えば、機能ブロックDに形成されている回路の動作不良を招くことになり、半導体装置の信頼性が低下することになる。
これに対し、本実施の形態1では、機能ブロックD上に基準パッドVSSPDを設けているので、電源スイッチSWを介した基準パッドVSSPDと機能ブロックDの内部との配線抵抗は小さくなることがわかる。したがって、基準パッドVSSPDと電源スイッチSWとの間の配線抵抗を小さくすることができるので、基準パッドVSSPDから基準電位を供給する際に生じる電圧降下を小さくすることができる。上述したように、例えば、電圧降下を許容範囲の8%程度に抑えることができる。このため、電圧変動を充分に低減でき、例えば、機能ブロックDに形成されている回路の動作不良を回避して、半導体装置の信頼性を向上することができる。
また、基準パッドVSSPDを機能ブロックDの両端に配置されている電源スイッチSWの中間に配置することにより、基準パッドVSSPDと機能ブロックD(セル列CLR)内に形成される論理素子との配置が左右対称となり配線抵抗のバランスが良くなる利点がある。
さらに、基準パッドVSSPDは基準配線VSSに接続されており、基準配線VSSは電源スイッチSWを介して配線VSSMに接続されている。このとき、基準パッドVSSPDをコア領域CR内に形成することにより、基準パッドVSSPDと配線VSSMとの間の距離を短くすることができるので、電源スイッチSWをオンして配線VSSMに基準電位を供給する際、配線VSSMが基準電位に収束する時間を短縮することができ、機能ブロックを休止状態から動作状態に復帰させる時間を速くすることができる。
なお、本実施の形態1では、コア領域CRを分割する任意の機能ブロックを例にあげて
基準パッドVSSPDと電源スイッチSWとの位置関係について説明しているが、この任意の機能ブロックは、例えば、演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IF、遮断外回路SGC、システムコントローラSYSC、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5およびアナログ回路Alg1、Alg2などが形成されているそれぞれの機能ブロックを示しているものである。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチSWを配置する例について説明する。
図9は、本実施の形態2における半導体チップCHPを示す平面図である。図9は、前記実施の形態1における半導体チップCHPを示す図4とほぼ同様の構成をしているので、異なる点について説明する。図9に示すように、本実施の形態2における半導体チップCHPでは、コア領域CRに形成されている基準パッドVSSPDと電源パッドVDDPDの配置位置に特徴がある。つまり、前記実施の形態1では、図4に示すように、基準パッドVSSPDを機能ブロックの両端に配置されている電源スイッチSWの中間に配置していたが、本実施の形態2では、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを設けている。これにより、前記実施の形態1よりもさらに基準パッドVSSPDと機能ブロックとの配線距離を短くすることができる。
図10は、図9のP点およびQ点付近の断面を示す模式図である。図10に示すように、機能ブロックD〜機能ブロックFが形成されており、各機能ブロックD〜機能ブロックFの両端には電源スイッチSWが形成されている。例えば、図10に示すように、機能ブロックDの両端に形成されている電源スイッチSWの真上には基準パッドVSSPDが形成されている。基準パッドVSSPD(P点)から電源スイッチSWの上部(Q点)を介し、このQ点から垂直方向に電源スイッチSWまでを接続している配線の配線抵抗を抵抗R2とする。さらに、電源スイッチSWから機能ブロックDの中心部までを接続している配線の配線抵抗を抵抗R1とする。すると、基準パッドVSSPDから機能ブロックDの中心位置までの配線抵抗はR1+R2となる。この配線抵抗(R1+R2)を図5に示す配線抵抗(2×R1+R2)と比較してみる。本実施の形態2では、図10に示すように、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチSWを設けているため、図5に示す前記実施の形態1のように基準パッドVSSPD(P点)から電源スイッチSWの上部(Q点)までの配線抵抗R1が存在しない。このため、本実施の形態2では、この配線抵抗R1の分だけ配線抵抗をさらに低減することができる。したがって、基準パッドVSSPDと電源スイッチSWとの間の配線抵抗を前記実施の形態1よりもさらに小さくすることができるので、基準パッドVSSPDから基準電位を供給する際に生じる電圧降下をさらに小さくすることができる。このことから、電圧変動を充分に低減でき、例えば、機能ブロックに形成されている回路の動作不良を回避して、半導体装置の信頼性を向上することができる。
図11は、図9の点線で囲んだ領域RBを拡大した図である。図11において、機能ブロックDは複数のセル列CLRから構成され、個々のセル列CLRの両端に電源スイッチSWが配置されている。そして、電源スイッチSWがセル列CLRの並んでいる方向に複数並べられて電源スイッチ列SWLが形成されている。図11において、例えば、セル列CLRには、電源配線VDD、配線VSSMが形成されている。そして、電源スイッチ列SWL上に基準パッドVSSPDが形成されていることがわかる。また、電源パッドVDDPDは、セル列CLRの両端に位置する電源スイッチ列SWLの中間に配置されている。このように基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを配置し、かつ、電源パッドVDDPDをセル列CLRの両端に位置する電源スイッチ列SWLの中間に配置する点が本実施の形態2の特徴の1つである。
図12は、基準パッドVSSPDと電源スイッチSWとの位置関係を示す図(図11の断面方向の模式図)であり、図13は、図12の等価回路図である。図12に示す符号b〜f、h、iは図13に示す符号b〜f、h、iに対応している。図12および図13に示すように、基準パッドVSSPDと電源スイッチSWのソース端子が基準配線VSSを介して接続されており、電源スイッチSWのドレイン端子と配線VSSMとが接続されている。基準パッドVSSPDは機能ブロックDの両端に配置されている電源スイッチSWの真上に置かれている。このとき、基準パッドVSSPDから配線VSSMの中央(機能ブロックDの中心)までの距離はb点からf点に至る経路で示されている。このとき、b点からc点までの配線抵抗はRvia2である。また、d点からe点までの配線抵抗はRvia1であり、e点からf点までの配線抵抗はR1となる。したがって、基準パッドVSSPDと機能ブロックDの中心までの距離を示すb点〜f点までの配線抵抗は、Rtotal=R1+Rvia1+Rvia2となる。
ここで、図7および図8に示す前記実施の形態1と比較すると、前記実施の形態1では、a点からb点に至る配線の配線抵抗Rが存在するが、本実施の形態2では、図12および図13に示すように、基準パッドVSSPDが電源スイッチSWの真上に存在するので、a点からb点に至る配線自体が存在しない。このことから、本実施の形態2では、a点からb点に至る配線の配線抵抗Rの分だけ配線抵抗を低減できる。つまり、前記実施の形態1よりもさらに、基準パッドVSSPDと機能ブロックDの中心との間の配線抵抗を低減することができる。そして、電源パッドVDDPDをセル列CLRの両端に位置する電源スイッチ列SWLの中間に配置しているので、基準パッドVSSPDと機能ブロックD(セル列CLR)内に形成される論理素子との配置が左右対称となり配線抵抗のバランスが良くなる効果が得られる。
このように本実施の形態2では、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを設けることにより、基準パッドVSSPDと機能ブロックとを結ぶ配線の配線抵抗を小さくすることができる点に特徴の1つがある。したがって、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを設けることが望ましいが、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLの平面的位置がずれる場合であっても本実施の形態2と同様の効果が得られることがある。例えば、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間に平面的な重なり領域が存在する場合、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLを結ぶ配線はこの重なり領域を接続するように形成することができる。これにより、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLが存在する場合と同様の配線を形成することができ、本実施の形態2と同様の効果を得ることができるのである。
さらに、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間に平面的な重なり領域が存在しない場合であっても、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの距離が所定値以下である場合には本実施の形態2と同様の効果を得ることができる。このことについて説明する。
図14は、コア領域の一部を示す上面図である。図14において、機能ブロックC〜機能ブロックEが形成されており、各機能ブロックC〜機能ブロックEの両端には複数の電源スイッチSWからなる電源スイッチ列SWLが形成されている。電源スイッチ列SWLの真上には複数の基準パッドVSSPDが形成されており、一対の電源スイッチ列SWLの中間には複数の電源パッドVDDPDが形成されている。
