JP5176465B2 - 非接触icタグと非接触icタグのエンコード方法 - Google Patents
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Description
UHF帯ICタグは、電磁誘導方式の13.56MHz帯の非接触ICタグに比べて遠距離(3〜5メートル)からの一括読み取りが可能である。また、マイクロ波帯ICタグも1〜1.5メートルの距離の通信が可能であり、今後、それらの特徴を活かした用途での普及が見込まれている。
なお、電波の分類ではUHF帯は300M〜3GHzを指すが、ICタグの場合は860M〜960MHzを使うタグを指すことが多い。上記範囲に含まれる2.45GHz帯を使うICタグは、通常UHF帯ICタグとは言わない。
すなわち、新法令ではキャリアセンス方式が採用され、リーダーが電波を発信する前に他のリーダーが電波を出しているか否かを確認するLBT(リッスン・ビフォー・トーク)が義務付けられるようになった。このような新法に対応したリーダライタ機器も販売されはじめ、UHF帯ICタグ普及の促進が図られると考えられる。
本願に直接関係する先行技術を検出できないが、UHF帯RFIDタグに関し、特許文献1〜特許文献3等が存在する。特許文献1には、ダイポールアンテナを有する情報カードについての基本的事項が記載され、特許文献2には、ダイポールアンテナと接続線間にスタブを設けることによりインピーダンスを調製する技術が記載され、特許文献3には、ダイポールアンテナの先端部にインピーダンス調製用パターンを設けることが記載されている。しかし、いずれも本願と直接に関係するものではない。
本発明の非接触ICタグのエンコード方法は、ダイポールアンテナまたは1波長ループアンテナの給電部に装着したICチップと、当該ICチップに接続した小型の近接書き込み専用アンテナを有する非接触ICタグの連接体の連接状態にある1の非接触ICタグに対して、通信距離3〜10cmのリーダライタを用いて、1〜5cmの近接位置に置いて電波を放射して行うので、確実、かつ効率的にエンコードを行うことができる。
第1の形態は請求項1に対応し、第2と第3の形態は請求項2に対応し、第4の形態は請求項3に対応するものである。
図1は、本発明の非接触ICタグの第1の形態を示す平面図、図2は、第1の形態の他の例を示す平面図、図3は、図1のA−A線断面図、図4は、第2の形態を示す平面図、図5は、第2の形態の他の例を示す平面図、図6は、第3の形態を示す平面図、図7は、第4の形態を示す平面図、図8は、ICタグに書き込みする状況を示す図、である。
本発明の非接触ICタグ1では、当該ICチップ4に近接する領域に、前記半波長ダイポールアンテナ2よりは小型の近接書き込み専用アンテナ3が設けられている特徴がある。当該アンテナ3も左右のダイポールアンテナ3L,3Rからなり、各々ICチップ4のアンテナ2L,2Rと同一パッドに接続している。
なお、ICチップ4に近接した位置とは、前記半波長ダイポールアンテナ2の1/3から1/10程度の近接書き込み専用アンテナ3を、ICチップ4に最も接近させ、かつICチップ4を点対称または線対称にして両側のアンテナ3L,3Rを形成することを意味する。以下の、第2、第3、第4の形態の場合も同様である。
第2の形態もダイポールアンテナ2からなるが、アンテナ2L,2Rの合計長Lは、約88mm(図4の場合)であって、UHF帯周波数の半波長になるようには設計されていない。ただし、Lは60mmから160mm程度の範囲で設計することができる。
近接書き込み専用アンテナ3を持たないダイポールアンテナ形状は、UHF帯用非接触ICタグに実用され、意匠登録されているものである(意匠登録第1292977号、第1292978号)。
UHF帯の周波数帯域は、日本では952〜955MHzであるが、米国では902〜928MHz、ヨーロッパでは865〜868MHzとされ、それぞれ異なっている。放射部Lm,Rmにより、このような各国の帯域に適合させることができる。