横方向に形成された複数の電源パッドVDDPDは、配線DL10によって互いに接続されており、縦方向に形成された複数の電源パッドVDDPDは、配線DL9によって互いに接続されている。配線DL10は電源パッドVDDPDと同層に形成された最上層の配線であり、例えば、アルミニウム配線より構成されている。配線DL9は配線DL10の下層に形成された配線であり、例えば、銅配線より構成されている。
同様に、横方向に形成された複数の基準パッドVSSPDは、配線SL10によって互いに接続されており、縦方向に形成された複数の基準パッドVSSPDは、配線SL9によって互いに接続されている。配線SL10は基準パッドVSSPDと同層に形成された最上層の配線であり、例えば、アルミニウム配線より構成されている。配線SL9は配線SL10の下層に形成された配線であり、例えば、銅配線より構成されている。配線DL10、DL9および配線SL10、SL9は、幹線となる配線であり電源ネットを構成している。そして、配線DL10、DL9および配線SL10、SL9はメタル層として形成され、膜厚も厚く、かつ、幅も広い低抵抗な配線として形成されている。
ここで、図14に示すように、最も近い2つの基準パッドVSSPD間の距離をXとすると、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間の距離がX/4以下である場合には、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを配置する場合と同様の効果を得ることができることを説明する。
基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間の距離がX/4以下である場合の一例を図15に示す。図15に示すように、縦方向に形成されている複数の基準パッドVSSPDは基準パッドVSSPDの真下に形成されている配線SL9で接続されている。このとき、電源スイッチ列SWLは基準パッドVSSPDの真下に形成されていないが、電源スイッチ列SWLと配線SL9とは平面的に接触する領域を有している。電源スイッチ列SWLは後述するように半導体基板の最下層のMISFETとして形成されており、このMISFET上に形成された多層配線によって最上層の基準パッドVSSPDに接続されている。つまり、図15において、電源スイッチ列SWLは多層配線に接続されており、多層配線の一部を構成する配線SL9を介して基準パッドVSSPDに接続する。したがって、基準パッドVSSPDは真下に形成されている配線SL9と接続し、この配線SL9と平面的に接触している電源スイッチ列SWLとを接続することにより、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、電源スイッチ列SWLと配線SL9の接続は、平面的に接触していることから、電源スイッチ列SWLが配線SL9の真下にある場合と同等の配線で接続することができ、かつ、配線SL9の真上に基準パッドVSSPDがあることから、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合と同様に配線抵抗を低減することができるのである。
次に、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間の距離がX/4以下である場合の他の一例を図16に示す。図16に示すように、基準パッドVSSPDと平面的に接触するように配線SL9が形成されており、この配線SL9と平面的に接触するように電源スイッチ列SWLが形成されている。しかし、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとは平面的に接触する領域を有していない。したがって、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLを接続する場合、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLがある場合に比べて、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLを接続する配線の長さが長くなり配線抵抗が増加して本実施の形態2と同様の効果を得ることができないと考えられる。
しかし、図16に示す場合では、基準パッドVSSPDと配線SL9が平面的に接触しており、かつ、配線SL9と電源スイッチ列SWLが平面的に接触している。このため、まず、電源スイッチ列SWLと配線SL9の接続は、平面的に接触していることから、電源スイッチ列SWLが配線SL9の真下にある場合と同等の配線で接続することができる。そして、基準パッドVSSPDと配線SL9の接続は、平面的に接触していることから、配線SL9が基準パッドVSSPDの真下にある場合と同等の配線で接続することができる。このことから、図16に示す場合であっても、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合と同様に配線抵抗を低減することができるのである。図16に示すように、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDと接触する領域を有していなくても、基準パッドVSSPDと平面的に接触する領域を有している配線SL9に電源スイッチ列SWLが平面的に接触するような場合には、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合と同様に配線抵抗を低減することができる。配線SL9は、膜厚も厚く、かつ、幅の広い低抵抗な幹線として機能することから、基準パッドVSSPDと平面的に接触することが前提となっている。このことから、配線SL9と平面的に接触するように電源スイッチ列SWLを配置する場合には、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合と同様に配線抵抗を低減することができる。このように基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間の距離がX/4以下である場合には、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合と同様に配線抵抗を低減することができることがわかる。
続いて、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間の距離がX/4以上である場合の例を図17に示す。図17に示すように、基準パッドVSSPDと平面的に接触するように配線SL9が形成されている一方、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDおよび配線SL9のいずれとも平面的に接触する領域を有していない。このため、図17に示すように、電源スイッチ列SWLと配線SL9との接続には、下層配線である配線HLを用いる必要がある。下層配線である配線HLは、上層配線である配線SL9などに比べて膜厚が薄く、かつ、幅が狭いので高抵抗である。したがって、電源スイッチ列SWLと基準パッドVSSPDとの接続する配線の配線抵抗は、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合の配線抵抗に比べて増加することになる。つまり、図17に示す場合では、本実施の形態2と同様の効果を得ることができない。以上より、図15〜図17に示すような構造を想定して、本発明者らは電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合と同程度の配線抵抗低減を図ることができる条件を検討した。すなわち、電源スイッチ列SWLと基準パッドVSSPDとの位置関係を考察した結果、本発明者らは、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間の距離がX/4以下である場合に、電源スイッチ列SWLが基準パッドVSSPDの真下に形成されている場合と同程度の配線抵抗低減を図ることができることを見出したのである。X/4という値は単なる設計事項ではなく、図15〜図17に示す構造を想定して配線レイアウト的に見出したものであり、本実施の形態2と同等の効果を奏する範囲を明確に規定する特徴的な数値である。
なお、図14では、基準パッドVSSPDの位置が電源スイッチ列SWLの位置に対してずれているように記載しているが、実際には、基準パッドVSSPDの位置決め自由度よりも電源スイッチ列SWLの位置決め自由度の方が大きい。基準パッドVSSPDは半導体チップCHPを実装基板に実装する関係で間隔などが規定されるからである。したがって、基準パッドVSSPDの形成位置に対して電源スイッチ列SWLの位置がずれるというほうが実情に即しているが、便宜上、図14では、電源スイッチ列SWLに対して基準パッドVSSPDがずれているように記載している。
図14を用いて電源スイッチ列SWLと基準パッドVSSPDとの平面的な位置関係について説明したが、次に、電源スイッチ列SWLを構成する電源スイッチSWと基準パッドVSSPDとの断面構造について説明する。
図18は、半導体チップのコア領域の一部を示す断面模式図である。図18に示すように、機能ブロックAの領域と機能ブロックBの領域が形成されており、機能ブロックAおよび機能ブロックBには薄膜MISFETよりなるコアデバイスが形成されている。コアデバイスは半導体基板上に形成されている。機能ブロックAと機能ブロックBの境界には、電源スイッチSW1および電源スイッチSW2が形成されている。電源スイッチSW1および電源スイッチSW2も半導体基板上に形成されており、例えば、厚膜MISFETから構成されている。電源スイッチSW1は、機能ブロックAの動作状態と休止状態とを切り替えるものであり、電源スイッチSW2は機能ブロックBの動作状態と休止状態とを切り替えるものである。
機能ブロックAまたは機能ブロックBに形成されているコアデバイス上には多層配線が形成されており、この多層配線の最上層に配線VSSM1または配線VSSM2が配置されている。電源スイッチSW1または電源スイッチSW2上にも多層配線が形成されている。電源スイッチSW1のドレイン領域に接続されている多層配線は配線VSSM1と接続されており、電源スイッチSW2のドレイン領域に接続されている多層配線は配線VSSM2と接続されている。さらに、電源スイッチSW1のソース領域に接続されている多層配線(配線SL1〜配線SL9よりなる基準配線VSS)は最上層で基準パッドVSSPDに接続されている。同様に、電源スイッチSW2のソース領域に接続されている多層配線(配線SL1〜配線SL9よりなる基準配線VSS)も最上層で基準パッドVSSPDに接続されている。
次に、電源スイッチSWに接続されている多層配線の詳細について図19を用いて説明する。図19に示すように、半導体基板PSubには厚膜MISFETからなる電源スイッチSWが形成されており、この電源スイッチSW上に多層配線が形成されている。多層配線は配線SL1〜配線SL9を積層した構成をしており、配線SL9上に基準パッドVSSPDが形成されている。また、基準パッドVSSPDと同層に配線SL10が形成されている。配線SL1〜配線SL9は、例えば、銅配線から形成されており、配線SL10は、アルミニウム配線から形成されている。下層に形成されている配線SL1から上層に形成されている配線SL9になるにしたがって、配線の膜厚が厚くなり、かつ、配線幅が大きくなる。すなわち、第1層の配線SL1の膜厚が最も薄く、かつ、配線幅も小さい。配線SL2〜配線SL5までをファイン配線FLと呼び、配線SL6および配線SL7をセミグローバル配線SGLと呼ぶ。そして、配線SL8および配線SL9をグローバル配線GLと呼ぶ。基準パッドVSSPDの下層に形成されている配線SL9は、膜厚も厚く、かつ、配線幅も太くなっており、基準電位を供給する幹線となる配線である。
なお、基準パッドVSSPD上にはバンプ電極(突起電極)が形成される場合や基準パッドVSSPD上にいわゆる再配線を形成して基準パッドVSSPDとは別の場所にバンプ電極が形成される場合もある。
次に、電源スイッチSWの平面的な構成について図20を用いて説明する。図20は主に電源スイッチSWを示す平面図である。図20に示すように、矩形形状の拡散層が形成されており、この拡散層の一部がソース領域SRおよびドレイン領域DRとなる。ソース領域SRとドレイン領域DRの間にはゲート絶縁膜(図示せず)を介してゲート電極Gが形成されている。このソース領域SR、ドレイン領域DRおよびゲート電極GよりなるMISFETが電源スイッチSWを構成している。この電源スイッチSWが拡散層の所定方向に沿って複数形成されており、電源スイッチ列を形成している。
電源スイッチSWのソース領域SRにはプラグを介して基準配線VSSが接続されており、電源スイッチSWのドレイン領域DRにはプラグを介して配線VSSMが接続されている。配線VSSMは機能ブロック内に形成されているセル列CLRに延在している。このように構成された電源スイッチSWをオン/オフ制御することにより、基準電位を供給する基準配線VSSと配線VSSMとの接続および切断が行なわれる。電源スイッチSWがオンしている場合には、基準配線VSSと配線VSSMが電気的に接続され、配線VSSMを介してセル列CLRに基準電位が供給される。一方、電源スイッチSWがオフしている場合には、基準配線VSSと配線VSSMが電気的に切断され、セル列CLRに基準電位が供給されないようになっている。
図21は、図20のA−A線で切断した断面を示す断面模式図である。図21に示すように、半導体基板に形成されたp型ウェルPWL内にはソース領域SRとドレイン領域DRが交互に形成されており、ソース領域SRとドレイン領域DRの間にはゲート電極Gが形成されている。ソース領域SR,ドレイン領域DRおよびゲート電極Gを構成要素とする電源スイッチが複数並んで形成されていることがわかる。
ここで、図14で説明したように、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間の距離について説明したが、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの間の距離の定義について説明する。図20に示すように、電源スイッチSWが複数並んでいる方向を所定方向(Z方向)とする。すなわち、電源スイッチ列の延在する方向を所定方向とする。そして、拡散層の所定方向と交差する方向の幅をYとすると、拡散層の中心線は、幅Yを2等分に分割する位置(Y/2の位置)を通って所定方向に延在する。この拡散層の中心線を電源スイッチ列の中心線と定義する。このとき、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列との間の距離(図4や図9に示すPQ間の距離、あるいは、図14に示すX/4)を基準パッドVSSPDの中心線と電源スイッチ列の中心線との間の距離とする。これにより、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列との距離が明確に定義されることになる。
なお、本実施の形態2では、コア領域CRを分割する任意の機能ブロックを例にあげて
基準パッドVSSPDと電源スイッチSWとの位置関係について説明しているが、この任意の機能ブロックは、例えば、演算部CPU、メモリRAM、プロセッサDSP、インターフェース回路IF、遮断外回路SGC、システムコントローラSYSC、電源スイッチコントローラSWC1〜SWC5およびアナログ回路Alg1、Alg2などが形成されているそれぞれの機能ブロックを示しているものである。
(実施の形態3)
前記実施の形態1および前記実施の形態2では、コア領域CR上に基準パッドVSSPDを配置する例について説明したが、本実施の形態3では、コア領域CR上だけでなくI/O領域IOR上にも基準パッドVSSPDを配置する例について説明する。
図22は、本実施の形態3における半導体チップCHPのレイアウト構成を示す平面図である。図22は、前記実施の形態1における半導体チップCHPのレイアウト構成を示した図4とほぼ同様の構成をしている。図22では、前記実施の形態1と同様に、コア領域CRに基準パッドVSSPD1が形成され、この基準パッドVSSPD1が機能ブロックA〜機能ブロックF上に形成されている。具体的には、各機能ブロックA〜機能ブロックFの境界付近(両端)に形成されている一対の電源スイッチ列SWLの中間に基準パッドVSSPD1が配置されている。そして、この基準パッドVSSPD1が電源スイッチSWを介して各機能ブロックA〜機能ブロックF内に配置されている配線(図22では示されていない配線VSSM)に接続されている。このように本実施の形態3においても、基準パッドVSSPD1をコア領域CR内に配置することにより、基準パッドVSSPD1と電源スイッチSWとの距離を短くすることができるので、配線の抵抗を低減することができ、基準パッドVSSPD1から各機能ブロックA〜機能ブロックF内に供給する基準電位の電圧変動が少なくなる利点を得ることができる。そして、本実施の形態3では、図22に示すように、I/O領域IORにも基準パッドVSSPD2が形成されている。
図23は、基準パッドVSSPD1および基準パッドVSSPD2と電源スイッチSWとの位置関係を示す図(図22の断面方向の模式図)であり、図24は、図23の等価回路図である。図23に示す符号a〜gは図24に示す符号a〜gに対応している。図23および図24に示すように、基準パッドVSSPD1と電源スイッチSWのソース端子が基準配線VSSを介して接続されており、電源スイッチSWのドレイン端子と配線VSSMとが接続されている。基準パッドVSSPD1は機能ブロックDの両端に配置されている電源スイッチSWの中間に置かれている。このとき、基準パッドVSSPD1から配線VSSMの中央(機能ブロックDの中心)までの距離はa点からf点に至る経路で示されている。このとき、a点からb点までの配線抵抗はRであり、b点からc点までの配線抵抗はRvia2である。また、d点からe点までの配線抵抗はRvia1であり、e点からf点までの配線抵抗はRとなる。したがって、基準パッドVSSPD1と機能ブロックDの中心までの距離を示すa点〜f点までの配線抵抗は、Rtotal=2×R+Rvia1+Rvia2となる。さらに、本実施の形態3では、基準パッドVSSPD2が形成されており、この基準パッドVSSPD2と基準パッドVSSPD1が基準配線VSSで電気的に接続されている。したがって、基準パッドVSSPD2も電源スイッチSWを介して機能ブロックDの内部に形成されている配線VSSMと接続されている(g点〜f点)。
ここで、本実施の形態3では、コア領域CR内に基準パッドVSSPD1を設けるだけでなく、コア領域CRの外側に位置するI/O領域IORにも基準パッドVSSPD2を設けている点に特徴の1つがある。前記実施の形態1と同様にI/O領域IORではなくコア領域CR内に基準パッドVSSPD1を設けることにより、本発明の効果が得られるので、さらに、I/O領域IORに基準パッドVSSPD2を設ける必要はないように思われる。しかし、基準パッドVSSPD2をI/O領域IORにも設ける利点がある。この利点について説明する。半導体チップCHPの製造工程の中には、電気的特性試験を行なう工程が存在する。この電気的特性試験は、半導体チップCHPに形成された素子の電気的特性が正常であるかを検査するものであり、半導体チップCHPに形成されたパッドにプローブ針を接触させて所定の信号を印加することにより行なわれる。