パターン2c,2dは装着したICチップ4の位置安定のために設けた導体パターンであり、アンテナと同材料の金属箔により同時に形成されるが、電気的な役割を持つものではない。ICチップ4の接合部(給電部)2a,2bの上側を迂回する回路はインピーダンス整合回路8であって、ICチップ4のインピーダンスとアンテナ2のインピーダンスを整合(マッチング)するために設けられている。ただし、整合の必要が無い場合は、インピーダンス整合回路8を形成しない場合もある。
図4の場合、バー状の近接書き込み専用アンテナ(各々長さ10〜12mm)3L,3Rがダイポールアンテナ2L,2Rと平行に形成されているが、長さは、上記ダイポールアンテナ2L,2Rの2/3から1/10の全長であってよい。アンテナ3L,3Rの合計長では、10mm以上であって60mm未満である。60mm程度で88mmのアンテナに比べ1/4以下の性能になることが確認されている。
近接書き込み専用アンテナ3の左右のアンテナ3L,3Rは接合部(給電部)2a,2bに電気的に接続しているが、ダイポールアンテナ2に直交するように形成されている。インピーダンス整合回路8が無いので、直交する方向に形成できるからである。ただし、インピーダンス整合回路8を有する場合であっても、誘電体であるベースフィルム11を介してダイポールアンテナ2とは反対側面に形成することは可能である。
左右のアンテナの合計長(直線距離)Lは、約88mmであるが、同様に、60mmから160mm程度の範囲で可変である。曲線の太さは4mm程度である。屈曲した曲線の積分長は120mm程度になるが、UHF帯周波数の半波長になるようには設計されていない。図6の場合、近接書き込み専用アンテナ3は、バー状のアンテナ3L,3Rが相互間の角度αが60°になるように、接合部(給電部)2a,2bから突出している。近接書き込み専用アンテナ3が直線状でない場合は、指向性が低下するが当該アンテナはある程度の感度が得られれば良いので、αを45°〜180°の範囲で変化させてもよい。
図7は、1波長ループアンテナ7からなり、折り畳みした曲線形状の合計長さが、UHF帯の約1波長の長さになるようにされている。横方向の幅Lは88mm程度、アンテナ線の太さは2mm程度である。ループアンテナ7は1波長の長さを有するので、面積が大きくなりラベル幅も1インチには納まらない。図7の場合、近接書き込み専用アンテナ3は、バー状のアンテナ3L,3Rが本体1波長ループアンテナ7に平行するように形成され、接合部(給電部)2a,2bに接続している。1波長ループアンテナ7の場合、アンテナ全長が長いので、近接書き込み専用アンテナ3の全長を本体アンテナ全長の1/5から1/20にすることができる。
非接触ICタグ1は、連続したウェブから製造されるので製造直後は、実際には連接状態になっている。このような連接体に書き込みするのが効率的であり、データの書き込み後に、当該非接触ICタグを特定するためにも便利だからである。
低出力ハンディ型リーダライタには、株式会社デンソーウェーブから「BHT−230QWID」(952M〜955MHz;出力10mW)が近く発売予定である。読み取り距離は、〜10cm程度と見られる。他の低出力型のUHF帯ICタグとしては、富士通株式会社のリーダライタを使用できる。例えば、Multipad本体「FHT401SS1」にUHF帯RFIDタグにアクセスするための、CFタイプリーダライタ「TFU−RW526」を本体に差し込みして使用するできる。この場合の通信距離は、約3cm〜10cmとなる。
次いで、金属層をエッチングして所定のパターンに形成する。エッチング後、ベースフィルム11のダイポールアンテナ2にICチップ3を異方導電性接着フィルム等により装着した後、表面保護シート5をラミネートする。ICチップ3には、UHF帯やマイクロ波帯対応ICチップを使用する。例えば、米インピンジ社「Monza」、米テキサス・インスツルメンツ社「UHF−IC−01」、フィリップス・エレクトロニクス社「UCODE EPCG2」、等がある。
また、近接書き込み専用アンテナ3は、本体半波長ダイポールアンテナパターン2を約1/5に相似形状に縮小した形状と、幅2mm、全長(3L+3Rの全体長)、20mm、25mm、30mmの棒(バー)状突起(都合4種)とし、図2のように半波長ダイポールアンテナ2に直交するようにした。ICチップ4には、テキサス・インスツルメンツ社のものを使用し、接合部(給電部)2a,2bに異方導電性接着フィルムを用いて装着した。アンテナ面に厚み12μmのPETフィルムを表面保護シート5としてラミネートして、本発明の非接触ICタグ1を完成した。