従来の半導体チップでは、パッドが半導体チップの外周部にあるI/O領域に形成されているため、カンチレバー方式のプローブ針をパッドに接触させて検査していた。ところが、前記実施の形態1および前記実施の形態2のように、パッドの一部である基準パッドVSSPDをコア領域CR内に配置する場合には、カンチレバー方式のプローブ針を使用することができず、他の方式のプローブ針を使用して電気的特性検査を実施する必要がある。カンチレバー方式のプローブ針は一般的に使用されていることから、コストが安い利点があり、例えば、垂直接触型のプローブ針を使用するとコストが上昇する。したがって、コスト削減の観点から、電気的特性検査では、カンチレバー方式のプローブ針を使用することが望ましい。このカンチレバー方式のプローブ針を使用するには、パッドを半導体チップCHPの外周領域(I/O領域IOR)に設ける必要がある。
そこで、本実施の形態3では、まず、コア領域CR内に基準パッドVSSPD1を設け、この基準パッドVSSPD1と電源スイッチSWとを接続することにより、前記実施の形態1と同様に配線抵抗を低減する効果を確保している。そして、本実施の形態3では、さらに、基準パッドVSSPD1と電気的に接続する基準パッドVSSPD2をI/O領域IORに配置することにより、この基準パッドVSSPD2を使用して電気的特性検査を実施することができる。すなわち、電気的特性検査では、カンチレバー方式のプローブ針を使用することができるので、コスト低減を図ることができる。
図25は、本実施の形態3の他の例を示す図である。図25には、半導体チップCHPのレイアウト構成が平面的に示されている。図25は前記実施の形態2に対応するものであり、前記実施の形態2(図9参照)と同様に、コア領域CRに形成された基準パッドVSSPD1が電源スイッチ列SWLの真上に形成されている。図25においては、さらに、I/O領域IORにも基準パッドVSSPD2が形成されている。
図26は、基準パッドVSSPD1および基準パッドVSSPD2と電源スイッチSWとの位置関係を示す図(図25の断面方向の模式図)であり、図27は、図26の等価回路図である。図26に示す符号b〜iは図27に示す符号b〜iに対応している。図26および図27は、前記実施の形態2で説明している図12および図13とほぼ同様である。異なる点は、本実施の形態3においては、基準パッドVSSPD2が形成されており、この基準パッドVSSPD2と基準パッドVSSPD1が配線VSSで電気的に接続されている点である。この基準パッドVSSPD2も電源スイッチSWを介して機能ブロックDの内部に形成されている配線VSSMと接続されている(g点〜f点)。
この場合も上述したように、コア領域CR内に基準パッドVSSPD1を設け、この基準パッドVSSPD1を電源スイッチ列SWLの真上に配置して接続することにより、前記実施の形態2と同様に前記実施の形態1よりもさらに配線抵抗を低減する効果を確保することができる。そして、本実施の形態3では、さらに、基準パッドVSSPD1と電気的に接続する基準パッドVSSPD2をI/O領域IORに配置することにより、この基準パッドVSSPD2を使用して電気的特性検査を実施することができる。すなわち、電気的特性検査では、カンチレバー方式のプローブ針を使用することができるので、コスト低減を図ることができる効果が得られる。
なお、本実施の形態3では、コア領域CRに基準パッドVSSPD1を配置するとともに、I/O領域IORにも基準パッドVSSPD2を配置し、この基準パッドVSSPD2も電源スイッチSWに接続するように構成している。同様に、コア領域CRに電源パッドVDDPD1を配置するとともに、I/O領域IORにも電源パッドVDDPD2を配置し、この電源パッドVDDPD2も電源スイッチSWに接続することができる。このように構成することにより、I/O領域IORに基準パッドVSSPD2と電源パッドVDDPD2を配置することができるので、電気的特性検査では、カンチレバー方式のプローブ針を使用することができる。このため、コスト低減を図ることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、前記実施の形態2の変形例について説明する。すなわち、前記実施の形態2では、基準パッドVSSPDを電源スイッチ列SWLの真上に配置するレイアウト構成を採用しているが、基準パッドVSSPDの形成間隔と機能ブロックA〜機能ブロックFの分離態様によっては、コア領域CRのすべての領域で基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを配置することができない自体も想定される。本実施の形態4では、コア領域CRのすべての領域で基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを配置することができない場合のレイアウト構成について説明する。
図28は、本実施の形態4における半導体チップCHPのレイアウト構成を示す平面図である。図28に示すように、コア領域CRは機能ブロックごとに分割されている。このとき、機能ブロックの両端ごとに一対の電源スイッチ列SWLが形成されている。さらに、コア領域CR上には基準パッドVSSPDおよび電源パッドVDDPDが所定の間隔で規則的に配置されている。
本実施の形態4における半導体チップCHPでも、基本的に基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLが配置されるようなレイアウト構成をしている。しかし、基準パッドVSSPDの形成間隔と機能ブロックA〜機能ブロックFの分離態様によっては、コア領域CRのすべての領域で基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを配置することができない自体も想定される。例えば、機能ブロックB内の丸で囲んでいる領域αでは、基準パッドVSSPDの規則的な配置を考慮すると、領域αには基準パッドVSSPDが形成されるはずである。しかし、領域αは機能ブロックBの両端ではなく内部にあるため、電源スイッチ列SWLが配置されていない。したがって、領域αに基準パッドVSSPDを配置しても、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLが配置されることにはならない。そこで、領域αには基準パッドVSSPDを形成せずに、例えば、信号パッドSPDを形成することができる。逆に、機能ブロックF−1および機能ブロックF−2のように所定の機能を有する機能ブロックの両端以外の領域にも電源スイッチ列SWLを設けて、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを配置するように構成することもできる。つまり、同一で分ける必要のない機能ブロックの両端以外の領域に電源スイッチ列SWLを設けて、例えば、機能ブロックF−1および機能ブロックF−2のように分割し、機能ブロックF−1と機能ブロックF−2を分割している電源スイッチ列SWLの真上に基準パッドVSSPDが配置されるように調整することもできる。さらに、領域βのように電源スイッチ列SWL上には基準パッドVSSPDを配置するが、レイアウトの関係から電源パッドVDDPDを配置するように調整することもできる。また、特に、コア領域CRの周辺部では、基準パッドVSSPDの形成間隔と機能ブロックA〜機能ブロックFの分離態様の関係から、基準パッドVSSPDの真下に電源スイッチ列SWLを配置することができずにずれることがある。例えば、領域γでは、電源スイッチ列SWLの真上に基準パッドVSSPDが形成されていない。しかし、領域γのように基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLが平面的に重なるように配置することによって、前記実施の形態2でも述べたように、基準パッドVSSPDを電源スイッチ列SWLの真上に配置する場合と同等の効果を得ることができる。さらに、前記実施の形態2でも述べたように、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLが平面的に接触しないほどずれる場合であっても、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLが所定の距離以になるように配置することにより、基準パッドVSSPDを電源スイッチ列SWLの真上に配置する場合と同等の効果を確保できる。このように本実施の形態4によれば、前記実施の形態2の効果を低減させることなく、基準パッドVSSPDの形成間隔と機能ブロックA〜機能ブロックFの分離態様を考慮したレイアウト構成を実現することができる。
図29は、本実施の形態4の他の一例を示す図である。図29において、コア領域CRの端部では、電源スイッチ列SWLの真上に基準パッドVSSPDが配置されていない。この場合、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとを接続せずに、I/O領域IORに基準パッドVSSPDを形成して、このI/O領域IORに形成されている基準パッドVSSPDとコア領域CRの端部に形成されている電源スイッチ列SWLとを接続するように構成してもよい。コア領域CRの端部に形成されている電源スイッチ列SWLとI/O領域IORとの間の距離は近いため、配線抵抗の増加はそれほど問題とならないからである。
(実施の形態5)
本実施の形態5では、前記実施の形態2の変形例であって、静電気放電によるサージ耐圧を向上できる技術について説明する。
基準パッドをI/O領域に設ける従来の構成では、基準パッドに静電気放電によるサージ電圧が印加された場合、このサージ電圧から内部素子を保護する機能が設けられている。すなわち、基準パッドにサージ電圧から内部回路を保護する保護素子としてダイオードが接続されている。このダイオードはI/O領域に形成されている。これに対し、上述した前記実施の形態2では、コア領域CRに基準パッドVSSPDを設け、基準パッドVSSPDの真下に形成されている電源スイッチSWと基準パッドVSSPDを接続している。電源スイッチSWは、配線VSSMと接続されており、配線VSSMと電源配線VDDとの間に内部回路(論理回路)が形成されている。このとき、配線VSSMと電源配線VDDとの間にダイオードが設けられておらず、サージ耐圧が考慮されていない。
そこで、本実施の形態5では、前記実施の形態2と同様の構成をとりながら、コア領域CR内にサージ耐圧用のダイオードを設けることを特徴の1つとしている。つまり、基準パッドVSSPDを電源スイッチ列SWLの真上に配置しながら、コア領域CR内にダイオードを形成している。
図30は、本実施の形態5における半導体チップのコア領域の一部を示す平面図である。図30において、コア領域には、機能ブロックAおよび機能ブロックBが隣接して形成されており、機能ブロックAの両端には電源スイッチ列SWL1が設けられている。同様に、機能ブロックBの両端には電源スイッチ列SWL2が設けられている。そして、電源スイッチ列SWL1、SWL2の真上に基準パッドVSSPDが形成されている。また、機能ブロックAにおいては、一対の電源スイッチ列SWL1の中間に電源パッドVDDPDが形成され、機能ブロックBにおいては、一対の電源スイッチ列SWL2の中間に電源パッドVDDPDが形成されている。ここで、本実施の形態5の特徴の1つは、電源スイッチ列SWL1、SWL2に並んで並行するようにダイオードDE(ダイオード列)が形成されている点である。
図31は、図30のA−A線で切断した断面を示す断面模式図である。図31において、半導体基板PSubには、p型ウェルPWLとn型ウェルNWLが形成されている。p型ウェルPWLには、n型不純物が導入されたソース領域SRとドレイン領域DRが形成され、ソース領域SRとドレイン領域DRの間の半導体基板PSub上には、ゲート絶縁膜(図示せず)を介してゲート電極Gが形成されている。このソース領域SR、ドレイン領域DRおよびゲート電極Gより構成されるMISFETが電源スイッチSW1および電源スイッチSW2になっている。このように電源スイッチSW1、SW2が形成されているp型ウェルPWLに隣接してn型ウェルNWLが形成されており、このn型ウェルNWL内に、p型不純物を導入したp型半導体領域Pとn型不純物を導入したn型半導体領域Nが形成されている。このp型半導体領域Pとn型半導体領域NでダイオードDEが形成されている。
次に、MISFETから構成されている電源スイッチSW1、SW2と、サージ耐圧用の保護素子であるダイオードDEとの接続関係について説明する。図32は、電源スイッチSW1、SW2とダイオードDEとの接続関係を含む回路図である。図32に示すように、複数の基準パッドVSSPDは基準配線VSSで接続されている(点線)。そして、基準パッドVSSPDと配線VSSM1との間に電源スイッチSW1が接続されている。電源スイッチSW1を構成するMISFETのソース端子が基準パッドVSSPDに接続され、MISFETのドレイン端子が配線VSSM1に接続されている。配線VSSM1と電源パッドVDDPDとの間には、内部回路(論理回路)が形成されており、さらに、配線VSSM1と電源パッドVDDPDとの間にダイオードDEが接続されている。同様に、基準パッドVSSPDと配線VSSM2との間に電源スイッチSW2が接続されている。電源スイッチSW2を構成するMISFETのソース端子が基準パッドVSSPDに接続され、MISFETのドレイン端子が配線VSSM2に接続されている。配線VSSM2と電源パッドVDDPDとの間には、内部回路(論理回路)が形成されており、さらに、配線VSSM2と電源パッドVDDPDとの間にダイオードDEが接続されている。これにより、配線VSSM1または配線VSSM2と電源パッドVDDPDとの間に接続されている内部回路をダイオードDEによって静電気放電によるサージ電圧から保護することができる。
以上より、本実施の形態5によれば、コア領域CRに基準パッドVSSPDを設ける構成においても、さらにコア領域CRにダイオードDEを形成することができる。このため、前記実施の形態2と同様に、配線抵抗を低減して電圧変動を抑制できる効果が得られるとともに、静電気放電によるサージ電圧から充分に内部回路を保護することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、電源スイッチを階層化する例について説明する。図33は、機能ブロック内に配置される階層化された電源スイッチの接続関係を示す模式図である。図33において、基準配線VSSとグローバル配線GVSSMとの間にグローバル電源スイッチGSWが接続されており、グローバル配線GVSSMとローカル配線LVSSMとの間にローカル電源スイッチLSWが接続されている。図33には図示されていないが、ローカル配線LVSSMと電源配線VDD(図示せず)との間に内部回路(論理回路)が形成されている。なお、基準配線VSSに基準パッドVSSPD(図示せず)が接続され、電源配線VDD(図示せず)に電源パッドVDDPD(図示せず)が接続されている。
このように接続されたグローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWによれば、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWとを同時にオンさせることにより基準電位を基準パッドVSSPD(図示せず)からローカル配線LVSSMに供給することができ、機能ブロック内の内部回路が動作状態になる。一方、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWのいずれか一方をオフすることにより、ローカル配線LVSSMへの基準電位の供給を停止することができる。つまり、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWのいずれか一方をオフすることにより、機能ブロック内の内部回路を休止状態にすることができる。
ここで、例えば、ローカル電源スイッチLSWは、内部回路と同様に薄膜MISFETで形成されており、グローバル電源スイッチGSWは、厚膜MISFETで形成されている。これにより、基準電位の供給および停止を2種類の方法で制御することができる。例えば、厚膜MISFETで形成されているグローバル電源スイッチGSWで基準電位の供給および停止を制御する場合には、機能ブロックが休止状態になっているときのリーク電流を低減することができる。これは、厚膜MISFETではゲート絶縁膜が厚くなっており、ゲート絶縁膜を流れるリーク電流を低減することができるからである。つまり、グローバル電源スイッチGSWで基準電位の供給および停止を制御する場合には、消費電力を低減することができる。
一方、薄膜MISFETで形成されているローカル電源スイッチLSWで基準電位の供給および停止を制御する場合には、ローカル電源スイッチLSWが高速に動作するため、機能ブロックにおける動作状態と休止状態との切り換えを高速に行なうことができる。このように、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWを設けることにより、機能ブロックにおける動作状態と休止状態の切り換えをきめ細やかに制御することができる。
次に、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWのレイアウト配置について説明する。図34は、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWのレイアウト配置の一例を示す図である。図34に示すように、機能ブロックAを構成する複数のセル列CLRの両端に隣接して並行するようにグローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)とローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)とを配置することができる。そして、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWの真上に基準パッドVSSPDが配置されている。これにより、前記実施の形態2と同様の効果を得ることができる。なお、セル列CLRの中央に電源パッドVDDPDが配置されている。
図35は、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWのレイアウト配置の一例を示す図である。図35に示すように、機能ブロックAを構成するセル列CLRの両端にグローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)を配置し、複数のセル列CLRの内部にローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)を分散させて配置している。このようにグローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWを配置することもできる。ローカル電源スイッチLSWは、薄膜MISFETで形成されている。このため、セル列CLRの内部に形成しやすいのでこのような配置も可能となるのである。すなわち、セル列CLRに形成されている内部回路も薄膜MISFETから形成されているので、この薄膜MISFETの一部を使用してローカル電源スイッチLSWを形成することができる。なお、グローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)の真上に基準パッドVSSPDが配置されている。