なお、ダイポールアンテナ2は、図4のような形状とし、全長Lを88mmmとなるようにした。放射部Lm,Rmは各々20mm×22mmの大きさである。また、近接書き込み専用アンテナ3は、幅1.0mm、全長(3L+3Rの全体長)、10mm、15mmの棒状突起(2種)とし、図4のようにダイポールアンテナ2に平行するようにした。ICチップ4には、テキサス・インスツルメンツ社のものを使用し、接合部(給電部)2a,2bに異方導電性接着フィルムを用いて装着した。
アンテナ面に厚み12μmのPETフィルムを表面保護シート5としてラミネートして、本発明の非接触ICタグ1を完成した。
本発明は、ダイポールアンテナや1波長ループアンテナに限らず、半波長折り返しダイポールアンテナ等にも適用できるものと考えられる。
2 ダイポールアンテナ、アンテナ
3 近接書き込み専用アンテナ 4 ICチップ
5 表面保護シート
6 接着剤層
7 1波長ループアンテナ
8 インピーダンス整合回路
10A,10B,10C リーダライタ
11 ベースフィルム
Lm,Rm 放射部
Claims (7)
- ベースフィルム面に半波長ダイポールアンテナを有し、左右の1/4波長アンテナ間にICチップを装着しているUHF帯またはマイクロ波帯非接触ICタグにおいて、当該ICチップの同一パッドに接続する、前記半波長ダイポールアンテナの全長の1/3から1/10のアンテナ全長からなる小型の近接書き込み専用アンテナを、前記ベースフィルムの同一面に、前記半波長ダイポールアンテナに平行または直交するように形成したことを特徴とする非接触ICタグ。
- ベースフィルム面に両先端部に放射部を有するダイポールアンテナを有し、左右のダイポールアンテナ間にICチップを装着しているUHF帯またはマイクロ波帯非接触ICタグにおいて、当該ICチップの同一パッドに接続する、前記ダイポールアンテナの全長の2/3から1/10のアンテナ全長からなる小型の近接書き込み専用アンテナを、前記ベースフィルムの同一面に、前記ダイポールアンテナに平行または直交するように形成したことを特徴とする非接触ICタグ。
- ベースフィルム面に湾曲した曲線形状からなるダイポールアンテナを有し、左右のダイポールアンテナ間にICチップを装着しているUHF帯またはマイクロ波帯非接触ICタグにおいて、当該ICチップの同一パッドに接続する、前記ダイポールアンテナの全長の2/3から1/10のアンテナ全長からなる小型のバー形状の近接書き込み専用アンテナを、前記ベースフィルムの同一面であって、前記ダイポールアンテナの給電部に、バー間の角度αが45°〜180°になるように形成したことを特徴とする非接触ICタグ。
- ベースフィルム面に1波長ループアンテナを有し、アンテナ間にICチップを装着しているUHF帯またはマイクロ波帯非接触ICタグにおいて、当該ICチップの同一パッドに接続する、前記1波長ループアンテナの全長の1/5から1/20のアンテナ全長からなる小型のバー形状の近接書き込み専用アンテナを、前記ベースフィルムの同一面であって、前記1波長ループアンテナの給電部に平行するように形成したことを特徴とする非接触ICタグ。
- 小型の近接書き込み専用アンテナが非接触ICタグ用ダイポールアンテナを略相似形状に縮小した形状であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグ。
- 小型の近接書き込み専用アンテナが直線のバー形状であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグ。
- 請求項1ないし請求項4の何れか記載のUHF帯またはマイクロ波帯非接触ICタグのエンコード方法であって、該非接触ICタグの連接体の連接状態にある1の非接触ICタグの近接書き込み専用アンテナに対して、通信距離3〜10cmのリーダライタを用いて、1〜5cmの近接位置に置いて電波を放射し、エンコードすることを特徴とする非接触ICタグのエンコード方法。
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