図36は、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWのレイアウト配置の一例を示す図である。図36に示すように、機能ブロックAを構成するセル列CLRの両端にグローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)を配置し、複数のセル列CLRの内部にローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)を配置している。図36と図35の相違点は、図35ではセル列CLRの内部にローカル電源スイッチLSWを千鳥状に配置しているのに対し、図36では、セル列CLRの内部に形成されるローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)がグローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)と並行に延在するように形成されている点である。つまり、図36に示すレイアウト構成では、セル列CLRをローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)で細分化している。なお、基準パッドVSSPDは、セル列CLRの両端に形成されているグローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)の真上に配置される。
図37は、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWのレイアウト配置の一例を示す図である。図37に示すように、機能ブロックAと機能ブロックBとの間にグローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)を配置している。すなわち、グローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)を機能ブロックAおよび機能ブロックBの両端に配置しないようにすることもできる。そして、機能ブロックAと機能ブロックBのそれぞれのセル列CLRの両端にローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)を配置している。なお、基準パッドVSSPDは、グローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)あるいはローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)の真上に配置される。
図38は、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWのレイアウト配置の一例を示す図である。図38に示すように、機能ブロックAおよび機能ブロックBのそれぞれのセル列CLRの両端にローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)を配置している。そして、グローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)は、セル列CLRの1つもしくは複数を占有するように配置されている。このように、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWを配置することもできる。なお、基準パッドVSSPDは、ローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)の真上に配置される。
次に、電源スイッチを階層化してグローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWとを形成するとともに、サージ耐圧用のダイオードDEを形成する例について説明する。図39は、グローバル電源スイッチGSW、ローカル電源スイッチLSWおよびダイオードDEの接続関係を示す図である。図39において、基準配線VSSとグローバル配線GVSSMとの間にグローバル電源スイッチGSWが接続されており、グローバル配線GVSSMとローカル配線LVSSMとの間にローカル電源スイッチLSWが接続されている。図39には図示されていないが、ローカル配線LVSSMと電源配線VDDとの間に内部回路(論理回路)が形成されている。なお、基準配線VSSに基準パッドVSSPD(図示せず)が接続され、電源配線VDDに電源パッドVDDPD(図示せず)が接続されている。さらに、ローカル配線LVSSMと電源配線VDDとの間にダイオードDEが形成され、グローバル配線GVSSMと電源配線VDDとの間にダイオードDEが形成されている。このような構成によれば、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWを設けることにより、機能ブロックにおける動作状態と休止状態の切り換えをきめ細やかに制御することができる。そして、ダイオードDEを設けることにより、静電気放電によるサージ電圧から充分に内部回路を保護することができる。
図40は、グローバル電源スイッチGSW、ローカル電源スイッチLSWおよびダイオードDEのレイアウト配置の一例を示す図である。図40に示すように、機能ブロックAを構成する複数のセル列CLRの両端に隣接して並行するようにグローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)とローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)とを配置することができる。さらに、グローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)とローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)とに並行するようにダイオード列(ダイオードDE)が形成されている。そして、グローバル電源スイッチGSWとローカル電源スイッチLSWの真上に基準パッドVSSPDが配置されている。これにより、前記実施の形態2と同様の効果を得ることができる。なお、セル列CLRの中央に電源パッドVDDPDが配置されている。
図41は、グローバル電源スイッチGSW、ローカル電源スイッチLSWおよびダイオードDEのレイアウト配置の一例を示す図である。図41に示すように、機能ブロックAを構成する複数のセル列CLRの1つもしくは複数を占有するようにグローバル電源スイッチ列(グローバル電源スイッチGSW)が形成されている。そして、複数のセル列CLRに分散するようにローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)が形成されている。そして、ローカル電源スイッチ列(ローカル電源スイッチLSW)に隣接するようにダイオードDEが形成されている。このように、グローバル電源スイッチGSW、ローカル電源スイッチLSWおよびダイオードDEの配置も様々な態様をとることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態7では、コア領域CRにVCC電源(VDD電圧より高い、例えば3.3V電源)を供給する電源パッドVCCPDも形成する例について説明する。図42は本実施の形態7における半導体チップのコア領域CRの一部を示す平面図である。コア領域CRには、電源スイッチ列SWLが配置されており、この電源スイッチ列SWLの真上に基準パッドVSSPDが形成されている。また、隣り合う電源スイッチ列SWLの中間に電源パッドVDDPDが形成されている。電源スイッチ列SWLで分割されている領域に各機能ブロックが存在する。ここで、コア領域に形成されている機能ブロックは、VDD電位(1.2V)と基準電位(0V)によって動作するものが多いが、コア領域に形成されている電源スイッチコントローラやアナログ回路では、VCC電位(3.3V)と基準電位(0V)によって動作する。すなわち、アナログ回路などでは、厚膜MISFETを使用しておりVCC電位(3.3V)によって駆動する。この場合、コア領域CR上にVCC電位(3.3V)を供給する電源パッドが設けられていないときには、I/O領域から配線を用いてVCC電位(3.3V)をコア領域CR内に供給する必要がある。すると、VCC電位(3.3V)をコア領域CR内に供給するための配線を形成する領域を確保する必要があり、半導体チップの面積を低減しにくくなる。さらに、I/O領域からコア領域CRまで配線の長さが長くなるので、配線抵抗が増加しVCC電位(3.3V)の電圧降下が顕在化する。
そこで、本実施の形態7では、VDD電位(1.2V)を供給する電源パッドVDDPDおよび基準電位を供給する基準パッドVSSPDの他に、VCC電位(3.3V)を供給する電源パッドVCCPDもコア領域CRに形成することを特徴の1つとしている。図42に示すように、電源スイッチSW間の領域VCCRにVCC電位(3.3V)で動作する回路を配置し、この領域VCCR上に電源パッドVCCPDを配置する。なお、領域VCCRは、VDD電位(1.2V)で動作する回路が形成されている領域とは分離されている。そして、この電源パッドVCCPDから領域VCCRに形成されている回路にVCC電位(3.3V)を供給する。これにより、コア領域CRに形成されている電源パッドVCCPDから領域VCCR内の回路にVCC電位(3.3V)を供給することができるので、I/O領域から配線を用いてVCC電位(3.3V)をコア領域CR内に供給する必要がなくなる。したがって、VCC電位(3.3V)をI/O領域からコア領域CR内に供給するための配線を形成する領域を確保する必要がなくなり、半導体チップの面積を低減することができる。さらに、領域VCCR上に電源パッドVCCPDを設けることにより、電源パッドVCCPDと領域VCCR内部の回路とを結ぶ配線の長さが短くなるので、配線抵抗を低減でき電圧降下を抑制することができる。このことから、半導体装置の信頼性向上を図ることができる。また、電源スイッチSWは、厚膜MISFETを用いて形成されており、この厚膜MISFETのゲート電極に印加するVCC電位(3.3V)が必要となるが、VCC電位(3.3V)を供給する電源パッドVCCPDがコア領域CR上にあれば電源スイッチSWへのVCC電位(3.3V)の供給も容易になる利点がある。
図43は、I/O領域に形成されているI/O回路IOCを示す回路図である。図43に示すように、I/O回路IOCは基準パッドVSSPD、電源パッドVDDPDおよび電源パッドVCCPDと接続されており、I/O回路IOCの駆動に基準電位、VDD電位(1.2V)およびVCC電位(3.3V)が使用される。さらに、図示されていないが、信号パッドおよびコア領域に形成されている内部回路にも接続されている。I/O回路IOCは、信号パッドから入力信号を入力してコア領域に形成されている内部回路に出力するとともに(IN)、内部回路からの信号を入力し信号パッドへ出力信号を出力するように構成されている(OUT)。例えば、I/O回路IOCは、サージ耐圧用の保護回路、VCC電位とVDD電位の変換を行なうレベルシフタ回路、入出力回路などから構成されている。
例えば、コア領域には基準パッドVSSPDや電源パッドVDDPDなどが形成されるが、一部の信号パッドも形成することができる。信号パッドはI/O回路IOCに接続されており、このI/O回路IOCを介してコア領域内の内部回路に接続されている。したがって、信号パッドをコア領域に形成する場合には、コア領域に形成されている信号パッドから一端I/O領域に形成されているI/O回路IOCに接続し、続いて、I/O領域に形成されているI/O回路IOCからコア領域に形成されている内部回路へと接続する必要がある。このため、I/O回路IOCを介して信号パッドと内部回路とを接続するには配線構造が複雑になる。そこで、本実施の形態7では、コア領域に信号パッドを設けるとともに、さらに、コア領域内にI/O回路IOCも形成している。これにより、信号パッド、I/O回路IOCおよび内部回路をコア領域に形成することができるので、信号パッド、I/O回路IOCおよび内部回路を接続する配線構造を簡素化することができ、かつ、配線を短くすることができるので配線抵抗の低減を図ることができる。つまり、本実施の形態7では、コア領域CRにも、演算部CPUやメモリRAMなどで使用する電源電位(VDD電位(1.2V))よりも高い電源電位(VCC電位(3.3V))を使用する入出力回路などのI/O回路IOCが形成されていることを特徴とするものである。
図44は、信号パッドおよびI/O回路IOCをコア領域CRに形成するレイアウト構成の一例を示す図である。図44の中央部に示すように、電源スイッチ列SWLの真上に電源パッドVDDPDと基準パッドVSSPDが形成されており、一対の電源スイッチ列SWLの中間に電源パッドVCCPDが形成されている。そして、電源パッドVCCPDの隣接するパッドとして信号パッドSPDが形成されている。I/O回路IOCは、特定のセル列CLRを占有するように形成されている。これにより、I/O回路IOCの周辺には、基準パッドVSSPD、電源パッドVDDPD、電源パッドVCCPDおよび信号パッドSPDが配置され、これらのパッドとI/O回路IOCが接続されている。
図45は、信号パッドおよびI/O回路IOCをコア領域CRに形成するレイアウト構成の一例を示す図である。図44と異なる点は、I/O回路IOCの配置である。図44では、特定のコア列CLRを占有するようにI/O回路IOCが横方向に形成されているのに対し、図45では、縦方向に延在している電源スイッチ列SWLに並行するように形成されている。また、図46に示すように、電源スイッチ列SWLと交差する方向にI/O回路IOCを配置することもできる。このように、コア領域CRに形成するI/O回路IOCの配置も様々な態様をとることができる。
(実施の形態8)
本実施の形態8では、コア領域CR上に配置される基準パッドVSSPD、電源パッドVDDPDおよび信号パッドSPDの位置関係について説明する。図47は、半導体チップCHPの上面を示す模式図である。図47に示すように、半導体チップCHPの外周部にはI/O領域IORが形成されており、I/O領域IORで囲まれた内側の領域にコア領域CRが形成されている。このコア領域CRは周辺コア領域SCRと中央コア領域CCRから形成されている。
信号パッドSPDの大部分はI/O領域IORに形成されるが、本実施の形態8ではコア領域CRにも形成される。このようにコア領域CRにも信号パッドSPDを形成することにより、I/O領域IORに形成される信号パッドの数を削減でき、半導体チップCHPの小型化を図ることができる。コア領域CRに配置される信号パッドSPDはコア領域CRのうち主に周辺コア領域SCRに形成することが望ましい。信号パッドSPDは、I/O領域IORに形成されているI/O回路と接続する必要があり、I/O回路と信号パッドSPDとの距離を短くすることで、信号の遅延を短縮でき、かつ、ESD(Electrostatic Discharge)保護を充分に図ることができるからである。一方、基準パッドVSSPDおよび電源パッドVDDPDは、コア領域CRの中心部である中央コア領域CCRに主に形成される。これにより、コア領域CRの中心部に配置される内部回路(機能ブロック)と基準パッドVSSPDおよび電源パッドVDDPDとの距離を短くすることができるからである。つまり、内部回路と基準パッドVSSPDあるいは電源パッドVDDPDと接続する配線の抵抗を低減できるので、電圧変動を抑制できる。
図48は、コア領域CRに形成されている基準パッドVSSPD、電源パッドVDDPDおよび信号パッドSPDの配置位置の一例を示す図である。図48に示すように、周辺コア領域SCRには信号パッドSPDが形成され、中央コア領域CCRには基準パッドVSSPDおよび電源パッドVDDPDが形成されている。このとき、信号パッドSPDの大きさよりも基準パッドVSSPDの大きさあるいは電源パッドVDDPDの大きさの方が大きくなっている。信号パッドSPDは数が多く、周辺コア領域SCRに配置する信号パッドSPDの量をできるだけ確保する必要があるからである。一方、基準パッドVSSPDおよび電源パッドVDDPDは電流供給能力を確保する必要があるので、一定以上の大きさにすることが望ましいからである。
(実施の形態9)
本実施の形態9では、半導体チップCHPの実装形態について説明する。まず、半導体チップCHPの実装形態の一例であるフェイスダウンボンディングについて説明する。図49は本実施の形態9における半導体チップCHPの一例を示す断面図である。図49に示すように、半導体基板PSubの表面にはパッドPDが形成されている。このパッドPDは、半導体チップCHPのコア領域CRおよびI/O領域IORの両方に形成されている。例えば、コア領域CRに形成されているパッドPDは基準パッドや電源パッドであり、I/O領域IORに形成されているパッドPDは信号パッドである。このようにコア領域CRおよびI/O領域IORに形成されているパッドPD上にはバンプ電極(突起電極)BMPが形成されている。なお、パッドPD上に再配線を形成し、この再配線上にバンプ電極を形成するように構成してもよい。
図50は、パッドPD上にバンプ電極BMPを形成した半導体チップCHPを実装基板PKにフェイスダウンボンディングで実装している様子を示す断面図である。図50に示すように、実装基板PKの一方の面には外部端子ETが形成されており、他方の面に半導体チップCHPが搭載されている。実装基板PKと半導体チップCHPとの電気的な接続は、半導体チップCHPに形成しているバンプ電極BMPを実装基板PKの表面に形成されている端子(図示せず)とを接続することにより行なう。そして、半導体チップCHPを覆うように樹脂RESで封止することにより半導体装置が完成する。このようにコア領域CRにもパッドPDが形成されている半導体チップCHPをフェイスダウンボンディングで実装基板PKに実装することができる。この実装形態の一例としてはBGA(Ball Grid Array)などがある。本実施の形態9のようにコア領域CRにもパッドPDを形成する場合には、図49および図50に示すように、パッドPD上にバンプ電極BMPを形成してフェイスダウンボンディングで実装基板PKに半導体チップCHPを実装する形態が向いている。
次に、半導体チップCHPの実装形態のもう1つの形態について説明する。図51は、半導体チップCHPをリードフレーム(実装基板)上に配置し、リードフレームと半導体チップCHPとをワイヤボンディングで接続する様子を示す図である。図51に示すように、リードフレーム上に半導体チップCHPが形成されており、半導体チップCHPの周囲を囲むように一対の電源バスDB1、DB2がリードフレームに形成されている。電源バスDB1は、VDD電位(1.2V)を供給するものであり、電源バスDB2は、基準電位(0V)を供給するものである。電源バスDB1の外側にはインナーリードILが形成されている。
一方、半導体チップCHPのI/O領域IORには信号パッドSPDが形成され、半導体チップCHPのコア領域CRには基準パッドVSSPDおよび電源パッドVDDPDが形成されている。基準パッドVSSPDは、電源スイッチ列SWLの真上に配置されており、電源パッドVDDPDは隣り合う電源スイッチ列SWLの中間に配置されている。このように構成されているリードフレームと半導体チップCHPとはワイヤWで接続されている。具体的には、半導体チップCHPのI/O領域IORに形成されている信号パッドSPDとリードフレームに形成されているインナーリードILとをワイヤWで接続する。そして、コア領域CRに形成されている電源パッドVDDPDと電源バスDB1とをワイヤWで接続し、基準パッドVSSPDと電源バスDB2とをワイヤWで接続する。さらに、電源バスDB1、DB2にそれぞれにVDD電位(1.2V)と基準電位を供給するため、電源バスDB1および電源バスDB2は、インナーリードILとワイヤで接続されている。このように本実施の形態9においては、基準パッドVSSPDを電源バスDB2と接続することにより基準パッドVSSPDに基準電位を供給している。すなわち、基準パッドVSSPDとインナーリードILとを接続することにより基準電位を基準パッドVSSPDに供給するのではなく、基準パッドVSSPDと電源バスDB2とを接続することにより基準電位を基準パッドVSSPDに供給している。このように構成する利点は、第1に、電源バスDB2を用いることにより、配線抵抗の低減を図ることができる効果が得られる。第2に、基準パッドVSSPDと電源バスDB2とをワイヤWで接続する際、電源バスDB2上であればどの位置でもワイヤWを配置することができるので、基準パッドVSSPDと電源バスDB2との接続自由度が向上し、容易に基準パッドVSSPDと電源バスDB2とをワイヤWで接続することができる。ここでは、基準パッドVSSPDと電源バスDB2との接続関係について説明しているが、電源パッドVDDPDと電源バスDB1との接続関係でも同様の効果が得られる。なお、電源バスDB1、DB2の配線幅は、100μm前後、膜厚数μmと非常に低抵抗化されている。
図52は、半導体チップCHPと電源バスDB1、DB2あるいはインナーリードILとをワイヤWで接続する様子を示す側面図である。図52に示すように、半導体チップCHPの外周部(信号パッド)とインナーリードILがワイヤWで接続され、半導体チップCHPの中央部(基準パッド、電源パッド)と電源バスDB1、DB2が接続されていることがわかる。
図53は、図51に示す半導体装置の変形例を示す図である。図53は図51とほぼ同様である。図51と図53の異なる点は、図51ではVDD電源電位や基準電位を供給するために電源バスDB1、DB2をインナーリードILと接続しているのに対し、図53ではVDD電源電位や基準電位を供給するために電源バスDB1、DB2を直接外部ピン(図示せず)に接続している点である。このように電源バスDB1、DB2を直接外部ピンに接続するように構成することにより低抵抗化を図ることができる。
本実施の形態9のようにコア領域CRにもパッドPDを形成する場合にも、図51〜図53に示すように、半導体チップCHPをワイヤボンディングで実装基板に接続することができることがわかる。この実装形態の一例としてはQFP(Quad Flat Package)やQFN(Quad Flat non-leaded Package)などがある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態では、図2に示すように、基準配線VSSと配線VSSMとの間に電源スイッチSWを設ける例について説明したが、電源配線VDDと配線(以下、配線VDDMと記載する(図示せず))との間に電源スイッチSWを設けるように構成しても前記実施の形態と同等の効果を得ることができる。例えば、電源配線VDDと配線VDDMとの間に電源スイッチSWを設け、この電源スイッチSWのオン/オフを制御することにより、コア領域に形成されている各機能ブロック(内部回路)へのVDD電位の供給および停止を制御する。これにより、各機能ブロックの動作状態と休止状態を切り替えることができる。つまり、前記実施の形態では、基準電位の供給および停止を電源スイッチSWで制御していたが、VDD電位の供給および停止を電源スイッチSWで制御する場合にも本発明を適用することができる。例えば、前記実施の形態では、基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの位置関係について言及しているが、この基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの位置関係を電源パッドVDDPDと電源スイッチSWLとの関係に置き換えることができる。
この技術は、コア領域と前記コア領域の外側に形成された入出力領域とを備え、前記コア領域には、演算部と前記演算部からのデータを保持するメモリが形成され、前記入出力領域には、前記コア領域に形成された前記演算部あるいは前記メモリと外部とのデータの入出力を行なうための入出力回路が形成されている半導体チップを含む半導体装置に関する技術である。そして、前記半導体チップは、(a)前記演算部および前記メモリに基準電位を供給する基準配線と、(b)前記演算部に基準電位よりも高い電位を供給する第1配線VDDM(第4配線)と、(c)前記メモリに基準電位よりも高い電位を供給する第2配線VDDM(第5配線)と、(d)電源電位を供給するVDD電源配線(電源配線)とを備える。さらに、(e)前記電源配線と前記第1配線VDDMとの電気的な接続および切断を行なう電源スイッチSW(第3スイッチ)と、(f)前記電源配線と前記第2配線VDDM(第5配線)との電気的な接続および切断を行なう電源スイッチ(第4スイッチ)とを有する。そして、(g)前記電源配線と電気的に接続する複数の電源パッドVDDPD(第1パッド)と、(h)前記基準配線と電気的に接続する複数の基準パッドVSSPD(第2パッド)とを有する。ここで、複数の前記電源パッドVDDPD(第1パッド)および複数の前記基準パッドVSSPD(第2パッド)は前記コア領域に形成され、かつ、前記電源スイッチSW(第3スイッチ)および電源スイッチSW(前記第4スイッチ)も前記コア領域に形成されていることを特徴とするものである。なお、前記実施の形態で説明した基準パッドVSSPDと電源スイッチ列SWLとの位置関係は、ここで説明している電源パッドVDDPDと電源スイッチ列SWLとの位置関係にあてはめることができる。
前記実施の形態のように、基準パッドVSSPDと配線VSSMとの間に接続される電源スイッチSW(ローサイドスイッチ)は一般的にn型MISFETから形成される。これに対し、電源パッドVDDPDと配線VDDMとの間に接続される電源スイッチSW(ハイサイドスイッチ)は一般的にp型MISFETから形成される。n型MISFETのほうがp型MISFETよりも電流駆動力が大きいので、n型MISFETで電源スイッチSWを構成するほうが電源スイッチSWの占有面積を低減することができる。したがって、前記実施の形態のように、基準パッドVSSPDと配線VSSMとの間にn型MISFETを形成するほうが半導体チップを小型化できる利点がある。
また、ハイサイドスイッチにn型MISFETを用いて、サイズの小型化を図っても良い。その時のON/OFF制御論理はp型MISFETと逆になる。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変更して実施できることは言うまでもない。
前記実施の形態では、SOCについて説明したが、例えば、マイコン、不揮発性半導体記憶装置など半導体装置全般に有効である。特に、多機能で低消費電力化が必要なモバイル機器に適用して有効である。
アナログ回路Alg2の電源遮断をVCC電源の遮断で行なう場合(VCC電位と基準電位の間に接続されているアナログ回路Alg2において、基準電位の供給および遮断を電源スイッチSWで行なう場合やVCC電位の供給および遮断を電源スイッチSWで行なう場合)は、元々、アナログ回路Alg2を構成している厚膜MISFETの遮断である。このため、薄膜MISFETで構成されるコア領域CR内の回路の遮断に比べて効果は少ないが、一定の効果はある。すなわち、厚膜MISFETは薄膜MISFETよりもリーク電流が少ないが、厚膜MISFETでもリーク電流が発生するので、電源スイッチSWによって動作状態にないアナログ回路Alg2への基準電位(あるいはVCC電位)の供給を遮断することで、半導体装置の消費電力を低減することができる。
また、例えば、コア領域CRに形成されている各機能ブロックに基準電位の供給や遮断を行なう電源スイッチ(n型MISFET)SWのゲート電極を、各機能ブロックに供給する電源電位よりも高い電位で駆動することにより、オン抵抗を低減することができる。これにより、電源スイッチSWによる電圧降下を低減することができる。例えば、演算部CPUやメモリRAMなどのVDD電位(1.2V)と基準電位(0V)により動作させる場合、演算部CPUやメモリRAMなどの機能ブロックに設けられる電源スイッチSWのゲート電極にVCC電位(3.3V)を印加して駆動させることにより、オン抵抗を低減することができる。さらに、アナログ回路Alg2などの機能ブロックのように、VCC電位(3.3V)と基準電位(0V)により動作させる場合、アナログ回路Alg2などの機能ブロックに設けられる電源スイッチSWのゲート電極にVCC電位よりも高い電位を印加して駆動させることにより、オン抵抗を低減することができる。この場合、VCC電位よりも高い電位の供給が必要となるが、以下に示すような構成をとることもできる。すなわち、アナログ回路Alg2によっては、VDD電位(1.2V)とVCC電位(3.3V)との中間の電位(例えば、2V前後)程度で駆動することができる。この場合は、電源スイッチSWのゲート電極にVCC電位(3.3V)を印加することにより、オン抵抗を低減することができる。すなわち、VCC電位(3.3V)よりも高い電位を供給しなくてもよい利点がある。
前記実施の形態では、電源スイッチSWを一対とする例(各機能ブロックの両端)で説明したが、これは各機能ブロックの両側から給電することで低抵抗化するためのものであり、例えば、各機能ブロック(遮断領域)が細長い場合は、片側だけに電源スイッチSWを配置してもよいことは言うまでもない。その時においても、基準パッドVSSPDの配置を前記実施の形態と同様にすることで効果が得られることは言うまでもない。
前記実施の形態では、I/O領域IORの電源電位は、厚膜MISFET用のVCC電源電位と薄膜MISFET用のVDD電源電位が必要となることから、I/O領域IOR上にも、両者の電位を供給するパッドが存在する。
なお、遮断領域(各機能ブロック)間を接続する信号は一方の機能ブロックが遮断した場合、不定となることから、不定伝播防止の回路(NAND回路など)をそれぞれの機能ブロックに配置するなどを考慮することは言うまでもない。
また、演算部CPUやメモリRAMなどのVDD電位と基準電位で動作させる機能ブロックにおいて、演算部CPUの機能ブロックとメモリRAMの機能ブロックなどをそれぞれ異なるVDD電位で駆動する場合にも本発明を適用することができる。この場合、例えば、演算部CPUとメモリRAMなどの間にレベルシフタ回路などが必要となることは言うまでもない。